特許第5936260号(P5936260)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5936260運用サイト切り替えシステム、運用サイト切り替え装置、運用サイト切り替え方法及び運用サイト切り替えプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5936260
(24)【登録日】2016年5月20日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】運用サイト切り替えシステム、運用サイト切り替え装置、運用サイト切り替え方法及び運用サイト切り替えプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/20 20060101AFI20160609BHJP
   G06F 11/30 20060101ALI20160609BHJP
【FI】
   G06F11/20 310E
   G06F11/30 A
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-73789(P2012-73789)
(22)【出願日】2012年3月28日
(65)【公開番号】特開2013-206083(P2013-206083A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2014年2月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】399040405
【氏名又は名称】東日本電信電話株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】397065480
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(72)【発明者】
【氏名】高部 英樹
(72)【発明者】
【氏名】鍋島 裕
(72)【発明者】
【氏名】井田 博哉
(72)【発明者】
【氏名】吉村 健
【審査官】 三坂 敏夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−293059(JP,A)
【文献】 特開2007−156569(JP,A)
【文献】 特開平08−006887(JP,A)
【文献】 再公表特許第2004/061681(JP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/20
G06F 11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の運用サイトのシステムに接続する端末と、
前記運用サイトを構成するWebサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバのプロセスダウンとOS(Operating System)ダウンと、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバそれぞれを接続するネットワークの故障、データベースサーバの検索エンジンの故障を検知する故障検知手段と、
前記運用サイトと予備サイトとの現状のサイト状態別に、前記運用サイトの故障時にログインするべきログイン先の情報が関係付けられて記憶された状態ファイルと、
前記故障検知手段により故障を検知した際に、前記運用サイトと前記予備サイトとの現状のサイト状態を特定し、前記状態ファイルを参照して、前記現状のサイト状態に関係付けられているログイン先の情報を取得し、前記ログイン先である前記予備サイトに接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を含む自動切り替え命令を前記運用サイトに接続している前記端末に対して送信する切り替え命令送信手段と
を備え、
前記端末は、前記自動切り替え命令を受信した際に、受信した前記自動切り替え命令に含まれる前記接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を参照して、前記接続するべきシステムを切り替えることを特徴とする運用サイト切り替えシステム。
【請求項2】
所定の運用サイトのシステムに接続し、自動切り替え命令を受信した際に、受信した前記自動切り替え命令に含まれる接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を参照して、前記接続するべきシステムを切り替える端末に対して、前記自動切り替え命令を送信する運用サイト切り替え装置であって、
前記運用サイトを構成するWebサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバのプロセスダウンとOS(Operating System)ダウンと、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバそれぞれを接続するネットワークの故障、データベースサーバの検索エンジンの故障を検知する故障検知手段と、
前記運用サイトと予備サイトとの現状のサイト状態別に、前記運用サイトの故障時にログインするべきログイン先の情報が関係付けられて記憶された状態ファイルと、
前記故障検知手段により故障を検知した際に、前記運用サイトと前記予備サイトとの現状のサイト状態を特定し、前記状態ファイルを参照して、前記現状のサイト状態に関係付けられているログイン先の情報を取得し、前記ログイン先である前記予備サイトに接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を含む自動切り替え命令を前記運用サイトに接続している前記端末に対して送信する切り替え命令送信手段と
を備えることを特徴とする運用サイト切り替え装置。
【請求項3】
