【課題を解決するための手段】
【0010】
方法技術的な観点から、この課題は冒頭に挙げられた種類の方法によって解決され、この方法は以下の工程:
−計算センター内に把握された駐車スペースを複数の駐車スペースカテゴリーに分類する;
−少なくとも1つの追加情報を、各ユーザー端末装置を使用して計算センターに、自動的または必要に応じた照会をきっかけに、空いている駐車スペースについて伝送し、その際少なくとも1つの追加情報が少なくとも1つの車両固有の、車両種類、車両寸法および車両タイプのグループからの情報および/または少なくとも1つのユーザー固有の情報を含んでいる;
−各ユーザー端末装置を使用して求められた、少なくとも1つの追加情報を、計算センター内で分類された駐車スペースカテゴリーと比較することで、追加情報に該当する駐車スペースカテゴリーと追加情報に該当しない駐車スペースカテゴリーとを区別し、その結果その駐車スペースカテゴリーが追加情報に該当するおよび/または該当しない、空いている駐車スペースを特定する;および
−その自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報を、計算センターから照会してきているユーザー端末装置に伝送し、その駐車スペースカテゴリーが少なくとも1つの追加で伝送された情報に該当し、その際自動車から最寄りの駐車可能な、その駐車スペースカテゴリーの空いている駐車スペースが、ユーザー端末装置を使用して表示される、
ことを特徴としている。
【0011】
装置技術的な観点から、本発明はこの課題を解決するために冒頭に挙げられた種類の車両アシスタンスシステムがさらに、以下:
−計算センターのデータベースに格納された駐車スペースが複数の駐車スペースカテゴリーに分類されている;
−各ユーザー端末装置内に少なくとも1つの追加情報が格納されており、その際少なくとも1つの追加情報が、車両種類、車両寸法および車両タイプのグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の情報からの情報を含んでいる;
−各ユーザー端末装置の送信器が、少なくとも自動的または必要に応じた、空いている駐車スペースに関する照会をきっかけに、追加情報を計算センターの受信ユニットに伝送するために形成されている;
−追加情報に該当する駐車スペースカテゴリーと追加情報に該当しない駐車スペースカテゴリーとを区別し、およびそれゆえにその駐車スペースカテゴリーが追加情報に該当するおよび/または該当しない、空いている駐車スペースが特定するために、計算センターのデータ処理ユニットが、各ユーザー端末装置を使用して求められた、少なくとも1つの追加情報を、データベース内で分類された駐車スペースカテゴリーと比較するために形成されている;
−計算センターの送信ユニットが、その自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報を、照会してきているユーザー端末装置の受信器に伝送するために形成されており、その駐車スペースカテゴリーは少なくとも1つの追加で伝送された情報に相当する;および
−各ユーザー端末装置が表示装置を備え、この表示装置が、特にグラフィックで、この駐車スペースカテゴリーの、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースを表示するために形成されている、
ことが企図される。
【0012】
最後に、本発明はまた、冒頭に挙げられた種類の自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースを特定するための車両アシスタンスシステムのユーザー端末装置に関し、このシステムは好ましくは車両のナビゲーション装置に実装または一体化されている。
【0013】
「計算センター」は、本発明に関して、中央の管理ユニットと見なされ、特に送信および受信ユニット、コンピューターまたはそれに類したデータ処理ユニット、およびメモリユニットが装備されている。このメモリユニットには適切にはデータベースがメモリーされ、この中には駐車スペースの地理座標が格納されている。それに対して地理座標は例えば地図として記録されているかまたは例えば純粋な長さおよび幅の度合いで示されてもよい。
【0014】
「駐車スペース」は、以下に詳細に説明されているように、一方で個々の駐車場所であり、他方で駐車場所グループとも呼ばれる。
【0015】
