(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記支持部材(624)がバネ(630)と結合され、前記バネ(630)が前記切断ロール(600)と結合され、前記ブレード(612)の前記遠位縁(616)をたわませる前記工程が、前記バネ(630)を圧縮することを更に含む、請求項4に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示を理解する上で、以下の用語が有用であり得る。
「吸収性物品」は、本明細書においては、主な機能が汚れ及び排泄物を吸収及び保持することである消費者製品を指すために用いられる。本細書で使用するとき、「おむつ」とは、一般的に、幼児、及び失禁症状のある人によって、胴体下部周囲に着用される吸収性物品を指す。用語「使い捨て」は、本明細書においては、洗濯、又は別の方法で吸収性物品として修復若しくは再使用することを一般に意図しない吸収性物品を説明するために使用される(例えば、その物品を、1回の使用後に廃棄することを意図し、またリサイクルするか、堆肥化するか、そうでなければ環境に適応した方法で処分するように構成されてもよい)。
【0010】
「弾性」、「エラストマー」、「エラストマーの」は、弾性特性を呈する材料を指し、弛緩した、初期長さに力が加えられると、その初期長さよりも10%超の伸長した長さに引き伸ばすことができる、つまり伸長でき、加えられた力が解除されると、ほぼその初期長さまで実質的に回復する任意の材料が含まれる。
【0011】
本明細書で使用するとき、用語「結合されている」は、ある要素を別の要素に直接取り付けることによって、その要素がその別の要素に直接取り付けられる構成、及びある要素を中間部材(1つ又は2つ以上)に取り付けてから、その中間部材を他の要素に取り付けることによって、その要素がその別の要素に間接的に取り付けられる構成を包含する。
【0012】
「長手方向」は、物品が平らに延ばされた非収縮状態のときに吸収性物品の腰部縁部から長手方向に対向する腰部縁部まで、又は、2つ折りにされた物品では、腰部縁部から股部の底(即ち、折り目)まで、実質的に垂直に走る方向を意味する。長手方向の45度以内の方向は、「長手方向」であると見なされる。「横方向」とは、物品の長手方向に延びる側縁部から、反対側の長手方向に延びる側縁部までわたり、かつ長手方向軸にほぼ垂直である、方向を指す。横方向の45度以内の方向は、「横方向」であると見なされる。
【0013】
用語「基材」は、本明細書においては、主に二次元(即ち、XY平面)である材料であって、その厚さ(Z方向)が、その長さ(X方向)及び幅(Y方向)と比べて比較的小さい(即ち、1/10以下である)、材料を説明するために用いられる。基材の非限定的な例としては、ウェブ、繊維性材料の層(単数及び複数)、不織布、フィルム、及び、高分子フィルム又は金属箔などの箔が挙げられる。これらの材料は、単独で使用されてもよく、又は一緒に積層化された2つ以上の層を備えてもよい。そのため、ウェブは基材である。
【0014】
用語「不織布」は、本明細書において、スパンボンド、メルトブロー、カーディングなどのプロセスによって、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は非連続的な(短い)フィラメント(繊維)から作製された材料を指す。不織布は、織った又は編んだフィラメント模様を有さない。
【0015】
用語「機械方向」(MD)は、本明細書において、プロセスを通過する材料の方向を指すために用いられる。加えて、材料の相対的配置及び動きは、プロセスの上流からプロセスの下流へと、プロセス全体で機械方向に流れるものとして記述され得る。
【0016】
用語「横断方向」(CD)は、本明細書において、機械方向に対してほぼ垂直な方向を指すために使用される。
【0017】
用語「パンツ」(同様に、「トレーニングパンツ」、「予め閉じたおむつ」、「おむつパンツ」、「パンツ型おむつ」、及び「プルオンおむつ」)は、本明細書において、幼児又は成人の着用者向けに設計された、連続的な外辺部腰部開口部及び連続的な外辺部脚部開口部を有する、使い捨て吸収性物品を指す。パンツは、物品が着用者に適用される前に、連続的な、又は閉じた腰部開口部と、少なくとも1つの連続的な、閉じた脚部開口部とを有して構成され得る。パンツは、任意の再締結可能な及び/又は恒久的なクロージャ部材(例えば、シーム、熱接合、圧力溶接、接着剤、粘着接合、機械的締結具など)を使用して物品の部分を一緒に結合することが挙げられるが、これらに限定されない種々の技術で予備成形され得る。パンツは、腰部区域の物品の周囲に沿った任意の場所で予備成形され得る(例えば、側部締結又はシーム、前側腰部締結又はシーム、後側腰部締結又はシーム)。
【0018】
「予め締結された」とは、本明細書において、着用者に適用される前に、梱包の際に前側腰部区域と後側腰部区域とが互いに締結又は連結された形態で製造され、かつ消費者に提供されるパンツ型おむつを指す。したがって、パンツ型おむつは、幼児又は成人の着用者向けに設計された、連続的な外辺部腰部開口部及び連続的な外辺部脚部開口部を有し得る。下記により詳細に述べられるように、おむつパンツは、再締結可能な及び/又は恒久的なクロージャ部材(例えば、シーム、熱接合、圧力溶接、接着剤、粘着接合、機械的締結具など)を使用しておむつの部分を一緒に結合することが挙げられるが、これらに限定されない種々の技術で予備成形され得る。加えて、パンツ型おむつは、腰部区域の周囲に沿った任意の場所で予備成形され得る(例えば、締結又は連結された側部、締結又は連結された前側腰部、締結又は連結された後方腰部など)。
【0019】
本開示は、吸収性物品を組み立てるための方法及び装置に関し、より詳細には、前進する弾性積層体内の弾性部材を切断するための方法及び装置に関する。連続的な弾性積層体は、第1の連続的な基材層と第2の連続的な基材層との間に弾性ストランドを接合することにより形成されてよい。当然のことながら、弾性積層体は様々な方法で形成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、第1の連続的な基材層は第1の連続的な基材から形成されてよく、第2の連続的な基材層は第2の連続的な基材から形成されてよい。他の実施形態において、第1の連続的な基材層及び第2の連続的な基材層は、単一の連続的な基材の一部をこの単一の連続的な基材の別の部分の上で折り畳むことにより形成されてよい。下記に詳述するように、連続的な弾性積層体は、機械方向に沿って弾性積層体の弾性ストランドを間欠的に非弾性化する、又は切断する切断装置を通って前進してよい。
【0020】
