特許第5935561号(P5935561)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アイシン・エィ・ダブリュ株式会社の特許一覧

特許5935561評価表示システム、方法およびプログラム
<>
  • 特許5935561-評価表示システム、方法およびプログラム 図000002
  • 特許5935561-評価表示システム、方法およびプログラム 図000003
  • 特許5935561-評価表示システム、方法およびプログラム 図000004
  • 特許5935561-評価表示システム、方法およびプログラム 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5935561
(24)【登録日】2016年5月20日
(45)【発行日】2016年6月15日
(54)【発明の名称】評価表示システム、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20160602BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20160602BHJP
【FI】
   G08G1/00 D
   G09B29/00 F
【請求項の数】7
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2012-157461(P2012-157461)
(22)【出願日】2012年7月13日
(65)【公開番号】特開2014-21591(P2014-21591A)
(43)【公開日】2014年2月3日
【審査請求日】2015年3月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100768
【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners 特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100117466
【弁理士】
【氏名又は名称】岩上 渉
(72)【発明者】
【氏名】三浦 直樹
(72)【発明者】
【氏名】西田 雅貴
【審査官】 高田 基史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−058802(JP,A)
【文献】 特開2011−033447(JP,A)
【文献】 特開2004−251786(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/030398(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00−21/36
23/00−25/00
G08G 1/00−99/00
G09B 29/00
B60K 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が単位区間内で経済走行をした距離の割合である経済走行割合を取得する経済走行割合取得手段と、
前記車両のユーザ毎に設定される第1閾値と、当該第1閾値と異なる基準によって設定される第2閾値とを取得する閾値取得手段と、
表示部に表示された地図上に前記経済走行割合が前記第1閾値以上である前記単位区間を経済走行区間として表示するとともに、前記表示部に前記経済走行割合が前記第2閾値以上である前記単位区間に関する情報を同時に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする評価表示システム。
【請求項2】
前記閾値取得手段は、予め設定された固定値を前記第2閾値として取得し、
前記表示制御手段は、
前記経済走行割合が前記第1閾値以上である前記単位区間を示すアイコンを経済走行区間として前記地図上の前記単位区間毎に表示し、前記経済走行割合が前記第1閾値以上でない前記単位区間を示すアイコンを前記地図上の前記単位区間毎に表示し、
評価対象区間内の全単位区間のうち、前記経済走行割合が前記第2閾値以上である前記単位区間が占める割合を示す数値を、前記経済走行割合が前記第2閾値以上である前記単位区間に関する情報として前記表示部に表示する、
請求項1に記載の評価表示システム。
【請求項3】
前記閾値取得手段は、前記車両のユーザの経済走行技術に依存する値を前記第1閾値として取得する、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の評価表示システム。
【請求項4】
前記閾値取得手段は、予め用意された複数の値の中から前記ユーザが選択した値を前記第1閾値として取得する、
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の評価表示システム。
【請求項5】
前記閾値取得手段は、前記第1閾値として選択され得る値の中の最大値を前記第2閾値として取得する、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の評価表示システム。
【請求項6】
経済走行割合取得手段が、車両が単位区間内で経済走行をした距離の割合である経済走行割合を取得するステップと、
閾値取得手段が、前記車両のユーザ毎に設定される第1閾値と、当該第1閾値と異なる基準によって設定される第2閾値とを取得するステップと、
表示制御手段が、表示部に表示された地図上に前記経済走行割合が前記第1閾値以上である前記単位区間を経済走行区間として表示するとともに、前記表示部に前記経済走行割合が前記第2閾値以上である前記単位区間に関する情報を同時に表示するステップと、
を含むことを特徴とする評価表示方法。
【請求項7】
コンピュータを、
車両が単位区間内で経済走行をした距離の割合である経済走行割合を取得する経済走行割合取得部、
前記車両のユーザ毎に設定される第1閾値と、当該第1閾値と異なる基準によって設定される第2閾値とを取得する閾値取得部、
表示部に表示された地図上に前記経済走行割合が前記第1閾値以上である前記単位区間を経済走行区間として表示するとともに、前記表示部に前記経済走行割合が前記第2閾値以上である前記単位区間に関する情報を同時に表示する表示制御部、
として機能させる評価表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の燃費の評価を表示する評価表示システム、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の燃費を改善させるための表示を行う各種の技術が開発されている。例えば、特許文献1においては、車両が経済的な走行を行った割合を提示することにより、より多くの区間で経済的な走行を行うように促す構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−203240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術においては、多様な評価基準で経済走行割合を提示することができなかったため、経済的な走行が促進されない場合があった。すなわち、従来技術のように、車両の過去の走行が経済的な走行であったか否かを単一の基準で評価する場合、当該基準での評価が高い場合には、その後、経済的な走行が促進されない。例えば、車両の過去の走行が経済的な走行であったか否かを、車両のユーザ(運転者)の運転傾向に基づいて評価し、その結果、高評価となったとしても、当該高評価の状態が車両における燃費として客観的に良い燃費であるとは限らない。また、当該高評価の状態が、他の複数のユーザと比較した場合には相対的に低評価である場合もある。従って、単一の基準での評価で効率的に経済的な走行を促進することは困難となる場合がある。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、多様な評価基準で経済走行割合の評価を示すことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の目的を達成するため、本発明においては、車両の単位区間毎の経済走行割合を取得し、車両のユーザ毎に設定される第1閾値と、当該第1閾値と異なる基準によって設定される第2閾値とを取得する。そして、表示部に表示された地図上に経済走行割合が第1閾値以上である単位区間を経済走行区間として表示するとともに、当該表示部に経済走行割合が第2閾値以上である単位区間に関する情報を表示する。すなわち、経済走行割合を第1閾値および第2閾値によって評価した情報を表示部に表示する。この結果、ユーザに応じた第1閾値による経済走行割合の評価と、当該評価と異なる評価基準である第2閾値による経済走行割合の評価との双方を表示部に表示することができ、多様な評価基準で経済走行割合の評価が示されることになる。従って、双方の評価基準による経済走行割合の評価を高めるようにユーザを促すことができ、より確実に燃費を向上させることができる。
