特許第5939708号(P5939708)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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5939708コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5939708
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20160609BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20160609BHJP
   G06F 11/00 20060101ALI20160609BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06Q30/06 330
   G06F9/06 630B
【請求項の数】12
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-104189(P2012-104189)
(22)【出願日】2012年4月27日
(65)【公開番号】特開2013-232122(P2013-232122A)
(43)【公開日】2013年11月14日
【審査請求日】2014年10月14日
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 尚
【審査官】 青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−204738(JP,A)
【文献】 特表2009−518724(JP,A)
【文献】 特開2004−078890(JP,A)
【文献】 特開2003−186905(JP,A)
【文献】 特開2006−053633(JP,A)
【文献】 特開2001−117985(JP,A)
【文献】 特開2002−196942(JP,A)
【文献】 特開2007−249732(JP,A)
【文献】 The new iPad GENIUS BOOK,株式会社マイナビ 中川 信行,2012年 3月29日,P.26−37
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G06F 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付手段と、
前記アクセスに応じて、前記情報処理端末のアクティベーション処理を実行するとともに、前記アクティベーション処理の実行中に、前記アクセスとともに前記情報処理端末から受け付ける、前記ユーザを識別可能な情報である前記アクティベーション処理に必要な情報に基づいて特定可能な、当該ユーザの属性、ショッピングシステムの利用履歴、アンケート結果又は位置を示す情報を取得して、取得する情報に基づいて特定される、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行手段と、
を含むことを特徴とするコンテンツ提供装置。
【請求項2】
前記処理実行手段は、前記ユーザを識別可能な情報に基づいて特定可能な、当該ユーザに関する情報が登録されているショッピングシステムにおける、前記処理実行手段による前記コンテンツの提供とは異なるサービスについての当該ユーザの利用履歴を示す情報を取得して、取得する情報に基づいて特定される、当該ユーザに応じたコンテンツを、前記情報処理端末に提供する処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項3】
ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付手段と、
前記アクセスに応じて、前記情報処理端末にインストールされているオペレーティングシステムのアップデート処理を実行するとともに、前記アップデート処理の実行中に、前記アクセスとともに前記情報処理端末から受け付ける、前記ユーザを識別可能な情報である前記アップデート処理に必要な情報に基づいて特定可能な、当該ユーザの属性、ショッピングシステムの利用履歴、アンケート結果又は位置を示す情報を取得して、取得する情報に基づいて特定される、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行手段と、
を含むことを特徴とするコンテンツ提供装置。
【請求項4】
前記処理実行手段は、前記コンテンツの決済処理が実行される前は内容の少なくとも一部の閲覧が制限され、前記コンテンツの決済処理が実行された後は当該少なくとも一部が閲覧可能となる状態で、前記コンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項5】
前記ユーザの情報処理端末からの前回のアクセスから今回のアクセスまでの期間の長さに基づいて、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供するか否かを判断する判断手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1からのいずか一項に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項6】
前記判断手段は、前記情報処理端末からの前回のアクセスから今回のアクセスまでの期間の長さが所定の長さを超えている場合に、当該ユーザに応じたコンテンツを、当該情報処理端末に提供することを判断する、
ことを特徴とする請求項に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項7】
前記判断手段は、前記情報処理端末が備える記憶部の空き容量に基づいて、コンテンツを提供するか否かを判断する、
