特許第5938802号(P5938802)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5938802車両から最寄りの駐車可能な駐車スペースを特定する方法、そのために適した車両アシスタンスシステム、および、車両アシスタンスシステムのためのユーザー端末装置
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  • 特許5938802-車両から最寄りの駐車可能な駐車スペースを特定する方法、そのために適した車両アシスタンスシステム、および、車両アシスタンスシステムのためのユーザー端末装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5938802
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】車両から最寄りの駐車可能な駐車スペースを特定する方法、そのために適した車両アシスタンスシステム、および、車両アシスタンスシステムのためのユーザー端末装置
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20160609BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20160609BHJP
【FI】
   G08G1/14 A
   G06Q50/10 110
【請求項の数】25
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-508399(P2013-508399)
(86)(22)【出願日】2011年5月5日
(65)【公表番号】特表2013-527960(P2013-527960A)
(43)【公表日】2013年7月4日
(86)【国際出願番号】EP2011002242
(87)【国際公開番号】WO2011138035
(87)【国際公開日】20111110
【審査請求日】2014年5月1日
(31)【優先権主張番号】102010019466.2
(32)【優先日】2010年5月5日
(33)【優先権主張国】DE
(31)【優先権主張番号】102010019465.4
(32)【優先日】2010年5月5日
(33)【優先権主張国】DE
(31)【優先権主張番号】102010019464.6
(32)【優先日】2010年5月5日
(33)【優先権主張国】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512282372
【氏名又は名称】トウッサイント,ギゼラ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】トウッサイント,ギゼラ
【審査官】 島倉 理
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−194994(JP,A)
【文献】 特開2003−303400(JP,A)
【文献】 特開2009−193543(JP,A)
【文献】 特開2009−110446(JP,A)
【文献】 特開2006−350996(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/061540(WO,A1)
【文献】 特開2009−162569(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/14
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペース(3a、3b)を特定する方法であって、
−駐車スペース(3a、3b)の地理座標を把握している少なくとも1つの中央計算センター(1)、および
−前記中央計算センター(1)と通信し、およびそれぞれ少なくとも1つの現在地特定モジュールと作用接続している、複数の、分散されて車両(5)内に配置されているユーザー端末装置、
を使用し、
当該車両(5)が駐車された場合に各ユーザー端末装置を使用して、対応する車両(5)の少なくとも1つのパークイン現在地信号が前記中央計算センター(1)に伝送され、その次に前記中央計算センター(1)で前記パークイン現在地信号に含まれる対応する車両(5)の4つの角座標が、そこで把握された駐車スペース(3a、3b)の地理座標と比較され、それにより前記駐車スペース(3a、3b)のうちで駐車可能な、空いている駐車スペースと駐車できない、使用中の駐車スペースとを区別することができ、その結果前記空いている駐車スペースおよび/または前記使用中の駐車スペースが把握され、
対応する車両(5)の各ユーザー端末装置を使用して、空いている駐車スペースの照会が自動的に前記中央計算センター(1)に伝送され、その際前記照会は前記現在の車両位置を含んでおり、および
前記車両(5)の現在位置が、前記車両から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報に依存して、前記中央計算センター(1)から照会してきている前記ユーザー端末装置へ伝送されることを特徴とする方法において、
−前記駐車スペース(3a、3b)の前記地理座標を前記中央計算センター(1)内で把握するステップであって、その際前記中央計算センター(1)内で地理座標が把握された駐車スペース(3a、3b)が、複数の、道路沿いにある、マーキングされていない駐車場所のような、グループ駐車場所(3b)の地理座標を含む、ステップ、
−前記中央計算センター(1)内に把握された駐車スペース(3a、3b)を複数の駐車スペースカテゴリーに分類するステップ、
−伝送する少なくとも1つの追加情報を、各ユーザー端末装置を使用して前記中央計算センター(1)に、自動的に、空いている駐車スペースについての照会をきっかけに伝送するステップであって、その際少なくとも1つの追加情報が少なくとも1つの車両固有の、車両種類、車両寸法および車両タイプのグループからの情報および/または少なくとも1つのユーザー固有の情報を含んでおり、およびその際各ユーザー端末装置を使用して前記中央計算センター(1)に伝送された、前記対応する車両(5)のパークイン現在地信号が、前記車両(5)の駐車位置内における前記車両(5)の複数の地理座標を、少なくとも前記車両(5)の4つの角座標の形で含んでいる、ステップ、
−パークイン現在地信号に含まれる対応する車両(5)の4つの角座標と前記中央計算センター(1)内に把握された前記駐車スペース(3a、3b)の地理座標を比較し、および各ユーザー端末装置を使用して伝送された、少なくとも1つの追加情報を中央計算センター(1)内で前記分類された駐車スペースカテゴリーと比較し、その際前記中央計算センター(1)内に各ユーザー端末装置が受信した、グループ駐車場所(3b)に駐車された、対応する車両(5)のパークイン現在地信号に含まれる駐車された車両(5)の4つの角座標が、グループ駐車場所(3b)の終端座標からこの車両(5)までの距離および/またはそれぞれ2つの、そこに駐車された車両(5)間の距離を特定するために、およびこのようにしてこの車両(5)の駐車位置に依存した地理座標を、グループ駐車場所(3b)内で使用できる個々の駐車場所を特定するために、使用され、その結果、追加情報が該当する駐車スペースカテゴリーと、追加情報が該当しない駐車スペースカテゴリーとが区別され、およびその駐車スペースカテゴリーが前記追加情報に該当しているおよび/または該当していない前記空いている駐車スペースが突き止められるステップ、および
−前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報を、前記中央計算センター(1)から照会してきている前記ユーザー端末装置に伝送し、その駐車スペースカテゴリーが少なくとも1つの追加で伝送された情報に該当し、その際前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、その駐車スペースカテゴリーの空いている駐車スペースが、ユーザー端末装置を使用して表示されるステップとを、実施する方法。
【請求項2】
