特許第5934117号(P5934117)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5934117コーデックにより圧縮されたビデオコンテンツ伝送方法及びその装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5934117
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月15日
(54)【発明の名称】コーデックにより圧縮されたビデオコンテンツ伝送方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2343 20110101AFI20160602BHJP
   H04N 21/6379 20110101ALI20160602BHJP
   H04N 19/12 20140101ALI20160602BHJP
   H04N 19/164 20140101ALI20160602BHJP
【FI】
   H04N21/2343
   H04N21/6379
   H04N19/12
   H04N19/164
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-553819(P2012-553819)
(86)(22)【出願日】2011年2月21日
(65)【公表番号】特表2013-520859(P2013-520859A)
(43)【公表日】2013年6月6日
(86)【国際出願番号】KR2011001113
(87)【国際公開番号】WO2011102685
(87)【国際公開日】20110825
【審査請求日】2014年2月21日
(31)【優先権主張番号】61/306,189
(32)【優先日】2010年2月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】10-2010-0096516
(32)【優先日】2010年10月4日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヘ−ヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ソン−ボム
(72)【発明者】
【氏名】パク,ドン−シク
【審査官】 古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−147902(JP,A)
【文献】 特開2007−300610(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/105362(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/098933(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0091392(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
H04N 19/00 − 19/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1デバイスが、複数の相異なるコーデックのうち少なくとも一つのコーデックを用いて圧縮された少なくとも一つのメディアコンテンツを、第2デバイスに伝送する方法において、
少なくとも一つのメディアコンテンツの圧縮に用いられる複数のコーデックの識別子を含み、前記複数のコーデックのうち少なくとも一つのコーデックの使用承認を要請するコーデック選択要請フレームを、前記第2デバイスに伝送する段階と、
前記複数のコーデックのうち少なくとも一つのコーデックの使用承認如何を表す少なくとも一つの承認情報を含むコーデック選択応答フレームを、前記第2デバイスから受信する段階と、
前記コーデック選択応答フレームに基づいて、前記使用承認された少なくとも一つのコーデックにより圧縮された少なくとも一つのメディアコンテンツを、前記第2デバイスに伝送する段階と、を含み、
前記コーデック選択要請フレームは、前記第1デバイスが伝送する少なくとも一つのメディアコンテンツの識別子を含む、
ことを特徴とするメディアコンテンツ伝送方法。
【請求項2】
前記第1デバイスまたは前記第2デバイスが支援する前記複数のコーデックの識別子は、前記コーデックを提供する少なくとも一つのコーデックベンダーの識別子、及び前記コーデックベンダーによって定義された形式を持つ、少なくとも一つのコーデックの識別子の組み合わせで構成されることを特徴とする請求項1に記載のメディアコンテンツ伝送方法。
【請求項3】
前記コーデック選択要請フレームは、
前記コーデック選択要請フレームが、前記第1デバイスが伝送するメディアコンテンツに適用されるコーデックの選択を要請するためのフレームであるということを表すフレーム識別子、前記第1デバイスが伝送するメディアコンテンツの数を表すコンテンツ数情報のうち、少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のメディアコンテンツ伝送方法。
