(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
近年、移動端末装置等の電子機器の薄型化に伴って、電子機器に搭載されるコネクタに対する低背化の要求が高まっている。
【0003】
特許文献1は、上記の低背化の要求に応えて、フレキシブルプリント基板(以下、「FPC」と記載する)のスライド移動による接続を可能にしたコネクタを示している。特許文献1のコネクタは、FPCに設けた補強板をスライド移動させて、第1抜止部及び第2抜止部と、ハウジングに設けられた補強体支持部と、の間に挿入し、第1抜止部及び第2抜止部によりFPCの垂直方向への抜けを防止する。これにより、特許文献1のコネクタは、ハウジングとは別部材のFPCの垂直方向への抜け止め部材を不要にすることができるので、低背化することができる。
【0004】
一方、特許文献1のコネクタは、前後2列に接続部を有する多極化されたFPCと接続することができないという課題を有している。
【0005】
これに対して、従来、
図17に示す多極化したFPC170に接続したプラグコネクタ150と、
図18に示すリセプタクルコネクタ160と、を接続させることにより、FPC170をプラグコネクタ150を介してリセプタクルコネクタ160に接続するものが知られている。
【0006】
プラグコネクタ150は、ハウジング151と、凹部152を有する一対のガイド部153と、ハウジング151に一部を露出させて接続部156a、156bとしたコンタクト155a、155bと、を有している。また、リセプタクルコネクタ160は、ハウジング161と、凹部162を有すると共にガイド部153を挿入可能な一対のガイド部163と、ハウジング161に固定され、金属板を細長板状に打ち抜いて折り曲げることにより形成されると共に接続部166a、166bを備えたコンタクト165a、165bと、を有している。接続部166a及び接続部166bは、FPCの図示しない接続部に対応して、前後2列に配列されている。また、接続部166a及び接続部166bは、接続部156a及び接続部156bの配置に合わせて、前後2列に配列されている。接続部156aは接続部166aに接続し、接続部156bは接続部166bに接続する。
【0007】
リセプタクルコネクタ160は、FPC170と接続したプラグコネクタ150を
図17の状態から裏返しにして、ガイド部153をリセプタクルコネクタ160のガイド部163に挿入することにより、プラグコネクタ150の
図18の矢印A方向(横方向)へのスライド移動をガイドする。これに伴って、プラグコネクタ150のコンタクト155a、155bは、リセプタクルコネクタ160のコンタクト165a、165bと当接しながら移動する。そして、プラグコネクタ150のガイド部153の凹部152と、リセプタクルコネクタ160のガイド部163の凹部162と、が嵌合する位置までプラグコネクタ150が矢印A方向に移動することにより、接続部156aと接続部166aとが圧接すると共に、接続部156bと接続部166bとが圧接して、プラグコネクタ150とリセプタクルコネクタ160との接続を完了する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来のプラグコネクタ及びリセプタクルコネクタにおいては、接続する際に、プラグコネクタとリセプタクルコネクタのコンタクトとが常に当接しているため、リセプタクルコネクタのコンタクトの座屈変形等の変形を招き易いという課題を有する。特に、低背化したコネクタにおいては、リセプタクルコネクタのコンタクトに対する必要以上の押圧力を防止するための機構をハウジングに設けることは困難であるため、コンタクトの変形を招き易い。また、プラグコネクタをスライド移動させている間に、プラグコネクタのコンタクトが、リセプタクルコネクタの本来接続しないコンタクトと接続して、回路素子を破損させてしまう恐れがあるという課題を有する。
【0010】
本発明の目的は、接続の際にスライド移動することに伴うコンタクトの変形又は回路素子の破損を防ぐプラグコネクタ及びリセプタクルコネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るプラグコネクタは、
前方に移動し
て相手側コネクタと接続するプラグコネクタであって
、絶縁性を有するハウジングと、フレキシブルプリント基板に接続する第1の端子部と、前記
ハウジングの前後方向及び左右方向に沿って平坦な面に露出して前記相手側コネクタのコンタクトに接続する第1の接続部と、を備えると共に、前記ハウジングの一辺に沿って配列して前記ハウジングに固定される複数の第1のコンタクトと、フレキシブルプリント基板に接続する第2の端子部と、前記
