【文献】
瀬古英司,プロになるための ゲームプランニングの教科書《基礎》,日本,株式会社技術評論社,2012年 1月 5日,第1版,第143-144頁
【文献】
安藤伸一,アスラズ ラース 公式ガイドブック ASURA'S WRATH,日本,株式会社エンターブレイン,2012年 5月 8日,第56頁
【文献】
アルカディアサーガ,電撃ゲームス Vol. 5(デンゲキニンテンドーDS 3月号増刊 第10巻 第6号),日本,株式会社アスキー・メディアワークス,2010年 1月22日,第225頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記チュートリアルの実行の前記禁止は、前記特定手段による前記特定がなされ、かつ、前記第1の端末を介して前記チュートリアルの実行の前記禁止が要求されたときに行われる、請求項1に記載のプログラム。
前記チュートリアルの実行の前記禁止は、前記特定手段による前記特定がなされ、かつ、前記第1の端末の近接位置に前記第2の端末が存在することが特定されたときに行われる、請求項1または2に記載のプログラム。
前記特定手段による前記特定は、前記第1の端末へのゲームのプログラムのインストール後、前記第1の端末による前記ゲームの初回のプレイの開始の前に、前記ゲームのプログラムがインストールされた前記第2の端末から前記第1の端末へ前記所定の情報が入力されたことの特定である、請求項1から3のいずれか一項に記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、発明の範囲をこれらに限定するものではない。
【0012】
[ゲームシステムのハードウェア構成]
図1を参照して、本発明の一実施形態におけるゲームシステムのハードウェア構成について説明する。ゲームシステム1は、クライアントサーバシステムであり、サーバ装置10及びゲーム装置20,21,22を主に備える。サーバ装置10及びゲーム装置20,21,22は、ネットワークNを介して相互に通信可能に構成されている。なお、ゲームシステム1は、ゲーム装置20,21,22を含んで構成されているが、ゲームシステム1に含まれるゲーム装置の数はこれに限定されず、任意の数を含めることができる。
【0013】
ネットワークNは、サーバ装置10とゲーム装置20との間で通信をするための通信ネットワークである。例えば、ネットワークNは、インターネット、LAN、専用線、パケット通信網、電話回線、企業内ネットワーク、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0014】
サーバ装置10は、専用又は汎用の情報処理装置を用いて構成することができる。サーバ装置10は、制御部101、通信部104及び記憶部105を主に有する。サーバ装置10は、一般的なサーバ装置が備える構成をさらに有する。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102及びメモリ103を主に備えて構成される。制御部101では、CPU102は、記憶部105等に記憶されたプログラムをメモリ103に展開して実行する。通信部104は、ネットワークNを介してゲーム装置20,21,22等の各種情報処理装置と通信するための通信インタフェースである。記憶部105は、ハードディスク等の記憶装置によって構成される。記憶部105は、制御部101における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び制御部101による処理結果により得られた各種の情報を記憶する。なお、サーバ装置10は、単一の情報処理装置により構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。
【0015】
ゲーム装置20,21,22は、ゲーム端末(家庭用ゲーム端末、アーケードゲーム用ゲーム端末を含む)、携帯電話機(スマートフォンを含む)、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置を用いて構成することができる。ゲーム装置20,21,22は、任意の情報処理装置を用いて構成することができるが、本実施形態では、プレイヤがオンラインゲームをプレイ可能なゲーム端末を想定している。また、ゲーム装置20,21,22のそれぞれを単独でシステムとして特定することもできる。以下にゲーム装置20のハードウェア構成を説明する。なお、ゲーム装置21,22の構成もゲーム装置20と同様の構成を有する。