【0006】
ここで、経済走行割合取得手段は、車両の単位区間毎の経済走行割合を取得することができればよい。経済走行は車両による消費エネルギーが相対的に少ない状態として定義され、例えば、現在以前に車両が走行した単位区間におけるエネルギー消費量が基準のエネルギー消費量よりも少ない場合に当該走行を経済走行とし、当該経済走行が行われた割合を単位区間毎に定義することができればよい。むろん、エネルギー消費量は直接的に評価されても良いし、間接的に評価されてもよい。前者としてはエネルギー消費量を実測する構成が想定され、後者としてはエネルギー消費量が多くなる運転操作等が行われたか否かを判定する構成や、車速や加速度等が示す車両動作がエネルギー消費量の多くなる動作であるか否かを判定する構成等を採用可能である。
【0007】
閾値取得手段は、車両のユーザ毎に設定される第1閾値と、当該第1閾値と異なる基準によって設定される第2閾値とを取得することができればよい。すなわち、第1閾値が車両のユーザに応じた値となるように当該第1閾値の設定規則が決められている構成において、当該第1閾値の設定規則と異なる設定規則によって第2閾値を設定することにより、多様な評価が提示されるように構成されていれば良い。第1閾値の設定規則と異なる第2閾値の設定規則としては、車両のユーザ毎に第1閾値を設定するための設定規則と異なる規則であれば良く、車両のユーザのみに依存して第2閾値が決定されないように(客観的に第2閾値が決定されるように)構成されていれば良い。例えば、多数の車両のユーザ(発明にかかる評価表示システムが利用される車両のユーザを含んでもよい)の経済走行割合の履歴から、統計的に所定の割合のユーザが実現した経済走行割合よりも高い経済走行割合が第2閾値となるように第2閾値の設定規則を定義してもよい。また、予め決められた経済走行割合を示す固定値が第2閾値となるように第2閾値の設定規則を定義してもよい。
【0008】
表示制御手段は、表示部に表示された地図上に経済走行割合が第1閾値以上である単位区間を経済走行区間として表示するとともに、表示部に経済走行割合が第2閾値以上である単位区間に関する情報を表示することができればよい。すなわち、第1閾値による経済走行割合の評価と第2閾値による経済走行割合の評価を表示部に表示することができればよい。なお、第1閾値による経済走行割合の評価は単位区間毎に行われ、経済走行割合が第1閾値以上である単位区間である経済走行区間が地図上で認識されるように表示が行われる。従って、ユーザは、表示部を視認することにより、走行済の単位区間が経済走行区間であるか否かを判定することができる。
【0009】
第2閾値による経済走行割合の評価、すなわち、経済走行割合が第2閾値以上であるか否かの判定は単位区間毎に行われるが、当該評価の表示態様としては、種々の態様を採用可能である。例えば、単位区間毎に評価の結果を表示しても良いし、ある期間に走行した単位区間の全ての評価をまとめて表示してもよい。後者としては、ある期間に走行した単位区間の全てと経済走行割合が第2閾値以上であった単位区間との存在比を示す数値を表示する構成等を採用可能である。
【0010】
なお、第1閾値による評価と第2閾値による評価とを同様の表示態様によって表示部に表示させることも可能である。例えば、経済走行割合が第2閾値以上である単位区間を地図上に表示しても良い。また、第2閾値による評価のうち、ある期間に走行した単位区間の全ての評価をまとめて表示部に表示させる構成において、第1閾値による評価のうち、当該ある期間に走行した単位区間の全ての評価をまとめて表示部に表示させる構成を採用してもよい。さらに、評価は第1閾値および第2閾値以外の閾値によって行ってもよい。例えば、第1閾値および第2閾値と異なる第3閾値で経済走行割合を評価して表示部に評価結果を表示してもよい。
【0011】
さらに、予め設定された固定値を第2閾値として取得する構成としてもよい。この構成によれば、第1閾値と異なる客観的な閾値として第2閾値を設定することができる。なお、第2閾値は、少なくとも一定の評価期間(例えば、出発地から目的地まで車両が走行する期間)において値が固定されていれば良く、異なる評価期間毎に固定値としての第2閾値が異なるように構成されていても良い。
【0012】
さらに、この構成において、経済走行割合が第2閾値以上である単位区間の数に応じた情報を、経済走行割合が第2閾値以上である単位区間に関する情報として表示部に表示する構成としてもよい。なお、経済走行割合が第2閾値以上である単位区間の数に応じた情報としては、経済走行割合が第2閾値以上である単位区間の数の多寡によって値が変動する数値(得点)や経済走行割合が第2閾値以上である単位区間の数の多寡によって面積が変動する棒グラフ等が挙げられる。この構成によれば、ユーザは、第1閾値によるユーザ毎の評価を単位区間毎に詳細に認識しながら、第2閾値による客観的な評価を直感的に認識することができる。
【0013】
さらに、車両のユーザの経済走行技術に依存する値を第1閾値として取得する構成としてもよい。ここで、経済走行技術は、ユーザが経済走行で車両を走行させることができる可能性が高いほど高いと見なされる技術である。従って、この構成によれば、ユーザは、ユーザの経済走行技術において単位区間毎に経済走行が行えたか否かを第1閾値による評価によって認識することができ、同時に、第2閾値による評価によってユーザの経済走行技術に依存しない客観的な評価を認識することができる。
【0014】
さらに、予め用意された複数の値の中からユーザが選択した値を前記第1閾値として取得する構成としてもよい。この構成によれば、ユーザ自身が第1閾値による評価での評価基準を選択することが可能である。
【0015】
さらに、第1閾値として選択され得る値の中の最大値を第2閾値として取得する構成としてもよい。この構成によれば、第1閾値として選択される値のいずれかがユーザ毎に選択される構成において、第1閾値として選択される値の中の最大値が常に第2閾値として取得される。この結果、第1閾値として選択される値のうち、最も厳しい評価条件に対応した値が第2閾値として取得される。従って、第1閾値によるユーザ毎の評価を表示しつつ、最も厳しい評価を行った場合の評価結果を第2閾値による評価として表示することになる。この構成において第1閾値が第2閾値より小さい場合に、第1閾値による評価で高評価が得られた場合でも第2評価によれば低い評価となり得るため、より高い技術で走行するようにユーザを促すことができる。
【0016】
さらに、評価対象区間内の全単位区間のうち、経済走行割合が第2閾値以上である単位区間が占める割合に対応した情報を、経済走行割合が第2閾値以上である単位区間に関する情報として表示する構成としてもよい。すなわち、予め決められた評価対象区間内で経済走行割合が第2閾値以上である単位区間を直感的に認識させることができるように、当該単位区間が占める割合に対応した情報を表示部に表示する。このような情報としては、割合を示す数値や画像等が挙げられる。
【0017】
さらに、本発明のように第1閾値と第2閾値とによって経済走行割合を評価し、評価結果を表示する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合や、複数の装置によって実現される場合、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合が想定可能であり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような装置を備えたナビゲーションシステムや方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】運転支援システムを含むナビゲーション端末を示すブロック図である。
