【文献】
3GPP TS 44.012,2011年 4月 1日,V10.0.0,[検索日:2015.12.18],URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/44_series/44.012/44012-b00.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザ機器(UE)にスケジュールメッセージを送信するステップであって、前記スケジュールメッセージがセルブロードキャストチャネル用のタイミングを規定するスケジューリング情報を含む、ステップと、
前記スケジュールメッセージの後でSMSセルブロードキャスト(SMSCB)メッセージを送信するステップであって、前記SMSCBメッセージが前記スケジューリング情報の一部分を含む、ステップと
を含む、ワイヤレス通信の方法。
前記スケジューリング情報の一部分が、前記UEに次のスケジュールメッセージを搬送するように割り振られたスロットを識別するように適合された、請求項1に記載の方法。
前記スケジューリング情報の一部分が、前記UEに次のスケジュールメッセージを搬送するように割り振られたスロットを識別するように適合された、請求項8に記載の装置。
ユーザ機器(UE)にスケジュールメッセージを送信するための手段であって、前記スケジュールメッセージがセルブロードキャストチャネル用のタイミングを規定するスケジューリング情報を含む、手段と、
前記スケジュールメッセージの後でSMSセルブロードキャスト(SMSCB)メッセージを送信するための手段であって、前記セルブロードキャストSMSCBメッセージが前記スケジューリング情報の一部分を含む、手段と
を備える、ワイヤレス通信用に構成された装置。
前記スケジューリング情報の一部分が、前記UEに次のスケジュールメッセージを搬送するように割り振られたスロットを識別するように適合された、請求項15に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
添付の図面に関して下記に記載される詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書に記載される概念が実践され得る唯一の構成を表すことは意図されていない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解をもたらす目的で、具体的な詳細を含んでいる。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが、当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にすることを回避するために、周知の構造および構成要素がブロック図の形態で示されている。
【0016】
図1は、処理システム114を採用する装置100についてのハードウェア実装形態の一例を示す概念図である。本開示の様々な態様によれば、要素または要素の任意の一部分または要素の任意の組合せを、1つまたは複数のプロセッサ104を含む処理システム114を用いて実装することができる。プロセッサ104の例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示の全体にわたって記載される様々な機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアが含まれる。
【0017】
この例では、処理システム114は、バス102によって一般的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装することができる。バス102は、処理システム114の具体的な用途および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含む場合がある。バス102は、(プロセッサ104によって一般的に表される)1つまたは複数のプロセッサ、メモリ105、および(コンピュータ可読媒体106によって一般的に表される)コンピュータ可読媒体を含む、様々な回路を互いにつなぐ。バス102は、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をつなぐこともでき、これらの回路は当技術分野でよく知られているのでこれ以上は説明しない。バスインターフェース108は、バス102と送受信機110との間のインターフェースを提供する。送受信機110は、伝送媒体上の様々な他の装置と通信するための手段を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース112(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティック)が提供される場合もある。
【0018】
プロセッサ104は、バス102の管理、およびコンピュータ可読媒体106に記憶されたソフトウェアの実行を含む全体的な処理に関与する。ソフトウェアは、プロセッサ104によって実行されるとき、任意の特定の装置用の以下に記載される様々な機能を処理システム114に実行させる。コンピュータ可読媒体106は、ソフトウェアを実行するとき、プロセッサ104によって操作されるデータを記憶するために使用される場合もある。
【0019】
処理システム内の1つまたは複数のプロセッサ104は、ソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するように広く解釈されるべきである。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体106に存在することができる。コンピュータ可読媒体106は、非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。非一時的コンピュータ可読媒体には、例として、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびに、コンピュータがアクセスし読み取ることができるソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体には、例として、搬送波、伝送路、ならびに、コンピュータがアクセスし読み取ることができるソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体も含まれ得る。コンピュータ可読媒体106は、処理システム114の中に存在する場合があるか、処理システム114の外部に存在する場合があるか、または処理システム114を含む複数のエンティティにわたって分散される場合がある。コンピュータ可読媒体106は、コンピュータプログラム製品内で具現化することができる。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料内のコンピュータ可読媒体を含む場合がある。当業者は、特定の適用例およびシステム全体に課せられた全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって提示され記載される機能を最善の形で実装する方法を認識されよう。
【0020】
本開示全体にわたって提示される様々な概念は、多種多様な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装することができる。ここで
