(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5936974
(24)【登録日】2016年5月20日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】物品検査装置
(51)【国際特許分類】
H04B 13/00 20060101AFI20160609BHJP
【FI】
H04B13/00
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-214606(P2012-214606)
(22)【出願日】2012年9月27日
(65)【公開番号】特開2014-72550(P2014-72550A)
(43)【公開日】2014年4月21日
【審査請求日】2015年8月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】302046001
【氏名又は名称】アンリツインフィビス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067323
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 教光
(74)【代理人】
【識別番号】100124268
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 典行
(72)【発明者】
【氏名】若林 信之
【審査官】
佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−191101(JP,A)
【文献】
特開2003−324302(JP,A)
【文献】
特開2012−129584(JP,A)
【文献】
特開2010−262454(JP,A)
【文献】
特開2009−296406(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部(13)が形成された操作面(12)を有する金属製の筐体(11)と、
前記操作面の前面側に設けられ、前記開口部に対応する位置に位置確認部(16a,16b)が形成されたシート(15)と、
通信端末(8)を保持している人物の人体の一部が近接した場合に前記人体の表面に電界が生成されて前記通信端末からの信号を受信する受信アンテナ(6)と、
物品の検査に関する表示と操作を行なう表示操作パネル(5)とを有し、
前記筐体の内部において、前記受信アンテナが前記シートの第1の前記位置確認部(16b)の裏面側に設けられるとともに、前記表示操作パネルが前記シートの第2の前記位置確認部(16a)の裏面側に設けられたことを特徴とする物品検査装置(1)。
【請求項2】
前記筐体(11)の前記操作面(12)が単一の平面で構成されており、前記シート(15)は単一の前記操作面に取り付けられる1枚のシートで構成されていることを特徴とする請求項1記載の物品検査装置(1)。
【請求項3】
第1の前記位置確認部(16b)が前記受信アンテナを視認可能とする透光性部又は受信アンテナの存在を示す位置表示部であり、第2の前記位置確認部(16a)が前記表示操作パネル(5)を視認可能とする透光性部であることを特徴とする請求項2記載の物品検査装置。
【請求項4】
前記シート(15)と前記受信アンテナ(6)の間に薄型のスイッチが設けられたことを特徴とする請求項3記載の物品検査装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末を所持している人物の人体が受信アンテナに近接した場合に、人体の表面に電界が生成されて通信端末からの信号を受信アンテナで受信することができる人体通信が可能な物品検査装置に係り、特に良好な操作性と操作結果を直ちに確認できる良好な視認性を兼備した物品検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示された物品検査装置は、予め設定された基準値と品質データとを比較して被検査物の品質の良否を検査するための装置であるが、さらに検査を実施する前に点検者が権限を有する適正な点検者であることを確認するための機能を備えている。すなわち、この物品検査装置は、搬送手段によって搬送される被検査物の品質データを取得し、被検査物の品質の良否を検査する検査モードと、物品検査装置の点検を行う点検モードを切替えるモード切替手段を有しており、さらに点検実行者が所定の資格を有する有資格点検者であることを認証する点検者認証手段を備えている。