特許第5935154号(P5935154)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5935154GPR119モジュレーターとしてのN−シクロプロピル−N−ピペリジニルベンズアミド
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5935154
(24)【登録日】2016年5月20日
(45)【発行日】2016年6月15日
(54)【発明の名称】GPR119モジュレーターとしてのN−シクロプロピル−N−ピペリジニルベンズアミド
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/14 20060101AFI20160602BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20160602BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20160602BHJP
   C07D 413/04 20060101ALI20160602BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20160602BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20160602BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20160602BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20160602BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20160602BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20160602BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20160602BHJP
   A61P 3/08 20060101ALI20160602BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20160602BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20160602BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20160602BHJP
   A61P 9/12 20060101ALI20160602BHJP
   A61P 9/04 20060101ALI20160602BHJP
   A61P 19/06 20060101ALI20160602BHJP
【FI】
   C07D401/14CSP
   C07D413/14ZNA
   C07D417/14
   C07D413/04
   A61K31/454
   A61K31/4545
   A61K31/506
   A61K31/497
   A61K31/501
   A61P43/00 111
   A61P3/10
   A61P3/08
   A61P3/06
   A61P3/04
   A61P9/10
   A61P9/12
   A61P9/04
   A61P19/06
【請求項の数】9
【全頁数】132
(21)【出願番号】特願2013-558409(P2013-558409)
(86)(22)【出願日】2012年3月13日
(65)【公表番号】特表2014-509600(P2014-509600A)
(43)【公表日】2014年4月21日
(86)【国際出願番号】EP2012054376
(87)【国際公開番号】WO2012123449
(87)【国際公開日】20120920
【審査請求日】2015年3月12日
(31)【優先権主張番号】11158114.6
(32)【優先日】2011年3月14日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503385923
【氏名又は名称】ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100084663
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(72)【発明者】
【氏名】ヘケル アルミン
(72)【発明者】
【氏名】ブラム アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ブライトフェルダー シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】ヒンメルスバッハ フランク
(72)【発明者】
【氏名】ランクコープフ エルケ
(72)【発明者】
【氏名】ノゼ ベルント
(72)【発明者】
【氏名】ヴェレンツォーン ベルント
(72)【発明者】
【氏名】アシュウィーク ニール ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ハリオット ニコル
【審査官】 早川 裕之
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2007/145834(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/109702(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/004348(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/004347(WO,A1)
【文献】 国際公開第2007/123225(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/028691(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/012277(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/014910(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/123992(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/129036(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/008739(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/048149(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/088518(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 401/14
C07D 413/04
C07D 413/14
C07D 417/14
A61K 31/454〜506
A61P 3/04〜10
A61P 9/04〜12
A61P 19/06
A61P 43/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】
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[式中、
1は、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族複素環からなる基R1−G1から選択され、前記芳香族複素環に第2の炭素環が縮合していてもよく、前記第2の炭素環は、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−N(RN)−、−C(=O)−、−S(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または第2の炭素環のそれぞれは、互いに独立に、LArから選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記芳香族複素環または前記第2の炭素環は、基R2で置換されていてもよく、
Nは、互いに独立に、H、C1-4−アルキル、C1-4−アルキル−C(=O)−およびC1-4−アルキル−S(=O)2−からなる基RN−G1から選択され、
Arは、フェニル環、テトラゾリル環ならびにN、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族複素環からなる基Ar−G1から選択され、前記フェニル環または芳香族複素環に第2の炭素環が縮合していてもよく、前記第2の炭素環は、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−N(RN)−、−C(=O)−、−S(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環および/または第2の炭素環のそれぞれは、互いに独立に、LArから選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記フェニル環、テトラゾリル環、芳香族複素環または第2の炭素環は、基Tで置換されていてもよく、
Tは、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-6−アルキル−、C2-6−アルケニル−、C2-6−アルキニル−、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−O−、C3-6−シクロアルキル−O−、C1-6−アルキル−S−、HO−C(=O)−、C1-6−アルキル−O−C(=O)−、C1-4−アルキル−C(=O)−、C3-6−シクロアルキル−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−(RN)N−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−O−、アリール、アリール−O−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−O−からなる基T−G1から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル基は、F、Cl、CN、OH、C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-3−アルキル−O−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−S(=O)2−、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、アリールは、フェニルまたはナフチルを示し、
ヘテロアリールは、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族炭素環であり、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
ヘテロシクリルは、4〜7員の不飽和または飽和炭素環であり、1個もしくは2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、−C(=O)−、S、−S(=O)−もしくは−S(=O)2−によって置き換えられており、かつ/または−CH−基は、Nによって置き換えられており、
各アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
NT1は、H、C1-6−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−C(=O)−、C1-6−アルキル−S(=O)2、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる基RNT1−G1から選択され、
各アルキルおよびシクロアルキル基は、F、OH、CN、C1-4−アルキル、C1-4−アルキル−O−、RN2N、C1-4−アルキル−S(=O)2−、C3-6−シクロアルキル、ヘテロシクリル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
ヘテロシクリルは、C4-7−シクロアルキル環であり、1個または2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、C(=O)、S、S(=O)またはS(=O)2によって置き換えられており、
ヘテロシクリルは、F、C1-4−アルキル、RN2N、OHおよびC1-4−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
アリールは、フェニルまたはナフチルであり、
ヘテロアリールは、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族炭素環であり、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
アリール、フェニルおよびヘテロアリールは、1個または複数の置換基LArで置換されていてもよく、
NT2は、HおよびC1-6−アルキルからなる基RNT2−G1から選択され、あるいは
NT1およびRNT2は、連結して、C3-5−アルキレン基からなる基RNT1NT2−G1から選択される1個の基を形成し、ここで1個または2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、C(=O)、S、S(=O)またはS(=O)2によって置き換えられており、F、C1-4−アルキル、(RN2N、OHおよびC1-4−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
Arは、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-4−アルキル−、C1-4−アルキル−O−、(RN2N−C(=O)、(RN2N−およびC1-4−アルキル−S(=O)2−からなる基LAr−G1から選択され、各アルキル基は、F、Cl、CN、OHおよびC1-3−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
Pは、FおよびC1-3−アルキルからなる基LP−G1から選択され、アルキル基は、1個または複数のF原子で置換されていてもよく、
Qは、F、Cl、CN、OH、C1-4−アルキル、C3-7−シクロアルキル−、F2HC、F3C、C1-4−アルキル−O−、F2HC−O−、F3C−O−およびC3-7−シクロアルキル−O−からなる基LQ−G1から選択され、
2は、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-6−アルキル−、C2-6−アルケニル−、C2-6−アルキニル−、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−O−、C3-6−シクロアルキル−O−、C1-6−アルキル−S−、HO−C(=O)−、C1-6−アルキル−O−C(=O)−、C1-4−アルキル−C(=O)−、C3-6−シクロアルキル−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−(RN)N−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−O−、アリール、アリール−O−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−O−からなる基R2−G1から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル基は、F、Cl、CN、OH、C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-3−アルキル−O−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−S(=O)2−、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
アリールは、フェニルまたはナフチルを示し、
ヘテロアリールは、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族炭素環であり、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
ヘテロシクリルは、4〜7員の不飽和または飽和炭素環であり、1個もしくは2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、−C(=O)−、S、−S(=O)−もしくは−S(=O)2−によって置き換えられており、かつ/または−CH−基は、Nによって置き換えられており、
各アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
mは、0、1または2から選択される整数であり、
nは、0、1、2、3または4から選択される整数である]
の化合物またはその塩。
【請求項2】
1が、N、OおよびSから互いに独立に選択される2個または3個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族複素環、ならびに1個または2個のN原子を含有する6員の芳香族複素環からなる群から選択され、前記5員および6員の芳香族複素環に第2の炭素環が縮合していてもよく、前記第2の炭素環が、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1個または2個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基が、−N(RN)−、−C(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子が、RNによって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または第2の炭素環のそれぞれが、互いに独立に、LArから選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよく、
前記芳香族複素環または前記第2の炭素環が、基R2で置換されていてもよく、
2、RNおよびLArが、請求項1に記載の通りである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Arが、フェニル環、テトラゾリル環、1個または2個のN原子を含有する6員の芳香族複素環、ならびにN、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族複素環からなる群から選択され、前記フェニル環、テトラゾリル環または芳香族複素環が、基Tで置換されていてもよく、前記フェニル環および芳香族複素環が、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記芳香族複素環において、1個または複数のNH基のH原子が、RNによって置き換えられていてもよく、
T、RNおよびLArが、請求項1に記載の通りである、
請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Arが、フェニル環、N、OまたはSから互いに独立に選択される2個または3個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族複素環、および1個または2個のN原子を含有する6員の芳香族複素環からなる群から選択され、前記フェニル環または前記芳香族複素環に第2の炭素環が縮合しており、前記第2の炭素環が不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1個または2個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基が、−N(RN)−、−C(=O)−、−S(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子が、RNによって置き換えられていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環および第2の炭素環のそれぞれが、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環または第2の炭素環が、基Tで置換されていてもよく、
N、TおよびLArが、請求項1に記載の通りである、
請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
Tが、CN、C1-3−アルキル−、NC−C1-3−アルキル−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−およびRNT1NT2N−からなる群から選択され、RNT1およびRNT2が、請求項1に記載の通りである、請求項1、2、3または4に記載の化合物。
【請求項6】
【化2】
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からなる化合物(1)〜(60)、その任意の塩を含む群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物の、薬学的に許容される塩。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか1項に記載の1種もしくは複数の化合物、または1種もしくは複数の薬学的に許容されるその塩を含む、医薬組成物。
【請求項9】
請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む、Gタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態を治療するための医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新しい化合物、特に式I
【化1】
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[式中、基R1、LP、LQ、Ar、mおよびnは、本明細書で以下に定義される通りである]
の化合物、かかる化合物を調製する方法、医薬組成物、Gタンパク質共役受容体GPR119のモジュレーターとしてのそれらの使用、特にGタンパク質共役受容体GPR119のモジュレートによって媒介される疾患および状態におけるそれらの治療上の使用方法、ならびにそれらの化合物を含む医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は、世界的に1億人以上に影響を及ぼしている重篤な代謝性疾患である。米国では、1200万人以上の糖尿病患者が存在し、毎年600,000の新規症例が診断されている。糖尿病の有病率は増えつつあり、このことは、特に合併症の頻度が同様に高く、クオリティオブライフおよび平均余命が実質的に損なわれることを意味する。糖尿病に関連する微小血管合併症のために、先進工業国において2型糖尿病は、現在、成人発症型の視覚喪失、腎不全および切断の最も一般的な原因になっている。さらに、2型糖尿病は、2倍から5倍高い心血管疾患の危険性に関連している。
UKPDS研究(United Kingdom Prospective Diabetes Study)は、一般的な治療剤、例えばメトホルミン、スルホニル尿素またはインスリンによる集中治療では、血糖コントロールの改善がごく限られていることを示した(HbA1c値の差異は、約0.9%)。さらに血糖コントロールは、集中治療群の患者においても経時的に著しく悪化し、これによりベータ細胞機能が悪化すると考えられた。糖尿病は、眼底網膜の損傷の主な原因でもあり、白内障および緑内障の危険性を増大する。最後に、糖尿病は、特に疼痛を感じる患者の能力に影響を及ぼす脚および足の神経障害に関連し、重篤な感染症の一因になっている。全体として、糖尿病の合併症は、世界的に死亡の主な原因の1つになっている。
【0003】
肥満症(肥満)は、カロリー摂取量とエネルギー消費量の不均衡の結果である。肥満症は、インスリン抵抗性および糖尿病と高度に相関している。しかし、肥満/糖尿病症候群に関与する分子機構は、まだ明確にされていない。肥満発生の初期段階では、インスリン分泌の増大がインスリン抵抗性と釣り合い、患者を高血糖症から保護する。しかし、ある時期からベータ細胞機能が悪化し、肥満集団の約20%にインスリン非依存性糖尿病が生じる。したがって肥満は、糖尿病にとって非常に重要な危険因子になっているが、脂肪蓄積に対する応答として、ある患者群がインスリン分泌の病理学的変化を生じやすい因子は、現在知られていない。肥満はまた、心血管疾患の発症の危険性を著しく増大する。糖尿病はまた、腎臓の病状、眼の病状、および神経系の問題の形成に関与する。腎症としても公知の腎疾患は、腎臓の濾過機構が破壊されると起こり、過剰量のタンパク質が尿中に漏れ、最後には腎不全に至る。したがって、代謝性障害(特に、糖尿病、主に2型糖尿病)およびその合併症を予防および/または治療するための医薬品が、医学的に必要とされている。特に、血糖コントロール、疾患を改変する特性、ならびに心血管の罹患率および死亡率の低減に関して良好な活性を有し、より良好な安全性プロファイルも有する医薬品が必要とされている。
【0004】
脂質異常症は、リポタンパク質の過剰産生または欠損を含む、リポタンパク質の代謝障害である。脂質異常症は、血中の総コレステロール、LDLコレステロールおよびトリグリセリドならびに遊離脂肪酸濃度の上昇、ならびに高密度リポタンパク質(HDL)コレステロール濃度の低下によって認めることができる。脂質異常症は、高脂血症の一般的な原因である糖尿病を含む状況でしばしば生じる。糖尿病の成人には、LDL、HDLおよび総コレステロール、ならびにトリグリセリドのレベルを毎年測定することが推奨されている。糖尿病の成人の最適なLDLコレステロールレベルは、100mg/dL(2.60mmol/L)未満であり、最適なHDLコレステロールレベルは、40mg/dL(1.02mmol/L)以上であり、望ましいトリグリセリドレベルは、150mg/dL(1.7mmol/L)未満である。
【0005】
GPR119は、主に膵臓のベータ細胞、ならびに腸のK−およびL−細胞に発現するGタンパク質共役受容体(GPCR2、RUP3、SNORF25またはGDIRとしても公知)である。GPR119受容体およびイソ型は、ヒト、ラット、マウス、ハムスター、チンパンジー、アカゲザル、ウシおよびイヌを含む哺乳動物種において同定されている。膵臓、特に膵臓のβ細胞におけるGPR119の発現は、GPR119受容体が、インスリン分泌に対して効果を有することができるという仮説に至った。受容体の活性化は、cAMPシグナル経路を刺激し、これらの細胞におけるcAMPの細胞内レベルを増大する。この結果、かかる化合物の二重作用によって、糖尿病の状況が改善される。二重作用とは、ベータ細胞におけるcAMPの刺激が、これらの細胞のGPR119を活性化することによって直接的に生じ、さらには、GIPおよびGLP−1などの神経内分泌ペプチドならびに腸からのPYYの放出の刺激によって間接的に生じることである。これらのペプチドの放出は、例えば食物摂取、胃排出および他のさらなる未知の機能に対して追加の有益な効果を有することもできる。また、GPR119作動薬は、ベータ細胞機能およびベータ細胞質量を改善すると期待することができる。実際、GPR119の活性化は、グルコースに依存して、インビトロおよびインビボでインスリン分泌を刺激する(げっ歯類において)。2つの内因性リガンドであるリゾホスファチジルコリン(LPC)およびオレオイルエタノールアミド(OEA)、ならびにより強力なGPR119作動薬の発見により、GPR119は、血糖値を低減し、それによって低血糖の危険性なしに血糖コントロールを容易にすることができるインスリンおよびインクレチン(GLP−1およびGIP)分泌促進物質受容体の両方として特徴付けられた(Biochem. Biophys. Res. Comm. 2005, 744-751、Cell Metabolism 2006, 167-175、Endocrinolgy 2007, 2601-9)。現在、GPR119作動薬は、低血糖の危険性なしに糖尿病性げっ歯類の血糖レベルを有効に下げることが示されている。GPR119ノックアウト動物は、GPR119作動薬によって誘発されるインスリンおよびインクレチン分泌の両方が、GPR119受容体に依存して決まることを示している。さらにGPR119作動薬は、Sprague Dawleyラットの食物摂取を低減し、その結果、体重を低減することが示されている。したがって、GPR119作動薬は、代謝性疾患において治療上の利益を有すると期待することができる。かかる疾患の例には、1型糖尿病、2型糖尿病、不十分な耐糖能、インスリン抵抗性、高血糖症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質異常症、シンドロームX、メタボリック症候群、肥満、高血圧、慢性全身炎症、網膜症、神経障害、腎症、アテローム性動脈硬化症、内皮機能障害および骨関連疾患(骨粗鬆症、関節リウマチまたは変形性関節症など)が含まれる。
【0006】
比較および追加の情報については、以下も参照されたい。
1.Dhayal, S., Morgan, N. G. The significance of GPR119 agonists as a future treatment for type 2 diabetes. Drug News Perspect. 2010, 23(7), 418-24。
2.Yoshida, S., Tanaka, H., Oshima, H., Yamazaki, T., Yonetoku, Y., Ohishi, T., Matsui, T., Shibasaki, M. AS1907417, a novel GPR119 agonist, as an insulinotropic and β-cell preservative agent for the treatment of type 2 diabetes. Biochem Biophys Res Commun. 2010, 400(4), 745-51。
3.Jones, R. M., Leonard, J. N., Buzard, D. J., Lehman, J. GPR119 agonists for the treatment of type 2 diabetes. Expert Opinion on Therapeutic Patents 2009, Vol. 19, No. 10: 1339-1359。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、Gタンパク質共役受容体GPR119に関して活性な新しい化合物、特に新しいN−シクロプロピル−N−ピペリジニル−ベンズアミド誘導体を提供することである。
本発明の別の目的は、Gタンパク質共役受容体GPR119の作動薬である新しい化合物、特に新しいN−シクロプロピル−N−ピペリジニル−ベンズアミド誘導体を提供することである。
本発明のさらなる目的は、Gタンパク質共役受容体GPR119に対してインビトロおよび/またはインビボで活性化効果を有し、医薬品として使用するのに適した薬理学的特性および薬物動態特性を有する新しい化合物、特に新しいN−シクロプロピル−N−ピペリジニル−ベンズアミド誘導体を提供することである。
【0008】
本発明のさらなる目的は、特に代謝性障害、例えば糖尿病、脂質異常症および/または肥満の治療に有効なGPR119作動薬を提供することである。
本発明のさらなる目的は、患者におけるGタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態を治療する方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、本発明の少なくとも1種の化合物を含む医薬組成物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、本発明の少なくとも1種の化合物と、1種または複数の追加の治療剤との組合せを提供することである。
本発明のさらなる目的は、新しい化合物、特にN−シクロプロピル−N−ピペリジニル−ベンズアミド誘導体を合成する方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、新しい化合物を合成する方法に適した出発化合物および/または中間化合物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、本明細書の先および以下の説明ならびに例によって、当業者に明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ここで、以下により詳細に説明する本発明の化合物は、特にGPR119作動薬として、驚くべき特に有利な特性を有することが見出された。
したがって、第一の態様では、本発明は、式I
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
1は、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族複素環からなる基R1−G1から選択され、前記芳香族複素環に第2の炭素環が縮合していてもよく、前記第2の炭素環は、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−N(RN)−、−C(=O)−、−S(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または第2の炭素環のそれぞれは、互いに独立に、LArから選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記芳香族複素環または前記第2の炭素環は、基R2で置換されていてもよく、
【0010】
Nは、互いに独立に、H、C1-4−アルキル、C1-4−アルキル−C(=O)−およびC1-4−アルキル−S(=O)2−からなる基RN−G1から選択され、
