(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
[ショッピング管理システム10の構成]
図1は、実施形態におけるショッピング管理システム10の一例を示すシステム構成図である。ショッピング管理システム10は、ショッピング管理装置20および複数のユーザ端末13−1〜nを備える。ショッピング管理装置20は、通信回線11に通信可能に接続されている。それぞれのユーザ端末13−1〜nは、ユーザ14−1〜nによって操作される。なお、以下では、ユーザ端末13−1〜nおよびユーザ14−1〜nを区別することなく総称する場合に、それぞれ「ユーザ端末13」および「ユーザ14」と記載する。
【0015】
ユーザ端末13は、例えば最寄りの基地局12と無線通信し、当該基地局12および通信回線11を介して、ショッピング管理装置20と通信する。本実施形態において、ユーザ端末13は、例えばスマートフォンや、携帯型PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型情報端末などの携帯可能なスマートデバイスである。なお、ユーザ端末13は、デスクトップPCなどの据置型のコンピュータであってもよい。
【0016】
図1の例では、ユーザ14−1および14−2は、ショッピング管理装置20に予めユーザ登録およびグループ登録を行っており、同一のグループXに属している。ユーザ14−1および14−2は、それぞれ、ユーザ端末13−1および13−2を介してショッピング管理装置20にログインしている。
【0017】
ユーザ端末13−1は、ユーザ14−1からの操作に応じて、基地局12を介してショッピング管理装置20と通信し、商品(例えば商品A)に関する情報を含む商品画面31−1のデータを取得して表示する。領域321−1には、商品画面31−1に表示された商品Aの情報をグループXのショッピングカート(以下、グループカートと呼ぶ)に登録する旨を指示するボタンが表示される。
【0018】
ユーザ14−1は、商品画面31−1に表示された商品Aを購入予定の商品としてグループカートに登録する場合に、ユーザ端末13−1を操作して、領域321−1に表示されたボタンを選択する。ユーザ端末13−1は、商品画面31−1に表示された商品AおよびグループXの情報を含む商品登録要求を作成する。そして、ユーザ端末13−1は、作成した商品登録要求を、基地局12を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0019】
ユーザ端末13−2についても同様に、ユーザ14−2からの操作に応じて、基地局12を介してショッピング管理装置20と通信し、商品(例えば商品B)に関する情報を含む商品画面31−2のデータを取得して表示する。領域321−2にも、商品画面31−2に表示された商品Bの情報をグループXのグループカートに登録する旨を指示するボタンが表示される。ユーザ14−2が、ユーザ端末13−2を操作して、領域321−2のボタンを選択した場合、ユーザ端末13−2は、商品画面31−2に表示された商品BおよびグループXの情報を含む商品登録要求を作成し、作成した商品登録要求を、基地局12を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0020】
ショッピング管理装置20は、グループ毎に、グループに属するユーザの情報と、グループカートの情報とを管理している。ショッピング管理装置20は、通信回線11を介してユーザ端末13から商品登録要求を受信した場合に、当該商品登録要求の送信元のユーザ端末13のユーザ14の情報が、当該商品登録要求に含まれているグループに属するユーザの情報として管理されているか否かを判定する。
【0021】
ユーザ端末13は、例えば、ログイン時にショッピング管理装置20からHTTPクッキー(HyperText Transfer Protocol cookie)を取得して保持し、ショッピング管理装置20にアクセスする際に保持しているHTTPクッキーをショッピング管理装置20へ送信する。ショッピング管理装置20は、例えば、受信したHTTPクッキーを用いてユーザ端末13のユーザの情報等を特定する。そして、商品登録要求の送信元のユーザ端末13のユーザ14の情報が、当該商品登録要求に含まれているグループに属するユーザの情報として管理されている場合、ショッピング管理装置20は、当該グループのグループカートに、当該商品登録要求に含まれている商品の情報を登録する。
【0022】
図1の例では、ショッピング管理装置20は、ユーザ14−1および14−2を、グループXのユーザとして管理しており、これらのユーザから商品登録要求を受信した場合に、当該商品登録要求に含まれている商品の情報を、当該商品登録要求に含まれているグループXのグループカートに登録する。
【0023】
また、通信回線11を介してユーザ端末13から、グループの情報を含むカート閲覧要求を受信した場合、ショッピング管理装置20は、当該カート閲覧要求の送信元のユーザ端末13のユーザ14の情報が、当該カート閲覧要求に含まれているグループに属するユーザの情報として管理されていれば、当該グループのグループカートの情報を含むグループカート画面30を、当該カート閲覧要求の送信元のユーザ端末13へ送信する。
【0024】
これにより、複数のユーザ14が、ネットショッピングにおいて協力して商品を買い揃える等の場面において、これらのユーザ14が同じグループに属していれば、それぞれのユーザ14が購入予定の商品として選択した商品を、同じグループカートにまとめることができる。また、同じグループに属するユーザ14であれば、同じグループカートを閲覧することができるため、これらのユーザ14は、グループカートの中身を確認しながら、足りない商品の追加や重複した商品の削除等を行うことができる。
【0025】
これにより、複数のユーザ14は、ネットショッピングにおいて、必要な商品を買い忘れたり、重複した商品を無駄に購入してしまうことを防止することができる。また、ショッピング管理装置20は、現実の店舗での買出しのように、店舗の商品を閲覧しながら仲間同士で購入対象を選ぶ楽しさや、共通の目的のために仲間同士で協力して商品を集める楽しさを、ネットショッピングの環境において実現させることができる。
【0026】
[ショッピング管理装置20の構成]
図2は、ショッピング管理装置20の一例を示すブロック図である。ショッピング管理装置20は、例えば
図2に示すように、商品情報格納部21、ユーザ情報格納部22、グループ情報格納部23、商品テーブル格納部24、商品情報提供部25、商品テーブル管理部26、注文処理部27、およびグループ情報管理部28を有する。商品テーブル管理部26は、アクセス制御部の一例である。
【0027】
商品情報格納部21には、それぞれの商品を識別する商品IDに対応付けて、当該商品の商品名、当該商品の単価、および、当該商品に関する説明が記載されたWebページのアドレス等の情報が格納されている。ユーザ情報格納部22には、それぞれのユーザを識別するユーザ名に対応付けて、当該ユーザのユーザ端末13のアドレス、当該ユーザの決済情報(例えばクレジットカード番号等)の情報が格納されている。
【0028】
図3は、グループ情報格納部23に格納されているデータの構造の一例を示す図である。グループ情報格納部23には、例えば
