【実施例】
【0053】
例1
種々の中間色品種のカーボンブラック、例えば、Monarch(商標)880、基本のシードカーボンブラック(CB)粒子、およびMonarch(商標)1000(これはMonarch(商標)880の硝酸処理された酸化されたもの)を試験した。Monarch(商標)1000カーボンブラックは、JEFFAMINE(商標)ポリエーテルアミンの、M-2005、M-2070およびXTJ-674品種と混合し、そしてOEM型の溶媒系の配合物で試験した。
【0054】
下記の表1に、Monarch(商標)880およびMonarch(商標)1000試料とJEFFAMINE(商標)(JA)ポリエーテルアミンとの混合物を列挙した。
【0055】
【表1】
【0056】
十分な水溶性のポリエーテルアミン(JEFFAMINE(商標)ポリエーテルアミンM-2070およびXTJ-674)を水溶液として、種々の量で、カーボンブラック上に噴霧した。JEFFAMINE(商標)ポリエーテルアミンM-2005を、水中の懸濁液として噴霧した。カーボンブラック試料は、10時間ロールに掛け、そして次いで85℃で一晩乾燥した。試料の大半は、加えた水の量は最小限であったので(DBPよりも少ない)、オーブン乾燥の前でさえも粉末であった。乾燥カーボンブラック試料は、練り顔料に配合する前に粉砕した。
【0057】
例2
この例は、2.45%の顔料充填量で、標準のDisperBYK 163分散助剤(BYK Chemie(アトランタ)の製品)でのひな形の自動車用溶媒系配合物の調製における、例1の被覆されたカーボンブラック試料の使用を記載している。
【0058】
練り顔料を、下記の設備を用いて調製した。
・Eiger mill;
・1.0mmのジルコニウム媒体;
・Blue Mベント付き乾燥オーブン(形式POM 206)、Gar Lab 15 Hour model (VWR)
・エアアシストスプレイ;および
・粗い塗料ろ過器(Paul N. Gardner Co.)。
【0059】
下記の原材料を用いた。
・Setal(商標)1715VX74(ポリエステルポリオール)
・Setalux(商標)1184SS51(アクリル系ポリオール)
・DisperBYK(商標)163(高分子量アクリレート)
・Cymet 325(商標)メラミン樹脂(アミノ系架橋剤、Cytec)
・BYK(商標)346、湿潤剤(シリコーン界面活性剤、BYK Chemie)
・ブチルアセテート、および、
・PGMEA。
【0060】
練り顔料マスターバッチは、下記の表2中に列挙した材料を含んでいた。
【0061】
【表2】
【0062】
Setal(商標)1715VX74をクォート缶に容れ、そして研究室用混合機中に置いた。DisperBYK(商標)163、ブチルアセテートおよびPGMEAを予備混合し、そして次いでSetal(商標)1715VX74に、良好な撹拌の下に加え、5分間混合し、次いで10分間更に混合し、そして次いで排出した。
【0063】
練り顔料を、下記の表3に列挙した比率を用いて調製した。
【0064】
【表3】
【0065】
127.5グラム(±0.01)の練り顔料マスターバッチを、高速のdispermatの下で容器中に置いた。22.5グラムの、例1の被覆されたカーボンブラックを、ゆっくりした撹拌の下に、練り顔料マスターバッチに加えた。速度を4000rpmに増加させ、そして5分間混合した。この混合物を、次いで水平混合機(Eiger)を通して4回再循環し、そして粘度を測定した。この混合物を排出し、そして希釈へと進んだ。
【0066】
例3
この例は、例2の練り顔料組成物の希釈および最終的なコーティング組成物の調製を記載している。
【0067】
下記の表4中に列挙した比率で、希釈マスターバッチを調製した。
【0068】
【表4】
【0069】
Setalux(商標)1184SS51およびSetar(商標)1715VX74を半ガロンの容器に秤量し、そして研究室用混合器の下に置いた。BYK(商標)346、ブチルアセテート、PGMEAおよびCymel(商標)325を一緒に予備混合し、次いでSetalux(商標)/Setal(商標)混合物に、良好な撹拌の下でゆっくりと加えた。このマスターバッチを、更に15分間混合し、次いで排出した。
【0070】
仕上げ塗料を下記の表5に列挙した比率で調製した。
【0071】
【表5】
【0072】
90.2グラム(±0.01)の希釈剤マスターバッチを、9.4グラムの、例2の練り顔料に、良好な撹拌の下で、8オンスのエポキシ被覆缶中で加えた。この混合物を、skandex中に15分間置き、そして適用の段階の前に、一晩放置した。
【0073】
例4
この例は、例3のコーティング組成物から作られたコーティングの調製および評価を記載している。
【0074】
Monarch(商標)1000での配合物を、0.8ミルのDFT(乾燥膜厚)でスズ板上に噴霧し、そして室温での10分間の瞬間的な空気乾燥の後に、140℃で20分間乾燥した。色相を、Hunter Labscan比色計で測定した。表6に、表1の成分から作られた試料について、L a b
