特許第5939555号(P5939555)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5939555
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】表示体の製造方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 7/00 20060101AFI20160609BHJP
   G09F 3/02 20060101ALI20160609BHJP
【FI】
   G09F7/00 D
   G09F3/02 C
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-25095(P2015-25095)
(22)【出願日】2015年2月12日
【審査請求日】2015年2月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508162709
【氏名又は名称】稲葉 昭博
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】稲 葉 昭 博
【審査官】 宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−216041(JP,A)
【文献】 特開2001−066995(JP,A)
【文献】 特開2013−174799(JP,A)
【文献】 特開2008−288255(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3073906(JP,U)
【文献】 特開2014−141271(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 1/00 − 7/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明体を透明接着剤を介して接着した被表示体の前記透明体と反対側の面に、接着剤を介してプレート本体を接着して表示体を製造する表示体の製造方法であって、
前記透明体を前記透明接着剤を介して接着した前記被表示体は、
前記被表示体に前記透明接着剤を塗布し、その後、前記透明接着剤に前記透明体を接着するか、
又は、
前記透明体に前記透明接着剤を塗布し、その後、前記透明接着剤に前記被表示体を接着するかの何れかであり、
前記透明体を前記被表示体に接着した後、前記被表示体を前記透明体に対して加熱下で押圧して、前記透明体と前記被表示体との間にある空気を外方へ排出させるものであり、
前記透明体は、アクリル樹脂で形成され、
前記加熱下での押圧は、ローラの熱が前記透明体に伝えにくいように、前記ローラと前記透明体との間にシート状部材を介在させる
ことを特徴とする表示体の製造方法。
【請求項2】
透明体を透明接着剤を介して接着した被表示体の前記透明体と反対側の面に、接着剤を介してプレート本体を接着して表示体を製造する表示体の製造方法であって、
前記透明接着剤は、透明フィルムの一方の面及び他方の面にそれぞれ付いた透明接着剤を使用するものであり、
前記透明体を前記透明接着剤を介して接着した前記被表示体は、
前記被表示体に前記透明フィルムの一方の面に付いた透明接着剤を接着し、その後、前記透明フィルムの他方の面に付いた前記透明接着剤に前記透明体を接着するか、
又は、
前記透明体に前記透明フィルムの他方の面に付いた透明接着剤を接着し、その後、前記透明フィルムの一方の面に付いた前記透明接着剤に前記被表示体を接着するかの何れかであり、
前記透明体を前記被表示体に接着した後、前記被表示体を前記透明体に対して加熱下で押圧して、前記透明体と前記被表示体との間にある空気を外方へ排出させるものであり、
前記透明体は、アクリル樹脂で形成され、
前記加熱下での押圧は、ローラの熱が前記透明体に伝えにくいように、前記ローラと前記透明体との間にシート状部材を介在させる
ことを特徴とする表示体の製造方法。
【請求項3】
透明体を被表示体に接着した後、前記被表示体を前記透明体に対して加熱下で押圧して、前記透明体と前記被表示体との間にある空気を外方へ排出させるものであり、
前記透明体を前記被表示体に接着した後、被表示体を前記透明体に対する加熱下で押圧は、前記被表示体の前記透明体と反対側の面に接着剤が付いていない場合は、前記被表示体を前記透明体に対して加熱下で押圧するものであり、
