(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0024】
[構成の説明]
(1)概要について
本実施形態では、パチンコ機50に対応するウェブサイトが運営されており、会員登録された遊技者は、このウェブサイト上でパチンコ機50での遊技履歴情報を閲覧することや、パチンコ機50での演出内容を設定することができる。
【0025】
なお、遊技履歴情報とは、例えば、大当り抽選の回数(スタート回数)や、大当りとなった回数や、各大当りの種類(確変や時短となる大当りか否かや、大当り遊技のラウンド数等)や、何回目の大当り抽選で大当りとなったかや、遊技中に発生した演出に関する情報(例えば、リーチの発生回数)等が考えられる。また、例えば、大当り抽選や、大当りや、大当り遊技や、特定の演出等の発生に応じて遊技者に付与される遊技ポイントや、遊技者が獲得した遊技ポイントに基づき定められる遊技レベル等が考えられる。
【0026】
図1に記載されているように、パチンコ機50では、遊技の終了時には、最新の遊技履歴情報と、演出内容の設定情報(詳細は後述する)を特定可能な二次元コードが生成され、演出図柄表示装置の画面に表示される。このとき、会員となっている遊技者が、携帯電話やスマートフォン等といったカメラ付の携帯端末100で二次元コードを撮影すると、上記ウェブサイトを運営するサーバ150にアクセスすることができ、ウェブサイトに最新の遊技履歴情報と設定情報が保存される。
【0027】
そして、会員は、携帯端末100等にてサーバ150にアクセスし、ウェブサイトにログオンすると、ウェブサイト上で自身のパチンコ機50での遊技履歴情報や演出内容の設定情報を閲覧することができると共に、該設定情報を変更することができる。
【0028】
また、このウェブサイトでは、保存されている遊技履歴情報及び演出内容の設定情報を特定可能なパスワードが表示され、該パスワードをパチンコ機50に入力すると、該パスワードから特定される遊技履歴情報と演出内容を反映した遊技が開始される。そして、以後、遊技の進行に伴い、遊技履歴情報が更新されると共に、設定情報に応じた内容の演出が行われる。
【0029】
さらに、パチンコ機50には、他の会員を遊技の協力者とし、遊技を行う当事者のパスワードに加え、他の会員がウェブサイトから取得したパスワードも入力することもできる(
図2参照)。これにより、当事者の遊技履歴情報及び演出内容の設定情報と、入力したパスワードから特定される他の会員(協力者)の遊技履歴情報及び演出内容の設定情報を反映した状態で、遊技が行われる。また、この遊技においては、遊技の進行に伴い、当事者の遊技履歴情報に加え、協力者の遊技履歴情報も更新される。
【0030】
その後、遊技が終了すると、パチンコ機50では、同様にして、当事者及び協力者の最新の遊技履歴情報と演出内容の設定情報を特定可能な二次元コードが生成され、演出図柄表示装置の画面に表示される。
【0031】
このとき、当事者が携帯端末100で二次元コードを撮影すると、ウェブサイトを運営するサーバ150にアクセスされ、当事者及び協力者の最新の遊技履歴情報がサーバ150に保存されると共に、当事者の演出内容の設定情報がサーバ150に保存される(
図3参照)。
【0032】
また、協力者が携帯端末100にてサーバ150にアクセスすると、ウェブサイト上で、上記当事者による遊技が反映された当該協力者の遊技履歴情報を閲覧することができる。さらに、該遊技履歴情報、及び、演出内容の設定情報を特定可能なパスワードが表示され、該パスワードをパチンコ機50に入力して遊技を行うと、同様にして遊技履歴情報の更新等が行われる。
【0033】
(2)全体の構成について
本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠にて各構成を保持する構造を有している。外枠の左側上下にはヒンジが設けられており、ヒンジにより、板ガラスが嵌め込まれた前枠(ガラス枠)及び内枠が、外枠に対し開閉可能に保持される。また、前枠の板ガラスの奥には、内枠に保持された遊技盤が設けられている。
【0034】
前枠の下部には、上皿と下皿とが一体に形成されている。また、下皿の右側には発射ハンドルが設けられており、該発射ハンドルを時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿から供給された遊技球が遊技盤に向けて発射される。また、上皿の中央には、演出ボタン及びジョグダイヤルが設けられている。
【0035】
このパチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)が付属されていると共に、上皿の右側には球貸ボタン,精算ボタン,残高表示器が設けられている。
【0036】
また、遊技盤には、外レールと内レールとによって囲まれた略円形の遊技領域が形成されている。遊技領域には、その中央部にセンターケースが装着され、センターケースに向かって左横には、普通図柄作動ゲートが設置されている。そして、普通図柄作動ゲートを遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行われる。
【0037】
センターケースの直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第1始動口及び第2始動口が、上下に並んで配設されている。このパチンコ機50は、第1始動口への入球により変動する第1特別図柄(第1特図)と、第2始動口への入球により変動する第2特別図柄(第2特図)との2種類の特別図柄を備える。また、第1始動口は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。
【0038】
第1始動口に遊技球が入球すると、第1特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第1保留記憶として記憶されると共に、第2始動口に遊技球が入球すると、第2特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶として記憶される。
【0039】
普通電動役物として構成された第2始動口は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
第2始動口の下方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口が配設されている。また、遊技領域における向かって左下の領域には、複数の普通入賞口が配設されている。
【0040】
遊技盤における向かって右下の領域には、7セグメントの第1特図表示装置及び第2特図表示装置と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置及び第2特図保留数表示装置と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置が設置されている。
【0041】
また、遊技盤のセンターケースには、中央に演出図柄表示装置のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで、第1,第2特図に対応する大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。
【0042】
なお、遊技盤の遊技領域には多数の遊技釘が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
(3)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、
図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
【0043】
主制御装置80には、第1始動口に入球した遊技球を検出する第1始動口SW10、第2始動口に入球した遊技球を検出する第2始動口SW11、普通図柄作動ゲートに進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW12、大入賞口に入球した遊技球を計数するための第1カウントSW14、一般入賞口に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW13等からの検出信号が入力される。
【0044】
主制御装置80は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
【0045】
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板42を介して接続されている第1特図表示装置1,第2特図表示装置2,第1特図保留数表示装置3,第2特図保留数表示装置4,普通図柄表示装置5,普図保留数表示装置6の表示を制御する。
【0046】
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド15を制御することで大入賞口の開閉を制御し、普電役物ソレノイド16を制御することで第2始動口の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板46に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