本発明により、計算センターのデータベースに把握された駐車スペースは、ここではさまざまな駐車スペースカテゴリーまたは等級に割り当てられるかまたは分類され、その際この駐車スペースカテゴリーまたは等級は、特に車両固有および/またはユーザー固有であってよい。これに関して、例えばデータベース内にはいずれの駐車場所もまたはいずれの駐車場所グループも1つの値または1つの機能を割り当てられていてよく、値または機能は特定の駐車スペースカテゴリーを代表する。対応する駐車スペースの等級またはカテゴリーは、車両側のユーザー端末装置内に追加情報の形で格納されており、その結果運転者は自分の車両側のユーザー端末装置を使用して計算センターに、必要に応じてまたは自動化した形で、運転者が空いている駐車スペースを探していることを照会する。この照会と一緒に計算センター伝送されるのは車両の現在の位置だけではなく、少なくとも1つの(車両固有および/またはユーザー固有の)追加情報も伝送されるため、計算センター内では、利用可能な、空いているパーキング場所のどれが特に照会してきている車両に適しているかを、送られた追加情報をそこに格納された駐車スペースカテゴリーと比較することで、特定し得る。したがって、運転者は自分の照会の答えとして、正確にその自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報を伝送され、その駐車スペースカテゴリーは運転者の個別の追加で伝送された情報に対応しており、その際この駐車スペースカテゴリーの、この自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースが運転者のユーザー端末装置を使用して表示される。
【0016】
したがって、空いているパーキング場所の発見の確実性は、各車両のためまたは各ユーザーまたは運転者のために区別可能であり、およびこのようにして単に空いているだけではなく、個別に適しておりかつ空いているパーキング場所が特定されることで、冒頭に引用した特許文献1に従った従来技術と比べて格段に高まり、これらのパーキング場所は、パーキング場所を探している者が時間とエネルギーを無駄にすることなくピンポイントで乗り付けることができる。
【0017】
本発明による方法は、その際、複数の駐車場所またはそのような場所を備えた、立体駐車場、公的なまたは営業的なパーキング場所の中のような、テリトリー的に区切られた空間で、または1つまたは複数の街(の中心部)または単独のまたは複数の州の中でも実施されてよい。
【0018】
有利な実施形態では、車両が駐車位置から発進された場合に各ユーザー端末装置を使用して、対応する車両の少なくとも1つのパークアウト現在地信号が計算センターに伝送され、その次に計算センター内で対応する、以前に使用中と確認された駐車スペースが空いている駐車スペースとして把握されることが企図される。したがって以前空いていたパーキング場所がふさがった(パークイン現在地信号が受信された)場合に計算センターで把握されるだけでなく、以前ふさがっていたパーキング場所が空いた(パークアウト現在地信号が受信された)場合にも把握可能であり、その結果本発明により任意の、自由にアクセス可能な駐車スペースが使用され、およびそれは特にいずれにせよ特定の時間空いている駐車スペース(例えば企業のパーキング場所、閉鎖時間が決まっている立体駐車場など)だけに限られない。
【0019】
さらに有利な実施形態では、以前使用できた駐車スペースが永続的にまたは一時的に駐車不可能な場合に、および/または新しい、まだ把握されていない駐車スペースが追加で使用できる場合に、計算センターで駐車スペースの地理座標が修正されることが企図されてよく、それは例えば一方で工事現場、引っ越し作業などのケース、他方で新しい駐車スペースの設置のケースであり得る。計算センターのデータベースはこのようにして常に最新に保たれ、その際特に場合によって新たに加わった駐車スペースが、やはり対応する駐車スペースカテゴリーまたは等級に割り当てられる。
【0020】
駐車スペースの分類のために、異なった駐車スペースカテゴリー内で複数の基準が提供される。こうして好ましい実施形態に従い、計算センターで把握された駐車スペースを複数の駐車スペースカテゴリーの分類に関して、少なくとも1つの車両固有の駐車スペースカテゴリーが、特定の車両種類のための各駐車スペースカテゴリーの適性、特定の車両寸法のための各駐車スペースカテゴリーの適性、特定の車両タイプのための各駐車スペースカテゴリーの適性のグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の駐車スペースカテゴリーからの情報を、特定の車両ユーザーのための各駐車スペースカテゴリーの権限に基づいて含んでいることを企図し得る。
【0021】
目的にかなった車両固有の駐車スペースカテゴリーに該当するものは、好ましくは以下:
