特許第5935135号(P5935135)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッドの特許一覧

<>
  • 特許5935135-低電力消費の弛張型オシレータ 図000002
  • 特許5935135-低電力消費の弛張型オシレータ 図000003
  • 特許5935135-低電力消費の弛張型オシレータ 図000004
  • 特許5935135-低電力消費の弛張型オシレータ 図000005
  • 特許5935135-低電力消費の弛張型オシレータ 図000006
  • 特許5935135-低電力消費の弛張型オシレータ 図000007
  • 特許5935135-低電力消費の弛張型オシレータ 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5935135
(24)【登録日】2016年5月20日
(45)【発行日】2016年6月15日
(54)【発明の名称】低電力消費の弛張型オシレータ
(51)【国際特許分類】
   H03K 7/08 20060101AFI20160602BHJP
   H03K 4/06 20060101ALI20160602BHJP
【FI】
   H03K7/08 G
   H03K4/06 066
【請求項の数】11
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2012-125197(P2012-125197)
(22)【出願日】2012年5月31日
(65)【公開番号】特開2013-128264(P2013-128264A)
(43)【公開日】2013年6月27日
【審査請求日】2015年4月3日
(31)【優先権主張番号】13/159,440
(32)【優先日】2011年6月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504199127
【氏名又は名称】フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】サンジェイ ケイ.ワドゥワ
(72)【発明者】
【氏名】ディペンドラ ケイ.ジェイン
【審査官】 白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】 実開平04−069924(JP,U)
【文献】 特開平09−312552(JP,A)
【文献】 特開2007−243922(JP,A)
【文献】 特開平11−298299(JP,A)
【文献】 米国特許第06020792(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03K 7/00−11/00
H03K 4/00−6/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発振信号を生成するためのシステムにおいて、
ランプ電圧スイッチング信号に基づいて第1ランプおよび第2ランプ電圧を生成するランプ電圧生成回路と、
電圧源に接続され、少なくとも第1および第2基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
前記ランプ電圧生成回路および基準電圧生成回路に接続される基準電圧スイッチング回路であって、
前記ランプ電圧を受ける第1入力端子および少なくとも1つの基準電圧を受ける第2入力端子を有する少なくとも1つのコンパレータと、
前記少なくとも1つのコンパレータの出力端子に接続されて、基準電圧スイッチング信号、前記ランプ電圧スイッチング信号および前記発振信号を生成するデジタル論理回路と、
前記基準電圧生成回路と前記少なくとも1つのコンパレータの前記第2入力端子との間に接続され、前記基準電圧スイッチング信号に基づいて前記少なくとも1つのコンパレータの第2入力端子に前記少なくとも1つの基準電圧を与える少なくとも1つの基準電圧スイッチであって、前記基準電圧スイッチング信号、前記発振信号および前記ランプ電圧スイッチング信号は、前記ランプ電圧と前記少なくとも1つの基準電圧との間の所定の関係に基づいてトグルする、基準電圧スイッチとを備える、基準電圧スイッチング回路と、を備え、少なくとも1つの前記第1および第2ランプ電圧がそれぞれの第1および前記第2基準電圧と等しくなる時、前記基準電圧スイッチング信号、前記発振信号および前記ランプ電圧スイッチング信号をトグルする、発振信号を生成するためのシステム。
【請求項2】
前記所定の関係には、前記ランプ電圧が前記少なくとも1つの基準電圧と等しいことが含まれる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記デジタル論理回路は、第1のセットおよび第2のセットの、2によって除算する2除算カウンタを備え、前記2除算カウンタの第1のセットおよび第2のセットの各々が、少なくとも2つの直列に接続される2除算カウンタを備え、2除算カウンタの第1のセットおよび第2のセットの出力端子はXORゲートの入力端子に接続され、前記XORゲー
トが前記ランプ電圧スイッチング信号を生成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記2除算カウンタの前記第1のセットの前記少なくとも2つの直列に接続される2除算カウンタの第1の出力端子で前記基準電圧スイッチング信号および前記発振信号を取得される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記基準電圧生成回路が、少なくとも1つの基準電圧を生成するバンドギャップ基準回路を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
発振信号を生成するための弛張型オシレータにおいて、
ランプ電圧スイッチング信号に基づいて第1ランプおよび第2ランプ電圧を生成するランプ電圧生成回路と、
少なくとも第1および第2基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
前記ランプ電圧生成回路および前記基準電圧生成回路に接続される基準電圧スイッチング回路であって、
前記第1ランプ電圧を受ける負入力端子および前記第1基準電圧を受ける正入力端子を有する第1コンパレータと、
前記第2ランプ電圧を受ける負入力端子および前記第2基準電圧を受ける正入力端子を有する第2コンパレータと、
前記第1および第2コンパレータの出力端子に接続され、基準電圧スイッチング信号、前記ランプ電圧スイッチング信号および前記発振信号を生成するデジタル論理回路と、
前記基準電圧スイッチング信号に基づいてそれぞれの第1および第2基準電圧を前記第1および第2コンパレータの前記正端子に与えるための前記第1および前記第2コンパレータと前記基準電圧生成回路との間に接続される第1および第2基準電圧スイッチとを備える、基準電圧スイッチング回路と、
を備え、少なくとも1つの前記第1および第2ランプ電圧がそれぞれの第1および前記第2基準電圧と等しくなる時、前記基準電圧スイッチング信号、前記発振信号および前記ランプ電圧スイッチング信号をトグルする、弛張型オシレータ。
【請求項7】
前記デジタル論理回路は、
前記第1および前記第2コンパレータの前記出力端子に接続されるANDゲートと、
前記ANDゲートの出力端子に接続され、前記発振信号を生成する第1の2除算カウンタと、
前記第1の2除算カウンタに直列に接続され、前記ランプ電圧スイッチング信号を生成する第2の2除算カウンタと、
を備える、請求項に記載の弛張型オシレータ。
【請求項8】
前記基準電圧スイッチング信号は前記発振信号を補うことによって取得される、請求項に記載の弛張型オシレータ。
