特許第5934791号(P5934791)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5934791
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月15日
(54)【発明の名称】ゴーグル
(51)【国際特許分類】
   A61F 9/02 20060101AFI20160602BHJP
   G02C 5/12 20060101ALI20160602BHJP
【FI】
   A61F9/02 330
   G02C5/12
   A61F9/02 310
【請求項の数】13
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-520592(P2014-520592)
(86)(22)【出願日】2012年7月5日
(65)【公表番号】特表2014-521406(P2014-521406A)
(43)【公表日】2014年8月28日
(86)【国際出願番号】EP2012063077
(87)【国際公開番号】WO2013010799
(87)【国際公開日】20130124
【審査請求日】2014年10月23日
(31)【優先権主張番号】102011079358.5
(32)【優先日】2011年7月18日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】597056143
【氏名又は名称】ウベックス アルバイツシュッツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100091867
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 アキラ
(74)【代理人】
【識別番号】100154612
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】トイバー マンフレート
【審査官】 寺澤 忠司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−128066(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/148352(WO,A1)
【文献】 特開平03−231658(JP,A)
【文献】 特開昭63−002018(JP,A)
【文献】 米国特許第05828438(US,A)
【文献】 特開平06−300991(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 9/02
G02C 5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一組のゴーグルレンズ(2)と、前記少なくとも一組のゴーグルレンズ(2)を支持するゴーグルフレーム(1)と、ゴーグル着用者の鼻に対する支持のためのノーズパッド(4)とを有するゴーグルであって、
前記ノーズパッド(4)は、少なくとも2つの互いに対向するノーズパッド要素(5)と、前記ノーズパッド要素(5)を支持するノーズマウント(10)とを有し、前記ノーズパッド要素(5)は各々、内部(16)を囲む閉じられた連続体であり、
各ノーズパッド要素(5)は、ゴーグル着用者の鼻に配置するための、部分的にフリーで、側面にあるノーズパッド要素・ノーズパッドブリッジ(15)を有し、ノーズパッド要素・ノーズパッドブリッジ(15)は、湾曲し、
各ノーズパッド要素(5)は、固定された側面にあるノーズパッド要素固定部(17)を有し、そのノーズパッド要素固定部は、前記ノーズパッド要素固定部(17)によりノーズマウント(10)に固定された前記ノーズパッド要素(5)とともに、関連するノーズパッド要素・ノーズパッドブリッジ(15)の向かい合わせに延びており、そのノーズパッド要素・ノーズパッドブリッジにほぼ平行である、ゴーグルにおいて、
前記ノーズパッド要素(5)は前記ノーズマウント(10)上に成形され、前記ノーズパッド要素固定部(17)と前記ノーズマウント(10)はそれぞれ、本質的にゴーグルの視線方向(B)において、少なくとも前記ノーズパッド要素固定部(17)に隣接する領域で、くさび状であり、前記ノーズマウント(10)と前記ノーズパッド要素固定部(17)の各くさびが、ゴーグルの視線方向(B)において反対向きであることを特徴とするゴーグル。
【請求項2】
前記ノーズパッド要素(5)は、第一のプラスチック材料により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のゴーグル。
【請求項3】
前記ノーズマウント(10)は、第二のプラスチック材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴーグル。
【請求項4】
前記ノーズマウント(10)は、前記ゴーグルフレーム(1)に固定されていることを特徴とする請求項3に記載のゴーグル。
【請求項5】
前記ノーズマウント(10)は、ほぼ円弧状になっていることを特徴とする請求項3又は4に記載のゴーグル。
【請求項6】
前記ノーズパッド要素(5)は、いずれも前記ノーズマウント(10)よりも柔らかいことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のゴーグル。
【請求項7】
