(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場には遊技機1に対応して貸出装置2、各台計数機(台毎端末)3が設置され、管理室には管理装置4が設置されている。中継装置5は、2台の遊技機1、2台の貸出装置2、2台の各台計数機3、及び管理装置4と接続されている。管理装置4は、遊技機側(遊技機1、貸出装置2、各台計数機3等)から送信される遊技信号を中継装置5を介して受信することにより遊技機1を管理する。尚、
図1では省略したが、実際には数百台の遊技機1が管理装置4の管理対象となる。
【0009】
管理対象となる遊技機1は、発射装置を構成する操作ハンドル6に対する操作により盤面7に発射した遊技玉が始動口8,9に入賞(始動入賞)するのに応じて大当たり抽選を行い、抽選結果を表示部12において行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当たり状態となる。大当たりが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口13を開放する。入賞により払出された玉は上部受皿10にて受けられ、この上部受皿10が満杯状態となって溢れた玉は下部受皿11で受けられる。尚、1Rの上限入賞数は10個で、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。また、本実施形態における管理対象となる遊技機1はパチンコ遊技機を想定しており、遊技媒体としてはパチンコ玉を想定している。そして、本実施形態においてパチンコ玉は、必要に応じて、玉、或いは遊技玉と表現する。
【0010】
遊技機側からは次の信号が出力される。
アウト信号=使用玉(使用媒体に相当)を回収するアウトBOXから出力される使用玉数(アウト)を特定可能な信号。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号であっても良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される払出玉数(セーフ、払出媒体数に相当)を特定可能な信号。遊技機1での遊技(入賞)に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
スタート信号=遊技機1から出力される図柄変動数(役物作動数、スタート)を特定可能な信号。始動口8又は始動口9への入賞により変動(作動)する表示部12における図柄変動(役物作動、スタート処理)1回につき1パルスが出力されるので、「スタート信号数×1」をスタートとして特定する。尚、始動口8又は始動口9への入賞に応じて出力される始動入賞信号をスタート信号としても良い。
大当たり信号=遊技機1から出力される大当たりを特定可能な信号。大当たり中にレベル出力される状態信号なので大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態を特定可能な信号。大当たり確率が向上する確変中等の大当たりを通常状態よりも発生させ易い状態である特別状態中にレベル出力される状態信号(確変信号)なので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定する。尚、始動口9への入賞率が向上する時短中にレベル出力される状態信号(時短信号)であっても良い。
売上信号=貸出装置2から出力される売上情報(売上玉数(貸出媒体数に相当)、売上額)を特定可能な信号。遊技者に対する有価価値を対価とした貸出玉25玉毎に1パルスが出力されるので、「売上信号数×25」を売上玉数として特定し、売上玉数×貸単価を売上額として特定。
【0011】
貸出装置2は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ、登録商標)、RAM、ROMからなる記憶部、I/Fからなる送受信部、表示部を備えた所謂CRサンドとして構成されており、以下の機能を有する。
(1)固有のIDが記録された所謂会員カード或いは
持玉券をカード挿入口14にて受付可能であり、受付した状態で貨幣投入口15に貨幣が投入された場合に、そのIDに対応付けてその価値(有価価値)を記憶する。
(2)
持玉券を所定数(5枚程度)ストック可能であり、会員カード或いは
持玉券を受付していない状態で貨幣を受付すると、ストックしている
持玉券に貨幣の有価価値を記録して、その
持玉券を受付状態にする。
(3)有価価値が特定可能な状態で遊技機1に設けられた図示しない貸出釦が押下されると、その有価価値に基づき貸玉を遊技機1の払出口から払出して売上信号を送信する。
(4)会員カードを受付していれば、再プレイ釦16に対する押下操作に応じて貯玉を対価とした再プレイによる払出(再プレイ処理)も可能であり、この場合は、再プレイ玉を貸玉同様に遊技機1の図示しない払出口から払出して再プレイ信号を送信する。
(5)カードを受付した状態で返却釦17の押下を受付すると、受付中のカードを排出する。
(6)情報表示部18では貸出或いは貯玉関連情報を表示可能であり、会員カードを受付する等の所定条件が成立すれば各種の対応する遊技機1に関する遊技情報等も表示可能となる。
(7)対応する管理装置としては各台計数機3に対応する管理装置4だけでなく図示しないカード会社の管理装置にも対応し、会員ID毎の貯玉は管理装置4が記憶する一方、有価価値に対応する残高はカード会社の管理装置にて管理する。
【0012】
図2は各台計数機3の正面図である。各台計数機3は、装置本体19に、状態表示LED20、テンキー21、貯玉釦22、液晶表示部23、発行可能時に点灯する発行釦24、玉払出ノズル25、払出釦26、リモコン受光部27、周囲表示部28aを有した持玉券挿入口28、受皿部29を備えて構成されており、遊技機1の下部受皿11の開放に伴って落下した遊技玉を受皿部29で受けることにより装置本体19の下部に配置された計数部にて計数する。このように計数された遊技玉は後述するように持玉(獲得媒体数に相当)として特定され、遊技者による払出操作(払出釦26の押下)により玉払出ノズル25から遊技機1の上部受皿10に払出可能である一方、持玉数を記録したICカードからなる持玉券(記録媒体に相当)を発行可能である。各台計数機3は持玉券を所定枚数(10枚)までストック可能である。尚、テンキー21に設けられている「C」釦21aはテンキー21に対する操作により入力した数値をクリアする釦、「確」釦21bは入力した数値を確定する釦である。
