特許第5940708号(P5940708)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5940708
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月29日
(54)【発明の名称】麺玉形成容器入れ装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 59/04 20060101AFI20160616BHJP
   A23L 7/109 20160101ALI20160616BHJP
   B65B 25/06 20060101ALI20160616BHJP
【FI】
   B65B59/04
   A23L1/16 J
   B65B25/06 E
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-77120(P2015-77120)
(22)【出願日】2015年4月3日
【審査請求日】2015年4月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】592230645
【氏名又は名称】ヒラヤマプロダクツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 博和
(72)【発明者】
【氏名】平山 等
(72)【発明者】
【氏名】吉田 周平
【審査官】 佐野 健治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−056600(JP,A)
【文献】 特開昭56−109561(JP,A)
【文献】 特開昭49−035576(JP,A)
【文献】 特開平07−187156(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 59/04
A23L 7/109
B65B 25/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
麺線群を搬送する搬送手段と、
該搬送手段の搬送方向下流側に設けられ、上記麺線群を丸めて麺玉を形成するとともに該麺玉を下方に落下させる麺玉形成落下手段と、
内方に収容空間が設けられるとともに側方に上記収容空間に連通する出入口部が形成され、且つ、上記麺玉形成落下手段を支持する架台と、
容器をセットする容器セット部、及び、複数のキャスターを有し、上記容器セット部にセットされた容器に上記麺玉形成落下手段から落下する麺玉を入れる麺玉容器入れ手段とを備え、
上記麺玉形成落下手段は、回転軸心が上記搬送手段の搬送方向と交差する水平方向に延び、且つ、上記搬送手段の搬送方向下流側に設定された麺玉形成空間を囲うように複数設けられ、上記搬送手段によって上記麺玉形成空間まで搬送されてきた上記麺線群を搬送方向に沿う方向の回転動作により丸めて麺玉にする丸めローラと、該丸めローラの少なくとも1つを移動させることにより上記麺玉形成空間の下方を開放して上記麺玉を下方に落下させるローラ移動手段とを有し、
上記麺玉容器入れ手段は、上記各キャスターの転動により上記出入口部を介して上記収容空間に出し入れ可能となっており、全部又は一部を上記収容空間に入れた状態で上記容器セット部が上記麺玉形成落下手段の麺玉落下位置に対応するよう構成されていることを特徴とする麺玉形成容器入れ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の麺玉形成容器入れ装置において、
上記架台の出入口部上縁には、水平方向に突出して上記麺玉形成落下手段を支持する支持体が設けられ、
上記麺玉容器入れ手段は、上記容器セット部を除く部分を上記収容空間に入れるよう構成されていることを特徴とする麺玉形成容器入れ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の麺玉形成容器入れ装置において、
上記架台は、開口部分が互いに向き合うように並設された矩形枠状をなす一対の側部フレームを備え、該両側部フレームの並設方向と交差する水平方向一方側の間が上記出入口部を構成していることを特徴とする麺玉形成容器入れ装置。
【請求項4】
請求項3に記載の麺玉形成容器入れ装置において、
上記搬送手段の全部又は一部は、上記両側部フレームの間に位置していることを特徴とする麺玉形成容器入れ装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1つに記載の麺玉形成容器入れ装置において、
上記各丸めローラのうちの1つは、上記麺玉形成空間の上方の位置に設けられていることを特徴とする麺玉形成容器入れ装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1つに記載の麺玉形成容器入れ装置において、
