【実施例】
【0076】
本発明のその他の特徴および利点は、本発明の本質をその範囲を限定することなしに例示する、より詳述される以下の実施例から明らかになるであろう。
概論
特記しない限り、すべての反応は、購入可能な装置中で、化学実験室で一般的に使用される方法を使用して実施される。空気および/または水分に敏感な出発原料は、保護用気体のもとで保存し、対応する反応およびそれに伴う操作は、保護用気体(窒素またはアルゴン)のもとで実施される。
化合物は、Autonomソフトウェア(Beilstein)を使用し、バイルシュタイン規則により命名される。化合物を、構造式およびその命名の双方によって表す場合に矛盾があれば、構造式が優先する。
【0077】
クロマトグラフィー
薄層クロマトグラフィーは、ガラス上のシリカゲル60からなるMerck製の既製品であるTLCプレート(蛍光指示薬F−254を含む)を用いて実施される。
本発明による例示化合物の分取高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters製のカラム(名称:Sunfire C18、5μm、30×100mm、部品番号186002572;X−Bridge C18、5μm、30×100mm、部品番号186002982)を用いて実施される。化合物は、H
2O/アセトニトリルまたはH
2O/MeOH(ここで、水にはHCOOHを0.1%添加し、酸性状態とする)の種々のグラジエントを使用して溶離される。塩基性状態下でのクロマトグラフィーでも、H
2O/アセトニトリルのグラジエントを使用し、水は、次の処方により:すなわち、5mLの炭酸水素アンモニウム溶液(158g/1LのH
2O)および2mLのアンモニア(7M/MeOH)溶液をH
2Oで1Lとして、塩基性とした。
【0078】
本発明による例示化合物の順相分取高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Macherey&Nagel製のカラム(名称:Nucleosil、50−7、40×250mm)およびVDSoptilab製のカラム(名称:Kromasil 100 NH
2、10μM、50×250mm)を用いて実施される。化合物は、DCM/MeOH(MeOHにNH
3を0.1%添加する)の種々のグラジエントを使用して溶離する。
中間体化合物の分析HPLC(反応の監視用)は、Agilent、WatersおよびPhenomenex製のカラムを用いて実施する。分析装置は、また、それぞれの場合に質量検出器を備える。
HPLC質量分光法/UV分光法
本発明による例示化合物を特徴付けるための保持時間/MS−ESI
+は、Agilent製のHPLC−MS装置(質量検出器を備えた高速液体クロマトグラフィー)を使用して作出される。注入ピークの時点で溶出する化合物に、保持時間tR=0を付与する。
【0079】
分析方法
HPLC: Agilent 1100シリーズ
MS: Agilent LC/MSD SL
カラム: Waters、XBridge(商標)C18、2.5μm、2.1×20mm、部品番号186003201
溶媒 A:0.1%NH
3(=pH9〜10)
B:アセトニトリル HPLC級
検出: MS: 正および負
質量範囲: 120〜800m/z
フラグメンター: 70
利得EMV: 1
閾値: 150
ステップサイズ: 0.25
UV: 315nm
バンド幅: 170nm
リファレンス: オフ
レンジ: 230〜400nm
レンジステップ: 2.00nm
ピーク幅: <0.01分
スリット: 2nm
注入量: 5μL
流速: 1.00mL/分
カラム温度: 60℃
グラジエント: 0.00分 5%B
0.00〜2.50分 5%→95%B
2.50〜2.80分 95%B
2.81〜3.10分 95%→5%B
【0080】
本発明による化合物の調製
本発明による化合物は、後記の合成方法により調製され、該方法中で、一般式の置換基は、前に示した意味を有する。これらの方法は、本発明の例示と解釈され、特許を請求する対象および化合物の範囲をこれらの実施例に限定するものではない。出発化合物の調製が記載されていない場合、それらの化合物は購入可能であるか、または既知化合物もしくは本明細書に記載の方法と同様にして調製できる。文献記載の物質は、公開されている合成方法により調製される。
【0081】
特記しない限り、次の反応スキーム中の置換基R
1〜R
6およびnは、明細書および請求項中で定義される通りである。
式Iの化合物は、次のスキーム(1〜5)に従って調製することができる:
スキーム1
【化13】
【0082】
式Iの化合物の1つの調製方法は、スキーム1中に図示するように式A
1を有する中間体から出発する。式A
1を有する中間体(式中、Xは臭素またはヨウ素、好ましくはヨウ素である)は、購入できるか、または当技術分野で周知の方法により調製することができる。ステップ(i)において、中間体A
1をトリメチルシリルアセチレンと、パラジウム触媒、好ましくはビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、銅系助触媒、好ましくはヨウ化銅(I)、および過剰な有機塩基、好ましくはトリエチルアミンを含む溶媒(例えば、THF、DMF、DMSO、1,2−ジメトキシエタンまたはジオキサン、好ましくはDMF)中で反応させる。反応は、高められた温度、好ましくは60℃で、約1〜16時間、好ましくは約3時間実施される。生成物は、通常の手段で単離され、好ましくはクロマトグラフィーにより精製される。
【0083】
式Bを有する中間体は、ステップ(ii)において、ステップ(i)で得られた生成物を塩基、好ましくは炭酸カリウムと、溶媒、好ましくはMeOH中で、室温で3時間反応させることによって調製される。中間体Bは、通常の手段で単離され、そのまま使用されるか、クロマトグラフィーで精製される。
式E
1を有する中間体は、ステップ(iii)において、中間体Bを、式C
1(ここで、Xは臭化物またはヨウ化物、好ましくは臭化物である)を有する中間体と反応させることによって得られる。式C
1を有する中間体は、購入できるか、当技術分野で周知の方法により調製することができる。ステップ(iii)では、中間体Bを中間体C
1と、パラジウム触媒、好ましくはビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、銅系助触媒、好ましくはヨウ化銅(I)、および過剰な有機塩基、好ましくはトリエチルアミンを含む溶媒(例えば、THF、DMF、DMSO、1,2−ジメトキシエタンまたはジオキサン、好ましくはDMF)中で反応させる。反応は、高められた温度、好ましくは50℃または75℃で、数時間、好ましくは終夜実施される。中間体E
1は、通常の手段で単離され、および好ましくはクロマトグラフィーで精製される。
式Iの化合物は、中間体E
1をR
5−スルホニルクロリドと反応させることによって調製される。R
5−スルホニルクロリドは、購入できるか、当技術分野で周知の方法により調製することができる。ステップ(iv)では、中間体E
1をR
5−スルホニルクロリドと、過剰の塩基、好ましくはピリジンを含む溶媒、好ましくはDCM中、室温で終夜反応させる。化合物Iは、通常の手段で単離され、および好ましくはクロマトグラフィーで精製される。
【0084】
スキーム2
【化14】
中間体E
1の別の調製方法は、スキーム2に図示したように、中間体A
1の、式D
1を有する中間体との反応に基づく。中間体D
1は、当技術分野で周知の方法により調製することができる。中間体A
1を中間体D
1と、パラジウム触媒、好ましくはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、銅系助触媒、好ましくはヨウ化銅(I)、および過剰な有機塩基、好ましくはトリエチルアミンまたはDIPEAを含む溶媒(例えば、THF、DMF、DMSO、1,2−ジメトキシエタンまたはジオキサン、好ましくはTHFまたはDMSO)中で反応させる。反応は、高められた温度、好ましくは45〜80℃で、より好ましくは75℃で、約数時間、好ましくは終夜実施される。中間体E
1は、通常の手段で単離され、および好ましくはクロマトグラフィーで精製される。中間体E
1を、上記の方法により式Iの化合物に変換することができる。
【0085】
スキーム3
【化15】
式Iの化合物の代わりの調製方法をスキーム3に図示する。式A
2(式中、Xは臭素またはヨウ素、好ましくはヨウ素である)を有する中間体は、購入できるか、当技術分野で周知の方法により調製することができる。ステップ(i)において、中間体A
2を中間体D
1と、パラジウム触媒、好ましくはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、銅系助触媒、好ましくはヨウ化銅(I)、および過剰な有機塩基、好ましくはジイソプロピルアミンまたはトリエチルアミンを含む溶媒(例えば、THF、DMF、DMSO、1,2−ジメトキシエタンまたはジオキサン、好ましくはDMSO)中で反応させて、中間体E
2を得る。反応は、高められた温度、好ましくは60〜65℃で数時間、好ましくは終夜実施される。中間体E
2は、通常の手段で単離され、および好ましくはクロマトグラフィーで精製される。
中間体E
3は、ステップ(ii)において、中間体E
2をR
5−スルホニルクロリドと、過剰の塩基、好ましくはピリジンまたはルチジンを含む溶媒、好ましくはDCM中、室温で終夜反応させることによって得られる。中間体E
3は、通常の手段で単離され、および好ましくはクロマトグラフィーで精製される。
【0086】
式Iの化合物は、中間体E
3をアミンR
2と反応させることによって調製される。アミンR
2は、購入できるか、当技術分野で周知の方法により調製することができる。ステップ(iv)において、中間体E
3をアミンR
2と、溶媒、例えば、THF、NMP、ジオキサンおよびDMF、好ましくはジオキサン中で、過剰の塩基、好ましくはトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンを用いてまたは用いないで、反応させる。反応は、高められた温度、80〜130℃、好ましくは80℃で1〜3時間、好ましくは3時間実施される。化合物Iは、通常の手段で単離され、および好ましくはクロマトグラフィーで精製される。
【0087】
スキーム4
【化16】
代わりの方法では、スキーム4に図示したように、中間体E
2を、中間体E
1に変換する。中間体E
2をアミンR
2と、過剰の塩基、好ましくはジイソプロピルエチルアミンを含む溶媒、例えば、THF、NMP、ジオキサンおよびDMF、好ましくはジオキサン中で反応させる。反応は、高められた温度、好ましくは80℃で数時間、好ましくは終夜実施される。中間体E
1は、通常の手段で単離され、および好ましくはクロマトグラフィーで精製される。
【0088】
スキーム5
【化17】
さらに別の代替方法において、式E
3を有する中間体は、スキーム5に図示したように、中間体A
2を中間体D
2と反応させることによって調製される。式D
2を有する中間体は、当技術分野で周知の方法により調製することができる。中間体A
2を中間体D
2と、パラジウム触媒、好ましくはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)またはビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(bis(triphenylphospine)palladium(II) chloride)、銅系助触媒、好ましくはヨウ化銅(I)、および過剰な有機塩基、好ましくはトリエチルアミンまたはジイソプロピルアミンを含む溶媒(例えば、THF、DMF、DMSO、1,2−ジメトキシエタンまたはジオキサン、好ましくはTHF、DMFまたはDMSO)中で反応させる。反応は、高められた温度、好ましくは65℃で約1〜16時間、好ましくは4時間実施される。中間体E
3は、通常の手段で単離され、および好ましくはクロマトグラフィーで精製される。中間体E
3を、前記の方法により式Iの化合物に変換することができる。
【0089】
中間体Aの調製
A−1)6−メチル−3H−ピリミジン−4−オン
【化18】
100g(0.70mol)の4−ヒドロキシ−2−メルカプト−6−メチルピリミジンおよび300gのラネーニッケルを水(1000mL)に懸濁し、その懸濁液を、還流下で終夜にわたって加熱撹拌する。反応混合物を、セライトを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して粗生成物を得る。
【0090】
A−2)5−ヨード−6−メチル−3H−ピリミジン−4−オン
【化19】
酢酸中の70g(0.64mol)のA−1に、127g(0.56mol)のNISを分割して、室温で15分以内に添加する。反応物を、すべての出発原料が消費されるまで(30時間)室温で撹拌する。反応混合物を水で希釈し、固形生成物を、濾取し、チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄して過剰なヨウ素を除去し、真空中で乾燥する。収量:90g(60%)。
【0091】
A−3)4−クロロ−5−ヨード−6−メチルピリミジン
【化20】
90g(0.38mol)のA−2と600mLのPOCl
3との混合物を、90℃で1時間加熱する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を砕氷中に注ぎ入れる。沈殿した固体を、濾過して集め、水で洗浄し、真空中で乾燥する。収量:90g(93%)。
1H NMR (CDCl
3) δ: 8.7 (s, 1H), 2.8 (s, 3H). TLC (シリカ, DCM中10% MeOH): R
f = 0.85.