Arは、フェニル環、テトラゾリル環ならびにN、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族複素環からなる基Ar−G1から選択され、前記フェニル環または芳香族複素環に第2の炭素環が縮合していてもよく、前記第2の炭素環は、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−N(RN)−、−C(=O)−、−S(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環および/または第2の炭素環のそれぞれは、互いに独立に、LArから選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記フェニル環、テトラゾリル環、芳香族複素環または第2の炭素環は、基Tで置換されていてもよく、
【0011】
Tは、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-6−アルキル−、C1-6−アルケニル−、C1-6−アルキニル−、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−O−、C3-6−シクロアルキル−O−、C1-6−アルキル−S−、HO−C(=O)−、C1-6−アルキル−O−C(=O)−、C1-4−アルキル−C(=O)−、C3-6−シクロアルキル−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−(RN)N−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−O−、アリール、アリール−O−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−O−からなる基T−G1から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル基は、F、Cl、CN、OH、C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-3−アルキル−O−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−S(=O)2−、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
アリールは、フェニルまたはナフチルを示し、
ヘテロアリールは、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族炭素環であり、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
ヘテロシクリルは、4〜7員の不飽和または飽和炭素環であり、1個もしくは2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、−C(=O)−、S、−S(=O)−もしくは−S(=O)2−によって置き換えられており、かつ/または−CH−基は、Nによって置き換えられており、
各アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
【0012】
NT1は、H、C1-6−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−C(=O)−、C1-6−アルキル−S(=O)2、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる基RNT1−G1から選択され、
各アルキルおよびシクロアルキル(cylcoalkyl)基は、F、OH、CN、C1-4−アルキル、C1-4−アルキル−O−、RN2N、C1-4−アルキル−S(=O)2−、C3-6−シクロアルキル、ヘテロシクリル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
ヘテロシクリルは、C4-7−シクロアルキル環であり、1個または2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、C(=O)、S、S(=O)またはS(=O)2によって置き換えられており、
ヘテロシクリルは、F、C1-4−アルキル、RN2N、OHおよびC1-4−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
アリールは、フェニルまたはナフチルであり、
ヘテロアリールは、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族炭素環であり、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
アリール、フェニルおよびヘテロアリールは、1個または複数の置換基LArで置換されていてもよく、
【0013】
NT2は、HおよびC1-6−アルキルからなる基RNT2−G1から選択され、あるいは
NT1およびRNT2は、連結して、C3-5−アルキレン基からなる基RNT1NT2−G1から選択される1個の基(1個または2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、C(=O)、S、S(=O)またはS(=O)2によって置き換えられている)(F、C1-4−アルキル、(RN2N、OHおよびC1-4−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)を形成し、
Arは、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-4−アルキル−、C1-4−アルキル−O−、(RN2N−C(=O)、(RN2N−およびC1-4−アルキル−S(=O)2−からなる基LAr−G1から選択され、各アルキル基は、F、Cl、CN、OHおよびC1-3−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
Pは、FおよびC1-3−アルキルからなる基LP−G1から選択され、アルキル基は、1個または複数のF原子で置換されていてもよく、
Qは、F、Cl、CN、OH、C1-4−アルキル、C3-7−シクロアルキル−、F2HC、F3C、C1-4−アルキル−O−、F2HC−O−、F3C−O−およびC3-7−シクロアルキル−O−からなる基LQ−G1から選択され、
2は、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-6−アルキル−、C1-6−アルケニル−、C1-6−アルキニル−、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−O−、C3-6−シクロアルキル−O−、C1-6−アルキル−S−、HO−C(=O)−、C1-6−アルキル−O−C(=O)−、C1-4−アルキル−C(=O)−、C3-6−シクロアルキル−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−(RN)N−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−O−、アリール、アリール−O−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−O−からなる基R2−G1から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル基は、F、Cl、CN、OH、C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-3−アルキル−O−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−S(=O)2−、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
アリールは、フェニルまたはナフチルを示し、
ヘテロアリールは、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族炭素環であり、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
ヘテロシクリルは、4〜7員の不飽和または飽和炭素環であり、1個もしくは2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、−C(=O)−、S、−S(=O)−もしくは−S(=O)2−によって置き換えられており、かつ/または−CH−基は、Nによって置き換えられており、
各アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
mは、0、1または2から選択される整数であり、
nは、0、1、2、3または4から選択される整数である]
の化合物(任意のその互変異性体および立体異性体を含む)、またはその塩、またはその溶媒和物もしくは水和物に関する。
【0014】
さらなる一態様では、本発明は、一般式Iの化合物を調製する方法、およびこれらの方法における新しい中間化合物に関する。
本発明のさらなる一態様は、本発明の一般式Iの化合物の塩、特に薬学的に許容されるその塩に関する。
さらなる一態様では、本発明は、本発明の一般式Iの1種もしくは複数の化合物、または1種もしくは複数の薬学的に許容されるその塩を含み、それを1種または複数の不活性な担体および/または希釈剤と一緒に含んでいてもよい医薬組成物に関する。
【0015】
さらなる一態様では、本発明は、一般式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩が患者に投与されることを特徴とする、Gタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態の治療を必要としている患者の疾患または状態を治療する方法に関する。
本発明の別の態様によれば、一般式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩が患者に投与されることを特徴とする、代謝性疾患または障害の治療を必要としている患者の疾患または障害を治療する方法が提供される。
【0016】
本発明の別の態様によれば、本明細書で先および以下に記載される治療方法のための医薬品を製造するための、一般式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩の使用が提供される。
本発明の別の態様によれば、本明細書で先および以下に記載される治療方法において使用するための、一般式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩が提供される。
【0017】
さらなる一態様では、本発明は、患者のGタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態の治療を必要としている患者に、治療有効量の一般式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩を、治療有効量の1種または複数の追加の治療剤と組み合わせて投与するステップを含む、該患者のGタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態を治療する方法に関する。
さらなる一態様では、本発明は、Gタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態を治療するために、一般式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩を、1種または複数の追加の治療剤と組み合わせて使用することに関する。
さらなる一態様では、本発明は、一般式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩、および1種または複数の追加の治療剤を含み、それらを1種または複数の不活性な担体および/または希釈剤と一緒に含んでいてもよい医薬組成物に関する。
本発明の他の態様は、本明細書で先および以下に記載される明細書および実験部分から、当業者に明らかになる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
別段指定されない限り、基、残基および置換基、特に、Ar、R1、R2、T、RN、RNT1、RNT2、LAr、LP、LQ、mおよびnは、本明細書で先および以下に定義されている。残基、置換基または基が、化合物において、例えばRN、LAr、LPまたはLQとして複数回生じる場合、これらは同じまたは異なる意味を有することができる。本発明の化合物の個々の基および置換基のいくつかの好ましい意味を、本明細書で以下に記載する。これらの定義はどれも、それぞれ互いに組み合わせることができる。
1
1−G1:
基R1は、好ましくは、本明細書で先および以下に定義される基R1−G1から選択される。
【0019】
1−G2:
一実施形態によれば、基R1は、N、OおよびSから互いに独立に選択される2個または3個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族複素環、ならびに1個または2個のN原子を含有する6員の芳香族複素環からなる基R1−G2から選択され、前記5員および6員の芳香族複素環に第2の炭素環が縮合していてもよく、前記第2の炭素環は、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1個または2個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−N(RN)−、−C(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環おいて、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または第2の炭素環のそれぞれは、互いに独立に、LArから選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよく、
前記芳香族複素環または前記第2の炭素環は、基R2で置換されていてもよい。
1−G3:
一実施形態によれば、基R1は、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基R1−G3から選択され、
各環は、1個の置換基LArで置換されていてもよく、各基は、1個の置換基R2で置換されていてもよい。
【0020】
1−G3a:
一実施形態によれば、基R1は、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基R1−G3aから選択され、
各環は、1個の置換基LArで置換されていてもよく、各基は、1個の置換基R2で置換されていてもよい。
【0021】
1−G4:
別の実施形態では、基R1は、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基R1−G4から選択され、各環は、1個の置換基R2で置換されていてもよい。
【0022】
1−G4a:
別の実施形態では、基R1は、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基R1−G4aから選択され、各環は、1個の置換基R2で置換されていてもよい。
【0023】
1−G5:
別の実施形態では、基R1は、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基R1−G5から選択され、
2は、H、F、Cl、Br、CN、C1-4−アルキル、C2-4−アルケニル、C3-5−シクロアルキル、−O−C1-4−アルキル、−C(=O)−O−C1-4−アルキル、−NH2、−NH(C1-4−アルキル)、−N(C1-4−アルキル)2、テトラヒドロピラニル、ベンジル、フェニル、ピリジニル、チオフェニルおよびチアゾリルからなる群から選択され、
各アルキル基は、1〜3個のF原子、または1個のOH、−OCH3もしくはテトラヒドロピラニル基で置換されていてもよく、
各フェニル基は、F、Br、Iまたは−OCH3で置換されていてもよい。
【0024】
1−G5a:
別の実施形態では、基R1は、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基R1−G5aから選択され、R2は、Cl、C1-4−アルキル、シクロプロピルおよびCF3からなる群から選択される。
【0025】
N
N−G1:
基RNは、好ましくは、本明細書で先および以下に定義される基RN−G1から選択される。
N−G2:
別の実施形態では、基RNは、H、メチル、エチル、イソプロピル、メチルカルボニルおよびメチルスルホニルからなる基RN−G2から選択される。
N−G3:
別の実施形態では、基RNは、H、メチル、メチルカルボニルおよびメチルスルホニルからなる基RN−G3から選択される。
N−G4:
別の実施形態では、基RNは、Hおよびメチルからなる基RN−G4から選択される。
Ar:
Ar−G1:
基Arは、好ましくは、本明細書で先および以下に定義される基Ar−G1から選択される。
【0026】
Ar−G2:
一実施形態では、基Arは、フェニル環、テトラゾリル環、1個または2個のN原子を含有する6員の芳香族複素環、ならびにN、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族複素環からなる基Ar−G2から選択され、第2の炭素環は、前記フェニル環または前記芳香族複素環に縮合していてもよく、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1個または2個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−N(RN)−、−C(=O)−、−S(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環および第2の炭素環のそれぞれは、LArから選択される1個または複数の置換基で互いに独立に置換されていてもよく、
前記フェニル環、テトラゾリル環、芳香族複素環または第2の炭素環は、基Tで置換されていてもよい。
【0027】
Ar−G2a:
別の実施形態では、基Arは、フェニル環、テトラゾリル環、1個または2個のN原子を含有する6員の芳香族複素環、ならびにN、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族複素環からなる基Ar−G2aから選択され、前記フェニル環、テトラゾリル環または芳香族複素環は、基Tで置換されていてもよく、前記フェニル環およびヘテロ芳香族炭素環は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記ヘテロ芳香族炭素環において、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよい。
【0028】
Ar−G2b:
別の実施形態では、基Arは、フェニル環、N、OまたはSから互いに独立に選択される2個または3個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族複素環、ならびに1個または2個のN原子を含有する6員の芳香族複素環からなる基Ar−G2bから選択され、第2の炭素環は、前記フェニル環または前記芳香族複素環に縮合しており、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1個または2個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−N(RN)−、−C(=O)−、−S(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の環において、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環および第2の炭素環のそれぞれは、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環または第2の炭素環は、基Tで置換されていてもよい。
【0029】
Ar−G3:
一実施形態では、基Arは、環式基フェニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニルおよびチアゾリルからなる基Ar−G3から選択され、第2の炭素環は、前記環式基に縮合していてもよく、シクロペンテン、シクロヘキセン、ジヒドロピロール、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロピラジン、ジヒドロオキサジン、ジヒドロフラン、ジヒドロピラン、[1,3]ジオキソール、ジヒドロジオキシン、ジヒドロピリミジン、ジヒドロピラジン、ジヒドロピリダジン、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、オキサゾール、トリアゾールおよびチアゾールからなる群から選択され、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−C(=O)−によって置き換えられていてもよく、前記環式基および/または第2の炭素環において、1個または複数の−NH−基のH原子は、互いに独立に、置換基RNによって置き換えられていてもよく、
前述の環のそれぞれは、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記環式基または第2の炭素環は、基Tで置換されていてもよい。
【0030】
Ar−G3a:
一実施形態では、基Arは、フェニル、テトラゾリル、ならびにピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、チエニルおよびチアゾリルから選択される芳香族複素環からなる基Ar−G3aから選択され、前記フェニルおよび芳香族複素環は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、前記フェニル、テトラゾリルまたは芳香族複素環は、基Tで置換されていてもよい。
【0031】
Ar−G3b:
一実施形態では、基Arは、フェニル、ならびにピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピロリル、チエニル、チアゾリルおよびトリアゾリル環から選択される芳香族複素環からなる基Ar−G3bから選択され、第2の炭素環は、前記フェニルまたは芳香族複素環に縮合しており、シクロペンテン、シクロヘキセン、ジヒドロピロール、ピロール、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロピラジン、ジヒドロオキサジン、ジヒドロフラン、ジヒドロピラン、[1,3]ジオキソール、ジヒドロジオキシン、ジヒドロピリミジン、ジヒドロピラジン、ジヒドロピリダジン、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、オキサゾール、トリアゾールおよびチアゾールからなる群から選択され、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−C(=O)−によって置き換えられていてもよく、前記芳香族複素環および/または第2の炭素環において、1個または複数の−NH−基のH原子は、置換基RNによって互いに独立に置き換えられていてもよく、
前述の環のそれぞれは、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環または第2の炭素環は、基Tで置換されていてもよい。
【0032】
Ar−G4:
一実施形態では、基Arは、環式基フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チエニル、チアゾリル、[1,2,3]トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾリル、テトラゾリル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、インダン−1−オニル、インドリル、2,3−ジヒドロ−インドリル、キノキサリニル、キノリニル、3H−キナゾリン−4−オニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル、イソインドール−1,3−ジオニル、1,3−ジヒドロ−インドール−2−オニル、1H−インダゾリルおよびインダニルからなる基Ar−G4から選択され、前述の基において、1個または複数の−NH−基のH原子は、置換基RNによって互いに独立に置き換えられていてもよく、各環は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前述の環式基は、基Tで置換されていてもよい。
【0033】
Ar−G5:
別の実施形態では、基Arは、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基Ar−G5から選択され、先の基において、−NH−基のH原子は、置換基RNによって置き換えられていてもよく、各基は、基Tでは置換されておらず、または基Tで置換されており、各環は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、基TおよびLArは、本明細書で先および以下に定義されている。
【0034】
Ar−G5a:
別の実施形態では、基Arは、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基Ar−G5aから選択され、先の基において、−NH−基のH原子は、置換基RNによって置き換えられていてもよく、各基は、基Tでは置換されておらず、または基Tで置換されており、各環は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、基TおよびLArは、本明細書で先および以下に定義されている。
【0035】
Ar−G6:
別の実施形態では、基Arは、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基Ar−G6から選択される。
【0036】
Ar−G6a:
別の実施形態では、基Arは、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基Ar−G6aから選択される。
【0037】
Ar−G6b:
別の実施形態では、基Arは、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基Ar−G6bから選択される。
【0038】
Ar−G7a:
別の実施形態では、基Arは、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基Ar−G7aから選択される。
【0039】
Ar−G7b:
別の実施形態では、基Arは、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
からなる基Ar−G7bから選択される。
【0040】

T−G1:
基Tは、好ましくは、本明細書で先および以下に定義される基T−G1から選択される。
T−G2:
一実施形態によれば、基Tは、F、Cl、Br、CN、OH、C1-4−アルキル−、C1-4−アルキル−O−、C1-4−アルキル−O−C(=O)−、C1-4−アルキル−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−からなる基T−G2から選択され、各アルキル基は、F、Cl、CN、OH、フェニル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、さらに、基T−G2は、RNT1NT2N−C(=O)−C1-4−アルキル−およびC1-4−アルキル−S(=O)2−C1-4−アルキル−からなり、
ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、[1,2,4]トリアゾリルおよびテトラゾリルからなる群から選択され、
ヘテロシクリルは、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルからなる群から選択され、
前述の基のそれぞれにおいて、−CH2−基は、−C(=O)−および−S(=O)2−から選択される基によって置き換えられていてもよく、
前述の基のそれぞれは、C1-3−アルキルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
フェニルおよびヘテロアリールは、1個または複数の置換基LArで互いに独立に置換されていてもよい。
T−G3:
別の実施形態によれば、基Tは、CN、C1-3−アルキル−、NC−C1-3−アルキル−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−およびRNT1NT2N−からなる基T−G3から選択される。
T−G4:
別の実施形態によれば、基Tは、CN、H3C−、C1-3−アルキル−S(=O)−、C1-3−アルキル−S(=O)2−およびRNT1NT2N−C(=O)−からなる基T−G4から選択される。
【0041】
NT1
NT1−G1:
NT1は、好ましくは、本明細書で先および以下に定義される基RNT1−G1から選択される。
NT1−G2:
別の実施形態では、RNT1は、H、C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-4−アルキル−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−からなる基RNT1−G2から選択され、
各アルキルおよびシクロアルキル基は、F、OH、C1-3−アルキル−O−および(RN2Nからなる群から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい。
NT1−G3:
別の実施形態では、RNT1は、H、C1-3−アルキル、C1-3−アルキル−C(=O)−、C1-3−アルキル−S(=O)2−からなる基RNT1−G3から選択される。
【0042】
NT2
NT2−G1:
NT2は、好ましくは、本明細書で先および以下に定義される基RNT2−G1から選択される。
NT2−G2:
別の実施形態では、RNT2は、HおよびC1-3−アルキルからなる基RNT2−G2から選択される。
NT1NT2
NT1NT2−G1:
一実施形態によれば、基RNT1およびRNT2は、連結し、本明細書で先および以下に定義される基RNT1NT2−G1から選択される基を形成する。
NT1NT2−G2:
別の実施形態によれば、基RNT1およびRNT2は、連結し、それらが結合しているN原子と一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペラジン−2−オニル、N−C1-3−アルキル−ピペラジニル、N−C1-3−アルキル−ピペラジン−2−オニルおよびN−(C1-3−アルキル−C(=O))−ピペラジニル(これらは、F、HO、C1-3−アルキル、C1-3−アルキル−O−および(RN2Nからなる群から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)からなる基RNT1NT2−G2から選択される基を形成する。
【0043】
Ar
Ar−G1:
基LArは、好ましくは、本明細書で先および以下に定義される基LAr−G1から選択される。
Ar−G2:
別の実施形態では、基LArは、F、Cl、Br、I、CN、OH、C1-3−アルキル−、C1-3−アルキル−O−、H2N−、C1-3−アルキル−NH−および(C1-3−アルキル)2N−からなる基LAr−G2から選択され、C1-3−アルキル−およびC1-3−アルキル−O−基は、1個または複数のF原子で置換されていてもよい。
Ar−G3:
別の実施形態では、基LArは、F、CN、OH、H3C−、F3C−、HF2C−、H3C−O−、HF2C−O−、F3C−O−からなる基LAr−G3から選択される。
【0044】
2
2−G1:
基R2は、好ましくは、本明細書で先および以下に定義される基R2−G1から選択される。
2−G2:
一実施形態によれば、基R2は、F、Cl、Br、I、CN、OH、C1-6−アルキル−、C1-6−アルケニル−、C1-6−アルキニル−、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−O−、C3-6−シクロアルキル−O−、C1-6−アルキル−S−、C1-6−アルキル−O−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−C1-4−アルキル−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、C1-4−アルキル−S(=O)2−C1-4−アルキル−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C1-3−アルキル−、RNT1NT2N−C(=O)−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−S(=O)2−C1-4−アルキル−、RNT1NT2N−C(=O)−C1-4−アルキル−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−O−、フェニルおよびヘテロアリールからなる基R2−G2から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル基は、F、Cl、CN、OH、C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-3−アルキル−O−、フェニル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリルおよびチエニルからなる群から選択され、
ヘテロシクリルは、ピロリジン−2−オニル、ピペリジン−2−オニル、ピペラジン−2−オニル、モルホリニル、モルホリン−3−オニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびテトラヒドロピラニルからなる群から選択され、そのそれぞれは、C1-3−アルキルから互いに独立に選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよく、