図2を参照すると、限定ではなく説明のための例として、本開示の様々な態様は、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)のシステム200に関して示されている。UMTSネットワークは、コアネットワーク204、無線アクセスネットワーク(RAN)(たとえば、UMTS地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)202)、およびUE210という3つの相互作用するドメインを含む。UTRAN202に利用可能ないくつかのオプションの中で、この例では、図示されたUTRAN202は、電話、ビデオ、データ、メッセージング、放送、および/または他のサービスを含む様々なワイヤレスサービスを可能にするためのW-CDMAエアインターフェースを採用することができる。UTRAN202は、無線ネットワークコントローラ(RNC)206などのそれぞれのRNCによって各々が制御される、無線ネットワークサブシステム(RNS)207などの複数のRNSを含む場合がある。ここで、UTRAN202は、図示されたRNC206およびRNS207に加えて、任意の数のRNC206およびRNS207を含む場合がある。RNC206は、とりわけ、RNS207内の無線リソースを割り当て、再構成し、解放することに関与する装置である。RNC206は、任意の適切なトランスポートネットワークを使用して、直接の物理接続、仮想ネットワークなどの様々なタイプのインターフェースを介して、UTRAN202内の他のRNC(図示せず)に相互接続される場合がある。
【0021】
RNS207によってカバーされる地理的領域は、いくつかのセルに分割することができ、無線トランシーバ装置が各セルをサービスする。無線トランシーバ装置は、通常、UMTS用途ではノードBと呼ばれるが、当業者によって、基地局(BS)、トランシーバ基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、または何らかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。明確にするために、各RNS207に3つのノードB208が示されているが、RNS207は、任意の数のワイヤレスノードBを含むことができる。ノードB208は、任意の数のモバイル装置のためのコアネットワーク204にワイヤレスアクセスポイントを提供する。モバイル装置の例には、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、ノートブック、ネットブック、スマートブック、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、または任意の他の同様の機能デバイスが含まれる。モバイル装置は、通常、UMTS用途ではUEと呼ばれるが、当業者によって、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。UMTSシステムでは、UE210は、ネットワークへのユーザの加入情報を含む汎用加入者識別モジュール(USIM)211をさらに含む場合がある。説明のために、1つのUE210がいくつかのノードB208と通信しているように示される。順方向リンクとも呼ばれるダウンリンク(DL)は、ノードB208からUE210への通信リンクを指し、逆方向リンクとも呼ばれるアップリンク(UL)は、UE210からノードB208への通信リンクを指す。
【0022】
コアネットワーク204は、UTRAN202などの1つまたは複数のアクセスネットワークとインターフェースすることができる。図示されたように、コアネットワーク204はUMTSコアネットワークである。しかしながら、当業者が認識するように、UMTSネットワーク以外のタイプのコアネットワークへのアクセスをUEに提供するために、本開示全体にわたって提示される様々な概念を、RANまたは他の適切なアクセスネットワークに実装することができる。
【0023】
図示されたUMTSコアネットワーク204は、回線交換(CS)ドメインおよびパケット交換(PS)ドメインを含む。回線交換要素のうちのいくつかは、モバイルサービス交換センタ(MSC)、ビジターロケーションレジスタ(VLR)、およびゲートウェイMSC(GMSC)である。パケット交換要素には、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)が含まれる。EIR、HLR、VLR、およびAuCのようないくつかのネットワーク要素は、回線交換ドメインとパケット交換ドメインの両方によって共有することができる。
【0024】
図示された例では、コアネットワーク204は、MSC212およびGMSC214を用いて回線交換サービスをサポートする。いくつかの用途では、GMSC214は、メディアゲートウェイ(MGW)とも呼ばれる場合がある。RNC206などの1つまたは複数のRNCをMSC212に接続することができる。MSC212は、呼設定、呼ルーティング、およびUEモビリティ機能を制御する装置である。MSC212は、UEがMSC212のカバレッジエリア内にある期間における加入者関連情報を有する、ビジターロケーションレジスタ(VLR)も含む。GMSC214は、UEが回線交換ネットワーク216にアクセスするために、MSC212を介したゲートウェイを提供する。GMSC214は、特定のユーザが加入したサービスの詳細を反映するデータなどの加入者データを有する、ホームロケーションレジスタ(HLR)215を含む。HLRは、加入者固有の認証データを有する、認証センタ(AuC)とも関連付けられている。特定のUE向けの呼が受信されると、GMSC214は、HLR215に照会してUEの位置を決定し、その位置をサービスする特定のMSCに呼を転送する。
【0025】
図示されたコアネットワーク204は、サービングGPRSサポートノード(SGSN)218およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)220を用いてパケット交換データサービスもサポートする。汎用パケット無線サービス(GPRS)は、標準の回線交換データサービスで可能な速度より速い速度でパケットデータサービスを提供するように設計されている。GGSN220は、パケットベースネットワーク222へのUTRAN202用の接続を提供する。パケットベースネットワーク222は、インターネット、プライベートデータネットワーク、または何らかの他の適切なパケットベースネットワークであり得る。GGSN220の主要機能は、パケットベースネットワーク接続をUE210に提供することである。データパケットは、MSC212が回線交換ドメイン内で実行する機能と同じ機能をパケットベースドメイン内で主に実行するSGSN218を介して、GGSN220とUE210との間で転送することができる。
【0026】
セルブロードキャスト技術をサポートするUMTSネットワークでは、RNC206は、セルブロードキャストセンタ(CBC)250に結合される場合がある。一例では、CBC250は、標準化されたTCP/IP通信を利用することができる、IuBCインターフェースなどの標準定義されたインターフェースを使用してRNC206に結合される。別の例では、CBC250は、GSM(登録商標)ネットワーク内の基地局コントローラ(BSC)に結合される場合がある。通常、CBC250は、UE210に送信されるべきセルブロードキャストメッセージに関係する情報を、RNC206に送信することができる。UTRAN202は、本開示によって利用され得るRANの一例である。
