特許第5933766号(P5933766)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5933766
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月15日
(54)【発明の名称】流体を配量する弁
(51)【国際特許分類】
   F02M 61/10 20060101AFI20160602BHJP
   F02M 61/16 20060101ALI20160602BHJP
   F02M 51/06 20060101ALI20160602BHJP
【FI】
   F02M61/10 R
   F02M61/16 A
   F02M61/16 P
   F02M51/06 H
   F02M51/06 U
   F02M61/16 J
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-559138(P2014-559138)
(86)(22)【出願日】2013年1月30日
(65)【公表番号】特表2015-508861(P2015-508861A)
(43)【公表日】2015年3月23日
(86)【国際出願番号】EP2013051803
(87)【国際公開番号】WO2013131691
(87)【国際公開日】20130912
【審査請求日】2014年9月2日
(31)【優先権主張番号】102012203607.5
(32)【優先日】2012年3月7日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル マイアー
(72)【発明者】
【氏名】パブロ アントニオ ナパル ヒメネス
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル フィッシャー
(72)【発明者】
【氏名】アンドレイ エルズィンガー
【審査官】 赤間 充
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−171995(JP,A)
【文献】 特表2004−538422(JP,A)
【文献】 特開平11−050931(JP,A)
【文献】 特開平09−228921(JP,A)
【文献】 特開2007−270682(JP,A)
【文献】 実開昭63−154759(JP,U)
【文献】 特表2003−504558(JP,A)
【文献】 特表2000−501479(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0010847(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 39/00〜71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体用の流入部(11)と、
流体用の配量開口(12)と、
前記流入部(11)から前記配量開口(12)に通じる縦長で中空円筒形の流れ通路(13)であって、該流れ通路(13)は、外側の通路壁(13a)と内側の通路壁(13b)とを有する、流れ通路(13)と、
を備える、流体を配量する弁であって、
前記流れ通路(13)は、相互に分離された少なくとも2つの通路区域(131,132)に分割されており、流れ方向で連続する前記通路区域(131,132)間に、流体用の絞られた流れ接続部が形成されており、
流れ通路の分割及び流れ接続部の形成のために、前記流れ通路(13)内の少なくとも1つの通路位置で、リングギャップ(31)と、前記流れ通路(13)の半径方向の通路幅に対応するリング厚さとを有するリング(30)が、前記流れ通路(13)に挿入されていることを特徴とする、流体を配量する弁。
【請求項2】
前記リング(30)は、矩形又は円形の横断面を有する、請求項記載の弁。
【請求項3】
前記リング(30)は、矩形又は円形の横断面を有する帯材又は線材から成形されている、請求項記載の弁。
【請求項4】
前記リング(30)は、前記流れ通路(13)内で、少なくとも1つの通路壁(13a,13b)に固定されている、請求項からまでのいずれか1項記載の弁。
【請求項5】
前記リング(30)は、部分的に、1つの通路壁(13a,13b)に形成された少なくとも1つのリング溝(32)に形状結合式に入り込んでいる、請求項記載の弁。
【請求項6】
前記流れ通路(13)内の少なくとも1つの通路位置で、2つのリング(30)が、僅かな間隔を置いて前後に配置されている、請求項からまでのいずれか1項記載の弁。
【請求項7】
前記リング(30)は、相互に平行であり、該リング(30)のリングギャップ(31)が周方向で回動して相互にずらされているように方向調整されている、請求項記載の弁。
