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特許5940382引越荷物管理システム及び引越荷物管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5940382
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月29日
(54)【発明の名称】引越荷物管理システム及び引越荷物管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20160616BHJP
【FI】
   G06Q10/08 320
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-132569(P2012-132569)
(22)【出願日】2012年6月12日
(65)【公開番号】特開2013-257681(P2013-257681A)
(43)【公開日】2013年12月26日
【審査請求日】2015年5月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】591135440
【氏名又は名称】日本通運株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】三宅 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】青木 虎郎
(72)【発明者】
【氏名】青木 竜児
【審査官】 山下 剛史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−126256(JP,A)
【文献】 特開2012−38149(JP,A)
【文献】 特開2005−247445(JP,A)
【文献】 特開2006−79255(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
B65G 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
引越元から搬出された荷物の画像を撮影する第1撮影手段を備えた第1端末装置と、
引越先へ搬入された荷物の画像を撮影する第2撮影手段を備えた第2端末装置と、
前記第1撮影手段が撮影した搬出時の荷物の画像を前記第1端末装置から取得して記憶するサーバと
を有し、
前記引越元から搬出される荷物には、個々の荷物を識別するための識別情報を表す所定の情報コードを印刷したラベルが貼付されており、
前記第1端末装置は、
前記第1撮影手段が撮影した搬出時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて前記識別情報の読み取りが行われた荷物の個数を表示する第1表示手段と、
前記第1表示手段に表示した搬出時の荷物の個数について引越依頼者が承認を与えたことを示す第1承認情報を入力する第1情報入力手段と
を有し、
前記サーバ又は前記第1端末装置は、前記第1撮影手段が撮影した搬出時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて、前記引越元から搬出された荷物の前記識別情報を読み取り、
前記サーバは、前記第1撮影手段が撮影した搬出時の荷物の画像と、当該搬出時の荷物の画像から読み取った前記識別情報とを対応付けて記憶
前記サーバは、前記第2撮影手段が撮影した搬入時の荷物の画像を前記第2端末装置から取得し、
前記サーバ又は前記第2端末装置は、前記第2撮影手段が撮影した搬入時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて、前記引越先に搬入された荷物の前記識別情報を読み取り、
前記サーバ又は前記第2端末装置は、前記第2撮影手段が撮影した搬入時の荷物の画像から読み取った前記識別情報と、前記搬出時の荷物の画像に対応付けて前記サーバが記憶する前記識別情報とを照合し、
前記サーバは、前記第1情報入力手段において入力された前記第1承認情報を前記第1端末装置から取得し、当該取得した第1承認情報と当該第1承認情報において承認された一群の荷物に係る一群の前記識別情報とを対応付けて記憶する、
引越荷物管理システム。
【請求項2】
前記第2端末装置は、
前記第2撮影手段が撮影した搬入時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて前記識別情報の読み取りが行われた荷物の個数を表示する第2表示手段と、
前記第2表示手段に表示した搬入時の荷物の個数について引越依頼者が承認を与えたことを示す第2承認情報を入力する第2情報入力手段と
を有し、
前記サーバは、前記第2情報入力手段において入力された前記第2承認情報を前記第2端末装置から取得し、当該取得した第2承認情報と当該第2承認情報において承認された一群の荷物に係る一群の前記識別情報とを対応付けて記憶する、
