【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの局面に従って、外科手術用回収装置が提供される。1つの局面における外科手術用回収装置は、筐体を含み、筐体は、長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを有し、細長いスリーブは筐体から遠位に延びる。筐体および細長いスリーブは、細長いスリーブを通って長手方向に延びる管腔を規定するために協力する。シャフトは、エンドエフェクタアセンブリを有し、エンドエフェクタアセンブリは、シャフトの遠位端に配置され、シャフトは、第一の位置と、第二の位置との間での選択的な移動のために構成される。第一の位置では、エンドエフェクタアセンブリが細長いスリーブ内に配置されている。第二の位置では、エンドエフェクタアセンブリが細長いスリーブから遠位に延びるようにシャフトが管腔を通して遠位に移動されている。エンドエフェクタアセンブリに結合された
関節運動メカニズムは、シャフトが第二の位置に配置された場合、長手方向の軸に対してエンドエフェクタアセンブリを選択的に
関節運動させるように構成される。シャフトが第一の位置に配置されている場合、エンドエフェクタアセンブリの
関節運動が抑止される。検体回収袋がエンドエフェクタアセンブリに結合される。検体回収袋は、第一の位置から第二の位置へのエンドエフェクタアセンブリの動きに際して、展開されていない位置または引き込まれた位置から延びた位置へ展開される。
【0008】
一部の実施形態では、シャフトは、第一の位置と第二の位置との間を手動式に移動可能である(すなわち、シャフトは、医師の手により選択的に移動され得る)。
【0009】
一部の実施形態では、シャフトを第一の位置および/または第二の位置に維持するためにロックメカニズム(または複数のロックメカニズム)が提供される。
【0010】
一部の実施形態では、解放トリガーが提供され得(例えば、筐体に配置され得)、作動に際してシャフトが解放され(またはロックが外され)、医師がシャフトを第二の位置から第一の位置に戻るようにシャフトを手動で移動させることを可能にする。さらに、このような実施形態では、解放トリガーの作動に際して、第二の位置から第一の位置に戻るシャフトの手動での移動を容易にするために、プランジャーが、シャフトから近位に延ばされ得る(プランジャーを掴むことを介して)。
【0011】
一部の実施形態では、第二の位置から第一の位置に戻るシャフトの移動に際して、検体回収袋がエンドエフェクタアセンブリから解放される。その上、第二の位置から第一の位置に戻るシャフトの移動に際して、検体回収袋がエンドエフェクタアセンブリに維持されることを抑止するために干渉部材が提供され得る。
【0012】
一部の実施形態では、シンチコードは、検体回収袋の開口端にシンチコードの遠位端で結合され、シャフトにシンチコードの近位端で解放可能に係合され、第二の位置から第一の位置に戻るシャフトの移動に際して、シンチコードは、袋の開口端をシンチで締めるために近位に引かれる。さらに、解放可能ラッチがシンチコードの近位端をシャフトに係合するように構成され得、シャフトが第一の位置に配置されている場合、解放可能ラッチは、シンチコードをシャフトから外すように解放され得る。
【0013】
一部の実施形態では、可動結合メカニズムは、可動結合バーに結合された
関節運動ホイールを含む。
関節運動ホイールが、長手方向の軸に沿って長手方向に
関節運動バーを移動させるように長手方向の軸の周りを選択的に回転可能であり得る。
関節運動バーは、次に、シャフトに対してエンドエフェクタアセンブリが旋回するように促すように構成され得、これによりエンドエフェクタアセンブリを長手方向の軸に対して
関節運動させる。
【0014】
別の局面に従って、外科手術用回収装置が提供され、外科手術用回収装置は筐体を含み、筐体は、長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを有し、細長いスリーブは筐体から遠位に延びる。筐体および細長いスリーブは、細長いスリーブを通って長手方向に延びる管腔を規定するために協力する。シャフトは、エンドエフェクタアセンブリを有し、エンドエフェクタアセンブリは、シャフトの遠位端に配置され、シャフトは、エンドエフェクタアセンブリが細長いスリーブ内に配置された第一の位置と、エンドエフェクタアセンブリが細長いスリーブから遠位に延びている第二の位置との間を管腔を通して選択的に移動可能である。
関節運動メカニズムがエンドエフェクタアセンブリに結合される。
関節運動メカニズムは、第一の位置から第二の位置へのシャフトの移動に際して、係合されていない状態から係合された状態へ移行可能である。検体回収袋がエンドエフェクタアセンブリにより支持される。
【0015】
一部の実施形態では、係合された状態において、
関節運動メカニズムの回転が長手方向の軸に対してエンドエフェクタアセンブリを
関節運動させる。
【0016】
一部の実施形態では、
関節運動メカニズムは、
関節運動メカニズムの係合された状態への移行に際にして
関節運動バーに結合された