図2】経済走行割合取得処理を示すフローチャートである。
図3】第1評価情報表示処理を示すフローチャートである。
図4】(4A)は第2評価情報表示処理を示すフローチャートであり、(4B)は表示される地図の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)ナビゲーション端末の構成:
(2)経済走行割合取得処理:
(3)第1評価情報表示処理:
(4)第2評価情報表示処理:
(5)他の実施形態:
【0020】
(1)ナビゲーション端末の構成:
図1は、車両に搭載された運転支援システムの構成を示すブロック図である。本実施形態において運転支援システムは、ナビゲーション端末10によって実現される。ナビゲーション端末10は、CPU、RAM、ROM等を備える制御部20を備えており、ROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムの一つとしてナビゲーションプログラムを実行可能である。当該ナビゲーションプログラムは、ナビゲーション端末の表示部に車両の現在位置が含まれる地図を表示し、ユーザが指定した出発地から目的地までの走行予定経路を探索し、走行予定経路に沿ってユーザを目的地まで案内する機能を制御部20に実現させるプログラムである。本実施形態において、当該ナビゲーションプログラムには、表示部に今回評価および過去評価を表示する評価表示プログラム21が含まれている。なお、本実施形態において評価表示プログラム21は、今回の走行における経済走行割合を第1閾値と第2閾値とによって評価し、今回評価として表示する機能を制御部20に実現させる構成となっている。
【0021】
本実施形態にかかる車両は、GPS受信部41と車速センサ42とジャイロセンサ43とユーザI/F部44とを備えている。GPS受信部41は、GPS衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して車両の現在位置を算出するための信号を示す信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の現在位置を取得する。車速センサ42は、車両が備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、車速を取得する。ジャイロセンサ43は、車両の水平面内の旋回についての角加速度を検出し、車両の向きに対応した信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の進行方向を取得する。車速センサ42およびジャイロセンサ43等は、車両の走行軌跡を特定するために利用され、本実施形態においては、車両の出発位置と走行軌跡とに基づいて現在位置が特定され、当該出発位置と走行軌跡とに基づいて特定された車両の現在位置がGPS受信部41の出力信号に基づいて補正される。
【0022】
なお、制御部20は、車速センサ42が出力する信号に基づいて取得される車速に基づいて車両の加速度を取得することも可能である。制御部20は、当該車速および加速度が予め決められた判定条件に合致するか否かを判定することにより、車両の燃費を悪化させる悪化原因が発生したか否かを判定することができる。本実施形態においては、燃費を悪化させる走行ではない場合における車両の走行が経済走行である。
【0023】
ユーザI/F部44は、ユーザの指示を入力し、またユーザに各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネルディスプレイからなる表示部やスイッチ等の入力部、スピーカー等の音声出力部を備えている。ユーザI/F部44は制御信号を制御部20から受信し、各種案内を行うための画像をタッチパネルディスプレイに表示し、各種案内を行うための音声をスピーカーから出力する。
【0024】
記録媒体30には地図情報30aが記録されている。地図情報30aは、車両が走行する道路の端点に対応するノードの位置等を示すノードデータ、ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点の位置等を示す形状補間点データ、ノード同士の連結を示すリンクデータ等を含んでいる。また、本実施形態においては、車両が走行するたびに車両において経済走行が行われた割合を単位区間毎に示す経済走行割合情報30bが記録される。本実施形態において経済走行割合情報30bは、単位区間内において経済走行をしていた割合を示す情報である。また、本実施形態においては、単位区間内において燃費の悪化原因が発生した場合に、当該悪化原因と悪化原因が発生していた状態で車両が走行した距離とを示す情報が経済走行割合情報30bに対応づけられて記録される。
【0025】
なお、本実施形態において、目的地を設定して走行した状態で経済走行割合情報30bが記録される場合には、当該目的地と出発地とを示す情報が経済走行割合情報30bに対応付けられて記録される。また、本実施形態においては、予め想定された複数の走行シーンにおいて既定の悪化原因が発生した場合に燃費が悪化すると見なす構成となっており、複数の走行シーン毎に悪化原因が分類されている。すなわち、制御部20は、上述の車速センサ42の出力信号に基づいて取得される車速、加速度が、走行シーン毎に予め設定された判定条件に合致しているか否かを判定し、合致している場合にその走行シーンにおいて予め規定された悪化原因が発生したと見なし、当該走行シーンを示す情報と当該悪化原因が発生していた状態で車両が走行した距離とを経済走行割合情報30bに対応づけて記録する。
【0026】
さらに、本実施形態においては、経済走行割合を評価するための閾値となり得る複数の値が予め用意されており、閾値情報30cとして予め記録媒体30に記録されている。具体的には、閾値情報30cとして記録される値は、単位区間毎の経済走行割合が20%,80%,100%であることを示す値等によって構成可能である。なお、経済走行割合が20%,80%,100%であることを示す値は、それぞれ、走行技術が初級であること、中級であること、上級であることを示す値である。
【0027】
制御部20は、ナビゲーションプログラムに含まれる評価表示プログラム21を実行することにより、ユーザI/F部44の表示部に今回評価と過去評価とを含む地図を表示する。この処理を実行するため、評価表示プログラム21は、経済走行割合取得部21aと閾値取得部21bと表示制御部21cとを備えている。
【0028】
経済走行割合取得部21aは、車両が走行する過程において後述する経済走行割合取得処理を実行し、車両の単位区間(本実施形態においては、一定距離(例えば100m)の区間)毎の経済走行割合を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。取得された経済走行割合は、単位区間毎の経済走行割合情報30bとして記録媒体30に記録される。
【0029】
当該経済走行割合取得処理においては、車両の車速センサ42の出力信号に基づいて取得される車速と加速度とのいずれかまたは双方と、走行シーン毎に規定された判定条件とを比較することによって悪化原因が発生したか否かが特定される。なお、本実施形態においては、車両が「発進」、「加速」、「減速」、「巡航」、「高速走行」の各走行シーンである状態において悪化原因が発生したか否かを判定するように構成されており、各走行シーンについて予め判定条件が設定されている。当該経済走行割合取得処理の詳細は後述する。
【0030】