【請求項4】
前記コーデック選択応答フレームは、
前記コーデック選択応答フレームが、前記コーデック選択要請フレームに対する応答フレームであるということを表すフレーム識別子、前記第2デバイスが受信するメディアコンテンツの数を表すコンテンツ数情報、及び前記第2デバイスが受信する少なくとも一つのメディアコンテンツの識別子のうち、少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のメディアコンテンツ伝送方法。
【請求項5】
第2デバイスに、複数の相異なるコーデックのうち少なくとも一つのコーデックを用いて圧縮された、少なくとも一つのメディアコンテンツを伝送する第1デバイスにおけるメディアコンテンツ伝送装置において、
少なくとも一つのメディアコンテンツの圧縮に用いられる複数のコーデックの識別子を含み、前記複数のコーデックのうち少なくとも一つのコーデックの使用承認を要請するコーデック選択要請フレームを、前記第2デバイスに伝送する伝送部と、
前記複数のコーデックのうち少なくとも一つのコーデックの使用承認如何を表す少なくとも一つの承認情報を含むコーデック選択応答フレームを、前記第2デバイスから受信する受信部と、を備え、
前記伝送部は、前記コーデック選択応答フレームに基づいて、前記使用承認された少なくとも一つのコーデックにより圧縮された少なくとも一つのメディアコンテンツを、前記第2デバイスに伝送し、
前記コーデック選択要請フレームは、前記第1デバイスが伝送する少なくとも一つのメディアコンテンツの識別子を含む、
ことを特徴とするメディアコンテンツ伝送装置。
【請求項6】
前記第1デバイスまたは前記第2デバイスが支援する前記複数のコーデックの識別子は、前記コーデックを提供する少なくとも一つのコーデックベンダーの識別子、及び前記コーデックベンダーによって定義された形式を持つ少なくとも一つのコーデックの識別子の組み合わせで構成されることを特徴とする請求項5に記載のメディアコンテンツ伝送装置。
【請求項7】
前記コーデック選択要請フレームは、
前記コーデック選択要請フレームが、前記第1デバイスが伝送するメディアコンテンツに適用されるコーデックの選択を要請するためのフレームであるということを表すフレーム識別子、前記第1デバイスが伝送するメディアコンテンツの数を表すコンテンツ数情報のうち、少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のメディアコンテンツ伝送装置。
【請求項8】
前記コーデック選択応答フレームは、
前記コーデック選択応答フレームが、前記コーデック選択要請フレームに対する応答フレームであるということを表すフレーム識別子、前記第2デバイスが受信するメディアコンテンツの数を表すコンテンツ数情報、及び前記第2デバイスが受信する少なくとも一つのメディアコンテンツの識別子のうち、少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のメディアコンテンツ伝送装置。
【請求項9】
請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の方法を行わせるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーデックにより圧縮されたビデオコンテンツ伝送方法及びその装置に係り、特に、複数の相異なるコーデックのうち少なくとも一つのコーデックを用いて圧縮されたビデオコンテンツを伝送する方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線ネットワークでデバイス間にビデオコンテンツを伝送する方法には、非圧縮形態にビデオコンテンツを伝送する方法と、コーデックにより圧縮されたビデオコンテンツを伝送する方法とがある。
【0003】
非圧縮形態にビデオコンテンツを伝送する場合には、ビデオコンテンツの画質損傷なしにビデオコンテンツを伝送できるという長所がある一方、伝送時間が長くかかるため、リアルタイムでビデオコンテンツを再生すべき場合、またはデバイス間の通信リンクの帯域幅が狭い場合などには使われることができないという短所がある。
【0004】
これにより、通信リンクの帯域幅が狭い場合、またはリアルタイムでビデオコンテンツを再生すべき場合などには、コーデックで圧縮された形態にビデオコンテンツを伝送する方法が用いられる。ただし、この場合には、受信側にビデオコンテンツの圧縮に使われたコーデックの種類を通知する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、複数の相異なるコーデックのうち少なくとも一つのコーデックを用いて、圧縮されたビデオコンテンツを伝送する方法及びその装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための本発明の一実施形態による第1デバイスが、複数の相異なるコーデックのうち少なくとも一つのコーデックを用いて圧縮されたビデオコンテンツを、第2デバイスに伝送する方法は、ビデオコンテンツの圧縮に用いられる少なくとも一つのコーデックの識別子を含み、前記少なくとも一つのコーデックの使用承認を要請するコーデック選択要請フレームを、前記第2デバイスに伝送する段階;前記少なくとも一つのコーデックの使用承認如何を表す少なくとも一つの承認情報を含むコーデック選択応答フレームを、前記第2デバイスから受信する段階;前記コーデック選択応答フレームに基づいて、前記少なくとも一つのコーデックにより圧縮されたビデオコンテンツを、前記第2デバイスに伝送する段階を含む。
