(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5939139
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】建設機械の駆動装置
(51)【国際特許分類】
F16D 55/02 20060101AFI20160609BHJP
【FI】
F16D55/02
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-254087(P2012-254087)
(22)【出願日】2012年11月20日
(65)【公開番号】特開2014-101933(P2014-101933A)
(43)【公開日】2014年6月5日
【審査請求日】2015年8月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000246273
【氏名又は名称】コベルコ建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100109058
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 敏郎
(72)【発明者】
【氏名】寺内 謙一
【審査官】
中尾 麗
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−039990(JP,A)
【文献】
特開2011−021405(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0288145(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 49/00−71/04
E02F 9/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動源としての油圧または電動のモータと、このモータの下方に配置されてモータの回転力を被駆動部に減速して伝達する減速機と、上記減速機の回転軸に制動力を付与するブレーキ機構とを備え、上記減速機は、上記回転軸と一体に回転するサンギヤと、遊星軸まわりに自転しながら上記回転軸まわりに公転する複数のプラネタリギヤと、リングギヤとから成る一乃至複数段の遊星歯車式の減速部を減速機ケーシング内に設けて構成し、上記ブレーキ機構は、一つの減速部の上記プラネタリギヤと一体に上記回転軸まわりに公転回転する回転側ブレーキ板と、上記減速機ケーシングに設けた固定側ブレーキ板と、ブレーキピストンと、このブレーキピストンに押し付け力を付与するブレーキバネとを備え、上記ブレーキピストンの押し付け力により上記両ブレーキ板同士を圧接させてブレーキ作用を行うように構成した建設機械の駆動装置において、上記ブレーキ機構が設けられる減速部のリングギヤを上記ブレーキピストンの内周にブレーキピストンと一体物として設け、このブレーキピストンを上記減速機ケーシングに対して回り止め手段により上記回転軸を中心とした回転は不能で軸方向移動可能に設けたことを特徴とする建設機械の駆動装置。
【請求項2】
上記ブレーキピストンの上方にバネ受け部を設け、上記ブレーキバネを上記ブレーキピストンの上面と上記バネ受け部の下面との間に設けたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の駆動装置。
【請求項3】
上記回り止め手段として、上記ブレーキピストンの外周と上記減速機ケーシングの内周をスプライン結合したことを特徴とする請求項1または2記載の建設機械の駆動装置。
【請求項4】
上記減速機ケーシングの内周に、上記固定側ブレーキ板及びブレーキピストンのスプライン結合に共用されるスプライン溝を設けたことを特徴とする請求項3記載の建設機械の駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は油圧ショベルやハイブリッドショベル等の建設機械において、駆動源としての油圧または電動のモータの回転力を遊星歯車式の減速機で減速して上部旋回体等の被駆動部に伝達する駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ショベルの旋回駆動装置を例にとって背景技術を説明する。
【0003】
ショベルは、クローラ式の下部走行体上に上部旋回体が地面に対して垂直となる軸のまわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体に掘削、解体等の作業を行うためのフロントアタッチメントが取付けられて構成される。
【0004】
このショベルにおいて、上部旋回体を旋回させる旋回駆動装置は、駆動源としての油圧または電動のモータと、このモータの回転力を歯車減速機構により減速して被駆動部である上部旋回体に伝達する減速機とによって構成される。
【0005】
モータと減速機とは、互いの回転軸が一致する状態で装置軸方向に並んで設けられ、モータが上となる縦置き姿勢でアッパーフレームに取付けられる。
【0006】