【0092】
A−4)6−エチル−3H−ピリミジン−4−オン
【化21】
90g(0.58mol)の4−ヒドロキシ−2−メルカプト−6−エチルピリミジンおよび270gのラネーニッケルを水(1000mL)に懸濁し、その懸濁液を、還流下で終夜にわたって加熱撹拌する。反応混合物を、セライトを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して粗生成物を得る。収量:70.0g(98%)。
【0093】
A−5)6−エチル−5−ヨード−3H−ピリミジン−4−オン
【化22】
酢酸中の70g(0.56mol)のA−4に、127g(0.56mol)のNISを分割して、室温で15分以内に添加する。反応物を、すべての出発原料が消費されるまで(30時間)室温で撹拌する。反応混合物を水で希釈し、固形生成物を、濾取し、チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄して過剰なヨウ素を除去し、真空中で乾燥する。収量:90g(64%)。
【0094】
A−6)4−クロロ−6−エチル−5−ヨードピリミジン
【化23】
90g(0.36mol)のA−5のPOCl
3(600mL)中懸濁液を、90℃で1時間加熱する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を砕氷中に注ぎ入れる。沈殿した生成物を、濾過して集め、水で洗浄し、真空中で乾燥する。収量:65g(67%)。
1H NMR (CDCl
3) δ: 8.7 (s, 1H), 3.0 (四重線, 2H), 1.3 (三重線, 3H). TLC (シリカ, DCM中10% MeOH): R
f = 0.80.
【0095】
A−7)4−クロロ−5−ヨード−6−メチルピリミジン−2−イルアミン
【化24】
酢酸(200mL)中の10.0g(70mmol)の4−クロロ−6−メチルピリミジン−2−イルアミンを0℃まで冷却し、15.7g(70mmol)のNISを添加し、反応混合物を、出発原料の変換が完結するまで(18時間)室温で撹拌する。5%Na
2S
2O
3および10%NaHCO
3の水溶液を、混合物が脱色されるまで添加する。形成された沈殿物を、濾取し、水に取り、生じる懸濁液を室温で1時間撹拌する。生成物を、濾取し、真空中、40℃で乾燥する。収量:15.2g(81%)。
1H NMR (CDCl
3) δ: 5.2 (s, 2H), 2.6 (s, 3H). TLC (シリカ, PE中20% EtOAc): R
f = 0.50.
【0096】
A−8)4−クロロ−6−エチル−5−ヨードピリミジン−2−イルアミン
【化25】
酢酸(1.0L)中の25.0g(159mmol)の4−クロロ−6−エチルピリミジン−2−イルアミンを0℃まで冷却し、36.0g(159mmol)のNISを一度に添加する。反応混合物を、出発物質の変換が完結するまで(18時間)室温で撹拌する。5%Na
2S
2O
3および10%NaHCO
3の水溶液を、混合物が脱色されるまで添加する。形成された沈殿物を、濾取し、水に取り、その懸濁液を室温で60分間撹拌する。生成物を、濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空中、40℃で乾燥する。収量:40.3g(90%)。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.2 (s, 2H), 2.7 (四重線, 2H), 1.1 (三重線, 3H). HPLC-MS: tR = 1.62分, (M+H)
+ = 284.
【0097】
A−9)4−(5−ヨード−6−メチルピリミジン−4−イル)−モルホリン
【化26】
10g(39mmol)のA−3、4.1mL(47mmol)のモルホリンおよび16g(118mmol)の炭酸カリウムをアセトニトリルに懸濁し、80℃で3時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。収量:12g(100%)。
【0098】
A−10)4−(6−エチル−5−ヨードピリミジン−4−イル)−モルホリン
【化27】
4.34g(16.2mmol)のA−6、1.69mL(19.4mL)のモルホリンおよび6.70g(48.5mmol)の炭酸カリウムのアセトニトリル(50mL)中混合物を、80℃で3時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮する。収量:3.99g(77%)。
【0099】
中間体Bの調製
B−1)4−(6−エチル−5−トリメチルシラニルエチニルピリミジン−4−イル)−モルホリン
【化28】
アルゴン雰囲気下で、0.25g(1.3mmol)のヨウ化銅(I)および0.39g(0.55ミリモル)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドを、3.90g(11.0mmol)のA−10と15mLの乾燥DMFとの混合物に添加する。続いて、15mL(109mmol)のトリエチルアミンおよび1.62g(16.5mmol)のトリメチルシリルアセチレンを添加し、反応混合物を60℃で3時間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、200mLの水を添加する。反応混合物を200mLのDCMで2回抽出し、合わせた有機相を、水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。生成物を、順相クロマトグラフィー(シリカゲル、2〜18%MeOH(NH
3を0.1%含む)/DCM)で精製する。収量:2.44g(77%)。
【0100】
B−2)4−(6−エチル−5−エチニルピリミジン−4−イル)−モルホリン
【化29】
10mLのMeOHと40mLのTHF中の1.2g(8.4mmol)のB−1と3.5g(25mmol)の炭酸カリウムとの混合物を、室温で3時間撹拌する。反応混合物を、水中に注ぎ入れ、DCMで抽出する。合わせた有機相をMgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。収量:0.90g(49%)。
【0101】
B−3)4−(6−メチル−5−トリメチルシラニルエチニルピリミジン−4−イル)−モルホリン
【化30】
アルゴン雰囲気下で、0.18g(0.94mmol)のヨウ化銅(I)および0.33g(0.47mmol)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドを、3.20g(9.44mmol)のA−9と15mLの乾燥DMFとの混合物に添加する。続いて、13mL(94mmol)のトリエチルアミンおよび1.99mL(14.2mmol)のトリメチルシリルアセチレンを添加し、反応混合物を60℃で4時間、そして40℃で終夜撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、200mLの水を添加する。反応混合物を200mLのDCMで2回抽出し、合わせた有機相を、水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。生成物を、逆相クロマトグラフィー(C18、10〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:1.15g(44%)。
【0102】
B−4)4−(5−エチニル−6−メチルピリミジン−4−イル)−モルホリン
【化31】
10mLのMeOHと40mLのTHF中の1.15g(4.18mmol)のB−3と1.73g(12.5mmol)の炭酸カリウムとの混合物を、室温で3時間撹拌する。反応混合物を、水中に注ぎ入れ、DCMで抽出する。合わせた有機相をMgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。残留物を、順相クロマトグラフィー(シリカゲル、1〜15%MeOH(NH
3を0.1%含む)/DCM)で精製する。収量:0.85g(100%)。
【0103】
中間体Cの調製
C−1)2−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−マロン酸ジエチルエステル
【化32】
表題化合物は、国際公開第2006/103449号(中間体24)に記載のように調製される。20.2g(842mmol)の水素化ナトリウムと500mLの乾燥THFとの混合物を0℃まで冷却し、33.7g(211mmol)のマロン酸ジエチルを30分にわたって滴加する。続いて、2−クロロ−5−ブロモ−3−ニトロピリジン(50.0g、211mmol)を、反応温度を0℃に維持するように少量に分割して添加する。添加を完結した後、混合物を50℃まで加熱し2時間撹拌する。反応物を氷水中に注ぎ入れ、生成物をEtOAcで抽出する。有機層を分離し、MgSO
4上で乾燥し、溶媒を減圧下で除去する。生成物を、シリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製する。収量:50.0g(66%)。
【0104】
C−2)5−ブロモ−2−メチル−3−ニトロピリジン
【化33】
表題化合物は、国際公開第2006/103449号(中間体24)に記載のように調製される。C−1(40.0g、111mmol)を110mLの1N HCl中に取り、反応混合物を還流下で3時間撹拌する。室温まで冷却した後、反応混合物をDCMで抽出し、合わせた有機層を、NaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で除去する。収量:20.0g(83%)。
【0105】
C−3)5−ブロモ−2−メチルピリジン−3−イル−アミン
【化34】
鉄粉(15.4g、276mmol)および塩化アンモニウム(14.8g、276mmol)を、20.0g(92.2mmol)のC−2のEtOH(180mL)溶液に添加する。混合物を、還流するまで3時間加熱撹拌する。混合物を、セライトを通して濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させる。粗生成物を水およびDCMに取り、有機相を分離し、MgSO
4上で乾燥し、溶媒を減圧下で除去する。表題化合物を、シリカゲルでのクロマトグラフィーで精製する。収量:15.0g(87%)。
【0106】
C−4)5−ブロモ−2−メトキシ−3−ニトロピリジン
【化35】
20.0g(84.2mmol)の5−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロピリジンのMeOH(50mL)溶液を0℃まで冷却し、15.8mL(84.2mmol)の30%NaOMe/MeOH溶液を滴加する。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで、還流下で24時間撹拌する。沈殿物を、濾取し、水に懸濁し、その懸濁液を1時間撹拌する。生成物を、濾取し、真空下で60℃で乾燥する。収量:18.7g(95%)。
【0107】
C−5)5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル−アミン
【化36】
985mg(4.23mmol)のC−4のEtOAc(10mL)溶液を、3.82g(16.9mmol)の塩化錫(II)二水和物で処理する。混合物を還流下で3時間撹拌する。室温まで冷却した後、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を9.5mLの2N NaOH水溶液に取る。室温で1時間撹拌した後、DCMを添加し、混合物を、セライトを通して濾過する。水相をDCMで抽出し、合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥し、溶媒を減圧下で除去する。粗生成物は、さらなる精製なしで使用することができる。収量:647mg(75%)。
【0108】
C−6)N−(5−ブロモ−2−メチルピリジン−3−イル)−メタンスルホンアミド
【化37】
200mg(1.1mmol)のC−3、100μL(1.3mmol)のメタンスルホニルクロリド、259μL(3.2mmol)のピリジンおよび5mLのDCMからなる混合物を、室温で3時間撹拌する。反応混合物を濾過し、溶媒を減圧下で除去する。粗生成物は、さらなる精製なしに使用することができる。収量:200mg(71%)。
【0109】
C−7)N−(5−ブロモ−2−メチルピリジン−3−イル)−2,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド
【化38】
4.00g(21.4mmol)のC−3、4.3mL(32mmol)の2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド、5.2mL(64mmol)のピリジンおよび50mLのDCMからなる混合物を、室温で5時間撹拌する。反応の完結後、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を50mLの水に取り、100mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥し、溶媒を減圧下で除去する。粗生成物は、さらなる精製なしで使用することができる。収量:7.88g(91%)。
【0110】
C−8)N−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−メタンスルホンアミド
【化39】
2.40g(11.8mmol)のC−5、1.1mL(14mmol)のメタンスルホニルクロリド、2.9mL(37mmol)のピリジンおよび40mLのDCMからなる混合物を、還流下で1時間撹拌する。室温まで冷却した後、50mLの水を添加し、混合物を室温で10分間撹拌する。2相を分離し、有機層を50mLの5%クエン酸水溶液で2回抽出し、次いで減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーで精製する。収量:2.5g(75%)。
【0111】
C−9)N−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−2,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド
【化40】
1.80g(8.8mmol)のC−5、2.29mL(17mmol)の2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド、1.07mL(13.3mmol)のピリジンおよび20mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。100mLのDCMを添加し、反応混合物を50mLの1M HCl水溶液で3回抽出する。有機層をMgSO
4上で乾燥し、溶媒を減圧下で除去する。固体を、水/MeCNに溶解し、逆相クロマトグラフィー(RP−chromatograpy)でさらに精製する。収量:2.9g(86%)。
【0112】
中間体Dの調製
D−10)2−メチル−5−トリメチルシラニルエチニル−ピリジン−3−イルアミン
【化41】
22.0g(118mmol)のC−3のジイソプロピルアミン(500mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で撹拌しながら、2.2g(12mmol)のCuIおよび4.13g(5.9mmol)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドを添加する。次いで、48.8mL(348mmol)のトリメチルシリルアセチレンを添加し、混合物を100℃で終夜加熱する。通常的な後処理の後、粗生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製する。収量:23g(92%)。
1HNMR (CDCl
3) δ: 8.0 (s, 1H), δ 7.0 (s, 1H), 3.6 (s, 2H), 2.4 (s, 3H), 0.1 (s, 9H). TLC (シリカ, PE中50% EtOAc): R
f = 0.50.