所定の運用サイトのシステムに接続する端末と、故障検知手段と、前記運用サイトと予備サイトとの現状のサイト状態別に、前記運用サイトの故障時にログインするべきログイン先の情報が関係付けられて記憶された状態ファイルと、切り替え命令送信手段とを備える運用サイト切り替えシステムが行う運用サイト切り替え方法であって、
前記故障検知手段が、前記運用サイトを構成するWebサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバのプロセスダウンとOS(Operating System)ダウンと、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバそれぞれを接続するネットワークの故障、データベースサーバの検索エンジンの故障を検知する故障検知ステップと、
前記切り替え命令送信手段が、前記故障検知ステップにより故障を検知した際に、前記運用サイトと前記予備サイトとの現状のサイト状態を特定し、前記状態ファイルを参照して、前記現状のサイト状態に関係付けられているログイン先の情報を取得し、前記ログイン先である前記予備サイトに接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を含む自動切り替え命令を前記運用サイトに接続している前記端末に対して送信する切り替え命令送信ステップと、
前記端末が、前記自動切り替え命令を受信した際に、受信した前記自動切り替え命令に含まれる前記接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を参照して、前記接続するべきシステムを切り替える切り替えステップと
を有することを特徴とする運用サイト切り替え方法。
【請求項4】
運用サイトと予備サイトとの現状のサイト状態別に、前記運用サイトの故障時にログインするべきログイン先の情報が関係付けられて記憶された状態ファイルを備え、所定の運用サイトのシステムに接続し、自動切り替え命令を受信した際に、受信した前記自動切り替え命令に含まれる接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を参照して、前記接続するべきシステムを切り替える端末に対して、前記自動切り替え命令を送信する運用サイト切り替え装置が行う運用サイト切り替え方法であって、
前記運用サイトを構成するWebサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバのプロセスダウンとOS(Operating System)ダウンと、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバそれぞれを接続するネットワークの故障、データベースサーバの検索エンジンの故障を検知する故障検知ステップと、
前記故障検知ステップにより故障を検知した際に、前記運用サイトと前記予備サイトとの現状のサイト状態を特定し、前記状態ファイルを参照して、前記現状のサイト状態に関係付けられているログイン先の情報を取得し、前記ログイン先である前記予備サイトに接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を含む自動切り替え命令を前記運用サイトに接続している前記端末に対して送信する切り替え命令送信ステップと
を有することを特徴とする運用サイト切り替え方法。
【請求項5】
運用サイトと予備サイトとの現状のサイト状態別に、前記運用サイトの故障時にログインするべきログイン先の情報が関係付けられて記憶された状態ファイルを備え、所定の運用サイトのシステムに接続し、自動切り替え命令を受信した際に、受信した前記自動切り替え命令に含まれる接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を参照して、前記接続するべきシステムを切り替える端末に対して、前記自動切り替え命令を送信する運用サイト切り替え装置上のコンピュータに、
前記運用サイトを構成するWebサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバのプロセスダウンとOS(Operating System)ダウンと、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバそれぞれを接続するネットワークの故障、データベースサーバの検索エンジンの故障を検知する故障検知ステップと、
前記故障検知ステップにより故障を検知した際に、前記運用サイトと前記予備サイトとの現状のサイト状態を特定し、前記状態ファイルを参照して、前記現状のサイト状態に関係付けられているログイン先の情報を取得し、前記ログイン先である前記予備サイトに接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を含む自動切り替え命令を前記運用サイトに接続している前記端末に対して送信する切り替え命令送信ステップと
を行わせることを特徴とする運用サイト切り替えプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続先のシステムに故障が発生した場合に、自動的に接続先を切り替えることができる運用サイト切り替えシステム、運用サイト切り替え装置、運用サイト切り替え方法及び運用サイト切り替えプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ノードサーバが正常に動作しなくなった場合にも効率よく複数のロードバランサからのメッセージを処理することが可能なクラスタシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された発明では、2台のロードバランサに接続されたクラスタシステムが有する3台のノードサーバのそれぞれは、セッションIDと担当ノードサーバとを対応付けるセッション担当ノード情報と、ノード生死情報とを記憶する記憶部を備えている。クラスタシステムは、いずれか1つのロードバランサから送信されたメッセージを受け取った場合、メッセージのセッションを担当するノードサーバの機能が正常に動作しているか否かを判断し、セッションの担当ノードサーバを代替ノードサーバに変更するようにセッション担当ノード情報を更新する。そして、メッセージを送信したロードバランサ以外のロードバランサに、代替ノードサーバを示すデータを送信する。