【0013】
各台計数機3は、CPUからなる制御部(第1受付手段、第1媒体発行手段、第1更新手段、第1計数手段に相当)、CF、RAM、ROMからなる記憶部(第1記憶手段に相当)、I/Fからなる送受信部(受信手段)を備えており、中継装置5を介して管理装置4、及び貸出装置2と接続され各種情報の送受信が可能となっている。また、以下の機能を有する。
(1)計数部にて遊技玉を計数した場合には計数タイマ(2秒)を作動させ、計数タイマのタイムアップ後に計数した計数玉数を示す計数情報を中継装置5に送信する。尚、計数タイマは計数毎にリスタートする。
(2)払出釦26の押下により計数玉(持玉)を払戻1単位(125玉)分、払戻す。
(3)持玉券挿入口28奥にて複数の持玉券を受付順にストックしており(ストック手段)、発行釦24が押下された場合には、ストックしている持玉券の内、受付順が最新である持玉券を発行する。また、持玉券の受付により受付けた持玉券の情報を特定し、ストックする。尚、持玉券を発行する発行処理としては2種類の発行処理が可能である。即ち、テンキー21により数値を指定していない状態、或いは持玉全てを指定した状態での発行釦26の押下に応じて持玉全てを発行対象とする全発行処理と、テンキー21により持玉数の一部を指定した状態で、発行釦26の押下に応じて指定された発行対象となる持玉を発行対象とする分割発行処理とがある。
(4)アウト信号受信毎に稼動タイマ(60秒)を作動させ、その稼動タイマが作動中であれば稼動中とし、作動していなければ非稼動中として判定する。
(5)管理装置4から設定情報の更新があった旨を示す設定信号を受信した場合には自身の対応する設定情報を更新する。
【0014】
図3は設定情報を示しており、次の各項目が設定されている。
端玉設定値(発行設定値に相当)=持玉に対する設定値であり、持玉がこの設定値以上となった場合に管理IDを発行する。
初期化持玉値(解消設定値に相当)=持玉に対する設定値であり、持玉がこの設定値以下となった場合に管理IDの対応付けを解消(初期化)する。
+誤差許容範囲(第1許容範囲に相当)=理論持玉と持玉との差の正側の許容範囲であり、その差がこの設定値以上となった場合にプラス誤差報知を行う。
リアル+誤差許容範囲(第2許容範囲に相当)=所定時間毎に行う理論持玉と持玉との誤差判定(リアル誤差判定、第2照合処理に相当)において+誤差許容範囲に代わって参照する許容範囲であり、+誤差許容範囲よりも受皿の玉分(例えば100玉)多い値を設定する。
−誤差許容範囲=理論持玉と持玉との差の負側の許容範囲で、その差がこの設定値以下となった場合にマイナス誤差報知を行う。
異常発行数(「所定の許容回数」に相当)=管理IDに対応した分割発行を行う許容発行数であり、共有発行がこの設定値以上となった場合に異常報知処理を行う。
【0015】
各台計数機3は端末記憶領域を備えている。
図4は各台計数機3の端末記憶領域を示しており、次の各項目が設定されている。
管理ID=各台計数機3にて発行される持玉券に対応したIDであり、上3桁が端末ID、下3桁が発行IDである。
共有管理ID=一部の持玉を発行する分割発行時に、その持玉券に対して発行する管理IDである。
共有発行=分割発行した回数(管理IDに対応)である。
持玉券ID(記録媒体IDに相当)=現在受付けている、或いは発行対象となっている持玉券IDである。
受付持玉=管理IDが発行されている状態で受付けた持玉券の持玉の合計である。
計数玉=計数した玉数の合計である。尚、管理IDが発行されていない状態で受付けた持玉券に記憶される計数玉も加算する。
払戻玉=持玉を対価として払出した玉数の合計であり、払戻した持玉数である。尚、管理IDが発行されていない状態で受付けた持玉券に記憶される払戻玉も加算する。
分割玉=分割発行した持玉数である。尚、管理IDが発行されていない状態で受付けた持玉券に記憶される分割玉も加算する。
持玉=遊技者の持玉数(受付持玉+計数玉−払戻玉−分割玉)であり、発行可能な持玉数である。
理論持玉(理論獲得媒体数に相当)=理論上の持玉数(受付持玉数+売上玉数−差玉数−分割玉数)である。
尚、管理IDが発行されていない状態で受付けた持玉券に記憶される理論持玉も加算する。また、差玉数=アウト−セーフである。
【0016】
図5は持玉券記憶領域を示しており、持玉券ID、管理ID、共有発行、受付持玉、計数玉、払戻玉、分割玉、持玉、理論持玉の各項目が設定されている。これらの各項目には、持玉券の発行時における各台計数機3の端末記憶領域の対応する各項目の情報が記憶される。
【0017】
各台計数機3は、上述した条件の成立(持玉が端玉設定値以上となること)に応じて管理IDを発行するが、管理IDの発行済状態で持玉が0を超過した持玉券を受付けた場合は、遊技者が所有する持玉券が追加で挿入されたとして管理IDをそのまま更新せず、受付持玉券の持玉を
図4の端末記憶領域における受付持玉に加算して記憶することにより端末記憶領域を更新する。一方、受付持玉券の持玉が0であれば持玉券のストック補充として、同様に管理IDの更新は行わない。従って、管理ID特定後に持玉券の追加やストック補充すると、管理ID特定時の持玉券とは異なる持玉券が管理対象となる。
【0018】
管理IDには共有発行(数)が対応付けて記憶され、この共有発行が
図3の設定情報の異常発行数以上となった場合に、管理装置4に異常信号を送信して管理装置4にて異常報知を行う。この異常報知は、遊技場側の知人と持玉を共有するのは許容するが、知人でない遊技者に対する持玉の売買は許容出来ないというニーズに応えるため、異常発行数以上による持玉売買を注意喚起する意味がある。
各台計数機3は、
図4の端末記憶領域を更新した場合に、払戻玉、計数玉、管理IDを特定可能な更新信号を送信する。