【0113】
D−2)2,4−ジフルオロ−N−(2−メチル−5−トリメチルシラニルエチニル−ピリジン−3−イル)−ベンゼンスルホンアミド
【化42】
3.5g(9.7mmol)のC−7の乾燥THF(60mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で撹拌しながら、56mg(0.29mmol)のCuI、205mg(0.29mmol)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、255mg(0.97mmol)のトリフェニルホスフィンおよび13.5mL(97.4mmol)のトリエチルアミンを添加する。次いで、2.1mL(15mmol)のトリメチルシリルアセチレンを添加し、反応物を60℃で3日間加熱する。室温まで冷却した後、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物をEtOAcに取り、水で2回抽出する。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥し、生成物を、シリカゲルでのクロマトグラフィーで精製する。収量:3.20g(86%)。
【0114】
D−3)5−エチニル−2−メチルピリジン−3−イルアミン
【化43】
23g(113mmol)のD−1のメタノール(230mL)溶液に31g(225mmol)の炭酸カリウムを撹拌しながら添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌する。反応混合物を濾過し、溶媒を減圧下で除去する。粗生成物は、さらなる精製なしで使用することができる。収量:11g(74%)。
1H NMR (CDCl
3) δ: 8.1 (s, 1H), δ 7.0 (s, 1H), 3.6 (s, 2H), 3.1 (s, 1H), 2.4 (s, 3H).
【0115】
D−4)N−(5−エチニル−2−メチルピリジン−3−イル)−メタンスルホンアミド
【化44】
0℃の26g(0.197mol)のD−3のTHF(250mL)溶液に、撹拌しながら、48mL(0.59mol)のピリジンを添加する。10分後に、68.5g(393.4mmol)の無水メシル酸を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌する。反応混合物を氷水中に注ぎ入れ、EtOAcで抽出する。有機層をMgSO
4上で乾燥し、溶媒を減圧下で除去する。得られた生成物をエーテルで洗浄する。収量:20g(48%)。
【0116】
D−5)N−(5−エチニル−2−メチルピリジン−3−イル)−2,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド
【化45】
3.20g(8.4mmol)のD−2と1.81g(8.4mmol)の炭酸カリウムとのMeOH(10mL)中混合物を、室温で5時間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をEtOAcに取り、水、1M HCl水溶液およびブラインで洗浄する。有機層をMgSO
4上で乾燥し、生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィーで精製する。収量:1.8g(69%)。
【0117】
D−6)N−(5−エチニル−2−メチルピリジン−3−イル)−ベンゼンスルホンアミド
【化46】
2.00g(15.1mmol)のD−3、4.00mL(22.7mmol)のベンゼンスルホニルクロリド、1.83mL(22.7mmol)のピリジンおよび45mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。DCM(50mL)を添加し、混合物を50mLのKHSO
4水溶液で抽出する。抽出中に、生成物が沈殿し、それを濾取する。粗生成物は、さらなる精製なしで使用することができる。収量:3.67g(89%)。
【0118】
D−7)N−(5−エチニル−2−メチルピリジン−3−イル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド
【化47】
2.00g(15.1mmol)のD−3、4.42mL(22.6mmol)の2−フルオロベンゼンスルホニルクロリド、1.83mL(22.6mmol)のピリジンおよび45mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。DCM(50mL)を添加し、反応混合物を50mLのKHSO
4水溶液で抽出する。抽出中に、生成物が沈殿し、それを濾取する。粗生成物は、さらなる精製なしで使用することができる。収量:3.10g(71%)。
【0119】
D−8)N−(5−エチニル−2−メチルピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
【化48】
2.0g(15.1mmol)のD−3、4.00mL(22.6mmol)の4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド、1.83mL(22.6mmol)のピリジンおよび45mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。DCM(50mL)を添加し、反応混合物を50mLのKHSO
4水溶液で抽出する。抽出中に、生成物が沈殿し、それを濾取する。粗生成物は、さらなる精製なしで使用することができる。収量:2.12g(48%)。
【0120】
D−9)5−トリメチルシラニルエチニル−ピリジン−3−イルアミン
【化49】
7.23g(41.8mmol)の5−ブロモ−3−アミノピリジンと70mLの乾燥THFとの混合物に、アルゴン雰囲気下で239mg(1.3mmol)のCuI、880mg(1.3mmol)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、1.1g(4.2ミリモル)のトリフェニルホスフィンおよび70mL(0.50mol)のトリエチルアミンを添加する。次いで、8.3mL(59mmol)のトリメチルシリルアセチレンを添加し、反応混合物を75℃で終夜加熱する。室温まで冷却した後、100mLのDCMを添加し、反応混合物を100mLの水で2回抽出する。有機層をMgSO
4上で乾燥し、生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィーで精製する。収量:5.26g(66%)。
【0121】
D−10)5−エチニル−ピリジン−3−イルアミン
【化50】
5.26g(27.6mmol)のB−18と7.63g(0.055mol)の炭酸カリウムとのMeOH(90mL)中混合物を、室温で30分間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を50mLのDCMに取り、50mLの水で抽出する。有機層をMgSO
4上で乾燥し、溶媒を減圧下で除去する。粗生成物は、さらなる精製なしで使用することができる。収量:3.15g(96%)。
【0122】
D−11)2−メトキシ−5−トリメチルシラニルエチニル−ピリジン−3−イルアミン
【化51】
1.00g(4.93mmol)のC−5と15mLの乾燥THFとの混合物に、アルゴン雰囲気下で47mg(0.25mmol)のCuI、104mg(0.13mmol)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドおよび6.83mL(49.3mmol)のトリエチルアミンを添加する。次いで、1.74mL(12.3mmol)のトリメチルシリルアセチレンを添加し、反応物を80℃で終夜加熱する。反応混合物を、室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮する。残留物をDCMおよび水に取り、1N HCl水溶液でpH6まで酸性とし、相を分離する。水相をDCMで2回抽出し、合わせた有機相を、水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。生成物を、順相クロマトグラフィー(シリカゲル、2〜20%MeOH(NH
3を0.1%含む)/DCM)で精製する。収量:0.69g(64%)。
【0123】
D−12)5−エチニル−2−メトキシピリジン−3−イルアミン
【化52】
0.96g(3.1mmol)のD−11と0.65g(4.7mmol)の炭酸カリウムとのMeOH(7mL)中混合物を、室温で2時間撹拌する。次に、1mLの4M HCl/ジオキサンを添加し、反応混合物を減圧下で濃縮する。残留物をDCMおよびNaHCO
3飽和水溶液に取り、相を分離し、水相をDCMで抽出する。合わせた有機相をMgSO
4上で乾燥し、1mLの4M HCl/ジオキサン溶液を添加し、溶媒を減圧下で除去する。収量:0.55g(95%)。
【0124】
中間体Eの調製
E−1)N−[5−(4−クロロ−6−エチルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−メタンスルホンアミド
【化53】
乾燥THF(40mL)中の5.00g(18.6mmol)のA−6に、アルゴン雰囲気下で、355mg(1.8mmol)のヨウ化銅(I)、2.15g(1.8mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および2.4mL(16.7mmol)のトリエチルアミンを添加する。次いで、7.07g(24.2mmol)のD−4を添加し、反応物を65℃で4時間加熱する。反応混合物を室温まで冷却し、50mLの水を添加し、混合物をDCMで抽出する。有機層をMgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製する。収量:2.33g(36%)。
【0125】
E−2)N−[5−(4−クロロ−6−エチルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−2,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド
【化54】
乾燥THF(2mL)中の150mg(0.56mmol)のA−6に、アルゴン雰囲気下で、5.3mg(0.028mmol)のヨウ化銅、32mg(028μmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および74μL(0.53mmol)のトリエチルアミンを添加する。次いで、189mg(0.62mmol)のD−5を添加し、反応物を65℃で4時間加熱する。反応混合物を室温まで冷却し、50mLの水を添加し、混合物をEtOAcで抽出する。有機層を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製する。収量:196mg(78%)。
【0126】
E−3)5−(4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イルアミン
【化55】
アルゴン雰囲気下で、1.14g(0.98mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および187mg(0.98mmol)のヨウ化銅(I)を、5.00g(19.7mmol)のA−3、3.38g(25.5mmol)のD−3および14.2mL(98.3mmol)のジイソプロピルアミンのDMSO(100mL)中混合物に添加し、反応混合物を65℃で終夜撹拌する。反応混合物を150mLの水上に注ぎ、DCM/MeOHで抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、残留物を水と共に磨り潰す。粗生成物を、順相クロマトグラフィー(シリカゲル、2〜20%MeOH(NH
3を0.1%含む)/DCM)で精製する。収量:3.71g(73%)。
【0127】
E−4)N−[5−(4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−2,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド
【化56】
1.50g(5.8mmol)のE−3、3.08mL(23.2mmol)の2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド、1.9mL(24.4mmol)のピリジンおよび40mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィーで精製する。収量:0.71g(28%)。
【0128】
E−5)N−[5−(4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化57】
1.50g(5.8mmol)のE−3、1.48mL(11.6mmol)のベンゼンスルホニルクロリド、1.4mL(17.4mmol)のピリジンおよび50mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(100mL)を添加し、反応混合物をDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。残留物を逆相クロマトグラフィー(シリカゲル、2〜8%MeOH(NH
3を0.1%含む)/DCM)で精製する。収量:1.80g(78%)。
【0129】
E−6)5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン
【化58】
アルゴン雰囲気下で、2.86g(9.37mmol)のA−9、1.55g(13.1mmol)のD−10、54mg(0.28mmol)のヨウ化銅(I)、0.25g(0.94mmol)のトリフェニルホスフィン、0.20g(0.28mmol)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドおよび15.6mL(112mmol)のトリエチルアミンの乾燥THF(15mL)中混合物を、75℃で終夜撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、100mLのDCMおよび100mLの水を添加する。相を分離し、有機相を、水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。残留物を逆相クロマトグラフィー(シリカゲル、2〜15%MeOH(NH
3を0.1%含む)/DCM)で精製する。収量:1.12g(41%)。
【0130】
E−7)5−(4−エチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メトキシピリジン−3−イルアミン
【化59】
アルゴン雰囲気下で、78mg(0.41mmol)のヨウ化銅(I)および0.44g(0.63mmol)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドを、1.59g(7.85mmol)のB−2と5mLの乾燥DMFとの混合物に添加する。続いて、5.7mL(41mmol)のトリエチルアミンおよび0.90g(4.1mmol)のC−5を添加し、反応混合物を50℃で終夜撹拌する。反応混合物を水上に注ぎ、EtOAcで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、生成物をクロマトグラフィーで精製する。収量:0.15g(11%)。
【0131】
E−8)N−[5−(4−クロロ−6−エチルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
【化60】
