(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5937282
(24)【登録日】2016年5月20日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】通信ネットワークにおけるアイドル測定期間
(51)【国際特許分類】
H04L 12/28 20060101AFI20160609BHJP
H04W 24/06 20090101ALI20160609BHJP
【FI】
H04L12/28 207
H04W24/06
【請求項の数】37
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2015-555405(P2015-555405)
(86)(22)【出願日】2014年1月28日
(65)【公表番号】特表2016-513382(P2016-513382A)
(43)【公表日】2016年5月12日
(86)【国際出願番号】US2014013363
(87)【国際公開番号】WO2014117143
(87)【国際公開日】20140731
【審査請求日】2015年10月13日
(31)【優先権主張番号】13/752,223
(32)【優先日】2013年1月28日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】タヒール、エハブ
(72)【発明者】
【氏名】コワン、アンソニー・ジェイムス
(72)【発明者】
【氏名】チャペル、ジョン・フラセー
【審査官】
浦口 幸宏
(56)【参考文献】
【文献】
特開平05−022305(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/156189(WO,A1)
【文献】
特表平11−506288(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04L 12/00−12/955
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
競合ベースの通信媒体上で通信するための方法であって、前記方法は、
第1のデバイスによって、前記競合ベースの通信媒体上での送信のためにプロトコルデータユニット(PDU)を準備することと、ここにおいて、前記準備することは、第1のタイプのリモートデバイスによって媒体アイドル測定期間のための命令として、および第2のタイプのリモートデバイスによって無効値として解釈される所定の値に、前記PDUの部分を設定することを含み、前記無効値は、前記競合ベースの通信媒体上で競合衝突をシミュレートするためのものである、
前記競合ベースの通信媒体上に前記媒体アイドル測定期間を生じさせるために、前記PDUを送信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記PDUの前記部分は、プリアンブル部分、デリミタタイプ部分、可変フィールド部分、フレーム制御チェックシーケンス部分、およびフレームチェックシーケンス部分からなるグループの少なくとも1つのメンバを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記部分は、フレーム制御フィールドのタイプ部分である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記PDUは、前記媒体アイドル測定期間のための継続時間を命令する構成設定
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記構成設定は、前記PDUのフレーム制御フィールドの可変部分に含まれる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記媒体アイドル測定期間のための前記継続時間は、前記競合ベースの通信媒体における競合衝突と関連する最小バックオフ期間よりも短い、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記媒体アイドル測定期間は、前記競合ベースの通信媒体上の不活性の期間と関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記競合ベースの通信媒体上の前記不活性の期間は、前記第1のデバイスが、外部信号の存在を検出すること、または、チャネル特性測定を実行することを可能にする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記媒体アイドル測定期間の間、チャネル特性を測定すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記競合ベースの通信媒体を介して、第2のデバイスに前記測定されたチャネル特性を送ること
をさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記媒体アイドル測定期間の間、前記競合ベースの通信媒体上に入来する外部信号の存在を検出することと、
第1の周波数での前記外部信号の存在を検出することに応答して、前記第1の周波数に対する送信電力を減少させることと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の周波数に対する前記送信電力を減少させるように第2のデバイスに命令するトーンマップまたは送信振幅マップを送ること
をさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記送信電力を減少させることは、前記第1の周波数上での送信を差し控えることを備える、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
後続する媒体アイドル測定期間の間に外部信号の存在を検出することと、
前記後続する媒体アイドル測定期間の間に前記第1の周波数での外部信号を検出しないことに応答して、前記第1の周波数に対する前記送信電力を増加させることと
をさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前のアイドル測定期間の後で、
前記競合ベースの通信媒体を介して1つまたは複数のPDUを受信することと、
前記競合ベースの通信媒体上に、前記1つまたは複数の受信されたPDUが後続するアイドル測定期間を生じさせないと決定することと、
前記1つまたは複数の受信されたPDUが前記後続するアイドル測定期間を生じさせておらず、前記前のアイドル測定期間がチャネル測定間隔期間に先行すると決定することに応答して、前記後続するアイドル測定期間を生じさせるように第2のPDUを送信することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
チャネル測定間隔期間に従って前記競合ベースの通信媒体上の後続するアイドル測定期間を生じさせるために、後続するPDUを周期的に送信すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記後続するアイドル測定期間の各々の間で、外部信号の存在を検出することと、
外部信号が検出されるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、前記チャネル測定間隔期間を修正することと
をさらに備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記競合ベースの通信媒体は、電力線通信ネットワーク、ワイヤレス通信ネットワーク、またはEthernet通信ネットワークのうちの1つと関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記媒体アイドル測定期間は、前記PDUを前記送信することの完了後に開始する、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記PDUは、宛先デバイスのアドレスを含み、前記媒体アイドル測定期間は、前記宛先デバイスが肯定応答メッセージを用いて返信することによって前記PDUの受信を肯定応答した後に開始する、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記PDUは、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
第1のデバイスであって、
競合ベースの通信媒体に結合するためのネットワークインターフェースと、
前記ネットワークインターフェースに結合された媒体アイドル測定ユニットと、
を備え、
媒体アイドル測定ユニットは、
前記競合ベースの通信媒体上での送信のためにプロトコルデータユニット(PDU)を準備し、ここにおいて、前記PDUの部分は、第1のタイプのリモートデバイスによって媒体アイドル測定期間のための命令として、および第2のタイプのリモートデバイスによって無効値として解釈される所定の値を含み、前記無効値は、前記競合ベースの通信媒体上で競合衝突をシミュレートするためのものである、
前記競合ベースの通信媒体上に前記媒体アイドル測定期間を生じさせるために、前記ネットワークインターフェースを介して前記PDUを送信する
ように構成される、第1のデバイス。
【請求項23】
前記PDUの前記部分は、プリアンブル部分、デリミタタイプ部分、可変フィールド部分、フレーム制御チェックシーケンス部分、およびフレームチェックシーケンス部分からなるグループの少なくとも1つのメンバを備える、請求項22に記載の第1のデバイス。
【請求項24】
前記部分は、フレーム制御フィールドのタイプ部分である、請求項22に記載の第1のデバイス。
【請求項25】
前記PDUは、前記媒体アイドル測定期間のための継続時間を命令する構成設定
をさらに備える、請求項22に記載の第1のデバイス。
【請求項26】
前記媒体アイドル測定期間のための前記継続時間は、前記競合ベースの通信媒体における競合衝突と関連する最小バックオフ期間よりも短い、請求項25に記載の第1のデバイス。
【請求項27】
前記媒体アイドル測定ユニットは、
前記媒体アイドル測定期間の間に前記競合ベースの通信媒体上に入来する外部信号の存在を検出し、
第1の周波数での前記外部信号の存在を検出することに応答して、前記第1の周波数に対する送信電力を減少する
ようにさらに構成される、請求項22に記載の第1のデバイス。
【請求項28】
前記媒体アイドル測定ユニットは、
チャネル測定間隔期間に従って前記競合ベースの通信媒体上の後続するアイドル測定期間を生じさせるために、後続するPDUを周期的に送信する
ようにさらに構成される、請求項22に記載の第1のデバイス。
【請求項29】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、
第1のデバイスのプロセッサによって実行されると、前記第1のデバイスに、
競合ベースの通信媒体上での送信のためにプロトコルデータユニット(PDU)を準備させ、ここにおいて、前記PDUの部分は、第1のタイプのリモートデバイスによって、媒体アイドル測定期間のための命令として、および第2のタイプのリモートデバイスによって無効値として解釈される所定の値を含み、前記無効値は、前記競合ベースの通信媒体上で競合衝突をシミュレートするためのものである、
前記競合ベースの通信媒体上に前記媒体アイドル測定期間を生じさせるために、前記PDUを送信させる
非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項30】
前記PDUの前記部分は、プリアンブル部分、デリミタタイプ部分、可変フィールド部分、フレーム制御チェックシーケンス部分、およびフレームチェックシーケンス部分からなるグループの少なくとも1つのメンバを備える、請求項29に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項31】