いくつかの実施形態において、弾性積層体は、機械方向に沿って基材層間に間欠的に接合されている弾性ストランドを含んでよい。したがって、弾性積層体は、機械方向に沿って間欠的に離隔された接合区域及び非接合区域を含んでよく、接合区域において、弾性ストランドは第1の基材層又は第2の基材層のいずれかに接合されており、非接合区域において、弾性ストランドは第1の基材層又は第2の基材層のいずれにも接合されていない。次いで、弾性ストランドは、連続的な弾性積層体の非接合区域においてストランドを切断することにより間欠的に非弾性化されてよい。したがって、弾性積層体は弾性区域と非弾性化区域とを含んでよく、弾性積層体の弾性区域は接合区域に対応してよい。また、弾性積層体の非弾性化区域は、非接合区域に対応してよい。
【0021】
本明細書に記載のプロセス及び装置は、様々な種類の基材構成における弾性積層体の組み立てに使用されてよく、そのいくつかは、異なる種類の吸収性物品の製造に使用されてよい。プロセスの実施形態に関する以降の説明に追加の文脈を提供しやすくするために、以下では、本明細書に開示の方法及び装置に従って組み立てられ得る弾性積層体を含んでよい、おむつの形態の吸収性物品の一般的な説明を提供する。本明細書に記載の方法及び装置については、以下で吸収性物品の製造の文脈で説明するが、当然のことながら、本明細書に記載の組み立て方法及び装置は、間欠的に離隔された弾性区域及び非弾性化区域を有する様々な種類の基材を製造するように構成されてよい。
【0022】
図1及び2Aは、本明細書に開示される装置及び方法に従って組み立てられた弾性積層体を含んでよい、おむつ100の実施例を示す。特に、
図1は、事前に固定された構成のおむつパンツ100の斜視図を示し、
図2Aは、見る人に向かって配向された着用者から離れて向いているおむつの部分を有する、おむつパンツ100の平面図を示す。
図1及び2Aに示されるおむつパンツ100は、シャーシ102及び環状弾性ベルト104を含む。以下で更に詳述されるように、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、一緒に接続されて環状弾性ベルト104を形成する。
【0023】
図2Aを続けて参照すると、シャーシ102は、第1の腰部区域116と、第2の腰部区域118と、第1の腰部区域と第2の腰部区域との間に配置された股部区域119と、を含む。第1の腰部区域116は、前側腰部区域として構成されてもよく、また第2の腰部区域118は、後側腰部区域として構成されてよい。いくつかの実施形態において、前側腰部区域、後側腰部区域、及び股部区域のそれぞれの長さは、吸収性物品100の長さの1/3であり得る。おむつ100はまた、前側腰部区域116内で横方向に延びる前側腰部縁部120、及び長手方向に対向し、後側腰部区域118内で横方向に延びる後側腰部縁部122を含み得る。本考察に関する基準枠を提供するため、
図2Aのおむつ100及びシャーシ102は、長手方向軸124及び横方向軸126を伴って示される。いくつかの実施形態において、長手方向軸124は、前側腰部縁部120を通り、かつ後側腰部縁部122を通って延びてよい。横方向軸126は、シャーシ102の第1の長手方向つまり右側縁部128を通り、かつ第2の長手方向つまり左側縁部130の中点を通って延びてよい。
【0024】
図1及び2Aに示されるように、おむつパンツ100は、内側の身体に面する表面132と、外側の衣類に面する表面134とを含んでよい。シャーシ102は、バックシート136及びトップシート138を含み得る。シャーシ102は、トップシート138の一部とバックシート136との間に配置され得る吸収性コア142を含む、吸収剤アセンブリ140を含んでもよい。以下でより詳細に述べられるように、おむつ100はまた、着用者の脚部の周りのフィットを改善するために、脚部弾性部材及び/又はレッグカフなどの他の特徴を有していてもよい。
【0025】
図2Aに示すように、シャーシ102の周囲は、第1の長手方向側縁部128、第2の長手方向側縁部130、第1の腰部区域116に配置される、第1の横方向に延びる端縁部144、及び第2の腰部区域118に配置される、第2の横方向に延びる端縁部146によって画定されてよい。側縁部128及び130の双方は、第1の端縁部144と第2の端縁部146との間に長手方向に延びている。
図2Aに示されるように、横方向に延びる端縁部144及び146は、前側腰部区域116内の横方向に延びる前側腰部縁部120、及び後側腰部区域118内の横方向に延びる後側腰部縁部122から、内側に長手方向に位置付けられる。おむつパンツ100が、着用者の下部胴体上に着用されているとき、シャーシ102の前側腰部縁部120及び後側腰部縁部122は、着用者の腰の一部を取り囲み得る。同時に、シャーシ側縁部128及び130は、着用者の脚の少なくとも一部を取り囲み得る。また、股部区域119は一般に着用者の脚の間に位置付けられ、吸収性コア142は前側腰部区域116から股部区域119を通って後側腰部区域118まで延びている。
【0026】
おむつ100の一部又は全体は、横方向に延伸性があるようにも作製され得ることも理解すべきである。この追加の延伸性は、着用者が動いている間、おむつ100が着用者の身体に適合するのを可能にするのを支援することができる。追加の延伸性はまた、異なる寸法の着用者のための追加の身体適用範囲を提供するために、即ち、おむつを個々の着用者に合わせて調整するために、例えば、延伸前に特定の大きさを有するシャーシ102を含むおむつ100のユーザーが、おむつ100及び/又はシャーシ102の前側腰部区域116、後側腰部区域118、及び両方の腰部区域を延ばすのを可能にするのを支援することができる。腰部区域又は区域類のこのような延伸は、股部区域が腰部区域又は区域類より相対的に少ない程度に延伸される限り、吸収性物品に略砂時計形状を与えることがあり、またそれが着用されたときに、ぴったり合った外観を物品に付与することがある。
【0027】
前述のとおり、おむつパンツ100は、バックシート136を含んでよい。バックシート136はまた、シャーシ102の外側面134を画定し得る。バックシート136は、液体(例えば、経血、尿及び/又は液状の糞便)に対して不透過性であってもよく、薄いプラスチックフィルムから製造されてもよいが、他の可撓性の液体不透過性材料もまた使用されてもよい。バックシート136は、吸収性コアに吸収され、封じ込められた排出物が、おむつ100に接触する物品、例えば、ベッドシーツ、パジャマ、及び下着等を濡らすのを防ぐことができる。バックシート136はまた、織布若しくは不織布材料、ポリエチレン若しくはポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどの高分子フィルム、並びに/又は、フィルム及び不織布材料を含む多層若しくは複合材料(例えば、内側フィルム層及び外側不織布層を有する)を含んでもよい。バックシートはまた、エラストマーフィルムを含んでもよい。バックシート136の例は、約0.012mm(0.5mil)〜約0.051mm(2.0mil)の厚さを有するポリエチレンフィルムであってよい。例示のポリエチレンフィルムとしては、オハイオ州シンシナティ(Cincinnati)所在のクロペイ社(Clopay Corporation)によってBR−120及びBR−121の製品名にて、及びインディアナ州テレホート(Terre Haute)所在のトレデガー・フィルム・プロダクツ(Tredegar Film Products)社によってXP−39385の製品名にて製造されるものがある。バックシート136はまた、より布様の外観を提供するために、エンボス加工及び/又はつや消し仕上げされてもよい。更に、バックシート136は、蒸気を吸収性コアから逃がし(即ち、バックシートは通気性である)、尚且つ排出物がバックシート136を通過するのを防止することができる。バックシート136の寸法は、吸収性コア142の寸法、及び/又はおむつ100の特定の形状若しくは寸法によって決定され得る。
