【実施例1】
【0022】
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
【0023】
図1は液面検出装置と油量表示部を備える燃焼装置の液体燃料供給部の概略説明図であり、1は光学式液面センサ、2は電磁ポンプ、3は電磁ポンプ2と光学式液面センサ1を取り付けた液体貯留部としての油受皿であり、4は油受皿3に液体燃料を供給するカートリッジタンクである。5はカートリッジタンク4内の残油量を多段階にバーグラフ表示する油量表示部、6はカートリッジタンク4の重量を検出することでカートリッジタンク4内の残油量を制御部7に演算させる荷重センサであり、これらは制御部7と接続されている。また、制御部7の出力側には使用者への給油報知を行なう報知手段8が接続されている。
【0024】
図2は光学式液面センサ1の構造図であり、
図2(A)は要部断面図、
図2(B)はA−A断面図である。光学式液面センサ1は、側面にプリズム9を一体成型した円筒状の透明樹脂製ハウジング10と、発光ダイオード等の発光素子11及びフォトトランジスタ等の受光素子12を並列にプリズム9に向けて配置し、発光素子11、受光素子12及びその他の各種電子部品を固定して透明樹脂製ハウジング10内に収容したプリント配線基板13と、プリント配線基板13に接続された外部リード線14から構成されている。
【0025】
そして、光学式液面センサ1は
図1に示すように、液体燃料が油受皿3内で定油面を維持している状態で、光学式液面センサ1のプリズム9部分が液体燃料の中に埋没するように油受皿3に取り付けられている。
【0026】
次に、光学式液面センサ1が油受皿3内の液体燃料の有無を判定する原理を
図3(A)、(B)より説明する。まず、
図3(A)に示すようにプリズム9の周囲が液体燃料に囲まれている場合、つまり油受皿3内に液体燃料がある場合には、発光素子11からの光はプリズム9内で反射されることなく液体燃料中に進むか、またはプリズム9内で異方向に進むので受光素子12に光が入射しないため光が出力電流に変換されず出力信号は出ないことになる。
【0027】
しかし、
図3(B)に示すように油受皿3内の液体燃料が少なくなった場合、つまりプリズム9の周囲が液体燃料で囲まれていないときには、発光素子11からの光はプリズム9内で反射され受光素子12に入射し、この入射した光が電流に変換されて出力信号となる。そして、この出力信号により油受皿3内に液体燃料がないと判定され、給油表示やブザー等の報知手段8により使用者への給油報知を行なうようになっている。
【0028】
次に、制御部7による液面検知の動作について、
図4のタイムチャートにより説明する。まず、燃焼装置に電源が投入されると制御部7からはパルス状の駆動信号が光学式液面センサ1に出力され、この信号により光学式液面センサ1にパルス電流が供給され発光素子11を間欠的に発光させると同時に、この駆動信号に同期したタイミングで制御部7では光学式液面センサ1の出力信号を各パルス毎に1回チェックしている。
【0029】
油受皿3内に液体燃料がある場合には区間Aのように光学式液面センサ1からの出力信号は発生しないため、制御部7では液体燃料があると判定して報知手段8による給油報知は行なわない。しかし、油受皿3内に液体燃料がない場合には区間Bのように光学式液面センサ1から出力信号が発生する。このとき、制御部7では光学式液面センサ1からの出力信号を各パルス毎に1回ずつチェックすると同時に検知しており、この連続して検知した検知回数が予め設定されている所定検知回数(本実施例では4回)以上であるならば油受皿3内に液体燃料がないと判定し、区間Cのように報知手段8により使用者への給油報知を行なうのである。
【0030】
なお、燃焼装置に電源が投入されると、制御部7は荷重センサ6からの出力信号によりカートリッジタンク4内の液体燃料の残油量を演算するとともに、この演算結果を油量表示部5に出力させる。燃焼運転が開始されると油受皿3内の液体燃料が減少していくので、カートリッジタンク4より随時液体燃料が供給される。そして、この供給によりカートリッジタンク4内の残油量が減少するので、油量表示部5は制御部7の演算結果によりバーグラフの表示を減らしていくことで残油量が減少していることを表示する。
【0031】