前記部分は、フレーム制御フィールドのタイプ部分である、請求項29に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項32】
前記PDUは、前記媒体アイドル測定期間のための継続時間を命令する構成設定
をさらに備える、請求項29に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項33】
前記媒体アイドル測定期間のための前記継続時間は、前記競合ベースの通信媒体における競合衝突と関連する最小バックオフ期間よりも短い、請求項32に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項34】
前記命令は、前記第1のデバイスの前記プロセッサによって実行されると、前記第1のデバイスに、
前記媒体アイドル測定期間の間に前記競合ベースの通信媒体上に入来する外部信号の存在を検出させ、
第1の周波数での前記外部信号の存在を検出することに応答して、前記第1の周波数に対する送信電力を減少させる、
請求項29に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項35】
前記命令は、前記第1のデバイスの前記プロセッサによって実行されると、前記第1のデバイスに、
チャネル測定間隔期間に従って前記競合ベースの通信媒体上の後続するアイドル測定期間を生じさせるために、後続するPDUを周期的に送信させる
請求項29に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項36】
競合ベースの通信媒体上で通信するための方法であって、前記方法は、
第1のデバイスによって、前記競合ベースの通信媒体上での送信のためにプロトコルデータユニット(PDU)を準備することと、ここにおいて、前記準備することは、第1のタイプのリモートデバイスによって、前記競合ベースの通信媒体上での媒体アイドル測定期間のための命令として解釈される所定の値に、前記PDUの部分を設定することを含み、前記所定の値は、前記PDU中に無効タイプ値として含まれ、前記無効タイプ値は、前記競合ベースの通信媒体に結合された第2のタイプのリモートデバイスによって、競合衝突として検出可能である、
前記競合ベースの通信媒体上に前記媒体アイドル測定期間を生じさせるために、前記PDUを送信することと
を備える、方法。
【請求項37】
競合ベースの通信媒体上で通信するための方法であって、前記方法は、
第1のデバイスによって、前記競合ベースの通信媒体を介してプロトコルデータユニット(PDU)を受信することと、
前記競合ベースの通信媒体上での媒体アイドル測定期間のための命令として前記第1のデバイスによって解釈される所定の値を含む、前記PDUの部分を検出することと、ここにおいて、前記所定の値は、前記PDU中の無効タイプ値によって表され、前記無効タイプ値は、前記競合ベースの通信媒体に結合された、前記第1のデバイスと異なる第2のデバイスによって、競合衝突として検出可能である、
媒体アイドル測定期間の間、前記競合ベースの通信媒体上の送信を差し控えることと
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[0001]本出願では、2013年1月28日に出願された米国出願第13/752,223号の優先権の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示の実施形態は、一般に、ネットワーク送信の分野に関し、さらに詳しくは、キャリアセンス多元接続通信ネットワークにおけるアイドル測定期間に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]通信技術は、通信チャネル上における送信のよりよいチャネル適応を可能にするように、進歩している。たとえば、電力線通信などの多くの技術において、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の通信媒体は、マルチキャリア送信をサポートし得る。他の媒体および技術もまた、通信チャネル上で複数の周波数が用いられるマルチキャリア送信を用いることがあり得る。
【0004】
[0004]直交周波数分割多重(OFDM)および他の多重周波数物理送信技術の使用が、周波数の容量および再利用を著しく増加させてきた。しかし、特定の周波数において干渉が生じる可能性が残っている。通信ネットワークが展開されていく際に、特定の周波数における干渉を回避することが望ましいことがあり得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005]プロトコルデータユニット(PDU)が、媒体アイドル測定期間を生じさせるために、通信媒体を介して通信される様々な実施形態が開示されている。媒体アイドル測定期間は、通信媒体上において、無線ブロードキャスト干渉、雑音、もしくは他の信号の存在を検出するために用いられ得る、または、通信媒体に結合された送信または受信回路のキャリブレーションに用いられ得る不活性の期間を提供する。
【0006】
[0006]ある実施形態では、方法が、競合ベースの通信媒体を介してプロトコルデータユニット(PDU)を送信することを備えており、このPDUは、競合ベースの通信ネットワーク上に媒体アイドル測定期間を生じさせるように設定された部分を有する。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態では、方法が、競合ベースの通信媒体上に媒体アイドル測定期間を生じさせるために、プロトコルデータユニット(PDU)を送信することを備えており、このPDUは、競合ベースの通信ネットワークに結合された少なくとも1つリモートデバイスによって検出可能な競合衝突をシミュレートするように構成された部分を有する。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態では、競合衝突をシミュレートするように構成されたPDUの部分が、プリアンブル部分、フレーム制御チェックシーケンス部分、またはフレームチェックシーケンスのうちの1つを備える。
【0009】
[0009]いくつかの実施形態では、方法が、競合ベースの通信媒体上で競合衝突をシミュレートするために、PDUの部分を無効値に設定することをさらに備える。
【0010】
[0010]いくつかの実施形態では、方法が、PDUの部分を、あるタイプのリモートデバイスによると無効値として解釈され別のタイプのリモートデバイスによると媒体アイドル測定期間に対する明示的な命令として解釈される所定の値に設定することをさらに備える。
【0011】
[0011]いくつかの実施形態では、部分が、フレーム制御フィールドのタイプ部分である。
【0012】
[0012]いくつかの実施形態では、方法が、媒体アイドル測定期間のための継続時間と関連する構成設定をPDUに含むことをさらに備える。
【0013】
[0013]いくつかの実施形態では、構成設定が、PDUのフレーム制御フィールドの可変部分に含まれる。
【0014】
[0014]いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定期間のための継続時間が、競合ベースの通信媒体における競合衝突と関連する最小バックオフ期間よりも短い。
【0015】
[0015]いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定期間が、競合ベースの通信媒体上の不活性の期間と関連する。
【0016】
[0016]いくつかの実施形態では、競合ベースの通信媒体上の不活性の期間により、デバイスが、外部信号の存在を検出すること、または、チャネル特性測定を実行することが可能になる。
【0017】
[0017]いくつかの実施形態では、方法が、媒体アイドル測定期間の間、チャネル特性を測定することをさらに備える。
【0018】
[0018]いくつかの実施形態では、方法が、測定されたチャネル特性を、競合ベースの通信媒体を介して、別のデバイスに送ることをさらに備える。
【0019】
[0019]いくつかの実施形態では、方法が、媒体アイドル測定期間の間、競合ベースの通信媒体上に入来する外部信号の存在を検出することと、特定の周波数の外部信号の存在の検出に応答して、特定の周波数に対する送信電力を減少させることとをさらに備える。
【0020】
[0020]いくつかの実施形態では、方法が、特定の周波数に対する送信電力を減少させるように別のデバイスに命令するトーンマップまたは送信振幅マップを送ることをさらに備える。
【0021】
[0021]いくつかの実施形態では、送信電力を減少させることが、特定の周波数上での送信を差し控えることを備える。
【0022】
[0022]いくつかの実施形態では、方法が、後続する媒体アイドル測定期間の間、外部信号の存在を後に検出することと、特定の周波数の外部信号を後に検出しないことに応答して、特定の周波数に対する送信電力を増加させることとをさらに備える。
【0023】
[0023]いくつかの実施形態では、方法が、先のアイドル測定期間の後で、いずれかの受信されたPDUが後続するアイドル測定期間を生じさせるように構成されているかどうかを決定することと、いずれの受信されたPDUも後続するアイドル測定期間を生じさせるように構成されておらず、先のアイドル測定期間がチャネル測定間隔期間に先行する場合には、後続するアイドル測定期間を生じさせるように第2のPDUを送信することとをさらに備える。
【0024】
[0024]いくつかの実施形態では、方法が、チャネル測定間隔期間に従い、後続するアイドル測定期間を生じさせることと関連する後続するPDUを周期的に送信することをさらに備える。
【0025】
[0025]いくつかの実施形態では、方法が、各々の後続するアイドル測定期間の間、外部信号の存在を検出することと、外部信号の存在が検出されるかどうかに基づいて、チャネル測定間隔期間を修正することとをさらに備える。
【0026】
[0026]いくつかの実施形態では、競合ベースの通信媒体が、電力線通信ネットワーク、ワイヤレス通信ネットワーク、またはEthernet(登録商標)通信ネットワークのうちの1つと関連する。
【0027】
[0027]いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定期間が、PDUの送信の完了後に開始する。
【0028】
[0028]いくつかの実施形態では、PDUが、肯定応答メッセージを用いて返答することによりPDUの肯定応答をするように構成された宛先デバイスのアドレスを含み、媒体アイドル測定期間が肯定応答メッセージの後に開始する。
【0029】
[0029]いくつかの実施形態では、PDUが、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)を備える。
【0030】
[0030]いくつかの実施形態では、デバイスが、競合ベースの通信媒体に結合するためのネットワークインターフェースと、競合ベースの通信媒体上に媒体アイドル測定期間を生じさせるために、ネットワークインターフェースを介して、競合ベースの通信媒体に結合された少なくとも1つのリモートデバイスによって検出可能な競合衝突をシミュレートするように構成された部分を有するプロトコルデータユニット(PDU)を送信するように構成された媒体アイドル測定ユニットとを備える。
【0031】
[0031]いくつかの実施形態では、競合衝突をシミュレートするように構成されたPDUの部分が、プリアンブル部分、フレーム制御チェックシーケンス部分、またはフレームチェックシーケンスのうちの1つを備える。
【0032】