前記車両(5)が駐車位置から発進された場合に各ユーザー端末装置を使用して、対応する車両(5)の少なくとも1つのパークアウト現在地信号が前記中央計算センター(1)に伝送され、その次に前記中央計算センター(1)内で対応する、以前に使用中と確認された駐車スペース(3a、3b)が空いている駐車スペース(3a、3b)として把握されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
以前使用できた駐車スペース(3a、3b)が永続的にまたは一時的に駐車不可能な場合に、および/または新しい、まだ把握されていない駐車スペース(3a、3b)が追加で使用できる場合に、前記中央計算センター(1)内で前記駐車スペース(3a、3b)の前記地理座標が修正されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記中央計算センター(1)で把握された駐車スペース(3a、3b)の複数の駐車スペースカテゴリーへの分類が、少なくとも1つの車両固有の駐車スペースカテゴリーが、特定の車両種類のための各駐車スペースカテゴリーの適性、特定の車両寸法のための各駐車スペースカテゴリーの適性、特定の車両タイプのための各駐車スペースカテゴリーの適性のグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の駐車スペースカテゴリーからの情報を、特定の車両ユーザーのための各駐車スペースカテゴリーの権限に基づいて含んでいることを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記車両固有の駐車スペースカテゴリーが、
−車両種類、または特定の車両種類のための前記各駐車スペースの決定、乗用車(Pkw)、トラック(Lkw)、バス、モーターサイクル、およびサイドカー、のグループから、および/または
−前記駐車スペースの前記角座標に基づいて選択されている、車両寸法または駐車スペース寸法
のグループからであることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザー固有の駐車スペースカテゴリーが、
−緊急車両、消防、警察および/または救急車、タクシー、近隣住民、障害者、女性および/または男性のようなユーザーグループ、および/または
−個々の駐車場所の私的なユーザーのような個々のユーザーを含む
ことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つの追加情報が、少なくとも1つの車両固有の情報を車両種類、車両寸法および車両タイプの前記グループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の情報を含み、前記対応する車両(5)が駐車された場合に前記各ユーザー端末装置から自動的に、前記パークイン現在地信号と共に、前記中央計算センター(1)に伝送され、その次に前記車両(5)が前記対応する駐車スペースカテゴリーの駐車スペース(3a、3b)に駐車されたかまたはされなかったかが突き止められることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記中央計算センター(1)内でさらに駐車不可能な空間(4)の地理座標が把握され、この車両(5)が駐車されたときに、前記中央計算センター(1)がパークイン現在地信号を対応する車両(5)の各ユーザー端末装置を使用して伝送した場合に、およびこのパークイン現在地信号を中央計算センター(1)内に把握された、駐車不可能な空間(4)の地理座標と比較することで、前記車両(5)の駐車現在地が以下:
−完全にまたは部分的に、駐車不可能な空間(4)についておよび/または
−完全にまたは部分的に、前記車両(5)のユーザー端末装置から伝送された、車両固有のおよび/またはユーザー固有の情報に対応しない駐車スペースカテゴリーにある駐車スペース(3a、3b)について、警告信号が前記各ユーザー端末装置に送られ、該警告信号が前記ユーザー端末装置を使用して表示されることを特徴とする、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
加えて、時間的に遅れて前記各ユーザー端末装置へ前記警告信号が伝送された後に、さらに別の信号が、警察署または規制機関のようなさらに別の受信機器に伝送されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記中央計算センター(1)内で把握された前記駐車スペース(3a、3b)の分類に、複数の駐車スペースカテゴリーに関してさらに有料の駐車スペースと無料の駐車スペースとの間の区別が含まれ、その際前記中央計算センター(1)から照会してきている車両(5)のユーザー端末装置へ伝送された、前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペース(3a、3b)に関する情報が、有料の駐車スペースおよび場合によって駐車料金額を含む追加情報を含み、その情報がユーザー端末装置を使用して追加で表示されることを特徴とする、請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
1つの、自動的に実施可能な、駐車料金の支払いプロセスを前記ユーザー端末装置またはこれを用いて接続された移動無線機器を使って料金の即時決済プロセスの実施下で、有料駐車スペースに前記車両(5)を駐車する際におよび/または前記車両(5)が有料の駐車スペースから排除される場合に実施されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
現在の車両位置を定義するために、自身のユーザー端末装置を使用して照会してきている前記車両(5)から最寄りの周囲を、前記中央計算センター内(1)で、所与のまたは選択可能な半径周辺範囲によって規定することを特徴とする、請求項1〜11のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記中央計算センター(1)内で地理座標に基づいて把握された駐車スペース(3a、3b)が、個々の駐車場所(3a)の地理座標として場所に関してマーキングされた駐車場所を含んでいることを特徴とする、請求項1〜12のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記パークインまたはパークアウト現在地信号の伝送、前記空いている駐車スペースの照会、および前記車両(5)から最寄りの駐車可能な駐車スペース(3a、3b)の情報が、直接または間接にインターネットを介して、ワイヤレスの無線交信を使用して実施され、その際前記無線交信はユーザー端末装置の無線インターフェースを介してまたはこれを用いて通信する移動無線機器を介して構成され、該移動無線機器はユーザー端末装置とワイヤレスで、短距離の無線インターフェースを介して、または有線で接続されており、その際無線交信は、ダウンロード速度を高めたモバイル通信基準、好ましくはLTE(Long−Term Evolution Technology、ロングタームエボリューション技術)またはLTEアドバンスでサポートされていることを特徴とする、請求項1〜13のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記各駐車スペースカテゴリーの、前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペース(3a、3b)の前記情報が、前記中央計算センター(1)からマーキングの形で伝送され、該マーキングは前記ユーザー端末装置のグラフィックのナビゲーション地図(6)上に表示され、その際前記マーキングは、視覚的に、有料の駐車スペースと無料の駐車スペースが区別される、永続的または一時的な色変更または光信号のような強調であることを特徴とする、請求項1〜14のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記各駐車スペースカテゴリーの、前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペース(3a、3b)の前記情報の別法としてまたはそれに追加的に、駐車不可能な空間(4)の情報および/または駐車可能であるがすでに駐車されてしまっている駐車スペース(3a、3b)の情報が前記中央計算センター(1)からマーキングの形で伝送され、該マーキングは前記ユーザー端末装置の前記グラフィックのナビゲーション地図(6)上に表示され、その際前記マーキングは、視覚的に、有料の駐車スペースと無料の駐車スペースが区別される、永続的または一時的な色変更または光信号のような強調であることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
