【実施例】
【0068】
以下、実施例を用いて本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
【0069】
(1)第1の形態の固体電解コンデンサ
実施例1
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した。得られた液について、動的光散乱装置によりPEDOT/PSSの微粒子の平均粒径を測定したところ、52.4nmであった。また、振動式粘度計にて液の粘度を測定したところ、23.3mPa・sであった。次いで、導電化剤としてのソルビトールを2.5g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0070】
エッチングを施したアルミニウム箔を皮膜耐圧3Vに化成した後、投影面積1×1cm
2に打ち抜き、陽極とした。この陽極に上記分散液を100μL滴下した後、60℃で1時間、130℃で30分、さらには180℃で1時間乾燥することにより、陽極の酸化皮膜上にPEDOT/PSSとソルビトールとを含む固体電解質層を形成した。最後に、固体電解質層上にカーボンペーストを塗布して乾燥し、次いで銀ペーストを塗布して乾燥することにより、皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。
【0071】
得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0072】
実施例2
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間照射した。得られた液について、動的光散乱装置によりPEDOT/PSSの微粒子の平均粒径を測定したところ、54.7nmであった。また、振動式粘度計にて液の粘度を測定したところ、24.6mPa・sであった。次いで、導電化剤としてのソルビトールを2.5g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0073】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0074】
実施例3
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の1.5質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した。この液の粘度を測定したところ、10.7mPa・sであった。次いで、導電化剤としてのソルビトールを1.875g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0075】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0076】
実施例4
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の1.0質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した。この液の粘度を測定したところ、7.5mPa・sであった。次いで、導電化剤としてのソルビトールを1.25g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0077】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0078】
実施例5
ソルビトール2.5gの代わりにジメチルスルホキシド1.25gを添加したことを除いて、実施例1の手順を繰り返した。得られた固体電解コンデンサについての120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを表1に示す。
【0079】
実施例6
ソルビトール2.5gの代わりにソルビトール1g、エチレングリコール2.5g、及び分子量200のポリエチレングリコール0.25gを添加したことを除いて、実施例1の手順を繰り返した。得られた固体電解コンデンサについての120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを表1に示す。
【0080】
比較例1
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間照射した。得られた液について、動的光散乱装置によりPEDOT/PSSの微粒子の平均粒径を測定したところ、74.7nmであった。また、振動式粘度計にて液の粘度を測定したところ、26.4mPa・sであった。次いで、導電化剤としてのソルビトールを2.5g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。得られた分散液の粘度は、27.0mPa・sであった。
【0081】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0082】
比較例2
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間照射した。得られた液について、動的光散乱装置によりPEDOT/PSSの微粒子の平均粒径を測定したところ、74.7nmであった。また、振動式粘度計にて液の粘度を測定したところ、26.4mPa・sであった。次いで、ソルビトール1g、エチレングリコール2.5g、及び分子量200のポリエチレングリコール0.25gを添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0083】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0084】
比較例3
化学重合により得たPEDOT/PSS(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、液の粘度を測定したところ、88.8mPa・sであった。この液に、高導電化剤としてのソルビトール1g、エチレングリコール2.5g、及び分子量200のポリエチレングリコール0.25gを添加し、さらにアンモニア水を添加してpHを8に調整し、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0085】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0086】
比較例4