そして、点検者認証手段によって点検実行者が有資格点検者であることが認証されたときに、モード切替手段によって装置を点検モードに切替える。そして、この点検者認証手段は、例えば点検者情報記録手段と、点検者判定手段と、操作部および認証カード読取装置からなる点検者情報入力手段とにより構成することができるものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−191101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1のような検査機能を有する物品検査装置は、例えば食品製造の現場において製品の品質を検査するために広く使用されているが、検査機能の点検や検査基準値の設定のように検査結果に影響を与える操作を行なえる者は、所定の有資格者のみに限られているのが通常である。このため、係る重要な操作を行なう場合には当該作業者が所定の有資格者であることを確認することが必要となり、前述した点検者判定手段のような個人認証手段が必要になる。
【0005】
しかし、前記特許文献1の物品検査装置の点検者判定手段のように、認証カードを利用して個人認証を行なうものでは、作業者がカード等を手に保持して認証動作を行なうため、当該カード等を首からぶら下げる等、外部に露出した状態で所持した方が作業上便利ではあるが、これではカード等を紛失して原材料中に混入する可能性が否定できず、食品製造の現場では好ましい態様とは言えない。
【0006】
また、食品製造に携わる作業者は衛生上の理由で白衣や手袋を着用しているため、カード等は外部に露出した状態で所持せず、白衣の中に納めておいた方が衛生的にも好ましい。しかし、認証用のカード等を白衣の中に保持しておき、使用する時に取り出して認証装置にかざす等するのは作業動作として極めて煩雑であり、またその度に手袋を着用した手でカードに触れるのは衛生的にも問題が多い。
【0007】
さらに、個人認証手段としては、このような認証用のカードやタグの類の他、操作資格を含む各作業者の個人データをバーコードやQRコード(登録商標)等の暗号化したデータで各作業者に与えておく手法も考えられるが、これらカード、タグ、バーコード等を用いた認証手段によれば装置に読取装置を設ける必要がある。しかし、このような読取装置を物品検査装置に設けると装置の外形が複雑になり、原材料等が付着して汚れの原因になりやすいため食品製造の現場では好ましい手法とはいえない。さらに、個人認証手段としてテンキー等の入力手段によってパスワードを入力する手法も考えられるが、手袋を着用した手で何度も入力手段を操作するのは衛生上の問題がある。また、頻繁な個人認証を必要とする食品製造の現場などでは煩わしい操作である。
【0008】
一方、作業者は上述したような認証動作を行なったり、装置に何らかの指示を入力した場合には、その操作が適切に行なわれたか否かの確認をする必要がある。しかし、食品製造の現場である食品製造工場では機械の動作音が大きく、入力確認の電子音は聞こえにくく、音声等に頼らずに操作結果を確実に認識できる手段が求められていた。
【0009】
本発明は、以上の種々の課題に鑑みてなされたものであり、外形が複雑でないために異物が付着しにくく衛生的であり、また煩わしさのない高い操作性で操作者との間で通信を行なうとともに、その操作結果を直ちに視覚的に確認できる物品検査装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載された物品検査装置1は、
開口部13が形成された操作面12を有する金属製の筐体11と、
前記操作面12の前面側に設けられ、前記開口部13に対応する位置に位置確認部16a,16bが形成されたシート15と、
通信端末8を保持している人物の人体の一部が近接した場合に前記人体の表面に電界が生成されて前記通信端末8からの信号を受信する受信アンテナ6と、
物品の検査に関する表示と操作を行なう表示操作パネル5とを有し、
前記筐体11の内部において、前記受信アンテナ6が前記シート15の第1の前記位置確認部16bの裏面側に設けられるとともに、前記表示操作パネル5が前記シート15の第2の前記位置確認部16aの裏面側に設けられたことを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載された物品検査装置1は、請求項1記載の物品検査装置1において、