【0028】
また先に述べたように、おむつパンツ100は、トップシート138を含んでよい。トップシート138は、シャーシ102の内側表面132の全て又は一部を画定してもよい。トップシート138は、柔軟であり、ソフトな感触を有し、着用者の皮膚に対する刺激がなくてよい。トップシートは、一方向又は二方向に弾性的に伸張可能であってよい。更にトップシート138は、液体透過性であってもよく、液体(例えば、経血、尿、及び/又は液状の糞便)を、その厚みを通して容易に浸透させる。トップシート138は、織布及び不織布材料;有孔又はハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム;有孔不織布、多孔質発泡体;網状発泡体;網状熱可塑性フィルム;並びに熱可塑性スクリムなど多様な材料から製造されてよい。織布及び不織布材料は、木材若しくは綿繊維などの天然繊維;ポリエステル、ポリプロピレン、又はポリエチレン繊維などの合成繊維;又はこれらの組み合わせを含んでよい。トップシート138が繊維を含む場合、繊維は、スパンボンド、カード、湿式、メルトブロー、水流交絡、又は当該技術分野において既知の別の方法で処理されてよい。
【0029】
トップシート138は、高ロフト不織布トップシート、有孔フィルムトップシート及び有孔不織布トップシートから選択されてよい。有孔フィルムトップシートは、身体滲出物に対して透過性であるが、実質的に非吸収性であり得、流体がトップシートを通過して戻って着用者の皮膚を再度濡らす傾向が少ない。例示の有孔フィルムには、米国特許第5,628,097号、同第5,916,661号、同第6,545,197号、及び同第6,107,539号に記載されるものが挙げられてよい。
【0030】
先に述べたように、おむつパンツ100は、シャーシ102に結合される吸収性アセンブリ140を含んでもよい。
図2Aに示されるように、吸収性組立体140は、前側腰部区域116内に横方向に延びる前側縁部148を有してもよく、また、長手方向に対向し、かつ後側腰部区域118内に横方向に延びる後側縁部150を有してよい。吸収性アセンブリは、長手方向に延びる右側縁部152を有してもよく、また横方向に対向し、長手方向に延びる左側縁部154を有してもよく、吸収性アセンブリの側縁部152及び154は双方とも、前側縁部148と後側縁部150との間に長手方向に延びてよい。吸収性組立体140は、1つ以上の吸収性コア142又は吸収性コア層を追加で含んでよい。吸収性コア142は、トップシート138とバックシート136との間に少なくとも部分的に配置されてよく、また、おむつと適合性のある種々の大きさ及び形状で形成され得る。本開示の吸収性コアとして使用するための例示の吸収性構造は、米国特許第4,610,678号、同第4,673,402号、同第4,888,231号、及び同第4,834,735号に記載されている。
【0031】
いくつかの吸収性コア実施形態は、低減された量のセルロース系エアフェルト材料を含有する流体貯蔵コアを備えてよい。例えば、こうしたコアは、約40%、30%、20%、10%、5%、又は更には約1%未満のセルロースエアフェルト材料を含んでよい。こうしたコアは、少なくとも約60%、70%、80%、85%、90%、95%、又は更には約100%の量の吸収性ゲル材料を主に含んでよく、コアの残りはマイクロファイバー接着剤を含む(妥当な場合)。かかるコア、マイクロファイバー接着剤、及び吸収性ゲル材料は、米国特許第5,599,335号、同第5,562,646号、同第5,669,894号、及び同第6,790,798号、並びに米国特許出願公開第2004/0158212号、及び同第2004/0097895号に記載されている。
【0032】
先に述べたように、おむつ100は、伸縮性の脚部カフ156を含んでもよい。脚部カフ156は、脚部バンド、側部フラップ、バリアカフ、弾性カフ、又はガスケッティングカフとも称され得る、また時として称されることがあることを理解すべきである。弾性脚部カフ156は、脚部区域における身体滲出物の漏れを低減するのに役立つ種々の方法で構成されてよい。例示的レッグカフ156としては、米国特許第3,860,003号、同第4,909,803号、同第4,695,278号、同第4,795,454号、同第4,704,115号、同第4,909,803号、及び米国特許出願公開第2009/0312730A1号に記載のものが挙げられてよい。
【0033】
先に述べたように、おむつパンツは、環状弾性ベルト104と共に製造されてよく、前側腰部区域116及び後側腰部区域118が、着用者に適用される前に互いに接続され、パッケージ化された構成で消費者に提供され得る。そのように、おむつパンツは、
図1に示されるような連続する周囲腰部開口部110及び連続する周囲脚部開口部112を有してよい。
【0034】
先に述べたように、環状弾性ベルト104は、第2の弾性ベルト108と結合された第1の弾性ベルト106によって画定される。
図2Aに示されるように、第1の弾性ベルト106は、第1及び第2の両側の端区域106a、106b、及び中央区域106cを画定し、第2の弾性ベルト108は、第1及び第2の両側の端区域108a、108b、及び中央区域108cを画定する。
【0035】
第1の弾性ベルトの中央区域106cは、シャーシ102の第1の腰部区域116と結合され、第2の弾性ベルト108の中央区域108cは、シャーシ102の第2の腰部区域118と結合される。
図1に示されるように、第1の弾性ベルト106の第1の端区域106aは、第1のサイドシーム178において第2の弾性ベルト108の第1の端区域108aと結合され、第1の弾性ベルト106の第2の端区域106bは、第2のサイドシーム180において第2の弾性ベルト108の第2の端区域108bと結合されて、環状弾性ベルト104、並びに腰部開口部110及び脚部開口部112を画定する。
【0036】