本実施形態においては、ユーザがナビゲーションプログラムの機能により、ユーザI/F部44を操作して目的地を設定し、当該目的地を設定した時点での車両の現在位置を出発地とし、当該出発地から目的地までの経路を探索して案内する。そして、現在において当該出発地から当該目的地まで走行している場合に、当該出発地から当該目的地までの走行を今回の走行とみなす。すなわち、今回走行した区間は、出発地が始点、現在位置が終点となる区間であり、車両の進行とともに車両が目的地に到達するまで今回走行した区間の総距離が大きくなる。目的地を設定した走行が行われ、車両が目的地に到達した場合、制御部20は、経済走行割合情報30bを記録する際に、出発地から目的地まで走行するまでの各単位区間についての経済走行割合情報30bと当該出発地および当該目的地とを対応付けて記録する。
【0031】
閾値取得部21bは、車両のユーザ毎に設定される第1閾値と、当該第1閾値と異なる基準によって設定される第2閾値とを取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態において、ユーザは閾値情報30cとして記録媒体30に記録された複数の値から予め所望の値を選択することによって第1閾値を指定するように構成されている。すなわち、本実施形態において制御部20は、車両の走行前等において、ユーザI/F部44の表示部に閾値情報30cが示す複数の値を表示させ、ユーザに第1閾値を選択させる。
【0032】
この際、ユーザI/F部44の表示部には、ユーザの経済走行技術(ユーザが経済走行で車両を走行させることができる可能性が高いほど高いと見なされる技術)に応じて閾値を選択するように表示がなされており、ユーザは当該表示に従って、ユーザの経済走行技術に依存する値を第1閾値として選択する。ユーザがユーザI/F部44を操作して第1閾値を選択すると、制御部20は、当該ユーザI/F部44の出力信号に基づいて第1閾値を特定する。
【0033】
さらに、制御部20は、閾値情報30cとして記録された値の中の最大値を第2閾値として取得する。この結果、ユーザによる選択とは独立に第2閾値が設定される。すなわち、閾値情報30cとして記録された値の中の予め決められた固定値が第2閾値として設定される。ユーザの経済走行技術に依存しない客観的な閾値として第2閾値を設定することができる。
【0034】
表示制御部21cは、ユーザI/F部44の表示部に地図を表示し、当該地図上に経済走行割合が第1閾値以上である単位区間を経済走行区間として表示する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。また、表示制御部21cは、ユーザI/F部44の表示部に経済走行割合が第2閾値以上である単位区間に関する情報を表示する機能も制御部20に実現させる。
【0035】
すなわち、制御部20は、表示制御部21cの処理により、第1閾値による経済走行割合の評価(第1評価とも呼ぶ)と第2閾値による経済走行割合の評価(第2評価とも呼ぶ)をユーザI/F部44の表示部に表示する。具体的には、制御部20は、出発地において車両の走行が開始された後、目的地に到達する以前において車両が今回走行した区間における単位区間毎の経済走行割合情報30bを取得する。そして、制御部20は、経済走行割合情報30bが示す単位区間毎の経済走行割合を第1閾値と比較し、第1閾値以上である場合に燃費の評価を「良」、当該経済走行割合が第1閾値よりも小さい場合に燃費の評価を「悪」とする。
【0036】
さらに、制御部20は、経済走行割合情報30bを参照し、今回の走行において走行された単位区間の経済走行割合を第2閾値と比較し、第2閾値以上である単位区間の数を特定する。さらに、制御部20は、当該経済走行割合が第2閾値以上である単位区間の数に応じた情報をユーザI/F部44の表示部に表示する。具体的には、今回の走行において走行された経済走行割合が第2閾値以上である単位区間の数を車両が今回の走行において走行された単位区間の数で除することにより第2評価を示す数値を特定する。
【0037】
さらに、本実施形態において、表示制御部21cは、今回の走行よりも過去における車両の燃費の評価を単位区間毎に示す過去評価を取得する機能を制御部20に実現させることも可能である。本実施形態において制御部20は、車両が今回の走行よりも過去に出発地と同一の地点から出発し、目的地と同一の地点まで走行した場合における一連の走行を過去評価の表示対象となる過去の走行と見なす。そして、制御部20は、過去の走行で車両が走行した区間の単位区間毎の評価を過去評価として取得する。
【0038】
このために、制御部20は、経済走行割合情報30bから上述の今回の走行と同一の出発地、目的地が対応付けられた経済走行割合を示す情報を取得する。そして、制御部20は、経済走行割合と第1閾値とを比較し、第1閾値以上である場合に燃費の評価を「良」、当該経済走行割合が第1閾値よりも小さい場合に燃費の評価を「悪」とする。なお、今回の走行と過去の走行とで出発地と目的地とが同一か否かを判定するためには、地点からの距離に所定のマージンを設け、例えば、距離が300m以内の2地点は同一と見なすような構成を採用可能である。また、過去に複数回に渡って、今回の走行と同一の出発地から同一の目的地まで走行した場合、各走行に際して記録された経済走行割合情報30bから単位区間毎に1個の情報を取得すれば良い。例えば、過去の走行のうち、最も現在に近い時刻にて走行した際の経済走行割合情報30bを取得する構成や、過去の走行のうち、最も評価が良い経済走行割合情報30bを単位区間毎に取得する構成等を採用可能である。
【0039】
さらに、表示制御部21cは、ユーザI/F部44の表示部に車両の現在位置とともに当該現在位置の周辺の地図を表示し、地図上に単位区間毎の今回評価および過去評価を表示する機能を制御部20に実現させる。すなわち、制御部20は、GPS受信部41,車速センサ42,ジャイロセンサ43の出力信号に基づいて車両の現在位置を特定し、車両の現在位置周辺における地図の表示範囲を特定し、当該表示範囲内の道路や施設等の情報を地図情報30aから抽出する。そして、制御部20は、車両の現在位置と当該現在位置の周辺における道路や施設等を示す地図を描画するための制御信号をユーザI/F部44の表示部に出力する。この結果、ユーザI/F部44の表示部は、車両の現在位置の周辺における道路や施設等を示す地図と、車両の現在位置を表示する。
【0040】
さらに、制御部20は、表示制御部21cの処理により、今回評価としての第1評価と過去評価とを地図上に描画するための制御信号をユーザI/F部44の表示部に出力する。この結果、ユーザI/F部44の表示部は、車両の現在位置の周辺の道路上に今回評価としての第1評価を示すアイコン(「良」あるいは「悪」を示すアイコン)と過去評価を示すアイコン(「良」あるいは「悪」を示すアイコン)とを表示する。さらに、制御部20は、表示制御部21cの処理により、今回評価としての第2評価を表示部に描画するための制御信号をユーザI/F部44の表示部に出力する。この結果、ユーザI/F部44の表示部は、表示部の既定位置に今回評価としての第2評価を示すアイコン(第2評価を示す数値)を表示する。
【0041】
図4Bは、表示部に表示される地図の例を示しており、本例においては、実線の曲線によって示された道路R上に車両の現在位置を示すアイコンCが表示されている。また、図4Bに示す例においては、道路上に葉を模したアイコンによって燃費の評価を表示しており、実線のアイコンEtgによって「良」の第1評価、実線のハッチが付されたアイコンEtbによって「悪」の第1評価を示し、破線のアイコンEpgによって「良」の過去評価、破線のハッチが付されたアイコンEpbによって「悪」の過去評価を示している。なお、道路R上に記された太い線は今回の走行において出発地から目的地まで到達するための走行予定経路を示している。
【0042】
また、図4Bに示す例においては、表示部に表示される地図の右下に矩形の領域が設けられており、第2評価を示す数値(図においては33.3)と第2閾値(図においては100)とが表示されている。図4Bに示す例において、第2閾値は100%であるため、全区間が経済走行された単位区間数を今回の走行における全単位区間の数で除した値が33.3である状態が例示されている。
【0043】
以上の構成によれば、経済走行割合を第1閾値および第2閾値によって評価した情報をユーザI/F部44の表示部に表示することができる。この結果、ユーザに応じた第1閾値による経済走行割合の評価と、当該第1評価と異なる評価基準である第2閾値による経済走行割合の評価との双方を表示部に表示することができ、多様な評価基準で経済走行割合の評価が示される。従って、双方の評価基準による経済走行割合の評価を高めるようにユーザを促すことができ、より確実に燃費を向上させることができる。