フェニルおよびヘテロアリールは、1個または複数の置換基LArで互いに独立に置換されていてもよい。
【0045】
2−G3:
一実施形態によれば、基R2は、F、Cl、CN、C1-6−アルキル−、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−O−、C3-6−シクロアルキル−O−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C1-3−アルキル−、RNT1NT2N−C(=O)−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−C1-4−アルキル−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−O−、フェニルおよびヘテロアリールからなる基R2−G3から選択され、各アルキルおよびシクロアルキル基は、F、H3C−、HO−、H3C−O−、フェニルおよびヘテロシクリルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チエニルおよびチアゾリルからなる群から選択され、
ヘテロシクリルは、オキセタニル、テトラヒドロフラニルおよびテトラヒドロピラニルからなる群から選択され、そのそれぞれは、1個または2個のH3C−基で置換されていてもよく、
フェニルおよびヘテロアリールは、1個の置換基LArで置換されていてもよい。
【0046】
2−G3a:
別の実施形態によれば、基R2は、F、Cl、Br、I、NC−、C1-4−アルキル−、F3C−、F3C−H2C−、シクロプロピル、シクロブチル、テトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロピラン−4−イルメチル−、C1-4−アルキル−O−C(=O)−、C1-3−アルキル−O−、チエニル、ピリジルおよびフェニルからなる基R2−G3aから選択され、フェニル環は、F、Cl、CH3またはOCH3で一置換されていてもよい。
【0047】
2−G4:
別の実施形態によれば、基R2は、F、Cl、NC−、C1-4−アルキル−、F3C−、シクロプロピル、シクロブチル、C1-3−アルキル−O−、チエニルおよびフェニルからなる基R2−G4から選択され、フェニル環は、F、Cl、CH3またはOCH3で一置換されていてもよい。
2−G4a:
別の実施形態によれば、基R2は、F、Cl、Br、I、NC−、C1-4−アルキル−、F3C−、F3C−H2C−、シクロプロピル、シクロブチル、C1-3−アルキル−O−、チエニルおよびフェニルからなる基R2−G4aから選択され、フェニル環は、F、Cl、CH3またはOCH3で一置換されていてもよい。
【0048】
P
P−G1:
基LPは、好ましくは、本明細書で先および以下に定義される基LP−G1から選択される。
P−G2:
別の実施形態では、基LPは、Fおよびメチルからなる基LP−G2から選択される。
P−G3:
別の実施形態では、基LPは、Fからなる基LP−G3から選択される。
【0049】
Q
Q−G1:
基LQは、好ましくは、本明細書で先および以下に定義される基LQ−G1から選択される。
Q−G2:
別の実施形態では、基LQは、F、CN、OH、H3C−、F2HC、F3C、H3C−O−、F2HC−O−およびF3C−O−からなる基LQ−G2から選択される。
Q−G3:
別の実施形態では、基LQは、FおよびH3C−からなる基LQ−G3から選択される。
Q−G4:
別の実施形態では、基LQは、Fからなる基LQ−G4から選択される。
m:
添え字mは、0、1または2から選択される整数である。
一実施形態によれば、添え字mは、1または2であり、特に1である。
別の実施形態によれば、添え字mは、0である。
n:
添え字nは、0、1、2、3または4から選択される整数である。
一実施形態によれば、添え字nは、1または2であり、特に1である。
別の実施形態によれば、添え字nは、0である。
式Iの化合物の以下の好ましい実施形態は、一般式I.1〜I.4を使用して記載され、この場合、任意の互変異性体および立体異性体、その溶媒和物、水和物および塩、特に薬学的に許容されるその塩が包含される。
【0050】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]

基R1およびArは、本明細書で先および以下に定義されている。
【0051】
本発明の好ましい下位の実施形態の例は、以下の表に記載されており、各実施形態の各置換基は、本明細書で先に記載した定義に従って定義され、式Iのすべての他の置換基は、本明細書で先に記載した定義に従って定義される。
【0052】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0053】
特に好ましい化合物(それらの互変異性体および立体異性体を含む)、その塩、または任意のその溶媒和物もしくは水和物は、以下の実験部分に記載される。
【0054】
以下の化合物を、本発明の化合物(任意のその互変異性体および立体異性体を含む)、またはその塩、またはその溶媒和物もしくは水和物の例として列挙する。
【化17】
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【0055】
本発明の化合物およびそれらの中間体は、当業者に公知の、有機合成の文献に記載されている合成法を使用して得ることができる。好ましくは、化合物は、以下により完全に説明される調製方法と同様にして、特に実験部分に記載されるようにして得られる。場合によっては、反応スキームの実施に採用される順序は、変わり得る。当業者には公知であるが、ここに詳述されていないこれらの反応の変形体を使用することもできる。本発明の化合物を調製する一般的な方法は、以下のスキームを研究することにより当業者に明らかとなろう。出発化合物は、市販されており、または文献もしくは本明細書に記載の方法によって調製することができ、または同様もしくは類似の方式で調製することができる。反応を実施する前に、化合物の任意の対応する官能基を、従来の保護基を使用して保護することができる。これらの保護基は、当業者によく知られている方法を使用して、反応順序内の適切な段階で再度切断することができる。
【0056】
本発明の化合物Iは、スキーム1に概説した通り、主に構成要素1〜5から構築することができる。R1、LP、LQ、m、nおよびArは、本明細書で先および以下に定義の通りの意味を有する。構成要素1〜5は、市販されているか、もしくはその合成が報告されている公知の化合物であり、または本明細書もしくは関連化合物に関する文献に記載されている手順と同様にして合成することができる。構成要素を連結させる順序は変えることができ、最も有効な方法は、構成要素の正確な修飾および連結する基の反応性に応じて決まり、それぞれによって変わり得る。原則として、連結させるそれぞれの順序のほとんどを想定することができるが、これらの場合のほとんどにおいて、構成要素1を構成要素2と組み合わせた後、構成要素3を結合させ、最後に、構成要素5を既に有していてもよい化合物4を結合させるのが好ましい。個々の1個の残基を変えるため、または特定の標的化合物を合成するために、手順を変更する方が適していることがある。
スキーム1
【0057】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0058】
本発明の化合物(I)またはそれらに至るまでの中間体のピペリジンのN原子に残基R1を結合させる一般的な方法を、スキーム2に概説する。R1、Lpおよびnは、本明細書で先および以下に定義される通りの意味を有する。反応は、F、Cl、Br、SO21-4−アルキル、SO2アリールおよびNO2などの脱離基を担持する複素芳香族上の典型的な求核性置換として実施することができる。反応パートナーを、好ましくは、ある程度の弱塩基、例えばNa2CO3、K2CO3またはCs2CO3、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビシクロ(diazabicylo)[5.4.0]ウンデカ−7−エンの存在下で、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジメチルスルホキシドまたはその混合物中、20〜220℃で、従来の加熱またはマイクロ波による加熱によってカップリングさせる。あるいは、ピペリジン2’を、求電子試薬1’を添加する前に、強塩基、例えばブチルリチウム、NaHまたはKHで脱プロトン化することによって、対応する金属ピペリジドに変換することができる。
【0059】
特定の場合には、カップリングのための触媒として遷移金属を使用することは、有益であり、または必須の場合もある。そのとき、化合物1’の脱離基Xは、好ましくはCl、Br、I、OSO2CH3、OSO2トリルおよびOSO2CF3である。反応は、好ましくは銅またはパラジウムをベースとする、遷移金属由来の触媒を用いて好ましくは実施される。触媒は、遷移金属の元素形態、例えば木炭担持パラジウムまたはパラジウムのナノ粒子、遷移金属の塩、例えばCuCl、CuBr、CuI、Cu(O3SCF32、Cu(O2CCH32、PdCl2、PdBr2、Pd(O2CCH32およびPd(O2CCF32、または遷移金属の錯体、例えばPd2(ジベンジリデンアセトン)3であってよく、これらはすべて、追加のリガンド、例えばホスフィン、例えばトリフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、置換されていてもよいビフェニル−ジ−tert−ブチルホスフィンまたはビフェニル−ジシクロヘキシルホスフィン、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィニル)−1,1’−ビナフチル、1,3−二置換イミダゾールまたはイミダゾリジンカルベン、ホスファイト、1,3−ジケトン、ニトリルまたはアルケンと組み合わせてもよい。カップリング反応は、好ましくは、NaOtBu、KOtBu、LiN(SiMe32、K2CO3、Cs2CO3またはK3PO4などの塩基の存在下で、トルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、tBuOHまたはその混合物中、0〜180℃で実施される。
あるいは、化合物6または化合物Iに至るまでの任意の他の中間体または化合物I自体における、[1,2,4]オキサジアゾールおよび[1,2,4]トリアゾールなどの特定の残基R1は、例えば実験部分に記載の通り、それぞれ化合物2’または別の対応する中間体、およびN−ヒドロキシアミジンまたはN−アミノアミジンの対応するシアンアミドから構築することができる。
スキーム2
【0060】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
ピペリジンとシクロプロピルアミン断片との連結は、好ましくは還元的アミノ化によって、6’などのピペリジノンおよびシクロプロピルアミン(3)(スキーム3)から確立される。R1、LPおよびnは、本明細書で先および以下に定義の通りの意味を有する。適切な還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムまたはシアノ水素化ホウ素ナトリウムなどの錯体金属水素化物であってよく、これらは任意選択により、遷移金属触媒、例えば炭素上パラジウムまたはラネーNiの存在下で用いられる酸、例えば酢酸、または水素と組み合わせて使用される。
スキーム3
【0061】
【化20】
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【0062】
化合物IまたはIに至るまでの任意の中間体における、カルボン酸の炭素原子とシクロプロピル基を担持するNのアミド連結は、公知の多数の方法および戦略を用いる有機合成では通常の変換である(スキーム4)。R1、LP、LQ、m、nおよびArは、本明細書で先および以下に定義の通りの意味を有する。カルボン酸は、アミンと結合するのに十分に反応性の誘導体に、別個の反応ステップで、または原位置で変換することができる。先の手順に適したカルボン酸の誘導体は、例えば、カルボン酸塩化物、フッ化物、シアニド、無水物、無水混合物、イミダゾリド、オキシベンゾトリアゾリド、ペンタフルオロフェニルエステルまたは4−ニトロフェニルエステルであり得る。カルボン酸の原位置での活性化は、例えば、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレートまたは2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを用いて達成することができる。カップリングは、好ましくは塩基の存在下で、例えばエチル−ジイソプロピル−アミン、トリエチルアミン、イミダゾール、ピリジン、炭酸カリウムもしくは酸化カルシウム、および/または別の添加剤、例えば4−ジメチルアミノピリジンもしくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下で、好ましくはテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、エーテル、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、アセトニトリル、酢酸エチル、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、トルエン、ベンゼン、ヘキサンおよびその混合物から選択される溶媒中、好ましくは−10〜140℃で実施される。
スキーム4
【0063】
【化21】
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【0064】
IまたはIに至るまでの中間体のベンズアミド部分、例えば化合物9へのArの結合は、スキーム5に図示した通りにして達成することができる。LQ、mおよびArは、本明細書で先および以下に定義の通りの意味を有する。化合物9は、好ましくは、Cl、Br、I、F3CSO3、H3CSO3およびPhSO3などの脱離基を有する求電子成分として用いられ、Arは、金属または擬金属基を有する求核性パートナー、例えばB(OH)2、BF3K、B(OCMe2CMe2O)、ZnCl、ZnBrおよびZnIである。2つの成分のカップリングは、好ましくは、Fe、Cu、NiまたはPdから導出される遷移金属種によって媒介される。活性触媒は、リガンド、例えばホスフィン、例えばトリ−tert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、置換されていてもよいビフェニル−ジシクロヘキシルホスフィンまたはビフェニル−ジ−tert−ブチルホスフィン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン、トリフェニルホスフィン、トリトリルホスフィンまたはトリフリルホスフィン、ホスファイト、1,3−二置換イミダゾール(imdiazole)またはイミダゾリジンカルベン、ジベンジリデンアセトン、アリルまたはニトリルとの遷移金属、遷移金属の元素形態、例えば炭素上PdまたはFeもしくはPdのナノ粒子、塩、例えばフッ化物、塩化物、臭化物、酢酸塩、トリフレートもしくはトリフルオロ酢酸塩、または列挙した異なる化学種の組合せとの錯体であり得る。ハロゲン塩、例えばLiCl、KFおよびnBu4NFなどの、求電子試薬および求核試薬添加物の性質に応じて、水酸化物供給源、例えばKOH、K2CO3、銀塩、例えばAg2OおよびAg(O3SCF32、ならびに/またはCu塩、例えば銅チオフェン−2−カルボキシレートが有利であり、または必須の場合もある。カップリングは、好ましくは、ベンゼン、トルエン、エーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、アルコール、水またはその混合物中、−10〜180℃で実施される。2つの構成要素の反応性は、反転することができ、すなわち化合物9を、金属または擬金属残基を担持する求核試薬にし、Arを、脱離基を担持する求電子試薬にすると、類似の反応条件下で同じ生成物が得られる。
スキーム5
【0065】
【化22】
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【0066】
提示した合成経路は、保護基の使用によって変わり得る。例えば、ヒドロキシ、カルボニル、カルボキシ、アミノ、アルキルアミノまたはイミノなどの存在する反応基は、従来の保護基によって反応中に保護することができ、この保護基は、反応後に再度切断される。それぞれの官能基に適した保護基およびそれらの除去は、当業者に周知であり、有機合成の文献に記載されている。
一般式Iの化合物は、前述の通り、それらの鏡像異性体および/またはジアステレオマーに分割することができる。したがって、例えばシス/トランス混合物は、それらのシスおよびトランス異性体に分割することができ、ラセミ化合物は、それらの鏡像異性体に分離することができる。
シス/トランス混合物は、例えばクロマトグラフィーによって、そのシスおよびトランス異性体に分割することができる。ラセミ体として生じる一般式Iの化合物は、それ自体公知の方法によってそれらの光学対掌体に分離することができ、一般式Iの化合物のジアステレオマー混合物は、それ自体公知の方法、例えばクロマトグラフィーおよび/または分別結晶化を使用して、それらの異なる物理化学特性を利用することによって、それらのジアステレオマーに分割することができる。その後、得られた化合物がラセミ体である場合、それらは前述の通り鏡像異性体に分割することができる。
【0067】
ラセミ体は、好ましくは、カラムクロマトグラフィーでキラル相によって、または光学的に活性な溶媒から結晶化させることによって、またはラセミ化合物との塩もしくはエステルもしくはアミドなどの誘導体を形成する光学的に活性な物質と反応させることによって分割される。塩は、塩基性化合物については鏡像異性的に純粋な酸を用いて、酸性化合物については鏡像異性的に純粋な塩基を用いて形成することができる。ジアステレオマー誘導体は、鏡像異性的に純粋な補助化合物、例えば酸、それらの活性化誘導体またはアルコールを用いて形成される。こうして得られた塩または誘導体のジアステレオマー混合物の分離は、それらの異なる物理化学特性、例えば可溶性の差異を利用することによって達成できる。遊離対掌体は、適切な薬剤の作用によって、純粋なジアステレオマー塩または誘導体から放出させることができる。かかる目的で一般的に使用される光学的に活性な酸は、例えば酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル(ditoloyl)酒石酸、リンゴ酸、マンデル酸、カンファースルホン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸またはキナ酸のDおよびL形態である。補助残基として適用できる光学的に活性なアルコールは、例えば(+)または(−)−メントールであってよく、アミドの光学的に活性なアシル基は、例えば(+)−または(−)−メンチルオキシカルボニルであってよい。
前述の通り、式Iの化合物は、塩に変換することができ、特に製薬上の使用のために、薬学的に許容される塩に変換することができる。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」は、親化合物が、その酸塩または塩基塩を生成することによって修飾される、開示の化合物の誘導体を指す。
【0068】
用語および定義
本明細書で具体的に定義されていない用語は、本開示および状況に照らして当業者によって与えられるであろう意味を有するべきである。しかし本明細書で使用される場合、以下の用語は、反対のことが特定されない限り示される意味を有し、以下の慣例に従う。
用語「本発明による化合物(複数可)」、「式Iの化合物(複数可)」、「本発明の化合物(複数可)」等は、本発明の式Iの化合物(それらの互変異性体、立体異性体を含む)およびその混合物、ならびにその塩、特に薬学的に許容されるその塩、ならびにかかる化合物の溶媒和物および水和物(かかる互変異性体、立体異性体およびその塩の溶媒和物および水和物を含む)を示す。
用語「治療」および「治療する」は、防止的、すなわち予防的、または治療的、すなわち治癒的および/もしくは緩和的な治療の両方を包含する。したがって、用語「治療」および「治療する」は、前記状態を、特に明白な形態で既に発症している患者の治療的な治療を含む。治療的な治療は、特定の徴候の症状を軽減するための対症療法、あるいは徴候の状態を逆行もしくは部分的に逆行させ、または疾患の進行を停止もしくは緩徐するための原因治療であってもよい。したがって、本発明の組成物および方法は、例えば、長期にわたる治療的な治療として、ならびに長期療法のために使用することができる。さらに、用語「治療」および「治療する」は、予防治療を含み、すなわち本明細書で先に列挙した状態を発症する危険性がある患者を治療し、したがって前記危険性を低減することを含む。
【0069】
本発明が治療を必要としている患者に言及する場合、本発明は、主に哺乳動物、特にヒトの治療に関する。
用語「治療有効量」は、(i)特定の疾患もしくは状態を治療もしくは予防し、(ii)特定の疾患もしくは状態の1つもしくは複数の症状を減弱、寛解もしくは排除し、または(iii)本明細書に記載の特定の疾患もしくは状態の1つもしくは複数の症状の発症を予防もしくは遅延する、本発明の化合物の量を意味する。
用語「モジュレートされる」または「モジュレートする」または「モジュレート(複数可)」は、本明細書で使用される場合、別段指定されない限り、本発明の1種または複数の化合物を用いてGタンパク質共役受容体GPR119を活性化することを指す。
用語「媒介される」または「媒介」または「媒介する」は、本明細書で使用される場合、別段指定されない限り、(i)特定の疾患もしくは状態の予防を含む治療、(ii)特定の疾患もしくは状態の1つもしくは複数の症状の減弱、寛解もしくは排除、または(iii)本明細書に記載の特定の疾患もしくは状態の1つもしくは複数の症状の発症の予防もしくは遅延を指す。
【0070】
用語「置換されている」は、本明細書で使用される場合、指定の原子、ラジカルまたは部分上の任意の1個または複数の水素が、原子の正常な原子価を超えないという条件で、指示された群から選択されるもので置き換えられていること、およびその置換によって、許容される安定性を有する化合物が得られることを意味する。
以下に定義の基、ラジカルまたは部分において、炭素原子の数は、基に先行してしばしば特定され、例えばC1-6−アルキルは、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基またはアルキルラジカルを意味する。一般に、2つ以上のサブグループを含む基では、最後の名称のサブグループがラジカルの結合点であり、例えば、置換基「アリール−C1-3−アルキル−」は、C1-3−アルキル基に結合しているアリール基を意味し、後者のアルキル基は、コアに、または置換基が結合している基に結合している。
【0071】
本発明の化合物が、化学名の形態で、式として図示されている場合、もし任意の矛盾が生じたら、式が優先するものとする。
アスタリスクは、結合を示す下位式において使用することができ、この結合は、定義の通りコア分子につながっている。
置換基の原子の命数法では、コアに最も近い、または置換基が結合している基に最も近い原子から出発する。
例えば、用語「3−カルボキシプロピル基」は、以下の置換基を表し、
【化23】
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ここで、カルボキシ基は、プロピル基の第3の炭素原子に結合している。
【0072】
用語「1−メチルプロピル−」、「2,2−ジメチルプロピル−」または「シクロプロピルメチル−」基は、以下の基を表す。
【化24】
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アスタリスクは、結合を示す下位式において使用することができ、この結合は、定義の通りコア分子につながっている。
基の定義において、用語「各X、YおよびZ基は、〜で置換されていてもよい」等は、各基X、各基Yおよび各基Zが、それぞれ別個の基として、または構成された基のそれぞれ一部として、定義の通り置換され得ることを示す。例えば、定義「Rexは、H、C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキルまたはC1-3−アルキル−O−を示し、各アルキル基は、1個または複数のLexで置換されていてもよい」等は、アルキルという用語を含む前述の基のそれぞれにおいて、すなわち基C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル−C1-3−アルキルおよびC1-3−アルキル−O−のそれぞれにおいて、アルキル部分が、定義の通りLexで置換され得ることを意味する。
【0073】
具体的に示されない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、所与の化学式または名称は、互変異性体ならびにすべての立体異性体、光学異性体および幾何異性体(例えば、鏡像異性体、ジアステレオマー、E/Z異性体等)およびそのラセミ体、ならびに異なる割合の別個の鏡像異性体の混合物、ジアステレオマーの混合物、またはかかる異性体および鏡像異性体が存在する先の形態のいずれかの混合物、ならびに薬学的に許容されるその塩を含む塩、ならびに遊離化合物の溶媒和物または化合物の塩の溶媒和物を含む、例えば水和物などのその溶媒和物を包含するものとする。
句「薬学的に許容される」は、良好な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題もしくは合併症なしにヒトおよび動物の組織に接触させて使用するのに適しており、妥当な損益比に見合う化合物、材料、組成物および/または剤形を指すために本明細書で用いられる。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」は、親化合物が、その酸塩または塩基塩を生成することによって修飾される、開示の化合物の誘導体を指す。
例えば、本発明の化合物を精製または単離するのに有用な酸の塩(例えばトリフルオロ酢酸塩)も、本発明の一部を構成する。
用語ハロゲンは、一般に、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を示す。
【0074】
nが整数1〜nである用語「C1-n−アルキル」(単独、または別のラジカルと組み合わせられる)は、1〜n個のC原子を有する非環式の飽和した分岐または直鎖炭化水素ラジカルを示す。例えば、用語C1-5−アルキルは、ラジカルH3C−、H3C−CH2−、H3C−CH2−CH2−、H3C−CH(CH3)−、H3C−CH2−CH2−CH2−、H3C−CH2−CH(CH3)−、H3C−CH(CH3)−CH2−、H3C−C(CH32−、H3C−CH2−CH2−CH2−CH2−、H3C−CH2−CH2−CH(CH3)−、H3C−CH2−CH(CH3)−CH2−、H3C−CH(CH3)−CH2−CH2−、H3C−CH2−C(CH32−、H3C−C(CH32−CH2−、H3C−CH(CH3)−CH(CH3)−およびH3C−CH2−CH(CH2CH3)−を包含する。
nが整数1〜nである用語「C1-n−アルキレン」(単独、または別のラジカルと組み合わせられる)は、1〜n個の炭素原子を含有する非環式の直鎖または分岐鎖の二価のアルキルラジカルを示す。例えば、用語C1-4−アルキレンには、−(CH2)−、−(CH2−CH2)−、−(CH(CH3))−、−(CH2−CH2−CH2)−、−(C(CH32)−、−(CH(CH2CH3))−、−(CH(CH3)−CH2)−、−(CH2−CH(CH3))−、−(CH2−CH2−CH2−CH2)−、−(CH2−CH2−CH(CH3))−、−(CH(CH3)−CH2−CH2)−、−(CH2−CH(CH3)−CH2)−、−(CH2−C(CH32)−、−(C(CH32−CH2)−、−(CH(CH3)−CH(CH3))−、−(CH2−CH(CH2CH3))−、−(CH(CH2CH3)−CH2)−、−(CH(CH2CH2CH3))−、−(CHCH(CH32)−および−C(CH3)(CH2CH3)−が含まれる。
【0075】
用語「C2-n−アルケニル」は、少なくとも2つの炭素原子を有する「C1-n−アルキル」に関する定義において定義される基の炭素原子の少なくとも2つが、二重結合によって互いに結合している場合、その基に対して使用される。例えば、用語C2-3−アルケニルには、−CH=CH2、−CH=CH−CH3、−CH2−CH=CH2が含まれる。
用語「C2-n−アルケニレン」は、少なくとも2つの炭素原子を有する「C1-n−アルキレン」に関する定義において定義される基の炭素原子の少なくとも2つが、二重結合によって互いに結合している場合、その基に対して使用される。例えば、用語C2-3−アルケニレンには、−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−CH2−CH=CH−が含まれる。
用語「C2-n−アルキニル」は、少なくとも2つの炭素原子を有する「C1-n−アルキル」に関する定義において定義される基の炭素原子の少なくとも2つが、三重結合によって互いに結合している場合、その基に対して使用される。例えば、用語C2-3−アルキニルには、−C≡CH、−C≡C−CH3、−CH2−C≡CHが含まれる。
【0076】
用語「C2-n−アルキニレン」は、少なくとも2つの炭素原子を有する「C1-n−アルキレン」に関する定義において定義される基の炭素原子の少なくとも2つが、三重結合によって互いに結合している場合、その基に対して使用される。例えば、用語C2-3−アルキニレンには、−C≡C−、−C≡C−CH2−、−CH2−C≡C−が含まれる。
用語「C3-n−カルボシクリル」は、単独で、または別のラジカルと組み合わせて使用される場合、3〜n個のC原子を有する単環式、二環式または三環式の、飽和または不飽和の炭化水素ラジカルを示す。炭化水素ラジカルは、好ましくは、非芳香族である。好ましくは、3〜n個のC原子は、1個または2個の環を形成する。二環式または三環式環系の場合、その環は、単結合によって互いに結合することができ、または縮合していてもよく、またはスピロ環系もしくは架橋環系を形成することができる。例えば、用語C3-10−カルボシクリルには、C3-10−シクロアルキル、C3-10−シクロアルケニル、オクタヒドロペンタレニル、オクタヒドロインデニル、デカヒドロナフチル、インダニル、テトラヒドロナフチルが含まれる。最も好ましくは、用語C3-n−カルボシクリルは、C3-n−シクロアルキル、特にC3-7−シクロアルキルを示す。
【0077】
nが整数4〜nである用語「C3-n−シクロアルキル」(単独、または別のラジカルと組み合わせられる)は、3〜n個のC原子を含有する環式の飽和した非分岐の炭化水素ラジカルを示す。環式基は、単環、二環、三環またはスピロ環式、最も好ましくは単環式であってよい。かかるシクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロドデシル、ビシクロ[3.2.1.]オクチル、スピロ[4.5]デシル、ノルピニル、ノルボニル、ノルカリル、アダマンチル等が含まれる。
二環式という用語は、スピロ環を含む。
nが整数3〜nである用語「C3-n−シクロアルケニル」(単独、または別のラジカルと組み合わせられる)は、少なくとも2つが二重結合によって互いに結合している3〜n個のC原子を有する、環式の、不飽和であるが非芳香族の非分岐炭化水素ラジカルを示す。例えば、用語C3-7−シクロアルケニルには、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプテニル、シクロヘプタジエニルおよびシクロヘプタトリエニルが含まれる。
【0078】
用語「アリール」は、本明細書で単独で、または別のラジカルと組み合わせて使用される場合、6個の炭素原子を含有する炭素環式芳香族の単環式基を示し、この基は、芳香族、飽和または不飽和であり得る第2の5員または6員の炭素環式基にさらに縮合していてもよい。アリールには、それに限定されるものではないが、フェニル、インダニル、インデニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、テトラヒドロナフチルおよびジヒドロナフチルが含まれる。より好ましくは、用語「アリール」は、本明細書で単独で、または別のラジカルと組み合わせて使用される場合、フェニルまたはナフチル、最も好ましくはフェニルを示す。
用語「ヘテロシクリル」は、N、OまたはS(O)r(r=0、1または2)から選択される1個または複数のヘテロ原子を含有し、カルボニル基をさらに有することができる、飽和または不飽和の単環、二環、三環またはスピロ炭素環式の、好ましくは単環、二環またはスピロ環式の環系を意味する。より好ましくは、用語「ヘテロシクリル」は、本明細書で単独で、または別のラジカルと組み合わせて使用される場合、N、OまたはS(O)r(r=0、1または2)から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有し、カルボニル基をさらに有することができる、飽和または不飽和の、さらにより好ましくは飽和の、単環、二環またはスピロ環式の環系を意味する。用語「ヘテロシクリル」は、すべての可能な異性体形態を含むものとする。かかる基の例には、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、アゼパニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロフラノニル、テトラヒドロピラノニル、ピロリジノニル、ピペリジノニル、ピペラジノニル、モルホリノニルが含まれる。
【0079】
したがって、用語「ヘテロシクリル」は、適切な価数が維持される限り、それぞれの形態が共有結合を介して任意の原子に結合することができるので、ラジカルとして図示されていない以下の例示的な構造を含む。
【化25】
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【0080】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0081】
【化27】
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【0082】