前記透明体を前記被表示体に接着した後、被表示体を前記透明体に対する加熱下で押圧は、前記被表示体の前記透明体と反対側の面に接着剤が付いている場合は、前記被表示体の前記透明体と反対側の面に付いた前記接着剤に離型紙を接着させ、前記離型紙を介して前記被表示体を前記透明体に対して加熱下で押圧する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の表示体の製造方法。
【請求項4】
透明体を透明接着剤を介して接着した被表示体は、
前記被表示体に前記透明フィルムの一方の面に付いた透明接着剤を接着し、その後、前記透明フィルムの他方の面に付いた前記透明接着剤に前記透明体を接着するものであり、
前記透明体は、アクリル樹脂で形成され、
前記被表示体は、ラベル印刷紙に印刷されたものである
ことを特徴とする請求項2記載の表示体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、示体の製造方に係り、特に、簡易且つ安価に製造することができる示体の製造方に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフプレイヤーを識別するために、ゴルフ用ネームプレートがゴルフバッグに取り付けられている。
従来、この種ネームプレートは、被転写物を透明プレートの裏面に熱転写して構成している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3073906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記従来のネームプレートにあっては、被転写物を透明プレートの裏面に熱転写によらなければならず、ネームプレートを簡易且つ安価に製造することができないという問題点が生じた。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた示体の製造方を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の表示体の製造方法は、透明体を透明接着剤を介して接着した被表示体の前記透明体と反対側の面に、接着剤を介してプレート本体を接着して表示体を製造する表示体の製造方法であって、前記透明体を前記透明接着剤を介して接着した前記被表示体は、前記被表示体に前記透明接着剤を塗布し、その後、前記透明接着剤に前記透明体を接着するか、又は、前記透明体に前記透明接着剤を塗布し、その後、前記透明接着剤に前記被表示体を接着するかの何れかであり、前記透明体を前記被表示体に接着した後、前記被表示体を前記透明体に対して加熱下で押圧して、前記透明体と前記被表示体との間にある空気を外方へ排出させるものであり、前記透明体は、アクリル樹脂で形成され、前記加熱下での押圧は、ローラの熱が前記透明体に伝えにくいように、前記ローラと前記透明体との間にシート状部材を介在させるものである。
【0007】
また、請求項2記載の表示体の製造方法は、透明体を透明接着剤を介して接着した被表示体の前記透明体と反対側の面に、接着剤を介してプレート本体を接着して表示体を製造する表示体の製造方法であって、前記透明接着剤は、透明フィルムの一方の面及び他方の面にそれぞれ付いた透明接着剤を使用するものであり、前記透明体を前記透明接着剤を介して接着した前記被表示体は、前記被表示体に前記透明フィルムの一方の面に付いた透明接着剤を接着し、その後、前記透明フィルムの他方の面に付いた前記透明接着剤に前記透明体を接着するか、又は、前記透明体に前記透明フィルムの他方の面に付いた透明接着剤を接着し、その後、前記透明フィルムの一方の面に付いた前記透明接着剤に前記被表示体を接着するかの何れかであり、前記透明体を前記被表示体に接着した後、前記被表示体を前記透明体に対して加熱下で押圧して、前記透明体と前記被表示体との間にある空気を外方へ排出させるものであり、前記透明体は、アクリル樹脂で形成され、前記加熱下での押圧は、ローラの熱が前記透明体に伝えにくいように、前記ローラと前記透明体との間にシート状部材を介在させるものである。
【0008】
