(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5940323
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月29日
(54)【発明の名称】柱とフラットスラブの接合材及びその接合構造
(51)【国際特許分類】
E04B 1/30 20060101AFI20160616BHJP
E04B 5/43 20060101ALI20160616BHJP
【FI】
E04B1/30 H
E04B1/30 C
E04B5/43 C
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-50086(P2012-50086)
(22)【出願日】2012年3月7日
(65)【公開番号】特開2013-185337(P2013-185337A)
(43)【公開日】2013年9月19日
【審査請求日】2014年11月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000166432
【氏名又は名称】戸田建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(72)【発明者】
【氏名】中原 理揮
(72)【発明者】
【氏名】菊田 繁美
(72)【発明者】
【氏名】竹中 啓之
(72)【発明者】
【氏名】桑 素彦
(72)【発明者】
【氏名】多田 公平
(72)【発明者】
【氏名】傳野 悟史
(72)【発明者】
【氏名】森 伸也
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 秀仁
(72)【発明者】
【氏名】濱野 輝久
【審査官】
河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】
特公平07−039705(JP,B2)
【文献】
特開2004−197388(JP,A)
【文献】
特開平09−105175(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/30
E04B 1/38 − 1/61
E04B 5/43
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼管又は鋼管コンクリートの柱と、鉄筋コンクリートからなるフラットスラブとを接合する柱とフラットスラブの接合材であって、
前記柱の前記フラットスラブ形成位置に所定間隔を設けて配置される上下一対のダイアフラムと、
前記ダイアフラムから外周方向へ放射状に配置された片持ち梁と、
前記片持ち梁先端を連結するように配置された外周小梁と、
を備え、
前記外周小梁及び片持ち梁は、前記ダイアフラム間の間隔よりも高さが低く、上側のダイアフラムに上面をあわせて配置され、
前記上下一対のダイアフラムには、それぞれ上面側に複数のスタッドが設けられていることを特徴とする柱とフラットスラブの接合材。
【請求項2】
請求項1において、
前記片持ち梁は、前記フラットスラブの配筋方向に対して斜めに配置されることを特徴とする柱とフラットスラブの接合材。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記ダイアフラムと前記外周小梁とを分離可能に、前記片持ち梁が分割可能にされていることを特徴とする柱とフラットスラブの接合材。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の柱とフラットスラブの接合材を用いた柱とフラットスラブの接合構造であって、
前記上下一対のダイアフラムのうち少なくとも上側のダイアフラムの上面側に配筋を施し、少なくとも上側のダイアフラム、片持ち梁及び外周小梁を埋設した状態で前記フラットスラブを形成したことを特徴とする柱とフラットスラブの接合構造。
【請求項5】
請求項4において、
前記下側のダイアフラムも埋設した状態で前記フラットスラブを形成したことを特徴と
する柱とフラットスラブの接合構造。
【請求項6】
請求項1に記載の柱とフラットスラブの接合材を用いた柱とフラットスラブの接合構造であって、
前記上下一対のダイアフラムのそれぞれの上面側に配筋を施し、上側のダイアフラム、片持ち梁及び外周小梁を埋設し、下側のダイアフラム下面のみを露出した状態で前記フラットスラブを形成したことを特徴とする柱とフラットスラブの接合構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼管又は鋼管コンクリートの柱とフラットスラブの接合材及びその接合構造に関し、特に、強固な接合を可能とする鋼管又は鋼管コンクリートの柱とフラットスラブの接合材及びその接合構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンクリートの柱とRCフラットスラブによる架構形式は、梁が室内に出ず、室内の有効容積を大きくとれることから、倉庫や駐車場の躯体として使用されている。