用語「ヘテロアリール」は、N、OまたはS(O)r(r=0、1または2)から選択される1個または複数のヘテロ原子を含有する、単環式または多環式、好ましくは単環式または二環式の環系を意味し、この場合、ヘテロ原子の少なくとも1つは、芳香族環の一部であり、前記環系は、カルボニル基を有することができる。より好ましくは、用語「ヘテロアリール」は、本明細書で単独で、または別のラジカルと組み合わせて使用される場合、N、OまたはS(O)r(r=0、1または2)から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する、単環式または二環式の環系を意味し、この場合、ヘテロ原子の少なくとも1つは、芳香族環の一部であり、前記環系は、カルボニル基を有することができる。用語「ヘテロアリール」は、すべての可能な異性体形態を含むものとする。
【0083】
したがって、用語「ヘテロアリール」は、適切な価数が維持される限り、それぞれの形態が共有結合を介して任意の原子に結合することができるので、ラジカルとして図示されていない以下の例示的な構造を含む。
【0084】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0085】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
【0086】
前述の用語の多くは、式または基の定義において繰り返して使用することができ、各場合、前述の意味の1つを互いに独立に有することができる。
【0087】
薬理学的活性
本発明の化合物の活性は、以下のアッセイを使用して実証することができる。
本発明の式Iの化合物は、Gタンパク質共役受容体GPR119の活性をモジュレートする。GPR119の活性化および細胞内cAMP濃度の刺激に対する化合物の効果は、PerkinElmer製のAlphaScreen cAMPアッセイキット(Cat.No.#6760625R)を使用して決定される。
【0088】
MIN6細胞[Miyazaki J et al. Endocrinology. 1990 Jul;127(1):126-32]に、ヒトGPR119cDNA用の発現ベクター(Acc.No.NP_848566)を安定にトランスフェクトする。Min−6/hGPR119細胞を、DMEM、10%FBS、50μMのβ−メルカプトエタノール、0.3mg/mLのGeniticin、2mMのGlutaMAX中、37℃、5%CO2で培養する。アッセイのために、細胞をOptiplates(白色、384ウェル、160W−バーコード化、TC、無菌、蓋付き、Cat.No.#6007688(Perkin Elmer)、細胞10000個/ウェル、50μl)に播種する。次に、蓋で覆ったプレートを、37℃/5%CO2で24時間インキュベートする。培地をウェルから完全に吸引した後、試験化合物10μlを添加し、化合物を、刺激緩衝液(140mMのNaCl、3.6mMのKCl、0.5mMのNaH2PO4、0.5mMのMgSO4、1.5mMのCaCl2、10mMのHepes、5mMのNaHCO3(pH7.4)、0.5mMのIBMXおよび0.1%BSA、最終的なDMSO濃度は1%である)を使用して希釈する。室温(約20℃)で45分間インキュベートした後、AlphaScreen cAMPアッセイキット(PerkinElmer製のCat.No.#6760625R)を使用してcAMP濃度を決定する。ビオチン−cAMP(溶解緩衝液(5mMのHepes(pH7.4)、0.1%BSA、0.5%Tween)中、最終濃度1U/ウェル)10μlおよびBead溶液(溶解緩衝液中、最終濃度1U/ウェル)10μLを添加する。プレートを、室温でさらに2時間インキュベートする。cAMP標準曲線を使用して、cAMP濃度をAlpha Screen計数から算出する。データ分析は、適切なソフトウェア(Graphpad Prism)を使用して、EC50値および陽性対照に基づく最大値を算出することによって実施する。本発明の化合物は、細胞内cAMPレベルを、3〜5の範囲で増大する。
【0089】
本発明の化合物は、一般に、約1nM〜約10μM、好ましくは1nM〜1μMの範囲、好ましくは1μM未満、特に好ましくは500nM未満、特に最も好ましくは100nM未満のEC50値を有する。
【0090】
本発明の化合物のEC50値(cAMPアッセイ)を、以下の表に示す。化合物番号は、実験部分の例の番号に相当する。
【表2】
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【0091】
あるいは、GPR119の活性化に対する化合物の効果を、以下の通りにして決定する。
ヒトGPR119受容体を発現する細胞からのcAMPの蓄積の定量的検出は、Perkin Elmer製LANCE cAMP−384キット(Cat#AD0264)を製造業者のプロトコルに従って使用して達成した。簡潔には、アッセイツールとしてヒトGPR119受容体の突然変異型(メチオニン1がアミノ酸配列MKTIIALSYIFCLVFADYKDDDDAで置き換えられ、T327およびS329がアラニンに変化している;配列番号1)を安定に発現するHEK293細胞を、細胞培地(DMEM、10%熱失活ウシ胎児血清、50I.U./mLのペニシリン、50μg/mLのストレプトマイシン、10mMのHEPES、20μg/mLのG418硫酸塩)において、50〜70%の集密度まで増殖させる。アッセイ当日、GPR119安定HEK293細胞を、組織培養プレートから取り除き、1ウェル当たり細胞1000個を、様々な濃度の試験化合物と共に37℃で20分間インキュベートする。次に、cAMP特異的抗体を含有する検出用緩衝液(50mMのHEPES、10mMの塩化カルシウム、0.35%トリトンX−100、1mg/mLのBSA)を、すべてのウェルに添加し、暗室中、室温で10分間静置して、平衡化する。平衡化の後、ユーロピウム標識cAMPトレーサー複合体を含有する検出用緩衝液を、すべてのウェルに添加し、室温で1時間かけて反応させる。1時間後、結合したユーロピウム標識cAMPトレーサーを、Perkin Elmer Envisionプレートリーダーを使用して測定する。各ウェルで生じたcAMPの量を、標準曲線から導出する。ある範囲の作動薬濃度にわたり(30μM〜100pMの範囲にわたる12点)、cAMP値の非線形回帰分析を使用して、EC50を決定する。
【0092】
本発明の化合物のEC50値(前述の通り決定した)を、以下の表に示す。化合物番号は、実験部分の例の番号に相当する。
【表3】
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【0093】
本発明の一般式Iの化合物(対応するその塩を含む)は、Gタンパク質共役受容体GPR119の活性、特に作動薬活性をモジュレートするそれらの能力を考慮すると、Gタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって影響を受け得るまたは媒介されるすべての疾患または状態を治療するのに理論的に適している。
したがって、本発明は、医薬品としての一般式Iの化合物に関する。
さらに、本発明は、患者、好ましくはヒトにおけるGタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態を治療および/または予防するために、本発明の一般式Iの化合物または医薬組成物を使用することに関する。
さらに別の態様では、本発明は、哺乳動物のGタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態を治療する方法であって、哺乳動物のGタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態の治療を必要としている患者、好ましくはヒトに、治療有効量の本発明の化合物または医薬組成物を投与するステップを含む、方法に関する。
【0094】
Gタンパク質共役受容体GPR119の作動薬によって媒介される疾患および状態は、代謝性疾患または状態を包含する。
一態様によれば、本発明の化合物および医薬組成物は、特に糖尿病、特に2型糖尿病、1型糖尿病、糖尿病合併症(例えば、網膜症、腎症または神経障害、糖尿病性足病変、潰瘍または大血管障害など)、代謝性アシドーシスまたはケトーシス、反応性低血糖、高インスリン血症、グルコース代謝障害、インスリン抵抗性、メタボリック症候群、異なる起源の脂質異常症、アテローム性動脈硬化症および関連疾患、肥満、高血圧、慢性心不全、浮腫および高尿酸血症を治療するのに適している。
本発明の化合物および医薬組成物はまた、例えば膵ベータ細胞のアポトーシスまたは壊死などのベータ細胞変性を予防するのに適している。本発明の化合物および医薬組成物はまた、膵臓細胞の機能性を改善または修復するのに適しており、膵ベータ細胞の数およびサイズを増大するのにも適している。
【0095】
したがって、別の態様によれば、本発明は、患者の代謝性疾患の進行を予防、遅延、緩徐し、かつ/または該疾患を治療し、特に血糖コントロールおよび/またはベータ細胞機能を改善するのに使用するための、本発明の式Iの化合物および医薬組成物に関する。
別の態様では、本発明は、2型糖尿病、体重過多、肥満、糖尿病合併症および関連する病理的状態の進行を予防、遅延、緩徐し、かつ/またはそれらを治療するのに使用するための、本発明の式Iの化合物および医薬組成物に関する。
さらに、本発明の化合物および医薬組成物は、以下の治療方法の1つまたは複数において使用するのに適している。
−例えば1型糖尿病、2型糖尿病、不十分な耐糖能、インスリン抵抗性、高血糖症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質異常症、シンドロームX、メタボリック症候群、肥満、高血圧、慢性全身炎症、網膜症、神経障害、腎症、アテローム性動脈硬化症、内皮機能障害または骨関連疾患(骨粗鬆症、関節リウマチまたは変形性関節症など)などの代謝性疾患の進行を予防、遅延、緩徐し、またはそれらの疾患を治療する方法、
−血糖コントロールを改善し、かつ/または空腹時血糖値、食後の血糖値および/もしくはグリコシル化ヘモグロビンHbA1cを低減する方法、
−耐糖能破壊、インスリン抵抗性および/またはメタボリック症候群が2型糖尿病に進行するのを予防、遅延、緩徐または逆行させる方法、
−例えば、網膜症、腎症または神経障害、糖尿病性足病変、潰瘍または大血管障害などの糖尿病合併症の中から選択される状態または疾患の進行を予防、遅延、緩徐し、またはその状態もしくは疾患を治療する方法、
−体重を低減し、または体重増加を予防し、または体重減少を援助する方法、
−膵ベータ細胞の分解を予防もしくは治療し、かつ/または膵ベータ細胞の機能性を改善かつ/もしくは修復し、かつ/または膵インスリン分泌の機能性を修復する方法、
−インスリン感受性を維持かつ/もしくは改善し、かつ/または高インスリン血症および/もしくはインスリン抵抗性を予防もしくは治療する方法。
【0096】
特に、本発明の化合物および医薬組成物は、肥満、糖尿病(1型および2型糖尿病を含む、好ましくは2型糖尿病)および/または糖尿病合併症(例えば、網膜症、腎症または神経障害、糖尿病性足病変、潰瘍または大血管障害など)の治療に適している。
本発明の化合物は、特に、2型糖尿病を治療するのに最も適している。
1日に適用できる一般式Iの化合物の用量範囲は、通常、患者の体重1kg当たり0.001〜10mg、例えば0.01〜8mgである。各投与量単位は、好都合には、0.1〜1000mg、例えば0.5〜500mgを含有することができる。
実際の治療有効量または治療投与量は、当然のことながら、患者の年齢および体重、投与経路、ならびに疾患の重症度などの当業者に公知の因子に応じて変わることになる。いずれの場合も、化合物または組成物は、患者の独自の状態に基づいて治療有効量を送達できる投与量および方式で投与されることになる。
本発明の化合物、1種または複数の追加の治療剤との任意の組合せを含む組成物は、経口、経皮、吸入、非経口または舌下経路によって投与することができる。可能な投与方法の中でも、経口または静脈内投与が好ましい。
【0097】
医薬組成物
式Iの化合物を、任意選択により1種または複数のさらなる治療剤と組み合わせて投与するのに適した調製物は、当業者には明らかであり、それには、例えば錠剤、丸剤、カプセル、坐剤、ロゼンジ剤、トローチ剤、溶液、シロップ、エリキシル剤、サシェ、注射可能な剤形、吸入剤および散剤等が含まれる。経口製剤、特に、例えば錠剤またはカプセルなどの固体形態が好ましい。薬学的に活性な化合物(複数可)の含量は、有利には、組成物全体の0.1〜90重量%、例えば1〜70重量%の範囲である。
適切な錠剤は、例えば、式Iの1種または複数の化合物を、公知の賦形剤、例えば不活性な希釈剤、担体、崩壊剤、補助剤、界面活性剤、結合剤および/または滑沢剤と混合することによって得ることができる。錠剤は、いくつかの層からなることもできる。所望の調製物に適した特定の賦形剤、担体および/または希釈剤は、当業者にはその専門知識に基づいてよく知られているであろう。好ましいのは、所望の特定の製剤および投与方法に適したものである。本発明の調製物または製剤は、当業者によく知られているそれ自体公知の方法を使用して、例えば、本発明の式Iの少なくとも1種の化合物、またはかかる化合物の薬学的に許容される塩、ならびに1種または複数の賦形剤、担体および/または希釈剤を混合し、または組み合わせることなどによって、調製することができる。
【0098】
併用療法
本発明の化合物はさらに、1種または複数の、好ましくは1種の追加の治療剤と組み合わせることができる。一実施形態によれば、追加の治療剤は、特に、例えば糖尿病、肥満、糖尿病性合併症、高血圧、高脂血症などの代謝性疾患または状態に関連する、本明細書で先に記載した疾患または状態の治療に有用な治療剤の群から選択される。かかる組合せに適した追加の治療剤には、特に、例えば前述の徴候の1つに関して、1種もしくは複数の活性物質の治療効果を増強し、かつ/または1種もしくは複数の活性物質の投与量を低減することができる治療剤が含まれる。
したがって、本発明の化合物は、抗糖尿病薬、体重過多および/または肥満を治療するための薬剤、ならびに高血圧、心不全および/またはアテローム性動脈硬化症を治療するための薬剤からなる群から選択される1種または複数の追加の治療剤と組み合わせることができる。
【0099】
抗糖尿病薬は、例えば、メトホルミン、スルホニル尿素、ナテグリニド、レパグリニド、チアゾリジンジオン、PPAR−(アルファ、ガンマまたはアルファ/ガンマ)作動薬またはモジュレーター、アルファ−グルコシダーゼ阻害剤、DPPIV阻害剤、SGLT2−阻害剤、インスリンおよびインスリン類似体、GLP−1およびGLP−1類似体またはアミリンおよびアミリン類似体、cycloset、11β−HSD1阻害剤である。他の適切な組合せパートナーは、タンパク質チロシンホスファターゼ1の阻害剤、肝臓におけるグルコース生成の調節解除に影響を及ぼす物質、例えばグルコース−6−ホスファターゼもしくはフルクトース−1,6−ビスホスファターゼ、グリコーゲンホスホリラーゼの阻害剤、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ、グリコーゲン合成酵素キナーゼもしくはピルビン酸デヒドロキナーゼのグルカゴン受容体拮抗薬および阻害剤、アルファ2拮抗薬、CCR−2拮抗薬、またはグルコキナーゼ活性化因子などである。例えばHMG−CoA−還元酵素阻害剤、フィブレート系薬剤、ニコチン酸およびその誘導体、PPAR−(アルファ、ガンマまたはアルファ/ガンマ)作動薬またはモジュレーター、PPAR−デルタ作動薬、ACAT阻害剤またはコレステロール吸収阻害剤、例えば胆汁酸結合物質、例えば回腸胆汁酸輸送の阻害剤、MTP阻害剤またはHDL増大化合物、例えばCETP阻害剤またはABC1制御因子などの、1種または複数の脂質低下剤も、組合せパートナーとして適している。
【0100】
体重過多および/または肥満の治療のための治療剤は、例えばカンナビノイド1受容体の拮抗薬、MCH−1受容体拮抗薬、MC4受容体作動薬、NPY5またはNPY2拮抗薬、β3−作動薬、レプチンまたはレプチン模倣薬、5HT2c受容体の作動薬である。
高血圧、慢性心不全および/またはアテローム性動脈硬化症の治療のための治療剤は、例えばA−II拮抗薬またはACE阻害剤、ECE阻害剤、利尿剤、β−遮断薬、Ca−拮抗薬、中枢性降圧薬、アルファ−2−アドレナリン受容体の拮抗薬、中性エンドペプチダーゼの阻害剤、血小板凝集阻害剤等であり、またはその組合せが適している。アンギオテンシンII受容体拮抗薬は、好ましくは、高血圧および糖尿病の合併症の治療または予防のために、しばしばヒドロクロロチアジドなどの利尿剤と組み合わせて使用される。
【0101】
前述の組合せパートナーの投与量は、通常、普通に推奨される最低用量の1/5から、最大で普通に推奨される用量の1/1までである。
好ましくは、任意選択により1種または複数の追加の治療剤と組み合わされる本発明の化合物および/または本発明の化合物を含む医薬組成物は、運動および/または食事と併せて投与される。
したがって、別の態様では、本発明は、Gタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって影響を受け得る、または媒介される疾患または状態、特に本明細書で先および以下に記載される疾患または状態を治療するために、本発明の化合物を、本明細書で先および以下に記載の1種または複数の追加の治療剤と組み合わせて使用することに関する。
さらに別の態様では、本発明は、Gタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態の治療を必要としている患者、好ましくはヒトに、治療有効量の本発明の化合物を、本明細書で先および以下に記載の治療有効量の1種または複数の追加の治療剤と組み合わせて投与するステップを含む、該患者のGタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態を治療する方法に関する。
【0102】
本発明の化合物を、追加の治療剤と組み合わせて使用することは、同時にまたは時差を設けて行うことができる。
本発明の化合物および1種または複数の追加の治療剤は、両方が1つの製剤、例えば錠剤もしくはカプセル剤中に一緒に存在してもよいし、2つの同一のもしくは異なる製剤中に、例えばいわゆるキットオブパーツとして別個に存在してもよい。
結果的に別の態様では、本発明は、本発明の化合物、ならびに本明細書で先および以下に記載の1種または複数の追加の治療剤を含み、それらを1種または複数の不活性な担体および/または希釈剤と一緒に含んでいてもよい医薬組成物に関する。
本発明の他の特徴および利点は、例えば本発明の原則を例示する、以下のより詳細な例から明らかとなろう。
【実施例】
【0103】
用語「周囲温度」および「室温」は、交換可能に使用され、約20℃の温度を示す。
前置き:
通例、調製した化合物について、1H−NMRおよび/または質量スペクトルを得た。Rf値は、Merckシリカゲル60F254プレートおよび254nmのUV光を使用して決定する。
生成物の特徴を決定するために用いた分析的なHPLCおよびTLCパラメータ(TFAはトリフルオロ酢酸を示す)。
【表4】
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【0104】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0105】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0106】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0107】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0108】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0109】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0110】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0111】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0112】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0113】
中間体1
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド
【化30】
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2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(6.10g)を、4−オキサゾール−5−イル−安息香酸(3.00g)およびエチルジイソプロピルアミン(5.56mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)溶液に室温で添加する。溶液を10分間撹拌した後、4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.57g)を添加する。得られた混合物を、終夜室温で保持する。混合物を活性炭で処理し、塩基性酸化アルミニウムのパッドを介して濾過する。パッドをN,N−ジメチルホルムアミド/メタノール(9:1)で洗浄し、混合濾液を減圧下で濃縮する。残渣を1,4−ジオキサン(35mL)に溶解し、1,4−ジオキサン(20mL)中塩化水素の4M溶液を添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、残渣を水に溶解する。得られた混合物をジクロロメタンで洗浄し、NaOH溶液で塩基性にし、ジクロロメタンで抽出する。混合抽出物をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣をジエチルエーテルと研和して、標題化合物を得る。LC(方法1):tR=0.70分、質量スペクトル(ESI+):m/z=312[M+H]+
【0114】
中間体2
N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化31】
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ブロモニトリル(bromonitirile)(1.96g)を、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド(3.50g)およびエチルジイソプロピルアミン(9.60mL)のジクロロメタン(125mL)およびテトラヒドロフラン(125mL)溶液に添加し、反応混合物を終夜室温で撹拌する。反応混合物を水で洗浄し、有機相をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣をジエチルエーテルと研和して、標題化合物を得る。LC(方法3):tR=1.55分、質量スペクトル(ESI+):m/z=337[M+H]+
【0115】
中間体3
N−ヒドロキシ−ブタ−3−エナミジン
【化32】
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ブタ−3−エンニトリル(500mg)を、メタノール(4.10mL)中ヒドロキシルアミンの2M溶液において、5時間加熱還流させる。反応混合物を室温にして終夜冷却し、減圧下で濃縮する。残渣をジエチルエーテルに溶解し、濾過する。溶媒を蒸発させて標題化合物を得、これをさらなる精製なしに次の反応ステップで使用する。質量スペクトル(ESI+):m/z=101[M+H]+
【0116】
中間体4
1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボニトリル
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体2において記載した手順に類似の手順に従って、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカンおよびブロモニトリルから調製する。TLC:rf=0.80(酸化アルミニウム、酢酸エチル/石油エーテル3:1)、質量スペクトル(ESI+):m/z=169[M+H]+
【0117】
中間体5
8−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン
【化34】
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テトラヒドロフラン(18.00mL)中塩化亜鉛の0.5M溶液を、酢酸エチル(20mL)中N−ヒドロキシ−ベンズアミジン(817mg)および1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボニトリル(1.00g)の混合物に、室温で滴下添加する。反応混合物を50℃で3時間撹拌し、室温に冷却する。沈殿物を濾別し、エタノール(10mL)および氷酢酸(5mL)の混合物中で100℃にして1時間加熱する。溶媒を蒸発させ、粗生成物をHPLCによって精製する。TLC:rf=0.88(シリカゲル、CH2Cl2/MeOH9:1)、質量スペクトル(ESI+):m/z=288[M+H]+
【0118】
中間体6
1−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−オン
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
8−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン(660mg)、HCl濃縮水溶液(5mL)および水(5mL)の混合物を終夜室温で保持する。混合物を、アンモニア濃縮水溶液で塩基性にし、沈殿物を濾別し、ジクロロメタンに溶解する。得られた溶液をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、標題化合物を得る。TLC:rf=0.33(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル2:1)、質量スペクトル(ESI+):m/z=244[M+H]+
【0119】
中間体7
シクロプロピル−[1−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン
【化36】
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ジクロロメタン(7mL)中、1−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−オン(400mg)、シクロプロピルアミン(120μL)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(420mg)および氷酢酸(0.20mL)の混合物を、室温で2日間撹拌する。ジクロロメタンを添加し、混合物をK2CO3水溶液で洗浄する。有機相をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、標題化合物を得る。TLC:rf=0.30(シリカゲル、CH2Cl2/MeOH95:5)、質量スペクトル(ESI+):m/z=285[M+H]+
【0120】
中間体8
4−[シクロプロピル−(4−ヨード−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(2.67g)を、4−ヨード−安息香酸(2.06g)およびエチルジイソプロピルアミン(2.88mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)溶液に室温で添加する。溶液を10分間撹拌した後、4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.00g)を添加する。得られた混合物を、終夜室温で撹拌する。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水および酢酸エチルと混合する。有機相を分離し、水およびNaHCO3水溶液で洗浄し、乾燥させ、溶媒を蒸発させる。粗生成物を、さらなる精製なしに次の反応ステップで使用する。LC(方法5):tR=2.32分、質量スペクトル(ESI+):m/z=471[M+H]+
【0121】
中間体9
ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸4−アミド4’−(シクロプロピル−ピペリジン−4−イル−アミド)
【化38】
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Na2CO3水溶液(532μL)およびPd(PPh32Cl2(69mg)を、1,4−ジオキサン(10mL)およびメタノール(5mL)中、4−[シクロプロピル−(4−ヨード−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(250mg)および4−アミノカルボニルフェニルボロン酸(263mg)の混合物にアルゴン雰囲気下で添加する。反応混合物を、終夜80℃で撹拌する。室温に冷却した後、溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタンおよび水と混合する。水相をジクロロメタンで抽出し、混合有機相を乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物をジクロロメタンに溶解し、トリフルオロ酢酸を添加する。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮する。粗生成物をHPLC(MeOH/H2O/TFA)によって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得る。LC(方法4):tR=1.19分、質量スペクトル(ESI+):m/z=364[M+H]+
【0122】
中間体10
ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸4−アミド4’−[(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−シクロプロピル−アミド]
【化39】
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標題化合物を、中間体2において記載した手順に類似の手順に従って、ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸4−アミド4’−(シクロプロピル−ピペリジン−4−イル−アミド)およびブロモニトリルから調製する。LC(方法4):tR=1.65分、質量スペクトル(ESI+):m/z=389[M+H]+
【0123】
中間体11
4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸メチルエステル
【化40】
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メタノール(50mL)中、4−ホルミル−安息香酸メチルエステル(2.50g)、1−(1−イソシアノ−エタンスルホニル)−4−メチル−ベンゼン(3.19g)および炭酸カリウム(2.76g)の混合物を、2時間かけて加熱還流させる。室温に冷却した後、混合物を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣を、シリカゲルクロマトグラフにかけて(ジクロロメタン/メタノール40:1)、標題化合物を得る。LC(方法6):tR=2.68分、質量スペクトル(ESI+):m/z=218[M+H]+
【0124】
中間体12
4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸
【化41】
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4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸メチルエステル(1.50g)、1MのNaOH水溶液(7.00mL)およびメタノール(20mL)の混合物を、終夜室温で保持する。沈殿物を濾別し、水に溶解し、4MのHClで中和する。沈殿物を濾別し、ジクロロメタンおよび少量のメタノールに溶解し、溶液をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣をジエチルエーテルと研和して、標題化合物を得る。質量スペクトル(ESI+):m/z=204[M+H]+
【0125】
中間体13
4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンゾイルクロリド
【化42】
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塩化チオニル(2.00mL)を、ジクロロメタン(5mL)中4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸(400mg)に添加し、混合物を室温で2日間撹拌する。溶媒を蒸発させて標題化合物を得、これをさらなる精製なしに次の反応ステップで使用する。
【0126】
中間体14
1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−オン
【化43】
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標題化合物を、中間体5において記載した手順に類似の手順に従って、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボニトリルおよびN−ヒドロキシ−イソブチルアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.56分、質量スペクトル(ESI+):m/z=254[M+H]+
【0127】
中間体15
1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−オン
