特許第5934104号(P5934104)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5934104
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月15日
(54)【発明の名称】時間範囲を用いた位置情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20160602BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20160602BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20160602BHJP
   H04W 4/02 20090101ALI20160602BHJP
【FI】
   G01C21/26 P
   G08G1/005
   H04M1/00 R
   H04W4/02 150
【請求項の数】18
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-538755(P2012-538755)
(86)(22)【出願日】2010年11月10日
(65)【公表番号】特表2013-511040(P2013-511040A)
(43)【公表日】2013年3月28日
(86)【国際出願番号】KR2010007911
(87)【国際公開番号】WO2011059224
(87)【国際公開日】20110519
【審査請求日】2013年11月1日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0109491
(32)【優先日】2009年11月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ジョン−スン・ピョ
(72)【発明者】
【氏名】スン−ドン・ユ
(72)【発明者】
【氏名】ウ−ヨン・チャン
(72)【発明者】
【氏名】セ−ジュン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ミン−ジョン・ムン
【審査官】 東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】 再公表特許第2006/070877(JP,A1)
【文献】 再公表特許第2002/028137(JP,A1)
【文献】 特開2002−051373(JP,A)
【文献】 特開平07−297819(JP,A)
【文献】 特開2004−172865(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00 − 21/36
G08G 1/00 − 1/16
H04M 1/00
H04W 4/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の外部機器と通信できるように接続された電子機器の位置情報提供方法において、
現在位置に対する情報である第1の位置情報を検出するステップと、
前記複数の外部機器から前記複数の外部機器の各々の位置情報を受信する期間に該当する特定時間範囲に関する特定時間範囲情報をユーザから入力されるステップと、
位置照会要求及び前記特定時間範囲情報を前記複数の外部機器それぞれに伝送するステップと、
前記特定時間範囲に対応する時間の間、前記複数の外部機器から前記複数の外部機器のそれぞれの位置に対する情報である第2の位置情報をそれぞれ受信するステップと、
前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記複数の外部機器との位置を画面に各々表示するステップと
を含む位置情報提供方法。
【請求項2】
前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との距離情報を算出するステップを更に含み、
前記表示するステップは、
前記算出された距離情報を画面に同時に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の位置情報提供方法。
【請求項3】
前記伝送するステップは、
前記特定時間範囲情報を暗号化された状態で伝送する
ことを特徴とする請求項1に記載の位置情報提供方法。
【請求項4】
前記特定時間範囲情報を、PIN番号又はハッシュコード(hash Code)を用いて暗号化するステップを更に含む
ことを特徴とする請求項3に記載の位置情報提供方法。
【請求項5】
前記第2の位置情報を受信するステップは、
前記PIN番号又は前記ハッシュコードを用いて暗号化された状態の第2の位置情報を受信する
ことを特徴とする請求項4に記載の位置情報提供方法。
【請求項6】
前記受信された第2の位置情報を前記PIN番号又は前記ハッシュコードを用いて解読するステップを更に含み、
前記表示するステップは、
前記第1の位置情報と前記解読された第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との位置を画面に表示する
ことを特徴とする請求項5に記載の位置情報提供方法。
【請求項7】
複数の外部機器と通信できるように接続された電子機器の位置情報提供方法において、
位置照会要求及びユーザからその場入力された特定時間範囲情報を前記複数の外部機器からそれぞれ受信するステップと、
前記それぞれ受信された位置照会要求に対する応答として、前記特定時間範囲情報に対応する時間の間、前記複数の外部機器に現在位置に対する情報である対応する各々の位置情報を検出してそれぞれ伝送するステップとを含む
