特許第5934764号(P5934764)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5934764
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月15日
(54)【発明の名称】支持構造及びそれを応用した拡張ベース
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20160602BHJP
【FI】
   G06F1/16 312K
   G06F1/16 312M
   G06F1/16 312N
【請求項の数】18
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-187060(P2014-187060)
(22)【出願日】2014年9月12日
(65)【公開番号】特開2015-228200(P2015-228200A)
(43)【公開日】2015年12月17日
【審査請求日】2014年9月12日
(31)【優先権主張番号】103119002
(32)【優先日】2014年5月30日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】511023934
【氏名又は名称】環旭電子股▲分▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】511019487
【氏名又は名称】環鴻科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】UNIVERSAL GLOBAL SCIENTIFIC INDUSTRIAL CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 明 仁
(72)【発明者】
【氏名】劉 國 光
(72)【発明者】
【氏名】ユ−チェン チュ
(72)【発明者】
【氏名】林 彰 城
【審査官】 中野 裕二
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/117858(WO,A1)
【文献】 特開2004−227166(JP,A)
【文献】 特開2007−172513(JP,A)
【文献】 特開2008−004100(JP,A)
【文献】 特開2012−128773(JP,A)
【文献】 特開2010−250699(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性素子と、
斜面を有しており、前記弾性素子に接続されており、前記弾性素子が力を受けた場合、前記弾性素子により第1の軸線に沿って移動するように駆動されるスライド部材と、
当接部を有しており、前記斜面が通過する経路に設けられる昇降素子であって、前記スライド部材が移動する場合に前記斜面が前記昇降素子に向けて移動し、外力が印加されたことで前記当接部が前記斜面を押圧した場合に前記スライド部材の移動が停止することで前記昇降素子の高さ位置が固定される昇降素子と、
前記スライド部材に結合され、前記スライド部材の移動速度を低減させるためのダンパーと、
前記弾性素子を介して前記スライド部材に結合される第1の端部と、前記第1の端部に対向する第2の端部と、斜面と、を有しており、外部のトリガーが前記斜面に沿って下へ摺動することによって前記第1の端部が支点を軸として回転する場合、前記第1の端部が前記弾性素子を引っ張ることにより前記スライド部材を前記第1の軸線に沿って移動するように駆動するねじり部材と、
を含むことを特徴とする支持構造。
【請求項2】
前記ねじり部材はレバーであり、
前記支点前記第2の端部に設けられ、前記ねじり部材の前記斜面が前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けられることを特徴とする請求項に記載の支持構造。
【請求項3】
前記ねじり部材はレバーであり、
前記支点前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けられ、前記ねじり部材の前記斜面が前記第2の端部に設けられることを特徴とする請求項に記載の支持構造。
【請求項4】
前記第1の端部に当接し、前記弾性素子により前記スライド部材に接続される受動素子をさらに含み、
前記第1の端部が前記支点を軸として回転する場合、前記ねじり部材は、前記受動素子を押圧するととともに前記スライド部材の移動を駆動することを特徴とする請求項に記載の支持構造。
【請求項5】
前記支持構造は、底板に設けられており、位置復帰素子をさらに含み、
前記位置復帰素子は、一端が前記底板に接続され、他端が前記ねじり部材に接続され、
前記ねじり部材が前記位置復帰素子により位置復帰された場合、前記スライド部材を初期位置に復帰するように駆動することを特徴とする請求項に記載の支持構造。
【請求項6】
前記斜面は階段面であり、
前記当接部には前記斜面に合わせる階段構造が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項7】