【0044】
さらに、第1閾値による経済走行割合の評価は単位区間毎に行われ、経済走行割合が第1閾値以上である単位区間である経済走行区間が地図上で認識されるように表示が行われる。従って、ユーザは、表示部を視認することにより、走行済の単位区間が経済走行区間であるか否かを判定することができる。また、ユーザは、ユーザの経済走行技術において単位区間毎に経済走行が行えたか否かを第1閾値による評価によって認識することができ、同時に、第2閾値による評価によってユーザの経済走行技術に依存しない客観的な評価を認識することができる。
【0045】
さらに、第1閾値は、閾値情報30cとして規定された複数の値からユーザ自身によって選択されるため、ユーザ自身が第1閾値による評価での評価基準を選択することができる。さらに、本実施形態においては、第1閾値として選択され得る値のうち、最も厳しい評価条件に対応した値(最大値)が第2閾値として取得される。従って、第1閾値によるユーザ毎の評価を表示しつつ、最も厳しい評価を行った場合の評価結果を第2閾値による評価として表示することになる。この構成において第1閾値が第2閾値より小さい場合、第1閾値による評価で高評価が得られた場合でも第2評価によれば低い評価となり得る。例えば、図4Bにおいて第1閾値が20%である場合、当該第1閾値による第1評価として高評価であっても、車両の消費エネルギーとしてはさらなる改善余地がある。そこで、より厳しい第2閾値による評価を表示部に表示すれば、より高い技術で走行するようにユーザを促すことができる。


【0046】
(2)経済走行割合取得処理:
次に、経済走行割合取得処理について詳細に説明する。図2は、経済走行割合取得処理のフローチャートであり、本実施形態において制御部20は、目的地を設定した走行が開始された後に経済走行割合取得部21aによって経済走行割合取得処理を実行する。経済走行割合取得処理が実行される前に制御部20は、車両が単位区間の長さとして定義された一定距離を走行したか否かを判定するための累計距離と、車両が経済走行をした距離を特定するための経済走行距離と、車両が経済走行をしなかった距離を特定するための不経済走行距離とを示す変数を初期化する。なお、不経済走行距離は走行シーン毎に定義され、発進シーンでの不経済走行距離、加速シーンでの不経済走行距離、巡航(加速)シーンでの不経済走行距離、減速シーンでの不経済走行距離、巡航(減速)シーンでの不経済走行距離、高速走行シーンでの不経済距離が定義される。
【0047】
経済走行割合取得処理が実行されると、制御部20は、車両の車速、加速度、現在位置を取得する(ステップS100)。すなわち、制御部20は、車速センサ42の出力情報に基づいて車速を特定し、車速の時間変化に基づいて加速度を取得する。さらに、制御部20は、GPS受信部41と車速センサ42とジャイロセンサ43との出力信号に基づいて車両の現在位置を取得する。この結果、車両の位置毎の車速と加速度が特定される。
【0048】
次に、制御部20は、走行距離を累計距離に加算する(ステップS105)。本実施形態において、ステップS100〜S180はループ処理となっており、ループ処理が繰り返される場合には一定の期間(例えば、100ms)毎にステップS100の処理が行われる。そこで、制御部20は、GPS受信部41と車速センサ42とジャイロセンサ43との出力信号に基づいて、前回ステップS100が実行されてから今回ステップS100が実行されるまでの間に車両が走行した走行距離ΔLを特定し、累計距離に加算する。すなわち、制御部20は、ステップS100〜S180が繰り返されている間に車両が走行した総距離を示す値が累計距離となるように加算処理を行う。
【0049】
次に、制御部20は、発進シーンでの悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS110)、発進シーンでの悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS115をスキップする。一方、ステップS110にて、発進シーンでの悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を発進シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS115)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを発進シーンでの不経済走行距離に加算する。
【0050】
なお、ステップS110においては、車両を発進させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような運転操作が発進シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車両を発進させる際に過度の加速を行うとエネルギーが無駄に消費される。そこで、停止していると見なすことができる車両の車速が大きくなる発進シーンにおいて、車速の変化が急激である場合に発進シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。具体的には、発進後の経過時間とともに大きくなる閾値を時刻毎に設定し、発進開始後の初期において時刻毎の車速が当該閾値を超える場合に発進シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成や、単位時間あたりの車速の変化が所定の閾値を超える場合に発進シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。
【0051】
次に、制御部20は、加速シーンでの悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS120)、加速シーンでの悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS125をスキップする。一方、ステップS120にて、加速シーンでの悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を加速シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS125)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを加速シーンでの不経済走行距離に加算する。
【0052】
なお、ステップS120においては、車両を加速させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような運転操作が加速シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速および加速度について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車両を加速させる際に過度の加速を行うとエネルギーが無駄に消費される。また、車両が高速で走行している状態と低速で走行している状態とを比較すると、前者の方が後者よりも大きな加速度が必要とされるシーンが少ない。そこで、車速が大きいほど値が小さくなる閾値を予め定義しておき、車両の車速が大きくなる加速シーン(停止状態からの加速は除く)において、加速度が当該閾値を超えている場合に加速シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。なお、閾値は、車速が大きくなるにつれて連続的に変化しても良いし段階的に変化しても良い。
【0053】