【0007】
望ましくは、本発明の一実施形態によるビデオコンテンツ伝送方法は、前記第1デバイスが支援する少なくとも一つのコーデックの識別子を含み、前記第2デバイスの能力情報を要請する能力要請フレームを、前記第2デバイスに伝送する段階;前記能力要請フレームに対応して、前記第2デバイスが支援する少なくとも一つのコーデックの識別子を含む能力応答フレームを、前記第2デバイスから受信する段階;をさらに含み、前記コーデック選択要請フレームに含まれた前記少なくとも一つのコーデックの識別子は、前記能力応答フレームに基づいて生成される。
【0008】
望ましくは、前記第1デバイスが支援する少なくとも一つのコーデックの識別子、及び前記第2デバイスが支援する少なくとも一つのコーデックの識別子は、前記少なくとも一つのコーデックを提供する少なくとも一つのコーデックベンダーの識別子、及び前記少なくとも一つのコーデックベンダーによって定義された形式を持つ少なくとも一つのコーデックの識別子の組み合わせで構成される。
【0009】
望ましくは、前記能力要請フレームは、前記第1デバイスが支援するコーデックの数を表すコーデック数情報、及び前記第1デバイスがビデオコンテンツの圧縮機能を支援するかどうかを表すコーデック能力情報のうち少なくとも一つをさらに含む。
【0010】
望ましくは、前記能力応答フレームは、前記第2デバイスが支援するコーデックの数を表すコーデック数情報、及び前記第2デバイスがビデオコンテンツの圧縮機能を支援するかどうかを表すコーデック能力情報のうち、少なくとも一つをさらに含む。
【0011】
望ましくは、前記コーデック能力情報は、前記第1デバイスが支援するコーデックがH.264コーデックであるか、またはコーデックベンダーにより提供されるコーデックであるかを表す圧縮種類情報をさらに含む。
【0012】
望ましくは、前記コーデック選択要請フレームは、前記コーデック選択要請フレームが、前記第1デバイスが伝送するビデオコンテンツに適用されるコーデックの選択を要請するためのフレームであるということを表すフレーム識別子、前記第1デバイスが伝送するビデオコンテンツの量を表すコンテンツ数情報、及び前記第1デバイスが伝送するビデオコンテンツの識別子のうち、少なくとも一つをさらに含む。
【0013】
望ましくは、前記コーデック選択応答フレームは、前記コーデック選択応答フレームが前記コーデック選択要請フレームに対する応答フレームであるということを表すフレーム識別子、前記第2デバイスが受信するビデオコンテンツの量を表すコンテンツ数情報、及び前記第2デバイスが受信するビデオコンテンツの識別子のうち、少なくとも一つをさらに含む。
【0014】
また、前記目的を達成するための本発明の他の実施形態による第2デバイスに、複数の相異なるコーデックのうち少なくとも一つのコーデックを用いて圧縮されたコンテンツを伝送するビデオコンテンツ伝送装置は、ビデオコンテンツの圧縮に用いられる少なくとも一つのコーデックの識別子を含み、前記少なくとも一つのコーデックの使用承認を要請するコーデック選択要請フレームを、前記第2デバイスに伝送する伝送部;前記少なくとも一つのコーデックの使用承認如何を表す少なくとも一つの承認情報を含むコーデック選択応答フレームを、前記第2デバイスから受信する受信部;を備え、前記伝送部は、前記コーデック選択応答フレームに基づいて、前記少なくとも一つのコーデックにより圧縮されたビデオコンテンツを、前記第2デバイスに伝送する。
【0015】
また、本発明のさらに他の実施形態は、前記目的を達成するために、ビデオコンテンツの圧縮に用いられる少なくとも一つのコーデックの識別子を含み、前記少なくとも一つのコーデックの使用承認を要請するコーデック選択要請フレームを、第2デバイスに伝送する段階;前記少なくとも一つのコーデックの使用承認如何を表す少なくとも一つの承認情報を含むコーデック選択応答フレームを、前記第2デバイスから受信する段階;前記コーデック選択応答フレームに基づいて、前記少なくとも一つのコーデックにより圧縮されたビデオコンテンツを、前記第2デバイスに伝送する段階;を含むビデオコンテンツ伝送方法を実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一実施形態は、一つのコーデック選択要請フレームがビデオコンテンツの圧縮に用いられる少なくとも一つのコーデックの識別子を含み、一つのコーデック選択応答フレームが一つ以上の承認情報を含むことで、第1デバイスが第2デバイスに複数の圧縮されたビデオコンテンツを伝送する場合にも、一つのコーデック選択要請フレームと一つのコーデック選択応答フレームとを送受信することで、複数の相異なるコーデックを用いて圧縮したビデオコンテンツを伝送可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態によるビデオコンテンツ伝送方法を説明するために示すフローチャートである。