【0016】
図1に示すように、ゲーム装置20は、制御部201、通信部204、記憶部205、音声出力部206、画像出力部206、画像出力部207及び操作入力部208を主に備える。制御部201は、CPU202及びメモリ203を主に備えて構成される。ゲーム装置20は、例えば、CPU202がメモリ203等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能実現手段として機能する。なお、
図1は、ゲーム装置20が備える主要な構成を示しているにすぎず、ゲーム装置20は、一般的な情報処理装置が備える他の構成も備えうる。
【0017】
制御部201では、CPU202は、記憶部205等に記憶されたプログラムをメモリ203に展開して実行する。制御部201は、当該プログラムの実行及びゲーム装置20が備える各種構成からの制御信号に応じて、ゲーム装置20が備える各種構成の動作を制御し、また、各種処理の実行を制御する。制御部201において実行される処理の詳細は後述する。
【0018】
通信部204は、ネットワークNを介してサーバ装置10等の各種の情報処理装置と通信するための通信インタフェースである。通信部204は、例えば、ゲームの進行のために制御部201で処理されるための情報をサーバ装置10から受信し、制御部201による処理結果の情報をサーバ装置10に送信する。
【0019】
記憶部205は、半導体記憶装置又はハードディスク等の記憶装置によって構成される。記憶部205は、制御部201における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び制御部201による処理結果により得られた各種の情報を記憶する。
【0020】
音声出力部206は、制御部201の制御に応じて、記憶部205に記憶されている音声や効果音に関する情報に基づいて、ゲームの説明用音声、演出用音声及び効果音を含む各種の音声を出力する。
【0021】
画像出力部207は、制御部201の制御に応じて、記憶部205に記憶された情報等を用いて、画像情報を生成し、出力表示する。
【0022】
操作入力部208は、ゲームのプレイヤからの操作入力を受け付け、当該操作入力に応じた制御信号を制御部201に送信する。
【0023】
[ゲーム装置の機能構成]
図2を参照して、ゲーム装置の機能構成について説明する。ゲーム装置20,21,22は、サーバ装置10との間でインタラクティブな処理を実行することにより、ゲーム装置20,21,22を操作するプレイヤがゲームをプレイ可能なように各種の処理を行う。ゲーム装置20,21,22は、それぞれ同様の機能構成を有し、ここでは、ゲーム装置20の機能構成について説明する。ゲーム装置20は、チュートリアル禁止要求部211、ゲーム制御部212、及び識別情報出力部213を機能構成として主に備える。以下にそれぞれの構成について説明する。
【0024】
チュートリアル禁止要求部211は、ゲーム装置20のユーザであるプレイヤによる操作に応じて、ゲームに関するチュートリアル(プレイヤに対してゲームの基本的なプレイ方法やストーリーを説明するためのチュートリアル)の実行の禁止(省略)の要求を特定し、当該要求をサーバ装置10に送信する。また、本実施形態において、チュートリアルの実行の禁止は、プレイヤによる自由な意思でゲーム装置20を介して要求できるものではなく、以下に説明するような所定の条件下で要求される。
【0025】
例えば、ゲーム装置20のユーザ(第1のプレイヤ)は、あるゲームをプレイしたことがなく、第1のプレイヤをそのゲームに招待したゲーム装置21のユーザ(第2のプレイヤ)が第1のプレイヤの近くにいるようなとき、チュートリアルによってではなく、第2のプレイヤが第1のプレイヤに対してそのゲームのプレイ方法等を説明したい場合がある。チュートリアル禁止要求部211は、このような状況を特定できたときに、チュートリアルの実行の禁止の要求を特定し、さらに、当該要求をサーバ装置10に送信するようにすることができる。
【0026】