前記支持構造は底板に設けられ、
前記昇降素子は、
前記当接部を有する押し出しピンと、
一端が前記底板に接続され、他端が前記押し出しピンに接続されることで、前記押し出しピンを前記第1の軸線と平行でない第2の軸線に沿って往復移動させる弾性素子と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項8】
前記支持構造は底板に設けられ、
前記昇降素子は、
前記斜面に当接する前記当接部を有するエジェクトブロックと、
一端が前記底板に接合され他端が前記エジェクトブロックに接続されており、前記斜面が前記エジェクトブロックに向けて移動する場合、前記エジェクトブロックが前記斜面に沿って上昇されるロッド体と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
【請求項9】
ベース体と、
底表面を有し、前記ベース体に動作可能に設けられ、前記ベース体表面を部分的に被覆する浮き蓋と、
前記底表面に設けられたトリガーと、
前記ベース体に設けられた少なくとも1つの支持構造と、を含み、
前記支持構造は、
弾性素子と、
斜面を有し、前記弾性素子に接続されるスライド部材であって、前記トリガーが前記支持構造を起動した場合、前記弾性素子が力を受けたことで、前記スライド部材を第1の軸線に沿って移動するように駆動するスライド部材と、
当接部を有し、前記斜面が通過する経路に設けられる昇降素子であって、前記スライド部材が移動する場合に前記斜面が前記昇降素子に向けて移動し、外力が印加されたことで前記当接部が前記斜面を押圧した場合に前記スライド部材の移動が停止することで前記昇降素子の高さ位置が固定される、昇降素子と、
前記スライド部材に結合され、前記スライド部材の移動速度を低減させるためのダンパーと、
を含むことを特徴とする拡張ベース。
【請求項10】
前記支持構造は、一端が前記ベース体に接続され、他端が前記スライド部材に接続されることで前記スライド部材を初期位置に復帰させるようにする位置復帰素子をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の拡張ベース。
【請求項11】
前記支持構造は、前記弾性素子を介して前記スライド部材に結合される第1の端部と前記第1の端部に対向する第2の端部と、斜面と、を有しており、前記トリガーが前記斜面に沿って下へ摺動することによって前記第1の端部が支点を軸として回転する場合、前記第1の端部が前記弾性素子を引っ張ることにより前記スライド部材を前記第1の軸線に沿って移動するように駆動するねじり部材をさらに含ことを特徴とする請求項に記載の拡張ベース。
【請求項12】
前記ねじり部材はレバーであり、
前記支点前記第2の端部に設けられ、前記ねじり部材の前記斜面が前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けられることを特徴とする請求項11に記載の拡張ベース。
【請求項13】
前記ねじり部材はレバーであり、
前記支点前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けられ、前記ねじり部材の前記斜面が前記第2の端部に設けられることを特徴とする請求項11に記載の拡張ベース。
【請求項14】
前記第1の端部は、前記弾性素子に接続され、
前記第1の端部が前記支点を軸として回転する場合、前記ねじり部材は、前記弾性素子を引っ張るとともに前記スライド部材の移動を駆動することを特徴とする請求項11に記載の拡張ベース。
【請求項15】
前記支持構造は、前記第1の端部に当接すると共に前記弾性素子により前記スライド部材に接続される受動素子をさらに含み、
前記第1の端部が前記支点を軸として回転する場合、前記ねじり部材は、前記受動素子を押圧するととともに前記スライド部材の移動を駆動することを特徴とする請求項11に記載の拡張ベース。
【請求項16】
前記斜面は階段面であり、
前記当接部には前記斜面に合わせる階段構造が設けられていることを特徴とする請求項に記載の拡張ベース。
【請求項17】
前記昇降素子は、
前記当接部を有する押し出しピンと、
一端が前記ベース体に接続され、他端が前記押し出しピンに接続されることで、前記押し出しピンを前記第1の軸線と平行でない第2の軸線に沿って往復移動させる弾性素子と、
を含むことを特徴とする請求項に記載の拡張ベース。
【請求項18】
前記昇降素子は、
前記斜面に当接する前記当接部を有するエジェクトブロックと、
一端が前記ベース体に接合され他端が前記エジェクトブロックに接続されており、前記斜面が前記エジェクトブロックに向けて移動した場合、前記エジェクトブロックが前記斜面に沿って上昇されるロッド体と、
