特許第5935195号(P5935195)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5935195電気エネルギー制御モジュール、装置、及びデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5935195
(24)【登録日】2016年5月20日
(45)【発行日】2016年6月15日
(54)【発明の名称】電気エネルギー制御モジュール、装置、及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/26 20060101AFI20160602BHJP
【FI】
   G06F1/26 Z
【請求項の数】12
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-542707(P2014-542707)
(86)(22)【出願日】2013年1月4日
(65)【公表番号】特表2014-534543(P2014-534543A)
(43)【公表日】2014年12月18日
(86)【国際出願番号】CN2013070022
(87)【国際公開番号】WO2013174151
(87)【国際公開日】20131128
【審査請求日】2014年5月21日
(31)【優先権主張番号】201210160301.1
(32)【優先日】2012年5月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509296306
【氏名又は名称】▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】徐 ▲順▼海
【審査官】 久々宇 篤志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−108514(JP,A)
【文献】 特開2007−103091(JP,A)
【文献】 特開2005−094886(JP,A)
【文献】 特開2006−099354(JP,A)
【文献】 特開2003−061256(JP,A)
【文献】 特開2009−151488(JP,A)
【文献】 特開2006−287628(JP,A)
【文献】 特開2004−094914(JP,A)
【文献】 特開2000−339067(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/26
H02J7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気エネルギー制御装置において、
第一モジュールと、第二モジュールと
を具備し、
前記第一モジュールは、第一インターフェースを具備し、
前記第二モジュールは、第二インターフェースを具備し、かつ、
前記第一インターフェース及び前記第二インターフェースは、着脱可能に接続されたお互いが連携するインターフェースであって、
前記第二モジュールはさらに、電力供給ユニットの入力端に接続された前記第二インターフェースを具備し、前記電力供給ユニットの出力端は、外部デバイスの電気エネルギー入力端に接続するように構成され、
前記第一モジュールはさらに、第一スイッチを使用することによって充電ユニットの入力端に接続された前記第一インターフェースを具備し、
前記充電ユニットの出力端は、電源ユニットの入力端に接続され、
前記電源ユニットの出力端は、第二スイッチを使用することによって前記第一インターフェースに接続され、
検出制御ユニットの入力端は、前記第一インターフェースに接続され、
第一出力端は、前記第一スイッチの制御端に接続され、かつ、
第二出力端は、前記第二スイッチの制御端に接続され、
前記第一インターフェースは、前記電源ユニットが充電されるとき、電気エネルギー供給デバイスの電気エネルギー供給端に接続し、かつ、電力が前記外部デバイスに供給されるとき、前記第二インターフェースに接続するように構成され、
前記充電ユニットは、前記第一スイッチが閉じられたとき、前記電源ユニットを充電するために、前記電気エネルギー供給デバイスによって供給される電気エネルギーを受信するように構成され、
前記電力供給ユニットは、前記第二スイッチが閉じられたとき、前記外部デバイスに電力を供給するために、前記電源ユニットによって出力された電気エネルギーを受信するように構成され、
前記電源ユニットは、前記第一スイッチが閉じられたとき、前記電気エネルギーを蓄積し、かつ、前記第二スイッチが閉じられたとき、前記電気エネルギーを出力するように構成され、