平坦な面に露出して前記相手側コネクタのコンタクトに接続する第2の接続部と、を備えると共に、前記ハウジングの前記一辺に対向する辺に沿って配列して前記ハウジングに固定される複数の第2のコンタクトと、を有し、前記ハウジングは、前記第1のコンタクト及び前記第2のコンタクトの配列方向と交わる側面に、前記移動をガイドするガイド部を有し、前記ガイド部は、前記第1の接続部と前記第2の接続部との間に、前記
平坦な面より突出する
と共に前記第1の接続部及び前記第2の接続部よりも突出する突出部を有する。
【0012】
プラグコネクタが横方向に移動して相手側コネクタに接続する際に、プラグコネクタの相手側コネクタに対向する方向への移動を、相手側コネクタに対向する対向面より突出する突出部により規制することにより、プラグコネクタと相手側コネクタのコンタクトとが常に当接している状態を回避することができる。
【0013】
また、プラグコネクタの第1のコンタクト及び第2のコンタクトの、相手側コネクタに対向する方向への移動を、第1のコンタクトと第2のコンタクトとの間に設けた突出部により規制することにより、第1のコンタクト又は第2のコンタクトと、相手側コネクタにおける第1のコンタクト又は第2のコンタクトに本来接続しないコンタクトと、を接続しないようにすることができる。
【0014】
本発明に係るリセプタクルコネクタは、
後方から移動してくる相手側コネクタと接続するリセプタクルコネクタであって
、絶縁性を有するハウジングと、前記
ハウジングの前後方向及び左右方向に沿って平坦な面から突出して前記相手側コネクタのコンタクトに接続する第1の接続部を有し、前記ハウジングの一辺に沿って配列して前記ハウジングに固定される複数の第1のコンタクトと、前記
平坦な面から突出して前記相手側コネクタのコンタクトに接続する第2の接続部を有し、前記ハウジングの前記一辺に対向する辺に沿って配列して前記ハウジングに固定されると共に前記第1のコンタクトに対向する複数の第2のコンタクトと、を有するリセプタクルコネクタにおいて、前記ハウジングは、前記第1のコンタクト及び前記第2のコンタクトの配列方向と交わる側面に、前記移動をガイドする
第1のガイド部を有し、前記
第1のガイド部は、前記第1のコンタクトと前記第2のコンタクトとの対向方向における前記第2のコンタクト側に設けられると共に前記対向方向に沿って平坦な平坦部と、前記対向方向における前記平坦部よりも前記第1のコンタクト側において前記平坦部に隣接して設けられ、上下方向に貫通する貫通孔と、前記貫通孔から前記対向方向に沿って前記第1のコンタクト側に延設され、前記貫通孔に連通する連通孔と、
前記連通孔の上方を覆うと共に前記平坦部よりも上方に位置し、前記相手側コネクタの第2のガイド部と当接して前記相手側コネクタの前方への移動を阻止する規制部と、を有する。
【0015】
横方向から移動してくる相手側コネクタがリセプタクルコネクタと接続する際に、第1のコンタクトと第2のコンタクトとの対向方向における第2のコンタクト側に設けた平坦部で、相手側コネクタの横方向への移動をガイドすると共に相手側コネクタのリセプタクルコネクタに対向する方向への移動を規制し、相手側コネクタの被ガイド部が平坦部を通り過ぎて貫通孔に到達した際に、相手側コネクタのリセプタクルコネクタに対向する方向への移動を許容することにより、相手側コネクタと、第1のコンタクト及び第2のコンタクトと、が常に当接している状態を回避することができる。
【0016】
また、相手側コネクタのコンタクトのリセプタクルコネクタに対向する方向への移動を平坦部により規制することにより、リセプタクルコネクタの第1のコンタクト又は第2のコンタクトと、相手側コネクタにおける第1のコンタクト又は第2のコンタクトに本来接続しないコンタクトと、を接続しないようにすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、接続の際にスライド移動することに伴うコンタクトの変形又は回路素子の破損を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係るプラグコネクタの上方の斜め後方から視た斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るプラグコネクタの下方の斜め前方から視た斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るプラグコネクタの底面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るプラグコネクタの側面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るリセプタクルコネクタの上方の斜め後方から視た斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るリセプタクルコネクタの下方の斜め前方から視た斜視図である。
【
図7】本発明の実施形態に係るリセプタクルコネクタの平面図である。
【