請求項1に記載の引越荷物管理システム。
【請求項3】
前記第1端末装置は、
前記識別情報の読み取りが行われた荷物の属性を表す属性情報を前記第1情報入力手段において入力可能であり、
前記第1表示手段には、前記識別情報の読み取りが行われた荷物の個数とともに、特定の属性を表す前記属性情報が入力された荷物の個数を表示し、
前記サーバは、前記第1撮影手段が撮影した搬出時の荷物の画像と、当該搬出時の荷物の画像から読み取った前記識別情報と、前記識別情報によって識別される荷物について入力された前記属性情報とを対応付けて記憶する、
請求項2に記載の引越荷物管理システム。
【請求項4】
前記第2端末装置は、
前記識別情報の読み取りが行われた荷物の属性を表す属性情報を前記第2情報入力手段において入力可能であり、
前記第2表示手段には、前記識別情報の読み取りが行われた荷物の個数とともに、特定の属性を表す前記属性情報が入力された荷物の個数を表示する、
請求項3に記載の引越荷物管理システム。
【請求項5】
引越元から搬出される荷物に、個々の荷物を識別するための識別情報を表す所定の情報コードを印刷したラベルを貼付する第1工程と、
第1端末装置が備える撮影手段によって、引越元から搬出された荷物の画像を撮影する第2工程と、
前記第2工程で撮影された搬出時の荷物の画像を、前記第1端末装置からサーバへ送信する第3工程と、
前記サーバ又は前記第1端末装置が、前記第2工程で撮影された搬出時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて、前記引越元から搬出された荷物の前記識別情報を読み取る第4工程と、
前記サーバが、前記第2工程で撮影された搬出時の荷物の画像と、前記第4工程で読み取られた前記識別情報とを対応付けて記憶する第5工程と
第2端末装置が備える撮影手段によって、引越先へ搬入された荷物の画像を撮影する第6工程と、
前記第6工程で撮影された搬入時の荷物の画像を、前記第2端末装置から前記サーバへ送信する第7工程と、
前記サーバ又は前記第2端末装置が、前記第6工程で撮影された搬入時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて、前記引越先に搬入された荷物の前記識別情報を読み取る第8工程と、
前記サーバ又は前記第2端末装置が、前記第8工程で読み取られた前記識別情報と、前記搬出時の荷物の画像に対応付けて前記サーバが記憶する前記識別情報とを照合する第9工程と、
前記第1端末装置が、前記第2の工程で撮影した搬出時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて前記識別情報の読み取りが行われた荷物の個数を表示する第10の工程と、
前記第1端末装置が、前記第10の工程で表示した搬出時の荷物の個数について引越依頼者が承認を与えたことを示す第1承認情報を入力する第11の工程と、
前記サーバが、前記第11の工程で前記第1端末装置に入力された前記第1承認情報を前記第1端末装置から取得し、当該取得した第1承認情報と当該第1承認情報において承認された一群の荷物に係る一群の前記識別情報とを対応付けて記憶する第12の工程と
を有する引越荷物管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引越において輸送される荷物を管理するシステムとその管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に引越業者が荷物を輸送する場合、紛失等のトラブルを避けるために、引越依頼者の立ち会いのもとで荷物の個数確認が実施される。
例えば、引越業者は、旧居から荷物を搬出してトラック等に積み込む際、引越依頼者の立ち会いのもとで、個数確認用のラベルに印刷された通し番号を読み上げながら、通し番号順にラベルを荷物へ貼り付ける。この場合、引越業者は、高価品等が入った箱にバツ印などをペンで書き入れて、通常の荷物から区別できるようにする。全ての荷物に個数確認用のラベルを貼った後、引越業者は、輸送する荷物の個数を引越依頼者に確認してもらい、所定の確認書に署名や捺印をしてもらう。
新居へ荷物を搬入する場合は、引越依頼者の立ち会いのもとで、各荷物に貼られたラベルの通し番号をチェックし、全ての荷物が到着したかどうかを確認してもらう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、現実には、引越の最中において引越依頼者はとても忙しいため、上記のような荷物の個数確認の時間を取れないことがある。また、時間を取れる場合でも、引越依頼者の都合で個数確認を断られてしまうことがある。
【0004】
更に、上述した従来の個数確認の作業は記録に残らないものであるため、マニュアルでは個数確認を義務付けていても、現場の判断で省略されてしまうことがある。
【0005】