【0027】
図3は、UTRANアーキテクチャ内のRAN300の簡略化された概略図である。システムは、セル302、304、および306を含む複数のセルラー領域(セル)を含み、セルの各々は、1つまたは複数のセクタを含むことができる。セルは、(たとえば、カバレージエリアによって)地理的に定義することができ、かつ/または、周波数、スクランブリングコードなどに従って定義することもできる。すなわち、図示された地理的に定義されたセル302、304、および306は、各々、たとえば異なるスクランブリングコードを利用することによって、複数のセルにさらに分割することができる。たとえば、セル304aは、第1のスクランブリングコードを利用することができ、セル304bは、同じ地理的な領域内にあり、同じノードB344によってサービスされているが、第2のスクランブリングコードを利用することによって区別することができる。
【0028】
セクタに分割されたセルでは、セル内の複数のセクタは、アンテナのグループによって形成することができ、各アンテナがセルの一部にあるUEとの通信に関与する。たとえば、セル302では、アンテナグループ312、314、および316は、各々異なるセクタに対応することができる。セル304では、アンテナグループ318、320、および322は、各々異なるセクタに対応することができる。セル306では、アンテナグループ324、326、および328は、各々異なるセクタに対応することができる。
【0029】
セル302、304、および306は、各セル302、304、または306の1つまたは複数のセクタと通信中であり得る、いくつかのUEを含む場合がある。たとえば、UE330およびUE332はノードB342と通信中であり得るし、UE334およびUE336はノードB344と通信中であり得るし、UE338およびUE340はノードB346と通信中であり得る。ここで、各ノードB342、344、および346は、それぞれのセル302、304、および306の中のすべてのUE330、332、334、336、338、および340に、コアネットワーク204(
図2参照)へのアクセスポイントを提供するように構成することができる。
【0030】
ソースセルとの呼の間、または任意の他の時間に、UE336は、ソースセルの様々なパラメータならびに隣接セルの様々なパラメータを監視することができる。さらに、これらのパラメータの品質に応じて、UE336は、隣接セルのうちの1つまたは複数との通信を維持することができる。この時間の間、UE336は、アクティブセット、すなわちUE336が同時に接続されるセルのリストを維持することができる(すなわち、ダウンリンク専用物理チャネルDPCHまたは部分ダウンリンク専用物理チャネルF-DPCHをUE336に現在割り当てているUTRANセルは、アクティブセットを構成することができる)。
【0031】
UTRANエアインターフェースは、一例では、W-CDMA規格に一致または準拠することができる、スペクトラム拡散の直接拡散符号分割多元接続(DS-CDMA)システムを備える場合がある。スペクトラム拡散DS-CDMAは、チップと呼ばれる一連の疑似ランダムビットとの乗算によって、ユーザデータを拡散させることができる。UTRAN202用のW-CDMAエアインターフェースは、そのようなDS-CDMA技術に基づく場合があり、ノードB208とUE210との間のアップリンク(UL)とダウンリンク(DL)に異なる搬送波周波数を使用する、周波数分割複信(FDD)をさらに採用する場合がある。DS-CDMAを利用し、時分割複信(TDD)を使用するUMTS用の別のエアインターフェースは、TD-SCDMAエアインターフェースである。本明細書に記載される様々な例は、W-CDMAエアインターフェースを指す場合があるが、基礎をなす原理は、TD-SCDMAエアインターフェースまたは任意の他の適切なエアインターフェースに等しく適用可能であることを、当業者は認識されよう。
【0032】
ワイヤレス電気通信システムでは、通信プロトコルアーキテクチャは、特定の用途に応じて様々な形態を呈する場合がある。たとえば、3GPPのUMTSシステムでは、シグナリングプロトコルスタックは、非アクセス層(NAS)とアクセス層(AS)とに分割される。NASは、UE210とコアネットワーク204(
図2参照)との間のシグナリング用に上位レイヤを提供し、回線交換プロトコルおよびパケット交換プロトコルを含む場合がある。ASは、UTRAN202とUE210との間のシグナリング用に下位レイヤを提供し、ユーザプレーンおよび制御プレーンを含む場合がある。ここで、ユーザプレーンまたはデータプレーンはユーザトラフィックを搬送し、一方、制御プレーンは制御情報(すなわち、シグナリング)を搬送する。
【0033】
図4を参照すると、レイヤ1、レイヤ2およびレイヤ3の3つのレイヤを有するASが示されている。レイヤ1は、最下位レイヤであり、様々な物理レイヤの信号処理機能を実装する。レイヤ1は、本明細書では物理レイヤ406と呼ばれる。レイヤ2 408と呼ばれるデータリンクレイヤは、物理レイヤ406の上にあり、物理レイヤ406を介したUE210とノードB208との間のリンクに関与する。
【0034】
レイヤ3で、RRCレイヤ416は、UE210とノードB208との間の制御プレーンのシグナリングを処理する。RRCレイヤ416は、上位レイヤのメッセージのルーティング、ブロードキャスト機能およびページング機能の処理、無線ベアラの確立および構成などのための、いくつかの機能的なエンティティを含む。
【0035】
図示されたエアインターフェースでは、L2レイヤ408はサブレイヤに分割される。制御プレーンでは、L2レイヤ408は、2つのサブレイヤ、すなわち、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ410および無線リンク制御(RLC)サブレイヤ412を含む。ユーザプレーンでは、L2レイヤ408は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ414をさらに含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイで終端するネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)、および接続の他の端部(たとえば、遠端のUE、サーバなど)で終端するアプリケーションレイヤを含む、L2レイヤ408の上のいくつかの上位レイヤを有する場合がある。
【0036】
PDCPサブレイヤ414は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を実現する。PDCPサブレイヤ414はまた、無線送信のオーバーヘッドを低減する上位レイヤのデータパケットのヘッダ圧縮、データパケットの暗号化によるセキュリティ、および、ノードB間のUE向けのハンドオーバーサポートを実現する。
【0037】
