特許第5938475号(P5938475)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5938475
(24)【登録日】2016年5月20日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】インクジェット印刷装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/175 20060101AFI20160609BHJP
   B41J 2/19 20060101ALI20160609BHJP
   B41J 2/17 20060101ALI20160609BHJP
【FI】
   B41J2/175 151
   B41J2/175 119
   B41J2/175 305
   B41J2/175 113
   B41J2/175 175
   B41J2/19
   B41J2/17
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-522300(P2014-522300)
(86)(22)【出願日】2012年6月27日
(86)【国際出願番号】JP2012066442
(87)【国際公開番号】WO2014002221
(87)【国際公開日】20140103
【審査請求日】2015年4月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】富士機械製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098420
【弁理士】
【氏名又は名称】加古 宗男
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 雅登
(72)【発明者】
【氏名】藤田 政利
(72)【発明者】
【氏名】杉山 和裕
(72)【発明者】
【氏名】川尻 明宏
(72)【発明者】
【氏名】塚田 謙磁
(72)【発明者】
【氏名】橋本 良崇
【審査官】 小宮山 文男
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−167431(JP,A)
【文献】 特開平11−320837(JP,A)
【文献】 特開平10−133528(JP,A)
【文献】 特開平3−38400(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01−2/215
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷対象物にインクを噴射して印刷するインクジェットヘッドが設けられたヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットに設けられ、前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留するインクタンクを交換可能に装着するタンク装着部と、
交換用のインクタンクを複数個保管するタンク保管ユニットと、
前記タンク装着部に装着したインクタンクを取り外すと共に前記タンク保管ユニットから取り出した交換用のインクタンクを前記タンク装着部に装着するタンク交換機構と、
前記タンク交換機構のインクタンク交換動作を制御する制御手段と
を備えたインクジェット印刷装置であって、
前記制御手段は、前記タンク交換機構のインクタンク交換動作後に少なくとも1個の前記交換用のインクタンクを前記タンク交換機構側へ前記インクタンクの配列ピッチ分だけ移動させて次回のインクタンク交換動作に備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
【請求項2】
前記ヘッドユニットには、前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留する固定タンクが設けられ、
前記タンク装着部に装着したインクタンクからインクが前記固定タンク内に補給されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項3】
前記ヘッドユニットには、前記タンク装着部に装着したインクタンク内のインクの有無又はインク残量を検出するインク残量検出手段が設けられ、
前記制御手段は、前記インク残量検出手段の検出結果に基づいて前記タンク装着部に装着したインクタンクの交換時期を判断して前記タンク交換機構のインクタンク交換動作を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項4】
前記タンク保管ユニットに保管するインクタンク又はそのキャップ部には、インク使用期限、保管温度、インク種の少なくとも1つを含むインク情報が記録又は記憶されたインク情報登録手段が設けられ、
前記タンク保管ユニット又は前記タンク交換機構には、前記インクタンクのインク情報登録手段から前記インク情報を読み取るインク情報読取手段が設けられ、
前記制御手段は、前記インク情報読取手段で読み取った前記インク情報に基づいて交換不適なインクタンクであるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット印刷装置。