関節運動ホイールを含む。従って、このような実施形態では、係合された状態において、
関節運動ホイールは長手方向の軸に沿って
関節運動バーを移動させるように選択的に回転され得、
関節運動バーが長手方向の軸に沿って移動されるにつれ、エンドエフェクタ−アセンブリが
関節運動される(すなわち、長手方向の軸に対して旋回する)ように促される。
【0017】
クラッチは、
関節運動ホイールの回転がクラッチの長手方向の移動をもたらすように
関節運動ホイールに結合されて提供され得る。クラッチは、次に、
関節運動メカニズムの係合された状態への移動に際して
関節運動バーと係合するように構成された係合アームを含み得る。環が、第一の位置から第二の位置へのシャフトの移動に際して(例えば、
関節運動メカニズムの係合されていない状態から係合された状態への移行に際して)、クラッチの係合アームを
関節運動バーとの係合に付勢するように提供され得る。
【0018】
一部の実施形態では、解放トリガーが提供される。解放トリガーは、作動に際して、第二の位置から第一の位置に戻るシャフトの手動での移動を可能にするように構成され得る。さらに、解放トリガーは、解放トリガーの作動に際して
関節運動メカニズムを係合されていない状態に移行するように構成され得る。外科手術用回収装置は、そうでなければ、本明細書で考察された任意の他の実施形態に従って構成され得る。
【0019】
本開示の別の局面に従って、細長いスリーブと細長いスリーブを通って延びる管腔とを有する筐体を含む外科手術用回収装置が提供される。シャフトはエンドエフェクタアセンブリを含み、エンドエフェクタアセンブリは、シャフトの遠位端に配置され、シャフトは、エンドエフェクタアセンブリが細長いスリーブ内に配置された第一の位置と、エンドエフェクタアセンブリが細長いスリーブから遠位に延びている第二の位置との間を移動可能である。解放可能ラッチはシャフトに結合され、開いた状態と閉じた状態との間で移行可能である。検体回収袋は、エンドエフェクタアセンブリに解放可能に配置され、検体回収袋の開口端に結合されたシンチコードを含む。シンチコードは、解放可能ラッチ内で係合されるように検体回収袋から近位に延びる。シャフトが第一の位置に配置されている場合、解放可能ラッチは操作可能であり(例えば、筐体から露出され)、シンチコードを解放するために解放可能ラッチの手動での操作を可能にする(例えば、ラッチは、開いた状態と閉じた状態との間を動くことが可能であり得る)。シャフトが第二の位置に配置された場合、解放可能ラッチは操作不可能である(例えば、筐体内に位置づけされ、解放可能ラッチの手動での操作を抑制する(例えば、解放可能ラッチへのアクセスを抑止する))。外科手術用回収装置は、そうでなければ本明細書で考察された任意の他の実施形態と同様に構成され得る。
【0020】
一部の実施形態では、解放可能ラッチは、突起−開口係合を介して閉じた状態に維持される。
【0021】
別の局面では、外科手術用回収装置は、筐体から延びる細長いスリーブを有する筐体を含む外科手術用回収装置が提供される。管腔は、筐体および細長いスリーブを通って延びる。シャフトはエンドエフェクタアセンブリを有し、エンドエフェクタアセンブリは、シャフトの遠位端に配置され、シャフトは、第一の位置と第二の位置との間で移動可能である。プランジャーは、シャフトの近位端にスライド可能に結合される。プランジャーは、プランジャーがシャフト内に実質的に配置された第一の状態と、プランジャーがシャフトから近位に実質的に延びている第二の状態との間で移行可能である。筐体に配置された解放トリガーは、第二の位置から第一の位置に戻るシャフトの移動を容易にするために、第一の状態から第二の状態へプランジャーを移行するように選択的に作動可能である。
【0022】
一部の実施形態では、第一の状態から第二の状態へのプランジャーの移行は、シャフトが第一の位置に配置された場合、抑止される。
【0023】
一部の実施形態では、シャフトが第二の位置に配置され、プランジャーが第一の状態に配置された場合、プランジャーは、筐体と実質的に並んでおり、シャフトが第二の位置に配置され、プランジャーが第二の状態に配置された場合、プランジャーは、筐体から近位に延びている。
【0024】
一部の実施形態では、解放トリガーの作動に際して、プランジャーの遠位指は、シャフト内に規定された開口部から外され、プランジャーが第二の状態に移行することを可能にする。外科手術用回収装置は、そうでなければ、本明細書で考察された任意の他の実施形態に従って構成され得る。
【0025】
また、検体回収の方法が本開示の別の局面に従って提供される。方法は、上述された任意の実施形態に従って外科手術用回収装置を提供することを含む。方法は、第一の位置に筐体の近位端を通して管腔に部分的にシャフトを挿入することと、組織の開口を通して外科手術用回収装置を挿入することと、第二の位置に管腔を通して遠位にシャフトを移動させることと、回収される組織の検体に隣接して検体回収袋の開口端を位置づけするために、長手方向の軸に対してエンドエフェクタアセンブリを
関節運動することとをさらに含む。
【0026】
