特許第5939856号(P5939856)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5939856
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月22日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G01D 11/28 20060101AFI20160609BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20160609BHJP
【FI】
   G01D11/28 B
   B60K35/00 Z
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-67520(P2012-67520)
(22)【出願日】2012年3月23日
(65)【公開番号】特開2013-200159(P2013-200159A)
(43)【公開日】2013年10月3日
【審査請求日】2015年2月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】森 孝二
【審査官】 藤田 憲二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−292219(JP,A)
【文献】 特開2009−128375(JP,A)
【文献】 実開昭63−135386(JP,U)
【文献】 米国特許第06722066(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 7/00,11/28,13/04
B60K 35/00
G09F 9/30,13/04−13/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
指針が文字板上で回動可能に設けられており、光源からの光を前記文字板の裏面側から照射することによって前記文字板に形成された表示形状を発光表示する表示装置であって、
前記光源は、第1発光色を発光する第1発光部と、前記第1発光色と補色関係にある第2発光色を発光する第2発光部とを備え、
前記文字板には、前記第1発光色及び前記第2発光色を遮光する遮光表示形状と、前記第1発光色及び前記第2発光色を透過する透過表示形状と、前記第2発光色のみを透過する発光表示形状とが形成されており、
前記第1発光部が点灯して前記表示形状を表示する第1表示モードと、前記第2発光部が点灯して前記第1表示モードと異なる前記表示形状を表示する第2表示モードとを切り替え可能であり
前記文字板には、前記第1発光色及び前記第2発光色を遮光する遮光領域と、前記第1発光色を透過可能な第1表示領域と、前記第2発光色を透過可能な第2表示領域とが形成されており、
前記遮光表示形状、前記透過表示形状及び前記発光表示形状は、前記第1表示領域に設けられており、
前記第2表示領域は、前記第1表示領域に隣接することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記遮光表示形状及び前記透過表示形状は、前記第1表示領域内の同一箇所に形成されていることを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両に搭載される表示装置に関し、特に、指針が文字板上で回動可能に設けられたアナログタイプの表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車などの車両に搭載される表示装置(いわゆる、メーター)について、様々な提案がなされている。
【0003】
例えば、指針が文字板上で回動可能に設けられており、LEDなどの光源からの光を文字板の裏面側から照射することによって、該文字板に形成された表示形状を発光表示するアナログタイプの表示装置が知られている。このアナログタイプの表示装置では、文字板の表示形式を変更することが難しい。
【0004】
そこで、画像ディスプレイ装置上に、アナログメータの目盛りなどの第1画像を表示する第1モードと、第1画像と異なる第2画像を表示する第2表示モードとを切り替え可能なグラフィックタイプの表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このグラフィックタイプの表示装置では、画像ディスプレイ装置の画像を変更することができ、車室内のインテリアとしてのデザイン性(いわゆる、意匠性)が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−218682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来のグラフィックタイプの表示装置では、画像ディスプレイに接続される配線などの様々な部品が必要であり、部品点数が増大してしまうため、コスト高を招いてしまう。加えて、アナログタイプの表示装置と比べて高価な画像ディスプレイを用いているため、デザイン性の向上とコスト高の抑制とを両立には限界があった。
【0007】