前記筐体11の前記操作面12が単一の平面で構成されており、前記シート15は単一の前記操作面12に取り付けられる1枚のシート15で構成されていることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載された物品検査装置1は、請求項2記載の物品検査装置1において、
第1の前記位置確認部16bが前記受信アンテナ6を視認可能とする透光性部又は受信アンテナ6の存在を示す位置表示部であり、第2の前記位置確認部16aが前記表示操作パネル5を視認可能とする透光性部であることを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載された物品検査装置1は、請求項3記載の物品検査装置1において、
前記シート15と前記受信アンテナ6の間に薄型のスイッチが設けられたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載された物品検査装置によれば、通信端末を有する操作者が、人体の一部、例えば指等でシートの第1の位置確認部に触れるという簡単な操作を行なうだけで、指等を確実に受信アンテナに近接させることができ、人体の表面の微弱な電界の変化によって第1の位置確認部の裏側にある受信アンテナと通信端末との間で通信を行なうことができる。そして第1の位置確認部に指等で触れることにより通信が行なわれたか否かは、第1の位置確認部に指等で触れた方向と同方向から第2の位置確認部を介して表示操作パネルの表示を見ることで確認できる。このように、指等によるワンタッチの通信操作とその視覚による確認を、筐体の一操作面上のシートを介して同方向から行なうことができるため操作性及び視認性が良好である。また、受信アンテナも表示操作パネルもシートの裏側にあり、シートの表面には凹凸はないので異物が付着しにくく衛生的である。
【0015】
請求項2に記載された物品検査装置によれば、筐体の操作面が単一の平面であり、そこに1枚のシートが取り付けられた構成であるため、防水性及び防塵性が高く、故障の原因となる異物や水分が筐体内に入りにくい。
【0016】
請求項3に記載された物品検査装置によれば、シートの裏側にある表示操作パネルは透光性部から視認することができる。またシートの裏側にある受信アンテナは、他の透光性部から視認できるようにするか、又は位置表示部によってその裏側に存在することを知るように構成することができる。また、例えば、受信アンテナがオプション等で従来通りの個人認証手段を選択される場合に、透過性部とすることで、操作者は受信アンテナが未搭載であることを確認することができる。
【0017】
請求項4に記載された物品検査装置によれば、操作者が指等で第1の位置確認部に触れると、受信アンテナによる通信が行なわれると共に、シートと受信アンテナの間に設けられた薄型スイッチが操作される。この薄型のスイッチを、受信アンテナによる通信に関連付けた特定の操作を実行するためのスイッチとすれば、受信アンテナによる通信と同時に特定の操作を実行することができる。例えば、受信アンテナによる通信が操作者の通信端末からの個人認証情報の受信であり、この薄型スイッチを装置の始動スイッチとすれば、操作者が指等で第1の位置確認部にふれて受信アンテナが個人認証情報を受信し、装置の操作資格を有するとの個人認証が行なわれると、これに続いて直ちに装置を始動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態である物品検査装置を用いた通信システムの全体構成を示す機能ブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態である物品検査装置の断面図である。
【
図3】本発明の実施形態である物品検査装置の要部を示す分解拡散斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の第1実施形態である物品検査装置1及びこれを用いた通信システムを
図1〜
図3を参照して説明する。
図1は、人体通信システムを利用した個人認証機能を有する実施形態の物品検査装置1の概要を示す図である。この物品検査装置1は、例えば金属検出装置、重量選別装置、X線異物検出装置等であり、製品を搬送する搬送部2と、搬送部2によって搬送されている製品を測定乃至検査する検出部3と、これら各部の制御を行なう制御部4を備えている。
【0020】
具体的に例示すれば、搬送部2はベルトコンベア等であり、検出部3は金属検出装置の場合には磁気や磁界の変動を検出する検出ヘッドであり、重量選別装置の場合には秤量手段であり、X線異物検出装置の場合にはX線検出器である。
【0021】