【0047】
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ21を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW22の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW22の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成も考えられる。
【0048】
なお、払出制御装置81は、ガラス枠閉鎖SW17,内枠閉鎖SW18,球切れSW20,払出SW22,満杯SW23からの信号が入力され、満杯SW23により下皿が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW20により球タンクに遊技球が少ない或いは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ21を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW23,球切れSW20も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ21の駆動を再開させる。
【0049】
また、払出制御装置81は、CRユニット端子板43を介してCRユニット85と交信することで払出モータ21を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW22に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板43は、精算表示装置24とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置24には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン25、精算を要求するための精算ボタン26が設けられている。
【0050】
また、払出制御装置81は、外部接続端子板46を介して、賞球に関する情報、枠(内枠,前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
【0051】
なお、本実施例では遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は、発射モータ29を制御して、遊技領域に遊技球を発射させる。
【0052】
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドルからの回動量信号、タッチSW28からのタッチ信号、発射停止SW27から発射停止信号が入力される。
【0053】
回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW27を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
【0054】
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
【0055】
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ30からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ31を制御する。
【0056】
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン32,ジョグダイヤル33が接続されており、遊技者が演出ボタン32,ジョグダイヤル33を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
【0057】
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置7を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
【0058】
[動作の説明]
次に、本実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。
パチンコ機50は、特別図柄や普通図柄による抽選が行われると共に、確変状態や時短状態等の遊技状態を有する。
【0059】
また、特別図柄の変動と共に演出図柄による図柄演出等が行われ、大当り抽選の結果が報知されると共に、遊技状態に応じた内容の演出が行われる。さらに、複数の演出モードが設けられており、各演出モードでは、異なる内容の演出が行われる(具体的には、例えば、異なる背景,演出図柄,保留図柄等が用いられる)。
【0060】
以下では、パチンコ機50の動作について詳しく説明する。
(1)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、
図5に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
【0061】
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
【0062】
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S80に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
【0063】
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、大当り抽選で当選した際に、遊技者に所定の遊技価値を付与する大当り遊技を行うための大当り遊技処理(S60)を行う。また、遊技球の普通図柄作動ゲートの通過に起因して普通図柄抽選等を行う普図当否判定処理と(S65)、普通電動役物(第2始動口)を開放することで普図遊技を行う普図遊技処理と(S67)、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S70)、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、また、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S75)を行う。
【0064】
また、S80では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(2)始動口入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、
図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
【0065】
S100では、主制御装置80は、第1始動口SW10の検出信号と、第2始動口SW11の検出信号とに基づき、第1始動口或いは第2始動口への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S100:Yes)、S105に処理を移行し、否定判定の場合は(S100:No)、本処理を終了する。
【0066】
S105では、主制御装置80は、入賞が生じた始動口に対応する特図についての保留記憶の数が、最大値(一例として4)未満か否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:Yes)、S110に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:No)、本処理を終了する。
【0067】
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、大当り抽選で当った際に停止表示される図柄(当り図柄)を決定するための大当り図柄決定用乱数や、図柄演出でリーチとなるか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を、入賞が生じた始動口に対応する特図についての保留記憶として記憶し、S115に処理を移行する。
【0068】
S115では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数が特定値(大当り抽選で当りとなる値)であるか否かと、該保留記憶に係るリーチ判定用乱数等が特定値(図柄演出でリーチとなる値)であるか否かを判定する先読み判定を行う。そして、先読み判定の結果と、先読み判定が行われた保留記憶に対応する特図の種類(第1特図であるか第2特図であるか)を示す先読みコマンドを生成し、サブ統合制御装置83に送信する(S120)。
【0069】
なお、先読みコマンドを受信したサブ統合制御装置83は、該先読みコマンドに対応する保留記憶が消化されるまで、該先読みコマンドが示す先読み判定結果を保存する。
続くS125では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に対応する特図について、何個の保留記憶が生じているかを示す保留数コマンドを生成し、サブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