また、請求項3記載の表示体の製造方法は、請求項又は請求項記載の表示体の製造方法において、透明体を被表示体に接着した後、前記被表示体を前記透明体に対して加熱下で押圧して、前記透明体と前記被表示体との間にある空気を外方へ排出させるものであり、前記透明体を前記被表示体に接着した後、被表示体を前記透明体に対する加熱下で押圧は、前記被表示体の前記透明体と反対側の面に接着剤が付いていない場合は、前記被表示体を前記透明体に対して加熱下で押圧するものであり、前記透明体を前記被表示体に接着した後、被表示体を前記透明体に対する加熱下で押圧は、前記被表示体の前記透明体と反対側の面に接着剤が付いている場合は、前記被表示体の前記透明体と反対側の面に付いた前記接着剤に離型紙を接着させ、前記離型紙を介して前記被表示体を前記透明体に対して加熱下で押圧するものである。
【0011】
また、請求項記載の表示体の製造方法は、請求項2記載の表示体の製造方法において、透明体を透明接着剤を介して接着した被表示体は、前記被表示体に前記透明フィルムの一方の面に付いた透明接着剤を接着し、その後、前記透明フィルムの他方の面に付いた前記透明接着剤に前記透明体を接着するものであり、前記透明体は、アクリル樹脂で形成され、前記被表示体は、ラベル印刷紙に印刷されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1(a)は、本発明の一実施例のゴルフ用ネームプレート(表示体)の概略的斜視図であり、図1(b)は、図1(a)の裏面側の概略的斜視図である。
図2図2(a)は、図1(a)のゴルフ用ネームプレート(表示体)の概略的断面図であり、図2(b)は、図2(a)のゴルフ用ネームプレート(表示体)を分解して示す概略的分解断面図である。
図3図3(a)は、図2(a)のゴルフ用ネームプレート(表示体)の他の実施例のゴルフ用ネームプレートの概略的断面図であり、図3(b)は、図3(a)のゴルフ用ネームプレート(表示体)を分解して示す概略的分解断面図である。
図4図4は、図2(a)のゴルフ用ネームプレート(表示体)の製造一工程を概略的に示す概略的断面図である。
図5図5は、図4と異なるゴルフ用ネームプレート(表示体)の製造一工程を概略的に示す概略的断面図である。
図6図6は、図3のゴルフ用ネームプレート(表示体)の製造一工程を概略的に示す概略的断面図で、図6(a)は、被表示体の表面に透明接着剤が塗布される前の概略的断面図であり、図6(b)は、図6(a)の被表示体の表面に透明接着剤が塗布された状態の概略的断面図である。
図7図7は、図6と異なるゴルフ用ネームプレート(表示体)の製造一工程を概略的に示す概略的断面図である。
図8図8(a)は、図2(a)のゴルフ用ネームプレート(表示体)の製造一工程を概略的に示す概略的断面図であり、図8(b)は、8(a)の積層体が移動した状態の概略的断面図である。
図9図9は、図3(a)のゴルフ用ネームプレート(表示体)の製造一工程を概略的に示す概略的断面図であり、図9(b)は、9(a)の積層体が移動した状態の概略的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の一実施例のゴルフ用ネームプレートの製造方法、表示体の製造方法、ゴルフ用ネームプレート及び表示体を図面を参照して説明する。
【0032】
図1及び図2に示すHは、ゴルフバッグに取り付けられ、ゴルフプレイヤーを識別するために使用されるゴルフ用ネームプレートで、ゴルフ用ネームプレートHは、図2(a)(b)に示すように、ネームプレート本体1と、このネームプレート本体1に接着剤2を介して接着された被表示体3と、透明体4と、一方の面及び他方の面に付いた透明接着剤51、52を有した透明フィルム5とを有している。
なお、図2(b)は、離型紙(図示せず)を取り、被表示体3の接着剤2、透明フィルム5の透明接着剤51、52が露出している状態を示している。
そして、透明フィルム5の一方の面に付いた透明接着剤51は被表示体3に、透明フィルム5の他方の面に付いた透明接着剤52は透明体4に、それぞれ接着している。被表示体5の表示部は、図1(a)に示すように、透明体4に面している。
【0033】
上述のネームプレート本体1は、例えば、平面視、略長方形で、樹脂で形成されている。ネームプレート本体1の被表示体3と反対側の面11には、ネームがレザー等により施されている。