−車両種類、または特定の車両種類のための各駐車スペースの決定、特に乗用車(Pkw)、トラック(Lkw)、バス、モーターサイクル、およびサイドカー、のグループから;および/または
−特に駐車スペースの角座標に基づいて選択されている、車両寸法または駐車スペース寸法、
のグループからであってよい。有利な駐車スペース寸法の把握に関して、例えばすべての4つの角座標(特に一方で駐車スペースのそれが計算センター内、他方で車両のそれが各ユーザー端末装置内)または例えば3つのみが、向かい合っているように、角座標および別の角座標が把握されてよく、このことがほぼ長方形のボディの位置を呈するために一般的に十分であることが指摘される。
【0022】
別法としてまたは好ましくは追加で企図された、目的にかなった車両固有の駐車スペースカテゴリーに該当するものは、好ましくは以下:
−緊急車両、特に消防、警察および/または救急車、タクシー、近隣住民、障害者、女性および/または男性のようなユーザーグループ;および/または
−個々の駐車場所の私的なユーザーのような個々のユーザー、
のグループから含まれている。すでに言及したように、少なくともこれら駐車スペースカテゴリーまたは等級のいくつかは、一方で計算センターのデータベース内で、そこで把握された駐車スペースを割り当てられ、他方で、対応する、空いている駐車スペースを探す相応の照会の際に適切な選択を行うことができるようにするため、車両固有またはユーザー固有に(追加情報の形で)各ユーザー端末装置に格納される。
【0023】
有利な発展形態では、少なくとも1つの追加情報が、少なくとも1つの車両固有の情報を車両種類、車両寸法および車両タイプのグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の情報を含み、対応する車両が駐車された場合に各ユーザー端末装置から自動的に、特にパークイン現在地信号と共に、計算センターに伝送され、その次に車両が対応する駐車スペースカテゴリーの駐車スペースに駐車されたかまたはされなかったかが突き止められることが企図されてよい。この追加の(車両固有またはユーザー固有の)情報は、空いている駐車スペースの照会をきっかけとするだけでなく、パークイン現在地信号が生成されると自動的に各ユーザー端末装置から計算センターに伝送され、したがって対応する車両が(例えば不正に)自分のために予定されていないパーキング場所に、例えば自家用乗用車が緊急車両用、バス用、障害者用パーキング場所またはそれに類した場所に駐車したかどうかを確認することが可能である。
【0024】
これに関して有利な発展形態では、計算センター内でさらに駐車不可能な空間の地理座標が把握され、その際、この車両が駐車されたときに、計算センターがパークイン現在地信号を対応する車両の各ユーザー端末装置を使用して伝送した場合に、およびこのパークイン現在地信号を計算センター内に把握された、駐車不可能な空間の地理座標と比較することで、自動車の駐車現在地が以下:
−完全にまたは部分的に、駐車不可能な空間についておよび/または
−完全にまたは部分的に、車両のユーザー端末装置から伝送された、車両固有のおよび/またはユーザー固有の情報に対応しない駐車スペースカテゴリーにある駐車スペースについて、
把握され、警告信号が各ユーザー端末装置に送られ、この警告信号がユーザー端末装置を使用して表示されることがさらに企図される。予定とは異なって駐車された車両の運転者に(1つの駐車スペースの範囲中で各車両のためにのみ適していないかまたは駐車不可能な空間の範囲内でこの空間が車両の種類、寸法タイプまたはユーザーに適していなくても)、このようにして、対応する駐車スペースカテゴリーまたは等級に、規則に沿わずに駐車していることが表示される。
【0025】
加えて、特に時間的に遅れて各ユーザー端末装置へ警告信号が伝送された後に、さらに別の信号が、特に警察署または規制機関のようなさらに別の受信機器に伝送されることが可能である。このさらに別の信号は、当然ながらさらに別の情報、例えば(基本的に駐車可能な、しかし各車両または車両グループによっても規則に沿わずに駐車された駐車スペースである限り)対応する駐車スペースカテゴリー(例えば「乗り入れ口」、「防火区画」、「駐車禁止」など)を含む。したがって「規則に沿った駐車」とは、この状況においては、一方では道路交通法からもたらされる駐車規則と理解でき、他方ではしかし私法がもたらす規則を含んでいてもよく、それは例えば私的なパーキング場所の所有者が作成したものである。ここでは、例えば一時的な処置に基づくパーキング場所の閉鎖など、一時的な規則を含んでいてよい、
【0026】
