特許第5936211号(P5936211)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5936211
(24)【登録日】2016年5月20日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】ステッキパーツ用ゲージ付パッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/20 20060101AFI20160609BHJP
   B65D 73/00 20060101ALI20160609BHJP
【FI】
   B65D25/20 Z
   B65D73/00 K
【請求項の数】3
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-252175(P2014-252175)
(22)【出願日】2014年12月12日
【審査請求日】2015年9月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514103394
【氏名又は名称】有限会社ブレスレン・インク
(74)【代理人】
【識別番号】110001405
【氏名又は名称】特許業務法人篠原国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100065824
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100104983
【弁理士】
【氏名又は名称】藤中 雅之
(74)【代理人】
【識別番号】100166394
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 和弘
(72)【発明者】
【氏名】山根 祐二
【審査官】 家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−080671(JP,A)
【文献】 特開2001−178539(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3066242(JP,U)
【文献】 特開平08−017414(JP,A)
【文献】 実開平06−014065(JP,U)
【文献】 実開平05−082779(JP,U)
【文献】 特開平10−316167(JP,A)
【文献】 特開2002−114269(JP,A)
【文献】 特開2006−069638(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D23/00−25/56
B65D67/00−79/02
B65D85/00
A45B 1/00− 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリップ近傍側から石突ゴム側までの間でシャフト径の太さが異なるステッキ用パーツを収納して販売するためのパッケージであって、ステッキにおけるパーツを取り付ける部位を測定するためのゲージが設けられているとともに、該ゲージ近傍に該ゲージで測定するステッキの測定部位が図示されていることを特徴とするステッキパーツ用ゲージ付パッケージ。
【請求項2】
前記ゲージは直径部分が開口した半円形であることを特徴とする請求項1に記載のステッキパーツ用ゲージ付パッケージ。
【請求項3】
前記ゲージは一辺が開口した四角形であることを特徴とする請求項1に記載のステッキパーツ用ゲージ付パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高齢者などが歩行の補助として利用しているステッキ用の各種パーツを収納して店頭で販売する際に使用されるパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
近年ステッキをより快適に使用するためにステッキ購入後に石突ゴムを取り替えたり、あるいはストラップを付けたりステッキをテーブルなどに立て掛けるためのホルダーを取り付けて使用する人が増えてきた。そして、これらの需要に応えるために石突ゴム、ストラップ、ホルダーなどのパーツが、それを取り付けるステッキのシャフト径に適合できるように、各種サイズを取り揃えてパッケージに収納された状態で販売されるようになってきた。
【0003】
ところでパーツ販売用のパッケージとしては、例えば特許文献1として示す特開平10−225345号公報に記載されたヒンジ金具パッケージ用台紙がある。
【0004】