荷物の個数確認が省略されてしまうと、引越業者は、引越依頼者の承認が得られていない状態で勝手な荷物管理を行うことになるため、引越依頼者から荷物の紛失等のクレームを受けた場合に、遡って原因を調べることができないという問題が生じる。
【0006】
仮に紛失が引越依頼者の錯誤だった場合でも、原因を調べることができない以上、引越業者はその責任を負わねばならなくなることがある。すなわち、引越業者は、依頼者に対して紛失事故の報告と謝罪を行い、また、紛失したとされる荷物の保険金を保険会社に請求するやり取りを行うなど、面倒な事後処理が必要になることがある。また、紛失事故の原因とされることで、顧客(引越依頼者)の信頼度が低下してしまうという問題もある。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、引越元から搬出された個々の荷物の情報を確実に記録することができ、荷物の紛失などが生じた場合でも原因を的確に特定することができる引越荷物管理システムとその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点に係わる引越荷物管理システムは、引越元から搬出された荷物の画像を撮影する第1撮影手段を備えた第1端末装置と、引越先へ搬入された荷物の画像を撮影する第2撮影手段を備えた第2端末装置と、前記第1撮影手段が撮影した搬出時の荷物の画像を前記第1端末装置から取得して記憶するサーバとを有し、前記引越元から搬出される荷物には、個々の荷物を識別するための識別情報を表す所定の情報コードを印刷したラベルが貼付されており、前記第1端末装置は、前記第1撮影手段が撮影した搬出時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて前記識別情報の読み取りが行われた荷物の個数を表示する第1表示手段と、前記第1表示手段に表示した搬出時の荷物の個数について引越依頼者が承認を与えたことを示す第1承認情報を入力する第1情報入力手段とを有し、前記サーバ又は前記第1端末装置は、前記第1撮影手段が撮影した搬出時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて、前記引越元から搬出された荷物の前記識別情報を読み取り、前記サーバは、前記第1撮影手段が撮影した搬出時の荷物の画像と、当該搬出時の荷物の画像から読み取った前記識別情報とを対応付けて記憶し、前記サーバは、前記第2撮影手段が撮影した搬入時の荷物の画像を前記第2端末装置から取得し、前記サーバ又は前記第2端末装置は、前記第2撮影手段が撮影した搬入時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて、前記引越先に搬入された荷物の前記識別情報を読み取り、前記サーバ又は前記第2端末装置は、前記第2撮影手段が撮影した搬入時の荷物の画像から読み取った前記識別情報と、前記搬出時の荷物の画像に対応付けて前記サーバが記憶する前記識別情報とを照合し、前記サーバは、前記第1情報入力手段において入力された前記第1承認情報を前記第1端末装置から取得し、当該取得した第1承認情報と当該第1承認情報において承認された一群の荷物に係る一群の前記識別情報とを対応付けて記憶する

【0011】
好適に、前記第2端末装置は、前記第2撮影手段が撮影した搬入時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて前記識別情報の読み取りが行われた荷物の個数を表示する第2表示手段と、前記第2表示手段に表示した搬入時の荷物の個数について引越依頼者が承認を与えたことを示す第2承認情報を入力する第2情報入力手段とを有してよい。前記サーバは、前記第2情報入力手段において入力された前記第2承認情報を前記第2端末装置から取得し、当該取得した第2承認情報と当該第2承認情報において承認された一群の荷物に係る一群の前記識別情報とを対応付けて記憶してよい。
【0012】
好適に、前記第1端末装置は、前記識別情報の読み取りが行われた荷物の属性を表す属性情報を前記第1情報入力手段において入力できてもよく、前記第1表示手段には、前記識別情報の読み取りが行われた荷物の個数とともに、特定の属性を表す前記属性情報が入力された荷物の個数を表示してよい。前記サーバは、前記第1撮影手段が撮影した搬出時の荷物の画像と、当該搬出時の荷物の画像から読み取った前記識別情報と、前記識別情報によって識別される荷物について入力された前記属性情報とを対応付けて記憶してよい。
【0013】
好適に、前記第2端末装置は、前記識別情報の読み取りが行われた荷物の属性を表す属性情報を前記第2情報入力手段において入力できてもよく、前記第2表示手段には、前記識別情報の読み取りが行われた荷物の個数とともに、特定の属性を表す前記属性情報が入力された荷物の個数を表示してよい。
【0014】