RLCサブレイヤ412は、一般に、(肯定応答および再送信処理がエラー訂正に使用され得る)確認型モード(AM)、非確認型モード(UM)、およびデータ転送用の透過型モードをサポートし、上位レイヤのデータパケットのセグメント化およびリアセンブリ、ならびにMACレイヤでのハイブリッド自動反復要求(HARQ)による順序の乱れた受信を補償するデータパケットの並べ替えを実現する。確認型モードでは、RNCおよびUEなどのRLCピアエンティティは、とりわけ、RLCデータPDU、RLCステータスPDU、およびRLCリセットPDUを含む、様々なRLCプロトコルデータユニット(PDU)を交換することができる。本開示では、「パケット」という用語は、RLCピアエンティティ間で交換される任意のRLCのPDUを指す場合がある。
【0038】
MACサブレイヤ410は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を実現する。MACサブレイヤ410はまた、1つのセルの中の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)のUEの間の割振りに関与する。MACサブレイヤ410はまた、HARQ動作に関与する。
【0039】
図5は、例示的なUE550と通信している例示的なノードB510のブロック図であり、ノードB510は
図2のノードB208であり得るし、UE550は
図2のUE210であり得る。ダウンリンク通信では、送信プロセッサ520は、データソース512からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ540から制御信号を受信することができる。送信プロセッサ520は、データ信号および制御信号、ならびに基準信号(たとえば、パイロット信号)のための様々な信号処理機能を提供する。たとえば、送信プロセッサ520は、誤り検出用の巡回冗長検査(CRC)コード、順方向誤り訂正(FEC)を容易にするコーディングおよびインターリービング、様々な変調方式(たとえば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M-PSK)、M直角位相振幅変調(M-QAM)など)に基づいた信号配列へのマッピング、直交可変拡散率(OVSF)による拡散、ならびに、一連のシンボルを生成するスクランブリングコードとの乗算を実現することができる。送信プロセッサ520用のコーディング方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を決定するために、チャネルプロセッサ544からのチャネル推定が、コントローラ/プロセッサ540によって使用され得る。これらのチャネル推定は、UE550によって送信される基準信号から、またはUE550からのフィードバックから導出することができる。送信プロセッサ520によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために、送信フレームプロセッサ530に供給される。送信フレームプロセッサ530は、コントローラ/プロセッサ540からの情報とシンボルとを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームがもたらされる。次いで、これらのフレームは送信機532に供給され、送信機532は、アンテナ534を介したワイヤレス媒体によるダウンリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。アンテナ534には、たとえば、ビームステアリング双方向適応型アンテナアレイまたは他の同様のビーム技術を含む、1つまたは複数のアンテナが含まれ得る。
【0040】
UE550で、受信機554は、アンテナ552を介してダウンリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上に変調されている情報を復元する。受信機554によって復元された情報は、受信フレームプロセッサ560に供給され、受信フレームプロセッサ560は、各フレームを解析し、フレームからの情報をチャネルプロセッサ594に供給し、データ信号、制御信号、および基準信号を受信プロセッサ570に供給する。次いで、受信プロセッサ570は、ノードB510内の送信プロセッサ520によって実行された処理の逆を実行する。より詳細には、受信プロセッサ570は、シンボルを逆スクランブルおよび逆拡散し、次いで、変調方式に基づいて、ノードB510によって送信された、最も可能性の高い信号配置点を決定する。これらの軟判定は、チャネルプロセッサ594によって計算されるチャネル推定に基づく場合がある。次いで、軟判定は、データ信号、制御信号、および基準信号を復元するために、復号されデインターリーブされる。次いで、フレームの復号に成功したかどうかを判定するために、CRCコードが検査される。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータがデータシンク572に供給され、データシンク572は、UE550および/または様々なユーザインターフェース(たとえば、ディスプレイ)において実行されているアプリケーションを表す。復号に成功したフレームによって搬送された制御信号は、コントローラ/プロセッサ590に供給される。受信プロセッサ570によるフレームの復号に失敗したとき、コントローラ/プロセッサ590は、肯定応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを使用して、それらのフレームに対する再送信要求をサポートすることもできる。
【0041】
アップリンクでは、データソース578からのデータおよびコントローラ/プロセッサ590からの制御信号が、送信プロセッサ580に供給される。データソース578は、UE550で実行されているアプリケーションおよび様々なユーザインターフェース(たとえば、キーボード)を表すことができる。ノードB510によるダウンリンク送信に関して記載された機能と同様に、送信プロセッサ580は、CRCコード、FECを容易にするコーディングおよびインターリービング、信号配列へのマッピング、OVSFによる拡散、ならびに、一連のシンボルを生成するスクランブリングを含む、様々な信号処理機能を提供する。ノードB510によって送信された基準信号から、または、ノードB510によって送信されたミッドアンブル内に含まれるフィードバックから、チャネルプロセッサ594によって導出されるチャネル推定が、適切なコーディング方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を選択するために使用され得る。送信プロセッサ580によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために、送信フレームプロセッサ582に供給される。送信フレームプロセッサ582は、コントローラ/プロセッサ590からの情報とシンボルとを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームがもたらされる。次いで、このフレームは送信機556に供給され、送信機556は、アンテナ552を介したワイヤレス媒体によるアップリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。
【0042】