ことを特徴とする請求項又はに記載のコンテンツ提供装置。
【請求項8】
前記判断手段は、前記コンテンツ提供装置と前記情報処理端末との間の通信又は前記情報処理端末に提供されるコンテンツが従量課金の対象となる場合は、前記コンテンツを前記情報処理端末に提供しないことを判断する、
ことを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項9】
ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付ステップと、
前記アクセスに応じて、前記情報処理端末のアクティベーション処理を実行するとともに、前記アクティベーション処理の実行中に、前記アクセスとともに前記情報処理端末から受け付ける、前記ユーザを識別可能な情報である前記アクティベーション処理に必要な情報に基づいて特定可能な、当該ユーザの属性、ショッピングシステムの履歴、アンケート結果又は位置を示す情報を取得して、取得する情報に基づいて特定される、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行ステップと、
を含むことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項10】
ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付ステップと、
前記アクセスに応じて、前記情報処理端末にインストールされているオペレーティングシステムのアップデート処理を実行するとともに、前記アップデート処理の実行中に、前記アクセスとともに前記情報処理端末から受け付ける、前記ユーザを識別可能な情報である前記アップデート処理に必要な情報に基づいて特定可能な、当該ユーザの属性、ショッピングシステムの履歴、アンケート結果又は位置を示す情報を取得して、取得する情報に基づいて特定される、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行ステップと、
を含むことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項11】
ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付手段、
前記アクセスに応じて、前記情報処理端末のアクティベーション処理を実行するとともに、前記アクティベーション処理の実行中に、前記アクセスとともに前記情報処理端末から受け付ける、前記ユーザを識別可能な情報である前記アクティベーション処理に必要な情報に基づいて特定可能な、当該ユーザの属性、ショッピングシステムの利用履歴、アンケート結果又は位置を示す情報を取得して、取得する情報に基づいて特定される、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付手段、
前記アクセスに応じて、前記情報処理端末にインストールされているオペレーティングシステムのアップデート処理を実行するとともに、前記アップデート処理の実行中に、前記アクセスとともに前記情報処理端末から受け付ける、前記ユーザを識別可能な情報である前記アップデート処理に必要な情報に基づいて特定可能な、当該ユーザの属性、ショッピングシステムの履歴、アンケート結果又は位置を示す情報を取得して、取得する情報に基づいて特定される、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
電子書籍等のデジタルコンテンツの閲覧や再生を行うことができる情報処理端末が存在する。このような情報処理端末に関し、特許文献1には、複数のコンテンツがプリインストールされた状態でユーザに提供される端末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−24030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザによってデジタルコンテンツの好みは様々であると考えられる。しかし、情報処理端末にプリインストールされたコンテンツは、ユーザの好みに関わらず画一的なものとなるので、ユーザの好みに合わないコンテンツがプリインストールされたコンテンツに含まれてしまうおそれがある。
【0005】
また、情報処理端末の製造時にコンテンツがプリインストールされるなどの事情により、コンテンツがプリインストールされた時期からユーザが情報処理端末を使用し始める時期までの期間が長くなってしまうと、プリインストールされたコンテンツが時代遅れなものとなり、プリインストールされたコンテンツがユーザの好みに合わない可能性がより一層高くなるものと思われる。
【0006】
さらに、情報処理端末にプリインストールされるコンテンツの量が多いと、ユーザの好みに合わない当該コンテンツによって情報処理端末の記憶容量が逼迫してしまうことも考えられる。
【0007】
また、情報処理端末をプレゼントされたユーザのなかには、当該情報処理端末の使い方がわからないなどの理由で当該情報処理端末を利用しないユーザがある程度存在することが知られている。このような情報処理端末にプリインストールされたコンテンツは、まったくの無駄になってしまう。
【0008】
コンテンツの提供者にとっても、ユーザによるコンテンツの利用の有無に関係なく、コンテンツの提供のためにはコンテンツを管理する必要がある。また、コンテンツによっては、プリインストールによって著作権料が発生することも考えられる。
【0009】
