【課題を解決するための手段】
【0008】
(概要)
本開示は、外科手術クリップアプライヤーに関する。
【0009】
本開示の局面に従って、外科手術クリップを体組織に適用する外科手術装置が提供され、この外科手術装置は、ハウジングと、駆動アセンブリと、シャフトアセンブリと、トリガーとを含む。シャフトアセンブリは、ハウジングから遠位に延びる。駆動アセンブリは、ハウジング内に少なくとも部分的に位置を決められる。
【0010】
シャフトアセンブリは、第1の管状部材と、第1の管状部材から遠位に位置を定められる第2の管状部材とを有する。第1の管状部材は長手方向軸を規定する。第1の管状部材および第2の管状部材は、共通の旋回軸を介して旋回可能に接続される。旋回軸は長手方向軸と直角を成す。駆動アセンブリは可撓性ケーブルを含み得、可撓性ケーブルはハウジングの内部から第2の管状部材に並進力および回転力の両方を伝達する。
【0011】
関節接合機構は、第1の管状部材と第2の管状部材とを動作可能に接続する。関節接合機構は、ギアラックと、少なくとも1つのギアと、ギアセグメントとを含む。ギアラックは、ギアラック上に長手方向に配置される複数の歯を有し、第1の管状部材内に位置を定められる。少なくとも1つのギアは、第1の管状部材内のギアラックに動作可能に接続される。ギアセグメントは、第2の管状部材から近位に延び、少なくとも1つのギアに動作可能に接続される。ギアセグメントは、第2の管状部材に対して固定される。関節接合機構は、長手方向軸から最大90°の角度で旋回軸の周りで第2の管状部材を旋回させる。関節接合機構は、第2の管状部材を旋回させるように回転可能であるコントロールノブを含み得る。
【0012】
第2の管状部材は、ジョーアセンブリと、クリップカートリッジ内に配置される複数のファスナを含むクリップカートリッジとを含み得る。
【0013】
外科手術クリップ適用装置は、回転機構を含み得る。回転機構は、ジョーアセンブリに動作可能に接続され、ジョーアセンブリに回転力を提供する。回転機構は、ダイヤルとバンドとを含み得る。バンドは、駆動アセンブリの近位部分の周囲に位置を定められる。ダイヤルは、内部通路と内部表面とを規定する。バンドは、ダイヤルの内部表面から回転力を受け、駆動アセンブリに回転力を伝える、ある外形の付けられた外部表面を規定する。ダイヤルは、バンドにスライド可能に連結される。
【0014】
第2の管状部材は、2つの実質的に平行のギアセグメントを含み得る。
【0015】
別の実施形態において、外科手術クリップを体組織に適用する外科手術装置が提供され、外科手術装置は、ハウジングと、駆動アセンブリと、シャフトアセンブリと、トリガーとを含む。シャフトセンブリは、ハウジングから遠位に延びる。
【0016】
シャフトアセンブリは、第1の管状部材と、第1の管状部材から遠位に位置を定められる第2の管状部材とを有する。第1の管状部材は第1の長手方向軸を規定し、第1の長手方向軸の周りに第1の管状部材が回転され得る。第1の管状部材および第2の管状部材は、共通の旋回軸を介して旋回可能に接続される。
【0017】
第2の管状部材は、第2の長手方向軸を規定する。第2の管状部材の遠位部分は、第2の長手方向軸の周りで回転可能である。第2の管状部材は、第2の管状部材の近位部分から近位に延びる、ギアの取り付けられたセグメントを含む。
【0018】
駆動アセンブリは、ハウジング内に少なくとも部分的に位置を決められ、第1の管状部材を通って第2の管状部材の中に部分的に延びる。駆動アセンブリは可撓性ケーブルを含み得、可撓性ケーブルはハウジングの内部から第2の管状部材に並進力および回転力の両方を伝達する。
【0019】
ラックは、長手方向軸の一部分に沿って延びる。ラックは、第1の管状部材内に位置を定められ、第1の長手方向軸に沿って往復運動する。ラックは、ギアの取り付けられたセグメントに動作可能に接続される。
【0020】
外科手術クリップ適用装置は、関節接合機構を含み得、関節接合機構は、第1の長手方向軸から最大90°の角度で旋回軸の周りで第2の管状部材を旋回させる旋回力を提供する。関節接合機構は、ラックを近位に引き込み、ラックを遠位に延ばすように回転可能であるコントロールノブを含む。
【0021】
外科手術クリップ適用装置は、回転機構をさらに含み得る。回転機構は、駆動アセンブリに動作可能に接続され、第2の管状部材の遠位部分に回転力を提供する。回転機構は、ダイヤルと、駆動アセンブリの近位部分の周囲に位置を定められるバンドとを含み得る。ダイヤルは、内部通路と内部表面とを規定する。バンドは、ダイヤルの内部表面から回転力を受け、駆動アセンブリの近位部分に回転力を伝えることが可能である、ある外形の付けられた外部表面を規定する。ダイヤルは、バンドにスライド可能に連結される。