アップリンク送信は、UE550での受信機機能に関して記載された方式と同様の方式で、ノードB510で処理される。受信機535は、アンテナ534を介してアップリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上に変調されている情報を復元する。受信機535によって復元された情報は、受信フレームプロセッサ536に供給され、受信フレームプロセッサ536は、各フレームを解析し、フレームからの情報をチャネルプロセッサ544に供給し、データ信号、制御信号、および基準信号を受信プロセッサ538に供給する。受信プロセッサ538は、UE550内の送信プロセッサ580によって実行された処理の逆を実行する。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータ信号および制御信号が、データシンク539およびコントローラ/プロセッサにそれぞれ供給され得る。フレームの一部が受信プロセッサによる復号に失敗した場合、コントローラ/プロセッサ540は、肯定応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを使用して、それらのフレームに対する再送信要求をサポートすることもできる。
【0043】
コントローラ/プロセッサ540およびコントローラ/プロセッサ590は、それぞれノードB510およびUE550での動作を指示するために使用することができる。たとえば、コントローラ/プロセッサ540およびコントローラ/プロセッサ590は、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電力管理、および他の制御機能を含む、様々な機能を提供することができる。メモリ542およびメモリ592のコンピュータ可読媒体は、それぞれノードB510およびUE550のためのデータおよびソフトウェアを記憶することができる。ノードB510にあるスケジューラ/プロセッサ546は、リソースをUEに割り振り、UE用のダウンリンク送信および/またはアップリンク送信をスケジュールするために使用することができる。
【0044】
本開示のいくつかの態様によれば、CBC250、RNC206、および/またはノードB208のうちの1つまたは複数は、下記に記載されるスケジューリング情報を有するセルブロードキャストメッセージを送信するように構成することができる。本開示のいくつかの態様では、UE210は、下記に記載されるスケジューリング情報を有するセルブロードキャストメッセージを受信し解析するように構成することができる。具体的には、UE550では、プロセッサ590を、下記の説明に従ってセルブロードキャストメッセージを受信し解析するように構成することができる。さらに、本開示の様々な態様では、処理システム114の中などの少なくとも1つのプロセッサは、下記に記載されるプロセスまたは機能のうちの1つまたは複数を実施するために利用することができる。
【0045】
セルブロードキャスト(CB)サービスは、3GPP規格本体によって定義されたGSM(登録商標)技術およびUMTS技術でサポートされる機能である。セルブロードキャストサービス情報は、セルブロードキャストセンタ250から近くのUE210に送信することができ、通常、セルが位置する都市/領域の名称などの情報を含み、次いで、その情報は、UE210のディスプレイに可視化することができる。通常、CBメッセージは、1.88秒間隔でセルブロードキャストチャネル(CBCH)を介してセルに送信される。
【0046】
GSM(登録商標)規格の場合、「Short Message Service Cell Broadcast (SMSCB) support on the mobile radio interface」と題され、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、3GPP TS 44.012, revision 8.8.0は、レビジョン8の規格に従って従来のGSM(登録商標)システムに実装されるものとして、SMSセルブロードキャストサービスを記述する。SMSセルブロードキャストサービスは、UE210に対するバッテリ使用要件を最小化するように設計されている。UE210は、CBメッセージの第1の部分を読み取り、次いで、メッセージの残りを読み取るか否かを判定することができる。加えて、ネットワークは、その直後に送られるCBメッセージに関する情報をあらかじめ提供する、スケジュールメッセージをブロードキャストすることができる。UE210は、このスケジューリング情報を使用して、UE210に関するそれらのメッセージへの受信を制限することができる。
【0047】
CB-DRXは、CBメッセージを受信するセル内のUE210での受信機電力使用量の削減を可能にする、セルブロードキャストメッセージングについての最近の進展である。各1.88秒間隔でCBCHをリッスンするのではなく、CB-DRXを用いて、スケジュールメッセージはCBメッセージング用のスケジュールを提供し、その結果、UE210はより頻繁にCBCHをリッスンすることができる。スケジュールメッセージは、CBCHの読取り用の、たとえば、次の48個のスロットを含む所定のスケジュール期間についてのスケジューリングを提供する。スケジュールメッセージ内の情報を利用することによって、UE210は、CBCH上のどのスロットがセルに情報を搬送するかを判断することができる。
【0048】
従来のCB-DRXに伴う1つの問題は、UE210がスケジュールメッセージの読取りに失敗した場合、その後UE210は、一般に、ネットワークからスケジュールメッセージを受信することに成功するまで、DRXではないCBメッセージングにおけるように、48個のスロットすべてを通して1.88秒間隔ごとにCBCHを読み取る必要があることである。このシナリオにより、比較的高い電力消費および早期のバッテリ消耗がもたらされ、CB-DRXの主要目的が阻止される可能性がある。さらに、このシナリオにより、UE210に向けられたページングメッセージが失われる可能性がある。この問題は、両方のサブスクリプションで1.88秒ごとにCBCHを読み取るように構成され得る、デュアルSIMデュアルスタンバイのUE210の場合に悪化する可能性があり、それにより、潜在的に多数のページングが失われる。スケジュールメッセージは、たとえば、セルリセレクションの間および音声通知の間に失われる場合がある。
【0049】
ネットワークによって送信されるSMSCBのDRXスケジュールメッセージは、通常、スケジュールメッセージの直後にくるようにスケジュールまたは計画された複数の連続するCBメッセージに関する情報を含む。最適なDRXの場合、新しいスケジュールメッセージは、スケジュール期間内に送られた最後のメッセージに続くことができる。スケジュールメッセージは、基本CBCH上と拡張CBCH上で別個に送られる。CBメッセージについて何の情報も知られていないとき、スケジュールメッセージはCBメッセージに関して受信されていないので、UE210は、通常、CBメッセージの少なくとも第1の部分を読み取る。
【0050】