【化44】
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標題化合物を、中間体6において記載した手順に類似の手順に従って、8−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカンから調製する。質量スペクトル(ESI+):m/z=210[M+H]+
【0128】
中間体16
シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン
【化45】
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標題化合物を、中間体7において記載した手順に類似の手順に従って、1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−オンおよびシクロプロピルアミンから調製する。質量スペクトル(ESI+):m/z=251[M+H]+
【0129】
中間体17
4−{シクロプロピル−[4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化46】
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4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンゾイルクロリド(340mg)を、ジクロロメタン(10mL)中、4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(369mg)およびエチルジイソプロピルアミン(274μL)の混合物に少しずつ添加する。混合物を室温で1時間撹拌し、水、クエン酸水溶液および0.5MのNaOHで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣を、シリカゲルクロマトグラフにかけて(ジクロロメタン/メタノール50:1)、標題化合物を得る。質量スペクトル(ESI+):m/z=426[M+H]+
【0130】
中間体18
N−シクロプロピル−4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド
【化47】
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4−{シクロプロピル−[4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(180mg)およびトリフルオロ酢酸(ジクロロメタン中20%)の混合物を、室温で1時間撹拌する。溶媒を蒸発させて、標題化合物をそのトリフルオロ酢酸塩として得る。質量スペクトル(ESI+):m/z=326[M+H]+
【0131】
中間体19
N−シクロプロピル−N−[1−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化48】
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エタノール(0.70mL)および水(1.00mL)中、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド(200mg)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(70mg)および炭酸カリウム(82mg)の混合物を、5時間加熱還流させる。反応混合物を室温に冷却し、この温度で2日間撹拌し、減圧下で濃縮する。残渣を水および酢酸エチルと混合し、有機相を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物をHPLC(MeOH/H2O/TFA)によって精製する。LC(方法3):tR=1.35分、質量スペクトル(ESI+):m/z=370[M+H]+
【0132】
中間体20
4−シクロプロピルアミノ−3−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化49】
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標題化合物を、中間体7において記載した手順に類似の手順に従って、3−メチル−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよびシクロプロピルアミンから調製する。LC(方法3):tR=1.30分、質量スペクトル(ESI+):m/z=255[M+H]+
【0133】
中間体21
N−シクロプロピル−N−(3−メチル−ピペリジン−4−イル)−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化50】
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標題化合物を、中間体1において記載した手順に類似の手順に従って、4−シクロプロピルアミノ−3−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から調製する。LC(方法2):tR=0.84分、質量スペクトル(ESI+):m/z=326[M+H]+
【0134】
中間体22
N−ヒドロキシ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アセトアミジン
【化51】
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標題化合物を、中間体3において記載した手順に類似の手順に従って、(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アセトニトリルから調製する。LC(方法1):tR=0.15分、質量スペクトル(ESI+):m/z=159[M+H]+
【0135】
中間体23
N−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボキサミジン
【化52】
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標題化合物を、中間体3において記載した手順に類似の手順に従って、テトラヒドロ−ピラン−4−カルボニトリルから調製する。LC(方法1):tR=0.13分、質量スペクトル(ESI+):m/z=145[M+H]+
【0136】
中間体24
N−ヒドロキシ−ペンタ−4−エナミジン
【化53】
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標題化合物を、中間体3において記載した手順に類似の手順に従って、ペンタ−4−エンニトリルから調製する。質量スペクトル(ESI+):m/z=115[M+H]+
【0137】
中間体25
3,N−ジヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピオンアミジン
【化54】
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標題化合物を、中間体3において記載した手順に類似の手順に従って、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピオニトリルから調製する。LC(方法7):tR=0.12分、質量スペクトル(ESI+):m/z=133[M+H]+
【0138】
中間体26
4,4,4−トリフルオロ−N−ヒドロキシ−ブチルアミジン
【化55】
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標題化合物を、中間体3において記載した手順に類似の手順に従って、4,4,4−トリフルオロ−ブチロニトリルから調製する。質量スペクトル(ESI+):m/z=157[M+H]+
【0139】
中間体27
3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸
【化56】
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N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中、4−ブロモ−3−フルオロ−安息香酸(1.00g)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−トリイソプロピルシラニル−オキサゾール(1.90g)、PdCl2[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]*CH2Cl2錯体(400mg)およびNa2CO3水溶液(2M、5.70mL)の混合物を、アルゴン雰囲気下で80℃において終夜撹拌する。室温に冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮し、水を添加する。得られた混合物を塩酸(4M、6mL)で酸性にし、酢酸エチルで抽出する。混合抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣をジエチルエーテルと研和し、濾別し、乾燥させて、標題化合物を得る。LC(方法1):tR=0.87分、質量スペクトル(ESI+):m/z=208[M+H]+
【0140】
中間体28
N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド
【化57】
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標題化合物を、中間体1において記載した手順に類似の手順に従って、4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から調製する。BOC基の切断を、トリフルオロ酢酸を使用してジクロロメタン中で行う。LC(方法14):tR=0.98分、質量スペクトル(ESI+):m/z=330[M+H]+
【0141】
中間体29
1−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−オン
【化58】
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標題化合物を、中間体5において記載した手順に類似の手順に従って、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボニトリルおよびN−ヒドロキシ−ブチルアミジンから調製する。LC(方法13):tR=1.16分、質量スペクトル(ESI+):m/z=254[M+H]+
【0142】
中間体30
1−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−オン
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体6において記載した手順に類似の手順に従って、8−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカンから調製する。LC(方法13):tR=0.96分、質量スペクトル(ESI+):m/z=210[M+H]+
【0143】
中間体31
シクロプロピル−[1−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン
【化60】
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標題化合物を、中間体7において記載した手順に類似の手順に従って、1−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−オンおよびシクロプロピルアミンから塩酸塩として調製する。LC(方法13):tR=0.79分、質量スペクトル(ESI+):m/z=251[M+H]+
【0144】
中間体32
1−(5−メチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−オン
【化61】
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ジクロロメタン(20mL)中、1−(5−メチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−オール(500mg)およびデス−マーチンペルヨージナン(1.30g)の混合物を、室温で4時間撹拌する。Na223水溶液およびNaHCO3溶液を添加し、有機相を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣を少量のメタノールと研和する。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、標題化合物を得る。LC(方法1):tR=0.56分、質量スペクトル(ESI+):m/z=192[M+H]+
【0145】
中間体33
シクロプロピル−[1−(5−メチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン
【化62】
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標題化合物を、中間体7において記載した手順に類似の手順に従って、1−(5−メチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−オンおよびシクロプロピルアミンから調製する。LC(方法1):tR=0.68分、質量スペクトル(ESI+):m/z=233[M+H]+
【0146】
中間体34
8−(3−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン
【化63】
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標題化合物を、中間体5において記載した手順に類似の手順に従って、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボニトリルおよびN−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピオンアミジンから調製する。LC(方法14):tR=1.53分、質量スペクトル(ESI+):m/z=268[M+H]+
【0147】
中間体35
1−(3−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−オン
【化64】
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標題化合物を、中間体6において記載した手順に類似の手順に従って、8−(3−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカンから調製する。LC(方法14):tR=1.31分、質量スペクトル(ESI+):m/z=224[M+H]+
【0148】
中間体36
[1−(3−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミン
【化65】
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標題化合物を、中間体7において記載した手順に類似の手順に従って、1−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−オンおよびシクロプロピルアミンから塩酸塩として得る。LC(方法14):tR=0.95分、質量スペクトル(ESI+):m/z=265[M+H]+
【0149】
中間体37
1−(5−エチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−オール
【化66】
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イソプロパノール(15mL)中、2−ブロモ−5−エチル−ピラジン(1.66g)および4−ヒドロキシ−ピペリジン(2.24g)の混合物を、オートクレーブ内で150℃にして終夜加熱する。室温に冷却した後、溶媒を減圧下で蒸発させ、水およびジクロロメタンを添加する。水相をジクロロメタンで抽出し、混合有機相をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、標題化合物を得る。LC(方法1):tR=0.66分、質量スペクトル(ESI+):m/z=208[M+H]+
【0150】
中間体38
1−(5−エチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−オン
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体32において記載した手順に類似の手順に従って、1−(5−エチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−オールから調製する。LC(方法1):tR=0.73分、質量スペクトル(ESI+):m/z=206[M+H]+
【0151】
中間体39
シクロプロピル−[1−(5−エチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体7において記載した手順に類似の手順に従って、1−(5−エチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−オンおよびシクロプロピルアミンから調製する。LC(方法1):tR=0.65分、質量スペクトル(ESI+):m/z=247[M+H]+
【0152】
中間体40
5−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル)−オキサゾール
【化69】
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標題化合物を、中間体27において記載した手順に類似の手順に従って、5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ヨード−ベンゼンおよび5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−トリイソプロピルシラニル−オキサゾールから調製する。LC(方法1):tR=1.18分、質量スペクトル(ESI+):m/z=260[M+H]+
【0153】
中間体41
3,5−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸メチルエステル
【化70】
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メタノール(4mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中、5−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル)−オキサゾール(280mg)、1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン(60mg)、酢酸パラジウム(24mg)およびトリエチルアミン(225μL)の混合物を、オートクレーブ内で70℃において終夜、一酸化炭素と反応させる。室温に冷却した後、触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮する。残渣を酢酸エチルに溶解し、塩酸(1M)、水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物を、次のステップでさらなる精製なしに使用する。LC(方法1):tR=1.07分、質量スペクトル(ESI+):m/z=240[M+H]+
【0154】
中間体42
3,5−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体12において記載した手順に類似の手順に従って、3,5−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸メチルエステルから調製する。LC(方法1):tR=0.90分、質量スペクトル(ESI+):m/z=226[M+H]+
【0155】
中間体43
1−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−オール
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体37において記載した手順に類似の手順に従って、2−クロロ−5−メチル−ピリミジンおよび4−ヒドロキシ−ピペリジンから調製する。LC(方法1):tR=0.48分、質量スペクトル(ESI+):m/z=194[M+H]+
【0156】
中間体44
1−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−オン
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体32において記載した手順に類似の手順に従って、1−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−オールから調製する。LC(方法1):tR=0.54分、質量スペクトル(ESI+):m/z=192[M+H]+
【0157】
中間体45
シクロプロピル−[1−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体7において記載した手順に類似の手順に従って、1−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−オンおよびシクロプロピルアミンから調製する。LC(方法1):tR=0.55分、質量スペクトル(ESI+):m/z=233[M+H]+
【0158】
中間体46
4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
4−フルオロ安息香酸エチル(1.68g)のN−メチル−ピロリジノン(10mL)溶液に、2−メチル−イミダゾール(2.85g)およびK2CO3(1.5g)を添加し、混合物を、マイクロ波オーブン内で、190℃で30分間加熱する。室温に冷却した後、水および酢酸エチルを添加し、有機層を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(メタノール/ジクロロメタン0:1→1:9)、エステルを得る。エステルをメタノール(50mL)に溶解し、4MのNaOH水溶液(3mL)を添加する。混合物を室温で1時間撹拌する。混合物を6MのHCl水溶液で中和し、濃縮し、次に6MのHCl水溶液でpH2の酸性にする。沈殿物を濾別し、少量の水で洗浄し、吸引により乾燥させて、酸を得る。
【0159】
中間体47
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−安息香酸
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
4−フルオロ−安息香酸エチル(1.68g)のN−メチル−ピロリジノン(10mL)溶液に、1,2,4−トリアゾール(2.5g)およびK2CO3(1.5g)を添加し、混合物を、マイクロ波オーブン内で、190℃で30分間加熱する。室温に冷却した後、混合物を2MのHCl水溶液で酸性にし、沈殿物を濾別し、少量の水およびメタノール/ジクロロメタンで洗浄し、吸引により乾燥させて、酸を得る。
【0160】
中間体48
4−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−安息香酸
【化77】
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4−シアノ−フェニル−ヒドラジン(1.5g)およびN−[(ジメチルアミノ)メチレン]−アセトアミド[米国特許出願公開第2007/0111984号の手順によって、アセトアミドおよびN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールから生成する(1.0g)]および酢酸(3mL)の混合物を、マイクロ波オーブン内で、90℃で30分間加熱する。冷却し濃縮した後、残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチル/ヘキサン0:1→1:0)、エステルを得る。エステルをメタノール(30mL)に溶解し、4MのNaOH水溶液(5mL)を添加し、溶液を65℃で20時間加熱する。混合物を6MのHCl水溶液で中和し、濃縮し、次に6MのHCl水溶液でpH2の酸性にする。沈殿物を濾別し、水で洗浄し、吸引により乾燥させて、標題化合物を得る。
【0161】
中間体49
3−フルオロ−4−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−安息香酸
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0162】
3,4−ジフルオロベンゾニトリル(1.5g)をヒドラジン(8mL)と室温で混合する。ニトリルをゆっくり溶解させると、強い発熱反応が生じる。約30分後、白色固体が形成され、反応が終了する。固体生成物を濾別し、水で洗浄し、吸引により乾燥させて、ヒドラジンを固体として得る。ヒドラジンを酢酸(6mL)に溶解し、N−[(ジメチルアミノ)メチレン]アセトアミド[米国特許出願公開第2007/0111984号の手順によって、アセトアミドおよびN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールから生成する(1.0g)]を添加し、溶液を、マイクロ波オーブン内で、90℃で30分間加熱する。冷却し濃縮した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチル/ヘキサン0:1→1:0)、トリアゾールを得る。トリアゾールをメタノール(10mL)に溶解し、4MのNaOH水溶液(2mL)を添加し、溶液を65℃で16時間加熱する。混合物を6MのHCl水溶液で中和し、濃縮し、次に6MのHCl水溶液でpH2の酸性にする。沈殿物を濾別し、水で洗浄し、吸引により乾燥させて、標題化合物を得る。
【0163】
中間体50
3−フルオロ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−安息香酸
【化79】
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3,4−ジフルオロ−安息香酸エチル(1.5g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)溶液に、1,2,4−トリアゾール(1.1g)およびK2CO3(2.3g)を添加し、混合物を、マイクロ波オーブン内で、150℃で30分間加熱する。室温に冷却した後、水および酢酸エチルを添加し、有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮する。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製する(酢酸エチル/ヘキサン0:1→1:0)。エステルをメタノール(30mL)に溶解し、4MのNaOH水溶液(3mL)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌する。混合物を6MのHCl水溶液で中和し、濃縮し、次に6MのHCl水溶液で酸性にする。沈殿物を濾別し、少量の水で洗浄し、吸引により乾燥させて、標題化合物を得る。
【0164】
中間体51
3−フルオロ−4−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−安息香酸
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
3,4−ジフルオロ安息香酸エチル(1.5g)のN,N−ジメチルホルムアミド(dimethylformaide)(12mL)溶液に、2−メチルイミダゾール(1.3g)およびK2CO3(2.2g)を添加し、混合物を、マイクロ波オーブン内で、140℃で1時間加熱する。室温に冷却した後、水および酢酸エチルを添加し、有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮する。残渣を、クロマトグラフィーによって精製する(酢酸エチル/ヘキサン0:1→1:0)。エステルをメタノール(30mL)に溶解し、4MのNaOH水溶液(3mL)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌する。混合物を6MのHCl水溶液で中和し、濃縮し、次に6MのHCl水溶液で酸性にする。沈殿物を濾別し、少量の水で洗浄し、吸引により乾燥させて、標題化合物を得る。
【0165】
中間体52
4−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)−安息香酸
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
4−アミノ安息香酸エチル(1.65g)の酢酸(20mL)溶液に、オルトギ酸トリエチル(8mL)およびナトリウムアジド(1.17g)を添加し、溶液を4時間加熱還流させる。冷却し、減圧下で酢酸を除去した後、水およびジクロロメタンを添加し、有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮する。粗生成物であるエステルをメタノール(30mL)に溶解し、4MのNaOH水溶液(3mL)を添加し、溶液を室温で2時間撹拌する。混合物を6MのHCl水溶液で中和し、濃縮し、次に6MのHCl水溶液で酸性にする。沈殿物を濾別し、水で洗浄し、吸引により乾燥させて、標題化合物を得る。
【0166】
中間体53
3−フルオロ−4−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)−安息香酸
【化82】
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標題化合物を、中間体52について記載した手順に類似の手順に従って、4−アミノ−3−フルオロ−安息香酸エチルから調製する。
【0167】
中間体54
4−(5−メチル−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)−安息香酸
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
4−アミノ−安息香酸エチル(1.65g)のジクロロメタン(10mL)およびピリジン(3mL)溶液に、無水酢酸(2g)を添加し、溶液を終夜室温で撹拌する。水を添加し、有機層を分離し、飽和CuSO4水溶液および水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮する。中間体をアセトニトリル(30mL)に溶解し、ナトリウムアジド(6g)およびSiCl4(6mL)を添加し、混合物を終夜室温で撹拌する。反応物を、氷/NaHCO3の混合物にゆっくり添加することによってクエンチし、混合物を酢酸エチルで抽出する。混合有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濃縮する。粗生成物であるエステルをメタノール(30mL)に溶解し、4MのNaOH水溶液(3mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌する。混合物を6MのHCl水溶液で中和し、濃縮し、次に6MのHCl水溶液で酸性にする。沈殿物を濾別し、水で洗浄し、吸引により乾燥させて、標題化合物を得る。
【0168】
中間体55
3−フルオロ−4−(5−メチル−1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)−安息香酸
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体54について記載した手順に類似の手順に従って、4−アミノ−3−フルオロ−安息香酸エチルから調製する。
【0169】
中間体56
4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニトリル
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(20ml)に溶解した4−ヒドロキシピペリジン(10g)を、NaHCO3(16.6g)のH2O(10ml)溶液に0℃で滴下添加する。混合物を0℃で30分間撹拌し、次に3Mの臭化シアン(36.3ml)を添加する。混合物を0℃で30分間撹拌し、次に室温で12時間撹拌する。混合物をジクロロメタンで抽出する。混合有機層をブライン(15ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮する。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチル/ヘキサン0:1→1:0)、標題化合物を得る。
【0170】
中間体57
N−ヒドロキシ−2−メチルプロパンイミドアミド
【化86】
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封止管内で混合したイソブチロニトリル(5ml)およびH2O中50%ヒドロキシルアミン(15ml)を、80℃に4時間加熱する。混合物を濃縮し、高真空下で終夜乾燥させて、粗生成物である標題化合物を得、それをさらなる精製なしに使用する。
【0171】
中間体58
1−[3−(プロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ピペリジン−4−オール
【化87】