【0022】
該第2の管状部材は、ジョーアセンブリと、該ジョーアセンブリ内に配置される複数のクリップを含むクリップカートリッジとを含み得る。回転機構は、ジョーアセンブリに接続され得、ジョーアセンブリに回転力を提供し得る。
【0023】
本開示の別の局面に従って、外科手術ハンドルアセンブリに動作可能に接続されるエンドエフェクタであって、外科手術ハンドルアセンブリはエンドエフェクタに動作可能に接続される可撓性駆動ケーブルを有する、軸方向に往復運動可能な駆動アセンブリを含む、エンドエフェクタが提供される。エンドエフェクタは、近位端と、遠位端と、長手方向軸とを規定する遠位ハウジング部分と、遠位ハウジング部分の近位端から近位に延びるナックル部分であって、ナックル部分は第1のギアの取り付けられた部分と第2のギアの取り付けられた部分に二またに分かれ、遠位ハウジング部分は、ナックル部分に回転可能に取り付けられ、遠位ハウジング部分がナックル部分に対して長手方向軸の周りに回転することを可能にする、ナックル部分と、ベース部分から遠位に延びるジョーアセンブリであって、ジョーアセンブリは、間隔を空けた位置と接近した位置との間で可動である第1のジョーと第2のジョーとを含む、ジョーアセンブリと、部分的に積み重ねられる態様でハウジング内に装填される複数の外科手術クリップと、ジョー閉鎖機構であって、遠位ハウジング部分内に配置され、ジョーアセンブリおよび複数の外科手術クリップに動作可能に関連付けられる、ジョー閉鎖機構とを含む。可撓性駆動ケーブルの遠位端は、遠位ハウジング部分の長手方向軸が、外科手術ハンドルの長手方向軸に対して軸方向に整列しているか、または外科手術ハンドル部分の長手方向軸に対してある角度で置かれているかのいずれかの場合、動作力をジョー閉鎖機構に伝えるようにジョー閉鎖機構に接続される。ジョー閉鎖機構は、クリップをジョーアセンブリの中に供給し、可撓性駆動ケーブルの1回の完全なストロークで供給クリップを形成する。
【0024】
エンドエフェクタは、ナックル部分に旋回可能に接続される近位ハウジングと、近位ハウジングにおいて支持されるギアトレーンとをさらに含み得る。ギアトレーンの最遠位ギアは、ナックル部分の第1のギアの取り付けられた部分と第2のギアの取り付けられた部分とに動作可能に係合され得る。
【0025】
エンドエフェクタは、近位ハウジングにおいてスライド可能に支持されるラックをさらに含み得、ラックは少なくとも1つの軸方向のギア歯の列を規定し、軸方向のギア歯の列はギアトレーンの最近位ギアと係合される。
【0026】
使用時、カバーに対するラックの軸方向の移動は、結果として、近位ハウジング部分に対する遠位ハウジング部分の関節接合をもたらす。
【0027】
本開示のさらなる局面に従って、外科手術クリップを体組織に適用するエンドエフェクタが提供される。エンドエフェクタは、近位端と、遠位端と、長手方向軸とを規定する部分と、ベース部分の近位端から近位に延びるナックル部分であって、ナックル部分は第1のギアの取り付けられた部分と第2のギアの取り付けられた部分に二またに分かれ、ベース部分は、ナックル部分に回転可能に取り付けられ、ベース部分がナックル部分に対して長手方向軸の周りに回転することを可能にする、ナックル部分と、ベース部分から遠位に延びるジョーアセンブリであって、ジョーアセンブリは、間隔を空けた位置と接近した位置との間で可動である第1のジョーと第2のジョーとを含む、ジョーアセンブリと、ベース部分内に位置を定められる複数のファスナであって、複数のファスナの各々は、バックスパンから延びる一対の脚を有し、複数のファスナの各々は、一対の脚に実質的に平行である方向に延びるファスナ軸を規定し、複数のファスナの各々は、ベース部分内に配置され、ファスナ軸と長手方向軸との間に角度を形成し、複数のファスナの各々は、別の複数のファスナに隣接して位置を定められ、積み重ねを形成する、複数のファスナとを含む。
【0028】
ナックルは、旋回軸を規定する旋回構造を含み得る。
【0029】
エンドエフェクタは、ジョーアセンブリに動作可能に接続されるジョー閉鎖機構をさらに含み得、ジョー閉鎖機構は、第1のジョーおよび第2のジョーに接近力(approximating force)を提供する。
【0030】
ナックル部分は、複数の歯を含み得る。
【0031】
