(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5938691
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】回転振動抑制装置
(51)【国際特許分類】
F16F 9/53 20060101AFI20160609BHJP
F16F 15/03 20060101ALI20160609BHJP
F16F 9/12 20060101ALI20160609BHJP
【FI】
F16F9/53
F16F15/03 H
F16F15/03 J
F16F9/12
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-31757(P2012-31757)
(22)【出願日】2012年2月16日
(65)【公開番号】特開2013-167318(P2013-167318A)
(43)【公開日】2013年8月29日
【審査請求日】2015年2月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000142595
【氏名又は名称】株式会社栗本鐵工所
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】赤岩 修一
【審査官】
岩田 健一
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭52−118177(JP,A)
【文献】
特開2005−051905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 9/53
F16F 15/03
F16F 9/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸と一体に同じ軸線回りに回転する円板と、
前記円板の両面にそれぞれ所定の隙間を介して対向する対向面を有し、前記円板および前記回転軸に対して相対回転自在に設けられたケーシングと、
前記所定の隙間に介在する磁気粘性流体と、
前記磁気粘性流体が介在する前記所定の隙間および前記円板を貫通する磁場を発生させる磁場発生手段と、
を備える回転振動抑制装置であって、
前記磁場発生手段は、前記ケーシングの外部において前記円板の外縁の板厚方向両側で対極に配設された一対の永久磁石であり、
前記ケーシングおよび前記円板は、前記一対の永久磁石の間に介在する部分の一部又は全部が磁性体からなり、その磁性体以外の部分が非磁性体からなる、ことを特徴とする回転振動抑制装置。
【請求項2】
請求項1の何れか1項に記載の回転振動抑制装置において、
前記永久磁石と前記ケーシングとの前記円板の板厚方向の離間距離を調整するための離間距離調整手段を備えることを特徴とする回転振動抑制装置。
【請求項3】
請求項2に記載の回転振動抑制装置において、
前記離間距離調整手段は、
前記永久磁石に一体に設けられた磁石サポート部材と、
前記磁石サポート部材に螺着され、先端部が前記磁石サポート部材側から前記ケーシング側に向かって延出・縮退することで前記離間距離を調節するボルトと、
を有する、ことを特徴とする回転振動抑制装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動力伝達系における回転振動を抑制するための装置であって、磁気粘性流体を用いた回転振動抑制装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より内部に磁気粘性流体を封入した回転デバイスが提案されている。例えば特許文献1に開示されている回転デバイス(ロータリーダンパ)は、ケーシングと、ケーシング内に相対回転可能に設けられたロータと、電磁石とを備え、ケーシングとロータとの隙間に磁気粘性流体を封入したものである。電磁石は、磁場を発生するコイルと、コイルを巻き付けたボビンと、磁路を誘導する磁性体のヨークとで構成されている。この回転デバイスは、磁気粘性流体に与える磁場の強さを変えることで、磁気粘性流体の粘度(ずり応力)を変化させ、これにより、ロータの回転に対する減衰力を調整することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−202744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、歯車機構を介して回転動力を伝達する動力伝達系において、歯車同士の噛み合いによる継続的な振動や、歯車の回転方向の反転に伴ってバックラッシュが詰まることによる一時的な振動が発生することが知られている。
【0005】
このような回転振動は、歯車機構の出力側に特許文献1の回転デバイスを配置することで抑制することが可能である。すなわち、回転デバイスのロータと一体回転するシャフトを歯車機構の出力側に接続するとともに、回転デバイスのケーシングを回転動力伝達系外に固定し、磁気粘性流体の粘度を適度に調節すれば、シャフトに伝達した回転振動が磁気粘性流体に吸収されて抑制される。
【0006】
