【実施例】
【0327】
(実施例)
【表2】
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【0328】
(全般的合成の説明:)
(方法1)
【化34】
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アミン(1当量)を、CH
2Cl
2中に溶解し、TEA(3当量)を添加した。次に少量のCH
2Cl
2に溶解したジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(1当量)を添加した。この混合物を室温で2時間攪拌し、その後2当量のTEAを含有する少量のCH
2Cl
2中に懸濁された対応するアミノアルキルケトン塩酸塩(1当量)を添加した。この混合物を、尿素の形成が完了するまで、2〜3時間攪拌した。この尿素を、分取HPLCにより単離した。
【0329】
この尿素を、AcOHと濃水性HClの混合液(40/1、v/v)中に溶かし、還流下で1時間維持した。溶媒を除去し、残留物をMeOH中に再度溶解し、少量のHClを添加した(1〜2%)。この溶液に、水素添加(チャコールに担持された10%PdC、4bar、40℃)を4時間施した。触媒をセライト(登録商標)パッドを通す濾過により除去した。その溶媒を除去し、分取HPLCにより精製した。
【0330】
(方法2)
【化35】
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アルデヒド1当量を、AcOH(4mmolの出発材料の場合5mL)中に溶解し、アミン1.1当量を添加した。次にTMSCN 1当量を、この混合物に添加した。その後この混合物を室温で1.5時間攪拌した。
【0331】
次にこの混合物を、氷/アンモニア(4mmolの出発材料の場合25% NH
3溶液12mLを含む)に注いだ。水層を、CH
2Cl
2により3回抽出し、有機相を一緒にし、乾燥した。溶媒を除去し、残留物をMeOH中に溶かし、1〜2%濃HClを添加した。この溶液に、水素添加(PdC 10%、H
2 4bar、3時間、室温)を施した。濾過後、溶媒を蒸発させ、かつ残留する油状物をCH
2Cl
2に溶解し、TEA(2.2当量)を添加した。カルボニルジイミダゾール(1.2当量)の添加後、混合物を還流下で18時間維持した。溶媒を除去し、残留する油状物をCH
2Cl
2に溶かし、水で2回洗浄し、CHCl
3/MeOH勾配を用いるカラムクロマトグラフィーに供した。
【0332】
(方法3)
【化36】
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(工程A:)
THF中のカリウムtert-ブトキシド1M溶液1.34当量又はn-ブチルリチウム2当量を、THF中のメチルトリフェニルホスホニウムブロミド1.34当量の懸濁液へ、0℃でアルゴン大気下で添加した。この反応物を、外界温度まで温め、かつ10分間攪拌した。次に反応物を、再度0℃まで冷却し、THF中の4-プロポキシベンズアルデヒド1当量の溶液を添加した。この反応物を外界温度で、TLC対照(ヘプタン/クロロホルム1:1)がアルデヒドの消費の完了を示すまで、攪拌した。この反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。その生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/クロロホルム8:2)により精製した。
【0333】
(工程B:)
カルバミン酸tert-ブチル(3.1当量)を1-プロパノール中に溶解し、0.38M水性NaOH(3.1当量)を添加した。この反応物を、外界温度で5分間攪拌し、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.535当量)を添加し、かつ反応物を外界温度で10分間攪拌した。反応物を0℃まで冷却し、1-プロパノール中に溶解した(DHQ)
2PHAL(0.06当量)を添加した。その後、1-プロパノール中に溶解した対応するスチレン1当量を添加し、引き続き少量の水性NaOH中に懸濁したオスミウム酸カリウム二水和物(0.04当量)を添加した。この反応物を、スチレン(TLC対照)の消費が完了するまで、0℃で攪拌した。水を添加し、反応混合物を酢酸エチルにより3回抽出した。飽和塩化ナトリウム水溶液を、相分離が認められるまで、添加した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。その生成物を、ヘプタン−酢酸エチル勾配(0→30%)を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【0334】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(1当量)を、ジクロロメタン中に溶解し、この溶液を0℃まで冷却した。この溶液へ、トシルクロリド(1.05当量)及びトリエチルアミン(1.4当量)を添加した。この反応物を、外界温度とさせ、かつ14時間攪拌し、その後反応混合物を水へ移した。この混合物をジクロロメタンにより3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2S0
4)、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。生成物を、ヘキサン−酢酸エチル勾配(0→30%)を用いるFPLCにより精製した。
【0335】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(1当量)をDMF中に溶解し、アジ化ナトリウム(1.5当量)を添加した。この反応物を、70℃で2時間攪拌した。反応物を外界温度まで冷却し、その後水を添加し、この混合物を酢酸エチル60mLにより3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ減圧下で濃縮した。その生成物を、ヘキサン−酢酸エチル勾配(0→30%)を用いるFPLCにより精製した。
【0336】
(工程E:)
工程Dから得られた生成物を、エタノールに溶解した。この混合物をアルゴンで掃流し、活性炭に担持されたパラジウム(10%)に負荷し、かつこの混合物を、オートクレーブを用い、外界温度及び水素圧4barで14時間水素添加した。触媒をセライト(登録商標)パッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。その生成物は最初は無色油状物として現れ、数分後には結晶化した。
【0337】
水素添加から得られた粗生成物を、エタノール中に溶解し、この溶液にp-アニスアルデヒド(1.2当量)を添加した。この反応物を外界温度で5時間攪拌し、その後反応物を0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(2.4当量)を添加した。この混合物を外界温度で14時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を飽和塩化アンモニウム水溶液中に懸濁し、酢酸エチルにより3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2S0
4)、濾過し、かつ減圧下で濃縮した。
【0338】
(工程F:)
工程Eから得られた粗物質をジクロロメタン中に溶解し、トリフルオロ酢酸(20%V/V)を添加した。この反応物を、出発材料(TLC対照)の消費が完了するまで攪拌した。トルオールを添加し、かつこの溶媒及びトリフルオロ酢酸を減圧下で除去した。
【0339】
Boc-脱保護から得られた粗物質をジクロロメタンに溶解し、トリエチルアミン(2.2当量)を添加した。この攪拌溶液に、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(1.2当量)を添加し、かつこの反応物を還流温度で1時間攪拌した。反応混合物を冷却後、溶媒を除去し、水を添加した。水層を酢酸エチルで3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。その生成物をFPLC(ヘキサン−酢酸エチル、0→100%)により精製した。
【0340】
(工程G:)
イミダゾリジン-2-オン(1当量)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)、ヨウ化銅(I)(0.1当量)及びフッ化セシウム(2当量)を、アルゴンで掃流した反応フラスコに添加した。シクロヘキサン-1,2-ジアミン(cis及びtrans混合物[0.1当量])を、無水ジオキサンに溶解し、固形物を生じ、この混合物を、TLCが出発材料の消費を示すまで、アルゴン大気下で95℃で加熱した。反応混合物を45℃に冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過した。このパッドを、温ジクロロメタンで数回洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。その生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0%→10%)を用いるFPLCにより精製した。
【0341】
(工程H:)
工程Gから得られた生成物を、オルトギ酸トリエチル中に溶解し、かつ反応物を還流温度で30分間攪拌した。冷却後、過剰なオルトギ酸トリエチルを減圧下で除去し、残留物をトリフルオロ酢酸に溶解した。反応物を外界温度で14時間攪拌した。TFAを減圧下で除去し、残渣を緩衝液(pH7)中に再溶解し、ジクロロメタンにより3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。最終生成物を、メタノール-クロロホルム勾配(0→10%)を使用するFPLCにより精製した。
【0342】
(方法4)
【化37】
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アルデヒド1当量を、AcOH(4mmolの出発材料の場合5mL)中に溶解し、かつアミン1.1当量を添加した。その後この混合物にTMSCN 1当量を添加した。混合物を室温で1.5時間攪拌した。
【0343】
その後この混合物を、氷/アンモニア(4mmolの出発材料の場合、25%NH
3溶液12mLを含む)に注いだ。水層をCH
2Cl
2により3回抽出し、有機相を一緒にし、乾燥し、濾過し、かつ溶媒を除去した。残留物を濃HCl中に再溶解し、40℃で一晩維持した。水を添加し、この溶液をNaOHの添加により中和した。水相をCH
2Cl
2により3回抽出し、その後有機相を一緒にし、かつ乾燥した。溶媒を除去し、残留物をオルトギ酸トリエチル中に溶かした。この混合物を還流下で1時間維持した。オルトエステルを除去し、残留する油状物をMeOH中に溶解し、NaBH
4(1.5当量)を添加した。この混合物を外界温度で1時間、引き続き60℃で1時間維持し、この反応物をアンモニア水溶液(12%)の添加によりクエンチした。水層をCH
2Cl
2により3回抽出し、その後有機相を一緒にし、かつ乾燥した。溶媒を除去し、残留する混合物を分取HPLCに供した。
【0344】
(方法5)
【化38】
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(工程A:)
THF中のカリウムtert-ブトキシド1M溶液1.34当量又はn-ブチル-リチウム2.0当量を、THF中のメチルトリフェニルホスホニウムブロミド1.34当量の懸濁液へ、アルゴン大気下0℃で添加した。この反応物を、外界温度まで温め、10分間攪拌した。次に反応物を再度0℃に冷却し、THF中のアルデヒド1当量の溶液を添加した。この反応物を、TLC対照(ヘプタン/クロロホルム1:1)がアルデヒドの完全な消費を示すまで、外界温度で攪拌した。この反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。その生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/クロロホルム8:2)により精製した。
【0345】
(工程B:)
カルバミン酸エチル(3当量)を1-プロパノール中に溶解し、0.5M水性NaOH(3当量)を添加した。この反応物を、外界温度で5分間攪拌し、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.5当量)を添加し、この反応物を外界温度で10分間攪拌した。1-プロパノールに溶解した(DHQ)
2PHAL(0.06当量)を添加した。その後、1-プロパノール中に溶解した工程Aから得られた対応するスチレン1当量を添加し、引き続き少量の0.5M水性NaOH中に懸濁されたオスミウム酸カリウム二水和物(0.04当量)を添加した。この反応物を、スチレン(TLC対照)の消費が完了するまで、外界温度で攪拌した。水を添加し、反応混合物を、酢酸エチルにより3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。その生成物を、ヘプタン−酢酸エチル勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【0346】
代替:
次亜塩素酸t-ブチル(3当量)を、1-プロパノール中のカルバミン酸ベンジル(3当量)、0.4M水性水酸化ナトリウムの攪拌溶液に、0℃で添加し、かつ15分間攪拌した。1-プロパノール中の(DHQ)
2PHAL(0.05当量)の溶液を添加した。次に1-プロパノール中の対応するオレフィン(1当量)、引き続きオスミウム酸カリウム二水和物(100mg, 0.025当量)を添加し、この反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を、飽和亜硫酸ナトリウム溶液へとクエンチし、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗生成物を生じた。溶離剤として石油エーテル中の10%酢酸エチルを使用する、シリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーによる精製は、本生成物を生じた。
【0347】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物を、メタノール中の水酸化ナトリウムの0.2M溶液に溶解した。この反応物を、TLC対照が完全な消費を示すまで、還流温度で攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、酢酸エチルを添加した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。その生成物を、ヘプタン−酢酸エチル勾配(0→100%)を使用するFPLCにより精製した。
【0348】
(工程D:)
(3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)オキサゾリジン-2-オン)
オキサゾリジン-2-オン1当量を、フラスコ内で4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)、フッ化セシウム(2当量)及びヨウ化銅(I)(0.1当量)と一緒にした。このフラスコをアルゴンで掃流し、ジオキサン中のシクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量)溶液を添加した。この反応物を、TLCがオキサゾリジン-2-オンの消費を示すまで、95℃で攪拌した。45℃に冷却後、反応混合物を、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、このパッドを温ジクロロメタンで洗浄し、その溶液を減圧下で濃縮した。生成物をクロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を使用するFPLCにより精製した。
【0349】
銅(I)-触媒カップリングから得られた生成物を、オルトギ酸トリエチルに溶解し、反応物を還流温度で1時間攪拌した。冷却後、過剰なオルトギ酸トリエチルを減圧下で除去した。最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を用いるFPLCにより精製した。
【0350】
(3-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)オキサゾリジン-2-オン:)
オキサゾリジン-2-オン1当量を、フラスコ内で7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1当量)、フッ化セシウム(2当量)及びヨウ化銅(I)(0.1当量)と一緒にした。このフラスコをアルゴンで掃流し、ジオキサン中のシクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量)溶液を添加した。この反応物を、TLCがオキサゾリジン-2-オンの消費を示すまで、95℃で攪拌した。45℃に冷却後、反応混合物を、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、このパッドを温ジクロロメタンで洗浄し、その溶液を減圧下で濃縮した。この最終生成物をクロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を使用するFPLCにより精製した。
【0351】
(方法6)
【化39】
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(工程A:)
シアン化カリウム(1.2当量)を、エタノール及び水中の対応するアルデヒド(1当量)、炭酸アンモニウム(3当量)の攪拌溶液へ添加した。この反応混合物を、60℃で一晩加熱した。次に反応混合物を0℃に冷却し、沈殿した固形物を濾過し、かつ水及び石油エーテルで洗浄した。残渣を真空中で乾燥した。
【0352】
(工程B:)
工程Aの生成物(1当量)及び10%NaOHの混合物を、一晩還流した。反応混合物を、酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、かつ水層を、濃HClによりpH2以下まで酸性とした。水層を酢酸エチルで抽出し、かつ水層を真空下で濃縮し、トルエンと共蒸留(co-distilled)した。この粗生成物を次工程でそのまま使用した。
【0353】
(工程C:)
塩化チオニルを、メタノール中の工程Bの生成物(1当量)の攪拌溶液に添加し、かつ一晩還流した。反応混合物を真空中で濃縮し、かつ残渣を水中に溶解し、酢酸エチルにより抽出した。水層を固形の炭酸水素ナトリウムにより塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。
【0354】
(工程D:)
工程Cの生成物(1当量)を、エタノール(100mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(3当量)の懸濁液へ0℃で滴加し、かつ室温で5時間攪拌した。過剰なエタノールを真空中で除去し、残渣を水と酢酸エチルの間で分配した。分離された有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。
【0355】
(工程E:)
トリエチルアミン(2当量)、Boc無水物(1.5当量)を、無水ジクロロメタン中の工程Dの生成物(1当量)の攪拌溶液へ連続して添加し、室温で4時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層をブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。これを、超高速液体クロマトグラフィーにより精製し、R,S鏡像異性体を得た。
【0356】
(工程F:)
塩化チオニル(8当量)を、テトラヒドロフラン(75mL)中の工程Eの化合物生成物(1当量)の攪拌溶液へ、0℃で添加し、室温で6時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗化合物を生じた。粗生成物を、n-ペンタンで洗浄することにより精製した。
【0357】
(工程G:)
1,4-ジオキサン中の工程Fの生成物(1当量)、1,2-ジアミノ-4-ヨードベンゼン(1当量)、フッ化セシウム(1.5当量)の混合物を、アルゴンガスで15分間掃流した。この反応混合物に、1,2-ジアミノシクロヘキサン(0.1当量)及びヨウ化銅(0.1当量)を添加し、掃流を更に5分間継続し、密封したチューブ内で120℃で一晩攪拌した。この反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮し、粗化合物を生じた。粗生成物を、溶離剤としてジクロロメタン中の2%メタノールを用いる、中性アルミナ使用のカラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0358】
工程Gの生成物(1当量)及びギ酸の混合物を、70℃で1時間加熱した。この反応混合物を0℃に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を用い塩基性とした。水層を、酢酸エチルで抽出し、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。この化合物を、分取TLC又はHPLCにより精製した。1Mエーテル-HCl(0.57mL, 0.57mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中の生成物(150mg, 0.47mmol)の撹拌溶液に、0℃で添加し、室温で30分間攪拌した。反応混合物を濾過し、ペンタンで洗浄した。
【0359】
(方法7)
【化40】
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(工程A:)
マロン酸(1当量)及び酢酸アンモニウム(2当量)を、メタノールに溶解した。この攪拌溶液へ、対応するアルデヒド(1当量)を添加し、この反応物を、還流温度で18時間攪拌した。この反応物を0℃に冷却し、沈殿を濾過し、冷エタノールで洗浄した。
【0360】
(工程B:)
THF中の工程Aで得られた3-アミノプロピオン酸の懸濁液へ、THF中の水素化リチウムアルミニウム(1.5当量)の2M溶液をゆっくり添加した。この攪拌溶液を、50℃で2時間攪拌した。この反応物を0℃に冷却し、反応物を水の添加によりクエンチした。この溶液を、酢酸エチルにより3回抽出し、有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。
【0361】
(工程C:)
工程Bで得られた生成物を、ジクロロメタンに溶解し、この溶液にジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(1.2当量)を添加した。この反応物を還流温度で1時間加熱した。反応物を外界温度まで冷却し、水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。この生成物を、ヘプタン−酢酸エチル勾配(0→100%)を使用するFPLCにより精製した。
【0362】
(工程D:)
(3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-1,3-オキサジナン-2-オン)
1,3-オキサジナン-2-オン1当量を、フラスコ内で4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)、炭酸カリウム(2当量)及びヨウ化銅(I)(0.1当量)と一緒にした。フラスコを、アルゴンで掃流し、ジオキサン中のシクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量)の溶液を添加した。反応物を、TLCが1,3-オキサジナン-2-オンの消費を示すまで、95℃で攪拌した。45℃へ冷却後、反応混合物を、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、パッドを温ジクロロメタンで洗浄し、溶液を減圧下で濃縮した。この生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を用いるFPLCにより精製した。
【0363】
銅(I)-触媒カップリングから得られた生成物を、オルトギ酸トリエチルに溶解し、反応物を還流温度で1時間攪拌した。冷却後、過剰なオルトギ酸トリエチルを減圧下で除去した。最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を用いるFPLCにより精製した。
【0364】
(3-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-1,3-オキサジナン-2-オン)
1,3-オキサジナン-2-オン1当量を、フラスコ内で7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1当量)、炭酸カリウム(2当量)及びヨウ化銅(I)(0.1当量)と一緒にした。このフラスコをアルゴンで掃流し、ジオキサン中のシクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量)溶液を添加した。この反応物を、TLCが1,3-オキサジナン-2-オンの消費を示すまで、95℃で攪拌した。45℃に冷却後、反応混合物を、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、このパッドを温ジクロロメタンで洗浄し、その溶液を減圧下で濃縮した。最終生成物をクロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を使用するFPLCにより精製した。
【0365】
(方法8)
【化41】
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5(6)-ブロモベンズイミダゾール(200mg; 1mmol; 1当量)、各々のピロリジン誘導体(1.2mmol; 1.2当量)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2'-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(9mg; 0.024mmol; 0.024当量; 2.4mol%)及びPd
2dba
3(9mg; 0.01mmol; 0.01当量; 1mol%)を、THF(1ml)中に溶解した。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1M溶液;2.2ml; 2.2mmol; 2.2当量)の添加後、この混合物を、アルゴン大気下65℃で24時間攪拌した。室温に冷却後、2N HClを、酸性pHとなるまで添加し、更に10分間攪拌した。この混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20ml)に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。一緒にした有機層を、Na
2S0
4上で乾燥し、蒸発させた。残留する残渣を、Al
2O
3及びCHCl
3/MeOH勾配を使用する、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【0366】
(方法9)
【化42】
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(工程A:)
5-アミノベンズイミダゾール(1当量)を、EtOH中に溶解し、その後対応するアルデヒド(3当量)及びピペリジン(触媒量)を添加した。この溶液を、密封したチューブ内で80℃で一晩、更に還流温度で1.5時間攪拌した。その後溶媒を除去し、残留物をトルオール中に溶かし、かつメルカプト酢酸(1.5当量)又は2-メルカプトプロピオン酸(1.5当量)を添加した。溶媒を除去し、生成物を分取HPLCにより精製した。
【0367】
(工程B:)
工程Bの生成物(1.0当量)をトルオール中に溶解し、ローソン試薬(5.0当量)を添加した。この混合物を還流下で6時間維持した。溶媒を除去し、残留物をCHCl
3中に溶かし、その後飽和NaHCO
3溶液により洗浄した。溶媒を除去し、生成物を分取HPLCにより精製した。
【0368】
(方法10)
【化43】
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(工程A:)
各4-オキソ-ブタン酸(1当量)を、ジクロロメタン(10ml)中に溶解した。カルボニルジイミダゾール(1当量)を添加し、この混合物を室温で1時間攪拌した。ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(1当量)の添加後、この混合物を一晩攪拌した。沈殿した固形物を、濾過により収集し、ジクロロメタンで洗浄し、表題化合物を生じ、これを更に精製することなく使用した。
【0369】
(工程B及びC:)
各4-オキソ-ブタン酸アミドを、AcOH(3ml)及びトルオール(7ml)の混合液中に溶解し、一晩還流した。その後蒸発により溶媒を除去した。得られる残渣を、AcOH(10ml)中に溶解し、かつ一晩水素添加させた(10%PdC;1〜2bar;室温)。セライトを通して濾過した後、溶媒を蒸発させた。残留する残渣を、水で溶かし、2N NaOHにより塩基性pHとし、かつEtOAc(3×25ml)により抽出した。一緒にした有機層を、Na
2SO
4上で乾燥し、蒸発させ、残渣をCHCl
3/MeOH勾配を使用し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【0370】
(方法11)
【化44】
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(工程A、B及びC:)
各2-オキソ安息香酸(1当量)を、THF(1mmolの場合5ml)中に溶解し、DCC(1当量)を添加した。室温で1時間攪拌した後、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(1当量)を添加し、室温での攪拌を24時間継続した。この混合物を2時間冷蔵庫(fridge)に入れ、その後沈殿した固形物を濾過した。濾液を真空中で濃縮し、AcOH及びトルオール(1mmolバッチの場合3ml及び7ml)の混合液中に再溶解し、一晩還流した。冷却後、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をCH
2Cl
2(1mmolバッチの場合10ml)に溶解し、0℃に冷却し、TFA(1ml(4ml)/mmol)で処理した。室温で10分間攪拌した後、トリエチルシラン(2当量(4当量))を添加した。この反応物を、室温まで温め、3時間攪拌した。その後、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチした。有機層を分離し、水層をEtOAc(3×25ml)で抽出した。一緒にした有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、真空中で濃縮し、残留する残渣を、シリカゲル及びCHCl
3/MeOH勾配を使用する、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【0371】
(方法12)
【化45】
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(工程A:)
2-ホルミル安息香酸メチル(3.28g; 20mmol; 1当量)及びp-トルエンスルホンアミド(3.42g; 20mmol; 1当量)を、オルトケイ酸テトラエチル(4.69ml; 21mmol; 1.05当量)中に懸濁し、6時間還流加熱した。冷却時に、この混合物を温EtOAc(70ml)で希釈した。n-ペンタン(250ml)で処理した後、混合物を冷蔵庫に一晩入れた。沈殿物を、濾過により収集し、n-ペンタンで洗浄した。収量:4.83g(76.2%);MS m/z: 318.2 [M+H]
+。
【0372】
(工程B、C:)
各ボロン酸(2当量)、[RhCl(C
2H
4)
2]
2(0.031当量)、及び3S-鏡像異性体の製造のためには(3aS,6aS)-3,6-ジフェニル-1,3a,4,6a-テトラ-ヒドロペンタレン(0.066当量)を、又は3R-鏡像異性体の製造のためには(3aR, 6aR)-3,6-ジフェニル-1,3a,4,6a-テトラヒドロペンタレン(0.066当量)を、トルオール(2.5ml)中に溶解し、アルゴン大気下で55℃まで加熱した。1時間後、2-(トシルイミノ-メチル)安息香酸メチル(1当量)、トルオール(6ml)及びTEA(2当量)を順次添加し、攪拌を5時間継続した。混合物を飽和NaHCO
3溶液によりクエンチし、EtOAc(3×25ml)により抽出した。一緒にした有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、蒸発させた。得られた残渣を、THF(10ml)中に溶解した。0℃に冷却後、この溶液をSmI
2(THF中の1M溶液)で、暗青色が持続するまで処理した。攪拌を1時間継続し、その後反応を飽和炭酸水素ナトリウム溶液によりクエンチし、CHCl
3(3×25ml)により抽出した。一緒にした有機層を、Na
2SO
4上で乾燥し、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲル及びヘプタン/EtOAc勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【0373】
(工程D:)
4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)、各3-フェニルイソインドリノン(1.1当量)、ヨウ化銅(I)(0.1当量)、ジアミノシクロヘキサン(0.1当量)及びフッ化セシウム(2当量)を、ジオキサン(5ml)中に溶解し、アルゴン大気下で95℃で一晩加熱した。室温に冷却した後、反応を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチし、EtOAc(3×25ml)で抽出した。一緒にした有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、真空中で濃縮した。残留する残渣を、オルトギ酸エチルエステル(5ml)中に溶解し、2時間還流加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣を半分取HPLCにより精製した。
【0374】
(実施例の合成)
(実施例1:5-tert-ブチル-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)イミダゾリジン-2-オン)
本化合物は、以下の手順により、塩酸塩として合成した。
クロロギ酸フェニル(0.98mL, 7.8mmol)をCH
2Cl
2中に溶解し、0℃まで冷却し、かつ5-アミノベンズイミダゾール(0.865g, 6.5mmol)をゆっくり添加した。この混合物を0℃で30分間維持し、その後混合物を外界温度となるようにした。この混合物を外界温度で2時間攪拌した。得られた固形物を吸引回収し、乾燥し、かつ少量のDMFに溶かした。この溶液に、1-アミノ-3,3-ジメチルブタン-2-オン(0.986, 6.5mmol)及びTEA(2.73mL, 19.5mmol)を添加した。この混合物を40℃で2時間維持した。溶媒を除去し、かつ分取HPLCにより精製した。残留物を、MeOH中に再溶解し、少量のHClを添加した(1〜2%)。この溶液に水素添加(チャコールに担持された10%PdC、4bar、60℃)を4時間施した。触媒をセライト(登録商標)パッドを通す濾過により除去し、かつ残渣を水で洗浄した。有機層を乾燥し、濾過し、溶媒を除去し、最終生成物を生じた。
【化46】
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【0375】
(実施例2:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-シクロヘキシルイミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.59g, 4.4mmol)、シクロヘキサンカルボアルデヒド(0.45g, 0.485mL, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.05g)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.64g, 3.92mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。この生成物は、0.04%トリフルオロ酢酸含有する水-アセトニトリル勾配を用いる分取HPLCにより精製した。
【化47】
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【0376】
(実施例3:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-フェニルイミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(1.46g, 10mmol)、ベンズアルデヒド(1.06g, 10mmol)、TMSCN(1.25mL, 10mmol)、PdC(10%, 0.05g)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(1.73, 12mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化48】
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【0377】
(実施例4:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-m-トリルイミダゾリジン-2-オン)
本化合物は、下記手順により、塩酸塩として合成した。
クロロギ酸4-ニトロフェニル(0.564g, 3.5mmol)をCH
2Cl
2中に溶解し、0℃まで冷却し、かつ5-アミノベンズイミダゾール(0.466g, 3.5mmol)をゆっくり添加した。混合物を0℃で30分間維持し、その後この混合物を外界温度となるようにした。この混合物を外界温度で2時間攪拌した。得られた固形物を吸引回収し、乾燥し、かつ少量のDMFに溶かした。この溶液に、アミノメチル-(4-クロロ-3-メチルフェニル)ケトン(0.774, 3.5mmol)及びTEA(1.46ml, 10.5mmol)を添加した。この混合物を40℃で2時間維持した。溶媒を除去し、かつ分取HPLCにより精製した。残留物を、MeOH中に再溶解し、少量のHClを添加した(1〜2%)。この溶液に水素添加(チャコールに担持された10%PdC、4bar、60℃)を4時間施した。触媒をセライト(登録商標)パッドを通す濾過により除去し、溶媒を除去し、分取HPLCにより精製した。
【化49】
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【0378】
(実施例5:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法1において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.266g, 2mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.052g, 2mmol)、TEA(0.799mL, 6mmol)、アミノメチル-(4-メトキシ)フェニルケトン塩酸塩(0.403g, 2mmol)、TEA(0.558mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)から出発し、本化合物を合成した。
【化50】
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【0379】
(実施例6:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
(鏡像異性体1)
キラルHPLCによる実施例12の分離、カラム:Nucleocel Alpha RP-S、250×21mm(5μm)、溶離剤:50/50アセトニトリル/水30/70、流量10mL/分、2番目に溶離する鏡像異性体、保持時間:20.2分(99.35)%。
【0380】
(実施例7:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
(鏡像異性体2)
キラルHPLCによる実施例12の分離、カラム:Nucleocel Alpha RP-S、250×21mm(5μm)、溶離剤:50/50アセトニトリル/水30/70、流量10mL/分、最初に溶離する鏡像異性体、保持時間:16.5分(99.75)%。
【0381】
(実施例8:(4R,5S)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-5-(4-メトキシフェニル)-4-メチルイミダゾリジン-2-オン)
【化51】
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(工程A:)
カルバミン酸tert-ブチル(3.1当量, 4.54g, 38.75mmol)を、1-プロパノール50mL中に溶解し、0.38M水性NaOH 99mLを添加した。この反応物を外界温度で5分間攪拌し、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.535当量, 3.78g, 19.2mmol)を添加し、かつこの反応物を外界温度で10分間攪拌した。反応物を0℃まで冷却し、1-プロパノール50mLに溶解した(DHQ)
2PHAL(0.06当量, 0.585g, 0.75mmol)を添加した。その後、1-プロパノール100mLに溶解したtrans-アネトール(1.85g, 1.875mL, 12.5mmol)1当量添加し、引き続き0.38M水性NaOH 1mLに懸濁したオスミウム酸カリウム二水和物(0.04当量, 0.184g, 0.5mmol)を添加した。この反応物を、trans-アネトール(TLC対照)が完全に消費されるまで、0℃で攪拌した。水85mLを添加し、反応混合物を、酢酸エチル150mLにより3回抽出した。飽和塩化ナトリウム水溶液を、相分離が認められるまで、添加した。一緒にした有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。生成物を、ヘプタン−酢酸エチル勾配(0→30%)を用いるFPLCにより精製した。生成物は、約25%の酢酸エチルで溶離した。収量:1.54g(43.8%)。
【0382】
(工程B:)
工程Bから得られた(1S,2S)-2-ヒドロキシ-1-(4-メトキシフェニル)プロピルカルバミン酸tert-ブチル(1当量, 5.5mmol, 1.54g)を、ジクロロメタン20mLに溶解し、この溶液を0℃まで冷却した。この溶液へ、トシルクロリド(1.05当量, 1.10g, 5.75mmol)及びトリエチルアミン(1.4当量, 0.78g, 1.07mL, 7.7mmol)を添加した。この反応物を、外界温度となるようにし、かつ18時間攪拌し、その後反応混合物を水100mLに移した。この混合物を、ジクロロメタン100mLにより、3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2S0
4)、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。生成物を、ヘプタン−酢酸エチル勾配(0→40%)を使用するFPLCにより精製した。生成物は、25%の酢酸エチルで溶離した。収量:1.79g(74.7%);MS m/z 436.4 (M+H)
+。
【0383】
(1S,2S)-1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-(4-メトキシフェニル)プロパン-2-イル4-メチルベンゼン-スルホナート(1当量, 1.79g, 4.1mmol)を、DMF 20mL中に溶解し、アジ化ナトリウム(1.5当量, 0.4g, 6.2mmol)を添加した。この反応物を70℃で2時間攪拌した。反応物を外界温度に冷却し、その後水50mLを添加し、かつこの混合物を酢酸エチル50mLにより3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ減圧下で濃縮した。生成物を、ヘプタン−酢酸エチル勾配(0→30%)を用いるFPLCにより精製した。生成物は、約15%の酢酸エチルで溶離した。収量:0.75g(59.6%)。
【0384】
1当量の(1S,2R)-2-アジド-1-(4-メトキシフェニル)プロピルカルバミン酸tert-ブチル(0.75g, 2.45mmol)を、エタノール20mL中に溶解した。この混合物をアルゴンで掃流し、活性炭に担持されたパラジウム(10%)に負荷し、かつこの混合物を、オートクレーブを用い、外界温度及び水素圧4barで24時間水素添加した。触媒をセライトパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。生成物は最初に無色油状物として現れ、数分後には結晶化した。収量:0.629g(91.9%)。
【0385】
(工程C:)
水素添加から得られた粗(1S,2R)-2-アミノ-1-(4-メトキシフェニル)プロピルカルバミン酸tert-ブチル2.24mmol(1当量, 0.629g)を、エタノール14mL中に溶解し、この溶液にp-アニスアルデヒド(1.2当量, 0.366g, 0.326ml, 2.69mmol)を添加した。この反応物を外界温度で4時間攪拌し、その後反応物を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(2.4当量, 0.203g)5.38mmolを添加した。この混合物を外界温度で14時間攪拌し、その後溶媒を減圧下で除去した。残渣を、飽和塩化アンモニウム水溶液20mL中に懸濁し、酢酸エチル40mLにより3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、かつ減圧下で濃縮した。収量:0.97g。
【0386】
(工程D:)
粗(1S,2R)-2-(4-メトキシベンジルアミノ)-1-(4-メトキシフェニル)プロピルカルバミン酸tert-ブチル0.97g(2.4mmol)を、ジクロロメタン25mLに溶解し、トリフルオロ酢酸5mLを添加した。この反応物を、出発材料(TLC対照)が完全に消費されるまで、室温で攪拌した。トルオールを添加し、溶媒及びトリフルオロ酢酸を減圧下で除去した。収量:1.78g。
【0387】
(工程E:)
Boc-脱保護(工程D)から得られた粗(1S,2R)-N2-(4-メトキシベンジル)-1-(4-メトキシフェニル)プロパン-1,2-ジアミンを、ジクロロメタン30mlに溶解し、トリエチルアミン(2.2当量, 1.04mL, 7.5mmol)を添加した。この攪拌溶液に、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(1.2当量, 0.662g, 4.08mmol)を添加し、この反応物を還流温度で1時間攪拌した。反応混合物を冷却後、溶媒を除去し、水60mlを添加した。水層を、酢酸エチル70mlで3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。生成物を、FPLC(ヘプタン/酢酸エチル0→100%)により精製した。生成物は、約80%の酢酸エチルで溶離した。収量:0.29g;MS m/z 327.4 (M+H)
+。
【0388】
(工程F:)
(4S,5R)-1-(4-メトキシベンジル)-4-(4-メトキシフェニル)-5-メチルイミダゾリジン-2-オン(1当量, 0.29g, 0.89mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(1当量, 0.208g, 0.89mmol)、ヨウ化銅(I)(0.1当量, 0.017g, 0.089mmol)及びフッ化セシウム(2当量, 0.27g, 1.78mmol)を、反応フラスコに加え、アルゴンで掃流した。シクロヘキサン-1,2-ジアミン(cis及びtrans混合物[0.1当量, 0.01g, 0.011ml])を、無水ジオキサン4mlに溶解し、前記固形物を生じ、この混合物をアルゴン大気下、95℃で3日間加熱した。反応混合物を45℃に冷却し、セライトパッドを通して濾過した。このパッドを、温ジクロロメタンで数回洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0%→10%)を用いるFPLCにより精製した。生成物は、約4%のメタノールで溶離した。収量:0.105g (27.3%);MS m/z 433.5 (M+H)
+。
【0389】
(工程G:)
工程Fから得られた(4R,5S)-1-(3,4-ジアミノフェニル)-3-(4-メトキシベンジル)-5-(4-メトキシフェニル)-4-メチルイミダゾリジン-2-オン(0.105g, 0.24mmol)を、オルトギ酸トリエチル3mLに溶解した。この反応物を、還流温度で30分間攪拌した。冷却後、溶媒を除去し、残留物をトリフルオロ酢酸8ml中に溶解した。この反応物を、外界温度で14時間攪拌した。TFAを減圧下で除去し、残渣を緩衝液(pH7)20ml中に再溶解し、かつジクロロメタン25mlにより3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を使用するFPLCにより精製した。生成物は約5%メタノールで溶離した。
【化52】
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【0390】
(実施例9:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法1において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.532g, 4mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.713g, 4.4mmol)、TEA(1.67mL, 12mmol)、アミノメチル-(3-メトキシフェニル)ケトン塩酸塩(0.807g, 4mmol)、TEA(1.12mL, 8mmol)、PdC(10%, 0.02g)から出発し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化53】
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【0391】
(実施例10:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、2-メトキシベンズアルデヒド(0.484mL, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.55mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.667, 4.12mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化54】
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【0392】
(実施例11:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-エトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、4-エトキシベンズアルデヒド(0.601g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.98mL, 7.0mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.622, 3.84mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化55】
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【0393】
(実施例12:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、4-プロポキシベンズアルデヒド(0.632mL, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.558mL, 4mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.648, 4mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化56】
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【0394】
(実施例13:(R)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
キラルHPLCによる実施例12の分離、カラム:Nucleocel Alpha RP-S、250×21mm(5μm)、溶離剤:50/50アセトニトリル/水50/50、流量10mL/分、2番目に溶離する鏡像異性体、保持時間:12.8分(98.35)%。
【0395】
(実施例14:(S)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
(変種1)
方法3において説明したとおり、本化合物を合成した。
(工程A:)
カリウムtert-ブトキシド(41.7mL, 41.7mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(14.89g, 41.7mmol)、4-プロポキシベンズアルデヒド(4.915mL, 31.1mmol)。収量:4.77g(94.6%)。
【0396】
(工程B:)
カルバミン酸tert-ブチル(9.08g, 77.5mmol)、0.38M水性NaOH(200mL, 76mmol)、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(7.56g, 38.4mmol)、(DHQ)
2PHAL(1.17g, 1.5mmol)、1-プロポキシ-4-ビニルベンゼン(4.055g, 25mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(0.368g, 1mmol)。収量:5.49g(74.4%);MS m/z 296.3 (M+H)
+。
【0397】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(2.95g, 10mmol)、4-メチルベンゼン-1-スルホニルクロリド(2g, 10.5mmol)、トリエチルアミン(1.95mL, 14mmol)。収量:2.59g (57.6%);MS m/z 450.3 (M+H)
+。
【0398】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(2.59g, 5.76mmol)、アジ化ナトリウム(0.562g, 8.64mmol)。収量:1.25g(67.8%);MS m/z 321.3 (M+H)
+。
【0399】
(工程E:)
工程Dから得られた生成物(1.25g, 3.9mmol)、PdC(10%, 0.02g)、p-アニスアルデヒド(0.598mL, 4.92mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(0.372g, 9.84mmol)。収量:1.68g(粗物質)。
【0400】
(工程F:)
工程Eから得られた粗物質(1.63g, 3.94mmol)、トリフルオロ酢酸(9.6mL)、トリエチルアミン(1.52mL, 10.9mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.963g, 5.94mmol)。収量:1.05g(81.6%);MS m/z 341.1 (M+H)
+。
【0401】
(工程G:)
