【実施例】
【0012】
図1は本発明の実施例である踏切警報灯を示す正面図、側面図及び底面図である。
【0013】
図1において、灯体1は、金属製などのひさし2、ひさし2に固定された透明樹脂製で円筒形のカバー3、カバー3内にY字状に配置された3枚の発光ダイオード基板4、金属製などの背板5、及び回転接手6から主として構成されている。
【0014】
発光ダイオード基板4は四角形のもので、その3枚は、垂直な一辺が灯体1の中心位置で合わさるように、120度間隔でY字状にかつ垂直に配置されている。発光ダイオード基板4の両面には発光領域が定められていて、各発光領域に多数の赤色の発光ダイオード7が取り付けられている。発光領域の輪郭を表す図形は半楕円形となっている。半楕円形の発光領域は、半楕円形の短軸が発光ダイオード基板4の合せ目となる一辺に一致するように定められている。3枚の発光ダイオード基板4はひさし2及び後述する底板に取り付けられた取付片(不図示)に固定ねじ(不図示)などにより着脱可能に固定される。
【0015】
カバー3は、ひさし2に固定された垂直下方に延びる支柱9及び底板10によってひさし2に固定される。カバー3としては例えば非拡散性の赤色アクリルカバーが用いられる。
【0016】
背板5はL字形のもので、カバー3の周囲に、発光ダイオード基板4と同一平面上に位置するようにひさし2に固定される。背板5は発光ダイオード基板4の周囲の外光を遮断し、その発光を見やすくするためのものである。
【0017】
カバー3内には、回転接手6の内部に連通する外線導入パイプ11が垂直に設けられている。カバー3の内部では発光ダイオード基板4と共に外線端子取付板12が固定され、外線端子取付板12の裏面には外線端子13が取り付られる。外線端子13は発光ダイオード基板4の発光ダイオード7に電気的に接続されるものである。外線導入パイプ11の下端部は外線端子取付板12を貫通するとともにそれに固定される。
【0018】
底板10には外線導入パイプ11の下端部及び外線端子13が下方に向かって露出するように開口14が設けられる。開口14は蓋15により開閉可能に覆われる。蓋15はビス16を緩め、開口14からずらすことによって開かれる。
【0019】
次に配線作業について説明する。
【0020】
図2及び
図3は配線準備の状態を示す図である。
図2において、従来の場合と同様にブラケット17及びソケット18の内部に外線を通す。また、
図3に示すように灯体1のビス16を緩め、蓋15を反時計方向にずらして開口14を開く。開くことによって、外線導入パイプ11の下端部及び外線端子13が露出する。
【0021】
図4は外線導入、灯体取付の状態を示す図である。先ず、外線19を回転接手6及び外線導入パイプ11に通し、下から引っ張ることによって外線19にたるみがないようにする。この状態で回転接手6をソケット18にねじ20を締め付けることによりソケット18を介してブラケット17に取り付ける。この状態では灯体1がブラケット17及びソケット18に支持されているので、これ以後作業員は灯体1を保持する必要はない。
【0022】
図5は配線の状態を示す図である。作業員は外線19を
図5(a)に示されるように外線導入パイプ11から引き出し、
図5(b)に示されるように外線端子13に接続する。その後、蓋15で開口14を閉ざし、ビス16を締め付ける。
【0023】
なお、本実施例において、回転接手6が本発明の取付部に、ブラケット17及びソケット18が本発明の固定金具に、外線19が本発明の接続電線に、外線導入パイプ11が本発明の電線導入パイプに、外線端子13が本発明の電線を接続する端子に、それぞれ相当する。
【0024】
本実施例では、灯体1をブラケット17及びソケット18に固定した状態で外線19を外線端子13に接続するようにしているので、配線作業を簡易化することができる。また、外線19を外線導入パイプ11に通して、下から引っ張った状態で回転接手6をソケット18に固定するようにしたので、外線19を回転接手6とソケット18の間に挟み込むことを防止することができる。
【0025】
本発明は、全方向踏切警報灯以外の踏切警報灯にも有用なものである。