特許第5934263号(P5934263)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルエス産電株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5934263
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月15日
(54)【発明の名称】太陽光パネル支持体
(51)【国際特許分類】
   H02S 10/40 20140101AFI20160602BHJP
   B63B 35/00 20060101ALI20160602BHJP
【FI】
   H02S10/40
   B63B35/00 T
【請求項の数】16
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-3031(P2014-3031)
(22)【出願日】2014年1月10日
(65)【公開番号】特開2015-115595(P2015-115595A)
(43)【公開日】2015年6月22日
【審査請求日】2014年1月10日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0153433
(32)【優先日】2013年12月10日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】593121379
【氏名又は名称】エルエス産電株式会社
【氏名又は名称原語表記】LSIS CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】ユン ドク ヨン
(72)【発明者】
【氏名】チョ ヨン ナム
【審査官】 清水 靖記
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/139998(WO,A1)
【文献】 特開2007−109769(JP,A)
【文献】 特開2004−063497(JP,A)
【文献】 実開昭48−075431(JP,U)
【文献】 実開平06−040011(JP,U)
【文献】 特開昭47−045037(JP,A)
【文献】 特開平08−253910(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3172424(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0108083(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第02584284(EP,A1)
【文献】 特開平08−151606(JP,A)
【文献】 特開2000−087311(JP,A)
【文献】 実開平02−129414(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/02−31/078、31/18−31/20、
51/42−51/48
H02S 10/00−10/40、30/00−50/15、99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に複数の突出部が形成され、前記突出部に太陽光パネルを支持するための第1支持台及び第2支持台が形成される上部体、及び側面から翼部が突設され、下面が下方に突設される下部体から構成される浮力体と、
箱状に形成され、前記浮力体を縦方向又は横方向に連結する連結体とを含み、
前記翼部は、平板状に形成され、前記下部体の4つの側面の全てに形成され、
前記翼部が前記連結体に結合されることにより前記浮力体が前記連結体に結合され、
前記連結体の側面に連結翼部が形成され、
前記連結体は、第1連結体と、前記第1連結体より短く形成される第2連結体とを含み、
前記第2連結体の第2連結翼部は、幅方向部が長手方向部より低く、段差を有するように形成されることを特徴とする太陽光パネル支持体。
【請求項2】
前記第2支持台には、前記太陽光パネルを取り付けるための取付け部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項3】
前記取付け部は、レールで構成されることを特徴とする請求項2に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項4】
前記第1支持台及び前記第2支持台の一側に結合溝が形成され、前記結合溝に挿入されるクランプ及びボルトにより前記太陽光パネルが固定結合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項5】
前記第1支持台の一部に空気孔が形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項6】
前記空気孔に一方向バルブが備えられることを特徴とする請求項5に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項7】
前記翼部に複数の第1ネジ孔が形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項8】
前記下面が流線形状に形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項9】
