【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 集会名 技術説明会 開催日 平成24年 5月 8日 集会名 技術説明会 開催日 平成24年 5月21日 集会名 技術説明会 開催日 平成24年 5月30日 集会名 技術説明会 開催日 平成24年 7月 5日 集会名 技術説明会 開催日 平成24年 7月19日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1フレームにおける前記第1関節部材の支持位置及び前記第2フレームにおける前記第1関節部材の支持位置を通る直線と、前記第1フレームにおける前記第2関節部材の支持位置及び前記第2フレームにおける前記第2関節部材の支持位置を通る直線との交点が、人体部位の回転軸上に位置するように構成されている、請求項1に記載の装着型動作補助装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、ガイドレールを備えた補助装置は、構造が複雑になるとともに大型化しやすいという欠点がある。また、中間部材を介在させる構成は、その中間部材が人体に干渉しないように大きくせざるを得ないことから、中間部材に大きな曲げモーメントが加わり、強度上の問題が生じる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、単純かつコンパクトな構造でありながら、装着者の違和感を低減することができる関節部を備えた装着型動作補助装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある形態に係る装着型動作補助装置は、人体に装着して装着者の動作を補助する装着型動作補助装置であって、第1フレームと、第2フレームと、前記第1フレームと前記第2フレームを接合する関節部と、を備え、前記関節部は、第1関節部材と、第2関節部材と、を有し、前記第1フレーム側の接合部分は、前記第2フレーム側の接合部分よりも人体側に位置しており、前記第1関節部材及び前記第2関節部材は、いずれも前記第1フレーム側の接合部分と前記第2フレーム側の接合部分を渡すようにして配置されるとともに、両接合部分に回転可能に支持されており、前記第1フレームにおける前記第1関節部材の支持位置と前記第2関節部材の支持位置の間隔は、前記第2フレームにおける前記第1関節部材の支持位置と前記第2関節部材の支持位置の間隔よりも狭くなるように構成されている。
【0008】
かかる構成によれば、第1フレームの接合部分、第2フレームの接合部分、第1関節部材、及び第2関節部材により、閉型四節機構が形成される。そのため、第1フレームに対する第2フレームの回転軸及び第2フレームに対する第1フレームの回転軸、すなわち関節部の回転軸を人体部位の回転軸に近接させることができる。その結果、装着者の違和感を低減することができる。さらに、上記の関節部は、第1関節部材及び第2関節部材が小さくとも一定の効果を奏することができるため、単純かつコンパクトな構造とすることができる。
【0009】
また、上記の装着型動作補助装置において、前記第1フレームにおける前記第1関節部材の支持位置及び前記第2フレームにおける前記第1関節部材の支持位置を通る直線と、前記第1フレームにおける前記第2関節部材の支持位置及び前記第2フレームにおける前記第2関節部材の支持位置を通る直線との交点が、人体部位の回転軸上に位置するように構成されていてもよい。かかる構成によれば、関節部の回転軸と人体部位の回転軸に一致させることができる。
【0010】
また、上記の装着型動作補助装置において、前記関節部は人体の股関節に対応する位置に配置されていてもよい。
【0011】
また、上記の装着型動作補助装置において、前記関節部は人体の足関節に対応する位置に配置されていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
上述した装着型動作補助装置によれば、単純かつコンパクトな構造でありながら、装着者の違和感を低減することができる関節部を備えた装着型動作補助装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一または相当する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0015】