前記検出制御ユニットは、前記検出制御ユニットが起動された後、前記第一スイッチを閉じ、前記第二スイッチを開くことを承認するように構成され、前記第一インターフェースの接続状態を検出し、かつ、前記第一インターフェースの前記接続状態に基づいて前記第一スイッチ及び前記第二スイッチのスイッチ状態を制御するように構成された、電気エネルギー制御装置。
【請求項2】
前記第一モジュールは、デバイスのPCB基板に設置され、かつ、
前記第二モジュールは、前記デバイス外部のケーブル又は基板に設置される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記検出制御ユニットは特に、
前記第一インターフェースが前記電気エネルギー供給デバイスの前記電気エネルギー供給端に接続されたことを検出したとき、前記第一スイッチを閉じ、かつ、前記第二スイッチを開くように制御し、かつ、
前記第一インターフェースが前記第二インターフェースに接続されたことを検出したとき、前記第一スイッチを開き、かつ、前記第二スイッチを閉じるよう制御するように構成された、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記第一インターフェース及び前記第二インターフェースが、USBインターフェースであるとき、
前記検出制御ユニット114は特に、
前記第一インターフェースのIDピンのレベルを検出し、
前記IDピンの前記レベルがハイレベルであるとき、前記第一スイッチを閉じ、かつ、前記第二スイッチを開くように制御し、かつ、
前記IDピンの前記レベルがローレベルであるとき、前記第一スイッチを開き、前記第二スイッチを閉じるよう制御するように構成された請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記第一スイッチ及び前記第二スイッチは、単極単投スイッチを使用することによって別々に実行され、又は
前記第一スイッチ及び前記第二スイッチは、単極双投スイッチを使用することによって実行され、又は、
前記第一スイッチ及び前記第二スイッチは、電界効果トランジスタを使用することによって別々に実行される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記第一インターフェースはUSBインターフェースであり、前記第一スイッチは第一電界効果トランジスタを使用することによって実行され、前記第二スイッチは第二電界効果トランジスタを使用することによって実行され、前記検出制御ユニットはメインチップであり、前記検出制御ユニットが起動された後、前記第一電界効果トランジスタが接続され、かつ前記第二電界効果トランジスタが切断され、前記充電ユニットは前記電源ユニットを充電し、前記メインチップは、外部ケーブルが挿入されると、挿入された信号のIDピンのレベルを検出し、前記IDピンのレベルがローレベルである場合、前記第一電界効果トランジスタが切断され、かつ前記第二電界効果トランジスタが接続され、システム電圧が基板上のUSBインターフェースを介して外部基板に接続され、前記IDピンのレベルがハイである場合、電力が外部から取得され、かつ前記充電ユニットは前記電源ユニットを充電する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
電気エネルギー制御モジュールにおいて、
着脱可能に接続されたインターフェースである第一インターフェースを具備し、
前記第一インターフェースは、第一スイッチを使用することによって充電ユニットの入力端に接続され、前記充電ユニットの出力端は電源ユニットの入力端に接続され、前記電源ユニットの出力端は、第二スイッチを使用することによって前記第一インターフェースに接続され、検出制御ユニットの入力端は、前記第一インターフェースに接続され、第一出力端が前記第一インターフェースの制御端に接続され、かつ、第二出力端は、前記第二スイッチの制御端に接続され、
前記第一インターフェースは、前記電源ユニットが充電されるとき、電気エネルギー供給デバイスの電気エネルギー供給端に接続するとともに、電力が外部デバイスに供給されるとき、前記外部デバイスに電力を供給する電力供給ユニットの電気エネルギー入力端に接続するように構成され、前記電力供給ユニットは、前記電気エネルギー制御モジュールの外部に具備され、
前記充電ユニットは、前記第一スイッチが閉じられたとき、前記電源ユニットを充電するために、前記電気エネルギー供給デバイスによって供給された電気エネルギーを受信するように構成され、
前記電源ユニットは、前記第一スイッチが閉じられたとき、前記電気エネルギーを蓄積するとともに、前記第二スイッチが閉じられたとき、前記電気エネルギーを出力するように構成され、かつ、
