(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示装置に表示された前記作業成功情報が、前記ロボットが前記作業を成功的に遂行していない旨を示す場合に、作業者が前記作業に対応する前記作業内容情報を修正するための修正情報入力装置を更に備える、
請求項2に記載のロボット監視システム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本開示にかかるロボット監視システム、ロボット監視装置、ロボット監視方法、ロボット監視モジュール、およびロボット監視プログラムの複数の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下に説明する図面および関連した記述は本開示のロボット監視システム、ロボット監視装置、ロボット監視方法、ロボット監視モジュール、およびロボット監視プログラムを説明するための例示的なものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。また、図示される各部の寸法等は、実際のロボット監視システム、ロボット監視装置、ロボット監視方法、ロボット監視モジュール、およびロボット監視プログラムにおける寸法等と異なる場合がある。
【0014】
(ロボット監視システム1の全体構成)
まず、ロボット監視システム1の構成について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、ロボット監視システム1の構成概要図である。
図1に示すように、ロボット監視システム1は、ロボット100、カメラ200(撮像装置)、および管理コンピュータ300(ロボット監視装置)から構成される。ロボット100、カメラ200、および管理コンピュータのそれぞれは通信ネットワークにより互いにデータ通信可能に接続されている。ロボット監視システム1は、このような構成により、ロボットの動作のうち不都合が発生した箇所を作業者に早期且つ容易に特定させるためのものである。以下、ロボット監視システム1の各構成要素について詳細に説明する。
【0015】
(ロボット100の構成)
最初に、
図2を用いてロボット100の構成を説明する。
図2は、ロボット100を正面から見た正面図である。
図2に示す例においてロボット100は双腕の作業ロボットであるが、これに限らず、ロボット100は一腕ロボット等の他の組立ロボットであっても良いし、組立以外の加工等の作業を行うロボットであっても良い。
【0016】
図2において、ロボット100は、基台101、胴体部102、及び2つのアーム103L,103Rを備えた、例えば垂直多関節ロボットである。基台101は、設置面(クリーンルームの床部等)に対して、アンカーボルト(図示せず)等により固定されている。胴体部102は、所定の回転軸周りに回転駆動するアクチュエータ(図示せず)が設けられた第1関節部を有している。この胴体部102は、基台101に対し第1関節部を介して旋回可能に設置されており、第1関節部に設けられたアクチュエータの駆動により上記設置面と略水平な方向に沿って旋回する。また、胴体部102は、別体として構成されたアーム103L,103Rを、それぞれ一方側(
図2中右側)及び他方側(
図2中左側)において支持する。
【0017】
アーム103Lは、胴体部102の一方側に設けられたマニピュレータであり、肩部104L、上腕A部105L、上腕B部106L、下腕部107L、手首A部108L、手首B部109L、フランジ110L、及びハンド111Lと、各部をそれぞれ回転駆動するアクチュエータ(図示せず)がそれぞれ設けられた第2〜第8関節部とを有している。
【0018】
肩部104Lは、胴体部102に対し第2関節部を介して回転可能に連結されており、第2関節部に設けられたアクチュエータの駆動により上記設置面に対して略水平な所定の回転軸周りに回転する。上腕A部105Lは、肩部104Lに対し第3関節部を介して旋回可能に連結されており、第3関節部に設けられたアクチュエータの駆動により所定の回転軸周りに旋回する。上腕B部106Lは、上腕A部105Lの先端に対し第4関節部を介して回転可能に連結されており、第4関節部に設けられたアクチュエータの駆動により所定の回転軸周りに回転する。下腕部107Lは、上腕B部106Lに対し第5関節部を介して旋回可能に連結されており、第5関節部に設けられたアクチュエータの駆動により所定の回転軸周りに旋回する。手首A部108Lは、下腕部107Lの先端に対し第6関節部を介して回転可能に連結されており、第6関節部に設けられたアクチュエータの駆動により所定の回転軸周りに回転する。手首B部109Lは、手首A部108Lに対し第7関節部を介して旋回可能に連結されており、第7関節部に設けられたアクチュエータの駆動により所定の回転軸周りに旋回する。フランジ110Lは、手首B部109Lの先端に対し第8関節部を介して回転可能に連結されており、第8関節部に設けられたアクチュエータの駆動により所定の回転軸周りに回転する。ハンド111Lは、フランジ110Lの先端に対し取り付けられており、フランジ110Lの回転により従動的に回転する。