<補助装置の概要>
まず、
図1及び
図2を参照し、本実施形態に係る補助装置100の概要について説明する。ここで、
図1は本実施形態に係る補助装置100の正面図であり、
図2は本実施形態に係る補助装置100の側面図である。本実施形態に係る補助装置100は、人体101の下肢部に装着して、装着者の動作を補助する装置である。以下では、補助装置100の各構成要素について、下方に位置するものから順に説明する。また、以下において「前後」、「左右」、「上下」というときは、立った状態の装着者から見て前後、左右、上下をそれぞれ意味するものとする。なお、補助装置100は、左右対称に構成されている。
【0016】
足フレーム10は、靴状に形成された部材であって、装着者の足(ここでは、足首より下の部分をいう)が挿入される。足フレーム10は、左右方向外側に立上がり部11を有しており、この立上がり部11は、足屈伸関節部13を介して足首フレーム12に接合されている。なお、足屈伸関節部13は、回転軸が足関節102の屈伸軸(左右方向に延びる回転軸)103に一致するように配置されている。また、足首フレーム12は、足転回関節部14を介して、下腿フレーム20に接合されている。足転回関節部14の詳細については後述する。
【0017】
下腿フレーム20は、人体101の下腿部の左右方向外側に位置する部材である。下腿フレーム20は上下方向に延びる板状の形状を有しており、膝駆動装置21を介して大腿フレーム30に接合されている。膝駆動装置21は、いわゆる電動モータであり、下腿フレーム20に対して大腿フレーム30を回動させることができる。膝駆動装置21が作動することで、装着者がしゃがんだ状態から立つ動作等を補助することができる。なお、膝駆動装置21の回転軸は、膝関節104の屈曲軸105に一致している。
【0018】
大腿フレーム30は、装着者の大腿部の左右方向外側に位置する部材である。大腿フレーム30は、上下方向に延びる板状の形状を有しており、股旋回関節部31を介して第1股フレーム32に連結されている。また、第1股フレーム32は、
図2に示すように、側面視においてU字状の形状を有しており、第1股フレーム32の内側には、第2股フレーム34の下方部分が位置している。そして、第1股フレーム32と第2股フレーム34は、股転回関節部33を介して接合されている。また、第2股フレーム34は、股駆動装置35を介して、骨盤フレーム50に接合されている。
【0019】
股駆動装置35は、いわゆる電動モータであり、骨盤フレーム50に対して大腿フレーム30を回動させることができる。股駆動装置35が作動することで、装着者の歩行等を補助することができる。また、股駆動装置35の回転軸は、使用者の股関節106の屈曲軸107に一致している。なお、上述した股旋回関節部31及び股転回関節部33の詳細については後述する。
【0020】
骨盤フレーム50は、装着者の骨盤を左右両側及び後方から囲む部材である。骨盤フレーム50は、左右に位置する側面部材51と、両側面部材51をつなぐ背面部材52とを有している。骨盤フレーム50のうち、背面部材52の左右方向中央部分には、腰旋回関節部53が設けられている。この腰旋回関節部53は、骨盤フレーム50と背部フレーム60を接合している。腰旋回関節部53の詳細については後述する。
【0021】
背部フレーム60は、人体101の背面側に位置する部材である。背部フレーム60は、いわゆる背負子であって、バッテリや制御器を収容したバックパック(不図示)が取り付けられる。バックパックに収容された制御器は、膝駆動装置21及び股駆動装置35を所定のプログラムに基づいて駆動させる。
【0022】
<足転回関節部>
次に、
図3を参照して、足転回関節部14の詳細について説明する。
図3は、
図1に示す足転回関節部14の拡大図である。足転回関節部14は、人体101の足関節102に対応する位置に配置されており、足首フレーム12と下腿フレーム20を接合する関節部である。ここで、足転回関節部14の構成を説明する前に、足首フレーム12と下腿フレーム20の位置関係について説明する。
図3に示すように、足首フレーム12の上方部分にあたる足首フレーム12側の接合部分は、下腿フレーム20の下方部分にあたる下腿フレーム20側の接合部よりも人体101側に位置している。
【0023】