図3に示すように、それぞれのグループを識別するグループ名230に対応付けて、メンバー231、管理者232、および送付先233等の情報が格納される。メンバー231には、グループに属するユーザのユーザ名が格納される。管理者232には、グループに属するユーザの中で、当該グループに属する他のユーザを管理するユーザのユーザ名が格納される。送付先233には、グループカート内の商品のデフォルトの送付先の情報が格納される。
【0029】
図3において、「aaa」や「bbb」はユーザ名を例示している。
図3に示したグループ情報格納部23では、例えば、「グループX」のグループ名230に、ユーザ名が「aaa、bbb、・・・」のメンバー231、ユーザ名が「aaa」の管理者232、および、「****」の送付先233が対応付けられている。
【0030】
図4は、商品テーブル格納部24に格納されている商品テーブルのデータ構造の一例を示す図である。商品テーブル格納部24には、例えば
図4に示すように、グループ名240毎に商品テーブル241が格納されている。それぞれの商品テーブル241には、商品ID242毎に、商品ID242に対応する商品の商品名243、単価244、数量245、小計246、および、当該商品を登録したユーザのユーザ名を示す登録者247が格納されている。
【0031】
図4に例示した商品テーブル格納部24では、例えば、「グループX」のグループ名240に、商品テーブル241が対応付けられており、当該商品テーブル241には、「P001」の商品ID242、「商品A」の商品名243、「261円」の単価244、「3」の数量245、「783円」の小計246、および、ユーザ名が「aaa」の登録者247が対応付けられている。
【0032】
[グループカートへの商品情報の登録]
図2に戻って説明を続ける。商品情報提供部25は、通信回線11を介してユーザ端末13から受信した要求に応じて、商品情報格納部21を参照して商品を検索する。また、商品情報提供部25は、ユーザ端末13のユーザのユーザ名をユーザ情報格納部22から抽出し、ユーザ端末13のユーザが属するグループのグループ名をグループ情報格納部23から抽出する。また、商品情報提供部25は、ユーザ端末13のユーザがグループの管理者か否かを判定する。
【0033】
そして、商品情報提供部25は、例えば
図5に示すように、検索した商品の情報を含む商品画面31のデータを作成し、作成した商品画面31のデータを、当該商品の商品IDと共に通信回線11を介してユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて商品画面31を表示する。
【0034】
図5は、商品画面31の一例を示す概念図である。領域310には、商品画面31を要求したユーザのユーザ名が表示される。領域311には、ユーザが属するグループのグループ名が表示される。ユーザがグループの管理者である場合、領域312には、グループメニューへのリンク文字列が表示される。領域313には、ユーザの個人カートへのリンク文字列が表示される。領域314には、ユーザが属するグループXのグループカートへのリンク文字列が表示される。
【0035】
領域315には、検索された商品に関する画像が表示される。領域316には、商品名が表示される。領域317には、商品の説明等、商品に関する情報が表示される。領域318には、商品の単価が表示される。領域319には、ユーザが購入を希望する数量の入力を受け付ける欄が表示される。領域320には、商品画面31に表示されている商品を、ユーザの個人カートに登録する旨を指示するボタンが表示される。領域321には、商品画面31に表示されている商品を、ユーザが属するグループXのグループカートに登録する旨を指示するボタンが表示される。
【0036】
ユーザ端末13のユーザは、商品画面31に表示されている商品を購入予定の商品として選択する場合、ユーザ端末13を操作して、領域319に希望数量を入力し、領域320または領域321を選択する。領域320が選択された場合、ユーザ端末13は、商品IDおよび数量を含む商品登録要求を作成して、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0037】
ショッピング管理装置20は、ユーザ毎に個人カートの情報も管理している。商品テーブル管理部26は、グループ名を含まない商品登録要求を受信した場合に、商品情報格納部21から商品の単価を取得し、選択された商品の小計を算出する。そして、商品テーブル管理部26は、商品登録要求に送信元のユーザの個人カートに、商品IDに対応付けて、商品名、単価、数量、および小計を登録する。ユーザ別の個人カートの管理は、従来のショッピングカートの管理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0038】
一方、商品画面31において領域321のボタンが選択された場合、ユーザ端末13は、商品ID、数量、およびグループ名を含む商品登録要求を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。商品登録要求は、グループの商品テーブルに対するアクセスを要求するアクセス要求の一例である。商品テーブル管理部26は、グループ名を含む商品登録要求を受信した場合に、商品情報格納部21を参照して、商品登録要求に含まれている商品IDに対応する商品の商品名および単価を取得する。そして、商品テーブル管理部26は、商品毎に、取得した単価と、商品登録要求に含まれている数量とを掛け合わせて小計を算出する。
【0039】
次に、商品テーブル管理部26は、商品テーブル格納部24を参照して、商品登録要求に含まれているグループ名に対応する商品テーブル241を特定する。そして、商品テーブル管理部26は、特定した商品テーブル241内に、商品IDに対応付けて、商品名、単価、数量、小計、および商品登録要求の送信元のユーザ端末13のユーザのユーザ名を登録する。
【0040】
[グループカートの閲覧]
また、
図5に示した商品画面31において、ユーザがユーザ端末13を操作して、領域314に表示されているリンク文字列を選択した場合、ユーザ端末13は、グループ名を含むカート閲覧要求を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。カート閲覧要求は、グループの商品テーブルに対するアクセスを要求するアクセス要求の一例である。カート閲覧要求を受信した場合、商品テーブル管理部26は、グループ情報格納部23を参照して、カート閲覧要求の送信元のユーザ端末13のユーザが、当該カート閲覧要求に含まれているグループに属するユーザとして登録されているか否かを判定する。
【0041】
カート閲覧要求の送信元のユーザ端末13のユーザが、グループに属するユーザとしてグループ情報格納部23に登録されている場合、商品テーブル管理部26は、受信したカート閲覧要求に含まれているグループ名に対応するメンバーの情報をグループ情報格納部23から抽出する。そして、商品テーブル管理部26は、カート閲覧要求に含まれているグループ名に対応する商品テーブル241を商品テーブル格納部24から抽出する。
【0042】
次に、商品テーブル管理部26は、抽出した商品テーブル241に格納されている小計の額を合計して合計額を算出する。そして、商品テーブル管理部26は、算出した合計額をグループに属するユーザの数で割り、1ユーザあたりの支払額(ワリカンする場合の支払額)を算出する。このとき、端数が出る場合には、商品テーブル管理部26は、その端数をグループ内の1人のユーザ(例えば管理者)の支払額に加算する。
【0043】
そして、商品テーブル管理部26は、例えば