減速機は、回転軸のまわりにサンギヤと複数のプラネタリギヤとリングギヤが設けられた一乃至上下複数段の遊星歯車式の減速部から成り、この減速機の出力が、減速機出力軸に設けられたピニオン、及び下部走行体のロワフレームに設けられた旋回ギヤを介して上部旋回体に伝えられる。
【0007】
このような旋回駆動装置において、特許文献1に示されているように減速機内にブレーキ機構を設けたものが公知である。
【0008】
このブレーキ機構は、プラネタリギヤと一体に回転軸(太陽軸)まわりに公転回転する回転側ブレーキ板と、減速機ケーシングに設けられた固定側ブレーキ板と、ブレーキピストンと、このブレーキピストンに下向きの押し付け力を付与するブレーキバネとを備え、ブレーキピストンの押し付け力により両ブレーキ板同士を圧接させてブレーキ作用を行うように構成されている。
【0009】
ここで、公知技術では、一つの減速部において内周側から外周側に向かってサンギヤ、プラネタリギヤ、リングギヤ、ブレーキバネが組み込まれたブレーキピストン、減速機ケーシングの順で直径方向に並べ、ブレーキピストンの下方に回転側及び固定側両ブレーキ板を配置した構成をとっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2011−21405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところが、公知技術によると次の欠点があった。
【0012】
(i) 上記のようにリングギヤとブレーキバネ付きのブレーキピストンを直径方向に並べた構成であるため、この並べた部分での減速機の外径、つまり駆動装置全体の外径寸法が大きくなる。このため、駆動装置、とくに直径方向の設置スペースに余裕がない旋回駆動装置の組み込みが困難となる。
【0013】
(ii) リングギヤは、プラネタリギヤとブレーキピストンの間の隙間部分という限られた寸法内に、肉厚が小さい薄筒状として設けざるを得ないため、同ギヤが熱処理や加工時に大きく歪むおそれがある。
【0014】
(iii) リングギヤとブレーキピストンという別体ニ部品を直径方向に接して組み込まなければならないため、これらの組み付け、固定作業が面倒となる。
【0015】
そこで本発明は、ブレーキ機構が設けられる部分の減速機の直径寸法を縮小できるとともに、リングギヤの熱処理、加工時の歪み防止、組み付け・固定作業の容易化を実現することができる建設機械の駆動装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決する手段として、本発明においては、駆動源としての油圧または電動のモータと、このモータの下方に配置されてモータの回転力を被駆動部に減速して伝達する減速機と、上記減速機の回転軸に制動力を付与するブレーキ機構とを備え、上記減速機は、上記回転軸と一体に回転するサンギヤと、遊星軸まわりに自転しながら上記回転軸まわりに公転する複数のプラネタリギヤと、リングギヤとから成る一乃至複数段の遊星歯車式の減速部を減速機ケーシング内に設けて構成し、上記ブレーキ機構は、一つの減速部の上記プラネタリギヤと一体に上記回転軸まわりに公転回転する回転側ブレーキ板と、上記減速機ケーシングに設けた固定側ブレーキ板と、ブレーキピストンと、このブレーキピストンに押し付け力を付与するブレーキバネとを備え、上記ブレーキピストンの押し付け力により上記両ブレーキ板同士を圧接させてブレーキ作用を行うように構成した建設機械の駆動装置において、上記ブレーキ機構が設けられる減速部のリングギヤを上記ブレーキピストンの内周にブレーキピストンと一体物として設け、このブレーキピストンを上記減速機ケーシングに対して回り止め手段により上記回転軸を中心とした回転は不能で軸方向移動可能に設けたものである。
【0017】
この構成によれば、リングギヤをブレーキピストンの内周にブレーキピストンの一部として一体に設けているため、いいかえればブレーキピストンとリングギヤを一つの部品として構成しているため、これらを別体ニ部品として直径方向に並べた公知技術と比較して、減速機の直径寸法を縮小することができる。
【0018】
また、リングギヤを十分な肉厚を持ったブレーキピストンに形成したことにより、熱処理や加工時にリングギヤに歪みが生じるおそれがない。
【0019】
さらに、リングギヤとブレーキピストンを一部品として組み込むため、これらを別々に組み込む公知技術と比較して組み付け・固定作業が格段に容易となる。
【0020】
本発明において、上記ブレーキピストンの上方にバネ受け部を設け、上記ブレーキバネを上記ブレーキピストンの上面と上記バネ受け部の下面との間に設けるのが望ましい(請求項2)。
【0021】
このように、ブレーキバネをブレーキピストンの上方に配置することにより、ブレーキバネをブレーキピストンの肉厚内に組み込む公知技術と比較して、ブレーキピストンの肉厚寸法(外径寸法)を縮小できるため、減速機の直径寸法をより小さくすることができる。
【0022】
また本発明においては、上記回り止め手段として、上記ブレーキピストンの外周と上記減速機ケーシングの内周とを、ブレーキピストンがブレーキ作用を行うために必要なストローク以上の範囲に亘ってスプライン結合するのが望ましい(請求項3,4)。