前記上部体と前記下部体とが一体に形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項10】
前記連結体の側面周囲に沿って凹溝部が形成され、前記凹溝部に前記翼部が挿入されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項11】
前記第2連結体の長手方向の側面には第2凹溝部が形成されて前記凹溝部に連通し、前記第2連結体の幅方向の側面には第2連結翼部が形成されて前記連結体の幅方向の凹溝部に結合されることを特徴とする請求項10に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項12】
複数の浮力体を連結して固定するために前記翼部に結合される支持管をさらに含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項13】
前記連結体は、側面に剛性補強のためのリブが複数形成されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項14】
前記第2連結体の幅方向の側面部には、凹溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項15】
前記浮力体及び前記連結体の内部空間には、発泡スチロール、土砂類、石材又は鉄材を充填することができることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の太陽光パネル支持体。
【請求項16】
前記第1支持台には積載用溝が形成され、前記第2支持台には積載用突起が形成されることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の太陽光パネル支持体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電システムに関し、特に、太陽光発電システムに適用される太陽光パネル支持体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、太陽光発電システムは、太陽電池を用いて太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換して発電を行う。
【0003】
太陽光発電システムの発電効率は、太陽光の照射量に大きく左右され、温度にも影響される。太陽光発電システムの発電効率を向上させるためには、太陽光の照射量が多く涼しい場所が有利であり、広い敷地が必要である。よって、太陽光発電システムは、陸上では敷地選定の困難などにより小規模で設置されることが多く、近年、水上に設置して効率性を向上させる事例が多い。陸上では建物の屋上などに設置されることが多く、水上では水位と波高が低い水面上に設置されることが多い。
【0004】
このような太陽光発電システムにおいて必須である太陽光モジュールは、一般に太陽電池で構成されており、接続盤とインバータにより電気を供給する。太陽光モジュールは、鋼や鉄又はアルミニウムプロファイルなどで構成された構造物に固定されて設置され、構造物の方式によって固定型、単軸型、両軸型などに分けられる。
【0005】
このように、太陽光モジュールを支持するための支持構造物が必要であるが、水上では、水上環境の特性を活用できるように浮力体を用いる支持構造物が開発されている。このような例として、特許文献1の「パネル支持装置(Panel Supporting Device)」を参照することができる。
【0006】
前記パネル支持装置においては、下壁3、上壁4及び側壁5、6、7、8からなるプラスチックジャケット2の内部には浮揚力により水面に浮くように空気を含む空間が形成されており、上壁4には太陽光モジュールを支持するための手段が備えられている。
【0007】
また、前記パネル支持装置には、プラスチックジャケット2を縦横に複数連結するための連結部材30が設けられている。連結部材30は、メンテナンスのために作業者が踏んで通ることができるように、連結通路としての機能も果たす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2012/139998号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、前記パネル支持装置においては、プラスチックジャケット2に太陽光モジュールを取り付けるための弾性固定体61、62、63、64がスライド方式であるので、メンテナンスが困難な場合があるという問題があった。これは、メンテナンスのために作業者が連結部材30を踏むとモジュールに撓みが発生するからである。
【0010】
また、プラスチックジャケット2の下部には水面との間に密閉空間が形成されており、浮遊物が溜まるという問題があった。
【0011】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、モジュールに撓みが発生せず、内部に浮遊物が溜まらない取付け部太陽光パネル支持体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体は、上方に複数の突出部が形成され、前記突出部に太陽光パネルを支持するための第1支持台及び第2支持台が形成される上部体、及び側面から翼部が突設され、下面が下方に突設される下部体から構成される浮力体と、箱状に形成され、前記浮力体を縦方向又は横方向に連結する連結体とを含み、前記翼部が前記連結体に結合されることにより前記浮力体が前記連結体に結合されることを特徴とする。