【請求項9】
前記基準電圧生成回路が、電圧源に接続されるレジスタラダーネットワークを備える、請求項に記載の弛張型オシレータ。
【請求項10】
レジスタラダーネットワークが、少なくとも第1および第2基準電圧を生成する少なくとも第1および第2電圧タップを備える、請求項に記載の弛張型オシレータ。
【請求項11】
前記基準電圧生成回路が、少なくとも第1および第2基準電圧を生成するバンドギャップ電圧基準回路を備える、請求項に記載の弛張型オシレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して弛張型オシレータに関する。より詳細には低電力オシレータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
弛張型オシレータは、発振信号を生成するために、ラジオ、通信、コンピュータおよび他の電子システムなど、現在の電子システムに広く使用されている。発振信号は、通信システムでのメッセージ信号の変調および復調、電子回路の同期的動作などの、タイミングに厳しい要件を満たす必要がある。弛張型オシレータには、抵抗・キャパシタ(RC)回路がある。発振信号は、RC回路を介してキャパシタを充電および放電することによって生成される。発振信号の周波数は、RC回路の時間定数を変えることによって変化させる。例えば、発振信号の周波数を増加するために、レジスタの値が減少され得る。しかしながら、これがより高い電力消費を生じる。
【0003】
図1Aを参照する。従来の弛張型オシレータ100の概略図が示される。従来の弛張型オシレータ100は、ランプ電圧生成回路102、基準電圧生成回路104、スイッチング信号生成回路106および発振信号生成回路108を含んでなる。ランプ電圧生成回路102は、充電レジスタ110(Rcharge)およびキャパシタ112a,112b(それぞれCおよびC)を含んでなる。基準電圧生成回路104は、レジスタ114a,114b(それぞれRおよびR)を含んでなる。スイッチング信号生成回路106は、コンパレータ116a,116b、ANDゲート118および2によって除算する2除算カウンタ120を含む。発振信号生成回路108が、NOTゲート122a,122bを含む。
【0004】
充電レジスタ110は電圧源VDDに接続される。キャパシタ122aは充電レジスタ110と接地との間に接続される。より具体的に、キャパシタ122aの1つの端子はスイッチD2を介して充電レジスタ110に接続され、他の端子は接地に接続される。スイッチS1はキャパシタ112aと並列に接続される。キャパシタ112aの充電はスイッチD2を閉じて、スイッチS1を開けたままに維持することによって開始される。キャパシタ112bを充電および放電するために使用されるキャパシタ112bは、スイッチD1およびD2とキャパシタ112aの構成と同様に、充電レジスタ110と接地との間に接続される。
【0005】
キャパシタ112a,112bもそれぞれのコンパレータ116a,116bの負端子に接続される。コンパレータ116aおよび116bの正端子は、電圧タップT1で基準電圧生成回路104に接続される。電圧生成回路104のレジスタ114aおよび114bは、レジスタ114aと114bとの間のノードに配置される電圧タップT1とともに電圧源VDDと接地との間に直列に接続される。
【0006】
コンパレータ116a,116bの出力端子はANDゲート118の入力端子に接続される。ANDゲート118の出力は2除算カウンタ120に接続される。2によって除算する2除算カウンタ120の出力は、それぞれのスイッチS1、D1およびS2、D2を制御するために、ランプ電圧生成回路102へ送信されるランプ電圧スイッチング信号D1’およびD2’である。ランプ電圧スイッチングD2’はランプ電圧スイッチング信号D1’の相補的な信号である。
【0007】
図1Bを参照する。電圧VRAMP1、VRAMP2の電圧および従来の弛張型オシレータ100のAND_OUT信号の波形を示すタイミングチャートである。弛張型オシレータ100の動作は今図1Bを参照して説明される。時間t0でスイッチD2が閉じられ、スイッチS1が開けられ、充電レジスタ110を介してキャパシタ112aの充電が開始される。さらに、スイッチD1が開けられ、スイッチS2が閉じられる。結果として、キャパシタ112bは接地電位にある。
【0008】
キャパシタ112aの充電が、コンパレータ116aの負端子(VRAMP1)の電圧の増加を生じさせる。キャパシタ112bは接地電位であるので、電圧VRAMP1が増加し、同時に、コンパレータ116b(VRAMP2)の負端子の電圧が接地電位に残る。コンパレータ116a,116bの正端子が、電圧タップT1を介して基準生成回路104によって生成される一定電圧を受ける。基準電圧生成回路104が、レジスタ114aおよび114bから形成されるレジスタラダーを用いて一定電圧を生成する。レジスタ114aおよび114bは同一であり、一定電圧VDDを供給するレジスタラダーの第1端部は電圧源VDDに接続され、第2端部は接地に接続される場合、電圧タップT1で取得される電圧はVDD/2である。この一定電圧はコンパレータ116a,116bの正端子に供給される。
【0009】
それぞれの出力信号XおよびYを生成するために、コンパレータ116a,116bがそれぞれの電圧VRAMP1およびVRAMP2を電圧VDD/2と比較する。回路動作の開始において、VRAMP1およびVRAMP2はVDD/2より少ない、よって、出力XおよびYは高い。結果として、ANDゲート118、AND_OUT信号の出力も高い。AND_OUT信号の相補的な信号は入力クロック信号として2除算カウンタ120に与えられる。入力クロック信号が低状態にスイッチする時、2除算カウンタ120が出力信号の状態(ランプ電圧スイッチング信号D1’およびD2’)をトグルする。よって、VRAMP1およびVRAMP2はVDD/2より少ない時、出力の状態は安定である。結果として、発振信号生成回路108によって生成されるOSC_OUT信号も高い。
【0010】
続いて、時間t1において、出力信号Xが低になり、それによってAND_OUT信号を低になるように引き起こるようにVRAMP1がVDD/2と等しくなる。これが、それぞれの状態をトグルするランプ電圧スイッチング信号D1’およびD2’を生じる。よって、ランプ電圧スイッチング信号D1’が高状態にスイッチングし、ランプ電圧スイッチング信号D2’が低状態にスイッチングする。結果として、スイッチS2およびD2が開口され、スイッチS1およびD1は閉じられる。これが、キャパシタ112aの放電およびキャパシタ112bの充電の開始を生じる。結果として、VRAMP1が接地電位にスイッチし、VRAMP2が増加始める。コンパレータ116aの出力信号Xが一時的に低になるが(VRAMP1がVDD/2より高くなる時)、VRAMP1を接地電位にスイッチングする後、出力信号Xが高くなる。また、キャパシタ112bが充電し始める時、VRAMP2はVDD/2より少ないので、コンパレータ116bの出力Yも高い。よって、AND_OUT信号が一時的に低くなり、その後再び高くなる。上記のように、AND_OUT信号が低くなる時、ランプ電圧スイッチング信号D1’が状態を変化し、よって、AND_OUT信号が低くなるたびに、パルスはOSC_OUT信号に取得される。キャパシタ112aおよび112bの充電および放電の上述記載されるシケンスは繰り返され、OSC_OUT信号の生成を生じる。
【0011】