ことを特徴とする位置情報提供方法。
【請求項8】
前記受信するステップは、
前記特定時間範囲情報を暗号化された状態で受信する
ことを特徴とする請求項7に記載の位置情報提供方法。
【請求項9】
前記特定時間範囲情報を、PIN番号又はハッシュコードを用いて暗号化する
ことを特徴とする請求項8に記載の位置情報提供方法。
【請求項10】
前記特定時間範囲情報を、前記PIN番号又はハッシュコードを用いて解読するステップを更に含む
ことを特徴とする請求項9に記載の位置情報提供方法。
【請求項11】
前記PIN番号又はハッシュコードを用いて前記位置情報を暗号化するステップを更に含み、
前記位置情報を伝送するステップは、
前記暗号化された状態の位置情報を前記外部機器に伝送する
ことを特徴とする請求項9に記載の位置情報提供方法。
【請求項12】
相互通信できるように接続された複数の外部機器と電子機器とを含む位置情報提供システムの位置情報提供方法において、
前記電子機器が前記電子機器の現在位置に対する情報である第1の位置情報を検出するステップと、
前記複数の外部機器から前記複数の外部機器の各々の位置情報を送信する期間に該当する特定時間範囲に関する特定時間範囲情報をユーザから入力されるステップと、
前記電子機器が位置照会要求及び前記特定時間範囲情報を前記複数の外部機器それぞれに伝送するステップと、
前記位置照会要求に対する応答として、前記複数の外部機器が前記特定時間範囲に対応する時間の間、前記電子機器に前記複数の外部機器のそれぞれの位置に対する情報である第2の位置情報をそれぞれ検出して伝送するステップと、
前記電子機器が前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記複数の外部機器との位置を画面に各々表示するステップと
を含む位置情報提供方法。
【請求項13】
前記電子機器が前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との距離情報を算出するステップを更に含み、
前記表示するステップは、
前記算出された距離情報を画面に同時に表示する
ことを特徴とする請求項12に記載の位置情報提供方法。
【請求項14】
前記第1の位置情報を伝送ステップは、
前記特定時間範囲情報を暗号化された状態で伝送する
ことを特徴とする請求項12に記載の位置情報提供方法。
【請求項15】
前記電子機器が、前記特定時間範囲情報をPIN番号又はハッシュコードを用いて暗号化するステップを更に含む
ことを特徴とする請求項14に記載の位置情報提供方法。
【請求項16】
前記電子機器が、前記PIN番号又は前記ハッシュコードを用いて前記第2の位置情報を暗号化するステップを更に含み、
前記第2の位置情報を伝送するステップは、
前記外部機器が前記暗号化された状態の前記第2の位置情報を前記電子機器に伝送する
ことを特徴とする請求項15に記載の位置情報提供方法。
【請求項17】
前記電子機器が、前記伝送された前記第2の位置情報を前記PIN番号又は前記ハッシュコードを用いて解読するステップを更に含み、
前記表示するステップは、
前記電子機器が、前記第1の位置情報と前記解読された前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との位置を画面に表示する
ことを特徴とする請求項16に記載の位置情報提供方法。
【請求項18】
複数の外部機器と通信できるように接続された電子機器の位置情報提供方法において、
現在位置に対する情報である第1の位置情報を検出するステップと、
前記複数の外部機器から前記複数の外部機器の位置情報を送信する期間に該当する特定時間範囲に関する特定時間範囲情報をユーザからそれぞれ入力されるステップと、
前記特定時間範囲情報を含む位置照会要求を前記複数の外部機器にそれぞれ伝送するステップと、
前記複数の外部機器においてそれぞれ設定された前記特定時間範囲に対応する時間の間、前記複数の外部機器から前記複数の外部機器の位置に対する情報である第2の位置情報をそれぞれ受信するステップと、
前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記複数の外部機器との位置を画面にそれぞれ表示するステップと
を含む位置情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報提供方法に関し、より詳細には、GPS及び無線通信などを用いて相手機器の位置情報を確認するための位置情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、犯罪率の急増により、子供をもつ親たちは子供の現在位置を知りたがる状況がしばしば発生する。このような必要性により、ユーザの現在位置を報知するサービスが発展しつつある。特に、移動通信技術の発展により、誰でも携帯電話を持ち歩く時代となった。従って、携帯電話を用いてユーザの位置を調べるサービスが発展している。
【0003】
なお、最近多くの装置にGPS(Global Positioning System)が備えられている。GPSは、飛行機や船舶、自動車だけでなく、世界中のどこでも人工衛星を用いて自分の位置を正確に把握できるシステムのことを意味する。なお、携帯電話にもGPSの搭載されたモデルが大量に発売されている。
【0004】