【請求項5】
前記タンク交換機構は、駆動軸の周りを回転するアーム部を備え、該アーム部が前記タンク装着部に装着されたインクタンクと前記交換用のインクタンクを、それぞれ前記アーム部の端部に把持するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェット印刷装置。
【請求項6】
前記タンク交換機構は、前記タンク装着部に装着されたインクタンクと前記交換用のインクタンクを、前記駆動軸の周りを回転させることで交換することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記タンク交換機構が前記タンク装着部に装着されたインクタンクと前記交換用のインクタンクを交換する動作を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット印刷装置。
【請求項8】
前記タンク交換機構がタンク交換動作をした後に前記タンク装着部に以前に装着されていたインクタンクを廃棄するタンク廃棄手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジェット印刷装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記タンク装着部に以前に装着されていたインクタンクを、前記タンク保管ユニットに前記タンク交換機構により載置し、その後、前記タンク廃棄手段により前記タンク保管ユニットから廃棄するように制御することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項10】
前記タンク保管ユニットは前記交換用のインクタンクを保管する第1位置と、次に交換するためのインクタンクを保管する第2位置を備え、
前記インク情報読取手段は、前記第2位置で前記インク情報登録手段から前記インク情報を読み取ることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項11】
印刷対象物にインクを噴射して印刷するインクジェットヘッドが設けられたヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットに設けられ、前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留するインクタンクを交換可能に装着するタンク装着部と、
交換用のインクタンクを少なくとも1個保管するタンク保管ユニットと、
前記タンク装着部に装着したインクタンクを取り外すと共に前記タンク保管ユニットから取り出した交換用のインクタンクを前記タンク装着部に装着するタンク交換機構と、
前記タンク交換機構のインクタンク交換動作を制御する制御手段と
を備え、
前記タンク保管ユニットに保管するインクタンク又はそのキャップ部には、インク使用期限、保管温度、インク種の少なくとも1つを含むインク情報が記録又は記憶されたインク情報登録手段が設けられ、
前記タンク保管ユニット又は前記タンク交換機構には、前記インクタンクのインク情報登録手段から前記インク情報を読み取るインク情報読取手段が設けられ、
前記制御手段は、前記インク情報読取手段で読み取った前記インク情報に基づいて交換不適なインクタンクであるか否かを判定するインクジェット印刷装置であって、
前記タンク保管ユニットから前記交換不適なインクタンクを廃棄するタンク廃棄手段を備えていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
【請求項12】
前記タンク交換機構は、前記タンク廃棄手段としても機能し、前記タンク保管ユニットから前記交換不適なインクタンクを取り出して所定の廃棄場所に廃棄することを特徴とする請求項11に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項13】
印刷対象物にインクを噴射して印刷するインクジェットヘッドが設けられたヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットに設けられ、前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留するインクタンクを交換可能に装着するタンク装着部と、
交換用のインクタンクを少なくとも1個保管するタンク保管ユニットと、
前記タンク装着部に装着したインクタンクを取り外すと共に前記タンク保管ユニットから取り出した交換用のインクタンクを前記タンク装着部に装着するタンク交換機構と、
前記タンク交換機構のインクタンク交換動作を制御する制御手段と
を備え、
前記タンク保管ユニットには、保管するインクタンク内のインクに混入した気泡を排出する気泡排出手段が設けられていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
【請求項14】
印刷対象物にインクを噴射して印刷するインクジェットヘッドが設けられたヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットに設けられ、前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留するインクタンクを交換可能に装着するタンク装着部と、