前記検出制御ユニットは、前記検出制御ユニットが起動された後、前記第一スイッチを閉じ、前記第二スイッチを開くことを承認するように構成され、前記第一インターフェースの接続状態を検出するとともに、前記第一インターフェースの前記接続状態に基づいて前記第一スイッチ及び前記第二スイッチのスイッチ状態を制御するように構成された電気エネルギー制御モジュール。
【請求項8】
前記電気エネルギー制御モジュールは、デバイスのPCB基板に設置される、請求項7に記載のモジュール。
【請求項9】
前記検出制御ユニットは特に、
前記第一インターフェースが前記電気エネルギー供給デバイスの前記電気エネルギー供給端に接続されたことを検出したとき、前記第一スイッチを閉じ、かつ前記第二スイッチを開くように制御し、かつ、
前記第一インターフェースが前記電力供給ユニットの前記電気エネルギー入力端に接続されたことを検出したとき、前記第一スイッチを開き、かつ前記第二スイッチを閉じるよう制御するように構成された、請求項7又は8に記載のモジュール。
【請求項10】
前記第一インターフェースが、USBインターフェースであり、かつ、
前記検出制御ユニットは、前記第一インターフェースのIDピンのレベルを検出することによって、前記第一インターフェースの前記接続状態についての検出を実行する、請求項7〜9のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項11】
前記第一スイッチ及び前記第二スイッチは、単極単投スイッチを使用することによって別々に実行され、又は、
前記第一スイッチ及び前記第二スイッチは、単極双投スイッチを使用することによって実行され、又は、
前記第一スイッチ及び前記第二スイッチは、電界効果トランジスタを使用することによって別々に実行される、請求項7〜10のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項12】
前記第一インターフェースはUSBインターフェースであり、前記第一スイッチは第一電界効果トランジスタを使用することによって実行され、前記第二スイッチは第二電界効果トランジスタを使用することによって実行され、前記検出制御ユニットはメインチップであり、前記検出制御ユニットが起動された後、前記第一電界効果トランジスタが接続され、かつ前記第二電界効果トランジスタが切断され、前記充電ユニットは前記電源ユニットを充電し、前記メインチップは、外部ケーブルが挿入されると、挿入された信号のIDピンのレベルを検出し、前記IDピンのレベルがローレベルである場合、前記第一電界効果トランジスタが切断され、かつ前記第二電界効果トランジスタが接続され、システム電圧が基板上のUSBインターフェースを介して外部基板に接続され、前記IDピンのレベルがハイである場合、電力が外部から取得され、かつ前記充電ユニットは前記電源ユニットを充電する、請求項7〜11のいずれか一項に記載のモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路分野に関し、特に電気エネルギー制御モジュール、装置、及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、USBインターフェースは、デバイス間を通信するための主要インターフェースの一つとして広く使用されている。従って、USBインターフェースを使用して同時に実施するとき、デバイス電源を充電するとともに前記デバイス電源によって外部デバイスに電力を供給する機能は、開発動向である。例えば、USB無線ネットワークカード、及びUSB無線モデム等のようなもの全ては、電力を充電するとともに供給するUSBインターフェースを使用することができる。
【0003】
従来技術において、デバイス電源を充電するための充電ユニット、及び、電力を外部デバイスに供給するための電力供給ユニットは一般的に、デバイスのメイン基盤に包括(packaged)されている。
【0004】
従来技術は次の不便を有する:発明者は、従来技術におけるデバイスのメイン基盤は、多量の熱を発生させ、デバイスの温度上昇、及び、デバイスの動作への影響の原因となることを見出した。

【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様は、本発明において解決されるべき技術的課題は、電気エネルギー制御モジュール、装置、及びデバイスを提供することであり、デバイスの温度においてメイン基盤によって発生する熱の影響を減少させ、かつ、デバイスの動作を改善することである。