一部の実施形態では、方法は、エンドエフェクタアセンブリが再度管腔内に配置されるように第二の位置から第一の位置に戻るようにシャフトを近位に移動させることをさらに含む。
【0027】
一部の実施形態では、方法は、シャフトを第一の位置および/または第二の位置でロックすることをさらに含む。このような実施形態では、第一の位置と第二の位置との間のシャフトの手動での移動を可能にするために、解放トリガーは、シャフトを解放する(またはロックを解く)ように作動され得る。
【0028】
一部の実施形態では、方法は、第二の位置から第一の位置に戻るシャフトの動きに際して、シンチコードの近位端をシャフトから外すことをさらに含む。
【0029】
一部の実施形態では、方法は、長手方向の軸に対してエンドエフェクタアセンブリを
関節運動するために長手方向の軸の周りで
関節運動ホイールを選択的に回転させることをさらに含む。
【0030】
本発明は例えば以下を提供する。
(項目1) 長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを含む筐体であって、該細長いスリーブは該筐体から遠位に延び、該筐体および該細長いスリーブは、該細長いスリーブを通って長手方向に延びる管腔を規定するために協力する、筐体と、
エンドエフェクタアセンブリを有するシャフトであって、該エンドエフェクタアセンブリは、該シャフトの遠位端に配置され、該シャフトは、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブ内に配置された第一の位置と、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブから遠位に延びるように該シャフトが該管腔を通して遠位に移動された第二の位置との間を選択的に移動可能である、シャフトと、
該エンドエフェクタアセンブリと操作可能に結合された
関節運動メカニズムであって、該
関節運動メカニズムは、該シャフトが該第二の位置に配置されている場合に、該長手方向の軸に対して該エンドエフェクタアセンブリを選択的に
関節運動させるように構成され、該シャフトが該第二の位置に配置されている場合に、該エンドエフェクタアセンブリの
関節運動は抑止されている、
関節運動メカニズムと、
該エンドエフェクタアセンブリに結合された検体回収袋であって、該検体回収袋は、該第一の位置から該第二の位置への該エンドエフェクタアセンブリの動きに際して、展開されていない位置から延びた位置に展開可能である、検体回収袋と
を含む、外科手術用回収装置。
(項目2) 上記第一の位置および上記第二の位置のうちの少なくとも1つの位置に上記シャフトを維持するための少なくとも1つのロックメカニズムをさらに含む、上記項目に記載の外科手術用回収装置。
(項目3) 作動に際して、上記第二の位置から上記第一の位置に戻る上記シャフトの手動での移動を可能にするように構成された解放トリガーをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目4) 上記第二の位置から上記第一の位置に戻る上記シャフトの移動は、上記検体回収袋を上記エンドエフェクタアセンブリから分離する、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目5) シンチコードであって、該シンチコードは、上記検体回収袋の開口端に該シンチコードの遠位端で結合され、上記シャフトに該シンチコードの近位端で解放可能に係合され、その結果として、上記第二の位置から上記第一の位置に戻る該シャフトの移動に際して、該シンチコードは、該検体回収袋の開口端をシンチで締めるために、該検体回収袋に対して近位に引かれる、シンチコード
をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目6) 上記
関節運動メカニズムは、
関節運動バーに結合された
関節運動ホイールを含み、該
関節運動ホイールは、上記長手方向の軸に対して上記エンドエフェクタを
関節運動するために、該長手方向の軸に沿って該
関節運動バーを移動させるように該長手方向の軸の周りで選択的に回転可能である、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目7) 長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを含む筐体であって、該細長いスリーブは該筐体から遠位に延び、該筐体および該細長いスリーブは、該細長いスリーブを通って長手方向に延びている管腔を規定するために協力する、筐体と、
エンドエフェクタアセンブリを有するシャフトであって、該エンドエフェクタアセンブリは、該シャフトの遠位端に配置され、該シャフトは、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブ内に配置された第一の位置と、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブから遠位に延びるように該シャフトが該管腔を通して遠位に移動されている第二の位置との間を選択的に移動可能である、シャフトと、