[0032]いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定期間を生じさせるためにPDUを送信するように構成された媒体アイドル測定ユニットが、競合ベースの通信媒体上で競合衝突をシミュレートするために、PDUの部分を無効値に設定するように構成されている媒体アイドル測定ユニットを備える。
【0033】
[0033]いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定期間を生じさせるためにPDUを送信するように構成された媒体アイドル測定ユニットが、PDUの部分を、あるタイプのリモートデバイスによると無効値として解釈され別のタイプのリモートデバイスによると媒体アイドル測定期間に対する明示的な命令として解釈される所定の値に設定するように構成されている媒体アイドル測定ユニットを備える。
【0034】
[0034]いくつかの実施形態では、部分が、フレーム制御フィールドのタイプ部分である。
【0035】
[0035]いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定期間を生じさせるためにPDUを送信するように構成された媒体アイドル測定ユニットが、媒体アイドル測定期間のための継続時間と関連する構成設定をPDUに含むように構成されている媒体アイドル測定ユニットを備える。
【0036】
[0036]いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定期間のための継続時間が、競合ベースの通信媒体における競合衝突と関連する最小バックオフ期間よりも短い。
【0037】
[0037]いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定ユニットが、さらに、媒体アイドル測定期間の間、競合ベースの通信媒体上に入来する外部信号の存在を検出し、特定の周波数の外部信号の存在の検出に応答して、特定の周波数に対する送信電力を減少させるように構成されている。
【0038】
[0038]いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定ユニットが、さらに、チャネル測定間隔期間に従い、後続するアイドル測定期間を生じさせることと関連する後続するPDUを周期的に送信するように構成されている。
【0039】
[0039]いくつかの実施形態では、コンピュータプログラムコードを記憶している非一時的コンピュータ可読媒体であって、このコンピュータプログラムコードは、デバイスのプロセッサによって実行されると、デバイスに、競合ベースの通信媒体上に媒体アイドル測定期間を生じさせるために、競合ベースの通信媒体に結合された少なくとも1つのリモートデバイスによって検出可能な競合衝突をシミュレートするように構成された部分を有するプロトコルデータユニット(PDU)を送信させる命令を備える。
【0040】
[0040]いくつかの実施形態では、競合衝突をシミュレートするように構成されたPDUの部分が、プリアンブル部分、フレーム制御チェックシーケンス部分、またはフレームチェックシーケンスのうちの1つを備える。
【0041】
[0041]いくつかの実施形態では、デバイスのプロセッサによって実行されると、デバイスに、競合ベースの通信媒体上で競合衝突をシミュレートするために、PDUの部分を無効値に設定させる命令。
【0042】
[0042]いくつかの実施形態では、デバイスのプロセッサによって実行されると、デバイスに、PDUの部分を、あるタイプのリモートデバイスによると無効値として解釈され別のタイプのリモートデバイスによると媒体アイドル測定期間に対する明示的な命令として解釈される所定の値に設定させる命令。
【0043】
[0043]いくつかの実施形態では、部分が、フレーム制御フィールドのタイプ部分である。
【0044】
[0044]いくつかの実施形態では、デバイスのプロセッサによって実行されると、デバイスに、媒体アイドル測定期間のための継続時間と関連する構成設定をPDUに含ませる命令。
【0045】
[0045]いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定期間のための継続時間が、競合ベースの通信媒体における競合衝突と関連する最小バックオフ期間よりも短い。
【0046】
[0046]いくつかの実施形態では、デバイスのプロセッサによって実行されると、デバイスに、媒体アイドル測定期間の間、競合ベースの通信媒体上に入来する外部信号の存在を検出し、特定の周波数の外部信号の存在の検出に応答して、特定の周波数に対する送信電力を減少させる命令。
【0047】
[0047]いくつかの実施形態によると、デバイスのプロセッサによって実行されると、デバイスに、チャネル測定間隔期間に従い、後続するアイドル測定期間を生じさせることと関連する後続するPDUを周期的に送信させる命令。
【0048】
[0048]いくつかの実施形態によると、方法が、競合ベースの通信媒体上を送信するために、プロトコルデータユニット(PDU)を準備することと、媒体アイドル測定期間の命令と関連しており無効タイプの値としてPDUに含まれる明示的な命令を、PDUに含ませることと、競合ベースの通信媒体上に媒体アイドル測定期間を生じさせるために、PDUを送信することとを備える。
【0049】
[0049]いくつかの実施形態では、無効タイプの値、競合ベースの通信媒体に結合された少なくとも1つのレガシーデバイスによって、競合衝突として検出可能である。
【0050】
[0050]いくつかの実施形態では、方法が、競合ベースの通信媒体を介して、プロトコルデータユニット(PDU)を受信することと、PDUにおける無効タイプの値によって表されており媒体アイドル測定期間の命令と関連する明示的な命令を、PDUから解釈することと、受信に応答して、媒体アイドル測定期間の間は、送信を差し控えることとを備える。
【図面の簡単な説明】
【0051】
[0051]添付の図面を参照することにより、本実施形態はよりよく理解され得るのであり、多くの目的、特徴、および効果が当業者に明らかになり得る。
【
図1】例示的なネットワークにおいて媒体アイドル測定期間を生じさせるためのプロセスおよび装置を図解する例示的なシステム図。
【
図2】本開示の様々な実施形態において用いられ得る例示的なPHY/MACフレームを図解する図。
【
図3】本開示の様々な実施形態において用いられ得る例示的なEthernetフレームを図解する図。
【
図4】本開示の様々な実施形態において用いられ得る例示的なIEEE802.11フレームを図解する図。
【
図5】本開示の実施形態による媒体アイドル測定のための例示的な動作を図解するメッセージフローチャート。
【
図6】本開示の実施形態に従って媒体アイドル測定期間を生じさせるための例示的な動作を図解するフローチャート。
【
図7】本開示の実施形態による周期的な媒体アイドル測定期間のための例示的な動作を図解するフローチャート。
【
図8】本開示の実施形態に従って媒体アイドル測定期間を生じさせるように構成されたPDUを受信するための例示的な動作を図解するフローチャート。
【
図9】媒体アイドル測定ユニットを含む電子デバイスのある実施形態の例示的なブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0052】
[0061]以下の説明は、本発明の主題の技術を具体化する例示的なシステム、方法、技術、命令シーケンスおよびコンピュータプログラム製品を含む。しかし、説明されている実施形態は、これらの特定の詳細がなくとも実現され得ると理解される。他の場合には、広く知られている命令インスタンス、プロトコル、構造および技術が、説明を不明瞭にしないため、詳細には示されていない。
【0053】
[0062]本開示における例は電力線通信(PLC)ネットワークに言及しているが、様々な競合ベースの通信ネットワークのためには、類似の実施形態が考えられ得る。競合ベースの通信ネットワークの例は、限定を意図していないが、電力線通信(PLC)ネットワーク、Ethernet、WLAN、同軸、キャリア検出多元接続(CDMA)、キャリアセンス多元接続(CSMA)などを含む。さらに、本開示の例はプロトコルデータユニット(PDU)(時には、相互交換可能に、フレームと称される場合もある)に言及するが、限定を意図していないが、一体型の物理レイヤ(PHY)/媒体アクセス制御(MAC)フレーム、Ethernetフレーム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(IEEE802.11などのWLAN)フレームもしくは他の物理レイヤ送信フレーム、またはMACレイヤもしくは論理リンク制御(LLC)レイヤプロトコルデータユニットを含む様々な他の媒体制御送信ユニットに対しても、類似の実施形態が考えられ得る。
【0054】
[0063]通信技術においては、複数のネットワークによる重複使用を防止するために、規制機関によって、特定の周波数が留保または配分されることがあり得る。規制機関は、ある通信ネットワークに結合されたデバイスに対し、特定の周波数での送信に制限するように要求することがあり得る。たとえば、動的周波数除外機能が、電力線通信デバイスに対して、別のソースからの有効な送信を検出したときに、特定の周波数または周波数レンジのための送信電力を制限するように要求することがあり得る。デバイスは、どのような進行中の有効な送信とも干渉しないことを保証するため、有効な送信を検出しデバイス自体の送信レベルを調節することを要求される。あるいは、デバイスは、有効な送信と関連する周波数の使用を差し控えることがあり得る。デバイスは、有効な送信を検出するために、通信媒体に結合されたデバイスによる不活性の期間の間、通信媒体を周期的にサンプリングする。換言すると、すべての電力線通信デバイスに対して、それらの電力線通信デバイスのうちの1つまたは複数が、その間は、有効な無線ブロードキャスト干渉(または、外部通信システムから入来する他の信号)の存在を検出することができる不活性の期間(たとえば、アイドル測定期間、または、時には相互交換可能に、単に「アイドル期間」もしくは「クワイエット期間」とも称される)を順守することを強制することが望ましい。不活性の期間を生じさせることは、雑音または他のチャネル特性がその間に測定され得る媒体アイドル時間を提供するためにも、有益であり得る。
【0055】
[0064]不活性の期間は、その間にトランシーバ回路がアイドルチャネル条件に基づいてキャリブレートされ得る媒体アイドル時間を提供するためにも、有益であり得る。いくつかの通信プロトコルは、媒体アイドル測定期間を通信媒体に強制するための機構を提供することがない。たとえば、伝統的なPLCネットワークでは、その間は信頼性の高いアイドル測定が実行され得る保証された不活性の期間は存在しない場合があり得る。電力線通信ネットワークは、様々な予想不可能なリモートデバイスの間のトラフィックで、予想不可能に消費されることがあり得る。そのようなネットワークでは、特定の周波数帯域における無線ブロードキャストからの寄与を、PLC送信と区別するのは困難な場合があり得る。
【0056】
[0065]本開示のいくつかの実施形態によると、アイドル測定期間が、通信媒体上に不活性の期間を提供するために、規則的(たとえば、周期的)に生じさせられ得る。不活性の期間は、無線ブロードキャスト干渉、雑音、または外部通信システムからの他の信号の検出を可能にし得る。ネットワークの1つまたは複数のデバイスは、後述されるように、チャネル測定間隔期間ごと(たとえば、1秒、5秒、または15秒ごと)に、媒体アイドル測定期間を生じさせるように構成され得る。
【0057】
[0066]