【0006】
本発明の態様は、以下の技術的解決策を採用する。
【0007】
本発明の態様は、電気エネルギー制御装置を提供し、前記電気エネルギー制御装置は、
第一モジュールと、第二モジュールと
を具備し、
前記第一モジュールは、第一インターフェースを具備し、
前記第二モジュールは、第二インターフェースを具備し、かつ、
前記第一インターフェース及び前記第二インターフェースは、着脱可能に接続されたお互いが連携するインターフェースであって、
前記第二モジュールはさらに、電力供給ユニットの入力端に接続された前記第二インターフェースを具備し、前記電力供給ユニットの出力端は、外部デバイスの電気エネルギー入力端に接続するように構成され、
前記第一モジュールはさらに、第一スイッチを使用することによって充電ユニットの入力端に接続された前記第一インターフェースを具備し、
前記充電ユニットの出力端は、電源ユニットの入力端に接続され、
前記電源ユニットの出力端は、第二スイッチを使用することによって前記第一インターフェースに接続され、
検出制御ユニットの入力端は、前記第一インターフェースに接続され、
第一出力端は、前記第一スイッチの制御端に接続され、かつ、
第二出力端は、前記第二スイッチの制御端に接続され、
前記第一インターフェースは、前記電源ユニットが充電されるとき、電気エネルギー供給デバイスの電気エネルギー供給端に接続され、かつ、電力が前記外部デバイスに供給されるとき、前記第二インターフェースに接続するように構成され、
前記充電ユニットは、前記第一スイッチが閉じられたとき、前記電源ユニットを充電するために、前記電気エネルギー供給デバイスによって供給される電気エネルギーを受信するように構成され、
前記電力供給ユニットは、前記第二スイッチが閉じられたとき、前記外部デバイスに電力を供給するために、前記電源ユニットによって出力された電気エネルギーを受信するように構成され、
前記電源ユニットは、前記第一スイッチが閉じられたとき、前記電気エネルギーを蓄積し、かつ、前記第二スイッチが閉じられたとき、前記電気エネルギーを出力するように構成され、
前記検出制御ユニットは、前記第一インターフェースの接続状態を検出し、かつ、前記第一インターフェースの前記接続状態に基づいて前記第一スイッチ及び前記第二スイッチのスイッチ状態を制御するように構成される。
【0008】
本発明の態様は、電気エネルギー制御モジュールを具備し、前記電気エネルギー制御モジュールは、
着脱可能に接続されたインターフェースである第一インターフェースを具備し、
前記第一インターフェースは、第一スイッチを使用することによって充電ユニットの入力端に接続され、前記充電ユニットの出力端は電源ユニットの入力端に接続され、前記電源ユニットの出力端は、第二スイッチを使用することによって前記第一インターフェースに接続され、検出制御ユニットの入力端は、前記第一インターフェースに接続され、第一出力端が前記第一スイッチの制御端に接続され、かつ、第二出力端は、前記第二スイッチの制御端に接続され、
前記第一インターフェースは、前記電源ユニットが充電されるとき、電気エネルギー供給デバイスの電気エネルギー供給端に接続されるとともに、電力が外部デバイスに供給されるとき、前記外部デバイスに電力を供給する電力供給ユニットの電気エネルギー入力端に接続するように構成され、前記電力供給ユニットは、前記電気エネルギー制御モジュールの外に具備され、
前記充電ユニットは、前記第一スイッチが閉じられたとき、前記電源ユニットを充電するために、前記電気エネルギー供給デバイスによって供給された電気エネルギーを受信するように構成され、
前記電源ユニットは、前記第一スイッチが閉じられたとき、前記電気エネルギーを蓄積するとともに、前記第二スイッチが閉じられたとき、前記電気エネルギーを出力するように構成され、かつ、
前記検出制御ユニットは、前記第一インターフェースの接続状態を検出するとともに、前記第一インターフェースの前記接続状態に基づいて前記第一スイッチ及び前記第二スイッチのスイッチ状態を制御するように構成された電気エネルギー制御モジュールである。
【0009】
本発明の態様は、電力供給モジュールを提供し、前記電力供給モジュールは、
着脱可能に接続されたインターフェースである第二インターフェースを具備し、
前記第二インターフェースは、電気エネルギーを出力することが可能な電気エネルギー出力デバイスの電気エネルギー出力インターフェースに接続するように構成され、
前記第二インターフェースは、電力供給ユニットの入力端に接続され、かつ、前記電力供給ユニットの出力端は、外部デバイスの電気エネルギー入力端に接続するように構成され、かつ、