該エンドエフェクタアセンブリに結合された
関節運動メカニズムであって、該
関節運動メカニズムは、該第一の位置から該第二の位置への該シャフトの移動に際して、係合されていない状態から係合された状態に移行可能である、
関節運動メカニズムと、
該エンドエフェクタアセンブリにより支持される検体回収袋であって、該検体回収袋は、展開されていない位置から開いた位置に展開可能である、検体回収袋と
を含む、外科手術用回収装置。
(項目8) 上記係合された状態において、上記
関節運動メカニズムの回転は、上記長手方向の軸に対して上記エンドエフェクタアセンブリを
関節運動させる、上記項目に記載の外科手術用回収装置。
(項目9) 上記
関節運動メカニズムは、
関節運動ホイールを含み、該
関節運動ホイールは、上記
関節運動メカニズムの係合された状態への移行に際して
関節運動バーに結合され、該
関節運動ホイールは、上記長手方向の軸に対して上記エンドエフェクタアセンブリを
関節運動させるために、該長手方向の軸に沿って該
関節運動バーを移動させるように選択的に回転可能である、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目10) 上記
関節運動ホイールに結合されたクラッチであって、該
関節運動ホイールの回転は、該クラッチの長手方向への移動をもたらし、該クラッチは、上記
関節運動バーを係合するように構成された係合アームを含む、クラッチと、
上記第一の位置から上記第二の位置への上記シャフトの移動に際して、該クラッチの係合アームを該
関節運動バーとの係合に付勢するように構成された環と
をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目11) 上記エンドエフェクタアセンブリの
関節運動は、上記シャフトが上記第一の位置にある場合に抑止される、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。(項目12) 作動に際して上記第二の位置から上記第一の位置に戻る上記シャフトの手動での移動を可能にするように構成された解放トリガーであって、作動に際して該解放トリガーは、上記
関節運動メカニズムを上記係合解除された状態に移行させる、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目13) 長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを含む筐体であって、該細長いスリーブは該筐体から遠位に延び、該筐体および該細長いスリーブは、該細長いスリーブを通って長手方向に延びる管腔を規定するために協力する、筐体と、
エンドエフェクタアセンブリを有するシャフトであって、該エンドエフェクタアセンブリは、該シャフトの遠位端に配置され、該シャフトは、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブ内に配置された第一の位置と、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブから遠位に延びるように該シャフトが該管腔を通して遠位に移動された第二の位置との間を選択的に移動可能である、シャフトと、
該シャフトに結合された解放可能ラッチであって、該解放可能ラッチは、開いた状態と閉じた状態との間で移行可能である、解放可能ラッチと、
該エンドエフェクタアセンブリに解放可能に配置された検体回収袋であって、該検体回収袋は、該検体回収袋の開口端に結合され、該検体回収袋から近位に延びるシンチコードを含み、該シンチコードは、該解放可能ラッチ内で係合可能である、検体回収袋と、
を含み、該シャフトが該第一の位置に配置されている場合、該解放ラッチは操作可能であり、該シャフトが該第二の位置に配置されている場合、該解放可能ラッチは操作不可能である、外科手術用回収装置。
(項目14) 上記第二の位置から上記第一の位置に戻る上記シャフトの移動は、上記検体回収袋を上記エンドエフェクタアセンブリから分離し、該検体回収袋は、該シャフトの第二の位置から第一の位置への移動に際してシンチで締められる、上記項目に記載の外科手術用回収装置。
(項目15) 上記シャフトの第二の位置から第一の位置に戻る移動に際して、上記検体回収袋を上記エンドエフェクタアセンブリから分離するように構成された干渉部材をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目16) 長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを含む筐体であって、該細長いスリーブは該筐体から遠位に延び、該筐体および該細長いスリーブは、該細長いスリーブを通って長手方向に延びる管腔を規定するために協力する、筐体と、
エンドエフェクタアセンブリを有するシャフトであって、該エンドエフェクタアセンブリは、該シャフトの遠位端に配置され、該シャフトは、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブ内に配置された第一の位置と、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブから遠位に延びるように該シャフトが該管腔を通して遠位に移動されている第二の位置との間を選択的に移動可能である、シャフトと、