【0019】
中継装置5は、CPUからなる制御部、CF、RAM、ROMからなる記憶部、I/Fからなる送受信部を備えており、中継装置5を介して遊技機1、各台計数機3、及び貸出装置2は接続され、更に中継装置5は管理装置4とも接続され、各種情報の送受信が可能となっている。
管理装置4は、CPUからなる制御部、HDD(ハードディスク装置)、RAM、ROMからなる記憶部、I/Fからなる送受信部、モニタ、プリンタからなる出力部を備え、各遊技機1の収支を管理するようになっている。
【0020】
管理装置4は、遊技機側から受信する各種信号により周知の大当たり履歴を管理しており、各台計数機3からの更新信号に応じて対応する払戻玉、計数玉、管理IDを特定し、大当たり履歴に対応付けて記憶する。大当たり履歴は
図6及び
図7のように台毎に管理される。
図6は例えば1番台の大当たり履歴の一例を示し、
図7は2番台の大当たり履歴を示しており、次の各項目が設定されている。
時刻=レコードにおける最初の大当たり発生時刻または遊技終了判定時刻である。
貸出玉=売上の発生する売上玉と払戻玉の合計である。
売上額=売上玉に対応した売上額(売上玉×貸単価(4円))である。
アウト、セーフ=遊技機1への打込玉数(使用数)と遊技機1からの払出玉数である。
S、TY、大当=図柄変動数(スタート)、大当たり発生から通常状態に戻るまでの出玉、及びその大当たり数である。
収支=遊技者の収支(計数玉−払戻玉)×交換単価(3円)−売上額である。尚、各台計数機3が設けられていない場合には(計数玉−払戻玉)の代わりに理論持玉を採用する。また、分割玉や受付持玉は含めない。
【0021】
大当たり履歴のレコードは、大当たりから通常状態に戻った場合、管理IDが更新された場合、或いは客交替判定時にレコード作成される。
管理装置4は、閉店処理時に管理IDが同一であるレコードを
図8のように対応付けることにより一人の遊技者の遊技履歴として管理する。この場合、客交替判定間にて異なる管理IDがある場合(例えば管理ID発行後に持玉が初期化持玉値となり、その後継続して遊技し、管理IDを発行した場合)には、その管理IDも含めて履歴を特定し、遊技者に提供(メールや印字、貸出装置2等にて表示出力等)したり、管理者が管理したりする。
【0022】
遊技場内では、各台計数機3の他に、各台計数機3から計数機能を除いた図示しない各台再プレイ機が遊技機1に対応して設けられており、それらの各台再プレイ機に対応した遊技機1にて獲得された獲得玉(持玉)を計数するために島端計数機30(
図1参照)が設けられている。
【0023】
島端計数機30でも持玉券を受付順に複数ストックしており、発行操作により発行することが可能で、発行時には各台計数機3と同様に管理IDを発行する。この場合、遊技者が取得済みの持玉に計数玉を合算することも可能で、この場合は取得済の持玉券の管理IDがそのまま対応付けられる。
【0024】
島端計数機30では分割発行も可能であり、分割発行する場合には各々の持玉券に管理IDが対応付けられるが、持玉券を受付けていれば受付けた持玉券の管理IDを対応付け、受付持玉券より多くの持玉券を発行する場合には新たに管理IDを発行する。
島端計数機30にて持玉券を発行することで、遊技機1に各台計数機3が対応付けられていなくとも、各台再プレイ機が対応付けられていれば持玉券の持玉の払戻が可能となり、台移動時に獲得玉を玉箱に入れて移動する必要が無くなる。
【0025】
尚、各台再プレイ機は、
図4の記憶領域を設ける等、計数機能の有無以外には各台計数機3と同等の機能を有する。勿論、計数玉に関わる情報は島端計数機の計数玉を記憶してもしなくても良い。各台計数機3等の端末から持玉券に関わる記憶領域の更新に応じて更新情報を受信し、管理ID単位で持玉履歴(図示せず)を管理する。
【0026】
持玉履歴としては、
図3の設定情報の各項目と同様の情報を管理し、
図8同様に管理IDが同一であることを条件として履歴情報を管理する。尚、履歴レコードは、発行処理、管理ID発行処理、管理ID初期化処理等の履歴作成条件が成立した場合に作成される。
持玉全てを発行する全発行処理時には、管理ID単位にて理論持玉と持玉との差が許容範囲(
図3の設定情報の誤差許容範囲)にあるかを判定する誤差判定を行う。尚、分割発行時には上記誤差判定を行わない。
【0027】
次に、各台計数機3が管理IDを発行(更新)する条件を列挙すると、
(1)管理ID未発行の状態で、持玉が端玉設定値以上となった場合に発行。
(2)分割発行する場合に分割先の持玉券に対して発行。
(3)管理ID未発行の状態で持玉券を受付けた場合に、受付持玉券の管理IDに変更。尚、管理ID発行済の状態で持玉券を受付けた場合は、そのまま発行済の管理IDを継続利用。
【0028】
また、各台計数機3が管理IDを初期化(発行済→未発行、起算点に相当)とする条件は、
(1)持玉が初期化持玉値以下になった場合。
(2)全発行処理した(管理IDを記憶した持玉券を発行し持玉が0になった)場合。
島端計数機30が管理IDを発行(更新)する条件は、
(1)持玉券を受付けることなく持玉券を新たに発行する場合に発行。尚、持玉券を受付けた状態で計数玉を追加する場合には受付持玉券の管理IDをそのまま継続利用。
(2)分割発行する場合は受付持玉券があれば分割先の持玉券のみに発行し、無ければ全ての持玉券に対して発行。
となる。一方、管理装置4は、次の場合に客交替と判定する。
【0029】
(1)全発行処理後、持玉券を受付けることなく、最初の売上が発生(売上信号受信)した場合。
(2)全発行処理後、発行した持玉券を受付けることなく、発行した持玉券とは異なる持玉券を受付けた場合。
【0030】
次に上記構成の作用について
図6及び
図7の大当たり履歴、
図9に示す端末記憶領域の推移、
図10及び
図11に示す各台計数機3と管理装置4の状態変化、
図12ないし
図17のフローチャートも参照しながら説明する。尚、各台計数機3は電源投入時に端末記憶領域を
図9のデータ(1)に示すように初期化している。
各台計数機3は、メイン処理及び信号受信処理を繰り返して実行している。