ネームプレート本体1へのネームの付与は、ゴルフ用ネームプレートHを構成する部材を積層して接着した後又は接着する前(例えば、図4のネームプレート本体1は、ネームが付与されたネームプレート本体1である。)の何れでも良い。
【0034】
上述の被表示体3は、例えば、印刷物、より詳しくは、ラベル印刷紙にレザープリンターで写真等を印刷されたもので、接着剤2は、ネームプレート本体1の被表示体3と対向する面11に接着剤を塗布しても良いが、本実施例では、ラベル印刷紙に貼着された接着剤である。
【0035】
上述の透明体4は、例えば、透明アクリル樹脂などの透光性材料製で形成されたプレート状であり、例えば、平面視、略長方形である。
透明接着剤51、52は、被表示体3の表面又は透明体4の裏面に透明接着剤を塗布しても良いが、本実施例では、透明フィルム5の一方の面及び他方の面に予め塗布された透明接着剤51、52を用いるのが、好適である。
すなわち、透明体4の裏面に透明フィルム5の他方の面に付いた透明接着剤52が接着し、被表示体3の表面に一方の面に付いた透明接着剤51が接着したもので、透明フィルム5を介在して、透明体4と被表示体3を接着させるようにしている。
【0036】
上述したゴルフ用ネームプレートHによれば、ネームプレート本体1と、このネームプレート本体1に接着剤2を介して接着された被表示体3と、透明体5と、一方の面及び他方の面に付いた透明接着剤51、52を有した透明フィルム5と、を有し、透明フィルム5の一方の面に付いた透明接着剤51は被表示体3に、透明フィルム5の他方の面に付いた透明接着剤52は透明体4に、それぞれ接着し、被表示体3の表示部が透明体4に面しているため、ネームプレートHを簡易且つ安価に製造することができる。
特に、透明接着剤として、透明フィルム5の一方の面及び他方の面に予め付いた透明接着剤51、52を用いると、ゴルフ用ネームプレートHをより簡易且つ安価に製造することができる。
例えば、ゴルフ場で撮った友人と一緒の写真を、ゴルフ場に機材を持ち込めば上述したゴルフ用ネームプレートHを容易に製作することができる。
【0037】
また、上述した実施例において、ゴルフ用ネームプレートHとして説明したが、本願発明は、これに限らず、表示体H’にも同様に適用することができる。
ネームを施したネームプレート本体1を、ネームを施さないプレート本体1’とすれば、上述した実施例のゴルフ用ネームプレートHを表示体H’に適用することができる。
すなわち、表示体H’は、図2(a)(b)に示すように、プレート本体1’と、このプレート本体1’に接着剤2を介して接着された被表示体3と、透明体5と、 一方の面及び他方の面に付いた透明接着剤51、52を有した透明フィルム5と、を有し、透明フィルム5の一方の面に付いた透明接着剤51は被表示体3に、透明フィルム5の他方の面に付いた透明接着剤52は透明体4に、それぞれ接着し、表示体3の表示部を透明体4に面するようにする。
【0038】
また、上述した実施例において、被表示体3と透明体4を接着する際、好適な例として、予め一方の面及び他方の面に付いた透明接着剤51、52を有した透明フィルム5を用いたが、場合により、透明フィルム5を用いなくても、ゴルフ用ネームプレートH(表示体H’)を構成することができる。
すなわち、図3(a)(b)に示すように、ゴルフ用ネームプレートH(表示体H’)は、ネームプレート本体1(プレート本体1’)と、このネームプレート本体1(プレート本体1’)に接着剤2を介して接着された被表示体3と、この被表示体3に透明接着剤53を介して接着された透明体4と、を有し、被表示体3の表示部が透明体4に面しているものである。
透明接着剤53は、図3(b)に示すように、被表示体3に塗布等により付着させても良いし、透明体4の裏面に透明接着剤53を塗布等により付着させても良い。
また、接着剤2は、被表示体3の裏面でも良いし、被表示体3が対向するネームプレート本体1(プレート本体1’)の面に塗布等により付着させるようにしても良い。
【0039】
次に、上述したゴルフ用ネームプレートH(表示体H’)の製造方法について、以下説明する。
ゴルフ用ネームプレートH(表示体H’)を製造するゴルフ用ネームプレート(表示体)の製造方法は、透明体4を透明接着剤を介して接着した被表示体3の透明体4と反対側の面に、接着剤2を介してネームプレート本体1(プレート本体1’)を接着してゴルフ用ネームプレート(表示体H’)を製造するするものである。