このとき、例えばカートリッジタンク4の給油口の故障など何らかの要因によって油受皿3内に液体燃料が供給されない状態となった場合、燃焼継続により油受皿3内の液体燃料が消費されると制御部7は光学式液面センサ1により油受皿3内には液体燃料はないとの判定を行ない、荷重センサ6によりカートリッジタンク4に液体燃料が残っていることを検出していたとしても油量表示部5の表示を「残油量なし」の状態に更新するとともに、報知手段8を作動させることによって使用者に燃焼装置に異常が生じていることを報知する。
【0032】
ここで、光学式液面センサ1を駆動させる通電制御について
図5を用いて詳細に説明する。
【0033】
燃焼装置に電源が投入されている間は油量表示部5では常に油量表示が行なわれており、この油量表示部5に常に正確な油量表示を行なわせるために制御部7は燃焼装置の運転状態に関わらず光学式液面センサ1に通電させている。さらに、制御部7において光学式液面センサ1に通電する周期の長さを燃焼装置の運転時と運転停止時とで変えており、運転時に比べて運転停止時に通電する周期を長くしている。
図5は光学式液面センサ1に通電するタイムチャートであり、区間Aは運転時、区間Bは運転停止時における通電のタイミングである。例えば、本実施例では運転時の光学式液面センサ1への通電周期をX msec.と設定した場合、運転停止時の通電周期はその倍の時間である2X msec.と設定している。
【0034】
燃焼装置の運転中は燃焼により油受皿3内に貯留される液体燃料が消費されるため、光学式液面センサ1へ通電する周期を短くして頻繁に液体燃料の有無を検出する必要がある。一方、運転停止中は燃焼が行なわれておらず液体燃料の消費がないことから油受皿3内の液体燃料の量がほとんど変化せず、運転中のように頻繁に液体燃料の有無を検出する必要もない。したがって、制御部7は光学式液面センサ1に通電する周期を運転時に比べて運転停止時を長く設定することができるのである。
【0035】
この通電制御により、制御部7は運転停止中であっても運転中同様に液体燃料の有無を検出することができる。つまり、運転状態に関わらず光学式液面センサ1の判定結果から荷重センサ6による油量表示部5の表示を補正することにより、例えば燃料切れにより運転停止となった場合において、カートリッジタンク4の故障でカートリッジタンク4から油受皿3に液体燃料が供給されない状態となってもこれを異常と検知することができ、運転中同様に油量表示部5に「残油量なし」の状態を表示させることができるため、燃焼装置に異常が生じたことを使用者に正確に伝えることができる。
【0036】
さらに、運転停止中の通電の頻度を減らすことで光学式液面センサ1の寿命に相当する総通電時間に達する期間を長く延ばすことが可能となる。つまり、光学式液面センサ1が搭載された燃焼装置の寿命よりも光学式液面センサ1を長く使用できることとなるので、光学式液面センサ1に故障を生ずることなく正確な判定を行なうことができる。
【0037】
また、運転停止時は光学式液面センサ1への通電周期を長くできることから、制御部7は運転停止時のクロック周波数を運転時よりも低速とすることで運転停止時の待機電力の消費を抑えながら、本発明の通電制御を実施することが可能となる。
【0038】
なお、本実施例では一例として液面検出装置を有する石油ファンヒータ等の燃焼装置を用いて説明を行なったが、これに限定されるものではなく、加湿器や貯湯式の給湯器などの液面検出装置を必要とする他の電気機器においても用いられるものである。
【実施例2】
【0039】
本発明のその他の実施例について、
図6のタイムチャートを用いて説明する。
【0040】
制御部7において、光学式液面センサ1に通電する周期は燃焼装置の燃焼運転中の出力によって長さを変えており、大火力燃焼時に比べて小火力燃焼時の通電する周期の方を長くしている。例えば、本実施例では
図6のように大火力燃焼時(区間A)の光学式液面センサ1への通電周期をX msec.と設定した場合、小火力燃焼時(区間B)の通電周期はその倍の時間である2X msec.と設定している。さらに、運転停止時(区間C)の通電周期については更に長い3X msec.と設定している。
【0041】
これは、燃焼装置が大火力で燃焼しているときには油受皿3内部に貯留する液体燃料の消費量が大きいために通電周期を短くして頻繁に検出を行なう必要があるが、燃焼装置が小火力で燃焼しているときには液体燃料の消費量も小さいため、大火力燃焼のときほど頻繁に検出する必要がないからである。
【0042】
これにより、光学式液面センサ1の寿命に相当する総通電時間に達する期間を長く延ばすことが可能となることから、光学式液面センサ1に故障を生ずることなく正確な判定を行なうことができる。