図2A、3A、及び3Bに示されるように、第1の弾性ベルト106は、外側横方向縁部107a及び内側横方向縁部107bも画定し、第2の弾性ベルト108は、外側横方向縁部109a及び内側横方向縁部109bを画定する。外側横方向縁部107a、109aは、前側腰部縁部120及び横方向に延びる後側腰部縁部122も画定し得る。第1の弾性ベルト及び第2の弾性ベルトはそれぞれ、外側の衣類に面する層162、及び内側の着用者に面する層164を含んでもよい。当然のことながら、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、同一の材料を含んでよく、及び/又は同一の構造を有し得る。いくつかの実施形態において、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルトは、異なる材料を含んでよく、及び/又は異なる構造を有し得る。また第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、種々の材料から構成され得ることも理解されたい。例えば、第1及び第2のベルトは、プラスチックフィルム;有孔プラスチックフィルム;天然材料(例えば、木材又は綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、又はポリプロピレン繊維)、又は天然及び/若しくは合成繊維の組み合わせの織布又は不織布ウェブ;又はコーティングされた織布若しくは不織布ウェブなどの材料から製造されてよい。いくつかの実施形態において、第1及び第2の弾性ベルトは、合成繊維の不織布ウェブを含み、伸縮性不織布を含んでよい。他の実施形態において、第1及び第2の弾性ベルトは、内側の、疎水性の非伸縮性不織布材料と、外側の、疎水性の非伸縮性不織布材料と、を含む。
【0037】
第1及び第2の弾性ベルト106、108はそれぞれ、外側層162と内側層164との間に間置される、ベルト弾性材料を含んでもよい。ベルト弾性材料は、弾性ベルトの長さに沿って延びるストランド、リボン、又はパネルなどの1つ以上の弾性要素を含んでよい。
図2A、3A、及び3Bに示されるように、ベルト弾性材料は、複数の弾性ストランド168を含んでよく、本明細書では、外側腰部弾性部材170及び内側腰部弾性部材172と称され得る。
【0038】
図2Aに示されるように、外側腰部弾性部材170は、第1及び第2の両側の端区域106a及び106bの間で第1の弾性ベルト106の中央区域106cを横断し、かつ、第1及び第2の両側の端区域108a、108bの間で第2の弾性ベルト108の中央区域108cを横断して連続的に横方向に延びる。いくつかの実施形態では、いくつかの弾性ストランド168は複数の区域において非連続的に構成されてよい。例えば、
図2Aに示すように、内側腰部弾性部材172は、第1及び第2の弾性ベルト106、108に沿って間欠的に延びる。より詳細には、内側腰部弾性部材172は、第1及び第2の両側の端区域106a及び106bに沿って延び、第1の弾性ベルト106の中央区域106cを部分的に横断する。内側腰部弾性部材172はまた、第1及び第2の両側の端区域108a及び108bに沿って延び、第2の弾性ベルト108の中央区域108cを部分的に横断する。したがって、内側腰部弾性部材172は、第1及び第2の弾性ベルト106、108の中央区域106c、108cの全域を横断して延びるわけではない。したがって、いくつかの弾性ストランド168は、第1及び第2の弾性ベルト106、108の区域全体に連続的に延びなくてよく、第1及び第2の弾性ベルト106、108は、吸収性アセンブリ140と重なり合う。いくつかの実施形態において、いくつかの弾性ストランド168は、第1及び第2の弾性ベルト106、108の区域内に部分的に延びてよく、第1及び第2の弾性ベルト106、108は、吸収性アセンブリ140と重なり合う。いくつかの実施形態において、いくつかの弾性ストランド168は、第1及び第2の弾性ベルト106、108のいずれの区域にも延びなくてよく、第1及び第2の弾性ベルト106、108は、吸収性アセンブリ140と重なり合う。当然のことながら、第1及び/又は第2の弾性ベルト106、108は、様々な非連続的構成の外側腰部弾性部材170及び/又は内側腰部弾性部材172で構成されてよい。
【0039】
いくつかの実施形態において、弾性ストランド168は、一定間隔で長手方向に配設され得る。他の実施形態において、弾性ストランド168は、異なる間隔で長手方向に配設され得る。下記に詳述するように、伸張状態のベルト弾性ストランド168は、非収縮状態の外側層と非収縮状態内側層との間に配置され、結合され得る。ベルト弾性材料が弛緩しているとき、ベルト弾性材料は、非伸張状態に戻り、外側層及び内側層を収縮させる。ベルト弾性材料は、環状弾性ベルトの領域内で望ましい収縮力の変化をもたらし得る。
【0040】
当然のことながら、シャーシ102及び弾性ベルト106、108は、
図2Aに図示するものとは異なる方法で構成されてよい。例えば、
図2Bは、シャーシ102の第1の横方向に延びる端縁部144が、第1の弾性ベルト106の外側横方向縁部107aに沿って整列するとともに重なり、第2の横方向に延びる端縁部146が、第2のベルト108の外側横方向縁部109aに沿って整列するとともに重なることを除いて、
図2Aを参照して上述されるものと同一の構成要素を有する、おむつパンツ100の平面図を示す。
【0041】
先に述べたように、本開示による装置及び方法は、例えば、弾性ベルト106、108、及び/又はレッグカフ156など様々な吸収性物品の構成要素で使用される弾性積層体300の組み立てに使用されてよい。次の方法は、
図1及び2Aに示すおむつ100の文脈で提供され得るが、当然のことながら、弾性積層体は、例えば、2004年11月10日出願の米国特許第7,569,039号、2004年11月10日出願の米国特許出願公開第2005/0107764A1号、2011年8月30日出願の米国特許出願第13/221,127号、及び2011年8月30日出願の同第13/221,104号(これらの全ては、参照することにより本明細書に組み込まれる)に開示される吸収性物品など、本明細書に開示される方法に従って製造される様々な実施形態のおむつで使用できる。
【0042】
図4は、機械方向MDに前進する連続的な弾性積層体300内の弾性ストランド302を切断するように構成される切断装置500の概略図を示している。当然のことながら、切断装置500は、様々な異なる構成の弾性積層体300内の弾性部材302を切断するように構成されてよい。例えば、
図4、5B、5B1、及び5B2を参照すると、切断装置500に入る連続的な弾性積層体300は、第1の基材層304、第2の基材層306、及び第1の基材層304と、第2の基材層306との間に接合された弾性ストランド302を含んでよい。一実施例において、弾性積層体300は、上記の弾性ベルト106、108に対応してよい。したがって、第1の基材層304は内側層162に対応してよく、第2の基材層は外側層164に対応してよく、弾性部材302は上記の弾性部材168、170、172に対応してよい。先に述べたように、第1の連続的な基材層304は第1の連続的な基材から形成されてよく、第2の連続的な基材層306は第2の連続的な基材から形成されてよい。いくつかの実施形態において、第1の連続的な基材層304及び第2の連続的な基材層306は、単一の連続的な基材の一部をこの単一の連続的な基材の別の部分の上で折り畳み、それらの間に弾性部材302を挟むことによって形成されてよい。