他の有利な一発展形態に従い、計算センター内で把握された駐車スペースの複数の駐車スペースカテゴリーへの分類に、さらに有料の駐車スペースと無料の駐車スペースとの間の区別が含まれ、その際計算センターから照会してきている車両のユーザー端末装置へ伝送された、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報が、有料の駐車スペースおよび場合によって駐車料金額を含む追加情報を含み、その情報がユーザー端末装置を使用して追加で表示されることが企図されてよい。したがって、計算センターのデータベース内に把握された駐車スペースがさらに別の駐車スペースカテゴリー(「無料」/「有料」、必要に応じて料金金額が下位分類される)に割り当てられてよく、その際(ここでは一般に各ユーザー端末装置の照会と一緒に伝送された追加情報とは無関係に)このさらに別の情報がその自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースの情報と共にユーザー端末装置に伝送されてよく、例えばそれは有料の駐車スペースの部分が、適している状態の駐車スペース全体に対して印を付けられることによる。
【0027】
さらに、その場合は1つの、特に自動的に実施可能な、駐車料金の支払いプロセスをユーザー端末装置またはこれを用いて接続された移動無線機器を使って、例えば料金の即時決済プロセスの実施下で、有料駐車スペースに車両を駐車する際におよび/または車両が有料の駐車スペースから排除される場合に実施されることが企図されてよい。そのような支払いプロセスは、この現在地が有料の駐車スペースの地理座標と一致する限りにおいて、例えばパークイン現在地信号および/又パークアウト現在地信号の送信/受信によって引き起こされてよい。
【0028】
「自動車から最寄り」の定義に関して、例えば、自動車のユーザー端末装置を使用して照会してきている車両の最寄りの周囲を、計算センター内で、所与のまたは選択可能な半径、例えば50m、100m、200m等々の範囲を規定することで、現在の車両位置が定義されることが企図されてよい。有利な実施形態では、そのような周囲はユーザー端末装置を使用して自由に選択することができ、このユーザー端末装置はここでは、そのようなものが十分に既知であるように、音声入力または手動入力装置のような対応する入力装置を備えていてよい。
【0029】
すでに示したように、計算センター内で地理座標に基づいて把握された駐車スペースは、個々の駐車場所の地理座標、例えば場所に関してマーキングされた駐車場所を含んでいてよい。そのほかに、計算センター内で地理座標に基づいて把握された駐車スペースは、グループ駐車場所の地理座標、例えばいくつかの、道路沿いにある、マーキングされていない駐車場所を含んでいてよく、その際、その場合は特に、計算センター内で各ユーザー端末装置によって受信されたパークイン現在地信号に属する、そのようなグループ駐車場所に駐車された車両を、グループ駐車場所の終端座標からこの車両までの距離および/またはそれぞれ2つの、そこに駐車された車両間の距離を特定するために、およびこのようにしてこの車両の駐車位置に依存した地理座標を、グループ駐車場所内で使用できる個々の駐車場所を特定するために、使用することができる。そのような、グループ駐車場所を含んでいる駐車スペースを計算センターのデータベース内で把握することは、当然ながらジオメトリーに応じて任意の適切な地理座標が、例えばほぼ長方形のグループ駐車場所の場合は駐車場所グループの角座標が、または追加の、例えば曲がった、道路コーナーまたは道路カーブの縁に配置されているグループ駐車場所の場合は、複数の中間座標が含まれており、その際当然デカルト座標も円座標も使用されてよい。
【0030】
パークインまたはパークアウト現在地信号の伝送、空いている駐車スペースの照会、および自動車から最寄りの駐車可能な駐車スペースの情報は、好ましくは直接または間接的に、例えばインターネットを介して、ワイヤレスの無線交信を使用して実施されてよく、その際この無線交信はユーザー端末装置の無線インターフェースを介してまたはこれを用いて通信する移動無線機器を介して構成され、この移動無線機器はユーザー端末装置とワイヤレスで、特に短距離の無線インターフェースを介して、または有線で接続されており、その際無線交信は、特にダウンロード速度を高めたモバイル通信基準、好ましくはLTE(Long−Term Evolution Technology、ロングタームエボリューション技術)またはLTEアドバンスでサポートされている。したがって伝送は直接、電話から電話のように、または移動無線からインターネットのように、計算センターのデータ処理ユニットへ行われ、その際いわゆるクラウトコンピューティングも可能である。