図6に示すようなグループカート画面30のデータを作成し、作成したグループカート画面30のデータを、通信回線11を介してユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいてグループカート画面30を表示する。
【0044】
図6は、グループカート画面30の一例を示す概念図である。領域300には、グループカート画面30を表示しているユーザ端末13のユーザのユーザ名が表示される。領域301には、当該ユーザが属するグループのグループ名(
図6の例では「グループX」)が表示される。領域303には、グループXの商品テーブルが表示される。商品テーブル内のそれぞれの商品の欄には、その商品を商品テーブルから削除する場合に選択される削除ボタン304や、商品テーブルをスクロールさせるスクロールバー305が表示される。なお、グループカート画面30は、商品の削除以外にも、商品テーブル内の商品の数量の変更等ができるように構成されてもよい。
【0045】
領域306には、商品テーブル内の商品の合計金額が表示される。領域307には、グループに属するユーザの人数、一人当たりの支払額、および、端数を支払うユーザの支払額など、ワリカンで支払う場合の情報が表示される。領域308には、前の画面への遷移を指示するボタンが表示される。領域309には、支払方法の選択画面への遷移を指示するボタンが表示される。
【0046】
ユーザは、グループカート画面30に表示されている内容で支払方法の選択を行う場合、ユーザ端末13を操作して領域309に表示されているボタンを選択する。領域309が選択された場合、ユーザ端末13は、グループ名を含む注文処理要求を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0047】
[支払方法の選択]
注文処理部27は、注文処理要求を受信した場合に、例えば
図7に示すような支払方法選択画面33のデータを作成し、作成した支払方法選択画面33のデータを含む注文処理応答を、注文処理要求の送信元のユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて支払方法選択画面33を表示する。
【0048】
図7は、支払方法選択画面33の一例を示す概念図である。領域330には、支払方法選択画面33を表示しているユーザ端末13のユーザのユーザ名が表示される。領域331には、当該ユーザが属するグループのグループ名が表示される。領域333には、選択可能な支払方法毎にラジオボタンが表示される。本実施形態において、選択可能な支払方法には、一括で支払う支払方法、ワリカンで支払う支払方法、および、商品毎に支払者を指定する支払方法が含まれる。領域334には、前の画面への遷移を指示する戻るボタンが表示される。領域335には、領域333における支払方法の選択を確定させるOKボタンが表示される。
【0049】
ユーザが、ユーザ端末13を操作して、領域333においていずれかの支払方法のラジオボタンを選択し、領域335のOKボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、選択された支払方法およびグループ名の情報を含む注文確認要求を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0050】
注文処理部27は、受信した注文確認要求に含まれている支払方法が、一括で支払う支払方法である場合に、当該注文確認要求に含まれているグループ名に対応付けられているメンバーの情報をグループ情報格納部23から抽出する。そして、注文処理部27は、例えば
図8に示すような支払者指定画面34のデータを作成し、作成した支払者指定画面34のデータをユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて支払者指定画面34を表示する。
【0051】
図8は、一括で支払う場合における支払者指定画面34の一例を示す概念図である。領域340には、支払者指定画面34を表示しているユーザ端末13のユーザのユーザ名が表示される。領域341には、当該ユーザが属するグループのグループ名が表示される。領域343には、グループに属するユーザのユーザ名毎にラジオボタンが表示される。領域344には、前の画面への遷移を指示する戻るボタンが表示される。領域345には、領域343におけるユーザの選択を確定させるOKボタンが表示される。
【0052】
ユーザが、ユーザ端末13を操作して、領域343においていずれかのユーザのラジオボタンを選択し、領域345のOKボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、選択されたユーザのユーザ名およびグループ名の情報を含む支払者指定要求を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0053】
注文処理部27は、受信した支払者指定要求に含まれている情報に基づいて、後述する注文内容確認画面36のデータを作成する。そして、注文処理部27は、作成した注文内容確認画面36のデータを含む注文確認応答を、注文確認要求に含まれているグループ名のグループに属する全てのユーザのユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて注文内容確認画面36を表示する。
【0054】
また、受信した注文確認要求に含まれている支払方法が、ワリカンで支払う支払方法である場合、注文処理部27は、当該注文確認要求に含まれている情報に基づいて、後述する注文内容確認画面36のデータを作成する。そして、注文処理部27は、作成した注文内容確認画面36のデータを含む注文確認応答を、注文確認要求に含まれているグループ名のグループに属する全てのユーザのユーザ端末13へ送信する。それぞれのユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて注文内容確認画面36を表示する。
【0055】
また、受信した注文確認要求に含まれている支払方法が、商品毎に支払者を指定する支払方法である場合、注文処理部27は、当該注文確認要求に含まれているグループ名に対応付けられている商品テーブルを商品テーブル格納部24から抽出する。そして、注文処理部27は、例えば
図9に示すような支払者指定画面35のデータを作成し、作成した支払者指定画面35のデータをユーザ端末13へ送信する。それぞれのユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて支払者指定画面35を表示する。
【0056】
図9は、商品毎に支払者を指定する場合における支払者指定画面35の一例を示す概念図である。領域350には、注文確認要求を送信したユーザのユーザ名が表示される。領域351には、当該ユーザが属するグループのグループ名が表示される。領域352には、当該ユーザが属するグループの商品テーブルが表示される。領域352の商品テーブルには、商品毎に、支払者のユーザ名の入力を受け付ける領域353が設けられる。領域354には、前の画面への遷移を指示する戻るボタンが表示される。領域355には、領域353における支払者の入力を確定させるOKボタンが表示される。
【0057】
ユーザが、ユーザ端末13を操作して、商品毎の領域353に支払者のユーザ名を入力し、領域355のOKボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、商品毎のユーザ名およびグループ名の情報を含む支払者指定要求を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0058】