【0043】
図4及び5Aに示すように、弾性積層体300は、機械方向MDに伸張され、第1の基材層304及び/又は第2の基材層306と接合される第1の弾性ストランド302a及び第2の弾性ストランド302bを含んでよい。より詳細には、第1の弾性ストランド302aは、接着剤を使用して機械方向MDに沿って第1の基材層304及び/又は第2の基材層306と連続的に接合されてよい。また、第2の弾性ストランド302bは、接着剤を使用して機械方向MDに沿って第1の基材層304及び/又は第2の基材層306と間欠的に接合されてよい。したがって、
図5Aに示されるように、弾性積層体300は、機械方向MDに沿って接合区域405間に間欠的に離隔された非接合区域403を含んでよい。したがって、第2の弾性ストランド302bは、非接合区域403において、第1の基材層304又は第2の基材層306のいずれにも接合されていない。また、第2の弾性ストランド302bは、接合区域405において、第1の基材層304及び/又は第2の基材層306に接合されている。明確にするために、
図5A、5Bなどには、非接合区域403と接合区域405との間の例示的境界を表す破線401が示されている。当然のことながら、非接合区域403と接合区域405との間のかかる境界はまた、曲線、斜線、及び/又は直線であってよい。下記に詳述するように、
図5A2及び5B2を参照すると、第2の弾性ストランド302bは、非接合区域403において、第1の基材層304又は第2の基材層306のいずれにも接合されていないが、個々の第2の弾性ストランド172の間の領域に接着剤504を塗布して、非接合区域403内の第1の基材層304及び第2の基材層306を共に接合してよい。
【0044】
図4に示すように、弾性積層体300は、機械方向MDに切断ユニット500へと前進する。次いで、切断ユニット500は、弾性積層体300内の弾性部材302を間欠的に非弾性化する。より詳細には、切断ユニット500は、弾性積層体300の非接合区域403において第2の弾性部材302bを切断してよい(sever)、切断してよい(cut)、及び/又は破断してよい。
図5B、5B1、及び5B2に示すように、第2の弾性部材302bの切断端部404は、弾性積層体300の接合区域405まで後退するか、スナップバックする。いくつかの実施形態において、
図5C1及び5C2に示すように、切断ユニット500は、第1の基材層304又は第2の基材層306のいずれも切断せずに、弾性積層体の非接合区域403内の弾性部材300bのみを切断するように構成されてよい。他の構成において、切断ユニット500は、弾性積層体300の非接合区域403内の弾性部材302bを切断し、一方では、第1の基材層304及び第2の基材層306のうちの1つ又は両方を切断するように構成されてよい。例えば、
図5B1Aは、切断ユニット500が第2の基材層306に切り込み413を入れ、一方では、第1の基材層304を切断せずに、弾性積層体300の非接合区域403内の弾性部材302bを切断する構成を示す。別の実施例において、
図5B1Bは、切断ユニット500が第2の基材層306及び第1の基材層304の両方に切り込み413を入れ、一方では、弾性積層体300の非接合区域403内の弾性部材302bを切断する構成を示す。
【0045】
先に述べたように、第2の弾性ストランド302bは、非接合区域403において、第1の基材層304又は第2の基材層306のいずれにも接合されない。ただし、当然のことながら、非接合区域403及び接合区域405は様々な接着剤塗布形態で構成されてよい。例えば、いくつかの構成において、第1の基材層304及び第2の基材層306は非接合区域403内で共に接合されなくてよい。いくつかの構成において、接着剤が塗布されて、第1の基材層304及び第2の基材層306が非接合区域403内で共に接合されてよい。例えば、
図5A2は、第1の基材層306が切り取られた弾性積層体300の詳細図を示して、接合区域405及び非接合区域403内で接着剤を塗布する実施形態を説明する。より詳細には、
図5A2は、例示的接着剤塗布構成を示しており、接着剤504Aは第1及び第2の基材層304、306並びに/又は接合区域405内の弾性部材302bに塗布されており、接着剤504Bは基材層304、306のいずれか又は両方に塗布されるが、非接合区域403内の弾性部材302bには塗布されない。したがって、接着剤504Aは接合区域405内で機械方向MDに沿って間欠的に塗布されてよく、接着剤504Bは、非接合区域403内で機械方向に沿って間欠的に塗布されてよい。更に、
図5A2及び5B2に示すように、接着剤504Cは、基材層304、306並びに/又は接合区域405及び非接合区域403内の弾性部材300aに、連続的に塗布されてよい。
【0046】
引き続き
図5A3を参照すると、接着剤504Aは、接合区域405内で機械方向MDに延びる弾性部材302bに沿ってストリップ状に塗布されてよい。したがって、接着剤504Aは、接合区域405内で第1の基材層304、第2の基材層306、及び弾性部材302bを共に接合する。加えて、接着剤504Bは、非接合区域403内で機械方向MDに延びる弾性部材302bの間にもストリップ状に塗布されてよい。したがって、接着剤504Bは、非接合区域403内で第1の基材層304及び第2の基材層306を共に接合する。更に、接着剤504Bのストリップは、非接合区域403内で弾性部材302bを第1の基材層304又は第2の基材層306のいずれにも接合しない。
図5B3は、非接合区域403内に切込みが入れられた後の弾性部材302bを図示するために、第1の基材層304が切り取られた、
図5A3の弾性積層体300の詳細図を示しており、弾性部材302bの切断端部404は接合区域405まで後退するか、スナップバックする。したがって、弾性積層体300は弾性区域405a及び非弾性化区域403aを含んでよく、弾性積層体300の弾性区域405aは接合区域405に対応してよい。また、弾性積層体300の非弾性化区域403aは、非接合区域403に対応してよい。
【0047】