【0019】
アーム103Rは、胴体部102の他方側に設けられたマニピュレータであり、上記アーム103Lと同様の構造を備えている。このアーム103Rは、肩部104R、上腕A部105R、上腕B部106R、下腕部107R、手首A部108R、手首B部109R、フランジ110R、及びハンド111Rと、各部をそれぞれ回転駆動するアクチュエータ(図示せず)がそれぞれ設けられた第9〜第15関節部とを有している。
【0020】
肩部104R、上腕A部105R、上腕B部106R、下腕部107R、手首A部108R、手首B部109R、フランジ110R、及びハンド111Rは、上述した肩部104L、上腕A部105L、上腕B部106L、下腕部107L、手首A部108L、手首B部109L、フランジ110L、及びハンド111Lと、左右対称の同様の構造を有するので、ここでは説明を省略する。
【0021】
図2に示したように、胴体部102が1つの関節部すなわち1自由度を有し、アーム103L,103Rがそれぞれ7つの関節部すなわち7自由度(冗長自由度)を有しても良い。この場合にロボット100は、全体で15自由度を有することになる。なお、アーム103L,103Rの関節部の数、すなわち自由度は、本実施形態で例示した「7」に限られず、作業内容に応じて「2」以上であればよい。
【0022】
以上のような構造により、ロボット100は、例えばバイオメディカル分野において、これまで人手作業に頼っていた複雑かつ精巧なプロセスを作業者の代わりに行うことができ、人を超えた高い再現性を実現する場合もある。
【0023】
(ロボット100の動作)
次に、
図3、
図4、
図5、及び
図6を用いて、ロボット100の動作の一例を説明する。ロボット100は、これまで人手作業に頼っていた複雑かつ精巧なプロセスの例として、最初にシャーレ121を移動させ、その後シャーレ121の蓋121Uを開け、その後ピペット129を用いた処理を行い、その後ヘラ135を用いて検体を掻き混ぜるなどの処理を行う。
図3は、ロボット100がホルダ122を用いてシャーレ121を移動させている状態を表す斜視図である。
図4は、ロボット100が吸着パッド126を用いてシャーレ121の蓋121Uを開けた後の状態を表す斜視図である。
図5は、ロボット100がピペット129を用いた処理を行っている状態を表す斜視図である。
図6は、ロボット100がヘラ135を用いて検体を掻き混ぜる処理を行っている状態を表す斜視図である。
【0024】
図3〜
図6において、ロボット100は、後述の制御部320(または制御部410)から動作開始の指令が入力されるまでは動作を開始せず、待機している。そして、制御部320から動作開始の指令が入力されたら動作を開始する。なお、以下の動作の説明において、アーム103R,103Lのうち何れのアームを用いるかは一例に過ぎず、反対側のアームを用いても良いし、片方のアームを用いて行う作業を両方のアームを協働させて行っても良い。
【0025】
図3に示すように、ロボット100は、アーム103Rを揺動させ、ハンド111Rに設けられた2つの把持部材112を用いて、ホルダ122の被把持部123を把持する。その後、ハンド111Rで、ホルダ122に設けられた2つのシャーレ用把持部材124を操作することで、インキュベータ(図示せず)に収容されたシャーレ121を把持し、インキュベータからシャーレ121を取り出し、その取り出したシャーレ121をシャーレ台125(
図6参照)に載置する。
【0026】
その後、
図4に示すように、ロボット100は、アーム103Lを揺動させ、ハンド111Lに設けられた2つの把持部材112を用いて、吸着パッド126に取り付けられたホルダ127の被把持部128を把持する。そして、ハンド111Lで、ホルダ127を介して吸着パッド126を操作することで、シャーレ台125に載置したシャーレ121の蓋121Uを吸着して持ち上げる。
【0027】
その後、
図5に示すように、ロボット100は、アーム103Rを揺動させ、ハンド111Rに設けられた2つの把持部材112を用いて、ピペット129の本体部130に取り付けられたホルダ131の被把持部132を把持する。そして、ハンド111Rで把持しているピペット129の先端に、マイクロピペット用のカートリッジであるチップ(図示せず)を取り付ける。その後、アーム103Lを揺動させ、ハンド111Lで、プッシュボタン133を操作することで、チップを介して試薬を吸引し、その吸引した試薬を上記シャーレ台125に載置したシャーレ121の底皿134(