交換用のインクタンクを少なくとも1個保管するタンク保管ユニットと、
前記タンク装着部に装着したインクタンクを取り外すと共に前記タンク保管ユニットから取り出した交換用のインクタンクを前記タンク装着部に装着するタンク交換機構と、
前記タンク交換機構のインクタンク交換動作を制御する制御手段と
を備え、
前記タンク保管ユニットには、保管するインクタンク内のインクの温度を所定温度に調節する温度調節手段が設けられていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクタンクを自動交換する機能を備えたインクジェット印刷装置に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
インクジェット印刷装置は、個人用、業務用を問わず、あらゆる分野で広く使用されており、例えば、エレクトロニクス製造業界においても、電子部品の配線、絶縁体、誘電体等のパターンや、回路基板の配線、抵抗体等のパターンを描画するのに使用されている。いずれのインクジェット印刷装置でも、インクジェットヘッドにインクを供給するインクタンクを交換する作業は、人手により行うようにしているが、インク切れによる印刷不良の問題が発生したり、インクタンク交換作業時間(印刷中断時間)が長くなることで生産性低下の問題が発生するため、特許文献1(特開2005−96152号公報)のインクジェット印刷装置では、上記問題を解決するために、インクタンクとインクジェットヘッドとの間のインク供給配管中に、インクを貯留する2つのサブタンクを設け、インクタンク交換作業中でも、サブタンクからインクジェットヘッドにインクを供給できるように構成することで、印刷動作を中断することなく、インクタンク交換作業を行えるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−96152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1のインクジェット印刷装置では、インクタンク交換作業を人手により行わなければならないため、面倒である。しかも、印刷動作中は、インクジェットヘッドが移動するため、インクタンクの交換を可能にするためには、インクタンクをインクジェットヘッドの移動範囲外に配置して該インクタンクとインクジェットヘッドとの間を変形自在なインク供給配管でつなぐ必要がある。この構成では、インクタンクからインクジェットヘッドまでのインク供給配管や2つのサブタンク内に多量のインクが溜まるため、最終的に印刷に使用せずに残るインク量が多くなり、インクの無駄が多い。しかも、インクタンクからインクジェットヘッドまでに溜まるインク量が多くなると、そのインクを使い切るまでの期間が長くなるため、インク使用期限切れや使用環境(温度や湿度)の変化によりインクが劣化して、インクジェットヘッドの吐出不良や印刷不良が発生しやすくなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、印刷対象物にインクを噴射して印刷するインクジェットヘッドが設けられたヘッドユニットと、前記ヘッドユニットに設けられ、前記インクジェットヘッドに供給するインクを貯留するインクタンクを交換可能に装着するタンク装着部と、交換用のインクタンクを複数個保管するタンク保管ユニットと、前記タンク装着部に装着したインクタンクを取り外すと共に前記タンク保管ユニットから取り出した交換用のインクタンクを前記タンク装着部に装着するタンク交換機構と、前記タンク交換機構のインクタンク交換動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記タンク交換機構のインクタンク交換動作後に少なくとも1個の前記交換用のインクタンクを前記タンク交換機構側へ前記インクタンクの配列ピッチ分だけ移動させて次回のインクタンク交換動作に備えることを特徴とするものである。
【0006】
この構成では、インクタンクの交換時に、タンク交換機構によりヘッドユニットのタン
ク装着部に装着したインクタンクを取り外すと共に、タンク保管ユニットから取り出した交換用のインクタンクをヘッドユニットのタンク装着部に装着するようにしたので、タンク交換機構によりインクタンクを自動交換できると共に、印刷動作を一時的に停止してインクタンクを交換する場合でも、短時間でインクタンクを自動交換でき、生産性向上の要求を満たすことができる。しかも、インクタンクを装着するタンク装着部とインクジェットヘッドとが同じヘッドユニットに設けられているため、タンク装着部に装着したインクタンクとインクジェットヘッドとの間のインク供給経路を短くすることができて、インクタンクからインクジェットヘッドまでのインク供給経路に溜まるインク量を少なくすることができ、最終的に印刷に使用せずに残る無駄なインク量を少なくすることができる。しかも、インクタンクからインクジェットヘッドまでに溜まるインク量が少なくなるため、そのインクを使い切るまでの期間を短くすることができて、インク使用期限内にインクを使い切ることができると共に、インク使用期限内であれば、インクの使用環境(温度や湿度)の変化によるインクの劣化が少ないため、インクの劣化によるインクジェットヘッドの吐出不良や印刷不良の問題も改善できる。