複数のファスナは、第2の長手方向軸に対して非共線的位置に積み重ねられ得る。
【0032】
第1のジョーおよび第2のジョーは、長手方向軸に対してある角度に置かれ得る。
【0033】
複数のファスナのレッグは、第1のジョーおよび第2のジョーに実質的に平行の配向で配置され得る。
【0034】
ファスナは、U形またはV形を有し得る。ファスナの積み重ねは、長手方向軸に平行に延び得る。
【0035】
エンドエフェクタは、ベース部分がカバーに対して軸からずれて旋回可能であるようにナックル部分に接続される近位ハウジング部分をさらに含み得る。近位ハウジング部分は、近位ハウジングの遠位領域においてギアトレーンを支持し得、ギアトレーンの最遠位ギアは、ナックル部分の第1のギアの取り付けられた部分と第2のギアの取り付けられた部分とに動作可能に係合され得る。エンドエフェクタは、近位ハウジング部分の近位領域においてスライド可能に支持されるラックをさらに含み得、ラックは少なくとも1つの軸方向のギア歯の列を規定し、軸方向のギア歯の列はギアトレーンの最近位ギアと係合される。
【0036】
使用時、近位ハウジング部分に対するラックの軸方向の移動は、結果として、近位ハウジング部分に対するベース部分の関節接合をもたらし得る。
【0037】
本開示のさらに別の局面に従って、外科手術ハンドルアセンブリに動作可能に接続されるエンドエフェクタであって、外科手術ハンドルアセンブリはエンドエフェクタに動作可能に接続される可撓性駆動ケーブルを有する、軸方向に往復運動可能な駆動アセンブリを含む、エンドエフェクタが提供される。エンドエフェクタは、近位端と、遠位端と、長手方向軸とを規定する遠位ハウジング部分と、近位端と、遠位端と、長手方向軸とを規定する近位ハウジング部分と、遠位ハウジング部分の近位端と近位ハウジング部分の遠位端とを相互に接続するナックル部分であって、ナックル部分は、ナックル部分に対して遠位ハウジング部分の回転および近位ハウジング部分に対する遠位ハウジング部分の関節接合を可能にする、ナックル部分と、間隔を空けた位置と接近した位置との間で可動である第1のジョーと第2のジョーとを含むジョーアセンブリと、遠位ハウジング部分内に装填される複数のファスナであって、複数のファスナの各々は、バックスパンから延びる一対の脚を有し、複数のファスナの各々は、一対の脚に実質的に平行である方向に延びるファスナ軸を規定し、複数のファスナの各々は、ファスナ軸が遠位ハウジング部分の長手方向軸に対してある角度で配置されるようにベース部分内に配置され、複数のファスナは積み重ねで配置される、複数のファスナとを含む。
【0038】
エンドエフェクタは、ジョーアセンブリに動作可能に接続されるジョー閉鎖機構をさらに含み得、ジョー閉鎖機構は、第1のジョーおよび第2のジョーに対して第1のジョーおよび第2のジョーが近位に動くとき第1のジョーおよび第2のジョーに対して接近力を提供する。
【0039】
ジョー閉鎖機構は、遠位ハウジング部分において軸方向にスライド可能に支持されるカムプレートを含み得、カムプレートは、カムプレートに形成されるカミングアパーチャを含み、カミングアパーチャは、実質的に「V」形状の輪郭を有し、第1のジョーおよび第2のジョーは、第1のジョーおよび第2のジョーからカムプレートのカミングアパーチャの中に延びるポストを含む。使用時、第1のジョーおよび第2のジョーに対するカムプレートの近位の動きは、第1のジョーおよび第2のジョーのナブに対抗してカミングアパーチャの縁を係合し、第1のジョーと第2のジョーとを接近させる。
【0040】
カムプレートは、カミングアパーチャの中に遠位に延びる突起を含み得、第1のジョーおよび第2のジョーに対するカムプレートの遠位の動きは、第1のジョーのナブと第2のジョーのナブとの間のカミングアパーチャの突起を係合し、第1のジョーと第2のジョーとを引き離す。
【0041】
可撓性駆動ケーブルは、遠位ハウジング部分と近位ハウジング部分との間にナックル部分を横切って延び得る。
【0042】
駆動ケーブルの近位端は駆動アセンブリに接続され得、駆動ケーブルの遠位端はベース部分においてスライド可能に支持されるブロック部材に接続され得、駆動ケーブルの遠位の移動は、結果として、ブロック部材の遠位の動きをもたらし、フィードバーを遠位に前進させ、ジョーアセンブリの中にファスナを装填する。
【0043】