次に、制御部20は、巡航シーンにおいて加速に伴う悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS130)、巡航シーンにおいて加速に伴う悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS135をスキップする。一方、ステップS130にて、巡航シーンにおいて加速に伴う悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を巡航シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS135)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを巡航(加速)シーンでの不経済走行距離に加算する。なお、巡航シーンは、車両が一定範囲の車速で走行を継続しているシーンである。
【0054】
また、ステップS130においては、車両を走行させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような加速操作が巡航シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速および加速度について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車両を巡航させる際に過度の加速を行うとエネルギーが無駄に消費される。そこで、制御部20は、車両が一定範囲の車速で走行する巡航走行を継続しているか否かを車速に基づいて判定し、巡航走行を継続している場合は、さらに、加速度が予め決められた閾値を超えている場合に巡航シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。なお、巡航シーンにおいては、過度の加速のみならず過度の減速も燃費の悪化原因となるため、図2のステップS130,S135においては、巡航シーンにおいて加速されたことを判定していることを示すため、巡航(加速)シーンと表記し、S150,S155においては、巡航シーンにおいて減速されたことを判定していることを示すため、巡航(減速)シーンと表記している。
【0055】
次に、制御部20は、減速シーンでの悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS140)、減速シーンでの悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS145をスキップする。一方、ステップS140にて、減速シーンでの悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を減速シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS145)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを減速シーンでの不経済走行距離に加算する。
【0056】
また、ステップS140においては、車両を減速させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような運転操作が減速シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速および加速度について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車両を減速させる際に過度の減速が行われた場合、減速前の車速に到達するための加速が無駄であったことになる。また、車両が高速で走行している状態と低速で走行している状態とを比較すると、前者の方が後者よりも過度に減速させた場合に無駄になるエネルギーが多い。そこで、減速させるための加速度である負の加速度について、車速が大きいほど大きくなる(負の範囲で絶対値が小さくなる)閾値を予め定義しておき、車両の車速が小さくなる減速シーンにおいて、加速度が当該閾値を下回る場合に減速シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。なお、閾値は、車速が大きくなるにつれて連続的に変化しても良いし段階的に変化しても良い。
【0057】
次に、制御部20は、巡航シーンにおいて減速に伴う悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS150)、巡航シーンにおいて減速に伴う悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS155をスキップする。一方、ステップS150にて、巡航シーンにおいて減速に伴う悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を巡航シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS155)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを巡航(減速)シーンでの不経済走行距離に加算する。
【0058】
また、ステップS150においては、車両を走行させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような減速操作が巡航シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速および加速度について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車両を巡航させる際に過度の減速を行うと減速前の速度に加速させるためのエネルギーが無駄であったことになる。そこで、制御部20は、車両が一定範囲の車速で走行する巡航走行を継続しているか否かを車速に基づいて判定し、巡航走行を継続している場合は、さらに、加速度が予め決められた閾値を下回る場合に巡航シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。
【0059】
次に、制御部20は、高速走行シーンでの悪化原因が発生したか否かを判定し(ステップS160)、高速走行シーンでの悪化原因が発生したと判定されない場合にはステップS165をスキップする。一方、ステップS160にて、高速走行シーンでの悪化原因が発生したと判定された場合、制御部20は、走行距離を高速走行シーンでの不経済走行距離に加算する(ステップS165)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを高速走行シーンでの不経済走行距離に加算する。
【0060】
また、ステップS160においては、車両を走行させる際の燃費が基準の燃費よりも悪くなるような運転操作が高速走行シーンにおいて行われていたか否かを判定することができれば良く、本実施形態においては、当該判定を車速について予め規定された判定条件に基づいて実施する。すなわち、車速を過度に大きくすると、過度にエネルギーを消費する。そこで、制御部20は、車両の車速が予め決められた閾値を超えている場合に高速走行シーンでの悪化原因が発生したと判定する構成等を採用可能である。
【0061】
次に、制御部20は、悪化原因が発生しなかったか否かを判定する(ステップS170)。すなわち、ステップS110〜S160で判定したような各走行シーンでの悪化原因のいずれも発生していなかった場合、制御部20は、ステップS105にて取得された走行距離ΔLを走行する過程において、悪化原因が発生しなかったと見なす。このため、制御部20は、ステップS115,S125,S135,S145,S155,S165において各走行シーンの不経済走行距離が加算されなかった場合に、悪化原因が発生しなかったと見なす。そして、ステップS170において、悪化原因が発生しなかったと判定された場合(S170:Y)、制御部20は、走行距離を経済走行距離に加算する(ステップS175)。すなわち、ステップS105にて累計距離に加算された上述の走行距離ΔLを経済走行距離に加算する。一方、ステップS170において、悪化原因が発生しなかったと判定されなかった場合(S170:N)、ステップS175はスキップされる。



【0062】
