【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明の電子材料洗浄方法のうち、第1の本発明は、70質量%以上の硫酸溶液を電解して得られた過硫酸含有硫酸溶液を電子材料に接触させて該電子材料を洗浄する電子材料洗浄方法において、
前記過硫酸含有硫酸溶液が収容されている洗浄槽に前記電子材料を浸漬することによって前記接触による前記洗浄を行うとともに、前記洗浄中に、液温130℃超〜190℃(ただし前記過硫酸含有硫酸溶液の沸点以下)に加熱昇温されている
、過硫酸含有硫酸溶液
を前記洗浄槽に供給しつつ前記洗浄槽に供給されている前記過硫酸含有硫酸溶液にオゾンガスが接触するように前記洗浄槽内にオゾンガスを供給することを特徴とする。
【0007】
第2の本発明の電子材料洗浄方法は、前記第1の本発明において、前記洗浄に用いた硫酸溶液を再び電解して過硫酸含有硫酸溶液を再生し、該過硫酸含有硫酸溶液を前記洗浄に再利用することを特徴とする。
第
3の本発明の電子材料洗浄方法は、前記第1
または第2の本発明のいずれかにおいて、前記洗浄槽内に供給される前記オゾンガスが50℃以上に加熱昇温されていることを特徴とする。
第
4の本発明の電子材料洗浄方法は、前記第1〜第3の本発明のいずれかにおいて、前記洗浄槽内の過硫酸含有硫酸溶液にバブリングした前記オゾンガスを供給することを特徴とする。
第
5の本発明の電子材料洗浄方法は、前記第1〜第
4の本発明のいずれかにおいて、前記硫酸溶液の前記電解に用いる電極のうち、少なくとも陽極が導電性ダイヤモンド電極であることを特徴とする。
第
6の本発明の電子材料洗浄方法は、前記第1〜第
5の本発明のいずれかにおいて、前記電子材料が、アッシング処理をしていない電子材料であることを特徴とする。
【0008】
第7の本発明の電子材料洗浄装置は、70質量%以上の硫酸溶液を電解する電解部と、
前記電解部で電解されて得られた過硫酸含有硫酸溶液を送液する送りラインと、
該送りラインで送液され、液温130℃超〜190℃(ただし前記過硫酸含有硫酸溶液の沸点以下)に加熱昇温されている過硫酸含有硫酸溶液が収容される洗浄槽と、
オゾンを生成するオゾン生成部と、
前記洗浄槽に接続され、前記オゾン生成部で生成されたオゾンを
、前記送りラインで前記洗浄槽内
に送液されている液温130℃超〜190℃(ただし前記過硫酸含有硫酸溶液の沸点以下)の過硫酸含有硫酸溶液に
接触するように前記洗浄槽内に供給するオゾン供給部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
第
8の本発明の電子材料洗浄装置は、前記第
7の本発明において、前記洗浄槽の過硫酸含有硫酸溶液を前記電解部に返流する戻しラインを備えることを特徴とする。
第
9の本発明の電子材料洗浄装置は、前記第
7または第
8の本発明において、前記洗浄槽内に収容される過硫酸含有硫酸溶液を加熱して前記洗浄槽内での過硫酸含有硫酸溶液の液温を130℃超〜190℃(ただし前記過硫酸含有硫酸溶液の沸点以下)に加熱昇温させる過硫酸加熱部を備えることを特徴とする。
第
10の本発明の電子材料洗浄装置は、前記第
9の本発明において、前記過硫酸加熱部が、前記洗浄槽内に供給される過硫酸含有硫酸溶液を加熱する外部加熱器を有することを特徴とする。
第
11の本発明の電子材料洗浄装置は、前記第
9または第
10の本発明において、前記過硫酸加熱部が、前記洗浄槽内に収容されている過硫酸含有硫酸溶液を加熱する内部加熱器を有することを特徴とする。
第
12の本発明の電子材料洗浄装置は、前記第
7〜第