【0007】
本発明は、ヘッドユニットに、インクジェットヘッドに供給するインクを貯留する固定タンクを設け、タンク装着部に装着したインクタンクからインクが前記固定タンク内に補給されるように構成すると良い。このようにすれば、インクタンクの交換時でも、交換前と同様に、固定タンクから供給されたインクがインクジェットヘッドに充填された状態に維持されるため、インクタンクの交換後にインクジェットヘッドへのインク充填動作を行わずに直ちに印刷動作を開始することができ、インクタンクの交換による印刷動作の停止時間を最小にすることができる。
【0008】
ところで、インクタンクの交換時期の判定は、例えば、印刷動作時間を積算して、積算印刷動作時間が所定時間に達したときに、インクタンク内のインクがほぼ無くなったと推定して、インクタンクを交換するようにしても良いが、この場合は、積算印刷動作時間とインク残量(インク消費量)との間の推定誤差を見込んで、インクタンクの交換を早めの時期に行う必要があり、インクタンク内のインクを最後まで使い切ることができない。
【0009】
そこで、ヘッドユニットに、タンク装着部に装着したインクタンク内のインクの有無又はインク残量を検出するインク残量検出手段を設け、このインク残量検出手段の検出結果に基づいてタンク装着部に装着したインクタンクの交換時期を判断してタンク交換機構のインクタンク交換動作を実行するようにすると良い。このようにすれば、インクタンク内のインク残量がほぼ0(判定しきい値以下)になったときに、これをインク残量検出手段で検出してタンク交換機構のインクタンク交換動作を実行することが可能となり、常にインクタンク内のインクを最後まで使い切った状態でインクタンクを交換することができて、インクタンク内のインクが無駄にならない。
【0010】
また、タンク保管ユニットに保管するインクタンク又はそのキャップ部には、インク使用期限、保管温度、インク種の少なくとも1つを含むインク情報が記録又は記憶されたインク情報登録手段を設けると共に、タンク保管ユニット又はタンク交換機構には、インクタンクのインク情報登録手段からインク情報を読み取るインク情報読取手段を設け、前記インク情報読取手段で読み取った前記インク情報に基づいて交換不適なインクタンク(例えばインク使用期限切れや間違ったインク種のインクタンク等)であるか否かを判定するようにしても良い。このようにすれば、交換不適なインクタンクがインクジェットヘッドのタンク装着部に装着されることを未然に防止でき、インクジェットヘッドの吐出不良や印刷不良等を未然に防止できる。
【0011】
この場合、タンク保管ユニットから交換不適なインクタンクを廃棄するタンク廃棄手段を設けても良いし、或は、タンク交換機構がタンク廃棄手段を兼ねる構成とし、該タンク
交換機構によりタンク保管ユニットから交換不適なインクタンクを取り出して所定の廃棄場所に廃棄するようにしても良い。
【0012】
また、タンク保管ユニットには、保管するインクタンク内のインクに混入した気泡を排出する気泡排出手段(例えば超音波発生器)を設けた構成としても良い。このようにすれば、気泡が含まれない高品質のインクをインクジェットヘッドに供給でき、印刷品質を向上できる。
【0013】
更に、タンク保管ユニットには、保管するインクタンク内のインクの温度を所定温度に調節する温度調節手段を設けた構成としても良い。このようにすれば、インクタンクの保管期間が長くなったり、インクタンク内のインクが環境温度の変化により劣化しやすいインクであっても、インクタンク内のインクの劣化を防止できると共に、温度変化によるインクの粘度変化も抑えることができる。
尚、タンク交換機構は、駆動軸の周りを回転するアーム部を備え、該アーム部が前記タンク装着部に装着されたインクタンクと交換用のインクタンクを、それぞれ前記アーム部の端部に把持するように構成しても良い。
この場合、タンク交換機構は、タンク装着部に装着されたインクタンクと交換用のインクタンクを、前記駆動軸の周りを回転させることで交換するようにすると良い。
また、タンク交換機構がタンク装着部に装着されたインクタンクと交換用のインクタンクを交換するようにすると良い。
更に、タンク交換機構がタンク交換動作をした後にタンク装着部に以前に装着されていたインクタンクを廃棄するタンク廃棄手段を備えた構成としても良い。
また、制御手段は、タンク装着部に以前に装着されていたインクタンクを、タンク保管ユニットにタンク交換機構により載置し、その後、前記タンク廃棄手段により前記タンク保管ユニットから廃棄するように制御するようにしても良い。
更に、タンク保管ユニットは、交換用のインクタンクを保管する第1位置と、次に交換するためのインクタンクを保管する第2位置を備え、前記インク情報読取手段は、前記第2位置で前記インク情報登録手段から前記インク情報を読み取るようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は本発明の実施例1のインクジェット印刷装置の構成を説明する図である。
図2図2(a)〜(d)は本発明の実施例1のインクタンク交換動作を説明する図である。
図3図3は本発明の実施例2のインクジェット印刷装置の構成を説明する図である。