[注文内容の確認]
注文処理部27は、商品毎のユーザ名およびグループ名の情報を含む支払者指定要求を受信した場合に、当該支払者指定要求に含まれているグループ名に対応付けられているメンバーの情報をグループ情報格納部23から抽出し、当該グループ名に対応付けられている商品テーブルを商品テーブル格納部24から抽出する。
【0059】
そして、注文処理部27は、抽出した商品テーブルを参照し、支払者指定要求に含まれている商品毎のユーザ名に基づいて、ユーザ毎に支払額を算出する。そして、注文処理部27は、例えば
図10に示すような注文内容確認画面36のデータを作成する。そして、注文処理部27は、作成した注文内容確認画面36のデータを含む注文確認応答を、注文確認要求に含まれているグループ名のグループに属する全てのユーザのユーザ端末13へ送信する。それぞれのユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて注文内容確認画面36を表示する。
【0060】
図10は、注文内容確認画面36の一例を示す概念図である。
図10では、商品毎に支払者が指定された場合の注文内容確認画面36が例示されている。領域360には、注文内容確認画面36を表示しているユーザ端末13のユーザのユーザ名が表示される。領域361には、当該ユーザが属するグループのグループ名が表示される。領域363には、当該ユーザが属するグループの商品テーブルが表示される。領域363の商品テーブルには、商品毎に支払者のユーザ名が表示される。領域364には、商品テーブル内の商品の合計金額が表示される。
【0061】
領域365には、グループに属するユーザ毎に、支払額、および、承認の有無を示す承認状況を含む承認テーブルが表示される。領域366には、注文内容確認画面36に表示された内容を承認する場合に選択される承認ボタンが表示される。領域367には、注文内容確認画面36に表示された内容を承認しない場合に選択される拒否ボタンが表示される。
【0062】
ここで、一括で支払う支払方法が選択された場合は、承認テーブルには、支払者となるユーザの支払額の欄に領域364に表示されている合計金額が表示され、それ以外のユーザの支払額の欄には0円が表示される。また、ワリカンの支払方法が選択された場合は、全てのユーザの支払額の欄には、領域364に表示されている合計金額をグループに属するユーザの数で割った金額が表示される。このとき、端数が出る場合には、いずれかのユーザ(例えば管理者)の支払額に加算される。
【0063】
それぞれのユーザは、注文内容確認画面36を参照して、商品テーブル内の商品や自分の支払額等を確認する。そして、注文内容確認画面36に表示された内容を承認する場合、ユーザは、ユーザ端末13を操作して、領域366の承認ボタンを選択する。ユーザ端末13は、グループ名を含む承認応答をショッピング管理装置20へ送信する。
【0064】
注文処理部27は、承認応答を受信した場合に、注文内容確認画面36の承認テーブルにおいて、当該承認応答の送信元のユーザの承認状況に承認を示す情報を表示する注文内容確認画面36を作成する。そして、注文処理部27は、作成した注文内容確認画面36を、グループに属する全てのユーザのユーザ端末13へ送信する。これにより、それぞれのユーザは、他のユーザの承認状況を確認しながら承認するか拒否するかを決めることができる。
【0065】
グループ内の全てのユーザから承認応答を受信した場合、注文処理部27は、注文内容確認画面36のデータに含まれている情報、商品情報格納部21、およびユーザ情報格納部22を参照して、ユーザ毎に、支払額、購入する商品の情報(商品ID、商品名、単価、および数量等の情報)、支払方法(例えばクレジットカード番号)等の情報を収集する。そして、注文処理部27は、収集したこれらの情報を、通信回線11を介して決済処理を行う決済装置へ送信して決済処理を実行させる。そして、注文処理部27は、注文完了を示す通知を、グループに属する全てのユーザのユーザ端末13へ送信する。
【0066】
一方、注文内容確認画面36に表示された内容を承認しない場合、ユーザは、ユーザ端末13を操作して、領域367の拒否ボタンを選択する。ユーザ端末13は、グループ名を含む拒否応答をショッピング管理装置20へ送信する。注文処理部27は、拒否応答を受信した場合に、当該拒否応答に含まれているグループ名のグループに属する全てのユーザのユーザ端末13に、注文内容が承認されなかった旨の通知を送信する。それぞれのユーザのユーザ端末13は、注文内容が承認されなかった旨の通知を受信して表示する。そして、注文処理部27は、例えば
図7に示した支払方法選択画面33のデータを再び作成し、作成した支払方法選択画面33のデータを注文確認要求の送信元のユーザ端末13へ送信する。
【0067】
このように、本実施形態の注文処理部27は、グループに属する全てのユーザから承認応答を受信した場合に、指定された支払方法でグループカート内の商品の決済の処理を進める。これにより、グループでの商品の購入を円滑に進めることができる。なお、注文処理部27は、グループに属するユーザのうち、所定割合(例えば8割)以上のユーザから承認応答を受信した場合に、決済の処理を進めるようにしてもよい。この場合、注文処理部27は、少なくとも管理者の承認応答を受信することを条件としてもよい。
【0068】
[グループに属するユーザの管理]
また、
図5に例示した商品画面31において、グループの管理者であるユーザが、ユーザ端末13を操作して、商品画面31の領域312に表示されたリンク文字列を選択した場合、ユーザ端末13は、グループ名を含むグループメニュー要求をショッピング管理装置20へ送信する。
【0069】
グループ情報管理部28は、グループメニュー要求を受信した場合に、例えば
図11に示すようなグループメニュー画面37のデータを作成し、作成したグループメニュー画面37のデータを、グループメニュー要求の送信元のユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいてグループメニュー画面37を表示する。
【0070】
図11は、グループメニュー画面37の一例を示す概念図である。領域370には、グループメニュー画面37を表示しているユーザ端末13のユーザのユーザ名が表示される。領域371には、当該ユーザが属するグループのグループ名が表示される。領域374には、メニュー項目毎にラジオボタンが表示される。領域375には、前の画面への遷移を指示する戻るボタンが表示される。領域376には、領域374におけるメニュー項目の選択を確定させるOKボタンが表示される。
【0071】
本実施形態では、グループメニュー画面37において選択可能なメニュー項目として、新たなユーザをグループに参加させる「メンバー招待」と、グループに属するユーザをグループから脱退させる「メンバー脱退」とがある。グループメニューには、この他にも、グループの送付先の変更や、管理者を変更するメニュー項目等があってもよい。
【0072】
[メンバーの追加]
ユーザが、ユーザ端末13を操作して、「メンバー招待」に対応付けられたラジオボタンを選択して、領域376のOKボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、グループ名を含む招待メンバー選択要求を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0073】
招待メンバー選択要求を受信した場合、グループ情報管理部28は、グループ情報格納部23を参照して、招待メンバー選択要求に含まれているグループ名のグループに属するユーザのユーザ名を抽出する。そして、グループ情報管理部28は、例えば