OSC_OUT信号の生成のシステムは、RchargeとC1およびRchargeおよびC2を含むRC回路の継続的充電および放電に関するものである。よって、OSC_OUT信号の周波数は、キャパシタ112aおよび112bの充電を要する時間またはRC回路の時間定数によって制御される。OSC_OUT信号の周波数を増加するために、キャパシタ112aおよび112bの充電を要する時間は減少しなければならない。キャパシタの充電時間の減少を達成するために、キャパシタを充電するために用いられる充電電流が増加されなければならない。よって、OSC_OUT信号の周波数が高いほど、電流消費が高くなる。電流消費および周波数は関連するので、電流消費の減少がOSC_OUT信号の周波数の減少を意味する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第7443254号明細書
【特許文献2】米国特許第7109804号明細書
【特許文献3】米国特許第7733191号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
電流消費を増加せずにOSC_OUT信号の周波数の増加を可能にする弛張型オシレータを提供することによって、低電力で高周波数発振信号を与えることが有利である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
第1の実施形態に係る発明は、発振信号を生成するためのシステムにおいて、
ランプ電圧スイッチング信号に基づいてランプ信号を生成するランプ電圧生成回路と、
電圧源に接続され、少なくとも1つの基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
前記ランプ電圧生成回路および基準電圧生成回路に接続される基準電圧スイッチング回路であって、
前記ランプ電圧を受ける第1入力端子および少なくとも1つの基準電圧を受ける第2入力端子を有する少なくとも1つのコンパレータと、
前記少なくとも1つのコンパレータの出力端子に接続されて、基準電圧スイッチング信号、前記ランプスイッチング信号および前記発振信号を生成するデジタル論理回路と、
前記基準電圧生成回路と前記少なくとも1つのコンパレータの前記第2入力端子との間に接続され、前記基準電圧スイッチング信号に基づいて前記少なくとも1つのコンパレータの第2入力端子に前記少なくとも1つの基準電圧を与える少なくとも1つの基準電圧スイッチであって、前記基準電圧スイッチング信号、前記発振信号および前記ランプ電圧スイッチング信号は、前記ランプ電圧と前記少なくとも1つの基準電圧との間の所定の関係に基づいてトグルする、基準電圧スイッチとを備える、基準電圧スイッチング回路と、
を備える、発振信号を生成するためのシステムを要旨とする。
【0015】
第1の実施形態に係る発明において、前記所定の関係には、前記ランプ電圧が前記少なくとも1つの基準電圧と等しいことが含まれるものであってもよい。
また、前記デジタル論理回路は、第1のセットおよび第2のセットの、2によって除算する2除算カウンタを備え、前記2除算カウンタの第1のセットおよび第2のセットの各々が、少なくとも2つの直列に接続される2除算カウンタを備え、2除算カウンタの第1のセットおよび第2のセットの出力端子はXORゲートの入力端子に接続され、前記XORゲートが前記ランプ電圧スイッチング信号を生成するものであってもよい。この場合、前記2除算カウンタの前記第1のセットの前記少なくとも2つの直列に接続される2除算カウンタの第1の出力端子で前記基準電圧スイッチング信号および前記発振信号を取得されることもできる。
【0016】
第1の実施形態に係る発明において、前記ランプ電圧生成回路は、
前記第1ランプ電圧スイッチによって接地に接続される少なくとも1つのキャパシタと、
第2ランプ電圧スイッチによって少なくとも第1キャパシタに接続される第1端子および前記電圧源に接続される第2端子を有する少なくとも1つのレジスタであって、前記第1および前記第2ランプ電圧スイッチが前記ランプ電圧スイッチング信号に基づいてトグルする、レジスタとを備えるのでもよい。
【0017】
第1の実施形態に係る発明において、前記基準電圧生成回路は、前記電圧源に接続されるレジスタラダーネットワークを備えることもあり、この場合、前記レジスタラダーネットワークが、少なくとも1つの基準電圧を生成する少なくとも1つの電圧タップを備えるものであってもよい。
【0018】
第1の実施形態に係る発明において、前記基準電圧生成回路が、少なくとも1つの基準電圧を生成するバンドギャップ基準回路を備えるのでもよい。
第2の実施形態に係る発明は、発振信号を生成するための弛張型オシレータにおいて、
ランプ電圧スイッチング信号に基づいて第1ランプおよび第2ランプ電圧を生成するランプ電圧生成回路と、
少なくとも第1および第2基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
前記ランプ電圧生成回路および前記基準電圧生成回路に接続される基準電圧スイッチング回路であって、
前記第1ランプ電圧を受ける負入力端子および前記第1基準電圧を受ける正入力端子を有する第1コンパレータと、
前記第2ランプ電圧を受ける負入力端子および前記第2基準電圧を受ける正入力端子を有する第2コンパレータと、
前記第1および第2コンパレータの出力端子に接続され、基準電圧スイッチング信号、前記ランプ電圧スイッチング信号および前記発振信号を生成するデジタル論理回路と、
前記基準電圧スイッチング信号に基づいてそれぞれの第1および第2基準電圧を前記第1および第2コンパレータの前記正端子に与えるための前記第1および前記第2コンパレータと前記基準電圧生成回路との間に接続される第1および第2基準電圧スイッチとを備える、基準電圧スイッチング回路と、
を備える、弛張型オシレータを要旨とする。
【0019】
第2の実施形態に係る発明において、前記デジタル論理回路は、
前記第1および前記第2コンパレータの前記出力端子に接続されるANDゲートと、
前記ANDゲートの出力端子に接続され、前記発振信号を生成する第1の2除算カウンタと、
前記第1の2除算カウンタに直列に接続され、前記ランプ電圧スイッチング信号を生成する第2の2除算カウンタとを備えることができる。この場合、前記基準電圧スイッチング信号は前記発振信号を補うことによって取得されるものであってもよく、少なくとも1つの前記第1および第2ランプ電圧がそれぞれの第1および前記第2基準電圧と等しくなる時、前記基準電圧スイッチング信号、前記発振信号および前記ランプ電圧スイッチング信号をトグルするものであってもよい。
【0020】
第2の実施形態に係る発明において、前記ランプ電圧生成回路は、
第1ランプ電圧スイッチによって接地に接続される第1キャパシタと、
第2ランプ電圧スイッチによって接地に接続される第2キャパシタと、
第3ランプ電圧スイッチによって前記第1キャパシタに接続され、第4ランプ電圧スイッチによって前記第2キャパシタに接続される第1端子および電圧源に接続される第2端子を有するレジスタであって、前記第1、前記第2、前記第3および前記第4ランプ電圧スイッチは前記ランプ電圧スイッチング信号に基づいてトグルされる、レジスタと、
を備えることもできる。
【0021】
また、第2の実施形態に係る発明において、前記ランプ電圧生成回路は
それぞれの第1および第2ランプ電圧スイッチによって接地に接続される第1および第2キャパシタと、
前記第3および前記第4ランプ電圧スイッチによってそれぞれの前記第1および前記第2キャパシタに接続される電流源であって、前記第1、前記第2、前記第3および前記第3ランプ電圧スイッチが前記ランプ電圧スイッチング信号に基づいてトグルする、電流源とを備えることもある。
【0022】