図6参照)に注入する。注入後、ロボット100はアーム103Rを揺動させてハンド111Rをテーブル(図示せず)の下方に移動させ、所定の操作によりピペット129の先端から使用済みのチップを取り外し、廃棄ボックス(図示せず)に廃棄する。
【0028】
その後 、
図6に示すように、ロボット100は、アーム103Lを揺動させ、ハンド111Lに設けられた2つの把持部材112を用いて、ヘラ135に取り付けられたホルダ136の被把持部137を把持する。その後、ハンド111Lで、ホルダ136を介してヘラ135を操作することで、上記シャーレ台125に載置したシャーレ121の底皿134内の検体を掻き混ぜる。掻き混ぜ後、ロボット100はアーム103Lを揺動させてハンド111Lをテーブル(図示せず)の下方に移動させ、使用済みのヘラ135を廃棄ボックス(図示せず)に廃棄する。
【0029】
その後もロボット100の動作は続く。詳細な説明および図示は省略するが、例えば、試験管(図示せず)の蓋を開けた後、ピペット129を用いて、シャーレ121の底皿134内の上澄み液(検体)を吸引し、試験管に注入する動作、その後試験管の蓋を閉じた後、当該試験管を加熱・冷却器(図示せず)にセットして加熱または冷却処理する動作、加熱または冷却処理後に試験管を遠心分離機(図示せず)にセットし、検体を一定の時間遠心分離する動作などの動作が行われる。
【0030】
(管理コンピュータ300の構成)
引き続き、管理コンピュータ300の構成について説明する。
図7は管理コンピュータ300のハードウェア構成図である。
図7に示すように、管理コンピュータ300は、物理的には、CPU301、ROM302及びRAM303等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイス304、ディスプレイ等の出力デバイス305、ロボット100およびカメラ200等との間でデータの送受信を行うためのネットワークカード等の通信モジュール306、ハードディスク等の補助記憶装置307などを含む通常のコンピュータシステムとして構成される。後述する管理コンピュータ300の各機能は、CPU301、ROM302、RAM303等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU301の制御の元で入力デバイス304、出力デバイス305、通信モジュール306を動作させると共に、主記憶装置302,303や補助記憶装置307におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0031】
図1を参照しながら、管理コンピュータ300の機能的構成要素について説明する。
図1に示すように、管理コンピュータ300は、機能的には、格納部310(格納装置)、制御部320(制御装置)、保存部330(保存装置)、表示部340(表示装置)、修正情報入力部350(修正情報入力装置)、および同期部360(同期装置)を備えて構成される。これらの機能的な構成要素は、バードウェア上で個別的に分離されていても良く、または分離されずに何れか二つ以上の構成要素が一つのハードウェアとして構成されていても良い。
【0032】
格納部310は、ロボット100の一連の作業内容を示す作業内容情報を格納するものである。格納部310は、例えば補助記憶装置307により構成されても良い。
図8は、格納部310が格納する作業内容情報の一例をイメージした図である。一例として、カテゴリ大とカテゴリ小の2種類の作業内容があり、それぞれの作業内容にはIDが振られている。カテゴリ小の作業内容はカテゴリ大の作業内容に含まれるものである。なお、
図8の作業内容は、上記
図3〜6を用いて例示したロボット100の動作における作業内容と一致する。すなわち、
図8のW11〜14を含むW1の作業内容はロボット100の
図3の動作に該当し、
図8のW21および22を含むW2の作業内容はロボット100の
図4の動作に該当し、
図8のW31〜37を含むW3の作業内容はロボット100の
図5の動作に該当し、
図8のW41〜44を含むW4の作業内容はロボット100の
図6の動作に該当する。なお、
図8において、W5〜10におけるカテゴリ小の作業内容については記載を省略する。
【0033】
図1に戻り、制御部320は、格納部310に格納されている作業内容情報に従いロボット100を制御し、ロボット100に所定の作業を行わせるものである。制御部320は、例えば
図8に示した作業内容情報に従いロボット100を制御する。制御部320は、例えばW1からW10までの作業を順に行うようロボット100を制御する。制御部320は、例えばCPU301および補助記憶装置307により構成されても良い。
【0034】