そこで、本発明は、部品点数の増大を招くことなくコスト高を抑制し、デザイン性を向上させることができる表示装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、指針(指針40)が文字板(文字板30)上で回動可能に設けられており、光源(光源20)からの光を前記文字板の裏面側から照射することによって前記文字板に形成された表示形状(例えば、速度計や回転計)を発光表示する表示装置(表示装置1)であって、前記光源は、第1発光色(青色光)を発光する第1発光色(青色LED21)と、前記第1発光色と補色関係にある第2発光色(赤色光)を発光する第2発光部(赤色LED22)とを備え、前記文字板には、前記第1発光色及び前記第2発光色を遮光する遮光表示形状(黒色表示形状32A)と、前記第1発光色及び前記第2発光色を透過する透過表示形状(透明表示形状32B)と、前記第2発光色のみを透過する発光表示形状(赤色表示形状32C)とが形成されており、前記第1発光部が点灯して前記表示形状を表示する第1表示モード(速度計表示モード)と、前記第2発光部が点灯して前記第1表示モードと異なる前記表示形状を表示する第2表示モード(回転計表示モード)とを切り替え可能であり、前記文字板には、前記第1発光色及び前記第2発光色を遮光する遮光領域(黒色印刷領域31)と、前記第1発光色を透過可能な第1表示領域(青色印刷領域32)と、前記第2発光色を透過可能な第2表示領域(赤色印刷領域33)とが形成されており、前記遮光表示形状、前記透過表示形状及び前記発光表示形状は、前記第1表示領域に設けられており、前記第2表示領域は、前記第1表示領域に隣接することを要旨とする。
【0009】
かかる特徴によれば、文字板には、遮光表示形状と、透過表示形状と、発光表示形状とが形成されており、表示装置は、第1発光部が点灯して表示形状を表示する第1表示モードと、第2発光部が点灯して第1表示モードと異なる表示形状を表示する第2表示モードとを切り替え可能である。
【0010】
つまり、第1表示モードでは、第1発光部からの第1発光色は、遮光表示形状に遮光されて黒色となることに加えて、発光表示形状にも遮光されて黒色となる。このとき、第1発光部からの第1発光色は、透過表示形状を透過して発光表示される。
【0011】
一方、第2表示モードでは、第2発光部からの第2発光色は、遮光表示形状に遮光されて黒色となる。このとき、第2発光部からの第2発光色は、透過表示形状及び発光表示形状を透過して発光表示される。
【0012】
このため、従来のグラフィックタイプの表示装置と比べて、高価な画像ディスプレイを用いなくても、文字板の表示形式を変更することができる。従って、部品点数の増大を招くことなくコスト高を抑制し、車室内のインテリアとしてのデザイン性(いわゆる、意匠性)を向上させることができる。
【0014】
かかる特徴によれば、透過表示形状及び発光表示形状は、第1表示領域に設けられており、第2表示領域は、第1表示領域に隣接する。これにより、第1表示モードで黒色となる第2表示領域は、第2表示モードにおいて第2発光色により第1表示領域の周囲で発光表示されて顕在化する。このため、車室内のインテリアとしてのデザイン性をより向上させることができる。
【0015】
本発明の第の特徴は、本発明の第1の特徴に係る表示装置であって、前記遮光表示形状及び前記透過表示形状は、前記第1表示領域内の同一箇所に形成されていることを要旨とする。
【0016】
かかる特徴によれば、遮光表示形状及び透過表示形状は、前記第1表示領域内の同一箇所に形成されている。これにより、少ない領域で複数の表示形状を発光表示することができるため、各表示形状の表示サイズを維持することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の特徴によれば、部品点数の増大を招くことなくコスト高を抑制し、デザイン性を向上させることができる表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本実施形態に係る表示装置を示す断面図である。
図2図2(a)は、速度計表示モードにおける文字板を示す正面図であり、図2(b)は、図2(a)の一部拡大図である。
図3図3(a)は、回転計表示モードにおける文字板を示す正面図であり、図3(b)は、図3(a)の一部拡大図である。
図4図4(a)は、黒色表示形状32Aの領域を示す図であり、図4(b)は、透明表示形状32Bの領域を示す図であり、図4(c)は、赤色表示形状32Cの領域を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明に係る表示装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)表示装置の構成、(2)文字板の構成、(3)表示装置の表示モード、(4)作用・効果、(5)その他の実施形態について説明する。
【0020】
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
【0021】
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
【0022】
(1)表示装置の構成