本発明の第2の観点に係る移転方法は、引越元から搬出される荷物に、個々の荷物を識別するための識別情報を表す所定の情報コードを印刷したラベルを貼付する第1工程と、第1端末装置が備える撮影手段によって、引越元から搬出された荷物の画像を撮影する第2工程と、前記第2工程で撮影された搬出時の荷物の画像を、前記第1端末装置からサーバへ送信する第3工程と、前記サーバ又は前記第1端末装置が、前記第2工程で撮影された搬出時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて、前記引越元から搬出された荷物の前記識別情報を読み取る第4工程と、前記サーバが、前記第2工程で撮影された搬出時の荷物の画像と、前記第4工程で読み取られた前記識別情報とを対応付けて記憶する第5工程と、第2端末装置が備える撮影手段によって、引越先へ搬入された荷物の画像を撮影する第6工程と、前記第6工程で撮影された搬入時の荷物の画像を、前記第2端末装置から前記サーバへ送信する第7工程と、前記サーバ又は前記第2端末装置が、前記第6工程で撮影された搬入時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて、前記引越先に搬入された荷物の前記識別情報を読み取る第8工程と、前記サーバ又は前記第2端末装置が、前記第8工程で読み取られた前記識別情報と、前記搬出時の荷物の画像に対応付けて前記サーバが記憶する前記識別情報とを照合する第9工程と、前記第1端末装置が、前記第2の工程で撮影した搬出時の荷物の画像に含まれる前記情報コードの画像に基づいて前記識別情報の読み取りが行われた荷物の個数を表示する第10の工程と、前記第1端末装置が、前記第10の工程で表示した搬出時の荷物の個数について引越依頼者が承認を与えたことを示す第1承認情報を入力する第11の工程と、前記サーバが、前記第11の工程で前記第1端末装置に入力された前記第1承認情報を前記第1端末装置から取得し、当該取得した第1承認情報と当該第1承認情報において承認された一群の荷物に係る一群の前記識別情報とを対応付けて記憶する第12の工程とを有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、搬出時に撮影された荷物の画像と、その画像に含まれる情報コードに基づいて取得された当該荷物の識別情報とを対応付けて記録するため、引越元から搬出された個々の荷物の情報を確実に記録することができ、荷物の紛失などが生じた場合でも原因を的確に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係る引越荷物管理システムの構成の一例を示す図である。
図2】端末装置の操作の流れを例示するフローチャートである。
図3図2に示すフローの各ステップにおいて端末装置の表示装置に表示される画面のを示す図である。
図4】搬出前に予め個々の荷物に貼り付けられるラベルの一例を示す図である。
図5】引越元から荷物を搬出する場合における引越荷物管理システムの動作を説明するための図である。
図6】手入力モードの画面の一例を示す図である。
図7】データ修正モードの画面の一例を示す図である。
図8】一時保管庫へ荷物を入荷する場合における引越荷物管理システムの動作を説明するための図である。
図9】荷物の画像から読み取った引越ラベル番号が搬出時と一致しない場合に表示する画面の一例を示す図である。
図10】一時保管庫から荷物を出荷する場合における引越荷物管理システムの動作を説明するための図である。
図11】引越先へ荷物を搬入する場合における引越荷物管理システムの動作を説明するための図である。
図12】搬入時の荷物の情報が搬出時と一致しない場合に表示する画面の一例を示す図である。
図13】景品が当たるサービスゲームの例について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る引越荷物管理システムの構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る引越荷物管理システム1は、例えば図1に示すように、インターネット等の通信ネットワーク9を介して通信を行う端末装置2−1〜2−4とサーバ6とを有する。
【0019】
端末装置2−1〜2−4は、引越会社の担当者が携帯する端末装置であり、例えば、プロセッサとメモリを含んだコンピュータ、液晶ディスプレイなどの表示装置、タッチパネルやボタン等の情報入力装置、サーバ6と通信を行うための通信装置などを備えるとともに、荷物の画像を撮影するための手段としてカメラを備える。端末装置2−1〜2−4は、引越の各段階において担当者の操作により各荷物の情報(荷物の画像や種別など)を取得し、サーバ6へ送信する。
【0020】
端末装置2−1は、引越元の旧居11において荷物4の搬出を行う担当者(発担当者)が携行する端末装置であり、旧居11からの搬出時に荷物の情報を取得してサーバ6に送信する。
端末装置2−2は、一時保管庫12において荷物4の入荷を行う担当者(入荷担当者)が携行する端末装置であり、一時保管庫12への入荷時に荷物の情報を取得してサーバ6に送信する。