【0003】
しかし、前述の柱とフラットスラブの接合構造は、柱とスラブの接合部にキャピタルと呼ばれる床裏面に段差があり、また、地震時の水平力の多くを建物周囲に配置した外壁や建物内部の耐震壁に負担させる必要があるため、室内レイアウトが制約を受けた。
【0004】
そのため、地震時の水平力を柱とキャピタルのないフラットスラブのみで負担可能な柱と床を繋ぐ接合構造の開発は課題であった。
【0005】
このため、従来では、例えば特許文献1に示すような鋼管又は鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造が提案されている。
【0006】
この柱とフラットスラブとの接合構造は、柱におけるフラットスラブの上面位置及び下面位置の二ヵ所に、ダイアフラムが設けられ、同上下のダイアフラムのコンクリート接触面にそれぞれ剪断力伝達要素が設置された構造とすることにより、地震等の水平力に起因する応力を剪断力伝達要素及びダイアフラムを介して鋼管又は鋼管コンクリート柱へ安定して伝達でき、ダイアフラムの張り出し量と厚さを最小限に止め、作業効率を向上させ、地震力のすべてを鋼管又は鋼管コンクリート柱とフラットスラブだけの架構で負担可能とすることで、フラットスラブ構造建物への適用範囲を広げるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−156863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記柱とフラットスラブとの接合構造にあっては、柱間のスパンが大きくなるにつれ、フラットスラブが広くなり、ダイアフラムの張り出し量を大きくせざるを得ない。
【0009】
張り出し量が大きくなるとダイアフラム間へのコンクリートの充填性が低下し、施工性が悪く、信頼性も低くなる上に、ダイアフラムだけではフラットスラブへの応力伝達が不十分となり、接合強度及び剛性がさほど期待できない。
【0010】
また、ダイアフラムの張り出し量が大きくなると、ダイアフラムと一体である柱の運搬が困難となる。
【0011】
さらに、前記鋼管又は鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造では、上下のダイアフラム間で挟み込み一体化するため、上下のダイアフラムの表面がフラットスラブより露出してしまい、その数では耐火性能が低下することとなる。
【0012】
そのため、露出したダイアフラムに対して耐火処理を施さなければならず、特にフラットスラブの上面側では、単に耐火材の塗布による処理は困難であり、耐火性と共に耐久性のある表面処理が必要となる。
【0013】
本発明の目的は、フラットスラブへの応力伝達性能がよく、接合強度及び剛性を向上させることができ、しかも、柱間のスパンが大きい場合でもダイアフラムへのコンクリートの充填性を確実にして施工性及び信頼性の高い柱とフラットスラブの接合材及びその接合構造を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、柱間のスパンが大きい場合でも柱の運搬を容易に行え、柱間のスパンの大きなフラットスラブに容易に対応することが可能な柱とフラットスラブの接合材及びその接合構造を提供することにある。
【0015】
本発明のさらに他の目的は、接合材のフラットスラブ表面への露出を極力抑え、耐火性能を向上させると共に、施工性も向上させることのできる柱とフラットスラブの接合材及びその接合構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
(1)前記目的を達成するため、本発明の柱とフラットスラブの接合材は、鋼管又は鋼管コンクリートの柱と、鉄筋コンクリートからなるフラットスラブとを接合する柱とフラットスラブの接合材であって、
前記柱の前記フラットスラブ形成位置に所定間隔を設けて配置される上下一対のダイアフラムと、
前記ダイアフラムから外周方向へ放射状に配置された片持ち梁と、
前記片持ち梁先端を連結するように配置された外周小梁と、
を備え
、
前記外周小梁及び片持ち梁は、前記ダイアフラム間の間隔よりも高さが低く、上側のダイアフラムに上面をあわせて配置され、
前記上下一対のダイアフラムには、それぞれ上面側に複数のスタッドが設けられていることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、上下一対のダイアフラムの外周に片持ち梁を介して外周小梁を配置したため、外周小梁によってフラットスラブへの応力伝達性能がよく、接合強度及び剛性を向上させることができ、しかも、ダイアフラムと外周小梁との間には片持ち梁によって所定間隔が確保されるため、柱間のスパンが大きい場合でも所定間隔の空間からダイアフラムへのコンクリートの充填性を確実にすることができ、施工性及び信頼性の高いフラットスラブを形成することができる。