工程Fから得られた(S)-1-(4-メトキシベンジル)-4-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン(0.28g, 0.82mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.192g, 0.82mmol)、ヨウ化銅(I)(0.016g, 0.08mmol)、フッ化セシウム(0.249g, 1.64mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(cis及びtrans混合物[0.01mL, 0.08mmol])。収量:82mg(22.4%);MS m/z 447.5 (M+H)
+。
【0402】
(工程H:)
工程Gから得られた生成物(0.082g, 0.18mmol)、オルトギ酸トリエチル(5mL)、トリフルオロ酢酸(10mL)。
【化57】
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【0403】
(変種2)
【化58】
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(工程A)
フェノール(10g, 106.1mmol)を、ジクロロメタン(100mL)中の粉末塩化アルミニウム(28.3g, 212.2mmol)の溶液へ15分間かけて0℃で添加し、30分間攪拌し、かつエチル塩化オキサリル(14.2mL, 127.5mmol)を前記反応塊に、30分間かけて、温度0℃に維持しつつ滴加した。室温に温め、15時間攪拌した。この反応塊を、冷水にクエンチし、有機層を分離した。水層をジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を水で、引き続きブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗生成物を得た。石油エーテル中の20〜22%酢酸エチルを使用する、シリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で、淡黄色固形物として生成物7g(34%)を得た。
【0404】
(工程B)
臭化1-プロピル(4.9mL, 53.73mmol)を、アセトニトリル(100mL)中の工程Aの生成物(6.9g, 35.82mmol)及び炭酸カリウム(9.9g, 71.65mmol)の混合物へ添加し、かつ18時間還流した。この反応塊を濾過し、アセトニトリルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、酢酸エチルに溶かし、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、茶色油状物として生成物6g(71%)を得た。
【0405】
(工程C)
塩酸ヒドロキシルアミン(1.6g, 22.98mmol)を、無水エタノール(50mL)中の工程Bの生成物(3.6g, 15.25mmol)及び酢酸ナトリウム(2.5g, 30.50mmol)の混合物へ添加し、18時間還流した。この反応塊を0℃に冷却し;濾過し、かつエタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、淡黄色油状物として生成物3.6g(94%)が得られ、これは静置時に、クリーム色固形物へ転換した。
【0406】
(工程D)
ラネーニッケル(500mg)を、触媒メタノール性アンモニアを含有するエタノール(60mL)中の工程Cの生成物(3.6g, 14.34mmol)の溶液へ添加し、パール装置において、85psiで20時間水素添加した。反応塊をセライトを通して濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、淡茶色固形物として生成物2.7g(79.5%)を得た。
【0407】
(工程E)
テトラヒドロフラン(15mL)中の工程Dの生成物(2.6g,10.97mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(30mL)中の水素化リチウムアルミニウム(832mg,21.94mmol)の懸濁液へ0℃で添加した。反応塊を、15〜20℃で1時間攪拌した。反応塊を0℃に再冷却し、飽和硫酸ナトリウム溶液でクエンチし、濾過した。濾液を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム溶液上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗物質を得た。石油エーテルによる摩砕で、黄色固形物として生成物1.5g(58%)を得た。
【0408】
(工程F)
トリエチルアミン(1.42mL, 10.2mmol)及び二炭酸ジ-t-ブチル(1.4mL, 6.12mmol)を、ジクロロメタン中の工程Fの生成物(1.0g, 5.10mmol)の溶液へ連続して室温で添加し、3時間攪拌した。反応塊を水に注ぎ、ジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで連続して洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗化合物を得た。石油エーテルでの摩砕による精製は、黄色固形物として生成物750mg(50%)を得た。
【0409】
(工程G)
工程Fの生成物10.0gを、下記の条件を使用するキラル分取HPLCにより精製した:カラム:Chiralpak IA(19×250mm)10μ;移動相:ヘキサン:酢酸エチル;92:8;流量:16mL/分;UV:227nm。キラル分取HPLCから得られたMLを、真空中で濃縮し、乳白色固形物として鏡像異性体3.1g(31%)を得た。
【0410】
(変種3)
キラルHPLCによる実施例12の分離、カラム:Nucleocel Alpha RP-S、250×21mm(5μm)、溶離剤:50/50アセトニトリル/水50/50、流量10mL/分、最初に溶離する鏡像異性体保持時間:11.6分(99.15)%。
【0411】
(実施例15:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-ブトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、4-ブトキシベンズアルデヒド(0.691mL, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.03mL, 7.4mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.658, 4.06mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物は、分取HPLCにより精製した。
【化59】
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【0412】
(実施例16:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(ペンチルオキシ)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、4-ペントキシベンズアルデヒド(0.755mL, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.4mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.667g, 4.12mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物は、分取HPLCにより精製した。
【化60】
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【0413】
(実施例17:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-イソプロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、4-イソプロポキシベンズアルデヒド(0.657g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.889mL, 6.38mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.564, 3.48mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物は、分取HPLCにより精製した。
【化61】
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【0414】
(実施例18:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール-6-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、7-メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-カルボアルデヒド(0.721g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.521mL, 3.74mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.331g, 2.04mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物は、分取HPLCにより精製した。
【化62】
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【0415】
(実施例19:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法1において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.37g, 2.78mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.496g, 3.06mmol)、TEA(1.16mL, 8.34mmol)、アミノメチル-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)ケトン臭化水素酸塩(0.761g, 2.78mmol)、TEA(0.775mL, 5.56mmol)、PdC(10%, 0.02g)から出発し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化63】
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【0416】
(実施例20:5-(4-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、4-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)ベンズアルデヒド(0.888g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.978mL, 7.0mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.621g, 3.83mmol)から出発し、本化合物を合成した。生成物は、FPLCにより精製した。
【化64】
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【0417】
(実施例21:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-カルボアルデヒド(0.744g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.81mL, 5.81mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.514g, 3.17mmol)から出発し、本化合物を合成した。生成物は、FPLCにより精製した。
【化65】
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【0418】
(実施例22:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、3-フルオロ-4-メトキシベンズアルデヒド(0.617g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.524mL, 3.76mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.333g, 2.05mmol)から出発し、本化合物を合成した。生成物は、FPLCにより精製した。
【化66】
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【0419】
(実施例23:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、2,6-ジフルオロ-4-メトキシベンズアルデヒド(0.688mL, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.2mL, 8.6mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.761g, 4.69mmol)から出発し、本化合物を合成した。生成物は、FPLCにより精製した。
【化67】
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【0420】
(実施例24:5-(4-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、4-(2-モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.941g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.34mL, 9.6mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.582g, 3.6mmol)から出発し、ジトリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物は、分取HPLCにより精製した。
【化68】
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【0421】
(実施例25:5-(4-(3-モルホリノプロポキシ)フェニル)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(1.9g, 14.45mmol)、4-(3-モルホリノプロポキシ)フェニルカルボアルデヒド(3g, 12.05mmol)、TMSCN(1.25g, 12.05mmol)、PdC(10%, 0.40g)、TEA(2.8mL, 20.25mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(1.6g, 10.13mmol)から出発し、本化合物を合成した。生成物は、分取HPLCにより精製した。
【化69】
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【0422】
(実施例26:5-(2-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(679mg, 5.11mmol)、2-(2-モルホリノエトキシ)フェニルカルボアルデヒド(1g, 4.26mmol)、TMSCN(0.6mL, 4.26mmol)、PdC(10%, 250mg)、TEA(1.3mL, 7.80mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(220mg,1.31mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化70】
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【0423】
(実施例27:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-フルオロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法1において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.665g, 5mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.891g, 5.5mmol)、TEA(2.09mL, 15mmol)、アミノメチル-(4-フルオロフェニル)ケトン塩酸塩(0.948g, 5mmol)、TEA(1.39mL, 10mmol)、PdC(10%, 0.02g)から出発し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化71】
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【0424】
(実施例28:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2-フルオロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、2-フルオロベンズアルデヒド(0.496g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.04mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.662, 4.08mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化72】
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【0425】
(実施例29:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-フルオロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、3-フルオロベンズアルデヒド(0.496g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.979mL, 7.02mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.621, 3.83mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。
【化73】
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【0426】
(実施例30:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、2,6-ジフルオロベンズアルデヒド(0.431mL, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.15mL, 8.22mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730, 4.5mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。
【化74】
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【0427】
(実施例31:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3,4-ジフルオロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法1において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.713g, 4.4mmol)、TEA(1.84mL, 13.2mmol)、アミノメチル-(3,4-ジフルオロフェニル)ケトン塩酸塩(0.911g, 4.4mmol)、TEA(1.23mL, 8.8mmol)、PdC(10%, 0.02g)から出発し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化75】
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【0428】
(実施例32:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(0.565mL, 4mmol)、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、TMSCN(0.5g, 4mmol)、TEA(0.669mL, 4.8mmol)、PdC(10%, 0.02g)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.778g, 4.8mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化76】
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【0429】
(実施例33:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(0.768g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.558mL, 4mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.648, 4mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化77】
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【0430】
(実施例34:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.457g, 3.44mmol)、2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(0.600g, 3.13mmol)、TMSCN(0.39mL, 3.13mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.455mL, 3.26mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.529, 3.26mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化78】
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【0431】
(実施例35:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(0.768g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.585mL, 4.2mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.681, 4.2mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化79】
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【0432】
(実施例36:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2-クロロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、2-クロロベンズアルデヒド(0.448mL, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.15mL, 8.25mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.700g, 4.32mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化80】
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【0433】
(実施例37:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-クロロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.293g, 2.2mmol)、3-クロロベンズアルデヒド(0.227mL, 2mmol)、TMSCN(0.25mL, 2mmol)、PdC(10%, 0.01g)、TEA(0.613mL, 4.4mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.389g, 2.4mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物は、分取HPLCにより精製した。
【化81】
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【0434】
(実施例38:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2,6-ジクロロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、2,6-ジクロロ-ベンズアルデヒド(0.7g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.4mL, 2.8mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.253g, 1.56mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物は、分取HPLCにより精製した。
【化82】
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【0435】
(実施例39:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2,3-ジクロロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、2,3-ジクロロ-ベンズアルデヒド(0.700g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.5mL, 3.6mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.308, 1.9mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化83】
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【0436】
(実施例40:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3,4-ジクロロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法1において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(1.18g, 8.87mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(1.58g, 9.76mmol)、TEA(3.71, 26.61mmol)、アミノメチル-(3,4-ジクロロフェニル)ケトン臭化水素酸塩(2.528g, 8.87mmol)、TEA(2.47mL, 17.72mmol)、PdC(10%, 0.02g)から出発し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化84】
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【0437】
(実施例41:(S)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3,4-ジクロロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
(変種1)
方法3に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
2.5M n-ブチルリチウム(68.5mL, 171.42mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(61.2, 171.42mmol)、3,4-ジクロロベンズアルデヒド(15g, 85.7mmol)。収量:10g(66%)。
【0438】
(工程B)
1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,-ジオン(14.7g,75.0mmol)、次亜塩素酸t-ブチル(15g, 138.70mmol)、カルバミン酸t-ブチル(16.23g,138.72mmol)、工程Aの生成物(8g, 46.24mmol)、(DHQ)
2PHAL(1.44g;1.85mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(680mg, 1.85mmol)。収量:5g(35.4%)。
【0439】
(工程C)
ジクロロメタン(100mL)中の、トリエチルアミン(4.5mL, 32.67mmol)、p-トルエンスルホニルクロリド(3.11g, 16.33mmol)、工程Bの生成物(5g, 16.33mmol)。石油エーテル中の20%酢酸エチルを使用する、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製。収量:5.6g(75%)。
【0440】
(工程D)
アジ化ナトリウム(1.5g, 23.41mmol)、工程Cの生成物(5.5g, 11.95mmol);収量:4.0g(79%)。
【0441】
(工程E)
工程Dの生成物(2.2g, 6.65mmol)、亜鉛末(1.3g, 19.96mmol)、収量:3.3g(89%)、para-アニスアルデヒド(0.78mL, 6.49mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(870mg, 23.6mmol)、収量:1.88g(75%)。
【0442】
(工程F)
工程Eの生成物(1.8g, 4.235mmol)、収量:1.1g(80%)、N,N-カルボニル-ジ-イミダゾール(300mg, 1.84mmol)、トリエチルアミン(0.64mL, 4.615mmol)、収量:400mg(74%)。
【0443】
(工程G)
工程Fの生成物(400mg, 1.14mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(213mg, 1.14mmol)、フッ化セシウム(347mg, 2.28mmol)、ヨウ化銅(21mg, 0.11mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(13mg, 0.11mmol)、収量:400mg(76%)。
【0444】
(工程H)
工程Gの生成物(350mg, 0.738mmol)。次にその生成物を、HCl-塩に転換した。トリフルオロ酢酸(10mL)を添加し、室温で15時間攪拌した。過剰なトリフルオロ酢酸を真空中で除去し、粗化合物を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、10%炭酸ナトリウム、水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を真空下で蒸発させた。溶離剤としてクロロホルム中の5%メタノール勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で、生成物200mg(76%)を得た。エーテル中の1M HCl(0.56mL)を、アセトン(10mL)中に溶解した前記生成物へ5℃で添加し、室温で30分間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、n-ペンタンで洗浄し、真空中で乾燥した。
【化85】
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【0445】
(実施例42:1-(1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)-5-(4-ビフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法1において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.522g, 3.92mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.699g, 4.31mmol)、TEA(1.64mL, 11.76mmol)、アミノメチル-(4-ビフェニル)ケトン臭化水素酸塩(1.14g, 3.92mmol)、TEA(1.09mL, 7.8mmol)、PdC(10%, 0.02g)から出発し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化86】
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【0446】
(実施例43:(S)-1-(1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)-5-(4-ビフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
(変種1)
方法3に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
2.5M n-ブチルリチウム(44mL, 109.89mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(39.23g, 109.89mmol)、4-フェニルベンズアルデヒド(10.Og, 54.94mmol)、収量:9.0g(91%)。
【0447】
(工程B)
1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,-ジオン(14.7g, 75.0mmol)、カルバミン酸t-ブチル(17.5g,150mmol)、工程Aの生成物(9.g, 50.0mmol)、(DHQ)
2PHAL(970mg; 1.25mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(736mg, 2.0mmol)、収量:6.6g(42.3%)。
【0448】
(工程C)
ジクロロメタン(100mL)中のトリエチルアミン(6.2mL, 44.72mmol)、p-トルエンスルホニルクロリド(6.6g, 31.94mmol)、工程Bの生成物(10.0g, 31.94mmol)。石油エーテル中の20%酢酸エチルを使用するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製。収量:7.5g(50.3%)。
【0449】
(工程D)
アジ化ナトリウム(1.46g, 22.48mmol)、工程Cの生成物(7.0g, 14.98mmol);収量:4.0g(79%)。
【0450】
(工程E)
工程Dの生成物(4.0g, 11.83mmol)、10%PdC(400mg)、収量:3.3g(89%)、para-アニスアルデヒド(1.3g, 9.61mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(711mg, 19.23mmol)、収量:3.1g(74%)。
【0451】
(工程F)
工程Eの生成物(3.0g, 6.94mmol)、収量:2.0g(86.9%)、N,N-カルボニル-ジ-イミダゾール(1.46g, 9.03mmol)、トリエチルアミン(2.5mL)、収量:1.8g(83.7%)。
【0452】
(工程G)
工程Fの生成物(1.0g, 2.79mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(522mg, 2.79mmol)、フッ化セシウム(849mg, 5.58mmol)、ヨウ化銅(53mg)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(32mg, 0.28mmol)、収量:400mg(30.8%)。
【0453】
(工程H)
工程Gの生成物(400mg, 0.86mmol)、収量:350mg(85.7%)。次にその生成物を、HCl-塩に転換した。トリフルオロ酢酸(10mL)を添加し、室温で15時間攪拌した。過剰なトリフルオロ酢酸を真空中で除去し、粗化合物を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、10%炭酸ナトリウム、水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を真空下で蒸発させた。溶離剤としてクロロホルム中の5%メタノール勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で、生成物200mg(76%)を得た。エーテル中の1M HCl(0.56mL)を、アセトン(10mL)中に溶解した前記生成物へ5℃で添加し、室温で30分間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、n-ペンタンで洗浄し、真空中で乾燥した。
【化87】
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【0454】
(変種2)
キラルHPLCによる実施例42の分離、カラム:Nucleocel Alpha RP-S、250×21mm(5μm)、溶離剤:50/50アセトニトリル/水50/50、流量10mL/分、最初に溶離する鏡像異性体、保持時間:18.5分(98.35)%。
【0455】
(実施例44:(R)-1-(1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)-5-(4-ビフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
キラルHPLCによる実施例42の分離、カラム:Nucleocel Alpha RP-S、250×21mm(5μm)、溶離剤:50/50アセトニトリル/水50/50、流量10mL/分、最初に溶離する鏡像異性体、保持時間:22分(99.25)%。
【0456】
(実施例45:1-(1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)-5-(3-フルオロ-4-ビフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、3-フルオロ-4-ビフェニルカルボアルデヒド(0.801g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.754mL, 5.4mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.479g, 2.95mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化88】
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【0457】
(実施例46:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-[4-(3-クロロフェニル)フェニル]イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.614mg, 4.62mmol)、4-(3-クロロフェニル)フェニル]カルボアルデヒド(1.0g, 4.68mmol)、TMSCN(0.93mL, 6.93mmol)、10%PdC(200mg)、TEA(1.31mL, 8.76mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(460mg, 2.84mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化89】
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【0458】
(実施例47:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3',4'-ジクロロ-4-ビフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.53g, 3.98mmol)、4-3',4'-ジクロロ-4-ビフェニルカルボアルデヒド(1.0g, 3.98mmol)、TMSCN(0.8mL, 5.97mmol)、10%PdC(200mg)、TEA(1.21mL, 8.76mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(426mg, 2.63mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化90】
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【0459】
(実施例48:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-フェニルフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(526mg, 3.95mmol)、ビフェニル-3-カルボアルデヒド(600mg, 3.29mmol)、TMSCN(654mg, 6.59mmol)、10%PdC(100mg)、TEA(1.5mL, 11mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(475mg, 1.03mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化91】
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【0460】
(実施例49:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-[3-(3-クロロフェニル)フェニル]イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(614mg, 4.62mmol)、3-(3-クロロフェニル)フェニルカルボアルデヒド(1.0g, 4.68mmol)、TMSCN(0.93mL, 6.93mmol)、10%PdC(200mg)、TEA(1.31mL, 8.76mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(460mg, 2.84mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化92】
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【0461】
(実施例50:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-クロロ-4-モルホリノフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(284mg, 2.13mmol)、3-5-(3-クロロ-4-モルホリノフェニル)カルボアルデヒド(400mg, 1.77mmol)、TMSCN(352mg, 3.55mmol)、10%PdC(200mg)、TEA(0.82mL, 5.92mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(168mg, 1.03mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化93】
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【0462】
(実施例51:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(4-フェニルピペラジン-1-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(1.8g, 13.98mmol)、5-(4-(4-フェニルピペラジン-1-イル)フェニル)カルボアルデヒド(3.1g, 11.65mmol)、TMSCN(2.3mL, 17.48mmol)、10%PdC(1.0g)、TEA(5.3mL, 36.64mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(1.0g, 6.06mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化94】
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【0463】
(実施例52:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2-クロロ-6-(4-エチルピペラジン-1-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.95g, 7.14mmol)、5-5-(2-クロロ-6-(4-エチルピペラジン-1-イル)フェニルカルボアルデヒド(1.5g, 5.95mmol)、TMSCN(1.2g, 11.9mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(1mL, 7.53mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(284mg,1.75mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化95】
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【0464】
(実施例53:1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-5-フェニルイミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル-アミン(0.85g, 4.4mmol)、ベンジアルデヒド(benzyaldehyde)(0.48g, 4.mmol)、TMSCN(0.47g, 4.8mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(0.307mL, 2.2mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.195mg,1.25mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化96】
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【0465】
(実施例54:1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-5-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル-アミン(0.267g, 2.0mmol)、4-プロポキシベンジアルデヒド(0.328g, 2.0mmol)、TMSCN(0.300mL, 2.4mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(0.620, 4.9mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.4g, 2.4mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化97】
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【0466】
(実施例55:5-(4-ブトキシフェニル)-1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル-アミン(0.267g, 2.0mmol)、4-ブトキシベンジアルデヒド(0.375g, 2.0mmol)、TMSCN(0.300mL, 2.4mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(0.620, 4.9mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.4g, 2.4mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化98】
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【0467】
(実施例56:5-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル-アミン(0.267g, 2.0mmol)、2,6-ジフルオロ-4-メトキシベンジアルデヒド(0.345g, 2.0mmol)、TMSCN(0.300mL, 2.4mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(0.620, 4.9mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.4g, 2.4mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化99】
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【0468】
(実施例57:1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-5-(4-メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール-6-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル-アミン(0.207g, 1.554mmol)、(4-メトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール-6-イル)カルボアルデヒド(0.28g, 1.554mmol)、TMSCN(0.195mL, 1. 1.554mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(0.49mL, 1.554mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.311, 1.554mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化100】
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【0469】
(実施例58:5-(4-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル-アミン(0.267g, 2.0mmol)、2-モルホリノエトキシ)フェニルカルボアルデヒド(0.471g, 2.0mmol)、TMSCN(0.300mL, 2.4mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(0.620, 4.9mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.4g, 2.4mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化101】
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【0470】
(実施例59:5-(2,6-ジフルオロフェニル)-1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル-アミン(0.267g, 2.0mmol)、2,6-ジフルオロ-ベンズアルデヒド(0.285g, 2.0mmol)、TMSCN(0.300mL, 2.4mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(0.620, 4.9mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.4g, 2.4mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化102】
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【0471】
(実施例60:5-(ビフェニル)-1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル-アミン(0.267g, 2.0mmol)、ビフェニルカルボアルデヒド(0.365g, 2.0mmol)、TMSCN(0.300mL, 2.4mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(0.620, 4.9mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.4g, 2.4mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化103】
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【0472】
(実施例61:5-(3-フルオロビフェニル)-1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル-アミン(0.267g, 2.0mmol)、3-フルオロビフェニルカルボアルデヒド(0.401g, 2.0mmol)、TMSCN(0.300mL, 2.4mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(0.620, 4.9mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.4g, 2.4mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化104】
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【0473】
(実施例62:1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-5-(4-(4-フェニルピペラジン-1-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル-アミン(0.267g, 2.0mmol)、4-(4-フェニルピペラジン-1-イル)フェニルカルボアルデヒド(0.600g, 2.0mmol)、TMSCN(0.300mL, 2.4mmol)、10%PdC(0.04g)、TEA(0.620, 4.9mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.4g, 2.4mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化105】
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【0474】
(実施例63:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-フェニルイミダゾリジン-4-オン]