次に、制御部20は、累計距離が一定距離以上になったか否かを判定し(ステップS180)、ステップS180にて累計距離が一定距離以上になったと判定されるまでステップS100以降の処理を繰り返す。すなわち、制御部20は、累計距離が、単位区間の距離として予め定義された一定距離以上になった場合に、車両が単位区間を走行したと見なしてステップS100〜S180のループ処理を抜けることになる。
【0063】
ステップS180にて、累計距離が一定距離以上になったと判定された場合、制御部20は、経済走行割合を経済走行距離/累計距離に設定する(ステップS185)。次に、制御部20は、経済走行割合を、累計距離の計測対象となった単位区間に対応付けて経済走行割合情報30bとして記録媒体30に記録する(ステップS190)。以上の処理によれば、単位区間毎の経済走行割合情報30bを記録媒体30に記録することができる。なお、車両の目的地が設定された状態で経済走行割合取得処理が実行された場合、制御部20は、ステップS190において、目的地と出発地とを示す情報を経済走行割合情報30bに対応付けて記録する。
【0064】
(3)第1評価情報表示処理:
次に、第1評価情報表示処理について詳細に説明する。図3は、第1評価情報表示処理のフローチャートであり、本実施形態においては、ユーザによって目的地が設定され、今回の走行の出発地および目的地と同一の出発地および目的地であった過去の走行についての経済走行割合情報30bが存在する場合に当該第1評価情報表示処理が実行される。また、制御部20は、ユーザI/F部44の表示部において所定の期間毎に地図表示を更新しており、当該更新のたびに当該第1評価情報表示処理が実行される。
【0065】
ステップS200〜S230は過去評価を地図上に表示するためのループ処理であり、制御部20は、表示制御部21cの処理により、まず、過去評価の表示対象から処理対象の単位区間を選択する(ステップS200)。すなわち、制御部20は、表示制御部21cの処理により、ユーザI/F部44の表示部に表示されている地図の範囲を特定する。さらに、制御部20は、表示制御部21cの処理により、今回の走行における出発地および目的地と同一の出発地および目的地が対応付けられた経済走行割合情報30bを抽出する。さらに、制御部20は、表示制御部21cの処理により、抽出された経済走行割合情報30bに対応付けられた単位区間からユーザI/F部44の表示部に表示されている地図の範囲に含まれる単位区間を表示対象として特定する。そして、表示対象の単位区間の中から過去評価を表示する処理を行っていない単位区間を処理対象の単位区間として選択する。
【0066】
次に、制御部20は、表示制御部21cの処理により、処理対象の単位区間の過去の経済走行割合を取得する(ステップS205)。次に、制御部20は、表示制御部21cの処理により、処理対象の単位区間の過去の走行における経済走行割合が第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS210)。ステップS210で経済走行割合が第1閾値以上であると判定された場合、制御部20は、表示制御部21cの処理により、処理対象の単位区間の過去評価を「良」に設定する(ステップS215)。また、ステップS210で経済走行割合が第1閾値以上であると判定されない場合、制御部20は、表示制御部21cの処理により、処理対象の単位区間の過去評価を「悪」に設定する(ステップS220)。
【0067】
次に、制御部20は、表示制御部21cの処理により、処理対象の単位区間の過去評価を表示する(ステップS225)。すなわち、制御部20は、処理対象の単位区間の過去評価に対応したアイコンを当該単位区間に描画するための信号をユーザI/F部44の表示部に対して出力する。この結果、ユーザI/F部44の表示部は、処理対象の単位区間の過去評価に対応したアイコンを表示する。なお、ステップS220において「悪」評価とされた単位区間が悪化区間となる。
【0068】
次に、制御部20は、表示制御部21cの処理により、表示対象の単位区間の過去評価を表示済であるか否かを判定する(ステップS230)。すなわち、制御部20は、ステップS200にて特定された表示対象の単位区間の全てについて過去評価を表示したか否かを判定する。ステップS230にて、表示対象の単位区間の過去評価を表示済であると判定されない場合、ステップS200以降の処理を繰り返す。一方、ステップS230にて表示対象の単位区間の過去評価を表示済であると判定された場合、ステップS235以降で今回評価を表示するための処理を行う。表示対象の単位区間の過去評価を表示した時点では、図4Bに示す実線のアイコンEtg,Etb(今回評価を示すアイコン)は表示されておらず、破線で示すアイコンEpg,Epb(過去評価を示すアイコン)が表示された状態となる。なお、今回の走行と過去の走行とで経路が同一である場合、車両の現在位置よりも後方の単位区間においても過去評価が表示されるが、ステップS235以降の処理によって同一の単位区間上に今回評価が表示される場合には、今回評価が優先的に表示される。
【0069】
ステップS235〜S265は今回評価を地図上に表示するためのループ処理であり、制御部20は、表示制御部21cおよび経済走行割合取得部21aの処理により、まず、今回評価の表示対象から処理対象の単位区間を選択する(ステップS235)。すなわち、制御部20は、表示制御部21cの処理により、ユーザI/F部44の表示部に表示されている地図の範囲を特定する。さらに、制御部20は、経済走行割合取得部21aの処理により、今回の走行の過程で記録媒体に記録された経済走行割合情報30bに対応付けられた単位区間からユーザI/F部44の表示部に表示されている地図の範囲に含まれる単位区間を表示対象として特定する。そして、表示対象の単位区間の中から今回評価を表示する処理を行っていない単位区間を処理対象の単位区間として選択する。なお、今回評価を表示する処理を行っていない単位区間は、今回の走行での走行距離が増加することに伴って新たに設定された単位区間である。すなわち、車両が今回の走行において車両が単位区間の終点に到達すると、当該単位区間について経済走行割合取得処理によって経済走行割合が定義され、当該経済走行割合が当該単位区間に対応づけられて経済走行割合情報30bに記録される。この後に地図が更新される場合、第1評価情報表示処理が実行されることにより、新たに経済走行割合が定義された単位区間がステップS235において処理対象の単位区間とされる。
【0070】
次に、制御部20は、経済走行割合取得部21aの処理により、処理対象の単位区間の今回の経済走行割合を取得する(ステップS240)。次に、制御部20は、経済走行割合取得部21aの処理により、処理対象の単位区間の今回の走行における経済走行割合が第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS245)。ステップS245で経済走行割合が第1閾値以上であると判定された場合、制御部20は、経済走行割合取得部21aの処理により、処理対象の単位区間の今回評価を「良」に設定する(ステップS250)。また、ステップS245で経済走行割合が第1閾値以上であると判定されない場合、制御部20は、経済走行割合取得部21aの処理により、処理対象の単位区間の今回評価を「悪」に設定する(ステップS255)。以上のステップS250あるいはステップS255により、今回の走行で車両が単位区間の終点に到達することによって新たに設定された単位区間について第1評価が得られることになる。
【0071】
次に、制御部20は、表示制御部21cの処理により、処理対象の単位区間の今回評価を表示する(ステップS260)。すなわち、制御部20は、処理対象の単位区間の今回評価に対応したアイコンを当該単位区間に描画するための信号をユーザI/F部44の表示部に対して出力する。この結果、ユーザI/F部44の表示部は、処理対象の単位区間の今回評価に対応したアイコンを表示する。
【0072】