第2の実施形態に係る発明において、前記基準電圧生成回路が、電圧源に接続されるレジスタラダーネットワークを備えることもでき、この場合、レジスタラダーネットワークが、少なくとも第1および第2基準電圧を生成する少なくとも第1および第2電圧タップを備えることがある。
【0023】
さらに第2の実施形態に係る発明において、前記基準電圧生成回路が、少なくとも第1および第2基準電圧を生成するバンドギャップ電圧基準回路を備えることもある。
第3の実施形態によると、発振信号を生成するための弛張型オシレータにおいて、
第1ランプ電圧および第2ランプ電圧を生成するランプ電圧生成回路であって、前記ランプ電圧生成回路は、
それぞれの第1および第2ランプ電圧スイッチによって接地に接続される第1および第2キャパシタと、
第3ランプ電圧スイッチによって前記第1キャパシタにおよび第4ランプ電圧スイッチによって前記第2キャパシタに接続される電流源であって、前記第1、前記第2、前記第3および前記第4ランプ電圧スイッチがランプ電圧スイッチング信号に基づいてトグルする、電流源とを備えているランプ電圧生成回路と、
電圧源に接続され、1つまたは複数の基準電圧を生成する基準電圧生成回路であって、レジスタラダーネットワークおよび前記レジスタラダーネットワークの1つまたは複数の電圧タップによって取得される1つまたは複数の基準電圧を備える、基準電圧生成回路と、
前記基準電圧生成回路に接続される基準電圧スイッチング回路であって、前記基準電圧スイッチング回路は、
第1ランプ電圧を受ける負端子および前記1つまたは複数の基準電圧の第1基準電圧を受ける正端子を有する第1コンパレータと、
第2ランプ電圧を受ける負端子および前記1つまたは複数の基準電圧の第2基準電圧を受ける正端子を有する第2コンパレータと、
前記第1および前記第2コンパレータの出力端子に接続され、基準電圧スイッチング信号、前記ランプ電圧スイッチング信号および前記発振信号を生成するデジタル論理回路と、
前記第1コンパレータに前記第1基準電圧を与えるために、前記基準電圧生成回路と前記第1コンパレータの正入力端子との間に接続される第1基準電圧スイッチと、前記第2コンパレータに前記第2基準電圧を与えるために、前記基準電圧生成回路と前記第2コンパレータの前記正端子との間に接続される第2基準電圧スイッチとを備える、基準電圧スイッチング回路とを含んでなる、弛張型オシレータを要旨とする。
【0024】
第3の実施形態に係る発明において、前記デジタル論理回路は、
前記第1および前記第2コンパレータの出力端子に接続されるANDゲートと、
前記ANDゲートの出力端子に接続され、前記発振信号を生成する第1の2除算カウンタと、
前記第1の2除算カウンタと直列に接続され、前記ランプ電圧スイッチング信号を生成する第2の2除算カウンタとを備えることがある。
【0025】
第3の実施形態に係る発明において、前記第1および前記第2ランプ電圧の少なくとも1つがそれぞれの前記第1および前記第2コンパレータに与えられる前記第1および前記第2基準電圧と等しくなる時、前記基準電圧スイッチング信号、前記発振信号および前記ランプ電圧スイッチング信号がトグルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1A】従来の弛張型オシレータの概略を示す回路図。
図1B図1Aの従来の弛張型オシレータの波形VRAMP1、VRAMP2およびAND_OUTを示すタイミングチャート。
図2A】本発明の一実施形態による弛張型オシレータの概略を示す概念図。
図2B】本発明の一実施形態によって図2Aに示される弛張型オシレータの詳細な回路図。
図2C図2B示される弛張型オシレータの波形VRAMP1、VRAMP2およびAND_OUTを示すタイミングチャート。
図3】本発明の別の実施形態による弛張型オシレータの概略を示す回路図。
図4】本発明の別のさらなる実施形態にしたがって、弛張型オシレータの概略を示す回路図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
後述の好ましい実施形態の詳細な説明は、添付図面を伴って読むと、より良く理解される。本発明は例示の方法により説明されており、添付の図面により限定されるものではなく、図面において、同様の参照符号は類似の要素を示す。図中の要素は簡潔かつ明確に説明されており、必ずしも寸法通りに描かれていない。
【0028】
添付の図面の詳細な説明は、本発明の現時点での好適実施形態の説明であり、本発明を実施し得る唯一の形態を表すものではない。理解されるように、同一又は等価な機能が、本発明の主旨及び範囲の中に含まれる異なる実施形態によって達成されてもよい。
【0029】
本発明の一実施形態において、発振信号を生成するシステムが提供される。このシステムは、ランプ電圧スイッチング信号に基づいてランプ電圧を生成するランプ電圧生成回路、電圧に接続され、少なくとも1つの基準電圧を生成する基準電圧生成回路およびランプ電圧生成回路に接続される基準電圧スイッチング回路を備える。基準電圧スイッチング回路が、ランプ電圧を受ける第1入力端子および少なくとも1つの基準電圧を受ける第2入力端子を有するコンパレータを備える。さらに、基準電圧スイッチング回路が、コンパレータの出力端子に接続され、基準電圧スイッチング信号、ランプ電圧スイッチング信号および発振信号を生成するデジタル論理回路を備える。基準電圧スイッチング回路が、基準電圧生成回路とコンパレータの第2入力端子との間に接続され、基準電圧スイッチング信号に基づいてコンパレータの第2入力端子に少なくとも1つの基準電圧を与える規準電圧スイッチをさらに含む。基準電圧スイッチング信号、発振信号およびランプ電圧スイッチング信号は、ランプ電圧と少なくとも1つの基準電圧との間の所定関係に基づいてトグルする。
【0030】
本発明の別の実施形態において、発振信号を生成する弛張型オシレータが提供される。弛張型オシレータが、ランプ電圧スイッチング信号に基づいて第1および第2ランプ電圧を生成するランプ電圧生成回路および第1と第2基準電圧を生成する基準電圧生成回路を含む。さらに、弛張型オシレータが、ランプ電圧生成回路および基準電圧生成回路に接続される基準電圧スイッチング回路を含む。基準電圧スイッチング回路が、第1ランプ電圧を受ける負入力端子および第1基準電圧を受ける正入力端子を有する第1コンパレータを含む。基準電圧スイッチング回路が、第2ランプ電圧を受ける負入力端子および第2基準電圧を受ける正端子を有する第2コンパレータをさらに含む。基準電圧スイッチング回路が、第1および第2コンパレータの出力端子に接続され、基準電圧スイッチング信号、ランプ電圧スイッチング信号および発振信号を生成するデジタル論理回路をさらに含む。また、基準電圧スイッチング回路が、基準電圧生成回路とそれぞれの第1および第2コンパレータとの間に接続される第1および第2基準電圧スイッチを含む。第1および第2基準電圧スイッチが、基準電圧スイッチング信号に基づいて第1および第2コンパレータの正端子に第1および第2基準電圧を与える。
【0031】
本発明の別のさらなる実施形態において、発振信号を生成する弛張型オシレータが提供される。弛張型オシレータが、第1および第2ランプ電圧を生成するランプ電圧生成回路を含む。ランプ電圧生成回路が、それぞれの第1および第2ランプ電圧スイッチによって接地に接続される第1および第2キャパシタを含む。ランプ電圧生成回路が、第3ランプ電圧スイッチによって第1コンパレータに接続され、第4ランプ電圧スイッチによって第2コンパレータに接続される電流源をさらに含み、ここで、第1、第2、第3および第4ランプ電圧スイッチはランプ電圧スイッチング信号によってトグルされる。
【0032】