しかしながら、かかる従来の回転デバイスは、電磁石によって磁気粘性流体に磁場を与えることから、装置への電力の供給が必要であり、装置の構造が複雑になる等の点で問題があった。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みて創案されたものであり、電力を必要とすることなく、簡易な構造で回転振動を抑制することが可能な回転振動抑制装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の回転振動抑制装置は、回転軸と一体に同じ軸線回りに回転する円板と、前記円板の両面にそれぞれ所定の隙間を介して対向する対向面を有し、前記円板および前記回転軸に対して相対回転自在に設けられたケーシングと、前記所定の隙間に介在する磁気粘性流体と、前記磁気粘性流体が介在する前記所定の隙間および前記円板を貫通する磁場を発生させる磁場発生手段と、を備え、前記磁場発生手段が、前記ケーシングの外部において前記円
板の外縁の板厚方向両側
で対極に配設された一対の永久磁石である、ことを特徴とする。
【0009】
かかる構成を備える回転振動抑制装置では、回転軸が回転振動すると、その回転振動が円板に伝達される。円板とケーシングとの所定の隙間には、磁場が付与された磁気粘性流体が介在し
、ケーシングの外部において円板の外縁の板厚方向両側で対極に一対の永久磁石が配設されているため、ケーシングを回転系外に固定しておくことで、円板に伝達する回転振動は磁気粘性流体による粘性抵抗によって減衰される。これにより、回転軸が設置された回転動力伝達系における回転振動が抑制される。
【0010】
既述の構成を備える回転振動抑制装置において、前記ケーシングおよび前記円板は、前記一対の永久磁石の間に介在する部分の一部又は全部が磁性体からなる、ものであることが望ましい。
【0011】
かかる構成を備える回転振動抑制装置によれば、磁気粘性流体に付与できる磁場を強くすることができ、上記回転振動に対する減衰力を大きくすることができる。
【0012】
既述の構成を備える回転振動抑制装置において、前記ケーシングおよび前記円板は、前記一対の永久磁石の間に介在する部分の一部又は全部が磁性体からなり、その磁性体以外の部分が非磁性体からなる、ものであることがさらに望ましい。
【0013】
かかる構成を備える回転振動抑制装置によれば、一対の永久磁石間以外に磁路が拡散することがなくなり、永久磁石間のみに磁路を形成することで、磁気粘性流体に付与する磁場を一層強くすることが可能となる。
【0014】
既述の構成を備える回転振動抑制装置において、前記永久磁石と前記ケーシングとの前記円板の板厚方向の離間距離を調整するための離間距離調整手段を備えるものであることが望ましい。
【0015】
かかる構成を備える回転振動抑制装置によれば、離間距離調整手段により、ケーシングと永久磁石との離間距離を調整することで、円板の両面とケーシングの対向面との隙間に介在する磁気粘性流体を貫通する磁場の強さを調整することができる。その結果、当該磁気粘性流体の粘度の調整も可能となり、回転軸の回転振動の減衰度合いを適度に調整することができるようになる。
【0016】
前記離間距離調整手段は、例えば、前記永久磁石に一体に設けられた磁石サポート部材と、前記磁石サポート部材に螺着され、先端部が前記磁石サポート部材側から前記ケーシング側に向かって延出・縮退することで前記離間距離を調節するボルトと、を有する、ものとすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の回転振動抑制装置によれば、簡易な構造で回転軸が設置された回転動力伝達系における回転振動を抑制することが可能である。しかも、永久磁石によって磁気粘性流体に磁場を付与するため、電力の供給を要しない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施の形態に係る回転振動抑制装置を回転軸の軸線方向から視た正面図である。
【
図2】
図1のA−B−C断面図である。永久磁石の断面には磁極を示すために、ハッチングを省略している(他の図も同様)。
【
図5】他の実施形態に係る回転振動抑制装置の断面図であって、
図2と同様の断面部位を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態に係る回転振動抑制装置について
図1〜
図4を参照しながら説明する。回転振動抑制装置100は、ロータ10、ケーシング20、磁気粘性流体30、磁場発生手段40、離間距離調整手段50等で構成されている。回転軸60は、図示しない電動モータ等の駆動源から歯車機構等を介して回転動力が伝達されるようになっている。上記歯車機構は、駆動源からの回転動力の回転方向を反転させることができるようになっているものとする。
【0020】
ロータ10は、互いに一体に形成された円板11とロータハブ12を有している。ロータハブ12は、その中心に回転軸60が嵌め込まれる軸穴13を有しており、外径側には、円板11が一体に形成されている。ロータハブ12には、その外周から軸穴13まで貫通した雌ねじが形成されており、この雌ねじに止めねじ14が螺着されている。軸穴13に回転軸60を嵌め込んで止め螺子14を締めつけることで、ロータ10と回転軸60とが軸線N回りに一体回転するよう相互に固定されている。
【0021】