エンドエフェクタは、ベース部分において軸方向にスライド可能に支持されるカムプレートをさらに含み得、ブロック部材は、カムプレートに提供される近位の軸方向に延びるスロットの中に延びるフィンガーを含み、カムプレートは、カムプレートに形成されるカミングアパーチャを含み、カミングアパーチャは、実質的に「V」形状の輪郭を有し、第1のジョーおよび第2のジョーの各々は、第1のジョーおよび第2のジョーからカムプレートのカミングアパーチャの中に延びるポストを含む。使用時、ブロック部材の遠位の動きは、結果として、カムプレートの遠位の動きをもたらし得、ブロック部材の近位の動きは、結果として、カムプレートの近位の動きをもたらす。さらに使用時、第1のジョーおよび第2のジョーに対するカムプレートの近位の動きは、第1のジョーのナブおよび第2のジョーのナブに対抗してカミングアパーチャの縁を係合し、第1のジョーと第2のジョーとを接近させる。
【0044】
カムプレートは、カミングアパーチャの中に遠位に延びる突起を含み得、第1のジョーおよび第2のジョーに対するカムプレートの遠位の動きは、第1のジョーのナブと第2のジョーのナブとの間のカミングアパーチャの突起を係合し、第1のジョーと第2のジョーとを引き離す。
【0045】
カムプレートは、遠位位置に付勢され得る。
【0046】
エンドエフェクタは、複数のファスナの近位に配置されるクリップフォロワをさらに含み得、クリップフォロワは、遠位方向に付勢され、複数のファスナを遠位に推進する。
【0047】
ナックル部分は、第1のギアの取り付けられた部分と第2のギアの取り付けられた部分に二またに分けられ得る。
【0048】
近位ハウジング部分は、近位ハウジング部分の遠位領域にギアトレーンを支持し得、ギアトレーンの最遠位ギアは、ナックル部分の第1のギアの取り付けられた部分と第2のギアの取り付けられた部分に動作可能に係合される。
【0049】
エンドエフェクタは、近位ハウジング部分の近位領域にスライド可能に支持されるラックをさらに含み得、ラックは、少なくとも1つのギア歯の軸方向の列を規定し、ギア歯の軸方向の列は、ギアトレーンの最近位ギアに係合される。
【0050】
使用時、近位ハウジング部分に対するラックの軸方向の移動は、結果として、近位ハウジング部分に対する遠位ハウジング部分の関節接合をもたらし、その結果、遠位ハウジング部分の長手方向軸は、近位ハウジング部分の長手方向軸に対してある角度に向けられる。
【0051】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
外科手術ハンドルアセンブリに動作可能に接続されるエンドエフェクタであって、該外科手術ハンドルアセンブリは該エンドエフェクタに動作可能に接続される可撓性駆動ケーブルを有する、軸方向に往復運動可能な駆動アセンブリを含む、該エンドエフェクタは、
近位端と、遠位端と、長手方向軸とを規定する遠位ハウジング部分と、
該遠位ハウジング部分の該近位端から近位に延びるナックル部分であって、該ナックル部分は第1のギアの取り付けられた部分と第2のギアの取り付けられた部分に二またに分かれ、該遠位ハウジング部分は、該ナックル部分に回転可能に取り付けられ、該遠位ハウジング部分が該ナックル部分に対して該長手方向軸の周りに回転することを可能にする、ナックル部分と、
ベース部分から遠位に延びるジョーアセンブリであって、該ジョーアセンブリは、間隔を空けた位置と接近した位置との間で可動である第1のジョーと第2のジョーとを含む、ジョーアセンブリと、
部分的に積み重ねられる態様で該ハウジング内に装填される複数の外科手術クリップと、
ジョー閉鎖機構であって、該遠位ハウジング部分内に配置され、該ジョーアセンブリおよび該複数の外科手術クリップに動作可能に関連付けられる、ジョー閉鎖機構と
を備え、
該可撓性駆動ケーブルの遠位端は、該遠位ハウジング部分の該長手方向軸が、該外科手術ハンドルの長手方向軸に対して軸方向に整列しているか、または該外科手術ハンドル部分の長手方向軸に対してある角度で置かれているかのいずれかの場合、動作力を該ジョー閉鎖機構に伝えるように該ジョー閉鎖機構に接続され、
該ジョー閉鎖機構がクリップを該ジョーアセンブリの中に供給し、該可撓性駆動ケーブルの1回の完全なストロークで該供給クリップを形成する、エンドエフェクタ。
(項目2)
上記ナックル部分に旋回可能に接続される近位ハウジングと、該近位ハウジングにおいて支持されるギアトレーンとをさらに備え、該ギアトレーンの最遠位ギアは、該ナックル部分の第1のギア部分と第2のギア部分とに動作可能に係合される、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目3)