前記ノーズパッド要素(5)の内部(16)の断面積は、ゴーグルの視線方向(B)において変化することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴーグル。
【請求項8】
前記ノーズパッド要素(5)は、実質的にゴーグルの視線方向(B)に見て、ゴーグル着用者の鼻孔に載るような細長い基本形状を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のゴーグル。
【請求項9】
前記互いに対向するノーズパッド要素(5)は、互いに斜め方向に延びることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のゴーグル。
【請求項10】
ゴーグル着用者がゴーグルを着用している際に、前記ノーズパッド要素固定部(17)は、ゴーグル着用者の鼻から離間して配置されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のゴーグル。
【請求項11】
前記ノーズパッド要素(5)は、ゴーグルの視線方向(B)において実質的に開いていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のゴーグル。
【請求項12】
ゴーグル着用者がゴーグルを着用している際に、前記ノーズパッド要素(5)は、ノーズパッド要素・ノーズパッドブリッジ(15)でもってゴーグル着用者の鼻孔の横方向に配置されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のゴーグル。
【請求項13】
前記ノーズパッド要素(5)の内部(16)の断面積は、ゴーグルの視線方向(B)において広がることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のゴーグル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴーグルに関し、特に作業安全ゴーグルに関する。本発明は、他のゴーグル、特にスポーツ用ゴーグル、光ゴーグルなど他のゴーグルにも適用することができる。
【背景技術】
【0002】
ゴーグルのための種々のノーズパッドは、特許文献1より知られている。そのノーズパッドは、結合部によりゴーグルフレームに固定されたノーズパッド要素を有する。各ノーズパッド要素は、囲まれた内部を有する。フリーな横方向ブリッジ(web)は、それぞれの場合、結合部に対向して設けられている。その内部は、ノーズパッド要素の弾性変形を可能にする。
特許文献2は、ゴーグルのための様々なノーズパッドを開示している。ノーズパッドは、2つの対向するノーズパッド要素を有し、それらノーズパッド要素は、各々内部ノーズパッドブリッジが設けられている。さらに、各ノーズパッドは、ノーズパッド要素に形成された取り付け具(mount)に配置されたヘッドの保持体を有している。
【0003】
ゴーグルの着用者の鼻を支えるためのノーズパッドを有するゴーグルが、特許文献3により公知である。ゴーグルフレームには、柔らかいパッドを挿入するためのスロット孔が設けられている。
【0004】
ゴーグル用のノーズパッドは、特許文献4に記載されている。そのノーズパッドは、剛性のあるノーズパッド要素固定部を有し、それらはゴーグルフレーム又はゴーグルレンズに固定される。さらに、ノーズパッドは、剛性のあるノーズパッド要素固定部を部分的に囲む柔軟要素を有する。ノーズパッドはまた、第一の柔軟要素に管状の部材により接続された第二の柔軟要素も有している。
【0005】
特許文献5は、点留め具により眼縁において傾斜自在となるように配置されたサイドブリッジ(web)支持を備える、ゴーグルフレーム用のサイドブリッジ部が開示されている。側面ブリッジの平板(それは柔軟で弾性体である)は、側面ブリッジ支持上に回動可能に取り付けられている。
【0006】
特許文献6にて開示されているゴーグルは、フレームと、フレームに取り付けられたノーズブリッジとを有する。そのノーズブリッジは、順番に、ノーズブリッジの離間した端部に配置された2つの環状のループを有している。
【0007】
特許文献7は、ゴーグルフレームと、ゴーグルフレームに成形されたノーズパッドとを有するゴーグルについて記述している。ノーズパッドは、ノーズパッド要素を有し、それらは、周囲が閉じられており、内部空間を囲んでいる。ノーズパッド要素は、ほぼ液滴の形状を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】JP 2005―128066A
【特許文献2】WO 2007/148352 A1
【特許文献3】EP 0 239 659 A1
【特許文献4】US 5 526 070
【特許文献5】DE 79 32 968 U1
【特許文献6】DE 298 05 378 U1
【特許文献7】US 2 270 330
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来技術から、先の一般の用途によって、ゴーグルの大多数は、着用者又はゴーグル着用者の鼻に対するノーズパッドによって支持されていることが、さらに知られている。ノーズパッドは大抵、ノーズパッド要素を有し、それらはパッド(当て物)又はクッションを用いて構成されている。これらの既知のゴーグルの欠点は、これらは着用中にしばしばずり落ちることと、および/又は着用中不快であることである。