制御部4は、表示操作パネル5と、受信アンテナ6と、スイッチ7を備えている。表示操作パネル5は、操作内容や装置の状態その他の制御項目等を表示する表示機能と、タッチスイッチとしての入力機能を備えている。表示操作パネル5の一構成例を説明すると、表示操作パネル5は、液晶表示装置のようなフラットディスプレイパネルと、その前面側に設けられた略同形のタッチスイッチパネルとによって構成することができる。
【0022】
制御部4は、操作者10が有する通信端末8の送信アンテナ9から送られた個人認証情報を受信する受信アンテナ6を有している。この受信アンテナ6による通信は人体通信方式を利用したものである。すなわち、操作者10は送信アンテナ9が設けられた通信端末8を所持しており、この操作者10が物品検査装置1の受信アンテナ6に近接すると、操作者10の人体の表面に生じる微弱な電界が変化し、通信端末8の送信アンテナ9から送られた個人認証情報が受信アンテナ6を介して物品検査装置1に取得される。この個人認証情報は、当該操作者10の個人識別を行なうための認証情報と、物品検査装置1の使用資格に関する情報を含んでおり、この使用資格に関する情報は物品検査装置1の操作種別に対応して設定されている。すなわち、物品検査装置1の操作の中には、オペレータが行なう通常の運転操作と、所要の資格を有する管理者が行なうべき検出感度の設定、検出異物のサイズ設定、基準重量の設定等のような品質に直結する比較的重要な基準乃至パラメータ等の設定操作とがあり、当該操作者10に許可してよい操作を決めるために、当該操作者10の資格がオペレータであるのか、又は管理者であるのかを、個人認証情報によって識別することができるようになっている。
【0023】
制御部4は物品検査装置1を操作するための各種スイッチ7を有している。このスイッチ7としては、始動スイッチ、停止スイッチ、状態を予め設定した基本状態に設定するホームスイッチ等が考えられるが、特段これらに限定するものではない。
【0024】
図2は実施形態の物品検査装置1の要部を示す断面図であり、
図3は実施形態の物品検査装置1の要部を示す拡散分解斜視図であり、これらの図を参照して物品検査装置1の要部の構造を具体的に説明する。
この物品検査装置1は、シールド機能を有する金属製の筐体11を備えている。筐体11は略直方体形状であり、その複数の表面の中で、装置の状態を表示し又は装置の操作を行なう操作面12は前面に設定されている。前面の操作面12には、表示操作パネル5と、受信アンテナ6と、複数のスイッチ7のそれぞれに対応したサイズと配置で、複数の開口部13(13a、13b、13c)が形成されている。本実施形態では、表示操作パネル5に対応するパネル開口部13aは操作面12の半分以上の面積を占める略矩形の開口であり、受信アンテナ6に対応するアンテナ開口部13bはパネル開口部13aの上辺に連続して形成された矩形の小さな開口であり、またスイッチ7に対応するスイッチ開口部13cは、パネル開口部13aの下方に配置された複数の円形の開口である。
【0025】
筐体11の操作面12の裏側に当たる筐体11の内部には、表示操作パネル5と、受信アンテナ6と、複数のスイッチ7が、それぞれ対応する各開口部13a,13b,13cの各位置に取り付けられている。そして、各開口部13a,13b,13cと、各開口部13a,13b,13cに設けられた表示操作パネル5と受信アンテナ6と複数のスイッチ7を覆うように、筐体11の操作面12の表側には一枚のシート15が貼着されている。このシート15はポリエステル製であり、そのサイズは操作面12のサイズと略同一であり、その裏側にある機器類の存在を示すため、該当位置の表側には位置確認部16a,16b,16cがそれぞれ形成されている。すなわち位置確認部16とは、シート15の当該位置の裏側に特定の機器が存在することをシート15の表面側から確認するための表示であるから、その機能が果たされる限り、具体的態様は特に限定しない。本実施形態では、その裏側に受信アンテナ6が配置された第1の位置確認部16bは透光性部であり、受信アンテナ6の表面に形成されたアンテナを表示するロゴやイラスト等を視認することができる。しかし、透光性部とせず、受信アンテナ6の存在を示すロゴやイラスト等を印刷等した位置表示部としてもよい。また、その裏側に表示操作パネル5が配置された第2の位置確認部16aは透光性部であり、シート15の裏側にある表示操作パネル5の表示やタッチスイッチ7を視認することができる。また、その裏側にスイッチ7が配置された複数の第3の位置確認部16cは、スイッチ7の存在や種類を示すマークや説明等を印刷等した位置表示部である。
【0026】