端末装置2−3は、一時保管庫12から荷物4を出荷する担当者(出荷担当者)が携行する端末装置であり、一時保管庫12からの出荷時に荷物の情報を取得してサーバ6に送信する。
端末装置2−4は、引越先の新居13において荷物の搬入を行う担当者(着担当者)が携行する端末装置であり、新居への搬入時に荷物の情報を取得してサーバ6に送信する。
なお、端末装置2−1は本発明における第1端末装置の一例であり、端末装置2−4は本発明における第2端末装置の一例である。
【0021】
図1の例において示す携帯プリンタ3−1〜3−4は、例えばBluetooth(登録商標)などの近距離通信によって端末装置2−1〜2−4と通信を行い、引越作業の実績(控え)などを現場で印刷するために使用される。
【0022】
サーバ6は、引越の各段階において端末装置2−1〜2−4から送信される荷物の情報を記憶・管理する。すなわち、引越元の旧居11からの搬出時、一時保管庫12への入荷時、一時保管庫12からの出荷時、引越先の新居13への搬入時の各段階において取得された荷物の情報を端末装置2−1〜2−4から受信し、情報の記憶・管理を行うデータベースに記録する。サーバ6は、例えばクラウドコンピューティングサービスを提供するサーバとして機能する。
【0023】
図2は、端末装置2−1〜2−4の概略的な操作の流れを例示するフローチャートである。図3は、図2に示すフローの各ステップにおいて端末装置2−1〜2−4の表示装置に表示される画面の例21〜26を示す図である。
【0024】
ST10:
まず担当者は、ログイン用の画面(21)においてログインボタンを押下し、パスワード等を入力してサーバ6にログインする。
【0025】
ST15:
次に担当者は、依頼主から依頼を受けた一の引越作業に対して割り当てられた所定の荷物管理番号を専用の入力画面(22)において入力する。サーバ6は、この荷物管理番号に対応付けて、引越作業の各段階における一群の荷物の情報を記憶する。
【0026】
ST20:
担当者は、自分が担当する引越作業段階に対応した動作モードをモード選択画面(23)において選択する。例えば、引越元の発担当者は「搬出読取」モードを選択し、一時保管庫12の入荷担当者は「一時保管(入)」モードを選択し、出荷担当者は「一時保管(出)」モードを選択し、引越先の着担当者は「搬入読取」モードを選択する。
【0027】
ST25:
担当者は、荷物の画像撮影を行う画面(24)において、個々の荷物の画像を端末装置(2−1〜2−4)の内蔵カメラにより撮影する。図3の例における画面(24)は、「搬出読取」モードにおける画像撮影用の画面を示す。
【0028】
また、端末装置(2−1〜2−4)は、撮影した荷物の画像中から、荷物表面に貼付されたラベルに印刷される情報コードの画像を抽出し、抽出した情報コードの画像に基づいて、個々の荷物を識別する情報である「引越ラベル番号」を読み取る。
【0029】
図4は、搬出前に予め個々の荷物に貼り付けられる「ラベル」の一例を示す図である。
ラベルの中央には、複数の色を用いて情報を表す情報コードとして、例えばカラービット(商標)が印刷される。カラービット(商標)は、赤,青,緑の3色の並び順によって情報を表すコードであり、カメラで撮像した画像を処理して色の変化を検出することにより情報を読み取ることができる。カラービット(商標)は、色の並び順で情報を表しているため、セルの大きさや形に制約がなく、スペースに合わせて自由にくねくねと曲げることがきる。また、隣接する色の変化を検出できればよいため、撮像した画像にゆがみや、ボケ、ブレがあっても情報を読み取ることができるという特徴や、複数を一度に読み取ることができるという特徴を有する。
【0030】
ラベル中央に印刷された情報コードは、個々の荷物を識別するための情報である「引越ラベル番号」を表す。図4の例において右端に記載される5ケタの数字が、その「引越ラベル番号」である。
また、右下隅に記載される「東13」は、搬出地の都道府県を表す記号である。「東」は東京都の略記号であり、「13」は東京都を示すコード番号である。
【0031】
サーバ6は、端末装置(2−1〜2−4)において撮影された各荷物の画像と、この画像から読み取られた「引越ラベル番号」とを対応付けてデータベースに記録する。
【0032】
荷物の画像撮影を行う画面(24)において、担当者は、撮影する荷物の属性に関する情報を入力することができる。荷物の属性に関する情報は、例えば、荷物に含まれる物品の価格に関する情報(高価品か否かの情報)である。図3の例では、高価品でない荷物を撮影する場合に押される「一般」ボタンと、高価品である荷物を撮影する場合に押される「取扱注意」ボタンが画面(24)設けられている。それぞれのボタンが押下されると、端末装置(2−1〜2−4)は、被写体となっている荷物の画像を撮影するとともに、その荷物の属性情報(「一般」又は「取扱注意」)を入力する。
