【課題を解決するための手段】
【0008】
さて、これまで、落ち綿率の大小(多寡)は、何に起因しているかは全く判ってなかった。
【0009】
この問題点についての検討が、本発明者によって、鋭意、推し進められて行った。その結果、落ち綿率の大小(多寡)の問題は、どうも、用いられたロックウールに原因が有るのではないかとの啓示を得るに至った。すなわち、用いられたセメントスラリーが同じでも、用いられたロックウールの品番(品質)によって、落ち綿率が変動していたからである。
【0010】
そして、更なる検討が推し進められて行った結果、ロックウールが十分に綿状のものである場合には、落ち綿率が小さく、半乾式工法を遣り直すようなことはなかった。
【0011】
更に検討が続けられて行った結果、所定の荷重を掛け、そして荷重を取り除いた場合のロックウールの嵩密度を測定し、この時の嵩密度が所定の閾値以下のロックウールが用いられた場合の半乾式工法の場合には、落ち綿率が小さく、吹付工事を遣り直さなければならないことはなかった。
【0012】
斯かる知見に基づいて本発明が達成されたものである。
【0013】
すなわち、前記課題は、
横方向または上下方向への移動が規制されたロックウール集合体に対して82g/cm
2の荷重を上下方向または横方向に5分間に亘って掛けた後、5g/cm
2以下に荷重を解放し、この解放後のロックウール集合体の嵩密度を求める工程と、
前記工程によって求められた嵩密度が130kg/m
3以下である場合、該嵩密度のロックウール集合体とセメントと水とが少なくとも用いられた半乾式工法によってロックウール被覆層が構成される工程
とを具備することを特徴とするロックウール吹付工法によって解決される。
【0014】
又、横方向または上下方向への移動が規制されたロックウール集合体に対して所定の荷重を上下方向または横方向に10秒以上の時間に亘って掛けた後、5g/cm
2以下に荷重を解放し、この解放後のロックウール集合体の嵩密度を求める工程と、
前記工程によって求められた嵩密度が所定の閾値以下である場合、該嵩密度のロックウール集合体とセメントと水とが少なくとも用いられた半乾式工法によってロックウール被覆層が構成される工程
とを具備することを特徴とするロックウール吹付工法によって解決される。
【0015】
又、少なくともロックウール集合体とセメントと水とが用いられた半乾式工法によってロックウール被覆層が構成されるロックウール吹付工法において、
前記ロックウール集合体は、横方向への移動が規制されたロックウール集合体に対して82g/cm
2の荷重が上下方向において5分間に亘って掛けたられた後で5g/cm
2以下に荷重が解放された後のロックウール集合体の嵩密度が130kg/m
3以下である
ことを特徴とするロックウール吹付工法によって解決される。
【0016】
又、少なくともロックウール集合体とセメントと水とが用いられた半乾式工法によってロックウール被覆層が構成されるロックウール吹付工法において、
前記ロックウール集合体は、横方向への移動が規制されたロックウール集合体に対して20〜400g/cm
2の荷重が上下方向において10秒以上の時間に亘って掛けたられた後で5g/cm
2以下に荷重が解放された後のロックウール集合体の嵩密度が所定の閾値以下のものである
ことを特徴とするロックウール吹付工法によって解決される。
【0017】
又、ロックウール吹付工法に用いられるロックウールの品質評価方法であって、
横方向または上下方向への移動が規制されたロックウール集合体に対して82g/cm
2の荷重を上下方向または横方向に5分間に亘って掛けた後、5g/cm
2以下に荷重を解放し、この解放後のロックウール集合体の嵩密度を求める工程を具備してなり、
前記求められた嵩密度が130kg/m
3以下であるか否かによってロックウール集合体の品質を評価することを特徴とするロックウール品質評価方法によって解決される。
【0018】
又、ロックウール吹付工法に用いられるロックウールの品質評価方法であって、
横方向または上下方向への移動が規制されたロックウール集合体に対して20〜400g/cm
2の荷重を上下方向または横方向に10秒以上の時間に亘って掛けた後、5g/cm
2以下に荷重を解放し、この解放後のロックウール集合体の嵩密度を求める工程を具備してなり、
前記求められた嵩密度によってロックウール集合体の品質を評価することを特徴とするロックウール品質評価方法によって解決される。
【0019】
又、ロックウール吹付工法に用いられるロックウールの品質評価方法であって、
横方向または上下方向への移動が規制されたロックウール集合体に対して所定の荷重を上下方向または横方向に10秒以上の時間に亘って掛けた後、5g/cm
2以下に荷重を解放し、この解放後のロックウール集合体の嵩密度を求める工程を具備してなり、
前記求められた嵩密度によってロックウール集合体の品質を評価することを特徴とするロックウール品質評価方法によって解決される。