各車両(5)の駐車位置の地理座標の割り出しが、前記ユーザー端末装置の前記現在地特定モジュールを、GPS受信器の形で使用して行われ、その際前記駐車位置にある前記車両(5)の4つの角座標が、無線LAN(WLAN)を介して前記中央計算センター(1)に伝送されることを特徴とする、請求項1〜16のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
各車両(5)の駐車プロセスの始めと終わりが、前記対応するユーザー端末装置を使用して把握され、前記パークイン現在地信号または前記車両(5)のパークアウト現在地信号が前記ユーザー端末装置を使用して自動的に前記中央計算センター(1)に伝送されることを特徴とする、請求項1〜17のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記駐車プロセスの始めと終わりが、以下:
−前記対応する車両(5)のエンジンスイッチオンまたはオフ、および/または
−前記対応する車両(5)のハンドブレーキのオンまたはオフ、および/または
−前記対応する車両(5)の変速レバーがパーキング位置に入れられるまたはパーキング位置から外される
ことを把握されていることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも前記パークインおよびパークアウト現在地信号がその伝送時に前記ユーザー端末装置を使用して匿名化のために暗号化されることを特徴とする、請求項1〜19のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記パークインおよびパークアウト現在地信号が、刑事追訴の目的のために車両泥棒または秩序違反のケースで復号化されることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
リアルタイムで実施され、その際前記駐車可能な、空いている駐車スペース(3a、3b)が前記中央計算センター(1)内で、前記ユーザー端末装置によって伝送された前記パークインおよびパークアウト現在地信号に基づいて持続的に更新され、およびユーザー端末装置の照会に対して最新情報がこのユーザー端末装置に伝送されることを特徴とする、請求項1〜21のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペース(3a、3b)を特定するための、請求項1〜22に記載の方法を実施するための車両アシスタンスシステムであって、以下:
(a)送信ユニット、受信ユニットおよびデータ処理ユニットを備え、および駐車スペース(3a、3b)の地理座標が格納されているデータベース(2)がメモリされるメモリユニットを備えた少なくとも1つの中央計算センター(1)、および
(b)送信器および受信器が前記中央計算センター(1)の受信ユニットおよび送信ユニットと通信し、現在地特定モジュールをGPS受信器の形で備え、該現在地特定モジュールは対応する車両(5)の前記地理座標を把握し、少なくとも駐車位置で同一のことが形成され、および前記対応する車両(5)が駐車または駐車位置から発進されると検知する駐車状態把握モジュールを備えている、複数の、分散されて車両(5)内に配置されている、送信器および受信器を備えたユーザー端末装置、
を含み、その際
各ユーザー端末装置の前記送信器が、少なくとも1つのパークイン現在地信号および/または少なくとも1つのパークアウト現在地信号を前記中央計算センター(1)の前記受信ユニットに伝送するために、前記対応する車両(5)が駐車されるかまたは駐車位置から発進すると、自動的に、空いている駐車スペース(3a、3b)について前記中央計算センター(1)の前記受信ユニットに照会するために形成されており、照会が現在の車両位置を含み、および各ユーザー端末装置の前記受信器が前記対応する前記車両(5)の現在の位置に依存した、前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペース(3a、3b)に関する情報を、前記中央計算センター(1)の送信ユニットから受信するために形成される、およびその際
−前記中央計算センター(1)のデータ処理ユニットが、各ユーザー端末装置から受信されたパークイン現在地信号および/またはパークアウト現在地信号を前記データベース(2)内に格納された駐車スペース(3a、3b)と比較するために、
前記駐車スペースのうちで駐車可能な、空いている駐車スペースと駐車できない、使用中の駐車スペースとを区別し、およびそれによって前記空いている駐車スペースおよび/または前記使用中の駐車スペースが把握されるように形成され、および
−対応する前記車両(5)の現在の位置に依存した情報を伝送するための前記中央計算センター(1)の前記送信ユニットでは、この情報は前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペース(3a、3b)について、対応する車両(5)の、前記照会してきているユーザー端末装置の前記受信器に形成される
方法において、
−前記駐車スペース(3a、3b)の前記地理座標が前記中央計算センター(1)のデータベース(2)内に格納されており、前記中央計算センター(1)内で地理座標が把握された駐車スペース(3a、3b)が、複数の、道路沿いにある、マーキングされていない駐車場所のような、前記グループ駐車場所(3b)の前記地理座標を含み、
−前記中央計算センター(1)の前記データベース(2)内に格納された前記駐車スペース(3a、3b)が複数の駐車スペースカテゴリーに分類されており、
−各ユーザー端末装置内に少なくとも1つの追加情報が格納されており、少なくとも1つの追加情報が、車両種類、車両寸法および車両タイプのグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の情報からの情報を含んでおり、および各ユーザー端末装置を使用して前記中央計算センター(1)に伝送された、前記対応する車両(5)のパークイン現在地信号が、前記車両(5)の複数の地理座標を前記駐車位置内に、少なくとも前記車両(5)の4つの角座標の形で含んでいる、
−各ユーザー端末装置の前記送信器が、少なくとも自動的に、空いている駐車スペース(3a、3b)に関する照会をきっかけに、追加情報を前記中央計算センター(1)の前記受信ユニットに伝送するために形成されている、
−前記中央計算センター(1)のデータ処理ユニットが、前記パークイン現在地信号を前記中央計算センター(1)内に把握されている前記駐車スペース(3a、3b)の地理座標と比較するために、および各ユーザー端末装置を使用して伝送された、少なくとも1つの追加情報を前記データベース(2)内で分類された駐車スペースカテゴリーと比較するために形成されており、前記中央計算センター(1)内で各ユーザー端末装置によって受信された、グループ駐車場所(3b)に駐車された、対応する車両(5)のパークイン現在地信号に含まれる駐車された車両(5)の4つの角座標が、グループ駐車場所(3b)の終端座標からこの車両までの距離および/またはそれぞれ2つの、そこに駐車された車両(5)間の距離を特定するために、およびこのようにしてこの車両(5)の駐車位置に依存した地理座標を、前記グループ駐車場所(3b)内で使用できる個々の駐車場所を特定するために使用され、その結果前記追加情報に該当する駐車スペースカテゴリーと、前記追加情報に該当しない駐車スペースカテゴリーとを区別するために、およびそれによってその駐車スペースカテゴリーが前記追加情報に該当するおよび/または該当しない前記空いている駐車スペースが突き止められる、