弛張型オシレータはさらに、電圧源に接続され、基準電圧を生成する基準電圧生成回路を含む。基準電圧生成回路が、レジスタラダーネットワークを含み、ここで、基準電圧はレジスタラダーネットワークの1つまたは複数の電圧タップから取得される。さらに、弛張型オシレータが、第1コンパレータおよび第2コンパレータを含む基準電圧生成回路に接続される基準電圧スイッチング回路を含む。第1コンパレータの負端子が第1ランプ電圧を受け、第1コンパレータの正端子が第1基準電圧を受ける。第2コンパレータの負端子が第2ランプ電圧を受け、第2コンパレータの正端子が第2基準電圧を受ける。基準電圧スイッチング回路が、第1および第2コンパレータの出力端子に接続され、基準電圧スイッチング信号、ランプ電圧スイッチング信号および発振信号を生成するデジタル論理回路をさらに含む。また、基準電圧スイッチング回路が、基準電圧生成回路と第1および第2コンパレータの正端子との間に接続される第1および第2基準電圧スイッチを含む。第1基準電圧スイッチが、第1コンパレータに1つまたは複数の基準電圧の第1基準電圧を与える。さらに、第2基準電圧スイッチが、第2コンパレータに1つまたは複数の基準電圧の第2基準電圧を与える。
【0033】
本発明の様々な実施形態が、基準電圧生成回路、ランプ電圧生成回路、基準電圧スイッチング回路およびデジタル回路を備える弛張型オシレータを提供する。ランプ電圧姿勢回路が、基準電圧生成回路によって生成される基準電圧のうちの1つに比較される少なくとも1つのランプ電圧を生成する。開始において、ランプ電圧は、基準電圧生成回路によって生成される最も低い基準電圧と比較される。ランプ電圧が最も低い基準電圧と等しい時、基準電圧は、前の基準電圧より高い値にスイッチングされる。比較のために複数の基準電圧のおかげで、複数のパルスは、ランプ電圧が基準電圧と等しい時いくつかの時点で取得され得る。このように取得されるパルスはデジタル回路を用いて発振信号に変換される。キャパシタの充電抵抗の相当減少がないまたはキャパシタによって消費される充電電流を減少せず、周波数を増加させ得る。発振の周波数を増加するために、基準電圧生成回路は、抵抗の実際値を増加せずに複数の基準電圧を生成するためにレジスタラダーネットワークの別のタップを加えることによって変化される。よって、発振の周波数が追加的基準電圧の生成旅に2倍になる。例えば、1つの基準電圧VDD/2が生成される場合、追加的基準電圧VDD/4すなわちVDD/2の半分が発振の周波数の2倍を生じる。さらに、別の基準電圧VDD/8すなわちVDD/4の半分が生成される場合、発振の周波数が4倍になる。つまり、所与周波数において、上述記載されるように基準電圧を加えて電力消費は半分になる。よって、本発明の弛張型オシレータの発振の周波数は電力消費を増加せずに増加させ得る。
【0034】
図2Aを参照すると、本発明の一実施形態にしたがって弛張型オシレータ200の概略図が示されている。弛張型オシレータ200は、ランプ電圧生成回路202、基準電圧生成回路204および基準電圧スイッチング回路206を含んでなる。基準電圧スイッチング回路206がデジタル論理回路208を含む。ランプ電圧生成回路2020が1つまたは複数のランプ電圧を生成する。基準電圧生成回路204が1つまたは複数の基準電圧を生成する。基準電圧スイッチング回路206は、スイッチS3およびS4を介して基準電圧生成回路204に接続され、ランプ電圧スイッチング信号D1’およびD2’を生成する。1つまたは複数の電圧を生成するために、ランプ電圧スイッチング信号D1’およびD2’はランプ電圧生成回路202に与えられる。デジタル論理回路208が基準電圧スイッチング信号S3’およびS4’(図示せず)を生成する。
【0035】
図2Bを参照する。本発明の一実施形態にしたがって図2Aに示される弛張型オシレータ200の詳細な回路図が示されている。弛張型オシレータ200が、コンパレータ210a,210b、ANDゲート212、2除算カウンタ214a,214b、レジスタ216a,216b,216c,216d(それぞれR,R,R,Rで示される)、NOTゲート218aおよび218d、キャパシタ220a,220b(C,C)および充電レジスタ222(Rcharge)を含んでなる。
【0036】
ランプ電圧生成回路202は、キャパシタ220a,220b、充電レジスタ222およびスイッチS1、S2、D1およびD2を含んでなる。キャパシタ220aは充電レジスタ222と接地との間に接続される。キャパシタ220aの1つの端子はスイッチD2を介して充電レジスタ222に接続され、別の端子はスイッチS1とともに接地と並列に接続される。さらに、キャパシタ220bは、キャパシタ220aと同様な構成で充電レジスタ22と接地との間に接続される。充電レジスタ222は、それぞれのスイッチD2およびD1を介して電圧源VDDとキャパシタ220aおよび220bとの間に接続される。キャパシタ220aの充電は、スイッチD2を閉じてスイッチS1を開けるままにすることによって開始され得る。キャパシタ220aは、スイッチS1を閉じてスイッチD2を開けることによって放電される。スイッチD1およびS2は、キャパシタ220bを充電および放電するために使用される。
【0037】
基準電圧生成回路204は、直列に接続されるレジスタ216a,216b,216c,216dを含むレジスタラダーネットワークを有する。レジスタラダーネットワークが4つより多くのレジスタを含んでもよいが、説明を簡潔にするために4つのレジスタのみが示されている。レジスタラダーネットワークの第1端部は電圧源VDDに接続され、第2端部は接地に接続される。本発明の一実施形態において、レジスタ216a,216b,216c,216dが同一抵抗値すなわち、R=R=R=Rを有してもよい。レジスタ216bの第1端子はレジスタ216aに接続される。電圧タップT1を達成するために、レジスタ216bの第2端子はレジスタ216cの第1端子に接続される。電圧タップT2を達成するために、レジスタ216dの第1端子はレジスタ216cの第2端子に接続される。また、基準電圧生成回路204は電圧タップT1およびT2で基準電圧スイッチング回路206に接続される。
【0038】
基準電圧スイッチング回路206はコンパレータ210a,210bを含む。コンパレータ210a,210bの負端子はキャパシタ220a,220bに接続される。コンパレータ210a,210bの正端子は互いに、スイッチS4およびS3を介して電圧タップT1およびT2に接続される。スイッチS4およびS3を開けるおよび閉じることによってコンパレータ210a,210bの正端子はそれぞれの電圧タップT1またはT2に接続または切断される。これが、電圧VDD/2またはVDD/4を基準電圧としてコンパレータ210aおよび210bに与えられる。レジスタ216a,216b,216c,216dを含むレジスタラダーネットワークは、所定基準電圧(例えば、VDD/2およびVDD/4)の一連を生成するようにプログラムされ得るバンドギャップ基準電圧生成器(図示せず)を交換してもよい。バンドギャップ基準電圧生成器は当技術分野で周知であり、さらなる説明は本発明の完全な理解のために必要ではない。
【0039】