化学重合により得たPEDOT/PSS(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数200kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間照射した。次いで、高導電化剤としてのソルビトール1g、エチレングリコール2.5g、及び分子量200のポリエチレングリコール0.25gを添加した。この液にアンモニア水を添加してpHを8に調整し、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0087】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0088】
比較例5
化学重合により得たPEDOT/PSS(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波、次いで、200kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間照射した。次いで、高導電化剤としてのソルビトール1g、エチレングリコール2.5g、及び分子量200のポリエチレングリコール0.25gを添加した。この液にアンモニア水を添加してpHを8に調整し、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0089】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0090】
比較例6
化学重合により得たPEDOT/PSS(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間照射した。次いで、高導電化剤としてのソルビトール1g、エチレングリコール2.5g、及び分子量200のポリエチレングリコール0.25gを添加した。この液にアンモニア水を添加してpHを8に調整し、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0091】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0092】
比較例7
化学重合により得たPEDOT/PSS(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した。次いで、高導電化剤としてのソルビトール1g、エチレングリコール2.5g、及び分子量200のポリエチレングリコール0.25gを添加した。この液にアンモニア水を添加してpHを8に調整し、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0093】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0094】
比較例8
化学重合により得たPEDOT/PSS(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の0.5質量%の濃度で混合されている混合液を調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、高圧ホモジナイザー(製品名;スターバーストミニ(株式会社スギノマシン製))に200MPaの条件下で20回流通させることにより、高圧分散処理を施した。さらに、得られた液を濃縮処理し、PEDOT/PSSが水に全体の2質量%の濃度で分散した液を得た。得られた液の粘度は、12mPa・sであった。次いで、得られた液25gに、高導電化剤としてのソルビトールを2.5g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。得られた分散液の粘度は、15mPa・sであった。
【0095】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0096】
比較例9
化学重合により得たPEDOT/PSS(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の0.5質量%の濃度で混合されている混合液を調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、高圧ホモジナイザー(製品名;スターバーストミニ(株式会社スギノマシン製))に100MPaの条件下で3回流通させることにより、高圧分散処理を施した。さらに、得られた液を濃縮処理し、PEDOT/PSSが水に全体の2質量%の濃度で分散した液を得た。得られた液の粘度は、25.4mPa・sであった。次いで、得られた液25gに、高導電化剤としてのソルビトールを2.5g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0097】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0098】
比較例10
化学重合により得たPEDOT/PSS(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の0.5質量%の濃度で混合されている混合液を調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、高圧ホモジナイザー(製品名;スターバーストミニ(株式会社スギノマシン製))に200MPaの条件下で20回流通させることにより、高圧分散処理を施した。さらに、得られた液を濃縮処理し、PEDOT/PSSが水に全体の1.5質量%の濃度で分散した液を得た。得られた液の粘度は、10.1mPa・sであった。次いで、得られた液25gに、高導電化剤としてのソルビトールを1.875g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0099】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0100】
比較例11
化学重合により得たPEDOT/PSS(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の0.5質量%の濃度で混合されている混合液を調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、高圧ホモジナイザー(製品名;スターバーストミニ(株式会社スギノマシン製))に200MPaの条件下で20回流通させることにより、高圧分散処理を施した。さらに、得られた液を濃縮処理し、PEDOT/PSSが水に全体の1.0質量%の濃度で分散した液を得た。得られた液の粘度は、7.5mPa・sであった。次いで、得られた液25gに、高導電化剤としてのソルビトールを1.25g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0101】