【0003】
複数のロードバランサを介するデータ通信において、ノードサーバが正常に動作しなくなった場合にも複数のロードバランサが、同一のセッションまたは関連する複数のセッションに属するメッセージを同一のクラスタノードに分配することを可能とし、効率よくメッセージを処理することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−156569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、サーバ・クライアント方式を用いたシステム構成においては、2系統のサーバを用意しておき、一方の系統のサーバが故障した際に、他方の系統のサーバに切り替えて運用を継続することが行われている。このようなシステム構成においては、サーバとクライアントの間にロードバランサを設けて、故障が発生した際に、ロードバランサが故障していない系統のサーバにクライアントを接続することにより、クライアントは、サーバに故障が発生しても作業を継続することができる。
【0006】
しかしながら、サーバとクライアントの間のロードバランサを設ける構成では、ロードバランサを導入するためのコストが必要であるとともに、ロードバランサを保守するためのコストが必要であるという問題がある。また、ロードバランサがサーバを切り替える構成にあっては、ロードバランサが故障した場合には、2系統のサーバを設けた利点を活かすことができないという問題もある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複数系統のサーバを備えたサーバ・クライアント方式において、ロードバランサを必要としない接続切り替えを行うことができる運用サイト切り替えシステム、運用サイト切り替え装置、運用サイト切り替え方法及び運用サイト切り替えプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、所定の運用サイトのシステムに接続する端末と、前記運用サイトのシステムの故障を検知する故障検知手段と、前記故障検知手段により故障を検知した際に、接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を含む自動切り替え命令を前記運用サイトに接続している前記端末に対して送信する切り替え命令送信手段とを備え、前記端末は、前記自動切り替え命令を受信した際に、受信した前記自動切り替え命令に含まれる前記接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を参照して、前記接続するべきシステムを切り替えることを特徴とする。
【0009】
本発明は、所定の運用サイトのシステムに接続し、自動切り替え命令を受信した際に、受信した前記自動切り替え命令に含まれる接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を参照して、前記接続するべきシステムを切り替える端末に対して、前記自動切り替え命令を送信する運用サイト切り替え装置であって、前記運用サイトのシステムの故障を検知する故障検知手段と、前記故障検知手段により故障を検知した際に、接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を含む自動切り替え命令を前記運用サイトに接続している前記端末に対して送信する切り替え命令送信手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明は、所定の運用サイトのシステムに接続する端末と、故障検知手段と、切り替え命令送信手段とを備える運用サイト切り替えシステムが行う運用サイト切り替え方法であって、前記故障検知手段が、前記運用サイトのシステムの故障を検知する故障検知ステップと、前記切り替え命令送信手段が、前記故障検知ステップにより故障を検知した際に、接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を含む自動切り替え命令を前記運用サイトに接続している前記端末に対して送信する切り替え命令送信ステップと、前記端末が、前記自動切り替え命令を受信した際に、受信した前記自動切り替え命令に含まれる前記接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を参照して、前記接続するべきシステムを切り替える切り替えステップとを有することを特徴とする。
【0011】
本発明は、所定の運用サイトのシステムに接続し、自動切り替え命令を受信した際に、受信した前記自動切り替え命令に含まれる接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を参照して、前記接続するべきシステムを切り替える端末に対して、前記自動切り替え命令を送信する運用サイト切り替え装置が行う運用サイト切り替え方法であって、前記運用サイトのシステムの故障を検知する故障検知ステップと、前記故障検知手段により故障を検知した際に、接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を含む自動切り替え命令を前記運用サイトに接続している前記端末に対して送信する切り替え命令送信ステップとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明は、所定の運用サイトのシステムに接続し、自動切り替え命令を受信した際に、受信した前記自動切り替え命令に含まれる接