【請求項8】
前記両リング(30)の前記リングギャップ(31)のずれは、180°である、請求項記載の弁。
【請求項9】
流れ通路の分割及び流れ接続部の形成のために、前記流れ通路(13)内の少なくとも1つの通路位置で、前記流れ通路(13)の流れ横断面の狭窄が行われている、請求項1記載の弁。
【請求項10】
前記横断面の狭窄は、少なくとも1つの通路壁(13a,13b)において環状に延在する、該通路壁(13a,13b)から突出する少なくとも1つの突起(29)により実現されている、請求項記載の弁。
【請求項11】
前記少なくとも1つの突起(29)は、前記通路壁に設けられた凹部(28)により形成されている、請求項10記載の弁。
【請求項12】
前記流れ通路(13)の外側の通路壁(13a)は、管状の弁ハウジング(14)により形成されており、前記流れ通路(13)の内側の通路壁(13b)は、前記弁ハウジング(14)に対して同軸に配置された、弁アセンブリを収容するスリーブ(15)により形成されており、前記弁ハウジング(14)は一方の端面側で、前記流入部(11)を含む接続部材(16)により、かつ他方の端面側で、前記配量開口(12)を含む弁ボディ(17)によりそれぞれ流体が密閉されるように閉じられており、前記スリーブ(15)は、前記接続部材(16)と前記弁ボディ(17)との間を延在していて、スリーブ端部で、前記接続部材(16)及び前記弁ボディ(17)にそれぞれ流体が密閉されるように固定されている、請求項1から11までのいずれか1項記載の弁。
【請求項13】
前記接続部材(16)内に前記流入部(11)から前記流れ通路(13)に通じる接続部(33)が形成されており、前記弁ボディ(17)内で前記配量開口(12)の手前に弁室(26)が配置されており、該弁室(26)は、前記弁ボディ(17)に形成された孔(27)を介して前記流れ通路(13)に接続されている、請求項12記載の弁。
【請求項14】
前記流体を配量する弁は、内燃機関の燃料噴射装置における燃料噴射弁である、請求項1から13までのいずれか1項記載の弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の、流体を配量する弁、特に内燃機関の燃料噴射装置における燃料噴射弁に関する。
【0002】
背景技術
公知の流体を配量する弁(独国特許出願公開第102009026532号明細書)は、接続部材内に設けられた、流体用の流入部と、弁ボディに形成された配量開口を開閉し、かつ圧電式アクチュエータ及び弁閉鎖ばねにより制御される弁ニードルを用いて、調量された流体量を配量するための配量開口と、流入部から配量開口に通じる縦長で中空円筒形の流れ通路とを備える。接続部材及び弁ボディは、弁ハウジングに固定されていて、弁ハウジングを、それぞれハウジング端部で流体が密閉されるように閉じている。閉鎖部材と弁ボディとの間を、弁ハウジングに対して同軸に縦長のスリーブが延在している。スリーブは両スリーブ端部で、接続部材及び弁ボディに固定されていて、圧電式アクチュエータ及び液圧式カップラから成る弁アセンブリを収容する。スリーブと弁ハウジングとの間に残るリングギャップは、流体用の中空円筒形の流れ通路を形成するので、流れ通路の内側の通路壁はスリーブにより、又、流れ通路の外側の通路壁は弁ハウジングにより、形成されている。弁ボディ内で、配量開口の手前(上流側)に弁室が配置されており、弁室は、弁ボディに形成された半径方向の流入孔を介して流れ通路に接続されている一方、接続部材には、流れ通路から流入部に通じる接続部が形成されている。
【0003】
通常高圧下にある流体の配量時、つまり弁の開閉時に圧力衝撃が生じ、圧力衝撃は、液圧振動を発生させる。この液圧振動が、弁における組付構造部に振動を励振し、振動の励振により所望されない異様な騒音が発生する、ということが判った。この場合、縦長で中空円筒形の流れ通路により予め設定される流体容積の形は、弁の全長にわたって際立った液圧共振をもたらす。この液圧共振は、典型的には3kHzの取付けに起因する構造的な弁の縦方向共振に特によく繋がる。
【0004】
発明の開示
本発明による、請求項1の特徴部に記載の構成を有する弁は、相互に隔てられた複数の通路区域への流れ通路の分割と、流れ方向で連続する通路区域間の流れ接続部の形成とにより、構造に起因する液圧共振に、取付けに起因する問題となる構造モードの励振がもはや行われず、つまり典型的には3kHzの問題となる振動数範囲の液圧共振がもはや生じ得ないように影響を及ぼすことができる、という利点を有する。最も簡単な場合、流れ通路の半分の長さで、2つの通路区域への流れ通路の分割ひいては2つの部分容量への流体容量の分割が行われる。必要な振動数変位に応じて、別の分割比や様々な分割比での流れ通路の複数回の分割も可能である。