*およびMcデータを示している。
【0075】
【表6】
【0076】
このデータから、ポリエーテルアミンで処理された酸化カーボンブラックの試料は、被覆されたポリエーテルアミンなしの酸化カーボンブラックの対照試料よりも、より低いL(より強い色)、より良好な(より低い)色調b
*、およびより高いM
c値を示していることを理解することができる。カーボンブラック上のポリエーテルアミンの量の増加は、よりよい発色を備えたコーティングをもたらしている。より疎水性である、ポリプロピレンオキシドのより高い含有量のポリエーテルアミン、XTJ-674およびM-2005は、より親水性のM-2070よりも、より良好な色を生じた。
【0077】
酸化されていないCB M880で作られた練り顔料(試料番号4、8および12)は、コーティングの調製には粘度が高過ぎ、それらの試料についてはデータを採ることができなかった。
【0078】
例5
コーティング組成物は、下記の表7に示したように、JEFFAMINE(商標)ポリエーテルアミンで被覆された、酸化カーボンブラックのBlack Pearls(商標)1300品種で作られていた。
【0079】
【表7】
【0080】
コーティング組成物は、例1〜4に概略を述べた方法に従って調製した。それらの試料の色性能(color performance)(M
c)を、被覆されていない、Orionの酸化カーボンブラック(FW200)を含む組成物の性能と比較した。結果を表8に示した。
【0081】
【表8】
【0082】
本発明の試料は、コーティングに、FW200で作られた試料よりも5〜7単位高いMc値の、より良い色相を与えることが見出された。これらの結果を基に、親水性のJEFFAMINE(商標)ポリエーテルアミンM-2070)は、中程度におよび高度に疎水性の材料(M1000の結果と同様)のようには良好な黒色度を与えないと結論付けることができる。JEFFAMINE(商標)ポリエーテルアミンXTJ-674およびM-2005は、同じように良好な性能を発揮する。
【0083】
良好な黒色度および隠蔽力を得るために、Monarch(商標)1300(被覆されていない)での溶媒練り顔料は、媒体ミルを4〜5回通過させる必要がある。本明細書に記載されているように、ポリエーテルアミンで被覆された酸化カーボンブラック、例えば、ポリエーテルアミンと混合され、次いで乾燥された、粉砕されたBlack Pearls(商標)1300ペレットの水溶液、を用いると、媒体ミルを通した粉砕(milling)時間は、1回の通過に低減される。
【0084】
また、本明細書に開示された練り顔料、例えば、Black Pearls(商標)1300で調製された練り顔料(試料1〜12)は、良好な色を得るために、実質的により少ない分散助剤しか必要としないことが見出された。この挙動は、配合の全体の費用を低減させることによって、顧客に付加的な利益をもたらす。
【0085】
例6
この例は、ポリエーテルアミン処理されたペレットの形成を示している。
【0086】
酸化カーボンブラックペレット試料のBlack Pearls(商標)1000およびBlack Pearls(商標)1300を、例1と同じ方法で、JEFFAMINE(商標)ポリエーテルアミンM-2005で処理して、ポリエーテルアミン処理したペレットの試料Aおよび試料Bをそれぞれ生成した。
【0087】
試料AおよびBの典型的なペレット径分布を表9に示した。
【0088】
【表9】
【0089】
例7
この例は、例6の試料Aおよび試料Bペレットからの、コーティング組成物の調製を示している。表10に、練り顔料マスターバッチの調製のための材料を列挙している。
【0090】
【表10】
【0091】
Efka 4310、ブチルアセテート、およびPGMEAの混合物を調製し、次いで、良好な撹拌の下で、Setal(商標)189SS65を加えた。次いで、カーボンブラックをゆっくりと加え、次いで5分間4000rpmで混合した。次いで、この混合物を、水平媒体Eigerミルに、10m/秒の先端速度で、以下に特定した通過回数で、通過させた。
【0092】
練り顔料を、表11の希釈剤配合物で希釈した。
【0093】
【表11】
【0094】
セルロースアセテートブチレート樹脂溶液、Cymel 325、およびBYK346の混合物を、ブチルアセテート/PGMEA中に一緒に混合した。この混合物を、良好な撹拌の下で、Setal(商標)189SS65に加え、そして15分間混合し、そして排出した。仕上げ配合物を、下記の表12に列挙した比率で調製した。
【0095】
【表12】
【0096】
練り顔料を、良好な撹拌の下でマスターバッチ希釈剤に加え、20分間混合し、そして次いで排出した。
【0097】