このように、携帯電話はGPSが備えられることにより、現在位置を検出することができるようになった。そこで、携帯電話を用いて他のユーザの現在位置を調べるための方策への模索が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、現在位置に対する情報である第1の位置情報を検出し、位置照会要求及び特定時間範囲情報を外部機器に伝送し、特定時間範囲に対応する時間の間、外部機器から外部機器の位置に対する情報である第2の位置情報を受信し、第1の位置情報と第2の位置情報とを用いて電子機器と外部機器の位置を画面に表示する位置情報提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係る外部機器と通信できるように接続された電子機器の位置情報提供方法は、現在位置に対する情報である第1の位置情報を検出するステップと、位置照会要求及び特定時間範囲情報を前記外部機器に伝送するステップと、前記特定時間範囲に対応する時間の間、前記外部機器から前記外部機器の位置に対する情報である第2の位置情報を受信するステップと、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との位置を画面に表示するステップとを含む。
【0007】
そして、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との距離情報を算出するステップを更に含み、前記表示ステップは、前記算出された距離情報を画面に同時に表示してよい。
【0008】
なお、前記伝送ステップは、前記特定時間範囲情報を暗号化された状態で伝送してよい。
【0009】
そして、前記特定時間範囲情報を、PIN番号又はハッシュコード(hash Code)を用いて暗号化するステップを更に含んでよい。
【0010】
なお、前記第2の位置情報を受信するステップは、前記PIN番号又は前記ハッシュコードを用いて暗号化された状態の第2の位置情報を受信してよい。
【0011】
そして、前記受信された第2の位置情報を前記PIN番号又は前記ハッシュコードを用いて解読するステップを更に含み、前記表示ステップは、前記第1の位置情報と前記解読された第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との位置を画面に表示してよい。
【0012】
一方、本発明の一実施形態に係る外部機器と通信できるように接続された電子機器の位置情報提供方法は、位置照会要求及び特定時間範囲情報を前記外部機器から受信するステップと、前記受信された位置照会要求に対する応答として、前記特定時間範囲に対応する時間の間、前記外部機器に前記現在位置に対する情報である位置情報を検出して伝送するステップとを含んでよい。
【0013】
そして、前記受信ステップは、前記特定時間範囲情報を暗号化された状態で受信してよい。
【0014】
なお、前記特定時間範囲情報を、PIN番号又はハッシュコードを用いて暗号化してよい。
【0015】
そして、前記特定時間範囲情報を、前記PIN番号又はハッシュコードを用いて解読するステップを更に含んでよい。
【0016】
なお、前記PIN番号又はハッシュコードを用いて前記位置情報を暗号化するステップを更に含み、前記位置情報を伝送するステップは、前記暗号化された状態の位置情報を前記外部機器に伝送してよい。
【0017】
一方、本発明の一実施形態に係る相互通信できるように接続された外部機器と電子機器とを含む位置情報提供システムの位置情報提供方法は、前記電子機器が前記電子機器の現在位置に対する情報である第1の位置情報を検出するステップと、前記電子機器が位置照会要求及び特定時間範囲情報を前記外部機器に伝送するステップと、前記位置照会要求に対する応答として、前記外部機器が前記特定時間範囲に対応する時間の間、前記電子機器に前記外部機器の位置に対する情報である第2の位置情報を検出して伝送するステップと、前記電子機器が前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との位置を画面に表示するステップとを含む。
【0018】
そして、前記電子機器が前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との距離情報を算出するステップを更に含み、前記表示ステップは、前記算出された距離情報を画面に同時に表示してよい。
【0019】
なお、前記第1の位置情報を伝送ステップは、前記特定時間範囲情報を暗号化された状態で伝送してよい。
【0020】
そして、前記電子機器が、前記特定時間範囲情報をPIN番号又はハッシュコードを用いて暗号化するステップを更に含んでよい。
【0021】
なお、前記電子機器が、前記PIN番号又は前記ハッシュコードを用いて前記第2の位置情報を暗号化するステップを更に含み、前記第2の位置情報を伝送するステップは、前記外部機器が前記暗号化された状態の第2の位置情報を前記電子機器に伝送してよい。
【0022】
そして、前記電子機器が、前記受信された第2の位置情報を前記PIN番号又は前記ハッシュコードを用いて解読するステップを更に含み、前記表示ステップは、前記電子機器が、前記第1の位置情報と前記解読された第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との位置を画面に表示してよい。
【0023】