また、このような構成とすることにより、上下一対のダイアフラムのそれぞれの上面側にフラットスラブの配筋を施し上側のダイアフラム、片持ち梁及び外周小梁はフラットスラブ内に埋設させ、下側のダイアフラムの下面のみをフラットスラブ下面より露出させるようにすることができ、これによって柱際の接合強度及び剛性を高めると共に、耐火処理はフラットスラブ下面より露出した下側ダイアフラム下面の一部に耐火材を塗布するだけで済ますことができ、施工性を向上させることができることとなる。
【0018】
(2)本発明においては、(1)において、
前記片持ち梁は、前記フラットスラブの配筋方向に対して斜めに配置することができる。
【0019】
このような構成とすることにより、片持ち梁の正対方向からの力の伝達に限らず、ねじれ方向からの力に対しても対応可能となる。
【0020】
(3)本発明においては、(1)又は(2)において、
前記ダイアフラムと前記外周小梁とを分離可能に、前記片持ち梁を分割可能にすることができる。
【0021】
このような構成とすることにより、柱間のスパンが大きくなった場合でも、ダイアフラムの張り出し量を大きくすることなく、外周小梁の張り出し量で対応することができ、しかも、片持ち梁を分割して外周小梁を分離することにより、柱の運搬を容易にし、ある程度大きなスパンに容易に対応することができる。
【0024】
(
4)本発明の柱とフラットスラブの接合構造は、(1)〜(
3)のいずれかに記載の柱とフラットスラブの接合材を用いた柱とフラットスラブの接合構造であって、
前記上下一対のダイアフラムのうち少なくとも上側のダイアフラムの上面側に配筋を施し、少なくとも上側のダイアフラム、片持ち梁及び外周小梁を埋設した状態で前記フラットスラブを形成したことを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、少なくとも上側のダイアフラム、片持ち梁及び外周小梁はフラットスラブ内に埋設させることで、接合材のコンクリートへの応力伝達性能をよくして接合強度及び剛性を高めると共に、上側のダイアフラム上面への耐火処理及び床表面仕上げ処理を不要とし、耐火処理を最小限で済ますことができ、施工性を向上させることができる。
【0026】
(
5)本発明においては、(
4)において、
前記下側のダイアフラムも埋設した状態で前記フラットスラブを形成することができる。
【0027】
このような構成とすることにより、接合材への耐火処理を不要として、施工性を向上させることができる。
【0028】
(
6)本発明の柱とフラットスラブの接合構造は、(
1)に記載の柱とフラットスラブの接合材を用いた柱とフラットスラブの接合構造であって、
前記上下一対のダイアフラムのそれぞれの上面側に配筋を施し、上側のダイアフラム、片持ち梁及び外周小梁を埋設し、下側のダイアフラム下面のみを露出した状態で前記フラットスラブを形成したことを特徴とする。
【0029】
本発明によれば、上下一対のダイアフラムのそれぞれの上面側にフラットスラブの配筋を施し上側のダイアフラム、片持ち梁及び外周小梁はフラットスラブ内に埋設させ、下側のダイアフラムの下面のみをフラットスラブ下面より露出させるようにすることができ、これによって柱際の接合強度及び剛性を高めると共に、耐火処理はフラットスラブ下面より露出した下側ダイアフラムの一部に耐火材を塗布するだけで済ますことができ、施工性を向上させることができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一実施の形態にかかる柱、特に中柱とフラットスラブの接合材を示す平面図である。
【
図2】
図1の接合材を用いた柱とフラットスラブの接合構造を示す断面図である。
【
図4】側柱とフラットスラブの接合材を示す平面図である。
【
図5】隅柱とフラットスラブの接合材を示す平面図である。
【
図6】接合材で柱と接合したフラットスラブの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0032】
図1〜
図6は、本発明の一実施の形態にかかる柱とフラットスラブの接合材及びその接合構造を示すものである。
【0033】
図6は、本実施の形態にかかる接合材で柱と接合したフラットスラブの平面図で、フラットスラブ10が複数本の柱12、例えば中柱、側柱、隅柱等によって支持された状態となっている。
【0034】
フラットスラブ10と各柱12とは、例えば
図1〜
図3の中柱の状態で示すように、接合材14によって接合されている。
【0035】
フラットスラブ10は鉄筋コンクリートからなり、柱12は鋼管又は鋼管コンクリートからなる。
【0036】
接合材14は、柱12のフラットスラブ10形成位置に所定間隔を設けて配置された上下一対のダイアフラム16、18と、ダイアフラム16、18の外周にダイアフラム16、18と所定間隔Pを設けて配置された外周小梁20と、ダイアフラム16、18と外周小梁20とを連結する片持ち梁22とを備えている。
【0037】