を含むことを特徴とする請求項に記載の拡張ベース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持構造及びそれを応用した拡張ベースに関し、特に支持構造を有しかつ携帯型電子装置に適用可能な拡張ベースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ノートブックコンピュータとしては、ユーザが容易に携帯できるともにさまざまな環境下において操作できるように、軽薄短小であることが要求されている。しかしながら、デスクトップコンピュータと比較すると、ノートブックコンピュータは、機能性拡張スロット(例えばUSB、VGAまたはHDMI(登録商標)等)の拡張性(expandability)が限られている。また、ユーザは、ノートブックコンピュータを介して周辺機器(peripheral equipment)を使用しようとする場合、これらの周辺機器をノートブックコンピュータとそれぞれリンク確立する必要がある。上記周辺機器は、例えばディスプレイ、マウス、キーボード、プリンター、外付けハードディスク、ネットワークインタフェースカードまたはスキャナー等が挙げられる。しかしながら、ユーザは、ノートブックコンピュータを移動しようとする場合、これらの周辺機器の接続線をノートブックコンピュータから取り外さなければならない。
【0003】
毎回これらの周辺機器をノートブックコンピュータに対して着脱しなければならない手間を省略するために、ノートブックコンピュータは、周辺機器との接続が拡張ベースにより予め確立される。拡張ベースは、これらの周辺機器との接続を保持しておき、ノートブックコンピュータと接続されているかを判断して、周辺機器を起動する。従って、ノートブックコンピュータが拡張ベースと接続されている場合、ユーザは、ノートブックコンピュータを介してこれらの周辺機器を直接操作することができる。ユーザは、ノートブックコンピュータを移動しようとする場合、拡張ベースとノートブックコンピュータとの間の電気的接続を解除するだけで、周辺機器との接続を即時に切断して、ノートブックコンピュータを移動することができる。
【0004】
図1は、従来の携帯型電子装置が拡張ベースに接続された側面図を示す。例えば、携帯型電子装置は、ノートブックコンピュータである。従来の拡張ベース1は、台座10と、搭載板11と、少なくとも1つの支持柱12とを含む。搭載板11及び支持柱12は、台座10に設けられている。ノートブックコンピュータ13が拡張ベース1に載置された場合、携帯型電子装置13の接続ポート(図示せず)は、拡張ベース1の接続ポート14と相互に結合され、電気的接続が達成される。この場合、携帯型電子装置13の底面は、搭載板11及び支持柱12に当接する。
【0005】
しかしながら、支持柱12の高さ位置の調整ができないため、従来の拡張ベース1には、所定の厚さまたは特定の形状の携帯型電子装置13のみしか接続することができない。寸法の大きい他の携帯型電子装置13’が拡張ベース1に載置された場合、寸法の大きい携帯型電子装置13’は、支持柱12の高さ位置に合わさるために、拡張ベース1の接続ポート14と相互に接触できない可能性があり、拡張ベース1との電気的接続の確立ができなくなることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、支持構造及びそれを応用した拡張ベースであって、この支持構造がスライド部材の斜面の支持位置により昇降素子の高さを決めるとともに、ダンパー及び弾性部材によりスライド部材の斜面の移動速度を低減することで、昇降素子が所定の位置に到達する時間を遅延させる支持構造及びそれを応用した拡張ベースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの実施例において、本発明は、支持構造を提供する。支持構造は、弾性素子と、スライド部材と、昇降素子と、ダンパーとを含む。スライド部材は、斜面を有しており、弾性素子に接続されており、該弾性素子が力を受けた場合、該弾性素子により第1の軸線に沿って移動するように駆動される。昇降素子は、斜面が通過する経路に設けられており、スライド部材が移動する場合、斜面が昇降素子に向けて移動する。昇降素子は、当接部を有しており、当接部が斜面を押圧した場合に、スライド部材の移動が停止することで、昇降素子の高さ位置が固定される。ダンパーは、スライド部材に結合され、スライド部材の移動速度を低減させる。
【0008】
さらに、他の実施例において、本発明は、ベース体と、浮き蓋と、少なくとも1つのトリガーと、少なくとも1つの支持構造とを含む拡張ベースを提供する。浮き蓋は、底表面を有し、ベース体に動作可能に設けられ、ベース体表面を部分的に被覆する。トリガーは、底表面に設けられている。スライド部材は、斜面を有しており、弾性素子に接続されており、トリガーが支持構造を起動した場合、弾性素子は、スライド部材を第1の軸線に沿って移動するように駆動する。昇降素子は、斜面が通過する経路に設けられており、スライド部材が移動する場合、斜面が昇降素子に対して運動する。昇降素子は、当接部を有しており、当接部が斜面を押圧した場合に、スライド部材の移動が停止することで、当接部の高さ位置が固定される。ダンパーは、スライド部材に結合され、スライド部材の移動速度を低減させ、これにより昇降素子の高さが固定されるタイミングを遅延させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施例の拡張ベースにおいて、支持構造は、ダンパー及び弾性素子によりスライド部材の速度を低減させ、これにより昇降素子が押圧固定される時間を遅延させることができる。従って、携帯型電子装置の厚さまたは寸法に応じて、支持構造の昇降素子は適当な位置まで調整された後に固定され、携帯型電子装置の支持として機能する。このように、本発明の実施例に係る拡張ベースは、寸法や厚みの異なる携帯型電子装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】従来の拡張ベースがノートブックコンピュータに接続された場合の側面図である。