11の本発明のいずれかにおいて、前記洗浄槽内の過硫酸含有硫酸溶液に供給するオゾンを50℃以上に加熱昇温させるオゾン加熱部を備えることを特徴とする。
第
13の本発明の電子材料洗浄装置は、前記第
7〜第
12の本発明のいずれかにおいて、前記オゾン供給部は、前記オゾンガスをバブリングして前記洗浄槽内の過硫酸含有硫酸溶液に供給するバブリングノズルを有しており、該バブリングノズルが焼結ガラス製,PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製,PFA(パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)製からなる群のいずれか1種であることを特徴とする。
第
14の本発明の電子材料洗浄装置は、前記第
7〜第
13の本発明のいずれかにおいて、前記電解部に備える電極のうち、少なくとも陽極が導電性ダイヤモンド電極で構成されていることを特徴とする。
第
15の本発明の電子材料洗浄装置は、前記第
7〜第
14の本発明のいずれかにおいて、前記オゾン供給部による前記過硫酸含有硫酸溶液へのオゾンの供給方向と、前記送りラインによる前記洗浄槽内への過硫酸含有硫酸溶液の供給方向とが交差し、供給された前記オゾンと供給された前記過硫酸含有硫酸溶液とが直ちに交流するように前記オゾン供給部と前記送りラインとが配置されていることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、硫酸溶液の電解で生成した過硫酸含有硫酸溶液(硫酸電解液)にオゾンガスを供給することにより、従来、レジスト剥離に用いられてきたSPM溶液や、硫酸電解液を単独で用いるときと比べて、電子部品材料上からのレジスト剥離や分解に要する時間(液回復時間)を大幅に短縮することが可能となる。より高い酸化力と、より多くの過硫酸量と、より多くのラジカルが発生するためであると考えられる。
ラジカルが多く生成する理由は、硫酸電解液中の過硫酸とオゾンガス気泡とが接する気泡界面において、過硫酸の分解で生成した硫酸ラジカルやOHラジカルによりオゾンの分解を促進することによって、さらに硫酸ラジカルおよびOHラジカルを生成するためであると推定される。よって本発明ではラジカルを生成しているところにオゾンを吹き込む必要がある。なお、上記機構の詳細は必ずしも明らかにはなっていない。
このため、硫酸電解液にオゾンガスを供給(望ましくはバブリング)することで、アッシングウエハのみならず、アッシングレスウエハの処理も短時間で行うことが可能となり、例えば1時間あたりのウエハ処理枚数(スループット)を大幅に増やすことができる。
【0011】
なお高温のSPM溶液中にオゾン供給して硫酸に反応させ、過酸化水素の消費を抑えてSPM溶液寿命を延命することは前記した特許文献1に記載がある。しかし、本発明では液寿命延命でなく酸化力向上の目的で硫酸電解液にオゾン供給するものであるから両技術の狙いは異なる。また、特許文献1における技術においても、従来のSPM洗浄のように洗浄排液を再使用すると過酸化水素が分解して水を生成するため徐々に硫酸濃度が低下して洗浄力が低下してしまう問題があり、本発明との相違は明らかである。
以下に、本発明をさらに説明する。
【0012】
[過硫酸溶液の生成]
本発明で用いる過硫酸とは、ペルオキソ一硫酸(H
2SO
5)およびペルオキソ二硫酸(H
2S
2O
8)を示す。これらペルオキソ一硫酸およびペルオキソ二硫酸とオゾンは、いずれも高い酸化力を有する。
ペルオキソ一硫酸は、以下の反応式に示すように硫酸とオゾンとの反応によって生成させることができる。
3H
2SO