図2】本発明の他の実施形態によるビデオコンテンツ伝送方法を説明するために示すフローチャートである。
図3】本発明の一実施形態によるコーデック選択要請フレームの構造を説明するために示す図面である。
図4】本発明の他の実施形態によるコーデック選択要請フレームの構造を説明するために示す図面である。
図5】本発明の一実施形態によるベンダーコーデック識別子フィールドの構造を説明するために示す図面である。
図6】本発明の一実施形態によるコーデック選択応答フレームの構造を説明するために示す図面である。
図7】本発明の他の実施形態によるコーデック選択応答フレームの構造を説明するために示す図面である。
図8】本発明のさらに他の実施形態によるコーデック選択応答フレームの構造を説明するために示す図面である。
図9】本発明の一実施形態による圧縮されたビデオコンテンツフレームの構造を説明するために示す図面である。
図10】本発明の一実施形態によるフレーム類型フィールドについて説明するために示す図面である。
図11】本発明の一実施形態による能力要請フレームの構造を説明するために示す図面である。
図12】本発明の一実施形態による圧縮類型フィールドを説明するために示す図面である。
図13】本発明の一実施形態による能力応答フレームの構造を説明するために示す図面である。
図14】本発明の一実施形態によるビデオコンテンツ伝送装置を説明するために示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態によるビデオコンテンツ伝送方法を説明するために示すフローチャートである。段階110では、ビデオコンテンツの圧縮に用いられる少なくとも一つのコーデックの識別子を含み、その少なくとも一つのコーデックの使用承認を要請するコーデック選択要請フレームを、第1デバイスが第2デバイスに伝送する。
【0020】
この時、第1デバイスとは、ビデオコンテンツを伝送するデバイスをいい、第2デバイスとは、ビデオコンテンツを受信するデバイスをいう。
【0021】
本発明の一実施形態によるコーデック選択要請フレームの構造は、図3及び図4を参照して後述する。
【0022】
段階120では、その少なくとも一つのコーデックの使用承認如何を表す承認情報を含むコーデック選択応答フレームを、第1デバイスが第2デバイスから受信する。
【0023】
もし、段階110で伝送したコーデック選択要請フレームが複数のコーデック識別子を含む場合には、コーデック選択応答フレームにも複数の承認情報が含まれ、複数の承認情報それぞれは、複数のコーデック識別子それぞれについての承認如何を表す。
【0024】
本発明の一実施形態によるコーデック選択応答フレームの構造は、図6ないし図8を参照して後述する。
【0025】
段階130では、コーデック選択応答フレームに基づいて、少なくとも一つのコーデックにより圧縮されたビデオコンテンツを、第1デバイスが第2デバイスに伝送する。
【0026】
例えば、コーデック選択要請フレームで伝送する2個のビデオコンテンツそれぞれに対して、Aコーデック及びBコーデックの使用承認を要請し、コーデック選択応答フレームで、その2個のビデオコンテンツそれぞれについてAコーデック及びBコーデックを使用することを承認した場合に、第1デバイスは、最初のビデオコンテンツはAコーデックで圧縮して伝送し、2番目のビデオコンテンツはBコーデックで圧縮して伝送する。
【0027】
このように、本発明の一実施形態は、一つのコーデック選択要請フレームがビデオコンテンツの圧縮に用いられる少なくとも一つのコーデックの識別子を含み、一つのコーデック選択応答フレームが一つ以上の承認情報を含むことで、第1デバイスが第2デバイスに複数の圧縮されたビデオコンテンツを伝送する場合にも、一つのコーデック選択要請フレームと一つのコーデック選択応答フレームとを送受信することで、複数の相異なるコーデックを用いて圧縮したビデオコンテンツを伝送可能になる。
【0028】
一方、圧縮された少なくとも一つのビデオコンテンツはフレーム形態に伝送されるが、本発明の一実施形態による圧縮されたビデオコンテンツフレームの構造は、図9を参照して後述する。
【0029】
図2は、本発明の他の実施形態によるビデオコンテンツ伝送方法を説明するために示すフローチャートである。段階210では、第1デバイスが支援する少なくとも一つのコーデックの識別子を含み、第2デバイスの能力情報を要請する能力要請フレームを、第1デバイスが第2デバイスに伝送する。
【0030】