得られた分散液を用いて、実施例1における方法と同様の方法で皮膜耐圧3Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表1に示す。
【0102】
【表1】
【0103】
比較例2と比較例3との比較より、混合液に20kHzの周波数を有する超音波を照射することにより、液中のPEDOT/PSSの微粒子の平均粒径が大幅に減少(300nm〜1μm→74.7nm)するとともに、液の粘度も大幅に低下(88.8mPa・s→26.4mPa・s)することがわかる。そして、20kHzの周波数を有する超音波の照射を行った分散液を使用すると、固体電解コンデンサのCRが大幅に上昇し、ESRが大幅に低下した。しかしながら、比較例3と比較例4,6,7の比較より、混合液に200kHz、1.6MHz、又は2.4MHzの超音波を照射した分散液を使用しても、固体電解コンデンサのCRの上昇及びESRの低下がほぼ認められないことがわかる。このことは、CRが高く、ESRが低い固体電解コンデンサの製造のためには、まず、機械的作用が強いキャビテーションを発生させることができる15〜100kHzの周波数を有する超音波を混合液に照射することが重要であることを示している。
【0104】
一方、実施例1,2と比較例1との比較より、混合液に20kHzの周波数を有する超音波を照射し、続いて、1.6MHzの周波数を有する超音波、さらには2.4MHzの周波数を有する超音波を照射すると、液中のPEDOT/PSSの微粒子の平均粒径がさらに減少(74.7nm→54.7nm→52.4nm)するものの、分散液の粘度の低下の度合いはわずかである(26.4mPa・s→24.6mPa・s→23.3mPa.s)ことがわかる。また、20kHzの周波数を有する超音波の照射に続いて、1.6MHz、さらには2.4MHzの周波数の超音波を照射した分散液を使用すると、固体電解コンデンサのESRはほぼ変化しないが、CRはさらに向上することがわかる。しかしながら、比較例2と比較例5との比較より、混合液に20kHzの周波数を有する超音波を照射し、次いで、200kHzの周波数を有する超音波を照射した分散液を使用しても、固体電解コンデンサのCRの向上がほとんど認められないことがわかる。このことは、より高いCRを有する固体電解コンデンサを得るためには、機械的作用が強いキャビテーションを発生させることができる15〜100kHzの周波数を有する超音波を混合液に照射した後、さらに、微細化したPEDOT/PSS微粒子及び水分子に十分な加速度を負荷することができる0.8〜4MHzの周波数を有する超音波を照射することが重要であることを示している。
【0105】
また、混合液中のPEDOT/PSSの含有量が2.0質量%である分散液を用いた実施例1,2(及び比較例1)と比較例8、混合液中のPEDOT/PSSの含有量が1.5質量%である分散液を用いた実施例3と比較例10との比較より、超音波分散処理を施した分散液を用いると、高圧ホモジナイザーによる分散処理を施した分散液を用いるよりも、分散液の粘度が高いにもかかわらず、高いCRと低いESRとを有するコンデンサが得られることがわかる。混合液中のPEDOT/PSSの含有量が1.0質量%である分散液を用いた実施例4と比較例11との比較では、分散液の粘度は同じであるが、超音波分散処理を施した分散液を用いたほうが、高圧ホモジナイザーによる分散処理を施した分散液を用いるよりも、高いCRと低いESRとを有するコンデンサが得られている。また、混合液中のPEDOT/PSSの含有量が2.0質量%である分散液を用いた実施例1,2と比較例9との比較においても、ほぼ同じ粘度の分散液を使用しているにもかかわらず、超音波分散処理を施した分散液を用いたほうが、高圧ホモジナイザーによる分散処理を施した分散液を用いるよりも、高いCRと低いESRとを有するコンデンサが得られている。
【0106】
一般に、粘度が高い分散液を使用すると、コンデンサの製造において、1回あたりの陽極の酸化皮膜への分散液の浸透及び乾燥により酸化皮膜上に付着する固体電解質量が多くなるため、同じ厚さの固体電解質層を有する固体電解コンデンサを得るためには、高粘度の液を使用するほど、液への陽極の浸漬及び乾燥の繰り返し回数を減少させることができ、したがって迅速に固体電解コンデンサを得ることができる。混合液中のPEDOT/PSSの含有量が1.5質量%以上の場合には、超音波分散処理を施した分散液は、高圧ホモジナイザーによる分散処理を施した分散液よりも、高い粘度を有しているにもかかわらず、より高いCRとより低いESRとを有する固体電解コンデンサを与えるため、本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、迅速にコンデンサを製造するのに適している。
【0107】
実施例1と実施例5,6との比較より、混合液に周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した分散液であっても、高導電化剤の種類とその量によりCRとESRが変化することがわかる。ソルビトールを多く含む分散液がより高いCRとより低いESRとを有するコンデンサへと導いた。
【0108】
(2)第2の形態の固体電解コンデンサ
実施例7
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2.0質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した。高導電化剤添加前の液の粘度は、23.3mPa・sであった。次いで、高導電化剤としてのエチレングリコールを2.5g添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0109】
エッチングを施したアルミニウム箔を皮膜耐圧130Vに化成したアルミニウム箔を陽極とし、エッチングを施したアルミニウム箔を陰極とし、これらを厚さ50μmのセパレータを介して巻回することにより、コンデンサ素子を得た。このコンデンサ素子を上記分散液に浸漬した後170℃で1時間乾燥する工程を3回繰り返すことにより、陽極の酸化皮膜と陰極との間にPEDOT/PSSとエチレングリコールとを含む固体電解質層を形成した。最後に、得られた素子を有底筒状のアルミニウムケース内に挿入し、封口して、固体電解コンデンサを得た。
【0110】
得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表2に示す。
【0111】
実施例8