【0070】
なお、各特図に対応する保留記憶の数と、該保留記憶についての先読み判定の結果とを示す一つのコマンドを生成し、該コマンドを、先読みコマンドや保留数コマンドに替えて用いても良い。
【0071】
(3)当否判定処理について
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、
図7〜10のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。
【0072】
まず、
図7に関して、S200では、主制御装置80は、特別電動役物の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
【0073】
S205では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、
図9のS285に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
【0074】
S210では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、
図10のS295に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、
図8のS215に処理を移行する。
【0075】
続いて
図8に関して、S215では、主制御装置80は、第2保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S215:No)、S225に処理を移行する。
【0076】
S220では、主制御装置80は、第2保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第2保留記憶を選択し、S235に処理を移行する。
S225では、主制御装置80は、第1保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、本処理を終了する。
【0077】
S230では、主制御装置80は、第1保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第1保留記憶を選択し、S235に処理を移行する。
S235では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S235:Yes)、S240に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S235:No)、S245に処理を移行する。
【0078】
S240では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態に対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選で当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S250に処理を移行する。
【0079】
一方、S245では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態でない場合に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選で当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S250に処理を移行する。
【0080】
S250では、主制御装置80は、大当り抽選で当ったか否かを判定し、肯定判定の場合には(S250:Yes)、S255に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S250:No)、S270に処理を移行する。
【0081】
S255では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき当り図柄を決定する。そして、S260に処理を移行する。
S260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
【0082】
S265では、主制御装置80は、当り図柄に応じて、大当り遊技のラウンド数や、大当り遊技後に確変状態や時短状態となるか否かを設定し、S280に処理を移行する。
一方、S250で否定判定が得られた場合に移行する(すなわち、大当り抽選で外れた際に移行する)S270では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S275に処理を移行する。なお、この特別図柄の変動時間に応じて、大当り抽選で外れる場合の図柄演出の態様(リーチとなるかノーマル外れ(リーチとなることなく外れる図柄演出)となるか)が決定される。
【0083】
S275では、主制御装置80は、確変状態中に実行可能な大当り抽選の残り回数(確変回数)や、時短状態中に実行可能な大当り抽選の残り回数(時短回数)を示すカウンタの更新等を行い、S280に処理を移行する。
【0084】
S280では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り抽選後の第1保留記憶及び第2保留記憶の数を示す保留数コマンドを送信する。
また、消化した保留記憶に対応する特図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し特別図柄の変動時間等を示す(換言すれば、演出図柄の変動時間を示す)変動開始コマンドを送信することで図柄演出を開始させる。さらに、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄を指定する(大当りになる場合であれば、S255で決定された当り図柄に対応する演出図柄が指定される)図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
【0085】
なお、図柄指定コマンドは、換言すれば、大当り抽選の結果を示すと共に、大当りとなった場合には、大当りの種類(確変状態や時短状態への移行を伴うかや、何ラウンドの大当り遊技が行われるか)を示すコマンドであることを付言しておく。
【0086】
続いて
図9に関して、第1特図或いは第2特図の変動表示中に移行するS285では、主制御装置80は、特図の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S285:Yes)、S290に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S285:No)、本処理を終了する。
【0087】
S290では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
【0088】
続いて
図10に関して、特図の確定表示中に移行するS295では、主制御装置80は、特図の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S295:Yes)、S300に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S295:No)、本処理を終了する。
【0089】
S300では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S305に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S305:Yes)、S315に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S305:No)、S350に処理を移行する。
【0090】
S315では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグが1である場合には確変フラグをクリアし(S320)、その後、S325に処理を移行する。
【0091】
S325では、主制御装置80は、時短状態であることを示す時短フラグを参照すると共に、時短フラグが1である場合には時短フラグをクリアし(S330)、その後、S335に処理を移行する。
【0092】
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S335),役物連続作動装置作動開始処理(S340),大当り開始演出処理(S345)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、本処理を終了する。
【0093】
一方、S305にて否定判定が得られた場合に移行するS350では、主制御装置80は、確変フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S350:Yes)、確変状態中に実行可能な大当り抽選の残り回数(確変回数)を参照する(S355)。そして、該残り回数が0である場合には(S355:Yes)、確変フラグをクリアし(S360)、S365に処理を移行する。