【0010】
この点から、本発明は、非常に高い着用時の快適性を与えるゴーグルを提供するという目的に基づいている。さらに、そのゴーグルは、特にしっかりと着用者の鼻に着座され、かつ経済的に製造できる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は、本発明に従って、請求項1に開示された特徴により達成される。本発明の核心は、ノーズパッド要素は中空であり、実質的にその周方向に連続であることである。特に、非充填の内部は片側又は両側の端部で開いていることが望ましい。その内部は、好ましくは、いずれの場合にも連続である。ノーズパッド要素は、例えば、円形リング状、楕円形、卵形又は長方形の輪郭を有している。細長い形状がより好ましい。ノーズパッドは、好ましくはゴーグルフレームに配置されている。しかし、それはまた、少なくとも一つのゴーグルレンズに配置されていてもよい。
【0012】
ノーズパッド要素・ノーズパッドブリッジ(web)もまた、快適な着用と安全なホールドをもたらす。
【0013】
ノーズパッド要素固定部は、各ノーズパッド要素の非常に安全な定着をもたらす。
ノーズマウントにノーズパッド要素を成形することは、非常に経済的な生産を可能にする。さらに、ノーズパッド要素は、このように損失のおそれなしにノーズマウントに固定される。
くさびのようなデザインは、非常に安全性を確保し、ノーズパッド要素とノーズマウント間の強固な接続を確保する。
【0014】
ゴーグルは、2つのゴーグルレンズを有するのが望ましい。別の構成によれば、ゴーグルはまさに1つの一体の、連続的なゴーグルのレンズを有する。
【0015】
ゴーグルフレームと少なくとも一組のゴーグルレンズは、別々に構成されていてもよい。あるいは、それらは、一体に相互に接続される。
【0016】
本発明の他の望ましい構成は、従属請求項に記載されている。
【0017】
請求項2に記載の構成は、特に経済的に製造できるノーズパッド要素をもたらす。さらに、このタイプのノーズパッド要素は、高度な着用の快適性と、特に良好なホールド性を提供する。ノーズパッド要素は、好ましくは、スチレンブロックコポリマー(TPE−S)に基づく、熱可塑性エラストマーから形成される。ノーズパッド要素は、40〜80の間のショア硬度Aを有することが望ましく、好ましくは50〜70の間である。これらは、好ましくは柔軟である。
【0018】
請求項3に記載の構成は、製造上の理由のために極めて望ましい。そのノーズマウントは、便宜的に、ポリカーボネート(PC)および/又は熱可塑性ポリウレタン(TPU)から形成される。
【0019】
請求項4によれば、ノーズマウントは、ゴーグルフレームに固定されている。ノーズマウントは、取り外し可能、又は取り外し不可でゴーグルフレームに固定されてよい。
【0020】
ノーズマウントは、請求項5の記載により、着用者の鼻を支持するために鼻の支持幅を制限する。
【0021】
請求項6に記載の構成は、一方では高い安定性と、他方では特に快適な着用感を提供する、ノーズパッドとする。
【0022】
請求項7に記載の構成は、非常に快適な着用性と、他方、ゴーグル着用者にゴーグルを安全に固定するノーズパッドとする。
【0025】
請求項9に記載の構成もまた、非常に安全で快適なゴーグルの着用を可能とする。
【0026】
ゴーグル着用者の頭部にゴーグルを保持するための、少なくとも一つのゴーグル保持手段が好ましくは備えられ、その少なくとも一つのゴーグル保持手段は、好ましくは回動可能なゴーグルアームである。一方、ゴーグル保持手段は、保持バンドとして構成され、着用者の頭部の後ろ側に回って届いている。少なくとも一つのゴーグル保持手段は、ゴーグルフレーム、又は少なくとも一つのゴーグルレンズに取り付けてあるのが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明に係るゴーグルの背面斜視図である。
図2図1のゴーグル(ゴーグルレンズは省略されている)の正面図である。
図3図2に示した切断線III−IIIに沿った縦断面である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の好ましい実施形態は、添付図面を参照して以下に説明される。図1〜3において、互いに対応する部分には図中に同一符号を付している。以下より詳細に記載された実施形態の詳細は、個別に本発明になり得、あるいは本発明の主題の一部となり得る。
【0029】
図1に全体が示されるゴーグルは、ゴーグルフレーム1と、ゴーグルフレーム1に保持された2つのゴーグルレンズ2と、ゴーグルフレーム1に端部で関節接合した2本のゴーグルアーム3とを有する。さらに、ゴーグルはノーズパッド4を有し、それはゴーグルフレーム1の中央に配置され、互いに対向する2つのノーズパッド要素5を備えている。ゴーグルは、2つのゴーグルレンズ2の間に延在する対称面Sにおいて対称である。ゴーグルフレーム1は、好ましくは、プラスチック材で形成される。ゴーグルは、視線方向Bを有している。
【0030】
ゴーグルフレーム1は、上部フレーム部分6と、上部フレーム部分6から中央下方に突出したノーズパッド保持部分7とを備えている。ゴーグルフレーム1は、ゴーグルレンズ2の周囲を完全に取り囲んでいてもよく、あるいはゴーグルレンズ2を囲っているだけでもよい。
【0031】
ゴーグルレンズ2はフレーム部分6の底部と、ノーズパッド保持部分7の外側横方向とに隣接している。ゴーグルレンズは、着色されてもよい。