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4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニトリル(3.0g)およびN−ヒドロキシ−2−メチルプロパンイミドアミド(2.9g)を、酢酸エチルに溶解し(20ml)、Et2O中1MのZnCl2(29ml)を添加する。沈殿物が形成されるので、溶媒をデカントにより除去する。追加のEt2O(20ml)を添加して沈殿物を洗浄し、再度デカントにより除去する。エタノール(20ml)を添加した後、濃縮HCl水溶液(7.5ml)を添加し、混合物を100℃にして3.5時間加熱する。混合物を濃縮し、H2O(5ml)に再溶解し、濃縮NaHCO3水溶液を添加することによって塩基性にする。水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、混合有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチル/ヘキサン0:1→1:0)、標題化合物を得る。
【0172】
中間体59
1−[3−(プロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ピペリジン−4−オン
【化88】
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1−[3−(プロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ピペリジン−4−オール(0.5g)をジクロロメタン(75mL)に溶解し、4A分子ふるい(4g)を添加した後、N−メチルモルホリン−N−オキシド(1.52g)および過ルテニウム酸(perrhutenate)テトラプロピルアンモニウム(0.018g)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌する。反応物を、セライトを介して濾過し、濾液を水(2×50mL)で洗浄する。混合水層をジクロロメタン(100mL)で抽出する。有機層を混合し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して暗色液体とし、これを静置して結晶化させて、標題化合物を得る。
【0173】
中間体60
8−(5−クロロピリミジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン
【化89】
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1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(2.39g)を、ガラス製の圧力反応容器内で、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)、1,4−ジオキサン(75mL)およびトリエチルアミン(6.7mL)中、2,5−ジクロロピリミジン(2.44g)と混合する。混合物を、120℃で16時間、撹拌下で加熱する。室温に冷却した後、溶液を濃縮し、ジクロロメタン(100mL)と水(100mL)に分離させる。水層をジクロロメタン(100mL)で抽出する。ジクロロメタン層を混合し、水(2×100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物を得る。
【0174】
中間体61
8−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン
【化90】
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1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(1.76g)、2−ブロモ−3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−ピリジン(2.95g)、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)、1,4−ジオキサン(75mL)およびトリエチルアミン(5.07ml)の混合物を、密封容器内で、120℃で1時間撹拌する。室温に冷却した後、混合物を濃縮し、酢酸エチル(100mL)と水(100mL)に分離させる。水層を酢酸エチル(100mL)で抽出し、混合有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物を得る。
中間体62
8−(5−エチルピリミジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン
【化91】
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標題化合物を、中間体61について記載した手順に類似の手順に従って、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンおよび2−クロロ−5−エチル−ピリミジンから調製する。
【0175】
中間体63
1−(5−クロロピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オン
【化92】
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8−(5−クロロピリミジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(4.2g)の6MのHCl水溶液(50mL)溶液を、室温で60時間撹拌する。溶液を氷浴で冷却し、4MのNaOH水溶液(90mL)を数回に分けて添加して、溶液を強塩基性(pH約14)にする。混合物をジクロロメタン(2×200mL)で抽出し、混合有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物を得る。
【0176】
中間体64
1−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−オン
【化93】
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標題化合物を、中間体63について記載した手順に類似の手順に従って、8−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンから調製する。
【0177】
中間体65
1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オン
【化94】
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標題化合物を、中間体63について記載した手順に類似の手順に従って、(8−(5−エチルピリミジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンから調製する。
【0178】
中間体66
[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミン
【化95】
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1−(5−クロロピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オン(1.5g)を無水ジクロロメタン(25mL)に溶解し、シクロプロピルアミン(0.42g)を添加した後、氷酢酸(0.80mL)を添加する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.8g)を窒素雰囲気下で一度に添加し、得られた混合物を室温で17時間撹拌する。混合物をジクロロメタン(25mL)で希釈し、3MのHCl水溶液(75mLおよび50mL)で抽出する。混合HCl層を氷上で冷却し、混合物が強塩基性(pH約14)になるまで、4MのNaOH水溶液(100mL)を数回に分けて添加する。混合物をジクロロメタン(150mLおよび100mL)で抽出し、混合有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物を得る。
【0179】
中間体67
シクロプロピル−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミン
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体66について記載した手順に類似の手順に従って、1−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペリジン−4−オンおよびシクロプロピルアミンから調製する。
【0180】
中間体68
シクロプロピル−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン
【化97】
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標題化合物を、中間体66について記載した手順に類似の手順に従って、1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−オンおよびシクロプロピルアミンから調製する。
【0181】
中間体69
シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン
【化98】
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標題化合物を、中間体66について記載した手順に類似の手順に従って、1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−2−オンおよびシクロプロピルアミンから調製する。
【0182】
中間体70
(3S,4R)−4−シクロプロピルアミノ−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(異性体1)および(3R,4S)−4−シクロプロピルアミノ−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(異性体2)
【化99】
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3−フルオロ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(10.0g)およびシクロプロピルアミン(2.5g)のジクロロメタン(100mL)溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(10.1g)および氷酢酸(5.0g)を添加する。混合物を室温で20時間撹拌する。pH10に達するように2NのNaOH水溶液(60mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出する。混合有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ジクロロメタン/メタノール9:1)、標題化合物を異性体の混合物として得る。キラルSFC分離(UV検出器を備えたBerger/Thar/Waters Multi−gram II分取SFC系、カラム:Chiral Technologies Chiralcel AD−H、5um、21×250mm、勾配:65mL/分、10%エタノールと0.5%ジメチル−エチルアミン)によって、異性体1(第1の溶出)および異性体2(第2の溶出)として任意に割り当てられる未知の絶対立体配置を有する、分離されたシス異性体を得る。
【0183】
中間体71
シクロプロピル−[(3S,4R)−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(絶対配置は任意に割り当てられる)
【化100】
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(3S,4R)−4−シクロプロピルアミノ−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(中間体70の異性体1、3g)を、テトラヒドロフラン/水1:1(100mL)に溶解する。NaOH(800mg)を添加した後、ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.6g)を添加し、混合物を、終夜室温で急速に撹拌する。混合物を加熱還流させ、追加のジ−tert−ブチルジカーボネートを、数回に分けて2日間かけて添加する(3×2.6g)。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濃縮する。残渣を、シリカゲルクロマトグラフにかけて(酢酸エチル/ヘキサン)、中間体を得る。中間体を酢酸エチルに溶解し(30mL)、10%Pd/C(200mg)を添加し、混合物を、H2雰囲気下(1バール)で、室温で2時間撹拌する。混合物をセライトで濾過し、濃縮して標題化合物を得る。
【0184】
中間体72
シクロプロピル−[(3R,4S)−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(絶対配置は任意に割り当てられる)
【化101】
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標題化合物を、中間体71について記載した手順に類似の手順に従って、(3R,4S)−4−シクロプロピルアミノ−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(中間体70の異性体2)から調製する。
【0185】
中間体73
(3S,4R)−シクロプロピル−(3−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミン(絶対配置は任意に割り当てられる)
【化102】
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シクロプロピル−[(3S,4R)−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(100mg)、2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン(141mg)およびトリエチルアミン(78mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液を、マイクロ波反応器内で、130℃で3時間加熱する。残渣を濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチル/ヘキサン0:1→3:7)、tert−ブトキシカルボニルで保護された生成物を得る。保護された生成物をジクロロメタン(3mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を添加し、溶液を室温で1時間撹拌する。濃縮した後、ジクロロメタン(3mL)および2MのNaOH水溶液(2mL)を添加し、有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、濃縮して標題化合物を得る。
【0186】
中間体74
(3R,4S)−シクロプロピル−(3−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミン(絶対配置は任意に割り当てられる)
【0187】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体73について記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[(3R,4S)−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジンから調製する。
【0188】
中間体75
(3S,4R)−シクロプロピル−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル]−アミン(絶対配置は任意に割り当てられる)
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体73について記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[(3S,4R)−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび2−クロロ−5−エチル−ピリミジンから調製する。
【0189】
中間体76
(3R,4S)−シクロプロピル−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル]−アミン(絶対配置は任意に割り当てられる)
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、中間体73について記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[(3R,4S)−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび2−クロロ−5−エチル−ピリミジンから調製する。
【0190】
(例1)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化106】
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テトラヒドロフラン中塩化亜鉛の0.5M溶液(5.20mL)を、酢酸エチル(25mL)中、N−ヒドロキシ−イソブチルアミジン(266mg)およびN−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド(600mg)の混合物に室温で滴下添加する。反応混合物を50℃で3時間撹拌し、室温に冷却する。沈殿物を濾別し、エタノール(10mL)および氷酢酸(5mL)の混合物中、100℃にして2時間加熱する。溶媒を蒸発させ、残渣を、シリカゲルクロマトグラフにかけて[酢酸エチル/シクロヘキサン/メタノール9:9:2]、標題化合物を得る。LC(方法6):tR=1.66分、質量スペクトル(ESI+):m/z=422[M+H]+
【0191】
(例2)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−イソブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−3−メチル−ブチルアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.76分、質量スペクトル(ESI+):m/z=436[M+H]+
【0192】
(例3)
N−[1−(3−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピオンアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.68分、質量スペクトル(ESI+):m/z=436[M+H]+
【0193】
(例4)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−メトキシメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−2−メトキシ−アセトアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.61分、質量スペクトル(ESI+):m/z=424[M+H]+
【0194】
(例5)
N−シクロプロピル−N−{1−[3−(4−ヨード−フェニル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化110】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンズアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.88分、質量スペクトル(ESI+):m/z=582[M+H]+
【0195】
(例6)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−ベンズアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.85分、質量スペクトル(ESI+):m/z=456[M+H]+
【0196】
(例7)
N−[1−(3−ベンジル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化112】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−2−フェニル−アセトアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.69分、質量スペクトル(ESI+):m/z=470[M+H]+
【0197】
(例8)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化113】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−ブチルアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.15分、質量スペクトル(ESI+):m/z=422[M+H]+
【0198】
(例9)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(3−ピリジン−4−イル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化114】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−イソニコチンアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.51分、質量スペクトル(ESI+):m/z=457[M+H]+
【0199】
(例10)
N−シクロプロピル−N−{1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化115】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよび4−フルオロ−N−ヒドロキシ−ベンズアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.87分、質量スペクトル(ESI+):m/z=474[M+H]+
【0200】
(例11)
N−{1−[3−(3−ブロモ−フェニル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化116】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよび3−ブロモ−N−ヒドロキシ−ベンズアミジンから調製する。LC(方法6):tR=2.09分、質量スペクトル(ESI+):m/z=534/536(Br)[M+H]+
【0201】
(例12)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化117】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−プロピオンアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.56分、質量スペクトル(ESI+):m/z=408[M+H]+
【0202】
(例13)
N−[1−(3−アリル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化118】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−ブタ−3−エナミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.65分、質量スペクトル(ESI+):m/z=420[M+H]+
【0203】
(例14)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(3−チオフェン−3−イル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化119】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−チオフェン−3−カルボキサミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.78分、質量スペクトル(ESI+):m/z=462[M+H]+
【0204】
(例15)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(3−ピリジン−3−イル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化120】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−ニコチンアミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.57分、質量スペクトル(ESI+):m/z=457[M+H]+
【0205】
(例16)
N−シクロプロピル−N−{1−[3−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化121】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−2−メチル−チアゾール−4−カルボキサミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.64分、質量スペクトル(ESI+):m/z=477[M+H]+
【0206】
(例17)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−ピリジン−4−イル−ベンズアミド
【化122】
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2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(75mg)およびエチルジイソプロピルアミン(74μL)を、4−ピリジン−4−イル−安息香酸(42mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に室温で添加する。溶液を10分間撹拌した後、シクロプロピル−[1−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン(60mg)を添加する。得られた混合物を60℃で5時間撹拌し、室温に冷却し、減圧下で濃縮する。粗生成物をHPLCによって精製する(H2O/MeOH/TFA)。LC(方法6):tR=1.44分、質量スペクトル(ESI+):m/z=466[M+H]+
【0207】
(例18)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(3−ピリジン−2−イル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化123】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボキサミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.60分、質量スペクトル(ESI+):m/z=457[M+H]+
【0208】
(例19)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化124】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)および1,4−ジオキサン(1.5mL)中、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩化水素塩(52mg)、エチルジイソプロピルアミン(59mg)および2−クロロ−5−エチルピリミジン(21mg)の混合物を、終夜120℃で撹拌する。室温に冷却した後、溶媒を蒸発させ、残渣をHPLCによって精製して(H2O/MeOH/TFA)、標題化合物を得る。LC(方法9):tR=1.74分、質量スペクトル(ESI+):m/z=418[M+H]+
【0209】
(例20)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−ベンズアミド
【化125】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−ピリミジンから調製する。LC(方法5):tR=1.89分、質量スペクトル(ESI+):m/z=390[M+H]+
【0210】
(例21)
N−[1−(5−シアノ−ピリジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化126】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび6−クロロ−ニコチノニトリルから調製する。LC(方法9):tR=2.02分、質量スペクトル(ESI+):m/z=414[M+H]+
【0211】
(例22)
N−(1−ベンゾオキサゾール−2−イル−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化127】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−ベンゾオキサゾールから調製する。LC(方法9):tR=1.85分、質量スペクトル(ESI+):m/z=429[M+H]+
【0212】
(例23)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(5−プロピル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化128】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−5−プロピル−ピリミジンから調製する。LC(方法9):tR=1.86分、質量スペクトル(ESI+):m/z=432[M+H]+
【0213】
(例24)
N−{1−[5−(4−クロロ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−ピペリジン−4−イル}−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化129】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−5−(4−クロロ−フェニル)−ピリミジンから調製する。LC(方法9):tR=2.42分、質量スペクトル(ESI+):m/z=500/502(Cl)[M+H]+
【0214】
(例25)
N−[1−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化130】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび5−ブロモ−2−フルオロ−ピリミジンから調製する。LC(方法9):tR=2.32分、質量スペクトル(ESI+):m/z=468/470(Br)[M+H]+
【0215】
(例26)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−メトキシ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化131】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−5−メトキシ−ピリミジンから調製する。LC(方法9):tR=1.88分、質量スペクトル(ESI+):m/z=420[M+H]+
【0216】
(例27)
N−シクロプロピル−N−{1−[5−(4−メトキシ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−ピペリジン−4−イル}−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化132】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−5−(4−メトキシ−フェニル)−ピリミジンから調製する。LC(方法9):tR=2.33分、質量スペクトル(ESI+):m/z=496[M+H]+
【0217】
(例28)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−(1−ピリジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−ベンズアミド
【化133】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−フルオロ−ピリジンから調製する。LC(方法9):tR=1.46分、質量スペクトル(ESI+):m/z=389[M+H]+
【0218】
(例29)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化134】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジンから調製する。LC(方法5):tR=2.14分、質量スペクトル(ESI+):m/z=408[M+H]+
【0219】
(例30)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化135】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2,5−ジクロロ−ピリミジンから調製する。LC(方法5):tR=2.27分、質量スペクトル(ESI+):m/z=424/426(Cl)[M+H]+
【0220】
(例31)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジンから調製する。LC(方法5):tR=2.18分、質量スペクトル(ESI+):m/z=457[M+H]+
【0221】
(例32)