コーティングを、この配合物を、冷たいロール鋼および、0.003のキャストバー(.003 cast out bar)を備えたBYKチャート上に流し込む(casting out)ことによって形成し、次いで10分間、室温で空気乾燥し、そして150°Fで10分間硬化させた。結果として得た透明な被覆を、0.005のキャストバー(.005 cast out bar)で注型し(cast)、次いで、室温で24時間、空気乾燥した。
【0098】
以下の表13〜18には、ここに開示されたペレット(試料AおよびB)について、L、bおよびMc値がそれぞれ、ペレット化された酸化ブラック(Black Pearls(商標)1000)および粉末化された酸化ブラック(Monarch(商標)1000またはMonarch(商標)1300)と比較して、示されている。
【0099】
【表13】
【0100】
【表14】
【0101】
【表15】
【0102】
【表16】
【0103】
【表17】
【0104】
【表18】
【0105】
開示されたペレット(試料AおよびB)は、酸化カーボンブラックおよび未処理のカーボンブラックに対して、優れた色性能を示している。より速い色Lおよびb値の顕色は、系中の顔料粒子のより高い分散に起因すると考えることができる。また、同じことが、黒色度の顕色にも見ることができる。商業的な酸化ブラックにおける5回の通過に対して、試料AおよびBでは、2回の通過で最適の色性能が得られた。基準のブラックは、ミルの7回の通過の後でさえも、開示されたペレットの色性能に近づくことはできなかった。
【0106】
更に、試料AおよびBは、ちょうど20%の分散剤充填量を必要としたが、一方で、基準のカーボンと酸化カーボンブラックの両方は、40%もしくはそれ以上の充填量を必要とした。開示されたペレットの少ない分散剤の必要性は、非極性の配合物中のポリエーテルアミン/ペレット複合材のより低い表面エネルギーに起因すると考えることができる。
【0107】
例8
この例は、ポリエーテルアミンでの酸化カーボンブラックの処理およびそれから調製されたコーティング組成物を示している。
【0108】
粉末化された、酸化されたブラック、Monarch(商標)1300を、JEFFAMINE(商標)ポリエーテルアミン品種D-230で、例1に記載したのと同じ方法で処理して、ポリエーテルアミン処理されたカーボンブラック(試料C)を形成した。下記の表19に、練り顔料組成物の成分を列挙した。
【0109】
【表19】
【0110】
DisperBYK(商標)161、ブチルアセテート、およびPGMEAの混合物を調製し、次いで良好な撹拌の下で、Setal(商標)189SS65を加えた。カーボンブラックをゆっくりとこの混合物に加え、そして次いで4000rpmで更に5分間混合した。
【0111】
この混合物を、次いで水平媒体のEigerミルを通して、10m/秒の先端速度で通過させ、排出し、次いで練り顔料の粘度に進めた。
【0112】
仕上げ配合物を、下記の表20に示した。
【0113】
【表20】
【0114】
Setal(商標)189SS65およびセルロースアセテートブチレート樹脂溶液を、良好な撹拌の下に混合し、次いで練り顔料を混合して、そして15分間混合した。この配合物を排出し、そしてコーティングを、例7に記載したのと同じ方法で調製した。
【0115】
表21に、L、a、bおよびMc値を列挙した。
【0116】
【表21】
【0117】
ポリエーテルアミン処理されたカーボンブラックでは、未処理の試料に比べて、向上したLおよびM
c値が得られることを理解することができる。
【0118】
これらの例は、特許請求した発明によって、被覆された酸化カーボンブラックで調製されたコーティングは、被覆されていない酸化カーボンブラックで調製されたコーティングを有意に卓越する色特性を示すことを示している。
【0119】
用語「a」および「an」および「the」の使用は、本明細書において特に断りがない限り、または文脈から明確に否定されない限り、単数と複数の両方を包含すると理解されなければならない。用語「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」および「含む(containing)」は、特に断りのない限り、解放型の用語(すなわち、「含むが、それだけには限定されない」)として理解されなければならない。本明細書における数値範囲の記載は、本明細書で特に断りのない限り、単に、その範囲内に入るそれぞれの個々の値を個別に参照する省略法として供することを意図しており、そしてそれぞれの個別の値は、それが独立して本明細書中に記載されているように本明細書中に組み込まれる。本明細書に記載された全ての方法は、本明細書中に特に断りのない限り、または文脈から明確に否定されない限り、いずれかの好適な順序で行うことができる。本明細書に記載された、いずれかの、および全ての例、あるいは例示的な用語(例えば、「例えば」)の使用は、単に、本発明をより良く提示することと意図しており、そして特に断りの無い限り、本発明の範囲に限定を加えるものではない。本明細書中のどのような言葉も、いずれかの特許請求されていない要素が、本発明の実施に必須であると示していると理解されてはならない。