制御部320は、ロボット100の作業結果を示す作業結果情報を格納する作業結果情報格納部321(作業成功情報格納部)を含んでいても良い。作業結果情報格納部321は、ロボット100が作業を遂行した時刻を示す作業時刻情報、およびロボット100が当該作業を成功的に遂行したか否かを示す作業成功情報を格納する。
図9は、作業結果情報格納部321が格納する作業結果情報の一例をイメージした図である。
図9は、例えば、カテゴリ小のW11の作業が時刻 0:00:00から0:00:05まで行われ、カテゴリ小のW11〜W14の作業を含むカテゴリ大のW1の作業が時刻 0:00:00から0:00:20まで行われたことを示す。また、
図9において、カテゴリ大のW1〜3までは作業が成功的に遂行されたため、作業遂行結果の欄に「○」と表示されている。一方、カテゴリ小のW42の作業が失敗だったため、W42が「×」であり、その結果W42を含むW4も「×」になっている。なお、作業結果を判定可能な別途の装置(図示せず)が備えられていても良く、この場合には当該別途の装置が作業結果を示す情報を作成して、それを作業結果情報格納部321に送信するようにしても良い。このような作業結果情報格納部321は、例えば補助記憶装置307により構成されても良い。
【0035】
保存部330は、カメラ200が撮像して得た画像情報を時刻情報と関連付けて保存するものである。保存部330は、例えば補助記憶装置307により構成されても良い。ここで、カメラ200は、ロボット100を好適に撮像できる場所に設置され、ロボット100の動作を撮像するものである。カメラ200は例えばCCDカメラ等で構成されていても良い。例えばロボット100の上部または左右に設置されたカメラ200からの撮像画像は、例えば通信ネットワークを通じて保存部330に出力される。カメラ200による撮像画像は動画でも静止画でも良い。カメラ200は、ロボット100を好適に撮像できるのであれば、1台でも、複数台でもかまわない。保存部330は、カメラ200から入力した画像情報を作業内容情報と関連付けて保存しても良い。
【0036】
図10は、保存部330が格納する情報の一例をイメージした図である。画像IDがV1である動画データは、0:00:00から0:04:00まで撮像されたものであり、カテゴリ大のIDがW1〜W10の作業を行うロボット100を撮像したものである。
図10によると、各作業がどのタイミングで行われたを容易に把握することができる。
【0037】
表示部340は、保存部330に保存された画像情報を時刻情報とともに表示するものである。更に、表示部340は、格納部310を参照することにより、画像情報および時刻情報を作業内容情報とともに表示しても良い。更に、表示部340は、作業結果情報格納部321を参照することにより、画像情報および時刻情報を作業成功情報とともに表示しても良い。表示部340は、例えば出力デバイス305により構成されても良い。
【0038】
図11および
図12は、表示部340の表示画面341の一例をイメージした図である。0:00:00から0:04:00まで撮像された画像が動画として時間の経過とともに順次表示されており、
図11に示す瞬間は作業開始から30秒が経過した時刻0:00:30の時である。
図11において、ロボット100は作業IDがW22の作業をしており、作業結果は「○」、つまり作業成功を示している。一方で、
図12に示す瞬間は作業開始から1分15秒が経過した時刻0:01:15の時である。
図12において、ロボット100は作業IDがW42の作業をしており、作業結果は「×」、つまり作業失敗を示している。
【0039】
修正情報入力部350は、表示部340に表示された作業成功情報が、ロボット100が作業を成功的に遂行していない旨を示す場合に、作業者が当該失敗した作業に対応する作業内容情報を修正するためのものである。修正情報入力部350は、例えば入力デバイス304および出力デバイス305により構成されても良い。
【0040】
図13は、修正情報入力部350における動作の一例をイメージした図である。
図12の例において、表示部340に表示された作業成功情報が、ロボット100が作業ID W42の作業を成功的に遂行していない旨を示したので、修正情報入力部350は
図13の(A)に示したような現在の作業内容、つまり修正前の作業内容を作業者に表示する。そして、作業者が、
図13の(B)に示したようなこれからの作業内容、つまり修正後の作業内容を修正情報入力部350を通じて入力する。この例において、作業ID W42の作業は、例えば、ヘラ135の長さが短すぎたので作業失敗となったと判断されたため、作業者はヘラ135の代わりに長形の別のヘラを使うように、作業ID W4の4つの作業を適宜修正している。
【0041】