図4図4(a)〜(c)は本発明の実施例2の交換不適なインクタンクの廃棄動作を説明する図である。
図5図5(a),(b)は本発明の実施例3のインクタンク交換動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態を具体化した3つの実施例1〜3を説明する。
【実施例1】
【0016】
本発明の実施例1を図1及び図2に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてインクジェット印刷装置の構成を説明する。
【0017】
本実施例1のインクジェット印刷装置は、例えば電子部品の配線、絶縁体、誘電体等のパターンや、回路基板の配線、抵抗体等のパターンを描画するのに使用される。このインクジェット印刷装置は、ヘッドユニット11、タンク保管ユニット12、タンク交換機構13等を備えた構成となっている。
【0018】
ヘッドユニット11には、印刷対象物にインクを噴射して印刷するインクジェットヘッド14と、このインクジェットヘッド14に供給するインクを貯留する固定タンク15と、この固定タンク15に補給するインクを貯留するインクタンク16を交換可能に装着するタンク装着部17とが設けられている。このタンク装着部17とインクタンク16との連結機構(図示せず)がインクタンク16のキャップ部20に組み込まれている。これにより、インクタンク16のキャップ部20のみを共通化して、タンク部分は汎用品を用いることができるようになっている。
【0019】
更に、ヘッドユニット11には、タンク装着部17に装着したインクタンク16内のインクの有無又はインク残量を検出するインク残量センサ18(インク残量検出手段)が設けられ、インクタンク16内のインク残量がほぼ0(判定しきい値以下)になったときに
、これをインク残量センサ18で検出して該インク残量センサ18からインク切れ信号がインクジェット印刷装置の制御装置(制御手段)に出力されるようになっている。
【0020】
一方、タンク保管ユニット12は、交換用のインクタンク16を少なくとも1個保管するサイズに構成されている。交換用のインクタンク16にはインクが充填され、該インクタンク16のインク充填口に被せられたキャップ部20は、タンク保管ユニット12内では密閉状態に維持され、タンク装着部17に装着したときに該キャップ部20が開口されて該インクタンク16内のインクが固定タンク15に補給されるように構成されている。タンク保管ユニット12内では、インクタンク16がキャップ部20を下向きにした状態で保管されるようになっている。
【0021】
更に、タンク保管ユニット12には、保管するインクタンク16内のインクの温度を保管に適した所定温度に調節する温度調節手段21(例えば熱電変換素子、ヒータ、ファン等)が設けられ、保管するインクタンク16内のインクの温度が保管に適した所定温度に保たれるようになっている。
【0022】
また、タンク保管ユニット12には、保管するインクタンク16内のインクに混入した気泡を排出する気泡排出手段22(例えば超音波発生器)が設けられている。これにより、インクタンク16へのインク充填時やインクタンク16の輸送時にインクタンク16内のインクに気泡が混入した場合でも、該インクタンク16をタンク保管ユニット12内で保管している間に、インクタンク16内のインク中の気泡が気泡排出手段22により排出され、気泡が含まれない高品質のインクをインクジェットヘッド16に供給できるようになっている。
【0023】
タンク交換機構13は、水平回転する直線型のアーム部25と、該アーム部25の中心に連結された駆動軸24と、該駆動軸24によりアーム部25を水平回転及び上下動させるモータ等の駆動源(図示せず)とを備え、該アーム部25の両端部にそれぞれインクタンク16を把持する把持部材(図示せず)が設けられている。また、図2(b),(c)に示すように、タンク保管ユニット12側には、タンク交換機構13によりヘッドユニット11から取り外されてタンク保管ユニット12内に戻された空のインクタンク16を廃棄するタンク廃棄手段26が設けられている。
【0024】
タンク交換機構13のインクタンク交換動作及びタンク廃棄手段26の空タンク廃棄動作は、インクジェット印刷装置の制御装置によって次のように制御される。
【0025】
インクジェット印刷装置の制御装置は、印刷動作を制御すると共に、インク残量センサ18の出力を読み込んで、ヘッドユニット11のタンク装着部17に装着したインクタンク16内のインク残量(又はインクの有無)を監視し、インクタンク16内のインク残量がほぼ0(判定しきい値以下)になったときに(又はインク残量センサ18からインク切れ信号が出力されたときに)、タンク交換機構13のインクタンク交換動作を開始する。以下の説明では、インクが充填されているインクタンク16を「16(A)」で示し、インクが切れた空のインクタンク16を「16(B)」で示し、「16」と表記した場合は、「16(A)」と「16(B)」の両方又はどちらか一方を意味する。
【0026】
インクタンク交換動作を行う場合は、まず、図2(a)に示すように、ヘッドユニット11をタンク保管ユニット12に隣接するインクタンク交換位置へ移動させて、ヘッドユニット11側の空のインクタンク16(B)をタンク保管ユニット12内の交換用のインクタンク16(A)と対向させた状態にする。