すなわち、片持ち梁22は、ダイアフラムから外周方向へ放射状に配置され、外周小梁20は、片持ち梁22先端を連結するように配置されている。
【0038】
このように、上下一対のダイアフラム16、18の外周に片持ち梁22を介して外周小梁20を配置したため、外周小梁20によってフラットスラブ10への応力伝達性能がよく、接合強度及び剛性を向上させることができ、しかも、ダイアフラム16、18と外周小梁20との間には片持ち梁22によって所定間隔Pが確保されるため、柱12間のスパンが大きい場合でも所定間隔Pの空間からダイアフラム16、18へのコンクリートの充填性を確実にすることができ、施工性及び信頼性の高いフラットスラブを形成することができるようになっている。
【0039】
ダイアフラム16、18は、
図1及び
図3に示すように、四角形のプレートで形成され、中央部に柱12の外形に相応した貫通孔24を有し、柱12を貫通させるようになっている。
【0040】
また、ダイアフラム16、18間には放射状に複数のリブプレート26が配置されて補強されている。
【0041】
さらに、上下一対のダイアフラム16、18のそれぞれの上面側に複数のスタッド28が突出して設けられ、フラットスラブ10のコンクリートと接合を強固にできるようになっている。
【0042】
外周小梁20は、H形鋼を方形状に連結した状態となっており、ダイアフラム16、18と辺同士が対向する状態で配置されている。
【0043】
片持ち梁22は、外周小梁20と同様にH形鋼を用いており、フラットスラブ10の配筋方向に対して斜め、すなわちダイアフラム16、18と外周小梁20の角部同士を連結するように配置し、片持ち梁22の正対方向からの力の伝達に限らず、ねじれ方向からの力に対しても対応可能となるようにしている。
【0044】
また、片持ち梁22は、ダイアフラム16、18と外周小梁20とを分離可能に、片持ち梁を分割可能にするジョイント部30が設けられ、柱12間のスパンが大きくなった場合でも、ダイアフラム16、18の張り出し量を大きくすることなく、外周小梁20の張り出し量で対応することができ、しかも、片持ち梁22を分割して外周小梁20を分離することにより、柱12の運搬を容易にし、ある程度大きなスパンに容易に対応することができるようにしている。
【0045】
さらに、外周小梁20及び片持ち梁22は、ダイアフラム16、18間の間隔よりも高さtが低く、上側のダイアフラム16に上面をあわせて配置されるようになっており、下側のダイアフラム18の上面にフラットスラブ10の配筋32を設置できるようにしている。
【0046】
そして、このような接合材14を用いた柱とフラットスラブの接合構造では、
図2に示すように、上下一対のダイアフラム16、18のそれぞれの上面側にフラットスラブ10の配筋32を施し上側のダイアフラム16、片持ち梁22及び外周小梁20はフラットスラブ10内に埋設させ、下側のダイアフラム18の下面のみをフラットスラブ10下面より露出させるようにしている。
【0047】
これによって、接合材14のコンクリートへの応力伝達性能をよくして接合強度及び剛性を高めると共に、耐火処理はフラットスラブ10下面より露出した下側のダイアフラム18下面に耐火材を塗布するだけで済ますことができ、耐火処理を最小限で済ますことができ、施工性を向上させることができることとなる。
【0048】
図4は、側柱とフラットスラブの接合材を示す図で、この接合材34は、外周小梁20が柱12を中心にして二分の一に形成され、この外周小梁20とダイアフラム16、18とが正対方向の2本の片持ち梁36と、斜め方向の2本の片持ち梁22により連結された状態となっている。
【0049】
図5は、隅柱とフラットスラブの接合材を示す図で、この接合材38は、外周小梁20が柱12を中心にして四分の一に形成され、この外周小梁20とダイアフラム16、18とが正対方向の2本の片持ち梁36と、斜め方向の1本の片持ち梁22により連結された状態となっている。
【産業上の利用可能性】
【0050】
前記実施の形態では、上下一対のダイアフラムのそれぞれの上面側にフラットスラブの配筋を施し、上側のダイアフラム、片持ち梁及び外周小梁はフラットスラブ内に埋設させ、下側のダイアフラムの下面のみをフラットスラブ下面より露出させるようにしているが、この例に限らず、下側のダイアフラムも埋設した状態でフラットスラブを形成することにより、接合材への耐火処理を不要として、施工性を向上させることができる。
【0051】
また、前記実施の形態では、柱の形状を円形としたが、この例に限らず、角形状その他の形状とすることも可能である。
【0052】
さらに、前記実施の形態では、ダイアフラム、外周小梁の形状を方形状としたが、この例に限らず、円形その他の形状とすることも可能である。
【符号の説明】
【0053】
10 フラットスラブ
12 柱
14、34、38 接合材
16、18 ダイアフラム
20 外周小梁
22,36 片持ち梁
26 リブプレート
28 スタッド
30 ジョイント部
32 配筋