同期部360は、カメラ200における時刻情報と、保存部330における時刻情報との間の同期を取るものである。この時刻情報は、一般的な標準時刻を示す情報であっても良く、またはカメラ200と保存部330との間の相対的なタイミングを示す情報であっても良い。なお、
図9〜
図12に示めした例えば0:01:15の時刻は、一般的な標準時刻、つまり絶対時刻を示すものではない。0:01:15の時刻は、作業開始のタイミングを0:00:00とした場合の相対時刻を示すものであり、つまり作業開始から1分15秒が経過した時刻を示している。このような同期部360は、例えばCPU301により構成されても良い。
【0042】
(ロボット監視システム1の動作)
続いて、ロボット監視システム1により行われる動作について、
図14を参照しながら説明する。
図14は、ロボット監視システム1の動作を示すフローチャートである。
【0043】
最初に、制御部320が、格納部310に格納されている作業内容情報に従いロボット100を順次制御し、ロボット100に所定の作業を順次行わせる(ステップS101、制御ステップ)。ここで、格納部310には、例えば
図8を参照しながら上述したように、ロボット100の一連の作業内容を示す作業内容情報が予め格納されている。
【0044】
次に、作業結果情報格納部321が、例えば
図9を参照しながら上述したように、ロボット100が作業を遂行した時刻(または時間帯)を示す作業時刻情報、およびロボット100が当該作業を成功的に遂行したか否かを示す作業成功情報を順次格納する(ステップS102)。
【0045】
ステップS101およびS102と同時に、カメラ200がロボット100の動作を撮像する。カメラ200は、撮像により得た撮像画像を保存部330に出力する(ステップS103)。
【0046】
次に、保存部330が、例えば
図10を参照しながら上述したように、カメラ200からの画像情報を時刻情報と関連付けて保存する。このとき保存部330は、
図10に示したように、作業IDを示す情報を更に関連付けて保存しても良い(ステップS104、保存ステップ)。
【0047】
次に、表示部340が、例えば
図11〜
図12を参照しながら上述したように、ステップS104にて保存された画像情報を時刻情報とともに表示する。このとき表示部340は、
図11〜
図12に示したように、作業内容情報および作業成功情報とともに、画像情報および時刻情報を表示しても良い(ステップS105、表示ステップ)。
【0048】
(ロボット監視システム1の別の構成)
以上では、
図1に示したように、ロボット監視システム1がロボット100、カメラ200、および管理コンピュータ300を備えた構成について説明した。つまり、
図1に示したロボット監視システム1は、ロボット100、カメラ200、並びに入力デバイス304および出力デバイス305を含む管理コンピュータ300により構成され、そのうち格納部310、制御部320、保存部330、および同期部360は、管理コンピュータ300により構成され、また、表示部340は管理コンピュータ300に含まれた出力デバイス305により構成され、更に修正情報入力部350は管理コンピュータ300に含まれた入力デバイス304および出力デバイス305により構成されている。
【0049】
しかし、本開示はこれに限らず、様々な構成態様を有する。
図15は、ロボット監視システム1の別の構成を示す構成概要図である。
図15に示す構成において、ロボット監視システム1は、
図14に示した構成に比べ、ロボット100、カメラ200、管理コンピュータ300の他にロボットコントローラ400を更に有する。
【0050】
ロボットコントローラ400は、
図7に示した構成と同様のハードウェア構成を有し、ロボット100の動作を制御するためのものである。ロボットコントローラ400は、ロボット100および管理コンピュータ300と通信ネットワークにより互いにデータ通信可能に接続されている。ロボットコントローラ400が有する機能的構成要素の一つは、制御部410がある。制御部410の機能および動作は、配置位置が異なる点以外は、上述した制御部320と同じであるため、ここでは説明を省略する。制御部410が有する作業結果情報格納部411についても、配置位置が異なる点以外は、上述した作業結果情報格納部321と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0051】
つまり、
図15に示したロボット監視システム1は、ロボット100、カメラ200、入力デバイス304および出力デバイス305を含む管理コンピュータ300、並びにロボットコントローラ400により構成され、そのうち格納部310、保存部330および同期部360は、管理コンピュータ300により構成される一方で制御部410はロボットコントローラ400により構成され、また、表示部340は管理コンピュータ300に含まれた出力デバイス305により構成され、更に修正情報入力部350は管理コンピュータ300に含まれた入力デバイス304および出力デバイス305により構成されている。なお、この例において、格納部310は管理コンピュータ300に配置されているが、これに限らず、格納部310がロボットコントローラ400に配置されていても良い。