図12に示すような招待メンバー選択画面38のデータを作成し、作成した招待メンバー選択画面38のデータを、抽出したユーザ名のデータと共に、招待メンバー選択要求の送信元のユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて招待メンバー選択画面38を表示する。
【0074】
図12は、招待メンバー選択画面38の一例を示す概念図である。領域380には、招待メンバー選択画面38を表示しているユーザ端末13のユーザのユーザ名が表示される。領域381には、当該ユーザが属するグループのグループ名が表示される。領域382には、ユーザ毎にチェックボックスが表示される。領域385には、前の画面への遷移を指示する戻るボタンが表示される。領域386には、領域382におけるユーザの選択を確定させるOKボタンが表示される。
【0075】
領域382において、領域383には、ユーザ端末13のアドレス帳等に記録されている他のユーザのユーザ名のうち、グループに既に属しているユーザのユーザ名を除いたユーザ名が表示される。また、領域384には、ユーザ端末13のアドレス帳等に記録されていない他のユーザのユーザ名の入力を受け付ける欄が表示される。
【0076】
ユーザが、ユーザ端末13を操作して、領域382において1つ以上のチェックボックスを選択し(領域384に対応付けられたチェックボックスについては、領域384にユーザ名を入力した上で選択し)、領域386のOKボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、選択されたユーザ名およびグループ名の情報を含む参加要求を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0077】
参加要求を受信した場合、グループ情報管理部28は、ユーザ情報格納部22を参照し、当該参加要求に含まれているユーザ名に対応するアドレス情報を取得する。そして、グループ情報管理部28は、例えば
図13に示すような招待画面39のデータを作成し、作成した招待画面39のデータを含む参加要求を、取得したアドレス情報が示すユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて招待画面39を表示する。
【0078】
図13は、招待画面39の一例を示す概念図である。領域390には、招待画面39を表示しているユーザ端末13のユーザのユーザ名が表示される。領域392には、招待した側のユーザのユーザ名と、招待を承諾することで属することになるグループのグループ名とが表示される。領域393には、招待を拒否する旨を指示する拒否ボタンが表示される。領域394には、招待を承諾する旨を指示する承諾ボタンが表示される。
【0079】
ユーザが、ユーザ端末13を操作して、領域393の拒否ボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、拒否応答を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。グループ情報管理部28は、参加要求の送信元のユーザ端末13にその旨を通知する。ユーザ端末13は、受信した通知に基づいて、招待が拒否された旨を画面に表示する。
【0080】
一方、ユーザが、ユーザ端末13を操作して、領域394の承諾ボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、グループ名を含む承諾応答を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。グループ情報管理部28は、グループ情報格納部23において、受信した承諾応答に含まれているグループ名に対応付けられているメンバーの情報に、承諾応答の送信元のユーザのユーザ名を追加する。そして、グループ情報管理部28は、参加要求の送信元のユーザ端末13に招待が承諾された旨を通知する。ユーザ端末13は、受信した通知に基づいて、招待が承諾された旨を画面に表示する。
【0081】
[メンバーの脱退]
また、
図11に例示したグループメニュー画面37において、ユーザが、ユーザ端末13を操作して、「メンバー脱退」に対応付けられたラジオボタンを選択して、領域376のOKボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、グループ名を含む脱退メンバー選択要求を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0082】
脱退メンバー選択要求を受信した場合、グループ情報管理部28は、グループ情報格納部23を参照して、脱退メンバー選択要求に含まれているグループ名のグループに属するユーザのユーザ名を抽出する。そして、グループ情報管理部28は、例えば
図14に示すような脱退メンバー選択画面40のデータを作成し、作成した脱退メンバー選択画面40のデータを、脱退メンバー選択要求の送信元のユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて脱退メンバー選択画面40を表示する。
【0083】
図14は、脱退メンバー選択画面40の一例を示す概念図である。領域400には、脱退メンバー選択画面40を表示しているユーザ端末13のユーザのユーザ名が表示される。領域401には、当該ユーザが属するグループのグループ名が表示される。領域404には、グループに属するユーザ毎にチェックボックスが表示される。領域405には、前の画面への遷移を指示する戻るボタンが表示される。領域406には、領域404におけるユーザの選択を確定させるOKボタンが表示される。
【0084】
ユーザが、ユーザ端末13を操作して、領域404において1つ以上のチェックボックスを選択し、領域406のOKボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、選択されたユーザ名およびグループ名の情報を含む脱退要求を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0085】
脱退要求を受信した場合、グループ情報管理部28は、グループ情報格納部23を参照し、受信した脱退要求に含まれているグループ名に対応付けられているメンバーの情報の中から、当該脱退要求に含まれているユーザ名を削除する。そして、グループ情報管理部28は、ユーザ情報格納部22を参照し、当該脱退要求に含まれているユーザ名に対応するアドレス情報を取得する。そして、グループ情報管理部28は、グループ名と当該グループ名のグループから脱退した旨とを示す画面のデータを作成し、作成した画面のデータを、取得したアドレス情報が示すユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいてグループから脱退した旨を示す画面を表示する。
【0086】
なお、本実施形態では、グループの管理者が、グループに属するユーザを脱退させることができるが、ユーザの脱退は、脱退させられるユーザの同意を条件としてもよい。また、ユーザの脱退は、グループに属するユーザのうち、脱退させられるユーザ以外の所定割合(例えば8割)以上のユーザの同意があれば、脱退させられるユーザの同意を不要としてもよい。
【0087】
[ショッピング管理装置20の動作]
図15は、ショッピング管理装置20によって実行されるグループカートの管理処理の一例を示すフローチャートである。