一方、本発明の一実施形態に係る外部機器と通信できるように接続された電子機器の位置情報提供方法は、現在位置に対する情報である第1の位置情報を検出するステップと、位置照会要求を前記外部機器に伝送するステップと、前記外部機器において設定された特定時間範囲に対応する時間の間、前記外部機器から前記外部機器の位置に対する情報である第2の位置情報を受信するステップと、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを用いて、前記電子機器と前記外部機器との位置を画面に表示するステップとを含む。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように本発明によれば、現在位置に対する情報である第1の位置情報を検出し、位置照会要求及び特定時間範囲情報を外部機器に伝送し、特定時間範囲に対応する時間の間、外部機器から外部機器の位置に対する情報である第2の位置情報を受信し、第1の位置情報と第2の位置情報とを用いて電子機器と外部機器の位置を画面に表示する位置情報提供方法を提供することができ、ユーザは電子機器を用いて他のユーザの位置をより簡単に確認することができるようになる。更に、特定時間範囲を決定して暗号化された状態で位置情報を送受信するため、ユーザのプライバシーが公開されることを防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態に係る第1の携帯電話の画面に、第2の携帯電話、第3の携帯電話及び第4の携帯電話の位置が表示されている様子を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る第1の携帯電話の構造を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る第1の携帯電話と第2の携帯電話の位置情報提供方法について説明するために提供されるフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態に係る位置情報が第1の携帯電話に表示される過程を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る位置情報が第1の携帯電話に表示される過程を示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る位置情報が第1の携帯電話に表示される過程を示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係る位置情報が第1の携帯電話に表示される過程を示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係る位置情報が第1の携帯電話に表示される過程を示す図である。
図9】本発明の一実施形態に係る位置情報が第1の携帯電話に表示される過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る第1の携帯電話100の画面に、第2の携帯電話210、第3の携帯電話220及び第4の携帯電話230の位置が表示されている様子を示す図である。
【0027】
図1に示すように、第1の携帯電話100の画面には、地図上に第2の携帯電話210、第3の携帯電話220及び第4の携帯電話230の位置が表示されていることが確認できる。即ち、第1の携帯電話100の画面には、第1の携帯電話アイコン105、第2の携帯電話アイコン215、第3の携帯電話アイコン225及び第4の携帯電話アイコン235が表示されていることが確認できる。
【0028】
第2の携帯電話210、第3の携帯電話220及び第4の携帯電話230は、それぞれ自己の位置情報を第1の携帯電話100にデータ通信網を用いて伝送する。データ通信網は、移動通信網又はインターネット網であってよい。
【0029】
このように、第1の携帯電話100は、第2の携帯電話210、第3の携帯電話220及び第4の携帯電話230から位置情報を受信する。そして、第1の携帯電話100は、受信された位置情報を用いて、画面に表示された地図上に該当する位置に第2の携帯電話アイコン215、第3の携帯電話アイコン225及び第4の携帯電話アイコン235を表示するようになる。
【0030】
従って、第1の携帯電話100のユーザは、他の携帯電話ユーザの位置を容易に確認できるようになる。
【0031】
図2は、本発明の一実施形態に係る第1の携帯電話100の構造を示すブロック図である。図2に示すように、第1の携帯電話100は、ディスプレイ部110と、通信部120と、保存部130と、操作部140と、GPS部150及び制御部160とを含む。
【0032】
ディスプレイ部110は、第1の携帯電話100の機能を提供するための映像を表示する。ディスプレイ部110は、ユーザの操作のためのGUI(Graphic User Interface)を画面に表示する。なお、ディスプレイ部110は、地図上に他の携帯電話の位置を示すアイコンを画面に表示することもできる。
【0033】
通信部120は、移動通信網やインターネット網を通じて他の携帯電話に通信できるように接続される。ここで、移動通信網は、GSM(登録商標)(Group Special Mobile)通信網又はWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)通信網などであってよい。通信部120は、移動通信網に移動通信基地局を通じて接続される。そして、通信部120は、インターネット網に無線AP(Access Point)を通じて接続される。
【0034】
通信部120は、外部機器に位置照会要求及び特定時間範囲情報を伝送する。ここで、位置照会要求とは、外部機器の現在位置に対する情報である第2の位置情報を外部機器から受信するために伝送される要求メッセージである。そして、特定時間範囲情報とは、外部機器から位置情報を受信する期間に該当する特定時間間隔に関する情報のことを意味する。
【0035】
なお、通信部120は、特定時間範囲に対応する時間の間、外部機器から第2の位置情報を受信する。例えば、特定時間範囲情報が午前10時から12時までの場合、通信部120は、午前10時から12時まで外部機器から第2の位置情報を受信するようになる。なお、特定時間範囲情報が2時間である場合、通信部120は現在の時刻から2時間の間、外部機器から第2の位置情報を受信するようになる。