図12に示すメイン処理において、各台計数機3は、計数が有ったか(A1)、持玉券を受付けたか(A2)、持玉が有るか(A3)を判定している。
【0031】
遊技者が獲得した遊技媒体を計数するために遊技機1の下部受皿11を開放すると、受皿部29にて受けられた玉が各台計数機3の計数部に流れ込むので、各台計数機3は、計数が有ったと判定し(A1:YES)、玉を計数する計数処理を行う(A8)。
図13に示す計数処理において、
図4の端末記憶領域における計数玉を加算し持玉を更新してから(B1)、管理IDが未発行かを判定する(B2)。この管理IDとは、持玉券には持玉券を識別するための持玉券IDが記憶されているが、これとは別途持玉券を管理するためのIDのことである。この管理IDは、基本的には持玉券に対応付けて発行されるが、持玉券を複数受付けた場合は一つの管理IDが有効となり、更に後述する様に異なる持玉券IDに対応付けが移行することもある。尚、各台計数機3は、計数処理を実行する場合は、ストックしている持玉券の内、受付順が最新の持玉券を読込んでから再度ストックする。
【0032】
各台計数機3は、管理IDは未発行であることから(B2:NO)、持玉が
図3の設定情報における端玉設定値(=30)を上回ったかを判定する(B3)。計数により持玉が端玉設定値を上回ったときは(B3:YES)、管理IDを発行すると共に(B4)、ストックしている持玉券の持玉券IDを読取って
図4の端末記憶領域に記憶し、再度ストックしてから(B5)、中継装置5に仮交替終了信号を送信する(B6、
図10参照)。
【0033】
具体的には、
図6に示す様に1番台において10時35分に大当たりが発生し、その大当たりで獲得した玉のうち1000玉が計数された場合は、各台計数機3は、
図9のデータ(2)に示す様にストックされている持玉券ID「0184」の最新の持玉券を読込んだ後、再度ストックするもので、1000玉計数したことにより計数玉及び持玉が1000玉となったことを示している。この様に各台計数機3が読取った持玉券を再度ストックしているのは、差込まれた持玉券を直ちに読取可能とするためで、差込まれた持玉券も読取り後ストックされることになる。
【0034】
尚、各台計数機3は、遊技開始から売上玉数−差玉数により理論持玉を演算しており、データ(2)は、1000玉演算した時点の理論持玉が1100玉であることを示している。これにより、遊技機側に100(=1100−1000)玉が残り玉として残されていることが分る。
【0035】
また、各台計数機3は、フローチャートには示していないが、管理IDの発行済の状態では、持玉と理論持玉とを照合する誤差判定を所定時間(例えば1分)毎に行い(リアル誤差判定)、その誤差が
図3の設定情報におけるリアル+誤差許容範囲または−誤差許容範囲を逸した場合に中継装置5に異常信号を送信し、管理装置4にて異常報知を行うようになっている。また、払戻処理、発行処理時に持玉が0となった場合、誤差判定上の誤差をリセットするため、
図4の持玉券記憶領域を初期化(「管理IDと前記媒体発行処理の対象となる記録媒体との対応付けを解消」に相当」し、管理ID未発行状態とするようになっている。
【0036】
一方、中継装置5は、客交替を判定するために信号受信処理を実行している。信号受信処理を示す
図17において、客交代終了信号を受信したか(F1)、客交代信号を受信したか(F2)、売上信号を受信したか(F3)、仮交替開始信号を受信したか(F8)を判定している。上述した様に各台計数機3が管理IDを発行したことに応じて仮交替終了信号を受信したときは(F1:YES)、仮交替フラグを0とする(F7)。この仮交替フラグは、後述する様に遊技者が持玉の全てを発行対象とする全発行操作を行なったことにより客交替の可能性が高いことを示すフラグである。
【0037】
各台計数機3は、持玉が存在する状態では(A3:YES)、払出釦が押下げられたか(A4)、持玉が端玉設定値を超過しているか(A5)、発行釦24が押下げられたか(A6)も判定するようになる。
一方、遊技者が計数した持玉の一部を分割して発行したい場合、つまり発行対象となる持玉が
図4の端末記憶領域における持玉と異なる(一部の)場合には、テンキー21に対する数値入力(「獲得媒体数を特定可能な入力操作」に相当)後、「確」釦21bを押下げてから、発行釦24を押下げる。
【0038】
各台計数機3は、「確」釦21b操作後の発行釦24操作(「所定の操作」に相当)の場合は、
図16の発行処理において、分割発行(媒体発行処理に相当)であると判定し(E1:YES)、共有管理IDを発行してから(E2)、分割発行処理を実行する(E3)。この分割発行処理では、発行した共有管理IDを管理IDとして持玉券に記憶する。次に、
図4の端末記憶領域における共有発行、分割玉を加算することにより持玉を更新し(E4)、端末記憶領域の共有発行が
図3の設定情報における異常発行数以上となったかを判定する(E5)。
図9のデータ(3)は、共有管理IDとして「001002」を付与し、500玉分の分割発行処理を行った状態を示し、
図9のデータ(4)は、次の発行対象となるべく読取った持玉券の持玉券IDとして「00391」を記憶し、その後、持玉(=500玉)の全てを払出した状態を示している。
【0039】
さて、上述した様に分割発行処理後に全発行処理を行った場合は、管理IDの発行時に読取った持玉券とは異なる持玉券が発行対象となる。
図9のデータ(4)では、次に最新となる持玉券ID「00391」の持玉券が発行対象であることを示している。
各台計数機3は、持玉が有る状態で払出釦26が押下された場合には(A4:YES)、払戻処理を実行する(A10)。
図15に示す払戻処理において、計数玉(持玉)を払出1単位(125玉)分、払出してから(D1)、払戻玉を加算することにより計数玉と払戻玉の差を持玉として特定して更新し(D2)、玉の払出しの結果、持玉が初期化持玉値(=0)となったかを判定する(D3)。そして、持玉が初期化持玉値となったときは(D3:YES)、
図4の端末記憶領域を初期化する(D4)。
【0040】
ここで、管理IDが更新された場合は大当たり履歴の記憶対象となる。