コンパレータ210a,210bの出力端子はデジタル論理回路208に接続される。デジタル論理回路208が、ANDゲート212および2除算カウンタ214a,214bを含む。本発明の一実施形態において、2除算カウンタ214a,214bの各々が、入力クロック信号の半分の周波数を有する出力信号を生成するために、Dフリップフロップに入力信号として与えられるDフリップフロップの反転される出力信号を有するDフリップフロップを含む。ANDゲート212の入力端子はコンパレータ210a,210bに接続され、ANDゲート212の出力端子は2除算カウンタ214aに接続される。2除算カウンタ214aの出力端子は入力クロック信号として2除算カウンタ214bに与えられる。2除算カウンタ214aの出力信号は発振信号(OSC_OUT信号)である。2除算カウンタカウンタ214bの出力は、スイッチD1、D2、S1およびS2の動作を制御するためにランプ電圧生成回路202に与えられるランプ電圧スイッチング信号D1’およびD2’である。ランプ電圧スイッチング信号D2’はランプ電圧スイッチング信号D1’の相補的な信号である。ランプ電圧スイッチング信号D1’はスイッチS1およびD1に与えられ、ランプ電圧スイッチング信号D2’はスイッチS2およびD2に与えられる。スイッチS3を制御するために使用される基準電圧スイッチング信号S3’を生成するために、OSC_OUT信号はNOTゲート218aによって補われる。スイッチS4を制御するために使用される基準電圧スイッチング信号S4’を取得するために、基準電圧スイッチング信号S3’はNOTゲート218bによって補われる。
【0040】
図2Cを参照する。本発明の一実施形態による、図2Bに示される弛張型オシレータ200の波形VRAMP1、VRAMP2およびAND_OUTを示すタイミングチャートが示される。時間t0において、弛張型オシレータ200の動作が、スイッチD2を閉じて(ランプ電圧スイッチング信号D2’は高いことを意味する)、スイッチS1が開ける(ランプ電圧スイッチング信号D1’は低いことを意味する)ことによって開始する。これが、充電レジスタ222を介して電圧源VDDによってキャパシタ220aの充電を開始する。さらに、スイッチD1は開き、スイッチS2は閉じられる。結果として、キャパシタ220bが接地電位に残る。
【0041】
キャパシタ220aの充電により、コンパレータ210a(VRAMP1)の負端子の電圧が増加始める。キャパシタ220bは接地電位であることにより、コンパレータ210b(VRAMP2)の負端子が接地電位に残り、同時に、電圧VRAMP1が増加する。
【0042】
コンパレータ210a,210bの正端子は、基準電圧生成回路204によって生成される基準電圧を受ける。本発明の一実施形態において、基準電圧生成回路204が2つの異なる基準電圧、すなわち、VDD/2およびVDD/4を生成する。電圧VDD/2は電圧タップT1で取得され、スイッチS4を閉じてスイッチS3を開けたままに残るようにコンパレータ210aおよび210bの正端子に与えられる。電圧VDD/4は電圧タップT2で取得され、スイッチS3を閉じてスイッチS4を開けるままに残るようにコンパレータ210aおよび210bの正端子に与えられる。本発明の別の実施形態において、基準電圧生成回路204が3つの異なる基準電圧、すなわち、VDD/2、VDD/4およびVDD/8を生成する、このように実施形態において、追加的スイッチS5は基準電圧生成回路204とコンパレータ210aおよび210bとの間に加えられ、スイッチS4およびS3と並列である。
【0043】
回路動作の開始において、電圧タップT2はコンパレータ210a,210bの正端子に接続するようにスイッチS3が閉じられ、(OSC_OUTは低いことを意味する)それによって、電圧VDD/4をコンパレータ210a,210bの正端子に与えられることを生じる。それぞれの出力信号XおよびYを生成するために、コンパレータ210a,210bが、それぞれの電圧VRAMP1およびVRAMP2を電圧VDD/4と比較する。電圧VRAMP1およびVRAMP2は電圧VDD/4より少ないので、出力信号XおよびYは高い。結果として、ANDゲート212、AND_OUT信号の出力も高い。AND_OUT信号の相補的な信号は入力クロック信号として2除算カウンタ214aに与えられる。入力クロック信号が低状態に移行する時、2除算カウンタ214aが出力信号すなわちOSC_OUT信号をトグルする。よって、電圧VRAMP1およびVRAMP2は電圧VDD/4より少ない間OSC_OUT信号の初期状態が維持される。本発明の一実施形態において、基準電圧スイッチング信号S3’を高荷なるようにイネーブルするために、OSC_OUT信号は回路動作の開始で低いに構成され、よって、スイッチS3は閉じられる。さらに、OSC_OUT信号は2除算カウンタ214bに与えられる。2除算カウンタ214aと同様に、2除算カウンタ214bも、入力信号、すなわち、OSC_OUT信号、が高状態から低状態に遷移する時、出力すなわちスイッチング信号D1’およびD2’の状態をトグルする特徴を有する。本発明の一実施形態において、ランプ電圧スイッチング信号D1’およびD2’は、回路動作の開始でそれぞれの低状態および高状態になるように構成され、よって、スイッチD1およびS1は開き、かつスイッチD2およびS2を閉じることを生じる。
【0044】
キャパシタ220aの継続的充電のおかげで、時間t1で電圧VRAMP1が電圧VDD/4と等しくなる。結果として、出力信号Xが低く、それによって、AND_OUT信号を低くする。本発明の一実施形態において、電圧VRAMP1と電圧VDD/4との間の所定の関係に基づいて出力信号Xが低くなる。例えば、所定の関係が電圧VRAMP1と電圧VDD/4との間の絶対差額が所定値と等しくなることを含み、次に、OSC_OUT信号が低状態から高状態にトグルする場合、それによって、基準電圧スイッチング信号S4’およびS3’のトグルを生じる。よって、スイッチS4が閉じられ、スイッチS3が開ける。結果として、コンパレータ210aおよび210bの正端子は電圧タップT1に接続され、よって、電圧VDD/2を供給する。よって、出力信号Xは高状態に復元され、それによって、AND_OUT信号を高状態に復元されることを生じる。
【0045】
OSC_OUT信号が低状態から高状態に遷移するので、ランプ電圧スイッチング信号D1’およびD2’が以前の状態を維持する。結果として、キャパシタ220aが充電続いて、キャパシタ220bが接地電位に残る。よって、電圧VRAMP1が電圧VDD/4を超えて増加され、電圧VRAMP2が接地電位で一定される。時間t2において、電圧VRAMP1が電圧VDD/2に等しいになり、出力信号Xが低状態に遷移し、それによって、AND_OUT信号を低状態にスイッチングすることを生じ、OSC_OUT信号を低状態にスイッチングすることをさらに生じる。本発明の一実施形態において、電圧VRAMP1と電圧VDD/2との間の所定関係に基づいて出力信号Xが低くなる。例において、所定関係が、電圧VRAMP1と電圧VDD/2との間の絶対差額が所定値に等しくなることを含む。これが、スイッチング信号D1’およびD2’がそれぞれの信号の状態をトグルすることを生じる。よって、ランプ電圧スイッチング信号D1’が高状態にスイッチングし、ランプ電圧スイッチング信号D2’が低状態にスイッチングする。結果として、スイッチS1およびD1が閉じられ、スイッチS2およびD2が開けられる。これが、キャパシタ220aを放電子、充電レジスタ222を介してキャパシタ220bの充電を開始することを生じる。結果として、電圧VRAMP1が接地電位にスイッチング氏、電圧VRAMP2が増加始める。出力信号Xが一時的に低になるが(電圧VRAMP1がVDD/2より高くになる)、電圧VRAMP1を接地電位にスイッチングする後、出力Xが高になる。また、キャパシタ220bの充電の開始で電圧VRAMP2は電圧VDD/4より少ないので、コンパレータ220bの出力信号Yも高い。よって、キャパシタ220aが放電され、キャパシタ220bが充電始めると、AND_OUT信号が高状態に戻る。キャパシタ220bは電圧VDD/4に、次に電圧VDD/2に充電され、2つのパルスを生成する。パルス生成後のステップはキャパシタ220aに関連し上述の説明と同様である。時点t0〜t2の間AND_OUT信号に取得される2つのパルスが、OSC_OUT信号の発振の周波数の2倍に移す。よって、キャパシタ220aおよび220bを充電するために使用される充電電流の大きさを変化させずに、OSC_OUT信号の周波数が増加される。