方法4において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.75g, 5.61mmol)、ベンズアルデヒド(0.52mL, 5.1mmol)、TMSCN(0.64mL, 5.1mmol)、濃HCl水溶液(10mL)、オルトギ酸トリエチル(13mL, 過剰)、NaBH
4(0.227g, 6mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化106】
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【0475】
(実施例64:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2,3,5-トリフルオロフェニル)イミダゾリジン-4-オン]
方法4において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.732g, 5.5mmol)、2,3,5-トリフルオロベンズアルデヒド(0.57mL, 5mmol)、TMSCN(0.625mL, 5mmol)、濃HCl水溶液(15mL)、オルトギ酸トリエチル(30mL, 過剰)、NaBH
4(0.157g, 4.14mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化107】
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【0476】
(実施例65:1-アミノ-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
実施例5の化合物(0.35mmol)を、氷酢酸5mLに溶解し、かつ亜硝酸ナトリウム(0.46mmol(1.3当量)、水0.25mL)の溶液を添加した。この溶液を室温で30分間攪拌し、引き続き8℃まで冷却した。その後亜鉛末(1.05mmol, 3当量)を、攪拌しながら数回に分けて添加し、これにより反応温度は、15℃を超えなかった。この混合物を更に12〜17℃で1時間攪拌した。次に溶媒を除去し、かつ生成物を半分取HPLCにより精製した。
【化108】
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【0477】
(実施例66:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン)
本化合物は、(S)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(1当量, 0.163g, 1mmol)、4-ブロモベンゼン-1,2-ジアミン(1当量, 0.187g, 1mmol)、ヨウ化銅(I)(0.1当量, 0.019g, 0.1mmol)、炭酸カリウム(2当量, 0.276g, 2mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量, 0.012mL, 0.1mmol)から出発し、合成した。これらの固形物を、反応フラスコ内で一緒にし、フラスコをアルゴンで掃流した。このフラスコに、ジオキサン5mL中のシクロヘキサン-1,2-ジアミンの溶液を添加した。この反応物を、還流温度で18時間攪拌し、その後反応物を45℃まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過した。パッドを温ジクロロメタンで洗浄し、この溶液を減圧下で濃縮した。この中間生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%, 生成物は約5%で溶離する)を使用するFPLCにより精製した。
【0478】
(S)-3-(3,4-ジアミノフェニル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オンを、5N水性塩酸2.5mLに溶解し、この溶液へギ酸0.25mLを添加した。この反応物を、還流温度で1時間攪拌し、その後反応物を0℃まで冷却し、反応混合物を該緩衝液(pH7)及び濃アンモニアで中和した。次に水層を、ジクロロメタン25mLにより3回抽出した。有機層を一緒にし、乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を用いるFPLCにより精製した。生成物を約5%メタノールで溶離した。
【化109】
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【0479】
(実施例67:(R)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン)
方法5工程Dにおいて説明したとおり、(R)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(1当量, 0.163g, 1mmol)、4-ブロモベンゼン-1,2-ジアミン(1当量, 0.187g, 1mmol)、ヨウ化銅(I)(0.1当量, 0.019g, 0.1mmol)、炭酸カリウム(2当量, 0.276g, 2mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量, 0.012mL, 0.1mmol)、5N HCl(3.4mL)、ギ酸(0.343mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化110】
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【0480】
(実施例68:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-イソプロピルオキサゾリジン-2-オン)
方法5工程Dにおいて説明したとおり、(S)-4-イソプロピルオキサゾリジン-2-オン(0.065g, 0.5mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.117g, 0.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.010g, 0.05mmol)、フッ化セシウム(0.276g, 1mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.006mL, 0.05mmol)、オルトギ酸トリエチル(3mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化111】
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【0481】
(実施例69:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-ベンジルオキサゾリジン-2-オン)
方法5工程Dにおいて説明したとおり、(S)-4-ベンジルオキサゾリジン-2-オン(0.089g, 0.5mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.117g, 0.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.010g, 0.05mmol)、フッ化セシウム(0.276g, 1mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.006mL, 0.05mmol)、オルトギ酸トリエチル(3mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化112】
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【0482】
(実施例70:(4S,5R)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4,5-ジフェニルオキサゾリジン-2-オン)
方法5工程Dにおいて説明したとおり、(4S,5R)-4,5-ジフェニルオキサゾリジン-2-オン(0.479g, 2mmol)、4-ブロモベンゼン-1,2-ジアミン(0.374g, 2mmol)、ヨウ化銅(I)(0.038g, 0.2mmol)、炭酸カリウム(0.553g, 4mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.024mL, 0.2mmol)、5N HCl(5.8mL)、ギ酸(0.582mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化113】
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【0483】
(実施例71:(4S,5S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-5-メチル-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン)
【化114】
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(工程A:)
カルバミン酸エチル(2.14g, 24mmol)を、1-プロパノール27mL中に溶解し、新たに調製した0.5M水性NaOH 47.5mLを添加した。この反応物を、外界温度で5分間攪拌し、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(2.36g, 12mmol)を添加し、この反応物を外界温度で10分間攪拌した。1-プロパノール19mLに溶解した(DHQ)
2PHAL(0.156g, 0.2mmol)及び(E)-プロパ-1-エニルベンゼン(1.04mL, 8mmol)を添加し、引き続き0.5M水性NaOH 0.56mL中に懸濁したオスミウム酸カリウム二水和物(0.074g, 0.2mmol)を添加した。この反応物を、(E)-プロパ-1-エニルベンゼン(TLC対照)が完全に消費されるまで、外界温度で攪拌した。水60mLを添加し、反応混合物を、酢酸エチル60mLにより3回抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。生成物を、ヘプタン−酢酸エチル勾配を使用するFPLCにより精製した。
収量:0.74g (41.5%);MS m/z 224.3 (M+H)
+;HPLC (λ=214nm), [B]:保持時間 10.67分(95.5%)。
【0484】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物2mmol(0.446g)を、メタノール中の0.2M水酸化ナトリウム溶液中に溶解した。反応物を、TLC対照が完全な消費を示すまで、還流温度で攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、酢酸エチルを添加した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。
収量:0.335g(94.5%);MS m/z 178.3 (M+H)
+;HPLC (λ=214nm), [B]:保持時間 11.41分(100%)。
【0485】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.335g, 1.89mmol)を、反応フラスコ内で、4-ブロモベンゼン-1,2-ジアミン(0.353g, 1.89mmol)、炭酸カリウム(0.522g, 3.78mmol)、及びヨウ化銅(I)(0.036g, 0.19mmol)と一緒にした。このフラスコを、アルゴンで掃流し、ジオキサン10mL中のシクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.022g, 0.19mmol)の溶液を添加した。反応物を還流温度で14時間攪拌した。45℃まで冷却した後、反応混合物を、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、パッドを温ジクロロメタンで洗浄し、かつ溶液を減圧下で濃縮した。生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を用いるFPLCにより精製した。
収量:0.362g(67.7%);MS m/z 284.1 (M+H)
+;HPLC (λ=214nm), [B]:保持時間 9.53分(99.7%)。
【0486】
前記銅(I)-触媒カップリングから得られた生成物を、5N水性HCl 9.5mLに溶解し、ギ酸0.954mLを添加した。この反応物を、還流温度で1時間攪拌した。0℃まで冷却した後、最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を用いるFPLCにより精製した。
【化115】
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【0487】
(実施例72:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-5,5-ジメチル-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン)
方法5工程Dにおいて説明したとおり、(S)-5,5-ジメチル-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(0.25g, 1.31mmol)、4-ブロモベンゼン-1,2-ジアミン(0.245g, 1.31mmol)、ヨウ化銅(I)(0.025g, 0.13mmol)、炭酸カリウム(0.362g, 2.62mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.015mL, 0.13mmol)、5N HCl(6.5mL)、ギ酸(0.648mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化116】
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【0488】
(実施例73:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(4-プロポキシフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
(工程A:)
方法5において説明したとおり、4-プロポキシベンズアルデヒド(7.32g, 44.6mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(21.34g, 59.75mmol)、THF中の1Mカリウムtert-ブチラート溶液(59.8mL, 59.75mmol)から出発し、本化合物を合成した。収量:6.13g(84.7%)。
【0489】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(3g, 18.48mmol)、カルバミン酸エチル(4.94g, 27.72mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(5.46g, 27.72mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.72g, 0.92mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.274g, 0.74mmol)、0.5M水性NaOH(112.8mL, 56.4mmol)。収量:3g(61%)。
【0490】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(3g, 10.16mmol)、0.2M水性NaOH(300mL)。収量:1.21g(46%)。
【0491】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(1.16g, 5.25mmol)、4-ブロモベンゼン-1,2-ジアミン(0.982g, 5.25mmol)、ヨウ化銅(I)(0.1g, 0.525mmol)、炭酸カリウム(1.451g, 10.5mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.064mL, 0.525mmol)、5N HCl(162mL)、ギ酸(3.02mL)。
【化117】
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【0492】
(実施例74:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-7-イル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5において説明したとおり、本化合物を合成した。
(工程A)
1.7M n-ブチルリチウム(21.4mL, 36.5mmol)、トリフェニルホスホニウムブロミド(9.8g, 27.43mmol)、2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-カルボアルデヒド(3.0g, 18.29mmol)。収量:1.6g(54.05%)。
【0493】
(工程B)
カルバミン酸ベンジル(4.3g, 28.7mmol)、0.5M水性水酸化ナトリウム(55mL中1.1g)、(DHQ)
2PHAL(360mg, 0.46mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(130mg, 0.37mmol)、工程Aからの生成物(1.5g, 9.25mmol)、収量:900mg(33%)。
【0494】
(工程C)
塩化チオニル(1.6mL, 21.88mmol)、工程Bからの生成物(900mg, 2.73mmol)。収量:500mg(83.33%)。
【0495】
(工程D)
工程Cからの生成物(500mg, 2.26mmol)、1,2-ジアミノ-4-ヨードベンゼン(530mg, 2.26mmol)、フッ化セシウム(515mg, 3.39mmol)、ヨウ化銅(42mg, 0.22mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(27mg, 0.22mmol)。収量:180mg(24.65%)。その後前記生成物(100mg)、ギ酸(3mL)。収量:75mg(75%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(75mg, 0.22mmol)及びエーテル中の1M HCl(0.22mL)。
【化118】
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【0496】
(実施例75:(S)-4-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-6-イル)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5において説明したとおり、本化合物を合成した。
(工程A)
1.5M n-ブチルリチウム(28.95mL, 66.60mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(23.79g, 66.60mmol)、ピペロナール(5.0g, 33.30mmol)。収量:3.6g(73%)。
【0497】
(工程B)
カルバミン酸ベンジル(6.0g, 40.5mmol)、0.5M水性水酸化ナトリウム(30mL)、(DHQ)
2PHAL(530mg,0.5mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(200mg, 0.4mmol)、工程Aからの生成物(2.0g, 13.5mmoL)。収量:980mg(23%)。
【0498】
(工程C)
塩化チオニル(1.66mL, 22.85mmol)、工程Bからの生成物(0.9g, 2.85mmol)。収量:450mg(76.2%)。
【0499】
(工程D)
工程Cからの生成物(450mg, 2.17mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(406mg, 2.17mmol)、フッ化セシウム(659mg, 4.34mmol)、ヨウ化銅(62mg, 0.32mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(50mg,0.43mmol)。収量:250mg(36.7%)。その後前記生成物(230mg)、ギ酸(5mL)。収量:(100mg, 40%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(100mg, 0.31mmol)及びエーテル中の1M HCl(0.4mL, 0.37mmoL)。
【化119】
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【0500】
(実施例76、77:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4,5-ビス(4-プロポキシフェニル)オキサゾリジン-2-オン、ジアステレオマー1及び2)
【化120】
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(工程A)
塩化チオニル(5.75mL, 77.30mmol)を、クロロホルム(30mL)中の2-(4-プロポキシフェニル)酢酸(3g, 15.5mmol)の攪拌溶液に0℃で添加し、一晩攪拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、油状物として酸塩化物を生じた。ジクロロメタン中の酸塩化物(3g, 14.15mmol)の溶液を、ジクロロメタン(30mL)中の三塩化アルミニウム(2.22g, 16.7mmol)及びプロポキシベンゼン(1.75g, 12.86mmol)の攪拌溶液へ0℃で滴加し、かつ室温で4時間攪拌した。この反応混合物を氷水へ注ぎ、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、ブライン溶液により連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下で濃縮し、粗化合物を得た。これを、溶離剤として石油エーテル中の10%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、固形物として生成物2.5g(51.86%)を得た。
【0501】
(工程B)
亜硝酸t-ブチル(0.93mL, 7.76mmol)を、テトラヒドロフラン(40mL)中の工程Aの生成物(2g, 6.41mmol)の攪拌溶液へ0℃で滴加し、10分間攪拌した。この反応混合物へ、イソ-1-プロパノール中の5M HCl(10mL)を0℃で滴加し、かつ室温で4時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液と酢酸エチルの間で分配した。分離した有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下で濃縮し、粗化合物を得た。これを、溶離剤として石油エーテル中の20%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物1.5g(68.80%)を固形物として得た。
【0502】
(工程C)
エタノール(20mL)中の工程Bの生成物(1.5g, 4.40mmol)、クロロホルム(6.6mL, 88.25mol)の攪拌溶液に、10%PdC(800mg)を添加し、パール装置内で75psiで一晩水素添加した。この反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、エタノールで洗浄し、かつ濾液を減圧下で濃縮し、固形化合物を得た。これを、ペンタン中で15分間攪拌し、沈殿した固形物を濾過し、かつ真空中で乾燥し、生成物1.4g(97.22%)を固形物として得た。
【0503】
(工程D)
ジクロロメタン(20mL)中の工程Cの生成物(1.75g, 5.40mmol)の攪拌溶液に、トリホスゲン(800mg, 2.70mmol)を10℃で添加した。この反応混合物へトリエチルアミン(1.2mL, 8.12mmol)を0℃で添加し、室温で1時間攪拌した。反応混合物を、氷水に注ぎ、ジクロロメタンにより抽出した。一緒にした有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水及びブラインで連続洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物1.2g(63.82%)を白色固形物として生じた。
【0504】
(工程E)
1,4-ジオキサン(20mL)中の工程Dの生成物(750mg, 2.11mmol)、1,2-ジアミノ4-ブロモベンゼン(400mg, 2.11mmol)、フッ化セシウム(650mg, 4.3mmol)、及びヨウ化銅(60mg, 0.32mmol)の混合物を、アルゴンガスで15分間掃流した。この反応混合物へ1,2-ジアミノシクロヘキサン(40mg, 0.35mmol)を添加し、更に5分間掃流を続け、かつ密封チューブ内で一晩、110〜115℃で攪拌した。この反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、クロロホルムで洗浄し、かつ減圧下で濃縮し、粗化合物を生じた。これを、溶離剤としてクロロホルム中の4%メタノールを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物650mg(66.80%)を固形物として得た。
【0505】
(工程F)
工程Eの生成物(650mg)及びギ酸(10mL)の混合物を、70〜80℃で1時間攪拌し、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、飽和炭酸水素ナトリウムとクロロホルムの間で分配した。分離した有機層を、水、ブラインにより連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下で濃縮し、粗物質を生じた。これを、分取HPLCにより精製した。収量:170mg。
【0506】
(工程G)
工程Fの生成物140mgを、キラルHPLCにより精製した。
カラム:CHIRALPAK IA(250×4.6mm);5μ
移動相:ヘキサン:エタノール(75:25)
流量:18mL/分
得られた分取液mL(prep mL)を、減圧下で濃縮し、かつ残渣をクロロホルムに溶解し、水、ブラインで洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下で濃縮した。ジアステレオマー1の収量60mg(9%)、ジアステレオマー2の収量60mg(9%)。
【0507】
ジアステレオマー1*HCl
エーテル中の1M HCl(0.16mL)を、アセトン(3mL)中の工程Gからの遊離塩基(60mg, 0.13mmol)の攪拌溶液に5℃で添加し、室温で30分間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水と共蒸留した。
【化121】
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【0508】
ジアステレオマー2*HCl
エーテル中の1M HCl(0.16mL)を、アセトン(3mL)中の工程Gからの遊離塩基(60mg, 0.13mmol)の攪拌溶液に5℃で添加し、室温で30分間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水と共蒸留した。
【化122】
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【0509】
(実施例78、79:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-5-フェニル-4-(4-プロポキシフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
【化123】
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(工程A)
4-プロポキシアセトフェノン(20g, 0.12mol)、イオウ(17.5g, 0.27mol)、モルホリン(75mL, 0.9mol)、及びp-トルエンスルホン酸(2g)の混合物を、130℃で5時間攪拌した。反応混合物を氷水500mLに注ぎ、一晩攪拌した。沈殿した固形物を濾過し、かつ真空中で乾燥し、粗化合物を得た。エタノール(400mL)中の粗化合物及び10%水酸化カリウムを、一晩還流した。エタノールを真空中で除去した。残渣を水中に溶解し、4N HClを用い酸性とした(pH〜2)。沈殿した固形物を濾過し、水で洗浄し、真空中で乾燥し、粗化合物を得た。これを石油エーテル中の20%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量:9g(40.90%)。
【0510】
(工程B)
塩化チオニル(9.6mL, 129mmol)を、クロロホルム(60mL)中の工程Aの生成物(5g, 25.8mmol)の攪拌溶液に0℃で添加し、一晩攪拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、油状物として酸塩化物を生じた。ベンゼン(20mL)中の酸塩化物(5g, 23.6mmol)の溶液を、ベンゼン(30mL)中の三塩化アルミニウム(4g, 30.66mmol)の攪拌溶液へ0℃で滴加し、かつ室温で4時間攪拌した。この反応混合物を氷水へ注ぎ、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、ブライン溶液により連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下で濃縮し、粗化合物を得た。これを、溶離剤として石油エーテル中の10%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、固形物として生成物2g(30.75%)を得た。
【0511】
(工程C)
亜硝酸t-ブチル(1mL, 8.5mmol)を、テトラヒドロフラン(40mL)中の工程Bの生成物(1.8g, 7.08mmol)の攪拌溶液へ0℃で滴加し、10分間攪拌した。この反応混合物へ、イソプロパノール中の5M HCl(10mL)を0℃で滴加し、かつ室温で4時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液と酢酸エチルの間で分配した。分離した有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下で濃縮し、粗化合物を得た。これを、溶離剤として石油エーテル中の20%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物1.4g(70%)を固形物として得た。
【0512】
(工程D)
エタノール(20mL)中の工程Cの生成物(1.4g, 4.50mmol)、クロロホルム(7.5mL, 90mmol)の攪拌溶液に、10%PdC(700mg)を添加し、パール装置内で75psiで一晩水素添加した。この反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、エタノールで洗浄し、かつ濾液を減圧下で濃縮し、固形化合物を得た。これを、ペンタン中で15分間攪拌し、沈殿した固形物を濾過し、かつ真空中で乾燥し、生成物1.3g(97.74%)を固形物として得た。
【0513】
(工程E)
ジクロロメタン(20mL)中の工程Dの生成物(1.3g, 4.8mmol)の攪拌溶液に、トリホスゲン(720mg, 2.34mmol)を添加した。この反応混合物へトリエチルアミン(1mL, 7.22mmol)を0℃で添加し、室温で1時間攪拌した。反応混合物を、氷水に注ぎ、ジクロロメタンにより抽出した。一緒にした有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水及びブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物1g(70.42%)を白色固形物として生じた。
【0514】
(工程F)
1,4-ジオキサン(20mL)中の工程Fの生成物(750mg, 2.53mmol)、1,2-ジアミノ4-ブロモベンゼン(480mg, 2.53mmol)、フッ化セシウム(760mg, 5mmol)、及びヨウ化銅(80mg, 0.42mmol)の混合物を、アルゴンガスで15分間掃流した。この反応混合物へ1,2-ジアミノシクロヘキサン(50mg, 0.43mmol)を添加し、更に5分間掃流を続け、かつ密封チューブ内で一晩、110〜115℃で攪拌した。この反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、クロロホルムで洗浄し、かつ減圧下で濃縮し、粗化合物を生じた。これを、溶離剤としてクロロホルム中の4%メタノールを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物700mg(70%)を固形物として得た。
【0515】
(工程G)
工程Fの生成物(700mg)及びギ酸(10mL)の混合物を、70〜80℃で1時間攪拌し、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、飽和炭酸水素ナトリウムとクロロホルムの間で分配した。分離された有機層を、水、ブラインにより連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下で濃縮し、粗物質を生じた。これを、下記の条件を用いる分取HPLCにより精製し、混合されたジアステレオマーを生じた。
カラム:Gemini C18 (50×30mm) 10μ
移動相:10M酢酸アンモニウム(水性)、メタノール
T%B:0/50、3/50、12/80、18/80、18.1/50
流量:35mL/分
得られた分取液mLを、減圧下で濃縮し、かつ残渣をクロロホルムに溶解し、水、ブラインで洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下で濃縮し、生成物200mgを固形物として生じた。
【0516】
ジアステレオマーの分離
ジアステレオマーの混合物150mgを、下記の条件を用いるChiral HPLCにより精製した。
カラム:CHIRALPAK IA (250×4.6mm);5μ
移動相:ヘキサン:エタノール(70:30)
流量:128mL/分
得られた分取液mLを、減圧下で濃縮し、かつ残渣をクロロホルムに溶解し、水、ブラインで洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下で濃縮し、固形物としてジアステレオマー1の70mg(9.85%)及びジアステレオマー2を得た。
【0517】
HCl-塩への転換
エーテル中の1M HCl(0.2mL)を、アセトン(3mL)中ジアステレオマー1(70mg, 0.17mmol)の攪拌溶液に5℃で添加し、室温で30分間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水と共蒸留し、固形物としてジアステレオマー1 HCl 50mg(65.87%)を得た。
【化124】
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【0518】
エーテル中の1M HCl(0.2mL)を、アセトン(3mL)中ジアステレオマー2(70mg, 0.17mmol)の攪拌溶液に5℃で添加し、室温で30分間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水と共蒸留し、固形物としてジアステレオマー2 HCl 50mg(65.87%)を得た。
【化125】
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【0519】
(実施例80:(S)-4-(4-(2-(ピペラジン-1-イル)エトキシ)フェニル)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)オキサゾリジン-2-オン
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
1.5M n-ブチルリチウム(5.7mL, 11.97mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(3.4g, 9.58mmol)、4-(2-(4-tertブチル-オキシカルボニル-ピペラジン-1-イル)エトキシ)ベンズアルデヒド(31.6g, 4.79mmol)、収量:1.5g(94.32%)。
【0520】
(工程B)
次亜塩素酸t-ブチル(1.6mL,20.93mmol)、カルバミン酸ベンジル(2.1g, 20.45mmol)、0.4M水性水酸化ナトリウム(34ml中0.55g)、(DHQ)
2PHAL(170mg, 0.22mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(66mg, 0.28mmol)、工程Aからの生成物(1.50g, 4.518mmol)、分取HPLCにより精製:カラム:Chiralpak ADH(19×250mm)10μ、移動相:ヘキサン:イソプロピルアルコール(80:20)、流量:15mL/分、収量:76dの1.0g(44.3%)。
【0521】
(工程C)
10%PdC(100mg)、工程Bの生成物(600mg, 1.2024mmol)、2時間の水素バルーン:1,1-カルボニルジイミダゾール(279mg, 2.3012mmoL)、収量:420mg(92.4%)。
【0522】
(工程D)
工程Cからの生成物(420mg, 1.0632mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(200mg, 1.06mmol)、フッ化セシウム(240mg, 1.59mmoL)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(20mg)、ヨウ化銅(20mg)、収量:110mg(22%)。その後前記生成物(200mg, 0.40mmol)をギ酸に溶解した。収量:150mg(73.9%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(60mg, 0.14mmol)及びエーテル中の1M HCl(0.3mL, 0.3242mmol)。
【化126】
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【0523】
(実施例81:(S)-4-(4-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
1.5M n-ブチルリチウム(11.4mL, 17mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.0g, 17mmol)、4-(2-モルホリノエトキシベンズアルデヒド(2g, 8.51mmol)、収量:1.6g(80.8%)。
【0524】
(工程B)
次亜塩素酸t-ブチル(2.3mL, 20.93mmol)、カルバミン酸ベンジル(3.20g, 20.45mmol)、0.4M水性水酸化ナトリウム(6.4mL中0.1g)、(DHQ)
2PHAL(270mg, 0.34mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(100mg, 0.28mmol)、工程Aからの生成物(1.60g,6.87mmol)、収量:1.0g(36.23%)。
【0525】
(工程C)
塩化チオニル(1.5mL, 20mmol)、工程Bからの生成物(1.0g, 2.5mmol)、収量:400mg(54.79%)。
【0526】
(工程D)
工程Cからの生成物(400mg, 0.73mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(140mg, 0.74mmol)、フッ化セシウム(166mg, 1.09mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(0.3mL)、ヨウ化銅(10mg)、収量:200mg(37.02%)。
その後前記生成物(150mg,0.376mmol)をギ酸に溶解した。収量:80mg(52.28%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(80mg, 0.2mmol)及びエーテル中の1M HCl(0.43mL,0.43mmol)。
【化127】
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【0527】
(実施例82:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(2,3-ジフルオロフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法6に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
シアン化カリウム(5.7g, 87.96mmoL)、2,3-ジフルオロベンズアルデヒド(10.0g, 70.368mmoL)、炭酸アンモニウム(33.14g, 21 1.10mmoL)、水(125mL: 75mL)。収量:10.0g(67.0%)。
【0528】
(工程B)
工程Aの生成物(10g, 25.64mmoL)、10%NaOH(100mL)、収量:22.0g。
【0529】
(工程C)
塩化チオニル(8mL)、工程Bの生成物(22.0g、粗)、メタノール(100mL)、収量:5.0g(35.15%)。
【0530】
(工程D)
工程Cの生成物(5g, 24.87mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(2.8g, 74.62mmoL)、エタノール(100mL)、収量:4.0g(92.96%)。
【0531】
(工程E)
トリエチルアミン(6.4mL, 46.24mmol)、Boc無水物(6.8mL, 30mmol)、工程Dの生成物(4.0g, 23.12mmol)、ジクロロメタン(100mL)。収量:4.5g、粗。
【0532】
(工程F)
塩化チオニル(3.9mL, 52.744mmol)、工程Eの生成物(1.8g, 6.593mmol)、テトラヒドロフラン(75mL)。収量:1.2g(87.0%)。
【0533】
(工程G)
工程Fの生成物(500mg, 2.51mmol)、1,2-ジアミノ-4-ヨードベンゼン(460mg, 2.51mmol)、フッ化セシウム(570mg, 3.76mmol)、1,4-ジオキサン(15mL)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(28mg, 0.25mmol)、ヨウ化銅(45mg, 0.25mmol)。収量:350mg(45.6%)。
工程Gの生成物(300mg, 0.1mmol)、ギ酸(5mL)。収率:150mg(47.6%)。
塩酸塩への転換:1Mエーテル-HCl(0.57mL, 0.57mmol)、ジクロロメタン(10mL)中の遊離塩基(150mg, 0.47mmol)。
【化128】
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【0534】
(実施例83:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(3-フルオロフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程B)
次亜塩素酸t-ブチル(5.6mL,49.25mmol)、カルバミン酸ベンジル(7.42g, 49.12mmol)、0.4M水性水酸化ナトリウム(125mL中2.0g)、(DHQ)
2PHAL(637mg, 0.82mmol)、3-フルオロスチレン(2.0g, 16.37mmoL)、オスミウム酸カリウム二水和物(240mg, 0.65mmol)。収量:1.01g(21.13%)。
【0535】
(工程C)
塩化チオニル(2.3mL, 31.50mmol)、工程Bからの生成物(1.0g, 3.46mmol)。収量:510mg(81.47%)。
【0536】
(工程D)
工程Cからの生成物(500mg, 2.76mmol)、4-ブロモ-1,2-ジアミノベンゼン(516mg, 2.76mmol)、フッ化セシウム(630mg, 4.14mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(47mg, 0.41mmol)、ヨウ化銅(80mg,0.41mmol)。収量:130mg(39.39%)。その後前記生成物(450mg, 1.56mmol)を、ギ酸に溶解した。収量:450mg(96.77%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(440mg, 1.48mmol)、及びエーテル中1M HCl (1.8mL, 1.8mmol)。
【化129】
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【0537】
(実施例84:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法6に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
3-フルオロ-5-トリフルオロメチルベンズアルデヒド(200mg, 1.041mmol)、シアン化カリウム(85mg, 1.301mmol)、炭酸アンモニウム(490mg, 3.123mmol)、エタノール(5mL)、水(2mL)。収量:250mg(91.58%)。
【0538】
(工程B)
10%水性水酸化ナトリウム(5mL)中の工程Aからの化合物(250mg, 0.954mmol)。収量:900mg。
【0539】
(工程C)
塩化チオニル(0.2mL, 2.8489mmol)、工程Bからの化合物(225mg, 0.949mmol)、メタノール(5mL)。収量:150mg(63.03%)。
【0540】
(工程D)
水素化ホウ素ナトリウム(45mg, 1.195mmol)、工程Cからの生成物(100mg, 0.398mmol)、メタノール(5mL)。収量:75mg(85.23%)。
【0541】
(工程E)
トリエチルアミン(3.1mL, 22.422mmol)、二炭酸ジ-tert-ブチル(2.8mL, 12.332mmol)、工程Dからの生成物(2.5g, 11.211mmol)、ジクロロメタン(50mL)、キラル分取HPLC:カラム:ChiralPak AD-H(250×4.6mm) 5μ。移動相:ヘキサン:IPA:DEA(95:05:0.1)、流量:1.0mL/分。UV:265nm、温度25℃、収量:310mg(8.61%)。
【0542】
(工程F)
塩化チオニル(0.55mL, 7.678mmol)、工程Dからの生成物(310mg, 0.9598mmol)、テトラヒドロフラン(10mL)。収量:200mg(83.68%)。
【0543】
(工程G)
工程Fからの生成物(300mg, 1.205mmol)、1,2,-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(225mg, 1.205mmol)、フッ化セシウム(275mg, 1.807mmol)、ヨウ化銅(23mg, 0.121mmol)、1,4-ジオキサン(10mL)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(14mg, 0.121mmol)。収量:210mg(49.07%)。工程Gからの生成物(210mg, 0.592mmol)、ギ酸(5mL)。収量:175mg(81.40%)。
塩酸塩への転換:エーテル中1M HCl(0.20mL, 0.247mmol)、アセトン(3mL)中遊離塩基(75mg, 0.206mmol)。
【化130】
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【0544】
(実施例85:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(3-クロロフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
1.5M n-ブチルリチウム(28.5mL, 42.7mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(11.44g, 32.02mmol)、3-クロロベンズアルデヒド(3g, 21.35mmol)。収量:1.6g(54.20%)。
【0545】
(工程B)
カルバミン酸ベンジル(5g, 33.69mmol)、0.4M水性水酸化ナトリウム(79mL中1.3g)、(DHQ)
2PHAL(420mg, 0.54mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(160mg, 0.43mmol)、工程Aからの生成物(1.5g,10.86mmol)。収量:850mg(25.75%)。
【0546】
(工程C)
塩化チオニル(1.74mL, 23.6mmol)、工程Bからの生成物(900mg, 2.95mmol)。収量:450mg(77.58%)。
【0547】
(工程D)
工程Cからの生成物(330mg, 1.67mmol)、1,2-ジアミノ4-ヨードベンゼン(390mg, 1.67mmol)、フッ化セシウム(380mg, 2.51mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(21mg, 15mmol)、ヨウ化銅(35mg, 15mmol)。収量:110mg(22%)。その後前記生成物(70mg, 0.23mmol)をギ酸に溶解した。収量:55mg(76.38%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(55mg, 0.17mmol)、及びエーテル中の1M HCl(0.17mL)。
【化131】
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【0548】
(実施例86:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(4-クロロフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
1.5M n-ブチルリチウム(21mL, 21.135mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(19.06g, 53.35mmol)、4-クロロベンズアルデヒド(5g, 35.56mmol)。収量:2.5g(50.9%)。
【0549】
(工程B)
カルバミン酸ベンジル(1.5g, 10.869mmol)、0.4M水性水酸化ナトリウム(81mL中1.3g)、(DHQ)
2PHAL(420mg, 0.54mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(160mg, 0.43mmol)、工程Aからの生成物(1.5g, 10.869mmoL)。収量:1.2g(36.19%)。
【0550】
(工程C)
塩化チオニル(2.3mL, 31.47mmol)、工程Bからの生成物(1.2g, 3.934mmol)。収量:0.6g(50.1%)。
【0551】
(工程D)
工程Cからの生成物(400mg, 2.03mmol)、1,2-ジアミノ4-ヨードベンゼン(390mg, 2.03mmol)、フッ化セシウム(460mg, 3.04mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(23mg, 0.2mmol)、ヨウ化銅(38mg, 0.203mmol)。収量:340mg(55.2%)。その後前記生成物(300mg, 0.99mmol)を、ギ酸5mL中に溶解した。収量:170mg(54.86%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(170mg, 0.54mmol)、及びエーテル中の1M HCl(0.65mL)。
【化132】
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【0552】
(実施例87:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-[4-(3-クロロフェニル)フェニル]オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
1.5M n-ブチルリチウム(31.2mL, 46mmol)、メチルフェニルマグネシウムブロミド(16.50g, 46mmol)、4-(3-クロロフェニル)ベンズアルデヒド(5g, 23mmol)。収量:3.5g(70.99%)。
【0553】
(工程B)
1,3 ジクロロ-5,5-ジメチルイミダゾリジン-2-ジオン(2.8g, 14.20mmol)、カルバミン酸t-ブチル(3.3g, 28.30mmol)、0.5M水性水酸化ナトリウム(58mL)、(DHQ)
2PHAL(182mg, 0.25mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(140mg, 0.38mmol)、工程Aからの生成物(2g, 9.35mmol)。収量:600mg(18.51%)。
【0554】
(工程C)
塩化チオニル(0.55mL, 4.67mmol)、工程Bからの生成物(300mg, 0.57mmol)。収量:150mg(65.21%)。
【0555】
(工程D)
工程Cからの生成物(260mg, 0.73mmol)、1,2-ジアミノ4-ブロモベンゼン(140mg, 0.74mmol)、炭酸カリウム(250mg, 1.85mmol)、ヨウ化銅(14mg)1, 155mg (42.34%)。その後前記生成物(150mg)、トリエチルオルトギ酸トリエチル(1mL)、その後キラル分取HPLCにより精製、カラム:CHIRALPAK 1A (250×4.6mm);5μ、移動相:ヘキサン:EtOH:DEA(70:30:0.1)、流量:18mL/分、UV:254nm。
【化133】
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【0556】
(実施例88:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-[3-(3-クロロフェニル)フェニル]オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
1.5M n-ブチルリチウム(31mL, 46mmol)、メチルフェニルマグネシウムブロミド(16.5mmol, 46mmol)、3-(3-クロロフェニル)-ベンズアルデヒド(5g, 23mmol)。収量:3.6g(72.72%)。
【0557】
(工程B)
1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,-ジオン(1.4g, 7.10mmol)、カルバミン酸t-ブチル(1.7g,14.50mmol)、0.5M水性水酸化ナトリウム(29mL)、(DHQ)
2PHAL(95mg, 0.12mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(70mg)、工程Aからの生成物(1g, 4.6mmol)。収量:610mg(37.62%)。
【0558】
(工程C)
塩化チオニル(1mL, 13.78mmol)、工程Bからの生成物(600mg, 1.73mmol)。収量:420mg(88.98%)。
【0559】
(工程D)