本明細書には、間欠的に接合されて非接合区域403及び接合区域405を画定する弾性ストランド302を含んでよい例示的弾性積層体300が記載されているが、当然のことながら、本明細書に記載の装置及び方法は、他の種類の弾性積層体構成の弾性ストランド302を切断するように構成されてよい。例えば、いくつかの弾性積層体300は、第1の基材層304及び第2の基材層306と連続的に接合された弾性ストランド302を含んでよく、切断装置は、連続的に接合された弾性ストランド302を機械方向MDに沿って間欠的に切断して、非弾性化区域403aによって分離される弾性区域405aを画定してよい。より詳細には、弾性ストランド302は、弾性ストランド302を1つ以上の個片に切断することにより間欠的に非弾性化されて、弾性積層体300の非弾性化区域403aを画定してよい。他の実施例において、本明細書に記載の切断ユニット500及び方法は、2012年3月30日出願の「APPARATUSES AND METHODS FOR MAKING ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願(代理人整理番号第12390号で更に識別され得る)、2012年3月30日出願の「APPARATUSES AND METHODS FOR MAKING ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願(同第12391号で更に識別され得る)、2012年3月30日出願の「APPARATUSES AND METHODS FOR MAKING ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願(同第12392号で更に識別され得る)、2012年3月30日出願の「APPARATUSES AND METHODS FOR MAKING ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願(同第12393号で更に識別され得る)、及び2012年3月30日出願の「METHODS AND APPARATUSES FOR MAKING LEG CUFFS FOR ABSORBENT ARTICLES」という題名の米国特許出願(同第12395号で更に識別され得る)に開示される方法及び装置に従って弾性部材を切断するように構成されてよく、これらの特許出願の全ては参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0048】
当然のことながら、様々な構成の切断ユニット510は、本明細書に記載の装置及び方法で使用できる。例えば、切断ユニットは、可撓性切断ブレードを配置して構成されてよい。
図6及び7は、切断ロール600と、アンビルロール602と、を含む切断ユニット500の例示的実施形態を示している。切断ロール600は、回転軸604の周りを回転するように構成され、外周面606を画定する。また、アンビルロール602は、回転軸608の周りを回転するように構成され、外周面610を画定する。切断ロール600はアンビルロール602に隣接しており、切断ロール602の外周面606とアンビルロール602の外周面610との間の最小距離Dによって画定される、ニップ603をもたらす。
図6及び7に示すように、切断ロール600はまた、1枚以上のブレード612を含んでよい。各ブレード612は、横断方向(CD)に延びる近位端部分614と、切断ロール600の外周面606に沿った長さLを有してよい。ブレード612は、近位端部分614から遠位縁616まで延びる、寸法H1を画定してよい。加えて、近位端部分614からは、ブレードが、切断ロール600の外周面606から遠位縁616まで距離Hだけ径方向外向きに延びてよい。当然のことながら、ブレード612は外周面606から径方向外向き延びて、ブレード612と外周面606で近位端部分614と交差する接平面との間に約45度など90度以下の角度を画定してよい。したがって、いくつかの実施形態おいて、H1はHに等しくてよく、いくつかの実施形態において、H1はHよりも大きくてよい。
図6及び7に示すように、ブレード612は、第1の表面618と、厚さtによって隔てられる、反対側の第2の表面620と、を有する矩形を画定してよい。ブレード612は、ブレード612が可撓性である、つまり屈曲可能であるように、距離H1と比較して小さい厚さtを有してよい。
【0049】
図6〜8Cに示すように、切断ユニット500は、第1及び第2の弾性積層体300を機械方向MDに前進させて、アンビルロール602の外周面610に部分的に巻き付くように配置されてよい。アンビルロール602及び切断ロール600が回転すると、
図8Aに示されるように、第1の表面618の部分及びブレード612の遠位縁616が移動して、弾性積層体300と接触する。
図8A〜8Cに示すように、各ブレード612の距離Hは、切断ロール600とアンビルロール602との間の距離Dよりも大きい。したがって、
図8Bを参照すると、ブレード612が切断ロール600とアンビルロール602との間のニップ603を通って回転すると、ブレード612は、第2の表面620に沿ってたわむか、屈曲する。したがって、第1の表面618の部分及び/又はブレード612の遠位縁616は、弾性積層体300に圧力を加えて、例えば、上記の非接合区域403内の弾性部材302bなどの弾性部材302を切断する。
図8Cを参照すると、切断ロール600が回転し続けると、ブレード612はニップ603から離れ、距離H1に沿って真っ直ぐに後退する。したがって、ニップ603に入る前の元のブレードの形状に戻る。
【0050】
当然のことながら、弾性積層体300は、切断ユニット500に多様な方法で配置されてよい。例えば、
図6〜8Cに示すように、弾性積層体300は機械方向MDに前進して、第1の基材層304がアンビルロール602の外周面610と接触するように、回転するアンビルロール602に部分的に巻き付いてよい。したがって、回転する切断ロール600のブレード612は、ニップ603を通って前進する間に弾性積層体300の第2の基材層306と接触する。当然のことながら、弾性積層体300は、第1の基材層304又は第2の基材層306のいずれかがアンビルロール602の外周面610と接触するように配置されてよい。例えば、いくつかの実施形態では、弾性積層体300は、第1の基材層304がアンビルロール602の外周面610と接触するように、回転するアンビルロール602に部分的に巻き付くように配置されてよい。上述のように、
図6〜8Cに示す切断ユニット500は、第1の基材層304又は第2の基材層306のいずれも切断せずに、弾性積層体300の非接合区域403内の弾性部材302bのみを切断するように構成されてよい。他の構成において、切断ユニット500は、弾性積層体300の非接合区域403内の弾性部材302bを切断し、一方では、第1の基材層304及び第2の基材層306のうちの1つ又は両方も切断するように構成されてよい。
【0051】
上述のように、切断ユニット500のブレード612は弾性積層体300に圧力を加えて、弾性部材302を切断する。いくつかの実施形態では、ブレード612によって加えられる圧力は、第1の基材層303と第2の基材層306との間に圧着をもたらしてよい。例えば、第1及び第2の基材層302、306が、どちらも不織布ウェブを含む外側層ベルト材料162及び内側層ベルト材料164を含む実施形態では、ブレード612の遠位縁616は、不織布繊維の一部を溶かして共に結合させるのに十分な圧力を不織布ウェブに加え、したがって、外側層ベルト材料162と内側層ベルト材料164との間に結合部613を生み出してよい。結合部613の実施形態は、
図5B1Cに示されている。
図1に示すように、結合部613はおむつ100の弾性ベルト104に現れてよく、ブレード612の遠位縁616の形状に対応してよい。