以上の点を考慮すると、ユーザによって利用されることが確認された情報処理端末に当該ユーザに応じたコンテンツが提供されるようにすることが望ましいことは明らかである。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の1つは、ユーザによって利用されることが確認された情報処理端末に当該ユーザに応じたコンテンツが提供されるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明に係るコンテンツ提供装置は、ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付手段と、前記ユーザの情報処理端末からの前回のアクセスから今回のアクセスまでの期間の長さに基づいて、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供するか否かを判断する判断手段と、前記ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することが判断される場合に、前記コンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行手段と、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るコンテンツ提供方法は、ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付ステップと、前記ユーザの情報処理端末からの前回のアクセスから今回のアクセスまでの期間の長さに基づいて、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供するか否かを判断する判断ステップと、前記ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することが判断される場合に、前記コンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行ステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るプログラムは、ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付手段、前記ユーザの情報処理端末からの前回のアクセスから今回のアクセスまでの期間の長さに基づいて、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供するか否かを判断する判断手段、前記ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することが判断される場合に、前記コンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る記録媒体は、ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付手段、前記ユーザの情報処理端末からの前回のアクセスから今回のアクセスまでの期間の長さに基づいて、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供するか否かを判断する判断手段、前記ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することが判断される場合に、前記コンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体である。
【0015】
また、本発明に係る別のコンテンツ提供装置は、ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付手段と、前記アクセスが、前記情報処理端末のアクティベーション処理に関するアクセスである場合に、前記情報処理端末に当該ユーザに応じたコンテンツを提供することを判断する判断手段と、前記ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することが判断される場合に、前記情報処理端末のアクティベーション処理を実行するとともに、当該ユーザに応じたコンテンツを、当該ユーザの情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行手段と、を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る別のコンテンツ提供方法は、ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付ステップと、前記アクセスが、前記情報処理端末のアクティベーション処理に関するアクセスである場合に、前記情報処理端末に当該ユーザに応じたコンテンツを提供することを判断する判断ステップと、前記ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することが判断される場合に、前記情報処理端末のアクティベーション処理を実行するとともに、当該ユーザに応じたコンテンツを、当該ユーザの情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る別のプログラムは、ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付手段、前記アクセスが、前記情報処理端末のアクティベーション処理に関するアクセスである場合に、前記情報処理端末に当該ユーザに応じたコンテンツを提供することを判断する判断手段、前記ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することが判断される場合に、前記情報処理端末のアクティベーション処理を実行するとともに、当該ユーザに応じたコンテンツを、当該ユーザの情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る別の記録媒体は、ユーザの情報処理端末からのアクセスを受け付ける受付手段、前記アクセスが、前記情報処理端末のアクティベーション処理に関するアクセスである場合に、前記情報処理端末に当該ユーザに応じたコンテンツを提供することを判断する判断手段と、前記ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することが判断される場合に、前記情報処理端末のアクティベーション処理を実行するとともに、当該ユーザに応じたコンテンツを、当該ユーザの情報処理端末に提供する処理を実行する処理実行手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体である。