まず、本実施形態に係る表示装置1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る表示装置1を示す断面図である。なお、本実施形態に係る表示装置1は、自動車などの車両に搭載される装置(いわゆる、メーター)であるものとする。
【0023】
図1に示すように、表示装置1は、指針40が文字板30上で回動可能に設けられており、光源20からの光を文字板30の裏面側から照射することによって文字板30に形成された表示形状(後述する速度計及び回転計)を発光表示する。
【0024】
具体的には、表示装置1は、合成樹脂等によって形成される箱状のケーシング10を備えている。このケーシング10は、表側ケース11と裏側ケース12とによって形成される。
【0025】
ケーシング10内には、ケーシング10の前面側(文字板30や指針40)へ光を照射するLEDからなる光源20が設けられている。この光源20は、第1発光色としての青色光を発光する青色LED21(第1発光部)と、青色光と補色関係にある第2発光色としての赤色光を発光する赤色LED22(第2発光部)と、指針40を照射する指針用LED23とを備えている。
【0026】
光源20の前面側(図1の左側)には、光源20からの光が裏面側から照射される文字板30と、文字板30上で回動する指針40と、文字板30の外壁を形成する見返し50と、見返し50の前面を覆う透過性の表硝子60とが設けられている。なお、文字板30の構成については、後述する。
【0027】
光源20の裏面側(図1の右側)には、光源20と電気的に接続され、光源20の点灯や消灯を制御するコンビネーションメータ用の配線基板70と、指針40を駆動する内機80とが設けられている。
【0028】
(2)文字板の構成
次に、上述した文字板30の構成について、図面を参照しながら説明する。図2(a)は、速度計表示モードにおける文字板30を示す正面図であり、図2(b)は、図2(a)の一部拡大図である。図3(a)は、回転計表示モードにおける文字板30を示す正面図であり、図3(b)は、図3(a)の一部拡大図である。図4(a)は、黒色表示形状32Aの領域を示す図であり、図4(b)は、透明表示形状32Bの領域を示す図であり、図4(c)は、赤色表示形状32Cの領域を示す図である。
【0029】
図2及び図3に示すように、文字板30は、正面視において円形状を有している。この文字板30には、青色光及び赤色光を遮光する黒色印刷領域31(遮光領域)と、青色光を透過可能な青色印刷領域32(第1表示領域)と、赤色光を透過可能な赤色印刷領域33(第2表示領域)が形成されている。
【0030】
黒色印刷領域31は、文字板30の中央に設けられている。この黒色印刷領域31には、赤色光のみを透過する赤色文字31A(図3(a)参照)が形成されている。このような黒色印刷領域31の外周側には、青色印刷領域32が設けられている。
【0031】
青色印刷領域32は、黒色印刷領域31の外周側で所定幅の円盤状(帯状)に形成されている。図2(b)及び図3(b)に示すように、青色印刷領域32には、黒色表示形状32A(遮光表示形状)と、透明表示形状32B(透過表示形状)と、赤色表示形状32C(発光表示形状)とが形成されている。
【0032】
黒色表示形状32Aは、青色光及び赤色光を遮光する文字32A、目盛り32A及び単位32A図2(a)参照)を示している。この文字32Aは、速度計における速度を示しており、図4(a)において速度(km/h)の「40」の一部(斜線部分)で表している。
【0033】
透明表示形状32Bは、青色光及び赤色光を透過する文字32B及び目盛り32Bを示している。この文字32Bは、回転計における回数を示しており、図4(b)において回数(×1000rpm)の「2」の一部(斜線部分)で表している。透明表示形状32Bは、青色印刷領域32内において黒色表示形状32Aと同一箇所に形成されている。
【0034】
赤色表示形状32Cは、赤色光のみを透過し、文字32Aと文字32Bとの重複部分を示している。赤色表示形状32Cは、図4(c)において「40」と「2」との重複部分(斜線部分)を示している。
【0035】
このような黒色表示形状32A、透明表示形状32B及び赤色表示形状32Cの全ては、本実施形態において青色印刷領域32に形成されているが、これに限定されるものではなく、黒色印刷領域31、青色印刷領域32及び赤色印刷領域33の少なくとも一つの領域に設けられていればよい。
【0036】
赤色印刷領域33は、青色印刷領域32に隣接されており、青色印刷領域32の内輪郭と外輪郭とを示すように円形状の線により形成されている。なお、赤色印刷領域33は、必ずしも青色印刷領域32の内輪郭と外輪郭とを示す必要はなく、少なくとも外内輪郭又は外輪郭の何れか一方を示していればよい。
【0037】
このような黒色印刷領域31、青色印刷領域32及び赤色表示形状32Cは、各色のインクが文字板30の基材の裏面に印刷されることによって形成されていてもよく、文字板30の基材の裏面にフィルムなどが貼り付けられることによって形成されていてもよい。
【0038】
(3)表示装置の表示モード
次に、上述した表示装置1の表示モードについて、図2を参照しながら説明する。
【0039】