本開示のいくつかの態様によれば、CBメッセージは、後続のCBメッセージについてのスケジュールに関する情報を搬送するように適合することができる。この情報は、スケジュールメッセージ内で提供されたスケジューリング情報を補完できる追加のスケジューリング情報である。UE210がスケジュールメッセージの受信に失敗した場合、UE210に関する後続のCBメッセージが受信され得る1つまたは複数の将来の時間スロットを決定することができる。UE210が第1のスケジュールメッセージを逃した場合、次のスケジュールメッセージ用のスケジューリング期間内に規定された48個のスロットのうちの残りのスロットすべてをリッスンする必要はない。むしろ、UE210は、通常、1つまたは複数の後続のCBメッセージに対応するスケジュール情報を取り出すために、次のCBメッセージを受信する。次のCBメッセージは、次のスロット内または後続のスロット内で送信することができる。したがって、UE210は、少なくとも1つのCBメッセージを受信するまで、1.88秒ごとにCBCHを読み取ることができる。次のCBメッセージでは、UE210は、いつUE210が再び起きてCBCHを読み取るかを示す情報を取得することができる。こうして、本開示のいくつかの態様により、従来のCB-DRX対応のUE210に比べて電力節約が可能になる。
【0051】
図6は、本開示のいくつかの態様によるCBメッセージ620を含む概略
図600である。CBメッセージ620は、複数のブロック612、614、616および618を含む場合があり、各ブロックは、ヘッダの少なくとも一部分として働く第1のオクテット610を含む場合がある。描写された例では、CBメッセージ620は、4つのブロック612、614、616および618を含み、各ブロック612、614、616および618は23個のオクテットを有し、各ブロックの第1のオクテット610はそれらのブロックタイプを含む。こうして、各CBメッセージ620内のブロックの第1のオクテット610は、ブロック612、614、616または618の機能およびCBメッセージ620のいくつかの他の属性を識別することができるブロックタイプオクテット610を含む。
【0052】
図6に描写されたように、第1のオクテット610は、シーケンス番号フィールド608、最終ブロック(LB)フィールド606、リンクプロトコル判別子(LPD)フィールド604、およびスペアフィールド602を含む。シーケンス番号フィールド608の一部である、オクテット610のビット1およびビット2は、4つのブロックのうちのどれが受信されているかを示すために使用され、オクテット610のビット4は、ブロックがスケジュールメッセージに属するとき、ブロックがスケジュールメッセージの一部であることを示す目的で、バイナリ1にセットすることができる。LBフィールド606は、SMSセルブロードキャスト情報を含むCBメッセージ620の最終ブロックを示すために使用される。LPDは、CBメッセージ620の場合、値「01」を取り、LPDの他の値は、CBのLPDが予想されるときにCBメッセージ620が無視されるようにすることができる他のプロトコルを示す。
【0053】
本開示の一態様では、フィールド602(オクテット610のビット8)は、追加のスケジュール情報がCBメッセージ620に含まれていることのUE210へのインジケータとして利用することができる。一例では、UE210は、第1のオクテット610のビット8がバイナリ1にセットされた場合、CBメッセージ620を解析して、次のCBメッセージ(図示せず)についてのスケジュール情報を決定することができる。従来のシステムでは、オクテット610のビット8は、一般に送り側によってゼロにセットされ、従来の受信側によって無視されるスペアビットである。メッセージは、通常、このフィールド602がゼロでない値に割り当てられた場合、棄却されない。
【0054】
本開示のいくつかの態様によれば、ページパラメータは、次のCBメッセージの発生を明確に示すために利用することができる。ページパラメータは、6オクテットのCBメッセージヘッダの要素であり得る。一例では、ページパラメータは、ネットワークがUE210に関する次のCBメッセージを送る予定である前に通過するスロットの数を示すことができる。ページパラメータは、2つの4ビットフィールドとしてコーディングすることができる。1番目のフィールド(ビット0〜3)は、CBスケジュールメッセージ内のページの総数のバイナリ値を示すことができ、2番目のフィールド(ビット4〜7)は、そのシーケンス内の特定のページ番号を示すことができる。一例では、コーディングは、0001で始まる場合があり、0000の設定は留保される。UE210が1番目のフィールドまたは2番目のフィールドのいずれかでコード0000を受信した場合、UE210は、ページパラメータ0001 0001(すなわち、単一のページメッセージ)を用いてCBスケジュールメッセージを処理する方式と同じ方式で、CBスケジュールメッセージを処理することができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、ページパラメータの1番目のフィールドまたは2番目のフィールドは、UE210がCBメッセージ内でスケジューリング情報を見出すことができることを示すために、値0000にセットすることができる。このようにして、従来のUEの既存の機能は影響を受けない。CBメッセージ内のスケジューリング情報の内容は、CBメッセージ内の任意の適切なオクテットに含まれる場合がある。たとえば、スケジューリング情報は、受信UE210と、CBC250、RNC206、および/またはノードB208などの送信エンティティの両方に知られたビット位置にある、CBメッセージ620内の所定のオクテット内で送信することができる。
【0056】
図7は、本開示の一態様により、セルブロードキャストメッセージを受信するプロセス700を示すフローチャートである。様々な態様では、プロセス700は、UE550によって、たとえば、受信機554、プロセッサ590、またはUE550内の任意の他の適切なブロックのうちの1つまたは複数を利用することによって実施することができる。
【0057】
ステップ702で、UE550は、CB-DRXスケジュールメッセージを受信したかどうかを判定することができる。上述されたように、CB-DRXスケジュールメッセージは、CBCHの読取り用のスケジュール期間についてのスケジューリングを提供する従来のメッセージである。UE550がCB-DRXスケジュールメッセージを受信した場合、ステップ704で、UE550は、受信されたメッセージ内で提供されたスケジュールに従うことができる。このようにして、従来のCB-DRXを実施することができる。
【0058】
しかしながら、ステップ702で、UE550がCB-DRXスケジュールメッセージを受信しなかった場合、ステップ706で、UE550は、第1のCBメッセージを受信することができる。ステップ708で、UE550は、第1のCBメッセージを解析し、次のセルブロードキャストメッセージを示す、たとえば、セルブロードキャストメッセージ情報を搬送できる1つまたは複数のスロットを識別するスケジュール情報を抽出することができる。こうして、ブロック710では、UE550は、ブロック708で抽出されたスケジュールに従って、セルブロードキャストメッセージを受信することができる。
【0059】
図8は、本開示のいくつかの態様により、CBメッセージを受信するための方法を示すフローチャートである。方法800は、UE550によって、かつ、受信機554、プロセッサ590、またはUE550内の任意の他の適切なブロックのうちの1つまたは複数を採用することによって実施することができる。
【0060】