アルゴン雰囲気下で、0.34g(0.48mmol)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、92mg(0.48mmol)のヨウ化銅(I)および6.7mL(48mmol)のトリエチルアミンを、1.30g(4.84mmol)のA−6と約10mLのDMFとの混合物に添加する。続いて、2.11g(7.26mmol)のD−8と約5mLのDMFとの混合物を添加し、反応混合物を65℃で終夜撹拌する。水を添加し、反応混合物をDCMで抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、残留物を順相クロマトグラフィーで精製する。収量:0.88g(42%)。
【0132】
E−9)2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン
【化61】
アルゴン雰囲気下で、0.28g(0.39mmol)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、75mg(0.39mmol)のヨウ化銅(I)および5.5mL(39mmol)のトリエチルアミンを、1.04g(5.12mmol)のB−4と5mLのDMFとの混合物に添加する。続いて、0.80g(3.9mmol)のC−5を添加し、反応混合物を50℃で終夜撹拌する。水を添加し、反応混合物を、2N NaOH水溶液で中和し、EtOAcで2回抽出する。合わせた有機相を、水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。残留物を逆相クロマトグラフィー(C18、15〜85%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:0.59g(含有量は約50%)(23%)。
【0133】
E−10)N−[5−(2−アミノ−4−クロロ−6−エチルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−メタンスルホンアミド
【化62】
アルゴン雰囲気下で、3.8mL(26mmol)のジイソプロピルアミンを、0.43g(0.31mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、71mg(0.31mmol)のヨウ化銅(I)、1.50g(5.29mmol)のA−8および1.45g(6.90mmol)のD−4のDMSO(30mL)中混合物に添加し、反応混合物を65℃で終夜撹拌する。水を添加し、反応混合物をDCM/MeOHで抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を水と共に磨り潰し、真空中、40℃で乾燥する。収量:1.80g(93%)。
【0134】
E−11)2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン
【化63】
20mLのジオキサンと2.5mLのNMP中の1.50g(5.80mmol)のE−3に、0.61mL(7.0mmol)のモルホリンおよび3.0mL(17mmol)のジイソプロピルエチルアミンを添加し、反応混合物を80℃で終夜撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮する。残留物を水に取り、DCMで抽出する。合わせた有機相を、水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を順相クロマトグラフィー(シリカゲル、2〜20%MeOH(NH
3を0.1%含む)/DCM)で精製する。収量:1.53g(85%)。
【0135】
最終化合物Iの調製
I−1)N−[2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化64】
200mg(0.31mmol)のE−9、77μL(0.61mmol)のベンゼンスルホニルクロリド、78μL(0.97mmol)のピリジンおよび5mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(5mL)を添加し、反応混合物を5mLのEtOAcで2回抽出する。有機層をMgSO
4上で乾燥し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、15〜85%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:21mg(15%)。HPLC−MS:M+H=466;tR=1.20分。
【0136】
I−2)2−フルオロ−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化65】
100mg(0.32mmol)のE−11、90μL(0.65mmol)の2−フルオロベンゼンスルホニルクロリド、78μL(0.97mmol)のピリジンおよび5mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、25〜85%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:58mg(39%)。HPLC−MS:M+H=468;tR=1.08分。
【0137】
I−3)プロパン−1−スルホン酸[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化66】
80mg(0.26mmol)のE−11、74mg(0.52mmol)の1−プロパンスルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:16mg(15%)。HPLC−MS:M+H=416;tR=0分。
【0138】
I−4)3−メトキシ−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化67】
80mg(0.26mmol)のE−11、107mg(0.52mmol)の3−メトキシベンゼンスルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:59mg(47%)。HPLC−MS:M+H=480;tR=0分。
【0139】
I−5)2−クロロ−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化68】
80mg(0.26mmol)のE−11、109mg(0.52mmol)の2−クロロベンゼンスルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:31mg(25%)。HPLC−MS:M+H=484;tR=0分。
【0140】
I−6)3−フルオロ−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化69】
80mg(0.269mmol)のE−11、101mg(0.52mmol)の3−フルオロベンゼンスルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:39mg(33%)。HPLC−MS:M+H=468;tR=0分。
【0141】
I−7)2,6−ジフルオロ−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化70】
80mg(0.26mmol)のE−11、110mg(0.52mmol)の2,6−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:14mg(11%)。HPLC−MS:M+H=486;tR=0分。
【0142】
I−8)2−ブロモ−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化71】
80mg(0.26mmol)のE−11、132mg(0.52mmol)の2−ブロモベンゼンスルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:35mg(26%)。HPLC−MS:M+H=528/530;tR=0分。
【0143】
I−9)1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホン酸[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化72】
80mg(0.26mmol)のE−11、94mg(0.52mmol)の1−メチルイミダゾール−4−スルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:35mg(30%)。HPLC−MS:M+H=454;tR=0分。
【0144】
I−10)チオフェン−2−スルホン酸[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化73】
80mg(0.26mmol)のE−11、95mg(0.52mmol)の2−チオフェンスルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:37mg(32%)。HPLC−MS:M+H=456;tR=0分。
【0145】
I−11)2−メチル−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化74】
80mg(0.26mmol)のE−11、99mg(0.52mmol)のo−トルエンスルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:33mg(27%)。HPLC−MS:M+H=464;tR=0.97分。
【0146】
I−12)2−メトキシ−エタンスルホン酸[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化75】
80mg(0.26mmol)のE−11、82mg(0.52mmol)の2−メトキシエタン−1−スルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:19mg(17%)。HPLC−MS:M+H=432;tR=0分。
【0147】
I−13)N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−2−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホンアミド
【化76】
80mg(0.26mmol)のE−11、127mg(0.52mmol)の2−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルクロリド、63μL(0.78mmol)のピリジンおよび3mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで2回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:22mg(16%)。HPLC−MS:M+H=518;tR=0分。
【0148】
I−14)2,4−ジフルオロ−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−ピペリジン−1−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化77】
63mg(0.15mmol)のE−4、17μL(0.17mmol)のピペリジン、28μL(0.174mmol)のジイソプロピルエチルアミン、500μLのNMPおよび1mLのジオキサンからなる混合物を、マイクロ波の照射下で80℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜90%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:7mg(10%)。HPLC−MS:M+H=484;tR=1.21分。
【0149】
I−15)2,4−ジフルオロ−N−{5−[4−(イソプロピル−メチル−アミノ)−6−メチルピリミジン−5−イルエチニル]−2−メチルピリジン−3−イル}−ベンゼンスルホンアミド
【化78】
63mg(0.15mmol)のE−4、15μL(0.15mmol)のイソプロピル−メチル−アミン、500μLのNMPおよび1mLのジオキサンからなる混合物を、90℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、10〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:5mg(7%)。HPLC−MS:M+H=472;tR=1.21分。
【0150】
I−16)2,4−ジフルオロ−N−(2−メチル−5−{4−メチル−6−[メチル−(テトラヒドロピラン−4−イル)−アミノ]−ピリミジン−5−イルエチニル}−ピリジン−3−イル)−ベンゼンスルホンアミド
【化79】
63mg(0.15mmol)のE−4、17mg(0.15mmol)のメチル−(テトラヒドロピラン−4−イル)−アミン、500μLのNMPおよび1mLのジオキサンからなる混合物を、90℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、10〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:12mg(16%)。HPLC−MS:M+H=514;tR=0分。
【0151】
I−17)N−{5−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−6−メチルピリミジン−5−イルエチニル]−2−メチルピリジン−3−イル}−2,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド
【化80】
63mg(0.15mmol)のE−4、19mg(0.15mmol)の1−ピペラジン−1−イル−エタノン、500μLのNMPおよび1mLのジオキサンからなる混合物を、90℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、10〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:25mg(33%)。HPLC−MS:M+H=527;tR=1.08分。
【0152】
I−18)2,4−ジフルオロ−N−{2−メチル−5−[4−メチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ピリミジン−5−イルエチニル]−ピリジン−3−イル}−ベンゼンスルホンアミド
【化81】
63mg(0.15mmol)のE−4、16μL(0.15mmol)の1−メチルピペラジン、500μLのNMPおよび1mLのジオキサンからなる混合物を、90℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜90%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:17mg(24%)。HPLC−MS:M+H=499;tR=1.11分。
【0153】
I−19)N−[5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化82】
200mg(0.68mmol)のE−6、239mg(1.4mmol)のベンゼンスルホニルクロリド、164μL(2.03mmol)のピリジンおよび10mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。反応が完結した後、反応生成物を濾過して粗化合物を得る。粗生成物は、さらなる精製なしで使用することができる。収量:0.22g(75%)。HPLC−MS:M+H=436;tR=1.01分。