工程Cからの生成物(300mg, 1.10mmol)、1,2-ジアミノ4-ヨードベンゼン(210mg, 1.12mmol)、フッ化セシウム(340mg, 2.20mmol)、ヨウ化銅(35mg, 0.15mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(21mg, 0.15mmol)。収量:250mg(60%)。その後前記生成物(230mg)、オルトギ酸トリエチル(0.5mL)。収量:100mg(41.66%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(80mg,.2mmol)、及びエーテル中の1M HCl(0.2mL)。
【化134】
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【0560】
(実施例89:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(4-(4-フェニルピペラジン-1-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
1.5M n-ブチルリチウム(3.2M;12.9mL, 41.35mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(11.0g, 31.01mmol)、4-(4-フェニルピペラジン-1-イル)フェニルカルボアルデヒド(5.5g, 20.67mmol)。収量:2.6g(47.7%)。
【0561】
(工程B)
次亜塩素酸t-ブチル(2.9mL, 25.41mmol)、カルバミン酸ベンジル(3.9g, 25.83mmol)、0.4M水性水酸化ナトリウム(58mL中1.0g)、(DHQ)
2PHAL(320mg, 0.41mmol)、工程Aからの生成物(2.2g,8.33mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(100mg, 0.28mmol)。分取HPLCによる更なる精製。収量:550mg(15.32%)。
【0562】
(工程C)
塩化チオニル(0.75mL, 10.20mmol)、工程Bからの生成物(550mg, 1.27mmol)。収量:280mg(68.29%)。
【0563】
(工程D)
工程Cからの生成物(250mg, 0.77mmol)、1,2-ジアミノ4-ヨードベンゼン(180mg, 0.77mmol)、フッ化セシウム(170mg, 1.15mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(10mg,0.09mmol)、ヨウ化銅(14mg,0.07mmol)。収量:130mg(39.39%)。その後前記生成物(120mg, 0.28mmol)を、ギ酸に溶解した。収量:80mg(66.66%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(70mg, 0.16mmol)、及びエーテル中の1M HCl(0.2mL, 0.20mmol)。
【化135】
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【0564】
(実施例90:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
1.5M n-ブチルリチウム(20mL, 29.42mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(110.50g, 29.42mmol)、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニルカルボアルデヒド(3g, 14.70mmol)。収量:2g(67.3%)。
【0565】
(工程B)
カルバミン酸ベンジル(4.48g, 29.70mmol)、0.4M水性水酸化ナトリウム(60.5mL, 30.2mmol)、(DHQ)
2PHAL(385mg, 0.50mmol)、工程Aからの生成物(2g, 9.90mmoL)、オスミウム酸カリウム二水和物(145mg, 0.40mmol)。分取HPLCによる更なる精製、収量:1g(27.39%)。
【0566】
(工程C)
塩化チオニル(0.8mL, 10.84mmol)、工程Bからの生成物(0.5g, 1.35mmol)。収量:170mg(48.57%)。
【0567】
(工程D)
工程Cからの生成物(350mg, 1.34mmol)、1,2-ジアミノ4-ヨードベンゼン(250mg, 1.34mmol)、フッ化セシウム(300mg, 2.01mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(12mg, 0.34mmol)、ヨウ化銅(25mg, 0.134mmol)。収量:130mg(26.53%)。その後前記生成物(120mg, 0.32mmol)をギ酸に溶解した。収量:70mg(58.33%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(70mg, 0.18mmol)、及びエーテル中の1M HCl(0.4mL, 0.408mL)。
【化136】
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【0568】
(実施例91:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(3-(4-フェニルピペラジン-1-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
n-ブチルリチウム(1.3M;12mL, 15.13mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.40g, 15.13mmol)、3-(4-フェニルピペラジン-1-イル)フェニル)カルボアルデヒド(2.0g, 7.52mmol)。収量:1.8g(92.78%)。
【0569】
(工程B)
次亜塩素酸t-ブチル(2.3mL, 20.45mmol)、カルバミン酸ベンジル(3.10g, 20.45mmol)、0.4M水性水酸化ナトリウム(54mL中830mg)、(DHQ)
2PHAL(265mg, 0.34mmol)、工程Aからの生成物(1.80g, 6.80mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(100mg, 0.28mmol)。分取HPLCによる更なる精製。収量:425mg(14%)。
【0570】
(工程C)
塩化チオニル(0.81mL, 10.81mmol)、工程Bからの生成物(400mg, 1.35mmol)。収量:200mg(68.96%)。
【0571】
(工程D)
工程Cからの生成物(200mg, 0.62mmol)、1,2-ジアミノ4-ヨードベンゼン(115mg, 0.62mmol)、フッ化セシウム(190mg, 1.24mmol))、1,2-ジアミノシクロヘキサン(10mg, 0.09mmol)、ヨウ化銅(17mg, 0.09mmol)。収量:130mg(50%)。その後前記生成物(120mg, 0.28mmol)を、ギ酸に溶解した。収量:100mg(81.96%)。
HCl-塩への転換:アセトン中の遊離塩基(100mg, 0.23mmol)、及びエーテル中の1M HCl (0.5mL, 0.5mmol)。
【化137】
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【0572】
(実施例92:(S)-3-(2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン)
本化合物は、(S)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(1当量, 0.163g, 1mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(1当量, 0.234g, 1mmol)、ヨウ化銅(I)(0.1当量, 0.019g, 0.1mmol)、フッ化セシウム(2当量, 0.304g, 2mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量, 0.012mL, 0.1mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として合成した。これらの固形物を、反応フラスコ内で一緒にし、フラスコをアルゴンで掃流した。ジオキサン4mL中のシクロヘキサン-1,2-ジアミンの溶液を、このフラスコに添加した。この反応物を95℃で20時間攪拌し、その後この反応物を45℃まで冷却し、セライトパッドを通して濾過した。このパッドを、温ジクロロメタンで洗浄し、その溶液を減圧下で濃縮した。この中間生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%、生成物は約5%で溶離する)を使用するFPLCにより精製した。収量:0.215g(80%);MS m/z 270.3 (M+H)
+。(S)-3-(3,4-ジアミノフェニル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オンを、オルト酢酸トリエチル12mL中に溶解し、かつこの反応物を150℃で0.5時間攪拌し、その後反応物を冷却した。過剰なオルト酢酸トリエチルを減圧下で除去した。最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を使用するFPLC、引き続き0.04%トリフルオロ酢酸を含む水-アセトニトリル勾配を用いる分取HPLCにより精製した。
【化138】
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【0573】
(実施例93:(S)-4-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-5-(4-プロポキシフェニル)モルホリン-3-オン)
【化139】
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(工程A:)
THF中のカリウムtert-ブトキシド(41.7mL, 41.7mmol)の1M-溶液を、THF 100mL中のメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(14.89g, 41.7mmol)の懸濁液に、アルゴン大気下0℃で、添加した。この反応物を外界温度まで温め、かつ10分間攪拌した。その後、反応物を再度0℃まで冷却し、THF 70mL中の4-プロポキシベンズアルデヒド(4.92mL, 31.1mmol)の溶液を添加した。この反応物を、TLC対照(ヘプタン/クロロホルム1:1)がアルデヒドの完全な消費を示すまで、外界温度で攪拌した。反応混合物を濾過し、かつ濾液を真空下で濃縮した。その生成物を、フラッシュ-クロマトグラフィー(ヘキサン/クロロホルム8:2)により精製した。
収量:16.5g(94.6%)。
【0574】
(工程B:)
カルバミン酸tert-ブチル(9.08g, 77.5mmol)を、1-プロパノール100mL中に溶解し、0.38M水性NaOH(198mL, 75.2mmol)を添加した。この反応物を外界温度で5分間攪拌し、その後1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(7.56g, 38.4mmol)を添加し、かつこの反応物を外界温度で10分間攪拌した。1-プロパノール100ml中に溶解した(DHQ)
2PHAL(1.17g, 1.5mmol)を添加した。その後、工程Aから得られた1-プロポキシ-4-ビニルベンゼン(4.055g, 25mmol)を、1-プロパノール200mL中に溶解し、引き続き0.38M水性NaOH(0.76mmol)2mL中に懸濁したオスミウム酸カリウム二水和物(0.368g, 1mmol)を添加した。この反応物を、スチレン(TLC対照)が完全に消費されるまで、外界温度で攪拌した。水(170mL)を添加し、かつ反応混合物を、酢酸エチル250mLにより3回抽出した。一緒にした有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。その生成物を、ヘプタン−酢酸エチル勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。その生成物は、約25%酢酸エチルで溶離した。
収量:5.49g(74.4%);MS m/z 296.3 (M+H)
+。
【0575】
(工程C:)
(S)-2-ヒドロキシ-1-(4-プロポキシフェニル)エチルカルバミン酸-tert-ブチル(0.47g, 1.59mmol)及び炭酸セシウム(0.673g, 1.91mmol)を、反応フラスコに入れ、アセトニトリル15mLを添加した。この混合物を攪拌し、2-ブロモ酢酸エチル(0.332mL, 3mmol)を添加した。この反応物を、100℃で2時間攪拌した。反応物を外界温度まで冷却し、その後水50mL及び緩衝液(pH7)15mLを添加した。この混合物を、1N水性塩酸を用いて中和した。水層を、酢酸エチル50mLにより3回抽出した。有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。生成物は、ヘキサン−酢酸エチル勾配(0→40%)を使用するFPLCにより精製した。
収量:0.11g(18.1%);MS m/z 382.4 (M+H)
+。
【0576】
(工程D:)
工程Cから得られた(S)-2-(2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(4-プロポキシフェニル)エトキシ)酢酸エチル(0.11g, 0.29mmol)を、ジクロロメタン3mL中に溶解し、この攪拌溶液に、トリフルオロ酢酸0.6mLを添加した。このBoc-脱保護を、TLCによりモニタリングした。脱保護が完了した後、溶媒を除去し、油状物をTHF 3mL中に再度入れ(readopt)、この溶液にジイソプロピルエチルアミン0.725mL及び過剰な炭酸カリウムを添加した。この反応物を、50℃で18時間攪拌した。溶媒を除去し、油状物をジクロロメタン10mL中に再度入れ、ブライン(5mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、かつ溶媒を減圧下で除去した。その生成物を、ヘプタン−酢酸エチル勾配(0→100%)を使用するFPLCにより精製した。
収量:0.044g(64.5%);MS m/z 236.2 (M+H)
+。
【0577】
(工程E:)
最終生成物を、(S)-5-(4-プロポキシフェニル)モルホリン-3-オン(0.044g, 0.19mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.044g, 0.19mmol)、ヨウ化銅(I)(0.004g, 0.019mmol)、フッ化セシウム(0.058g, 0.38mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.0025mL, 0.019mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として合成した。これらの固形物を、反応フラスコ中で一緒にし、このフラスコをアルゴンで掃流した。ジオキサン2mL中のシクロヘキサン-1,2-ジアミンの溶液を、フラスコに添加した。この反応物を、95℃で4日間攪拌し、その後反応物を45℃まで冷却し、セライトパッドを通して濾過した。パッドを温ジクロロメタンで洗浄し、かつこの溶液を減圧下で濃縮した。中間生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を用いる、FPLCにより精製した。収量:0.01g(15%);MS m/z 342.2 (M+H)
+。
【0578】
(S)-4-(3,4-ジアミノフェニル)-5-(4-プロポキシフェニル)モルホリン-3-オンを、オルトギ酸トリエチル0.5mL中に溶解し、この反応物を150℃で0.5時間攪拌し、その後反応物を冷却した。過剰なオルト酢酸トリエチルを減圧下で除去した。最終生成物を、0.04%トリフルオロ酢酸を含有する水-アセトニトリル勾配を使用する、HPLCにより精製した。
収量:0.003g(0.26%);MS m/z 352.4 (M+H)
+;HPLC (λ=214nm), [B]: 保持時間 10.57分(100%)。
【0579】
(実施例94:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(4-プロポキシフェニル)-1,3-オキサジナン-2-オン)
方法7に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
4-プロポキシベンズアルデヒド(3.16mL, 20mmol)、マロン酸(2.08g, 20mmol)、酢酸アンモニウム(3.08g, 40mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、化合物を合成した。収量:2.17g(48.6%)。
【0580】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(2.15g, 9.6mmol)、水素化リチウムアルミニウムの2M溶液(7.2mL, 14.4mmol)。収量:1.61g(80.1%)。
【0581】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(1.61g, 7.7mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(1.622g, 10mmol)。収量:0.9g(49.7%)。
【0582】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.45g, 1.91mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.448g, 1.91mmol)、ヨウ化銅(I)(0.036g, 0.19mmol)、炭酸カリウム(0.528g, 3.82mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.023mL, 0.19mmol)、オルトギ酸トリエチル(10mL)。収量:0.018g(2.7%);
【化140】
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【0583】
(実施例95:(S)-3-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン)
方法5工程Dにおいて説明したとおり、7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.099g, 0.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.010g, 0.05mmol)、フッ化セシウム(0.152g, 1mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.006mL, 0.05mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化141】
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【0584】
(実施例96:(4S,5R)-3-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-4,5-ジフェニルオキサゾリジン-2-オン)
方法5工程Dにおいて説明したとおり、7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.099g, 0.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.010g, 0.05mmol)、炭酸カリウム(0.138g, 1mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.006mL, 0.05mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化142】
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【0585】
(実施例97:(4S,5R)-3-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-4,5-ジフェニルオキサゾリジン-2-オン)
方法5工程Dにおいて説明したとおり、6-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.197g, 1mmol)、ヨウ化銅(I)(0.019g, 0.1mmol)、フッ化セシウム(0.304g, 2mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.012mL, 0.1mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化143】
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【0586】
(実施例98:(S)-3-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-4-(4-プロポキシフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
4-プロポキシベンズアルデヒド(7.32g, 44.6mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(21.34g, 59.75mmol)、THF中の1Mカリウムtert-ブチラート溶液(59.8mL, 59.75mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:6.13g(84.7%)。
【0587】
(工程B)
工程Aから得られた生成物(3g, 18.48mmol)、カルバミン酸エチル(4.94g, 27.72mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(5.46g, 27.72mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.72g, 0.92mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.274g, 0.74mmol)、0.5M水性NaOH(112.8mL, 56.4mmol)。収量:3g(61%)。
【0588】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(3g, 10.16mmol)、0.2M水性NaOH(300mL)。収量:1.21g(46%)。
【0589】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.376g, 1.7mmol)、7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.335g, 1.7mmol)、ヨウ化銅(I)(0.033g, 0.17mmol)、フッ化セシウム(0.52g, 3.4mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.021mL, 0.17mmol)。収量:0.335g(58.4%)。
【化144】
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【0590】
(実施例99:(S)-4-(4-クロロフェニル)-3-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
4-クロロベンズアルデヒド(0.42g, 3mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.428g, 4mmol)、THF中のカリウムtert-ブチラートの1M溶液(4mL, 4mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:0.12g(28.9%)。
【0591】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(0.12g, 0.869mmol)、カルバミン酸エチル(0.24g, 2.695mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(0.261g, 1.326mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.034g, 0.043mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.034g, 0.034mmol)、0.41M水性NaOH(6.5mL, 2.652mmol)。収量:0.12g(56.8%)。
【0592】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.1g, 0.411mmol)、0.2Mメタノール・NaOH(11.25mL, 2.25mmol)。収量:0.07g(86.2%)。
【0593】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.07g, 0.355mmol)、7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.07g, 0.355mmol)、ヨウ化銅(I)(0.007g, 0.036mmol)、フッ化セシウム(0.108g, 0.71mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.005mL, 0.036mmol)。収量:0.098g(88%)。
【化145】
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【0594】
(実施例100:3-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-4-(4-プロポキシフェニル)-1,3-オキサジナン-2-オン)
方法7に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
4-プロポキシベンズアルデヒド(3.16mL, 20mmol)、マロン酸(2.08g, 20mmol)、酢酸アンモニウム(3.08g, 40mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:2.17g(48.6%)。
【0595】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(2.15g, 9.6mmol)、2M水素化リチウムアルミニウム溶液(7.2mL, 14.4mmol)。収量:1.61g(93.8%)。
【0596】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(1.61g, 7.7mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(1.499g, 9.2mmol)。収量:0.9g(49.7%)。
【0597】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.45g, 1.91mmol)、7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.376g, 1.91mmol)、ヨウ化銅(I)(0.036g, 0.19mmol)、炭酸カリウム(0.528g, 3.82mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.023mL, 0.19mmol)。収量:0.210g(31.3%)。
【化146】
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【0598】
(実施例101:5-(2-フェニルピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール)
方法8に従い、5(6)-ブロモベンズイミダゾール(200mg; 1mmol; 1当量)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2'-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(9mg; 0.024mmol; 0.024当量; 2.4mol%)、Pd
2dba
3(9mg; 0.01mmol; 0.01当量; 1mol%)、及び4-フェニルピロリジン(176mg; 1.2mmol; 1.2当量)から出発し、本化合物を合成した。
【化147】
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【0599】
(実施例102:5-(2-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール)
方法8に従い、5(6)-ブロモベンズイミダゾール(200mg; 1mmol; 1当量)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2'-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(9mg; 0.024mmol; 0.024当量; 2.4mol%)、Pd
2dba
3(9mg; 0.01mmol; 0.01当量; 1mol%)、及び2-(4-メトキシフェニル)-ピロリジン(214mg; 1.2mmol; 1.2当量)から出発し、本化合物を合成した。
【化148】
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【0600】
(実施例103:5-(2-(4-フルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール)
方法8に従い、5(6)-ブロモベンズイミダゾール(200mg; 1mmol; 1当量)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2'-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(9mg; 0.024mmol; 0.024当量; 2.4mol%)、Pd
2dba
3(9mg; 0.01mmol; 0.01当量; 1mol%)、及び2-(4-フルオロフェニル)-ピロリジン(199mg; 1.2mmol; 1.2当量)から出発し、本化合物を合成した。
【化149】
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【0601】
(実施例104:5-(2-(4-クロロフェニル)ピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール)
方法8に従い、5(6)-ブロモベンズイミダゾール(200mg; 1mmol; 1当量)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2'-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(9mg; 0.024mmol; 0.024当量; 2.4mol%)、Pd
2dba
3(9mg; 0.01mmol; 0.01当量; 1mol%)、及び2-(4-クロロフェニル)-ピロリジン(220mg; 1.2mmol; 1.2当量)から出発し、本化合物を合成した。
【化150】
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【0602】
(実施例105:5-(2-ベンジルピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール)
方法8に従い、5(6)-ブロモベンズイミダゾール(200mg; 1mmol; 1当量)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2'-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(9mg; 0.024mmol; 0.024当量; 2.4mol%)、Pd
2dba
3(9mg; 0.01mmol; 0.01当量; 1mol%)、及び2-ベンジルピロリジン(194mg; 1.2mmol; 1.2当量)から出発し、本化合物を合成した。
【化151】
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【0603】
(実施例106:5-(2-(4-クロロベンジル)ピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール)
5(6)-ブロモベンズイミダゾール(200mg; 1mmol; 1当量)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2'-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(9mg; 0.024mmol; 0.024当量; 2.4mol%)、Pd
2dba
3(9mg; 0.01mmol; 0.01当量; 1mol%)、及び2-(4-クロロベンジル)-ピロリジン(234mg; 1.2mmol; 1.2当量)から出発し、本化合物を合成した。収量:0.04g(1.3%);MS m/z: 312.1 [M+H]
+;HPLC [A]: 保持時間 15.49 (92.2%)。
【0604】
(実施例107:5-(2-(4-フルオロベンジル)ピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール)
方法8に従い、5(6)-ブロモベンズイミダゾール(200mg; 1mmol; 1当量)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2'-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(9mg; 0.024mmol; 0.024当量; 2.4mol%)、Pd
2dba
3(9mg; 0.01mmol; 0.01当量; 1mol%)、及び2-(4-フルオロベンジル)-ピロリジン(216mg; 1.2mmol; 1.2当量)から出発し、本化合物を合成した。
【化152】
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【0605】
(実施例108:5-(ピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール)
方法8に従い、5(6)-ブロモベンズイミダゾール(200mg; 1mmol; 1当量)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2'-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(9mg; 0.024mmol; 0.024当量; 2.4mol%)、Pd
2dba
3(9mg; 0.01mmol; 0.01当量; 1mol%)、及びピロリジン(91mg; 0.077ml; 1.2mmol; 1.2当量)から出発し、本化合物を合成した。
【化153】
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【0606】
(実施例109:5-(2-(4-メトキシベンジル)ピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール)
5(6)-ブロモベンズイミダゾール(200mg; 1mmol; 1当量)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2'-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(9mg; 0.024mmol; 0.024当量; 2.4mol%)、Pd
2dba
3(9mg; 0.01mmol; 0.01当量; 1mol%)、及び2-(4-メトキシベンジル)-ピロリジンオキサレート(337mg; 1.2mmol; 1.2当量)、及びリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M溶液;3.3ml; 3.3mmol; 3.3当量)から出発し、本化合物を合成した。収量:0.06g(1.9%);MS m/z: 308.2 [M+H]
+;HPLC (勾配3): 保持時間 14.07(98.9%)。
【0607】
(実施例110:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾリジン-4-オン)
方法9工程Aに従い、5-アミノベンズイミダゾール(0.133g, 1.Ommol)、p-クロロ-ベンズアルデヒド(0.141mL, 1.0mmol)、メルカプト酢酸(0.138g, 1.5mmol)、ピペリジンから出発し、本化合物を合成した。収量:194mg(58%)、MS m/z: 330.3 (M+H)
+, HPLC [A]): 保持時間 5.82分(91%)。
【0608】
(実施例111:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-2-フェニルチアゾリジン-4-オン)
方法9工程Aに従い、5-アミノベンズイミダゾール(0.133g, 1.0mmol)、ベンズアルデヒド(0.306mL, 3.0mmol)、メルカプト酢酸(0.276g, 2.0mmol)、ピペリジンから出発し、本化合物を合成した。収量:118mg(40%)。MS m/z: 296.3 (M+H)
+, HPLC [A]): 保持時間 5.72分(96%)。
【0609】
(実施例112:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾリジン-4-オン)
方法9工程Aに従い、5-アミノベンズイミダゾール(0.133g, 1.0mmol)、4-フルオロ-ベンズアルデヒド(0.108mL, 1.0mmol)、メルカプト酢酸(0.138g, 1.5mmol)、ピペリジンから出発し、本化合物を合成した。収量:69mg(22%)。MS m/z: 314.3 (M+H)
+, HPLC [A]): 保持時間 5.86分(97%)。
【0610】
(実施例113:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2-(ナフタレン-1-イル)チアゾリジン-4-オン)
方法9工程Aに従い、5-アミノベンズイミダゾール(0.133g, 1.0mmol)、4-ナフタレン-1-イルカルボアルデヒド(0.157mL, 1.0mmol)、メルカプト酢酸(0.157g, 1.5mmol)、ピペリジンから出発し、本化合物を合成した。収量:54mg(15.6%)。MS m/z: 346.3 (M+H)
+, HPLC [A]): 保持時間 6.86分(95%)。
【0611】
(実施例114:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2-(4-フェノキシフェニル)チアゾリジン-4-オン)
方法9工程Aに従い、5-アミノベンズイミダゾール(0.133g, 1.0mmol)、4-4-フェノキシフェニルカルボアルデヒド(0.175mL, 1.0mmol)、メルカプト酢酸(0.157g, 1.5mmol)、ピペリジンから出発し、本化合物を合成した。収量:173mg(44.7%)。MS m/z: 388.3 (M+H)
+, HPLC [A]): 保持時間 5.86分(99%)。
【0612】
(実施例115:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2-(2,6-ジフルオロフェニル)チアゾリジン-4-オン)
方法9工程Aに従い、5-アミノベンズイミダゾール(0.133g, 1.0mmol)、2,6-ジフルオロ-ベンズアルデヒド(0.142mg, 1.0mmol)、メルカプト酢酸(0.157g, 1.5mmol)、ピペリジンから出発し、本化合物を合成した。収量:208mg(62.8%)。MS m/z: 332.3 (M+H)
+, HPLC [A]): 保持時間 5.76分(97%)。
【0613】
(実施例116:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2-(チオフェン-3-イル)チアゾリジン-4-オン)
方法9工程Aに従い、5-アミノベンズイミダゾール(0.133g, 1.0mmol)、2,6-2-チエニルカルボアルデヒド(0.092mL, 1.0mmol)、メルカプト酢酸(0.157g, 1.5mmol)、ピペリジンから出発し、本化合物を合成した。収量:203mg(70.7%)。MS m/z: 302.3 (M+H)
+, HPLC [A]): 保持時間 5.68分(97%)。
【0614】
(実施例117:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-5-メチル-2-フェニルチアゾリジン-4-オン)
方法9工程Aに従い、5-アミノベンズイミダゾール(0.133g, 1.0mmol)、2,6-ベンズアルデヒド(0.204mL, 2.0mmol)、2-メルカプトプロピオン酸(0.280g, 3.0mmol)、DCC(0.248mg, 1.2mmol)から出発し、本化合物を合成した。収量:115mg(37.2%)。MS m/z: 310.3 (M+H)
+, HPLC [A]): 保持時間 6.32分(100%)。
【0615】
(実施例118:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-2-フェニルチアゾリジン-4-チオン)
方法9工程Bに従い、実施例110の化合物(0.122g, 0.29mmol)、ローソン試薬(0.6g, 1.45mmol)から出発し、本化合物を合成した。収量:44mg(48.7%)。MS m/z: 312.3 (M+H)
+, HPLC [A]): 保持時間 7.32分(87%)。
【0616】
(実施例119:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2-(4-フェノキシフェニル)チアゾリジン-4-チオン)
方法9工程Bに従い、実施例113の化合物(0.122g, 0.284mmol)、ローソン試薬(0.575g, 1.42mmol)から出発し、本化合物を合成した。収量:58mg(50.7%)。MS m/z: 404.3 (M+H)
+, HPLC [A]): 保持時間 6.45分(87%)。
【0617】
(実施例120:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-フルオロフェニル)ピロリジン-2-オン)
方法10に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
4-(4-フルオロフェニル)-4-オキソブタン酸(196mg; 1mmol; 1当量)、カルボニルジイミダゾール(162mg; 1mmol; 1当量)、及びベンズイミダゾール-5(6)-アミン(133mg; 1mmol; 1当量);収量:0.189g(60.8%);MS m/z: 312.2 [M+H]
+;HPLC ([A]): 保持時間 10.45分(81.9%)。
【0618】
(工程B、C)
【化154】
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【0619】
(実施例121:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン)
方法10に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
4-(4-メトキシ)-4-オキソブタン酸(208mg; 1mmol; 1当量)、カルボニルジイミダゾール(162mg; 1mmol; 1当量)、及びベンズイミダゾール-5(6)-アミン(133mg; 1mmol; 1当量);収量:0.207g(64.1%);MS m/z: 324.2[M+H]
+;HPLC ([A]): 保持時間 10.30分(93.5%)。
【0620】
(工程B、C)
半分取HPLCによる追加の精製;
【化155】
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【0621】
(実施例122:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-プロポキシフェニル)ピロリジン-2-オン)
方法10に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
4-オキソ-4-(4-プロポキシフェニル)ブタン酸(236mg; 1mmol; 1当量)、カルボニルジイミダゾール(162mg; 1mmol; 1当量)、及びベンズイミダゾール-5(6)-アミン(133mg; 1mmol; 1当量);収量:0.215g(61.3%);MS m/z: 352.3 [M+H]
+;HPLC ([A]): 保持時間 13.13分(100%)。
【0622】
(工程B、C)
半分取HPLCによる追加の精製;
【化156】
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【0623】
(実施例123:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)ピロリジン-2-オン)
方法10に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-4-オキソブタン酸(236mg; 1mmol; 1当量)、カルボニルジイミダゾール(162mg; 1mmol; 1当量)、及びベンズイミダゾール-5(6)-アミン(133mg; 1mmol; 1当量);収量:0.209g (59.5%);MS m/z: 352.3 [M+H]
+;HPLC ([A]): 保持時間 10.25分(94.8%)。
【0624】
(工程B、C)
半分取HPLCによる追加の精製;
【化157】
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【0625】
(実施例124:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-フェニルピロリジン-2-オン)
方法10に従い、本化合物を合成した。
(工程A)
4-オキソ-4-フェニルブタン酸(178mg; 1mmol; 1当量)、カルボニルジイミダゾール(162mg; 1mmol; 1当量)、及びベンズイミダゾール-5(6)-アミン(133mg; 1mmol; 1当量);収量:0.198g(67.6%);MS m/z: 294.2 [M+H]
+;HPLC ([A]): 保持時間 10.66分(87.9%)。
【0626】
(工程B、C)
【化158】
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【0627】
(実施例125:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-フェニルイソインドリン-1-オン)
方法10に従い、本化合物を合成した。
2-ベンゾイル安息香酸(226mg; 1mmol)、DCC(206mg; 1mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(133mg; 1mmol)、TFA(1ml)、及びトリエチルシラン(0.322ml; 2mmol; 2当量);
【化159】
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【0628】
(実施例126:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(4-ビフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-フェニルベンゾイル)安息香酸(1.0g;3.3mmol)、DCC(680mg; 3.3mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(440mg; 3.3mmol)、TFA(3.92ml)、及びトリエチルシラン(0.624ml; 3.92mmol; 4当量)、並びに半分取HPLCによる追加の精製;
【化160】
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【0629】
(実施例127:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(4-フルオロフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-フルオロベンゾイル)安息香酸(244mg; 1mmol)、DCC(206mg; 1mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(133mg; 1mmol)、TFA(1ml)、及びトリエチルシラン(0.322ml; 2mmol; 2当量);
【化161】
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【0630】
(実施例128:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(3-フルオロフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-フルオロベンゾイル)安息香酸(225mg; 0.92mmol)、DCC(189mg; 0.92mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(122mg; 0.92mmol)、TFA(0.25ml)、及びトリエチルシラン(0.08ml; 0.5mmol; 2当量);
【化162】
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【0631】
(実施例129:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(3,5-ジフルオロベンゾイル)安息香酸(900mg; 3.4mmol)、DCC(701mg; 3.4mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(453mg; 3.4mmol)、TFA(12ml)、及びトリエチルシラン(1.9ml; 12mmol; 4当量)、並びに半分取HPLCによる追加の精製;
【化163】
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【0632】
(実施例130:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(4-クロロフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-クロロベンゾイル)安息香酸(261mg; 1mmol)、DCC(206mg; 1mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(133mg; 1mmol)、TFA(1ml)、及びトリエチルシラン(0.322ml; 2mmol; 2当量);
【化164】
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【0633】
(実施例131:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(3,4-ジクロロフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(3,4-ジクロロベンゾイル)安息香酸(720mg; 2.44mmol)、DCC(503mg; 2.44mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(325mg; 2.44mmol)、TFA(9.6ml)、及びトリエチルシラン(1.53ml; 9.6mmol; 4当量)、並びに半分取HPLCによる追加の精製;
【化165】
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【0634】
(実施例132:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
本化合物は、2-(3-クロロ-5-フルオロベンゾイル)安息香酸(920mg; 3.3mmol)、DCC(681mg; 3.3mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(439mg; 3.3mmol)、TFA(12ml)、及びトリエチルシラン(1.9ml; 12mmol; 4当量)から出発し合成し、かつ半分取HPLCにより追加の精製をした;
【化166】
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【0635】
(実施例133:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(4-メトキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-メトキシベンゾイル)安息香酸(820mg; 3.2mmol)、DCC(660mg; 3.2mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(426mg; 3.2mmol)、TFA(12ml)、及びトリエチルシラン(1.9ml; 12mmol; 4当量)、並びに半分取HPLCによる追加の精製;
【化167】
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【0636】
(実施例134:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(4-プロポキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-プロポキシベンゾイル)安息香酸(430mg; 1.5mmol)、DCC(309mg; 1.5mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(200mg; 1.5mmol)、TFA(1.5ml)、及びトリエチルシラン(0.239ml; 1.5mmol; 4当量)、並びに半分取HPLCによる追加の精製;
【化168】
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【0637】
(実施例135:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(3-フルオロ-4-メトキシベンゾイル)安息香酸(390mg; 1.42mmol)、DCC(293mg; 1.42mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(189mg; 1.42mmol)、TFA(0.8ml)、及びトリエチルシラン(0.127ml; 0.8mmol; 4当量);
【化169】
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【0638】
(実施例136:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(3,4-ジメトキシベンゾイル)安息香酸(1.16g;4mmol)、DCC(825mg; 4mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(533mg; 4mmol)、TFA(15ml)、及びトリエチルシラン(2.88ml; 15mmol; 4当量)、並びに半分取HPLCによる追加の精製;
【化170】