図2】本発明の実施例に係る支持構造が拡張ベースに適用された場合の立体分解図である。
図3A】本発明の実施例に係る第1の支持構造の局所拡大図である。
図3B】本発明の実施例に係る第1の支持構造の立体分解図である。
図4A】携帯型電子装置が本発明の実施例に係る拡張ベースに載置された場合における第1の支持構造の作動模式図である。
図4B】他の寸法の携帯型電子装置が本発明の実施例に係る拡張ベースに載置された場合における第1の支持構造の作動模式図である。
図5A】本発明の実施例に係る第2の支持構造の局所拡大図である。
図5B】本発明の実施例に係る第2の支持構造の立体分解図である。
図6A】携帯型電子装置が本発明の実施例に係る拡張ベースに載置された場合における第2の支持構造の作動模式図である。
図6B】他の寸法の携帯型電子装置が本発明の実施例に係る拡張ベースに載置された場合における第2の支持構造の作動模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1の実施例]
図2は、本発明の実施例に係る拡張ベースの立体分解図である。拡張ベース2は、ベース体200と、浮き蓋210と、少なくとも1つの支持構造とを含む。図2において、支持構造は、複数であり、それぞれが第1の支持構造220及び第2の支持構造230である。ここでは、拡張ベースを例にして本発明の実施例に係る支持構造を詳しく説明するが、本発明の実施例に係る支持構造は、物件を支持するものとして、拡張ベースへの応用のみに限定されず、その他の素子にも応用可能である。
【0012】
ベース体200は、上蓋201と、底板202とを含む。上蓋201と底板202との間には、電子モジュール(図示せず)、例えば回路基板を収容するための収容空間が形成されている。回路基板には、携帯型電子装置に電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられている。上記携帯型電子装置は、例えばノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)またはスマートフォンである。一つの実施例において、コネクタは、浮き蓋210及び浮き蓋210の開口から穿設し、浮き蓋210に突出することで、携帯型電子装置との接続を確立する。
【0013】
浮き蓋210は、ベース体200に動作可能に設けられており、搭載面210aと、搭載面210aに対向する底表面210bとを有する。一つの実施例において、浮き蓋210は、一側がベース体200の一側に接合され、底表面210bとベース体200とが弾性部材により接続されることで、ベース体200上に浮いて設置されている。浮き蓋210は、少なくとも1つのトリガーを含む。図2に示すように、浮き蓋210は、第1のトリガー211と第2のトリガー212とを含み、第1のトリガー211は、第1の支持構造220を起動するためのものであり、第2のトリガー212は、第2の支持構造230を起動するためのものである。本発明の実施例において、第1のトリガー211及び第2のトリガー212は、浮き蓋210の底表面210b上に設けられた凸柱である。第1のトリガー211を第1の支持構造220に合わせ、第2のトリガー212を第2の支持構造230に合わせる作動方法については、後述する。
【0014】
第1の支持構造220及び第2の支持構造230は、いずれもベース体200の収容空間に設けられており、携帯型電子装置を支持する。本発明の実施例において、第1の支持構造220は、ベース体200の底板202の上に設けられ、第2の支持構造230は、上蓋201の上方に設けられている。
【0015】
図3A図3Bを参照すると、図3Aは、本発明の実施例に係る第1の支持構造の局所拡大図である。図3Bは、本発明の実施例に係る第1の支持構造の立体分解図である。第1の支持構造220は、弾性素子221と、スライド部材222と、ダンパー223と、昇降素子224と、ねじり部材225と、位置復帰素子226とを含む。弾性素子221は、一端がスライド部材222に接続されている。弾性素子221は、力を受けた場合、スライド部材222に対して作用力を印加する。一つの実施例において、弾性素子221は、引っ張りバネまたは圧縮バネである。
【0016】