【0154】
I−20)2,4−ジフルオロ−N−[5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化83】
200mg(0.68mmol)のE−6、182μL(1.4mmol)の2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド、164μL(2.03mmol)のピリジンおよび10mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。反応が完結した後、反応生成物を濾過して粗化合物を得る。粗生成物を、順相クロマトグラフィー(シリカゲル、0〜15%MeOH(NH
3を0.1%含む)/DCM)で精製する。収量:0.11g(33%)。HPLC−MS:M+H=472;tR=1.12分。
【0155】
I−21)チオフェン−2−スルホン酸[5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化84】
160mg(0.54mmol)のE−6、198mg(1.1mmol)の2−チオフェンスルホニルクロリド、131μL(1.6mmol)のピリジンおよび4mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。反応が完結した後、反応生成物を濾過して粗化合物を得る。粗生成物を、順相クロマトグラフィー(シリカゲル、0〜15%MeOH(NH
3を0.1%含む)/DCM)で精製する。収量:0.11g(47%)。HPLC−MS:M+H=442;tR=0.97分。
【0156】
I−22)ピリジン−3−スルホン酸[5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化85】
160mg(0.54mmol)のE−6、192mg(1.1mmol)のピリジン−3−スルホニルクロリド、131μL(1.6mmol)のピリジンおよび4mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。反応が完結した後、反応生成物を濾過して粗化合物を得る。粗生成物を、順相クロマトグラフィー(シリカゲル、0〜15%MeOH(NH
3を0.1%含む)/DCM)で精製する。収量:0.48g(含有量50%)(100%)。HPLC−MS:M+H=437;tR=0.87分。
【0157】
I−23)1−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホン酸[5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化86】
160mg(0.54mmol)のE−6、196μL(1.1mmol)の1−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニルクロリド、131μL(1.6mmol)のピリジンおよび10mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。反応が完結した後、反応生成物を濾過して粗化合物を得る。収量:0.16g(66%)。HPLC−MS:M+H=440;tR=0.80分。
【0158】
I−24)N−[5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−メタンスルホンアミド
【化87】
0.20g(0.68mmol)のE−6と10mLのDCMとの混合物に、0.16mL(2.0mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で5分間撹拌する。0.10mL(1.4mmol)のメタンスルホニルクロリドを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。沈殿した生成物を濾取し、真空中、40℃で乾燥する。収量:0.15g(59%)。HPLC−MS:M+H=374;tR=0.80分。
【0159】
I−25)N−[5−(4−エチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メトキシピリジン−3−イル]−2,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド
【化88】
75mg(0.22mmol)のE−7、59μL(0.44mmol)の2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリドおよび56μL(0.71mmol)のピリジンのDCM(3mL)中混合物を、室温で終夜撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜90%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:52mg(46%)。HPLC−MS:M+H=516;tR=1.17分。
【0160】
I−26)N−[5−(4−エチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メトキシピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化89】
75mg(0.22mmol)のE−7、55μL(0.44mmol)のベンゼンスルホニルクロリドおよび56μL(0.71mmol)のピリジンのDCM(3mL)中混合物を、室温で終夜撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜90%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:64mg(60%)。HPLC−MS:M+H=480;tR=1.13分。
【0161】
I−27)N−[5−(4−ジメチルアミノ−6−エチルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
【化90】
1mLのジオキサン中の80mg(0.19mmol)のE−8に、0.46mL(0.93mmol)の2.0Mジメチルアミン/THF溶液を添加し、反応混合物を80℃で3時間撹拌する。アセトニトリル/水(1/1)混合物を添加し、反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18)で精製する。収量:25mg(31%)。HPLC−MS:M+H=440;tR=1.12分。
【0162】
I−28)N−{5−[4−(4−シクロプロピル−ピペラジン−1−イル)−6−エチルピリミジン−5−イルエチニル]−2−メチルピリジン−3−イル}−4−フルオロベンゼンスルホンアミド
【化91】
1mLのジオキサン中の80mg(0.19mmol)のE−8に、0.12g(0.93mmol)の1−シクロプロピル−ピペラジンおよび26μL(0.19mmol)のトリエチルアミンを添加し、反応混合物を80℃で3時間撹拌する。アセトニトリル/水(1/1)混合物を添加し、反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18)で精製する。収量:49mg(51%)。HPLC−MS:M+H=521;tR=1.26分。
【0163】
I−29)2,4−ジフルオロ−N−[2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化92】
200mg(含有量は約50%、0.31mmol)のE−9、82μL(0.61mmol)の2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド、78μL(0.97mmol)のピリジンおよび5mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(5mL)を添加し、反応混合物を8mLのEtOAcで3回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相HPLC(C18、25〜85%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:28mg(18%)。HPLC−MS:M+H=502;tR=1.21分。
【0164】
I−30)4−フルオロ−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化93】
100mg(0.32mmol)のE−11、126mg(0.65mmol)の4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド、78μL(0.97mmol)のピリジンおよび5mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相HPLC(C18、25〜85%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:100mg(67%)。HPLC−MS:M+H=468;tR=1.12分。
【0165】
I−31)3,5−ジフルオロ−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化94】
100mg(0.32mmol)のE−11、137mg(0.65mmol)の3,5−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド、78μL(0.97mmol)のピリジンおよび5mLのDCMからなる混合物を、室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相HPLC(C18、25〜85%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:99mg(64%)。HPLC−MS:M+H=486;tR=1.18分。
【0166】
I−32)N−[5−(4−ジメチルアミノ−6−エチルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−メタンスルホンアミド
【化95】
1mLのジオキサン中の75mg(0.21mmol)のE−1に、1.6mL(3.2mmol)の2.0Mジメチルアミン/THF溶液を添加し、反応混合物を80℃で3時間撹拌する。アセトニトリル/水(1/1)混合物を添加し、反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18)で精製する。収量:33mg(43%)。HPLC−MS:M+H=360;tR=0.89分。
【0167】
I−33)N−[5−(4−エチル−6−メチルアミノ−ピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−メタンスルホンアミド
【化96】
1mLのジオキサン中の75mg(0.21mmol)のE−1に、2.14mL(4.28mmol)の2.0Mメチルアミン/THF溶液を添加し、反応混合物を80℃で3時間撹拌する。アセトニトリル/水(1/1)混合物を添加し、反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18)で精製する。収量:6mg(8%)。HPLC−MS:M+H=346;tR=0.77分。
【0168】
I−34)N−{5−[2−アミノ−4−エチル−6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−ピリミジン−5−イルエチニル]−2−メチルピリジン−3−イル}−メタンスルホンアミド
【化97】
2mLのジオキサンと1mLのDMFとの中の80mg(0.22mmol)のE−10に、28mg(0.24mmol)の4−メトキシピペリジンおよび45μL(0.26mmol)のジイソプロピルエチルアミンを添加し、反応混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜70%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:29mg(30%)。HPLC−MS:M+H=445;tR=0.95分。
【0169】
I−35)N−{5−[2−アミノ−4−エチル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−ピリミジン−5−イルエチニル]−2−メチルピリジン−3−イル}−メタンスルホンアミド
【化98】
2mLのジオキサンと1mLのDMFとの中の80mg(0.22mmol)のE−10に、24mg(0.24mmol)の4−ヒドロキシピペリジンおよび45μL(0.26mmol)のジイソプロピルエチルアミンを添加し、反応混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜70%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:23mg(24%)。HPLC−MS:M+H=431;tR=0.81分。
【0170】
I−36)N−[5−(2−アミノ−4−エチル−6−ピペリジン−1−イルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−メタンスルホンアミド
【化99】
2mLのジオキサンと1mLのDMFとの中の80mg(0.22mmol)のE−10に、20mg(0.24mmol)のピペリジンおよび45μL(0.26mmol)のジイソプロピルエチルアミンを添加し、反応混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:19mg(21%)。HPLC−MS:M+H=415;tR=1.01分。
【0171】
I−37)N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−メタンスルホンアミド
【化100】
5mLのDCM中の100mg(0.32mmol)のE−11に、49μL(0.65mmol)のメタンスルホニルクロリドおよび78μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(5mL)を添加し、反応混合物を5mLのEtOAcで2回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜70%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:44mg(35%)。HPLC−MS:M+H=388;tR=0.91分。
【0172】
I−38)プロパン−2−スルホン酸[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化101】
5mLのDCM中の100mg(0.32mmol)のE−11に、71μL(0.65mmol)のイソプロピルスルホニルクロリドおよび78μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(5mL)を添加し、反応混合物を5mLのEtOAcで2回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜70%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:8mg(6%)。HPLC−MS:M+H=416;tR=1.08分。
【0173】
I−39)シクロヘキサンスルホン酸[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化102】