図1は、例示的なネットワークにおいて媒体アイドル測定期間を生じさせるためのプロセスおよび装置を図解する例示的なシステム100を示す。第1のデバイス110と第2のデバイス120とは、通信媒体105に結合されている(結合は、それぞれ、線112および122で示されている)。N番目のデバイス130が(線132を介して)通信媒体105に結合されているように、他のデバイスもまた通信媒体105に結合され得ることが、理解されるべきである。
図1は、また、無線ブロードキャストタワー140と、通信媒体105によって意図せずに吸収および伝導され得るまたはされ得ない無線ブロードキャストタワー140からの信号142とを含む。
【0058】
[0067]通信媒体105は、競合ベースの通信媒体(たとえば、PLC)を備える。通信媒体105に結合されたデバイスは、通信媒体105を利用するために、キャリアセンス多元接続(CSMA)スキームを用い得る。(通信媒体105などの)競合ベースの通信技術では、ネットワークに結合されたデバイスは、通信媒体の状態をトラッキングしており、通信媒体がアイドル状態の場合にのみ送信するように構成されている。競合ベースのネットワークでは、衝突検出および衝突回避のための機構が、ネットワークに結合されたデバイスによって用いられる。しかし、2つ以上のデバイスが、通信媒体がアイドル状態であると決定し、重複する送信を開始する場合には、衝突が発生し得る。
【0059】
[0068]衝突が(第1のデバイス110または第2のデバイス120のいずれかなどの)デバイスによって検出されるときには、そのデバイスは、送信を停止してある時間期間(すなわち、バックオフ期間)の間は送信を差し控えるように構成される。このバックオフ期間は、通信プロトコルによる最小バックオフ期間と関連し得るのであって、通信プロトコルによる範囲内のランダムなバックオフ期間であり得る。たとえば、最小バックオフ期間は、送出要求(RTS)制御フレームがネットワークにおいてブロードキャストされるのに必要とされる時間の長さに基づき得る。ある例示的な競合ベースのネットワークでは、最小のバックオフ期間は1.7ms(ミリ秒)であり得る。
【0060】
[0069]衝突を検出するためのある機構は、不正形式フレームの受信に基づき得る。たとえば、無効なCRCを有するフレームが検出されることがあり得るし、または、フレームが、認識されないフレーム制御フィールドを有することもあり得る。本開示において、フレームは、媒体アイドル測定期間を様々な態様で生じさせるために、修正され得る。ある実施形態では、フレームは、いくつかのデバイス(たとえば、第2のデバイス120)によって媒体アイドル測定期間を生じさせるための明示的な命令として認識される所定の値を有するフレーム制御フィールドを含む。おそらくはN番目のデバイス130など、明示的な命令を認識することができないデバイスは、この命令を認識されないフレーム制御命令として解釈することがあり、通信プロトコルと関連する少なくとも最小のバックオフ期間の間、送信を差し控える。よって、レガシーデバイスとフレーム制御命令を実装するように構成されたデバイスとの両方が、送信を差し控えることになり、結果的に、媒体アイドル測定期間が生じる。別の実施形態では、フレームが、衝突をシミュレートするために、意図的に無効な部分を含むように修正され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、プリアンブル、フレーム制御チェックフィールド、フレームチェックシーケンスフィールド、または他のフィールドが、レガシーデバイスによって検出された衝突をシミュレートするために、無効な値(いくつかのデバイスによって認識されるように予め定義される場合もあり得る)を含むように修正され得る。無効値を観察するように構成されている強化されたデバイスは、媒体アイドル測定期間を受け入れる(honor)ための明示的な命令として無効値を解釈する場合があり得る。
【0061】
[0070]以上では
図1の特徴と本開示の複数の実施形態とを説明したが、以下では、例示的なプロセスが
図1との関係で説明されるこの例示的なプロセスでは、第1のデバイス110は、媒体アイドル測定期間を生じさせるための動作を実行するように構成されている。ステージAでは、第1のデバイス110が、競合ベースの通信媒体105上を送信させるためのプロトコルデータユニット(PDU)(たとえば、「送信フレーム」)を準備する。様々な例示的なPDUが、
図2〜
図4との関係で説明される。
【0062】
[0071]ステージBでは、第1のデバイス110が、通信媒体105上に媒体アイドル測定期間を生じさせるように、PDUの部分を設定する。ある実施形態では、PDUは、PDUの後の媒体アイドル測定期間の間は他のデバイスに送信を差し控えさせる明示的な命令(たとえば、タイプフィールドにおける所定の命令タイプ値)を含むように修正され得る。いくつかの実施形態では、第1のデバイス110が、タイプ部分における所定の命令値をたとえ用いなくても媒体アイドル測定期間を生じさせるように、PDUの様々な部分を設定し得る。たとえば、第1のデバイス110は、衝突をシミュレートするように、PDUを意図的に修正することもあり得る。たとえば、送信デバイスは、競合ベースの通信媒体上での衝突をシミュレートするために、フレーム制御フィールドのフレーム制御チェック部分を、無効値に設定することがあり得る。あるいは、送信デバイスは、競合ベースの通信媒体上での衝突をシミュレートするために、フレームのフレームチェックシーケンスを、無効値に設定することがあり得る。媒体アイドル測定期間の命令タイプを認識するようには構成されていない受信デバイスは、シミュレートされた衝突の検出に起因して、送信を依然として差し控えることがあり得るが、その結果として、シミュレートされた衝突によって媒体アイドル測定期間が生じる。
【0063】
[0072]ステージCでは、第1のデバイス110が、競合ベースの通信媒体105を介して、PDUを送信する。PDUは、通信媒体105を介して送信されるブロードキャストフレームであり得る。代替的な実施形態では、PDUは、第2のデバイス120のような、媒体アイドル測定期間に対する命令を肯定応答するように構成されている既知の他のデバイスを宛先にする場合があり得る。他のデバイスは、命令PDU(もしくは意図的に無効なPDU)または(レガシーデバイスにとっては無効な外観を有する)肯定応答を検出し、媒体アイドル測定期間の間は送信を差し控えることがあり得る。
【0064】
[0073]ステージDでは、通信媒体105は、少なくとも、その間は1つまたは複数のデバイスが無線ブロードキャスト干渉の存在を検出する、またはアイドル回路キャリブレーション手順を実行し得る媒体アイドル測定期間(すなわち、「クワイエット期間」)の間は、アイドル状態である。
図1の例では、第1のデバイス110は、送信する無線ブロードキャスト局140からの無線ブロードキャスト信号142の存在を検出し得る。無線ブロードキャスト局は通信媒体105への直接的な結合を有する場合も有しない場合もあり得るが、しかし、通信媒体105は、送信側の無線ブロードキャスト局140からの無線エネルギを依然として吸収および伝達し得る。
【0065】
[0074]たとえば、無線ブロードキャスト局からの信号は、AC主電源線路上に入来し得る。これらの入来信号は、デバイスのPLCインターフェースにおける入来信号レベルと雑音フロアとを比較することによって、PLCネットワークに結合されたデバイスによって検出され得る。雑音フロアとは、隣接する周波数ブロックの組における電気エネルギのすべての測定された値の平均値として定義され得る。しかし、雑音フロアを正確に決定するためには、通信媒体は、測定の間にデータ通信信号が存在してはならない。あるいは、デバイスは、デバイスのPLCインターフェースに現れている伝達された信号が(平均的な検出器を用い、9kHzの分解能の帯域幅において)−95dBm以上である場合には、無線ブロードキャストサービスを「有効」であると考え得る。
【0066】
[0075]媒体アイドル測定期間は、無線ブロードキャスト干渉の存在を検出するために、または、チャネル特性測定を実行するために、第1のデバイス110のための競合ベースの通信媒体上に不活性の期間を提供する。第2のデバイス120も、やはり無線ブロードキャスト干渉の存在を検出するために、または、チャネル特性測定を実行するために、媒体アイドル測定期間を利用し得る。たとえば、通信媒体105に結合されているすべてのデバイスは、修正されたフレームに応答してバックオフするように構成され得るし、これらのデバイスの1つまたは複数(またはすべて)が、バックオフ期間の間、検出および測定動作を実行し得る。様々な実施形態において、デバイスは、測定されたチャネル特性を、競合ベースの通信媒体に結合されている他のデバイスに送り得る。いくつかの実装例において、第1のデバイス110は、関連する周波数(または隣接する周波数)における通信媒体を介しての無線ブロードキャスト信号の存在の検出に応答して、1つまたは複数の周波数に対する送信電力を減少させるまたは削除するように構成され得る。
【0067】
[0076]
図2は、本開示の様々な実施形態において用いられ得る例示的なPHY/MACフレーム200を図解している図である。
図2では、PHY/MAC PDU220の部分が、データセグメントまたは媒体アクセス制御(MAC)サービスデータユニット(SDU)210を備える。典型的には、セグメントまたはMAC SDU(MSDU)210は、プロトコルスタックの上位レイヤから来る。MAC SDU210は、(宛先MACアドレスおよびソースMACアドレスなどの)MACヘッダ212と、上位レイヤデータ214とを含み、パディング216と、(たとえば、CRCまたはチェックサムなどの)フレームチェックシーケンス(FCS)218とを含み得る。MAC SDU210は、PHY/MAC PDU220においてカプセル化される。PHY/MAC PDU220は、PHY/MACフレームの開始を告知するフレームデリミタの開始の一部として用いられるプリアンブル222を含む。フレーム制御フィールド224は、フレームデリミタの開始の一部として、プリアンブル222の後に続く。フレーム制御フィールド224は、競合制御(競合チェックとも称される)部分252と、デリミタタイプ部分254と、可変フィールド部分256と、(たとえば、CRCまたはチェックサムなどの)フレーム制御チェックシーケンス(FCCS)258とを含み得る。デリミタタイプ部分254は、時には、「タイプ」フィールドと称される。タイプ部分に対する他の用語は、Ethernetフィールド、またはフレームタイプフィールドを含み得る。
【0068】
[0077]プリアンブル222とフレーム制御部分224との後には、セグメントまたはMAC SDU210が含まれ得る。フレームギャップの終点(EFG)226が、フレームデリミタの終点の前に送信において短い休息を提供するために、データ部分210の後に続く。フレームデリミタの終点は、さらなるプリアンブル232と、さらなるフレーム制御フィールド234とを含む。フレームデリミタの終点の後には、フレーム相互間ガード(IFG)期間236が、次のPHY/MACフレームの送信の前に、PHY/MACフレームに続く時間期間を提供する。
【0069】
[0078]本開示のある実施形態では、プリアンブル222は、無効値(すなわち、スクランブルされた、ランダムな、または所定の無効値)に設定され得る。別の実施形態では、フレーム制御チェックシーケンス258またはフレームチェックシーケンス218が、無効値(すなわち、スクランブルされた、ランダムな、または所定の無効値)に設定され得る。別の実施形態では、デリミタタイプフィールド254が、媒体アイドル測定期間の命令と関連するタイプ値に設定され得る。
【0070】