【0033】
ST25:
担当者は、全ての荷物の撮影が完了すると、荷物の画像撮影を行う画面(24)において作業の終了を示すボタンを押下する。図3の例では、「搬出完了」ボタンがこれに対応する。
【0034】
ST30〜ST40:
次に担当者は、作業の実績を表示する画面(25)において、引越依頼者の署名と承認を入力する。図3の例における画面(25)は、「搬出読取」モードの画面を示す。この画面(25)における中央部の矩形の欄内にスタイラスペンなどで引越依頼者の署名が記入され、その下側の「承認」ボタンが押下されると、端末装置(2−1,2−4)は、矩形の欄内に記入された署名データを含む、引越依頼者の承認を示す情報(承認情報)をサーバ6へ送信するとともに、カメラで撮影した荷物の情報(撮影した荷物の画像,読み取った引越ラベル番号,属性情報など)をサーバ6へ送信する。画面(26)は、サーバ6へデータを送信しているときの画面を示す。
サーバ6は、端末装置(2−1,2−4)から送信された承認情報を、この承認情報に関連して承認された一群の荷物に係る一群の荷物の情報(荷物の画像,引越ラベル番号,属性情報など)と対応付けてデータベースに記録する。
【0035】
なお、一時保管庫12での入荷や出荷において使用される「一時保管」モードの場合、図3の画面(25)に示すような引越依頼者の署名記入欄は省略される。
「一時保管」モードの場合は、入荷担当者・出荷担当者による入荷・出荷作業が完了したことを示すボタンが設けられており、この作業完了ボタンが担当者によって押下されると、端末装置(2−2,2−3)は、カメラで撮影した一群の荷物の情報(荷物の画像,引越ラベル番号,属性情報など)をサーバ6へ送信する。
サーバ6は、端末装置(2−1,2−4)から送信された一群の荷物の情報(荷物の画像,引越ラベル番号,属性情報など)をデータベースに記録する。
【0036】
また、「搬出読取」モードや「搬入読取」モードの場合、画面(25)の「承認」ボタンが押下されると、端末装置(2−1,2−4)は、引越依頼者に「控え」として渡すための実績報告書を携帯プリンタ(3−1,3−4)において印刷する。
【0037】
次に、引越作業の各段階(引越元の旧居11から荷物を搬出する段階、一時保管庫12に荷物を入荷する段階、一時保管庫12から荷物を出荷する段階、引越先の新居13へ荷物を搬入する段階)における引越荷物管理システムの動作を説明する。
【0038】
図5は、引越元の旧居11から荷物を搬出する場合における引越荷物管理システムの動作を説明するための図である。
【0039】
まず、発担当者は、引越元の旧居11において準備された搬出用の荷物に、個数確認用のラベル(図4)をそれぞれ貼り付ける。
【0040】
次に、発担当者は、端末装置2−1を「搬出読取」モードに設定し、ラベル(図4)が貼られた荷物を端末装置2−1のカメラでそれぞれ撮影する。端末装置2−1は、撮影された画像に基づいて、ラベルに印刷される情報コード(例えばカラービット(商標))を解析し、情報コードが表す「引越ラベル番号」(各荷物の識別情報)を読み取る。また、端末装置2−1は、荷物の属性情報(「一般」又は「取扱注意」)も各荷物について読み取る。
【0041】
搬出作業が完了すると、発担当者は、搬出の完了を示すボタン(図3の画面24)を押下する。完了ボタンを押下された端末装置2−1は、引越依頼者の署名・承認を入力する画面(図3の画面25)を表示し、引越ラベル番号の読み取りを行った荷物の全個数とその内訳(「一般」属性の荷物の数,「取扱注意」属性の荷物の数)を画面に表示する。この画面において引越依頼者の署名が記入され、承認ボタンが押されると、端末装置2−1は、署名データを含む承認情報とともに、搬出実績の情報(荷物の画像、引越ラベル番号、属性情報など)をサーバ6に送信する。また、端末装置2−1は、引越依頼者に控えとして渡すための搬出実績報告書を携帯プリンタ3−1によって印刷する。サーバ6は、端末装置2−1から送信された承認情報と搬出実績の情報(荷物の画像,引越ラベル番号,属性情報)をデータベースに記録する。
【0042】
なお、撮影した画像から情報コード(例えばカラービット(商標))をうまく読み取ることができない場合もあるため、端末装置2−1は、「引越ラベル番号」を直接入力することができるモード(手入力モード)を備えている。図6は、手入力モードの画面の一例を示す図である。
【0043】
また、端末装置2−1は、一旦入力した荷物の情報を修正・削除できるデータ修正モードも備えている。図7は、データ修正モードの画面の一例を示す図である。モード選択画面(図7左)において「データ修正」を選択すると、端末装置2−1は、上段にデータ入力済みの荷物のサムネイル画像が一覧表示され、下段にデータ入力済みの荷物個数などが表示された画面に遷移する(図7中央)。この画面でサムネイル画像がタップされると、タップされた画像の荷物に関する詳細画面が表示される(図7右)。この画面において、引越ラベル番号や属性情報(「一般」又は「取扱注意」)の変更・削除を行うことができる。