【0088】
まず、商品テーブル管理部26は、商品ID、数量、およびグループ名を含む商品登録要求を受信したか否かを判定する(S100)。商品登録要求を受信した場合(S100:Yes)、商品テーブル管理部26は、グループ情報格納部23を参照して、当該商品登録要求の送信元のユーザ端末13のユーザが、当該商品登録要求に含まれているグループ名のグループに属するユーザとして登録されているか否かを判定する(S101)。
【0089】
商品登録要求の送信元のユーザ端末13のユーザが、グループに属するユーザとしてグループ情報格納部23に登録されている場合(S101:Yes)、商品テーブル管理部26は、商品情報格納部21を参照して、商品登録要求に含まれている商品IDに対応する商品の情報(商品名および単価)を取得する(S102)。そして、商品テーブル管理部26は、取得した単価と、商品登録要求に含まれている数量とを掛け合わせて、小計を算出する(S103)。
【0090】
次に、商品テーブル管理部26は、商品テーブル格納部24を参照して、商品登録要求に含まれているグループ名に対応する商品テーブル241を特定する。そして、商品テーブル管理部26は、特定した商品テーブル241内に、商品登録要求に含まれていた商品IDに対応付けて、商品名、単価、数量、および小計等の商品の情報と、商品登録要求の送信元のユーザ端末13のユーザのユーザ名とを登録し(S104)、再びステップS100に示した処理を実行する。
【0091】
商品登録要求の送信元のユーザ端末13のユーザが、グループに属するユーザとしてグループ情報格納部23に登録されていない場合(S101:No)、商品テーブル管理部26は、商品登録要求の送信元のユーザ端末13にエラーを通知し(S105)、再びステップS100に示した処理を実行する。
【0092】
商品登録要求を受信していない場合(S100:No)、商品テーブル管理部26は、グループ名を含むカート閲覧要求を受信したか否かを判定する(S106)。カート閲覧要求を受信していない場合(S106:No)、商品テーブル管理部26は、再びステップS100に示した処理を実行する。一方、カート閲覧要求を受信した場合(S106:Yes)、商品テーブル管理部26は、グループ情報格納部23を参照して、カート閲覧要求の送信元のユーザ端末13のユーザが、当該カート閲覧要求に含まれているグループ名のグループに属するユーザとして登録されているか否かを判定する(S107)。
【0093】
カート閲覧要求の送信元のユーザ端末13のユーザが、グループに属するユーザとしてグループ情報格納部23に登録されていない場合(S107:No)、商品テーブル管理部26は、ステップS105に示した処理を実行する。
【0094】
一方、カート閲覧要求の送信元のユーザ端末13のユーザが、グループに属するユーザとしてグループ情報格納部23に登録されている場合(S107:Yes)、商品テーブル管理部26は、受信したカート閲覧要求に含まれているグループ名に対応するメンバーの情報をグループ情報格納部23から抽出し、当該グループ名に対応する商品テーブル241を商品テーブル格納部24から抽出する。
【0095】
次に、商品テーブル管理部26は、抽出した商品テーブル241に格納されている小計の額に基づいて合計額を算出し、ワリカンする場合の支払額を算出する。そして、商品テーブル管理部26は、例えば
図6に例示したようなグループカート画面30のデータを作成する。そして、商品テーブル管理部26は、作成したグループカート画面30のデータを、通信回線11を介してユーザ端末13へ送信し(S108)、再びステップS100に示した処理を実行する。
【0096】
図16は、ショッピング管理装置20によって実行される注文確定処理の一例を示すフローチャートである。例えば、
図6に例示したグループカート画面30において、領域309に表示されたボタンが選択され、ユーザ端末13から、グループ名を含む注文処理要求を受信した場合に、ショッピング管理装置20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
【0097】
まず、注文処理部27は、例えば
図7に例示したような支払方法選択画面33のデータを作成し、作成した支払方法選択画面33のデータを含む注文処理応答を、注文処理要求の送信元のユーザ端末13へ送信する(S200)。そして、注文処理部27は、注文確認要求を受信したか否かを判定する(S201)。注文確認要求を受信していない場合(S201:No)、注文処理部27は、再びステップS201の処理を実行する。
【0098】
一方、注文確認要求を受信した場合(S201:Yes)、注文処理部27は、受信した注文確認要求に含まれている支払方法が一括で支払う支払方法であるか否かを判定する(S202)。一括で支払う支払方法である場合(S202:Yes)、注文処理部27は、当該注文確認要求に含まれているグループ名に対応付けられているメンバーの情報をグループ情報格納部23から抽出する。
【0099】
そして、注文処理部27は、例えば
図8に例示したような支払者指定画面34のデータを作成し、作成した支払者指定画面34のデータをユーザ端末13へ送信する(S203)。そして、注文処理部27は、一括で支払う支払者を指定する支払者指定要求を受信したか否かを判定する(S204)。支払者指定要求を受信していない場合(S204:No)、注文処理部27は、再びステップS204の処理を実行する。
【0100】
一方、支払者指定要求を受信した場合(S204:Yes)、注文処理部27は、受信した支払者指定要求に含まれている情報に基づいて、例えば
図10に例示したような注文内容確認画面36のデータを作成する。なお、一括で支払う支払方法における注文内容確認画面36では、承認テーブルにおいて、指定された支払者の支払額の欄に合計金額が表示され、その他のユーザの支払額の欄には0円が表示される。そして、注文処理部27は、作成した注文内容確認画面36のデータを含む注文確認応答を、注文確認要求に含まれていたグループ名のグループに属する全てのユーザのユーザ端末13へ送信する(S205)。
【0101】
次に、注文処理部27は、注文確認要求に含まれていたグループ名のグループに属する全てのユーザから承認応答を受信したか否かを判定する(S206)。全てのユーザから承認応答を受信した場合(S206:Yes)、注文処理部27は、ユーザ毎に、支払額、購入する商品の情報(商品ID、商品名、単価、および数量等の情報)、支払方法(例えばクレジットカード番号)等の情報を収集する。そして、注文処理部27は、収集したこれらの情報を、通信回線11を介して決済処理を行う決済装置へ送信して決済処理を実行させ(S207)、ショッピング管理装置20は、本フローチャートに示した処理を終了する。
【0102】
一方、グループに属するいずれかのユーザから承認応答を受信していない場合(S206:No)、注文処理部27は、グループに属するいずれかのユーザから拒否応答を受信したか否かを判定する(S208)。グループに属するいずれのユーザからも拒否応答を受信していない場合(S208:No)、注文処理部27は、再びステップS206に示した処理を実行する。
【0103】
一方、グループに属するいずれかのユーザから拒否応答を受信した場合(S208:Yes)、注文処理部27は、当該拒否応答に含まれているグループ名のグループに属する全てのユーザのユーザ端末13に、注文内容が承認されなかった旨の通知を送信する(S209)。そして、注文処理部27は、再びステップS200に示した処理を実行する。
【0104】