【0032】
上部フレーム部分6は、2つの互いに対向する端部8を有している。ゴーグルアーム3は、対応する支承構造9によって終端8で関節式に連結されており、支承構造9は、ゴーグルアーム3の従来型の旋回を可能にする。
【0033】
ノーズマウント10は、ノーズパッド保持部分7の下部自由端に堅く接続されている。ノーズマウント10とノーズパッド保持部分7は、互いに取り外し可能に、又は取り外し不能に留めることができる。ノーズマウント10は円弧状となっている。ノーズマウントは、ノーズパッド保持部分7から下向き外側に延びている。ノーズマウント10は、ノーズサイド11と、それと反対側の外側サイド12とを有している。ゴーグルが適切に着用されたとき、ノーズマウント10のノーズサイド11は着用者の鼻に面することになり、一方、外側サイド12は、それに応じて着用者から遠くなる。ノーズマウント10は、プラスチック材料から形成されており、そのプラスチック材料は、ゴーグルフレーム1のプラスチック材料と同一であってもよい。ノーズマウント10は高い剛性を有し、実質的に曲がらず、堅固である。
【0034】
ノーズパッド要素5は、共通の固定領域13を有し、それはノーズマウント10に留められている。固定領域13は、ノーズマウント10のノーズサイド11上を、ノーズマウント10の下部終端14間に延び、両ノーズパッド要素5を互いに接続している。代替的に、ノーズパッド要素5は、ばらばらに構成されてもよい。ノーズパッド要素5は、ノーズマウント10に対して、その固定領域13を成型され、あるいは射出成形されているのが、望ましい。
【0035】
各ノーズパッド要素5はさらに、ノーズパッドブリッジ15を有しており、このノーズパッドブリッジはノーズマウント10のそれぞれの下終端14から近接してノーズパッド保持部分7の方向へと延びている。ノーズパッドブリッジ15は細長く、その終端により固定領域13と接続されている。それらノーズパッドブリッジは、それぞれ固定端の間で実質的にフリーな状態で延在しているので、ノーズパッドブリッジ15は、一定の柔軟性が与えられている。固定領域13とノーズパッドブリッジ15は、互いに接続され一体となっている。それらは、ノーズマウント10のプラスチック材料よりも柔らかく、好ましくは相当に柔らかいプラスチック材料から形成されている。ノーズパッドブリッジ15は、しなやかで、柔軟性又は可撓性がある様に構成されている。内部16は、ノーズパッドブリッジ15と固定領域13により側方外向きに制限される。その結果、内部16は、周囲が閉じられている。ノーズパッド要素5は、好ましくは、周囲が閉じた環状体として構成されている。ノーズパッド要素5において、固定領域13はノーズパッド要素固定部17を有している。ノーズパッドブリッジ15は、実質的に平行に延びており、ノーズパッド要素固定部17から隔離されている。
【0036】
ノーズパッド要素固定部17とノーズマウント10の隣接領域はそれぞれゴーグルの視線方向Bにくさび状に構成されている。特に図3より明らかになるように、ノーズパッド要素固定部17は、ゴーグルの視線方向Bに実質的に連続して先細る一方、ノーズマウント10は、ゴーグルの視線方向Bに従い、実質的に連続して広がっている。相応して、内部16もまた、ゴーグルの視線方向Bに実質的に連続して広がっている。ゴーグルが適切に使用される場合の、ゴーグル着用者がゴーグルレンズ2を通して見る方向は、ゴーグルの視線方向Bを意味するものと解釈される。ノーズパッド要素5は、実質的に視線方向Bに開いている。
【0037】
着用者がゴーグルを着用するとき、ゴーグルアーム3は着用者の頭部の側方にとどまる。ゴーグルレンズ2が着用者の両眼の前に配置される一方、着用者の鼻は、ノーズマウント10により制限されたノーズ受け入れスペース18の中に突き出ている。着用者の鼻は固定領域13の一番上に載せることができる。さらに、ノーズパッド要素5は、そのノーズパッドブリッジ15で着用者の鼻孔の側方に、ぴったり接して載っている。ノーズパッドブリッジ15は、着用者の鼻の各々の形状に適合する。したがって、それらノーズパッドブリッジは自らの固定端の間で、各々の隣接する内部16内にむけて湾曲することがある。ノーズパッド要素固定部17は、着用者の鼻から離間して配置される。
【0038】
各ノーズパッド要素固定部17は、関連する隣接したノーズパッドブリッジ15に関して、実質的にゴーグルの視線方向Bと直交する方向に配置されている。各ノーズパッド要素固定部17は、関連する隣接したノーズパッドブリッジ15とノーズマウント10又は隣接するゴーグルレンズ2の間に配置されている。ゴーグルがゴーグル着用者によって適切に着用された際に、各ノーズパッド要素固定部17は、ゴーグル着用者の鼻を始点として関連する隣接したノーズパッドブリッジ15よりも大きな間隔を有する。ノーズパッドブリッジ15は、互いに対向して配置され、ゴーグルが適切に着用された際に、ゴーグル着用者の鼻を支えるノーズ支持部を制限する。
【符号の説明】
【0039】
1 ゴーグルフレーム
2 ゴーグルレンズ
3 ゴーグルアーム
4 ノーズパッド
5 ノーズパッド要素
6 上部フレーム部分
7 ノーズパッド保持部分
8 端部
9 支承構造
10 ノーズマウント
11 ノーズサイド
12 外側サイド
13 固定領域
14 下端部
15 ノーズパッドブリッジ
16 内部
17 ノーズパッド要素固定部
18 ノーズ受け入れスペース
図1
図2
図3