ブロック802で、UE550は、第1のセルブロードキャストメッセージを受信することができる。第1のセルブロードキャストメッセージは、次のセルブロードキャストメッセージまたはスケジュールメッセージのタイミングを示すスケジュール情報を含むことができる。UE550は、第1のCBメッセージを受信するために通信リンクを監視することができる。第1のCBメッセージは、次のCBメッセージまたはスケジュールメッセージのタイミングを示すスケジュール情報を含むことができる。第1のCBメッセージは、CBチャネルに関連付けられたタイミング情報が知られる前に、受信される場合がある。第1のCBメッセージは、リセレクション手順の後、または音声呼の終了後、受信される場合がある。スケジュールメッセージは、受信される場合があり、スケジューリング期間における1つまたは複数の後続のCBメッセージについてのタイミング情報を含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の後続のCBメッセージは、スケジュールメッセージに含まれたタイミング情報に従って受信される場合がある。次のCBメッセージまたはスケジュールメッセージは、第1のCBメッセージ内のスケジュール情報によって規定された間隔でCBチャネルを監視することによって受信される場合がある。第1のCBメッセージは、第1のCBメッセージが受信されるまで、CBチャネルを周期的に読み取ることによって受信される場合がある。第1のCBメッセージは、第1のセルブロードキャストメッセージ内のブロックタイプオクテットで識別することができる。
【0061】
ステップ804で、UE550は、第1のセルブロードキャストメッセージ内のスケジュール情報に従って、次のセルブロードキャストメッセージまたはスケジュールメッセージを受信することができる。UE550は、第1のCBメッセージを解析し、次のCBメッセージの予想されるタイミングを示すスケジュール情報を抽出することができる。一例では、スケジュール情報は、CBメッセージ情報を搬送する1つまたは複数のスロットを識別することができる。
【0062】
第1のCBメッセージ内のスケジュール情報は、以前逃したスケジュールメッセージ内で規定されたDRXスケジュールに関係する場合がある。スケジュール情報は、次のCBメッセージを搬送するように構成されたスロットを識別するように適合されている場合がある。スケジュール情報は、スケジュールメッセージを搬送するように構成されたスロットを識別するように適合されている場合がある。第1のCBメッセージ内のスケジュール情報の存在は、第1のCBメッセージのヘッダのページパラメータ内で示すことができる。
【0063】
図9は、本開示のいくつかの態様により、CBメッセージを送信するプロセス900を示すフローチャートである。プロセス900は、たとえば、送信機532、プロセッサ540、またはノードB510内の任意の他の適切なブロックのうちの1つまたは複数を利用できる、ノードB510などのネットワークエンティティによって実施することができる。
【0064】
ステップ902で、ノードB510は、UE550にスケジュールメッセージを送信することができる。スケジュールメッセージは、セルブロードキャストチャネル用のタイミングを規定するスケジューリング情報を含むことができる。スケジューリング情報は、UE550に1つまたは複数のCBメッセージを搬送するように割り振られた1つまたは複数のタイミングスロットを規定することができる。スケジューリング情報は、CBチャネル用のDRXスケジュールを規定することができる。
【0065】
ステップ904で、ノードB510は、スケジュールメッセージの後でCBメッセージを送信することができる。CBメッセージは、スケジュールメッセージ内で送信されたスケジューリング情報の一部分を含むことができる。ノードB510は、スケジューリング情報の一部分を含むようにCBメッセージを適合することができる。スケジューリング情報の一部分は、UE550に次のCBメッセージを搬送するように割り振られたCBチャネル内のスロットを規定することができる。スケジューリング情報の一部分は、UEに次のスケジュールメッセージを搬送するように割り振られたスロットを識別するように適合することができる。CBメッセージは、セルブロードキャストメッセージのヘッダ内のスケジューリング情報の存在のインジケータを含むように適合することができる。インジケータは、ブロックタイプオクテット内またはページパラメータフィールド内で提供される場合がある。
【0066】
図10は、処理回路1004を採用する例示的なユーザ機器装置1002についてのハードウェア実装形態の一例を示す
図1000である。装置1002は、UE550を備える場合があり、受信機554、プロセッサ590、メモリ592、および他の回路またはモジュールを採用して、本明細書に記載された機能のうちのいくつかを実行することができる。処理回路1004は、バス1030によって一般的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装することができる。バス1030は、処理回路1004の用途および属性、ならびに全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含む場合がある。バス1030は、汎用プロセッサ1026、および/または1つもしくは複数のプロセッサ560、570、590、594、580、582、および/または特定の機能を実行する他のハードウェアモジュール554、556、572、578、ならびに、メモリ592、データソース578、およびデータシンク572のうちの1つまたは複数を備える場合があるコンピュータ可読記憶媒体1006を含む、様々な回路を互いにつなぐことができる。バス1030は、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をつなぐこともでき、これらの回路は当技術分野でよく知られているのでこれ以上は説明しない。
【0067】
処理回路1004は、受信機554および送信機556ならびに/または他の関連する回路およびモジュールを備える場合がある、1つまたは複数の送受信機に結合することができる。1つまたは複数の送受信機1018は、UE550とネットワークの1つまたは複数のエンティティ510との間の通信に使用することができる。
【0068】
処理回路1004は、コンピュータ可読記憶媒体1006に記憶されたソフトウェアの実行を含む、いくつかの一般的な処理タスクに関与する場合がある、1つまたは複数のプロセッサ1026、560、570、590、594、580、582を含む場合がある。ソフトウェアは、1つまたは複数のプロセッサ1026、560、570、590、594、580、582によって実行されるとき、任意の特定の装置について上述された様々な機能を処理回路1004に実行させることができる。コンピュータ可読記憶媒体1006は、ソフトウェアを実行するときに処理回路1004によって操作されるデータを記憶するために使用することもできる。
【0069】
処理回路1004は、モジュール1020、1022、および1024のうちの少なくとも1つをさらに含む。モジュール1020、1022、および1024は、コンピュータ可読記憶媒体1006に存在する/記憶される、処理回路1004で動作しているソフトウェアモジュール、処理回路1004に結合された1つもしくは複数のハードウェアモジュール、またはそれらの何らかの組合せであり得る。一構成では、ワイヤレス通信用の装置1002は、CBメッセージおよびスケジュールメッセージを受信するための手段1020と、CBメッセージからスケジュール情報を抽出するための手段1022と、抽出されたスケジュール情報に基づいて、装置1002についてのDRXタイミング情報を決定するための手段1024とを含む。