該シャフトの近位端にスライド可能に結合されたプランジャーであって、該プランジャーは、該プランジャーが該シャフト内に実質的に配置された第一の状態と、該プランジャーが該シャフトから近位に実質的に延びている第二の状態との間で移行可能である、プランジャーと、
解放トリガーであって、該解放トリガーは、該第二の位置から該第一の位置に戻る該シャフトの移動を容易にするために、該プランジャーを該第一の状態から該第二の状態へ移行させるように選択的に作動可能である、解放トリガーと
を含む、外科手術用回収装置。
(項目17) 上記第一の状態から上記第二の状態への上記プランジャーの移行は、上記シャフトが上記第一の位置に配置されている場合、抑止される、上記項目に記載の外科手術用回収装置。
(項目18) 上記シャフトが上記第二の位置に配置されており、上記プランジャーが上記第一の状態に配置されている場合、該プランジャーは、上記筐体と実質的に並んでいる、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目19) 上記解放トリガーが作動すると、上記プランジャーの遠位指が上記シャフト内に規定された開口部から外され、該プランジャーが上記第二の状態に移行することを可能にする、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目20) 上記エンドエフェクタアセンブリに結合された
関節運動メカニズムをさらに含み、該
関節運動メカニズムは、上記シャフトが上記第二の位置に配置された場合、上記長手方向の軸に対して該エンドエフェクタアセンブリを選択的に
関節運動させるように構成され、上記解放トリガーの作動は、該
関節運動メカニズムを外す、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目21) 検体回収の方法であって、該方法は、
長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを含む筐体であって、該細長いスリーブは該筐体から遠位に延び、該筐体および該細長いスリーブは、該細長いスリーブを通って長手方向に延びる管腔を規定するために協力する、筐体と、
エンドエフェクタアセンブリを有するシャフトであって、該エンドエフェクタアセンブリは、該シャフトの遠位端に配置され、該シャフトは該管腔を通って選択的に移動可能である、シャフトと、
該エンドエフェクタアセンブリに結合された
関節運動メカニズムと、
該エンドエフェクタアセンブリに解放可能に位置づけされた検体回収袋と
を含む外科手術用回収装置を提供するステップと、
該シャフトを第一の位置に該筐体の近位端を通して該管腔に部分的に挿入するステップであって、該エンドエフェクタアセンブリは、該細長いスリーブ内に配置される、ステップと、
該外科手術用回収装置を体腔内部内に位置づけするステップと、
該シャフトを該管腔を通して第二の位置に移動させるステップであって、該エンドエフェクタアセンブリは、該検体回収袋を展開し、かつ、
関節運動を可能にするために該細長いスリーブから遠位に延びる、ステップと、
該回収されるべき組織の検体に隣接して該検体回収袋の開口端を位置づけするために、該長手方向の軸に対して該エンドエフェクタアセンブリを
関節運動させるステップと
を含む、方法。
(項目22) 上記シャフトを上記第一の位置および上記第二の位置のうちの少なくとも1つの位置でロックするステップをさらに含む、上記項目に記載の方法。
(項目23) 上記第二の位置から上記第一の位置に戻る上記シャフトの手動での移動を可能にするために解放トリガーを作動するステップであって、上記エンドエフェクタアセンブリは、上記細長いスリーブ内に配置される、ステップ
をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目24) 上記第二の位置から上記第一の位置に戻る上記シャフトの移動は、上記検体回収袋を上記エンドエフェクタアセンブリから分離する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目25) シンチコードが上記検体回収袋の開口端に該シンチコードの遠位端で結合され、上記シャフトに該シンチコードの近位端で解放可能に係合され、上記第2の位置から上記第一の位置への該シャフトの移動に際して、該シンチコードは、該袋の開口端をシンチで締めるために近位に引かれ、該第二の位置から第一の位置に戻るシャフトの動きに際して、該シンチコードの近位端を該シャフトから外すステップをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目26) 上記
関節運動ステップは、上記長手方向の軸に対して上記エンドエフェクタアセンブリを
関節運動させるために、該長手方向の軸の周りで