図8】本発明の実施形態に係るリセプタクルコネクタの側面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係るリセプタクルコネクタの正面図である。
【
図10】本発明の実施形態に係るリセプタクルコネクタの背面図である。
【
図11】本発明の実施形態に係るプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合を開始した直後の上方の斜め後方から視た斜視図である。
【
図13】本発明の実施形態に係るプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合の途中の上方の斜め後方から視た斜視図である。
【
図15】本発明の実施形態に係るプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合を完了した際の上方の斜め後方から視た斜視図である。
【
図17】従来のFPCに接続した状態のプラグコネクタの斜視図である。
【
図18】従来のリセプタクルコネクタの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態に係るプラグコネクタ及びリセプタクルコネクタにつき、詳細に説明する。図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成し、y軸の正方向を前方向、y軸の負方向を後ろ方向、x軸方向を左右方向、z軸の正方向を上方向、及びz軸の負方向を下方向として説明する。
【0020】
<プラグコネクタの構成>
本発明の実施形態に係るプラグコネクタ1の構成につき、
図1から
図4を参照しながら、以下詳細に説明する。
【0021】
プラグコネクタ1は、ハウジング10と、コンタクト20と、コンタクト30と、を備えている。
【0022】
ハウジング10は、絶縁性を有する材料により形成されている。ハウジング10は、相手側コネクタである後述するリセプタクルコネクタ100と接続する際に、リセプタクルコネクタ100に対向する対向面11を備えている。ハウジング10は、対向面11の反対側に図示しないFPCと当接する当接面12を備えている。対向面11及び当接面12は、x−y平面に沿って平坦になっている。ハウジング10は、コンタクト20及びコンタクト30の配列方向(x軸方向)に交わる側面13を有している。
【0023】
ハウジング10は、プラグコネクタ1の移動をガイドするガイド部14を、左右の側面13に有している。ガイド部14は、左右に一対設けられている。
【0024】
ガイド部14は、接続部22と接続部32との間に設けられている(
図3参照)。ガイド部14は、対向面11より下方に突出する突出部15と、上面の前後方向の中央を下方に凹ませて形成した凹部17と、を有している。ガイド部14の上面、ガイド部14の前方側の表面、及び突出部15の表面は、金属材料により形成されている。
【0025】
突出部15は、
図3に示すように、接続部22と接続部32との間において、コンタクト20の接続部22の露出端部(L1)から後方に延設されている。突出部15は、ガイド部14の前方側の先端に設けられている。突出部15は、側面13に平行な面で切断した切断面の先端側の外縁の形状が湾曲形状を有している。
【0026】
コンタクト20は、当接面12より一段低い導出面16より外部に導出されて前方に突出する端子部21と、対向面11に露出する接続部22と、を備えている。コンタクト20は、導電性を有する材料により形成されていると共に、ハウジング10と一体成形されることによりハウジング10に固定され、ハウジング10の辺H1に沿って配列している。コンタクト20は、コンタクト30よりも前方側に配置されている。コンタクト20は、左右方向に所定間隔で配列して設けられている。端子部21は、図示しないFPCの接続部に半田付けされて接続される。接続部22は、対向面11における前方側に露出すると共にハウジング10の辺H1に沿って配列し、リセプタクルコネクタ100のコンタクト120に接続する。
【0027】
コンタクト30は、当接面12より一段低い導出面16より外部に導出されて後方に突出する端子部31と、対向面11に露出する接続部32と、を備えている。コンタクト30は、導電性を有する材料により形成されていると共に、ハウジング10と一体成形されることによりハウジング10に固定され、ハウジング10の辺H1に対向する辺H2に沿って配列している。コンタクト30は、コンタクト20よりも後方側に配置されている。
コンタクト30は、左右方向に所定間隔で配列して設けられている。端子部31は、図示しないFPCの接続部に接続される。接続部32は、対向面11における後方側に露出すると共に辺H2に沿って配列し、リセプタクルコネクタ100のコンタクト130に接続する。コンタクト30は、コンタクト20と同一形状を有している。
【0028】