また、注文確認要求に含まれている支払方法が一括で支払う支払方法ではない場合(S202:No)、注文処理部27は、注文確認要求に含まれている支払方法が商品毎に支払者を指定する支払方法であるか否かを判定する(S210)。商品毎に支払者を指定する支払方法である場合(S210:Yes)、注文処理部27は、当該注文確認要求に含まれているグループ名に対応付けられている商品テーブルを商品テーブル格納部24から抽出する。そして、注文処理部27は、例えば
図9に例示したような支払者指定画面35のデータを作成し、作成した支払者指定画面35のデータをユーザ端末13へ送信する(S211)。
【0105】
次に、注文処理部27は、商品毎のユーザ名およびグループ名の情報を含む支払者指定要求を受信したか否かを判定する(S212)。支払者指定要求を受信していない場合(S212:No)、注文処理部27は、再びステップS212の処理を実行する。一方、支払者指定要求を受信した場合(S212:Yes)、注文処理部27は、当該支払者指定要求に含まれているグループ名に対応付けられているメンバーの情報をグループ情報格納部23から抽出し、当該グループ名に対応付けられている商品テーブルを商品テーブル格納部24から抽出する。
【0106】
そして、注文処理部27は、抽出した商品テーブルを参照し、支払者指定要求に含まれている商品毎のユーザ名に基づいて、ユーザ毎に支払額を算出する。そして、注文処理部27は、例えば
図10に例示したような注文内容確認画面36のデータを作成する。そして、注文処理部27は、作成した注文内容確認画面36のデータを含む注文確認応答を、注文確認要求に含まれていたグループ名のグループに属する全てのユーザのユーザ端末13へ送信する(S213)。そして、注文処理部27は、ステップS206に示した処理を実行する。
【0107】
また、注文確認要求に含まれている支払方法が商品毎に支払者を指定する支払方法ではない場合(S210:No)、注文確認要求に含まれている支払方法はワリカンであるため、注文処理部27は、当該注文確認要求に含まれているグループ名に対応付けられている商品テーブルを商品テーブル格納部24から抽出する。そして、注文処理部27は、抽出した商品テーブル241に格納されている小計の合計額をグループに属するユーザの数で割って、1ユーザあたりの支払額を算出する。
【0108】
そして、注文処理部27は、例えば
図10に例示したような注文内容確認画面36のデータを作成する。なお、ワリカンで支払う支払方法における注文内容確認画面36では、全てのユーザの支払額の欄には、領域364に表示されている合計金額をグループに属するユーザの数で割った金額が表示される。そして、注文処理部27は、作成した注文内容確認画面36のデータを含む注文確認応答を、注文確認要求に含まれているグループに属する全てのユーザのユーザ端末13へ送信する(S214)。そして、注文処理部27は、ステップS206に示した処理を実行する。
【0109】
[ハードウェア構成]
図17は、ショッピング管理装置20の機能を実現するコンピュータ50の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ50は、CPU(Central Processing Unit)51、RAM(Random Access Memory)52、ROM(Read Only Memory)53、HDD(Hard Disk Drive)54、通信インターフェイス(I/F)55、入出力インターフェイス(I/F)56、およびメディアインターフェイス(I/F)57を備える。
【0110】
CPU51は、ROM53またはHDD54に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM53は、コンピュータ50の起動時にCPU51によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ50のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0111】
HDD54は、CPU51によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス55は、通信回線11を介して他の機器からデータを受信してCPU51へ送り、CPU51が生成したデータを、通信回線11を介して他の機器へ送信する。
【0112】
CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU51は、生成したデータを、入出力インターフェイス56を介して出力装置へ出力する。
【0113】
メディアインターフェイス57は、記録媒体58に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM52を介してCPU51に提供する。CPU51は、当該プログラムを、メディアインターフェイス57を介して記録媒体58からRAM52上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体58は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0114】
コンピュータ50のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、商品情報格納部21、ユーザ情報格納部22、グループ情報格納部23、商品テーブル格納部24、商品情報提供部25、商品テーブル管理部26、注文処理部27、およびグループ情報管理部28の各機能を実現する。また、HDD54には、商品情報格納部21、ユーザ情報格納部22、グループ情報格納部23、および商品テーブル格納部24内のデータが格納される。
【0115】
コンピュータ50のCPU51は、これらのプログラムを、記録媒体58から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信回線11を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0116】
以上、本発明の実施形態について説明した。
【0117】
上記説明から明らかなように、本実施形態のショッピング管理装置20によれば、ネットショッピングにおいて、複数のユーザが協力して商品を買い揃えやすい環境を提供することができる。
【0118】
[変形例]
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0119】
[ユーザの追加または脱退についてのメンバーの同意]
例えば、上記した実施形態において、グループ情報管理部28は、グループの管理者がグループに追加するユーザを招待し、招待されたユーザの同意を条件に、当該ユーザをグループに参加させるが、他の形態として、ユーザのグループへの参加は、グループ内の他のユーザの同意をさらに条件として追加してもよい。
【0120】
例えば、グループ情報管理部28は、グループに追加するユーザのユーザ名を含む参加要求を受信した場合に、
図13に例示した招待画面39のデータを当該ユーザのユーザ端末13へ送信すると共に、当該グループに既に属しているユーザのユーザ端末13に、例えば
図18に示すような同意確認画面41のデータを送信する。グループに属するユーザのユーザ端末13は、受信したデータに基づいて同意確認画面41を表示する。
【0121】