スライド部材222は、斜面222aを有する。本発明の実施例において、斜面222aは、粗い斜面であり、あるいは階段面である。スライド部材222が弾性素子221の作用力を受けた場合、スライド部材222は、第1の軸線L1に沿って移動する。一つの実施例において、スライド部材222は、底板202上に設けられ、底板202の上には、位置制限構造(図示せず)が設けられており、スライド部材222が第1の軸線L1にのみ往復移動するように制限する。位置制限構造は、例えば凹溝、凸リブ、凸柱、挿入ピン、ねじ柱またはそれらの組み合わせである。また、本実施例において、スライド部材222は、底板上の位置制限構造に合わせてスライド部材222の移動範囲を制限するための位置制限溝を有する。
【0017】
ダンパー223は、スライド部材222と結合されることで、スライド部材222が弾性素子221からの力を受けた後の移動速度を低減させる。言い換えれば、スライド部材222が弾性素子221からの作用力を受けて移動した場合、ダンパー223は、スライド部材222に対して抵抗を付与することで、スライド部材222の移動速度を低減させることができる。一つの実施例において、ダンパー223は、歯車ダンパーであり、スライド部材222には、歯車ダンパーに応じてラック222bが設けられており、ラック222bと歯車ダンパーとは相互に噛合されている。スライド部材222が移動した場合、歯車ダンパーの歯車は、ラック222bによって駆動され回転する。歯車ダンパーの歯車が回転した場合、抵抗が付与されるため、スライド部材222の移動速度を低減させることができる。
【0018】
本実施例において、昇降素子224は、斜面222aが通過する経路上方に設けられ、第2の軸線L2に沿って往復移動可能である。第2の軸線L2は、第1の軸線L1と平行ではない。本実施例において、第2の軸線L2は、第1の軸線L1と略垂直である。
【0019】
本実施例の昇降素子224は、押し出しピン2241と、弾性部材2242とを備え、押し出しピン2241は、弾性部材2242により底板202上に設けられ、携帯型電子装置に当接する。言い換えれば、弾性部材2242は、一端が押し出しピン2241の底部に接続され、他端が底板202に接続される。押し出しピン2241の底部には、斜面222aに合わせて設けられた底部当接部2241aが形成されている。一つの例として、斜面222aが階段面である場合、底部当接部2241aは、斜面222aに対向して設けられた階段構造を有する。
【0020】
本実施例において、底板202の上には、ガイド構造202bが設けられてもよい。ガイド構造202bは、例えば底板202の表面に突設されたガイドレールまたは凸柱である。押し出しピン2241の頂部当接部2241bが押し下げの外力を受ける場合(例えば押し出しピン2241が携帯型電子装置の重量によって押圧された場合)、押し出しピン2241は、ガイド構造202bにより第2の軸線L2に沿って下へ移動することができる。また、押し出しピン2241の頂部当接部2241bに印加した外力が解除された場合、押し出しピン2241は、弾性部材2242及びガイド構造202bにより第2の軸線L2に沿って上へ移動して元の位置に復帰可能である。さらに、図2を参照すると、本実施例において、上蓋201が第1の支持構造220を被覆するが、押し出しピン2241に応じて第1の開口201hが設けられていることで、押し出しピン2241の頂部当接部2241bは、第1の開口201hを介して上蓋201の外表面に張り出している。
【0021】
本発明の実施例において、ねじり部材225は、弾性素子221によりスライド部材222に接続される。ねじり部材225がねじられた場合、弾性素子221は、スライド部材222に対して引張力が作用することで、スライド部材222の移動を駆動する。一つの実施例において、ねじり部材225は、レバーであり、第1の端部225aと第1の端部225aに対向する第2の端部225bとを有し、第1の端部225aは、弾性素子221に接続される。また、ねじり部材225が支点を有するため、第1の端部225aは、支点を軸心として回転可能である。本発明の実施例において、ねじり部材225の支点は、第2の端部225bに位置する。具体的には、ねじり部材225の第2の端部225bが枢軸により底板202上に設けられているため、第1の端部225aは、第3の軸線L3を軸として回転可能である。一つの実施例において、第3の軸線L3は、第1の軸線L1と平行ではない。第1の端部225aが第3の軸線L3を軸として回転する場合、ねじり部材225は、スライド部材222を第1の軸線L1に沿って移動するように駆動する。
【0022】
ねじり部材225は、上記第1のトリガー211に合わせるためのものである。本実施例において、第1のトリガー211は、浮き蓋210の底表面210bに突出する凸柱であり、ねじり部材225は、第1の端部225aと第2の端部225bとの間に斜面225cが設けられている。浮き蓋210が携帯型電子装置の重量によって押し下げられた場合、第1のトリガー211は、斜面225cに沿って下へ摺動し、ねじり部材225を所定の方向(例えば時計方向)に回転するようにさせ、スライド部材222の移動を駆動する。
【0023】