関節運動ホイールを選択的に回転することを含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目1A) 長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを含む筐体であって、該細長いスリーブは該筐体から遠位に延び、該筐体および該細長いスリーブは、該細長いスリーブを通って長手方向に延びる管腔を規定するために協力する、筐体と、
エンドエフェクタアセンブリを有するシャフトであって、該エンドエフェクタアセンブリは、該シャフトの遠位端に配置され、該シャフトは、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブ内に配置された第一の位置と、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブから遠位に延びるように該シャフトが該管腔を通して遠位に移動されている第二の位置との間を選択的に移動可能である、シャフトと、
該エンドエフェクタアセンブリと操作可能に結合された
関節運動メカニズムであって、該
関節運動メカニズムは、該シャフトが該第二の位置に配置されている場合に、該長手方向の軸に対して該エンドエフェクタアセンブリを選択的に
関節運動させるように構成され、該シャフトが該第二の位置に配置されている場合に、該エンドエフェクタアセンブリの
関節運動は抑止されている、
関節運動メカニズムと、
該エンドエフェクタアセンブリに結合された検体回収袋であって、該検体回収袋は、該第一の位置から該第二の位置への該エンドエフェクタアセンブリの動きに際して、展開されていない位置から延びた位置に展開可能である、検体回収袋と
を含む、外科手術用回収装置。
(項目2A) 上記第一の位置および上記第二の位置のうちの少なくとも1つの位置に上記シャフトを維持するための少なくとも1つのロックメカニズムをさらに含む、上記項目に記載の外科手術用回収装置。
(項目3A) 作動すると、上記第二の位置から上記第一の位置に戻る上記シャフトの手動での移動を可能にするように構成された解放トリガーをさらに含み、作動に際して、該解放トリガーは
関節運動メカニズムを係合係合解除された状態に移行させる、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目4A) 上記第二の位置から上記第一の位置に戻る上記シャフトの移動は、上記検体回収袋を上記エンドエフェクタアセンブリから分離し、上記装置は、シンチコードをさらに含み、該シンチコードは、上記検体回収袋の開口端に該シンチコードの遠位端で結合され、該シャフトに該シンチコードの近位端で解放可能に係合され、その結果として、該第二の位置から第一の位置の戻るシャフトの移動に際して、該シンチコードは、該検体回収袋に対して近位に引かれ、該検体回収袋の開口端をシンチで締める、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目5A) 上記
関節運動メカニズムは、上記第一の位置から第二の位置へのシャフトの移動に際して、係合解除された状態から係合された状態に移行可能である、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目6A) 上記係合された状態において、上記
関節運動メカニズムの回転は、上記長手方向の軸に対して上記エンドエフェクタアセンブリを
関節運動させる、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目7A) 上記
関節運動メカニズムは、
関節運動ホイールを含み、該
関節運動ホイールは、上記
関節運動メカニズムの係合された状態への移行に際して
関節運動バーに結合され、該
関節運動ホイールは、上記長手方向の軸に対して上記エンドエフェクタアセンブリを
関節運動するために、該長手方向の軸に沿って該
関節運動バーを移動させるように選択的に回転可能である、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目8A) 上記
関節運動ホイールに結合されたクラッチであって、該
関節運動ホイールの回転は、該クラッチの長手方向への移動をもたらし、該クラッチは、上記
関節運動バーを係合するように構成された係合アームを含む、クラッチと、
上記第一の位置から第二の位置へのシャフトの移動に際して、該クラッチの係合アームを該
関節運動バーとの係合に付勢するように構成された環と
をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目9A) 長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを含む筐体であって、該細長いスリーブは該筐体から遠位に延び、該筐体および該細長いスリーブは、該細長いスリーブを通って長手方向に延びる管腔を規定するために協力する、筐体と、