周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射する代わりに、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間照射したことを除いて、実施例7の手順を繰り返した。高導電化剤添加前の液の粘度は、24.6mPa・sであった。得られた固体電解コンデンサについての120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを表2に示す。
【0112】
実施例9
周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射する代わりに、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を10分間照射したことを除いて、実施例7の手順を繰り返した。高導電化剤添加前の液の粘度は、22.2mPa・sであった。得られた固体電解コンデンサについての120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを表2に示す。
【0113】
実施例10
周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射する代わりに、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を10分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射したことを除いて、実施例7の手順を繰り返した。高導電化剤添加前の液の粘度は、24.3mPa・sであった。得られた固体電解コンデンサについての120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを表2に示す。
【0114】
実施例11
周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射する代わりに、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を10分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を10分間照射したことを除いて、実施例7の手順を繰り返した。高導電化剤添加前の液の粘度は、22.8mPa・sであった。得られた固体電解コンデンサについての120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを表2に示す。
【0115】
実施例12
周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射する代わりに、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を10分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を30分間照射したことを除いて、実施例7の手順を繰り返した。高導電化剤添加前の液の粘度は、22.3mPa・sであった。得られた固体電解コンデンサについての120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを表2に示す。
【0116】
実施例13
周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射する代わりに、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を10分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を60分間照射したことを除いて、実施例7の手順を繰り返した。高導電化剤添加前の液の粘度は、20.5mPa・sであった。得られた固体電解コンデンサについての120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを表2に示す。
【0117】
実施例14
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の0.8質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した。次いで、高導電化剤としてのソルビトールを1g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0118】
得られた分散液を用いて、実施例7における方法と同様の方法で皮膜耐圧130Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表2に示す。
【0119】
実施例15
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の1.0質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した。次いで、高導電化剤としてのソルビトールを1.25g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0120】
得られた分散液を用いて、実施例7における方法と同様の方法で皮膜耐圧130Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表2に示す。
【0121】
実施例16
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の1.5質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した。次いで、高導電化剤としてのソルビトールを1.875g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0122】
得られた分散液を用いて、実施例7における方法と同様の方法で皮膜耐圧130Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表2に示す。
【0123】
実施例17
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2.0質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した。次いで、高導電化剤としてのソルビトールを2.5g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0124】
得られた分散液を用いて、実施例7における方法と同様の方法で皮膜耐圧130Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表2に示す。