【0019】
本発明によれば、ユーザによって利用されることが確認された情報処理端末に当該ユーザに応じたコンテンツが提供されることとなる。
【0020】
本発明の一態様では、前記判断手段は、前記情報処理端末から受け付けるアクセスが初めてのアクセスである場合に、当該ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することを判断し、前記処理実行手段は、前記ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することが判断される場合に、前記情報処理端末のアクティベーション処理を実行するとともに、当該ユーザに応じたコンテンツを、当該情報処理端末に提供する処理を実行することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の一態様では、前記受付手段は、コンテンツの決済に必要な決済情報を受け付け、前記処理実行手段は、前記決済情報を用いて前記情報処理端末のアクティベーション処理を実行するとともに、当該決済情報に基づいて特定されるユーザの、当該ユーザに関する情報が登録されているショッピングシステム又は当該ユーザによる前記コンテンツ提供装置の利用履歴に応じたコンテンツを、当該情報処理端末に提供する処理を実行することを特徴とする。
【0022】
また、本発明の一態様では、前記判断手段は、前記アクセスが、前記情報処理端末にインストールされているオペレーティングシステムのアップデート処理を要求するアクセスである場合に、前記情報処理端末に当該ユーザに応じたコンテンツを提供することを判断し、前記処理実行手段は、前記ユーザに応じたコンテンツを前記情報処理端末に提供することが判断される場合に、当該情報処理端末にインストールされているオペレーティングシステムのアップデート処理を実行するとともに、当該ユーザに応じたコンテンツを、当該情報処理端末に提供する処理を実行することを特徴とする。
【0023】
また、本発明の一態様では、前記判断手段は、前記情報処理端末からの前回のアクセスから今回のアクセスまでの期間の長さが所定の長さを超えている場合に、当該ユーザに応じたコンテンツを、当該情報処理端末に提供することを判断することを特徴とする。
【0024】
また、本発明の一態様では、前記処理実行手段は、前記コンテンツの決済処理が実行される前は内容の少なくとも一部の閲覧が制限され、前記コンテンツの決済処理が実行された後は当該少なくとも一部が閲覧可能となる状態で、前記コンテンツを前記情報処理端末に提供する処理を実行することを特徴とする。
【0025】
また、本発明の一態様では、前記判断手段は、前記情報処理端末が備える記憶部の空き容量に基づいて、コンテンツを提供するか否かを判断することを特徴とする。
【0026】
また、本発明の一態様では、前記判断手段は、前記コンテンツ提供装置と前記情報処理端末との間の通信又は前記情報処理端末に提供されるコンテンツが従量課金の対象となる場合は、前記コンテンツを前記情報処理端末に提供しないことを判断することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施形態に係るショッピングシステムの全体構成図である。
図2】電子書籍管理データのデータ構造の一例を示す図である。
図3】アカウントデータのデータ構造の一例を示す図である。
図4】本実施形態に係るショッピングサーバで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図5】本発明の一実施形態に係るショッピングシステムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
図6】アクティベーション画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係るショッピングシステム10の全体構成図である。図1に示すように、本実施形態に係るショッピングシステム10は、いずれもコンピュータを中心に構成された、ショッピングサーバ12、ユーザ端末14(14−1〜14−n)、を含んでいる。ショッピングサーバ12、ユーザ端末14は、インターネットなどのコンピュータネットワーク16に接続されており、互いに通信可能になっている。
【0030】
ショッピングサーバ12は、ウェブ技術を用いて、商品やサービスに関する情報のユーザへの提供やユーザから受け付ける購入要求に応じた商品やサービスの決済などといった、電子商取引に関する処理を実行するウェブサーバ等のコンピュータである。
【0031】
また、本実施形態に係るショッピングサーバ12は、本実施形態におけるコンテンツ提供装置としての役割も担っており、ウェブ技術を用いて、ショッピングサーバ12に記憶されている電子書籍をユーザ端末14に送信するサービス等を提供する。また、ショッピングサーバ12は、例えば、ショッピングサーバ12にインストールされるプログラムに従って動作するCPU等のプログラム制御デバイスである制御部、ROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブなどである記憶部、ネットワークボードなどの通信インタフェースである通信部、等を含んで構成されている。これらの要素は、バスを介して接続される。ショッピングサーバ12の記憶部には、ショッピングサーバ12の制御部によって実行されるプログラムが記憶される。また、ショッピングサーバ12の記憶部は、ショッピングサーバ12のワークメモリとしても動作する。