−前記中央計算センター(1)の送信ユニットが、前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに(3a、3b)に関する情報を、照会してきているユーザー端末装置の受信器に伝送するために形成されており、その駐車スペースカテゴリーは少なくとも1つの追加で伝送された情報に相当する、および
−前記各ユーザー端末装置が表示装置(6)を備え、該表示装置が、グラフィックで、この駐車スペースカテゴリーの、前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースを表示するために形成されている、
車両アシスタンスシステム。
【請求項24】
請求項23に記載の、前記車両(5)から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースを突き止めるための車両アシスタンスシステムのためのユーザー端末装置。
【請求項25】
請求項24に記載の、車両(5)のナビゲーション装置に実装されるユーザー端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、以下:
−駐車スペースの地理座標を把握している少なくとも1つの中央計算センター;および
−計算センターと通信し、およびそれぞれ少なくとも1つの現在地特定モジュールと作用接続している、複数の、分散されて車両内に配置されているユーザー端末装置;
を使用して、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースを特定する方法に関し、
車両が駐車された場合に各ユーザー端末装置を使用して、対応する車両の少なくとも1つのパークイン現在地信号が計算センターに伝送され、その次に計算センターでパークイン現在地信号が、そこで把握された駐車スペースの座標と比較され、それにより駐車スペースのうちで駐車可能な、空いている駐車スペースと駐車できない、使用中の駐車スペースとを区別することができ、その結果空いている駐車スペースおよび/または使用中の駐車スペースが把握され、
その際、対応する車両の各ユーザー端末装置を使用して、空いている駐車スペースの照会が自動的にまたは必要に応じて計算センターに伝送され、その際照会は現在の車両位置を含んでおり、および
その際、この自動車の現在位置が、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報に依存して、計算センターから照会してきているユーザー端末装置へ伝送される。
【0002】
本発明はさらに、特にそのような方法を実施するために適した車両アシスタンスシステムに関し、この車両アシスタンスシステムは自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースの特定するための、特に先行する請求項に記載の方法を実施するためであり、以下:
(a)送信ユニット、受信ユニットおよびデータ処理ユニットを備え、および駐車スペースの地理座標が格納されているデータベースがメモリーされるメモリユニットを備えた少なくとも1つの中央計算センター;および
(b)その送信器および受信器が計算センターの受信ユニットおよび送信ユニットと通信し、現在地特定モジュールを特にGPS受信器の形で備え、この現在地特定モジュールは対応する車両の地理座標を把握し、少なくとも駐車位置で同一のことが形成され、および対応する車両が駐車または駐車位置から発進されると検知する駐車状態把握モジュールを備えている、複数の、分散されて車両内に配置されている、送信器および受信器を備えたユーザー端末装置;
を含み、その際
−各ユーザー端末装置の送信器が、対応する車両が駐車または駐車位置から発進された場合に、少なくとも1つのパークイン現在地信号および/または少なくとも1つのパークアウト現在地信号を計算センターの受信ユニットに伝送するために、および、空いている駐車スペースについて自動的におよび/または必要に応じて計算センターの受信ユニットに照会するために形成されており、その際照会は現在の車両位置を含んでおり、および
−各ユーザー端末装置の受信器が、対応する自動車の現在の位置に依存した情報を受信するためであり、この情報は自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関し、計算センターの送信ユニットによって形成され;およびその際
−各ユーザー端末装置が受信したパークイン現在地信号および/またはパークアウト現在地信号を、データベース内に格納された駐車スペースの地理座標と比較するための計算センターのデータ処理ユニットは、駐車可能な、空いている駐車スペースと、駐車されている、使用中の駐車スペースとを区別するようにおよびそれによって空いている駐車スペースおよび/または使用中の駐車スペースを把握するように形成されており、および
−対応する自動車の現在の位置に依存した情報を伝送するための計算センターの送信ユニットでは、この情報は自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースについて、対応する車両の、照会してきているユーザー端末装置の受信器に形成される。
【0003】
最後に本発明は、このような車両アシスタンスシステムのためのユーザー端末装置に関する。
【背景技術】
【0004】
自動車においては、現在地特定モジュールが特にナビゲーションシステムの形で装備された自動車が公知であり、このナビゲーションシステムは、衛星を使用してGPS(「Global Positioning System」全地球測位システム)を介して管理ユニットまたは計算センターと通信することができ、一方で機器または自動車の正確な地理的現在地を自身で算出する。ナビゲーションシステムおよびGPSを使って、さまざまな機能を実現することができる。すなわち、一方で車両とGPSの間でのみ通信し、しかし他方で自動車の現在の滞在位置を第三者に伝送する。後者は例えば、トラックの場合、その滞在位置を輸送業者に伝送しなければならない場合である。
【0005】
自動車の位置情報の精度を高めるために、追加的に(現在は特に都市部で)使用できる、可能な限り高い精度を備えた地理的現在地座標を用意するのに適した、WLANネットワークや他のシステムのような無線通信ネットワークが使用される。さらに、一方がWLANシステム、他方がGPSの連結使用(XPS)も公知であり、これは例えば自動車の地理的現在地座標をセンチメートル精度またはそれどころかミリメートル精度で算出するために使用できる。自動車への、または自動車から出された情報を受信および伝送するための追加の通信機器として、インターネットにアクセスできる電話やコンピューターモバイル通信機器が使用される。そのほかに、比較的新しい種類の、ロングタームエボリューション技術(LTEまたはLTEアドバンス)をベースにしたデータ伝送システムの使用も公知であり、このシステムのデータ転送速度は、よく使われている、普通のUMTS(Universal Mobile Telecommunications System、汎用移動通信システム)をベースにしたシステムのそれを上回る。
【0006】
自動車の運転者または自動車の管理者が使用できる、すでに広く使用されている通信機器が多数あるにも関わらず、自動車ないし一般の、人員輸送および貨物輸送の分野で一般的な、解決されていない情報の課題が今なお存在する。そのような情報の欠如は、例えばさまざまな種類の自動車のための通信支援型の駐車スペースないし駐車場所の検索に当てはまり、当該車両のために実際に使用でき、つまり空いていてかつ駐車可能であり、および特に駐車場所を探している車両から可能な限り近くにある駐車場所が検索される。
【0007】