【0052】
当然のことながら、切断ユニット500は、様々な形状及び配向を有する様々な枚数のブレードで構成されてよい。例えば、
図6〜8Cに示す切断ユニット500は、4枚のブレード612a、612b、612c、612dを含む。第1及び第2のブレード612a、612bは、第3及び第4のブレード612c、612dから180度離れて切断ロール600の外周面606に位置付けられてよい。当然のことながら、切断ロールはまた、切断ロール600の外周面606に沿って周囲方向に配置された様々な枚数のブレードで構成されてよい。第1のブレード612a及び第2のブレード612bの近位端部分614はまた、機械方向(MD)に対して垂直な横断方向(CD)に直線状に延びるように、互いに、かつ回転軸604に揃えられてよい。同様に、第3のブレード612c及び第4のブレード612dの近位端部分614は、機械方向(MD)に対して垂直な横断方向(CD)に直線状に延びるように、互いに、かつ回転軸604に揃えられてよい。加えて、第1のブレード612a及び第2のブレード612b、並びに第3及び第4のブレード612c、612dは異なる長さLを画定してよく、横断方向(CD)の様々な距離で互いから離隔されてよい。例えば、ブレード612の長さLは、弾性部材300aを切断せずに弾性部材300bを切断するように弾性積層体300の部分と係合するように、構成されてよい。加えて、ブレード612は、実質的に直線に沿ってCD方向に弾性部材300bを同時に切断するように構成されてよい。これもまた当然のことながら、切断ロール600は、切断ロール600の外周面606のCD方向に沿って揃えられた2枚超又は2枚未満のブレード612で構成されてよい。例えば、いくつかの実施形態において、第1のブレード612a及び第2のブレード612bを有するのではなく、切断ロール600は、外周面606で長さLをCD方向に沿って延びる単一のブレード612で構成されてよい。
図6では、2個の弾性積層体300内の弾性部材を切断する際の切断ユニット500が示されているが、当然のことながら、切断ユニット500は、2個未満又は2個超の弾性積層体内の弾性部材を切断するように構成されてよい。
【0053】
当然のことながら、上記及び
図6に示すような切断ユニット500は、様々なブレードアセンブリ構成を含んでよく、切断ユニットは、アンビルロールと、切断ロール600又はブレード612との間の干渉距離を有するように構成される。いくつかの例示的ブレード構成については、
図9A〜11Dを参照しながら更に詳述する。下記に詳述するように、アンビルロール602と切断ロール600との間のニップ603を通ってブレードが移動する際に、干渉距離によってブレード612の遠位縁616がたわむ。したがって、たわみによってブレード612の遠位縁616がニップ603を通って前進する弾性積層体300に圧力を加え、弾性部材302を切断する。切断ロール600が回転し続け、ブレード612がニップ603から離れると、ブレード612の遠位縁616は、ニップ603に入る際にたわむ前の位置に戻る。下記に詳述するように、ブレードアセンブリは、ブレード612の遠位縁616をたわませる様々な方法で構成されてよい。例えば、いくつかの実施形態では、ブレードアセンブリは、屈曲するか、たわむように構成されるブレードを含んでよい。他の実施形態において、ブレードは、バネ、又はブレードの遠位縁をたわませる他の種類の可撓性支持体と結合されてよい。更に他の実施形態において、ブレードアセンブリは、バネ又は他の種類の可撓性支持体と結合された、どちらも可撓性又は屈曲可能なブレードを含んでよい。
【0054】
先に述べ、
図9A、10A、及び11Aに示すように、切断ロール600は、アンビルロール602に隣接し、切断ロール602の外周面606とアンビルロール602の外周面610との間の最小距離Dによって画定されるニップ603をもたらす。ブレード612は、切断ロール600の外周面606から遠位縁616まで距離Hだけ径方向外向きに延びてよい。また、各ブレード612の距離Hは、切断ロール600とアンビルロール602との間の距離Dよりも大きく、ブレード612の遠位縁616とアンビルロール602の外周面610との間に干渉距離をもたらす。したがって、いくつかの実施形態において、干渉距離は距離Hと距離Dとの差異によって画定されてよい。
図8Cに示すように、当然のことながら、本明細書に記載の装置及び方法のブレード612とアンビルロール602との間の干渉距離はまた、距離D1と距離D2を基準にして画定されてよく、D2はD1よりも大きい。引き続き
図8Cを参照すると、距離D1は、切断ロール600の回転軸604とアンビルロール602の外周面610との間の最小距離である。また、距離D2は、切断ロール600の回転軸604とブレード612の遠位縁616との間の最大距離である。したがって、干渉距離は、距離D2と距離D1との間の差異によって画定されてよい。いくつかの実施形態では、干渉距離は5μm以上であってよい。
【0055】
図9A及び9Bに示すように、切断ユニット500は、支持部材624と結合されたブレード612を有するブレードアセンブリ622を含んでよい。いくつかの実施形態では、支持部材624は、切断ロール600と取り外し可能に、又は取り外し不能に結合される個片として構成されてよい。他の実施形態において、支持部材624は切断ロール600の一体部分として構成されてよい。
図9Aに示すように、支持部材624は、第1のベース部624aと、第2の取り付け部624bと、を含んでよい。取り付け部624bは、ベース部624aと結合されて、実質的にL字型の側面を形成してよい。
図9Bに示すように、ブレード612は取り付け部624bと結合されてよい。もう一度
図9Aを参照すると、ブレード612は、支持部材624の支持部624aから径方向外向きに距離H2だけ延びてよい。当然のことながら、ブレード612は、例えば、ボルト又はネジの形態の締結具626など、様々な方法で支持部材624と取り外し可能に結合されてよい。いくつかの実施形態では、ブレードは、支持部材624又は切断ロール600と取り外し不能に結合されるか、これらと一体的に作製されてよい。
【0056】
引き続き
図9Aを参照すると、ブレード612が切断ロール600とアンビルロール602との間のニップ603を通って移動すると、干渉距離によって、概略的にDir1とラベル付けされた矢印で示される方向にブレード612をたわませるか、屈曲させてよい。したがって、上述のように、ブレード612の遠位縁616が、ニップ603を通って前進する弾性積層体300に圧力を加え、弾性部材302を切断してよい。切断ロール600が回転し続けると、ブレード612はニップ603から離れ、概略的にDir2とラベル付けされた矢印で示される方向にたわむか、屈曲して戻ることにより、ニップ603に入る前の元のブレード形状に戻る。当然のことながら、ブレード612が、ニップ603を通って前進する弾性積層体300に加える力は、例えば、ブレード材料、ブレードがベース部材から延びる距離H2、及びブレード612の厚さtなど様々なパラメータの影響を受け得る。