【0027】
この後、タンク交換機構13のアーム部25の一端側の把持部材を作動させて、タンク
保管ユニット12内の交換用のインクタンク16(A)を把持すると共に、該アーム部25の他端側の把持部材を作動させて、ヘッドユニット11のタンク装着部17に装着された空のインクタンク16(B)を把持する。この状態で、アーム部25を上昇させることで、その両端に把持した2つのインクタンク16(A),(B)をタンク保管ユニット12とヘッドユニット11のタンク装着部17から取り外し、この状態で、図2(b)に示すように、該アーム部25を180°回転させて、空のインクタンク16(B)をタンク保管ユニット12の上方に位置させると共に、交換用のインクタンク16(A)をヘッドユニット11のタンク装着部17の上方に位置させる。
【0028】
この状態で、アーム部25を下降させることで、空のインクタンク16(B)をタンク保管ユニット12に載置すると共に、交換用のインクタンク16(A)をヘッドユニット11のタンク装着部17に装着する。この際、交換用のインクタンク16(A)のキャップ部20がタンク装着部17に装着される過程で、該キャップ部20が開口されて該インクタンク16(A)内のインクが固定タンク15に補給されるようになる。この後、アーム部25の把持部材を開放してインクタンク16(A),(B)の把持を解除し、アーム部25を元の待機位置まで上昇させる。これにより、印刷動作を開始できる状態となる。
【0029】
この後、図2(c)に示すように、タンク廃棄手段26を作動させてタンク保管ユニット12から空のインクタンク16(B)を廃棄する。この後、図2(d)に示すように、タンク保管ユニット12内の各インクタンク16をそれぞれタンク交換機構13側へインクタンク16の配列ピッチ分だけ移動させて、次回のインクタンク交換動作に備える。タンク保管ユニット12には、インクタンク16をタンク交換機構13側へ移動させる移動手段(図示せず)が設けられている。
【0030】
作業者は、タンク保管ユニット12内に保管された交換用のインクタンク16(A)の残数を管理して、その残数が0になる前に、タンク保管ユニット12内に交換用のインクタンク16(A)を補充すれば良い。尚、タンク保管ユニット12内の交換用のインクタンク16(A)の残数が0になった場合でも、ヘッドユニット11に装着したインクタンク16(A)のインクが無くなる前に、タンク保管ユニット12内に交換用のインクタンク16(A)を補充すれば、ヘッドユニット11に装着したインクタンク16(A)のインクが無くなったときに、直ちにインクタンク交換動作を開始できるため、問題はない。
【0031】
以上説明した本実施例1では、インクタンク16の交換時に、タンク交換機構13によりヘッドユニット11のタンク装着部17に装着したインクタンク16を取り外すと共に、タンク保管ユニット12から取り出した交換用のインクタンク16をヘッドユニット11のタンク装着部17に装着するようにしたので、タンク交換機構13によりインクタンク16を自動交換できると共に、印刷動作を一時的に停止してインクタンク16を交換する場合でも、短時間でインクタンク16を自動交換することが可能であり、生産性向上の要求を満たすことができる。
【0032】
しかも、インクタンク16を装着するタンク装着部17とインクジェットヘッド14とが同じヘッドユニット14に設けられているため、タンク装着部17に装着したインクタンク16とインクジェットヘッド14との間のインク供給経路を短くすることができて、インクタンク16からインクジェットヘッド14までのインク供給経路に溜まるインク量を少なくすることができ、最終的に印刷に使用せずに残る無駄なインク量を少なくすることができる。更に、インクタンク16からインクジェットヘッド14までに溜まるインク量が少なくなるため、そのインクを使い切るまでの期間を短くすることができて、インク使用期限内にインクを使い切ることができると共に、インク使用期限内であれば、インクの使用環境(温度や湿度)の変化によるインクの劣化や粘度変化が少ないため、インクの劣化によるインクジェットヘッド14の吐出不良や印刷不良の問題も改善できる。
【0033】
更に、本実施例1では、ヘッドユニット11に、インクジェットヘッド14に供給するインクを貯留する固定タンク15を設け、タンク装着部17に装着したインクタンク16からインクを固定タンク15内に補給するように構成したので、インクタンク16の交換時でも、交換前と同様に、固定タンク15から供給されたインクがインクジェットヘッド14に充填された状態に維持される。これにより、インクタンク16の交換後にインクジェットヘッド14へのインク充填動作を行わずに直ちに印刷動作を開始することができ、インクタンク16の交換による印刷動作の停止時間を最小にすることができる。
【0034】
ところで、インクタンク16の交換時期の判定は、例えば、印刷動作時間を積算して、積算印刷動作時間が所定時間に達したときに、インクタンク16内のインクがほぼ無くなったと推定して、インクタンク16を交換するようにしても良いが、この場合は、積算印刷動作時間とインク残量(インク消費量)との間の推定誤差を見込んで、インクタンク16の交換を早めの時期に行う必要があり、インクタンク16内のインクを最後まで使い切ることができない。