【0094】
S365では、主制御装置80は、時短フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S365:Yes)、時短状態中に実行可能な大当り抽選の残り回数(時短回数)を参照する(S370)。そして、該残り回数が0である場合には(S370:Yes)、時短フラグをクリアし(S375)、S380に処理を移行する。
【0095】
S380では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、現在の遊技状態を通知する状態指定コマンドを送信する状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
【0096】
(4)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、
図11〜13のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。
【0097】
S400では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に処理を移行し、否定判定の場合には(S400:No)、本処理を終了する。
【0098】
S405では、主制御装置80は、大入賞口の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S405:Yes)、
図12のS450に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S405:No)、S410に処理を移行する。
【0099】
S410では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S410:Yes)、
図12のS470に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S410:No)、S415に処理を移行する。
【0100】
S415では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S415:Yes)、
図13のS500に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S415:No)、S420に処理を移行する。
【0101】
S420では、主制御装置80は、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S420:Yes)、S425に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S420:No)、本処理を終了する。
【0102】
S425では、主制御装置80は、大入賞口を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて
図12に関して、大入賞口の開放中に移行するS450では、主制御装置80は、大入賞口に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S450:Yes)、S460に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S450:No)、S455に処理を移行する。
【0103】
S455では、主制御装置80は、大入賞口の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S455:Yes)、S460に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S455:No)、本処理を終了する。
【0104】
S460では、主制御装置80は、大入賞口を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S465に処理を移行する。
S465では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
【0105】
一方、各ラウンドのインターバル中に移行するS470では、主制御装置80は、大当り遊技の最終ラウンドか否かを判定し、肯定判定の場合には(S470:Yes)、S475に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S470:No)、S480に処理を移行する。
【0106】
S475では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、本処理を終了する。
S480では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S480:Yes)、S485に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S480:No)、本処理を終了する。
【0107】
S485では、主制御装置80は、大入賞口を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて
図13に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS500では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S505に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S500:No)、本処理を終了する。
【0108】
続くS505,S510では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S515に処理を移行する。
S515では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変状態に移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S515:Yes)、確変状態中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S520)、確変フラグをセットし(S525)、S530に処理を移行する。
【0109】
S530では、主制御装置80は、大当り遊技後に時短状態に移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S530:Yes)、時短状態中に実行可能な大当り抽選の回数(時短回数)を設定すると共に(S535)、時短フラグをセットし(S540)、S545に処理を移行する。
【0110】
S545,S550では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、大当り遊技終了後の遊技状態を通知する状態指定コマンドを送信する状態指定コマンド送信処理とを実行し、本処理を終了する。
【0111】
(5)遊技の開始,終了について
次に、パチンコ機50での遊技開始時や、遊技中や、遊技終了時の処理について説明する。なお、これらの処理は、パチンコ機50のサブ統合制御装置83により実行され、サブ統合制御装置83は、以下に説明する処理を実行すると共に、演出図柄表示装置7に各種画面を表示する。
【0112】
サブ統合制御装置83は、待機状態中(保留記憶が無く、図柄演出及び大当り遊技や、遊技球の発射が行われてない状態)、演出ボタン32が押されたことを検出すると、演出図柄表示装置7に選択画面600を表示する(
図14参照)。
【0113】
選択画面600には、“遊技を止める”ことを選択する項目601と、“遊技を続きからはじめる”ことを選択する項目602と、“壁紙を見る”ことを選択する項目603とが表示され、サブ統合制御装置83は、演出ボタン32やジョグダイヤル33を介して、いずれかの項目の選択を受け付ける。
【0114】
そして、項目601(“遊技を止める”)の選択を受け付けた場合には、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置7に終了画面610を表示する。この終了画面610には、最新の遊技履歴情報と演出内容の設定情報を特定可能な上述の二次元コード611が表示されており、既に述べたように、遊技者がカメラ付の携帯端末100で二次元コード611を撮影すると、サーバ150により運営されるウェブサイトにアクセスし、最新の遊技履歴情報と演出内容の設定情報を保存することができる。なお、この二次元コード611は、一例としてQRコード(登録商標)として構成されている。
【0115】
また、項目602(“遊技を続きからはじめる”)の選択を受け付けた場合には、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置7にパスワード入力画面620を表示する。
サブ統合制御装置83は、演出ボタン32やジョグダイヤル33を介して、パスワード入力欄621に、実際に遊技を行う遊技者(当事者)のパスワード(当事者パスワード)の入力を受け付ける。そして、正規の当事者パスワードが入力された場合には、認証成功画面630を表示し(