【0044】
図8は、一時保管庫12へ荷物を入荷する場合における引越荷物管理システムの動作を説明するための図である。
【0045】
一時保管庫12に一群の荷物が到着すると、入荷担当者は、到着した一群の荷物に割り当てられた荷物管理番号を端末装置2−2に入力する。端末装置2−2は、入力された荷物管理番号に対応する搬出実績の情報の一部(引越ラベル番号など)をサーバ6からダウンロードする。
【0046】
次に、入荷担当者は、入荷した各荷物の画像を端末装置2−2のカメラで撮影する。端末装置2−2は、撮影された画像に基づいて引越ラベル番号を読み取り、この読み取った引越ラベル番号と、サーバ6からダウンロードした搬出実績の情報に含まれる引越ラベル番号とを照合する。
【0047】
荷物の入荷作業(トラックからの取り降ろし等)が完了すると、入荷担当者は、入荷の完了を示すボタンを押下する。完了ボタンを押下された端末装置2−2は、入荷作業において読み取った引越ラベル番号と、搬出実績の情報に含まれる引越ラベル番号との照合結果において全ての引越ラベル番号が一致しているか否か判定し、一致している場合、一時保管庫12に一時保管される荷物の伝票の印刷を指示する画面や、入荷実績の情報(荷物の画像,引越ラベル番号,属性情報)のサーバ6への送信を指示する画面などを表示する。端末装置2−2は、これらの画面での入力操作により、保管伝票の印刷や、入荷実績のサーバ6への送信を行う。
【0048】
入荷作業において読み取った引越ラベル番号と搬出実績の情報に含まれる引越ラベル番号とが不一致の場合(個数が不足する場合など)、端末装置2−2は、荷物の不一致を通知する画面を表示して、トラックからの積み降ろし忘れなどを警告する。図9は、荷物の画像から読み取った引越ラベル番号が搬出時と一致しない場合に表示する画面の一例を示す図である。
【0049】
図10は、一時保管庫12から荷物を出荷する場合における引越荷物管理システムの動作を説明するための図である。
【0050】
一時保管庫12から引越先へ一群の荷物を出荷する場合、出荷担当者は、出荷する一群の荷物に割り当てられた荷物管理番号を端末装置2−3に入力する。端末装置2−3は、入力された荷物管理番号に対応する搬出実績の情報の一部(引越ラベル番号など)をサーバ6からダウンロードする。
【0051】
次に、出荷担当者は、出荷する各荷物の画像を端末装置2−3のカメラで撮影する。端末装置2−3は、撮影された画像に基づいて引越ラベル番号を読み取り、この読み取った引越ラベル番号と、サーバ6からダウンロードした搬出実績の情報に含まれる引越ラベル番号とを照合する。
【0052】
荷物の出荷作業(トラックへの積み込み等)が完了すると、出荷担当者は、出荷の完了を示すボタンを押下する。完了ボタンを押下された端末装置2−3は、出荷作業において読み取った引越ラベル番号と、搬出実績の情報に含まれる引越ラベル番号との照合結果において全ての引越ラベル番号が一致しているか否か判定し、全てが一致している場合、一時保管庫12から出荷される荷物の伝票の印刷を指示する画面や、出荷実績の情報(荷物の画像,引越ラベル番号,属性情報)のサーバ6への送信を指示する画面などを表示する。端末装置2−3は、これらの画面での入力操作により、出荷伝票の印刷や、出荷実績のサーバ6への送信を行う。
【0053】
出荷作業において読み取った引越ラベル番号と搬出実績の情報に含まれる引越ラベル番号とが不一致の場合(個数が不足する場合など)、端末装置2−3は、荷物の不一致を通知する画面(図9)を表示して、荷物の再確認を促す。
【0054】
図10は、引越先の新居13へ荷物を搬入する場合における引越荷物管理システムの動作を説明するための図である。
【0055】
引越先の新居13に一群の荷物が到着すると、着担当者は、到着した一群の荷物に割り当てられた荷物管理番号を端末装置2−4に入力する。端末装置2−4は、入力された荷物管理番号に対応する搬出実績の情報の一部(引越ラベル番号など)をサーバ6からダウンロードする。
【0056】
次に、着担当者は、端末装置2−4を「搬入読取」モードに設定し、搬入した各荷物の画像を端末装置2−4のカメラで撮影する。端末装置2−4は、撮影された画像に基づいて引越ラベル番号を読み取り、この読み取った引越ラベル番号と、サーバ6からダウンロードした搬出実績の情報に含まれる引越ラベル番号とを照合する。
【0057】