上記近位ハウジングにおいてスライド可能に支持されるラックをさらに備え、該ラックは少なくとも1つの軸方向のギア歯の列を規定し、該軸方向のギア歯の列は上記ギアトレーンの最近位ギアと係合される、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目4)
カバーに対する上記ラックの軸方向の移動は、結果として、上記近位ハウジング部分に対する上記遠位ハウジング部分の関節接合をもたらす、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目5)
外科手術クリップを体組織に適用するエンドエフェクタであって、該エンドエフェクタは、
近位端と、遠位端と、長手方向軸とを規定する部分と、
該ベース部分の該近位端から近位に延びるナックル部分であって、該ナックル部分は第1のギアの取り付けられた部分と第2のギアの取り付けられた部分に二またに分かれ、該ベース部分は、該ナックル部分に回転可能に取り付けられ、該ベース部分は、該ナックル部分に回転可能に取り付けられ、該ベース部分が該ナックル部分に対して該長手方向軸の周りに回転することを可能にする、ナックル部分と、
該ベース部分から遠位に延びるジョーアセンブリであって、該ジョーアセンブリは、間隔を空けた位置と接近した位置との間で可動である第1のジョーと第2のジョーとを含む、ジョーアセンブリと、
該ベース部分内に位置を定められる複数のファスナであって、該複数のファスナの各々はバックスパンから延びる一対の脚を有し、該複数のファスナの各々は該一対の脚に実質的に平行である方向に延びるファスナ軸を規定し、該複数のファスナの各々は該ベース部分内に配置され、該ファスナ軸と該長手方向軸との間に角度を形成し、複数のファスナの各々は、複数のファスナの別のファスナに隣接して位置を定められ、積み重ねを形成する、複数のファスナと
を備えている、エンドエフェクタ。
(項目6)
上記ナックルは、旋回軸を規定する旋回構造を含み得る、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目7)
上記ジョーアセンブリに動作可能に接続されるジョー閉鎖機構をさらに備え、該ジョー閉鎖機構は、上記第1のジョーおよび上記第2のジョーに接近力を提供する、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目8)
上記ナックル部分は、複数の歯を含む、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目9)
上記複数のファスナは、上記第2の長手方向軸に対して非共線的位置に積み重ねられる、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目10)
上記第1のジョーおよび上記第2のジョーは、上記長手方向軸に対してある角度に置かれる、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目11)
上記複数のファスナの上記脚は、上記第1のジョーおよび上記第2のジョーに実質的に平行の配向で配置される、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目12)
上記積み重ねは、上記長手方向軸に平行に延びる、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目13)
ベース部分がカバーに対して軸外しで旋回可能であるようにナックル部分に接続される近位ハウジング部分をさらに備えている、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目14)
上記近位ハウジング部分は、該近位ハウジングの遠位領域においてギアトレーンを支持し、該ギアトレーンの最遠位ギアは、上記ナックル部分の上記第1のギアの取り付けられた部分と上記第2のギアの取り付けられた部分とに動作可能に係合される、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目15)
上記近位ハウジング部分の近位領域においてスライド可能に支持されるラックをさらに備え、該ラックは少なくとも1つの軸方向のギア歯の列を規定し、該軸方向のギア歯の列は上記ギアトレーンの最近位ギアと係合される、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目16)