前記電力供給ユニットは、電気エネルギーを前記外部デバイスに供給するために、前記第二インターフェースを介して、電気エネルギーを受信するように構成された電力供給モジュールである。
【0010】
以上の技術的解決策の技術的効果は、以下のように分析される。
【0011】
第一モジュール及び第二モジュールが提供され、
前記第一モジュールは、第一インターフェースを具備し、
前記第二モジュールは、第二インターフェースを具備し、かつ、
前記第一インターフェース及び前記第二インターフェースは、着脱可能に接続されたお互いが連携するインターフェースであって、
前記第二モジュールはさらに、電力供給ユニットの入力端に接続された前記第二インターフェースを具備し、前記電力供給ユニットの出力端は、外部デバイスの電気エネルギー入力端に接続するように構成される。前記第一モジュールはさらに、第一スイッチを使用することによって充電ユニットの入力端に接続された前記第一インターフェースを具備し、
前記充電ユニットの出力端は、電源ユニットの入力端に接続され、
前記電源ユニットの出力端は、第二スイッチを使用することによって前記第一インターフェースに接続され、
検出制御ユニットの入力端は、前記第一インターフェースに接続され、
第一出力端は、前記第一スイッチの制御端に接続され、かつ、
第二出力端は、前記第二スイッチの制御端に接続される。
【0012】
前記第一インターフェースは、前記電源ユニットが充電されるとき、電気エネルギー供給デバイスの電気エネルギー供給端に接続され、かつ、電力が前記外部デバイスに供給されるとき、前記第二インターフェースに接続するように構成される。
【0013】
前記充電ユニットは、前記第一スイッチが閉じられたとき、前記電源ユニットを充電するために、前記電気エネルギー供給デバイスによって供給される電気エネルギーを受信するように構成される。
【0014】
前記電力供給ユニットは、前記第二スイッチが閉じられたとき、前記外部デバイスに電力を供給するために、前記電源ユニットによって出力された電気エネルギーを受信するように構成される。
【0015】
前記電源ユニットは、前記第一スイッチが閉じられたとき、前記電気エネルギーを蓄積し、かつ、前記第二スイッチが閉じられたとき、前記電気エネルギーを出力するように構成される。
【0016】
前記検出制御ユニットは、前記第一インターフェースの接続状態を検出し、かつ、前記第一インターフェースの前記接続状態に基づいて前記第一スイッチ及び前記第二スイッチのスイッチ状態を制御するように構成される。
【0017】
前記電力供給ユニットは、デバイスの外部に設置され、かつ、電力が前記外部デバイスに供給される必要があるときにのみ、前記第二インターフェースを使用することによってのみ前記第一インターフェースに接続される。前記電力供給ユニットは、前記電源ユニットによって出力された前記電気エネルギーを受信するとともに、前記外部デバイスに電力を供給し、メイン基盤によって発生する熱を減少させることができ、それによって、デバイスの温度における影響を緩和し、かつ、デバイスの動作を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態に基づく電気エネルギー制御装置の概略構造図である。
図2】本発明の実施形態に基づく第一モジュールの実施構造の一例である。
図3】本発明の実施形態に基づく第二モジュールの実施構造の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
発明者は、従来技術では、充電ユニット及び電力供給ユニットは両者とも、デバイスのメイン基盤に具備されることを見出した。しかし、切り換えは、前記充電ユニットと前記電力供給ユニットとの間で動作される必要があり、それゆえに、そのような切り換えのために、多量の熱が発生することは不可避であり、前記充電ユニット及び前記電力供給ユニットの動作のときに熱が発生することもまた不可避であり、従来技術におけるメイン基盤では多量の熱が発生していた。
【0020】
以上に基づいて、本発明の実施形態において、充電ユニットと電力供給ユニットとは別々にされ、両者はデバイスのメイン基盤上に設置されず、メイン基盤上で熱を発生させる原因を減らし、前記メイン基盤によって発生する熱を減少させ、メイン基盤の寿命を延長する。
【0021】
本発明の実施形態に基づく電気エネルギー制御装置及びデバイスの詳細な実施形態を、添付図面を参照しながら以下に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に基づく、電気エネルギー制御装置の概略構造図である。図1に示されるように、装置は、第一モジュール11及び第二モジュール12を具備する。