具体的には、ゲーム装置20(第1の端末)へのゲームのプログラムのインストール後、ゲーム装置20において実施されるゲームの初回のプレイの開始指示の前に、チュートリアル禁止要求部211は、ゲーム装置21などの他のゲーム装置(第2の端末)からゲーム装置20へ所定の情報の入力が特定されたか否かを判断する。第2の端末は、第1の端末へインストールされたゲームのプログラムと同じプログラムがインストールされた端末である。所定の情報が入力されたと判断されたとき、チュートリアル禁止要求部211は、チュートリアルの実行の禁止の要求がなされたことを特定する。すなわち、チュートリアル禁止要求部211は、ゲーム装置20へ所定の情報が入力されたことを特定する特定手段としても機能する。
【0027】
ゲーム装置20へ入力される所定の情報には、例えば、同じゲームのプログラムがインストールされたゲーム装置21などの他のゲーム装置の識別情報、及び/又はチュートリアルの実行の禁止の要求を許可することを識別する情報を含めることができる。また、ゲーム装置21などの他のゲーム装置からゲーム装置20へ上記所定の情報の入力方法としては、例えば、赤外線通信などの短距離通信や、ゲーム装置21の画像出力部に表示された二次元コードなどのコード画像をゲーム装置20のカメラ(図示せず)により読み込むなどの方法を採用することができる。
【0028】
チュートリアルの実行の禁止の要求が特定された後、チュートリアル禁止要求部211は、ゲーム装置20へ上記所定の情報が入力されたことを示す情報とともに、チュートリアルの実行の禁止の要求をサーバ装置10に送信することができる。
【0029】
他の例として、ゲーム装置同士の物理的な位置関係に基づく制御を説明する。具体的には、チュートリアル禁止要求部211は、他のゲーム装置である例えばゲーム装置21の位置情報を含む上記所定の情報がゲーム装置21から又はサーバ装置10を介してゲーム装置20に入力されたことを特定する。チュートリアル禁止要求部211は、当該位置情報が示す位置とゲーム装置20の位置との間の距離が近距離(例えば、3m以内)であるとき、チュートリアルの実行の禁止の要求がなされたと判断することができる。すなわち、チュートリアルの実行の禁止は、チュートリアル禁止要求部211による上記所定の情報の入力の特定がなされ、かつ、第1の端末(例えば、ゲーム装置20)の近接位置に第2の端末(例えば、ゲーム装置21)が存在することが特定されたときに、後述するゲーム制御部212により行われるようにすることができる。なお、ゲーム装置20などのゲーム装置の位置情報は任意の方法で取得することができるが、例えば、各ゲーム装置が測位機能を有することにより、自機の位置情報を取得することができる。例えば、ユーザ同士が一堂に会する状況において、ゲームに不慣れな初級ユーザのチュートリアルを省略することで中上級ユーザが直接ゲーム操作方法を初級ユーザに教えるなど、ユーザ同士のコミュニケーションを活性化できる。
【0030】
ゲーム制御部212は、ユーザ(すなわち、ゲームのプレイヤ)によるゲーム装置20に対する操作に応じて、サーバ装置10との間でインタラクティブな処理を行い、ゲームのシナリオに従ったゲームの進行を制御し管理する。本実施形態において、ゲームのシナリオは、任意のシナリオとすることができる。また、ゲーム制御部212は、ゲームの初回のプレイの前、又は初回のプレイの中で、プレイヤに対してゲームの基本的なプレイ方法やストーリーを説明するためのチュートリアルの機能を実行することができる。また、ゲーム制御部212は、当該チュートリアルの終了後に、抽選で選択されたアイテム(特典)をプレイヤに対して付与するように制御する。
【0031】
さらに、ゲーム制御部212は、ゲーム装置20のユーザ(プレイヤ)と、他のゲーム装置のユーザ(プレイヤ)とが、対戦することにより、又は協力することにより共同でプレイ可能なチュートリアル及び/又はゲームの進行を制御し管理することができる。
【0032】
また、ゲーム制御部212は、チュートリアル禁止要求部211によりゲーム装置20へ所定の情報が入力されたことが特定された場合(すなわち、チュートリアルの実行の禁止の要求が特定された場合)、上記のチュートリアルの実行を禁止(省略)する(すなわち、チュートリアルの実行を省略し、プレイヤの指示に応じて通常のゲームのプレイの進行を制御し管理する。)。
【0033】