この時、第1デバイスが支援するコーデックが複数である場合には、複数のコーデック識別子が能力要請フレームに含まれるならば、それぞれのコーデックは、相異なるコーデックベンダーにより提供されるコーデックでありうる。
【0031】
一方、本発明の一実施形態による能力要請フレームの構造は、図11を参照して後述する。
【0032】
段階220では、その能力要請フレームに対応して、第2デバイスが支援する少なくとも一つのコーデックの識別子を含む能力応答フレームを、第1デバイスが第2デバイスから受信する。
【0033】
本発明の一実施形態による能力応答フレームの構造は、図13を参照して後述する。
【0034】
段階230では、ビデオコンテンツの圧縮に用いられる少なくとも一つのコーデックの識別子を含み、その少なくとも一つのコーデックの使用承認を要請するコーデック選択要請フレームを、前記第2デバイスに伝送する。
【0035】
この時、コーデック選択要請フレームに含まれた少なくとも一つのコーデックの識別子は、段階220で受信した能力応答フレームに基づいて生成される。例えば、コーデック選択要請フレームに含まれた少なくとも一つのコーデックの識別子は、能力応答フレームに基づいて、第2デバイスが支援する少なくとも一つのコーデックのみ含む。
【0036】
段階240では、その少なくとも一つのコーデック選択情報についての承認如何を表す承認情報を含むコーデック選択応答フレームを、第1デバイスが第2デバイスから受信する。
【0037】
段階250では、コーデック選択応答フレームに基づいて、少なくとも一つのコーデックにより圧縮されたコンテンツを、第1デバイスが第2デバイスに伝送する。
【0038】
図3は、本発明の一実施形態によるコーデック選択要請フレームの構造を説明するために示す図面である。図3を参照すれば、本発明の一実施形態によるコーデック選択要請フレーム300は、フレーム識別子フィールド310、コンテンツ数フィールド320、コンテンツ識別子フィールド330、…、332、及びベンダーコーデック識別子フィールド340、…、342を含む。
【0039】
フレーム識別子フィールド310は、コーデック選択要請フレーム300が、第1デバイスが伝送するビデオコンテンツに適用されるコーデックの選択を要請するためのフレームであるということを表す。
【0040】
コンテンツ数フィールド320は、第1デバイスが伝送するビデオコンテンツの量を表す。コンテンツ識別子フィールド330、…、332は、第1デバイスが伝送するビデオコンテンツの識別子を表す。図3には、N個のビデオコンテンツに対応するN個のコンテンツ識別子フィールド330、…、332が図示されている。
【0041】
ベンダーコーデック識別子フィールド340、…、342は、第1デバイスが伝送するビデオコンテンツの圧縮に用いられるコーデックの識別子を表す。図3には、N個のコーデックに対応するN個のベンダーコーデック識別子フィールド340、…、342が図示されている。この時、N個のベンダーコーデック識別子フィールド340、…、342それぞれは、N個の相異なる種類のコーデックの識別子を含む。
【0042】
図4は、本発明の他の実施形態によるコーデック選択要請フレームの構造を説明するために示す図面である。図4を参照すれば、本発明の第2実施形態によるコーデック選択要請フレーム400は、フレーム識別子フィールド410、及びベンダーコーデック識別子フィールド420を含む。
【0043】
フレーム識別子フィールド410は、コーデック選択要請フレーム400が、第1デバイスが伝送するビデオコンテンツに適用されるコーデックの選択を要請するためのフレームであるということを表す。
【0044】
ベンダーコーデック識別子フィールド420は、第1デバイスが伝送するビデオコンテンツの圧縮に用いられる一つのコーデック識別子を表す。例えば、コーデック選択要請フレーム400に一つのベンダーコーデック識別子フィールド420のみ含まれた場合には、そのコーデック選択要請フレーム400が伝送された後のビデオコンテンツはいずれも、そのベンダーコーデック識別子フィールド420に記録されたコーデック識別子に対応するコーデックのみで圧縮して伝送することを要請することになる。この時、ベンダーコーデック識別子フィールド420に記録されるコーデック識別子は、コーデックベンダーによって定義された形式を持つことができる。
【0045】
以下では、図5を参照して、本発明の一実施形態によるベンダーコーデック識別子フィールド420の構造について説明する。
【0046】
図5は、本発明の一実施形態によるベンダーコーデック識別子フィールドの構造を説明するために示す図面である。図5を参照すれば、本発明の一実施形態によるベンダーコーデック識別子フィールド500は、ベンダー識別子フィールド510及びコーデック識別子フィールド520を含む。
【0047】
ベンダー識別子フィールド510は、コーデックを提供するコーデックベンダーの識別子を表す。コーデック識別子フィールド520は、コーデックベンダーによって定義された形式を持つコーデックの識別子を表す。