位置復帰素子226は、弾性体、例えば引っ張りバネ、圧縮バネまたはトーションバネである。本実施例において、位置復帰素子226は、引っ張りバネであり、一端がベース体200または底板202に接続され、他端がねじり部材225に接続されている。ねじり部材225が位置復帰素子226により位置復帰された場合、力を受けて移動したスライド部材222を初期位置に復帰するように駆動することができる。より詳しくは、携帯型電子装置が拡張ベース2とのリンクが解除された場合、浮き蓋210と上蓋201との間の弾性素子により、浮き蓋210は、元の位置に復帰可能である。この場合、第1のトリガー211のねじり部材225に対する制限が作用しなくなるため、ねじり部材225は、位置復帰素子226の弾性回復力により位置復帰し、スライド部材222を初期位置に復帰するように駆動する。
【0024】
一つの実施例において、位置復帰素子226は、トーションバネであり、ねじり部材225の支点に設けられている。他の実施例において、弾性素子221は、復帰素子として用いられてもよい。
【0025】
図4A及び図4Bは、厚さの異なる携帯型電子装置が本発明の実施例に係る拡張ベースに載置された場合における第1の支持構造の作動模式図をそれぞれ示す。携帯型電子装置3、3’が拡張ベース2に載置された場合、携帯型電子装置3、3’の重量によって浮き蓋210が押し下げされるため、この場合、浮き蓋210の底表面210bの上に設けられた第1のトリガー211は、ねじり部材225をねじり、弾性素子221が引っ張ることで、スライド部材222の移動を駆動する。この場合、携帯型電子装置3、3’は、昇降素子224に対して外力(即ち重力)を付与し、言い換えれば、携帯型電子装置3、3’の重量が押し出しピン2241の頂部当接部2241bに当接することで、昇降素子224は下へ移動する。
【0026】
昇降素子224が携帯型電子装置3、3’の重量によって下降する作動は、スライド部材222が斜面222aで昇降素子224に向けて移動する作動と同期的に行われる。しかしながら、ダンパー223がスライド部材222の移動速度を低減させることができ、スライド部材222の移動速度が昇降素子224の下降速度よりも遅くなるため、スライド部材222の斜面222aが初期位置から昇降素子224の下方に移動し、昇降素子224に当接する時間を遅延することができる。従って、昇降素子224がまず携帯型電子装置の厚さに応じて適当な位置に下降した後に、始めてスライド部材222の斜面222aは、昇降素子224の下方に移動し、昇降素子224を支持し固定する。この場合、スライド部材222の斜面222aが昇降素子224の底部当接部2241aに当接するため、スライド部材222は、継続的に移動することを終了する。
【0027】
より詳しくは、スライド部材222が斜面222aで昇降素子224に向けて昇降素子224の下方に移動した場合、昇降素子224の底部当接部2241aは、斜面222aに当接し、昇降素子224の移動を終了する。携帯型電子装置3の厚さが比較的に小さい場合、昇降素子224の移動ストロークが短いため、底部当接部2241aが斜面222aよりも斜面頂部に近接する位置に当接するように、図4Aに示すように、スライド部材222が第1の軸線L1に沿って移動する距離D1を長くする必要がある。携帯型電子装置3’の厚さが比較的に大きい場合、昇降素子224の移動ストロークが長いため、底部当接部2241aが斜面222aよりも斜面底部に近接する位置に当接するように、図4Bに示すように、スライド部材222が第1の軸線L1に沿って移動する距離D2を短くする必要がある。
【0028】
図5A及び図5Bを参照すると、図5Aは、本発明の実施例に係る第2の支持構造の局所拡大図である。図5Bは、本発明の実施例に係る第2の支持構造の立体分解図である。第2の支持構造230は、弾性素子231と、スライド部材232と、ダンパー233と、昇降素子234と、ねじり部材235と、位置復帰素子236と、受動部材237とを含む。
【0029】
本実施例において、弾性素子231の一端は、スライド部材232に接続される。弾性素子231が力を受けた場合、弾性素子231は、スライド部材232の移動を駆動する。弾性素子231の他端は、受動部材237に接続される。また、弾性素子231は、圧縮バネまたは引っ張りバネであってもよい。
【0030】
本実施例におけるスライド部材232は、斜面232aを有し、斜面232aは、粗い斜面または階段面であってもよい。スライド部材232が弾性素子231からの作用力を受けた場合、スライド部材232は、第4の軸線L4に沿って駆動される。本実施例において、第4の軸線L4は、第1の軸線L1と平行である。
【0031】
一つの実施例において、上蓋201の上には、位置制限構造(図示せず)が設けられており、スライド部材232の移動範囲を制限する。位置制限構造は、例えば凹溝、凸リブ、凸柱、挿入ピン、ねじ柱またはそれらの組み合わせである。また、本実施例において、上蓋201の上に挿入ピン202Pが設けられ、スライド部材232に位置制限溝2320が設けられていることで、挿入ピン202Pは、位置制限溝2320に穿設可能である。また、位置制限溝2320の長軸方向は、第4の軸線L4と略平行である。従って、スライド部材232が移動した場合、スライド部材232の移動ストロークは、位置制限溝2320の長さによって制限される。