<リセプタクルコネクタの構成>
本発明の実施形態に係るリセプタクルコネクタ100の構成につき、
図5から
図10を参照しながら、以下詳細に説明する。
【0029】
リセプタクルコネクタ100は、ハウジング110と、コンタクト120と、コンタクト130と、を備えている。リセプタクルコネクタ100は、下方の図示しない回路基板に実装される。リセプタクルコネクタ100は、下方(実装方向)に移動して回路基板に実装される。
【0030】
ハウジング110は、絶縁性を有する材料により形成されている。ハウジング110は、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ100とが接続する際に、相手側コネクタであるプラグコネクタ1のハウジング10の対向面11と対向する対向面111を備えている。ハウジング110は、対向面111により囲まれると共に上下に貫通する貫通孔112を有している。ハウジング110は、コンタクト120及びコンタクト130の配列方向(x軸方向)に交わる側面108を有している。
【0031】
ハウジング110は、プラグコネクタ1の移動をガイドするガイド部113を、左右の側面108に有している。ガイド部113は、左右に一対設けられている。
【0032】
ガイド部113は、平坦部114と、規制部115と、貫通孔116と、連通孔117と、阻止部118と、半田付部119と、を備えている。ガイド部113は、金属材料により形成され、図示しない回路基板に半田付けにより固定されるホールドダウンである。ガイド部113は、一体成形によりハウジング110に固定されている。
【0033】
平坦部114は、ガイド部113の後方側(コンタクト130側)の端部に設けられ、前後方向に沿って平坦になっている。平坦部114の上面は、ハウジング110の対向面111の上面と同じ高さになっている(
図9参照)。平坦部114は、前端がコンタクト130の接続部131の後端(先端)よりも前方側に位置するように形成されている(
図7参照)。
【0034】
規制部115は、平坦部114よりも前方側(コンタクト120側)に設けられ、平坦部114よりも上方に位置している。規制部115には、下方に突出して連通孔117に位置する係合部109が形成されている(
図9及び
図10参照)。
【0035】
貫通孔116は、平坦部114よりも前方側(コンタクト120側)であって平坦部114と規制部115との間において、平坦部114に隣接して設けられ、上下方向に貫通している。
【0036】
連通孔117は、規制部115により上方を覆われており、貫通孔116から前方に延設されていると共に、貫通孔116に連通している。
【0037】
阻止部118は、ガイド部113の前方側(コンタクト120側)の先端に設けられ、平坦部114よりも上方に位置している。
【0038】
半田付部119は、ガイド部113の前方側の端部の下方及び後方側の端部の下方に設
けられている。ガイド部113は、半田付部119が図示しない回路基板に半田付けされることにより、ホールドダウンとして機能する。
【0039】
コンタクト120は、導電性を有する材料により形成されていると共に、ハウジング110と一体成形されることにより、左右方向に所定間隔で配列してハウジング110に固定されている。コンタクト120は、ハウジング110より貫通孔112に突出して上方に折り曲げられ、更にU字状に折り返されることにより対向面111よりも上方に突出する接続部121と(
図10参照)、ハウジング110より外部前方に突出して図示しない回路基板に半田付けされる端子部122と、を備えている。コンタクト120は、接続部121が上下左右に弾性変形可能になっている。コンタクト120は、コンタクト130よりも前方側に配置されている。接続部121は、プラグコネクタ1のコンタクト20の接続部22と当接して接続される。
【0040】
コンタクト130は、導電性を有する材料により形成されていると共に、ハウジング110と一体成形されることにより、左右方向に所定間隔で配列してハウジング110に固定されている。コンタクト130は、ハウジング110より貫通孔112に突出して上方に折り曲げられ、更にU字状に折り返されることにより対向面111よりも上方に突出する接続部131と(
図9参照)、ハウジング110より外部後方に突出して図示しない回路基板に半田付けされる端子部132と、を備えている。コンタクト130は、接続部131が上下左右に弾性変形可能になっている。コンタクト130は、コンタクト120よりも後方側に配置され、コンタクト120と前後方向で対向している。コンタクト120とコンタクト130との対向方向は、y軸に平行な方向である。接続部131は、プラグコネクタ1のコンタクト30の接続部32と当接して接続される。コンタクト130は、コンタクト120と同一形状を有している。
【0041】
<プラグコネクタとリセプタクルコネクタとの接続動作及び接続解除動作>