【0032】
ユーザ端末14は、ショッピングシステム10のユーザが使用するコンピュータであり、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、などである。ユーザ端末14は、例えば、CPU等の制御部、ROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブ等の記憶部、ディスプレイ等の表示部、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等の入力部、ネットワークボード等の通信部を備えている。また、本実施形態に係るユーザ端末14には、ウェブブラウザが予めインストールされており、ウェブブラウザが実行されるようになっている。ユーザ端末14は、ウェブブラウザを通じてショッピングサーバ12が提供する各種サービスを受ける。
【0033】
本実施形態では、予め、ショッピングサーバ12の記憶部に、複数の電子書籍(電子書籍のファイル)、電子書籍の書誌的事項等を管理するための電子書籍管理データ20(図2参照)、ショッピングシステム10を利用するユーザのアカウントを管理するためのアカウントデータ22(図3参照)、が記憶されている。
【0034】
図2は、電子書籍管理データ20のデータ構造の一例を示す図である。電子書籍管理データ20には、図2に示すように、例えば、電子書籍の識別子である電子書籍ID(具体的には、例えば、ISBN(International Standard Book Number)など)、タイトル、種別(例えば、ミステリー、ファンタジー、ノンフィクション、など)、著者名、出版社名、発行年月日、ページ数、価格、サムネイル画像、などが含まれている。また、複数巻から構成される電子書籍については、電子書籍管理データ20に、例えば、複数巻から構成される電子書籍群を識別するシリーズID(例えば、ある電子書籍群に属する電子書籍には同一のシリーズIDの値が設定される)、及び、巻番号も含まれる。
【0035】
図3は、アカウントデータ22のデータ構造の一例を示す図である。アカウントデータ22には、図3に示すように、ショッピングシステム10を利用するユーザを識別するユーザID、氏名、住所、年齢、電子メールアドレス、当該ユーザを認証するためのパスワード、当該ユーザがショッピングシステム10での商品やサービスの決済に利用されるクレジットカードのカード番号、などが含まれている。
【0036】
また、ショッピングサーバ12の記憶部には、アカウントデータ22としてアカウントが登録されているユーザがショッピングサーバ12を利用して購入した商品やサービスについての購入履歴、ショッピングサーバ12が提供するウェブページの閲覧履歴、なども記憶されている。
【0037】
本実施形態では、ユーザ端末14が、ウェブブラウザを介してショッピングサーバ12にアクセスし、ユーザID及びパスワードを入力してから、その後に所定のURLにアクセスすると、ユーザ端末14のディスプレイに所定のURLに対応するページが表示される。なお、ユーザID及びパスワードを入力した後は、ショッピングサーバ12は、例えば、セッション情報を参照することによりユーザ端末14を利用するユーザのユーザIDを特定することができるようになっている。
【0038】
図4は、本実施形態に係るショッピングサーバ12で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係るショッピングサーバ12では、図4に示す機能以外の機能も実現されている。
【0039】
本実施形態に係るショッピングサーバ12は、機能的には、受付部30、判断部32、処理実行部34、を含んで構成される。これらの要素は、コンピュータであるショッピングサーバ12にインストールされたプログラムを、ショッピングサーバ12の制御部で実行することにより実現されている。なお、このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信ネットワークを介してショッピングサーバ12に供給される。なお、特許請求の範囲の記載における受付手段は、本実施形態における受付部30に相当する。また、特許請求の範囲の記載における判断手段は、本実施形態における判断部32に相当する。また、特許請求の範囲の記載における処理実行手段は、本実施形態における処理実行部34に相当する。
【0040】
本実施形態に係るショッピングシステム10では、アカウントデータ22が予め登録されているユーザが、新たなユーザ端末14を初めて利用する際に、当該ユーザ端末14に電源を投入すると、ユーザ端末14は、自らを起動する。そして、当該ユーザ端末14についてのアクティベーション処理が終了すると、当該ユーザ端末14でショッピングサーバ12が提供するサービスが利用可能となる。また、本実施形態では、アクティベーション処理の実行とともに、ショッピングサーバ12からアクティベーション処理の対象となったユーザ端末14に対する、当該ユーザ端末14のユーザに応じた電子書籍(以下、おすすめ電子書籍と呼ぶ。)の送信が行われる。
【0041】
ここで、本実施形態に係るショッピングシステム10で行われる処理の流れの一例を、図5に示すフロー図を参照しながら説明する。
【0042】