このように、本実施形態では、受信アンテナ6は金属製の筐体11に収納されており、アンテナ開口部13b以外では外部に対してシールドされているため、通信端末8を所持した操作者10が受信アンテナ6に対応した透光性部(第1の位置確認部16b)以外の部分にタッチしても信号の受信が行なわれることはなく、受信アンテナ6に対応した透光性部(第1の位置確認部16b)にタッチした場合にのみ、信号の受信が行なわれる。
【0027】
また、本実施形態では、筐体11の操作面12には内部に連通する複数の開口部13が形成されているが、この操作面12は角のない単一の平面であり、この操作面12に貼り付けられたシート15は継ぎ目のない1枚のポリエステル製のシート15であるため、防水性及び防塵性が高く、故障の原因となる異物や水分が筐体11内に入りにくい。
【0028】
また、本実施形態では、通信端末8を有する操作者10が、人体の一部、例えば指等でシート15の第1の位置確認部16bに触れるという簡単なワンタッチの操作を行なうだけで、指等を確実に受信アンテナ6に近接させることができ、人体の表面の微弱な電界の変化によって受信アンテナ6と通信端末8との間で信号の送受信を行なう人体通信を行なうことができる。
【0029】
そして第1の位置確認部16bに指等で触れることにより通信が行なわれたか否かは、第1の位置確認部16bに指等で触れた方向と同方向から、つまり筐体11の操作面12に対面する向きで、第2の位置確認部16aを介して表示操作パネル5の表示を見ることで確認できる。
【0030】
このように、本実施形態の物品検査装置1によれば、指等によるワンタッチの通信操作と、その視覚による確認を、筐体11の単一の操作面12上のシート15を介して同方向から行なうことができるため、操作性及び視認性が良好である。また、受信アンテナ6も表示操作パネル5もシート15の裏側にあり、シート15の表面には凹凸はないので異物が付着しにくく衛生的であり、特に食品製造の現場等に適している。
【0031】
次に、本発明の物品検査装置の第2の実施形態を説明する。この物品検査装置は前記第1実施形態と略同様の構造を有しており、以下の説明では前記第1実施形態との相違点のみを指摘し、その他の部分は前記第1実施形態の説明を援用するものとする。
【0032】
この物品検査装置では、表示操作パネル5が、表示パネルと、表示パネルの表示面側に設けられた透光性の操作パネルとによって構成されている。表示パネルと操作パネルの外形は一部を除いて同一の略矩形であるが、操作パネルの上辺の一部が表示パネルの外方に延出された特定操作部となっている。この特定操作部は受信アンテナ6と略同一の矩形状に形成されており、受信アンテナ6の前面に配置されている。すなわち、シート15と受信アンテナ6の間に薄型のスイッチである特定操作部が設けられた構成となっている。
【0033】
この特定操作部は、受信アンテナ6による通信に関連付けた特定の操作を実行するためのスイッチであり、受信アンテナ6による認証情報の受信及び正当権限者であることの認証が行なわれると同時(又は直後)に特定の操作を実行することができる。例えば、特定操作部を装置の始動スイッチとすれば、操作者10が指等で第1の位置確認部16bに触れて受信アンテナ6が個人認証情報を受信し、装置の操作資格を有するとの個人認証が行なわれると、これに続いて直ちに装置が始動されることとなる。
【0034】
なお、第2実施形態では、受信アンテナ6用の特定操作部を、表示操作パネル5の操作パネルで構成したが、表示操作パネル5とは全く別体の薄型スイッチを用意し、シート15と受信アンテナ6の間に設けることとしてもよい。
【0035】
以上説明したように、本実施形態の物品検査装置1によれば、操作面12が単純な一平面であり、外形が複雑でないため、異物が付着しにくく衛生的であるため、特に食品製造ラインに適しており、またワンタッチの操作で特定箇所に触れた場合にのみ操作者10との間で認証通信を行なうことができるとともに、その操作結果を直ちに同一操作面12の表示操作パネル5において視覚的に確認できるので、騒音の大きい工場内等においても、煩わしさのない高い操作性及び視認性を得ることができる。
【符号の説明】
【0036】
1…物品検査装置
4…制御部
5…表示操作パネル
6…受信アンテナ
7…スイッチ
8…通信端末
9…送信アンテナ
10…操作者
11…筺体
12…操作面
13…開口部
13a…パネル開口部
13b…アンテナ開口部
13c…スイッチ開口部
15…シート
16…位置確認部
16a…第2の位置確認部
16b…第1の位置確認部
16c…第3の位置確認部