【0036】
保存部130は、第1の携帯電話100の各種機能を行うためのプログラムが保存されている。なお、保存部130は、外部機器から受信された位置情報が保存されている。このように、保存部130は、ハードディスクや非揮発性メモリなどで実現されてよい。
【0037】
操作部140は、ユーザの操作が入力されて制御部160に伝送する。具体的に、操作部140は、ユーザから外部機器の位置照会を開始するための命令である位置照会命令などを受信する。操作部140は、第1の携帯電話100上に配置されているボタン又はタッチスクリーンであってよい。
【0038】
GPS部150は、第1の携帯電話100の現在位置情報である第1の位置情報を検出する。GPS部150は、位置情報を緯度及び経度情報を含むGPS座標情報形態で検出する。そして、GPS部150は、検出された第1の位置情報を制御部160に伝送する。
【0039】
制御部160は、第1の携帯電話100の動作の全般を制御する。具体的に、制御部160は、GPS部150を用いて第1の携帯電話100の現在位置である第1の位置情報を検出する。なお、制御部160は、通信部120を通じて接続された移動通信基地局又は無線APを用いて現在位置を検出することもできる。このような機能を実現するために、制御部160は、周期的に現在位置を検出する。例えば、制御部160は、5分置きにGPS部150を作動させることにより、現在位置の座標値が検出されるように制御することもできる。
【0040】
具体的に、第1の携帯電話100がGPS信号受信可能地域(例えば、屋外)に位置する場合、制御部160はGPS部150を用いて第1の位置情報を検出する。しかし、第1の携帯電話100がGPS受信不可地域(例えば、建物内)に位置する場合、制御部160は通信部120を通じて接続された移動通信基地局の位置又は無線APの位置に対する情報を用いて第1の携帯電話100の第1の位置情報を検出するようになる。
【0041】
なお、制御部160は、位置照会要求及び特定時間範囲情報が外部機器に伝送されるように制御する。具体的に、制御部160は、ユーザの操作により位置照会命令が入力されると、位置照会要求及び特定時間範囲情報が外部機器に伝送されるように制御する。
【0042】
このとき、特定時間範囲情報とは、外部機器から位置情報を受信する期間に該当する特定時間間隔に関する情報のことを意味する。特定時間範囲情報は、ユーザによって設定されてよく、予め設定された状態であってよい。
【0043】
制御部160は、特定時間範囲情報を暗号化された状態で伝送する。具体的に、制御部160は、特定時間範囲情報をPIN(Personal Identification Number)番号又はハッシュコードを用いて暗号化を行う。
【0044】
なお、制御部160は、特定時間範囲に対応する時間の間、外部機器から外部機器の位置に対する情報である第2の位置情報が受信されるように制御する。例えば、特定時間範囲情報が午前10時から12時までの場合、制御部160は、午前10時から12時まで外部機器から第2の位置情報を受信するように通信部120を制御する。なお、特定時間範囲情報が2時間である場合、制御部160は現在の時刻から2時間の間、外部機器から第2の位置情報を受信するように通信部120を制御するようになる。
【0045】
このとき、受信された第2の位置情報は、PIN番号又はハッシュコードを用いて暗号化された状態であってよい。ここで、PIN番号又はハッシュコードは、制御部160が特定時間範囲を暗号化する際に使われるPIN番号又はハッシュコードである。従って、制御部160は、特定時間範囲を暗号化する際に使われたPIN番号又はハッシュコードを用いて、受信された第2の位置情報の暗号を解読するようになる。
【0046】
具体的に、PIN番号又はハッシュコードの値を例にとって説明すると、次のとおりである。以下の説明において特定時間範囲を、2009年9月13日の12時00分から2009年9月13日の14時00分までの2時間とする。
【0047】
この場合、PIN番号は次のような類型であってよい。PIN番号が特定時間範囲の開始時刻及び時間範囲情報を含む場合、PIN番号は“2009091312000200”であってよい。なお、PIN番号が特定時間範囲の開始時刻及び終了時刻を示す場合、PIN番号は、“200909131200200909131400”であってよい。そして、PIN番号が示す特定時間範囲が午前8時から午後5時までの月曜日〜金曜日である場合、PIN番号は、“08001700MON2FRI”であってよい。なお、PIN番号が示す特定時間範囲が午前8時から午後5時までの月曜日である場合、PIN番号は、“08001700MON”であってよい。
【0048】
ハッシュコードは、上述のPIN番号をハッシュ関数に代入することで得られるコード値である。具体的に、PIN番号の“2009091312000200”に対するハッシュコードは、“DF28YTF”となる。なお、PIN番号の“200909131200200909131400”に対するハッシュコードは、“57DDTFS”となる。そして、PIN番号の“08001700MON2FRI”に対するハッシュコードは、“0I8237FS”となる。なお、PIN番号の“08001700MON”に対するハッシュコードは、“ZF102FFS”となる。
【0049】
そして、制御部160は検出された第1の位置情報と解読された第2の位置情報とを用いて、第1の携帯電話100と外部機器との位置が画面に表示されるように制御する。具体的に、制御部160は画面上に地図を表示し、地図上において第1の携帯電話100と外部機器の位置に該当する地点にそれぞれ対応するアイコンが表示されるように制御する。