図18は、同意確認画面41の一例を示す概念図である。領域410には、同意確認画面41を表示しているユーザ端末13のユーザのユーザ名が表示される。領域411には、当該ユーザが属するグループのグループ名が表示される。領域413には、招待した側のユーザ(管理者)のユーザ名と、招待される側のユーザのユーザ名と、招待を承諾することで属することになるグループのグループ名とが表示される。領域414には、ユーザの追加に反対する旨を指示する反対ボタンが表示される。領域415には、ユーザの追加に賛成する旨を指示する賛成ボタンが表示される。
【0122】
グループに属するユーザが、ユーザ端末13を操作して、領域414の反対ボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、反対応答を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。また、グループに属するユーザが、ユーザ端末13を操作して、領域415の賛成ボタンを選択した場合、ユーザ端末13は、賛成応答を、通信回線11を介してショッピング管理装置20へ送信する。
【0123】
グループ情報管理部28は、グループに属するそれぞれのユーザのユーザ端末13から賛成応答または反対応答を受信する。そして、招待された側のユーザのユーザ端末13から承諾応答を受信すると共に、グループに属する所定割合(例えば8割)以上のユーザから賛成応答を受信した場合に、グループ情報管理部28は、グループ情報格納部23において、参加要求に含まれていたグループ名に対応付けられているメンバーの情報に、当該参加要求に含まれていたユーザ名を追加する。
【0124】
このように、グループに属する所定割合以上のユーザが同意したことを条件に、グループにユーザを追加することにより、ショッピング管理装置20は、グループ内のユーザの管理を円滑に行うことができる。
【0125】
また、上記した実施形態において、グループへユーザを追加したり、グループからユーザを脱退させることができるのはグループ内の管理者であるが、本発明はこれに限られない。例えば、管理者を含み、あるいは、管理者とは別に、グループに属する予め定められたユーザが、ユーザの追加または脱退の権限を有していてもよい。また、管理者が、グループ内のユーザに、ユーザの追加または脱退の権限を与えることができるようにしてもよい。あるいは、グループに属するユーザであれば、管理者以外であっても、ユーザの追加または脱退を行うことができることとしてもよい。ただし、この場合は、グループに属する所定割合以上のユーザの同意を条件とすることが好ましい。
【0126】
[脱退したユーザがグループカートに登録した商品の扱い]
また、上記した実施形態では、グループに属するユーザであれば、
図6に例示したグループカート画面30において、削除ボタン304を選択することで、グループ内のどのユーザが登録した商品であってもグループカートから削除することが可能であるが、本発明はこれに限られない。例えば、他の形態として、商品をグループカートに登録したユーザのみが、その商品をグループカートから削除できることとしてもよい。
【0127】
図19は、グループカート画面30の他の例を示す概念図である。
図19では、「aaa」のユーザのユーザ端末13に表示されているグループカート画面30が例示されている。領域303の「登録者」の欄に示されているように、「aaa」のユーザは、「商品A」および「商品E」をグループカートに登録したユーザである。そのため、削除ボタン304は、「商品A」および「商品E」にそれぞれ対応付けられており、それ以外の商品には削除ボタン304が対応付けられていない。これにより、「aaa」のユーザは、自分がグループカートに登録した商品のみを削除することが可能となる。これにより、ショッピング管理装置20は、グループ内の他のユーザによって商品がグループカートから勝手に削除されるというトラブルを防ぐことができる。
【0128】
なお、商品をグループカートに登録したユーザのみが、その商品をグループカートから削除できる例では、グループカートに商品を登録したユーザを脱退させると、そのユーザが登録した商品をグループカートから削除できない。そのため、商品テーブル管理部26は、商品テーブル格納部24内の商品テーブルにおいて、脱退したユーザが登録した商品については、数量の欄に「0」、小計の欄に「0円」、登録者の欄に「脱退」を示す情報をそれぞれ格納する。そして、商品テーブル管理部26は、
図19に示すように、脱退したユーザが登録した商品については、グループカート画面30において、数量の欄に「0」を表示し、小計の欄に「0円」を表示し、登録者の欄には「脱退」を表示したグループカート画面30のデータを作成してユーザのユーザ端末13へ送信する。
【0129】
この場合、例えば
図19に示すように、脱退したユーザが登録した商品に関する情報が表示される欄の少なくとも一部を、他の欄の文字の色と異なる色の文字で表示したり、反転表示させることで、強調表示することが好ましい。これにより、商品テーブル管理部26は、グループカート内には登録されているが、このまま処理を進めてもその商品を購入することができない旨をユーザに認識させることができる。これにより、ユーザは、脱退したユーザが登録した商品を選びなおすなどの対処を行うことができる。
【0130】
また、さらに他の形態として、グループ情報管理部28は、グループカートに商品を登録しているユーザは脱退できないようにしてもよい。例えば、グループ情報管理部28は、脱退させるユーザのユーザ名およびグループ名を含む脱退要求を受信した場合に、商品テーブル格納部24を参照して、当該脱退要求に含まれているグループ名のグループに対応する商品テーブルを抽出する。そして、グループ情報管理部28は、脱退要求に含まれているユーザ名が、抽出した商品テーブル内に登録者のユーザ名として登録されている場合には、当該ユーザを脱退させることができない旨を示すエラー通知を、脱退要求の送信元のユーザ端末13へ送信する。
【0131】
[グループカートのリアルタイム表示]
また、上記した実施形態において、ショッピング管理装置20は、
図5に例示した商品画面31において、領域314のリンク文字列が選択された場合に、
図6に例示したグループカート画面30をユーザ端末13に表示させるが、本発明はこれに限られない。ショッピング管理装置20は、例えば
図20に示すように、商品に関する情報が表示される領域420と、グループカートの情報が表示される領域421とを含む商品画面42のデータを作成し、作成した商品画面42のデータをユーザ端末13に送信してもよい。ユーザ端末13は、ショッピング管理装置20から受信したデータに基づいて商品画面42を表示する。これにより、各ユーザは、グループ内の他のユーザが登録または削除した商品によって刻々と変化するグループカートの内容をリアルタイムで確認しながら、商品を選択することができる。
【0132】
また、上記した実施形態において、グループカート内の商品の送付先は、グループ情報格納部23内において、グループ毎に指定された送付先であるが、本発明はこれに限られず、グループカート内の商品毎に、商品の送付先を指定できるようにしてもよい。
【0133】
また、上記した実施形態では、ショッピング管理装置20が1台のコンピュータを用いて実現される例を用いて説明したが、本発明はこれに限られず、ショッピング管理装置20内のそれぞれの機能を、複数のコンピュータに分散配置させ、これらのコンピュータが通信回線11を介して互いに協調動作して、全体としてショッピング管理装置20の機能を実現するように構成してもよい。
【0134】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。