まず、ショッピングサーバ12の記憶部に予めアカウントデータ22が登録されているユーザが、アクティベーション処理を実行する必要があるユーザ端末14(新たに利用を開始するユーザ端末14)に電源を投入すると、ユーザ端末14は自らを起動させ、図6に例示するアクティベーション画面40をディスプレイに表示させる(S101)。
【0043】
図6に例示するように、アクティベーション画面40には、ショッピングサーバ12から提供される電子書籍を決済するために必要な情報(決済情報)を入力するフィールドが含まれている。本実施形態では、アクティベーション画面40には、例えば、電子書籍の決済用のクレジットカードのカード番号、ユーザの氏名、及び、ユーザの電子メールアドレス、を入力するフィールドが含まれている。また、アクティベーション画面40には、アクティベーション処理を実行するためのアクティベートボタン42が含まれている。
【0044】
そして、ユーザが、カード番号、ユーザの氏名、及び、ユーザの電子メールアドレスをアクティベーション画面40に含まれるフィールドに入力した上で、アクティベートボタン42をクリックすると、ユーザ端末14が、入力された、カード番号、ユーザの氏名、及び、ユーザの電子メールアドレスの組合せに関連付けられた、アクティベーション処理要求をショッピングサーバ12に送信する。すると、ショッピングサーバ12の受付部30が、当該アクティベーション処理要求を受信する(S102)。
【0045】
そして、処理実行部34が、おすすめ電子書籍の特定のためにショッピングサーバ12を運営する事業者によって当該ユーザの個人情報の利用されることの許否を問い合わせるページ(図示せず)をユーザ端末14に送信する。そして、ユーザ端末14は、当該ページを受信する(S103)。当該ページには、ユーザ端末14のユーザが、おすすめ電子書籍の特定のためにショッピングサーバ12を運営する事業者によって当該ユーザの個人情報の利用されることを許可する際にクリックされる許可ボタンが含まれている。
【0046】
そして、ユーザが許可ボタンをクリックすると、ユーザ端末14は、個人情報の利用を許可する旨をショッピングサーバ12に送信する。すると、ショッピングサーバ12の受付部30が、個人情報の利用を許可する旨を受信する(S104)。
【0047】
そして、判断部32が、アカウントデータ22において、S102に示す処理で受信したカード番号に関連付けられているユーザIDを特定する(S105)。
【0048】
そして、判断部32が、S105に示す処理で特定されたユーザIDに基づいて、当該ユーザIDに対応するユーザに対するおすすめ電子書籍を特定する(S106)。
【0049】
S106に示す処理で、本実施形態では、例えば、判断部32が、S105に示す処理で特定されたユーザIDに対応するユーザによる、ショッピングサーバ12の利用履歴に基づいて、当該ユーザに対するおすすめ電子書籍を特定する。具体的には、例えば、判断部32が、S105に示す処理で特定されたユーザIDに対応するユーザが購入した電子書籍(例えば、当該ユーザが他のユーザ端末14からショッピングサーバ12にアクセスして購入した電子書籍)の購入履歴や、S105に示す処理で特定されたユーザIDに対応するユーザがショッピングサーバ12を利用して購入した、紙の書籍、又は、電子書籍以外の商品やサービスの購入履歴に基づいて、当該ユーザに対するおすすめ電子書籍を特定する。
【0050】
より具体的には、例えば、購入済の電子書籍のいずれかと著者名が同じである電子書籍、購入済の電子書籍のいずれかと種別が同じである電子書籍、購入済の電子書籍のいずれかと出版社名が同じである電子書籍、購入済の電子書籍のいずれかと発行年が同じである電子書籍、購入済の商品やサービスの名称がタイトルの一部に含まれている電子書籍、などがおすすめ電子書籍として特定される。
【0051】
また、判断部32が、上述のもの以外のショッピングサーバ12の利用履歴(例えば、ショッピングサーバ12が提供するページの閲覧履歴や、ショッピングサーバ12に、ユーザのお気に入りとして登録されている商品やサービス)に基づいて、当該ユーザに対するおすすめ電子書籍を特定するようにしてもよい。
【0052】
上述のものの他、例えば、ユーザに対して予め行われたアンケート結果に基づいて特定される電子書籍(例えば、ユーザが好きな種別であると回答した種別の電子書籍等)が、おすすめ電子書籍として特定されるようにしてもよい。
【0053】
あるいは、例えば、ユーザ端末14のユーザのアカウントデータ22に含まれる年齢に基づいて特定される、同年代のユーザ(例えば、20代のユーザ、30代のユーザ、など)に対する販売数が多いものから順に所定数(例えば、10個)、ユーザ端末14のユーザのアカウントデータ22に含まれる住所に基づいて特定される、住所が含まれる地域が同じであるユーザ(近隣に住むユーザ)に対する販売数が多いものから順に所定数(例えば、10個)、などがおすすめ電子書籍として特定されるようにしてもよい。
【0054】
そして、処理実行部34が、ユーザ端末14のアクティベーション処理を実行する(S107)。また、処理実行部34は、S107に示す処理と並行して、おすすめ電子書籍の当該ユーザ端末14への送信を実行する(S108)。なお、本実施形態でのアクティベーション処理とは、例えば、S102に示す処理で受信したアクティベーション処理要求に関連付けられているデータ以外の、ユーザの個人情報の入力、ユーザ端末14の認証処理、ユーザ端末14にインストールされているオペレーティングシステムのアップデート処理などを含む、ユーザ端末14の初期設定に必要な処理を指す。また、本実施形態では、アクティベーション処理が終了する前に、おすすめ電子書籍の送信が終了するようになっている。このように、本実施形態では、アクティベーション処理中におすすめ電子書籍がユーザ端末14にダウンロードされるので、アクティベーション処理後すぐに、ユーザはユーザ端末14でおすすめ電子書籍を閲覧することができる。
【0055】