図15参照)、その後、該当事者パスワードから特定される遊技履歴情報と演出内容の設定情報を反映した遊技が開始される。
【0116】
また、項目603(“壁紙を見る”)の選択を受け付けた場合には、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置7に壁紙(図示無し)を表示する。
次に、当事者パスワードのみを入力した状態での遊技中(携帯連動モード)の演出について説明する。
【0117】
携帯連動モード時には、演出図柄表示装置7の演出画面640では、図柄演出と共に、入力された当事者パスワードから特定される当事者の登録名と、当事者が有している遊技ポイントと、遊技ポイントに応じて決定される遊技レベルを表示する遊技情報欄641が表示される。そして、遊技の進行により遊技ポイントが付与されたり、遊技レベルが上昇すると、これに応じて遊技情報欄641が更新される。
【0118】
そして、パチンコ機50には、当初は実行が禁止されているが、遊技者の遊技ポイントや遊技レベルが所定値に達すると実行が許可されるレベル制限演出が設けられている。
演出画面650は、遊技レベルが所定値に達することで、レベル制限演出である先読み保留予告演出(保留図柄を変化させることで、保留記憶に対応する大当り抽選で当選するかどうかを示唆する演出)が許可された場合に表示されるものである。
【0119】
演出画面650では、遊技情報欄651の右方に先読み保留予告演出が許可された旨のメッセージ652が表示され、以後、保留図柄を先読み図柄653に変化させることで、対応する保留記憶で当選するかどうかが示唆される。
【0120】
また、当事者パスワードを入力した後に、さらに、当事者の友人等である他の会員に対しサーバ150から付与されたパスワード(協力者パスワード)を入力することができる。
【0121】
当事者パスワードの認証成功時に演出図柄表示装置7に表示される認証成功画面660では、パスワード入力欄661の下方に、協力者パスワードを入力するか否かを問い合わせるメッセージ662が表示される(
図16参照)。
【0122】
該メッセージ662では、協力者パスワードを入力することを示す“Y”という項目と、協力者パスワードを入力しないことを示す“N”という項目が表示され、サブ統合制御装置83は、演出ボタン32やジョグダイヤル33を介して、いずれかの項目の選択を受け付ける。
【0123】
“Y”の選択を受け付けた場合には、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置7に協力者パスワード入力画面670を表示すると共に、演出ボタン32やジョグダイヤル33を介して、パスワード入力欄671に、協力者パスワードの入力を受け付ける。
【0124】
そして、正規の協力者パスワードが入力された場合には、認証成功画面680が表示され、当事者の遊技履歴情報と演出内容の設定情報に加え、協力者の遊技履歴情報と設定情報を反映した遊技が開始される。
【0125】
なお、“N”の選択を受け付けた場合には、当事者の遊技履歴情報と演出内容の設定情報を反映した状態で遊技が開始される。
そして、協力者パスワードを入力した状態での遊技中には、サブ統合制御装置83により以下のような演出がなされる。
【0126】
すなわち、演出図柄表示装置7の演出画面690では、図柄演出を行う領域と共に、当事者の登録名と遊技ポイントと遊技レベルを表示する当事者遊技情報欄692と、協力者の登録名と遊技ポイントと遊技レベルを表示する協力者遊技情報欄691が設けられる(
図17参照)。なお、協力者の登録名等は、協力者パスワードから特定される。
【0127】
また、演出画面690では、当事者に対応するキャラクタ693(熊の達吉)に加え、協力者に対応するキャラクタ694が表示される。
そして、遊技の進行により当事者に遊技ポイントが付与され、これに伴い遊技レベルが向上すると共に、当事者遊技情報欄692の内容が更新される。
【0128】
また、協力者に関しても、これと同様に、当事者による遊技の進行により協力者に遊技ポイントが付与され、これに伴い遊技レベルが向上すると共に、協力者遊技情報欄691の内容が更新される。
【0129】
また、本実施形態のパチンコ機50では、協力者パスワードが入力された状態で遊技を行う場合には、次のようにしてレベル制限演出の実行を許可しても良い。
すなわち、当事者の遊技ポイント又は遊技レベルと、協力者の遊技ポイント又は遊技レベルとの合算値に基づき、レベル制限演出を許可しても良い。
【0130】
また、当事者の遊技ポイント又は遊技レベルと、協力者の遊技ポイント又は遊技レベルとのうちの高い方に基づき、レベル制限演出を許可しても良い。演出画面700は、このような場合に演出図柄表示装置7に表示される画面の一例である。
【0131】
演出画面700では、当事者よりも協力者の方が遊技ポイント及び遊技レベルが高く、協力者の遊技レベルが所定値に達したことにより、レベル制限演出である空手モードという演出モードが許可された旨のメッセージ703が表示されている。
【0132】
また、協力者パスワードが入力された状態では、協力者パスワードが入力されていない状態では実行されない演出を行っても良い。一例として、協力者パスワードが入力された状態で表示される演出画面710では、協力者に対応するキャラクタ714が表示され、該キャラクタ714により、大当りによりどのような遊技状態に移行するかが示唆される。
【0133】
(6)演出内容の設定について
上述したように、サーバ150にて運営されるウェブサイトでは、パチンコ機50での遊技履歴の閲覧や演出内容を設定することができる。会員は、携帯端末100やPC等によりサーバ150にアクセスし、ウェブサイトにログインすることで、演出内容の設定等をすることができる。
【0134】
ウェブサイトにて演出内容の設定を行う際には、携帯端末100等の画面には、一例として
図18に記載の演出リストが表示され、携帯端末100等の操作に応じて演出内容の設定がなされる。
【0135】
また、携帯連動モード中には、パチンコ機50でも演出内容の設定をすることができる。このような場合には、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置7に上述した演出リストを表示し、演出ボタン32やジョグダイヤル33を介して演出内容の設定を受け付ける。
【0136】
演出リストにおける向かって左側の欄には、パチンコ機50にて行われる各演出を示す項目が設けられている。
先読み演出とは、図柄演出の開始前に、例えば、保留図柄を変化させる等の方法により保留記憶に対応する大当り抽選の結果を予告或いは示唆するものである。本実施形態では、先読み演出A,Bの2種類が設けられている。
【0137】
また、予告とは、例えば、図柄演出と共に所定のキャラクタを登場させたり映像を表示させたりすることで、該図柄演出で報知される大当り抽選の結果を予告或いは示唆するものである。本実施形態では、予告A〜Cの3種類が設けられている。
【0138】
また、リーチとは、図柄演出でリーチが生じた際に行われる演出である。本実施形態では、リーチA〜Dの4種類が設けられている。
また、キャラクタとは、演出中に登場するキャラクタを示す項目であり、本実施形態では、キャラクタA〜Cの3種類が設けられている。
【0139】
また、大当り演出とは、大当り遊技中にラウンド数や賞球数等を報知する演出であり、本実施形態では、大当り演出A,Bの2種類が設けられている。
また、大当り告知演出とは、図柄演出の完了前に、該図柄演出で報知される大当り抽選の結果を報知する演出である。本実施形態では、大当り告知演出A,Bの2種類が設けられている。
【0140】
また、壁紙とは、演出図柄表示装置7に表示される演出の画面の背景として用いられる画像である。本実施形態では、壁紙A,Bの2種類が設けられている。
ここで、パチンコ機50にて行われる演出として、協力者パスワードの入力の有無に関わらず携帯連動モードで行われる当事者演出と、協力者パスワードを入力することで実行が許可される協力者演出が設けられている。
【0141】
さらに、当事者演出には、当事者の遊技レベルが所定値に達した段階で許可されるレベル制限演出と、当事者の遊技レベルに関わらず行われる通常演出が設けられている。また、協力者演出にも、協力者の遊技レベルが所定値に達した段階で許可されるレベル制限演出と、協力者の遊技レベルに関わらず行われる通常演出が設けられている。
【0142】
なお、協力者パスワードが入力された状態での遊技中は、後述するレベル制限処理1,2に示すように、当事者と協力者の遊技レベルに基づき、当事者演出における各レベル制限演出が許可される。
【0143】
一方、協力者演出におけるレベル制限演出は、協力者の遊技レベル(又は遊技ポイント)に基づき許可される。無論、協力者演出におけるレベル制限演出も、当事者と協力者の遊技レベル(又は遊技ポイント)に基づき許可されても良い。
【0144】
そして、演出リストにおける中央の欄(当事者欄)は、当事者演出の設定内容を示す項目であり、向かって右側の欄(協力者欄)は、協力者演出の設定内容を示す項目である。