円板11は、回転軸60と一体に同じ軸線N回りに回転するように設けられている。円板11の両面11a,11bは、軸線Nに直交する平坦面となっている。また、円板11において所定の第1半径R1〜第2半径R2の範囲に入る部分(後述する一対の永久磁石40の間に介在する部分)は、磁性体で構成され、その磁性体以外の部分およびロータハブ12は非磁性体で構成されている。
【0022】
ケーシング20は、軸線Nを含む平面上に接合面を持つ2分割構造からなり、この2分割可能な部材は、図示しないボルト等により互いに締結されている。ケーシング20を構成する両部材にはそれぞれ、半円板状の空洞が形成されており、両部材を接合することで、ケーシング20内に円板11の直径および板厚より少し大きな円板状の空洞23が形成される。
図2および
図3に示すように、ケーシング20は、円板11の両面11a,11bおよび外周面を覆っており、円板11の両面11a,11bにそれぞれ所定の隙間を介して対向する対向面21,22を有する。この対向面21,22は、円板11の両面11a,11bと同様に軸線Nに直交した平坦面となっている。
【0023】
このケーシング20はロータ10(円板11)および回転軸60に対して相対回転自在に設けられている。例えば
図2および
図3に示すように、ケーシング20には、軸穴24が形成されており、この軸穴24にロータハブ12が径方向隙間を介して内嵌されている。また、ロータハブ12の外周部と、ケーシング20の内周部との間にはベアリング25が介装されている。これらにより、ケーシング20がロータ10(円板11)および回転軸60に対して相対回転自在となっている。本実施形態では、ケーシング20は図示しない回転動力伝達系外の図示しない物体(壁面等)に固定されている。なお、ロータハブ12およびケーシング20にはベアリング25のハウジング12a,20aがそれぞれ形成され、ベアリング25は、ケーシング20にボルト締結された環状の保持板26によってハウジング12a,20aから脱抜しないよう保持されている。
【0024】
また、ケーシング20の対向面21,22を含む壁体のうち、所定の第1半径R1〜第2半径R2の範囲に入る部分(後述する一対の永久磁石40の間に介在する部分)は、磁性体で構成されており、その他の部分は非磁性体で構成され、その磁性体以外の部分は非磁性体で構成されている。
【0025】
磁気粘性流体30は、円板11とケーシング20との隙間に封入されることで、円板11の両面11a,11bと、ケーシング20の各対向面21,22との隙間に介在している。この磁気粘性流体30は、磁性粒子を分散媒に分散させてなる液体であり、特にその磁性粒子がナノサイズの金属粒子(金属ナノ粒子)からなるものが使用できる。磁性粒子は磁化可能な金属材料からなり、金属材料に特に制限はないが軟磁性材料が好ましい。軟磁性材料としては、例えば鉄、コバルト、ニッケル及びパーマロイ等の合金が挙げられる。
【0026】
金属ナノ粒子は、その平均粒子径が20〜500nmであることが好ましく、70〜200nmであれば更に好ましい。また、磁性粒子には、金属ナノ粒子が凝集した凝集体を含んでいても良く、特に金属ナノ粒子が塊状に凝集した凝集体を含んでいても良い。塊状の凝集体は、例えば棒状又は鎖状の凝集体が磁気粘性流体に含まれる場合と比較して、基底粘度を低下させることになる。凝集体の大きさは、レーザー回折散乱法による平均粒子径が、10μm以下であることが好ましく、5μm以下であれば更に好ましい。
【0027】
分散媒は、特に限定されるものではないが、一例として疎水性のシリコーンオイルを挙げることができる。採用する分散媒の種類に応じて、磁性粒子に対し、その分散媒と親和性の高い表面改質を施すようにすればよい。こうすることで、磁性粒子の分散安定性が高まる。例えば疎水性のシリコーンオイルを分散媒として採用する場合、磁性粒子にはカップリング剤による表面改質を施すことが好ましい。
【0028】
磁気粘性流体における磁性粒子の配合量は、例えば3〜40vol%とすればよい。磁気粘性流体にはまた、所望の各種特性を得るために、各種の添加剤を添加することも可能である。
【0029】
磁場発生手段40は、円板11および磁気粘性流体30を貫通する磁場を円板11の板厚方向に発生させる、一対の永久磁石40からなる。この一対の永久磁石40は、ケーシング20の外部において円板11の板厚方向両側に配設されており、互いに異なる磁極を対向させている。本実施形態では、永久磁石40として軸線Nを中心とした円環状のものが採用されており、該永久磁石40の外径側には、非磁性体からなる磁石サポート部材41が一体に形成されている。
【0030】
円板11およびケーシング20のうち、所定の第1半径R1〜第2半径R2の範囲に入る部分、つまり、一対の永久磁石40の間に介在する部分は、磁性体からなり、円板11およびケーシング20の磁性体からなる部分以外の部分は非磁性体で構成されている。このため、一対の永久磁石40間以外に磁路が拡散することがなくなり、永久磁石40間のみに磁路が形成されることで、磁気粘性流体30に付与する磁場が強くなる。
【0031】
離間距離調整手段50は、永久磁石40とケーシング20との離間距離(円板の板厚方向の離間距離)を調整するためのものである。
図3および