【0013】
ここで、前記第2支持台には、前記太陽光パネルを取り付けるための取付け部取付け部が形成されることを特徴とする。
【0014】
また、前記取付け部は、レールで構成されることを特徴とする。
【0015】
また、前記第1支持台及び前記第2支持台の一側に結合溝が形成され、前記結合溝に挿入されるクランプ及びボルトにより前記太陽光パネルが固定結合されることを特徴とする。
【0016】
また、前記第1支持台の一部に空気孔が形成されることを特徴とする。
【0017】
また、前記空気孔に一方向バルブが備えられることを特徴とする。
【0018】
また、前記翼部に複数の第1ネジ孔が形成されることを特徴とする。
【0019】
また、前記下面が流線形状に形成されることを特徴とする。
【0020】
また、前記上部体と前記下部体とが一体に形成されることを特徴とする。
【0021】
また、前記連結体の側面周囲に沿って凹溝部が形成され、前記凹溝部に前記翼部が挿入されることを特徴とする。
【0022】
また、前記太陽光パネル支持体は、前記連結体と前記連結体との間に介在する第2連結体をさらに含むことを特徴とする。
【0023】
また、前記第2連結体の長手方向の側面には第2凹溝部が形成されて前記凹溝部に連通し、前記第2連結体の幅方向の側面には第2翼部が形成されて前記連結体の幅方向の凹溝部に結合されることを特徴とする。
【0024】
また、前記太陽光パネル支持体は、複数の浮力体を連結して固定するために前記翼部に結合される支持管をさらに含むことを特徴とする。
【0025】
本発明の他の実施形態による太陽光パネル支持体は、上方に太陽光パネルを支持するための複数の突出部が形成され、側面に上部翼部が形成される上部体、及び側面から下部翼部が突設され、下面が下方に突設される下部体から構成される浮力体と、箱状に形成され、側面から連結翼部が突設され、前記浮力体を縦方向又は横方向に連結する連結体とを含み、前記上部翼部と前記下部翼部とを結合して主翼部を構成し、前記連結翼部が前記主翼部に結合されることにより前記浮力体が前記連結体に結合されることを特徴とする。
【0026】
ここで、前記突出部には、前記太陽光パネルを支持するための第1支持台及び第2支持台が形成されることを特徴とする。
【0027】
また、前記第1支持台及び前記第2支持台には、前記太陽光パネルを固定するためのクランプの結合のために、クランプ取付け部が形成されることを特徴とする。
【0028】
また、前記下部体の中央部には、支持部が上方に突設されることを特徴とする。
【0029】
また、前記上部体の中央部には、上部通気部が凹状に形成され、前記支持部には、前記上部通気部に連通する下部通気部が凹状に形成されることを特徴とする。
【0030】
また、前記上部翼部には、縁部に沿って上部シワが複数形成され、前記下部翼部には、縁部に沿って前記上部シワに対応する下部シワが形成されることを特徴とする。
【0031】
また、前記上部翼部と前記下部翼部とが当接して結合されると、前記上部シワと前記下部シワとの間に間隙が形成されることを特徴とする。
【0032】
また、前記上部翼部の端部は、縁部に沿って鉤状に折り曲げられて形成されることを特徴とする。
【0033】
また、前記浮力体及び前記連結体は、上面にスリップ防止突起が縦横に複数配列されて形成され、下面にスリップ防止溝が縦横に複数配列されて形成されることを特徴とする。
【0034】
また、前記連結体は、側面に剛性補強のためのリブが複数形成されることを特徴とする。
【0035】
また、前記連結体は、第1連結体と、前記第1連結体より短く形成される第2連結体とを含むことを特徴とする。
【0036】
また、前記第2連結体の第2連結翼部は、幅方向部が長手方向部より低く、段差を有するように形成されることを特徴とする。
【0037】
また、前記第2連結体の幅方向の側面部には、凹溝が形成されることを特徴とする。
【0038】
また、前記浮力体及び前記連結体の内部空間には、発泡スチロール、土砂類、石材又は鉄材を充填することができることを特徴とする。
【0039】
また、前記第1支持台には積載用溝が形成され、前記第2支持台には積載用突起が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0040】
本発明による太陽光パネル支持体においては、太陽光パネルがクランプ及びボルトにより浮力体に安定して固定されるので、遊動が発生しないという効果がある。
【0041】
また、各モジュールが連結体及び第2連結体に固定結合されるので、モジュールに撓みが発生することなく安定して維持されるという効果がある。これにより、作業者が連結体を踏んでメンテナンスを行うことが容易になるという効果がある。
【0042】
さらに、支持体の内部に浮遊物が溜まらず、清潔に維持されるので、メンテナンスの手間が少なくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体の浮力体の(a)平面図、(b)側面図及び(c)背面図である。
図3】本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体と太陽光パネルの結合を説明するための図である。
図4】本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体の連結体の(a)平面図、(b)側面図及び(c)正面図である。