本発明の実施形態に係るプラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ100との接続動作及び接続解除動作につき、
図11から
図16を参照しながら、以下詳細に説明する。なお、
図11から
図16において、プラグコネクタ1には、
図11に一点鎖線で示すFPC2が接続されているものとする。
【0042】
まず、プラグコネクタ1をリセプタクルコネクタ100に向かって前方(横方向)に移動させ、プラグコネクタ1のガイド部14とリセプタクルコネクタ100のガイド部113との大まかな位置合わせを行う。この際、突出部15と平坦部114の上面とを当接させた状態、又は、突出部15と平坦部114の上面とを当接させずに対向させた状態で、プラグコネクタ1を前方に移動させることができる。また、プラグコネクタ1は、突出部15と平坦部114の上面とが当接する位置よりも下方に移動しない。従って、プラグコネクタ1と、リセプタクルコネクタ100のコンタクト120及びコンタクト130と、を接続させることなく、プラグコネクタ1を前方に移動させることができる。これにより、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ100との接続動作において、コンタクト120及びコンタクト130と、プラグコネクタ1とが常に当接する状態を回避することができるので、コンタクト120及びコンタクト130の座屈変形等の変形を防ぐことができる。
【0043】
また、プラグコネクタ1を誤ってリセプタクルコネクタ100の前方側から接続しようとした場合には、平坦部114よりも上方に位置する阻止部118にガイド部14が当接して、プラグコネクタ1の後方への移動を阻止する。これにより、リセプタクルコネクタ100に対するプラグコネクタ1の接続に方向性を持たせることができる。
【0044】
上記の大まかな位置合わせを行った状態からプラグコネクタ1を更に前方に移動させる
ことにより、プラグコネクタ1のガイド部14の突出部15の前端が、リセプタクルコネクタ100のガイド部113の規制部115の後端に位置する
図11及び
図12の状態になる。ここまでは、プラグコネクタ1のコンタクト20の接続部22及びコンタクト30の接続部32と、リセプタクルコネクタ100のコンタクト120の接続部121及びコンタクト130の接続部131と、は接続しない。
【0045】
また、ガイド部14の前端がガイド部113の規制部115の後端に当接することにより、プラグコネクタ1の前方への更なる移動を阻止する。突出部15は、ガイド部14の前端と規制部115の後端とが当接した状態において、貫通孔116の上方に位置している。これにより、突出部15と貫通孔116との位置合わせを確実に行うことができる。
【0046】
プラグコネクタ1を
図11及び
図12の状態から下方に移動させた際には、突出部15が貫通孔116に落ち込んで
図13及び
図14の状態になる。この状態では、
図14に示すように、ガイド部14の上面が規制部115の下端から僅かに下方に位置する。突出部15を側面13に平行な面で切断した切断面の下方側(先端側)の外縁の形状が湾曲形状であるので、突出部15の位置と貫通孔116の位置とが多少ずれていても、貫通孔116に突出部15を容易に挿入することができる。これにより、リセプタクルコネクタ100のコンタクト120及びコンタクト130は、プラグコネクタ1により下方に押圧されて弾性変形する。
【0047】
次に、プラグコネクタ1を更に前方に移動させることにより、ガイド部14は貫通孔116から連通孔117に移動する。
【0048】
そして、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ100とが完全に接続した際には、係合部109と凹部17とが係合し、ガイド部14は連通孔117に完全に収納される
図15及び
図16の状態になる。この際、連通孔117に収納されたガイド部14の後端が規制部115の後端よりも前方に位置する状態になる。これにより、ガイド部14の後端と規制部115の後端との位置関係を見ることにより、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ100との接続の正常状態と非正常状態とを判断することができる。
【0049】
図15及び
図16の状態において、プラグコネクタ1のコンタクト20の接続部22とリセプタクルコネクタ100のコンタクト120の接続部121とが圧接して接続すると共に、プラグコネクタ1のコンタクト30の接続部32とリセプタクルコネクタ100のコンタクト130の接続部131とが圧接して接続する。
【0050】
図11及び
図12の状態から
図15及び