【0005】
別の請求項に記載された構成手段により、請求項1に記載された弁の好適な別の態様及び改良態様が実現可能である。
【0006】
本発明の好適な態様によれば、流れ通路の分割及び通路区域間の流れ接続部の形成は、流れ通路内の少なくとも1つの通路位置で、リングギャップと、半径方向の通路幅に対応するリング厚さ又はリング太さ又は半径方向のリング壁寸法とを有するリングが流れ通路に挿入されていることにより、実現されている。そのようなリングは、好適には矩形又は円形の横断面を有し、矩形又は円形の横断面を有する帯材又は線材から製作されている。リングは、流れ通路に固定されており、この固定は、好適には、流れ通路の内側及び/又は外側の通路壁に形成された少なくとも1つのリング溝にリングが形状結合式に入り込むことにより行われている。
【0007】
本発明の好適な態様によれば、流れ通路内の少なくとも1つの通路位置で2つのリングが短い相互間隔を置いて前後に配置されている。この場合、好適には、リングは、リングギャップが相互に周方向で回動され好適には180°ずらされているように、方向調整されている。このようなリングの構造配置は、連続する2つの通路区域間に流体の中間容積が形成される、という利点を有する。
【0008】
本発明の択一的な態様によれば、流れ通路の分割及び形成された通路区域間の流れ接続部の形成は、流れ通路内の少なくとも1つの位置で横断面狭窄が行われていることにより実現されている。この横断面狭窄は、好適には、流れ通路の両通路壁のうちの少なくとも一方から通路壁に管状に延在する突起が流れ通路内に突出し、突起は、好適には、通路壁に形成された凹部により形成されている、ことにより達成される。流れ通路の流れ横断面の環状に延在するそのような狭窄部は、流体圧に応じて狭窄部の横断面が変化し、しかも圧力の増加と共に増大する、という利点を有する。低下された圧力の場合、これにより高い圧力の場合よりもより効果的な流体容積の分割が行われ、その結果、高い圧力の場合(高められたエンジン負荷)、場合によっては流体容積により生じる弁運転の悪影響が好適に低減される。高い圧力での運転点は、通常、騒音発生にとって問題とはならず、どのみち騒音対策が不要である。
【0009】
本発明を、図示の態様に基づいて以下に詳説する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】流体を配量する弁の縦断面図である。
図2図1の部分Aの拡大図である。
図3】矩形のリング横断面を有する、流れ通路に挿入されているリングを備える第2の態様による部分Aの拡大図である。
図4図3のリングの斜視図である。
図5】円形のリング横断面を有する、流れ通路に挿入されているリングを備える第3の態様による図1の部分Aの拡大図である。
図6図5のリングの斜視図である。
図7】円形のリング横断面を有する、相互に短い間隔を置いて流れ通路に挿入されている2つのリングを備える第4の形態による図1の部分Aの拡大図である。
図8図7の両リングの斜視図である。
【0011】
図1に縦断面図で示された、流体を配量する弁は、好適には内燃機関の燃料噴射装置において燃料を噴射する噴射弁として使用される。この場合、好適には、燃料は、内燃機関の燃焼シリンダに噴射される。弁は、流体用の流入部11と、流体用の配量開口12と、流入部11から配量開口12に通じる縦長で中空円筒形の流れ通路13とを備える。流れ通路13は、管状の弁ハウジング14により形成された外側の通路壁13aと、弁ハウジング14内で同心に配置されたスリーブ15により形成された内側の通路壁13bとを備える。
【0012】
弁ハウジング14は、その一方の端面側で、接続部材16により、又、別の一方の端面側で、弁ボディにより流体が密閉されるように閉じられている。接続部材16は、流入部11を含む一方、弁ボディ17には、配量開口12が形成されている。スリーブ15は、その一方のスリーブ端部で、接続部材16に、又、別の一方のスリーブ端部で、弁ボディ17に流体が密閉されるように固定されている。スリーブ15内に、接続部材16にカルダン式に支持された液圧式カップラ18と、カップラ18に結合された圧電式又は磁歪式アクチュエータ19と、弁ボディ17に支持されている弁閉鎖ばね20とから成る弁アセンブリが組み込まれている。アクチュエータ19及び弁閉鎖ばね20は、相互に逆向きの作用方向で弁ニードル21に作用する。弁ニードル21は、弁ボディ17内で軸方向可動に案内されていて、配量開口12を包囲する弁座23と協働する閉鎖ヘッド22でもって、配量開口12を制御する。
【0013】