足転回関節部14は、下方側に位置する第1関節部材15と、上方側に位置する第2関節部材16と、を有している。第1関節部材15及び第2関節部材16は、足首フレーム12と下腿フレーム20を渡すように配置されている。なお、
図2に示すように、第1関節部材15及び第2関節部材16は、それぞれ足首フレーム12及び下腿フレーム20の前方側及び後方側の2箇所に配置されている。さらに、第1関節部材15及び第2関節部材16は、接合ピン17を介して、足首フレーム12及び下腿フレーム20に回転可能に支持されている。
【0024】
足首フレーム12における第1関節部材15の支持位置と第2関節部材16の支持位置の間隔は、下腿フレーム20における第1関節部材15の支持位置と第2関節部材16の支持位置の間隔よりも狭くなるように構成されている。さらに言えば、足首フレーム12における第1関節部材15の支持位置及び下腿フレーム20における第1関節部材15の支持位置を通る直線18と、足首フレーム12における第2関節部材16の支持位置及び下腿フレーム20における第2関節部材16の支持位置を通る直線19との交点が、正面視において人体101の足関節102に一致するように配置されている。
【0025】
このように、足首フレーム12側の接合部分、下腿フレーム20側の接合部分、第1関節部材15、及び第2関節部材16により、閉型四節機構が形成されている。そのため、足首フレーム12と下腿フレーム20は相対的に移動することができる。さらに、第1関節部材15上を通る直線18と、第2関節部材16上を通る直線19との交点が正面視において足関節102に一致するように配置されている。そのため、足首フレーム12(ひいては足フレーム10)と下腿フレーム20は、人体101の足関節102を中心として円弧状に移動することができる。つまり、足転回関節部14の回転軸を、足関節102の転回軸(前後方向に延びる回転軸;
図2参照)108に一致させることができる。
【0026】
続いて、足転回関節部14の回転軸が、足関節102の転回軸108に一致している場合の効果について説明する。ここでは、装着者が自ら足を引き上げたときの足フレーム10の動作に注目する。
図4は、足フレーム10の接合部分、足転回関節部14A、及び下腿フレーム20の接合部分が上下方向に一直線上に配置されている場合、すなわち足転回関節部14Aの回転軸が足関節102の転回軸108とずれている場合の足フレーム10の動きを示した模式図である。また、
図5は、本実施形態における足フレーム10の動きを示した模式図である。なお、
図4及び
図5は、説明を簡単にするために、構成が簡略化されている。
【0027】
装着者が足を引き上げるとき、足フレーム10には装着者の足裏の中央にあたる部分に上方の力がかかる(
図4及び
図5における黒矢印を参照)。そして、
図4に示す場合、足フレーム10にかかる力の延長線上から足転回関節部14Aの回転軸が大きくずれている。そのため、
図4の右側の図に示すように、足フレーム10は足転回関節部14Aの回転軸を中心に回転してしまう。その結果、装着者の足が足関節102の転回軸108を中心に内転して足首が捻られた状態となり、装着者は違和感を覚える。
【0028】
これに対し、本実施形態の場合、
図5に示すように、足フレーム10にかかる力の延長線上に足転回関節部14の転回軸108が位置している。そのため、足フレーム10には回転力が生じず、装着者は足首を捻ることなく足をまっすぐ上に引き上げることができる(
図5の右図を参照)。このように、本実施形態の足転回関節部14によれば、装着者の違和感を低減させることができる。また、本実施形態の足転回関節部14は、第1関節部材15や第2関節部材16が小さくとも十分に機能を発揮することができるため、単純でコンパクトな構成とすることができる。
【0029】
<股旋回関節部>
次に、
図6を参照して、股旋回関節部31の詳細について説明する。
図6は、
図1に示すVI−VI矢視断面図である。なお、
図6の紙面下側が前方である。股旋回関節部31は、人体101の股関節106に対応する位置に配置されており、大腿フレーム30と第1股フレーム32を接合する関節部である。ここで、大腿フレーム30の上方部分にあたる大腿フレーム30側の接合部分は、第1股フレーム32の下方部分にあたる第1股フレーム32側の接合部分よりも人体101側に位置している。
【0030】