【0023】
前記第一モジュール11は、第一インターフェース111を具備し、前記第二モジュール12は、第二インターフェース121を具備し、かつ、前記第一モジュール111及び前記第二モジュール121は、着脱可能に接続されたお互いが連携するインターフェースである。
【0024】
前記第二モジュール12はさらに、電力供給ユニット122の入力端に接続された第二インターフェース121を具備し、前記電力供給ユニット122の出力端は、外部デバイスの電気エネルギー入力端に接続するように構成される。
【0025】
前記第一モジュール11はさらに、第一スイッチK1を使用することによって充電ユニット112の入力端に接続される第一インターフェース111を具備し、前記充電ユニット112の出力端は、電源ユニット113の入力端に接続され、前記電源ユニット113の出力端は、第二スイッチK2を使用することによって前記第一インターフェースに接続され、検出制御ユニット114の入力端は前記第一インターフェース111に接続され、第一出力端は、前記第一スイッチK1の制御端に接続され、かつ、第二出力端は、前記第二スイッチK2の制御端に接続される。
【0026】
前記第一インターフェース111は、前記電源ユニット113が充電されるとき、電気エネルギー供給デバイスの電気エネルギー供給端に接続され、かつ、電力が前記外部デバイスに供給されるとき、前記第二インターフェース121に接続するように構成される。
【0027】
前記充電ユニット112は、前記電源ユニット113を充電するために、前記第一スイッチK1が閉じられるとき、前記電気エネルギー供給デバイスによって供給される電気エネルギーを受信するように構成される。
【0028】
前記電力供給ユニット122は、電力を前記外部デバイスに供給するために、前記第二スイッチK2が閉じられるとき、前記電源ユニット113によって出力される電気エネルギーを受信するように構成される。
【0029】
前記電源ユニット113は、前記第一スイッチK1が閉じられるとき、前記電気エネルギーを蓄積し、かつ、前記第二スイッチK2が閉じられるとき、前記電気エネルギーを出力するように構成される。
【0030】
前記検出制御ユニット114は、前記第一インターフェース111の接続状態を検出し、前記第一インターフェース111の前記接続状態に基づいて前記第一スイッチK1及び前記第二スイッチK2のスイッチ状態を制御するように構成される。
【0031】
図1に示される本発明の実施形態において、前記電力供給ユニットは、デバイスの外部に設置され、かつ、電力が外部デバイスに供給される必要があるときのみ、前記第二インターフェースを使用することによって前記第一インターフェースに接続される。前記電力供給ユニットは、前記電源ユニットによって出力される電気エネルギーを受信し、かつ、前記外部デバイスに電力を供給し、メイン基盤によって発生した熱を減少させ、それによって、デバイスの熱の影響を緩和させ、デバイスの動作を改善する。
【0032】
好適には、前記検出制御ユニット114はとくに、前記第一インターフェース111が前記電気エネルギー供給デバイスの前記電気エネルギー供給端に接続されたことを検出するとき、前記第一スイッチK1が閉じ、かつ前記第二スイッチK2が開くように制御し、かつ、前記第一インターフェース111が前記第二インターフェース121に接続されたことを検出するとき、前記第一スイッチK1を開き、かつ、第二スイッチK2を閉じるよう制御するように構成されてもよい。
【0033】
前記第一スイッチK1及び前記第二スイッチK2は、単極単投スイッチを使用することによって別々に実行されてもよく、又は、単極双投スイッチを使用することによって実行されてもよく、又は、電界効果トランジスタを使用することによって別々に実行されてもよい。前記第一スイッチK1及び前記第二スイッチK2の制御端は、前記電界効果トランジスタのグリッド電極である。そのような場合において、前記検出制御ユニット114は、電界効果トランジスタのグリッド電極に対応する駆動信号を出力することによって前記電界効果トランジスタの開閉を制御してもよい。
【0034】
さらに、前記第一インターフェース及び前記第二インターフェースは、USBインターフェースを使用することによって実施されてもよい。検出可能な接続を実施するために、例えば、一つのインターフェースは、USBスロットとして機能し、かつ、他のインターフェースは、USEプラグとして機能する。
【0035】