図6のNO.2レコードは、全ての持玉である500玉が払出され、交換レートが3円/個であることから、−1500円の収支であることを示している。
図6のNO.3レコードは、同じ遊技者が500円分の貸出玉を借受け、遊技した結果、大当たりが発生し、獲得玉を2000玉計数したことを示している。この様に管理IDは、同一遊技者が遊技中であっても新たなIDを発行し得るので、同一遊技者に対しても異なる管理IDが発行され得る。
図9のデータ(5)では、2000玉を計数した後、全発行処理を行った状態を示している。このとき、端末記憶領域は初期化される。
【0041】
各台計数機3は、挿入口奥にて複数の持玉券を受付順にストックしており、発行釦24が押下された場合には(A6:YES)、ストックしている持玉券の内、受付順が最新である持玉券を発行する発行処理を実行する(A7)。
図16に示す発行処理において、分割発行かを判定し(E1)、「確」釦の非操作状態での発行釦24操作(「所定操作」に相当)の場合には全発行(媒体発行処理に相当)であると判定し(E1:NO)、理論持玉と持玉との差は±許容範囲内(
図3の+誤差許容範囲と−誤差許容範囲が対象)かを判定する(E7、第1照合処理に相当)。全発行であるにもかかわらず理論持玉と持玉との差が±許容範囲内でない場合は(E7:NO)、異常であると判定して異常報知を行うと同時に異常信号を中継装置5へ送信する(E11)。即ち、リアル誤差判定時の異常報知とは異なる異常報知を行う。全発行の場合に、理論持玉と持玉とが許容範囲内で同一であると看做すことができる場合は(E7:YES)、持玉全てが発行対象となる全発行処理を行う(E8)。この全発行処理では、遊技者が遊技を終了した可能性が高いとして発行済の管理ID等を持玉券に記憶して発行し、管理IDを初期化する。尚、初期化した管理IDは前管理IDとして図示しない前管理ID記憶領域に記憶する。
【0042】
次に各台計数機は、
図4の端末記憶領域を初期化してから(E9)、仮交替開始信号を中継装置5に送信する(E10、
図10参照)。中継装置5は、仮交替開始信号を受信したときは(F8)、仮交替フラグを1とする(F9)。
尚、次の遊技者が貸出玉の貸出を受けるために貸出装置2に貨幣を投入すると、貸出装置2から売上信号が出力されるので、中継装置5は、
図17の信号受信処理において、売上信号を受信したときは(F3:YES)、売上玉を加算し(F4)、仮交替フラグが1かを判定する(F5)。仮交替フラグが1であったときは(F5:YES)、客交替で有ると判定し(F6)、仮交代フラグを0とする(F7)。
【0043】
一方、各台計数機3は、管理IDの発行状況に関わらず持玉券を受付可能であり、持玉券を受付けたときは(A2:YES)、持玉券受付処理を実行する(A9)。
図14に示す持玉券受付処理において、受付けた持玉券(以下「受付持玉券」という)の持玉が有るかを判定し(C1)、持玉が有る場合は(C1:YES)、管理IDが未発行かを判定する(C2)。この場合、管理IDは未発行であることから(C2:YES)、この様に管理IDの未発行状態で持玉が0を超過した持玉券を受付けたときは、遊技者が台移動したとして、その持玉券の管理IDを管理IDとすると共に(C3)、受付持玉券の受付持玉、計数玉、払出玉、分割玉、理論持玉に加算することにより
図4の端末記憶領域を更新し(C4)、持玉券の管理IDが初期化前の管理ID(前管理ID)と同一であるかを判定する(C5)。
【0044】
ここで、持玉券の管理IDが初期化前の管理IDと同一であれば(C5:YES)、遊技者が台移動せず、トイレ等の休憩をしていたとして、仮交替終了信号を中継装置5に送信し(
図11参照)、持玉券をストックする(C7)。中継装置5は、仮交替終了信号を受信したときは(F1:YES)、仮交替フラグを0とする(F7)。一方、管理IDが異なれば(C5:NO)、遊技者が台移動したとして、客交替信号を中継装置5に送信し(C9、
図11参照)、持玉券をストックする(C7)。中継装置5は、客交替信号を受信したときは(F2:YES)、客交替であると判定し(F6)、仮交代フラグを0とする(F7)。
【0045】
管理装置4は、上述のように中継装置5が客交替であると判定した場合は、
図6のレコードNO.3、レコードNO.6に示すようにレコードを2重線により区分けする。
図7は、2番台における大当たり履歴を示している。この例では、12(=7+2+3)回の大当たりで計数玉が7500(=3300+1800+2400)玉であり、売上を伴わない貸出玉、つまり払戻玉が2500(=500+1500+500)玉であり、持玉が5000(7500−2500)玉であることを示している。また、管理IDとして「002001」が付与されている。
図9のデータ(6)は、このようなデータが記憶されている持玉券が1番台に差込まれた後、1000玉払戻された状態を示している。
【0046】
さて、各台計数機3にストックされている持玉券が規定数以下となった場合は、そのことが各台計数機3の持玉券挿入口28の周囲表示部28aにより報知されるので、従業員は、持玉が0玉の持玉券を各台計数機3に差込む。各台計数機3は、受付けた持玉券の持玉が0の場合は(C1:NO)、その持玉券をストックする(C7)。
図9のデータ(7)は、持玉券IDが「00245」のストック用の持玉券を読み込んだ状態を示している。このように営業中にストック用の持玉券(持玉が0玉)の持玉券を受付けたときは、持玉券をストック補充しただけであり、管理IDを変更する必要はない。
【0047】
そして、500玉をさらに払出したところで、
図6のNo.4レコードに示すように7回の大当たり後に4000玉を計数した。
図9のデータ(8)は、4000玉を計数した後、更に持玉の内、3000玉分の分割発行処理を行った状態を示している。
同じ遊技者が
図6のNO.5レコードに示すように5回の大当たりの後に3000玉を計数した。
図9のデータ(9)は、3000玉を計数した後、更に持玉の内、2000玉分の分割発行処理を行った状態を示している。
【0048】
各台計数機3は、上述した分割発行処理の結果(E3)、端末記憶領域の共有発行が