本実施形態によれば、アクティベーション処理が実行される際に、おすすめ電子書籍のユーザ端末14への送信が行われるので、ユーザによって利用されていることが確認されたユーザ端末14に当該ユーザに応じたコンテンツが提供されることとなる。そのため、使用されていないユーザ端末14へのコンテンツの提供が防止できる。また、ユーザに応じたおすすめ電子書籍が提供されるので、おすすめ電子書籍を読むことにユーザが興味を持つ可能性が高くなると思われる。また、本実施形態では、アクティベーション処理が終了すると、すぐにユーザはユーザに応じた電子書籍を閲覧することができることとなる。すなわち、ユーザ端末14に電子書籍がプリインストールされた状態と同様の状態を、ユーザ端末14に電子書籍をプリインストールすることなく実現することが可能となる。また、本実施形態では、アクティベーション画面40でユーザによって入力されたカード番号に基づいてユーザの履歴情報が特定される。ユーザは、決済に必要な情報を入力するだけで、自分の嗜好に関する情報を入力する必要もなく、当該ユーザに応じたコンテンツが思いもよらない形で提供されることとなるので、本実施形態によれば、当該ユーザを驚かせたり喜ばせたりすることができるものと期待される。
【0056】
なお、上述の処理例において、アクティベーション画面40に、ユーザIDを入力するフィールドが含まれていてもよい。そして、判断部32が、入力されたユーザIDに対応するユーザが購入した電子書籍(例えば、当該ユーザが他のユーザ端末14からショッピングサーバ12にアクセスして購入した電子書籍)の購入履歴や、当該ユーザIDに対応するユーザがショッピングサーバ12を利用して購入した、紙の書籍、又は、電子書籍以外の商品やサービスの購入履歴を特定するようにしてもよい。そして、判断部32が、特定された購入履歴に基づいて、当該ユーザに対するおすすめ電子書籍を特定するようにしてもよい。
【0057】
また、上述の処理例では、S105及びS106で、アクティベーション画面40でユーザによって入力されたカード番号に基づいてユーザの履歴情報が特定される。カード番号は、本実施形態のアクティベーション画面40において必須の入力事項である。上述の処理例では、当該カード番号を用いてユーザの利用履歴を特定できるので、ユーザは、自分の嗜好に関する情報を入力する必要もなく、ユーザ端末14の利用開始時に自分の利用履歴に基づいておすすめの電子書籍が特定される。
【0058】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0059】
例えば、S105に示す処理において、アンケート結果に基づいて提供するコンテンツを特定する場合、アンケートの質問がアクティベーション画面40に含まれるように構成してもよい。この場合、アンケート結果が、アクティベーション処理要求と共にショッピングサーバ12に送信される。よって、ショッピングサーバ12では、現在のユーザの嗜好を把握し、その上でユーザに応じたコンテンツを提供できる。
【0060】
また、ユーザに応じたコンテンツを特定する方法は、上記のようなユーザの利用履歴に基づく方法に限られない。例えば、GPS等によりユーザが過去に訪れた場所が特定可能である場合には、ユーザが過去に訪れた場所に基づいておすすめ電子書籍が特定される(例えば、訪れた場所をタイトルの一部として含む電子書籍がおすすめ電子書籍として特定される)ようにしてもよい。また、例えば、ユーザ端末14の現在位置に基づいておすすめ電子書籍が特定される(例えば、ユーザ端末14の現在位置が日本である場合には日本語で記述された電子書籍がおすすめ電子書籍が特定される)ようにしてもよい。また、例えば、最近のニュースに関連する電子書籍がおすすめ電子書籍として特定されるようにしてもよい。
【0061】
また、例えば、S108に示す処理において、決済処理が実行される前は内容の一部又は全部の閲覧が制限され、決済処理が実行された後は電子書籍のすべてが閲覧可能となる状態で、おすすめ電子書籍のユーザ端末14への送信が実行されるようにしてもよい。例えば、決済前は第1話だけが閲覧可能な状態であり、決済後にすべてが閲覧可能となる状態で、おすすめ電子書籍のユーザ端末14への送信が実行されるようにしてもよい。こうすれば、ユーザに応じたおすすめ電子書籍の一部が決済前に閲覧可能となるので、当該おすすめ電子書籍が当該ユーザに購入される可能性が高くなることが期待される。
【0062】
ここで、おすすめ電子書籍の一部又は全部の閲覧を制限したり、おすすめ電子書籍を閲覧できない状態から閲覧可能な状態に変化させたりする制御には、様々な手法を用いることが考えられる。決済前におすすめ電子書籍が暗号化された状態で復号鍵とともにショッピングサーバ12からユーザ端末14に送信され、決済後に当該おすすめ電子書籍が復号鍵により復号化されるようにしてもよい。また、例えば、決済前におすすめ電子書籍が暗号化された状態でショッピングサーバ12からユーザ端末14に送信され、決済後に復号鍵がショッピングサーバ12からユーザ端末14に送信され、当該復号鍵によりおすすめ電子書籍が復号化されるようにしてもよい。
【0063】
また、例えば、決済前におすすめ電子書籍を構成するビット列がずらされた状態でショッピングサーバ12からユーザ端末14に送信され、決済後に当該おすすめ電子書籍を構成するビット列が元に戻されるようにしてもよい。また、例えば、決済前におすすめ電子書籍のうちの一部以外についてはマスクがかけられた状態で表示されるようにし、決済後にマスクが外されるようにしてもよい。
【0064】
なお、おすすめ電子書籍の一部又は全部の閲覧を制限したり、おすすめ電子書籍を閲覧できない状態から閲覧可能な状態に変化させたりする制御に、公知の各種のDRM(Digital Rights Management)技術を活用するようにすることができる。
【0065】