特許文献1には、交通網において自動的にふさがった駐車スペースに関する情報を把握する方法が記述されており、その際車両側のユーザー端末装置によって計算センターに駐車スペース情報が伝送され、この駐車スペース情報は車両の駐車フェーズも車両の場所も示しており、その次にセンターによって情報が生成され、この情報はまだ空いている駐車スペースに関し、およびその次に計算センターから車両側のユーザー端末装置へ、駐車可能な、まだ空いている駐車スペースに関する情報が伝送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】独国特許第19856478C1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、冒頭に挙げた種類の、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースを特定するための方法および特にその実施に適した車両アシスタンスシステムであり、その趣意において可能な限り短い時間内に、および可能な限り短い経路を進んで最大限の確率で適切な駐車場所を見つけることが自動車の運転者に可能になるよう発展形成することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
方法技術的な観点から、この課題は冒頭に挙げられた種類の方法によって解決され、この方法は以下の工程:
−計算センター内に把握された駐車スペースを複数の駐車スペースカテゴリーに分類する;
−少なくとも1つの追加情報を、各ユーザー端末装置を使用して計算センターに、自動的または必要に応じた照会をきっかけに、空いている駐車スペースについて伝送し、その際少なくとも1つの追加情報が少なくとも1つの車両固有の、車両種類、車両寸法および車両タイプのグループからの情報および/または少なくとも1つのユーザー固有の情報を含んでいる;
−各ユーザー端末装置を使用して求められた、少なくとも1つの追加情報を、計算センター内で分類された駐車スペースカテゴリーと比較することで、追加情報に該当する駐車スペースカテゴリーと追加情報に該当しない駐車スペースカテゴリーとを区別し、その結果その駐車スペースカテゴリーが追加情報に該当するおよび/または該当しない、空いている駐車スペースを特定する;および
−その自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報を、計算センターから照会してきているユーザー端末装置に伝送し、その駐車スペースカテゴリーが少なくとも1つの追加で伝送された情報に該当し、その際自動車から最寄りの駐車可能な、その駐車スペースカテゴリーの空いている駐車スペースが、ユーザー端末装置を使用して表示される、
ことを特徴としている。
【0011】
装置技術的な観点から、本発明はこの課題を解決するために冒頭に挙げられた種類の車両アシスタンスシステムがさらに、以下:
−計算センターのデータベースに格納された駐車スペースが複数の駐車スペースカテゴリーに分類されている;
−各ユーザー端末装置内に少なくとも1つの追加情報が格納されており、その際少なくとも1つの追加情報が、車両種類、車両寸法および車両タイプのグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の情報からの情報を含んでいる;
−各ユーザー端末装置の送信器が、少なくとも自動的または必要に応じた、空いている駐車スペースに関する照会をきっかけに、追加情報を計算センターの受信ユニットに伝送するために形成されている;
−追加情報に該当する駐車スペースカテゴリーと追加情報に該当しない駐車スペースカテゴリーとを区別し、およびそれゆえにその駐車スペースカテゴリーが追加情報に該当するおよび/または該当しない、空いている駐車スペースが特定するために、計算センターのデータ処理ユニットが、各ユーザー端末装置を使用して求められた、少なくとも1つの追加情報を、データベース内で分類された駐車スペースカテゴリーと比較するために形成されている;
−計算センターの送信ユニットが、その自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報を、照会してきているユーザー端末装置の受信器に伝送するために形成されており、その駐車スペースカテゴリーは少なくとも1つの追加で伝送された情報に相当する;および
−各ユーザー端末装置が表示装置を備え、この表示装置が、特にグラフィックで、この駐車スペースカテゴリーの、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースを表示するために形成されている、
ことが企図される。
【0012】
最後に、本発明はまた、冒頭に挙げられた種類の自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースを特定するための車両アシスタンスシステムのユーザー端末装置に関し、このシステムは好ましくは車両のナビゲーション装置に実装または一体化されている。
【0013】
「計算センター」は、本発明に関して、中央の管理ユニットと見なされ、特に送信および受信ユニット、コンピューターまたはそれに類したデータ処理ユニット、およびメモリユニットが装備されている。このメモリユニットには適切にはデータベースがメモリーされ、この中には駐車スペースの地理座標が格納されている。それに対して地理座標は例えば地図として記録されているかまたは例えば純粋な長さおよび幅の度合いで示されてもよい。
【0014】
「駐車スペース」は、以下に詳細に説明されているように、一方で個々の駐車場所であり、他方で駐車場所グループとも呼ばれる。
【0015】
本発明により、計算センターのデータベースに把握された駐車スペースは、ここではさまざまな駐車スペースカテゴリーまたは等級に割り当てられるかまたは分類され、その際この駐車スペースカテゴリーまたは等級は、特に車両固有および/またはユーザー固有であってよい。これに関して、例えばデータベース内にはいずれの駐車場所もまたはいずれの駐車場所グループも1つの値または1つの機能を割り当てられていてよく、値または機能は特定の駐車スペースカテゴリーを代表する。対応する駐車スペースの等級またはカテゴリーは、車両側のユーザー端末装置内に追加情報の形で格納されており、その結果運転者は自分の車両側のユーザー端末装置を使用して計算センターに、必要に応じてまたは自動化した形で、運転者が空いている駐車スペースを探していることを照会する。この照会と一緒に計算センター伝送されるのは車両の現在の位置だけではなく、少なくとも1つの(車両固有および/またはユーザー固有の)追加情報も伝送されるため、計算センター内では、利用可能な、空いているパーキング場所のどれが特に照会してきている車両に適しているかを、送られた追加情報をそこに格納された駐車スペースカテゴリーと比較することで、特定し得る。したがって、運転者は自分の照会の答えとして、正確にその自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報を伝送され、その駐車スペースカテゴリーは運転者の個別の追加で伝送された情報に対応しており、その際この駐車スペースカテゴリーの、この自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースが運転者のユーザー端末装置を使用して表示される。
【0016】
したがって、空いているパーキング場所の発見の確実性は、各車両のためまたは各ユーザーまたは運転者のために区別可能であり、およびこのようにして単に空いているだけではなく、個別に適しておりかつ空いているパーキング場所が特定されることで、冒頭に引用した特許文献1に従った従来技術と比べて格段に高まり、これらのパーキング場所は、パーキング場所を探している者が時間とエネルギーを無駄にすることなくピンポイントで乗り付けることができる。
【0017】
本発明による方法は、その際、複数の駐車場所またはそのような場所を備えた、立体駐車場、公的なまたは営業的なパーキング場所の中のような、テリトリー的に区切られた空間で、または1つまたは複数の街(の中心部)または単独のまたは複数の州の中でも実施されてよい。
【0018】
有利な実施形態では、車両が駐車位置から発進された場合に各ユーザー端末装置を使用して、対応する車両の少なくとも1つのパークアウト現在地信号が計算センターに伝送され、その次に計算センター内で対応する、以前に使用中と確認された駐車スペースが空いている駐車スペースとして把握されることが企図される。したがって以前空いていたパーキング場所がふさがった(パークイン現在地信号が受信された)場合に計算センターで把握されるだけでなく、以前ふさがっていたパーキング場所が空いた(パークアウト現在地信号が受信された)場合にも把握可能であり、その結果本発明により任意の、自由にアクセス可能な駐車スペースが使用され、およびそれは特にいずれにせよ特定の時間空いている駐車スペース(例えば企業のパーキング場所、閉鎖時間が決まっている立体駐車場など)だけに限られない。