【0120】
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)50〜700m
2/gの範囲のBET表面積、50〜200mL/100gの範囲のDBP油吸収量、および7〜30nmの範囲の一次粒子径を有する酸化カーボンブラック;ならびに、
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドモノマーを含むポリエーテルアミン、
を含んでなり、該ポリエーテルアミンは、該酸化カーボンブラックを被覆している、粉末化された材料
(2)前記ポリエーテルアミンが、250〜5000の範囲の分子量を有する、(1)記載の粉末化された材料。
(3)前記ポリエーテルアミンが、1000〜2500の範囲の分子量を有する、(1)または(2)記載の粉末化された材料。
(4)前記プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドモノマーが、前記ポリエーテルアミン中に、1:2〜9:1の範囲の比率で存在する、(1〜3)のいずれか1項記載の粉末化された材料。
(5)前記プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドモノマーが、前記ポリエーテルアミン中に、1:2〜7:1の範囲の比率で存在する、(1〜4)のいずれか1項記載の粉末化された材料。
(6)前記ポリエーテルアミンが、前記粉末化された材料中に、5〜30質量%の範囲の量で存在する、(1〜5)のいずれか1項記載の粉末化された材料。
(7)前記ポリエーテルアミンが、前記粉末化された材料中に、10〜25質量%の範囲の量で存在する、(1〜6)のいずれか1項記載の粉末化された材料。
(8)前記酸化カーボンブラックが、前記粉末化された材料中に、65〜95%の範囲の量で存在する、(1〜7)のいずれか1項記載の粉末化された材料。
(9)前記ポリエーテルアミンが、モノアミンである、(1〜8)のいずれか1項記載の粉末化された材料。
(10)前記酸化カーボンブラックが、未変性のカーボンブラックの酸化によって形成される、(1〜9)のいずれか1項記載の粉末化された材料。
(11)前記材料が、バルクの粉末化された材料である、(1〜10)のいずれか1項記載の粉末化された材料。
(12)50〜700m
2/gの範囲のBET表面積、50〜200mL/100gの範囲のDBP油吸収量、および7〜30nmの範囲の一次粒子径を有する酸化カーボンブラック;ならびに、
下記の式:
【化3】
式中、x=1〜35、y=3〜30、x/yは少なくとも0.15である、
を有するポリエーテルアミン、
を含んでなり、かつ該ポリエーテルアミンが該酸化カーボンブラックを被覆している、粉末化された材料。
(13)x/yが少なくとも0.3である、(12)記載の粉末化された材料。
(14)前記材料が、バルクの粉末化された材料である、(12)または(13)記載の粉末化された材料。
(15)50〜700m
2/gの範囲のBET表面積、50〜200mL/100gの範囲のDBP油吸収量、および7〜30nmの範囲の一次粒子径を有する酸化カーボンブラック;ならびに、
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドモノマーを含むポリエーテルアミン、
を含んでなり、該ポリエーテルアミンは、該酸化カーボンブラックを被覆している、ペレット。
(16)50〜700m
2/gの範囲のBET表面積、50〜200mL/100gの範囲のDBP油吸収量、および7〜30nmの範囲の一次粒子径を有する酸化カーボンブラック;ならびに、
下記の式:
【化4】
式中、x=1〜35、y=3〜30、x/yは少なくとも0.15である、
を有するポリエーテルアミンを含んでなり、かつ該ポリエーテルアミンが該酸化カーボンブラックを被覆している、ペレット。
(17)前記ペレットが、少なくとも100μmのD50を有する、(15)または(16)記載のペレット。
(18)前記ペレットが、少なくとも125μmのD50を有する、(15)または(16)記載のペレット。
(19)前記ペレットが、125μm〜5000μmの範囲のD50を有する、(15)または(16)記載のペレット。
(20)前記ペレットが、125μm〜2000μmの範囲のD50を有する、(15)または(16)記載のペレット。
(21)前記ペレットが、125μm〜500μmの範囲のD50を有する、(15)または(16)記載のペレット。
(22)50〜700m
2/gの範囲のBET表面積、50〜200mL/100gの範囲のDBP油吸収量、および7〜30nmの範囲の一次粒子径を有する酸化カーボンブラック;
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドモノマーを含むポリエーテルアミンならびに、