また、例えば、複数巻から構成される電子書籍のうちの第1巻だけがおすすめ電子書籍としてショッピングサーバ12からユーザ端末14に送信されるようにしてもよい。こうすれば、ユーザに応じた電子書籍の第1巻がおすすめ電子書籍としてユーザに提供されるので、当該電子書籍の第2巻以降が当該ユーザに購入される可能性が高くなることが期待される。
【0066】
また、おすすめ電子書籍のユーザ端末14への送信が行われるのは、ショッピングサーバ12がアクティベーション処理自体を要求するアクセスを受け付けた場合に限定されない。例えば、アクティベーション処理に関するアクセス(例えば、アクティベーション処理の要求に付随する、ユーザ端末14のアクティベーションに必要なアクセス等)を受け付けた場合に、ユーザ端末14のアクティベーション処理が実行されるとともに、おすすめ電子書籍のユーザ端末14への送信が行われるようにしてもよい。また、例えば、ショッピングサーバ12が、ユーザ端末14から、ユーザ端末14にインストールされているオペレーティングシステムのアップデート処理を要求するアクセスを受け付けた場合に、当該ユーザ端末14にインストールされているオペレーティングシステムのアップデート処理を実行するとともに、おすすめ電子書籍をユーザ端末14に送信するようにしてもよい。
【0067】
また、例えば、判断部32が、ユーザ端末14によるショッピングサーバ12へのアクセス履歴に基づいて、ユーザ端末14からショッピングサーバ12への前回のアクセスから今回のアクセスまでの期間の長さを特定するようにしてもよい。ここで、判断部32が、前回のアクセスがない場合には、上述の期間の長さを無限と特定するようにしてもよい。そして、判断部32が、上述のようにして特定される期間の長さに基づいて、おすすめ電子書籍をユーザ端末14に送信するか否かを判断するようにしてもよい。例えば、ユーザ端末14からショッピングサーバ12への前回のアクセスから今回のアクセスまでの期間の長さが所定の長さを超えていると判断される場合に、おすすめ電子書籍がショッピングサーバ12からユーザ端末14に送信されるようにしてもよい。また、例えば、ユーザ端末14から受け付けるアクセスが初めてのアクセスであると判断される場合(すなわち、現在までにユーザ端末14によるショッピングサーバ12へのアクセスが一度もないと判断される場合(上述の期間の長さが無限であると判断される場合))に、おすすめ電子書籍がユーザ端末14に送信されるようにしてもよい。
【0068】
また、以上説明した実施形態によれば、プリインストールされたもののユーザ端末14が利用されないためにコンテンツが無駄になることを防止できる。また、以上説明した実施形態によれば、ユーザの好みに合わないために、ユーザ端末14に提供されるコンテンツが無駄になることを抑制できる。また、以上説明した実施形態によれば、ショッピングサーバ12は、ユーザに応じた電子書籍をユーザに提供するので、これからユーザ端末14の利用を開始するユーザ、又は、ユーザ端末14を久しぶりに利用するユーザが、提供されたコンテンツに興味を持つ可能性が高くなる。この場合、ユーザは、ユーザ端末14をよく利用するようになり、ユーザ端末14がユーザにとって有益なものとなる。このことは、アクティベーション処理に関するアクセスをユーザ端末14から受け付けたと判断される際に、おすすめ電子書籍がユーザ端末14に送信される場合についても、ユーザ端末14からの初めてのアクセスを受け付けたと判断される際(現在までにユーザ端末14によるショッピングサーバ12へのアクセスが一度もない際)に、おすすめ電子書籍がユーザ端末14に送信される場合についても、ユーザ端末14からショッピングサーバ12への前回のアクセスから今回のアクセスまでの期間の長さが所定の長さを超えていると判断される際に、おすすめ電子書籍がショッピングサーバ12からユーザ端末14に送信される場合についてもあてはまる。すなわち、上述のいずれの場合についても、その技術的意義は同一であり、同様の効果を奏する。
【0069】
以上、ショッピングサーバ12において行われるショッピングサーバ12からユーザ端末14への電子書籍の送信の制御について説明したが、同様にして、電子書籍以外のコンテンツ(例えば、音楽、動画、ゲーム、各種のプログラム等)のショッピングサーバ12からユーザ端末14への送信の制御がショッピングサーバ12において行われるようにしてもよい。
【0070】
また、電子書籍等のコンテンツの保存用として確保されている領域(以下、保存用領域と呼ぶ。)の大きさが予め定められていてもよい。そして、保存用領域の空き容量が所定値以上である場合に、コンテンツのユーザ端末14への送信が実行されるようにしてもよい。こうすれば、ユーザ端末14の保存用領域の空き容量を確保することができる。
【0071】
また、例えば、ユーザ端末14とショッピングサーバ12との間の通信が従量課金の対象となる場合や、ショッピングサーバ12からユーザ端末14に送信されるコンテンツが従量課金の対象となる場合には、当該コンテンツのユーザ端末14への送信が行われないようにしてもよい。こうすれば、ユーザが要求していないコンテンツが提供されることによる、ユーザに対する課金を防ぐことができる。
【0072】
本実施形態におけるショッピングサーバ12、及び、ユーザ端末14の役割分担は上述の実施形態には限定されない。また、明細書中の具体的な数値や文字列、及び、図面中の具体的な数値や文字列は例示であり、これらの数値や文字列には限定されない。
【符号の説明】
【0073】
10 ショッピングシステム、12 ショッピングサーバ、14 ユーザ端末、16 コンピュータネットワーク、20 電子書籍管理データ、22 アカウントデータ、30 受付部、32 判断部、34 処理実行部、40 アクティベーション画面、42 アクティベートボタン。
図1
図2
図3
図4
図5
図6