【0019】
さらに有利な実施形態では、以前使用できた駐車スペースが永続的にまたは一時的に駐車不可能な場合に、および/または新しい、まだ把握されていない駐車スペースが追加で使用できる場合に、計算センターで駐車スペースの地理座標が修正されることが企図されてよく、それは例えば一方で工事現場、引っ越し作業などのケース、他方で新しい駐車スペースの設置のケースであり得る。計算センターのデータベースはこのようにして常に最新に保たれ、その際特に場合によって新たに加わった駐車スペースが、やはり対応する駐車スペースカテゴリーまたは等級に割り当てられる。
【0020】
駐車スペースの分類のために、異なった駐車スペースカテゴリー内で複数の基準が提供される。こうして好ましい実施形態に従い、計算センターで把握された駐車スペースを複数の駐車スペースカテゴリーの分類に関して、少なくとも1つの車両固有の駐車スペースカテゴリーが、特定の車両種類のための各駐車スペースカテゴリーの適性、特定の車両寸法のための各駐車スペースカテゴリーの適性、特定の車両タイプのための各駐車スペースカテゴリーの適性のグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の駐車スペースカテゴリーからの情報を、特定の車両ユーザーのための各駐車スペースカテゴリーの権限に基づいて含んでいることを企図し得る。
【0021】
目的にかなった車両固有の駐車スペースカテゴリーに該当するものは、好ましくは以下:
−車両種類、または特定の車両種類のための各駐車スペースの決定、特に乗用車(Pkw)、トラック(Lkw)、バス、モーターサイクル、およびサイドカー、のグループから;および/または
−特に駐車スペースの角座標に基づいて選択されている、車両寸法または駐車スペース寸法、
のグループからであってよい。有利な駐車スペース寸法の把握に関して、例えばすべての4つの角座標(特に一方で駐車スペースのそれが計算センター内、他方で車両のそれが各ユーザー端末装置内)または例えば3つのみが、向かい合っているように、角座標および別の角座標が把握されてよく、このことがほぼ長方形のボディの位置を呈するために一般的に十分であることが指摘される。
【0022】
別法としてまたは好ましくは追加で企図された、目的にかなった車両固有の駐車スペースカテゴリーに該当するものは、好ましくは以下:
−緊急車両、特に消防、警察および/または救急車、タクシー、近隣住民、障害者、女性および/または男性のようなユーザーグループ;および/または
−個々の駐車場所の私的なユーザーのような個々のユーザー、
のグループから含まれている。すでに言及したように、少なくともこれら駐車スペースカテゴリーまたは等級のいくつかは、一方で計算センターのデータベース内で、そこで把握された駐車スペースを割り当てられ、他方で、対応する、空いている駐車スペースを探す相応の照会の際に適切な選択を行うことができるようにするため、車両固有またはユーザー固有に(追加情報の形で)各ユーザー端末装置に格納される。
【0023】
有利な発展形態では、少なくとも1つの追加情報が、少なくとも1つの車両固有の情報を車両種類、車両寸法および車両タイプのグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の情報を含み、対応する車両が駐車された場合に各ユーザー端末装置から自動的に、特にパークイン現在地信号と共に、計算センターに伝送され、その次に車両が対応する駐車スペースカテゴリーの駐車スペースに駐車されたかまたはされなかったかが突き止められることが企図されてよい。この追加の(車両固有またはユーザー固有の)情報は、空いている駐車スペースの照会をきっかけとするだけでなく、パークイン現在地信号が生成されると自動的に各ユーザー端末装置から計算センターに伝送され、したがって対応する車両が(例えば不正に)自分のために予定されていないパーキング場所に、例えば自家用乗用車が緊急車両用、バス用、障害者用パーキング場所またはそれに類した場所に駐車したかどうかを確認することが可能である。
【0024】
これに関して有利な発展形態では、計算センター内でさらに駐車不可能な空間の地理座標が把握され、その際、この車両が駐車されたときに、計算センターがパークイン現在地信号を対応する車両の各ユーザー端末装置を使用して伝送した場合に、およびこのパークイン現在地信号を計算センター内に把握された、駐車不可能な空間の地理座標と比較することで、自動車の駐車現在地が以下:
−完全にまたは部分的に、駐車不可能な空間についておよび/または
−完全にまたは部分的に、車両のユーザー端末装置から伝送された、車両固有のおよび/またはユーザー固有の情報に対応しない駐車スペースカテゴリーにある駐車スペースについて、
把握され、警告信号が各ユーザー端末装置に送られ、この警告信号がユーザー端末装置を使用して表示されることがさらに企図される。予定とは異なって駐車された車両の運転者に(1つの駐車スペースの範囲中で各車両のためにのみ適していないかまたは駐車不可能な空間の範囲内でこの空間が車両の種類、寸法タイプまたはユーザーに適していなくても)、このようにして、対応する駐車スペースカテゴリーまたは等級に、規則に沿わずに駐車していることが表示される。
【0025】
加えて、特に時間的に遅れて各ユーザー端末装置へ警告信号が伝送された後に、さらに別の信号が、特に警察署または規制機関のようなさらに別の受信機器に伝送されることが可能である。このさらに別の信号は、当然ながらさらに別の情報、例えば(基本的に駐車可能な、しかし各車両または車両グループによっても規則に沿わずに駐車された駐車スペースである限り)対応する駐車スペースカテゴリー(例えば「乗り入れ口」、「防火区画」、「駐車禁止」など)を含む。したがって「規則に沿った駐車」とは、この状況においては、一方では道路交通法からもたらされる駐車規則と理解でき、他方ではしかし私法がもたらす規則を含んでいてもよく、それは例えば私的なパーキング場所の所有者が作成したものである。ここでは、例えば一時的な処置に基づくパーキング場所の閉鎖など、一時的な規則を含んでいてよい、
【0026】
他の有利な一発展形態に従い、計算センター内で把握された駐車スペースの複数の駐車スペースカテゴリーへの分類に、さらに有料の駐車スペースと無料の駐車スペースとの間の区別が含まれ、その際計算センターから照会してきている車両のユーザー端末装置へ伝送された、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースに関する情報が、有料の駐車スペースおよび場合によって駐車料金額を含む追加情報を含み、その情報がユーザー端末装置を使用して追加で表示されることが企図されてよい。したがって、計算センターのデータベース内に把握された駐車スペースがさらに別の駐車スペースカテゴリー(「無料」/「有料」、必要に応じて料金金額が下位分類される)に割り当てられてよく、その際(ここでは一般に各ユーザー端末装置の照会と一緒に伝送された追加情報とは無関係に)このさらに別の情報がその自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースの情報と共にユーザー端末装置に伝送されてよく、例えばそれは有料の駐車スペースの部分が、適している状態の駐車スペース全体に対して印を付けられることによる。
【0027】
さらに、その場合は1つの、特に自動的に実施可能な、駐車料金の支払いプロセスをユーザー端末装置またはこれを用いて接続された移動無線機器を使って、例えば料金の即時決済プロセスの実施下で、有料駐車スペースに車両を駐車する際におよび/または車両が有料の駐車スペースから排除される場合に実施されることが企図されてよい。そのような支払いプロセスは、この現在地が有料の駐車スペースの地理座標と一致する限りにおいて、例えばパークイン現在地信号および/又パークアウト現在地信号の送信/受信によって引き起こされてよい。
【0028】