【0048】
図6は、本発明の一実施形態によるコーデック選択応答フレームの構造を説明するために示す図面である。図6を参照すれば、本発明の一実施形態によるコーデック選択応答フレーム600は、フレーム識別子フィールド610、コンテンツ数フィールド620、コンテンツ識別子フィールド630、…、632、及び承認情報フィールド640、…、642を含む。
【0049】
フレーム識別子フィールド610は、コーデック選択応答フレーム600が、コーデック選択要請フレーム300に対する応答フレームであるということを表す。
【0050】
コンテンツ数フィールド620は、第2デバイスが受信するビデオコンテンツの数を表すコンテンツ数情報を表す。
【0051】
コンテンツ識別子フィールド630、…、632は、第2デバイスが受信するビデオコンテンツの識別子を表す。
【0052】
承認情報フィールド640、…、642は、コーデック選択要請フレーム300に含まれたコーデックの識別子に対応するコーデックの使用承認如何を表す承認情報を表す。この時、承認情報フィールド640、…、642のうち一部は、コーデック選択要請フレーム300に含まれたコーデックの使用を承認する情報でもあり、一部は、コーデック選択要請フレーム300に含まれたコーデックの使用を拒絶する情報でもありうる。
【0053】
図7は、本発明の他の実施形態によるコーデック選択応答フレームの構造を説明するために示す図面である。図7を参照すれば、本発明の一実施形態によるコーデック選択応答フレーム700は、フレーム識別子フィールド710及び承認情報フィールド720を含む。
【0054】
フレーム識別子フィールド710は、コーデック選択応答フレーム700が、コーデック選択要請フレーム300に対する応答フレームであるということを表す。
【0055】
承認情報フィールド720は、コーデック選択要請フレーム300に含まれた少なくとも一つのコーデックの識別子に対応する、少なくとも一つのコーデックの使用承認を表す。
【0056】
すなわち、図7の承認情報フィールド720は、コーデック選択要請フレーム300に含まれたあらゆるコーデックの識別子に対応するあらゆるコーデックの使用承認を表す。
【0057】
図8は、本発明のさらに他の実施形態によるコーデック選択応答フレームの構造を説明するために示す図面である。図8を参照すれば、本発明の一実施形態によるコーデック選択応答フレーム800は、フレーム識別子フィールド800のみを含む。図8におけるフレーム識別子フィールド800は、コーデック選択応答フレーム800がコーデック選択要請フレーム300に対する応答フレームであるということを表すが、このように、フレーム識別子フィールド800のみで構成されたコーデック選択応答フレーム800を第1デバイスが受信すれば、第1デバイスは、そのコーデック選択応答フレーム800に対応するコーデック選択要請フレーム300に含まれたあらゆるコーデックの識別子に対応するあらゆるコーデックの使用承認を表すと判断できる。
【0058】
図9は、本発明の一実施形態による圧縮されたビデオコンテンツフレームの構造を説明するために示す図面である。図9を参照すれば、本発明の一実施形態による圧縮されたビデオコンテンツフレーム900は、フレーム類型フィールド910、コンテンツ識別子フィールド920、長さフィールド930及び圧縮ビデオペイロードフィールド940などを含む。
【0059】
フレーム類型フィールド910は、圧縮されたビデオコンテンツフレーム900の類型が圧縮されたビデオコンテンツについてのものであるということを表す。フレーム類型フィールド910が持つことができる値については、図10を参照して後述する。コンテンツ識別子フィールド920は、圧縮されたビデオコンテンツフレーム900に含まれたビデオコンテンツのコンテンツ識別子を表す。
【0060】
長さフィールド930は、圧縮されたビデオコンテンツフレーム900の長さを表す。
【0061】
圧縮ビデオペイロードフィールド940は、所定のコーデックにより圧縮されたビデオコンテンツを含む。
【0062】
図10は、本発明の一実施形態によるフレーム類型フィールドについて説明するために示す図面である。図10を参照すれば、フレーム類型フィールド910が0×00という値を持つならば、そのフレーム類型フィールド910が含まれたフレームが非圧縮ビデオデータフレームであるということを表し、0×01であるという値を持つならば、そのフレーム類型フィールド910が含まれたフレームが、H.264コーデックにより圧縮されたビデオデータフレームであるということを表し、0×02という値を持つならば、そのフレーム類型フィールド910が含まれたフレームが、ベンダーにより指定されたコーデックにより圧縮されたビデオデータフレームであるということを表す。
【0063】
図11は、本発明の一実施形態による能力要請フレームの構造を説明するために示す図面である。図11を参照すれば、本発明の一実施形態による能力要請フレーム1100は、コーデック能力フィールド1110、ベンダーコーデック数フィールド1120、及びベンダーコーデック識別子フィールド1130、…、1132などを含む。