【0057】
これもまた当然のことながら、
図9A及び9Bに示すブレード616は、異なる形状の遠位縁616を有してよい。例えば、ブレード612は、
図9Cに示すように平坦な遠位縁616を含み得る。別の実施例において、ブレード616は、
図9Dに示すように、斜角を付けられた遠位縁616を含み得る。更に別の実施例において、ブレード616は、
図9Eに示すように、湾曲した遠位縁616を含み得る。湾曲した遠位縁は、半径r1によって画定されてよい。いくつかの実施形態では、半径r1は、約50μm〜約4000μmであってよい。
【0058】
図10A及び10Bは、切断ユニット500と共に使用されてよいブレードアセンブリ622の別の実施形態を示している。
図10A及び10Bに示すように、ブレードアセンブリ622は、支持部材624と結合されたブレード612を含んでよい。ブレードアセンブリ622はまた、支持部材624を切断ロール602と結合させるバネ部材630を含んでよい。以下で説明するように、バネ部材630は、ブレード612がニップ603を通って移動する際にそのブレード612をたわませるように、圧縮してよい、及び/又は屈曲してよい。
図10A〜10Cに示すように、ブレード612は円筒形状であってよく、取り外し可能に支持部材624と結合されてよい。円筒形状ブレードの湾曲した外周は、
図10Cに示すようになど、半径r1によって画定されてよい。いくつかの実施形態では、半径r1は、約50μm〜約4000μmであってよい。これもまた当然のことながら、
図10A及び10Bに示すブレード616は、例えば、平坦な遠位縁又は斜角を付けられた遠位縁など、異なる形状の遠位縁616を有してよい。
【0059】
引き続き
図10Aを参照すると、ブレード612が切断ロール600とアンビルロール602との間のニップ603を通って移動すると、干渉距離によってバネ部材630を圧縮させる、及び/又は屈曲させてよく、次いで、概略的にDir1とラベル付けされた矢印で示される方向にブレード612をたわませる。したがって、バネ部材630の圧縮、及び/又はたわみによって、ブレード612の遠位縁616は、上述のように、ニップ603を通って前進する弾性積層体300に圧力を加え、弾性部材302を切断する。切断ロール600が回転し続け、ブレード612がニップ603から離れると、バネ部材630はニップ603に入る前の元の非圧縮状態に戻り、これにより、概略的にDir2とラベル付けされた矢印で示される方向にブレード612を移動させてよい。当然のことながら、ブレード612が、ニップ603を通って前進する弾性積層体300に加える力は、バネ定数及びバネ部材630の他のパラメータの影響を受け得る。当然のことながら、バネ部材630は様々な方法で構成されてよい。例えば、いくつかの実施形態において、バネ部材630は、例えば、Helical Products,Inc.から入手可能な様々な種類の機械加工バネなどの機械加工バネとして構成されてよい。
【0060】
図11A及び11Bは、切断ユニット500と共に使用されてよいブレードアセンブリ622の更に別の実施形態を示している。
図11A及び11Bに示すように、ブレードアセンブリ622は、支持部材624と結合されたブレード612を含んでよい。支持部材624は、第1のベース部624aと、第2の取り付け部624bと、第3の可撓性軟性部624cと、を含む。図示するように、可撓性部624cは、取り付け部624bをベース部624aと結合する。ブレード612は、取り付け部624bに位置付けられて、取り付け部624bと取り外し可能に結合されたクランプ632を使用して所定の位置に保持されてよい。以下で説明するように、可撓性部624cは、ブレード612がニップ603を通って移動する際にそのブレード612をたわませるように、たわんでよい、及び/又は屈曲してよい。
図11A〜11Cに示すように、ブレード612は斜角を付けられた遠位縁616を有してよい。
図11Dに示すものなどの別の実施形態において、ブレード612は、半径r1で画定されてよい湾曲した遠位縁616を有してよい。いくつかの実施形態では、半径r1は、約50μm〜約4000μmであってよい。更に他の実施形態において、
図11A及び11Bに示す支持部材624は、
図10Cを参照して上述したものなど、円筒形状であるブレード612を保持するように構成されてよい。
図11Eは、ブレード612の全長よりも相対的に狭い可撓性部624c、並びに第1及び第2の部分624a、624bを備える支持部材624を有するブレードアセンブリ624を示しており、したがって、ナイフロールとアンビルとの間にずれが存在する場合であっても、弾性部材を切断するための追加の柔軟性を提供する。
【0061】
引き続き
図11Aを参照すると、ブレード612が切断ロール600とアンビルロール602との間のニップ603を通って移動すると、干渉距離によって支持部材の可撓性部624cをたわませてよいか、屈曲させてよく、次いで、概略的にDir1とラベル付けされた矢印で示される方向にブレード612をたわませる。したがって、可撓性部624cの屈曲、及び/又はたわみによって、ブレード612の遠位縁616は、上述のように、ニップ603を通って前進する弾性積層体300に圧力を加えて、弾性部材302を切断する。切断ロール600が回転し続け、ブレード612がニップ603から離れると、支持部材624の可撓性部624cはニップ603に入る前の元の非圧縮状態に戻り、これにより、概略的にDir2とラベル付けされた矢印で示される方向にブレード612を後退させてよい。当然のことながら、ブレード612がニップ603を通って前進する弾性積層体300に加える力は、バネ定数及び支持部材624の可撓性部624cの他のパラメータの影響を受け得る。
【0062】
当然のことながら、可撓性ブレード及び/又は可撓性支持部材及び/又はバネを有する、様々な実施形態のブレードアセンブリ構成を本明細書で開示してきた。かかるブレードアセンブリ構成は、剛性ダイカッター設計など他の設計で必要とされ得るものよりも比較的簡素な機械設計及び製造要件をもたらし得る。例えば、ここで開示されるブレードアセンブリ構成は、ナイフの配置に更なる柔軟性をもたらしてよく、さもなければ剛性ダイカッター構成に必要とされるであろう精密度を低減してよい。
【0063】
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40ミリメートル」として開示される寸法は、「約40ミリメートル」を意味するものである。
【0064】
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、その全ては本明細書中に参照により組み込まれる。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
【0065】
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。