N−[1−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンから調製する。LC(方法10):tR=1.92分、質量スペクトル(ESI+):m/z=467/469(Br)[M+H]+
【0222】
(例33)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−5−フルオロ−ピリジンから調製する。LC(方法5):tR=1.79分、質量スペクトル(ESI+):m/z=407[M+H]+
【0223】
(例34)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−フルオロ−5−メチル−ピリジンから調製する。LC(方法5):tR=1.49分、質量スペクトル(ESI+):m/z=403[M+H]+
【0224】
(例35)
N−[1−(3−クロロ−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(30mL)中、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩化水素塩(696mg)、3,5−ジクロロ−1,2,4−チアジアゾール(372mg)およびトリエチルアミン(0.42mL)の混合物を、終夜室温で撹拌する。さらなるトリエチルアミン(0.40mL)を添加し、変換が終了するまで、混合物を撹拌する(1時間)。溶媒を一部蒸発させ、残渣を水と研和する。沈殿物を濾別し、ジクロロメタンで洗浄し、乾燥させて、標題化合物を得る。LC(方法5):tR=2.08分、質量スペクトル(ESI+):m/z=430/432(Cl)[M+H]+
【0225】
(例36)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−イソプロピルアミノ−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化141】
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N−メチル−2−ピロリジノン(1.50mL)中、N−[1−(3−クロロ−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド(43mg)およびイソプロピルアミン(0.50mL)の混合物を、120℃で2日間撹拌する。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を逆相HPLC(MeOH/H2O/NH4OH)により精製する。LC(方法5):tR=1.95分、質量スペクトル(ESI+):m/z=453[M+H]+
【0226】
(例37)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−イソプロポキシ−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
N−メチル−2−ピロリジノン(2.0mL)中、N−[1−(3−クロロ−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド(43mg)、イソプロパノール(2.0mL)および炭酸セシウム(98mg)の混合物を、125℃で3日間撹拌する。混合物をHPLC(MeOH/H2O/TFA)によって分離して、標題化合物を得る。LC(方法5):tR=2.14分、質量スペクトル(ESI+):m/z=454[M+H]+
【0227】
(例38)
ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸4−アミド4’−{シクロプロピル−[1−(3−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミド}
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸4−アミド4’−[(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−シクロプロピル−アミド]およびN−ヒドロキシ−プロピオンアミジンから調製する。LC(方法4):tR=1.73分、質量スペクトル(ESI+):m/z=460[M+H]+
【0228】
(例39)
ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸4’−アミド4−{シクロプロピル−[1−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミド}
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸4−アミド4’−[(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−シクロプロピル−アミド]およびN−ヒドロキシ−ベンズアミジンから調製する。LC(方法4):tR=1.93分、質量スペクトル(ESI+):m/z=508[M+H]+
【0229】
(例40)
N−{1−[3−(4−ブロモ−フェニル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよび4−ブロモ−N−ヒドロキシ−ベンズアミジンから調製する。LC(方法6):tR=2.08分、質量スペクトル(ESI+):m/z=534/536(Br)[M+H]+
【0230】
(例41)
N−シクロプロピル−4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−N−[1−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例17において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法11):tR=3.12分、質量スペクトル(ESI+):m/z=470[M+H]+
【0231】
(例42)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンズアミド
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンゾイルクロリド(89mg)を、ジクロロメタン(5mL)中、シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン(100mg)およびエチルジイソプロピルアミン(100μL)の混合物に少しずつ添加する。混合物を室温で1時間撹拌し、水および1MのHClで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣をジエチルエーテルと研和して、標題化合物を得る。LC(方法6):tR=1.83分、質量スペクトル(ESI+):m/z=436[M+H]+
【0232】
(例43)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンズアミド
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドトリフルオロ酢酸塩および2,5−ジクロロ−ピリミジンから調製する。LC(方法6):tR=1.92分、質量スペクトル(ESI+):m/z=438/440(Cl)[M+H]+
【0233】
(例44)
N−シクロプロピル−N−{1−[3−(4−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび5−クロロ−3−(4−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]オキサジアゾールから調製する。LC(方法6):tR=1.92分、質量スペクトル(ESI+):m/z=486[M+H]+
【0234】
(例45)
5−{4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−イル}−[1,2,4]オキサジアゾール−3−カルボン酸エチルエステル
【化150】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびヒドロキシアミノ−イミノ−酢酸エチルエステルから調製する。LC(方法3):tR=1.77分、質量スペクトル(ESI+):m/z=452[M+H]+
【0235】
(例46)
N−シクロプロピル−N−{1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【0236】
【化151】
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トルエン中、臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.20mL)を、氷浴中で冷やした、分子ふるい3Å(500mg)を含有する5−{4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−イル}−[1,2,4]オキサジアゾール−3−カルボン酸エチルエステル(230mg)のテトラヒドロフラン溶液に、アルゴン雰囲気下で添加する。反応混合物を室温で2時間撹拌し、NH4Cl水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出する。有機相をブラインで洗浄し、減圧下で濃縮する。残渣を、シリカゲルクロマトグラフにかけて(ジクロロメタン/メタノール97:3)、標題化合物を得る。LC(方法12):tR=1.23分、質量スペクトル(ESI+):m/z=438[M+H]+
【0237】
(例47)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化152】
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テトラヒドロフラン(5mL)中、N−シクロプロピル−N−[1−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド(220mg)、ベンゾイルクロリド(70μL)およびトリエチルアミン(250μL)の混合物を、室温で30分間撹拌した後、80℃にして15時間加熱する。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフにかけて(ジクロロメタン/メタノール93:7)、標題化合物を得る。LC(方法3):tR=2.09分、質量スペクトル(ESI+):m/z=456[M+H]+
【0238】
(例48)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化153】
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標題化合物を、例47において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−N−[1−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびプロピオニルクロリドから調製する。LC(方法3):tR=1.83分、質量スペクトル(ESI+):m/z=408[M+H]+
【0239】
(例49)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例47において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−N−[1−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびプロピオニルクロリドから調製する。LC(方法3):tR=1.92分、質量スペクトル(ESI+):m/z=422[M+H]+
【0240】
(例50)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(5−ピラジン−2−イル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化155】
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標題化合物を、例47において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−N−[1−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびピラジン−2−カルボニルクロリドから調製する。LC(方法2):tR=1.15分、質量スペクトル(ESI+):m/z=458[M+H]+
【0241】
(例51)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−シクロプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化156】
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標題化合物を、例47において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−N−[1−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびシクロプロパンカルボニルクロリドから調製する。LC(方法2):tR=1.20分、質量スペクトル(ESI+):m/z=420[M+H]+
【0242】
(例52)
N−[1−(5−シクロブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化157】
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標題化合物を、例47において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−N−[1−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびシクロブタンカルボニルクロリドから調製する。LC(方法2):tR=1.27分、質量スペクトル(ESI+):m/z=434[M+H]+
【0243】
(例53)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−3−メチル−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化158】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−N−(3−メチル−ピペリジン−4−イル)−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−5−エチル−ピリミジンから調製する。LC(方法3):tR=1.83分、質量スペクトル(ESI+):m/z=432[M+H]+
【0244】
(例54)
N−シクロプロピル−N−[3−メチル−1−(3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化159】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−N−(3−メチル−ピペリジン−4−イル)−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよび5−クロロ−3−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾールから調製する。LC(方法3):tR=2.01分、質量スペクトル(ESI+):m/z=470[M+H]+
【0245】
(例55)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−{1−[3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−ベンズアミド
【化160】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アセトアミジンから調製する。LC(方法1):tR=1.13分、質量スペクトル(ESI+):m/z=478[M+H]+
【0246】
(例56)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−{1−[3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−ベンズアミド
【化161】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボキサミジンから調製する。LC(方法1):tR=1.10分、質量スペクトル(ESI+):m/z=464[M+H]+
【0247】
(例57)
N−[1−(3−ブタ−3−エニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化162】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびN−ヒドロキシ−ペンタ−4−エナミジンから調製する。LC(方法1):tR=1.19分、質量スペクトル(ESI+):m/z=434[M+H]+
【0248】
(例58)
N−シクロプロピル−N−{1−[3−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化163】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよび3,N−ジヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピオンアミジンから調製する。LC(方法1):tR=1.08分、質量スペクトル(ESI+):m/z=452[M+H]+
【0249】
(例59)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(5−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化164】
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標題化合物を、例47において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−N−[1−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよびブチリルクロリドから調製する。LC(方法8):tR=1.33分、質量スペクトル(ESI+):m/z=422[M+H]+
【0250】
(例60)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−{1−[3−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}−ベンズアミド
【化165】
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標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミドおよび4,4,4−トリフルオロ−N−ヒドロキシ−ブチルアミジンから調製する。LC(方法8):tR=1.30分、質量スペクトル(ESI+):m/z=476[M+H]+
【0251】
(例61)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−メチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化166】
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N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド(600mg)、2−クロロ−5−メチル−ピラジン(100mg)および炭酸セシウム(300mg)の混合物を、80℃で3日間撹拌する。室温に冷却した後、酢酸エチルおよび水を添加する。有機相を分離し、水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣を、シリカゲルクロマトグラフにかけて(酢酸エチル/メタノール7:3)、標題化合物を得る。LC(方法1):tR=1.08分、質量スペクトル(ESI+):m/z=404[M+H]+
【0252】
(例62)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−{1−[3−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ピペリジン−4−イル}ベンズアミド
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例1において記載した手順に類似の手順に従って、N−(1−シアノ−ピペリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド3,3,3−トリフルオロ−N−ヒドロキシ−プロピオンアミジンから調製する。LC(方法13):tR=1.31分、質量スペクトル(ESI+):m/z=462[M+H]+
【0253】
(例63)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび2−クロロ−5−エチル−ピリミジンから調製する。LC(方法1):tR=1.16分、質量スペクトル(ESI+):m/z=436[M+H]+
【0254】
(例64)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例17において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から調製する。LC(方法1):tR=1.20分、質量スペクトル(ESI+):m/z=440[M+H]+
【0255】
(例65)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例17において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミン塩酸塩および3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から調製する。LC(方法1):tR=1.20分、質量スペクトル(ESI+):m/z=440[M+H]+
【0256】
(例66)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−[1−(5−メチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例17において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(5−メチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から調製する。LC(方法1):tR=1.20分、質量スペクトル(ESI+):m/z=422[M+H]+
【0257】
(例67)
N−[1−(3−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例17において記載した手順に類似の手順に従って、[1−(3−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミンおよび3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から調製する。LC(方法1):tR=1.26分、質量スペクトル(ESI+):m/z=454[M+H]+
【0258】
(例68)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例17において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(5−エチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から調製する。LC(方法1):tR=1.18分、質量スペクトル(ESI+):m/z=436[M+H]+
【0259】
(例69)
N−シクロプロピル−3,5−ジフルオロ−N−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例17において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3,5−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から調製する。LC(方法1):tR=1.19分、質量スペクトル(ESI+):m/z=458[M+H]+
【0260】
(例70)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−[1−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例17において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から調製する。LC(方法1):tR=1.10分、質量スペクトル(ESI+):m/z=422[M+H]+
【0261】
(例71)
N−(5’−ブロモ−3’−フルオロ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例61において記載した手順に類似の手順に従って、K2CO3を塩基として使用し、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび5−ブロモ−2,3−ジフルオロ−ピリジンから調製する。LC(方法1):tR=1.35分、質量スペクトル(ESI+):m/z=507[M+Na]+
【0262】
(例72)
N−シクロプロピル−N−[1−(6−シクロプロピル−ピリダジン−3−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、K2CO3の存在下で、N−メチルピロリジノン中、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよび3−クロロ−6−シクロプロピル−ピリダジンを、マイクロ波容器中200℃で反応させることによって調製する。LC(方法15):tR=1.26分、質量スペクトル(ESI+):m/z=430[M+H]+
【0263】
(例73)
N−シクロプロピル−N−(3’−フルオロ−5’−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン(3mL)中、N−(5’−ブロモ−3’−フルオロ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド(170mg)、メチルボロン酸(126mg)、Na2CO3溶液(2M、385μL)およびPd(PPh)4(20mg)の混合物を、アルゴン雰囲気下で80℃において終夜撹拌する。変換が終了するまで翌日にわたって、さらなるメチルボロン酸(それぞれ42mg)を3回に分けて、ならびにPdCl2[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]*CH2Cl2錯体(14mg)を逐次的に添加する。反応混合物を、酸化アルミニウムのパッドを介して濾過し、ジオキサンで洗浄する。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製する。LC(方法1):tR=1.15分、質量スペクトル(ESI+):m/z=421[M+H]+
【0264】
(例74)
N−シクロプロピル−N−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2,3−ジフルオロ−5−トリフルオロメチル−ピリジンから調製する。LC(方法16):tR=0.56分、質量スペクトル(ESI+):m/z=475[M+H]+
【0265】
(例75)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(5−プロポキシ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2−クロロ−5−プロポキシ−ピリミジンから調製する。LC(方法16):tR=0.49分、質量スペクトル(ESI+):m/z=448[M+H]+
【0266】
(例76)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エトキシ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2−クロロ−5−エトキシ−ピリミジンから調製する。LC(方法16):tR=0.46分、質量スペクトル(ESI+):m/z=434[M+H]+
【0267】
(例77)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2−クロロ−5−イソプロポキシ−ピリミジンから調製する。LC(方法16):tR=0.48分、質量スペクトル(ESI+):m/z=448[M+H]+
【0268】
(例78)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−シクロプロピル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化183】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2−ブロモ−5−シクロプロピル−ピラジンから調製する。LC(方法16):tR=0.46分、質量スペクトル(ESI+):m/z=430[M+H]+
【0269】
(例79)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(5−フェニル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化184】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2−クロロ−5−フェニル−[1,3,4]チアジアゾールから調製する。LC(方法16):tR=0.49分、質量スペクトル(ESI+):m/z=472[M+H]+
【0270】
(例80)
N−(5’−クロロ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化185】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2,5−ジクロロ−ピリジンから調製する。LC(方法16):tR=0.43分、質量スペクトル(ESI+):m/z=423[M+H]+
【0271】
(例81)
5−{4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−イル}−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル
【化186】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステルから調製する。LC(方法16):tR=0.44分、質量スペクトル(ESI+):m/z=448[M+H]+
【0272】
(例82)
N−シクロプロピル−N−[1−(3,6−ジメチル−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および3−クロロ−2,5−ジメチル−ピラジンから調製する。LC(方法16):tR=0.44分、質量スペクトル(ESI+):m/z=418[M+H]+
【0273】
(例83)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−ヨード−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化188】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2−ブロモ−5−ヨード−ピラジンから調製する。LC(方法16):tR=0.51分、質量スペクトル(ESI+):m/z=516[M+H]+
【0274】
(例84)
2−{4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−イル}−ピリミジン−5−カルボン酸メチルエステル
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2−クロロ−ピリミジン−5−カルボン酸メチルエステルから調製する。LC(方法16):tR=0.48分、質量スペクトル(ESI+):m/z=448[M+H]+
【0275】
(例85)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−(1−ピラジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−ベンズアミド
【化190】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2−フルオロ−ピラジンから調製する。LC(方法16):tR=0.43分、質量スペクトル(ESI+):m/z=390[M+H]+
【0276】
(例86)
N−[1−(5−シアノ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化191】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および5−クロロ−ピラジン−2−カルボニトリルから調製する。LC(方法16):tR=0.46分、質量スペクトル(ESI+):m/z=415[M+H]+
【0277】
(例87)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−[1−(5−トリフルオロメチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−ベンズアミド
【化192】