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【0639】
(実施例137:3-(ベンゾ[d][1,3lジオキソール-6-イル)-2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)イソインドリン-1-オン]
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-6-イル)安息香酸(1.44g;4.2mmol)、DCC(870mg; 4.2mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(560mg; 4.2mmol)、TFA(5.4ml)、及びトリエチルシラン(0.86ml; 5.4mmol; 4当量)、並びに半分取HPLCによる追加の精製;
【化171】
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【0640】
(実施例138:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(4-フェノキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-フェノキシベンゾイル)安息香酸(1.0 g;3.14mmol)、DCC(648mg; 3.14mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(418mg; 3.14mmol)、TFA(12ml)、及びトリエチルシラン(1.9ml; 12mmol; 4当量)、並びに半分取HPLCによる追加の精製;
【化172】
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【0641】
(実施例139:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4,7-ジクロロ-3-(4-メトキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-メトキシベンゾイル)-3,6-ジクロロ安息香酸(430mg; 1.32mmol)、DCC(272mg; 1.32mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(176mg; 1.32mmol)、TFA(0.36ml)、及びトリエチルシラン(0.057ml; 0.36mmol; 4当量);
【化173】
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【0642】
(実施例140:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5,6-ジクロロ-3-(4-メトキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-メトキシベンゾイル)-4,5-ジクロロ安息香酸(495mg; 1.52mmol)、DCC(313mg; 1.52mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(202mg; 1.52mmol)、TFA(0.36ml)、及びトリエチルシラン(0.057ml; 0.36mmol; 4当量);
【化174】
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【0643】
(実施例141:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5,6-ジクロロ-3-(4-プロポキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-プロポキシベンゾイル)-4,5-ジクロロ安息香酸(15mg; 0.04mmol)、DCC(10mg; 0.04mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(5mg; 0.04mmol)、TFA(0.08ml)、及びトリエチルシラン(0.013ml; 0.08mmol; 4当量);
【化175】
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【0644】
(実施例142:(S)-2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法12に従い、本化合物を合成した。
(工程B、C)
3,4-ジメトキシフェニルボロン酸(724mg; 4mmol);[RhCl(C
2H
4)
2]
2 (12mg; 0.031mmol)、(3aS,6aS)-3,6-ジフェニル-1,3a,4,6a-テトラ-ヒドロペンタレン(17mg; 0.066mmol)、2-(トシルイミノ-メチル)安息香酸メチル(634mg; 2mmol)、及びTEA(0.56ml; 4mmol);収量:40mg(7.4%);MS m/z: 270.4 [M+H]
+;539.4 [2M+H]
+;HPLC (勾配3): 保持時間 13.41分(94.4%)。
【0645】
(工程D)
4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(23mg; 0.1mmol);3-(3,4-ジメトキシフェニル)イソインドリノン(29mg; 0.11mmol)、ヨウ化銅(I)(2mg; 0.01mmol)、ジアミノシクロヘキサン(1mg; 0.01mmol)、及びフッ化セシウム(30mg; 0.2mmol);
【化176】
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【0646】
(実施例143:(R)-2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法12に従い、本化合物を合成した。
(工程B、C)
3,4-ジメトキシフェニルボロン酸(724mg; 4mmol);[RhCl(C
2H
4)
2]
2 (12mg; 0.031mmol)、(3aR,6aR)-3,6-ジフェニル-1,3a,4,6a-テトラ-ヒドロペンタレン(17mg; 0.066mmol)、2-(トシルイミノ-メチル)安息香酸メチル(634mg; 2mmol)、及びTEA(0.56ml; 4mmol);収量:150mg(27.9%);MS m/z: 270.3 [M+H]
+;539.5 [2M+H]
+;HPLC (勾配3): 保持時間 13.57分(95.8%)。
【0647】
(工程D)
4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(117mg; 0.5mmol);3-(3,4-ジメトキシフェニル)イソインドリノン(148mg; 0.55mmol)、ヨウ化銅(I)(10mg; 0.05mmol)、ジアミノシクロヘキサン(6mg; 0.05mmol)、及びフッ化セシウム(152mg; 1mmol);
【化177】
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【0648】
(実施例144:(R)-2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(4-プロポキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法12に従い、本化合物を合成した。
(工程B、C)
4-プロポキシフェニルボロン酸(720mg; 4mmol);[RhCl(C
2H
4)
2]
2 (12mg; 0.031mmol)、(3aR, 6aR)-3,6-ジフェニル-1,3a,4,6a-テトラ-ヒドロペンタレン(17mg; 0.066mmol)、2-(トシルイミノ-メチル)安息香酸メチル(634mg; 2mmol)、及びTEA(0.56ml; 4mmol);収量:152mg (28.5%);MS m/z: 268.3 [M+H]
+;535.6 [2M+H]
+;HPLC (勾配3): 保持時間 18.67分(89.7%)。
【0649】
(工程D)
4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(117mg; 0.5mmol);3-(4-プロポキシフェニル)イソインドリノン(147mg; 0.55mmol)、ヨウ化銅(I)(10mg; 0.05mmol)、ジアミノシクロヘキサン(6mg; 0.05mmol)、及びフッ化セシウム(152mg; 1mmol);
【化178】
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【0650】
(実施例145:(S)-2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(4-プロポキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法12に従い、本化合物を合成した。
(工程B、C)
4-プロポキシフェニルボロン酸(720mg; 4mmol);[RhCl(C
2H
4)
2]
2 (12mg; 0.031mmol)、(3aS,6aS)-3,6-ジフェニル-1,3a,4,6a-テトラ-ヒドロペンタレン(17mg; 0.066mmol)、2-(トシルイミノ-メチル)安息香酸メチル(634mg; 2mmol)、及びTEA(0.56ml; 4mmol)から出発し、化合物を合成した;収量:72mg(13.5%);MS m/z: 268.3 [M+H]
+;535.4 [2M+H]
+;HPLC (勾配3): 保持時間 18.57分(97.8%)。
【0651】
(工程D)
4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(47mg; 0.2mmol);3-(4-プロポキシフェニル)イソインドリノン(59mg; 0.22mmol)、ヨウ化銅(I)(4mg; 0.02mmol)、ジアミノシクロヘキサン(2mg; 0.02mmol)、及びフッ化セシウム(60mg; 0.4mmol);
【化179】
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【0652】
(実施例146:(R)-2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(4-クロロフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法12に従い、本化合物を合成した。
(工程B、C)
4-クロロフェニルボロン酸(624mg; 4mmol)、[RhCl(C
2H
4)
2]
2 (12mg; 0.031mmol)、(3aR, 6aR)-3,6-ジフェニル-1,3a,4,6a-テトラ-ヒドロペンタレン(17mg; 0.066mmol)、2-(トシルイミノ-メチル)安息香酸メチル(634mg; 2mmol)、及びTEA(0.56ml; 4mmol);収量:113mg (23.3%);MS m/z: 244.4 [M+H]
+;487.5 [2M+H]
+;HPLC(勾配3): 保持時間 17.05分(100%)。
【0653】
(工程D)
4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(94mg; 0.4mmol);3-(4-クロロフェニル)イソインドリノン(107mg; 0.44mmol)、ヨウ化銅(I)(8mg; 0.04mmol)、ジアミノシクロヘキサン(5mg; 0.04mmol)、及びフッ化セシウム(121mg; 0.8mmol);
【化180】
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【0654】
(実施例147:(S)-2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-3-(4-クロロフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法12に従い、本化合物を合成した。
(工程B、C)
4-クロロフェニルボロン酸(624mg; 4mmol)、[RhCl(C
2H
4)
2]
2 (12mg; 0.031mmol)、(3aS, 6aS)-3,6-ジフェニル-1,3a,4,6a-テトラ-ヒドロペンタレン(17mg; 0.066mmol)、2-(トシルイミノ-メチル)安息香酸メチル(634mg; 2mmol)、及びTEA(0.56ml; 4mmol);収量:112mg(23.0%);MS m/z: 244.3 [M+H]
+;487.4 [2M+H]
+;HPLC(勾配3): 保持時間 17.24分(100%)。
【0655】
(工程D)
4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(94mg; 0.4mmol);3-(4-クロロフェニル)イソインドリノン(107mg; 0.44mmol)、ヨウ化銅(I)(8mg; 0.04mmol)、ジアミノシクロヘキサン(5mg; 0.04mmol)、及びフッ化セシウム(121mg; 0.8mmol);
【化181】
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【0656】
(実施例148:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-フェニルシクロヘキシル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(848mg, 6.38mmol)、フェニルシクロヘキシルカルボアルデヒド(1.0g, 5.31mmol)、TMSCN(1.39mL, 10.63mmol)、PdC(10%, 0.02g)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(812mg, 5.01mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物を、0.04%トリフルオロ酢酸を含有する水-アセトニトリル勾配を使用する、分取HPLCにより精製した。
【化182】
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【0657】
(実施例149:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-5-(1-フェニルピペリジン-4-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-アミン(0.400g, 3mmol)、1-フェニルピペリジン-4-カルボアルデヒド(0.570g, 3mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化183】
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【0658】
(実施例150:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(3-メトキシプロピル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2に従い、4-(3-メトキシプロピル)ベンズアルデヒド(1.5g, 8.42mmol)、トリメチルシリルシアニド(1.6mL, 16.84mmol)、5-アミノベンズイミダゾール(1.23g, 9.26mmol)、10%Pd-C(300mg)、トリエチルアミン(5.8mL, 41.97mmol)、1,1'-カルボニルジイミダゾール(0.84g, 5.24mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化184】
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【0659】
(実施例151:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-ヒドロキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン(308mg; 1mmol; 1当量)を、無水CH
2Cl
2(20ml)中にアルゴン大気下で溶解し、0℃まで冷却した。BBr
3(0.285ml; 3mmol; 3当量)を滴加した。添加が完了した後、混合物を0℃で1時間攪拌し、その後室温まで温めた。反応を水でクエンチし、有機層を分離した。水層を、1N NaOHの添加により中和した。得られた沈殿を濾過し、乾燥し、更に精製することなく使用した。
【化185】
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【0660】
(実施例152:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2-ヒドロキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
実施例151に説明したとおり、1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン(0.075g, 0.243mmol)から出発し、三臭化ホウ素(0.069mL, 0.73mmol)により処理し、本化合物を合成した。
【化186】
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【0661】
(実施例153:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2,4-ジヒドロキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-アミン(0.400g, 3mmol)、2,4-ジメトキシベンズアルデヒド(0.5g, 3mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成し、1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2,4-ジメトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オンを生じた(収量:0.305g, 0.9mmol, 30%)。実施例151に説明されたような、三臭化ホウ素(0.512mL, 5.41mmol)による処理は、表題化合物を生じた。
【化187】
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【0662】
(実施例154:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3,4-ジヒドロキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-アミン(0.400g, 3mmol)、3,4-ジメトキシベンズアルデヒド(0.5g, 3mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成し、1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3,4-ジメトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オンを生じた(収量:0.3g, 0.89mmol, 29.7%)。実施例151に説明されたような、三臭化ホウ素(0.505mL, 5.34mmol)による処理は、表題化合物を生じた。収量:0.011g(3.98%, 全行程にわたり1.18%);MS m/z 311.1 (M+H)
+, 621.4 (2M+H);HPLC(λ=214nm, [A]: 保持時間. 6.42分(99%)。
【0663】
(実施例155:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-ヒドロキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
実施例151に説明したとおり、1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン(0.182g, 0.59mmol)から出発し、三臭化ホウ素(0.224mL, 2.36mmol)による処理により、本化合物を合成した。
【化188】
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【0664】
(実施例156:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(シクロヘキシルオキシ)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(2.35g, 17.64mmol)、シクロヘキシルオキシ)フェニルカルボアルデヒド(3.0g, 14.70mmol)、TMSCN(2.91g, 29.40mmol)、PdC(10%, 0.2g)、TEA(9.6mL, 69.36mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(1.40g, 8.67mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物は、分取HPLCにより精製した。
【化189】
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【0665】
(実施例157:5-(4-(2-メトキシエトキシ)フェニル)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(1.3gmg, 9.99mmol)、4-(2-メトキシエトキシ)ベンズアルデヒド(1.5g, 8.33mmol)、TMSCN(1.64mL, 16.66mmol)、10%Pd-C(200mg)、TEA(2.5mL,18.40mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(1.192g,7.36mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物は、分取HPLCにより精製した。
【化190】
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【0666】
(実施例158:(S)-5-(4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)イミダゾリジン-2-オン)
トリメチルシリルシアニド(1.88mL, 20.72mmol)、5-アミノベンズイミダゾール(0.82g, 6.21mmol)、4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンズアルデヒド(1.0g, 5.18mmol)、10%Pd-C(250mg)、トリエチルアミン(7.5mL, 51.91mmol)、1,1'-カルボニルジイミダゾール(1g, 6.48mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸塩として、本化合物を合成した。生成物を更に、下記条件を使用する分取HPLCにより精製した:カラム:Chiralpak AD-H、移動相:ヘキサン:エタノール(0.1%DEA);流量:32mL/分、UV:210nm、希釈剤:移動相。この分取画分を、真空中で濃縮し、かつ水とクロロホルムの間で分配した。分離された有機層をブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物50mgを茶色固形物として得た。
【化191】
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【0667】
(実施例159:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-1-フェネチル-4-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
(工程A:)
方法13において説明したとおり、THF 50ml中の1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン(6.73g, 20mmol)、トリエチルアミン(3.33ml, 24mmol)、及びトリチルクロリド(6.7g, 24mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:10.2g(86%)。
【0668】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(0.145g, 0.25mmol)、水素化ナトリウム(0.13g, 5.42mmol)、(2-ブロモエチル)ベンゼン(0.14ml, 1mmol)。生成物は、溶離剤としてクロロホルムを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量:0.13g(77%)。
【0669】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.13g, 0.19mmol)、TFA(メタノール20ml中の4ml)。
【化192】
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【0670】
(実施例160:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-1-((ナフタレン-2-イル)メチル)-4-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
(工程A:)
方法13において説明したとおり、THF 50ml中の1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン(6.73g, 20mmol)、トリエチルアミン(3.33ml, 24mmol)、及びトリチルクロリド(6.7g, 24mmol)から出発し、本化合物を合成した。収量:10.2g(86%)。
【0671】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(0.145g, 0.25mmol)、水素化ナトリウム(0.13g, 5.42mmol)、2-(ブロモメチル)ナフタレン(0.055g, 0.25mmol)。
【0672】
(工程C:)
工程Bから得られた粗生成物、TFA(メタノール20ml中の4ml)。
【化193】
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【0673】
(実施例161:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-1-(3-フェニルプロピル)-4-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
(工程A:)
方法13において説明したとおり、THF 50ml中の1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン(6.73g, 20mmol)、トリエチルアミン(3.33ml, 24mmol)、及びトリチルクロリド(6.7g, 24mmol)から出発し、本化合物を合成した。収量:10.2g(86%)。
【0674】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(0.145g, 0.25mmol)、水素化ナトリウム(0.13g, 5.42mmol)、(3-ブロモプロピル)ベンゼン(0.038ml, 0.25mmol)。
【0675】
(工程C:)
工程Bから得られた粗生成物、TFA(メタノール20ml中の4ml)。
【化194】
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【0676】
(実施例162:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-1-ベンジル-4-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
(工程A:)
方法13において説明したとおり、THF 50ml中の1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン(6.73g, 20mmol)、トリエチルアミン(3.33ml, 24mmol)、及びトリチルクロリド(6.7g, 24mmol)から出発し、本化合物を合成した。収量:10.2g(86%)。
【0677】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(0.145g, 0.25mmol)、水素化ナトリウム(0.13g, 5.42mmol)、臭化ベンジル(0.03ml, 0.25mmol)。
【0678】
(工程C:)
工程Bから得られた粗生成物、TFA(メタノール20ml中の4ml)。
【化195】
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【0679】
(実施例163:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-フルオロ-3-メトキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、4-フルオロ-3-メトキシベンズアルデヒド(0.616g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.21mL, 8.7mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.767g, 4.7mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化196】
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【0680】
(実施例164:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-フルオロ-4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
Liouらの文献(J. Med. Chem. 2004, 47(11), 2903)に説明された反応条件に従い、3-フルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(0.83g, 5.95mmol)及び1-ヨードプロパン(1.16ml, 11.9mmol)から出発し、3-フルオロ-4-プロポキシベンズアルデヒドを合成した。更に、方法2に説明されたように、5-アミノベンズイミダゾール(0.806g, 6.1mmol)、3-フルオロ-4-プロポキシベンズアルデヒド(1.0g, 5.5mmol)、TMSCN(0.69mL, 5.5mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.44mL, 10.3mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.92g, 5.6mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化197】
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【0681】
(実施例165:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(2-フルオロ-4-プロポキシフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
Liouらの文献(J. Med. Chem. 2004, 47(11), 2903)に説明された反応条件に従い、3-フルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(0.1g, 0.7mmol)及び1-ヨードプロパン(0.24g, 1.4mmol)から出発し、2-フルオロ-4-プロポキシベンズアルデヒドを合成した。更に、方法2に説明されたように、5-アミノベンズイミダゾール(0.09g, 0.67mmol)、2-フルオロ-4-プロポキシベンズアルデヒド(0.11g, 0.6mmol)、TMSCN(0.084mL, 0.67mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(0.184mL, 1.32mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.117g, 0.72mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化198】
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【0682】
(実施例166:(S)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(ジエチルアミノ)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
【化199】
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先に示された改変された方法3に従い、トリフルオロ酢酸(5ml)中の4-(ジエチルアミノ)ベンズアルデヒド(2g, 11.29mmol)、2.3M n-ブチルリチウム、次亜塩素酸t-ブチル(1.9mL, 17.42mmol)、カルバミン酸t-ブチル(2g, 17.14mmol)、水酸化ナトリウム(水25mL中0.696g)、(DHQ)
2PHAL(222mg, 0.285mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(83mg, 0.228mmol)、アゾジカルボン酸ジエチル(1.5mL, 9.496mmol)、フタルイミド(1.023g, 6.96mmol)、トリフェニルホスフィン(2.48g, 9.49mmol)、ヒドラジン水和物(20mL)、p-アニスアルデヒド(0.3mL, 2.768mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(366mg, 9.68mmol)、6N HCl溶液(15mL)、トリエチルアミン(0.7mL)、及びCDI(433mg, 2.67mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(349mg,1.869mmol)、フッ化セシウム(516mg, 3.398mmol)、ヨウ化銅(48mg)、2-ジアミノシクロヘキサン(0.03ml, 0.254mmol)、ギ酸(5mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化200】
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【0683】
(実施例167:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-クロロフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(0.585g, 4.4mmol)、4-クロロベンズアルデヒド(0.56g, 4mmol)、TMSCN(0.5mL, 4mmol)、PdC(10%, 0.02g)、TEA(1.93mL, 13.9mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(1.12g, 6.9mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化201】
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【0684】
(実施例168:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-シクロヘキシルフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-アミン(0.400g, 3mmol)、4-シクロヘキシルベンズアルデヒド(0.565g, 3mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化202】
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【0685】
(実施例169:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(4-モルホリノシクロヘキシル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、5-アミノベンズイミダゾール(486mg, 3.66mmol)、34-(4-モルホリノシクロヘキシル)フェニルカルボアルデヒド(1g, 3.66mmol)、TMSCN(0.98mL, 7.32mmol)、10%Pd-C(200mg)、TEA(9.16mL, 90.60mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(1.76g, 10.88mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化203】
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【0686】
(実施例170:(S)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(1-メチルピペリジン-4-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
【化204】
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(工程A)
n-BuLi(ヘキサン中2.3M;18.4mL, 42.39mmol)を、THF(100mL)中の1,4-ジブロモベンゼン(10g, 42.39mmol)の溶液へ、-78℃で、10分間かけて添加した(n-BuLi添加時に、固形物が分離した)。同じ温度で30分間攪拌し、かつn-メチル,4-ピペリドン(4.9mL,42.39mmol)を添加し、室温までゆっくり温め、かつ室温で1時間攪拌した。反応塊を、塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、水、その後ブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、生成物8.5g(74%)を油状液体として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0687】
(工程B)
工程Aの生成物(500mg, 1.85mmol)に6N HCl(10mL)を添加し、還流温度で16時間攪拌した。このRMを濃縮し、残渣を飽和炭酸水素アンモニウム溶液で塩基性とし、かつ酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、水、引き続きブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、生成物350mg(75%)を白色固形物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0688】
(工程C)
AcOH(80mL)中の工程Bの生成物(8g, 31.74mmol)の溶液へ、10%Pd-C(2g)を添加し、パール装置で19時間水素添加した。このRMを、セライト床を通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、生成物7.5g(90%)を、油状液体として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0689】
(工程D)
DCM(20mL)中の工程Cの生成物(2g, 11.42mmol)の溶液へ、塩化オキサリル(4.1mL, 45.71mmol)を-30℃で、引き続きAlCl
3(6g, 45.71mmol)を同じ温度で添加した。-30℃で1時間攪拌し、室温までゆっくり温め、2時間攪拌した。このRMを0℃まで冷却し、メタノール(30mL)をゆっくり(発熱性)15分間かけて添加した(注意:塩が形成され、RMを攪拌するために、溶液が透明になるまで、更にメタノールを添加した)。室温までゆっくり温め、18時間攪拌した。RMを、Na
2CO
3水溶液へクエンチし、酢酸エチルで希釈した。これらの塩を濾過し、塩の中の化合物が存在しなくなるまで、酢酸エチルで洗浄した。有機層を濾液から分離し、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、生成物1.3g(50%)を茶色油状物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0690】
(工程E)
THF(20mL)中の工程Dの生成物(1.3g,5.57mmol)の溶液へ、LiAlH
4(211mg, 5.57mmol)を、-0℃で15分間かけて添加した。室温までゆっくり温め、1時間攪拌した。RMを、飽和硫酸ナトリウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。塩を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を一緒にし、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、生成物850mg(74.5%)を油状物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0691】
(工程F)
DCM(10mL)中の工程Eの生成物(1g, 4.87mmol)の溶液へ、PCC(1.05g, 4.87mmol)を添加し、30分間攪拌した。反応塊を、少量のメタノールの添加により溶解し、溶離剤としてクロロホルム中の5%メタノールを使用する、中性アルミナ上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、4-(1-メチルピペリジン-4-イル)フェニル)カルボアルデヒド750mg(75%)を油状液体として得、これは長時間放置によりゆっくり沈殿し、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0692】
表題化合物を方法2に説明されたように、5-アミノベンズイミダゾール(393mg, 2.95mmol)、3-54-(1-メチルピペリジン-4-イル)フェニル)カルボアルデヒド(500mg, 2.46mmol)、TMSCN(0.5mL, 4.92mmol)、10%Pd-C(150mg)、TEA(2.23mL, 16.04mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(334mg, 2.06mmol)から出発し、合成した。
【0693】
生成物は、下記のキラル条件による分取HPLCにより更に精製した:
カラム:Chiralpak ADH、移動相:ヘキサン:エタノール:0.1%ジエチルアミン、
流量:32mL/分、UV:210nm、希釈剤:移動相
溶媒を蒸発させ、かつトルエンと共蒸留し、かつペンタンで洗浄し、生成物25mgを茶色固形物として得た。
【化205】
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【0694】
(実施例171:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
【化206】
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(工程A)
無水THF中の1,4-ジブロモベンゼン(1g, 4.23mmol)の溶液へ、n-ブチルリチウム(ヘキサン中2.3M;1.83mL, 4.23mmol)を、-78℃で添加した。この反応混合物を20分間攪拌し、その後1H-テトラヒドロ4-オン(0.4mL, 4.23mmol)を同じ温度で添加した。ゆっくり反応混合物を2時間かけて室温とし、反応混合物を5%クエン酸溶液(10mL)によりクエンチし、酢酸エチルにより抽出し(3×25mL)、一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ真空中で濃縮し、生成物900mg(91.8%)を無色液体として生じ、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0695】
(工程B)
三フッ化ホウ素エテレート(10mL)中の工程Aの生成物(2g, 7.78mmol)の懸濁液を、室温で2時間攪拌した。次に反応混合物を、飽和NaHCO
3溶液により塩基性とし、酢酸エチルにより抽出し(3×50mL)、一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物1.5g(81%)を生じ、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0696】
(工程C)
エタノール(50mL)中の10%Pd-C(600mg, 10%)の溶液へ、工程Bの生成物(6.0g, 25.01mmol)を、水素添加容器内で、80Psiで16時間添加した。次に反応混合物をセライト床を通して濾過し、溶媒を蒸発させ、乾燥させ、生成物3.42g(83.7%)を明黄色液体として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0697】
(工程D)
塩化オキサリル(9mL, 98.76mmol)を、ジクロロメタン(50mL)中の工程Cの生成物(4.0g, 24.69mmol)の溶液へ、-20℃で添加した。この反応混合物を30分間攪拌し、AlCl
3(32.8g, 246.9mmol)を同じ温度で添加し、更に1時間攪拌し、その後2時間かけて室温とした。その後この反応物にメタノール(25mL)を添加し、一晩放置した。反応混合物を、飽和NaHCO
3溶液により塩基性とし、濾過し、かつ酢酸エチル(100mL)で洗浄し、この溶液を2層間で分配し、有機層を分離し、ブライン溶液で洗浄し、有機層を蒸発させ、生成物4.0g(74%)を無色液体として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0698】
(工程E)
無水THF(40mL)中の工程Dの生成物(4.5g, 20.45mmol)の溶液に、水素化リチウムアルミニウム(860mg, 20.45mmol)を、0℃で添加した。その後反応混合物を室温で2時間温め、反応混合物を0℃まで冷却し、飽和NH
4Cl溶液(25mL)によりクエンチし、濾過し、この混合物を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。この溶液を、2層の間で分配し、有機層を分離し、ブライン溶液で洗浄し、有機層を蒸発させ、生成物3.2g(82%)を明黄色固形物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0699】
(工程F)
クロロクロム酸ピリジニウム(4.1g, 19.27mmol)を、ジクロロメタン(40mL)中の工程Eの生成物(3.7g, 19.27mmol)の溶液へ室温で添加した。反応混合物を1時間攪拌し、中性アルミナ(10g)を添加し、石油エーテル中の10%酢酸エチルでフィルターカラムを通過させ、生成物2.2g(60.01%)を白色固形物として生じ、これを更に特徴決定せずに使用した。
方法2に説明されたように、5-アミノベンズイミダゾール(840mg, 6.32mmol)、3-(4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニルカルボアルデヒド(1.0g, 5.25mmol)、TMSCN(1.15mL, 10.52mmol)、10%Pd-C(250mg)、TEA(3.6mL, 26.7mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(434mg, 2.67mmol)から出発し、表題化合物を合成した。
【化207】
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【0700】
(実施例172:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(4-オキソシクロヘキシル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
【化208】
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(工程A)
トルエン(50mL)中の4-(4-シアノフェニル)シクロヘキサノン(3.0g, 15.05mmol)、エチレングリコール(2.1mL, 37.64mmol)及び触媒のp-トルエンスルホン酸(430mg, 2.26mmol)の混合物を、125〜130℃で24時間加熱した。反応塊を室温まで冷却し、トルエンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗物質を得た。溶離剤として石油エーテル中の5%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーによる精製は、生成物3.36gを白色固形物として得た。
【0701】
(工程B)
トルエン中の25%水素化ジイソブチルアルミニウム(17.3mL, 27.65mmol)を、無水テトラヒドロフラン(60mL)中の工程Aの生成物(3.36g, 13.83mmol)の溶液へ-40℃で添加した。反応塊を室温まで温め、3.5時間攪拌した。反応塊を0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチした。塩を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。一緒にした濾液と洗浄液をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗生成物3.36gを淡黄色シロップとして得た。これを、精製せずに次工程に進めた。
【0702】
(工程C)
トリメチルシリルシアニド(0.87mL, 6.50mol)を、酢酸(20mL)中の5-アミノベンズイミダゾール(433mg, 3.25mmol)、工程Bの生成物(800g, 3.25mmol)の溶液に添加し、1時間40分攪拌した。この反応塊を、冷アンモニア水溶液によりクエンチし、酢酸エチルで抽出した(2×30mL)。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗生成物1.0gを黄味がかった茶色固形物として得た。
【0703】
(工程D)
酢酸(50mL)中の工程Cの生成物(1.0g, 2.58mmol)の溶液を、パール装置内の10%Pd-C(250mg)上で、80psiの圧力下で20時間水素添加した。この反応塊をセライトを通して濾過し、酢酸で洗浄した。一緒にした濾液と洗浄液を真空中で濃縮し、粗生成物2.56gを茶色液体として得た。この粗物質を、精製せずに、直接次工程へ進めた。
【0704】
(工程E)
トリエチルアミン(9.8mL, 70.4mmol)、カルボニルジイミダゾール(1.14, 7.04mmol)を、テトラヒドロフラン(50mL)中の工程Dの粗生成物(2.76g, 7.04mmol)の溶液へ連続添加し、18.5時間還流した。この反応塊を室温まで冷却し、水へ注ぎ、酢酸エチルにより抽出した(2×50mL)。一緒にした有機層を水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗物質を得た。溶離剤としてクロロホルム中の6〜7%メタノールを使用する中性アルミナ上でのカラムクロマトグラフィーによる精製で、生成物270mgを淡黄色固形物として得た。これを次工程でそのまま使用した。
【0705】
(工程F)
トリフルオロ酢酸(2.5mL)を、ジクロロメタン(10mL)中の工程Eの生成物(200mg, 0.48mmol)の溶液へ0℃で添加し、室温で3.5時間攪拌した。揮発物を真空中で蒸発させ;得られた残渣をジクロロメタン中に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗物質を得た。溶離剤としてクロロホルム中の5%メタノールを使用する分取TLCによる精製で、生成物70mg(35.52%)を淡黄色固形物として得た。
【化209】
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【0706】
(実施例173:(S)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
【化210】
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(工程A)
DAST(2.6mL, 19.84mmol)を、ジクロロメタン(50)中の4-(4-シアノフェニル)シクロヘキサノン(2.0g, 10.04mmol)の溶液へ0℃で添加した。反応塊を室温まで温め、2.5時間攪拌した。反応塊を氷水へとクエンチし、有機層を分離した。水層を、ジクロロメタンで抽出した(1×30mL)。一緒にした有機層を、水(1×50mL)、ブライン(1×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗物質を得た。溶離剤として石油エーテル中の10〜12%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーによる精製で、生成物1.5g(67.63%)を乳白色固形物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0707】
(工程B)
水素化ジイソブチルアルミニウム(8.5mL, 13.37mmol)を、無水テトラヒドロフラン(50mL)中の工程Aの生成物(1.5g, 6.79mmol)の溶液へ-70℃で添加した。反応塊を室温まで温め、3時間攪拌した。反応塊を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチした。塩を濾過し、クロロホルムで洗浄した。一緒にした濾液と洗浄液を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、4-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニルカルボアルデヒド1.5g(96.68%)を淡黄色シロップとして得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0708】
方法2に説明されたように、5-アミノベンズイミダゾール(297mg, 2.23mmol)、3-4-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニルカルボアルデヒド(500mg, 2.23mmol)、TMSCN(0.6mL, 2.23mmol)、10%Pd-C(200mg)、TEA(2.8mL, 20.0mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(486mg, 3.0mmol)から出発し、表題化合物を合成した。キラル分取HPLCによる表題化合物の更なる精製を、下記キラル分取条件を使用し実行した;
カラム:CHIRALPAK ADH(30×250mm):5μ、移動相:ヘキサン:IPA:DEA(80:20:0.1)、流量:35mL/分、λmax:225nm、溶解(Solubility):移動相。
これらの画分を減圧下で濃縮した。得られた残渣をクロロホルムに溶解し、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下で濃縮した。
【化211】
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【0709】