【0050】
なお、制御部160は、第1の位置情報と第2の位置情報とを用いて、第1の携帯電話100と外部機器との位置情報を算出することもできる。そして、制御部160は、算出された距離情報を画面に同時に表示することもできる。具体的に、制御部160は、第1の携帯電話100のアイコンと外部機器のアイコンとの間の領域に算出された距離情報が表示されるように制御することもできる。
【0051】
制御部160は、ユーザによって画面に表示された外部機器のアイコンを選択する操作が入力されると、外部機器に関する機能を行うためのメニューが画面に表示されるように制御することもできる。例えば、ユーザが画面に表示された外部機器アイコンを選択すると、制御部160は外部機器に電話をかける機能の項目及び携帯電話メールを送る機能の項目を含むメニューが表示されるように制御してよい。
【0052】
このような構成の第1の携帯電話100は、外部機器の位置を画面に表示することができるようになる。なお、第1の携帯電話100は、外部機器の位置を特定時間範囲の間のみ受信して表示し、暗号化された状態で情報を送受信するため、ユーザの個人情報漏洩を防止できるようになる。
【0053】
一方、図2においては第1の携帯電話100の構成についてのみ説明してきたが、上述の説明の外部機器に該当する第2の携帯電話210、第3の携帯電話220及び第4の携帯電話230も、図2に示された構成と類似している。但し、第2の携帯電話210、第3の携帯電話220及び第4の携帯電話230は、外部機器としての機能を担うため、機能の面において一部違いがあり、その違いについては、以下において第2の携帯電話210に基づいて説明する。
【0054】
第2の携帯電話210は、図2に示す第1の携帯電話100と内部構成は同一であり、外部機器の役割を果たすため、制御部の機能において多少異なる。
【0055】
具体的に、第2の携帯電話210の制御部は、第1の携帯電話100から位置照会要求及び特定時間範囲情報を受信する。このとき、第1の携帯電話100から受信された特定時間範囲情報は、PIN番号又はハッシュコードを用いて暗号化された状態で受信される。従って、第2の携帯電話210の制御部は、受信された特定時間範囲情報を受信されたPIN番号又はハッシュコードを用いて解読する。
【0056】
そして、第2の携帯電話210の制御部は、受信された位置照会要求に対する応答として、特定時間範囲に対応する時間の間、第1の携帯電話100に第2の携帯電話210の現在位置に対する情報である第2の位置情報を検出して伝送する。ここで、第2の携帯電話210の制御部は、第1の携帯電話100から受信されたPIN番号又はハッシュコードを用いて第2の位置情報を暗号化する。そして、第2の携帯電話210の制御部は暗号化された状態の第2の位置情報を第1の携帯電話100に伝送するようになる。
【0057】
このように、第2の携帯電話210の制御部は、第2の位置情報を暗号化して第1の携帯電話100に提供する。なお、第3の携帯電話220及び第4の携帯電話230の制御部も第2の携帯電話210の制御部と類似の機能を有する。
【0058】
以下では、図3を参照しながら位置情報提供方法について詳細に説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る第1の携帯電話100と第2の携帯電話210の位置情報提供方法について説明するために提供されるフローチャートである。
【0059】
まず、第1の携帯電話100は、ユーザの操作によって位置照会命令が入力されるか否かを判断する(S310)。例えば、位置照会命令が入力されると(S310−Y)、第1の携帯電話100は、第1の携帯電話100の現在位置を示す第1の位置情報を検出する。
【0060】
具体的に、第1の携帯電話100がGPS信号受信可能地域(例えば、屋外)に位置する場合、第1の携帯電話100はGPS部150を用いて第1の位置情報を検出する。しかし、第1の携帯電話100がGPS受信不可地域(例えば、建物内)に位置する場合、第1の携帯電話100は通信部120を通じて接続された移動通信基地局の位置又は無線APの位置に対する情報を用いて第1の携帯電話100の第1の位置情報を検出するようになる。
【0061】
その後に、第1の携帯電話は特定時間範囲情報を暗号化する(S320)。具体的に、第1の携帯電話100は、特定時間範囲情報をPIN番号又はハッシュコードを用いて暗号化する。
【0062】
このとき、特定時間範囲情報とは、外部機器から位置情報を受信する期間に該当する特定時間間隔に関する情報のことを意味する。特定時間範囲情報は、ユーザによって設定されてよく、予め設定された状態であってよい。
【0063】
そして、第1の携帯電話100は、位置照会要求及び暗号化されたと特定時間範囲情報を第2の携帯電話200に伝送する(S325)。
【0064】
すると、第2の携帯電話210は、第1の携帯電話100から位置照会要求及び特定時間範囲情報を受信する(S330)。このとき、第1の携帯電話100から受信された特定時間範囲情報は、PIN番号又はハッシュコードを用いて暗号化された状態で受信される。従って、第2の携帯電話210は、受信された特定時間範囲情報を、受信されたPIN番号又はハッシュコードを用いて解読する(S335)。
【0065】
その後に、第2の携帯電話210は、現在の時刻が特定時間の範囲内に進入しているか否かを判断する(S340)。もし、現在の時刻が特定時間の範囲内に進入していない場合(S340−N)、第2の携帯電話210は現在の時刻が特定時間の範囲内に進入するまで待ち受けるようになる。
【0066】