図3の設定情報における異常発行数以上となったときは(E5:YES)、異常信号を送信する(E6、
図11参照)。
図9のデータ(10)は、遊技者が持玉の内、1000玉の分割発行操作を行ったことにより共有発行が3となった状態を示している。
さらに、同じ遊技者が500玉払出し、全持玉の発行処理(全発行処理)を行うと、
図6のNO.6レコードを確定し、このときの端末記憶領域は
図9のデータ(11)に示すようになる。
【0049】
次の遊技者が3500円分の貸出玉を借受け、遊技した結果、2回の大当たりが発生し、2000玉を計数すると、
図6のNO.7レコードが作成され、そのときの端末記憶領域は
図9のデータ(12)に示すようになる。
以上のようにして、遊技者は、持玉数が記憶された持玉券を他台の各台計数機3に挿入することにより台移動して遊技を継続することができる。
【0050】
このような実施形態によれば、各台計数機3の他に、各台計数機3から計数機能を除いた各台再プレイ機を遊技機1に対応して設けると共に、それらの各台再プレイ機に対応した遊技機1にて獲得された持玉を計数するために島端計数機30を設け、島端計数機30にて持玉券を発行するようにしたので、遊技機1に各台計数機3が対応付けられていなくとも、各台再プレイ機が対応付けられていれば持玉券の持玉の払戻が可能となり、台移動時に獲得玉を玉箱に入れて移動する必要が無くなる。
【0051】
各台計数機3は、持玉券IDとは異なる管理IDを持玉券に対応付けて発行し、持玉券の受付処理または分割発行処理により受付順が最新である次の発行対象となる持玉券が、持玉が残存しつつも入替わった場合に、管理IDの対応付けを入替前の持玉券から入替後の持玉券へと更新するようにしたので、持玉券を発行する各台計数機3の構造を最新の持玉券を発行する様に簡素化しながら、遊技中であっても持玉券を補充可能とする等の利便性を向上しつつも、適切に遊技情報(理論持玉、遊技履歴等)を管理することが出来る。
【0052】
また、持玉の一部を発行する分割発行処理を実行可能としたので、遊技者が遊技中に持玉の一部を飲み物や煙草等に交換したり、知人と共有したり出来る等、利便性が向上する。この場合、分割発行した持玉券にも新たな管理IDが発行されるので、全発行された持玉券と同等の管理が行える。更に分割発行により管理IDを対応付けていた持玉券を発行しても、継続して同じ管理IDにて遊技情報を管理し得る。
【0053】
また、発行処理を実行する場合には理論持玉を持玉券に対応付けて発行し、更にその発行処理が分割発行処理であれば発行対象となる実持玉を理論持玉として持玉券に対応付けるようにしたので、分割発行された持玉券から読み込んだ理論持玉を遊技情報として管理することで、実持玉との照合による不正検出が適切に行えるようになる。更に、全発行した場合は持玉券に理論持玉と実持玉とが対応付けられるので、遊技者が台移動した場合であっても、台移動前を含めて照合対象に出来る。また、分割発行した場合には実持玉が理論持玉から減算されることで、この場合も、その後に適切な照合が行える。更に、持玉が0となった場合に管理IDを未発行状態とするようにしたので、同一の遊技者が遊技を継続していても、持玉が0となった場合に持玉券と管理IDとの対応付けを一旦解消するので、理論持玉を細かく初期化出来、誤差の少ない適切な不正検出が可能となる。
さらに、管理IDに対応する分割発行回数が異常発行数以上となった場合に異常報知するようにしたので、分割発行を繰り返して行っている遊技者を特定することが可能になる。
【0054】
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
回収対象とならない会員カードについても持玉券同様に管理IDを対応付けても良い。
会員カードには貯玉と持玉とを区分けして対応付け、各台計数機3等の貯玉釦により持玉を貯玉へと移行すれば良い。尚、会員カードの持玉は、持玉券の持玉と同様に扱い、合算処理すれば良いが、合算先は会員カードとする一方、管理IDについては実施例と同様の更新を行えば良い。
規則等により会員カードに管理IDや持玉等を記憶させられないこともあるので、管理装置4にて管理される持玉履歴等により対応する持玉等を特定すれば良い。勿論、持玉券も同様に管理装置4側にて記憶する構成(即ち、持玉券IDをキーとした背番号管理)としても良い。
【0055】
会員カードを採用した場合、持玉が初期化持玉値以下となった場合でもカードの回収が行われないので、管理IDを初期化することなく継続して利用しても良い。
持玉券の持玉を対価として景品交換を行うための交換装置である所謂POSにて持玉券や会員カードを扱う場合にも計数機と同様に処理すれば良い。勿論、所謂手入力処理により持玉券を受付けることなく新たな持玉券を発行する場合には新たな管理IDを発行すれば良い。
各台計数機3のないシステムにて本案を採用しても良い。
図6等の大当たり履歴は大当たり毎にレコード作成する等しても良い。尚、所謂データロボ等の集中情報表示装置(出力手段)にて、持玉券を受付けて管理IDを特定し、
図8を表示したり印字したりして遊技者に提供しても良い。
【0056】
持玉券は回収対象となる記録媒体であればカード状の記録媒体だけでなく、例えばコイン型の記録媒体等であっても良い。
管理IDの管理や分割発行処理に対応せずともリアル誤差判定を行っても良い。また、リアル誤差判定を稼動の検出に応じて(アウト信号、或いはスタート信号の受信毎に所定時間(1分)作動する稼動タイマの作動中に)行ったり、理論持玉、或いは持玉があることを条件として行ったりしても良い。また、−誤差許容範囲についてもリアル誤差判定に別途設定値を設けても良い。更に、誤差許容範囲について±を一括して「−500〜500」等と設定しても良い。
持玉数の更新を演算式により行ったが直接持玉数を特定しても良い。勿論、理論持玉等についても同様である。尚、理論持玉については売上信号、アウト信号、セーフ信号等により間接的に特定したり、直接的に特定可能な持玉信号により特定したりする等、理論持玉を特定可能な遊技信号により特定するのであれば、どのように特定しても良い。
【0057】