上記近位ハウジング部分に対する上記ラックの軸方向の移動は、結果として、該近位ハウジング部分に対する上記ベース部分の関節接合をもたらす、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目17)
外科手術ハンドルアセンブリに動作可能に接続されるエンドエフェクタであって、該外科手術ハンドルアセンブリは該エンドエフェクタに動作可能に接続される可撓性駆動ケーブルを有する、軸方向に往復運動可能な駆動アセンブリを含む、該エンドエフェクタは、
近位端と、遠位端と、長手方向軸とを規定する遠位ハウジング部分と、
近位端と、遠位端と、長手方向軸とを規定する近位ハウジング部分と、
該遠位ハウジング部分の該近位端と該近位ハウジング部分の該遠位端とを相互に接続するナックル部分であって、ナックル部分は、該ナックル部分に対する該遠位ハウジング部分の回転および該近位ハウジング部分に対する該遠位ハウジング部分の関節接合を可能にする、ナックル部分と、
該遠位ハウジング部分の該遠位端に支持されるジョーアセンブリであって、該ジョーアセンブリは、間隔を空けた位置と接近した位置との間で可動である第1のジョーと第2のジョーとを含むジョーアセンブリと、
該遠位ハウジング部分内に装填される複数のファスナであって、該複数のファスナの各々はバックスパンから延びる一対の脚を有し、該複数のファスナの各々は該一対の脚に実質的に平行である方向に延びるファスナ軸を規定し、該複数のファスナの各々は、該ファスナ軸が該遠位ハウジング部分の該長手方向軸に対してある角度で配置されるようにベース部分内に配置され、該複数のファスナは積み重ねで配置される、複数のファスナと
を備えている、エンドエフェクタ。
(項目18)
上記ジョーアセンブリに動作可能に接続されるジョー閉鎖機構をさらに含み得、該ジョー閉鎖機構は、第1のジョーおよび第2のジョーに対して該第1のジョーおよび該第2のジョーが近位に動くとき該第1のジョーおよび該第2のジョーに対して接近力を提供する、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目19)
上記ジョー閉鎖機構は、上記遠位ハウジング部分において軸方向にスライド可能に支持されるカムプレートを含み、該カムプレートはカムプレートに形成されるカミングアパーチャを含み、該カミングアパーチャは実質的に「V」形状の輪郭を有し、第1のジョーおよび第2のジョーの各々は該第1のジョーおよび該第2のジョーから該カムプレートの該カミングアパーチャの中に延びるポストを含み、
該第1のジョーおよび第2のジョーに対する該カムプレートの近位の動きは、該第1のジョーのナブおよび第2のジョーのナブに対抗して該カミングアパーチャの縁を係合し、該第1のジョーと該第2のジョーとを接近させる、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
(項目20)
上記カムプレートは、上記カミングアパーチャの中に遠位に延びる突起を含み、上記第1のジョーおよび第2のジョーに対する該カムプレートの遠位の動きは、該第1のジョーのナブと該第2のジョーのナブとの間の該カミングアパーチャの該突起を係合し、該第1のジョーと該第2のジョーとを引き離す、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクタ。
【0052】
(摘要)
エンドエフェクタが提供され、このエンドエフェクタは、ナックル部分によって互いに相互接続された遠位ハウジング部分と近位ハウジング部分とであって、ナックル部分は、このナックル部分に対する遠位ハウジング部分の回転と、近位ハウジング部分に対する遠位ハウジング部分の間接接合とを可能にする、遠位ハウジング部分と近位ハウジング部分と、遠位ハウジング部分の遠位端に支持されるジョーアセンブリであって、このジョーアセンブリは、間隔の空いた位置と近接した位置との間で移動可能な第1のジョーおよび第2のジョーを含む、ジョーアセンブリと、遠位ハウジング部分内に装填される複数のファスナであって、複数のファスナの各々は、ファスナの一対の脚に実質的に平行な方向に延びるファスナ軸を規定し、複数のファスナの各々は、ベース部分内に配列されることにより、ファスナ軸が遠位ハウジング部分の長手方向軸に対してある角度で配置される、複数のファスナとを含む。
【0053】
本クリップアプライヤーが以下の図面と関連して考慮されると以下の詳細の説明からより良く理解されるので、本クリップアプライヤーは、より十分に認識される。