特許文献1に示されるものは二種類以上のヒンジ金具のうち、一つのヒンジ金具のカップ部が貫通できるカップ径判定部を備えたパッケージ台紙により、パッケージを開くことなく、二種類以上のヒンジ金具の種類を簡易且つ確実に判別できるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−225345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1が対象としているヒンジ金具は日常的に持ち歩くものではなく、交換することを余儀なくされた場合に売り場へ見本として持参していくものである。また、特許文献1はヒンジ金具という特殊な部品を対象にしており、カップ部の径や金具本体に対するカップ部の突出位置を見分けることができれば、それにより簡単に所望のヒンジ金具の種類を判別できるものである。したがって、カップ部の径やカップ部の突出位置はその位置をいちいち図示して示さなくてもヒンジ金具を見れば即座にその箇所がわかるような構造をしている。
【0007】
一方、ステッキの場合は、ステッキを必要とする者は外出時には必ずステッキを使用しているため、石突ゴムやストラップなどのパーツを購入するために店頭へ赴く場合にもステッキは手元にあることになる。
【0008】
石突ゴムはシャフトの先端に取り付けられ、ストラップやホルダーはステッキのグリップ近傍のシャフトに取り付けて使用されるものであるが、近年のステッキは伸縮機構を備えていてシャフト径もグリップ近傍側と石突ゴム側では太さが異なっている場合が多い。また、ステッキのシャフト径は一般的には15mm〜20mmの範囲で1mm刻みで各種径のものがあるが、使用者は自分が使っているステッキのシャフト径を正確には認識していないのが一般的である。
【0009】
そこで、石突ゴムやストラップなどのパーツを購入しようとする者が取り付けようとするステッキを使用して店頭へ赴いても、パッケージに単に適合するサイズ(シャフト径)が記載されているだけではどのサイズのものを選択してよいかわからない。さらに、そのサイズのゲージが台紙に設けられていたとしても、ステッキのシャフトが伸縮式の場合はそのサイズがシャフトのどの位置を示すものかがわからないため、ステッキを店頭に持って行っても測定部位がわからず適切なサイズのパーツを選択することは困難である。
【0010】
また、これらパーツが自分のステッキに取り付け可能かどうかはパッケージを開いて中に収納されているパーツを実際にあてがってみれば確認可能な場合もあるが、無理やり開封されるとパッケージが破損したり商品が汚れたりして販売店としては困る事態となる。しかも、せっかく開封したところで、例えば石突ゴムなどは実際に自分のステッキに適したサイズかどうかは簡単に確認できるものではない。
【0011】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、パッケージを開けなくてもユーザーがパッケージ内の種類の異なるパーツに対応する部位をゲージで間違えることなく測定できるようにしたステッキパーツ用ゲージ付パッケージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明のステッキパーツ用ゲージ付パッケージは、グリップ近傍側から石突ゴム側までの間でシャフト径の太さが異なるステッキ用パーツを収納して販売するためのパッケージであって、ステッキにおけるパーツを取り付ける部位を測定するためのゲージが設けられているとともに、該ゲージ近傍に該ゲージで測定するステッキの測定部位が図示されていることを特徴としている。
【0013】
また、本発明においては、前記ゲージは直径部分が開口した半円形であることが好ましい。
【0014】
また、本発明においては、前記ゲージは一辺が開口した四角形であることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、パッケージに設けられたゲージ近傍にゲージで測定するステッキの測定部位が図示されているため、ユーザーがパッケージ内の種類の異なるパーツに対応する部位をゲージで間違えることなく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】パーツとしてストラップを収納した例を示す本発明に係るステッキパーツ用ゲージ付パッケージの斜視図である。
図2図1に示すステッキパーツ用ゲージ付パッケージのゲージ使用方法を示す説明図であり、(A)は計測前、(B)は計測時を示す。
図3】パーツとして石突ゴムを収納した例を示す本発明に係るステッキパーツ用ゲージ付パッケージの斜視図である。
図4図3に示すステッキパーツ用ゲージ付パッケージのゲージ使用方法を示す説明図であり、(A)は計測前、(B)は計測時を示す。
【実施例1】
【0017】
次に、本発明のステッキパーツ用ゲージ付パッケージの一実施例を図1図2に基づいて説明する。
【0018】
本発明のステッキパーツ用ゲージ付パッケージは図1に示すように台紙1とパーツを収納するための透明なビニール袋2とから構成されている。図1はビニール袋2に収納されているパーツとしてストラップ3が収納されている例を示したものである。そして、ストラップ3を収納したビニール袋2はストラップ3が容易に飛び出さない状態にして台紙1に取り付けられている。