【0035】
そこで、本実施例1では、ヘッドユニット11に、タンク装着部17に装着したインクタンク16内のインク残量(又はインクの有無)を検出するインク残量センサ18を設けたので、インクタンク16内のインク残量がほぼ0(判定しきい値以下)になったときに、これをインク残量センサ18で検出してタンク交換機構13のインクタンク交換動作を実行することが可能となり、常にインクタンク16内のインクを最後まで使い切った状態でインクタンク16を交換することができて、インクタンク16内のインクが無駄にならない。
【0036】
また、本実施例1では、タンク保管ユニット12に、保管するインクタンク16内のインクの温度を所定温度に調節する温度調節手段21を設けたので、インクタンク16の保管期間が長くなったり、インクタンク16内のインクが環境温度の変化により劣化しやすいインクであっても、インクタンク16内のインクの劣化を防止できる。
【実施例2】
【0037】
次に、図3及び図4を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同じ部分は、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として異なる部分について説明する。
【0038】
本実施例2では、タンク保管ユニット12に保管するインクタンク16に、インク情報が登録(記録又は記憶)されたインク情報登録手段31が設けられている。ここで、インク情報登録手段31としては、インク情報をバーコード、二次元コード等のコードで記録したコードラベルを用いても良いし、インク情報のデータを電子化して記憶した電子タグ(RFタグ、無線タグ、ICタグ、電波タグ等とも呼ばれる)を用いても良い。
【0039】
インク情報登録手段31に登録するインク情報は、少なくともインク使用期限及び/又はインク種が含まれていれば良く、その他、インク保管温度(温度調節手段21の目標調節温度)等が含まれていても良い。インク情報登録手段31を設ける位置は、例えば、キャップ部20であっても良いし、インクタンク16の周側面又は底面であっても良い。
【0040】
一方、タンク保管ユニット12には、インクタンク16のインク情報登録手段31からインク情報を読み取るインク情報読取手段32(リーダ)が設けられ、このインク情報読取手段32で読み取ったインク情報がインクジェット印刷装置の制御装置へ送信される。本実施例2では、図4(a)に示すように、タンク交換機構13のアーム部25の下方の交換位置(アーム部25でインクタンク16を把持する位置)より1つ手前の位置でインク情報を読み取るようにインク情報読取手段32が配置されている。この場合、タンク保管ユニット12内の位置のうち、タンク交換機構13のアーム部25の下方の交換位置が交換用のインクタンク16を保管する第1位置に相当し、その1つ手前の位置でインクタンク16のインク情報登録手段31からインク情報を読み取る位置が第2位置に相当する
【0041】
インクジェット印刷装置の制御装置は、インク情報読取手段32で読み取ったインク情報に基づいて、タンク保管ユニット12内に保管したインクタンク16が交換不適なインクタンク(例えばインク使用期限切れや間違ったインク種のインクタンク等)であるか否かを判定する。その結果、交換不適なインクタンク16(C)と判定された場合は、当該交換不適なインクタンク16(C)がタンク交換機構13のアーム部25の下方の交換位置へ送られたときに、図4(b)、(c)に示すように、タンク廃棄手段26が作動して交換不適なインクタンク16(C)がタンク保管ユニット12から排出される。
【0042】
その後、交換に適したインクタンク16がタンク交換機構13のアーム部25の下方の交換位置へ送られ、更に、インク残量センサ18の検出結果に基づいて、ヘッドユニット11のタンク装着部17に装着したインクタンク16内のインク残量がほぼ0(判定しきい値以下)になったと判定された時点で、前記実施例1と同様の手順で、タンク交換機構13により、ヘッドユニット11のタンク装着部17に装着した空のインクタンク16を取り外して、タンク保管ユニット12内から取り出した交換用のインクタンク16をヘッドユニット11のタンク装着部17に装着する。
【0043】
以上説明した本実施例2では、インクタンク16に、少なくともインク使用期限及び/又はインク種を含むインク情報が記録又は記憶されたインク情報登録手段31を設けると共に、タンク保管ユニット12に、インクタンク16のインク情報登録手段31からインク情報を読み取るインク情報読取手段32を設けた構成としたので、交換不適なインクタンク(例えばインク使用期限切れや間違ったインク種のインクタンク等)がインクジェットヘッド14のタンク装着部17に装着されることを未然に防止でき、インクジェットヘッド14の吐出不良や印刷不良等を未然に防止できる。
【0044】
また、インク情報登録手段31に登録するインク情報の中にインク保管温度を含ませて、そのインク保管温度となるように温度調節手段21の温度を調節するようにすれば、タンク保管ユニット12に保管するインクタンク16内のインクを適正な保管温度で保管することができ、インクタンク16内のインクが温度変化により劣化しやすいインクであっても、そのインクの劣化を防止できる。