【0031】
有利な実施形態では、各駐車スペースカテゴリーの、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースの情報が、計算センターからマーキングの形で伝送され、このマーキングはユーザー端末装置のグラフィックのナビゲーション地図上に表示され、その際マーキングは、特に視覚的に、必要に応じて有料の駐車スペースと無料の駐車スペースが区別される、永続的または一時的な色変更または光信号のような強調であることが企図されてよい。さらに、各駐車スペースカテゴリーの、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースの情報の別法としてまたはそれに追加的に、駐車不可能な空間の情報および/または駐車可能であるがすでに駐車されてしまっている駐車スペースの情報が計算センターからマーキングの形で伝送され、このマーキングは同様にユーザー端末装置のグラフィックのナビゲーション地図上に表示され、その際マーキングは、特に視覚的に、必要に応じて有料の駐車スペースと無料の駐車スペースが区別される、永続的または一時的な色変更または光信号のような強調であることが企図されてよい。
【0032】
各ユーザー端末装置を使用して計算センターに伝送された、対応する車両のパークイン現在地信号は、好ましくは複数の車両地理座標を駐車位置内に、特に4つの(または例えば3つのみでも)車両角座標を含み、その結果いずれにせよ計算センターに駐車された車両に関する重要な情報が伝送され、および例えば一方で、これに関して格納された駐車スペースカテゴリーと一致しているかどうかの点検が、他方で必要に応じて駐車位置の点検が予定されているまたは予定されていない駐車位置に関して可能になる。
【0033】
各車両の駐車位置における地理座標の割り出しは、好ましくは現在地特定モジュールを、特にGPS受信器、ユーザー端末装置の形で使用して実施され、その際駐車位置における車両の座標は、特に無線LAN(WLAN)を介して各ユーザー端末装置から計算センターに伝送されてよい。
【0034】
さらに、各車両の駐車プロセスの始めと終わりが、対応するユーザー端末装置を使用して把握され、パークイン現在地信号またはパークアウト現在地信号がユーザー端末装置を使用して自動的に計算センターに伝送され、すなわちパークインおよびパークアウト現在地信号の送信が好ましくは自動的な方法で行われる有利な一実施形態が企図される。
【0035】
これに関連して、駐車プロセスの始めと終わりが、以下:
−対応する車両のエンジンスイッチオンまたはオフ;および/または
−対応する車両のハンドブレーキのオンまたはオフ;および/または
−対応する車両の変速レバーがパーキング位置に入れられるまたはパーキング位置から外される
ことの結果把握されることが特に企図されてよい。
【0036】
その際、前述のただ1つまたは複数の作動条件が同時に満たされると、当然ながらパークインまたはパークアウト現在地信号の発信が引き起こされてよい。その上に、特にパークインまたはパークアウト現在地信号の発信は当然計算センター内でその趣旨においてそこに格納された、分類された駐車スペースカテゴリーと、伝送された現在地が可能性のある駐車スペースであるかどうか、または(計算センターのデータベースで特に駐車不可能な空間の地理座標も格納されており、およびこれが好ましくは分類もされており、例えばとりわけカテゴリー「車道」などである限りにおいて)明示的に駐車不可能な空間であるかどうかが比較されてよく、この空間において車両の一時的な停止が予想され、その場合にはパークイン/パークアウト現在地信号も無視されてよい。
【0037】
さらに、少なくともパークインおよびパークアウト現在地信号はその伝送において、場合によって生じうるデータ保護要求を満たすため、ユーザー端末装置を使用して匿名化のために暗号化されることが企図されてよい。これに関連して、パークインおよびパークアウト現在地信号が必要に応じて、特に例えば車両泥棒または秩序違反のケースで、刑事追訴のために復号化されてよい。
【0038】
さらに、本発明による方法がリアルタイムで実施され、その際特に駐車可能な、空いている駐車スペースが計算センター内で、ユーザー端末装置から伝送されたパークインおよびパークアウト現在地信号に基づいて持続的に更新され、およびユーザー端末装置の照会に対して最新情報がこのユーザー端末装置に伝送される場合、有利である。その他に、当然ながらユーザー端末装置の表示装置が持続的に更新されることは目的にかなっている。
【0039】
本発明のその他の特徴および利点は、例としての実施形態が図を使って、以下の記述で開示される。