【0125】
実施例18
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の2.5質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間、次いで、周波数1.6MHz、出力20W/cm
2の超音波を5分間、さらに周波数2.4MHz、出力7W/cm
2の超音波を5分間照射した。次いで、高導電化剤としてのソルビトールを3.125g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0126】
得られた分散液を用いて、実施例7における方法と同様の方法で皮膜耐圧130Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表2に示す。
【0127】
比較例12
化学重合により得たPEDOT/PSSの凝集体(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の1.5質量%の濃度で混合されている混合液25gを調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、周波数20kHz、出力50W/cm
2の超音波を5分間照射した。次いで、高導電化剤としてのソルビトールを1.875g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0128】
得られた分散液を用いて、実施例7における方法と同様の方法で皮膜耐圧130Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表2に示す。
【0129】
比較例13
化学重合により得たPEDOT/PSS(粒径;300nm〜1μm:平均粒径;450nm)が水に全体の0.5質量%の濃度で混合されている混合液を調製した。次いで、この混合液を攪拌ホモジナイザーにより攪拌した後、高圧ホモジナイザー(製品名;スターバーストミニ(株式会社スギノマシン製))に200MPaの条件下で20回流通させることにより、高圧分散処理を施した。さらに、得られた液を濃縮処理し、PEDOT/PSSが水に全体の1.5質量%の濃度で分散した液を得た。次いで、得られた液25gに、高導電化剤としてのソルビトールを1.875g(PEDOT/PSS:ソルビトール=17:83)添加し、アンモニア水を添加してpHを8に調整して、固体電解質層を形成するための分散液を得た。
【0130】
得られた分散液を用いて、実施例7と同様の方法で皮膜耐圧130Vの陽極を備えた固体電解コンデンサを得た。得られた固体電解コンデンサについて、120Hzにおける容量出現率及び100kHzにおけるESRを測定した。結果を表2に示す。
【0131】
【表2】
【0132】
実施例16(及び比較例12)と比較例13との比較から、第1の形態のコンデンサと同様に、第2の形態のコンデンサにおいても、超音波分散を行った分散液を用いた固体電解コンデンサは、高圧ホモジナイザーによる分散処理を施した同じPEDOT/PSS量を含む分散液を用いたコンデンサよりも、高いCRと低いESRとを示すことがわかる。また、実施例16と比較例12との比較から、20kHzの周波数を有する超音波の照射に続いて1.6MHz、2.4MHzの周波数を有する超音波を照射した分散液を使用すると、コンデンサのCRが向上することがわかる。
【0133】
実施例14〜18の比較より、PEDOT/PSS含有量の影響がわかる。得られる固体電解コンデンサのESRは、分散液におけるPEDOT/PSSの含有量が増加するにつれて低下するが、コンデンサのCRについては、PEDOT/PSSの含有量が0.77質量%(混合液におけるPEDOT/PSSの含有量が0.8質量%)である分散液を用いた実施例14のコンデンサは、PEDOT/PSSの含有量が0.95質量%(混合液におけるPEDOT/PSSの含有量が1.0質量%)である分散液を用いた実施例15のコンデンサ、PEDOT/PSSの含有量が1.40質量%(混合液におけるPEDOT/PSSの含有量が1.50質量%)である分散液を用いた実施例16のコンデンサ、PEDOT/PSSの含有量が1.82質量%(混合液におけるPEDOT/PSSの含有量が2質量%)である分散液を用いた実施例17のコンデンサより小さなCR値を示し、PEDOT/PSSの含有量が2.22質量%(混合液におけるPEDOT/PSSの含有量が2.5質量%)である分散液を用いた実施例18のコンデンサは、実施例17のコンデンサより大きく低下したCR値を示した。これは、PEDOT/PSSの分散液における含有量が低すぎても高すぎても、PEDOT/PSSの分散性が低下していることを反映したものであると考えられる。
【0134】
第1の形態のコンデンサ(実施例1,3,4参照)より、第2の形態のコンデンサにおいて、PEDOT/PSSの分散液における含有量の影響が大きく認められるのは、第1の形態のコンデンサでは、分散液が比較的容易に陽極の酸化皮膜に浸透するのに対し、第2の形態のコンデンサでは、陽極の酸化皮膜に分散液が浸透するまでに、コンデンサ素子の周囲、陽極と陰極との間隙及びセパレータへの浸透を経なければならず、PEDOT/PSSの分散性が良好であれば、含有量が多いほど酸化皮膜への浸透が容易且つ迅速であるためであると考えられる。
【0135】
実施例7〜13の比較により、PEDOT/PSSの分散性に及ぼす超音波の周波数の影響がわかる。実施例7と実施例8の比較より、20kHzの周波数を有する超音波の照射、1.6MHzの周波数を有する超音波の照射に続いて、さらに2.4MHzの周波数を有する超音波を照射すると、コンデンサのCRがさらに向上することがわかる。また、実施例7と実施例10の比較からわかるように、1.6MHzの周波数の超音波の照射において、5分以上の照射ではもはやコンデンサのCRの向上が認められなかったが、実施例10〜13の比較からわかるように、2.4MHzの周波数の超音波の照射においては、超音波照射時間が長いほど、分散液の粘度がわずかに低下し、コンデンサのCRが向上した。
【0136】
実施例7及び実施例17の固体電解コンデンサについて、電流−電圧曲線を得、故障が生じた電圧値により耐電圧性を評価した。表3にその結果を示す。
【0137】
【表3】
【0138】
高導電化剤としてのソルビトールを固体電解質層中に含む実施例17のコンデンサは、高導電化剤としてのエチレングリコールを固体電解質層中に含む実施例7のコンデンサに比較して、顕著に増加した耐電圧性を有することがわかる。なお、高導電化剤を含まない分散液を用いた固体電解コンデンサの耐電圧性についても評価したところ、60Vであった。