エンドエフェクタアセンブリを有するシャフトであって、該エンドエフェクタアセンブリは、該シャフトの遠位端に配置され、該シャフトは、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブ内に配置された第一の位置と、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブから遠位に延びるように該シャフトが該管腔を通して遠位に移動されている第二の位置との間を選択的に移動可能である、シャフトと、
該シャフトに結合された解放可能ラッチであって、該解放可能ラッチは、開いた状態と閉じた状態との間で移行可能である、解放可能ラッチと、
該エンドエフェクタアセンブリに解放可能に配置された検体回収袋であって、該検体回収袋は、該検体回収袋の開口端に結合され、該検体回収袋から近位に延びるシンチコードを含み、該シンチコードは、該解放可能ラッチ内で係合可能である、検体回収袋と、
を含み、該シャフトが該第一の位置に配置されている場合、該解放ラッチは動作可能であり、該シャフトが該第二の位置に配置されている場合、該解放可能ラッチは動作不可能である、外科手術用回収装置。
(項目10A) 上記第二の位置から上記第一の位置に戻る上記シャフトの移動は、上記検体回収袋を上記エンドエフェクタアセンブリから分離し、該検体回収袋は、該シャフトの第二の位置から第一の位置に戻る移動に際してシンチで締められる、上記項目に記載の外科手術用回収装置。
(項目11A) 上記シャフトの第二の位置から第一の位置に戻る移動に際して、上記検体回収袋を上記エンドエフェクタアセンブリから分離するように構成された干渉部材をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目12A) 長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを含む筐体であって、該細長いスリーブは該筐体から遠位に延び、該筐体および該細長いスリーブは、該細長いスリーブを通って長手方向に延びる管腔を規定するために協力する、筐体と、
エンドエフェクタアセンブリを有するシャフトであって、該エンドエフェクタアセンブリは、該シャフトの遠位端に配置され、該シャフトは、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブ内に配置された第一の位置と、該エンドエフェクタアセンブリが該細長いスリーブから遠位に延びるように該シャフトが該管腔を通して遠位に移動されている第二の位置との間を選択的に移動可能である、シャフトと、
該シャフトの近位端にスライド可能に結合されたプランジャーであって、該プランジャーは、該プランジャーが該シャフト内に実質的に配置された第一の状態と、該プランジャーが該シャフトから近位に実質的に延びている第二の状態との間で移行可能である、プランジャーと、
解放トリガーであって、該解放トリガーは、該第二の位置から該第一の位置に戻る該シャフトの移動を容易にするために、該プランジャーを該第一の状態から該第二の状態へ移行させるように選択的に作動可能である、解放トリガーと
を含む、外科手術用回収装置。
(項目13A) 上記第一の状態から上記第二の状態への上記プランジャーの移行は、上記シャフトが上記第一の位置に配置されている場合、抑止される、上記項目に記載の外科手術用回収装置。
(項目14A) 上記シャフトが上記第二の位置に配置されており、かつ、上記プランジャーが上記第一の状態に配置されている場合、該プランジャーは、上記筐体と実質的に並んでおり、上記解放トリガーが作動すると、該プランジャーの遠位指が該シャフト内に規定された開口部から外され、該プランジャーが上記第二の状態に移行することを可能にする、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
(項目15A) 上記エンドエフェクタアセンブリに結合された
関節運動メカニズムをさらに含み、該
関節運動メカニズムは、上記シャフトが上記第二の位置に配置された場合、上記長手方向の軸に対して該エンドエフェクタアセンブリを選択的に
関節運動させるように構成され、上記解放トリガーの作動は、該
関節運動メカニズムを外す、上記項目のいずれか一項に記載の外科手術用回収装置。
【0031】
(摘要)
外科手術用回収装置は、長手方向の軸を規定し、かつ、細長いスリーブを含む筐体であって、細長いスリーブは筐体から遠位に延びる筐体、を含む。筐体および細長いスリーブは、細長いスリーブを通って長手方向に延びる管腔を規定するために協力する。エンドエフェクタを有するシャフトであって、エンドエフェクタは、シャフトの遠位端に配置される、シャフトは、エンドエフェクが細長いスリーブ内に配置された第一の位置と、エンドエフェクタが細長いスリーブから遠位に延びるようにシャフトが管腔を通して移動される第二の位置との間を選択的に移動可能である。エンドエフェクタと操作可能に結合された
関節運動メカニズムは、長手方向の軸に対してエンドエフェクタ
関節運動することに対して構成される。検体回収袋は、エンドエフェクタに結合され、第一の位置から第二の位置へのエンドエフェクタの動きに際してエンドエフェクタから展開される。
【0032】
対象の外科手術用回収装置の様々な実施形態が図面への参照と共に本明細書に記述される。