(実施例174:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-(ピロリジン-1-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-アミン(0.400g, 3mmol)、3-(ピロリジン-1-イル)ベンズアルデヒド(0.526g, 3mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化212】
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【0710】
(実施例175:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(ピペリジン-1-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-アミン(0.400g, 3mmol)、4-(ピペリジン-1-イル)ベンズアルデヒド(0.570g, 3mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化213】
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【0711】
(実施例176:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-アミン(0.400g, 3mmol)、3-(ピペリジン-1-イル)ベンズアルデヒド(0.570g, 3mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化214】
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【0712】
(実施例177:1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-モルホリノフェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-アミン(0.333g, 2.5mmol)、4-モルホリノベンズアルデヒド(0.473g, 2.5mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1mL, 7.2mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.600g, 3.7mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化215】
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【0713】
(実施例178:5-(4-シクロヘキシルフェニル)-1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-アミン(0.400g, 3mmol)、4-シクロヘキシルベンズアルデヒド(0.565g, 3mmol)、TMSCN(0.450mL, 3.6mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化216】
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【0714】
(実施例179:1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-5-(4-(ピロリジン-1-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-アミン(0.400g, 3mmol)、4-(ピロリジン-1-イル)ベンズアルデヒド(0.530g, 3mmol)、TMSCN(0.455mL, 3.6mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化217】
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【0715】
(実施例180:1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-5-(3-(ピロリジン-1-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-アミン(0.400g, 3mmol)、3-(ピロリジン-1-イル)ベンズアルデヒド(0.530g, 3mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化218】
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【0716】
(実施例181:1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-5-(4-(ピペリジン-1-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-アミン(0.400g, 3mmol)、4-(ピペリジン-1-イル)ベンズアルデヒド(0.570g, 3mmol)、TMSCN(0.455mL, 3.6mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化219】
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【0717】
(実施例182:1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-5-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-アミン(0.400g, 3mmol)、3-(ピペリジン-1-イル)ベンズアルデヒド(0.570g, 3mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化220】
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【0718】
(実施例183:1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-5-(1-フェニルピペリジン-4-イル)イミダゾリジン-2-オン)
方法2において説明したとおり、H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-アミン(0.400g, 3mmol)、1-フェニルピペリジン-4-カルボアルデヒド(0.570g, 3mmol)、TMSCN(0.375mL, 3mmol)、Pd/C(10%, 0.02g)、TEA(1.05mL, 7.5mmol)、ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.730g, 4.5mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化221】
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【0719】
(実施例184:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(3-メトキシプロピル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
【化222】
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(工程A)
THF(40mL)中の3-フェニル-プロパン-1-オール(5g, 36.71mmol)を、THF(10mL)を溶媒とする鉱油中の水素化ナトリウム60%懸濁液(1.05g, 44.05mmol)の懸濁液へ0℃で添加し、引き続きヨウ化メチル(6.85mL, 110.31mmol)を添加し、この反応混合物を一晩攪拌した。反応混合物を、氷へクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固させ、生成物5gを無色の油状物として得た。
【0720】
(工程B)
クロロシュウ酸エチル(4.54mL, 39.99mmol)及びAlCl
3(5.33g, 39.99mmol)を、ジクロロメタン(25mL)中の工程Aの生成物(2.0g, 13.33mmol)の溶液へ-20℃で添加した。この混合物を、0.5時間攪拌し、室温で5時間温めた。飽和NaHCO
3溶液で0℃でクエンチし、濾過し、かつ過剰な酢酸エチル(200mL)で洗浄し、その有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、減圧下で蒸発させ、生成物1.7gを茶色液体として得た。
【0721】
(工程C)
塩酸ヒドロキシルアミン(1.66g, 20mmol)及び酢酸ナトリウム(1.64g, 20mmol)を、エタノール(25mL)中の工程Bの生成物166a(2.5g, 10mmol)の溶液へ添加し、80℃で2.5時間加熱した。その後反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濾液を蒸発乾固させ、粗化合物を生じた。粗化合物を水中に懸濁し、ジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固させ、生成物2.7gを無色の液体として得た。
【0722】
(工程D)
エタノール中の10%Pd-C(300mg, 10%)の溶液へ、工程Cの生成物(2.7g, 10.18mmol)を添加し、80Psi、室温で一晩水素添加した。その後この触媒をセライト床を通して濾過し、溶媒を蒸発させ、生成物2.2gを無色の液体として得た。
【0723】
(工程E)
Boc無水物(2.1g, 9.63mmol)を、ジクロロメタン(30mL)中の工程Dの生成物(2.2g, 8.76mmol)及びトリエチルアミン(1.06mL, 14.44mmol)の溶液へ添加し、室温で1時間攪拌した。反応混合物を水(30mL)で洗浄し、ジクロロメタンで抽出した(3×50mL)。一緒にした有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固させ、粗物質を得た。粗化合物を、n-ペンタンにより摩砕し、乾燥させ、生成物2.9gを茶色油状物として得た。
【0724】
(工程F)
水素化ホウ素ナトリウム(1.25g, 33.04mmol)を、エタノール(30mL)中の工程Eの生成物(2.9g, 8.26mmol)の溶液へ室温で添加し、50℃で2時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗物質を得た。粗物質を飽和NH
4Cl溶液(25mL)によりクエンチし、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を一緒にし、ブライン溶液で洗浄し、蒸発乾固させ、生成物2.2gを固形物として得た。キラル分取HPLC精製は、下記の条件を使用した:カラム:Chiralpak IC(30×250mm)、10μ、移動相:ヘキサン:エタノール(85:15);流量:34mL/分、UV:210nm、希釈剤:移動相。これらの分取画分を、真空中で濃縮し、水とクロロホルムの間で分配した。分離した有機層をブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物670mgを茶色固形物として得た。
【0725】
(工程G)
塩化チオニル(1.27mL, 17.34mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Fの生成物(0.67g, 2.16mmol)の溶液へ0℃で添加した。その後反応混合物を12時間室温とした。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3溶液(10mL)で塩基性とし、クロロホルムにより抽出し(3×25mL)、一緒にした有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物0.35gを乳白色固形物として得た。
更に方法5工程Dに従い、工程Gの生成物(350mg, 1.48mmol)、1,2-ジアミノ4-ブロモベンゼン(306mg, 1.78mmol)、フッ化セシウム(450mg, 2.96mmol)及びヨウ化銅(42mg, 0.22mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(25mg, 0.22mmol)、ギ酸(7mL)から出発し、本生成物を合成した。
【化223】
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【0726】
(実施例185:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
【化224】
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(工程A)
ホルムアルデヒド(75mL)を、ギ酸(50mL)中の3-フェニルプロピルアミン(5g, 36.97mmol)の溶液へ添加し、還流温度で18時間攪拌した。RMへ濃縮し、残渣を飽和炭酸水素塩溶液で塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を一緒にし、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、生成物3.4g(56%)を油状液体として得た。
【0727】
(工程B)
塩化エチルオキサリル(7mL,61.34mmol)を、DCM(30mL)中の工程Aの生成物(2.5g, 15.33mmol)の溶液へ-30℃で10分間かけて添加した。前記透明な溶液へ、AlCl
3(8.18g, 61.34mmol)を3ロットで、15分間かけて、-30℃で添加した。-20℃から-30℃で1時間攪拌した。室温までゆっくり温め、2時間攪拌した。反応塊を、Na
2CO
3水溶液へとクエンチし、酢酸エチルで抽出した。塩を濾過し、化合物の沈殿がなくなるまで、酢酸エチルで洗浄した。有機層を濾液から分離し、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、生成物1.2g(29.7%)を無色の油状物として得た。
【0728】
(工程C)
酢酸ナトリウム(748mg, 9.12mmol)を、エタノール(15mL)中の工程Bの生成物(1.2g, 4.56mmol)、ヒドロキシルアミンHCl(634mg, 9.12mmol)の懸濁液へ添加し、還流温度で4時間攪拌した。室温へ冷却し、塩を濾過し、このケーキをエタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、生成物1.48gを白色の半固形物として得た。
【0729】
(工程D)
10%Pd-C(280mg)を、エタノール(30mL)中の工程Cの生成物(1.4g, 5.03mmol)の溶液へ添加し、パール装置において80psiで16〜18時間水素添加した。RMをセライトを通して濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、生成物1.2g(90%)を油状液体として得た。
【0730】
(工程E)
Boc無水物(1.2mL, 5.49mmol)を、TEA(0.95mL,6.87mmol)、DCM(20mL)中の工程Dの生成物(1.2g,4.58mmol)の溶液へ添加し、2時間攪拌した。水を添加し、有機層を分離した。有機層を、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、生成物1.2g(72%)を無色の油状物として得た。
【0731】
(工程F)
NaBH
4(713mg, 4.69mmol)を、エタノール(20mL)中の工程Eの生成物(1.7g, 4.69mmol)の溶液へ添加し、50℃までゆっくり温め、溶解するよう攪拌した。室温まで冷却し、3時間攪拌した。RMを濃縮し、残渣に水を添加し、酢酸エチルにより抽出した。有機層を一緒にし、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、数gの生成物(g of the product)を油状物として得た。
【0732】
(工程G)
塩化チオニル(2.5mL, 29.81mmol)を、THF(10mL)中の工程Fの生成物(1.2g, 3.72mmol)の溶液へ添加し、室温で数時間(for hr)攪拌した。RMを濃縮し、残渣を、飽和炭酸水素塩溶液で塩基性とした。酢酸エチルで抽出し、有機層を、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、粗生成物610mgを油状物として得た。精製することなく次工程へそのまま進めた。
更に方法5工程Dに従い、工程Gの生成物(600mg, 2.41mmol)、4-ブロモ-1,2-ジアミノベンゼン(497mg, 2.66mmol)、及びヨウ化銅(69mg, 0.36mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(41mg, 0.362mmol)、ギ酸(3mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化225】
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【0733】
(実施例186:(S)-3-(7-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン)
(S)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(1当量, 0.326g, 2mmol)、5-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量, 0.402g, 2mmol)、ヨウ化銅(I)(0.1当量, 0.038g, 0.2mmol)、フッ化セシウム(2当量, 0.605g, 4mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量, 0.024mL, 0.2mmol)から出発し、化合物を合成した。この固形物を反応フラスコ内で一緒にし、このフラスコを、アルゴンで掃流した。ジオキサン10mL中のシクロヘキサン-1,2-ジアミンの溶液を、フラスコに添加した。反応物を、95℃で48時間攪拌し、その後反応物を45℃に冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過した。パッドを温ジクロロメタンで洗浄し、かつこの溶液を減圧下で濃縮した。この中間生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%、生成物は約5%で溶離する)を用いるFPLCにより精製した。
【0734】
(S)-3-(3,4-ジアミノ-5-メチルフェニル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オンを、オルトギ酸トリエチルに溶解し、30分間還流した。冷却後、過剰なオルトギ酸トリエチルを、減圧下で除去した。最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を用いるFPLCにより精製した。
【化226】
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【0735】
(実施例187:(S)-3-(6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン)
(S)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(1当量, 0.328g, 2mmol)、4-ブロモ-5-フルオロベンゼン-1,2-ジアミン(1当量, 0.412g, 2mmol)、ヨウ化銅(I)(0.1当量, 0.040g, 0.2mmol)、フッ化セシウム(2当量, 0.608g, 4mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量, 0.024mL, 0.2mmol)から出発し、化合物を合成した。乾燥させた固形物を、反応フラスコ内で一緒にし、このフラスコをアルゴンで掃流した。ジオキサン4mL中のシクロヘキサン-1,2-ジアミンの溶液を、フラスコへ添加した。反応物を95℃で48時間攪拌し、その後反応物を45℃まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過した。パッドを温ジクロロメタンで洗浄し、この溶液を減圧下で濃縮した。この中間生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%、生成物は約5%で溶離する)を使用するFPLCにより精製した。
収量:0.078g(13.6%)。
【0736】
(S)-3-(4,5-ジアミノ-2-フルオロフェニル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オンを、オルトギ酸トリエチルに溶解し、30分間還流した。冷却後、過剰なオルトギ酸トリエチルを、減圧下で除去した。最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を用いるFPLCにより精製した。半分取HPLC(0.04%TFAを含むアセトニトリル/水の勾配)による更なる精製が必要であった。
全体の収量:0.003g(1.5%、TFA塩に関して計算);MS m/z 298.0 (M+H)
+;HPLC (λ=214nm), [B]: 保持時間 9.06分(100%)。
【0737】
(実施例188:(S)-3-(7-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン)
(S)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(1当量, 0.082g, 0.5mmol)、5-ブロモ-3-フルオロベンゼン-1,2-ジアミン(1当量, 0.103g, 0.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.1当量, 0.010g, 0.05mmol)、フッ化セシウム(2当量, 0.152g, 1mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量, 0.006mL, 0.05mmol)から出発し、化合物を合成した。乾燥させた固形物を、反応フラスコ内で一緒にし、このフラスコをアルゴンで掃流した。ジオキサン4mL中のシクロヘキサン-1,2-ジアミンの溶液を、フラスコへ添加した。反応物を95℃で48時間攪拌し、その後反応物を45℃まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過した。パッドを温ジクロロメタンで洗浄し、この溶液を減圧下で濃縮した。中間生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%、生成物は約5%で溶離する)を使用するFPLCにより精製した。
【0738】
(S)-3-(3,4-ジアミノ-5-フルオロフェニル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オンを、オルトギ酸トリエチルに溶解し、30分間還流した。冷却後、過剰なオルトギ酸トリエチルを、減圧下で除去した。最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を用いるFPLCにより精製した。半分取HPLC(0.04%TFAを含むアセトニトリル/水の勾配)による更なる精製が必要であった。
【化227】
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【0739】
(実施例189:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(シクロヘキシルメチル)オキサゾリジン-2-オン)
【化228】
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(工程A)
アセトアミドマロン酸ジエチル(10g, 5.72mmol)を、エタノール(20mL)中に金属ナトリウム(1.26g, 5.72mmol)を0℃で溶解することにより、新たに調製したナトリウムエトキシド溶液に添加し、室温で30分間攪拌した。この反応混合物へ、テトラヒドロフラン(25mL)中のブロモメチルシクロヘキサン(5g, 2.82mmol)の溶液を0℃で滴加し、室温で一晩攪拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、かつ残渣を、酢酸エチルと水の間で分配した。分離した有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗化合物を生じ、これを、石油エーテル中の30%酢酸エチルで溶離する、シリカゲル(100〜200メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物5.1g(35%)をゴム状の固形物として生じ、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0740】
(工程B)
工程Aの生成物(5g, 10.7mmol)及び濃HCl(100mL)の混合物を、一晩還流した。反応混合物を減圧下で濃縮し、生成物1.55g(71.5%)をHCl塩として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0741】
(工程C)
塩化チオニル(1.1mL, 15.1mmol)を、メタノール(30mL)中の工程Bの生成物(1.5g, 7.3mmol)の反応混合物へ0℃で添加し、一晩還流した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗化合物を生じ、これを酢酸エチルと飽和NaHCO
3溶液の間で分配した。分離した有機層を水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、乾燥し、生成物1.15g(85.18%)を得、これを固形物として更に特徴決定せずに使用した。
【0742】
(工程D)
テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Cの生成物(1.1g, 5.3mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(20mL)中の水素化リチウムアルミニウム(340mg, 8.7mmol)の攪拌溶液へ-15℃で添加し、室温で2時間攪拌した。反応混合物を、飽和硫酸ナトリウム溶液によりクエンチし、セライトパッドを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、濾液を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物500mg(60%)を黄色固形物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0743】
(工程E)
クロロギ酸ベンジル(3.65g, 21.3mmol)を、ジクロロメタン(15mL)中の工程Dの生成物(2g, 14.2mmol)、トリエチルアミン(4mL, 28.4mmol)の攪拌溶液へ添加し、室温で1時間攪拌した。この反応混合物を水へ注ぎ、ジクロロメタンにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗物質を生じ、これを溶離剤として石油エーテル中の50%酢酸エチルを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物1g(25.6%)をゴム状の固形物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0744】
(工程F)
塩化チオニル(2.2mL, 28.4mmol)を、テトラヒドロフラン(15mL)中の工程Eの生成物(1g, 3.6mmol)の攪拌溶液へ0℃で添加し、室温で3時間攪拌した。この反応混合物を、真空中で濃縮し、粗化合物を生じた。これを、溶離剤として石油エーテル中の25%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物500mg(75.75%)を固形物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0745】
(工程G)
1,4-ジオキサン(15mL)中の工程Fの生成物(450mg, 2.4mmol)、1,2-ジアミノ4-ヨードベンゼン(620mg, 3.3mmol)、フッ化セシウム(730mg, 4.8mmol)の混合物を、アルゴンガスで15分間掃流した。この反応混合物へ1,2-ジアミノシクロヘキサン(20mg)及びヨウ化銅(35mg)を添加し、掃流を更に5分間継続し、密封チューブ内で120℃で一晩攪拌した。反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、ジオキサンで洗浄し、減圧下で濃縮し、粗物質を生じた。これを、溶離剤としてクロロホルム中の2%メタノールを使用する分取TLCにより精製し、生成物200mg(29%)を固形物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0746】
(工程H)
ギ酸(2mL)中の工程Gの生成物(190mg, 6.57mmol)の混合物を、70℃で2時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、炭酸水素ナトリウム溶液を用いて塩基性とした。この化合物を、酢酸エチルにより抽出し(3×20mL)、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。この化合物を、エーテルで摩砕し、生成物120mg(61.22%)が得られ、これを固形物として更に特徴決定せずに使用した。
【0747】
(工程I)
エーテル中の1M HCl(0.4mL)を、アセトン(3mL)中の工程Hの生成物(110mg, 0.36mmol)の攪拌溶液へ、0℃で添加し、室温で30分間攪拌した。反応混合物を濾過し、ペンタンで洗浄し、真空中で乾燥し、生成物を固形物として得た。
【化229】
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【0748】
(実施例190:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-シクロヘキシルオキサゾリジン-2-オン)
【化230】
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(工程A)
無水テトラヒドロフラン(15ml)中のL-(+)シクロヘキシルグリシン(1.0g, 6.369mmol)の溶液へ、水素化リチウムアルミニウム(0.84g, 22.292mmol)を窒素下、0℃で一度に添加した。この反応塊をゆっくり加熱し、70℃で5時間還流させた。反応塊を、酢酸エチルによりクエンチし、水及びブライン溶液で連続洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物0.6g(65.9%)を乳白色固形物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0749】
(工程B)
ジクロロメタン(6ml)中の工程Aの生成物(0.6g, 4.198mmol)の溶液へ、トリエチルアミン(0.93g, 9.23mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(1.189g, 5.454mmol)を0℃で添加した。反応塊を、室温で4時間攪拌した。この反応塊を、ジクロロメタンで希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ真空中で濃縮し、粗化合物を生じた。溶離剤として石油エーテル中の15%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーによる精製は、生成物0.6g(60%)を白色固形物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0750】
(工程C)
塩化チオニル(1.77ml, 24.69mmol)を、工程Bの生成物(0.6g, 2.469mmol)へ0℃でゆっくり滴加し、室温で4時間攪拌した。過剰な塩化チオニルを真空中で除去し、石油エーテルと2回共蒸留し、粗化合物を得た。溶離剤として石油エーテル中の15%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーによる精製で、生成物0.2g(47.9%)を黄色固形物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0751】
(工程D)
1,4-ジオキサン(5ml)中の工程Cの生成物(200mg, 1.1834mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(220mg, 1.1834mmol)、フッ化セシウム(350mg, 2.366mmol)及びヨウ化銅(22mg, 0.1183mmol)の混合物を、アルゴンガスで10分間掃流した。この反応混合物へ、1,2-ジアミノシクロヘキサン(13mg, 0.1183mmol)を添加し、掃流を更に10分間継続した。反応塊を密封チューブ内で95〜100℃で18時間攪拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、減圧下で濃縮し、粗化合物300mgを得た。LC-MSによると、この粗化合物は、本生成物34.9%を示した。この粗化合物を、そのまま次工程で使用した。
【0752】
(工程E)
工程Dの生成物(300mg)、ギ酸(5mL)の溶液を、70℃で30分間攪拌し、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液と酢酸エチルの間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗化合物を得た。この粗化合物を、溶離剤としてクロロホルム中の3%メタノールを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物100の100mgが純度84%で得られた。分取HPLCにより更に精製した。得られた分取液mLを減圧下で濃縮し、クロロホルムと水の間で分配した。分離した有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物40mg(37.3%)を乳白色固形物として得た。
【0753】
(工程F)
エーテル中の1M HCl(0.16ml, 0.16mmol)を、アセトン(5mL)中の工程Eの生成物(40mg, 0.14mmol)の攪拌溶液へ0℃で添加し、室温で30分間攪拌した。固形物が沈殿した。溶媒を真空下で完全に蒸留除去した。この固形物を、蒸留水中に溶解し、凍結乾燥し、生成物40mgを乳白色固形物として得た。
【化231】
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【0754】
(実施例191:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-フェニルシクロヘキシル)オキサゾリジン-2-オン)
【化232】
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(工程A)
THF(50mL)中のカリウムt-ブトキシド(2.3g, 20.68mmol)の冷溶液へ、イソシアノ酢酸エチル(2g, 20.68mmol)を、20分間かけて0℃で滴加し、室温で30分間攪拌した。その後THF(50mL)中の4-フェニルシクロヘキサノン(3.0g; 17.24mmol)を30分間かけて滴加し、その後室温で一晩攪拌した。反応の完了時に、反応混合物を、破砕した氷でクエンチし、次に酢酸エチルで抽出した。一緒にした酢酸エチル抽出物を、水(3×100mL)、引き続きブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、粗生成物を生じた。この粗生成物を、石油エーテル中の50%酢酸エチルで溶離する、中性アルミナを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、茶色の液体(2.5g, 62.5%)を生じ、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0755】
(工程B)
エタノール(200mL)中の工程Aの生成物(2.5g, 8.73mmol)の溶液を、パール装置内で、10%Pd-C(2g)上で、80psiの圧力下で18時間水素添加した。反応塊を、セライトを通して濾過し、エタノールで洗浄した。一緒にした濾液と洗浄液を、真空中で濃縮し、生成物(2g, 79.68%)を茶色シロップとして得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0756】
(工程C)
塩酸(35%)(150mL)中の工程Bの生成物(2g, 6.97mmol)の化合物を、16時間還流した。その後反応混合物を、トルエンと2回共蒸留し、その後ジエチルエーテルで洗浄し、有機不純物を除去し、真空中で濃縮し、生成物4g(1.5g, 83.33%)を帯黄白色固形物として得、これをそのまま更なる工程に使用した。
【0757】
更に工程Cから始まる方法6に従い、塩化チオニル(1mL, 12.87mmol)、トリエチルアミン(1.2mL, 8.86mmol)、二炭酸ジ-tert-ブチル(0.75mL, 3.5mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(2.7g, 47.32mmol)から出発し、表題化合物を合成した。その後真空中で濃縮し、混合された立体異性体1.2g(76.15%)を淡黄色油状液体として得た。これらの異性体をキラル分取HPLCにより分離し、各異性体600mgを得た。
【0758】
キラル分取HPLCの条件:
カラム:Chiralpak ADH (250×20mm) 5μ、移動相:ヘキサン:エタノール:DEA(95:5)、流量:18mL/分、波長:210nm、希釈剤:EtOH-ヘキサン。
その後、最初に溶離する異性体を、方法6に従い、塩化物(0.44g, 3.76mmol)、4-ブロモ-1,2,ジアミノベンゼン(0.358g, 1.91mmol)、フッ化セシウム(0.58g, 3.8mmol)、及びヨウ化銅(II)(54mg, 0.28mmol)、ギ酸(5mL)から出発し、更に処理した。
【化233】
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【0759】
(実施例192:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(1-フェニルピペリジン-4-イル)オキサゾリジン-2-オン)
方法6に従い、1-フェニルピペリジン-4-カルボアルデヒド(5g, 26.4mmol)、シアン化カリウム(2.57g, 3.96mmol)、炭酸アンモニウム(12.5g, 79.3mmol)、塩化チオニル(5mL, 61.8mmol)、二炭酸ジ-tert-ブチル(2g, 2mL, 9.6mmol)、トリエチルアミン(2.5mL, 17.6mmol)、LAH(0.98g, 25.86mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【0760】
工程Eにおいて、ラセミ体1.5gを、キラル分取HPLCを使用し、異性体に分離した。
カラム:Chiralpak ADH (250×20mm) 5μ、移動相:ヘキサン:エタノール:DEA(90:10:0.1)、流量:40mL/分、波長:210nm、希釈剤:EtOH-ヘキサン
最初に溶離する鏡像異性体0.35gを、方法6に従い、塩化チオニル(1.57g, 2mL, 13.24mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(0.25g, 1.34mmol)、フッ化セシウム(0.37g, 5.58mmol)、及びヨウ化銅(I)(35mg)、ギ酸(4mL)から出発し、更に処理した。
【化234】
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【0761】
(実施例193:(S)-4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)オキサゾリジン-2-オン)
【化235】
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(工程A)
MeOH(40mL)中のピペリジン-4-カルボン酸(4g, 30.96mmol)の攪拌溶液へ、SOCl
2(6.7mL, 92.90mmol)を0℃で滴加し、得られた反応混合物を加熱し、16時間還流した。反応混合物を減圧下で濃縮し、生成物(4.7g, 85%)を乳白色固形物として得た。
【0762】
(工程B)
DCM(75mL)中の工程Aの生成物(3.7g, 20.67mmol)の攪拌懸濁液へ、Et
3N(14.4mL, 103.35mmol)を0℃で添加し、引き続きBOC無水物(13.3mL, 62.01mmol)を滴加し、得られた反応混合物を室温で16時間攪拌した。この反応混合物へ水(50mL)を添加し、有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗化合物を、溶離剤としてクロロホルム中2%メタノールを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(5g, 99%)を無色の液体として得た。
【0763】
(工程C)
無水テトラヒドロフラン(25mL)中の水素化リチウムアルミニウム(937mg, 24.69mmol)の攪拌懸濁液へ、無水テトラヒドロフラン(25mL)中の工程Bの生成物(5g, 20.57mmol)を0℃で滴加し、得られた反応混合物を0℃で2時間攪拌した。この反応混合物を、飽和硫酸ナトリウムによりクエンチし、得られた反応混合物を室温で1時間攪拌し、セライト床を通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。一緒にした濾液を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物(3.5g, 79%)の化合物を白色固形物として得、これを次工程で更に精製することなく使用した。
【0764】
(工程D)
DCM(70mL)中の工程Cの化合物(3.5g, 16.279mmol)の攪拌溶液へ、IBX(9.1g, 32.55mmol)を添加し、得られた反応混合物を室温で48時間攪拌した。この反応混合物を濾過し、濾液を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗化合物を生じた。これを、石油エーテル中の50%酢酸エチルを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物2g(58%)を無色のゴム状の化合物として得た。本化合物は更に、方法6に従い合成した。
【0765】
(実施例194:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(1-フェニルエチル)オキサゾリジン-2-オン)
【化236】
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(工程A)
エタノール中の金属ナトリウム(1.86g, 80.86mmol)の溶液へ、アセトアミドマロン酸ジエチル(12.95g, 59.6mmol)を添加し、室温で30分間攪拌し、前記反応塊を0℃に冷却後、メチルフェニルブロミド(10g, 54.2mmol)を15分かけてゆっくり添加し、反応塊を75℃で14時間加熱した。反応塊を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物8.0g(64%)を茶色液体として得た。
【0766】
(工程B)
70%HCl(5.0ml, 10.0容量)中の工程Aの生成物(0.5g, 2.16mmol)の混合物を、100℃で14時間加熱し、反応塊を減圧下で蒸発させ、生成物0.28g(77%)を得た。
【0767】
(工程C)
メタノール(3mL)中の工程Bの生成物(0.3g, 1.6mmol)の溶液へ、塩化チオニル(0.75g, 5.02mmol)を0℃で添加し、還流温度で15時間加熱した。揮発物を真空中で除去し、得られた残渣を、クロロホルムと飽和炭酸水素ナトリウム溶液の間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物0.26g(81.2%)を淡黄色液体として得た。
【0768】
(工程D)
テトラヒドロフラン(2mL)中の工程Cの生成物(0.2g, 1.0mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(3mL)中の水素化リチウムアルミニウム(43mg, 1.1mmol)の懸濁液へ、0℃で添加し、室温で15分間攪拌した。この反応混合物を、飽和硫酸ナトリウム溶液でクエンチし、セライト上で濾過し、クロロホルムで洗浄した。濾液をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物150mg(88.18%)を淡茶色の液体として得た。
【0769】
(工程E)
トリエチルアミン(2.6mL, 16.6mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(2.08mL, 9.08mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中の工程Dの生成物(1.5g, 9.0mmol)の溶液へ室温で連続して添加し、かつ15時間攪拌した。このRMを水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した(2×30mL)。一緒にした有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗化合物を得た。これを、溶離剤として石油エーテル中の25%酢酸エチルを使用する中性アルミナ上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物1.65g(66.5%)を淡黄色シロップとして得た。
【0770】
(工程F)
塩化チオニル(1.64mL, 17.8mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Eの生成物(0.56g, 2.12mmol)の溶液へ、0℃で添加し、室温で攪拌し、かつ15時間攪拌した。揮発物を真空中で除去し、トルエンと2回共蒸留し、粗化合物を得た。溶離剤として石油エーテル中の50%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーによる精製は、生成物340mg(86.8%)を淡茶色シロップとして得、これは静置時に、クリーム色固形物に結晶化した。
【0771】
更に工程Dで始まる方法5に従い、工程Fの生成物(200mg, 1.0mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(230mg, 1.2mmol)、フッ化セシウム(228mg, 1.5mmol)及びヨウ化銅(13mg,0.15mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(17mg,0.15mmol)、ギ酸(5mL)から、本化合物を合成した。
【化237】
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【0772】
(実施例195:(S)-4-(4-プロポキシベンジル)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)オキサゾリジン-2-オン)
【化238】
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(工程A)
塩化チオニル(8mL, 110.3mmol)を、メタノール(100mL)中の化合物2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-フェニル)-プロピオン酸(10g, 55.19mmol)の攪拌溶液へ添加し、一晩還流した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を水に溶解し、酢酸エチルで抽出した。水層を、固形炭酸水素ナトリウムにより塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物10g(78%)を白色固形物として得た。
【0773】
(工程B)
トリエチルアミン(5.4mL, 38.87mmol)、BOC無水物(2.9mL, 12.95mmol)を、無水ジオキシン(40mL)中の化合物である工程Aの生成物(3g, 12.95mmol)の攪拌溶液へ連続添加し、室温で4時間攪拌した。この反応混合物を水へ注ぎ、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物2g(52%)を固形物として得た。
【0774】
(工程C)
ブロモプロパン(0.4mL, 4.40mmol)、炭酸カリウム(935mg, 6.77mmol)を、アセトニトリル中の工程Aの生成物(1g, 3.38mmol)の攪拌溶液へ連続添加し、一晩還流した。反応混合物を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、水と酢酸エチルの間で分配した。分離された有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物1g(87%)を油状物として得た。
【0775】
(工程D)
テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Cの生成物(900mg, 2.67mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の水素化リチウムアルミニウム(300mg, 8.01mmoL)の懸濁液へ0℃で滴加し、室温で5時間攪拌した。反応混合物を、飽和硫酸ナトリウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。分離した有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物800mg(96%)を乳白色固形物として得た。
【0776】
(工程E)
塩化チオニル(1.4mL, 19.41mmol)を、テトラヒドロフラン(75mL)中の化合物である工程Dの生成物(750mg, 2.42mmol)の攪拌溶液へ、0℃で添加し、室温で6時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗化合物を生じた。粗物質を、n-ペンタンで洗浄することにより精製し、生成物505mg(87%)を明茶色固形物として得た。
【0777】
更に工程Dで始まる方法5に従い、工程Eの生成物(500mg, 2.12mmol)、1,2-ジアミノ4-ヨードベンゼン(480mg, 2.55mmol)、フッ化セシウム(580mg, 3.82mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(29mg, 0.25mmol)及びヨウ化銅(49mg, 0.25mmol)、ギ酸(5mL)から出発し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化239】
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【0778】
(実施例196:(S)-4-(4-イソプロポキシベンジル)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)オキサゾリジン-2-オン)
【化240】
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(工程A)
2-ヨードプロパン(0.45mL, 4.40mmol)、炭酸カリウム(1g, 6.77mmol)を、アセトニトリル中の(S)-1-(メトキシカルボニル)-2-(4-ヒドロキシフェニル)エチルカルバミン酸tert-ブチル(1g, 3.38mmol)の攪拌溶液へ連続して添加し、一晩還流した。この反応混合物を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、水と酢酸エチルの間で分配した。分離した有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物900g(78%)を油状物として得た。
【0779】
(工程B)
テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Aの生成物(600mg, 2.61mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の水素化リチウムアルミニウム(300g, 8.01mmoL)の懸濁液に0℃で滴加し、室温で5時間攪拌した。反応混合物を飽和硫酸ナトリウムによりクエンチし、酢酸エチルで抽出した。分離した有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物600g(75%)を乳白色固形物として得た。
【0780】
(工程C)
塩化チオニル(1.13mL, 15.53mmol)を、テトラヒドロフラン(15mL)中の化合物180b(600mg, 1.94mmol)の攪拌溶液へ0℃で添加し、室温で6時間攪拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、粗化合物を生じた。この粗物質を、n-ペンタンによる洗浄により精製し、180c 415mg(91%)を明茶色固形物として得た。
更に、工程Dで始まる方法5に従い、工程Cの生成物(400mg, 1.70mmol)、1,2-ジアミノ4-ヨードベンゼン(397mg, 2.12mmol)、フッ化セシウム(485mg, 3.19mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(24mg, 0.21mmol)、ヨウ化銅(40mg, 0.21mmol)、ギ酸(5mL)、1Mエーテル-HCl(0.18mL, 0.18mmol)から出発し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化241】
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【0781】
(実施例197:(S)-4-(4-(シクロヘキシルオキシ)ベンジル)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)オキサゾリジン-2-オン)
【化242】
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(工程A)
N,N-ジメチルホルムアミド(200mL)中のシクロヘキシルブロミド(30mL, 163.06mmol)、p-ヒドロキシベンズアルデヒド(20g, 163.7mmol)、触媒量のヨウ化テトラブチルアンモニウム(500mg)及び炭酸カリウム(113g, 138.21mmol)の混合物を、140℃で18時間攪拌した。この反応混合物を、氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物18g(53.8%)を得た。
【0782】
(工程B)
馬尿酸(3.17g, 17.72mmol)、無水酢酸ナトリウム(1.45g, 17.72mmol)を、無水酢酸(20mL)中の工程Aの生成物(3.6g, 17.72mmol)の溶液へ引き続き添加し、18時間還流した。この反応混合物を0℃まで冷却し、エタノール(20mL)を添加し、2時間静置した。沈殿した固形物を濾過し、エタノール及び熱水で洗浄し、真空中で乾燥し、生成物2.6g(42.5%)を白色固形物として得た。