5mLのDCM中の100mg(0.32mmol)のE−11に、118μL(0.65mmol)のシクロヘキサンスルホニルクロリドおよび78μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(5mL)を添加し、反応混合物を5mLのEtOAcで2回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜70%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:24mg(16%)。HPLC−MS:M+H=456;tR=1.28分。
【0174】
I−40)N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化103】
5mLのDCM中の100mg(0.32mmol)のE−11に、81μL(0.65mmol)のベンゼンスルホニルクロリドおよび78μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、25〜85%MeOH/水(NH
3OHを2.5%、NH
4HCO
3を2.5%含む))で精製する。収量:96mg(66%)。HPLC−MS:M+H=450;tR=1.05分。
【0175】
I−41)2,4−ジフルオロ−N−[2−メチル−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化104】
5mLのDCM中の100mg(0.32mmol)のE−11に、86μL(0.65mmol)の2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリドおよび78μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、25〜85%MeOH/水(NH
3OHを2.5%、NH
4HCO
3を2.5%含む))で精製する。収量:35mg(22%)。HPLC−MS:M+H=486;tR=1.14分。
【0176】
I−42)N−{5−[4−エチル−6−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)−ピリミジン−5−イルエチニル]−2−メチルピリジン−3−イル}−メタンスルホンアミド
【化105】
2mLのジオキサンと1mLのDMFとの中の80mg(0.23mmol)のE−1に、29mg(0.25mmol)の4−メチルピペリジン−4−オールおよび47μL(0.27mmol)のジイソプロピルエチルアミンを添加し、反応混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜70%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))続いて、順相クロマトグラフィー(NH
2でキャップしたシリカ、1〜20%MeOH/DCM)で精製する。収量:2mg(2%)。HPLC−MS:M+H=430;tR=0.96分。
【0177】
I−43)N−{5−[2−アミノ−4−エチル−6−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)−ピリミジン−5−イルエチニル]−2−メチルピリジン−3−イル}−メタンスルホンアミド
【化106】
2mLのジオキサンと1mLのDMFとの中の80mg(0.22mmol)のE−10に、28mg(0.24mmol)の4−メチルピペリジン(piperdin)−4−オールおよび45μL(0.26mmol)のジイソプロピルエチルアミンを添加し、反応混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜70%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))で精製する。収量:45mg(46%)。HPLC−MS:M+H=445;tR=0.91分。
【0178】
I−44)N−[5−(4−エチル−6−ピペリジン−1−イルピリミジン−5−イルエチニル)−2−メチルピリジン−3−イル]−メタンスルホンアミド
【化107】
2mLのジオキサンと1mLのDMFとの中の80mg(0.23mmol)のE−1に、21mg(0.25mmol)のピペリジン(piperdine)および47μL(0.27mmol)のジイソプロピルエチルアミンを添加し、反応混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜70%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))続いて、順相クロマトグラフィー(NH
2でキャップしたシリカ、1〜20%MeOH/DCM)で精製する。収量:3mg(3%)。HPLC−MS:M+H=400;tR=1.16分。
【0179】
I−45)N−{5−[4−エチル−6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−ピリミジン−5−イルエチニル]−2−メチルピリジン−3−イル}−メタンスルホンアミド
【化108】
2mLのジオキサンと1mLのDMFとの中の80mg(0.23mmol)のE−1に、29mg(0.25mmol)の4−メトキシピペリジン(methoxypiperdine)および47μL(0.27mmol)のジイソプロピルエチルアミンを添加し、反応混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜80%アセトニトリル/水(ギ酸を0.1%含む))続いて、順相クロマトグラフィー(NH
2でキャップしたシリカ、1〜20%MeOH/DCM)で精製する。収量:3mg(3%)。HPLC−MS:M+H=430;tR=1.01分。
【0180】
I−46)N−{5−[4−エチル−6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−ピリミジン−5−イルエチニル]−2−メチルピリジン−3−イル}−メタンスルホンアミド
【化109】
2mLのジオキサンと1mLのDMFとの中の80mg(0.23mmol)のE−1に、25mg(0.25mmol)の4−ヒドロキシピペリジン(hydroxypiperdine)および47μL(0.27mmol)のジイソプロピルエチルアミンを添加し、反応混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で1時間撹拌する。反応混合物を逆相クロマトグラフィー(C18、5〜70%アセトニトリル/水(NH
3OHを2.5%、NH
4HCO
3を2.5%含む))続いて、順相クロマトグラフィーで精製する。収量:2mg(2%)。HPLC−MS:M+H=414;tR=0.87分。
【0181】
【表2】
【0182】
I−81)N−[2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−メチルスルホンアミド
【化110】
5mLのDCM中の100mg(0.31mmol)の2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン(E−9)に、70mg(0.61mmol)のメタンスルホニルクロリドおよび72μL(0.91mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、反応混合物を4mLの酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%ACN/水(ギ酸を1%含む))で精製する。収量:32mg(18%)。HPLC−MS:M+H=404;tR=0.65分。
【0183】
I−82)2−トリフルオロメトキシ−N−[2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化111】
5mLのDCM中の100mg(0.31mmol)の2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン(E−9)に、160mg(0.61mmol)の2,4−トリフルオロメトキシベンゼンスルホニルクロリドおよび72μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、混合物を5分間振盪し、水相を、分離し、4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%ACN/水(ギ酸を1%含む))で精製する。収量:115mg(68%)。HPLC−MS:M+H=550;tR=0.92分。
【0184】
I−83)2−トリフルオロメチル−N−[2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化112】
5mLのDCM中の100mg(0.31mmol)の2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン(E−9)に、160mg(0.61mmol)の2,4−トリフルオロメトキシベンゼンスルホニルクロリドおよび72μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、混合物を5分間振盪し、水相を、分離し、4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%ACN/水(ギ酸を1%含む))で精製する。収量:124mg(76%)。HPLC−MS:M+H=534;tR=0.89分。
【0185】
I−84)4−クロロ−N−[2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−ベンゼンスルホンアミド
【化113】
5mLのDCM中の100mg(0.31mmol)の2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン(E−9)に、130mg(0.61mmol)の4−クロロベンゼンスルホニルクロリドおよび72μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、混合物を5分間振盪し、水相を、分離し、4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%ACN/水(ギ酸を1%含む))で精製する。収量:105mg(76%)。HPLC−MS:M+H=500;tR=0.91分。
【0186】
I−85)5−クロロ−N−[2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−チオフェン−2−スルホンアミド
【化114】
5mLのDCM中の100mg(0.31mmol)の2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン(E−9)に、112mg(0.61mmol)の5−クロロ−チオフェン−2−スルホニルクロリドおよび72μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、混合物を5分間振盪し、水相を、分離し、4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%ACN/水(ギ酸を1%含む))で精製する。収量:101mg(65%)。HPLC−MS:M+H=506/508;tR=0.91分。
【0187】
I−86)N−[2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イル]−チオフェン−2−スルホンアミド
【化115】
5mLのDCM中の100mg(0.31mmol)の2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン(E−9)に、112mg(0.61mmol)のチオフェン−2−スルホニルクロリドおよび72μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、混合物を5分間振盪し、水相を、分離し、4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%ACN/水(ギ酸を1%含む))で精製する。収量:95mg(65%)。HPLC−MS:M+H=472;tR=0.82分。
【0188】
I−87)N−[2−メトキシ−5−[2−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イル)エチニル]ピリジン−3−イル]−2−メチルピラゾール−3−スルホンアミド
【化116】
5mLのDCM中の100mg(0.31mmol)の2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン(E−9)に、111mg(0.61mmol)の1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホニルクロリドおよび72μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、混合物を5分間振盪し、水相を、分離し、4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%ACN/水(ギ酸を1%含む))で精製する。収量:32mg(22%)。HPLC−MS:M+H=470;tR=0.78分。
【0189】
I−88)N−[2−メトキシ−5−[2−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イル)エチニル]ピリジン−3−イル]−1−メチルピラゾール−4−スルホンアミド
【化117】
5mLのDCM中の100mg(0.31mmol)の2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン(E−9)に、111mg(0.61mmol)の1−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニルクロリドおよび72μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、混合物を5分間振盪し、水相を、分離し、4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%ACN/水(ギ酸を1%含む))で精製する。収量:101mg(70%)。HPLC−MS:M+H=470;tR=0.72分。
【0190】
I−89)N−[2−メトキシ−5−[2−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イル)エチニル]ピリジン−3−イル]−5−メチルフラン−2−スルホンアミド
【化118】
5mLのDCM中の100mg(0.31mmol)の2−メトキシ−5−(4−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−5−イルエチニル)−ピリジン−3−イルアミン(E−9)に、111mg(0.61mmol)の5−メチルフラン−2−スルホニルクロリドおよび72μL(0.97mmol)のピリジンを添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。水(2mL)を添加し、混合物を5分間振盪し、水相を、分離し、4mLのDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18、20〜80%ACN/水(ギ酸を1%含む))で精製する。収量:78mg(54%)。HPLC−MS:M+H=470;tR=0.83分。
【0191】
生物学的方法
PI3Kαで誘導されるPIP−2のリン酸化の阻害
このPI3Kαアッセイは、PI3キナーゼα活性を阻害する化合物の活性度を示すIC