また、股旋回関節部31は、前方側に位置する第1関節部材36と、後方上方側に位置する第2関節部材37と、を有している。第1関節部材36及び第2関節部材37は、いずれも大腿フレーム30の上面と第1股フレーム32の下面を渡すように配置されている。また、第1関節部材36及び第2関節部材37は、いずれも接合ピン38を介して、大腿フレーム30及び第1股フレーム32に回転可能に支持されている。
【0031】
さらに、大腿フレーム30における第1関節部材36の支持位置と第2関節部材37の支持位置の間隔は、第1股フレーム32における第1関節部材36の支持位置と第2関節部材37の支持位置の間隔よりも狭くなるように構成されている。さらに言えば、大腿フレーム30における第1関節部材36の支持位置及び第1股フレーム32における第1関節部材36の支持位置を通る直線39と、大腿フレーム30における第2関節部材37の支持位置及び第1股フレーム32における第2関節部材37の支持位置を通る直線40との交点が、平面視において人体101の股関節106に一致するように配置されている。
【0032】
このように、股旋回関節部31の周辺において、大腿フレーム30側の接合部分、第1股フレーム32側の接合部分、第1関節部材36、及び第2関節部材37により、閉型四節機構が形成されている。そして、大腿フレーム30と第1股フレーム32は、人体101の股関節106を中心として円弧状に移動することができる。つまり、股旋回関節部31の回転軸は、股関節106の旋回軸(上下方向に延びる回転軸)109に一致している。
【0033】
続いて、股旋回関節部31の回転軸が、股関節106の旋回軸109に一致している場合の効果について説明する。ここでは、装着者が歩行するときの大腿フレーム30と第1股フレーム32の相対位置の変化に注目する。
図7は、大腿フレーム30側の接合部分、股旋回関節部31A、及び第1股フレーム32側の接合部分が上下方向に一直線上に配置されている場合、すなわち股旋回関節部31Aの回転軸と股関節106の旋回軸109がずれている場合における大腿フレーム30と第1股フレーム32の相対位置の変化を示した模式図である。また、
図8は、本実施形態における大腿フレーム30と第1股フレーム32の相対位置の変化を示した模式図である。なお、
図7及び
図8は、説明を簡単にするために、構成が簡略化されている。
【0034】
人は歩行する際、大腿部(脚)を腰に対して捻りながら左右の脚を交互に前に出して進む。例えば、右脚を前に踏み出すと、右脚の大腿部は腰に対して時計回りに捻られる。このとき、右脚の大腿部の外側面は、腰の右側の外側面に対して後方に移動することになる。一方、大腿フレーム30は常に装着者の大腿部の外側面と平行になるように回転し、第1股フレーム32は常に装着者の腰の外側面と平行になるよう(左右の両股関節106をつなぐ線に対して垂直になるよう)に回転する。
【0035】
そうすると、
図7に示す場合、装着者が脚を踏み出すと、大腿フレーム30は第1股フレーム32に対して回転するものの、股関節106を中心とする周方向においては大腿フレーム30と第1股フレーム32の相対位置は変化しない(
図7の上図)。つまり、装着者が歩行する際、本来であれば大腿フレーム30が第1股フレーム32対して上記周方向に移動するのが自然であるが、
図7に示すような場合には、そのような移動は行われない。このように、
図7に示すような場合には、大腿フレーム30及び第1股フレーム32が装着者の歩行時における動作に追従することができず、装着者は違和感をおぼえる。
【0036】
これに対し本実施形態の場合、大腿フレーム30と第1股フレーム32は股関節106を中心とする周方向に移動することができる。例えば装着者が右脚を踏み出すと、右側の大腿フレーム30は右側の第1股フレーム32に対して後方(時計方向)に移動することになる(
図8の上図)。このように、本実施形態では、大腿フレーム30と第1股フレーム32は装着者の歩行動作に追従することができる。そのため、本実施形態の股旋回関節部31によれば、装着者の違和感を低減させることができる。
【0037】
<股転回関節部>
次に、
図9を参照して、股転回関節部33の詳細について説明する。
図9は、
図1に示す股転回関節部33の拡大図である。股転回関節部33は、人体101の股関節106に対応する位置に配置されており、第1股フレーム32と第2股フレーム34を接合する関節部である。股転回関節部33は、