【0052】
(ロボット監視システム1の更に別の構成)
図16は、ロボット監視システム1の更に別の構成を示す構成概要図である。
図16に示す構成において、ロボット監視システム1は、
図15に示した構成に比べ、ロボット100、カメラ200、管理コンピュータ300、ロボットコントローラ400の他にプログラミングペンダント500(作業者用の操作端末)を更に有する。
【0053】
プログラミングペンダント500は、作業者がロボット100を操作するために現場で用いる携帯型の操作端末である。プログラミングペンダント500は、表示画面および情報入力ボタン等のハードウェア構成を有し、管理コンピュータ300およびロボットコントローラ400と例えば無線通信ネットワークにより互いにデータ通信可能に接続されている。
【0054】
プログラミングペンダント500は、機能的構成要素として、ペンダント側表示部510およびペンダント側修正情報入力部520を有する。ペンダント側表示部510は、プログラミングペンダント500の例えば表示画面等により構成され、管理コンピュータ300の表示部340が表示する情報と同様の情報を表示する。なお、ペンダント側表示部510が小さい画面サイズにアレンジされた情報を表示しても良い。ペンダント側修正情報入力部520は、プログラミングペンダント500の例えば情報入力ボタン等により構成され、管理コンピュータ300の修正情報入力部350と同様の機能を有する。
【0055】
つまり、
図16に示したロボット監視システム1は、ロボット100、カメラ200、入力デバイス304および出力デバイス305を含む管理コンピュータ300、ロボットコントローラ400、並びにプログラミングペンダント500により構成され、そのうち格納部310、保存部330および同期部360は、管理コンピュータ300により構成される一方で制御部410はロボットコントローラ400により構成される。また、表示部340が管理コンピュータ300に含まれた出力デバイス305により構成される一方で、表示部340と同様の機能を有するペンダント側表示部510がプログラミングペンダント500に配置されている。更に修正情報入力部350が管理コンピュータ300に含まれた入力デバイス304および出力デバイス305により構成される一方で、修正情報入力部350と同様の機能を有するペンダント側修正情報入力部520がプログラミングペンダント500に配置されている。なお、この例において、格納部310は管理コンピュータ300に配置されているが、これに限らず、格納部310がロボットコントローラ400に配置されていても良い。
【0056】
(その他の実施態様)
以上の説明においては、本開示における実施態様として、ロボット100、カメラ200、管理コンピュータ300、ロボットコントローラ400、およびプログラミングペンダント500等を含むロボット監視システム1を例示したが、本実施態様はこれに限られるものではなく、本実施態様を各構成要素における各機能を実行するためのモジュールを備えるロボット監視モジュールとして構成してもよい。すなわち、上述したロボット監視システム1に関する説明を元に、ロボット100の一連の作業内容を示す作業内容情報が格納部310に格納されており、作業内容情報に従い、ロボット100に所定の作業を行わせる制御モジュールと、ロボット100の動作を撮像するカメラ200が撮像して得た画像情報を時刻情報と関連付けて保存する保存モジュールと、保存モジュールに保存された画像情報を時刻情報とともに表示する表示モジュールと、を備える、ロボット監視モジュールを構成しても良い。
【0057】
また、同様に、各構成要素における各機能をコンピュータに実行させるためのロボット監視プログラムとして構成してもよい。すなわち、ロボット100の一連の作業内容を示す作業内容情報が格納部310に格納されており、作業内容情報に従い、ロボット100に所定の作業を行わせる制御機能と、ロボット100の動作を撮像するカメラ200が撮像して得た画像情報を時刻情報と関連付けて保存する保存機能と、保存機能により保存された画像情報を時刻情報とともに表示する表示機能と、をコンピュータに実行させる、ロボット監視プログラムとして構成してもよい。そして、コンピュータに当該プログラムを読み込ませることにより、上述のロボット監視システム1と同等の機能を実現することができる。このようなプログラムは記録媒体に記録されることができる。記録媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読み取り装置に対して、プログラムの記述内容に応じて磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こし、それに対応する信号の形式で、読み取り装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。かかる記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、コンピュータに内蔵されるメモリなどが該当する。