【0023】
この構成によれば、ブレーキピストンを確実に回り止めできるとともに、回り止めピン等の別体の回り止め部品を用いる場合と比較して組み付けが容易となる。
【0024】
この場合、上記減速機ケーシングの内周に、上記固定側ブレーキ板及びブレーキピストンのスプライン結合に共用されるスプライン溝を設けるのが望ましい(請求項4)。
【0025】
この構成によれば、元々固定側ブレーキ板の取付けのために加工されたスプライン溝をブレーキピストンの回り止めに兼用できるため、回り止め構造が簡単で組み付けも一層簡単となり、かつ、別の回り止め部品を用いる場合と比較してコストダウンすることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によると、ブレーキ機構が設けられる部分の減速機の直径寸法を縮小できるとともに、リングギヤの熱処理、加工時の歪み防止、組み付け・固定作業の容易化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の実施形態に係る旋回駆動装置の一部断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
実施形態はショベルの旋回駆動装置を適用対象としている。
【0029】
但し、本発明は、旋回駆動装置と同様にモータと減速機が、互いの回転軸の中心が一致する状態で上下方向に並んで設けられ、かつ、減速機内にブレーキ機構が設けられる他の駆動装置にも、またショベル以外の建設機械において上記構成を備えた駆動装置にも以下同様に適用することができる。
【0030】
この旋回駆動装置は、
図1に示すように駆動源としての油圧または電動のモータ1と、このモータ1の回転力を減速して被駆動部である上部旋回体に伝達する減速機2とによって構成される。
【0031】
モータ1はモータハウジング3、減速機2は筒状の減速機ケーシング4をそれぞれ備え、モータ1を上にして、互いの回転軸中心が一致する縦置き状態で、互いのモータハウジング3とケーシング4がボルト結合される。
【0032】
減速機2の下端には、減速機2の出力軸である減速出力軸5を回転自在に支持する軸受を内部に備えたシャフト支持部6が設けられ、このシャフト支持部6が上部旋回体のアッパーフレーム7に複数の取付ボルト8…によって取付けられる。
【0033】
減速機2は、減速機ケーシング4内で一乃至複数段の遊星歯車式の減速部(図例では三段、以下、この場合で説明する)9,10,11が同軸上に並設されて構成される。
【0034】
第1〜第3段各減速部9〜11は、それぞれサンギヤS1,S2,S3と、スパイダ12,13,14を介してこのサンギヤS1,S2,S3の周りに設けられた複数(図では1つのみを示す)のプラネタリギヤP1,P2,P3と、リングギヤR1,R2,R3から成り、周知のようにプラネタリギヤP1,P2,P3が自転しながら公転運動を行うことによってモータ回転を減速し、その出力が、減速出力軸5の下端に設けられたピニオン15及びこれと噛み合う旋回歯車(リングギヤ。図示省略)を介して被駆動部であるアッパーフレーム7(上部旋回体)に伝達される。
【0035】
減速機ケーシング4は、第1〜第3の分割ケーシング4a,4b,4cが減速機軸方向に順次ボルト結合されて構成され、第1段減速部9が第1、第2両分割ケーシング4a,4b内に、第2段及び第3段両減速部10,11が第3分割ケーシング4c内にそれぞれ設けられている。
【0036】
なお、第1段減速部9のサンギヤS1はモータ1の回転軸(モータ軸)16に、第2段減速部10のサンギヤS2は減速機2を構成する第1回転軸17に、第3段減速部11のサンギヤS3は同、第2回転軸18にそれぞれ取付けられている。
【0037】
また、第1段減速部9のリングギヤR1は、後に詳述するように第1分割ケーシング4a内に設けられ、第2段、第3段両減速部10,11のリングギヤR2,R3は、第3分割ケーシング4cの内周に一連一体に設けられている。
【0038】
この旋回駆動装置においては、減速機2における第1、第2両分割ケーシング4a,4b内に、ディスク式でかつネガティブ方式のブレーキ機構19が設けられている。
【0039】
図1の一部を拡大した
図2を併用してこのブレーキ機構19とその関連構成を詳述する。
【0040】
ブレーキ機構19は、円周方向に間隔を置いて配置された複数のブレーキバネ20…と、このブレーキバネ20…によって下向きに押圧されるリング状のブレーキピストン21と、モータ回転時に油圧が導入される圧力室22と、ブレーキピストン21の下方において上下に重なり合って配置されたリング状の回転側及び固定側両ブレーキ板23,24とによって構成される。
【0041】
図1,2中、4dはブレーキバネ20…の上端を支持するバネ受け部である。
【0042】
ブレーキピストン21は、図示のように上半部の内、外径が下半部の内、外径よりも大きい段付きの円筒状に形成され、上半部と第1分割ケーシング4aの間に圧力室22が形成され、かつ、下端面が固定側ブレーキ板24に接触または近接する状態で上下方向にストローク作動可能に設けられている。
【0043】