協力者欄は、パチンコ機50上で演出内容の設定を行う場合であれば、入力された協力者パスワードが付与された会員に対応するものとなる。一方、ウェブサイト上で演出内容の設定を行う場合であれば、協力者欄は、ログインしている会員により選択された他の会員や、過去に協力者となった会員等に対応するものとすることが考えられる。
【0145】
まず、当事者欄について説明する。当事者欄の最上段には、当事者(又はウェブサイトにログインしている会員)の遊技レベル(自己レベル)が表示される。
また、当事者欄に「対象外」が設定された演出は協力者演出であり、それ以外は当事者演出となる。
【0146】
また、当事者欄に「○」又は「×」が設定された演出は、当事者演出のうちの通常演出、及び、当事者と協力者欄に対応する協力者とによる携帯連動モードで実行が許可されるレベル制限演出である。これらは、その実行の許可,禁止を設定することができ、当事者欄に「○」が設定された演出は実行が許可されており、「×」が設定された演出は実行が禁止されている。
【0147】
また、当事者欄に「レベル制限」が設定された演出は、当事者と協力者欄に対応する協力者とによる携帯連動モードで実行が許可されないレベル制限演出を示す。
一方、協力者欄に関しても、最上段には、協力者欄に対応する協力者の遊技レベル(協力者レベル)が表示される。
【0148】
また、協力者欄に「対象外」が設定された演出は当事者演出であり、それ以外(予告C,リーチD,キャラクタC,大当り演出B,大当り告知演出B,壁紙A,B)は協力者演出となる。
【0149】
協力者欄に「○」又は「×」が設定された演出は、協力者演出のうちの通常演出、及び、当事者と協力者欄に対応する協力者とによる携帯連動モードで実行が許可されるレベル制限演出である。これらは、その実行の許可,禁止を設定することができ、協力者欄に「○」が設定された演出は実行が許可されており、「×」が設定された演出は実行が禁止されている。
【0150】
なお、上述した協力者演出のうち、一例として、予告C,壁紙Aをレベル制限演出とし、それ以外は通常演出としても良い。
また、協力者演出におけるレベル制限演出のうち、当事者と協力者欄に対応する協力者とによる携帯連動モードで実行が許可されないものは、協力者欄に「レベル制限」と設定される。
【0151】
無論、演出リストの左側の欄に示したもの以外にも、当事者演出や協力者演出を設けても良い。また、当事者による許可,禁止を設定することができない当事者演出や協力者演出を設けても良い。
【0152】
(7)遊技ポイントの付与について
次に、携帯連動モード中の遊技ポイントの付与について説明する。携帯連動モード中には、図柄演出や大当りの発生等、様々な要因により当事者に遊技ポイントが付与されるが、協力者パスワードが入力された状態で遊技ポイントを付与する要因が生じると、当事者に加え、協力者にも遊技ポイントが付与される。
【0153】
なお、協力者に付与される遊技ポイントは、同一の要因により当事者に付与される遊技ポイントよりも少なくすることが考えられる。しかしながら、これに限定されることは無く、当事者と協力者に同数の遊技ポイントを付与するようにしても良いし、当事者よりも協力者に付与される遊技ポイントを多くしても良い。
【0154】
(7−1)ポイント付与処理1について
まず、一例として図柄演出(換言すれば、大当り抽選)に応じて当事者等に遊技ポイントを付与するポイント付与処理1について、
図19のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される処理である。
【0155】
S800では、サブ統合制御装置83は、携帯連動モード中か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S800:Yes)、S805に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S800:No)、本処理を終了する。
【0156】
S805では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から図柄演出(演出図柄の変動)を指示する変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S805:Yes)、S810に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S805:No)、本処理を終了する。
【0157】
S810では、サブ統合制御装置83は、当事者の遊技ポイントに、一例として5ポイントを加算すると共に、当事者の遊技ポイントが所定値に達した場合には、これに応じて当事者の遊技レベルを上昇させる。そして、当事者の最新の遊技ポイント及び遊技レベルを演出図柄表示装置7に表示する。
【0158】
続くS815では、サブ統合制御装置83は、協力者パスワードが入力された状態か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S815:Yes)、S820に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S815:No)、本処理を終了する。
【0159】
S820では、サブ統合制御装置83は、協力者の遊技ポイントに、一例として1ポイントを加算すると共に、協力者の遊技ポイントが所定値に達した場合には、これに応じて協力者の遊技レベルを上昇させる。そして、協力者の最新の遊技ポイント及び遊技レベルを演出図柄表示装置7に表示し、本処理を終了する。
【0160】
なお、図柄演出に限らず、例えば、大当りや大当り遊技の発生や、大当り遊技におけるラウンドの消化や、確変状態や時短状態への移行等の要因により、同様にして当事者や協力者に遊技ポイントを付与することが考えられる。
【0161】
また、例えば、所定の大当り予告やリーチ等といった特定の演出が発生した場合や、リーチを伴う図柄演出が連続して発生した場合等に、同様にして当事者や協力者に遊技ポイントを付与することも考えられる。
【0162】
(7−2)ポイント付与処理2について
次に、協力者パスワードが入力されている場合には、そうでない場合に比べ、当事者により高い遊技ポイントを付与するポイント付与処理2について、
図20のフローチャートを用いて説明する。ポイント付与処理2は、ポイント付与処理1に替えて実行される処理であり、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
【0163】
S900では、サブ統合制御装置83は、携帯連動モード中か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S900:Yes)、S905に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S900:No)、本処理を終了する。
【0164】
S905では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から図柄演出の変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S905:Yes)、S910に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S905:No)、本処理を終了する。
【0165】
S910では、サブ統合制御装置83は、協力者パスワードが入力された状態か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S910:Yes)、S915に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S910:No)、S925に処理を移行する。
【0166】
S915では、サブ統合制御装置83は、当事者の遊技ポイントに、一例として10ポイントを加算すると共に、当事者の遊技ポイントが所定値に達した場合には、これに応じて当事者の遊技レベルを上昇させる。そして、当事者の最新の遊技ポイント及び遊技レベルを演出図柄表示装置7に表示する。
【0167】
続くS920では、サブ統合制御装置83は、協力者の遊技ポイントに、一例として1ポイントを加算すると共に、協力者の遊技ポイントが所定値に達した場合には、これに応じて協力者の遊技レベルを上昇させる。そして、協力者の最新の遊技ポイント及び遊技レベルを演出図柄表示装置7に表示し、本処理を終了する。
【0168】
一方、S925では、サブ統合制御装置83は、当事者の遊技ポイントに、一例として5ポイントを加算すると共に、当事者の遊技ポイントが所定値に達した場合には、これに応じて当事者の遊技レベルを上昇させる。そして、当事者の最新の遊技ポイント及び遊技レベルを演出図柄表示装置7に表示し、本処理を終了する。
【0169】
無論、ポイント付与処理1と同様、図柄演出に限らず、例えば、大当りや大当り遊技の発生等、様々な要因により、同様にして当事者や協力者に遊技ポイントを付与することが考えられる。
【0170】
また、ポイント付与処理2では、協力者パスワードが入力されている場合には、そうでない場合に比べ、当事者により高い遊技ポイントが付与される。しかしながら、これに限らず、協力者パスワードが入力されている場合には、そうでない場合に比べ、当事者に付与される遊技ポイントを低くしても良い。