[0079]典型的には、デリミタタイプフィールド254が、デリミタと、それが関連するフレームに対するその位置とを識別する。たとえば、開始デリミタに関し、デリミタタイプは、応答が予想されていないフレーム開始(SOF)として解釈される値「000」、または、応答が予想されるSOFとして解釈される値「001」を有し得る。典型的には、可変フィールド256は、プロトコルに従って、様々なフィールドに分解され得る。フレームデリミタの終点におけるフレーム制御フィールド234は、また、デリミタタイプフィールド(図示せず)を有し得るが、応答が予想されていないフレーム終点(EOF)に対応する値「010」、または、応答が予想されるEOFに対応する値「011」を有し得る。したがって、値「000」、「001」、「010」および「011」は、フレーム制御部分のデリミタタイプフィールドにおいて特別な意味を有する。しかし、留保されているまたは現時点では特別な意味に割り当てられていない他の可能性のある値が存在し得る。このような、使われていない値の1つが、媒体アイドル測定期間に対する命令を表すために、割り当てられ得る。たとえば、「111」のデリミタ値は、現時点では特別な意味に割り当てられていない留保されている値を有し得る。デリミタ値「111」は、媒体アイドル測定期間に対する命令を表すために用いられ得る。あるいは、より少数のデリミタ値が、留保された値として利用可能であるから、デリミタ値「111」は、現在のデリミタ値の範囲に対する拡張を生じさせるために用いられ得る。たとえば、デリミタ値「111」は、可変フィールド256のセグメントが拡張されたデリミタ値を含むことを示し得る。例としては、あるプロトコルにおいて、デリミタタイプフィールド254がデリミタ値「111」を含むときには常に、可変フィールド256の最初の3ビットは、拡張されたデリミタ情報を表し得る。拡張されたデリミタ情報においては、媒体アイドル測定期間に対する明示的な命令を表すためのコードなど、様々なコードが定義され得る。プロトコルは、また、(媒体アイドル測定期間のための継続時間、周期性、媒体アイドル測定期間を開始する前の遅延、または他の構成可能な設定などの)さらなる情報を含めるために、可変フィールド256の残りの部分をさらにセグメント化することができる。
【0071】
[0080]PHY/MAC PDU(または他のフレーム)の他の部分は、媒体アイドル測定期間の命令と関連する所定の値を運ぶために用いられ得るということが、(後続する図面に示されているように)注意されるべきである。
【0072】
[0081]別の例示的な実施形態では、デリミタタイプフィールド254は、媒体アイドル測定期間を命令する値を含み得るのであり、可変フィールド256は、媒体アイドル測定期間に関する(たとえば、媒体アイドル測定期間の構成、設定、またはパラメータなどの)さらなる情報を含み得る。媒体アイドル測定期間と関係する可変情報の例は、限定を意図していないが、媒体アイドル測定期間の継続時間、一連の媒体アイドル測定期間のための周期的頻度、媒体アイドル測定期間を開始させる前の遅延、または媒体アイドル測定期間に含まれる(たとえば、通信チャネルにおける周波数の部分集合などの)特定の周波数を含み得る。たとえば、ある実施形態では、可変部分は、媒体アイドル測定期間のための継続時間と関連する時間値に、設定され得る。
【0073】
[0082]いくつかのデバイスでは、(無線ブロードキャスト信号の検出のためなどの)媒体アイドル測定が、通信チャネルと関連する典型的な最小バックオフ期間よりも、はるかに迅速に実行され得る。たとえば、例示的なPLCネットワークのための最小のバックオフ期間は、1.7ms(ミリ秒)であり得る。媒体アイドル測定期間がPDUにおける明示的な値によって命令されるときには、最小バックオフ期間よりも短い媒体アイドル測定期間を特定するのが望ましいことがあり得る。レガシーデバイスは(PDUにおける所定の値を認識しないことにより)1.7ms(ミリ秒)の間バックオフし得るが、所定の値を認識するように構成されている強化されたデバイスは、無効なフレームに対する最小バックオフ期間よりも短いバックオフ期間を用いるようにも構成され得る。たとえば、強化されたデバイスは、PDUの別の部分から、媒体アイドル測定期間のための継続時間を決定し得る。あるいは、強化されたデバイスは、媒体プロトコルと関連する最小のバックオフ期間よりも短い所定のまたは予め構成された媒体アイドル測定期間を用いて構成され得る。
【0074】
[0083]
図3は、本開示の様々な実施形態において用いられ得る例示的なEthernetフレーム300を図解する図である。Ethernetフレームは、プリアンブル312と、SOFデリミタ314と、MAC宛先316と、MACソース318と、他のヘッダ320(たとえば、イーサタイプもしくは他のタイプのフィールド、仮想ローカルエリアネットワークVLANタグ、またはその他のヘッダなど)と、ペイロードデータ322と、フレームチェックシーケンス324(たとえば、チェックサムまたはCRC)とを備える。(フレーム送信の部分ではない)フレーム間ガード期間326もまた、後続するフレームが送信され得るよりも前の、そのフレームに続く時間期間の提供と関連し得る。
【0075】
[0084]
図2におけるPHY/MACフレーム200と同様に、Ethernetフレーム300もまた、本開示に従って修正され得る。たとえば、プリアンブル312、SOFデリミタ314、またはFCS324は、通信媒体上での衝突をシミュレートするために、意図的な無効値に設定されることがあり得る。あるいは(または、無効部分に追加して)、所定の値が、媒体アイドル測定期間を生じさせる明示的な命令として、Ethernetフレームに含まれることがあり得る。たとえば、他のヘッダ320におけるタイプフィールドが、媒体アイドル測定期間に対する明示的な命令を表すように割り当てられたイーサタイプの値を含むことがあり得る。
【0076】
[0085]
図4は、本開示の様々な実施形態において用いられ得る例示的なIEEE802.11フレーム400を図解する図である。IEEE802.11フレーム400は、プリアンブル412と、フレーム制御フィールド414と、ペイロード416と、FCSフィールド418とを備える。フレーム制御フィールド414は、タイプフィールド422と、1つまたは複数のMACアドレス424とを備え得る。
【0077】
[0086]
図2におけるPHY/MACフレーム200と同様に、IEEE802.11フレーム400もまた、本開示に従って修正され得る。たとえば、プリアンブル412、タイプ422、またはFCS418は、通信媒体上での衝突をシミュレートするために、意図的な無効値に設定されることがあり得る。あるいは(または、無効部分に追加して)、所定の値が、媒体アイドル測定期間を生じさせる明示的な命令として、IEEE802.11フレーム400に含まれることがあり得る。たとえば、タイプフィールド422が、媒体アイドル測定期間に対する明示的な命令を表すように割り当てられている値を含むことがあり得る。いくつかの環境では、明示的な命令が、Ethertypeフィールドのために定義された新たな値として含まれることがあり得る。
【0078】
[0087]いくつかのデバイスが、破損したEthernetまたはIEEE802.11フレームを排除するように構成されることがあり得る。本開示に従って、新たな管理フレームフォーマットが、EthernetまたはIEEE802.11インターフェース上での使用のために、特定されることがあり得る。この新たな管理フレームフォーマットは、媒体アイドル測定期間を生じさせるために、EthernetまたはIEEE802.11インターフェース上で送られることがあり得る。たとえば、この新たな管理フレームフォーマットは、媒体アイドル測定期間のための明示的な命令を含み得るし、さらに、媒体アイドル測定期間と関連する構成可能な設定を含み得る。
【0079】
[0088]
図5は、本開示の実施形態による媒体アイドル測定のための例示的な動作を図解するメッセージフローチャート500である。例示的なメッセージフローチャート500では、第1のデバイス510と第2のデバイス520とが、両方共に、競合ベースの通信媒体に結合されている。512では、第1のデバイス510が、媒体アイドル測定期間を生じさせるように構成されたPDUを通信する。いくつかの実施形態では、PDUは、第2のデバイス520に、または、ブロードキャストアドレスに、向けられ得る。514において、いくつかの実装例では、第2のデバイス520は、媒体アイドル測定期間に対する命令の肯定応答をするために、肯定応答メッセージを送り得る。媒体アイドル測定期間522は、媒体アイドル測定期間を生じさせるPDUが送信された直後に、開始し得る。あるいは、媒体アイドル測定期間は、肯定応答メッセージの後で開始し得る。さらなる代替例では、媒体アイドル測定期間は、構成可能な遅延の後で開始し得る。たとえば、構成可能な遅延は、所定のもしくは予め構成された遅延であり得るし、または、命令PDUにおける遅延値と関連することがあり得る。
【0080】
[0089]媒体アイドル測定期間522の間、第1のデバイス510は、通信媒体上で検出された信号を測定する。第2のデバイス520もまた、通信媒体上で検出された信号のための測定を実行し得ることが注意されるべきである。媒体アイドル測定期間522の後で、さらなる通信が送信され得る。換言すると、第1のデバイス510と第2のデバイス520との両方が、媒体アイドル測定期間522の間、いかなる信号の送信も差し控える。さらなる通信の例は、メッセージ532および534を含み得る。いくつかの実装例では、メッセージ532、534の一方または両方が、測定の交換、電力レベル構成の変更、データの同期などのために、用いられ得る。
【0081】
[0090]媒体アイドル測定期間の間の(無線ブロードキャスト干渉や雑音のような)信号の存在を検出することに応答して、デバイス(たとえば、第1のデバイス510)は、送信特性を修正する、または、別のデバイスに送信特性を修正するように指示し得る。無線ブロードキャスト信号が本開示では例として記載されているが、他のタイプの信号も検出され得ることが、注意されるべきである。特に、媒体アイドル測定期間の間、デバイスは、外部通信システムから通信媒体上に入来する外部信号を検出する。たとえば、外部信号が特定の周波数と関連して検出される場合には、検出するデバイスが、その特定の周波数に対する送信電力を減少させることがあり得る。検出するデバイスは、その特定の周波数に対する送信電力を減少させるように別のデバイスに命令するために、その別のデバイスに、更新されたトーンマップまたは更新された送信振幅マップを送り得る。いくつかの実施形態では、特定の周波数に対する送信電力を減少させることは、その特定の周波数での送信を差し控えることを含み得る。
【0082】
[0091]いくつかの実施形態では、後続する媒体アイドル測定期間を生じさせるためのさらなる命令PDUが、542または544で送られ得る。後続する媒体アイドル測定期間は、チャネル測定間隔期間540の後で開始され得る。チャネル測定間隔期間は、ある先行する媒体アイドル測定期間から後続する媒体アイドル測定期間への最大の時間期間として、定義される。ある実施形態では、先行する媒体アイドル測定期間の後で、デバイス(たとえば、第1のデバイス510または第2のデバイス520)が、いずれかの受信されたフレームが、媒体アイドル測定期間を生じさせるように設定されている受信されたフレーム制御フィールドを有するかどうかを決定し得る。どの受信されたフレームも、後続する媒体アイドル測定期間を生じさせるように設定されている受信されたフレーム制御フィールドを有しておらず、先行する媒体アイドル測定期間がチャネル測定間隔期間より前であった場合には、デバイスは、後続するアイドル測定期間を生じさせるように構成されたPDUを送信し得る。
【0083】