図5】本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体の第2連結体の(a)平面図、(b)側面図及び(c)正面図である。
図6】本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体に支持管が適用された状態を示す斜視図である。
図7】本発明の他の実施形態による太陽光パネル支持体に太陽光パネルが結合された状態を示す斜視図である。
図8図7の部分詳細図である。
図9図7の底面斜視図である。
図10図7の連結体の正面図である。
図11図7の右側面図である。
図12A図7の浮力体の底面斜視図である。
図12B図12Aの上部体の斜視図である。
図12C図12Aの上部体の底面図である。
図12D図12Aの下部体の斜視図である。
図13図7の浮力体の断面図である。
図14A図7の第1連結体の斜視図である。
図14B図7の第1連結体の底面斜視図である。
図14C図7の第1連結体の正面図である。
図14D図7の第1連結体の側面図である。
図15A図7の第1連結体の上部体の斜視図である。
図15B図7の第1連結体の下部体の斜視図である。
図16図7の第2連結体の(a)斜視図、(b)底面斜視図、(c)正面図及び(d)側面図である。
図17A図7の第2連結体の上部体の斜視図である。
図17B図7の第2連結体の下部体の斜視図である。
図18】浮力体の積載状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明するが、これは本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できる程度に詳細に説明するためのものであり、これにより本発明の技術的な思想及び範疇が限定されるものではない。
【0045】
本明細書における構成要素名は、上部と下部の対で構成される場合、それらをまとめて示す用語とそれぞれを示す用語を区分して用いることができる。例えば、シワ119、129は、上部シワ119と下部シワ129をまとめて示すものである。
【0046】
以下、図1図6を参照して本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体について詳細に説明する。
【0047】
図1は本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体を示す斜視図である。図2は本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体の浮力体の(a)平面図、(b)側面図及び(c)背面図である。図3は本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体と太陽光パネルの結合を説明するための図である。図4は本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体の連結体の(a)平面図、(b)側面図及び(c)正面図であり、図5は本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体の第2連結体の(a)平面図、(b)側面図及び(c)正面図である。
【0048】
本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体は、上方に複数の突出部12が形成され、突出部12に太陽光パネル30を支持するための第1支持台13及び第2支持台14が形成される上部体11、及び側面から翼部21が突設され、下面22が下方に突設される下部体20から構成される浮力体10と、箱状に形成され、浮力体10を縦方向又は横方向に連結する連結体40とを含み、翼部21が連結体40に結合されることにより、浮力体10が連結体40に結合されることを特徴とする。
【0049】
浮力体10は、概して箱状に形成される。浮力体10は、重量が軽く、浮力を得やすく、経済性を有するように、合成樹脂物で形成されてもよい。
【0050】
浮力体10は、前述したように上部体11と下部体20とから構成されてもよい。上部体11には、上方に複数の突出部12が突設されている。一例として、上部体11に突出部12が縦横に2つずつ形成された浮力体10を示す。突出部12は、下面が開放されているので、内部に空気が入る。これにより、上部体11は浮力を受ける。
【0051】
各突出部12には、太陽光パネル30を支持するための支持台13、14が形成されている。上列の突出部12に第1支持台13が形成され、下列の突出部12に第2支持台14が形成されるようにしてもよい。また、第1支持台13が第2支持台14より高く形成されるようにしてもよい。これにより、太陽光パネル30が傾斜面をなし、太陽光エネルギーを効果的に取り込むことができる。第1支持台13は、2つの突出部12にわたって形成されてもよい。第2支持台14の上部には、太陽光パネル30を固定及び支持するために内側に凹んだL字状の取付け部15が形成されてもよい。これにより、太陽光パネル30が第2支持台14の取付け部15に載置されるだけで、下部に滑り落ちることなく、容易に固定することができる。さらに、第1支持台13の上部にも、太陽光パネル30の固定のための取付け部が選択的に形成してもよい。
【0052】
また、第1支持台13及び第2支持台14も、下面が開放されており、内部が空いている。つまり、第1支持台13の内部と突出部12の内部が連通して下部空間を形成する。