以上のように本実施形態によれば、あるゲームを初めてプレイするプレイヤ(第1のプレイヤ)が、チュートリアルによってではなく、他のプレイヤ(第2のプレイヤ)からそのゲームのプレイ方法等の説明を受けたいような場合、チュートリアル禁止要求部211による上記の特定に応じて、チュートリアルの実行を禁止することができる。その結果、チュートリアルが必ず実行されてしまうことの煩わしさを回避することができる。また、上述した一定の条件下でのみチュートリアルの実行を禁止することができるため、チュートリアルの実施を自由に禁止できてしまうことの弊害(例えば、プレイヤが、ゲームの基本的なプレイ方法を知らないままゲームを始めてしまうなど。)を防ぐことができ、その結果、プレイヤに対してより適切にチュートリアルを実施することができる。
【0034】
なお、ゲーム制御部212は、ゲーム装置20へ所定の情報が入力されたとチュートリアル禁止要求部211により判断(特定)され、かつ、ユーザにより操作入力部208を介してチュートリアルの実行の禁止が要求されたときに、チュートリアルの実行を禁止するように制御することもできる。すなわち、ゲーム制御部212は、チュートリアル禁止要求部211によりゲーム装置20へ所定の情報が入力されたことが特定された場合であっても、ユーザから禁止の指示がなければチュートリアルを実行することができる。このような構成により、ゲーム装置でチュートリアルを実行しながらも、他のユーザとコミュニケーションを図る事が出来るなど、より適切にチュートリアルを実施することができる。
【0035】
識別情報出力部213は、ゲーム装置21などの他のゲーム装置が入力可能な方法で、上記所定の情報として、ゲーム装置21の識別情報、チュートリアルの実行の禁止の要求を許可することを識別する情報、及び/又はゲーム装置20の位置情報を含む情報を出力することができる。出力の方法として、例えば、赤外線通信などの短距離通信による出力や、上記所定の情報が組み込まれた二次元コードなどのコード画像を出力表示するなどの方法を採用することができる。このような構成により、ゲーム装置でチュートリアルを実行しながらも、他のユーザとコミュニケーションを図る事が出来るなど、より適切にチュートリアルを実施することができる。
【0036】
[サーバ装置の機能構成]
図3を参照して、サーバ装置10の機能構成について説明する。サーバ装置10は、ゲーム装置20,21,22との間でインタラクティブな処理を実行することにより、ゲーム装置20,21,22を操作するプレイヤがゲームをプレイ可能なように各種の制御を行う。サーバ装置10は、機能構成として、データベース110、要求特定部111及びゲーム制御部112を備える。
【0037】
データベース110は、サーバ装置10において実行される処理に必要な情報、及び当該処理により生成された情報など、各種情報を記憶する。
【0038】
要求特定部111は、ゲーム装置20などのゲーム装置(第1の端末)から送信されるチュートリアルの実行の禁止の要求を特定する。ここで、チュートリアル禁止要求部211についての説明で上述したとおり、チュートリアルの実行の禁止は、第1の端末から自由に要求できるものではなく、所定の条件下で要求することができる。
【0039】
また、チュートリアルの実行の禁止の要求は、チュートリアル禁止要求部211についての説明で上述したとおり、ゲーム装置20などのゲーム装置からサーバ装置10に送信される。要求特定部111は、サーバ装置10が当該要求を受信することによりチュートリアルの実行の禁止の要求がなされたと判断する。
【0040】
上記のとおり、ゲーム装置20(第1の端末)へのゲームのプログラムのインストール後、ゲーム装置20において実施されるゲームの初回のプレイの開始指示の前に、ゲーム装置20のチュートリアル禁止要求部211は、ゲーム装置21などの他のゲーム装置(第2の端末)からゲーム装置20への所定の情報の入力を特定する。第2の端末は、第1の端末へインストールされたゲームのプログラムと同じプログラムがインストールされた端末である。当該入力の特定がなされたとき、ゲーム装置20のチュートリアル禁止要求部211は、チュートリアルの実行の禁止の要求がなされたことを識別(特定)する。従って、サーバ装置10において、要求特定部111は、チュートリアルの実行の禁止の要求を特定したときに、第2の端末から第1の端末へ所定の情報が入力されたことを特定する特定手段としても機能する。
【0041】