4+O
3→3H
2SO
5
一方、ペルオキソ二硫酸は、以下の反応式に示すように硫酸溶液の電解酸化により生成させることができる。
2SO
42−→S
2O
82−+2e
−
又は、
2HSO
4−→S
2O
82−+2H
++2e
−
【0013】
ペルオキソ二硫酸イオン(S
2O
82−)は、紫外線照射や高温加熱など強いエネルギーを受けると下記式に示すように励起して自己分解し、硫酸ラジカル(SO
4・−)を生成する。
S
2O
82−→2SO
4・
−
生成した硫酸ラジカルは、溶液中に溶解しているレジストの分解およびオゾンガスと過硫酸溶液の気液界面でオゾンと反応し、オゾンの分解も促進することによって、OHラジカル(OH・)を生成し、加速度的(スパイラル状)にラジカル分解反応が進行する。そのため、ラジカル量は硫酸電解液を単独で使用するときよりもラジカル量が格段に増え、レジストの分解を短時間に実施するできるものと考えられる。
【0014】
電解する硫酸溶液の硫酸濃度は70〜96質量%程度、特に80〜92質量%程度であることが好ましい。硫酸溶液の硫酸濃度が低すぎると硫酸溶液のレジスト溶解力が低下するため十分なレジスト剥離効果を得ることが困難になる。また、硫酸溶液の硫酸濃度が上記上限より高くなると、イオンフラックスの減少により電流効率の低下や電極損耗の恐れがあることから好ましくない。
【0015】
本発明において、レジストの剥離工程で用いる過硫酸含有硫酸溶液(硫酸電解液)は、硫酸溶液(通常、この硫酸溶液としては純水又は超純水に硫酸を溶解させたものが用いられる。)の電気分解で製造されたものである。レジスト剥離に用いることにより液中の過硫酸濃度が低下した硫酸溶液は、電気分解で再生して循環使用することが好ましい。この場合、過硫酸濃度が低下した硫酸溶液を洗浄槽から循環ラインを通して電解部に送液する。
電解部では、硫酸溶液に陽極および陰極を接触させ、電極間に電流を流して電気分解することによって硫酸イオン又は硫酸水素イオンを酸化してペルオキソ二硫酸イオンを生成させ、過硫酸濃度が十分に高い硫酸溶液を再生する。再生した過硫酸含有硫酸溶液を、循環ラインを通して洗浄槽に返送し、レジストの剥離洗浄に再使用する。このように、過硫酸含有硫酸溶液を洗浄槽と電解部との間で繰り返し循環することで、剥離洗浄に用いる過硫酸含有硫酸溶液の過硫酸イオン組成を、レジストの剥離洗浄に好適な高濃度に維持した状態で効率的な洗浄を継続することができる。
【0016】
硫酸溶液(過硫酸含有硫酸溶液も含む)の電解を行う電解部では、陽極と陰極とを対にして電気分解が行われる。電極の材質には、特に制限はないが、電極として一般に広く利用されている白金を陽極として使用した場合、ペルオキソ二硫酸イオンを効率的に製造することができず、白金が溶出するという問題がある。硫酸溶液の電解酸化によりペルオキソ二硫酸を生成する場合、電極からの不純物の溶出を防止するため、電極のうち少なくとも陽極として耐熱性・耐酸性・耐酸化性を持つ導電性ダイヤモンド電極が好適に用いられる。少なくとも陽極に導電性ダイヤモンド電極を用いた場合、導電性ダイヤモンド電極は化学的に安定で濃硫酸ないしは過硫酸含有硫酸溶液中に不純物を溶出しない利点があり、電極の耐久性を高めることができる。導電性ダイヤモンド電極によって、電流密度0.2A/cm
2程度の条件で硫酸イオン又は硫酸水素イオンからペルオキソ二硫酸イオンを生成することは報告されている(Ch.Comninellis et al.,Electrochemical and Solid−State Letters,Vol.3(2)77−79(2000))。
【0017】