[0092]ある実施形態では、チャネル測定間隔期間は、(無線ブロードキャスト干渉または雑音などの)外部信号の存在が検出されるかどうかに基づいて、修正され得る。たとえば、チャネル測定間隔は、外部信号の検出(またはその欠落)に応答して、適応的であり得る。外部信号が検出される場合には、より頻繁なアイドル測定期間を提供するために、チャネル測定間隔が縮小され得る。先行するN個のアイドル測定期間において外部信号が検出されなかった場合には、頻度がより低いアイドル測定期間を提供するために、チャネル測定間隔が拡大され得る。チャネル測定間隔に対する最小および最大値は、所定の場合もあるし、または、構成されることもあり得る、ということが理解されるべきである。
【0084】
[0093]
図6は、本開示の実施形態に従って媒体アイドル測定期間を生じさせるための例示的な動作を図解するフローチャート600である。610では、デバイスが、競合ベースの通信媒体上を送信させるためのプロトコルデータユニット(PDU)を準備する。620では、デバイスは、PDUのある部分を、競合ベースの通信媒体上に媒体アイドル測定期間を生じさせるように、設定する。本開示に記載されているように、媒体アイドル測定期間を生じさせるようにPDUの部分を設定することは、明示的な命令を(624で)設定すること、衝突をシミュレートするために(622で)その部分を無効値に設定すること、またはそれら両方を含み得る。明示的な命令は、その明示的な命令を認識するようには構成されていないレガシーデバイスによって無効値として解釈され得るように設定され得る、ということも留意されるべきである。626では、デバイスは、媒体アイドル測定期間のための継続時間と関連する時間値を、オプションとして設定し得る。
【0085】
[0094]630では、デバイスは、競合ベースの通信媒体を介して、PDUを送信する。640では、媒体アイドル測定期間の間、デバイスは、通信媒体と関連するチャネル特性を測定し得る。
【0086】
[0095]650では、デバイスは、1つまたは複数の特定の周波数において外部信号の存在が検出されたかどうかを決定する。外部信号の例は、無線ブロードキャスト信号と、外部通信システムから通信媒体上に入来する他の信号とを含む。媒体アイドル測定期間の間に外部信号が検出された場合には、プロセスは、ブロック660へ進む。660では、デバイスは、外部信号が検出された1つまたは複数の特定の周波数(および隣接する周波数)に対する送信電力を減少させ得る。650では、外部信号が検出されない場合には、プロセスは、終了もしくは反復し得る、または、ブロック670に進み得る。
【0087】
[0096]ブロック670(マーカ「A」)は、
図7におけるブロック710(マーカ「A」)と関連している。ブロック680(マーカ「B」)は、
図7におけるブロック750(マーカ「B」)と関連している。ブロック670および680は、周期的な媒体アイドル測定期間の制御と関連している。後続する媒体アイドル測定期間がトリガされる場合には、プロセスは、ブロック680で再始動し得る。
【0088】
[0097]
図7は、本開示の実施形態による周期的な媒体アイドル測定期間のための例示的な動作を図解するフローチャートである。ブロック710(マーカ「A」)は、
図6におけるブロック670(マーカ「A」)または
図8におけるブロック870(マーカ「A」)のいずれかから継続する。
【0089】
[0098]720では、デバイスは、チャネル測定間隔期間タイマを初期化する。いくつかの実装例では、「タイマ」は、ハードウェアベースのタイマ、ソフトウェアベースのタイマ、またはクロックサイクルカウンタを備え得る、ということが理解されるべきである。730では、デバイスは、媒体アイドル測定期間を生じさせるように構成されたいずれかのPDUが受信されたかどうかを決定する。媒体アイドル測定期間を生じさせるように構成されたPDUが受信された場合には、プロセスは、ブロック760(マーカ「C」)に進む。媒体アイドル測定期間を生じさせるように構成されたPDUが受信されない場合には、プロセスは、ブロック740に進む。ブロック740では、デバイスが、チャネル測定間隔期間タイマが終了したかどうかを決定する。それが終了していない場合には、プロセスは、ループしてブロック730に進み、ブロック730またはブロック740のいずれかが結果的に「はい」という回答を生じるまで、ループを継続する。ブロック740では、チャネル測定間隔期間タイマが終了した場合には、プロセスはブロック750(マーカ「B」)に進む。ブロック750(マーカ「B」)は、
図6のブロック680(マーカ「B」)と関連しており、
図6のブロック680は、後続する媒体アイドル測定期間を生じさせるために新たなPDUをトリガする。
【0090】
[0099]換言すると、
図7のプロセスフローは、デバイスが媒体アイドル測定期間を生じさせるために別のデバイスからPDUを受信していない場合に、チャネル測定間隔期間の後で媒体アイドル測定期間を生じさせるために、新たなPDUの送出をトリガする。
【0091】
[00100]媒体アイドル測定期間を生じさせるPDUが受信される場合には、ブロック760(マーカ「C」)において、デバイスが受信されたPDUを処理する。ブロック760(マーカ「C」)は、
図8のブロック880(マーカ「C」)と関連している。
【0092】
[00101]
図8は、本開示の実施形態に従って媒体アイドル測定期間を生じさせるように構成されたPDUを受信するための例示的な動作800を図解するフローチャートである。810では、デバイスが、競合ベースの通信媒体上に媒体アイドル測定期間を生じさせるように設定された部分を有するPDUを受信する。ブロック810は、
図7におけるブロック760と関連するブロック880(マーカ「C」)からもトリガされ得る、ということが注意されるべきである。受信されたPDUは、媒体アイドル測定期間を生じさせる様々な異なる態様で構成され得る。2つの例が、
図8に記載されている。第1の例では、820において、デバイスが、PDUのプリアンブル、フレーム制御フィールド、またはフレームチェックシーケンスフィールドのうちの1つ(または複数)が無効値を有するということを決定する。PDUの無効部分が検出される場合には、デバイスは、そのPDUを、2つの他のリモートデバイスの間の衝突として解釈し得る。結果として、プロセスはブロック822に進み、デバイスは、競合プロトコルに従って、最小バックオフ期間の間、通信媒体からの送信を差し控える(すなわち、「バックオフ」)。
【0093】
[00102]別の例では、媒体アイドル測定期間を生じさせるように構成されたPDUを受信するブロック810の後で、プロセスは、ブロック830に進み得る。830では、デバイスは、PDUの(タイプフィールドなどの)部分が、媒体アイドル測定期間の命令と関連するタイプ値を有する、ということを決定する。PDUの(タイプフィールド以外のまたはタイプフィールドに追加の)他の部分は媒体アイドル測定期間と関連する明示的な命令を含み得る、ということが理解されるべきである。ある例では、832において、デバイスが、PDUに含まれる構成値に基づいて、媒体アイドル測定期間の継続時間を決定する。
【0094】
[00103]834では、デバイスは、少なくとも媒体アイドル測定期間の継続時間の間、通信媒体上への送信を差し控える(すなわち、バックオフ)。媒体アイドル測定期間の継続時間は、ブロック832に記載されている構成値と関連し得るか、または、所定のもしくは予め構成された継続時間であり得る。予め構成された継続時間の例においては、ネットワーク構成プロトコルが、媒体アイドル測定期間のための継続時間を構成するために、デバイス設定を各々の新たに導入されたデバイスと交換し得る。予め構成された継続時間は、ネットワークオペレータポリシまたはプロトコルによって特定された値であり得る。
【0095】
[00104]ブロック850、860、および870は、それぞれ、
図6の対応するブロック650、660、および670と類似する。850では、デバイスは、行われた測定に基づいて、外部信号の存在が媒体アイドル測定期間の間に検出されたかどうかを決定する。デバイスが外部信号の存在を検出する場合には、プロセスはブロック860に進み、そこでは、デバイスが、検出された外部信号と関連する1つまたは複数の特定の周波数(たとえば、隣接する周波数を含む)のための送信電力を減少させ得る。デバイスが外部信号の存在を検出しない場合には、プロセスは、
図7のブロック710における同じマーカと関連するブロック870(マーカ「A」)に進む。マーカAは周期的な媒体アイドル測定期間と関連しており、それにより、デバイスは、媒体アイドル測定期間がチャネル測定間隔期間の後で別のデバイスによってトリガされない場合に、媒体アイドル測定期間を生じさせるために、新たなPDUをトリガし得る。
【0096】
[00105]ある実施形態では、デバイスは、受信された命令PDUへの応答と命令PDUの送出との両方を行うように、構成され得る。たとえば、競合ベースの通信媒体に結合された複数のデバイスが、媒体アイドル測定期間をトリガすることがあり得る。しかし、チャネル測定間隔期間を調整することによって、媒体アイドル測定期間を生じさせるためにPDUをトリガするプロセスは、いずれのチャネル測定間隔期間の間にも複数回なされることはない。このようにして、周期的な媒体アイドル測定期間は、f複数のデバイスによって命令され得るが、チャネル測定間隔期間よりも頻繁であることはない。
【0097】
[00106]
図1〜
図8と本明細書に記載されている動作とは、実施形態を理解する際に役立つことが意図されている例であり、実施形態を限定または請求項の範囲を限定するように用いられるべきではない、ということが理解されるべきである。実施形態は、追加的な動作、より少数の動作、順序の異なる動作、並列的な動作、およびいくつかが異なる動作を、実行し得る。
【0098】
[00107]本開示に対する改変は、当業者によって容易に想到され得る。たとえば、異なる送信フレーム(transmission frames)(またはPDU)が、本明細書に記載されているフレームの代わりに(または、それに加えて)用いられ得る。PDUの様々なフィールドは、ピンプを生じさせる明示的な命令と関連する所定の値を含むように、設定し得る。
【0099】
[00108]当業者によって理解されるように、本発明の主題の諸態様は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として実施され得る。したがって、本発明の主題の諸態様は、全体的にハードウェアとしての実施形態、ソフトウェアとしての実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、その他を含む)、またはソフトウェア態様とハードウェア態様とを組み合わせる実施形態という形式を取り得るが、本明細書では、これらすべてが、一般的に、「回路」、「モジュール」または「システム」と称され得る。さらに、本発明の主題の諸態様は、その上にコンピュータ可読プログラムコードが実現されている1つまたは複数のコンピュータ可読媒体として実現されているコンピュータプログラム製品という形式を取り得る。
【0100】
[00109]1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組合せが用いられ得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、しかしこれらに限定されることはないが、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線、もしくは半導体システム、装置、もしくはデバイス、または以上の任意の適切な組合せであり得る。コンピュータ可読記憶媒体のより特定の例(非網羅的なリスト)は、以下のもの、すなわち、1つまたは複数の有線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能でプログラマブルなリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク型のリードオンリメモリ(CD−ROM)、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、または以上の任意の適切な組合せを含み得る。この文書の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、または、命令実行システム、装置、もしくはデバイスと関連して用いられるプログラムを含むまたは記憶することができる任意の有形の媒体であり得る。