アクチュエータ19は、コンタクトブリッジ24を介して、電気的な差込式接続部25に接続されていて、通電時に、弁ニードル21の閉鎖ヘッド22を、弁閉鎖ばね20の戻し力に抗して弁座23から外方へ離間させる。非通電になると、配量開口12の開放時に弁ニードル21を介して圧縮された弁閉鎖ばね20は、閉鎖ヘッド22を、再び弁座23に押し付けるので、配量開口12は、閉じられている。流れ通路13と配量開口12との接続部は、弁ボディ17の内側で、配量開口12の手前に配置された弁室26と、流れ通路13から弁室26に通じる半径方向孔27とにより形成されており、これに対して流れ通路13は、接続部材16内に形成された接続孔33により、流入部11に接続されている。
【0014】
冒頭で述べた、構造に起因する液圧共振に、取付けに起因する構造モードの問題となる励振がもはや行われ得ないように影響を及ぼすために、環状の流れ横断面を有する流れ通路13は、相互に隔てられた少なくとも2つの通路区域131,132に分割され、通路区域131,132間に流体の流れ接続部が形成されている。最も簡単な場合、流れ通路13の分割は、1:1の分割比で行われる。所望の振動数変位に応じて、別の分割比並びに3つ以上の通路区域への流れ通路13の分割を行ってもよい。
【0015】
2つ又は3つ以上の通路区域への流れ通路13の分割及び通路区域間の流れ接続部の形成は、1つ又は複数の通路位置で、様々な形で実現することができる。
【0016】
図2に拡大して示された、流れ通路13の部分Aにおいて、流れ通路13内の所定の通路位置で、流れ通路13の環状の横断面の横断面狭窄が行われている。このために、弁ハウジング14により形成された外側の溝壁13aに、環状の凹部28が形成されており、凹部28は、流れ通路13内に突出する、溝壁13aに環状に延在する突起29を形成する。同一の突起29は、択一的に、スリーブ15により形成された内側の溝壁13bに設けてもよい。内側の溝壁13a及び外側の溝壁13bにそれぞれ1つの突起29を配置することが可能であり、この場合、突起29は、相互に向き合う、又は短い間隔を置いて相互にずらしてよい。突起29の、軸方向にみた延在長さは、所望の絞りの程度に応じて調節できる。典型的な延在長さは、1〜10mmである。この通路位置において半径方向にみて残存する流れ通路13の幅(ギャップ幅)も同様に絞りの所望の程度に応じてより広幅又はより狭幅に調節できる。典型的なギャップ幅は、0.01〜0.1mmである。
【0017】
図3図8には、別の3つの態様において、どのようにして流れ通路13の所定の通路位置で、連続する2つの通路区域131,132間に流れ接続部を置いた、これらの2つの通路区域131,132の分割が得られるのか示されている。これら3つの全ての態様では、流れ通路13に挿入されている、リングギャップ31と、流れ通路13の半径方向の通路幅に対応するリング厚さ又はリング太さ又は半径方向のリング壁寸法とを有するリング30が用いられる。
【0018】
図3図6による2つの態様では、流れ通路13の所定の通路位置に1つのリング30が挿入されている。リング30は、流れ通路13内で、少なくとも1つの通路壁に固定されており、この場合、固定は、リング30が部分的に、通路壁13a、13bの少なくとも一方に形成されたリング溝32に形状結合(形状結合とは、嵌め合いまたは噛み合いなどの部材相互の形状的関係に基づく結合を意味する)式に入り込むように行われる。図3及び図4による態様では、リング30は、矩形の横断面を有し、リング溝32は、内側の通路壁13bに形成されている。好適には、リング30は、1つの帯材から製作されている。図5及び図6の態様では、リング30は、円形の横断面を有し、リング溝32は、外側の通路壁13aの内側面から外側の通路壁13aに押込成形された環状の条溝により形成されている。好適には、リング30は、1本の線材から製作されている。
【0019】
図7及び図8の態様では、所定の通路位置で、短い間隔を置いて前後に配置され、相互に平行に方向調整された2つのリング30が通路壁13に挿入されている。図5及び図6に示されたように、各リング30は、円形の横断面を有し、部分的にリング溝32に入り込んでいる。リング溝32は、外側の通路壁13aの内側面から外側の通路壁13aに押込成形された環状の条溝によりそれぞれ形成されている。この場合、図8に示されたように、リング30は、リングギャップ31が相互にずらされているように、方向調整されている。この場合、好適には、リングギャップのずれは約180°になる。僅かに相互に間隔を置いた2つのリング30の配置は、連続する2つの通路区域の間に流体の中間容積が形成される、という利点を有する。又、同一の効果は、短い間隔を置いて相互にずらされた、外側の通路壁13a及び内側の通路壁13bに設けられた2つの突起29の前述の配置により得られる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8