【0032】
ダンパー233は、スライド部材232と結合されることで、スライド部材232の移動速度を低減させる。言い換えれば、スライド部材232が弾性素子231からの作用力を受けて駆動された場合、ダンパー233は、スライド部材232に対して抵抗を付与することで、スライド部材232の移動速度を低減させる。一つの実施例において、ダンパー233は、歯車ダンパーであり、スライド部材232には、ラック232bが設けられており、ラック232bと歯車ダンパーとは、相互に噛合されている。スライド部材232が移動した場合、歯車ダンパーの歯車は、ラック232bによって駆動され回転する。歯車ダンパーの歯車が回転した場合、抵抗が付与されるため、スライド部材232の移動速度を低減させることができる。
【0033】
本実施例において、昇降素子234は、斜面232aが通過する経路上に設けられ、第5の軸線L5を軸として回転可能である。第5の軸線L5は、第4の軸線L4と略垂直である。
【0034】
より詳しくは、本実施例の昇降素子234は、エジェクトブロック2341と、ロッド体2342とを含む。ロッド体2342は、一端が上蓋201に接続され、他端がエジェクトブロック2341に接続される。エジェクトブロック2341の底部及び頂部には、底部当接部2341a及び頂部当接部2341bがそれぞれ設けられており、底部当接部2341aは、斜面232aに当接して設けられている。スライド部材232の斜面232aがエジェクトブロック2341に向けて第4の軸線L4に沿って移動した場合、エジェクトブロック2341は、スライド部材232の斜面232aに沿って次第に上げられる。本実施例において、エジェクトブロック2341の底部当接部2341aは、最初、斜面232aの斜面底部に当接するが、スライド部材232の斜面232aがエジェクトブロック2341に向けて移動した場合、斜面232aの移動にしたがって斜面232aの斜面底部から次第に斜面頂部まで押し上げられる。
【0035】
また、図2に示すように、本実施例の拡張ベース2のベース体200は、第2の支持構造230の大部分を被覆するための外蓋203をさらに含む。外蓋203には、エジェクトブロック2341に応じて第2の開口203hが設けられており、エジェクトブロック2341の頂部は、第2の開口203hを介して外蓋203の外部に張り出している。
【0036】
本発明の実施例において、ねじり部材235は、上記受動部材237に当接し、受動部材237は、弾性素子231によりスライド部材232に接続される。ねじり部材235がねじられた場合、ねじり部材235は、受動部材237を駆動し、さらにスライド部材232を第4の軸線L4に沿って移動するように駆動する。一つの実施例において、ねじり部材235は、レバーであり、第1の端部235aと、第1の端部235aに対向する第2の端部235bとを有する。
【0037】
また、ねじり部材235が支点を有するため、第1の端部235a及び第2の端部235bは、支点を軸心として回転可能である。本発明の実施例において、ねじり部材235の支点は、第1の端部235aと第2の端部235bとの間に位置する。具体的には、ねじり部材235は、枢軸により上蓋201上に設けられている。第2の端部235bがねじられた場合、第6の軸線L6を軸として回転し、第1の端部235aが第6の軸線L6を軸として回転するように駆動する。第1の端部235aが第6の軸線L6を軸として回転する場合、ねじり部材235は、第1の端部235aにより受動部材237の移動を駆動する。一つの実施例において、第6の軸線L6は、第4の軸線L4及び第5の軸線L5と略垂直である。
【0038】
ねじり部材235は、上記第2のトリガー212に合わせるためのものである。本実施例において、第2のトリガー212は、浮き蓋210の底表面210bに突出する凸柱であり、ねじり部材235の第2の端部235bには、斜面235cが設けられている。浮き蓋210が携帯型電子装置の重量によって押し下げられた場合、第2のトリガー212は、斜面235cに沿って下へ摺動し、第1の端部235aを所定の方向(例えば時計方向)に回転するようにさせ、受動部材237を押圧し、スライド部材232の移動を駆動する。一つの実施例において、ねじり部材235及びねじり部材225は、互いに交換されてもよい。
【0039】
本実施例において、受動部材237は、スライド部材232の位置制限溝2320に応じてスリット2370が設けられている。より詳しくは、挿入ピン202Pは、位置制限溝2320及びスリット2370を貫通し、上蓋201に設けられている。また、上蓋201には、上記挿入ピン202Pに合わせて受動部材237の移動を制限するためのストッパー202sが設けられている。
【0040】