一方、現在の時刻が特定時間の範囲内に進入している場合(S340−Y)、第2の携帯電話210は、第2の携帯電話210の現在位置を示す第2の位置情報を検出する(S345)。具体的に、第2の携帯電話210がGPS信号受信可能地域(例えば、屋外)に位置する場合、第2の携帯電話210はGPSを用いて第2の位置情報を検出する。しかし、第2の携帯電話210がGPS受信不可地域(例えば、建物内)に位置する場合、第2の携帯電話210は通信部を通じて接続された移動通信基地局の位置又は無線APの位置に対する情報を用いて第2の携帯電話210の第2の位置情報を検出するようになる。
【0067】
その後に、第2の携帯電話210は、第1の携帯電話100から受信されたPIN番号又はハッシュコードを用いて第2の位置情報を暗号化する(S350)。そして、第2の携帯電話210は、暗号化された状態の第2の位置情報を第1の携帯電話100に伝送するようになる(S360)。
【0068】
その後に、第2の携帯電話210は、現在の時刻が特定時間範囲を超過しているか否かを判断する(S365)。例えば、現在の時刻が特定時間範囲を超過している場合(S365−Y)、第2の携帯電話210は第2の位置情報を伝送する過程を終了する。
【0069】
一方、現在の時刻が特定時間範囲を超過していない場合(S365−N)、第2の携帯電話210は、ステップS345からステップS360までの過程を繰り返すようになる。それにより、第2の携帯電話210は特定時間範囲に対応する時間の間、第1の携帯電話100から受信された位置照会要求に対する応用として、第2の携帯電話210の現在位置に対する情報である第2の位置情報を検出して第1の携帯電話100に伝送するようになる。
【0070】
すると、第1の携帯電話100は、特定時間範囲に対応する時間の間、第2の携帯電話210から第2の位置情報を受信する(S370)。例えば、特定時間範囲情報が午前10時から12時までの場合、第1の携帯電話100は、午前10時から12時まで外部機器から第2の位置情報を受信する。なお、特定時間範囲情報が2時間である場合、第1の携帯電話100は現在の時刻から2時間の間、外部機器から第2の位置情報を受信するようになる。
【0071】
このとき、受信された第2の位置情報は、PIN番号又はハッシュコードを用いて暗号化された状態で受信される。ここで、PIN番号又はハッシュコードは、第1の携帯電話100が特定時間範囲を暗号化する際に使われたPIN番号又はハッシュコードである。従って、第1の携帯電話は、特定時間範囲を暗号化する際に使われたPIN番号又はハッシュコードを用いて、受信された第2の位置情報の暗号を解読する(S373)。
【0072】
そして、第1の携帯電話100は、第1の位置情報と第2の位置情報とを用いて第1の携帯電話100と第2の携帯電話210との距離情報を算出する(S375)。そして、第1の携帯電話100は、検出された第1の位置情報と解読された第2の位置情報とを用いて、第1の携帯電話100と第2の携帯電話210との位置を画面に表示する(S380)。
【0073】
具体的に、第1の携帯電話100は画面上に地図を表示し、地図上において、第1の携帯電話100と第2の携帯電話210との位置に該当する地点にそれぞれ対応するアイコンを表示する。そして、第1の携帯電話100は算出された距離情報を画面に同時に表示することもできる。具体的に、第1の携帯電話100は、第1の携帯電話100のアイコンと第2の携帯電話210のアイコンとの間の領域に算出された距離情報を表示することもできる。
【0074】
なお、第1の携帯電話100は画面に表示された第2の携帯電話210のアイコンを選択する操作がユーザによって入力されると、第2の携帯電話210に関連する機能を行うためのメニューを画面に表示することもできる。例えば、ユーザが画面に表示された第2の携帯電話210のアイコンを選択すると、制御部160は、第2の携帯電話210に電話をかける機能の項目及び携帯電話メールを送る機能の項目を含むメニューを表示することもできる。
【0075】
このような過程を通じて、第1の携帯電話100は、第2の携帯電話210の位置を画面に表示することができるようになる。なお、第1の携帯電話100は、第2の携帯電話210の位置を特定時間範囲の間のみ受信して表示し、暗号化された状態で情報を送受信するため、ユーザの個人情報漏洩を防止できるようになる。
【0076】
以下では、図4ないし図9を参照しながら、位置情報が第1の携帯電話100に表示される過程について詳細に説明する。図4ないし図8は、本発明の一実施形態に係る位置情報が第1の携帯電話に表示される過程を示す図である。
【0077】
図4は、ユーザが位置照会アイコン400を選択する画面を示している。図4に示すように、ユーザが位置照会アイコン400をタッチすると、第1の携帯電話100は位置照会命令を受信するようになる。
【0078】
すると、図5のように、第1の携帯電話100は位置照会対象選択メニュー410を画面に表示するようになる。図5に示すように、第1の携帯電話100のユーザは、位置照会対象としてユーザA、ユーザB及びユーザCを選択していることが確認できる。ここで、ユーザAの携帯電話が図1の第2の携帯電話210であり、ユーザBの携帯電話が図1の第3の携帯電話220であり、ユーザCの携帯電話が図1の第4の携帯電話230であるとする。
【0079】
図6は、第1の携帯電話100に特定時間範囲を入力するための入力ウィンドウ415の表示された画面を示している。図6に示すように、ユーザが特定時間範囲を3時間と入力すると、第1の携帯電話100は現在の時刻から3時間の間、他の携帯電話から位置情報を受信するようになる。
【0080】