次に、制御部20は、表示制御部21cの処理により、表示対象の単位区間の今回評価を表示済であるか否かを判定する(ステップS265)。すなわち、制御部20は、ステップS235にて特定された表示対象の単位区間の全てについて今回評価を表示したか否かを判定する。ステップS265にて、表示対象の単位区間の今回評価を表示済であると判定されない場合、ステップS235以降の処理を繰り返す。一方、ステップS265にて表示対象の単位区間の今回評価を表示済であると判定されると、制御部20は、第1評価情報表示処理を終了する。本実施形態において、同一の単位区間上に今回評価が表示される場合には、今回評価が優先的に表示されるため、表示対象の単位区間の今回評価が表示されると、図4Bに示す例のように、車両の現在位置以前に車両が走行した区間には実線で今回評価のアイコンEtg,Etbが表示される。また、ステップS235〜S265の処理においては車両の現在位置よりも前方の区間に今回評価は表示されないため、当該車両の現在位置よりも前方の区間においては破線で過去評価のアイコンEpg,Epbが表示される。
【0073】
(4)第2評価情報表示処理:
次に、第2評価情報表示処理について詳細に説明する。図4Aは、第2評価情報表示処理のフローチャートである。本実施形態において制御部20は、図3に示す第1評価情報表示処理において新たな第1評価が得られた場合に、表示制御部21cの処理により、第2評価情報表示処理を実行する。すなわち、今回の走行において車両が単位区間の終点に到達し、当該単位区間について第1評価が得られる度に第2評価情報表示処理が実行される。
【0074】
なお、本実施形態において制御部20は、今回の走行が開始されたタイミングにおいて、今回の走行において走行された単位区間を計測するための変数である全単位区間数を初期化し、今回の走行において第2閾値による評価が「良」であった単位区間を計測するための変数である良単位区間数を初期化する。これらの全単位区間数と良単位区間数とは、第2評価情報表示処理において適宜更新される。すなわち、本実施形態においては、今回の走行が開始された後、単位区間について新たな第1評価が得られる度に全単位区間数と良単位区間数とが適宜更新され、第2評価情報表示処理において、第2評価である良単位区間数/全単位区間数が逐次更新され得るように構成されている。
【0075】
第2評価情報表示処理において、制御部20は、全単位区間数をインクリメントする(ステップS300)。すなわち、制御部20は、車両が単位区間の終点に到達したことに応じて全単位区間数を1増加させる。次に、制御部20は最新の単位区間の経済走行割合を取得する(ステップS305)。すなわち、制御部20は、車両が終点に到達した単位区間についての経済走行割合情報30bを参照し、当該単位区間の経済走行割合を取得する。
【0076】
次に、制御部20は、経済走行割合が第2閾値以上であるか否かを判定し(ステップS310)、経済走行割合が第2閾値以上である場合には良単位区間数をインクリメントする(ステップS315)。すなわち、制御部20は、車両が終点に到達した単位区間の第2評価が良評価である場合、良単位区間数を1増加させる。ステップS310にて経済走行割合が第2閾値以上であると判定されない場合、制御部20は、ステップS315をスキップする。
【0077】
次に、制御部20は、第2評価を表示部に表示する(ステップS320)。すなわち、制御部20は、第2評価を良単位区間数/全単位区間数によって取得し、当該第2評価を表示させるための信号をユーザI/F部44の表示部に対して出力する。この結果、例えば、図4Bに示されるように今回の走行における第2評価が表示部に表示される。
【0078】
(5)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、第1閾値と第2閾値とによって経済走行割合を評価し、評価結果を表示する限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、今回評価や過去評価、経済走行割合は、車両に搭載されていない装置、例えば、情報管理センターから取得しても良い。むろん、ナビゲーション端末10は、車両に固定的に搭載されていても良いし、持ち運び可能なナビゲーション端末10が車両内に持ち込まれて利用される態様であっても良い。
【0079】
経済走行は車両による消費エネルギーが相対的に少ない状態として定義され、例えば、現在以前に車両が走行した単位区間におけるエネルギー消費量が基準のエネルギー消費量よりも少ない場合に当該走行を経済走行とし、当該経済走行が行われた割合を単位区間毎に定義することができればよい。むろん、エネルギー消費量は直接的に評価されても良いし、間接的に評価されてもよい。前者としてはエネルギー消費量を実測する構成が想定され、後者としてはエネルギー消費量が多くなる運転操作等が行われたか否かを判定する構成等を採用可能である。エネルギー消費量が多くなる運転操作であるか否かは、例えば、アクセルペダルの操作やシフトレバーの操作、走行モード(通常走行モードやトルクを最大化するパワーモード等)、経済走行が行われた場合に点灯する車両に搭載されたランプの点灯状況等によって特定可能である。
【0080】
さらに、図4Bのような第1評価と第2評価の表示態様は一例であり、他にも種々の表示態様を採用可能である。例えば、第1閾値および第2閾値による評価は、過去の走行に対して行ってもよい。また、第2閾値によって単位区間毎の経済走行割合を評価し、単位区間毎の評価を地図上に表示する構成としてもよい。むろん、第1閾値による評価と第2閾値による評価とを同様の表示態様によって表示部に表示させることも可能である。例えば、図4Bに示す例において、経済走行割合が第2閾値以上である単位区間の評価を、葉を模したアイコンで表示するとともに第1評価と異なる色で当該アイコンを着色する構成を採用可能である。また、今回の走行において第1閾値によって「良」評価となった単位区間の数を今回の走行において走行した全単位区間数で除した数値を表示部に表示してもよい。
さらに、評価は第1閾値および第2閾値以外の閾値によって行ってもよい。例えば、第1閾値および第2閾値と異なる第3閾値で経済走行割合を評価して表示部に評価結果を表示してもよい。
【0081】
さらに、第2評価は、経済走行割合が第2閾値以上である単位区間の数に応じた情報であれば良く、経済走行割合が第2閾値以上である単位区間の数の多寡によって面積が変動する棒グラフ等であってもよい。この構成によれば、ユーザは、第1閾値によるユーザ毎の評価を単位区間毎に詳細に認識しながら、第2閾値による客観的な評価を直感的に認識することができる。
【0082】
さらに、固定値によって第2閾値を構成する場合、当該第2閾値は、少なくとも一定の評価期間(例えば、出発地から目的地まで車両が走行する期間)において値が固定されていれば良く、異なる評価期間毎に固定値としての第2閾値が異なるように構成されていても良い。
【0083】
さらに、第2閾値が第1閾値の設定規則と異なる設定規則によって設定されることにより、表示部において多様な評価が提示されるように構成されていれば良い。第1閾値の設定規則と異なる第2閾値の設定規則としては、車両のユーザ毎に第1閾値を設定するための設定規則と異なる規則であれば良く、車両のユーザのみに依存して第2閾値が決定されないように(客観的に第2閾値が決定されるように)構成されていれば良い。例えば、多数の車両のユーザ(発明にかかる評価表示システムが利用される車両のユーザを含んでもよい)の経済走行割合を情報管理センターにおいて収集し、収集した経済走行割合を統計し、統計的に所定の割合のユーザが実現した経済走行割合よりも高い経済走行割合が第2閾値となるように第2閾値の設定規則を定義してもよい。
【0084】
さらに、本発明にかかる評価表示システムによって経済走行割合が評価される車両は、液体燃料によって内燃機関を駆動して走行する車両であってもよいし、バッテリに蓄積された電力によってモーターを駆動して走行する車両であっても良いし、複数の駆動手段(例えば、内燃機関とモーター)のいずれかまたは双方によって駆動されるハイブリッド車両であってもよいし、他のいかなる駆動手段を利用して走行する車両であってもよい。
【符号の説明】
【0085】
10…ナビゲーション端末、20…制御部、21…評価表示プログラム、21a…経済走行割合取得部、21b…閾値取得部、21c…表示制御部、30…記録媒体、30a…地図情報、30b…経済走行割合情報、30c…閾値情報、41…GPS受信部、42…車速センサ、43…ジャイロセンサ、44…ユーザI/F部
図1
図2
図3
図4