【0171】
(8)レベル制限演出の許可について
上述したように、本実施形態では、遊技者等の遊技レベルが所定値に達すると実行が許可されるレベル制限演出が設けられている。以下では、携帯連動モード中にレベル制限演出を許可する処理について説明する。
【0172】
(8−1)レベル制限処理1について
まず、協力者パスワードが入力されている場合に、当事者の遊技レベルと協力者の遊技レベルのうちの高い方に基づき、当事者演出であるレベル制限演出を許可するレベル制限処理1について、
図21のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される処理である。
【0173】
S1000では、サブ統合制御装置83は、携帯連動モード中か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1000:Yes)、S1005に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1000:No)、本処理を終了する。
【0174】
S1005では、サブ統合制御装置83は、協力者パスワードが入力された状態か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1005:Yes)、S1010に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1005:No)、S1020に処理を移行する。
【0175】
S1010では、サブ統合制御装置83は、当事者と協力者のどちらの遊技レベルが高いかを判定する。当事者の遊技レベルが協力者の遊技レベル以上である場合には(S1010:Yes)、S1020に処理を移行し、そうでない場合には(S1010:No)、S1015に処理を移行する。
【0176】
S1015では、サブ統合制御装置83は、協力者の遊技レベルに基づき、当事者演出であるレベル制限演出を許可する演出解除処理を実行し、本処理を終了する。なお、サブ統合制御装置83は、演出内容の設定情報にて実行が禁止されているレベル制限演出については、遊技レベルに関わらず許可しない。
【0177】
一方、S1020では、サブ統合制御装置83は、当事者の遊技レベルに基づき、当事者演出であるレベル制限演出を許可する演出解除処理を実行し、本処理を終了する。なお、サブ統合制御装置83は、演出内容の設定情報にて実行が禁止されているレベル制限演出については、遊技レベルに関わらず許可しない。
【0178】
ここで、当事者と協力者のレベルが同じ場合は、当事者の遊技レベルに基づけばよい。協力者がいる方がポイントを効率的に付与される構成ならば、それだけでも協力者のパスワードを入力する動機付けとなる。
【0179】
この構成にすれば、例え当事者の遊技レベルが低くても、遊技レベルの高い協力者がいれば、その遊技レベルまで演出制限を解除した状態で遊技することができ、一人で携帯連動モードを行うよりも、演出力上有利にすることができる。
【0180】
(8−2)レベル制限処理2について
次に、協力者パスワードが入力されている場合に、当事者の遊技レベルと協力者の遊技レベルの合算値に基づき、当事者演出であるレベル制限演出を許可するレベル制限処理2について、
図22のフローチャートを用いて説明する。レベル制限処理2は、レベル制限処理1に替えて実行される処理であり、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
【0181】
S1100では、サブ統合制御装置83は、携帯連動モード中か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1100:Yes)、S1105に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1100:No)、本処理を終了する。
【0182】
S1105では、サブ統合制御装置83は、協力者パスワードが入力された状態か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1105:Yes)、S1110に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1105:No)、S1120に処理を移行する。
【0183】
S1110では、サブ統合制御装置83は、当事者の遊技レベルと協力者の遊技レベルを合算した合算レベルを算出し、S1115に処理を移行する。
S1115では、サブ統合制御装置83は、合算レベルに基づき、当事者演出であるレベル制限演出を許可する演出解除処理を実行し、本処理を終了する。なお、サブ統合制御装置83は、演出内容の設定情報にて実行が禁止されているレベル制限演出については、合算レベルに関わらず許可しない。
【0184】
一方、S1120では、サブ統合制御装置83は、当事者の遊技レベルに基づき、当事者演出であるレベル制限演出を許可する演出解除処理を実行し、本処理を終了する。なお、サブ統合制御装置83は、演出内容の設定情報にて実行が禁止されているレベル制限演出については、合算レベルに関わらず許可しない。
【0185】
なお、レベル制限処理1,2では、当事者や協力者の遊技レベルに基づきレベル制限演出が許可されるが、これに限らず、遊技ポイントに基づきレベル制限演出が許可されても良い。
【0186】
また、ただ合算するだけでなく、協力者のパスワードを入れた特典として、合算値に所定の倍率を加えた数値を遊技レベルとすることも考えられる。これならば、当事者と協力者が共に遊技レベルが低くてもそれなりのレベル値から遊技を行うことができ、協力者がいるだけで演出上有利になることができる。
【0187】
このような場合であれば、当事者の遊技ポイントと協力者の遊技ポイントのうちの高い方によりレベル制限演出を許可することや、当事者の遊技ポイントと協力者の遊技ポイントの合算値によりレベル制限演出を許可することが考えられる。
【0188】
(8−3)協力者演出について
また、サブ統合制御装置83は、協力者演出であるレベル制限演出については、協力者の遊技レベルに応じて実行を許可する。この時、演出内容の設定情報にて実行が禁止されているレベル制限演出については、協力者の遊技レベルに関わらず許可しない。
【0189】
なお、例えば、当事者の遊技レベルと協力者の遊技レベルのうちの高い方や、当事者と協力者の遊技レベルの合算値等に応じて、協力者演出であるレベル制限演出の実行を許可しても良い。
【0190】
(9)継続遊技処理について
次に、当事者パスワードや協力者パスワードの入力を受け付け、当事者や協力者の遊技レベル等を反映した状態で遊技を開始させる継続遊技処理について、
図23のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される処理である。
【0191】
S1200では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置7に表示された選択画面600にて項目602(“遊技を続きからはじめる”)が選択され、当事者パスワードを入力する旨の操作がなされたか否かを判定する。
【0192】
そして、肯定判定が得られた場合には(S1200:Yes)、演出図柄表示装置7にパスワード入力画面620を表示し、演出ボタン32やジョグダイヤル33を介して当事者パスワードの入力を受け付け、S1205に処理を移行する。また、否定判定が得られた場合には(S1200:No)、本処理を終了する。
【0193】
S1205では、サブ統合制御装置83は、当事者パスワードの入力が完了したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1205:Yes)、S1210に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1205:No)、本処理を終了する。
【0194】
S1210では、サブ統合制御装置83は、入力された当事者パスワードの照合を行い、該当事者パスワードが正しいかどうかを判定する。
続くS1215では、サブ統合制御装置83は、当事者パスワードの照合に成功したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1215:Yes)、演出図柄表示装置7に認証成功画面630を表示し、S1220に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1215:No)、本処理を終了する。
【0195】
S1220では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置7に認証成功画面660を表示し、当事者パスワードの認証に成功した旨を表示すると共に、協力者パスワードを入力するかどうかを問い合わせる。
【0196】
続くS1225では、サブ統合制御装置83は、演出ボタン32やジョグダイヤル33を介して、協力者パスワードを入力する旨の操作を受け付けたかどうかを判定する。