ここで、ブレーキピストン21の下半部の内周に第1段減速部9のリングギヤ(以下、第1段リングギヤという)R1がブレーキピストン21と一体物として設けられ、このリングギヤR1がサンギヤS1に歯合している。
【0044】
また、ブレーキピストン21の下端部外周にスプライン溝25が、ブレーキ作用を行うためのブレーキピストン21のストロークよりも長い範囲に亘って設けられ、このスプライン溝25が、固定側ブレーキ板24を回転不能に取付けるために第2分割ケーシング4bの内周に設けられたスプライン溝26の上端部に噛み合い結合されている。
【0045】
この両スプライン溝25,26によってブレーキピストン21の回り止め手段が構成され、この回り止め手段により、ブレーキピストン21が回転軸(モータ軸)16を中心とする回転は不能で、軸方向移動(ストローク作動)は可能となっている。
【0046】
一方、ブレーキバネ20は、ブレーキピストン21の下半部の上面(段面)とバネ受け部4dとの間に設けられている。
【0047】
こうして、ブレーキピストン21が、本来のブレーキ作用を行うブレーキ要素と、減速作用を行う減速機要素とを兼ねる部品として構成されている。
【0048】
この構成によれば次の効果を得ることができる。
【0049】
(i) 第1段減速部9を構成するリングギヤR1を、ブレーキ機構19を構成するブレーキピストン21の内周にブレーキピストン21の一部として一体に設けているため、いいかえればブレーキピストン21とリングギヤR1を一つの部品として構成しているため、これらを別体ニ部品として直径方向に並べた公知技術と比較して、減速機2の直径寸法を縮小することができる。
【0050】
(ii) リングギヤR1を十分な肉厚を持ったブレーキピストン21に形成したことにより、熱処理や加工時にリングギヤR1に歪みが生じるおそれがない。
【0051】
(iii) リングギヤR1とブレーキピストン21を一部品として組み込むため、これらを別々に組み込む公知技術と比較して組み付け・固定作業が格段に容易となる。
【0052】
(iv) ブレーキバネ20をブレーキピストン21の上方に配置しているため、ブレーキバネ20をブレーキピストン21の肉厚内に組み込む公知技術と比較して、ブレーキピストン21の肉厚寸法(外径寸法)を縮小できるため、減速機2の直径寸法をより小さくすることができる。
【0053】
(v) ブレーキピストン21の回り止め手段として、ブレーキピストン21の外周と減速機ケーシング4(第2分割ケーシング4b)の内周とを、ブレーキピストンがブレーキ作用を行うために必要なストローク以上の範囲に亘ってスプライン結合する構成をとっているため、ブレーキピストン21を確実に回り止めできるとともに、回り止めピン等の別体の回り止め部品を用いる場合と比較して組み付けが容易となる。
【0054】
(vi) 元々固定側ブレーキ板24の取付けのために加工されたスプライン溝26をブレーキピストン21の回り止めに兼用できるため、回り止め構造が簡単で組み付けも一層簡単となり、かつ、別の回り止め部品を用いる場合と比較してコストダウンすることができる。
【0055】
他の実施形態
(1) ブレーキピストン21を、分割ケーシング4bに対して回転軸16を中心とする回転は不能で軸方向移動可能とするための回り止め手段として、上記実施形態のスプライン結合構造に代えて、ブレーキピストン21と分割ケーシング4bをキーとキー溝によるキー結合構造等の他の構造を採用してもよい。
【0056】
(2) 上記実施形態では、減速機2の直径寸法を最大限に縮小できる構成として、ブレーキバネ20をブレーキピストン21の上方に設けたが、このブレーキバネ20を、ブレーキピストン21の肉厚内に設けた凹部に収容する構成をとってもよい。
【0057】
この場合でも、ブレーキピストン21とリングギヤR1を一体に構成したことによる減速機直径寸法の縮小効果は得ることができる。
【0058】
(3) 上記実施形態では、三段の減速部9〜11を備えた減速機2において最もブレーキ効率の良い第1段減速部9にブレーキ機構19を配置した場合を示したが、第2段減速部10または第3段減速部にブレーキ機構19を設けてもよい。
【0059】
また、本発明は二段の減速部を備えた減速機、四段以上の減速部を備えた減速機、あるいは減速部が一段のみの減速機にも上記同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 モータ
2 減速機
3 モータハウジング
4 減速機ケーシング
4a 減速機ケーシングを構成する第1分割ケーシング
4b 同、第2分割ケーシング
4c 同、第3分割ケーシング
4d バネ受け部
5 減速出力軸
9 第1段減速部
10 第2段減速部
11 第3段減速部
S1,S2,S3 サンギヤ
P1,P2,P3 プラネタリギヤ
R1,R2,R3 リングギヤ
12〜14 スパイダ
16 モータの回転軸
17,18 減速機の回転軸
19 ブレーキ機構
20 ブレーキバネ
21 リングギヤ付きのブレーキピストン
22 圧力室
23 回転側ブレーキ板
24 固定側ブレーキ板
25 回り止め手段を構成するブレーキピストンのスプライン溝
26 同、減速機ケーシングのスプライン溝