そのような場合、前記検出制御ユニット114は、前記第一インターフェース111のIDピンのレベルを検出することによって前記第一インターフェース111の前記接続状態についての検出を実行してもよい。例えば、前記IDピンの前記レベルがハイレベルであるとき、前記電源ユニットが充電されることを示し、前記IDピンの前記レベルがローレベルであるとき、前記電源ユニットが、前記外部デバイスに電力を供給することを示すように予め設定してもよい。その結果、実際の使用において、IDピンの対応するレベルが二つの異なるアプリケーション環境に出力されてもよく、その結果、前記検出制御ユニット114は、対応するレベルを検出し、対応するスイッチを閉じるように制御し、かつ、充電又は放電機能を実施してもよい。従って、前記検出制御ユニット114は特に、前記第一インターフェース111のIDピンのレベルを検出し、前記IDピンの前記レベルがハイレベルであるとき、前記第一スイッチK1を閉じるとともに前記スイッチK2を開くように制御し、かつ、前記IDピンの前記レベルがローレベルであるとき、前記第一スイッチK1を開くとともに前記第二スイッチK2を閉じるよう制御するように構成されてもよい。
【0036】
実際の使用において、前記第一モジュール11はデバイスのPCB基板に設置されてもよく、かつ、前記第二モジュールはデバイス外部のケーブル又は基板に設置されてもよい。
【0037】
前記充電ユニット及び前記電力供給ユニットは、同一デバイスのメイン基盤に設置されなくてもよい。それゆえに、メイン基盤の配置における困難性は減少する。さらに、前記デバイスのメイン基盤の領域もまた減少し、それゆえにデバイスのサイズは減少する。
【0038】
また、前記電力供給ユニットは、前記デバイスの外部に設置され、それゆえに、前記デバイスのメイン基盤上の熱を発生させる熱源は減少し、かつ、前記メイン基盤によって発生する熱は減少し、メイン基盤の寿命が延び、デバイスの温度上昇幅の大きさは減少する。
【0039】
さらに、前記電力供給ユニットは、前記メイン基盤に設置されず、配置された前記電力供給ユニットの影響、及び、前記メイン基盤上の無線周波数部の動作を緩和することができる。
【0040】
本発明の実施形態に基づく電気エネルギー制御装置において、前記第一モジュール11及び前記第二モジュール12は、独立して存在してもよい。
【0041】
本発明の実施形態はさらに、電気エネルギー制御モジュールを提供する。前記電気エネルギー制御モジュールの実施形態は、図1に示される前記第一モジュールの構造と同一である。しかし、前記電気エネルギー制御モジュールに対して、第一インターフェースは、電源ユニットが充電されるとき、電気エネルギー供給デバイスの電気エネルギー供給端に接続し、かつ、電力が外部デバイスに供給されるとき、電力を前記外部デバイスに供給する電力供給ユニットの電気エネルギー入力端に接続するように構成されてもよく、前記電力供給ユニットは、前記電気エネルギー制御モジュールの外部に設置され、前記電気エネルギー入力端は、前記第二インターフェースを使用することによって実装されてもよい。この本発明の実施形態における前記電気エネルギー制御モジュールの実施形態に対して、前述した第一モジュールの説明を参照されてもよく、繰り返しここで説明しない。
【0042】
前記電気エネルギー制御モジュールは、充電されることを必要とする特定のデバイス上に設置され、かつ、携帯端末のような外部デバイスに電力を供給してもよい。
【0043】
本発明の実施形態はさらに、電力供給モジュールを提供する。前記電力供給モジュールの実施形態は、図1に示される前記第二モジュールの構造と同一であり、以下を具備する。
【0044】
第二インターフェース121であって、前記第二インターフェース121は、着脱可能に接続されたインターフェースであり、かつ、前記第二インターフェース121は、電気エネルギーを出力可能な電気エネルギー出力デバイスの電気エネルギー出力インターフェースに接続するように構成され、前記電気エネルギー出力デバイスは、前述の電気エネルギー制御モジュールを具備するデバイスであってもよく、かつ、前記電気エネルギー制御モジュールと共に使用され、又は、前記電気エネルギー出力デバイスは、電気エネルギーを出力可能な別のデバイスであってもよく、そのような場合に、前記電気エネルギー出力デバイスから電力供給モジュールに電気エネルギーの送信を実行するために、前記第二インターフェースと共に使用されてもよい前記電気エネルギー出力デバイスの前記電気エネルギー出力インターフェースが必要である。
【0045】