持玉記憶領域に受付持玉券の理論持玉や持玉を合算するだけでなく、受付持玉券の理論持玉等をそのまま持玉記憶領域の理論持玉等としても良い。
貸出媒体としては現金を対価とした売上玉だけでなく、貯玉等の有価価値を対価として貸出された再プレイ玉等を含めても良い。
理論持玉の起算点として持玉=初期化持玉値となった場合、及び全発行処理時に
図4の端末記憶領域の初期化を例示したが、それらが条件であれば持玉=初期化持玉値となった後の売上玉やアウト等の遊技情報の発生に応じて起算点を定めても良い。
【0058】
図8の様に管理ID毎の遊技履歴を対応付ける場合、台移動後の持玉券の受付し忘れを考慮して、管理IDが発行された状態で持玉券を受付けた場合に、発行されている管理IDと、持玉券の管理IDとを互いに関連付け遊技履歴を対応付けても良い。
持玉が初期化持玉値となり管理IDを初期化する場合に他の条件(ex所定時間以上遊技信号を受信しない等の非稼動状態の判定等)を加えても良い。
中継装置5が行う情報処理の一部、或いは全部を各台計数機3や管理装置4等にて行う構成としても良い。同様に管理装置4が行う情報処理の一部を中継装置5や各台計数機3にて行っても良い。
【0059】
(本願原出願)
以下に、本願原出願の特許請求の範囲を付記する。
[1]遊技者が獲得した遊技媒体数である獲得媒体数を記憶する記憶手段と、
遊技機に対応して設けられ、当該対応する遊技機による遊技により遊技者が獲得した獲得媒体を受入れて計数する計数処理を行う計数手段と、
前記記憶手段により記憶される獲得媒体数を特定可能な記録媒体を、所定の発行操作に応じて発行する媒体発行処理を行う媒体発行手段と、
前記獲得媒体数を特定可能な記録媒体を受付ける受付処理を行う受付手段と、
前記計数処理、前記媒体発行処理、及び前記受付処理に応じて前記記憶手段が記憶する獲得媒体数を更新する更新処理を行う更新手段と、
有価価値を対価として遊技機に対応する貸出装置から遊技者に貸出された遊技媒体数である貸出媒体数と、遊技により払出された遊技媒体数である払出媒体数との合算値から、遊技により使用された遊技媒体数である使用媒体数を減算した値であり、理論上の前記獲得媒体数を表す理論獲得媒体数の起算点を特定する起算点特定手段と、
遊技機側から出力される遊技信号により、前記起算点からの前記理論獲得媒体数を特定する理論媒体特定手段と、
前記理論媒体特定手段により特定される前記理論獲得媒体数を取得し、当該取得した前記理論獲得媒体数を管理する遊技情報管理手段と、
前記記憶手段が記憶する獲得媒体数と、前記遊技情報管理手段が管理する理論獲得媒体数とを照合する照合処理を行い、その照合結果を報知する照合手段と、を備え、
前記媒体発行手段は、前記媒体発行処理を実行する場合に、その発行対象となる記録媒体に対し、前記記憶手段により記憶される獲得媒体数と、前記遊技情報管理手段により管理される理論獲得媒体数とを対応付け、
前記理論媒体特定手段は、前記受付処理に応じて、当該受付けられた記録媒体に対応付けられる理論獲得媒体数を特定して前記遊技情報管理手段により管理される理論獲得媒体数として特定する、或いは前記管理される理論獲得媒体数に加算することを特徴とする遊技場用システム。
【0060】
[2]前記媒体発行手段は、遊技者による発行対象となる獲得媒体数を特定可能な入力操作に応じて発行対象となる獲得媒体数を特定し、当該特定した獲得媒体数が記憶手段により記憶される獲得媒体数の一部である場合に、当該一部の獲得媒体数を発行対象とした前記媒体発行処理である分割発行処理を実行し、当該分割発行処理に応じて、当該発行対象となる記録媒体に対し、当該発行対象となる獲得媒体数を理論獲得媒体数として対応付け、
前記理論媒体特定手段は、前記分割発行処理に応じて、当該発行対象となる記録媒体に理論獲得媒体数として対応付けられる獲得媒体数を発行対象となる理論獲得媒体数として特定し、前記遊技情報管理手段により管理される理論獲得媒体数から減算することを特徴とする[1]記載の遊技場用システム。
【0061】
[3]前記遊技機は、遊技により払出した遊技媒体を収容可能な受皿を備えており、
前記照合手段は、前記照合処理として前記媒体発行処理時に行う第1照合処理と、所定時間毎に行う第2照合処理とを実行し、
前記設定手段は、前記第1照合処理に対応した前記理論獲得媒体数と、前記獲得媒体数との誤差の許容範囲である第1許容範囲と、前記第2照合処理に対応した前記誤差の許容範囲である第2許容範囲とを設定可能であり、
前記第2許容範囲は、少なくとも前記第1許容範囲よりも前記受皿に収容可能な遊技媒体数分だけ広く設定可能としたことを特徴とする[1]または[2]記載の遊技場用システム。
【0062】
また、以下に、本願原出願の原出願となる特許請求の範囲を付記する。
[1]遊技者が獲得した遊技媒体数である獲得媒体数を特定可能な記録媒体であり、当該記録媒体を特定可能なIDである記録媒体IDが記録される記録媒体を受付ける受付処理を行う受付手段と、
前記受付手段が受付けた記録媒体を受付順に複数ストックするストック手段と、
前記ストック手段によりストックされる記録媒体の内、受付順が最新となる記録媒体を、所定の発行操作に応じて、前記獲得媒体数を特定可能な記録媒体として発行する媒体発行処理を行う媒体発行手段と、
前記記録媒体IDとは異なるIDである管理IDを発行するID発行処理を行うID発行手段と、
前記ID発行処理に応じて、受付順が最新となる記録媒体を前記媒体発行処理の対象となる記録媒体として当該ID発行処理により発行された管理IDに対応付けて管理するID管理手段と、
遊技者が獲得した獲得媒体数を前記管理IDに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記受付処理、及び前記媒体発行処理に応じて記憶手段が記憶する獲得媒体数を更新する更新処理を行う更新手段と、
遊技機における遊技に関連して発生した遊技関連情報を取得し、当該取得した遊技関連情報を前記管理IDに対応付けて管理する遊技情報管理手段と、を備え、