【0053】
一方、第2支持台14の取付け部15は、別途のレールで構成されてもよい。第2支持台14の取付け部15が別途の部品で構成されることにより、太陽光パネル30を支持する取付け部15が破損した場合、レールを交換するだけで済むので、修理が容易になる。
【0054】
第1支持台13及び第2支持台14に載置された太陽光パネル30を安定して固定するために、第1支持台13及び第2支持台14の外側には、結合溝16が形成されてもよい。太陽光パネル30は、第2支持台14の取付け部15にかけられ、第1支持台13の結合溝16と第2支持台14の結合溝16に挿入されるクランプ18及びボルト17により結合される。
【0055】
第1支持台13の背面部には空気孔19が形成されており、第1支持台13の内部に形成された空気が膨張すると空気孔19から空気が排出されるようになっている。空気孔19には、内部の空気は排出し、かつ外部の異物は内部に流入しないように、一方向バルブ19aが備えられてもよい。
【0056】
下部体20は、翼部21と下方に突設された下面22とからなる。下部体20は、上面が開放されるように形成される。上部体11と下部体20とは結合されて一体となる。これにより、上部体11の内部空間と下部体20の内部空間とが連通し、1つの内部空間を形成する。ここで、上部体11と下部体20とは前記内部空間を囲む外形を形成する。
【0057】
翼部21は、下部体20の4つの側面の全てに形成される。翼部21は、平板状に形成されてもよい。翼部21には、後述する連結体40との結合のために、複数の第1ネジ孔23が形成される。
【0058】
下部体20の下面22は、水の抵抗が少なくなるように、流線形状に形成されることが好ましい。
【0059】
実施形態によっては、上部体11と下部体20とが一体型に形成されてもよい。この場合、浮力体10は内部空間を囲む外形を形成する。
【0060】
連結体40は、長い長方形の箱状に形成されてもよい。連結体40には、側面周囲に沿って凹溝部41が形成される。また、連結体40には、上下面を貫通する第2ネジ孔42が形成される。浮力体10の翼部21が連結体40の凹溝部41に挿入されることにより、浮力体10が連結体40に結合される。さらに、連結体40の第2ネジ孔42と翼部21の第1ネジ孔23を貫通する固定ピン50により、浮力体10が連結体40に結合される。また、連結体40の一側面には、空気孔43及び一方向バルブ43aが設けられており、内部の膨張した空気を放出することができる。
【0061】
さらに、連結体40を長くつなぐために、第2連結体45が設けられる。第2連結体45は、連結体40と同様に、長方形の箱状に形成されてもよい。第2連結体45の長手方向の側面には、第2凹溝部46が形成される。また、第2連結体45には、上下面を貫通する第3ネジ孔47が形成される。第2連結体45の第2凹溝部46は、連結体40の凹溝部41に連通し、浮力体10の翼部21が挿入される。さらに、第2連結体45の第3ネジ孔47と翼部21の第1ネジ孔23を貫通する固定ピン50により、浮力体10が第2連結体45に結合される。また、第2連結体45の一側面には、空気孔48及び一方向バルブ48aが設けられており、内部の膨張した空気を放出することができる。
【0062】
第2連結体45の幅方向の側面には、第2翼部49が突設されてもよい。第2連結体45の第2翼部49が連結体40の幅方向の凹溝部41に挿入されることにより、連結体40と第2連結体45とがつながる。連結体40と第2連結体45とを所望の長さとなるまで交互に連結し、連結部40、45に浮力体10を複数結合することにより、連結部40、45と浮力体10が横方向に一列に長く配置された太陽光パネル支持体を製造することができる。さらに、前記太陽光パネル支持体の列を縦方向に複数結合することにより、縦横に形成された太陽光パネル支持体モジュールを製造することができる。
【0063】
図6は本発明の一実施形態による太陽光パネル支持体に支持管が適用された状態を示す斜視図である。縦横に形成された太陽光パネル支持体モジュールをより安定して支持するために、当該モジュールの周辺を囲む支持管55が設けられてもよい。支持管55は、鋼管からなるようにしてもよい。支持管55は、当該モジュールの縁部を構成する翼部21の第1ネジ孔23に固定してもよい。ここで、支持管55は、丸管、角管、アルミニウムプロファイル、ロープなどからなるようにしてもよい。
【0064】
以下、図7図17を参照して本発明の他の実施形態による太陽光パネル支持体について詳細に説明する。本実施形態においては、前述した実施形態と同様の事項については説明を省略し、異なる事項に限って説明する。
【0065】
本発明の他の実施形態による太陽光パネル支持体は、上方に太陽光パネル30を支持するための複数の突出部112が形成され、側面に上部翼部111aが形成される上部体111、及び側面から下部翼部122が突設され、下面が下方に突設される下部体121から構成される浮力体110と、箱状に形成され、側面から連結翼部143、147が突設され、浮力体110を縦方向又は横方向に連結する連結体140とを含み、上部翼部111aと下部翼部122とを結合して主翼部111a、122を構成し、連結翼部143、147が主翼部111a、122に結合されることにより浮力体110が連結体140に結合されることを特徴とする。
【0066】
浮力体110が上部体111及び下部体121から構成されることは、前述した実施形態と同様である。