【0101】
[00110]コンピュータ可読信号媒体は、たとえばベースバンドにおいてまたは搬送波の一部としてのように、それにおいてコンピュータ可読プログラムコードが実現されており、伝播されるデータ信号を含み得る。そのような伝播される信号は、これらに限定されることはないが、電磁気的、光学的、またはそれらのいずれかの適切な組合せを含む様々な形態の中のいずれかであり得る。コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、または、命令実行システム、装置、もしくはデバイスと関連して用いられるプログラムを通信、伝播、または転送することができて、コンピュータ可読記憶媒体ではない、いずれかのコンピュータ可読媒体であり得る。
【0102】
[00111]コンピュータ可読媒体上に実現されているプログラムコードは、これらに限定されることはないがワイヤレス、有線、光ファイバケーブル、RF、その他またはこれらのいずれかの適切な組合せを含むいずれかの適切な媒体を用いて、送信され得る。
【0103】
[00112]本発明の主題の諸態様のための動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語のいずれかの組合せとして書かれ得るが、このプログラミング言語は、Java(登録商標)、Smalltalk、C++または同様のものなどのオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」プログラミング言語または類似のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語とを含む。プログラムコードは、全体的にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上であり部分的にリモートコンピュータ上で、または全体的にリモートコンピュータもしくはサーバ上で、動作し得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)もしくはワイドエリアネットワーク(WAN)を含むいずれかのタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータと接続されていることがあり得るし、または、(たとえば、インターネットサービスプロバイダを用い、インターネットを通じて)外部のコンピュータへの接続がなされることもあり得る。
【0104】
[00113]本発明の主題の諸態様は、本発明の主題の実施形態に従って、フローチャートによる図解および/または方法、装置(システム)ならびにコンピュータプログラム製品のブロック図を参照して、説明されている。フローチャートによる図解および/またはブロック図の各ブロックと、フローチャートによる図解および/またはブロック図におけるブロックの組合せとが、コンピュータプログラム命令によって実装可能であることは、理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはマシンを生成する他のプログラマブルなデータ処理装置のプロセッサに提供され得るが、それにより、コンピュータまたは他のプログラマブルなデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図における1つもしくは複数のブロックにおいて特定される機能/作用を実装するための手段を生成する。
【0105】
[00114]これらのコンピュータプログラム命令は、また、コンピュータ、他のプログラマブルなデータ処理装置、または他のデバイスに特定の態様で機能するように命令することができるコンピュータ可読媒体に記憶され得るが、それにより、コンピュータ可読媒体に記憶された命令が、フローチャートおよび/またはブロック図における1つもしくは複数のブロックにおいて特定される機能/作用を実装する命令を含む製品を生成する。
【0106】
[00115]コンピュータプログラム命令は、また、コンピュータ、他のプログラマブルなデータ処理装置、または他のデバイス上に、そのコンピュータ、他のプログラマブルな装置、または他のデバイスの上で一連の動作ステップを実行させ、コンピュータ実装されたプロセスを生成させるために、ロードされ得るが、それにより、コンピュータまたは他のプログラマブルな装置の上で実行される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図における1つもしくは複数のブロックにおいて特定される機能/作用を実装するためのプロセスを提供する。
【0107】
[00116]
図9は、ハイブリッドネットワークにおけるトポロジマッピングおよび経路選択のための通信ユニットを含む電子デバイス900のある実施形態の例示的なブロック図である。いくつかの実装例では、電子デバイス900は、(ハイブリッド通信ネットワークを形成する)複数の通信ネットワークの全体で通信を交換するように構成されたハイブリッド通信ユニットを備えているラップトップコンピュータ、ネットブック、携帯電話、電力線通信デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、または他の電子システムのうちの1つであり得る。電子デバイス900は、プロセッサユニット902を含む(複数のプロセッサ、複数のコア、複数のノードを含む、および/または、マルチスレディングを実装する、その他の可能性がある)。電子デバイス900は、メモリユニット906を含む。メモリユニット906は、システムメモリ(たとえば、キャッシュ、SRAM、DRAM、ゼロキャパシタRAM、ツイントランジスタRAM、eDRAM、EDO RAM、DDR RAM、EEPROM(登録商標)、NRAM、RRAM(登録商標)、SONOS、PRAM、その他のうちの1つまたは複数)、または、マシン可読媒体の既に上述された可能な実現例の中のいずれかの1つまたは複数であり得る。電子デバイス900はまた、バス910(たとえば、PCI、ISA、PCI−Express、HyperTransport(登録商標)、InfiniBand(登録商標)、NuBus、AHB、AXIなど)と、ワイヤレスネットワークインターフェース(たとえば、WLANインターフェース、Bluetooth(登録商標)インターフェース、WiMAX(登録商標)インターフェース、ZigBee(登録商標)インターフェース、ワイヤレスUSBインターフェースなど)および有線ネットワークインターフェース(たとえば、Ethernetインターフェース、電力線通信インターフェースなど)のうちの少なくとも1つを含むネットワークインターフェース904とを含む。いくつかの実装例では、電子デバイス900は、複数のネットワークインターフェースをサポートすることがあり、それらのインターフェースの各々は電子デバイス900を異なる通信ネットワークに結合するように構成されている。
【0108】
[00117]電子デバイス900は、また、媒体アイドル測定ユニット908を含む。媒体アイドル測定ユニット908は、フレーム生成器912と、測定ユニット913と、媒体コントローラ914とを備えている。いくつかの実施形態では、媒体アイドル測定ユニット908が専用プロセッサを有する場合もあり得る、ということが理解されるべきである(たとえば、チップ上のシステム、または、複数のチップを有する1つもしくは複数のボードを備えており、メインプロセッサ902に加えて1つもしくは複数の専用プロセッサまたは処理ユニットを有する通信ユニットなど)。
図1〜
図8において既に記載されているように、媒体アイドル測定ユニット908は、媒体アイドル測定期間を生じさせるように設定された部分を有するPDUを送るように構成され得るし、または、そのようなPDUを受信するように構成され得るし、または、そのようなPDUの送受信両方をするように構成され得る。たとえば、フレーム生成器912は、PDUを準備し、媒体アイドル測定期間を生じさせるようにそのPDUの一部を設定するように、構成され得る。測定ユニット913は、媒体アイドル測定期間の間チャネル特性測定を実行し、外部信号の存在を検出するように構成され得る。媒体コントローラ914は、無線ブロードキャスト干渉の検出に応答して、特定の周波数に対する送信電力を減少させるように構成され得る。別の例では、媒体コントローラ914は、媒体アイドル測定期間の間は、ネットワークインターフェース904に送信を差し控えさせるように構成され得る。
【0109】
[00118]これらの機能のいずれか1つが、部分的に(または全体的に)、ハードウェアとして、および/または、プロセッサユニット902上に、実装され得る。たとえば、その機能は、特定用途向け集積回路を用いて、プロセッサユニット902において実装されたロジックとして、周辺デバイスまたはカード上のコプロセッサとして、およびその他の態様で、実装され得る。さらに、実現形態は、
図9に示されていない、より少数のまたは追加のコンポーネント(たとえば、ビデオカード、オーディオカード、追加のネットワークインターフェース、周辺デバイスなど)を含み得る。プロセッサユニット902、メモリユニット906、およびネットワークインターフェース904は、バス910に結合される。バス910に結合されているものとして図解されているが、メモリユニット906は、プロセッサユニット902に結合され得る。
【0110】
[00119]実施形態は、様々な実装例および利用例を参照して説明されているが、これらの実施形態は例証のためのものであり、本発明の主題の範囲はそれらに限定されない、ということが理解されるであろう。一般的に、本明細書に記載されているような媒体アイドル測定期間のための技術は、任意の1つまたは複数のハードウェアシステムとの互換性を有する設備を用いて実装され得る。多くの改変、修正、追加、および改善が可能である。
【0111】
[00120]本明細書において一例として記載されているコンポーネント、動作、または構造のためには、複数の例が提供され得る。最後であるが、様々なコンポーネント、動作、およびデータ記憶の間の境界は、どちらかといえば任意であり、特定の例証のための構成の文脈において、特定の動作が例証されている。機能の他の配分が想起されると、それは、本発明の主題の範囲に属し得る。一般的に、例示的な構成において別個のコンポーネントとして与えられている構造と機能とが、組み合わされた構造またはコンポーネントとして実装されることもあり得る。同様に、単一のコンポーネントとして与えられている構造と機能とが、別個のコンポーネントとして実装されることもあり得る。これらのおよび他の改変、修正、追加、および改善は、本発明の主題の範囲に属し得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
競合ベースの通信媒体上に媒体アイドル測定期間を生じさせるプロトコルデータユニット(PDU)を送信することを備え、前記PDUは、前記競合ベースの通信媒体に結合された少なくとも1つのリモートデバイスによって検出可能な競合衝突をシミュレートするように構成された部分を有する、方法。
[C2]