ゲーム制御部112は、ゲーム装置20,21,22との間でインタラクティブな処理を行い、ゲームのシナリオに従ったゲームの進行を制御し管理する。上記のとおり、本実施形態において、ゲームのシナリオは、任意のシナリオとすることができる。また、ゲーム制御部112は、あるプレイヤ(例えば、ゲーム装置20のユーザ)がゲームをまだプレイしていない場合、ゲームの初回のプレイの前、又は初回のプレイの中で、そのプレイヤに対してチュートリアルを実行するように制御することができる。また、ゲーム制御部112は、当該チュートリアルの終了後に、抽選で選択された特典(アイテム)をプレイヤに対して付与するように制御する。
【0042】
さらに、ゲーム制御部112は、第1の端末(例えば、ゲーム装置20)のユーザと、第2の端末(例えば、ゲーム装置21)のユーザとが、対戦することにより、又は協力することにより共同でプレイ可能なゲームの進行を制御し管理することができる。このとき、ゲーム制御部112は、例えば、共同でプレイされたチュートリアル実行後の初回のゲームのプレイの後、第1の端末のユーザ及び第2の端末のユーザの両者に(又は一方に)特典を付与するように制御することができる。チュートリアル実行後の初回のゲームの共同プレイ後に特典を付与することで、チュートリアルのやり直し、すなわち、チュートリアルの終了後に付与されるアイテムが所望のアイテムとなるまで抽選によるアイテムの取得とゲームプログラムのアンインストール、インストールを繰り返す行為を防止することができる。
【0043】
上記共同でプレイ可能なゲームは、アイテムを獲得する為の抽選ゲームであってもよい。抽選ゲームの結果、特典が付与される場合は当該特典を第1の端末のユーザ及び第2の端末のユーザの両者に(又は一方に)特典を付与する。また、当該抽選ゲームを実行する為に所定量のゲーム内通貨が必要であってもよく、その場合、第1の端末のユーザと第2の端末のユーザがゲーム内通貨を出し合って抽選ゲームを行うことができる。当該抽選ゲームによって各端末が獲得できる特典(アイテム等)を、チュートリアルの終了後に付与される特典よりも貴重な特典(希少価値が高いアイテム、ゲームを進める上でより有利となる効果を発揮するアイテム等)とすることで、より一層チュートリアルのやり直しをユーザに躊躇わせることができ、上記行為を防止することができる。
【0044】
また、ゲーム制御部112は、上記のように要求特定部111により第2の端末から第1の端末へ所定の情報が入力されたことが特定された場合、(すなわち、チュートリアルの実行の禁止の要求が特定された場合)、上記のチュートリアルの実行を禁止(省略)する。すなわち、ゲーム制御部112は、上記所定の情報が入力されたことが特定された場合、チュートリアルの実行を省略し、プレイヤの指示に応じた通常のゲームのプレイの進行を制御し管理するように、第1の端末との間でインタラクティブな処理を行う。
【0045】
以上のように本実施形態によれば、あるゲームを初めてプレイするプレイヤ(第1のプレイヤ)が、チュートリアルによってではなく、他のプレイヤ(第2のプレイヤ)からそのゲームのプレイ方法等の説明を受けたいような場合、要求特定部111による上記の特定に応じて、チュートリアルの実行を禁止することができる。その結果、プレイヤに対してより適切にチュートリアルを実施することができる。
【0046】
なお、第1の端末(例えば、ゲーム装置20)にインストールされていたゲームのプログラムがアンインストールされ、その後当該プログラムが再インストールされた場合、第1の端末において、初回のゲームプレイの前、又は初回のゲーム中に、チュートリアルを実行することができる。このような状況において、サーバ装置10のゲーム制御部112は、ゲームのプログラムのアンインストールの前に要求特定部111による上記の特定に応じてチュートリアルの実行が禁止されていた場合、ゲームのプログラムの再インストール後、チュートリアルの実行を再度禁止することができないようにすることができる。具体的には、次のような処理を行うことでこのような機能を実現する。
【0047】
まず、要求特定部111による上記の特定に応じてゲーム制御部112が第1の端末(ゲーム装置20)でのチュートリアルの実行を禁止した場合、ゲーム制御部112は、フラグ情報を第1の端末の識別情報と関連付けてデータベース110に記憶する。フラグ情報は、第1の端末においてチュートリアルの実行の禁止が一度行なわれたことを示す情報(チュートリアル強制実行フラグ情報)である。第1の端末の識別情報は、ゲームプログラムのインストール、アンインストールによって変わることがないユニークな端末ID等の情報である。ゲーム制御部112は、第1の端末の識別情報と関連付けられたチュートリアル強制実行フラグ情報がデータベース110に記憶されている場合、要求特定部111による上記の特定に関わらず、第1の端末装置においてチュートリアルを実行するように制御する。このような制御を行うことで、第1の端末においてゲームのプログラムが再インストールされたこと等により、要求特定部111により上記の特定が行なわれうる状況であっても、チュートリアルの実行を再度禁止することができないようにすることができる。