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を参照して、前記接続するべきシステムを切り替える端末に対して、前記自動切り替え命令を送信する運用サイト切り替え装置上のコンピュータに、前記運用サイトのシステムの故障を検知する故障検知ステップと、前記故障検知手段により故障を検知した際に、接続するべきシステムを切り替えるのに必要な情報を含む自動切り替え命令を前記運用サイトに接続している前記端末に対して送信する切り替え命令送信ステップとを行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、端末から装置管理システムに対してログインした際に、システム管理サーバは、運用するサイトの装置管理システムを構成するサーバを定期的に監視して、サーバに故障等の異常が発生した場合には、切り替え先サイトにログイン可能とした後に、Webサーバからログイン中の端末に対して切り替え命令を出し、端末は、この命令を受けて、この命令に含まれる自動切り替えに必要な情報に基づき、自動切り替えを実施することができる。これにより従来のように、ロードバランサ等のログイン先を切り替えるための装置が不要となり導入コストや保守コスト等を削減することが可能となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。
図2図1に示す装置の動作を示すフローチャートである。
図3図1に示す状態ファイルの構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による運用サイト切り替えシステムを説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、符号1、2、3、4は、サーバ・クライアント方式のクライアント端末(以下、端末と称する)であり、例えば、パソコンによって構成する。符号5は、ネットワークである。
【0016】
符号6は、管理対象装置である波長多重伝送装置の管理・運用を行う装置管理システムであり、4つのサーバから構成する。符号61は、ネットワーク5に接続されるWebサーバであり、端末1〜4のそれぞれと情報通信を行う。符号62は、アプリケーションを実行するアプリケーションサーバである。符号63は、データベースを備え、データの読み書きを行うデータベースサーバである。符号64は、各サーバの運用を管理するシステム管理サーバである。符号65は、システムの状態情報を記憶する状態ファイルである。
【0017】
符号7は、管理対象装置である波長多重伝送装置の管理・運用を行う装置管理システムであり、4つのサーバから構成する。装置管理システム7は、装置管理システム6と同様の構成を備えており、装置管理システム6が故障した際に装置管理システム6に代わって、装置管理業務を行う。符号71は、ネットワーク5に接続されるWebサーバであり、端末1〜4のそれぞれと情報通信を行う。符号72は、アプリケーションを実行するアプリケーションサーバである。符号73は、データベースを備え、データの読み書きを行うデータベースサーバである。符号74は、各サーバの運用を管理するシステム管理サーバである。符号75は、システムの状態情報を記憶する状態ファイルである。
【0018】
装置管理システム6は、端末1〜4に対して、Webサイトとして動作する。端末1〜4は、装置管理システム6が提供するWebサイトを用いて、装置情報の登録やパス開通を行うための操作を行う。端末1〜4では、その他に、波長多重伝送装置で構成するリンクネットワークの一元的な監視及び制御も行う。また、端末1〜4は、図示しない他のシステムと連携してサービスノード情報を含めたパスの構成や光芯線等の線路情報を把握することで、端末1〜4のユーザ(伝送路運用者)が運用する伝送路の故障対応措置を迅速化するために用いる。ここでは、装置管理システム6が通常提供するサイトを運用サイトと称する。また、装置管理システム7が提供するサイトを予備サイトと称する。
【0019】
システム管理サーバ64は、装置管理システム6を構成するサーバ(Webサーバ61、アプリケーションサーバ62、データベースサーバ63)の処理動作を監視するとともに、装置管理システム7を構成するサーバ(Webサーバ71、アプリケーションサーバ72、データベースサーバ73)の処理動作も監視する。同様に、システム管理サーバ74は、装置管理システム7を構成するサーバ(Webサーバ71、アプリケーションサーバ72、データベースサーバ73)の処理動作を監視するとともに、装置管理システム6を構成するサーバ(Webサーバ61、アプリケーションサーバ62、データベースサーバ63)の処理動作も監視する。
【0020】
また、端末1〜4は、装置管理システム6、7の運用者が提供する端末であり、端末1〜4それぞれには、所定のソフトウェアが記憶装置に記憶されている。図1においては、4つの端末をそれぞれ異なるユーザ(伝送路運用者)が使用する例を示したが、端末の数は、4つに限るものではなく、5つ以上の端末をそれぞれ異なるユーザが運用するようにしてもよい。また、1ユーザが複数の端末を使用するようにしてもよい。ただし、各端末の記憶装置には、少なくとも装置管理システム6、7の運用者が提供する同一のソフトウェアが記憶されている。
【0021】
次に、図2を参照して、図1に示す端末及び各サーバの処理動作を説明する。図2は、図1に示す端末及び各サーバの処理動作を示すフローチャートである。ここでは、端末1を使用するものとして説明するが、他の端末の処理動作も同様である。まず、システム管理サーバ64は、状態確認(正常性確認と故障検知)を実行する(ステップS1)。正常性確認は、データベースサーバ63への操作(select文)が実行可能であること、ログイン先のサイトの状態がログイン可能なことを確認することである。故障検知は、Webサーバ61、アプリケーションサーバ62、データベースサーバ63のプロセスダウンとOS(Operating System)ダウンと、Webサーバ61、アプリケーションサーバ62、データベースサーバ63間のネットワーク故障、データベースサーバ63の検索エンジンの故障等である。