【0070】
図11は、処理回路1104を採用する例示的なネットワークアクセス装置1102についてのハードウェア実装形態の一例を示す
図1100である。ネットワークアクセス装置1102は、CBC250、RNC206、またはノードB208を備える場合がある。ノードBの例では、装置1102は、受信機535、プロセッサ540、メモリまたは他のストレージ542、および他の回路またはモジュールを採用して、本明細書に記載された機能のうちのいくつかを実行することができる。処理回路1104は、バス1130によって一般的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装することができる。バス1130は、処理回路1104の用途および属性、ならびに全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含む場合がある。バス1130は、汎用プロセッサ1126、および/または1つもしくは複数のプロセッサ520、530、540、544、536、538、および/または特定の機能を実行する他のハードウェアモジュール512、532、546、539、535、ならびに、メモリ542、データソース512、およびデータシンク539のうちの1つまたは複数を備える場合があるコンピュータ可読記憶媒体1106を含む、様々な回路を互いにつなぐことができる。バス1130は、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をつなぐこともでき、これらの回路は当技術分野でよく知られているのでこれ以上は説明しない。
【0071】
処理回路1104は、受信機554および送信機556ならびに/または他の関連する回路およびモジュールを備える場合がある、1つまたは複数の送受信機に結合することができる。1つまたは複数の通信インターフェースおよび/または送受信機1118は、UE550とネットワークの1つまたは複数のエンティティ510との間の通信に使用することができる。
【0072】
処理回路1104は、コンピュータ可読記憶媒体1106に記憶されたソフトウェアの実行を含む、いくつかの一般的な処理タスクに関与する場合がある、1つまたは複数のプロセッサ1126、560、570、590、594、580、582を含む場合がある。ソフトウェアは、1つまたは複数のプロセッサ1126、560、570、590、594、580、582によって実行されるとき、任意の特定の装置について上述された様々な機能を処理回路1104に実行させることができる。コンピュータ可読記憶媒体1106は、ソフトウェアを実行するときに処理回路1104によって操作されるデータを記憶するために使用することもできる。
【0073】
処理回路1104は、モジュール1120、1122、および1124のうちの少なくとも1つをさらに含む。モジュール1120、1122、および1124は、コンピュータ可読記憶媒体1106に存在する/記憶される、処理回路1104で動作しているソフトウェアモジュール、処理回路1104に結合された1つもしくは複数のハードウェアモジュール、またはそれらの何らかの組合せであり得る。一構成では、ワイヤレス通信用の装置1102は、UE550にCBメッセージを送信するための手段1120と、UE550にスケジュールメッセージを送信するための手段1122と、セルについてのスロットタイミング情報を決定するための手段1124とを含む。
【0074】
W-CDMAシステムを参照して、電気通信システムのいくつかの態様が提示された。当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって記載された様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格に拡張することができる。
【0075】
例として、様々な態様は、TD-SCDMAおよびTD-CDMAなどの他のUMTSシステムに拡張することができる。様々な態様は、(FDD、TDD、または両方のモードの)ロングタームエボリューション(LTE)、(FDD、TDD、または両方のモードの)LTEアドバンスト(LTE-A)、CDMA2000、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の適切なシステムを採用するシステムに拡張することもできる。利用される実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、具体的な用途およびシステムに課される全体的な設計制約に依存する。
【0076】
開示された方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスの説明であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層は、再構成可能であることを理解されたい。添付の方法クレームは、サンプルの順序で様々なステップの要素を提示しており、クレーム内で明記されていない限り、提示された特定の順序または階層に限定されることを意味していない。
【0077】
上記の説明は、本明細書に記載された様々な態様を当業者が実践することを可能にするために提供される。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用することができる。したがって、特許請求の範囲は本明細書に示された態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言と整合するすべての範囲を許容するものであり、単数の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二」ではなく、「1つまたは複数」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は1つまたは複数を指す。項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」という語句は、単一の要素を含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、bまたはcのうちの少なくとも1つ」は、「a」、「b」、「c」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、「a、bおよびc」をカバーするものである。当業者が知っているか、後に知ることになる、本開示全体にわたって記載された様々な態様の要素と構造的かつ機能的に等価のものはすべて、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるものである。その上、本明細書で開示された内容は、そのような開示が特許請求の範囲で明記されているか否かにかかわらず、公に供するものではない。請求項のいかなる要素も、「のための手段」という語句を使用して要素が明記されている場合、または方法クレームで「のためのステップ」という語句を使用して要素が記載されている場合を除き、米国特許法第112条第6項の規定に基づき解釈されることはない。