【0046】
本発明の一実施形態において、2つより多い基準電圧、すなわち、3つの基準電圧はコンパレータ210a,210bに順番に供給される。3つの基準電圧の例はVDD/8、VDD/4およびVDD/2であってよい。第3電圧レベルをコンパレータ210aおよび210bに供給するために、追加的スイッチS5は、基準電圧生成回路204とコンパレータ210aおよび210bとの間に、スイッチS3およびS4に並列に加えられてもよい。このような場合において、電圧VRAMP1がそれぞれのVDD/8、VDD/4およびVDD/2と等しくなる時と相当する時点t0〜t2の間3つのパルスはAND_OUT信号に取得される。これが、OSC_OUT信号の発振の周波数の3場合増加に生じる。本発明の別の実施形態二おいて、4つの基準電圧、すなわち、VDD/16、VDD/8、VDD/4およびVDD/2はコンパレータ210aおよび210bに与えられる。本発明の一実施形態において、レジスタラダーはバンドギャップ基準電圧生成器によって交換されてもよい。この場合において、バンドギャップ基準電圧生成器は、様々な基準電圧、すなわち、VDD/8、VDD/4およびVDD/2を生成するようにプログラムされる。様々な基準電圧は次にコンパレータ210aおよび210bの正端子に供給される。本発明の別の実施形態二おいて、充電レジスタ222は図3に示される電流源によって交換される(以下に説明される)。
【0047】
図3を参照する。本発明の別の実施形態にしたがって弛張型オシレータ300の概略図を示す。弛張型オシレータ200の一部として示される素子を加えて、弛張型オシレータ300が電流源302を含む。充電レジスタ222は電流源302によって交換される。電流源302がキャパシタ220aおよび220bに充電する一定な電流を供給する。弛張型オシレータ300の動作は弛張型オシレータ200と同様である。
【0048】
図4を参照する。本発明の別のさらなる実施形態による弛張型オシレータ400の概略図を示す。弛張型オシレータ400が、2除算カウンタ402a,402b,402c,402d,XORゲート404、コンパレータ406、レジスタ408a,408b,408c,408d、キャパシタ410、電流源412およびNOTゲート414a,414b,414cを含む。
【0049】
キャパシタ410は電流源412と接地との間に接続される。キャパシタ410の1つの端子はスイッチD2を介して電流源412に接続され、他の端子は並列でスイッチS1に接地に接続される。キャパシタ410の充電は、スイッチD2を閉じて、スイッチ1を開いたままに残ることによって開始される。キャパシタ410は、スイッチS1を閉じて、スイッチD2を開くことによって放電される。
【0050】
レジスタラダーネットワークを形成するために、レジスタ408a、408b、408cおよび408dは直列に接続される。当業者が、レジスタラダーネットワークが4つより多いレジスタを含んでもよい、4つのレジスタのみは簡潔のために示されることを理解されるべきである。レジスタラダーネットワークの第1端部は電圧源VDDに接続され、第2端部は接地に接続される。レジスタ408bの第1端子はレジスタ408aに接続される。電圧タップT1を達成するために、レジスタ408bの第2端子はレジスタ408cの第1端子に接続される。電圧タップT2を達成するために、レジスタ408cの第2端子はレジスタ408dの第1端子に接続される。
【0051】
電圧タップT1およびT2は、スイッチS3およびS4を介してコンパレータ406の正端子に接続される。スイッチS3およびS4の閉じるおよび開くことによって、正端子は電圧タップT1またはT2に接続されてもよく、よって、基準電圧として電圧VDD/2または電圧VDD/4をコンパレータ406の正端子に供給する。コンパレータ406の負端子はスイッチD2を介してキャパシタ410の第1端子におよびスイッチS1を介してキャパシタ410の第2端子に接続される。よって、スイッチD2はオンである時、負端子はキャパシタ410の第1端子で電圧を供給される。本発明の一実施形態において、電圧源VDDはバンドギャップ基準電圧生成器(図示せず)によって交換され得る。バンドギャップ基準電圧が、基準電圧VDD/2およびVDD/4を生成するレジスタラダーネットワークに供給される一定基準電圧VDDを生成する。バンドギャップ基準電圧生成器は当技術分野で周知であるので、本明細書の簡潔ために、詳細な説明が記載されない。
【0052】
コンパレータ406の出力信号Xは、第1のセットおよび第2のセットの2除算カウンタに与えられる。第1のセットの2除算カウンタが、直列に接続される2除算カウンタ402a,402bを含んでなり、ここで、2除算カウンタ402aが、スイッチS3を制御する基準電圧スイッチング信号S3’を生成する。基準電圧スイッチング信号S3’(S4’)の相補的な信号は入力クロック信号として2除算カウンタ402cに供給される。2除算カウンタ402bの出力端子は入力信号としてXORゲート404に与えられる。また、発振信号、OSC_OUT信号、を生成するために、基準電圧スイッチング信号S3’はNOTゲート414aおよび414bを用いてバッファリングされる。
【0053】
第2のセットの2除算カウンタは、2除算カウンタ402c,402dを含んでなり、ここで、2除算カウンタ402cによって生成される出力信号の相補的信号は入力クロック信号として2除算カウンタ402d与えられ、2除算カウンタ402dの出力信号は入力信号としてXORゲート404に与えられる。スイッチS1を制御するためのランプ電圧スイッチング信号D1’を生成するためにXORゲート404が2除算カウンタ402b,402dから受信される入力信号で動作する。スイッチD2を制御するためのランプ電圧スイッチング信号D2’を生成するために、NOTゲート414cがランプ電圧スイッチング信号D1’を補う。
【0054】
弛張型オシレータ300の動作は図2Cに関連して詳細に説明される。また図2Cを参照して、弛張型オシレータ200の波形VRAMP1、VRAMP2およびAND_OUTを示すタイミングチャートが示される。弛張型オシレータ300が、1つのキャパシタ、すなわち、キャパシタ410および単一ランプ電圧、すなわち、電圧VRAMP1、を含むので、電圧VRAMP1は弛張型オシレータ300の動作の間取得される。時間t0において、弛張型オシレータ300の動作が、スイッチD2を閉じて(よって、ランプ電圧スイッチング信号D2’は高い)、スイッチS1は開く(よって、ランプ電圧スイッチング信号D1’は低)ことによって開始される。これが、電流源412によってキャパシタ410の充電を開始する。
【0055】
キャパシタ410の充電が、コンパレータ406の負端子(VRAMP1)の電圧を増加始めることを引き起こる。コンパレータ406の正端子が、上述のレジスタラダーネットワークによって生成される基準電圧を受ける。本発明の一実施形態において、レジスタラダーネットワークが2つの異なる基準電圧、電圧VDD/2およびVDD/4を生成し、ここで、電圧VDD/2は電圧タップT1で取得され、スイッチS4を閉じて、スイッチS3を開くままに残ることによってコンパレータ406の正端子に供給される。電圧VDD/4は電圧タップT2で取得され、スイッチS3を閉じて、スイッチS4を開くままに残ることによってコンパレータ406の正端子に供給される。本発明の実施形態において、レジスタラダーネットワークが3つの異なる基準電圧、すなわち、電圧VDD/2、VDD/4およびVDD/8を生成し得る。このような場合において、追加的スイッチS5はレジスタラダーネットワークとコンパレータ406との間にスイッチS3およびS4と並列に加えられる。