図4に例示する離間距離調整手段50は、磁石サポート部材41およびこの磁石サポート部材41に螺着されたボルト42で構成されている。すなわち、磁石サポート部材41には、雌ねじが軸線Nに平行な方向に貫通形成されており、この雌ねじに上記ボルト42が螺着されている。ボルト42のねじ長さ寸法は、上記雌ねじのねじ深さ寸法より長く、ボルト42の先端部が磁石サポート部材41のケーシング20側の面41aから露出可能となっている。したがって、ボルト42を一方(例えば右)に廻すと、ボルト42の先端部が磁石サポート部材41側からケーシング20側に向かって延出し、永久磁石40がケーシング20の磁性体からなる部分に吸着しようとする力に抗して離間距離が拡大される。一方、ボルト42を反対側(例えば左)に廻すと、ボルト42の先端部が磁石サポート部材41側へ縮退し、永久磁石40がケーシング20の磁性体からなる部分に吸着しようとする力によって、これらの離間距離が縮小される。
【0032】
上記離間距離調整手段50によって、ケーシング20と永久磁石40との離間距離が拡大するほど、円板11の両面11a,11bとケーシング20の対向面21,22との隙間に介在する磁気粘性流体30を貫通する磁場は弱くなる。その結果、磁気粘性流体30の粘度は低くなり、ロータ10の回転エネルギーや回転振動エネルギーの吸収率も低くなる。一方、ケーシング20と永久磁石40との離間距離が縮小するほど、上記隙間に介在する磁気粘性流体30を貫通する磁場は強くなる。その結果、磁気粘性流体の粘度が高くなり、ロータ10の回転エネルギーや回転振動エネルギーの吸収率も高くなる。
【0033】
以上のように構成された回転振動抑制装置100において、図示しない駆動源から歯車機構を介して回転軸60に回転動力が伝達されると、回転軸60は軸線N回りに回転する。このとき、歯車機構で発生する継続的な回転振動や、歯車機構によって回転方向が反転され、バックラッシュが詰まる際に発生する一時的な回転振動が回転軸60を介してロータ10の円板11に伝達される。円板11とケーシング20との隙間には、磁場が付与された磁気粘性流体30が介在しており、かつ、ケーシング20が回転系外に固定されているので、磁気粘性流体30に付与される磁場の強さが適値であれば、円板11の回転振動は、磁気粘性流体30による粘性抵抗によって減衰され、上記回転動力の伝達系における回転振動が抑制される。
【0034】
磁気粘性流体30に付与される磁場の強さ、つまり、磁気粘性流体30による粘性抵抗は、離間距離調整手段50によって調整可能であり、歯車機構等が持つ固有の特性に応じて適宜最適な状態に調整することが望ましい。つまり、最も回転振動の抑制効果が得られるように、ケーシング20と永久磁石40との離間距離を調整すればよい。
【0035】
<他の実施形態>
既述の実施形態では、回転軸60と円板11との間にロータハブ12が介在しているが、円板11と回転軸60とが一体に同じ軸線回りに回転するのであれば、回転軸60と円板11との間にロータハブ12以外のものが介在していてもよい。あるいは、円板が直接回転軸60に、例えばスプライン嵌合などにより、回転一体に取付けられていてもよい。
【0036】
既述の実施形態で説明したように、永久磁石40は円環状のものが望ましいが、円板11および磁気粘性流体30を貫通する磁場を円板11の板厚方向に発生させるものであれば、円環状の永久磁石に限定されない。例えば、周方向に間隔をおいて複数配置された永久磁石であってもよい。
【0037】
既述の実施形態によれは、離間距離調整手段50によって、磁気粘性流体30に付与する磁場の強さをいつでも簡単に調節することができるが、離間距離調節手段50を設けず、他の方策によって、磁気粘性流体30に適切な強さの磁場を与えてもよい。例えば
図5に示す回転振動抑制装置100Aのように、直接ケーシング20の外面(対向面21,22の裏側面)に環状の永久磁石40を着脱可能に設け、この永久磁石40として異なる磁力を持つ環状の永久磁石40複数用意しておき、これらを順次取付けてみて、最も回転振動の低減効果が得られる永久磁石を採用するようにしてもよい。なお、
図5において、既述の実施形態と同様の構成については、
図1〜
図4と同符号を付している。
【0038】
既述の実施形態では、円板11およびケーシング20のうち、一対の永久磁石40の間に介在する部分の全部が磁性体からなり、その磁性体からなる部分以外の部分は非磁性体で構成されているが、円板11およびケーシング20のうち、一対の永久磁石40の間に介在する部分の一部が磁性体からなり、その磁性体からなる部分以外の部分が非磁性体で構成されていても磁気粘性流体30に磁場を付与することは可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、例えば、歯車機構を介して回転動力を伝達する動力伝達系において回転振動を抑制するための装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0040】
11 円板
11a,11b 円板の両面
20 ケーシング
21,22 対向面
30 磁気粘性流体
40 永久磁石(磁場発生手段)
41 磁石サポート部材
42 ボルト
50 離間距離調整手段
60 回転軸
100 回転振動抑制装置
100A 回転振動抑制装置