【0783】
(工程C)
工程Bの生成物(10g, 28.82mmol)及び3N塩酸(100mL)の混合物を、還流温度で12時間加熱した。この反応混合物を、減圧下で濃縮し、真空中で乾燥し、工程Cの生成物10g(95%)を茶色固形物として得た。
【0784】
(工程D)
エタノール(120mL)中の工程Cの生成物(10g, 27.39mmol)の溶液を、10%Pd-C(2g)上で、パール装置内、60psiで6時間水素添加した。この反応塊をセライトを通して濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、生成物5g(50%)を茶色固形物として得た。
【0785】
(工程E)
塩化チオニル(3mL, 40.87mmol)を、メタノール(50ml)中の工程Dの生成物(5.0g, 13.62mmoL)の溶液へ、アルゴン大気下、0℃で添加し、65℃で12時間加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水性飽和炭酸水素ナトリウムで塩基性とし、酢酸エチルで抽出した(3×25ml)。一緒にした有機層を、ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物(5.0g, 96%)を白色固形物として得た。
【0786】
(工程F)
水素化リチウムアルミニウム(550mg, 13.12mmol)を、無水THF(60mL)中の工程Eの生成物(5g, 13.12mmol)の溶液へ、0℃で3回に分けて添加し、室温で12時間攪拌した。この反応混合物を、0℃まで冷却し、飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。粗化合物を、60〜120シリカメッシュを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、クロロホルム中の2%メタノールで純粋な化合物を溶離し、生成物3g(68.3%)を茶色固形物として得た。
【0787】
(工程G)
酢酸(50mL)中の10%Pd-C(300mg, 10%)の溶液へ、工程Fの生成物(3.0g, 8.84mmol)を添加し、パール装置内、80Psiで36時間水素添加した。この触媒をセライトパッドを通して濾過し、真空中で濃縮し、乾燥し、生成物1.5g(68.3%)を無色の液体として得た。
【0788】
(工程H)
Boc無水物(0.56mL, 2.46mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中の工程Gの生成物(500mg, 2.00mmol)及びトリエチルアミン(0.54mL, 4.00mmol)の溶液へ添加し、3時間攪拌した。この反応混合物を水(10mL)で洗浄し、ジクロロメタンで抽出した(3×20mL)。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物350mg(50%)を黄色液体として得た。
【0789】
(工程I)
塩化チオニル(0.6mL, 8.02mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Hの生成物(350mg, 1.0Ommol)の溶液へ0℃で添加し、室温で12時間攪拌した。この反応混合物を真空中で濃縮し、飽和NaHCO
3溶液で塩基性とし、クロロホルムで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物200mg(72.7%)を無色の液体として得た。
【0790】
更に、工程Dで始まる方法5に従い、工程Iの生成物(200mg, 0.727mmol)、1,2-ジアミノ4-ブロモベンゼン(152mg, 0.872mmol)、フッ化セシウム(165mg, 1.08mmol)及びヨウ化銅(20mg, 0.109mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(12mg,0.108mmol)、ギ酸(10mL)から出発し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化243】
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【0791】
(実施例198:4-(4-モルホリノベンジル)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)オキサゾリジン-2-オン)
【化244】
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(工程A)
4-フルオロベンゾニトリル(10g, 0.82mmol)及びモルホリン(50mL)の混合物を、スチール製ボンベ(steal bomb)内で、100℃で一晩攪拌した。この反応混合物を、水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物7gをゴム状の固形物として得た。
【0792】
(工程B)
工程Aの生成物(7g, 37.23mmol)及び濃HClの混合物を、一晩還流した。この反応混合物を、減圧下で濃縮し、生成物8.3g(96.3%)をHCl塩として生じた。
【0793】
(工程C)
塩化チオニル(5.8mL, 80.30mmol)を、メタノール(80mL)中の工程Bの生成物(8.3g, 40.19mmol)の反応混合物へ0℃で添加し、一晩還流した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、粗化合物を生じ、これをEtOACと飽和NaHCO
3溶液の間で分配した。分離した有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、乾燥し、生成物6g(67.5%)を固形物として得た。
【0794】
(工程D)
テトラヒドロフラン(50mL)中の工程Cの生成物(6g, 27.32mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(20mL)中の水素化リチウムアルミニウム(2g, 54.21mmol)の懸濁液へ-15℃で添加し、室温で2時間攪拌した。反応混合物を、飽和硫酸ナトリウム溶液でクエンチし、セライトパッドを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、濾液を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物4.12g(78.58%)を黄色固形物として得た。
【0795】
(工程E)
クロロホルム(25mL)中の工程Dの生成物(4.1g, 21.2mmol)、塩化チオニル(4.5mL, 63.8mmol)の混合物を、還流温度で一晩攪拌した。この反応混合物を、減圧下で濃縮し、乾燥し、生成物4g(91.3%)を油状物として得た。
【0796】
(工程F)
アセトアミドマロン酸ジエチル(12.64g, 0.058mmol)を、金属ナトリウム(890mg, 38.80mmol)をエタノール(20mL)中に0℃で溶解することにより、新たに調製したナトリウムエトキシド溶液に添加し、室温で30分間攪拌した。テトラヒドロフラン(25mL)中の工程Eの生成物(4g, 19.42mmol)の溶液を、この反応混合物へ0℃で滴加し、室温で一晩攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチルと水の間で分配した。分離した有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗化合物を生じ、これを、石油エーテル中の30%酢酸エチルで溶離することによる、シリカゲル(100〜200メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物6g(81%)をゴム状の固形物として生じた。
【0797】
(工程G)
工程Fの生成物(6g, 15.3mmol)及び濃HClの混合物を、一晩還流した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、生成物3.5g(91.6%)をHCl塩として得た。
【0798】
(工程H)
塩化チオニル(1.56mL, 21mmol)を、メタノール(30mL)中の工程Gの生成物(3.5g, 14mmol)の反応混合物へ0℃で添加し、一晩還流した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、粗化合物を生じ、これをEtOACと飽和NaHCO
3溶液の間で分配した。分離した有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、乾燥し、生成物3g(81%)を固形物として得た。
【0799】
(工程I)
テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Hの生成物(2g, 7.57mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(20mL)中の水素化リチウムアルミニウム(370g, 9.84mmol)の攪拌溶液へ-15℃で添加し、室温で2時間攪拌した。反応混合物を、飽和硫酸ナトリウム溶液でクエンチし、セライトパッドを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、かつ濾液を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物1.6g(89.8%)を黄色固形物として得た。
【0800】
(工程K)
Boc無水物を、ジクロロメタン(15mL)中の工程Iの生成物(1.6g, 6.77mmol)、トリエチルアミン(1.4mL, 13.54mmol)の攪拌溶液へ添加し、室温で1時間攪拌した。この反応混合物を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、生成物700mg(30.83%)をゴム状の固形物として得た。
【0801】
(工程L)
塩化チオニル(0.7mL, 0.96mmol)を、テトラヒドロフラン(15mL)中の工程Kの生成物(700mg, 0.48mmol)の攪拌溶液へ0℃で添加し、室温で3時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、飽和NaHCO
3溶液で塩基性とし、クロロホルムで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗化合物を生じた。これを、溶離剤として石油エーテル中の25%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物200mg(38%)を固形物として得た。更に、工程Dから始まる方法5に従い、エーテル(0.2mL)中の工程Lの生成物(175mg, 0.67mmol)、1,2-ジアミノ4-ヨードベンゼン(140mg, 0.8mmol)、フッ化セシウム(200mg, 1.32mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(20mg)及びヨウ化銅(35mg)、ギ酸(2mL)、1M HClから開始し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化245】
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【0802】
(実施例199:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-フェネチルオキサゾリジン-2-オン)
【化246】
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(工程A)
アセトアミドマロン酸ジエチル(9.39g, 43.22mmol)を、ナトリウム(2.49g, 108.05mmol)を無水エタノール(80mL)に0℃で添加することにより得られる、新たに調製したナトリウムエトキシド溶液に添加した。このRMを室温に温め、25分間攪拌した。0℃まで冷却し、(2-ブロモエチル)ベンゼン(8.0g, 43.22mmol)の溶液を添加した。この反応塊を室温まで温め、1時間攪拌し、15時間還流加熱した。溶媒を真空中で蒸発させ、得られた残渣を、水と酢酸エチルの間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗化合物を得た。
溶離剤として石油エーテル中の25%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーによる精製は、生成物2.89g(20.83%)をクリーム色固形物として得た。
【0803】
(工程B)
濃塩酸(20mL)中の工程Aの生成物(2.88g, 8.97mmol)の懸濁液を、26時間還流加熱した。揮発物を真空中で蒸発させ、トルエンと共蒸発させ、減圧下で乾燥し、生成物1.46g(90.96%)を乳白色固形物として得た。
【0804】
(工程C)
塩化チオニル(1.2mL, 16.44mmol)を、メタノール(20mL)中の工程Bの生成物(1.45g, 8.10mmol)の溶液へ0℃で添加した。この反応混合物を、15時間還流加熱した。揮発物を真空中で蒸発させ、得られた残渣を、クロロホルムと飽和炭酸水素ナトリウム溶液の間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物1.36g(87.2%)を淡黄色液体として得た。
【0805】
(工程D)
テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Cの生成物(1.05g, 5.44mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(30mL)中の水素化リチウムアルミニウム(206mg, 5.44mmol)の懸濁液へ0℃で添加した。反応塊を15分間攪拌した。0℃まで再冷却し、飽和硫酸ナトリウム溶液でクエンチした。セライト上で濾過し、クロロホルムで洗浄した。一緒にした濾液と洗浄液を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物800mg(89.18%)を淡茶色液体として得た。
【0806】
(工程E)
トリエチルアミン(1.4mL, 10.04mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(1.4mL, 6.10mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中の工程Dの生成物(800mg, 4.84mmol)の溶液へ室温で連続添加し、15時間攪拌した。このRMを水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した(2×30mL)。一緒にした有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗化合物を得た。溶離剤として石油エーテル中の25%酢酸エチルを使用する中性アルミナ上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製で、生成物800mg(62.5%)を淡黄色シロップとして得た。
【0807】
(工程F)
塩化チオニル(2.0mL, 27.39mmol)を、テトラヒドロフラン(20mL)中の工程Eの生成物(800mg, 3.02mmol)の溶液へ0℃で添加した。この反応塊を室温まで温め、15時間攪拌した。揮発物を真空中で蒸発させ、トルエンと2回共蒸留し、粗物質を得た。溶離剤として石油エーテル中の50%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーによる精製は、工程Fの生成物500mg(86.8%)を淡茶色シロップとして得、これは静置時にクリーム色の固形物に結晶化した。
【0808】
更に、工程Dから始まる方法5に従い、エーテル(0.39mL, 0.39mmol)中の工程Fの生成物(480mg, 2.51mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(470mg, 2.51mmol)、フッ化セシウム(572mg, 3.76mmol)及びヨウ化銅(72mg, 0.376mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(43mg, 0.376mmol)、ギ酸(5mL)、1M HClから出発し、塩酸塩として、本化合物を合成した。
【化247】
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【0809】
(実施例200:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(シクロヘキシルオキシ)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法6に従い、4-(シクロヘキシルオキシ)ベンズアルデヒド(4g, 19.60mmol)、シアン化カリウム(1.60g, 24.50mmol)、炭酸アンモニウム(5.64g, 58.8mmol)、10%水性水酸化ナトリウム(80mL)、10%水性水酸化ナトリウム溶液(120mL)、二炭酸ジtert-ブチル(14.47g, 66mmol)、炭酸カリウム(1.78g, 129.94mmol)、ヨウ化メチル(1.46g, 10.31mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(1.13g, 29.76mmol)、塩化チオニル(20mL, 273.9mmol)、4-ブロモ-1,2-ジアミノベンゼン(561mg, 3.0mmol)、フッ化セシウム(912mg, 6.0mmol)、ヨウ化銅(85mg,0.45mmol)、ギ酸(5mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化248】
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【0810】
(実施例201:(S)-3-(7-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-プロポキシフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
(S)-4-(4-プロポキシフェニル)オキサゾリジン-2-オンを、出発材料として使用し、かつその合成は既に先に説明されている。
(S)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(1当量, 0.1g, 0.45mmol)、5-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量, 0.091g, 0.45mmol)、ヨウ化銅(I)(0.1当量, 0.009g, 0.045mmol)、フッ化セシウム(2当量, 0.137g, 0.9mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量, 0.006mL, 0.05mmol)から出発し、本化合物を合成した。乾燥させた固形物を、反応フラスコ内で一緒にし、かつこのフラスコをアルゴンで掃流した。ジオキサン4mL中のシクロヘキサン-1,2-ジアミンの溶液を、フラスコに添加した。この反応物を、95℃で48時間攪拌し、その後反応物を45℃まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過した。このパッドを温ジクロロメタンで洗浄し、溶液を減圧下で濃縮した。中間生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を使用するFPLCにより精製した。収量:0.092g(59.9%)。
【0811】
(S)-3-(3,4-ジアミノ-5-メチルフェニル)-4-(4-プロポキシフェニル)オキサゾリジン-2-オンを、オルトギ酸トリエチル中に溶解し、30分間還流した。冷却後、過剰なオルトギ酸トリエチルを減圧下で除去した。最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を使用する、FPLCにより精製した。
【化249】
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【0812】
(実施例202:(S)-3-(6,7-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-プロポキシフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
(S)-4-(4-プロポキシフェニル)オキサゾリジン-2-オンを出発材料として使用し、かつその合成は既に先に説明されている。
(S)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(1当量, 0.1g, 0.45mmol)、5-ブロモ-3,4-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量, 0.097g, 0.45mmol)、ヨウ化銅(I)(0.1当量, 0.009g, 0.045mmol)、フッ化セシウム(2当量, 0.137g, 0.9mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.1当量, 0.006mL, 0.05mmol)から出発し、本化合物を合成した。乾燥させた固形物を、反応フラスコ内で一緒にし、かつこのフラスコをアルゴンで掃流した。ジオキサン4mL中のシクロヘキサン-1,2-ジアミンの溶液を、フラスコに添加した。この反応物を、95℃で48時間攪拌し、その後反応物を45℃まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過した。このパッドを温ジクロロメタンで洗浄し、溶液を減圧下で濃縮した。中間生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を使用するFPLCにより精製した。収量:0.020g(12.5%)。
【0813】
(S)-3-(4,5-ジアミノ-2,3-ジメチルフェニル)-4-(4-プロポキシフェニル)オキサゾリジン-2-オンを、オルトギ酸トリエチル中に溶解し、30分間還流した。冷却後、過剰なオルトギ酸トリエチルを減圧下で除去した。最終生成物を、クロロホルム−メタノール勾配(0→10%)を使用する、FPLCにより精製した。
【化250】
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【0814】
(実施例203:(S)-4-(4-(2-メトキシエトキシ)フェニル)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)オキサゾリジン-2-オン)
【化251】
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(工程A)
2-メトキシエタノール(0.389mg, 5.12mmol)、トリフェニルホスフィン(1.68g, 6.4mmol)を、THF(20mL)中の(メトキシカルボニル)(4-ヒドロキシフェニル)メチルカルバミン酸tert-ブチル(1.2g,4.27mmol)の溶液へ添加し、10分間攪拌した。DEAD(1.16g, 6.4mmol)を添加した。その後一晩還流加熱した。出発材料の完了時に、反応混合物を室温まで冷却した。その後水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。一緒にした酢酸エチル抽出物を、水で(3×100mL)、引き続きブラインで(2×100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。その後真空中で濃縮し、生成物800mg(57.14%)を淡黄色油状液体として得た。
【0815】
(工程B)
メタノール(20mL)中の工程Aの生成物(800mg, 3.31mmol)の溶液へ、水素化ホウ素ナトリウム(500mg, 13.27mmol)を一度に0℃で添加し、室温で16時間十分に攪拌した。その後メタノールを蒸留し、得られた残渣を、酢酸エチルで抽出した。一緒にした酢酸エチル抽出物を、水で(3×100mL)、引き続きブラインで(2×100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。その後真空中で濃縮し、生成物700mg(97.22%)を淡黄色油状液体として得た。
【0816】
(工程C)
無水THF(20ml)中の工程Bの生成物(700mg, 2.25mmol)の溶液へ、塩化チオニル(0.32mL, 4.5mmol)を0℃で添加し、室温で16時間十分に攪拌した。その後RMを真空中で濃縮し、生成物450mg(84%)を淡黄色固形物として得た。更に、方法6に従い、工程Cの生成物(0.45g, 1.89mmol)、4-ブロモ-1,2,ジアミノベンゼン(0.355g, 1.89mmol)、フッ化セシウム(0.577g, 3.79mmol)及びヨウ化銅(II)(54mg, 0.28mmol)、2-ジアミノシクロヘキサン(32mg, 0.28mmol)、ギ酸(5mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化252】
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【0817】
(実施例204:(S)-4-(4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアルデヒド(3g, 15.70mmol)、2.3M n-ブチルリチウム(13.65mL, 15.7mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(11.21g, 17mmol)、次亜塩素酸t-ブチル(2.7mL, 22.32mmol)、カルバミン酸t-ブチル(2.66g, 22.72mmol)、0.4M水性水酸化ナトリウム(水57mL中0.9g)、オスミウム酸塩二水和物(100mg, 0.29mmol)、塩化チオニル(1.2mL, 16.49mmol)、4-ブロモ1,2-ジアミノベンゼン(0.31mg, 0.1.672mmol)、及びヨウ化銅(44mg, 0.228)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(26mg, 0.228)、ギ酸(3mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化253】
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【0818】
(実施例205:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法6に従い、2,6-ジフルオロ-4-メトキシベンズアルデヒド(4g, 23.25mmol)、シアン化カリウム(1.8mg, 27.90mmol)、炭酸アンモニウム(10.95g, 69.76mmol)、10%水性水酸化ナトリウム(50mL)、塩化チオニル(2.6mL, 36.86mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(2.31g, 64.37mmol)、トリエチルアミン(2.4mL, 17.73mmol)、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.5mL, 7.09mmol)、塩化チオニル(3.3mL, 46.2mmol)、4-ブロモ-1,2,ジアミノベンゼン(0.734 g, 3.93mmol)、フッ化セシウム(1.19g, 7.86mmol)及びヨウ化銅(II)(112mg, 5.89mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(67mg,5.89mmol)、ギ酸(5mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化254】
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【0819】
(実施例206:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(ジエチルアミノ)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法6に従い、(R)-1-(4-(ジエチルアミノ)フェニル)-2-ヒドロキシエチルカルバミン酸tert-ブチル(0.500g, 21.623mmol)、塩化チオニル(0.95mL, 12.98mmol)、4-ブロモ-1,2-ジアミノベンゼン(219mg, 1.175mmol)、フッ化セシウム(324mg, 2.136mmol)及びヨウ化銅(30mg, 0.160mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(0.02, 0.1602mmol)、ギ酸(5mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化255】
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【0820】
(実施例207:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(ビス(2-メトキシエチル)アミノ)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法6に従い、(R)-1-(4-(ビス(2-メトキシエチル)アミノ)フェニル)-2-ヒドロキシエチルカルバミン酸tert-ブチル(0.350g, 0.951mmol)、塩化チオニル(0.55mL, 7.608mmol)、4-ブロモ-1,2-ジアミノベンゼン(111mg, 0.598mmol)、フッ化セシウム(165mg, 1.08mmol)及びヨウ化銅(15mg, 0.081mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(0.06, 0.598mmol)、ギ酸(5mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化256】
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【0821】
(実施例208:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(diシクロプロピルアミノ)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
【化257】
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(工程A)
DMSO(50mL)中の4-フルオロベンゾニトリル(6g, 0.0495mole)、シクロプロピルアミン(10.3ml, 0.1487mole)及び炭酸カリウム(34.21g, 0.198mole)の懸濁液を、6時間還流した。この反応塊を冷却し、氷水(100ml)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。分離した有機層をブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗化合物を得、これを溶離剤として石油エーテル中の10%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物5gを白色固形物として得た。
【0822】
(工程B)
シアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.98g, 47.4mmol)を、酢酸(40ml)及び1-エトキシシクロプロピルオキシトリメチルシラン中の工程Aの生成物(5g, 31.64mmol)の攪拌溶液に室温で添加し、85℃で3時間加熱した。室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及びブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗化合物を生じた。これを、溶離剤として石油エーテル中8%酢酸エチルを使用する中性アルミナ上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物3gを白色結晶固形物として得た。
【0823】
(工程C)
トルエン中の25%DIBAL(11.47ml, 20.2mmol)を、無水DCM(20ml)中の工程Bの生成物(2g, 10mmol)の溶液へ-45℃で滴加し、1.5時間攪拌し、この反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(50ml)によりクエンチし、酢酸エチル(200ml)により抽出した。有機層を分離し、水、ブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗化合物を得、これを、溶離剤として石油エーテル中の40%酢酸エチルを使用するアルミナ上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物2gを黄色液体として得た。
【0824】
更に、方法5に従い、工程Cの生成物(1.6g, 7.96mmol)、ヘキサン中2.3M n-ブチルリチウム(6.19mL, 14.92mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.68g, 15.92mmol)、次亜塩素酸t-ブチル(2mL, 18.85mmol)、Bocカルバメート(2.17g, 18.60mmol)、(DHQ)
2PHAL(240mg, 0.309mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(90mg, 0.247mmol)、塩化チオニル(0.439mL, 6.024mmol)、4-ブロモ-1,2-ジアミノベンゼン(130mg, 0.697mmol)、フッ化セシウム(212mg,1.395mmol)及びヨウ化銅(20mg, 0.104mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(1mL)、酢酸ホルムアミジン(23mg, 0.219mmol)から出発し、本化合物を合成した。
【化258】
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【0825】
(実施例209:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(ビフェニル-4-イル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5において説明したとおり、4-ビニルビフェニル(1.55g, 8.6mmol)、カルバミン酸エチル(2.38g, 26.7mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(2.6g, 13.2mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.402g, 0.52mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.127g, 0.34mmol)、0.38M水性NaOH(74mL, 28mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.35g, 1.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.029g, 0.15mmol)、フッ化セシウム(0.456g, 3mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.018mL, 0.15mmol)、オルトギ酸トリエチル(10ml)から出発し、本化合物を合成した。
【化259】
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【0826】
(実施例210、211、212:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(4-オキソシクロヘキシル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン、3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(4-メトキシシクロヘキシル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン、及び3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
【化260】
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(工程A)
水素化ホウ素ナトリウム(0.54g, 14.36mmol)を、エタノール(50ml)中の4-フェニルシクロヘキサノン(5.0g, 28.73mmol)の溶液へ室温で添加し、0.5時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、反応混合物を塩化アンモニウム溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固させ、生成物5.0gを白色固形物として得た。
【0827】
(工程B)
硫酸水素テトラブチルアンモニウム(1.42g, 4.21mmol)、引き続き硫酸ジメチル(14.15g, 112.35mmol)を、50%NaOH:トルエンの1:1比の混合液(100ml)中の工程Aの生成物(5.0g, 28.08mmol)の溶液へ添加し、80℃で48時間加熱した。この反応混合物を水で希釈し、10%HClで酸性とし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固させ、粗化合物を得た。粗化合物を、石油エーテル中の2〜4%酢酸エチルで溶離する、シリカゲル(60〜120メッシュ)上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物4.0gを無色の油状物として得た。
【0828】
(工程C)
クロロシュウ酸エチル(7.16mL, 63.15mmol)及びAlCl
3(8.42g, 63.15mmol)を、ジクロロメタン(60mL)中の工程Bの生成物(2.0g, 13.33mmol)の溶液へ-20℃で添加した。この混合物を1時間攪拌し、室温に2時間放置した。飽和NaHCO
3溶液で0℃でクエンチし、濾過し、過剰な酢酸エチル(200mL)で洗浄し、有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、減圧下で蒸発させ、生成物3.0gを茶色液体として得た。
【0829】
(工程D)
塩酸ヒドロキシルアミン(1.44g, 20.68mmol)及び酢酸ナトリウム(1.69g, 20.68mmol)を、エタノール(30mL)中の工程Cの生成物(2.5g, 10mmol)の溶液へ添加し、80℃で2時間加熱した。その後反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を蒸発乾固させ、粗化合物を生じた。粗化合物を、水中に懸濁し、ジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固させ、生成物3.1gを無色の液体として得た。
【0830】
(工程E)
エタノール中の10%Pd-C(0.62g, 20%)の溶液へ、工程Dの生成物(3.1g, 10.16mmol)を添加し、80Psi、室温で一晩水素添加した。その後触媒をセライト床を通して濾過し、溶媒を蒸発させ、生成物3.0gを無色の液体として得た。
【0831】
(工程F)
Boc無水物(2.23g, 10.3mmol)を、ジクロロメタン(30mL)中の工程Eの生成物(3.0g, 10.30mmol)及びトリエチルアミン(1.6mL, 12.37mmol)の溶液へ添加し、室温で一晩攪拌した。反応混合物を、水(30mL)で洗浄し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。一緒にした有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固させ、粗生成物2.9gを茶色油状物として得た。
【0832】
(工程G)
水素化ホウ素ナトリウム(0.82g, 21.48mmol)を、エタノール(30mL)中の工程Fの生成物(2.1g, 5.37mmol)の溶液へ室温で添加し、50℃で3時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗物質を生じた。粗物質を、飽和NH
4Cl溶液(25mL)でクエンチし、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を一緒にし、ブライン溶液で洗浄し、蒸発乾固させ、生成物1.5gをゴム状の塊として得た。
【0833】
(工程H)
塩化チオニル(2.5mL, 34.38mmol)を、テトラヒドロフラン(20mL)中の工程Gの生成物(1.5g, 4.29mmol)の溶液へ0℃で添加した。その後この反応混合物を、12時間室温とした。溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3溶液(10mL)で塩基性とし、かつクロロホルム(3×25mL)で抽出し、一緒にした有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物1.0gを乳白色固形物として生じた。
【0834】
(工程I)
1,4-ジオキサン(15mL)中の工程Hの生成物(1g, 3.63mmol)、1,2-ジアミノ4-ブロモベンゼン(0.74g, 3.99mmol)、フッ化セシウム(1.1g, 7.26mmol)及びヨウ化銅(0.1g, 0.54mmol)の混合物を、アルゴンガスで15分間掃流した。この反応混合物へ1,2-ジアミノシクロヘキサン(61mg, 0.22mmol)を添加し、掃流を更に15分間継続した。反応塊を密封チューブ内で120℃で24時間攪拌した。この反応混合物を、セライトを通して濾過し、ジオキサンで洗浄し、減圧下で蒸発乾固させた。粗生成物を、溶離剤としてクロロホルム中の3%メタノールで溶離する、中性アルミナ上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物1gを淡茶色固形物として得た。
【0835】
(実施例211)
工程Iの生成物(1.1g, 2.62mmol)、ギ酸(10mL)の混合物を、90℃で1時間攪拌し、この反応混合物を減圧下で濃縮し、粗物質を生じた。粗物質を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液により塩基性とし、クロロホルムで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させ、粗物質を得た。粗化合物を、n-ペンタンで摩砕し、乾燥し、実施例211の化合物1gを得た。MS m/z 392.5 (M+H)
+, HPLC [A]: 保持時間 12.00分(92.96%)。
【0836】
(実施例212)
無水ジクロロメタン(30mL)中のヨウ化カリウムで飽和された18-クラウン-6(4.46g, 16.87mmol)の溶液を、実施例211の化合物(1.1g, 2.81mmol)の溶液へ添加し、-30℃に冷却し、これに三臭化ホウ素(0.8mL, 8.43mmol)を添加し、室温で3時間攪拌した。この反応混合物を炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチし、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固させ、粗化合物を得た。粗化合物を、クロロホルム中の3〜4%メタノールで溶離し、中性アルミナ上で精製し、実施例212の化合物450mgを得た。MS m/z 378.4 (M+H)
+;HPLC [A]: 保持時間 9.95分(93.81%)。
【0837】
(実施例210)
ジクロロメタン(20mL)中の実施例212の化合物(0.4g, 1.06mmol)の溶液を、DMSO(7mL)中のIBX(0.89g, 3.18mmol)の懸濁液へ添加し、室温で一晩攪拌した。この反応混合物を濾過し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させ、PQPL-188 (HPLC-93%)300mgを乳白色固形物として得た。80mgを、クロロホルム中の4%メタノールで溶離する、分取TLCにより、更に精製し、実施例153の化合物50mgを乳白色固形物として得た。
【化261】
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【0838】
(実施例213:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(4-モルホリノシクロヘキシル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、n-ブチルリチウム(ヘキサン中2.3M;3.66mL, 7.32mmol)、トリフェニルホスホニウムブロミド(2.6g, 7.32mmol)、4-(4-モルホリノシクロヘキシル)ベンズアルデヒド(1g, 3.66mmol)、次亜塩素酸t-ブチル(1.13mL, 8.85mmol)、Bocカルバメート(1.03g, 8.85mmol)、0.4M水性水酸化ナトリウム(10mL中360mg)、(DHQ)
2PHAL(114mg,mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(40mg, 0.12mmol)、塩化チオニル(0.6mL, 8mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(160mg, 0.84mmol)及びフッ化セシウム(190mg, 1.26mmol)、ヨウ化銅(25mg, 0.13mmol)及び1,2-ジアミノシクロヘキサン(15mg, 0.13mmol)、ギ酸(10mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化262】
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【0839】
(実施例214:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(ピロリジン-1-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
【化263】
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先に説明されたように、以下から出発し、本化合物を合成した:
(工程A)
1-フェニルピロリジン(1g, 6.8mmol)、2-クロロ-2-オキソ酢酸エチル(0.84mL, 7.5mmol)、塩化アルミニウム(1.81g, 13.6mmol)。
【0840】
(工程B)
塩酸ヒドロキシルアミン(0.17g, 2.49mmol);酢酸ナトリウム(0.27g, 3.32mmol)。
【0841】
(工程C)
PdC(10%, 0.02g)。
【0842】
(工程D)
THF中の水素化リチウムアルミニウムの2M溶液(1.3mL, 2.62mmol)。
【0843】
(工程E)
ジ-(イミダゾール-1-イル)メタノン(0.2g, 1.23mmol)、更に、方法5工程Dに従い、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.066g, 0.28mmol)、ヨウ化銅(I)(0.006g, 0.028mmol)、フッ化セシウム(0.085g, 0.56mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.004mL, 0.028mmol)、オルトギ酸トリエチル(1ml)から出発する。
【化264】
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【0844】
(実施例215:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(ピペリジン-1-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
4-(ピペリジン-1-イル)ベンズアルデヒド(2g, 10.6mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.1g, 14.3mmol)、THF中のブチルリチウム1.6M溶液(8.9mL, 14.3mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:1.5g(75.7%)。
【0845】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(1.5g, 8mmol)、カルバミン酸エチル(2.22g, 24.9mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(2.41g, 12.23mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.312g, 0.4mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.118g, 0.32mmol)、0.41M水性NaOH(60.2mL, 24.5mmol)。収量:0.38g(16.2%)。
【0846】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.38g, 1.3mmol)、0.2M水性NaOH(35.75ml)。収量:0.24g(75%)。
【0847】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.24g, 1mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.234g, 1mmol)、ヨウ化銅(I)(0.019g, 0.1mmol)、フッ化セシウム(0.304g, 2mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.013mL, 0.1mmol)、オルトギ酸トリエチル(4ml)。収量:0.010g(6.9%)。
【化265】
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【0848】
(実施例216:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
3-(ピペリジン-1-イル)ベンズアルデヒド(1.5g, 7.9mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(3.83g, 10.7mmol)、THF中のブチルリチウムの1.6M溶液(6.7mL, 10.7mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:1.1g(74%)。
【0849】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(1.1g, 5.9mmol)、カルバミン酸エチル(1.62g, 18.21mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.76g, 8.96mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.229g, 0.29mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.087g, 0.23mmol)、0.41M水性NaOH(44mL, 17.9mmol)。収量:0.2g(11.6%)。
【0850】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.2g, 0.68mmol)、0.2M水性NaOH(18.8ml)。収量:0.15g(89%)。
【0851】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.15g, 0.61mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.142g, 0.61mmol)、ヨウ化銅(I)(0.011g, 0.06mmol)、フッ化セシウム(0.183g, 1.22mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.008mL, 0.06mmol)、オルトギ酸トリエチル(10ml)。
【化266】
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【0852】
(実施例217:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-モルホリノフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A):
4-モルホリノベンズアルデヒド(2g, 10.5mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.04g, 14.12mmol)、THF中のブチルリチウムの1.6M溶液(8.8mL, 14.12mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:0.78g(58.6%)。
【0853】
(工程B):
工程Aから得られた生成物(0.78g, 4.1mmol)、カルバミン酸エチル(1.14g, 12.7mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.24g, 6.3mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.16g, 0.21mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.06g, 0.16mmol)、0.41M水性NaOH(30.7mL, 12.5mmol)。収量:0.4g(33.1%)。
【0854】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.4g, 1.4mmol)、メタノール中の0.2M NaOH(37.5ml)。収量:0.285g(60.1%)。
【0855】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.14g, 0.56mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.13g, 0.56mmol)、ヨウ化銅(I)(0.011g, 0.06mmol)、フッ化セシウム(0.17g, 1.13mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.008mL, 0.06mmol)、オルトギ酸トリエチル(4ml)。
【化267】
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【0856】
(実施例218:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(3-モルホリノフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