【0058】
(本実施形態の作用および効果)
続いて、本実施形態にかかるロボット監視システム1等の作用および効果について説明する。本実施形態のロボット監視システム1等によれば、ロボット100の撮像画像が時刻情報と関連付けられて保存され、表示部340が当該撮像画像を表示する際には、時刻情報とともに表示する。撮像画像が時刻情報とともに表示されることにより、作業者は、ロボット100がどのタイミングでどの動作を行ったかを把握しやすくなるので、ロボット監視システム1は、ロボット100の動作のうち不都合が発生した箇所を作業者が早期且つ容易に特定できるよう作業者をサポートすることができる。
【0059】
また、本実施形態によれば、ロボット100の撮像画像が時刻情報だけでなく、作業内容情報とも関連付けられて保存され、表示部340が当該撮像画像を表示する際には、時刻情報および作業内容情報とともに表示する。撮像画像が時刻情報および作業内容情報とともに表示されることにより、作業者は、ロボット100がどのタイミングでどの動作を行ったかを更に把握しやすくなるので、ロボット監視システム1は、ロボット100の動作のうち不都合が発生した箇所を作業者が早期且つ容易に特定できるよう作業者を更にサポートすることができる。
【0060】
また、本実施形態によれば、表示部340が当該撮像画像を表示する際に、時刻情報および作業内容情報だけでなく、作業成功情報ととともに表示する。撮像画像が時刻情報、作業内容情報、および作業成功情報とともに表示されることにより、作業者は、ロボット100がどのタイミングでどの動作を行い、更にその動作が成功したか失敗したかまでを把握できるようになるので、ロボット監視システム1は、ロボット100の動作のうち不都合が発生した箇所を作業者が早期且つ容易に特定できるよう作業者を更にサポートすることができる。
【0061】
また、本実施形態によれば、作業者が修正情報入力部350を用いて作業内容を修正できるので、ロボット100の動作のうち不都合が発生した箇所の作業内容を早期且つ容易に修正し、ロボット100が正しく動作するよう繰り返し試すことができる。この修正情報入力部350は、作業環境に応じて管理コンピュータ300に配置されていても良く、プログラミングペンダント500に配置されていても良い。これにより、作業環境に応じた柔軟な装置構成が可能となる。
【0062】
また、本実施形態によれば、同期部360が、カメラ200における時刻情報と、保存部330における時刻情報との間の同期を取り、当該同期された時刻のもとで表示部340での表示がなされる。これにより、ロボット監視システム1は、カメラ200と管理コンピュータ300間でタイミングが同期されていないことを原因に作業者を混乱させることなく、ロボット100の動作のうち不都合が発生した箇所を作業者が早期且つ容易に特定できるよう作業者を確実にサポートすることができる。なお、カメラ200と管理コンピュータ300間で同期が取れれば良いので、絶対時刻で同期を取っても良く、または相対時刻で同期を取っても良い。
【0063】
また、本実施形態によれば、ロボット監視システム1を、ロボット100、カメラ200、および管理コンピュータ300を備えた構成にしても良く、これに加え、ロボットコントローラ400更に備えても良い。また、プログラミングペンダント500を更に備えても良い。このように、ロボット監視システム1は多様な構成態様を有し、状況に合わせて柔軟に構成することができる。更に、ロボット監視システム1と同じ機能を実行するためのロボット監視モジュールとして構成しても良く、当該機能をコンピュータに実行させるためのロボット監視プログラムとして構成しても良い。
【0064】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0065】
例えば、上記実施形態においては、作業者がロボット100を操作するために現場で用いる携帯型の操作端末としてプログラミングペンダント500を例示したが、これに限られることなく、作業者がロボット100を操作するために現場で使える操作端末であれば、プログラミングペンダント500の代わりに他のものを適宜適用しても良い。