「自動車から最寄り」の定義に関して、例えば、自動車のユーザー端末装置を使用して照会してきている車両の最寄りの周囲を、計算センター内で、所与のまたは選択可能な半径、例えば50m、100m、200m等々の範囲を規定することで、現在の車両位置が定義されることが企図されてよい。有利な実施形態では、そのような周囲はユーザー端末装置を使用して自由に選択することができ、このユーザー端末装置はここでは、そのようなものが十分に既知であるように、音声入力または手動入力装置のような対応する入力装置を備えていてよい。
【0029】
すでに示したように、計算センター内で地理座標に基づいて把握された駐車スペースは、個々の駐車場所の地理座標、例えば場所に関してマーキングされた駐車場所を含んでいてよい。そのほかに、計算センター内で地理座標に基づいて把握された駐車スペースは、グループ駐車場所の地理座標、例えばいくつかの、道路沿いにある、マーキングされていない駐車場所を含んでいてよく、その際、その場合は特に、計算センター内で各ユーザー端末装置によって受信されたパークイン現在地信号に属する、そのようなグループ駐車場所に駐車された車両を、グループ駐車場所の終端座標からこの車両までの距離および/またはそれぞれ2つの、そこに駐車された車両間の距離を特定するために、およびこのようにしてこの車両の駐車位置に依存した地理座標を、グループ駐車場所内で使用できる個々の駐車場所を特定するために、使用することができる。そのような、グループ駐車場所を含んでいる駐車スペースを計算センターのデータベース内で把握することは、当然ながらジオメトリーに応じて任意の適切な地理座標が、例えばほぼ長方形のグループ駐車場所の場合は駐車場所グループの角座標が、または追加の、例えば曲がった、道路コーナーまたは道路カーブの縁に配置されているグループ駐車場所の場合は、複数の中間座標が含まれており、その際当然デカルト座標も円座標も使用されてよい。
【0030】
パークインまたはパークアウト現在地信号の伝送、空いている駐車スペースの照会、および自動車から最寄りの駐車可能な駐車スペースの情報は、好ましくは直接または間接的に、例えばインターネットを介して、ワイヤレスの無線交信を使用して実施されてよく、その際この無線交信はユーザー端末装置の無線インターフェースを介してまたはこれを用いて通信する移動無線機器を介して構成され、この移動無線機器はユーザー端末装置とワイヤレスで、特に短距離の無線インターフェースを介して、または有線で接続されており、その際無線交信は、特にダウンロード速度を高めたモバイル通信基準、好ましくはLTE(Long−Term Evolution Technology、ロングタームエボリューション技術)またはLTEアドバンスでサポートされている。したがって伝送は直接、電話から電話のように、または移動無線からインターネットのように、計算センターのデータ処理ユニットへ行われ、その際いわゆるクラウトコンピューティングも可能である。
【0031】
有利な実施形態では、各駐車スペースカテゴリーの、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースの情報が、計算センターからマーキングの形で伝送され、このマーキングはユーザー端末装置のグラフィックのナビゲーション地図上に表示され、その際マーキングは、特に視覚的に、必要に応じて有料の駐車スペースと無料の駐車スペースが区別される、永続的または一時的な色変更または光信号のような強調であることが企図されてよい。さらに、各駐車スペースカテゴリーの、自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースの情報の別法としてまたはそれに追加的に、駐車不可能な空間の情報および/または駐車可能であるがすでに駐車されてしまっている駐車スペースの情報が計算センターからマーキングの形で伝送され、このマーキングは同様にユーザー端末装置のグラフィックのナビゲーション地図上に表示され、その際マーキングは、特に視覚的に、必要に応じて有料の駐車スペースと無料の駐車スペースが区別される、永続的または一時的な色変更または光信号のような強調であることが企図されてよい。
【0032】
各ユーザー端末装置を使用して計算センターに伝送された、対応する車両のパークイン現在地信号は、好ましくは複数の車両地理座標を駐車位置内に、特に4つの(または例えば3つのみでも)車両角座標を含み、その結果いずれにせよ計算センターに駐車された車両に関する重要な情報が伝送され、および例えば一方で、これに関して格納された駐車スペースカテゴリーと一致しているかどうかの点検が、他方で必要に応じて駐車位置の点検が予定されているまたは予定されていない駐車位置に関して可能になる。
【0033】
各車両の駐車位置における地理座標の割り出しは、好ましくは現在地特定モジュールを、特にGPS受信器、ユーザー端末装置の形で使用して実施され、その際駐車位置における車両の座標は、特に無線LAN(WLAN)を介して各ユーザー端末装置から計算センターに伝送されてよい。
【0034】
さらに、各車両の駐車プロセスの始めと終わりが、対応するユーザー端末装置を使用して把握され、パークイン現在地信号またはパークアウト現在地信号がユーザー端末装置を使用して自動的に計算センターに伝送され、すなわちパークインおよびパークアウト現在地信号の送信が好ましくは自動的な方法で行われる有利な一実施形態が企図される。
【0035】
これに関連して、駐車プロセスの始めと終わりが、以下:
−対応する車両のエンジンスイッチオンまたはオフ;および/または
−対応する車両のハンドブレーキのオンまたはオフ;および/または
−対応する車両の変速レバーがパーキング位置に入れられるまたはパーキング位置から外される
ことの結果把握されることが特に企図されてよい。
【0036】
その際、前述のただ1つまたは複数の作動条件が同時に満たされると、当然ながらパークインまたはパークアウト現在地信号の発信が引き起こされてよい。その上に、特にパークインまたはパークアウト現在地信号の発信は当然計算センター内でその趣旨においてそこに格納された、分類された駐車スペースカテゴリーと、伝送された現在地が可能性のある駐車スペースであるかどうか、または(計算センターのデータベースで特に駐車不可能な空間の地理座標も格納されており、およびこれが好ましくは分類もされており、例えばとりわけカテゴリー「車道」などである限りにおいて)明示的に駐車不可能な空間であるかどうかが比較されてよく、この空間において車両の一時的な停止が予想され、その場合にはパークイン/パークアウト現在地信号も無視されてよい。
【0037】
さらに、少なくともパークインおよびパークアウト現在地信号はその伝送において、場合によって生じうるデータ保護要求を満たすため、ユーザー端末装置を使用して匿名化のために暗号化されることが企図されてよい。これに関連して、パークインおよびパークアウト現在地信号が必要に応じて、特に例えば車両泥棒または秩序違反のケースで、刑事追訴のために復号化されてよい。
【0038】
さらに、本発明による方法がリアルタイムで実施され、その際特に駐車可能な、空いている駐車スペースが計算センター内で、ユーザー端末装置から伝送されたパークインおよびパークアウト現在地信号に基づいて持続的に更新され、およびユーザー端末装置の照会に対して最新情報がこのユーザー端末装置に伝送される場合、有利である。その他に、当然ながらユーザー端末装置の表示装置が持続的に更新されることは目的にかなっている。
【0039】
本発明のその他の特徴および利点は、例としての実施形態が図を使って、以下の記述で開示される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本発明の実施例を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図には、模式化された形で計算センター1が中央管理ユニットの形で描かれており、これはとりわけメモリユニット内にメモリーされたデータベース2を含み、このデータベースの中には駐車スペースの地理座標3a、3bが(および必要に応じて駐車不可能な空間4の地理座標も)例えば個々の駐車場所3aまたはグループ駐車場所3bの角座標の形で把握されている。後者は、特にそれがカーブである(図示せず)限りにおいて、高いテリトリー把握精度を提供するために、追加的に中間座標によっても把握されてよい。各駐車スペースの地理座標3a、3b(および必要に応じて駐車不可能な空間4の地理座標)は、データベース2内で例えば道路地図システム内に入れられていてよい。