新居13への搬入作業が完了すると、着担当者は、搬入の完了を示すボタンを押下する。完了ボタンを押下された端末装置2−4は、搬入作業において読み取った引越ラベル番号と、搬出実績の情報に含まれる引越ラベル番号との照合結果において全ての引越ラベル番号が一致しているか否か判定する。全てが一致している場合、端末装置2−4は、引越依頼者の署名・承認を入力する画面を表示し、引越ラベル番号の読み取りを行った荷物の全個数とその内訳を画面に表示する。この画面において引越依頼者の署名が記入され、承認ボタンが押されると、端末装置2−4は、署名データを含む承認情報とともに、搬入実績の情報(荷物の画像、引越ラベル番号、属性情報など)をサーバ6に送信する。また、端末装置2−4は、引越依頼者に控えとして渡すための搬入実績報告書を携帯プリンタ3−4によって印刷する。サーバ6は、端末装置2−4から送信された承認情報と搬入実績の情報(荷物の画像,引越ラベル番号,属性情報)をデータベースに記録する。
【0058】
搬入作業において読み取った引越ラベル番号と搬出実績の情報に含まれる引越ラベル番号とが不一致の場合(個数が不足する場合など)、端末装置2−4は、荷物の不一致を通知する画面を表示して、トラックからの積み降ろし忘れなどを警告する。図12は、搬入時の荷物の情報が搬出時と一致しない場合に表示する画面の一例を示す図である。
【0059】
以上説明したように、本実施形態によれば、搬出時に各荷物がカメラで撮影され、各荷物に貼られたラベルの情報コードの画像から荷物の識別情報(引越ラベル番号)が読み取られ、撮影された荷物の画像と識別情報とが対応付けられてサーバ6に記憶される。これにより、引越元から搬出された荷物の情報(荷物の画像,荷物の識別情報,作業日時情報)を確実に記録することが可能となり、荷物の紛失などが生じた場合でも原因を的確に特定することができる。
【0060】
また、本実施形態によれば、引越元の搬出実績を引越先の着担当者へ正確に伝えることができるため、引越先の現場で発生したトラブル(荷物紛失のクレームなど)に対して着担当者が迅速に対応できる。
【0061】
また、本実施形態によれば、荷物を撮影するだけの非常に簡単な操作で搬出・搬入時の荷物の情報をサーバ6に記録可能であり、ラベル番号の目視確認などといった従来の面倒な作業が無くなって所要時間を短縮できるため、引越依頼者の立ち会いのもとで荷物の個数確認を行い易くなる。
【0062】
また、本実施形態によれば、搬出や搬入の日時を正確に記録可能であり、引越依頼者の承認や署名も記録できるため、荷物の紛失等の事故が発生した場合の原因の究明や責任の所在を明確にすることができる。
【0063】
また、本実施形態によれば、荷物の画像を撮影して記録するため、荷物の有無のみならず、荷物の状態(傷や汚れなど)も管理することが可能となり、顧客のクレームに対して的確に対応することができる。
【0064】
また、本実施形態によれば、カラービット(商標)などの汎用的な情報コードが印刷されたラベルを使用することができるため、個数確認用に専用のラベルを使用する従来の方法に比べて、ラベルのコストを低減できる。
【0065】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【0066】
例えば、本実施形態の他の例では、引越作業が完了した後、端末装置の画面を使って、景品が当たるサービスゲームを引越依頼者に実施させるようにしてもよい。図13は、そのサービスゲームの一例について説明するための図である。例えば、端末装置2−4は、画面にスロットマシンのリールの画像などを表示し、引越依頼者の画面操作によってリールの回転開始、停止を制御し、当たりの目が出た場合には景品を選択できるようにする。着担当者は、後日、当たった景品を新居へ届ける。その際、着担当者は、端末装置の画面を利用してアンケート等を実施し、アンケートに答えた引越依頼者には、後日抽選で更に景品が当たるようにしてもよい。端末装置においてこのようなサービスを実施することで、顧客満足度を向上できるとともに、顧客からの情報のフィードバックを得ることで引越サービスの品質改善を図ることができる。
【0067】
上述した実施形態では、情報コード(カラービット(商標)など)の読み取りを端末装置において実行する例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、情報コードの読み取りをサーバで行ってもよいし、端末装置とサーバの両方で処理を分担して読み取りを実行してもよい。
【0068】
また、上述した実施形態では、搬入時などにおいて読み取られた荷物の識別情報(引越ラベル番号)と搬出時に読み取られた荷物の識別情報との照合を端末装置で行う例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、識別情報の照合をサーバで行ってもよいし、端末装置とサーバの両方で処理を分担して識別情報の照合を実行してもよい。
【符号の説明】
【0069】
2−1〜2−4…端末装置、3−1〜3−4…携帯プリンタ、4…荷物、6…サーバ、9…通信ネットワーク、11…引越元の旧居、12…一時保管庫、13…引越先の新居。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
図11
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図13