50値を提供する。PI3キナーゼの阻害は、がんなどの過度または異常な細胞増殖の状態を治療する上での活性度を示すと予想される。J. A. Engelman, Nature Reviews Cancer, 2009, 9, 550-562;A. Carnero, Expert Opin. Investig. Drugs, 2009, 18, 1265-1277;およびP. Liu et al., Nature Reviews Drug Discovery, 2009, 8, 627-64も参照されたい。
【0192】
方法の種類:フィルターバインディングアッセイ
1.材料
アッセイ用緩衝液:
40mM HEPES pH7.5 SIGMA H−3375
100mM NaCl Merck 1.064.041.000
1mM EGTA SIGMA E−4378
1mM β−グリセロリン酸 SIGMA G−6253
7mM MgCl2 Merck 58.331.000
1mM DTT SIGMA D−0632
(超音波処理後の脂質混合物の調製中のみ0.1%BSA)
Avanti Polar Lipidsからのリン脂質ブレンド混合物(=基質)(#790770):
ホスファチジルイノシトール−4,5−ビスリン酸(#840046)3.665%
ホスファチジルエタノールアミン(#83022) 39.26%
ホスファチジルセリン(#830032) 36.66%
スフィンゴミエリン(#860062) 3.665%
ホスファチジルコリン(#830053) 16.75%
アリコート脂質(16.6mg)につき:26mLアッセイ用緩衝液+520μL BSA(5%)
【0193】
PI3キナーゼαを、SF9昆虫細胞中で発現させ、p85αおよびHis−p110αをコードするウイルスに同時感染させ、Ni−アフィニティークロマトグラフィーおよび陰イオン交換クロマトグラフィーを組み合わせて精製した。所望量に等分し、−80℃で貯蔵した。最終アッセイ濃度は25ng/ウェル。
ホスホチロシンPDGFRβ−ペプチドH−CGG−pY−MDMSKDESVD−pY−VPMLDM−NH2は、Jerini Peptide Technologies(JPT)が合成し、1.7μMの最終濃度で使用した(100μMの原液はアッセイ用緩衝液中でDTTを用いて調製し、所望量に等分し、−80℃で貯蔵した)。
非標識ATP(Sigmaから;A−7699)、原液(水溶液)は100μM、アッセイでは1μMの最終濃度で使用
[33P]−ATP、370MBq/mL、Amersham(#AH9968)から、0.5μCi/ウェル(10mCi/mL)で使用
透明96ウェルプレート、Greiner(#655162)から
フィルタープレート:Perkin Elmer UniFilter GF/B #6005177
Microscint 0(Perkin Elmerから、#6013611)
【0194】
2.アッセイ手順
基質を含む脂質小胞を、50mLのFalcon中で、(BSAを新たに添加して)0.637mg脂質ブレンド混合物/アッセイ用緩衝液(mL)の濃度に溶解し、氷上に保持し、続いて、超音波で処理する(10秒の休止が続く15秒のパルスを4回)。化合物をアッセイ用緩衝液+6%DMSOで逐次希釈し、10μLの各希釈物を96ウェルプレートのウェル毎に添加し(化合物は二つ組で試験される)、PDGFR−ペプチド(最終濃度で0.5μM)およびPI3Kα(最終濃度で25ng/ウェル)を含む30μLの脂質小胞と混合する。次いで、混合物を室温で20分間インキュベートする。続いて、3μMの非標識ATPおよび0.5μCi/20μLの33P−ATPを含む20μLのアッセイ用緩衝液を添加する。次いで、プレートを室温で120分間インキュベートする(300rpmで振盪しながら)。
【0195】
反応混合物を、Packardからの「フィルターメートハーベスター(filtermate harvester)」を使用して、フィルタープレート上に移送し、フィルタープレートをPBSで洗い流し、次いで反応混合物をフィルタープレート上で濾過し、PBSで5回洗浄し、50℃で30〜60分間乾燥させる。プレート底部をPerkin Elmerの白色粘着ホイルで密封し、25μL/ウェルでMicroscint0を添加し、頂部を透明粘着ホイルで覆い、プレートをWallac Trilux 1450 Microbetaカウンターで測定する。
陽性対照として、媒質対照(1%DMSO/アッセイ用緩衝液)を含み、阻害されていないキナーゼ活性(高値)を示すウェルが役立つ。酵素の代わりにアッセイ用緩衝液を含むウェルは、バックグラウンド活性(低値)のための対照として役立つことができる。
【0196】
3.評価
Smileyプログラム(GrapPad Prismをベースにした)を使用してIC
50値を計算する。
アラマーブルー−H460、MB453、U87、MCF7およびBT474細胞アッセイ
H460、MB453、U87、MCF7およびBT474アラマーブルー細胞アッセイは、それぞれ、H460(ヒト非小細胞がん株化細胞)、MB−453(乳がん株化細胞)、U87(神経膠芽腫株化細胞)、MCF7(乳がん株化細胞)およびBT474(乳がん株化細胞)に対する化合物の抗増殖または細胞障害効果を示すEC
50値を提供する。当分野で知られているように、この株化細胞に対する抗増殖または細胞障害効果は、肺、乳および脳がんを治療する上での活性を示すと予想される。R. Marone R et al. Biochim. Biophys. Acta. 2008 Jan;1784(1):159-85;S. Yaguchi et al., J. Natl. Cancer Inst. 2006 Apr 19;98(8):545-56を参照されたい。
【0197】
方法の種類:抗増殖/細胞障害性
1.説明
アラマーブルー(登録商標)は、ヒトおよび動物の種々の株化細胞における細胞増殖および細胞障害性の迅速かつ敏感な尺度を提供するように設計されている。アッセイは、生存(代謝的に活性な)細胞の還元性環境におけるアラマーブルーの減少に基づく。添加された細胞障害性または抗増殖性化合物の存在下で、生来の代謝活性は停止する。
アラマーブルーは、培地に可溶性であり、かつ培地中で安定である。測定は、530〜560nmで励起すること、および590nmで発光を測定することによって蛍光定量的に行われる。蛍光を観測することによってアラマーブルーの減少%を報告する際、データは、インキュベーション時間の関数としての蛍光発光強度単位として表現される。
【0198】
2.細胞および試薬
H460細胞 ヒト肺癌細胞(ATCC HTB−177)
アラマーブルー Serotec Ltd
PBS(Ca、Mg不含) Life Technologies、Gibco BRL(Cat.No.4190−094)
RPMI1640培地 Life Technologies、Gibco BRL(Cat.No.61870−010)
ウシ胎児血清 Life Technologies、Gibco BRL(Cat.No.10270−106)
BT−474細胞 ヒト乳がん株化細胞(ATCC HTB−20)
アラマーブルー Serotec Ltd
IMDM培地 Cambrex Biowhittaker(Cat.No.BE−12−722F)
NEAA
ピルビン酸ナトリウム(Sodiumpyruvat)
PBS(Ca、Mg不含) Life Technologies、Gibco BRL(Cat.No.4190−094)
ウシ胎児血清 Life Technologies、Gibco BRL(Cat.No.10270−106)
MCF7細胞 ヒト乳がん株化細胞
アラマーブルー Serotec Ltd
IMDM培地 Cambrex Biowhittaker(Cat.No.BE−12−722F)
【0199】
NEAA
ピルビン酸ナトリウム
PBS(Ca、Mg不含) Life Technologies、Gibco BRL(Cat.No.4190−094)
ウシ胎児血清 Life Technologies、Gibco BRL(Cat.No.10270−106)
U−87MG細胞 ヒト神経膠芽腫細胞(ATCC HTB−14)
CyQuant NFアッセイ Invitrogen Cat.#C35006
PBS(Ca、Mg不含) Life Technologies、Gibco BRL(Cat.No.4190−094)
RPMI1640培地 Life Technologies、Gibco BRL(Cat.No.61870−010)
ウシ胎児血清 Life Technologies、Gibco BRL
(Cat.No.10270−106)
MB453細胞 MDA MB 453細胞(ATCC HTB−131)
アラマーブルー Serotec BUF012B
RPMI
ウシ胎児血清 Life Technologies、Gibco BRL(Cat.No.10270−106)(フェノールレッド、L−グルタミン不含)
【0200】
3.装置
96ウェルプレート、平底型(Falcon、Cat.No.:353072)
96ウェルプレート、U字型(Costar、Cat.No.:3799)
CO
2−インキュベーター
マイクロプレートリーダー、Spectramax Plus、Molecular Devices
【0201】
4.典型的な手順
0日目:
平底型96ウェルプレート中に、150μLの培地中の3000個のBT−474細胞(IMDM/5%FCS、1%NEAA、1%ピルビン酸ナトリウム)を播種する(培地ブランクを含む)。
プレートを、CO
2インキュベーター中、37℃で終夜インキュベートする。
1日目:
化合物を、96ウェルプレート中で40μMの濃度に希釈、次いで、培地中、1:3で10回の希釈ステップ。
各ウェル当たり50μLの各希釈物を添加する(ウェル当たり200μLの全容積、化合物の最終濃度:10μM、次いで1:3)。必要なら、さらなる希釈物を試験する。
すべての濃度を二つ組で試験する。
対照:化合物を含まない細胞(+50μL培地/DMSO)。
細胞を化合物と共に5〜6日間インキュベートする。
6または7日目:
各ウェルに25μLのアラマーブルー溶液を添加し、37℃で8時間インキュベートする。
530〜560nmで励起し、590nmで発光を測定することによって蛍光を測定する。
【0202】
5.評価
検体の読みからブランク培地の平均値を控除し、GraphPad Prism(Fifty)を使用してEC
50を計算する。
【表3】
【0203】
これらの生物学的特性に基づけば、本発明による一般式(1)の化合物、それらの互変異性体、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、これらの混合物、および上述のすべての形態の塩は、過度もしくは異常な細胞増殖によって、またはホスファチジルイノシトール−3−キナーゼ(PI3K)シグナル経路の異常な活性化によって特徴付けられる疾患を治療するのに適している。
【0204】
このような疾患としては、例えば、ウイルス感染症(例えば、HIVおよびカポジ肉腫);炎症性および自己免疫疾患(例えば、大腸炎、関節炎、アルツハイマー病、糸球体腎炎および創傷治癒);細菌、真菌および/または寄生虫感染症;白血病、リンパ腫および固形腫瘍(例えば、癌および肉腫)、皮膚疾患(例えば、乾癬);細胞(例えば、繊維芽細胞、肝細胞、骨および骨髄細胞、軟骨または平滑筋細胞または上皮細胞(例えば、子宮内膜増殖症))の数の増加を特徴とする過形成に基づく疾患;骨疾患および心血管疾患(例えば、再狭窄および肥大)が挙げられる。
【0205】
例えば、本発明による化合物で、限定はされないが次のがんを治療することができる:例えば聴神経鞘腫などの脳腫瘍;毛様性星状細胞腫、線維性星状細胞腫、原形質性星状細胞腫、大円形細胞性星状細胞腫、異型性星状細胞腫および神経膠芽腫などの星状細胞腫;脳リンパ腫;脳転移;プロラクチノーマなどの下垂体腫瘍;HGH(ヒト成長ホルモン)産生腫瘍およびACTH(副腎皮質刺激ホルモン)産生腫瘍;頭蓋咽頭腫、髄芽腫、髄膜腫および乏突起膠腫;例えば栄養神経系の腫瘍などの神経腫瘍(新生物)例えば交感神経系神経芽細胞腫、神経節神経細胞腫、傍神経節腫(褐色細胞腫、クロム親和性細胞腫)および頸動脈小体腫瘍;断端神経腫、神経線維腫、神経鞘腫(神経線維鞘腫、シュワン細胞腫)および悪性シュワン細胞腫などの末梢神経系上での腫瘍;ならびに脳および骨髄腫瘍などの中枢神経系の腫瘍;例えば直腸癌、結腸癌、結腸直腸癌、肛門癌、大腸癌、小腸および十二指腸の腫瘍などの腸がん;基底細胞腫または基底細胞癌などの眼瞼腫瘍;膵がんまたは膵臓の癌腫;膀胱がんまたは膀胱の癌腫;例えば小細胞気管支癌(燕麦細胞癌)および非小細胞気管支癌(NSCLC)(扁平上皮癌、腺癌および大細胞気管支癌など)などの肺がん(気管支癌);例えば浸潤性管癌、コロイド様癌、小葉侵襲性癌、管状癌、腺細胞癌および乳頭癌のような乳房癌などの乳がん;例えばバーキットリンパ腫、低悪性非ホジキンリンパ腫(NHL)およびキノコ状粘膜炎などの非ホジキンリンパ腫(NHL);子宮がんまたは子宮内膜癌または子宮体部癌;CUP症候群(未知の原発性がん);卵巣がん、または粘液性、子宮内膜性もしくは漿膜性がんなどの卵巣癌;胆嚢がん;例えばクラッキン腫瘍などの胆管がん;例えば精上皮腫および非精上皮腫などの精巣がん;例えば悪性リンパ腫、ホジキン病、非ホジキンリンンパ腫(NHL)(慢性リンパ性白血病、白血病性細網内皮症、免疫細胞腫、血小板細胞腫(多発性骨髄腫)、免疫芽細胞腫、バーキットリンパ腫、T−ゾーン菌状息肉症、大細胞退形成リンパ芽細胞腫およびリンパ芽細胞腫など)などのリンパ腫(リンパ肉腫);例えば声帯の腫瘍、声門上部、声門および声門下喉頭腫瘍などの喉頭がん;例えば骨軟骨腫、軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、骨腫、類骨骨腫、骨芽細胞腫、好酸球性肉芽腫、巨細胞腫瘍、軟骨肉腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、細網肉腫、形質細胞腫、線維性異形成、若年性骨嚢胞および動脈瘤骨嚢胞などの骨がん;例えば唇、舌、口の床、口腔、歯肉、口蓋、唾液腺、喉、鼻腔、副鼻腔、喉頭および中耳の腫瘍などの頭頸部腫瘍;例えば肝細胞癌または肝細胞癌(HCC)などの肝がん;白血病、例えば、急性リンパ性/リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)などの急性白血病;慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)などの慢性白血病;例えば乳頭状、管状および粘液性腺癌、印環細胞癌、腺上皮癌、小細胞癌および未分化型癌などの腹部がんまたは胃癌;例えば表在性、結節性、悪性のほくろ性または末端性ほくろ性の黒色腫などの黒色腫;例えば腎細胞癌もしくは副腎腫またはグラウィッツ腫瘍などの腎臓がん;食道がんまたは食道の癌;陰茎がん;前立腺がん;例えば鼻咽頭癌、中咽頭癌および下咽頭癌などの咽頭がんまたは咽頭の癌;例えば膣がんまたは膣癌などの網膜芽細胞腫;扁平上皮癌、腺癌、in situ癌、悪性黒色腫および肉腫;例えば乳頭状、濾胞状および髄様甲状腺癌および未分化癌などの甲状腺癌;棘細胞癌、類表皮癌および皮膚の扁平上皮癌;胸腺腫;尿道のがん、および外陰部のがんが挙げられる。
【0206】
本発明の化合物で治療できる可能性のある好ましいがんの種類は、その経路が、PI3Kの突然変異またはPTENの欠失によって活性化される類のものである。本発明による化合物で治療し得る好ましいがんは、肺、肝臓、結腸、脳、乳房、卵巣および前立腺のがんである。
【0207】
新規な化合物は、前述の疾患の予防、短期または長期治療のために、任意選択でさらに放射線療法、またはその他の「最新水準の」化合物、例えば細胞増殖抑制性もしくは細胞障害性物質、細胞増殖阻害薬、血管新生阻害性物質、ステロイドまたは抗体と組み合わせて使用することができる。