前記競合衝突をシミュレートするように構成された前記PDUの前記部分は、プリアンブル部分、フレーム制御チェックシーケンス部分、またはフレームチェックシーケンスのうちの1つを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記競合ベースの通信媒体上で前記競合衝突をシミュレートするために、前記PDUの前記部分を無効値に設定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C4]
1つのタイプのリモートデバイスによって無効値として解釈され、別のタイプのリモートデバイスによって媒体アイドル測定期間に対する明示的な命令として解釈される、所定の値に前記PDUの前記部分を設定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記部分は、フレーム制御フィールドのタイプ部分である、C4に記載の方法。
[C6]
前記PDU中に構成設定を含むことをさらに備え、前記構成設定は、前記媒体アイドル測定期間のための継続時間と関連する、C1に記載の方法。
[C7]
前記構成設定は、前記PDUのフレーム制御フィールドの可変部分に含まれる、C6に記載の方法。
[C8]
前記媒体アイドル測定期間のための前記継続時間は、前記競合ベースの通信媒体における競合衝突と関連する最小バックオフ期間よりも短い、C6に記載の方法。
[C9]
前記媒体アイドル測定期間は、前記競合ベースの通信媒体上の不活性の期間と関連する、C1に記載の方法。
[C10]
前記競合ベースの通信媒体上の前記不活性の期間は、デバイスが、外部信号の存在を検出すること、または、チャネル特性測定を実行することを可能にする、C9に記載の方法。
[C11]
前記媒体アイドル測定期間の間、チャネル特性を測定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C12]
前記競合ベースの通信媒体を介して、別のデバイスに前記測定されたチャネル特性を送ることをさらに備える、C11に記載の方法。
[C13]
前記媒体アイドル測定期間の間、前記競合ベースの通信媒体上に入来する外部信号の存在を検出することと、
特定の周波数での外部信号の前記存在の検出に応答して、前記特定の周波数に対する送信電力を減少させることと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C14]
前記特定の周波数に対する送信電力を減少させるように別のデバイスに命令するトーンマップまたは送信振幅マップを送ることをさらに備える、C13に記載の方法。
[C15]
送信電力を減少させることは、前記特定の周波数上での送信を差し控えることを備える、C13に記載の方法。
[C16]
後続する媒体アイドル測定期間の間に前記外部信号の存在を後に検出することと、
前記特定の周波数での外部信号を後に検出しないことに応答して、前記特定の周波数に対する前記送信電力を増加させることと
をさらに備える、C13に記載の方法。
[C17]
前のアイドル測定期間の後で、
いずれかの受信されたPDUが後続するアイドル測定期間を生じさせるように構成されているかどうかを決定することと、
受信されたPDUが前記後続するアイドル測定期間を生じさせるように構成されておらず、前記後続するアイドル測定期間がチャネル測定間隔期間に先行した場合に、前記後のアイドル測定期間を生じさせるように第2のPDUを送信することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C18]
チャネル測定間隔期間に従って後続するアイドル測定期間を生じさせることに関連する後続するPDUを周期的に送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C19]
各々の後続するアイドル測定期間の間、外部信号の存在を検出することと、
前記外部信号の存在が検出されるかどうかに基づいて、前記チャネル測定間隔期間を修正することと
をさらに備える、C18に記載の方法。
[C20]
前記競合ベースの通信媒体は、電力線通信ネットワーク、ワイヤレス通信ネットワーク、またはEthernet通信ネットワークのうちの1つと関連する、C1に記載の方法。
[C21]
前記媒体アイドル測定期間は、前記PDUを前記送信することの完了後に開始する、C1に記載の方法。
[C22]
前記PDUは、肯定応答メッセージを用いて返信することによって前記PDUを肯定応答するように構成された宛先デバイスのアドレスを含み、前記媒体アイドル測定期間は、前記肯定応答メッセージの後に開始する、C1に記載の方法。
[C23]
前記PDUは、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)を備える、C1に記載の方法。
[C24]
競合ベースの通信媒体に結合するためのネットワークインターフェースと、
前記競合ベースの通信媒体上に媒体アイドル測定期間を生じさせるように、前記ネットワークインターフェースを介してプロトコルデータユニット(PDU)を送信するように構成された媒体アイドル測定ユニットと
を備え、前記PDUは、前記競合ベースの通信媒体に結合された少なくとも1つのリモートデバイスによって検出可能な競合衝突をシミュレートするように構成された部分を有する、デバイス。
[C25]
前記競合衝突をシミュレートするように構成された前記PDUの前記部分は、プリアンブル部分、フレーム制御チェックシーケンス部分、またはフレームチェックシーケンスのうちの1つを備える、C24に記載のデバイス。
[C26]
前記媒体アイドル測定期間を生じさせるために前記PDUを送信するように構成された前記媒体アイドル測定ユニットは、
前記競合ベースの通信媒体上で前記競合衝突をシミュレートするために、前記PDUの前記部分を無効値に設定するように構成されている前記媒体アイドル測定ユニットを備える、C24に記載のデバイス。
[C27]
前記媒体アイドル測定期間を生じさせるために前記PDUを送信するように構成された前記媒体アイドル測定ユニットは、
1つのタイプのリモートデバイスによって無効値として解釈され、別のタイプのリモートデバイスによって媒体アイドル測定期間に対する明示的な命令として解釈される所定の値に前記PDUの前記部分を設定するように構成されている前記媒体アイドル測定ユニットを備える、C24に記載のデバイス。
[C28]
前記部分は、フレーム制御フィールドのタイプ部分である、C27に記載のデバイス。
[C29]
前記媒体アイドル測定期間を生じさせるために前記PDUを送信するように構成された前記媒体アイドル測定ユニットは、
前記PDU中に構成設定を含むように構成されている前記媒体アイドル測定ユニットを備え、前記構成設定は、前記媒体アイドル測定期間のための継続時間と関連する、C24に記載のデバイス。
[C30]
前記媒体アイドル測定期間のための前記継続時間は、前記競合ベースの通信媒体における競合衝突と関連する最小バックオフ期間よりも短い、C29に記載のデバイス。
[C31]
前記媒体アイドル測定ユニットは、
前記媒体アイドル測定期間の間に前記競合ベースの通信媒体上に入来する外部信号の存在を検出し、
特定の周波数での前記外部信号の存在を検出することに応答して、前記特定の周波数に対する送信電力を減少するようにさらに構成される、C24に記載のデバイス。
[C32]
前記媒体アイドル測定ユニットは、
チャネル測定間隔期間に従って後続するアイドル測定期間を生じさせることと関連する後続するPDUを周期的に送信するように構成される、C24に記載のデバイス。
[C33]
デバイスのプロセッサによって実行されると、前記デバイスに、
競合ベースの通信媒体上に媒体アイドル測定期間を生じさせるためにプロトコルデータユニット(PDU)を送信させる命令を備えるコンピュータプログラムコードを記憶し、前記PDUは、前記競合ベースの通信媒体に結合された少なくとも1つのリモートデバイスによって検出可能な競合衝突をシミュレートするように構成された部分を有する、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C34]
前記競合衝突をシミュレートするように構成された前記PDUの前記部分は、プリアンブル部分、フレーム制御チェックシーケンス部分、またはフレームチェックシーケンスのうちの1つを備える、C33に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C35]
前記デバイスの前記プロセッサによって実行されると、前記デバイスに、
前記競合ベースの通信媒体上で前記競合衝突をシミュレートするために、前記PDUの前記部分を無効値に設定させる命令、C33に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C36]
前記デバイスの前記プロセッサによって実行されると、前記デバイスに、
1つのタイプのリモートデバイスによって無効値として解釈され、別のタイプのリモートデバイスによって媒体アイドル測定期間に対する明示的な命令として解釈される所定の値に前記PDUの前記部分を設定させる命令、C33に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C37]
前記部分は、フレーム制御フィールドのタイプ部分である、C36に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C38]
前記デバイスの前記プロセッサによって実行されると、前記デバイスに、
前記PDU中に構成設定を含ませる命令、前記構成設定は、前記媒体アイドル測定期間のための継続時間と関連する、C33に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C39]
前記媒体アイドル測定期間のための前記継続時間は、前記競合ベースの通信媒体における競合衝突と関連する最小バックオフ期間よりも短い、C38に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C40]
前記デバイスの前記プロセッサによって実行されると、前記デバイスに、
前記媒体アイドル測定期間の間に前記競合ベースの通信媒体上に入来する外部信号の存在を検出し、
特定の周波数での前記外部信号の存在を検出することに応答して、前記特定の周波数に対する送信電力を減少させる命令、C33に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C41]
前記デバイスの前記プロセッサによって実行されると、前記デバイスに、
チャネル測定間隔期間に従って後続するアイドル測定期間を生じさせることに関連する後続するPDUを周期的に送信させる命令、C33に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C42]
競合ベースの通信媒体上での送信のためのプロトコルデータユニット(PDU)を準備することと、
前記PDU中に、媒体アイドル測定期間の命令と関連する明示的命令を含むことと、ここにおいて、前記明示的命令は、前記PDU中に無効タイプ値として含まれる、
前記競合ベースの通信媒体上に前記媒体アイドル測定期間を生じさせるために、前記PDUを送信することと
を備える方法。
[C43]
前記無効タイプ値、前記競合ベースの通信媒体に結合された少なくとも1つのレガシーデバイスによって、競合衝突として検出可能である、C42に記載の方法。
[C44]
競合ベースの通信媒体を介してプロトコルデータユニット(PDU)を受信することと、
前記PDUからの、媒体アイドル測定期間を命令することに関連する明示的な命令を解釈することと、ここにおいて、前記明示的な命令は、前記PDU中の無効タイプ値によって表される、
前記受信することに応答して、媒体アイドル測定期間の間、送信を差し控えることと
を備える方法。