導電性ダイヤモンド電極としては、シリコンウエハ等の半導体材料を基板とし、この基板表面に導電性ダイヤモンド薄膜を膜厚20μm以上に合成させたものや、基板を用いない条件で板状に析出合成したセルフスタンド型導電性多結晶ダイヤモンドを挙げることができる。なお、導電性ダイヤモンド薄膜はダイヤモンド薄膜の合成の際にホウ素または窒素をドープして導電性を付与したものであり、通常はホウ素ドープしたものが一般的である。これらのドープ量は、少なすぎると技術的意義が発生せず、多すぎてもドープ効果が飽和するため、ダイヤモンド薄膜の炭素量に対して、50〜20,000ppmの範囲のものが適している。本発明において、導電性ダイヤモンド電極は、通常は板状のものを使用するが、網目構造物を板状にしたものも使用できる。
【0018】
電解部における電解処理においては、導電性ダイヤモンド電極表面の電流密度を10〜100,000A/m
2とし、硫酸溶液をダイヤモンド電極面と平行方向に、通液線速度を10〜10,000m/時間で接触処理させることが望ましい。
【0019】
また、この過硫酸含有硫酸溶液によるレジストの剥離洗浄の時間は特に制限はなく、被洗浄材のレジストの付着状況、この剥離洗浄に先立つアッシング処理の有無、過硫酸含有硫酸溶液の過硫酸濃度や溶液温度、その後のウェット洗浄工程の条件等によっても異なるが、通常、バッチ式洗浄では5〜30分、特に10〜20分程度とすることが好ましい。
【0020】
なお、上述の如く、過硫酸含有硫酸溶液によるレジストの剥離洗浄に好適な温度は、130℃超〜190℃であるが、前述の電気分解温度が過度に高いと電解効率が低下し、また、電極の損耗も大きくなる。ただし、電気分解温度を過度に低くすると、レジストの剥離洗浄に用いる際の加熱エネルギーが大きくなることから、電解部で電気分解される溶液の温度は10〜90℃、特に40〜80℃とすることが好ましい。
【0021】
したがって、洗浄槽と電解部とで硫酸溶液を循環させる場合には、循環ラインに熱交換器を設け、電解部に送液する硫酸溶液を冷却すると共に、洗浄装置に送液する過硫酸含有硫酸溶液を加熱することができる。ただし、硫酸溶液を加熱する加熱部と、硫酸溶液を冷却する冷却部とをそれぞれ備えるものとしてもよい。
【0022】
[過硫酸含有硫酸溶液の温度]
上記過硫酸含有硫酸溶液は、洗浄に際し130℃超〜190℃の液温を有するのが望ましい。該液温は過硫酸含有硫酸溶液を加熱することにより調整する。洗浄槽内での過硫酸含有硫酸溶液の液温が130℃以下であると、過硫酸の分解で生成される硫酸ラジカルやOHラジカルの量が少なく、酸化力が十分に得られないだけでなく、オゾンの分解促進作用が十分に得られなくなる。一方、190℃を超えると過硫酸含有硫酸溶液の沸騰の恐れが高くなり、また部材が熱により変形する恐れもあるため好ましくない。したがって、過硫酸含有硫酸溶液の液温は下限を130℃超、上限を190℃とするのが望ましい。ただし硫酸濃度が低いと190℃未満でも沸騰することがあるので190℃以下でかつ沸点以下とする。
【0023】
過硫酸含有硫酸溶液を加熱する手段は特に限定されるものではないが、洗浄槽に供給される過硫酸含有硫酸溶液を外部加熱器で加熱するもの、洗浄槽内の過硫酸含有硫酸溶液を内部加熱器で加熱するものが挙げられる。処理を迅速に行うため、また、過硫酸含有硫酸溶液を洗浄槽と電解部との間で循環しつつ洗浄を行うためには、外部加熱器によって供給する過硫酸含有硫酸溶液を加熱するのが望ましく、所望によりさらに内部加熱器を設けるものが望ましい。洗浄槽内の過硫酸含有硫酸溶液を加熱する内部加熱器には特に制限はないが、加温ヒーターなどを用いることができ、また、洗浄槽内に設置する場合には石英製の投げ込みヒーターを用いてもよいし、テフロン(登録商標)被覆のヒーターを用いてもよい良い。洗浄槽に過硫酸含有硫酸溶液を供給する送りラインに設置する外部加熱器にも特に制限はないが、石英製の赤外線ランプを用いたヒーターなどを用いることができる。