3-モルホリノベンズアルデヒド(2g, 10.5mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.04g, 14.12mmol)、THF中のブチルリチウムの2M溶液(8.8mL, 14.12mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:1.16g(58.6%)。
【0857】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(1.16g, 6.14mmol)、カルバミン酸エチル(1.7g, 19mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.84g, 9.36mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.239g, 0.31mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.09g, 0.25mmol)、0.41M水性NaOH(46.2mL, 18.7mmol)。収量:0.27g(14.9%)。
【0858】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.27g, 0.92mmol)、0.2M水性NaOH(25.3ml)。収量:0.180g(80%)
【0859】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.07g, 0.28mmol)、4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(0.066g, 0.28mmol)、ヨウ化銅(I)(0.006g, 0.03mmol)、フッ化セシウム(0.085g, 0.56mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.004mL, 0.03mmol)、オルトギ酸トリエチル(2ml)。
【化268】
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【0860】
(実施例219:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
【化269】
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(工程A)
クロロシュウ酸エチル(5.5mL, 49.38mmol)及びAlCl
3(6.5g, 49.38mmol)を、ジクロロメタン(25mL)中のテトラヒドロ-4-フェニル-2H-ピラン(2.0g, 12.34mmol)の溶液へ-20℃で添加した。この混合物を1時間攪拌し、2時間室温とした。その後混合物を、飽和NaHCO
3溶液により0℃でクエンチし、濾過し、過剰な酢酸エチル(200mL)で洗浄し、かつ有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させ、生成物2.0g(62.5%)を茶色液体として得た。
【0861】
(工程B)
塩酸ヒドロキシルアミン(1.65g, 23.86mmol)及び酢酸ナトリウム(1.95g, 23.86mmol)を、エタノール(25mL)中の工程Bの生成物(2.5g, 9.54mmol)の溶液へ添加し、80℃で12時間加熱した。その後反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を蒸発乾固させ、生成物2.42g(91%)を無色の液体として得た。
【0862】
(工程C)
エタノール中の10%Pd-C(350mg, 10%)の溶液を、80Psiの水素添加容器内の工程Bの生成物(3.5g, 12.63mmol)へ、室温で24時間添加した。その後触媒をセライト床を通して濾過し、溶媒を蒸発させ、生成物1.7g(51.5%)が無色の液体として得られた。
【0863】
(工程D)
Boc無水物(2.5mL, 11.40mmol)を、ジクロロメタン(40mL)中の工程Cの生成物(3.0g, 11.40mmol)及びトリエチルアミン(2.4mL, 11.40mmol)の溶液に添加し、3時間攪拌した。反応混合物を水(30mL)で洗浄し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。一緒にした有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。粗化合物を、中性アルミナを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し、溶媒としての石油エーテル中の15%酢酸エチルで純粋な生成物を溶離し、生成物2.3g(56%)を黄色液体として生じた。
【0864】
(工程E)
水素化リチウムアルミニウム(150mg, 3.57mmol)を、無水THF(40mL)中の工程Cの生成物(1.3g, 3.57mmol)の溶液へ0℃で添加した。次に反応混合物を、室温で2時間温め、反応混合物を0℃に冷却し、飽和NH
4Cl溶液(25mL)でクエンチし、混合物を濾過し、酢酸エチル(100mL)で洗浄した。この溶液を、2層間で分配し、有機層を分離し、ブライン溶液で洗浄し、有機層を蒸発させ、生成物900mg(81.8%)を明黄色固形物として得た。
【0865】
(工程F)
塩化チオニル(1.5mL, 19.93mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Eの生成物(800mg, 2.49mmol)の溶液へ0℃で添加した。次に反応混合物を、12時間室温とし、溶媒を蒸発させ、飽和NaHCO
3溶液(10mL)により塩基性とし、クロロホルム(3×25mL)で抽出し、一緒にした有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物480mg(78%)を明黄色固形物として得た。
更に、方法5工程Dに従い、工程Fの生成物(400mg, 1.617mmol)、1,2-ジアミノ4-ブロモベンゼン(333mg, 1.78mmol)、フッ化セシウム(490mg, 3.22mmol)、ヨウ化銅(45mg, 0.241mmol)、ギ酸(5mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化270】
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【0866】
(実施例220:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(1-メチルピペリジン-4-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
【化271】
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(工程A)
塩化エチルオキサリル(13mL, 114.28mmol)を、DCM(50mL)中の1-メチル-4-フェニルピペリジン(5g, 28.57mmol)の溶液へ-30℃で5分間かけて添加した。前記溶液へ、塩化アルミニウム(15.2g, 114.28mmol)を3ロットで15分間かけて添加した。このRMを-30℃で1時間攪拌した。RMを室温までゆっくり温め、室温で2時間攪拌した。反応塊をNa
2CO
3水溶液へクエンチし、酢酸エチルへ抽出した。これらの塩を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液から有機層を分離し、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、生成物2.8g(35.8%)を茶色油状液体として得た。
【0867】
(工程B)
酢酸ナトリウム(596mg, 7.27mmol)、ヒドロキシルアミンHCl(505mg, 7.27mmol)を連続して、エタノール(8mL)中の工程Aの生成物(1g, 3.6mmol)へ添加し、還流温度で2時間攪拌した。これらの塩を分離し、エタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、粗生成物1.5gを得た。
【0868】
(工程C)
10%Pd-C(200mg)を、エタノール(25mL)中の工程Bの生成物(1.5g, 5.17mmol)の溶液へ添加し、80psiで15時間水素添加した。このRMを、セライトを通して濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、生成物1g(70.4%)を粘稠な油状物として得た。
【0869】
(工程D)
トリエチルアミン(0.6mL, 4.34mmol)を、DCM(10mL)中の工程Cの生成物(1g, 3.62mmol)の溶液へ添加し、15分間攪拌した。(Boc)
2O(0.95mL,4.34mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。水を添加し、酢酸エチルへ抽出した。有機層を一緒にし、かつ水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、粗生成物700mgを油状物として得、これを更に特徴決定せずに使用した。
【0870】
(工程E)
LAH(90mg,2.39mmol)を、THF(15mL)中の工程Dの生成物(900mg, 2.39mmol)の溶液へ0℃で、5分間かけてゆっくり添加した。0℃〜5℃で2時間攪拌し、RMを飽和硫酸ナトリウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。これらの塩を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を一緒にし、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、生成物550mgを油状物として得た。
【0871】
(工程F)
塩化チオニル(1mL, 14.37mmol)を、THF(10mL)中の工程Eの生成物(600mg, 14.37mmol)の溶液へ0℃で添加し、室温までゆっくり温め、18時間攪拌した。RMを45℃未満で濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を一緒にし、水、引き続きブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、生成物290mgを黄色固形物として得た。
【0872】
更に、方法5工程Dに従い、工程Fの生成物(290mg, 1.11mmol)、2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(229mg, 1.22mmol)、フッ化セシウム(339mg, 2.23mmol)及びヨウ化銅(I)(31mg, 0.167mmol)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(19mg, 0.167mmol)、ギ酸(3mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化272】
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【0873】
(実施例221:(S)-3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-(3-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法6に従い、3-(4-メチルピペラジン-1-イル)ベンズアルデヒド(11g, 53.92mmol)、KCN(3.5g, 53.9mmol)、炭酸アンモニウム(4.381g, 67.40mmol)、NaOH(12g, 775.32mmol)、塩化チオニル(22.74g, 313.25mmol)、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.8g, 11.59mmol)、トリエチルアミン(3.23mL, 23.18mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(2.45g, 65.01mmol)、塩化チオニル(0.864mL, 11.54mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(181mg, 0.969mmol)、フッ化セシウム(267mg, 1.762mmol)、cis-1,2-ジアミノシクロヘキサン(0.015mL, 0.132mmol)、ギ酸(5mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化273】
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【0874】
(実施例222:(S)-3-(3-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン)
方法5工程Dに従い、7-ブロモ-3-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(84mg; 0.4mmol; 1当量)、ジオキサン(5ml)、(S)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(72mg; 0.44mmol; 1.1当量)、ヨウ化銅(I)(8mg; 0.04mmol; 0.1当量)、フッ化セシウム(121mg; 0.8mmol; 2当量)、ジアミノシクロヘキサン(5mg; 0.04mmol; 0.1当量)から出発し、本化合物を合成した。
【化274】
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【0875】
(実施例223:(S)-3-(3-(トリフルオロメチル)H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン]
方法5工程Dに従い、7-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(80mg; 0.3mmol; 1当量)、ジオキサン(5ml)、(S)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(54mg; 0.33mmol; 1.1当量)、ヨウ化銅(I)(6mg; 0.03mmol; 0.1当量)、フッ化セシウム(91mg; 0.6mmol; 2当量)、ジアミノシクロヘキサン(4mg; 0.04mmol; 0.1当量)から出発し、本化合物を合成した。
【化275】
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【0876】
(実施例224:(S)-4-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)-3-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-カルボアルデヒド(0.5g, 3.05mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.47g, 4.11mmol)、THF中のブチルリチウムの2M溶液(2.06mL, 4.11mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:0.41g(82.9%)。
【0877】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(0.41g, 2.4mmol)、カルバミン酸tert-ブチル(0.91g, 7.75mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(0.75g, 3.8mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.12g, 0.15mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.037g, 0.1mmol)、0.38M水性NaOH(20mL, 7.6mmol)。収量:0.3g(40.6%)。
【0878】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.3g, 1.3mmol)を、ジクロロメタン40mL中に溶解し、TFA 5mLを添加した。外界温度で1時間攪拌した後、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、THF中に再度入れた。ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.2g, 1.22mmol)及びトリエチルアミン(0.17mL, 1.22mmol)を添加した。この反応物を50℃で48時間攪拌し、その後溶媒を減圧下で除去した。残留する残渣を、酢酸エチル中に再度入れ、水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、溶媒を、回転蒸発器を用いて除去した。その生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン勾配)により精製した。収量:0.12g(53.4%)。
【0879】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.12g, 0.54mmol)、7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.11g, 0.55mmol)、ヨウ化銅(I)(0.011g, 0.055mmol)、フッ化セシウム(0.17g, 1.1mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.007mL, 0.055mmol)。
【化276】
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【0880】
(実施例225:(S)-4-(4-シクロヘキシルフェニル)-3-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
4-シクロヘキシルベンズアルデヒド(2.3g, 12.2mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.9g, 16.5mmol)、THF中のブチルリチウムの2M溶液(8.25mL, 16.5mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:2.08g(91.4%)。
【0881】
(工程B):
工程Aから得られた生成物(2.08g, 11.17mmol)、カルバミン酸エチル(3.08g, 34.61mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(3.35g, 17.03mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.434g, 0.56mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.165g, 0.45mmol)、0.41M水性NaOH(84mL, 34.05mmol)。収量:1.35g(41.5%)。
【0882】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(1.35g, 4.64mmol)、0.2M水性NaOH(128ml)。収量:0.675g(59.3%)。
【0883】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.2g, 0.82mmol)、7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.16g, 0.82mmol)、ヨウ化銅(I)(0.016g, 0.082mmol)、フッ化セシウム(0.25g, 1.63mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.O10mL, 0.082mmol)。
【化277】
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【0884】
(実施例226:(S)-3-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-4-(4-(ピペリジン-1-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
4-(ピペリジン-1-イル)ベンズアルデヒド(1.17g, 6.18mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(2.98g, 8.35mmol)、THF中のブチルリチウムの1.6M溶液(5.22mL, 8.35mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:0.72g(62.2%)。
【0885】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(0.72g, 3.85mmol)、カルバミン酸エチル(1.14g, 12.7mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.24g, 6.3mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.16g, 0.21mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.06g, 0.16mmol)、0.41M水性NaOH(30.7mL, 12.5mmol)。収量:0.2g(17.8%)。
【0886】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.2g, 0.69mmol)、0.2M水性NaOH(18.8ml)。収量:0.165g(97.8%)。
【0887】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.09g, 0.37mmol)、7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.07g, 0.37mmol)、ヨウ化銅(I)(0.007g, 0.037mmol)、フッ化セシウム(0.11g, 0.73mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.005mL, 0.037mmol)。
【化278】
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【0888】
(実施例227:(S)-3-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-4-(4-モルホリノフェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
4-モルホリノベンズアルデヒド(2g, 10.5mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.04g, 14.1mmol)、THF中のブチルリチウムの1.6M溶液(8.8mL, 14.1mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:0.78g(39.4%)。
【0889】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(0.78g, 4.1mmol)、カルバミン酸エチル(1.14g, 12.7mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(1.24g, 6.3mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.16g, 0.21mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.06g, 0.16mmol)、0.41M水性NaOH(30.6mL, 12.5mmol)。収量:0.4g(33.1%)。
【0890】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.4g, 1.36mmol)、0.2M水性NaOH(37.5ml)。収量:0.29g(84.5%)。
【0891】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.14g, 0.56mmol)、7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.11g, 0.56mmol)、ヨウ化銅(I)(0.011g, 0.06mmol)、フッ化セシウム(0.17g, 1.13mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.008mL, 0.06mmol)。
【化279】
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【0892】
(実施例228:(S)-3-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-4-(4-(4-フェニルピペラジン-1-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
方法5に従い、本化合物を合成した。
(工程A:)
4-(4-フェニルピペラジン-1-イル)ベンズアルデヒド(1.03g, 3.87mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.86g, 5.22mmol)、THF中のブチルリチウムの2M溶液(2.61mL, 5.22mmol)から出発し、化合物を合成した。収量:0.66g(64.5%)。
【0893】
(工程B:)
工程Aから得られた生成物(0.66g, 2.5mmol)、カルバミン酸tert-ブチル(0.91g, 7.75mmol)、5,5-ジメチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(0.75g, 3.83mmol)、(DHQ)
2PHAL(0.117g, 0.15mmol)、K
2OsO
4x2H
2O(0.037g, 0.1mmol)、0.38M水性NaOH(20mL, 7.68mmol)。収量:0.26g(26.2%)。
【0894】
(工程C:)
工程Bから得られた生成物(0.26g, 0.66mmol)を、ジクロロメタン40mLに溶解し、TFA 5mLを添加した。外界温度で1時間攪拌した後、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、ジクロロメタンに再度入れた。ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(0.13g, 0.79mmol)及びトリエチルアミン(0.11mL, 0.79mmol)を添加した。この反応物を、外界温度で90分間攪拌し、その後溶媒を減圧下で除去した。残留する残渣を、酢酸エチルに再度入れ、水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、溶媒を回転蒸発器を用いて除去した。その生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)により精製した。収量:0.08g(37.8%)。
【0895】
(工程D:)
工程Cから得られた生成物(0.08g, 0.25mmol)、7-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.049g, 0.25mmol)、ヨウ化銅(I)(0.005g, 0.025mmol)、フッ化セシウム(0.076g, 0.5mmol)、シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.003mL, 0.025mmol)。
【化280】
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【0896】
(実施例229:(S)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-(4-(ビス(2-メトキシエチル)アミノ)フェニル)イミダゾリジン-2-オン)
【化281】
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先に示した改変した方法3に従い、4-(ビス(2-メトキシエチル)アミノ)ベンズアルデヒド(1.180g, 4.97mmol)、2.3M n-ブチルリチウム(4.3mL, 9.95mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(3.5g, 9.95mmol)、次亜塩素酸t-ブチル(1mL, 9.342mmol)、カルバミン酸t-ブチル(1.075g, 9.191mmol)、水酸化ナトリウム(水22mL中0.373g)、(DHQ)
2PHAL(119mg, 0.153mmol)、オスミウム酸カリウム二水和物(45mg, 0.122mmol)、フタルイミド(1.318g, 8.967mmol)、トリフェニルホスフィン(3.2g, 12.28mmol)、アゾジカルボン酸ジエチル(2ml, 12.28mmol)、ヒドラジン水和物(30mL)、p-アニスアルデヒド(0.32ml, 2.656mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(350mg, 9.296mmol)、トリエチルアミン(0.539mL)、及びCDI(0.301g, 1.86mmol)、1,2-ジブロモ4-ブロモベンゼン(200mg, 1.065mmol)、フッ化セシウム(300mg, 1.936mmol)、ヨウ化銅(50mg)、1,2-ジアミノシクロヘキサン(16mg, 0.145mmol)、ギ酸(5mL)、トリフルオロ酢酸(5mL)から出発し、本化合物を合成した。
【化282】
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【0897】
(実施例230:5-(4-(N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-N-メチルアミノ)フェニル)-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)イミダゾリジン-2-オン)
【化283】
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(工程A)
4-フルオロベンゾニトリル(5g, 41.3mmol)、トリメチルエチルアミン(6ml, 1.2容量)の懸濁液を、16時間還流した。この反応塊を冷却し、冷水(100ml)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮し、生成物5g(58.8%)を無色の液体として得た。
【0898】
(工程B)
85%ギ酸(10容量, 50mL)中の工程Aの生成物(5g, 24.27mmol)の懸濁液を、ラネーNi(1容量, 5g)へ、室温で12時間添加した。次に反応混合物を、セライト床を通して濾過し、酢酸エチル(50mL)で洗浄した。混合物を、飽和NaHCO
3溶液で塩基性とし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮し、196b 4g(78.8%)を無色の液体として得た。
【0899】
(工程C)
2.3M n-ブチルリチウム(25.65mL, 58.2mmol)を、テトラヒドロフラン(110mL)中のメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(20.78g, 58.2mmol)の攪拌溶液へ-10℃で添加し、30分間攪拌した。この反応混合物へ、テトラヒドロフラン(30mL)中の工程Bの生成物(6g, 29.12mmol)の溶液を、-10℃で滴加し、室温で3時間攪拌した。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗物質を得;これを、溶離剤として石油エーテル中の20%酢酸エチルを使用する中性アルミナ上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物3.2g(54.2)を無色の液体として得た。
【0900】
(工程D)
次亜塩素酸t-ブチル(8.1mL, 74.72mmol)を、1-プロパノール(90mL)及び0.4M水性水酸化ナトリウム(水157mL中2.98g)中のカルバミン酸t-ブチル(8.8g, 75.98mmol)の攪拌溶液へ0℃で添加し、15分間攪拌した。1-プロパノール(90mL)中の(DHQ)
2PHAL(954mg, 1.22mmol)の溶液を添加した。次に1-プロパノール(90mL)中の工程Cの生成物(5.0g, 24.50mmol)、引き続きオスミウム酸カリウム二水和物(360mg, 0.98mmol)を添加し、この反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。この反応混合物を、飽和亜硫酸ナトリウム溶液(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。一緒にした有機層を水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗生成物3.0gを得た。
【0901】
(工程E)
アゾジカルボン酸ジエチル(0.63mL, 4.0mmol)を、無水THF(200mL)中のフタルイミド(431mg, 2.93mmol)、トリフェニルホスフィン(1.04g, 4.0mmol)及び工程Dの生成物(900mg, 2.67mmol)の混合物へ0℃で添加し、90℃で一晩攪拌した。この溶媒を真空中で蒸発させ、粗物質を得、これを溶離剤として石油エーテル中の20%酢酸エチルを使用するシリカゲル(60〜120メッシュ)上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物900mg(72.5%)を明黄色固形物として得た。
【0902】
(工程F)
ヒドラジン水和物(10mL)を、エタノール(5mL)中の工程Eの生成物(900mg, 1.934mmol)の溶液へ室温で添加した。次に反応塊を80℃で2時間攪拌し、反応塊を室温まで冷却し、蒸発乾固させ、このRMを水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、中性アルミナ上で、溶離剤としてDCM中4%メタノールにより精製した粗化合物のカラムが得られ、生成物550mg(84.5%)を明黄色固形物として得た。
【0903】
(工程G)
p-アニスアルデヒド(0.4mL, 3.27mmol)を、無水エタノール(10mL)中の工程Fの生成物(1.0g, 2.97mmol)の攪拌溶液へ添加し、室温で5時間攪拌した。0℃へ冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(395mg, 10.4mmol)を添加し、この反応塊を室温で10時間攪拌した。反応塊を、飽和塩化アンモニウム溶液へ注ぎ、酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物750mg(55.59%)を白色固形物として得た。
【0904】
(工程H)
3N HCl溶液(10mL)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Gの生成物(750mg, 1.64mmol)の溶液へ0℃で添加した。この反応塊を室温に温め、15時間攪拌した。THFを、真空中で蒸発させ、残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)を用い、アルカリとした。混合物を、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。一緒にした有機層を、水(20mL)、ブライン(20mL)で連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物500mg(85.47%)を粘稠な液体として得た。
【0905】
(工程I)
トリエチルアミン(0.57mL, 4.20mmol)及びCDI(327mg, 2.02mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の工程Hの生成物(600mg, 1.68mmol)の溶液へ、連続して室温で添加した。反応塊を70℃に加熱し、2時間維持した。溶媒を真空中で蒸発させ、残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解し、水、ブラインで連続洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、粗物質を得た。この粗化合物を、中性アルミナを用いるカラムにより精製した。純粋な化合物は、移動相としてのクロロホルム中の2%メタノールで溶離し:生成物260mg(39.1%)を粘稠な液体として得た。
【0906】
(工程J)
1,4-ジオキサン(5ml)中の工程Iの生成物(200mg, 0.523mmol)、1,2-ジアミノ-4-ブロモベンゼン(107mg, 0.575mmol)、フッ化セシウム(159mg, 1.04mmol)及びヨウ化銅(15mg, 0.08mmol)の混合物を、アルゴンガスで15分間掃流した。この反応混合物へ、1,2-ジアミノシクロヘキサン(9mg, 0.08mmol)を添加し、更に10分間掃流を続けた。反応塊を密封チューブ内で110〜115℃で38時間攪拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、ジオキサンで洗浄し、減圧下で濃縮し、粗物質を得た。粗化合物を、溶離剤としてクロロホルム中2〜3%メタノールを使用する中性アルミナ上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物80mg(31.3%)を茶色固形物として得た。
【0907】
(工程K)
酢酸ホルムアミジン(25mg, 0.245mmol)を、ACN(5mL)中の工程Jの生成物(80mg, 0.163mmol)の溶液へ添加し、70〜75℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。このRMを、クロロホルム中の10%メタノール50mLに溶解し、有機層を水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮し、生成物60mg(74%)を茶色固形物として得た。
【0908】
(工程L)
トリフルオロ酢酸(4mL)中の工程Kの生成物(60mg, 0.12mmol)の溶液を、70℃で4時間加熱し、次に室温に冷却した。TFAを蒸留し;粗化合物を、酢酸エチルに溶解し、10%炭酸水素ナトリウム溶液、水及びブライン溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、粗物質を得、これは溶離剤としてクロロホルム中の6%メタノールを使用する分取TLCにより精製し、生成物25mg(56.4%)を茶色固形物として得た。
【化284】
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【0909】
(実施例231:3-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4-(4-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン)
実施例210から、本化合物を、合成した。
ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.25g, 0.31mL, 1.6mmol)を、ジクロロメタン(5ml)中の実施例210の化合物(0.15g, 0.4mmol)の溶液へ0℃で添加し、還流温度で48時間加熱した。反応混合物を、氷でクエンチし、飽和炭酸水素塩溶液で塩基性とし、ジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固させ、生成物140mgを茶色固形物として得た。
【化285】
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【0910】
(実施例232:2-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-4,7-ジフルオロ-3-(4-プロポキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
方法11に従い、本化合物を合成した。
2-(4-プロポキシベンゾイル)-3,6-ジフルオロ安息香酸(577mg; 1.8mmol)、DCC(371mg; 1.8mmol)、ベンズイミダゾール-5(6)-アミン(239mg; 1.8mmol)、TFA(1.28ml)及びトリエチルシラン(0.204ml; 1.28mmol; 4当量)を、半分取HPLCにより追加精製した。
【化286】
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【0911】
(実施例233:2-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
7-ブロモH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(39mg; 0.2mmol; 1当量)を、ジオキサン(5ml)に溶解した。3-(3,4-ジメトキシフェニル)イソインドリン-1-オン(59mg; 0.22mmol; 1.1当量)、ヨウ化銅(I)(4mg; 0.02mmol; 0.1当量)、フッ化セシウム(60mg; 0.4mmol; 2当量)及びジアミノシクロヘキサン(3mg; 0.02mmol; 0.1当量)を添加し、この混合物をアルゴン下で100℃で一晩攪拌した。この反応物を、飽和NaHCO
3溶液でクエンチし、EtOAc(3×25ml)で抽出した。一緒にした有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させ、CHCl
3/MeOH勾配によるシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【化287】
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【0912】
(実施例234:(S)-2-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)イソインドリン-1-オン)
7-ブロモH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(39mg; 0.2mmol; 1当量)を、ジオキサン(5ml)中に溶解した。(S)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)イソインドリン-1-オン(59mg; 0.22mmol; 1.1当量)、ヨウ化銅(I)(4mg; 0.02mmol; 0.1当量)、フッ化セシウム(60mg; 0.4mmol; 2当量)及びジアミノシクロヘキサン(3mg; 0.02mmol; 0.1当量)を添加し、この混合物をアルゴン下で100℃で一晩攪拌した。この反応物を、飽和NaHCO
3溶液でクエンチし、EtOAc(3×25ml)で抽出した。一緒にした有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、蒸発させ、半分取HPLCにより精製した。
【化288】
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【0913】
(実施例235:(S)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-2-(3-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)イソインドリン-1-オン)
7-ブロモ-3-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(42mg; 0.2mmol; 1当量)を、ジオキサン(5ml)中に溶解した。(S)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)イソインドリン-1-オン(59mg; 0.22mmol; 1.1当量)、ヨウ化銅(I)(4mg; 0.02mmol; 0.1当量)、フッ化セシウム(60mg; 0.4mmol; 2当量)及びジアミノシクロヘキサン(3mg; 0.02mmol; 0.1当量)を添加し、この混合物をアルゴン下で100℃で一晩攪拌した。この反応物を、飽和NaHCO
3溶液でクエンチし、EtOAc(3×25ml)で抽出した。一緒にした有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、蒸発させ、半分取HPLCにより精製した。
【化289】
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【0914】
(活性スクリーニング)
(蛍光アッセイ)
全ての測定は、マイクロプレート用BioAssay Reader HTS-7000Plus(Perkin Elmer社)により30℃で行った。QC活性は、H-Gln-βNAを用い、蛍光測定により評価した。試料は、最終容積250μl中における、20mM EDTA及び適宜希釈した一定分量のQCを含有する、0.2mM蛍光発生基質、0.25Uピログルタミルアミノぺプチダーゼ(Unizyme社、ホルショルム、デンマーク)含有0.2Mトリス/HCl(pH8.0)からなった。励起/発光波長は、320/410nmであった。該アッセイ反応は、グルタミニルシクラーゼの添加により開始した。QC活性は、アッセイ条件下でのβ-ナフチルアミンの標準曲線から決定した。1単位は、記載した条件下で、1分間にH-Gln-βNAから1μmolのpGlu-βNAの形成を触媒するQC量と定義されている。
【0915】
第二の蛍光アッセイにおいて、QC活性は、H-Gln-AMCを基質として用いて決定した。反応は、マイクロプレート用NOVOStar読み取り装置(BMG labtechnologies社)を利用して、30℃で行った。該試料は、最終容積250μl中における、5mM EDTA及び適宜希釈した一定分量のQCを含有する、変動濃度の蛍光発生基質、0.1Uピログルタミルアミノペプチダーゼ(Qiagen社)含有0.05Mトリス/HCl(pH8.0)で構成された。励起/発光波長は、380/460nmであった。該アッセイ反応は、グルタミニルシクラーゼの添加により開始した。QC活性は、アッセイ条件下での7-アミノ-4-メチルクマリンの標準曲線から決定した。該反応速度データは、GraFitソフトウェアを用いて評価した。
【0916】
(QCの分光光度アッセイ)
この新規アッセイを用いて、ほとんどのQC基質の反応速度パラメータを決定した。QC活性は、補助的な酵素としてグルタミン酸デヒドロゲナーゼを利用する、既存の不連続アッセイ(Bateman, R. C. J.の文献(1989 J Neurosci Methods 30, 23-28))を適応させることにより導いた連続法を用い、分光光度的に分析した。試料は、最終容積250μl中における、各QC基質、0.3mM NADH、14mMα-ケトグルタル酸、及び30U/mlグルタミン酸デヒドロゲナーゼからなった。反応は、QCの添加により出発し、吸光度の低下を340nmで8〜15分間モニタリングすることにより追跡した。
【0917】
初速度を評価し、酵素活性を、アッセイ条件下でのアンモニアの標準曲線から決定した。全ての試料は、マイクロプレート用SPECTRAFluor Plus読み取り装置又はSunrise読み取り装置(両方ともTECAN社製)のいずれかを用い、30℃で測定した。反応速度データは、GraFitソフトウェアを用いて評価した。
【0918】
(阻害剤アッセイ)
阻害剤の試験に関して、試料組成物は、推定阻害化合物を添加したこと以外は、先に説明したものと同じであった。QC-阻害に関する迅速試験について、試料は、4mMの各阻害剤及び1K
Mの基質濃度を含有した。阻害の詳細な研究及びK
i-値の決定については、阻害剤の補助的な酵素に対する影響を最初に調べた。あらゆる場合において、検出されたいずれの酵素についても影響はなく、従ってQC阻害の信頼できる決定が可能であった。阻害定数は、GraFitソフトウェアを用い、反応進行曲線のセットを、競合阻害に関する一般式にあてはめることにより評価した。
【0919】
(結果)
実施例2、3、5、7-12、14-30、32-43、45-51、53-62、65-66、68、70-92、95-96、98、99、102、116、118、121-123、125-151、156-173、175、177-179、181-182、184-186、188-192、194-197、199-201、203-221、224-228及び232-234を試験し、hQC IC
50値10μM未満を得た。いくつかの特定値を、下記表に示している:
【表3】
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【0920】
(分析方法)
(HPLC:)
方法[A]:分析的HPLCシステムは、LUNA(登録商標)RP 18(5μm)、分析カラム(長さ:125mm、直径:4mm)、及び記録波長としてλ=214nmを有するダイオードアレイ検出器(DAD)を利用する、メルク-日立装置(モデルLaChrom(登録商標))から構成された。本化合物は、流量1mL/分の勾配を用いて分析し;これにより、溶離剤(A)はアセトニトリルであり、溶離剤(B)は水であり、両方とも0.1%(v/v)トリフルオロ酢酸を含有し、下記の勾配を適用した::0分〜5分→5%の(A)、5分〜17分→5〜15%の(A)、15分〜27分→15〜95%の(A)、27分〜30分→95%の(A)、方法[B]:0分〜15分→5〜60%の(A)、15分〜20分→60〜95%の(A)、20分〜23分→95%の(A)、方法[C]:0分〜20分→5〜60%の(A)、20分〜25分→60〜95%の(A)。25分〜30分→95%の(A)。
【0921】
方法[B]:分析的HPLCシステムは、Waters SunFire RP 18(2.5μm)、分析カラム(長さ:50mm、直径:2.1mm)、及び記録波長としてλ=254nmを有するダイオードアレイ検出器(DAD)を利用する、Agilent MSD 1100から構成された。本化合物は、流量0.6mL/分の勾配を用いて分析し;これにより溶離剤(A)はアセトニトリルであり、溶離剤(B)は水であり、かつ溶離剤(C)は2%ギ酸含有アセトニトリルであり、下記の勾配を適用した:
【表4】
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すべての報告された化合物の純度は、214nmでのピーク面積の百分率によって決定した。
【0922】
(質量分析、NMR分光法)
ESI-質量スペクトルは、SCIEX API 365分光器(Perkin Elmer社)で、正イオン化モードを利用して得た。
1H NMR-スペクトル(500MHz)をBRUKER AC 500で記録した。溶媒は、特に明記しない限り、DMSO-D
6とした。化学シフトは、テトラメチルシランからの低周波側での百万分率(ppm)で表す。分裂パターンを次のように示した:s (一重線)、d(二重線)、dd(二重の二重線)、t(三重線)、m(多重線)及びbr(広幅のシグナル)。
【0923】
(MALDI-TOF質量分析)
マトリックス支援レーザー脱離/イオン化質量分析を、線形時間の飛行解析装置を備えたHewlett-Packard社G2025 LD-TOFシステムを用いて行った。この装置は、337nm窒素レーザー、電位加速源(5kV)及び1.0m飛行管を装備した。検出器の操作は、正イオンモードであり、シグナルは、パーソナルコンピュータに接続されたLeCroy 9350Mデジタルストレージオシロスコープを用い、記録し、かつフィルタリングする。試料(5μl)は、等容積のマトリックス溶液と混合した。マトリックス溶液に関して、水を溶媒とする1mlアセトニトリル/0.1%TFA(1:1(v/v))中に、2',6'-ジヒドロキシアセトフェノン(Aldrich社)30mg及びクエン酸水素ジアンモニウム(Fluka社)44mgを溶解することにより製造した、DHAP/DAHCを使用した。少量(ほぼ1μl)のマトリックス被検体-混合物を、プローブチップに移し、直ちに真空チャンバー(Hewlett-Packard社G2024A試料製造付属品)内で蒸発させ、迅速かつ均質な試料の結晶化を確実にした。
【0924】
Glu
1-環化の長時間試験に関して、Aβ-由来のペプチドを、0.1M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.2)又は0.1Mビス-トリス緩衝液(pH6.5)の100μl中で30℃でインキュベートした。ペプチドを、0.5mM [Aβ(3-11)a]又は0.15mM [Aβ(3-21)a]の濃度で適用し、0.2U QCを全部で24時間添加した。Aβ(3-21)aの場合、このアッセイは、1%DMSOを含有した。異なる時点で、試料をアッセイチューブから採取し、ZipTips(Millipore社)を製造元の推奨に従い用いてペプチドを抽出し、マトリックス溶液(1:1(v/v))と混合し、引き続き質量スペクトルを記録した。陰性対照は、QCを含まないか、又は熱で失活した酵素を含むかのいずれかであった。阻害剤試験に関して、試料組成物は、阻害化合物(5mM又は2mMの本発明の試験化合物)を添加したこと以外は、先に説明したものと同じであった。
【0925】
本発明の化合物及び組み合わせは、従来技術の他の化合物よりも、例えば、より強力、より選択的である点、副作用がより少ない点、より良い製剤特性及び安定性を有する点、より良い薬物動態特性を有する点、生物がより多く利用可能である点、血液脳関門を通過することができかつ哺乳動物の脳でより有効である点、他の薬剤との組み合わせにおいてより適合性があるか若しくは有効である点、又はより容易に合成される点で有利であり得る。
【0926】
本明細書及び以下の特許請求の範囲を通じて、文脈が別途要求しない限り、語句「を含む(comprise)」並びに「を含む(comprises)」及び「を含んでいる」のような変形体は、言及された整数、工程、整数群又は工程群を含むが、その他の整数、工程、整数群又は工程群を除外するものではないことを意味することは理解されるであろう。
【0927】
本発明の明細書を通じて言及した全ての特許及び特許出願は、それらの全体が引用により本明細書中に組み込まれる。
本発明は、先に列挙した群の好ましい及びより好ましい群及び実施態様の全ての組み合わせを包含する。
【0928】
(略語)
(DHQ)
2PHAL ヒドロキニン 1,4-フタラジネジイルジエーテル
AcOH 酢酸
DAD ダイオードアレイ検出器
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド
DEA ジエチルアミン
DHAP/DAHC ジヒドロキシアセトンリン酸/ジヒドロ-5-アザシチジン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDTA エチレンジアミン-N,N,N',N'-四酢酸
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
FPLC 高性能液体クロマトグラフィー
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
IPA イソプロパノール
LD-TOF レーザー脱離飛行時間型質量分析
ML 母溶液(mother lye)
MS 質量分析
NMR 核磁気共鳴
Pd
2dba
3 トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
TMSCN トリメチルシリルシアニド