前記第二インターフェース121は、電力供給ユニット122の入力端に接続され、かつ、前記電力供給ユニット122の出力端は、外部デバイスの電気エネルギー入力端に接続するように構成される。
【0046】
前記電力供給ユニット122は、前記外部デバイスに電力を供給するために、前記第二インターフェース121を介して電気エネルギーを受信するように構成される。
【0047】
前記電力供給モジュールは、前記電気エネルギー出力デバイス外部のケーブル又は基板に設置される。
【0048】
さらに、前記電源ユニットの充電機能及び前記外部デバイスへの電力供給機能が実行されるのであれば、本発明の実施形態における前記充電ユニット及び前記電力供給ユニットは特定の実施構造に限定されない。目的を明確にするために、図2及び図3のぞれぞれは、充電ユニット及び電力供給ユニットの特定の実施構造を図示している。
【0049】
図2は、図2に示されるように、本発明の実施形態に基づく第一モジュールの実施構造の概略図であり、以下のモジュールを具備する。
【0050】
第一モジュールは、基板を使用することによって実装されてもよく、図2に示されるUSBポートは、標準5-ワイヤUSBインターフェースであり、標準USBケーブルに外部接続されてもよく、かつ、標準PC等に接続されることによってデータ通信のために使用されてもよい。2つの電界効果トランジスタ、すなわち、第一電界効果トランジスタQ1及び第二電界効果トランジスタQ2が、基板上で使用され、分離(separation)及びUSBポートの電源の回路における切り換えを実行する。前記第一電界効果トランジスタQ1及び前記第二電界効果トランジスタQ2は、前記第一スイッチ及び前記第二スイッチに対応する。前記切り換えの制御許可は、前記基板のメインチップによって決定され、前記メインチップは、前記検出制御ユニットに対応する。起動後、前記メインチップは、暗黙のうちに、前記第一電界効果トランジスタQ1が接続され、かつ、前記第二電界効果トランジスタQ2が切断されることを承認し、かつ、暗黙のうちに、充電ユニットが接続されることを承認する。前記充電ユニットは、電源ユニットを充電し、その結果、前記充電ユニットは、前記第一スイッチ、第二スイッチ、及び前記基板上のRFモジュール及びWIFIモジュールのような他のモジュールにシステム電圧を供給し、システムの安全性を保障する。外部ケーブルが挿入されるとき、前記メインチップは、挿入された信号のIPピンのレベルを検出し、かつUSBプロトコルに基づいて、もし前記IDピンのレベルがローレベルである場合は、OTGモードに入り、前記第一電界効果トランジスタQ1は切断され、前記第二電界効果トランジスタQ2は接続され、前記システム電圧は、前記基板上のUSBポートを介して外部基板に接続され、かつ、もし前記IDピンのレベルがハイレベルである場合、オリジナルモードが維持され、電力が外部から取得され、かつ、前記充電ユニットは電源ユニットを充電する。
【0051】
図3は、本発明の実施形態に基づく第二モジュールの実施構造の概略図である。図3に示されるように、前記第二モジュールは、外部接続ケーブルカードの原理を介して実装される。
【0052】
ピンD-/D+は、如何なるプロセスなしに直接的に接続され、ピンVbusは、ブースト電力供給モジュールの回路に接続される。前記ブースト電力供給モジュールは前記電力供給ユニットに対応し、かつ、前記第一モジュールのシステム電圧は標準5V電圧にブーストされ、かつ、USBポートBは前記第二インターフェースに対応し、かつ、外部デバイスと通信するとともに電力を供給するデバイスの別の対応インターフェースに接続し、例えば、第一モジュールを具備するデバイスの第一インターフェースに接続し、一方で、前記外部デバイスに近接しているUSBポートAのID信号は、直接的に接地され、かつ、前記電力供給ユニットは前記USBポートAを介して前記外部デバイスに電力を供給する。前記電源が前記第二モジュールによって変換された後、データ通信が正常に実行され、標準5V電源が別のデバイスに供給される。前記外部デバイスは、特定の基盤を使用することによって実装される。
【0053】
前述の記載は、本発明の単なる実施例にすぎない。当業者は、本発明の原理から逸脱しないでいくつかの改良及び研磨が行うことができ、かつ、そのような改良及び研磨は本発明の保護範囲内であるべきであることに留意すべきである。
【符号の説明】
【0054】
11 第一モジュール
12 第二モジュール
111 第一インターフェース
112 充電ユニット
113 電力供給ユニット
114 検出制御ユニット
121 第二インターフェース
122 電力供給ユニット
K1 第一スイッチ
K2 第二スイッチ
図1
図2
図3