【0022】
ログイン先のサイトの状態確認は、状態ファイル65を参照して行う。ここで、状態ファイル65について説明する。図3は、図1に示す状態ファイル65、75のテーブル構造を示す図である。図3に示すように、現状のサイト状態別に、運用サイト故障時において遷移後のサイト状態とログイン先が関係付けられている。この状態ファイルを参照することにより、現状のサイト状態を特定すれば、その後にログインするべきログイン先を特定することができる。このとき、ログイン先が「エラー」である場合は、ログインができない状態を示している。図3において、通常運用とは、全ての業務が実施可能な運用状態である。更新規制とは、更新系の業務が実施できず、監視系の業務が実施可能な運用状態である。接続規制とは、ログイン不可の運用状態である。ログイン規制とは、ログイン不可であるが、特定ユーザのみ全ての業務を実施可能な状態である。特定ユーザは、故障が回復したときの正常性の確認を行うユーザである。
【0023】
次に、システム管理サーバ64は、データベースサーバ63の正常性を確認する(ステップS2)。このとき、システム管理サーバ64は、Webサーバ61、アプリケーションサーバ62を経由して、データベースサーバ63の正常性を確認する。これにより、Webサーバ61、アプリケーションサーバ62の正常性も同時に確認されることになる。続いて、システム管理サーバ64は、対象サイト(運用サイト)の状態を確認する(ステップS3)。この確認の結果、正常であれば、システム管理サーバ64は、ステップS1に戻って確認処理を定期的に行う。
【0024】
一方、対象サイトが異常であった場合、システム管理サーバ64は、状態ファイル65を参照して切り替え先サイトの状態を変更する(ステップS4)。この状態変更処理において異常があった場合、システム管理サーバ64は、状態変更処理のリトライを所定回数繰り返す(ステップS5)。状態変更処理のリトライを行ったにもかかわらず、異常状態が継続する場合は、異常終了する(ステップS6)。
【0025】
次に、状態変更処理が成功した場合、システム管理サーバ64は、端末1〜4がログイン中サイト状態を変更する(ステップS7)。この状態変更処理において異常があった場合、システム管理サーバ64は、状態変更処理のリトライを所定回数繰り返す(ステップS8)。このとき、運用の継続性を優先するため、ログイン中のサイトの状態変更に失敗しても自動切り替えを実行する。そして、システム管理サーバ64は、Webサーバ61に対してサイトの自動切り替えを命令する(ステップS9)。これを受けて、Webサーバ61は、端末1〜4に対して、サイトの自動切り替えを命令する(ステップS10)。この命令には、ログインしようとするサイト(運用サイトまたは予備サイト)の識別情報、運用サイトまたは予備サイトのIPアドレス、ログインしようとするユーザ名とパスワードで構成する自動切り替えに必要な情報が含まれる。このとき、Webサーバ61は、システム管理サーバ64から命令を受け取り、端末1〜4に対して命令を出力する機能だけは動作している必要がある。Webサーバ61において命令のやり取りができない場合は、異常終了となる。
【0026】
Webサーバ61からサイトの自動切り替えを命令を受けた端末1は、対向するシステム(現状が運用サイトの装置管理システム6であれば予備サイトの装置管理システム7)の正常性を確認する(ステップS11)。ここで、端末1は、Webサーバ71を介してデータベースサーバ73への操作(例えば、select文)が実行可能であり、かつ、状態ファイル75を参照して、ログインが可能であるか否かに基づき正常性の確認を行う。この確認の結果、異常であれば、正常性確認のリトライを行う(ステップS12)。このとき、リトライ回数は予め決められた回数である。このリトライの結果、正常性が確認できない(異常)場合、異常終了する(ステップS13)。
【0027】
一方、対向システムの正常性が確認できた場合、端末1は、自動切り替えに必要な情報を参照して、対向システム(ここでは、予備サイトの装置管理システム7)へログインを行い(ステップS14)、業務を継続する(ステップS15)。
【0028】
以上説明したように、端末から装置管理システムに対してログインした際に、システム管理サーバは、運用するサイトの装置管理システムを構成するサーバを定期的に監視して、サーバに故障等の異常が発生した場合には、切り替え先サイトにログイン可能とした後に、Webサーバからログイン中の端末に対して切り替え命令を出すようにした。端末は、この命令を受けて、この命令に含まれる自動切り替えに必要な情報に基づき、自動切り替えを実施する。これにより従来のように、ロードバランサ等のログイン先を切り替えるための装置が不要となり導入コストや保守コスト等を削減することが可能となる。また、任意にサイトを切り替えることが可能であり、パッチリリースなどでサーバの停止が必要な場合でも常に正常なサイトにシームレスに切り替えて業務を継続することができる。
【0029】
なお、図1における端末及び各サーバの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりサイト自動切り替え処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0030】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
接続先のシステムに故障が発生した場合に、端末側で自動的に接続先を切り替えることが不可欠な用途に適用できる。
【符号の説明】
【0032】
1、2、3、4・・・端末、5・・・ネットワーク、6・・・装置管理システム(運用サイト)、7・・・装置管理システム(予備サイト)、65、75・・・状態ファイル
図1
図2
図3