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標題化合物を、例19において記載した手順に類似の手順に従って、N−メチルピロリジノンを溶媒として使用して、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2−クロロ−5−トリフルオロメチル−[1,3,4]チアジアゾールから調製する。LC(方法17):tR=1.42分、質量スペクトル(ESI+):m/z=464[M+H]+
【0278】
(例88)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−シクロプロピル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化193】
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N−メチルピロリジノン(1.5mol)中、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩(35mg)、2−クロロ−5−シクロプロピル−ピリミジン(46mg)および2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−ペルヒドロ−1,3,2−ジアザホスホリン(82mg)の混合物を、70℃で終夜撹拌する。粗生成物を、分取HPLCによって精製して、標題化合物を得る。LC(方法18):tR=1.41分、質量スペクトル(ESI+):m/z=430[M+H]+
【0279】
(例89)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−オキサゾール−5−イル−ベンズアミド
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例88において記載した手順に類似の手順に従って、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド塩酸塩および2−クロロ−5−メチル−ピリミジンから調製する。LC(方法18):tR=1.30分、質量スペクトル(ESI+):m/z=404[M+H]+
【0280】
(例90)
N−シクロプロピル−N−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化195】
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N,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)中、ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBrOP、14mg)を、シクロプロピル−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミン(6mg)、4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸(6mg)およびトリエチルアミン(0.015mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)溶液に室温で添加する。溶液を2時間撹拌し、次に逆相クロマトグラフィーにかけて(HPLC、アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸)、純粋な標題化合物を得る。LC(方法19):tR=4.33分、質量スペクトル(ESI+):m/z=488[M+H]+
【0281】
(例91)
N−シクロプロピル−N−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンズアミド
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミンおよび4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.61分、質量スペクトル(ESI+):m/z=475[M+H]+
【0282】
(例92)
N−シクロプロピル−N−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミンおよび4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.54分、質量スペクトル(ESI+):m/z=489[M+H]+
【0283】
(例93)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミンおよび3−フルオロ−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.71分、質量スペクトル(ESI+):m/z=506[M+H]+
【0284】
(例94)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンズアミド
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミンおよび3−フルオロ−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.44分、質量スペクトル(ESI+):m/z=493[M+H]+
【0285】
(例95)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミンおよび3−フルオロ−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.64分、質量スペクトル(ESI+):m/z=507[M+H]+
【0286】
(例96)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.46分、質量スペクトル(ESI+):m/z=435[M+H]+
【0287】
(例97)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンズアミド
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.71分、質量スペクトル(ESI+):m/z=422[M+H]+
【0288】
(例98)
N−シクロプロピル−N−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.30分、質量スペクトル(ESI+):m/z=436[M+H]+
【0289】
(例99)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3−フルオロ−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.98分、質量スペクトル(ESI+):m/z=453[M+H]+
【0290】
(例100)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンズアミド
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3−フルオロ−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.84分、質量スペクトル(ESI+):m/z=440[M+H]+
【0291】
(例101)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3−フルオロ−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.84分、質量スペクトル(ESI+):m/z=454[M+H]+
【0292】
(例102)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.84分、質量スペクトル(ESI+):m/z=431[M+H]+
【0293】
(例103)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.77分、質量スペクトル(ESI+):m/z=432[M+H]+
【0294】
(例104)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−3−フルオロ−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3−フルオロ−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.81分、質量スペクトル(ESI+):m/z=449[M+H]+
【0295】
(例105)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−3−フルオロ−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンズアミド
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3−フルオロ−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.25分、質量スペクトル(ESI+):m/z=436[M+H]+
【0296】
(例106)
N−シクロプロピル−N−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−3−フルオロ−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例90において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−アミンおよび3−フルオロ−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.69分、質量スペクトル(ESI+):m/z=450[M+H]+
【0297】
(例107)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)中、1−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−3−エチル−カルボジイミド(EDC、12mg)を、[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミン(5mg)、4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸(6mg)、1−ヒドロキシ−ベンゾ−トリアゾール(3mg)およびトリエチルアミン(15μL)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)溶液に室温で添加する。溶液を18時間撹拌し、次に逆相クロマトグラフィーにかけて(HPLC、アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸)、純粋な標題化合物を得る。LC(方法19):tR=3.97分、質量スペクトル(ESI+):m/z=437[M+H]+
【0299】
(例108)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンズアミド
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミンおよび4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.86分、質量スペクトル(ESI+):m/z=424[M+H]+
【0300】
(例109)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミンおよび4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.79分、質量スペクトル(ESI+):m/z=438[M+H]+
【0301】
(例110)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−テトラゾール−1−イル−ベンズアミド
【化215】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミンおよび4−テトラゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.05分、質量スペクトル(ESI+):m/z=425[M+H]+
【0302】
(例111)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化216】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミンおよび4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.02分、質量スペクトル(ESI+):m/z=439[M+H]+
【0303】
(例112)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化217】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミンおよび3−フルオロ−4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.04分、質量スペクトル(ESI+):m/z=455[M+H]+
【0304】
(例113)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンズアミド
【化218】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミンおよび3−フルオロ−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.00分、質量スペクトル(ESI+):m/z=442[M+H]+
【0305】
(例114)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化219】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミンおよび3−フルオロ−4−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=3.90分、質量スペクトル(ESI+):m/z=456[M+H]+
【0306】
(例115)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−テトラゾール−1−イル−ベンズアミド
【化220】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミンおよび3−フルオロ−4−テトラゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.18分、質量スペクトル(ESI+):m/z=443[M+H]+
【0307】
(例116)
N−[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化221】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、[1−(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−シクロプロピル−アミンおよび3−フルオロ−4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.18分、質量スペクトル(ESI+):m/z=457[M+H]+
【0308】
(例117)
N−シクロプロピル−N−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−テトラゾール−1−イル−ベンズアミド
【化222】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミンおよび4−テトラゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.46分、質量スペクトル(ESI+):m/z=476[M+H]+
【0309】
(例118)
N−シクロプロピル−N−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化223】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミンおよび4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.41分、質量スペクトル(ESI+):m/z=490[M+H]+
【0310】
(例119)
N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアミド
【化224】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、シクロプロピル−(3’−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミンおよび3−フルオロ−4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.58分、質量スペクトル(ESI+):m/z=508[M+H]+
【0311】
(例120)
(3S,4R)−N−シクロプロピル−N−(3−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−ベンズアミド(絶対配置は任意に割り当てられる)
【0312】
【化225】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、(3S,4R)−シクロプロピル−(3−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミンおよび4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.26分、質量スペクトル(ESI+):m/z=490[M+H]+
【0313】
(例121)
(3S,4R)−N−シクロプロピル−3−フルオロ−N−(3−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−4−テトラゾール−1−イル−ベンズアミド(絶対配置は任意に割り当てられる)
【0314】
【化226】
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標題化合物を、例107において記載した手順に類似の手順に従って、(3S,4R)−シクロプロピル−(3−フルオロ−5’−トリフルオロメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−アミンおよび3−フルオロ−4−テトラゾール−1−イル−安息香酸から調製する。LC(方法19):tR=4.39分、質量スペクトル(ESI+):m/z=494[M+H]+
本発明は、更に以下の態様であり得る。
〔1〕式I
[化1]
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[式中、
1は、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族複素環からなる基R1−G1から選択され、前記芳香族複素環に第2の炭素環が縮合していてもよく、前記第2の炭素環は、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−N(RN)−、−C(=O)−、−S(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または第2の炭素環のそれぞれは、互いに独立に、LArから選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記芳香族複素環または前記第2の炭素環は、基R2で置換されていてもよく、
Nは、互いに独立に、H、C1-4−アルキル、C1-4−アルキル−C(=O)−およびC1-4−アルキル−S(=O)2−からなる基RN−G1から選択され、
Arは、フェニル環、テトラゾリル環ならびにN、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族複素環からなる基Ar−G1から選択され、前記フェニル環または芳香族複素環に第2の炭素環が縮合していてもよく、前記第2の炭素環は、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基は、−N(RN)−、−C(=O)−、−S(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環および/または第2の炭素環のそれぞれは、互いに独立に、LArから選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記フェニル環、テトラゾリル環、芳香族複素環または第2の炭素環は、基Tで置換されていてもよく、
Tは、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-6−アルキル−、C1-6−アルケニル−、C1-6−アルキニル−、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−O−、C3-6−シクロアルキル−O−、C1-6−アルキル−S−、HO−C(=O)−、C1-6−アルキル−O−C(=O)−、C1-4−アルキル−C(=O)−、C3-6−シクロアルキル−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−(RN)N−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−O−、アリール、アリール−O−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−O−からなる基T−G1から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル基は、F、Cl、CN、OH、C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-3−アルキル−O−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−S(=O)2−、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、アリールは、フェニルまたはナフチルを示し、
ヘテロアリールは、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族炭素環であり、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
ヘテロシクリルは、4〜7員の不飽和または飽和炭素環であり、1個もしくは2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、−C(=O)−、S、−S(=O)−もしくは−S(=O)2−によって置き換えられており、かつ/または−CH−基は、Nによって置き換えられており、
各アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
NT1は、H、C1-6−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−C(=O)−、C1-6−アルキル−S(=O)2、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる基RNT1−G1から選択され、
各アルキルおよびシクロアルキル基は、F、OH、CN、C1-4−アルキル、C1-4−アルキル−O−、RN2N、C1-4−アルキル−S(=O)2−、C3-6−シクロアルキル、ヘテロシクリル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
ヘテロシクリルは、C4-7−シクロアルキル環であり、1個または2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、C(=O)、S、S(=O)またはS(=O)2によって置き換えられており、
ヘテロシクリルは、F、C1-4−アルキル、RN2N、OHおよびC1-4−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
アリールは、フェニルまたはナフチルであり、
ヘテロアリールは、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族炭素環であり、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
アリール、フェニルおよびヘテロアリールは、1個または複数の置換基LArで置換されていてもよく、
NT2は、HおよびC1-6−アルキルからなる基RNT2−G1から選択され、あるいは
NT1およびRNT2は、連結して、C3-5−アルキレン基からなる基RNT1NT2−G1から選択される1個の基(1個または2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、C(=O)、S、S(=O)またはS(=O)2によって置き換えられている)(F、C1-4−アルキル、(RN2N、OHおよびC1-4−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)を形成し、
Arは、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-4−アルキル−、C1-4−アルキル−O−、(RN2N−C(=O)、(RN2N−およびC1-4−アルキル−S(=O)2−からなる基LAr−G1から選択され、各アルキル基は、F、Cl、CN、OHおよびC1-3−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
Pは、FおよびC1-3−アルキルからなる基LP−G1から選択され、アルキル基は、1個または複数のF原子で置換されていてもよく、
Qは、F、Cl、CN、OH、C1-4−アルキル、C3-7−シクロアルキル−、F2HC、F3C、C1-4−アルキル−O−、F2HC−O−、F3C−O−およびC3-7−シクロアルキル−O−からなる基LQ−G1から選択され、
2は、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-6−アルキル−、C1-6−アルケニル−、C1-6−アルキニル−、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−O−、C3-6−シクロアルキル−O−、C1-6−アルキル−S−、HO−C(=O)−、C1-6−アルキル−O−C(=O)−、C1-4−アルキル−C(=O)−、C3-6−シクロアルキル−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−(RN)N−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−O−、アリール、アリール−O−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−O−からなる基R2−G1から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル基は、F、Cl、CN、OH、C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-3−アルキル−O−、RNT1NT2N−、RNT1NT2N−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−S(=O)2−、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
アリールは、フェニルまたはナフチルを示し、
ヘテロアリールは、N、OおよびSから互いに独立に選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族炭素環であり、1個または複数のNH基のH原子は、RNによって置き換えられていてもよく、
ヘテロシクリルは、4〜7員の不飽和または飽和炭素環であり、1個もしくは2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、−C(=O)−、S、−S(=O)−もしくは−S(=O)2−によって置き換えられており、かつ/または−CH−基は、Nによって置き換えられており、
各アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
mは、0、1または2から選択される整数であり、
nは、0、1、2、3または4から選択される整数である]
の化合物またはその塩。
〔2〕R1が、N、OおよびSから互いに独立に選択される2個または3個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族複素環、ならびに1個または2個のN原子を含有する6員の芳香族複素環からなる群から選択され、前記5員および6員の芳香族複素環に第2の炭素環が縮合していてもよく、前記第2の炭素環が、不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1個または2個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基が、−N(RN)−、−C(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子が、RNによって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または第2の炭素環のそれぞれが、互いに独立に、LArから選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよく、
前記芳香族複素環または前記第2の炭素環が、基R2で置換されていてもよく、
2、RNおよびLArが、前記〔1〕に記載の通りである、
前記〔1〕に記載の化合物。
〔3〕Arが、フェニル環、テトラゾリル環、1個または2個のN原子を含有する6員の芳香族複素環、ならびにN、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族複素環からなる群から選択され、前記フェニル環、テトラゾリル環または芳香族複素環が、基Tで置換されていてもよく、前記フェニル環および芳香族複素環が、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記芳香族複素環において、1個または複数のNH基のH原子が、RNによって置き換えられていてもよく、
T、RNおよびLArが、前記〔1〕に記載の通りである、
前記〔1〕または〔2〕に記載の化合物。
〔4〕Arが、フェニル環、N、OまたはSから互いに独立に選択される2個または3個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族複素環、および1個または2個のN原子を含有する6員の芳香族複素環からなる群から選択され、前記フェニル環または前記芳香族複素環に第2の炭素環が縮合しており、前記第2の炭素環が不飽和または芳香族であり、5員または6員であり、N、OおよびSから互いに独立に選択される1個または2個のヘテロ原子を含有していてもよく、前記第2の炭素環において、1個または2個の−CH2−基が、−N(RN)−、−C(=O)−、−S(=O)−または−S(=O)2−によって置き換えられていてもよく、
前記芳香族複素環および/または前記第2の炭素環において、1個または複数のNH基のH原子が、RNによって置き換えられていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環および第2の炭素環のそれぞれが、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
前記フェニル環、芳香族複素環または第2の炭素環が、基Tで置換されていてもよく、
N、TおよびLArが、前記〔1〕に記載の通りである、
前記〔1〕または〔2〕に記載の化合物。
〔5〕Tが、CN、C1-3−アルキル−、NC−C1-3−アルキル−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1NT2N−S(=O)2−、RNT1NT2N−C(=O)−およびRNT1NT2N−からなる群から選択され、RNT1およびRNT2が、前記〔1〕に記載の通りである、前記〔1〕、2、3または4に記載の化合物。
〔6〕 [化2]
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からなる化合物(1)〜(60)の群から選択される、その任意の塩を含む、前記〔1〕に記載の化合物。
〔7〕前記〔1〕から〔6〕の1項または複数項に記載の化合物の、薬学的に許容される塩。
〔8〕前記〔1〕から〔6〕の1項もしくは複数項に記載の1種もしくは複数の化合物、または1種もしくは複数の薬学的に許容されるその塩を含み、それを1種または複数の不活性な担体および/または希釈剤と一緒に含んでいてもよい、医薬組成物。
〔9〕Gタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態を、それを必要としている患者において治療する方法であって、前記〔1〕から〔6〕の1項もしくは複数項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩を患者に投与することを特徴とする、方法。
〔10〕前記〔1〕から〔6〕までの1項もしくは複数項に記載の1種もしくは複数の化合物、または1種もしくは複数の薬学的に許容されるその塩、および1種または複数の追加の治療剤を含み、それらを1種または複数の不活性な担体および/または希釈剤と一緒に含んでいてもよい、医薬組成物。
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]