そして、肯定判定が得られた場合には(S1225:Yes)、演出図柄表示装置7に協力者パスワード入力画面670を表示し、演出ボタン32やジョグダイヤル33を介して協力者パスワードの入力を受け付け、S1230に処理を移行する。一方、否定判定が得られた場合には(S1225:No)、S1250に処理を移行する。
【0197】
S1230では、サブ統合制御装置83は、協力者パスワードの入力が完了したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1230:Yes)、S1235に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1230:No)、本処理を終了する。
【0198】
S1235では、サブ統合制御装置83は、入力された協力者パスワードの照合を行い、該協力者パスワードが正しいかどうかを判定する。
続くS1240では、サブ統合制御装置83は、協力者パスワードの照合に成功したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1240:Yes)、演出図柄表示装置7に認証成功画面680を表示し、S1245に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1240:No)、S1250に処理を移行する。
【0199】
S1245では、サブ統合制御装置83は、当事者パスワードに基づき、当事者の遊技履歴情報(遊技レベルや遊技ポイント等)と演出内容の設定情報とを特定すると共に、協力者パスワードに基づき協力者の遊技履歴情報を特定する。
【0200】
また、サブ統合制御装置83は、演出内容の設定情報にて実行が許可されていれば、協力者演出における通常演出の実行を許可し、本処理を終了する。
一方、当事者パスワードのみが入力された場合や、入力された協力者パスワードの照合に失敗した場合に移行するS1250では、サブ統合制御装置83は、当事者パスワードに基づき当事者の遊技履歴情報と演出内容の設定情報とを特定し、本処理を終了する。
【0201】
(10)遊技終了処理について
次に、当事者からの操作に応じて遊技を終了し、遊技終了時における当事者や協力者の遊技履歴情報等を特定可能な二次元コードを表示する遊技終了処理について、
図24のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される処理である。
【0202】
S1300では、サブ統合制御装置83は、携帯連動モード中か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1300:Yes)、S1305に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1300:No)、本処理を終了する。
【0203】
S1305では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置7に表示された選択画面600にて項目601(“遊技を止める”)が選択され、遊技を終了する旨の操作を受け付けたか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1305:Yes)、S1310に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1305:No)、本処理を終了する。
【0204】
S1310では、サブ統合制御装置83は、協力者パスワードを入力した状態で携帯連動モードが行われていたか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1310:Yes)、S1315に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1310:No)、S1320に処理を移行する。
【0205】
S1315では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置7に終了画面610を表示することで、当事者及び協力者の遊技履歴情報と演出内容の設定情報とを特定可能な二次元コードを表示し、本処理を終了する。
【0206】
なお、該二次元コードから特定される協力者の遊技履歴情報とは、以下のようなものであっても良い。
例えば、遊技履歴情報とは、現時点における協力者の遊技ポイント及び遊技レベルや、今回の遊技により付与された遊技ポイントや、発生した演出に関する情報(例えば、リーチの発生回数)等であっても良い。また、該遊技履歴情報は、協力者である会員自身が当事者として遊技を行った場合の遊技履歴情報とは区別可能となっていても良いし、区別不可能となっていても良い。
【0207】
また、協力者としての遊技に対して付与される協力者ポイントを設け、協力者が獲得した協力者ポイントを遊技履歴情報に含ませ、ウェブサイトに保存されるようにし、協力者ポイントが所定値に達することで許可される演出を設けても良い。
【0208】
このようにすれば、協力者になる動機を与えることができ、積極的に協力することを促すことができる。
また、当事者の遊技履歴上に何回協力者を入力して遊技を行ったかの履歴を残し、所定回数に達したら許可される演出を設けることも考えられる。このようにすれば、当事者も積極的に協力者を募る動機を与えることができる。
【0209】
そして、上記二次元コードを携帯端末100で読み取ると、ウェブサーバにアクセスされ、ウェブサーバ上に、当事者の遊技履歴情報及び演出内容の設定情報と、協力者の遊技履歴情報が保存される。
【0210】
一方、S1320では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置7に終了画面610を表示することで、当事者の遊技履歴情報と演出内容の設定情報とを特定可能な二次元コードを表示し、本処理を終了する。
【0211】
[効果]
本実施形態のパチンコ機50によれば、当事者パスワードに加えて協力者パスワードを入力すると、当事者の遊技レベルでは許可されないレベル制限演出が許可されたり、当事者パスワードのみを入力しただけでは実行されない演出が実行される。このため、遊技者は、他の遊技者からパスワードを借り、該パスワードを協力者パスワードとして入力して遊技を行うようになり、他の遊技者と協調した楽しみを与えることができる。
【0212】
また、パチンコ機50にパスワードを入力して遊技を行うには、例えば、パチンコ機50に対応して運営されるウェブサイトに会員登録し、携帯端末100等を介して該ウェブサイトから識別情報を取得する必要がある。
【0213】
このため、パチンコ機50の遊技者は、他人と協調した遊技を行うため、友人等に対しウェブサイト等への会員登録やパチンコ機50での遊技を促すようになり、その結果、パチンコ機50の遊技者を増加させることができる。
【0214】
また、遊技者は、他の遊技者のパスワードを借りて遊技を行うべく、友人等と一緒にパチンコ店を訪れるようになり、その結果、パチンコ店の来客を増加させることができる。
[他の実施形態]
(1)本実施形態では、パチンコ機50を例示して説明を行ったが、本発明は、パチンコ機50に限らず、回胴式遊技機等の遊技機にも適用することができる。
【0215】
すなわち、回胴式遊技機等の遊技機において、パチンコ機50と同様、遊技を行う会員に付与された当事者パスワードと、他の会員に付与された協力者パスワードの入力を受け付け、当事者による遊技に応じて協力者の遊技履歴情報を更新しても良い。また、協力者の遊技履歴情報や、協力者が存在することに応じて演出内容を設定しても良い。
【0216】
このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(2)また、本実施形態のパチンコ機50では、1人分の協力者パスワードしか入力することができない。しかしながら、これに限らず、2人分以上の協力者パスワードを入力可能とし、当事者による遊技に応じて各協力者の遊技履歴情報を更新すると共に、各協力者の遊技履歴情報や、2以上の協力者が存在することに応じて演出内容を設定しても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0217】
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
【0218】
本実施形態のパチンコ機50が遊技機の一例に、サブ統合制御装置83がサブ制御装置,遊技情報報知手段の一例に相当する。
また、ポイント付与処理1のS810が当事者更新手段の一例に、S820が第三者更新手段の一例に、ポイント付与処理2のS915,S925が当事者更新手段の一例に、S920が第三者更新手段の一例に相当する。
【0219】
また、レベル制限処理1のS1010〜S1020が許可手段の一例に、レベル制限処理2のS1110〜S1120が許可手段の一例に相当する。
また、遊技継続処理のS1200が当事者受付手段の一例に、S1225が第三者受付手段の一例に、S1245,S1250が当事者更新手段の一例に、S1245が第三者更新手段,許可手段の一例に相当する。
【0220】
また、遊技終了処理のS1315,S1320が、識別情報報知手段の一例に相当する。