【0045】
尚、本実施例2では、インク情報読取手段32でインク情報を読み取る位置を、タンク交換機構13のアーム部25の下方の交換位置より1つ手前の位置としたが、この交換位置よりも手前の位置であっても良いし、交換位置であっても良い。
【0046】
また、本実施例2では、インク情報読取手段32をタンク保管ユニット12に設けたが、インク情報読取手段32をタンク交換機構13に設けて、該タンク交換機構13の動作によりインク情報読取手段32をインクタンク16のインク情報登録手段31に近付けてインク情報を読み取るようにしても良い。
【実施例3】
【0047】
次に、図5を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同じ部分は、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として異なる部分について説明する。
【0048】
前記実施例1,2では、タンク交換機構13とタンク廃棄手段26とを別々に設けたが、本実施例3では、タンク交換機構35がタンク廃棄手段を兼ねる構成とし、タンク保管ユニット12から空のインクタンク16(又は交換不適なインクタンク)を所定の廃棄場所に廃棄するようにしている。
【0049】
本実施例3のタンク交換機構35は、水平回転する十字型のアーム部37と、該アーム部37の中心に連結された駆動軸36と、該駆動軸36によりアーム部37を水平回転及び上下動させるモータ等の駆動源(図示せず)とを備え、該アーム部37の4方向の先端部に、それぞれインクタンク16を把持する把持部材(図示せず)が設けられている。
【0050】
十字型のアーム部37は、1回のインクタンク交換動作で、90°回転して、インクタン交換動作と共に空のインクタンク16(B)の廃棄も行う。
【0051】
具体的には、まず、図5(a)に示すように、タンク交換機構35のアーム部37の一方側の把持部材を作動させて、タンク保管ユニット12内の交換用のインクタンク16(A)を把持すると共に、該アーム部37の180°反対側の把持部材を作動させて、ヘッドユニット11のタンク装着部17に装着された空のインクタンク16(B)を把持する。この状態で、アーム部25を上昇させることで、その両端に把持した2つのインクタンク16(A),(B)をタンク保管ユニット12とヘッドユニット11のタンク装着部17から取り外し、この状態で、図5(b)に示すように、該アーム部37を90°回転させて、空のインクタンク16(B)を90°旋回させて廃棄場所の上方に位置させ、今回把持した交換用のインクタンク16(A)を90°旋回させて待機させると共に、前回把持した90°先の交換用のインクタンク16(A)をヘッドユニット11のタンク装着部17の上方に位置させる。
【0052】
この状態で、アーム部37を下降させることで、交換用のインクタンク16(A)をヘッドユニット11のタンク装着部17に装着する。この後、インクタンク16(A),(B)の把持を解除して、空のインクタンク16(B)を廃棄場所に廃棄し、アーム部37を元の待機位置まで上昇させる。これにより、印刷動作を開始できる状態となる。
【0053】
尚、インク情報読取手段32で読み取ったインク情報に基づいて、タンク保管ユニット12内に保管したインクタンク16が交換不適なインクタンク(例えばインク使用期限切れや間違ったインク種のインクタンク等)であることが判明した場合は、当該交換不適なインクタンクをアーム部37で把持してタンク保管ユニット12から取り出し、該アーム部37を90°逆転させて当該交換不適なインクタンクの把持を解除して、空のインクタンク16(B)と同じ廃棄場所に廃棄すれば良い。
【0054】
以上説明した本実施例3でも、前記実施例1,2と同様の効果を得ることができる。
尚、複数種類のインクを使用するインクジェット印刷装置に本発明を適用する場合は、インク種毎にそれぞれ上記実施例1〜3のいずれかの構成を採用すれば良い。
【0055】
また、前記実施例1では、ヘッドユニット11に、インクジェットヘッド14に供給するインクを貯留する固定タンク15を設け、タンク装着部17に装着したインクタンク16からインクを固定タンク15内に補給するように構成したが、ヘッドユニット11から固定タンク15を省略して、タンク装着部17に装着したインクタンク16からインクをインクジェットヘッド14に直接供給するように構成しても良い。
【0056】
その他、本発明は、配線、絶縁体等のパターンを描画するインクジェット印刷装置に限定されず、他の用途に使用するインクジェット印刷装置に広く適用して実施できる等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0057】
11…ヘッドユニット、12…タンク保管ユニット、13…タンク交換機構、14…インクジェットヘッド、15…固定タンク、16…インクタンク、17…タンク装着部、1
8…インク残量センサ(インク残量検出手段)、20…キャップ部、21…温度調節手段、22…気泡排出手段、25…アーム部、26…タンク廃棄手段、31…インク情報登録手段、32…インク情報読取手段、35…タンク交換機構、37…アーム部
図1
図2
図3
図4
図5