【0067】
上部体111には突出部112が複数形成されており、突出部112には太陽光パネル30を支持するための第1支持台113及び第2支持台114が形成されている。
【0068】
上部体111には、側面から上部翼部111aが突設されている。上部翼部111aは、上部体111の下面から延設されてもよい。上部翼部111aには、縁部に沿って内側に上部シワ119が2列に形成される。また、上部翼部111aの端部は、縁部に沿って鉤状に折り曲げられて形成される。
突出部112には、スリップ防止突起112aが縦横に複数交差配列される。
【0069】
第1支持台113及び第2支持台114には、それぞれクランプ118の結合のためのクランプ取付け部113a、114aが形成されてもよい。クランプ取付け部113a、114aは、凹部からなるようにしてもよい。また、クランプ取付け部113a、114aには、それぞれ螺合のためのネジ孔113b、114bが形成されてもよい。なお、太陽光パネル30がクランプ118により上部体111に固定された状態を図8に示す。
【0070】
上部体111の中央部には、冷却のための上部通気部115が凹状に形成される。
下部体121は、側面から延設される下部翼部122と、下方に突設される下面123とからなる。下部翼部122には、縁部に沿って内側に上部シワ119に対応する下部シワ129が2列に形成される。
【0071】
下面123の中央部には、支持部124が上方に突設される。支持部124は、下部翼部122の高さまで突設されることが好ましい。これにより、上部体111と下部体121とが結合されたとき、支持部124が上部体111の底面に当接することにより、結合力及び支持力が向上する。
【0072】
支持部124には、上部通気部115に連通する下部通気部125が凹状に形成される。下面123には、スリップ防止溝123aが縦横に複数交差配列される。
【0073】
上部体111と下部体121とは、上部翼部111aと下部翼部122とが当接することにより結合される(図13参照)。ここで、上部翼部111aと下部翼部122とを結合して主翼部111a、122を構成する。上部翼部111aの上部シワ119と下部翼部122の下部シワ129との間に間隙が形成され、当該間隙にシリコンを投入して上部体111と下部体121とを貼り合わせる。すると、上部翼部111aの端部は鉤状に折り曲げられて形成され、下部翼部122は一字状に形成されているので、上部翼部111aが下部翼部122を覆うように嵌められる。その後、シワ119、129に沿って所定の間隔でリベット130により結合する。安定した結合のために、上部翼部111a及び下部翼部122の端部は、縁面に沿って溶接を行ってもよい。
【0074】
一方、上部体111と下部体121とを結合する際には、内部空間S1、S2に発泡スチロールなどの浮力物質を充填してもよい。これにより、浮力体110が個別に設置された場合も浮力を受けて水面に浮きやすくすることができる。
【0075】
また、浮力体110の主翼部111a、122には、連結体140との結合のためのネジ孔116が複数形成される。
【0076】
連結体140は、長く形成される第1連結体141と、短く形成される第2連結体151とから構成され、第1連結体141と第2連結体151とが交互に連結される方式で結合されるようにしてもよい。
【0077】
第1連結体141は、第1上部体142及び第1下部体146から構成される。第1上部体142は、下面が開放された箱状に形成され、下部には第1上部翼部143が側方に突設される。第1上部翼部143には、上部翼部111aの上部シワ119と同様に、縁部に沿って内側に第1上部シワ143aが2列に形成される。
【0078】
第1上部体142の上面には、スリップ防止突起142aが縦横に複数交差配列され、第1上部体142の側面には、剛性補強のためのリブ142bが複数形成される。また、第1上部体142の一側面には、空気孔144及び一方向バルブ145が設けられてもよい。
【0079】
第1下部体146は、上面が開放された箱状に形成され、上部には第1下部翼部147が側方に突設される。第1下部翼部147には、下部翼部122の下部シワ129と同様に、縁部に沿って内側に第1下部シワ147aが2列に形成される。
【0080】
第1下部体146の下面には、スリップ防止溝146aが縦横に複数交差配列され、第1下部体146の側面には、剛性補強のためのリブ146bが複数形成される。
【0081】
第1上部翼部143と第1下部翼部147とが当接して結合されて第1連結翼部143、147を構成する。
【0082】
第1上部体142と第1下部体146との結合は、上部体111と下部体121とを結合する方式と同様に、第1上部シワ143aと第1下部シワ147aとの間にシリコンを投入して第1上部翼部143と第1下部翼部147とを貼り合わせ、その後、シワ143a、147aに沿って所定の間隔でリベットにより結合する。
ここで、第1連結体141の内部空間に発泡スチロールなどの浮力物質を充填してもよい。
【0083】
第2連結体151は、第2上部体152及び第2下部体156から構成される。第2上部体152は、下面が開放された箱状に形成され、下部には第2上部翼部153が側方に突設される。第2上部翼部153には、縁部に沿って内側に第2上部シワ153aが2列に形成される。また、第2上部翼部153は、幅方向部153bが長手方向部153cより低く、段差を有するように形成される。