本実施形態に係る表示装置1は、図2に示すように、青色LED21が点灯するととともに赤色LED22が消灯して速度計を表示する速度計表示モード(第1表示モード)と、図3に示すように、赤色LED22が点灯するととともに青色LED21が消灯して速度計表示モードと異なる回転計を表示する回転計表示モード(第2表示モード)とを切り替え可能である。
【0040】
速度計表示モードでは、図2に示すように、青色LED21からの青色光は、黒色印刷領域31や黒色表示形状32Aに遮光されて黒色となることに加えて、青色光と補色の関係にある赤色文字31A、赤色表示形状32C、赤色印刷領域33にも遮光されて黒色となる。このとき、青色LED21からの青色光は、青色印刷領域32及び透明表示形状32Bを透過して発光表示される。これにより、文字板30に速度計が表示される。
【0041】
一方、回転計表示モードでは、図3に示すように、赤色LED22からの赤色光は、黒色印刷領域31や黒色表示形状32Aに遮光されて黒色となることに加えて、赤色光と補色の関係にある青色印刷領域32にも遮光されて黒色となる。このとき、赤色LED22からの赤色光は、赤色文字31A、透明表示形状32B、赤色表示形状32C、赤色印刷領域33を透過して発光表示される。これにより、文字板30に回転計が表示される。
【0042】
(4)作用・効果
以上説明した本実施形態では、文字板30には、黒色表示形状32Aと、透明表示形状32Bと、赤色表示形状32Cとが形成されており、表示装置1は、青色LED21が点灯する速度計表示モードと、赤色LED22が点灯して速度計表示モードと異なる回転計表示モードとを切り替え可能である。
【0043】
つまり、速度計表示モードでは、青色LED21からの青色光は、黒色表示形状32Aに遮光されて黒色となることに加えて、赤色表示形状32Cにも遮光されて黒色となる。このとき、青色LED21からの青色光は、透明表示形状32Bを透過して発光表示される。
【0044】
一方、回転計表示モードでは、赤色LED22からの赤色光は、黒色表示形状32Aに遮光されて黒色となる。このとき、赤色LED22からの赤色光は、透明表示形状32B及び赤色表示形状32Cを透過して発光表示される。
【0045】
このため、従来のグラフィックタイプの表示装置と比べて、高価な画像ディスプレイを用いなくても、文字板30の表示形式を変更することができる。従って、部品点数の増大を招くことなくコスト高を抑制し、車室内のインテリアとしてのデザイン性(いわゆる、意匠性)を向上させることができる。
【0046】
本実施形態では、透明表示形状32B及び赤色表示形状32Cは、青色印刷領域32に設けられており、赤色印刷領域33は、青色印刷領域32に隣接する。これにより、速度計表示モードで黒色となる赤色印刷領域33は、回転計表示モードにおいて赤色光により青色印刷領域32の周囲で発光表示されて顕在化する。このため、車室内のインテリアとしてのデザイン性をより向上させることができる。
【0047】
本実施形態では、黒色表示形状32A及び透明表示形状32Bは青色印刷領域32内の同一箇所に形成されている。これにより、少ない領域で複数の表示形状を発光表示することができるため、各表示形状の表示サイズを維持することができる。
【0048】
(5)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0049】
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。具体的には、表示装置1は、自動車などの車両に搭載されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、バイクや船舶などの表示装置が必要なものに搭載されればよい。
【0050】
また、光源20は、必ずしもLED(発光ダイオード)により形成される必要はなく、光を照射できるものであればよい。また、光源20は、青色LED21と、赤色LED22とを備えているものとして説明したが、必ずしも青色や赤色である必要はなく、互いに補色関係を満たす色であればよい。同様に、青色印刷領域32及び赤色印刷領域33についても、互いに補色関係を満たす色であればよく、また、配置箇所なども逆の関係であってもよい。
【0051】
また、速度計表示モードや回転計表示モードは、あくまでも一例に過ぎず、必ずしも図2図3に示したものである必要はなく、燃料計や水量計、変速機などの他の計器を示していてもよい。
【0052】
また、黒色表示形状32A及び赤色表示形状32Cは、青色印刷領域32内の同一箇所に形成されているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、青色印刷領域32内の異なる箇所に形成されていてもよい。
【0053】
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
【符号の説明】
【0054】
1…表示装置
10…ケーシング
20…光源
21…青色LED(第1発光部)
22…赤色LED(第2発光部)
30…文字板
31…黒色印刷領域(遮光領域)
32…青色印刷領域(第1表示領域)
32A…黒色表示形状(遮光表示形状)
32B…透明表示形状(透過表示形状)
32C…赤色表示形状(発光表示形状)
33…赤色印刷領域(第2表示領域)
40…指針
60…表硝子
70…配線基板
80…内機
図1
図2
図3
図4