【0024】
[オゾンガス発生]
本発明で用いるオゾンガスの発生機構には特に制限はない。酸素ガスを無声放電して生成するオゾンガスでもよいし、水を電気分解して生成するオゾンガスでもよい。
無声放電方式で用いられる酸素ガスの純度には特に制限はないが、より好ましくは99.99体積%以上の純度を有する酸素ガスを使うことが望ましい。
電気分解方式で用いられる水の純度に特に制限はないが、より好ましくは18MΩ・cm以上の水質であることが望ましい。
オゾンガスの濃度には特に制限はないが、100g/Nm
3以上、より好ましくは200g/Nm
3以上であることが望ましい。オゾンガスは通常20℃程度であるが、過硫酸含有硫酸溶液に供給したときの酸化反応効率を高めるため、また、過硫酸含有硫酸溶液の温度を不均等にしないためヒーターなどで事前に50℃以上に加熱昇温しておいてもよい。放電方式のO
3ガス濃度は14体積%程度であり、この程度のO
3ガスであれば爆発の危険性は低いので100℃までは昇温可能である。なお、あまりに高温では安全性に加えてO
3ガスの半減期が短いので好ましくない。
比較的低温のオゾンガスが過硫酸溶液中に供給されることで、過硫酸溶液の温度調整として内部加熱器を効果的に用いることができる。
【0025】
[オゾンガスのバブリング]
また、本発明において、洗浄槽内でオゾンガスを効率良く微細な気泡でバブリングすることのできるノズルを用いることで、気泡と硫酸電解液の界面にてラジカルが効率良く発生するためより高い洗浄効果を得ることができる。
本発明においては、その優れた洗浄効果により、アッシング処理を施していない電子材料に対しても本発明の洗浄方法を適用することができ、この場合においても、電子材料上にレジストが残留することなくオゾンガスバブリングを行っている硫酸電解液処理で確実に、かつ、短時間での処理が行え、一連のレジスト剥離処理に要する時間を一層短縮して効率的な洗浄を行うことができる。
【0026】
[バブリングノズル形状]
洗浄槽内でのオゾンガスのバブリング方法には特に制限はない。配管を切りっぱなしの形状でもよいが、より好ましくはバブリングノズルが望ましい。バブリングノズルの材質は耐熱性耐酸性、耐酸化性を有するものであれば特に制限はないが、焼結ガラス製、PTFE製、PFA製などのノズルを用いることが望ましい。
【0027】
[洗浄槽]
洗浄槽は、1つの槽で構成することができるが、過硫酸含有硫酸溶液を収容した洗浄槽を2槽以上ならべて構成することもでき、2槽目以降の洗浄槽ではオゾンガスの供給を行わないものとしてもよい。また、これらの洗浄工程間にはリンスを行ってもよい。
この剥離洗浄の洗浄方式は、複数枚の電子材料を一括して洗浄処理するバッチ式で行うものに好適である。バッチ式洗浄は、通常、複数枚の電子材料を洗浄槽内の洗浄液に浸漬することにより行われる。
【0028】
[電子材料]
本発明において洗浄対象となる電子材料は、例えば、半導体基板、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、およびそのフォトマスク等の製造工程において、レジストパターンが形成された電子材料である。
通常、電子材料上のレジスト膜の厚さは0.1〜5.0μm程度であるが、何らこの厚さに限定されるものではない