【0064】
コーデック能力フィールド1110は、第1デバイスがビデオコンテンツの圧縮機能を支援するかどうかを表す。この時、コーデック能力フィールドは、ビデオコンテンツの圧縮機能を支援する場合、その圧縮種類を表す圧縮類型フィールド(図示せず)をさらに含むことができるが、これについては、図12を参照して後述する。
【0065】
ベンダーコーデック数フィールド1120は、第1デバイスが支援するコーデックの数を表す。ベンダーコーデック識別子フィールド1130、…、1132は、第1デバイスが支援する少なくとも一つのコーデックの識別子を表す。図11では、N個のコーデックに対応するN個のベンダーコーデック識別子フィールド1130、…、1132が図示されている。
【0066】
図12は、本発明の一実施形態による圧縮類型フィールドを説明するために示す図面である。図12を参照すれば、本発明の一実施形態による圧縮類型フィールド1112は、0の値を持つならば、第1圧縮技術を用いてビデオコンテンツを圧縮することを表し、1の値を持つならば、ベンダーにより指定された圧縮技術を用いてビデオコンテンツを圧縮することを表す。例えば、ここで、第1圧縮技術は、H.264技術でありうる。
【0067】
図13は、本発明の一実施形態による能力応答フレームの構造を説明するために示す図面である。図13を参照すれば、本発明の一実施形態による能力応答フレーム1300は、コーデック能力フィールド1310、ベンダーコーデック数フィールド1320及びベンダーコーデック識別子フィールド1330、…、1332などを含むが、図11の能力要請フレーム1100と同じ構造を持つ。
【0068】
コーデック能力フィールド1310は、第2デバイスがビデオコンテンツの圧縮機能を支援するかどうかを表す。ベンダーコーデック数フィールド1320は、第2デバイスが支援するコーデックの数を表す。ベンダーコーデック識別子フィールド1330、…、1332は、第2デバイスが支援する少なくとも一つのコーデックの識別子を表す。図13では、N個のコーデックに対応するN個のベンダーコーデック識別子フィールド1330、…、1332が図示されている。
【0069】
図14は、本発明の一実施形態によるビデオコンテンツ伝送装置を説明するために示す図面である。図14は、本発明の一実施形態によるビデオコンテンツ伝送装置1410は、伝送部1412及び受信部1414を備える。この時、本発明の一実施形態によるビデオコンテンツ伝送装置1410は、第1デバイス(図示せず)に搭載されていると仮定する。ただし、他の実施形態では、ビデオコンテンツ伝送装置1410が第1デバイスでありうる。また、説明の便宜のために、第2デバイス1420をさらに図示した。
【0070】
伝送部1412は、ビデオコンテンツの圧縮に用いられる少なくとも一つのコーデックの識別子を含むコーデック選択要請フレームを、第2デバイス1420に伝送する。
【0071】
受信部1414は、第2デバイス1420から少なくとも一つのコーデックの使用承認如何を表す、少なくとも一つの承認情報を含むコーデック選択応答フレームを受信する。
【0072】
伝送部1412は、受信部1420がコーデック選択応答フレームを受信すれば、そのコーデック選択応答フレームに基づいて、少なくとも一つのコーデックにより圧縮されたビデオコンテンツを、第2デバイス1420に伝送する。
【0073】
一方、前述したように、伝送部1412は、第1デバイスが支援する少なくとも一つのコーデックの識別子を含み、第2デバイス1420の能力情報を要請する能力要請フレームを第2デバイス1420にさらに伝送でき、受信部1414は、その能力要請フレームに対応して、第2デバイス1420が支援する少なくとも一つのコーデックの識別子を含む能力応答フレームを、第2デバイス1420からさらに受信できる。
【0074】
一方、前述した本発明の実施形態は、コンピュータで行われるプログラムで作成でき、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を用いて、前記プログラムを動作させる汎用ディジタルコンピュータで具現される。
【0075】
前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)を含む。
【0076】
これまで本発明についてその望ましい実施形態を中心として説明した。
【0077】
当業者ならば、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態に具現できるということを理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に表れており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。
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