一般式(1)の化合物は、それらの単独で、または本発明によるその他の有効物質と組み合わせて、さらに任意選択でその他の薬理学的に有効な物質と組み合わせて使用することができる。
【0208】
本発明による化合物と組み合わせて投与することのできる化学療法剤としては、限定はされないが、ホルモン剤、ホルモン類似体および抗ホルモン剤(例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、フルベストラント、酢酸メゲストロール、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、アミノグルテチミド、酢酸シプロテロン、フィナステリド、酢酸ブセレリン、フルドロコルチゾン、フルオキシメステロン、メドロキシプロゲステロン、オクトレオチド);アロマターゼ阻害薬(例えば、アナストロゾール、レトロゾール、リアロゾール、ボロゾール、エキセメスタン、アタメスタン);LHRH作用薬および拮抗薬(例えば、酢酸ゴセレリン、ルプロリド);増殖因子(例えば、「血小板由来増殖因子」および「肝細胞増殖因子」などの増殖因子)の阻害薬(阻害薬は、例えば、「増殖因子」の抗体、「増殖因子受容体」の抗体およびチロシンキナーゼ阻害薬、例えば、セツキシマブ、ゲフィチニブ、イマチニブ、ラパチニブおよびトラスツズマブである);代謝拮抗薬(例えば、抗葉酸薬、例えば、メトトレキサート、ラルチトレキセド、ピリミジン類似体(5−フルオロウラシルなど)、カペシタビンおよびゲムシタビン、プリンおよびアデノシン類似体、例えば、メルカプトプリン、チオグアニン、クラドリビンおよびペントスタチン、シタラビン、フルダラビン);抗腫瘍性抗生物質(例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシンおよびイダルビシンなどのアントラサイクリン、マイトマイシン−C、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、プリカマイシン、ストレプトゾシン);白金誘導体(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン);アルキル化剤(例えば、エストラムスチン、メクロレタミン、メルファラン、クロランブシル、ブスルファン、ダカルバジン、シクロホスファミド、イフォスファミド、テモゾロミド、ニトロソウレア(例えば、カルムスチンおよびロムスチン、チオテパ));抗有糸分裂剤(例えば、ビンカアルカロイド、例えば、ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビンおよびビンクリスチン;およびパクリタキセル、ドセタキセルなどのタキサン);トポイソメラーゼ阻害薬(例えば、エピポドフィロトキシン、例えばエトポシドおよびエトポホス、テニポシド、アムサクリン、トポテカン、イリノテカン、ミトキサントロン);ならびに種々の化学療法剤、例えば、アミフォスチン、アナグレリド、クロドロネート、フィルグラスチン、インターフェロンα、ロイコボリン、リツキシマブ、プロカルバジン、レバミソール、メスナ、ミトタン、パミドロネート、およびポルフィマーが挙げられる。
【0209】
その他の可能な組合せの相手は、2−クロロデスオキシアデノシン、2−フルオロデスオキシシチジン、2−メトキシエストラジオール、2C4、3−アレチン、131−I−TM−601、3CPA、7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン、16−アザ−エポチロンB、A105972、A204197、アルデスロイキン、アリトレチノイン、アルトレタミン、アルボシジブ、アモナフィド、アントラピラゾール、AG−2037、AP−5280、アパジコン、アポミン、アラノース、アルグラビン、アルゾキシフェン、アタメスタン、アトラセンタン、アウリスタチンPE、AVLB、AZ10992、ABX−EGF、ARRY−300、ARRY−142886/AZD−6244、ARRY−704/AZD−8330、AS−703026、アザシチジン、アザエポチロンB、アゾナフィド、BAY−43−9006、BBR−3464、BBR−3576、ベバシズマブ、二クエン酸ビリコダル、BCX−1777、ブレオシン、BLP−25、BMS−184476、BMS−247550、BMS−188797、BMS−275291、BNP−1350、BNP−7787、BIBW2992、BIBF1120、ブレオマイシン酸、ブレオマイシンA、ブレオマイシンB、ブリオスタチン−1、ボルテゾミブ、ブロスタリシン、ブスルファン、CA−4プロドラッグ、CA−4、CapCell、カルシトリオール、カネルチニブ、カンホスファミド、カペシタビン、カルボキシフタラトプラチン、CCI−779、CEP−701、CEP−751、CBT−1セフィキシム、セフラトニン、セフトリアクソン、セレコキシブ、セルモロイキン、セマドチン、CH4987655/RO−4987655、クロロトリアニセン、シレンギチド、シクロスポリン、CDA−II、CDC−394、CKD−602、クロファラビン、コルチシン、コンブレタスタチンA4、CHS−828、CLL−Thera、CMT−3クリプトフィシン52、CTP−37、CP−461、CV−247、シアノモルホリノドキソルビシン、シタラビン、D24851、デシタビン、デオキソルビシン、デオキシルビシン、デオキシコホルマイシン、デプシペプチド、デスオキシエポチロンB、デキサメタゾン、デクスラゾキサネット(dexrazoxanet)、ジエチルスチルベストロール、ジフロモテカン、ジドックス、DMDC、ドラスタチン10、ドラニダゾール、E7010、E−6201、エダトレキサット(edatrexat)、エドトレオチド、エファプロキシラル、エフロルニチン、EKB−569、EKB−509、エルサミトルシン、エポチロンB、エプラツズマブ、ER−86526、エルロチニブ、ET−18−OCH3、エチニルシチジン、エチニルエストラジオール、エキサテカン、メシル酸エキサテカン、エキセメスタン、エクシスリンド、フェンレチニド、フロクスウリジン、葉酸、FOLFOX、FOLFIRI、フォルメスタン、ガラルビシン、ガリウムマルトラート、ゲフィニチブ(gefinitib)、ゲムツズマブ、ギマテカン、グルホスファミド、GCS−IOO、G17DTイムノゲン、GMK、GPX−100、GSK−5126766、GSK−1120212、GW2016、グラニセトロン、ヘキサメチルメラミン、ヒスタミン、ホモハリントニン、ヒアルロン酸、ヒドロキシウレア、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、イバンドロネート、イブリツモマブ、イダトレキサート、イデネストロール、IDN−5109、IMC−1C11、イムノール、インジスラム、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターロイキン−2、イオナファルニブ(ionafarnib)、イプロプラチン、イロフルベン、イソホモハリコンドリン−B、イソフラボン、イソトレチノイン、イクサベピロン、JRX−2、JSF−154、J−107088、複合エストロゲン、カハリドF、ケトコナゾール、KW−2170、ロバプラチン、レフルノミド、レノグラスチム、リュープロリド、リューポレリン、レキシドロナム、LGD−1550、リネゾリド、ルテチウムテキサフィリン、ロメトレキソール、ロソキサントロン、LU223651、ルルトテカン、マホスファミド、マリマスタット、メクロロエタミン、メチルテストステロン、メチルプレドニゾロン、MEN−10755、MDX−H210、MDX−447、MGV、ミドスタウリン、ミノドロン酸、マイトマイシン、ミボブリン、MK−2206、MLN518、モテキサフィンガドリニウム、MS−209、MS−275、MX6、ネリドロネート、ネオバスタット、ニメスリド、ニトログリセリン、ノラトレキセド、ノレリン、N−アセチルシステイン、06−ベンジルグアニン、オメプラゾール、オンコファージ、オルミプラチン、オルタタキセル、オキサントラゾール、エストロゲン、パツピロン、ペグフィルグラスチム、PCK−3145、ペグフィルグラスチム、PBI−1402、PEG−パクリタキセル、PEP−005、P−04、PKC412、P54、PI−88、ペリチニブ、ペメトレキセド、ペントリクス、ペリホシン、ペリリルアルコール、PG−TXL、PG2、PLX−4032/RO−5185426、PT−100、ピコプラチン、酪酸ピバロイルオキシメチル、ピクサントロン、フェノキソジオールO、PKI166、プレビトレキセド、プリカマイシン、ポリプレン酸、ポルフィロマイシン、プレドニゾン、プレドニゾロン、キナメド、キヌプリスチン、RAF−265、ラモセトロン、ランピルナーゼ、RDEA−119/BAY869766、レベッカマイシン類似体、レビミド、RG−7167、リゾキシン、rhu−MAb、リセドロネート、リツキシマブ、ロフェコキシブ、Ro−31−7453、RO−5126766、RPR109881A、ルビダゾン、ルビテカン、R−フルルビプロフェン、S−9788、サバルビシン、SAHA、サルグラモスチム、サトラプラチン、SB408075、SU5416、SU6668、SDX−101、セムスチン、セオカルシトール、SM−11355、SN−38、SN−4071、SR−27897、SR−31747、SRL−172、ソラフェニブ、スピロプラチン、スクアラミン、スベラニロヒドロキサム酸、スーテント、T900607、T138067、TAS−103、タセジナリン、タラポルフィン、タリキタール、タキソテレ、タキソプレキシン、タザロテン、テガフール、テモゾラミド、テスミリフェン、テストステロン、プロピオン酸テストステロン、テスミリフェン、テトラプラチン、テトロドトキシン、テザシタビン、サリドマイド、テラルクス(theralux)、テラルビシン、チメクタシン、チアゾフリン、チピファルニブ、チラパザミン、トクラデシン、トムデックス、トレモフィン、トラベクテジン、トランスMID−107、トランスレチノイン酸、トラスツズマブ(traszutumab)、トレチノイン、トリアセチルウリジン、トリアピン、トリメトレキサート、TLK−286TXD258、ウロシジン、バルルビシン、バタラニブ、ビンクリスチン、ビンフルニン、ビルリジン、WX−UK1、ベクチビックス、キセロダ、XELOX、XL−281、XL−518/R−7420、YM−511、YM−598、ZD−4190、ZD−6474、ZD−4054、ZD−0473、ZD−6126、ZD−9331、ZDI839、ゾレドロネートおよびゾスキダルである。
【0210】
適切な製剤としては、例えば、錠剤、カプセル剤、坐剤、溶液剤とりわけ注射(皮下、静脈内、筋内)および点滴用溶液剤−エリキシル剤、乳剤または分散性粉剤が挙げられる。薬学的に有効な化合物の含有量は、全体で組成物の0.1〜90重量%、好ましくは0.5〜50重量%の範囲、すなわち、下記で指定する投与量範囲を達成するのに十分である量であるべきである。指定する用量を、必要なら、1日に数回付与することができる。
適切な錠剤は、例えば、有効物質を公知の賦形剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムもしくは乳糖などの不活性希釈剤;コーンスターチもしくはアルギン酸などの崩壊剤;デンプンもしくはゼラチンなどの結合剤;ステアリン酸マグネシウムもしくはタルクなどの滑沢剤;および/またはカルボキシメチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、もしくはポリ酢酸ビニルなどの放出遅延用薬剤と混合することによって得ることができる。錠剤は、いくつかの層を含むこともできる。
被覆錠剤は、錠剤と同様に作られたコアを、錠剤を被覆するのに通常的に使用される物質、例えば、コリドンもしくはセラック、アラビアゴム、タルク、二酸化チタン、または糖で被覆することによって調製することができる。遅延放出を達成するため、または配合禁忌を防ぐために、コアは、いくつかの層からなることもできる。同様に、錠剤の被膜は、遅延放出を達成するために、おそらくは錠剤に関して前に言及した賦形剤を使用したいくつかの層からなることができる。
【0211】
本発明による有効物質またはその組合せを含むシロップ剤またはエリキシル剤は、さらに、サッカリン、シクロメート、グリセロールまたは糖などの甘味料、および風味増強剤、例えば、バニリンまたはオレンジエキスなどの風味剤を含むことができる。それらは、また、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどの懸濁補助剤または増粘剤;例えば脂肪アルコールとエチレンオキシドとの縮合生成物などの湿潤化剤;またはp−ヒドロキシベンゾエートなどの保存剤を含むことができる。
注射および点滴用の溶液剤は、通常の方法で、例えば、等張化剤、p−ヒドロキシベンゾエートなどの保存剤、またはエチレンジアミン四酢酸のアルカリ金属塩などの安定剤を添加して、任意選択で乳化剤および/または分散剤を使用して調製され、希釈剤として水を使用する場合でも、例えば、有機溶媒を、溶媒和物形成剤または溶解助剤として使用してもよく、注射用バイアル瓶もしくはアンプル、または点滴用瓶中に移送される。
【0212】
1種または複数の有効物質または有効物質の組合せを含むカプセル剤は、例えば、該有効物質を、乳糖またはソルビトールなどの不活性担体と混合すること、およびそれらをゼラチンカプセル中に詰め込むことによって調製することができる。
適切な坐剤は、例えば、この目的のために準備された中性脂肪またはポリエチレングリコールもしくはその誘導体などの担体と混合することによって調製することができる。
使用できる賦形剤としては、例えば、水;薬学的に許容される有機溶媒、例えば、パラフィン(例えば、石油留分)、植物油(例えば、ラッカセイまたはゴマ油)、一価または多価アルコール(例えば、エタノールまたはグリセロール)、担体、例えば天然鉱物系粉末(例えば、カオリン、粘土、タルク、チョーク)、合成鉱物系粉末(例えば、高分散性ケイ酸およびシリケート)、糖(例えば、蔗糖、乳糖およびブドウ糖)、乳化剤(例えば、リグニン、亜硫酸廃液、メチルセルロース、デンプンおよびポリビニルピロリドン)、および滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸およびラウリル硫酸ナトリウム)が挙げられる。
製剤は、通常の方法で、好ましくは経口または経皮経路で、最も好ましくは経口経路で投与される。経口投与の場合、錠剤は、もちろん、上述の担体に加えて、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウムおよびリン酸二カルシウムなどの添加剤を、デンプン、好ましくは馬鈴薯デンプン、ゼラチンなどの種々の添加剤と一緒に含むことができる。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクなどの滑沢剤を、打錠工程のために同時に使用することができる。水性懸濁剤の場合、有効物質を、上述の賦形剤に加えて種々の風味増強剤または着色料と組み合わせることができる。
【0213】
非経口で使用する場合、有効物質の適切な液状担体との溶液剤を使用することができる。
静脈内で使用する場合の投与量は、1〜1000mg/時間、好ましくは5〜500mg/時間である。
【0214】
錠剤で使用する場合の投与量は、患者当たり、1〜10000mg/日、好ましくは患者当たり、10〜1000mg/日である。
【0215】
しかし、時には、体重、投与経路、薬物に対する個体の応答、その製剤の性質、および薬物を投与する時刻または間隔に応じて、指定量からはずれることが必要であることもある。したがって、場合によっては、上記の最低用量未満を使用しても十分である可能性があり、一方、別の場合には、上限を超えるべきであることもある。大量を投与する場合、それらの量を、1日にわたっていくつかのより小さな用量に分割することが望ましいこともある。