図9に示すように、下方側に位置する第1関節部材41と、上方側に位置する第2関節部材42と、を有している。第1関節部材41及び第2関節部材42は、いずれも第1股フレーム32と第2股フレーム34を渡すように配置されており、これらのフレームに回転可能に支持されている。また、
図2に示すように、第1関節部材41及び第2関節部材42は、それぞれ第2股フレーム34の前方側及び後方側の2箇所に配置されている。なお、第2股フレーム34の接合部は、第1股フレーム32の接合部よりも人体101側に位置している。
【0038】
さらに、第2股フレーム34における第1関節部材41の支持位置と第2関節部材42の支持位置の間隔は、第1股フレーム32における第1関節部材41の支持位置と第2関節部材42の支持位置の間隔よりも狭くなるように構成されている。そして、第1股フレーム32における第1関節部材41の支持位置及び第2股フレーム34における第1関節部材41の支持位置を通る直線43と、第1股フレーム32における第2関節部材42の支持位置及び第2股フレーム34における第2関節部材42の支持位置を通る直線44との交点が、正面視において使用者の股関節106に一致するように配置されている。つまり、股転回関節部33の回転軸は、人体101の股関節106の転回軸110に一致している。そのため、本実施形態の股転回関節部33によれば、装着者の違和感を軽減することができる。
【0039】
<腰旋回関節部>
次に、腰旋回関節部53の詳細について説明する。腰旋回関節部53は、人体101の腰111に対応する位置に配置されており、骨盤フレーム50と背部フレーム60を接合する関節部である。
図1に示すように、腰旋回関節部53は、右側に位置する第1関節部材54と、左側に位置する第2関節部材55と、を有している。第1関節部材54及び第2関節部材55は、いずれも骨盤フレーム50の上面と背部フレーム60の下面を渡すように配置されており、これらのフレームに回転可能に支持されている。また、背部フレーム60側の接合部は、骨盤フレーム50側の接合部よりも人体101側に位置している。
【0040】
さらに、背部フレーム60における第1関節部材54の支持位置と第2関節部材55の支持位置の間隔は、骨盤フレーム50における第1関節部材54の支持位置と第2関節部材55の支持位置の間隔よりも狭くなるように構成されている。そして、骨盤フレーム50における第1関節部材54の支持位置及び背部フレーム60における第1関節部材54の支持位置を通る直線と、骨盤フレーム50における第2関節部材55の支持位置及び背部フレーム60における第2関節部材55の支持位置を通る直線との交点が、平面視において人体の腰111の旋回軸112(
図1参照)に一致するように配置されている。つまり、腰旋回関節部53の回転軸は、人体101の腰111の旋回軸112に一致している。そのため、本実施形態の腰旋回関節部53によれば、装着者の違和感を軽減することができる。
【0041】
以上、足転回関節部14、股旋回関節部31、股転回関節部33、及び腰旋回関節部53の詳細について説明したが、いずれの関節部も基本的な構成は同じである。つまり、各関節部によって接合するフレームをそれぞれ「第1フレーム」及び「第2フレーム」とすると、各関節部と第1フレーム及び第2フレームとの関係は以下の通りとなる。すなわち、第1フレーム側の接合部分は、第2フレーム側の接合部分よりも人体側に位置している。そして、関節部を構成する第1関節部材及び第2関節部材は、いずれも第1フレーム側の接合部分と第2フレーム側の接合部分を渡すようにして配置されるとともに、両接合部分に回転可能に支持されている。そして、第1フレームにおける第1関節部材の支持位置と第2関節部材の支持位置の間隔は、第2フレームにおける第1関節部材の支持位置と第2関節部材の支持位置の間隔よりも狭くなるように構成されている。
【0042】
以上のように構成することで、人体の回転軸と補助装置の回転軸を一致させることが可能である。そして、個々の関節について具体的に説明するまでもなく、人体の回転軸と補助装置の回転軸が一致している方が、当然ながら装着者の違和感は少ない。
【0043】
以上、本発明の実施形態について図を参照して説明したが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。