図6では、特定時間範囲が一つの時間値に入力されるものとして示されているが、これは一実施形態に過ぎない。即ち、特定時間範囲は、多様な方式で入力されてよく、例えば、一定時間間隔で入力されてよい。具体的に、特定時間範囲情報が午前10時から12時までの場合、第1の携帯電話100は午前10時から12時まで、他の携帯電話から第2の位置情報を受信するようになる。
【0081】
このように、第1の携帯電話100から位置照会の対象者が選択され、特定時間範囲が入力されると、第1の携帯電話100は位置照会の対象者の携帯電話に位置照会要求及び特定時間範囲をそれぞれ伝送する。
【0082】
すると、照会対象者の携帯電話には、図7のように、位置情報照会承認確認メッセージ420が画面に表示される。図7は、ユーザAの携帯電話である第2の携帯電話210の画面に位置情報照会承認確認メッセージ420が表示される画面を示している。図7に示すように、ユーザが承認(Permit)ボタンを選択すると、第2の携帯電話210は第1の携帯電話100に第2の携帯電話210の現在位置に対する情報である第2の位置情報を伝送するようになる。
【0083】
なお、その他に、ユーザBの携帯電話である第3の携帯電話220及びユーザCの携帯電話である第4の携帯電話230も、それぞれの位置情報を第1の携帯電話100に伝送するようになる。
【0084】
図8は、照会対象のユーザの位置が地図上に表示された位置照会画面430を示している。図8に示すように、第1の携帯電話100は、地図上に第1の携帯電話100のユーザA、ユーザB及びユーザCの位置をアイコンで表示する。図8に示すように、第1のアイコン105は、第1の携帯電話のユーザの位置を示すアイコンであり、第2のアイコン215は、第2の携帯電話のユーザであるユーザAの位置を示すアイコンであり、第3のアイコン225は、第3の携帯電話のユーザであるユーザBの位置を示すアイコンであり、第4のアイコン235は、第4の携帯電話のユーザであるユーザCの位置を示すアイコンである。
【0085】
なお、図8に示すように、第1のアイコン105と第2のアイコン215との間をユーザが選択すると、第1の携帯電話100は距離表示アイコン440を画面に表示するようになる。図8に示すように、距離表示アイコン440は、両ユーザ間の距離及びかかる時間に関する情報が表示される。
【0086】
このように、第1の携帯電話100は、位置照会画面430にアイコン形式でユーザの位置を表示し、ユーザの操作によってユーザ間の距離を表示する距離表示アイコン440を画面に表示するようになる。
【0087】
図9は、ユーザによって選択されたアイコンに対応する機能メニュー450が表示された画面を示している。図9に示すように、ユーザが第1のアイコン215を選択すると、第1の携帯電話100は第1のアイコン215に対応するユーザであるユーザAの携帯電話に関連した機能を行うための機能メニュー450を表示する。
【0088】
図9に示すように、機能メニュー450はメッセージ伝送項目及び通話の項目が含まれていることが確認できる。第1のアイコン215は、ユーザAの携帯電話である第2の携帯電話210に対応するアイコンである。従って、メッセージ伝送項目が選択されると、第1の携帯電話100は、第2の携帯電話210にメッセージを伝送するためのウィンドウを実行させるようになる。なお、通話の項目が選択されると、第1の携帯電話100は第2の携帯電話210に電話をかける機能を行うようになる。
【0089】
このように、位置照会画面430上に表示された照会対象者のアイコンのうちいずれか一つがユーザによって選択されると、第1の携帯電話100は選択されたアイコンに対応するユーザの携帯電話に関連する機能を行うための機能メニュー450を画面に表示するようになる。
【0090】
このような過程を通じて、第1の携帯電話100は他の携帯電話の位置を容易に照会することができ、その他に照会対象となるユーザに関連する機能を容易に実行させることができるようになる。それにより、ユーザは携帯電話を用いて所望の人の位置を容易に照会できるようになる。
【0091】
一方、本実施形態においては、特定時間範囲を第1の携帯電話100で設定するものとして説明してきたが、それは一実施例に過ぎず、位置照会の対象となる携帯電話(即ち、第2の携帯電話210ないし第4の携帯電話230)によって特定時間範囲情報が設定されてよい。この場合、第2の携帯電話210は、第1の携帯電話100から位置照会要求を受信した場合、ユーザから特定時間範囲情報を受信するようになる。
【0092】
従って、第1の携帯電話100は位置照会要求を第2の携帯電話に伝送すると、第2の携帯電話210で設定された特定時間範囲に対応する時間の間、第2の携帯電話210から第2の携帯電話210の位置に対する情報である第2の位置情報を受信するようになる。
【0093】
一方、本実施形態において、電子機器及び外部機器が携帯電話であるものとして想定して説明してきたが、それは一実施形態に過ぎない。即ち、電子機器及び外部機器は現在位置を検出することができ、位置情報を送受信できる機器であれば、いかなる機器であっても可能である。例えば、電子機器及び外部機器は、位置検出及びデータ送受信が可能なテレビ、MP3、PMP、PDA、ノートパソコン、カーナビゲーション、コンピュータなどであってよい。
【0094】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的趣旨の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0095】
110 ディスプレイ部
130 保存部
160 制御部
150 GPS部
120 通信部
140 操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9