【0056】
回路動作の開始において、スイッチS3が閉じられ(OSC_OUT信号は高い)、よって、電圧タップT2はコンパレータ406の正端子に接続される。これが、電圧VDD/4をコンパレータ406の正端子に供給されることを生じる。出力信号Xを生成するために、コンパレータ406が電圧VRAMP1を電圧VDD/4に比較する。電圧VRAMP1は電圧VDD/4より少ないので、出力Xは高である。出力信号Xは入力クロック信号として2除算カウンタ402aに与えられる。
【0057】
2除算カウンタ402aが出力信号の状態、すなわち、入力クロック信号、すなわち、出力クロック信号Xが低状態にスイッチングする時の基準電圧スイッチング信号S4’およびS3’、をトグルする。よって、基準電圧スイッチング信号S4’およびS3’の初期状態は、電圧VRAMP1はVDD/4より少ない時維持される。本発明の一実施形態において、電圧タップT2をコンパレータ406の正端子に接続するようにイネーブルするために、動作の開始で基準電圧スイッチング信号S3’は高に構成される。これも、基準電圧スイッチング信号S4’を低いように構成される。さらに、動作の開始でOSC_OUT信号(基準電圧スイッチング信号S3’をバッファリングすることによって得られる)も高い。
【0058】
出力信号Xも入力クロック信号として2除算カウンタ402cに与えられる。入力信号、すなわち、出力信号X、が高状態にスイッチングする時、2除算カウンタ402cが出力信号UおよびVの状態をトグルする。本発明の一実施形態において、それぞれの出力信号UおよびVの初期状態は、それぞれ、低および高である。基準電圧スイッチング信号S4’および出力信号Uの相補的な信号は入力クロック信号として、2除算カウンタ402b,402dのそれぞれに与えられる。よって、入力クロック信号、すなわち、S4’およびU、が低状態にスイッチングする時、2除算カウンタ402b,402dもそれぞれの出力信号、すなわち、MおよびNの状態をトグルする。出力信号MおよびNは入力信号としてXORゲート404に与えられる。XORゲート404が、ランプ電圧スイッチング信号D1’を生成し、入力信号、すなわち、MおよびNは同一である時、該ランプ電圧スイッチング信号D1’低であり、入力信号が異なる時、高である。回路動作の開始でランプ電圧スイッチング信号D1’は低くしなければならないので、入力信号MおよびNは同一に構成される。本発明の一実施形態において、入力信号MおよびNの初期状態は高に構成される。
【0059】
キャパシタ410の継続的充電のおかげで、時間t1で電圧VRAMP1が電圧VDD/4と等しくなる。結果として、出力Xが低になり、それによって、基準電圧スイッチング信号S4’を高状態にスイッチングし、基準電圧スイッチング信号S3’およびOSC_OUT信号を低状態にスイッチングすることを生じる。本発明の一実施形態二おいて、電圧VRAMP1と電圧VDD/4との間の所定関係に基づいて出力信号Xが低になる。例えば、所定関係が、電圧VRAMP1と電圧VDD/4との間の絶対差額を所定値に等しくなることを含む場合、スイッチS4が閉じられ、S3が開けられる。よって、電圧タップT2はコンパレータ406の正端子から切断され、電圧タップT1はコンパレータ406の正端子に接続し、よって、電圧VDD/2をコンパレータ406の正端子に供給することを生じる。基準電圧スイッチング信号S4’スイッチが高状態にスイッチングするので、出力信号Mの状態は変化されない。また、出力信号Xが低状態にスイッチングするので、出力信号UおよびVの状態も一定に維持する。これが、出力信号Nを以前の状態を維持することを生じる。よって、ランプ電圧スイッチング信号D1’が自体の状態を変化せず、すなわち、低いままである。これが、キャパシタ410を電圧VDD/4を超えて充電されることを生じる。よって、出力信号X工状態にスイッチングし、これが、出力信号Uをトグルすることを生じる。出力信号Uの初期状態は低であるので、出力信号Uが高状態にスイッチングする。2除算カウンタ402dが、入力信号がいつ低状態にスイッチングすることをトグルするので、出力信号Nは変わらないままである。
【0060】
時間t2において、電圧VRAMP1が電圧VDD/2と等しくなる。これが、出力信号Xを低状態にスイッチングすることを生じ、それによって、基準電圧スイッチング信号S3’およびS4’がそれぞれの信号状態をトグルすることを生じる。本発明の一実施形態において、出力信号Xが、電圧VRAMP1と電圧VDD/2との間の所定関係に基づいて低になる。一例おいて、所定関係が、電圧VRAMP1と電圧VDD/2との間の絶対差額が所定値と等しくなることを含む。よって、基準電圧スイッチング信号S4’が低状態にスイッチングし、基準電圧スイッチング信号S3’およびOSC_OUT信号が高状態にスイッチングする。これが、 出力信号Mを高から低に遷移することを生じる。2除算カウンタ402c,402dの出力がトグルしないので、XORゲート404の入力信号が異なることになる。これが、ランプ電圧スイッチング信号D1’を低から高状態に遷移する。これが、スイッチS1を閉じて、スイッチD2を開くことを寄与し、よって、キャパシタ410を放電するように引き起こる。放電のおかげで、電圧VRAMP1はゼロに減少され、出力信号Xが高状態にスイッチングする。これが、出力信号Uのトグルを低状態になることを生じる。これが、出力信号Nを高状態から低状態にトグルすることを生じる。XORゲート404へ入信号MおよびNが同一になるので、ランプ電圧スイッチング信号D1’が低状態にトグルする。これが、スイッチS1開き、スイッチD2を閉じることを引き起こり、よって、時間t0で開始する充電サイクルと同一キャパシタ410の充電サイクルを開始する。このサイクルが継続し、OSC_OUT信号が高と低状態との間に発振続く。本発明の一実施形態において、2除算カウンタの第1のセットおよび第2のセットは、上述記載される信号と同一の基準電圧スイッチング信号S3’およびS4’かつランプ電圧スイッチング信号D1’を生成し得る論理部品を含む適切な論理回路で変換してもよい。本発明の様々な実施形態において、2除算カウンタがDフリップフロップを含み、ここで、Dフリップフロップの反転される出力信号は入信号としてDフリップフロップに与えられる。これが、入力クロック信号の発振の周波数の半分の出力信号を生じる。本発明の一実施形態において、レジスタラダーネットワークはバンドギャップ基準電圧生成器によって変換され得る。この場合において、バンドギャップ基準電圧生成器は、様々な基準電圧、すなわち、VDD/8、VDD/4およびVDD/2、を生成するようにプログラムされる。様々な基準電圧は次にコンパレータ406の正端子に与えられる。本発明の別実施形態において、電流源412は、上述の図2B示される充電レジスタによって変換され得る。
【0061】
本発明をそのある好ましいバージョンについてかなり詳細に記述したが、他のバージョン及び変更は可能でありかつ考えられる。当業者は、請求の範囲によって定義したような発明の精神及び範囲から逸脱せずに本発明の同一目的を提供するように他の構造を設計或いは修正する基礎として開示概念及び特定の実施の形態を容易に使用できることを理解するべきである。
【符号の説明】
【0062】
200…弛張型オシレータ、202…ランプ電圧生成回路、204…基準電圧生成回路、206…基準電圧スイッチング回路、208…デジタル論理回路。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3
図4