【0048】
その結果、例えば、ゲーム装置を複数所持するプレイヤが、チュートリアルの実施を省略することによりゲームプログラムのインストールからチュートリアル後の抽選によるアイテムの付与までの時間を短縮させ、良いアイテムが得られるまで抽選によるアイテムの取得とゲームプログラムのアンインストール、インストールを繰り返す行為を防止できる。
【0049】
[処理フロー]
次に、
図4を参照して、サーバ装置10において実行される処理のフローの一例を説明する。なお、以下に説明する処理フローに含まれる各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。また、各処理ステップは、制御部101において、CPU102が記憶部105等に記憶されたプログラムをメモリ103に展開して実行することにより行われる。なお、各処理ステップの処理の詳細は、
図3を参照して既に説明しているため省略する。
【0050】
まず、ステップS11において、ゲーム装置20(第1の端末)にゲームのプログラムがインストールされた後、サーバ装置10と第1の端末との間の通信に応じて、制御部102は、第1の端末のユーザによるゲームの初回のプレイの開始の指示を受け付ける。
【0051】
ステップS12において、制御部101は、サーバ装置10と第1の端末との間の通信に応じて、第1の端末と同じゲームのプログラムがインストールされた第2の端末(例えば、ゲーム装置21)から第1の端末へ所定の情報が入力されたことが特定されたか否かを判断する。所定の情報の入力が特定された場合、処理はステップS13へ進み、特定されなかった場合、処理はステップS14へ進む。
【0052】
ステップS13において、制御部101は、チュートリアルの実行を禁止(省略)し、ユーザの指示に応じた通常のゲームのプレイの進行を制御し管理するように、第1の端末との間で通信を行いながら処理を行う。
【0053】
ステップS14において、制御部101は、チュートリアルを実行し、ユーザの指示に応じた通常のゲームのプレイの進行を制御し管理するように、第1の端末との間で通信を行いながら処理を行う。
【0054】
以上のように本実施形態によれば、あるゲームを初めてプレイするプレイヤ(第1のプレイヤ)が、チュートリアルによってではなく、他のプレイヤ(第2のプレイヤ)からそのゲームのプレイ方法等の説明を受けたいような場合、要求特定部111による上記の特定に応じて、チュートリアルの実行を禁止することができる。その結果、プレイヤに対してより適切にチュートリアルを実施することができる。
【0055】
なお、
図4を参照してサーバ装置10において実行される処理として、第2の端末から第1の端末へ所定の情報が入力されたことの特定、チュートリアルの実行、及びチュートリアルの実行の禁止の処理について説明したが、
図2を参照して説明したように、個々のゲーム装置(端末)においても、同様の処理を行うことができる。すなわち、コンピュータである第1の端末においても、第2の端末から第1の端末へ所定の情報が入力されたことの特定、チュートリアルの実行、及びチュートリアルの実行の禁止の処理を実行するプログラムを実行することができる。
【0056】
なお、本実施形態におけるゲームシステム1を実装するためのプログラムは、CD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【0057】
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
【解決手段】プログラムは、コンピュータを、第1の端末へ第2の端末から所定の情報が入力されたことを特定する特定手段、第1の端末においてゲームに関するチュートリアルを実行するように制御するゲーム制御手段、として機能させる。当該プログラムにおいて、ゲーム制御手段は、特定手段による上記特定がなされた場合、チュートリアルの実行を禁止するように制御する。