【0019】
台紙1には一辺が開口した四角形のゲージ4が形成されている。図示した例ではシャフト径が18mmのものを示している。そして、台紙1のゲージ4の近傍にはステッキの測定部位5が図示されている。また、台紙1には商品展示用に棒状のフックを挿通させるための透孔6が形成されている。なお、ストラップ3の適合サイズが例えば18mm〜20mmのように巾がある場合には、台紙1に18mm用と20mm用の二種類の四角形のゲージ4を設けるようにしてもよい。
【0020】
次に商品購入時のパッケージに設けられたゲージ4の使用方法を図2に基づいて説明する。
まず、台紙1に図示されている測定部位5を参照してステッキSの測定箇所を確認する。そして図2(A)に示すようにステッキSの測定箇所を台紙1に設けられている四角形のゲージ4の入口に位置させ、ステッキSがゲージ4内に挿入可能かどうか見極める。
【0021】
そして、挿入可能であれば、図2(B)に示すようにステッキSをゲージ4内に完全に挿入した状態とする。ステッキSを完全に挿入した状態でゲージ4の上下と奥の三辺に対してステッキSが丁度接触するようであれば、そのステッキSはゲージ4のサイズに合致したものであることが確認される。もしも、隙間ができるようであればステッキSはゲージ4よりも小径であることがわかる。
【0022】
なお、台紙1は台紙と称しているが必ずしも紙製でなくてもよく、例えばプラスチック製のものであってもよい。また、本実施例ではビニール袋2を台紙1に取り付けた例を示しているが、いわゆるブリスターパックやスキンパックでもよい。
【実施例2】
【0023】
次に、本発明のステッキパーツ用ゲージ付パッケージの他例を図3図4に基づいて説明する。
本実施例は、実施例1と異なり、パッケージ全体がプラスチックや紙などで箱状に組み立てられたハンガータイプのいわゆるヘッダーパックであり、組み立てられた箱体の中にパーツが収納されているものである。
【0024】
パッケージはパーツを収納する箱体11と箱体11の一部を延出したヘッダー部12から構成されている。図2はパーツとして箱体11に石突ゴム13が収納されている例を示すが、パッケージは紙製であり、箱体11の中身は外からは見えないようになっている。
【0025】
箱体11の一部を延出したヘッダー部12には直径部分が開口した半円形のゲージ14が形成されている。図2に示す例ではシャフト径が16mmのものを示している。そして、ヘッダー部12のゲージ14の近傍にはステッキの測定部位15が図示されている。また、ヘッダー部12には商品展示用に棒状のフックを挿通させるための透孔16が形成されている。
【0026】
次に商品購入時のパッケージに設けられたゲージ14の使用方法を図4に基づいて説明する。
まず、ヘッダー部12に図示されている測定部位15を参照してステッキSの測定箇所を確認する。そして図4(A)に示すようにステッキSの測定箇所をヘッダー部12に設けられている半円形のゲージ14の入口に位置させ、ステッキSがゲージ14内に挿入可能かどうか見極める。
【0027】
そして、挿入可能であれば、図4(B)に示すようにステッキSをゲージ14内に完全に挿入した状態とする。ステッキSを完全に挿入した状態で半円形のゲージ14の輪郭に対してステッキSが丁度接触するようであれば、そのステッキSはゲージ14のサイズに合致したものであることが確認される。もしも、隙間ができるようであればステッキSはゲージ14よりも小径であることがわかる。
【0028】
なお、上記実施例では測定部位としてシャフト部分を示したが、測定部位はステッキのシャフト部分に限られるものではなく、例えばグリップや石突ゴムであってもよい。また、パッケージの形状も上記実施例のものに限定されるものではなく、ゲージの形状も測定部位により適宜選択可能である。さらに、ゲージが設けられる箇所は台紙やヘッダー部に限られるものでもない。
【符号の説明】
【0029】
1 台紙
2 ビニール袋
3 ストラップ
4 四角形ゲージ
5 測定部位
6 透孔
11 箱体
12 ヘッダー部
13 石突ゴム
14 半円形ゲージ
15 測定部位
16 透孔
S ステッキ
【要約】
【課題】パッケージを開けなくてもユーザーがパッケージ内の種類の異なるパーツに対応する部位をゲージで間違えることなく測定できるようにしたステッキパーツ用ゲージ付パッケージを提供すること。
【解決手段】ステッキ用パーツを収納して販売するためのパッケージであって、ステッキSにおけるパーツを取り付ける部位を測定するためのゲージ4が設けられているとともに、該ゲージ近傍に該ゲージで測定するステッキの測定部位5が図示され、該ゲージは直径部分が開口した半円形や一辺が開口した四角形であることを特徴とする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4