前記ID管理手段は、前記媒体発行処理の対象となる記録媒体に前記管理IDを対応付けて管理している状態で、前記受付処理、及び前記媒体発行処理の少なくとも一方により受付順が最新である前記媒体発行処理の対象となる記録媒体が入替わり、その入替わり後においても前記記憶手段により記憶される獲得媒体数が所定数以上となる場合に、当該入替わり前の記録媒体に対応付けて管理していた前記管理IDを、その入替わり後の記録媒体に対応付けて管理するID更新処理を実行することを特徴とする遊技場用システム。
【0063】
[2]遊技機に対応して設けられ、当該対応する遊技機による遊技により遊技者が獲得した獲得媒体を受入れて計数する計数処理を行う計数手段と、
前記ID発行手段によるID発行処理に関わる設定値であり、前記記憶手段により記憶される獲得媒体数に対して設定される発行設定値を設定する設定手段と、
前記記憶手段により記憶される獲得媒体数と前記発行設定値との比較結果によりID発行条件が成立したか否かを判定する状態判定手段と、を備え、
前記更新手段は、前記計数処理に応じて前記更新処理を実行し、
前記媒体発行手段は、遊技者による発行対象となる獲得媒体数を特定可能な入力操作に応じて発行対象となる獲得媒体数を特定し、当該特定した獲得媒体数が記憶手段により記憶される獲得媒体数の一部である場合に、当該一部の獲得媒体数を発行対象とした前記媒体発行処理である分割発行処理を実行する一方、当該特定した獲得媒体数が前記記憶手段により記憶される獲得媒体数の全部である場合、或いは前記入力操作が行われていない場合には、当該獲得媒体数の全てを発行対象とした前記媒体発行処理である全発行処理を実行し、
前記ID発行手段は、前記状態判定手段によりID発行条件が成立したと判定された場合に前記ID発行処理を実行する一方、前記分割発行処理が実行される場合には、当該分割発行処理の発行対象となる記録媒体に対応する前記管理IDを発行する前記ID発行処理である分割ID発行処理を実行し、
前記ID管理手段は、前記管理IDを前記媒体発行処理の対象となる記録媒体に対応付けて管理している状態で前記分割発行処理が実行される場合に、前記入替わり後に前記記憶手段により記憶される獲得媒体数が所定数以上であるとして前記ID更新処理を実行することを特徴とする[1]記載の遊技場用システム。
【0064】
[3]遊技機側から送信される遊技信号であって、有価価値を対価として遊技機に対応する貸出装置から遊技者に貸出された遊技媒体数である貸出媒体数と、遊技により払出された遊技媒体数である払出媒体数との合算値から、遊技により使用された遊技媒体数である使用媒体数を減算した値であり、理論上の前記獲得媒体数を表す理論獲得媒体数を特定可能な遊技信号を受信する受信手段と、
前記理論獲得媒体数の起算点を特定する起算点特定手段と、
前記受信手段が受信した遊技信号により特定される前記起算点からの前記理論獲得媒体数を特定する理論媒体特定手段と、
前記理論獲得媒体数と、前記獲得媒体数とを照合する照合処理を行い、その照合結果を報知する照合手段と、を備え、
前記設定手段は、前記管理IDの対応付けに関わる設定値であり、前記記憶手段により記憶される獲得媒体数に対して設定される解消設定値を設定し、
前記状態判定手段は、前記記憶手段により記憶される獲得媒体数と前記解消設定値との比較結果に応じて、及び前記全発行処理が実行された場合にID解消条件が成立したと判定し、
前記ID管理手段は、前記管理IDが発行されている状態で、前記状態判定手段によりID解消条件が成立したと判定された場合に、前記管理IDと前記媒体発行処理の対象となる記録媒体との対応付けを解消し、
前記起算点特定手段は、前記状態判定手段により前記ID解消条件が成立したと判定されたことを条件として前記起算点を特定し、
前記遊技情報管理手段は、前記理論媒体特定手段により特定される前記理論獲得媒体数を前記遊技関連情報として取得して、前記管理IDに対応付けて管理し、
前記照合手段は、前記遊技情報管理手段が前記管理IDに対応付けて管理する理論獲得媒体数と、その管理IDに対応付けて前記記憶手段が記憶する獲得媒体数とを照合対象とし、
前記媒体発行手段は、前記媒体発行処理を実行する場合に、その発行対象となる記録媒体に対し、当該記録媒体に対応する前記管理IDに対応付けて管理される前記理論獲得媒体数を対応付け、その媒体発行処理が前記分割発行処理である場合には、当該発行対象となる獲得媒体数を前記理論獲得媒体数として対応付け、
前記理論媒体特定手段は、前記受付処理に応じて、当該受付けられた記録媒体に対応付けられる理論獲得媒体数を特定して前記遊技情報管理手段により管理される理論獲得媒体数として特定する、或いは前記管理される理論獲得媒体数に加算する一方、前記分割発行処理に応じて、当該発行対象となる記録媒体に理論獲得媒体数として対応付けられる獲得媒体数を発行対象となる理論獲得媒体数として特定し、前記遊技情報管理手段により管理される理論獲得媒体数から減算することを特徴とする[2]記載の遊技場用システム。
【0065】
[4]前記遊技機は、遊技により払出した遊技媒体を収容可能な受皿を備えており、
前記照合手段は、前記照合処理として前記媒体発行処理時に行う第1照合処理と、所定時間毎に行う第2照合処理とを実行し、
前記設定手段は、前記第1照合処理に対応した前記理論獲得媒体数と、前記獲得媒体数との誤差の許容範囲である第1許容範囲と、前記第2照合処理に対応した前記誤差の許容範囲である第2許容範囲とを設定可能であり、
前記第2許容範囲は、少なくとも前記第1許容範囲よりも前記受皿に収容可能な遊技媒体数分だけ広く設定可能としたことを特徴とする請求項3記載の遊技場用システム。
【0066】
[5]前記遊技情報管理手段は、前記受付処理に応じて前記ID更新処理が実行された場合に、前記媒体発行処理の対象となる記録媒体に対応付けられている前記管理IDに対応付けて管理している前記遊技関連情報と、その受付けられた記録媒体に対応付けられている前記管理IDに対応付けて管理している前記遊技関連情報とを関連付けることを特徴とする[1]ないし[4]の何れかに記載の遊技場用システム。
【0067】
[6]前記遊技情報管理手段は、前記分割発行処理が行われた回数を前記遊技情報管理情報として管理し、その回数が所定の許容回数を逸した場合に、その旨を報知することを特徴とする[1]ないし[5]の何れかに記載の遊技場用システム。