【0042】
計算センター1のデータベース2に格納された駐車スペース3a、3bは、さらにさまざまな駐車スペースカテゴリーに分類または割り当てられ、その際この駐車スペースカテゴリーは少なくとも1つの車両固有の駐車スペースカテゴリーを、特定の車両種類のための各駐車スペースカテゴリー適性、特定の車両寸法のための各駐車スペースカテゴリー適性、特定の車両タイプのための各駐車スペースカテゴリーのグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の駐車スペースカテゴリーから、特定の車両ユーザーのための各駐車スペースカテゴリーの権利に基づいて含んでいる。ここで例えば駐車スペース3aが長距離バスパーキング場所であり、および駐車空間3bが路線バスパーキング場所である場合、駐車スペース3aは駐車スペースカテゴリー「特定の車両寸法のための適性」(例えば把握された地理的角座標)、「特定の車両種類ための適性」(例えば「バス」)、「特定のユーザーグループのための適性」(例えば「長距離バス」)および必要に応じて別の駐車スペースカテゴリーを含んでいる。駐車スペース3bにも同様のことが適用され、その際そこで、ユーザー固有の駐車スペースカテゴリー「長距離バス」の代わりにユーザー固有の駐車スペースカテゴリー「路線バスが付けられる。当然ながら計算センター1のデータベース2内ではさらに、多数のその他の、その代わりとなる駐車スペースカテゴリー(例えば「乗用車」、「二輪車」、「重度障害者」等)および/または累加的な駐車スペースカテゴリー(例えば「有料の」、「無料の」)などが使用できる駐車スペースのカテゴリー化または等級付けのために使用される。
【0043】
示された状況では、駐車空間3aにも駐車スペース3bにも、複数の車両5(ここでは例えば長距離バスおよび路線バス)があり、これらはそれぞれ車両側のユーザー端末装置(詳細には図示せず)が装備されており、このユーザー端末装置は計算センター1とワイヤレスで通信する。各ユーザー端末装置は、同じく車両側の、これを用いて通信するGPS受信器のような現在地把握モジュールを含み、これを使用して同じく特に正確な、対応する車両5の地理座標、例えば角座標を特定することができる。各ユーザー端末装置にはさらに、少なくとも1つの追加情報が格納され、この追加情報には、同じく少なくとも1つの車両固有の情報、すなわち車両種類、車両寸法および車両タイプのグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の情報からの情報が含まれている。
【0044】
図で模式的に描かれた状況では、計算センター1のデータベース2にはすでに、そこで把握された駐車スペース3a、3bにすでに複数の車両5が駐車されていることが記載される。このようにして、特に(まだ)空いている駐車スペースも把握され、これは模式化されて黒く塗られた長方形で示されている。
【0045】
ここで例えば車両5’がちょうど自分の駐車位置に達すると、自分のユーザー端末装置がパークイン現在地信号を計算センター1(矢印A)に送信し、この信号により、データベース2内でこの以前空いていたパーキング場所が駐車スペース3a内で使用中として印が付けられ、このことは白い長方形で示されている。車両5’のユーザー端末装置はしかし好ましくはパークイン現在地信号だけでなく、追加的にそこに格納された、例えば「車両寸法」、「バス」、「長距離バス」のような追加情報も送信し、その結果計算センター内で各パークイン現在地信号を追加情報も含めて、計算センター1内に把握された、駐車可能な空間3a、3bおよび必要に応じて駐車不可能な空間4の、各駐車スペースカテゴリーも含めた地理座標と比較することで、バス5’の駐車現在地が補足的にまたは部分的にまったく駐車不可能な空間にあるかどうか、または駐車スペースがバス5’のユーザー端末装置によって伝送されない、車両固有のおよび/またはユーザー固有の情報に相当する駐車スペースカテゴリーにあるかどうかが、把握されてよい。「はい」の場合、計算センター1から警告メッセージがバス5’の車両側のユーザー端末装置に出される。バス5’が再度自分の駐車位置を離れると、バスのユーザー端末装置がパークアウト現在地信号を計算センター1へ送り、これによってデータベース2内にこの以前使用中として印を付けられた、駐車スペース3a内のパーキング場所が、再び空いていると把握される。データベース2は、このようにして常にリアルタイムで現在のステイタスが維持される。
【0046】
ここで例えば車両5”、例えば長距離バスが、空いているパーキング場所を探している場合、その運転者は車両側のユーザー端末装置を使って、例えば手動でスイッチを押して、音声入力またはそれに類する方法で、空いている駐車スペースに関する照会を計算センター1に伝送する(矢印B)。そのような照会は、一方で現在の車両5”の現在地(車両機器と接続された現在地特定モジュールによって特定される)を含み、他方ですなわち少なくとも1つの車両固有の情報を車両種類、車両寸法および車両タイプのグループおよび/または少なくとも1つのユーザー固有の情報、ここでは例えば「車両寸法」、「バス」、「長距離バス」などからの追加情報を含んでいる。さらに必要に応じてユーザー端末装置側で現在の車両位置の周辺範囲、例えば「200m」が計算センターに伝送されてよく、この範囲内で運転者は空いている駐車スペースが得られるかどうかを適切な駐車スペースカテゴリーを使用して得たいと考える。そのような周辺範囲は、前述したように、ユーザー端末装置側で選択可能であってよく、またはすでにユーザー端末装置側でもまたは計算センター1の側でも定義可能であってよい。
【0047】
計算センター1が照会(矢印B)をバス5”のユーザー端末装置から受け取ると、そこにあるデータ処理ユニットがデータベース2内に格納されている、駐車スペース3a、3bの地理座標を使用して、ならびに車両5、5’のさまざまなパークインおよびパークアウト現在地信号受信に基づいて駐車されている駐車スペースと、駐車されていない、空いている駐車スペースとの相違が同様に把握され、どの駐車スペースがバス5”の各周辺範囲(例えば200mの範囲)で空いており、ひいてはバス5”が基本的に使用できるのかが突き止められる。他方で、さらに追加情報(例えばここでは、「車両寸法」、「バス」、「長距離バス」)が、バス5”のユーザー端末装置からの照会が計算センター1に送られたことをきっかけに、その追加情報が対応する駐車スペースカテゴリーと、その追加情報が対応しない駐車スペースカテゴリーを区別するために、データベース2に格納された、分類された駐車スペースカテゴリーと比較される。この場合は、長距離バス5”のために十分に広く、バスのためにそのような適切な駐車場所として駐車スペース3aの範囲に特定され得る(3つすべての駐車スペースカテゴリーが一致)か、他方で駐車スペース3b内の十分に広い、バスにとってそのように適切であるが路線バスのための駐車場所が排除されてよい(駐車スペースカテゴリーの2つのだけが一致)。このようにして、空いている駐車スペースは、その駐車スペースカテゴリーが追加情報と一致する(および必要に応じて、これと一致しない)ものが突き止められる。
【0048】
最後に、矢印Cで示されているように、伝送された情報の駐車スペースカテゴリーと一致している、その自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースの情報が、追加で計算センター1から、照会してきているバス5”のユーザー端末装置へ伝送され、それに続いてこの駐車スペースカテゴリーの少なくとも自動車から最寄りの駐車可能な、空いている駐車スペースが、ユーザー端末装置を使用して表示される。このことは、ユーザー端末装置の従来型の表示装置6で、例えばナビゲーション地図の上に地図作成法的に行われてよく、それは従来型のナビゲーション装置ですでに普及した方法である。
【符号の説明】
【0049】
1 計算センター
2 データベース
3a 駐車スペース
3b 駐車スペース
4 駐車不可能な空間
5 車両
6 表示装置
図1