少なくとも10000の分子量を有する樹脂、
を含んでなる、コーティング組成物。
(23)前記樹脂が、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン、アルキッド、セルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース、メラミン、エポキシ、ならびにそれらの混合物および共重合体から選択される、(22)記載の組成物。
(24)50〜700m
2/gの範囲のBET表面積、50〜200mL/100gの範囲のDBP油吸収量、および7〜30nmの範囲の一次粒子径を有する酸化カーボンブラック;
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドモノマーを含むポリエーテルアミンならびに、
アクリル、ポリエステル、ポリウレタン、アルキッド、セルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース、メラミン、エポキシ、ならびにそれらの混合物および共重合体から選択される樹脂、
を含んでなる、コーティング組成物。
(25)前記ポリエーテルアミンが、前記酸化カーボンブラックを被覆している、(22〜24)のいずれか1項記載の組成物。
(26)前記ポリエーテルアミンが、500〜5000の範囲の分子量を有している、(22〜25)のいずれか1項記載の組成物。
(27)前記プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドモノマーが、前記ポリエーテルアミン中に、1:2〜9:1の範囲の比率で存在している、(22〜26)のいずれか1項記載の組成物。
(28)前記樹脂が、前記組成物中に、少なくとも60質量%の量で存在する、(22〜27)のいずれか1項記載の組成物。
(29)前記酸化カーボンブラックが、前記組成物中に、1質量%〜30質量%の範囲の量で存在する、(22〜28)のいずれか1項記載の組成物。
(30)液体媒質を更に含む、(22〜29)のいずれか1項記載の組成物。
(31)架橋剤を更に含む、(22〜30)のいずれか1項記載の組成物。
(32)分散助剤を更に含む、(22〜31)のいずれか1項記載の組成物。
(33)50〜700m
2/gの範囲のBET表面積、50〜200mL/100gの範囲のDBP油吸収量、および7〜30nmの範囲の一次粒子径を有する酸化カーボンブラック;
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドモノマーを含むポリエーテルアミンならびに、
アクリル、ポリエステル、ポリウレタン、アルキッド、セルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース、メラミン、エポキシ、ならびにそれらの混合物および共重合体から選択される樹脂、
を含んでなる、コーティング。
(34)前記樹脂が、アクリル、ポリエステルならびにそれらの混合物および共重合体から選ばれる、(33)記載のコーティング。
(35)酸化カーボンブラックをポリエーテルアミンで被覆する工程を含む、ペレットまたは粉末化された材料を調製する方法であって、該酸化カーボンブラックが、50〜700m
2/gの範囲のBET表面積、50〜200mL/100gの範囲のDBP油吸収量、および7〜30nmの範囲の一次粒子径を有する未変性のカーボンブラックを酸化することによって得られる、方法。
(36)前記被覆する工程が、前記ポリエーテルアミンを、前記酸化カーボンブラック上に噴霧することを含む、(35)記載の方法。
(37)前記酸化カーボンブラックが、未変性のカーボンブラックを硝酸で酸化することによって得られる、(35)記載の方法。
(38)エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドモノマーを含むポリエーテルアミンで被覆された酸化カーボンブラック;
少なくとも10000の分子量を有する樹脂;ならびに、
分散助剤、
を含む練り顔料を調製する工程を含んでなる、コーティング組成物の調製方法。
(39)前記酸化カーボンブラックが、50〜700m
2/gの範囲のBET表面積、50〜200mL/100gの範囲のDBP油吸収量、および7〜30nmの範囲の一次粒子径を有する、(38)記載の方法。
(40)前記樹脂が、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン、アルキッド、セルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース、メラミン、エポキシ、ならびにそれらの混合物および共重合体から選ばれる、(38)または(39)記載の方法。
(41)前記練り顔料を、架橋剤を含む希釈剤と混合する工程を更に含む、(38〜40)のいずれか1項記載の方法。