位置復帰素子236は、弾性体であり、例えば引っ張りバネ、圧縮バネまたはトーションバネである。本実施例において、位置復帰素子236は、引っ張りバネであり、一端がベース体200に接続され、他端が受動部材237に接続され、力を受けて移動したスライド部材232を初期位置に復帰させる。より詳しくは、携帯型電子装置と拡張ベース2とのリンクが解除された場合、浮き蓋210と上蓋201との間の弾性部材により、浮き蓋210は、元の位置に復帰可能である。この場合、トリガー212のねじり部材235に対する制限は、作用しなくなる。従って、受動部材237は、位置復帰素子236の弾性回復力により元の位置に復帰し、弾性素子231によりスライド部材232を初期位置に復帰するように駆動することができる。
【0041】
一つの実施例において、位置復帰素子236は、トーションバネであり、ねじり部材235の支点に設けられており、ねじり部材235の第1の端部235aは、受動部材237に接合されており、これにより、上記実施例において述べた効果を奏することもできる。他の実施例において、弾性素子231は、位置復帰素子として用いられてもよい。
【0042】
図6A及び図6Bは、寸法の異なる携帯型電子装置が本発明の実施例に係る拡張ベースに載置された場合における第2の支持構造の作動模式図をそれぞれ示す。より詳しくは、携帯型電子装置13、13’が拡張ベース2に載置された場合、携帯型電子装置の重量によって浮き蓋210が押し下げられるため、この場合、浮き蓋210の底表面210bに設けられたトリガー212は、ねじり部材235をねじり、受動部材237を押圧し、スライド部材232の移動を駆動する。
【0043】
スライド部材232が移動した場合、斜面232aによって昇降素子234は、次第に上げられる。しかしながら、スライド部材232が移動した場合、ダンパー233によってスライド部材232の移動速度が低下するため、昇降素子234の上昇時間を遅延することができる。従って、携帯型電子装置13、13’が適当な位置まで押し下げられる速度は、昇降素子234が上昇する速度よりも速い。このように、携帯型電子装置13、13’が適当な位置まで押し下げられた後に、始めて昇降素子234は、斜面232aによって適当な高さまで上げられ、頂部当接部2341bにより携帯型電子装置13、13’に当接することで、支持力を提供する。
【0044】
昇降素子234の頂部当接部2341bが携帯型電子装置13、13’と相互に当接した場合、携帯型電子装置13、13’の重量によって昇降素子234に対して押し下げの外力を付与し、底部当接部2341aが斜面232aに当接することで、ねじり部材235からの引張力が相殺される。この場合、スライド部材232は、移動を終了し、昇降素子234の高さ位置は固定される。
【0045】
携帯型電子装置13’の厚さが大きい場合、昇降素子234の上昇距離が短いため、図6Aに示すように、当接部2341aが斜面232aよりも斜面底部に近接する位置に当接する。従って、スライド部材232の移動ストロークも短くなる。携帯型電子装置13’の厚さが小さい場合、昇降素子234の上昇距離が長いため、図6Bに示すように、当接部2341aが斜面232aよりも斜面頂部に近接する位置に当接する。従って、スライド部材232の移動ストロークは長くなる。
【0046】
本発明の実施例において、支持構造は、斜面により昇降素子の高さ位置が調整され、ダンパー及び弾性素子によりスライド部材の速度が低減されることで、昇降素子の固定時間が遅延される。言い換えれば、携帯型電子装置とベース体との距離が固定された後に、始めて昇降素子は、適当な高さ位置まで移動され固定され、携帯型電子装置に対する支持を提供する。従って、本発明の実施例に係る拡張ベースは、寸法や厚みの異なる携帯型電子装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 従来の拡張ベース
10 台座
11 搭載板
12 支持柱
14 接続ポート
2 拡張ベース
200 ベース体
201 上蓋
201h 第1の開口
203h 第2の開口
202 底板
202b ガイド構造
202P 挿入ピン
202s ストッパー
203 外蓋
210 浮き蓋
210a 搭載面
210b 底表面
211 第1のトリガー
212 第2のトリガー
220 第1の支持構造
221 弾性素子
222、232 スライド部材
D1、D2 移動距離
222a、232b 斜面
222b、232b ラック
223、233 ダンパー
224、234 昇降素子
2241 押し出しピン
2241a、2341a 底部当接部
2241b、2341b 頂部当接部
2242 弾性部材
225、235 ねじり部材
225a、235a 第1の端部
225b、235b 第2の端部
225c、235c 斜面
226、236 位置復帰素子
L1 第1の軸線
L2 第2の軸線
L3 第3の軸線
230 第2の支持構造
231 弾性素子
2320 位置制限溝
2341 エジェクトブロック
2342 ロッド体
237 受動部材
2370 スリット
L4 第4の軸線
L5 第5の軸線
L6 第6の軸線
3、3’、13、13’ 携帯型電子装置
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B