透明接着剤は、透明フィルム5の一方の面及び他方の面にそれぞれ付いた透明接着剤51、52を使用する。
【0040】
そして、透明体4を透明接着剤を介して接着した被表示体3は、

・ 被表示体3に透明フィルム5の一方の面に付いた透明接着剤51を接着し(図4参照 )、その後、透明フィルム5の他方の面に付いた透明接着剤52に透明体4を接着する か、

又は、

・ 透明体4に透明フィルム5の他方の面に付いた透明接着剤52を接着し(図5参照)、 その後、透明フィルム5の一方の面に付いた透明接着剤51に被表示体3を接着するか の何れかである。

特に、接着剤として、透明フィルム5の一方の面及び他方の面に予め付いた透明接着剤51、52を用いると、ゴルフ用ネームプレートH(表示体H’)をより簡易且つ安価に製造することができる。
【0041】
なお、上述した実施例において、被表示体3と透明体5を接着する際、好適な例として、予め一方の面及び他方の面に付いた透明接着剤51、52 を有した透明フィルム5を用いたが、場合により、透明フィルム5を用いなくても、ゴルフ用ネームプレートH(表示体H’)を構成することができる(図3参照)。
【0042】
すなわち、図6及び図7に示すように、透明体4を透明接着剤53を介して接着した被表示体3の透明体4と反対側の面に、接着剤2を介してネームプレート本体1(プレート本体1’)を接着してゴルフ用ネームプレートH(表示体H’)を製造するするものである。

そして、上記の透明体4を透明接着剤53を介して接着した被表示体3は、

・ 被表示体3に透明接着剤53を塗布し[図6(a)(b)参照]、その後、透明接着 剤53に透明体53を接着するか、

又は、

・ 透明体4に透明接着剤53を塗布し(図7参照)、その後、透明接着剤53に被表示体 3を接着するかの何れかである。
【0043】
なお、上述の実施例において、透明体4と被表示体3との間に空気が溜まり、見栄えが良くない場合が生じる。
このような場合、透明体4を被表示体3に接着した後、被表示体3を透明体4に対して押圧して、透明体4と被表示体3との間にある空気を外方へ排出させることができる。
具体的には、透明フィルム5を使用した場合、図8(a)(b)[透明フィルム5を使用しない場合も同様(図9(a)(b9参照)]に示すように、透明体4に付着した被表示体3をラミネータの上下ローラ10、11の間に透明体4と被表示体3との積層体を入れて行う。
なお、透明体4を被表示体3に接着した後、被表示体3を透明体4に対する押圧は、被表示体3の透明体4と反対側の面に接着剤2が付いている場合は、図8(a)(b) に示すように、被表示体3の透明体4と反対側の面に付いた接着剤2に離型紙12を接着させ、離型紙12を介して被表示体3を透明体4に対して押圧する。
また、被表示体3の透明体4と反対側の面に接着剤2が付いていない場合は、被表示体3を透明体4に対して押圧して、透明体4と被表示体3との間にある空気を外方へ排出させる。
なお、ラミネータの上下ローラ10、11を加熱(100℃前後)下で、加圧を行うと良い。その際、図8(a)(b)、図9(a)(b)の上ローラ10と透明体4との間に図示しないシート状部材を介在させ、上ローラ10の熱が透明体4に伝えにくいようにして透明体4の熱変形を防止するようにすると良い。
また、透明体4を被表示体3に接着した後、被表示体3を透明体4に対して押圧して、透明体4と被表示体3との間にある空気を外方へ排出させる手段として、上下ローラ10、11を用いたが、本願発明にあっては、これに限らず、例えば、「竹、木、金属などで作られたへら」、「爪」等を使用して、被表示体3を透明体4に対して押圧し、透明体4と被表示体3との間にある空気を外方へ排出させるようにしても良い。
【符号の説明】
【0044】
H ゴルフ用ネームプレート
1 ネームプレート本体
2 接着剤
3 被表示体
4 透明接着剤
5 透明体
【要約】
【課題】
本発明の目的は、簡易且つ安価に製造することができるゴルフ用ネームプレートを提供するものである。
【解決手段】
ゴルフ用ネームプレートHによれば、ネームプレート本体1と、このネームプレート本体1に接着剤2を介して接着された被表示体3と、この被表示体3に透明接着剤4を介して接着された透明体5と、を有したものである。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9