【0084】
第2上部体152の上面には、スリップ防止突起152aが縦横に複数交差配列され、第2上部体152の側面には、剛性補強のためのリブ152bが複数形成される。また、第2上部体152の一側面には、空気孔154及び一方向バルブ155が設けられてもよい。
第2上部体152の側面のうち幅方向の側面部152dには、内側に凹んだ凹部が形成される。
【0085】
第2下部体156は、上面が開放された箱状に形成され、上部には第2下部翼部157が側方に突設される。第2下部翼部157には、縁部に沿って内側に第2下部シワ157aが2列に形成される。また、第2下部翼部157は、幅方向部157bが長手方向部157cより低く、段差を有するように形成される。
【0086】
第2下部体156の下面には、スリップ防止溝156aが縦横に複数交差配列され、第2下部体156の側面には、剛性補強のためのリブ156bが複数形成される。
第2下部体156の側面のうち幅方向の側面部156dには、内側に凹んだ凹部が形成される。
【0087】
第2上部翼部153と第2下部翼部157とが当接して結合されて第2連結翼部153、157を構成する。
【0088】
第2上部体152と第2下部体156とを結合して第2連結体151を構成する方式は、第1連結体141と同様であるので、説明を省略する。
【0089】
第1連結体141と第2連結体151とを長手方向に交互に連結して1つの構造体を形成することができる。当該構造体の長さは、支持する太陽光パネル30の大きさや数によって調整することができる。第1連結体141と第2連結体151とが連結される際に、第1連結体141の第1連結翼部143、147と第2連結体151の第2連結翼部153、157とは当接しないで段差を形成するので干渉しなくなる(図10参照)。
【0090】
浮力体110の主翼部111a、122に第1連結体141の第1連結翼部143、147及び第2連結体151の第2連結翼部153、157が結合されることにより、浮力体110と連結体140とが結合される。浮力体110の主翼部111a、122に第1連結体141の第1連結翼部143、147及び第2連結体151の第2連結翼部153、157が載置され、ネジ孔116、149及びネジ孔116、159に螺合される。
【0091】
前述した実施形態の応用実施形態として、浮力体110の内部空間S1、S2に砂などの土砂類、石材又は鉄材などを挿入した場合は、太陽光パネル30を設置できる架台として機能することができる。
【0092】
一方、図18は前述した実施形態の浮力体110を重ねて積載した状態を示す。図示のように、浮力体110を回転対称状に対向させて積み上げてもよい。ここで、下方の浮力体110の積載用溝117bに上方の浮力体110の積載用突起117aが一部挿入され、上方の浮力体110の積載用溝117bに下方の浮力体110の積載用突起117aが一部挿入されることにより、積載が容易に行われる。
【0093】
以上、本発明の好ましい実施形態により本発明を詳細に説明したが、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の要旨及び範囲を逸脱しない限り、前述した実施形態から様々な変形が可能であることを理解するであろう。よって、本発明の権利範囲は、前述した実施形態に限定されて定められてはならず、添付の特許請求の範囲及びその均等物により定められるべきである。
【符号の説明】
【0094】
10 浮力体
11 上部体
12 突出部
13 第1支持台
14 第2支持台
15 取付け部
16 結合溝
17 ボルト
18 クランプ
19 空気孔
19a 一方向バルブ
20 下部体
21 翼部
22 下面
23 第1ネジ孔
30 太陽光パネル
40 連結体
41 凹溝部
42 第2ネジ孔
43 空気孔
43a 一方向バルブ
45 第2連結体
46 第2凹溝部
47 第3ネジ孔
48 空気孔
48a 一方向バルブ
49 第2翼部
50 固定ピン
55 支持管
110 浮力体
111 上部体
111a 上部翼部
112 突出部
112a スリップ防止突起
113 第1支持台
114 第2支持台
115 上部通気部
116 ネジ孔
117a 積載用突起
117b 積載用溝
118 クランプ
119 上部シワ
121 下部体
122 下部翼部
123 下面
123a スリップ防止溝
124 支持部
125 下部通気部
129 下部シワ
130 リベット
140 連結体
141 第1連結体
142 第1上部体
142a スリップ防止突起
142b リブ
143 第1上部翼部
143a 第1上部シワ
144 空気孔
145 一方向バルブ
146 第1下部体
146a スリップ防止溝
146b リブ
147 第1下部翼部
147a 第1下部シワ
151 第2連結体
152 第2上部体
152a スリップ防止突起
152b リブ
152d 側面部
153 第2上部翼部
153、157 第2連結翼部
153a 第2上部シワ
153b 幅方向部
153c 長手方向部
154 空気孔
155 一方向バルブ
156 第2下部体
156a スリップ防止溝
156b リブ
156d 側面部
157 第2下部翼部
157a 第2下部シワ
157b 幅方向部
157c 長手方向部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図13
図14A
図14B
図14C
図14D
図15A
図15B
図16
図17A
図17B
図18