図16の状態になる過程において、プラグコネクタ1のコンタクト20の接続部22は、リセプタクルコネクタ100のコンタクト130の接続部131に接続せずに、リセプタクルコネクタ100のコンタクト120の接続部121に接続する。また、プラグコネクタ1のコンタクト30の接続部32は、リセプタクルコネクタ100のコンタクト130の接続部131に接続する。これにより、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ100とを接続する際に、コンタクト20とコンタクト130とを接続しないようにすることができる。
【0051】
ガイド部14の上面、ガイド部14の前方側の表面、及び突出部15の表面を、金属材料により一体に形成しているので、プラグコネクタ1の上記の移動において、ガイド部14の強度を向上させることができる。
【0052】
上記より、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ100とを接続する際に、プラグコネクタ1は、リセプタクルコネクタ100に対して、上方向から押し下げられ、その後、前方へ移動させられることにより、二方向に移動する。
【0053】
一方、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ100との接続を解除する場合には、
図15及び
図16に示す接続状態からプラグコネクタ1を後方に移動させることにより、凹部17と係合部109との係合が解除され、ガイド部14が連通孔117から貫通孔116に移動する。
【0054】
そして、やがて、突出部15の後端が平坦部114の前端に当接する。この状態から更にプラグコネクタ1を後方に移動させた際に、突出部15は側面13に平行な面で切断した切断面の先端側の外縁の形状が湾曲形状を有しているため、プラグコネクタ1は、突出部15が平坦部114に乗り上げることにより上方に移動する。これにより、リセプタクルコネクタ100のコンタクト120及びコンタクト130は、プラグコネクタ1に当接しないようになる。そして、プラグコネクタ1を更に上方に持ち上げることにより、
図11及び
図12の状態になり、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ100との接続を解除することができる。
【0055】
このように、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ100との接続を解除する場合において、コンタクト120及びコンタクト130と、プラグコネクタ1とが常に当接する状態を回避することができるので、コンタクト120及びコンタクト130の座屈変形等の変形を防ぐことができる。また、突出部15の後端が平坦部114の前端に当接した後にプラグコネクタ1は上方に移動するため、接続を解除する際にコンタクト20とコンタクト130とを接続しないようにすることができる。
【0056】
なお、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
【0057】
例えば、本実施形態において、プラグコネクタ1のガイド部14の上面、ガイド部14の前方側の表面及び突出部15の表面を金属材料により覆うようにしたが、ガイド部を金属材料で覆わずに、ハウジング10と一体に形成してもよい。この場合には、金属材料を不要にすることができ、製造工程を簡単にすることができるため、製造コストを低減することができる。また、ガイド部の全てを金属材料により形成してもよい。この場合には、ガイド部の強度を向上させることができる。
【0058】
また、本実施形態において、リセプタクルコネクタ100の規制部115を無くしてもよい。この場合には、ガイド部を形成するための金属材料の量を減らすことができるため、製造コストを低減することができる。
【0059】
また、本実施形態において、阻止部118を無くしてもよい。この場合には、ガイド部を形成するための金属材料の量を減らすことができるため、製造コストを低減することができる。
【0060】
また、本実施形態において、突出部15を接続部22の露出端から後方に延設して設けたが、突出部15を設ける位置を、接続部22と接続部32との間で、コンタクトを接触させるタイミングに応じて変更することができる。
【0061】
また、本実施形態において、ガイド部113とホールドダウンとを兼用したが、ガイド部をホールドダウンにしなくてもよい。この場合、半田付け部119を設ける必要はない。また、ガイド部とホールドダウンとを兼用しない場合には、ガイド部をハウジング110と一体に形成することができる。この場合には、金属材料を不要にすることができ、製造工程を簡単にすることができるため、製造コストを低減することができる。
【0062】
また、本実施形態において、リセプタクルコネクタ100のガイド部113に貫通孔116を設けたが、プラグコネクタ1のガイド部14の突出部15の下方への移動を許容する構成であれば、底面側が塞がれた凹部等の貫通孔以外のものを設けてもよい。