上記各丸めローラの外周面には、回転軸心方向に延びる多数の突条部が周方向に並設されていることを特徴とする麺玉形成容器入れ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中華麺や蕎麦等の麺線群を丸めて麺玉にするとともに当該麺玉を袋や箱などの容器に入れる麺玉形成容器入れ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、中華麺や蕎麦等の麺類は、多数の麺からなる麺線群を丸めて麺玉にした後、当該麺玉を袋詰めにしたり、或いは、箱に並べた状態で小売業者に卸されるのが一般的である。近年、各麺製造工場では、麺玉形成容器入れ装置を導入することにより作業効率が大きく向上しており、例えば、特許文献1に開示されている麺玉形成容器入れ装置は、麺線群を搬送する搬送機と、該搬送機の搬送方向下流側に設けられ、上記麺線群を丸めて麺玉にするとともに下方に落下させる麺玉形成落下機と、該麺玉形成落下機の下方に設けられ、当該麺玉形成落下機から落下する麺玉を容器(袋)に入れる麺玉容器入れ機とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−056600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の如き麺玉形成容器入れ装置が設置された工場内は、一般的に、装置の稼働中において台車等が頻繁に往来する。したがって、麺製造工場内のフロアの近くに位置する麺玉容器入れ機に台車等が不意に接触することによって麺玉容器入れ機を故障させてしまうおそれがある。
【0005】
また、上記麺玉容器入れ機には様々な種類があり、用途に応じて麺玉容器入れ機の種類を変更したいという要求がある。しかし、麺玉容器入れ機を交換するのに手間取ると、段取り替え時間が増えて麺製造工場における生産効率を下げてしまうことになる。
【0006】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、台車等の接触による故障を確実に防ぐことができ、しかも、段取り替え時間を短くできる麺玉形成容器入れ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、麺玉形成手段を支持する架台を利用して麺玉容器入れ手段を麺玉形成手段の下方の位置で防護するとともに、段取り替え時間を考慮して麺玉容器入れ手段を麺玉形成手段の下方の領域に対して出し入れし易くなるよう工夫を凝らしたことを特徴とする。
【0008】
すなわち、第1の発明では、麺線群を搬送する搬送手段と、該搬送手段の搬送方向下流側に設けられ、上記麺線群を丸めて麺玉を形成するとともに該麺玉を下方に落下させる麺玉形成落下手段と、内方に収容空間が設けられるとともに側方に上記収容空間に連通する出入口部が形成され、且つ、上記麺玉形成落下手段を支持する架台と、容器をセットする容器セット部、及び、複数のキャスターを有し、上記容器セット部にセットされた容器に上記麺玉形成落下手段から落下する麺玉を入れる麺玉容器入れ手段とを備え、上記麺玉形成落下手段は、回転軸心が上記搬送手段の搬送方向と交差する水平方向に延び、且つ、上記搬送手段の搬送方向下流側に設定された麺玉形成空間を囲うように複数設けられ、上記搬送手段によって上記麺玉形成空間まで搬送されてきた上記麺線群を搬送方向に沿う方向の回転動作により丸めて麺玉にする丸めローラと、該丸めローラの少なくとも1つを移動させることにより上記麺玉形成空間の下方を開放して上記麺玉を下方に落下させるローラ移動手段とを有し、上記麺玉容器入れ手段は、上記各キャスターの転動により上記出入口部を介して上記収容空間に出し入れ可能となっており、全部又は一部を上記収容空間に入れた状態で上記容器セット部が上記麺玉形成落下手段の麺玉落下位置に対応するよう構成されていることを特徴とする。
【0009】
第2の発明では、第1の発明において、上記架台の出入口部上縁には、水平方向に突出して上記麺玉形成落下手段を支持する支持体が設けられ、上記麺玉容器入れ手段は、上記容器セット部を除く部分を上記収容空間に入れるよう構成されていることを特徴とする。
【0010】
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記架台は、開口部分が互いに向き合うように並設された矩形枠状をなす一対の側部フレームを備え、該両側部フレームの並設方向と交差する水平方向一方側の間が上記出入口部を構成していることを特徴とする。
【0011】
第4の発明では、第3の発明において、上記搬送手段の全部又は一部は、上記両側部フレームの間に位置していることを特徴とする。
【0012】
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、上記各丸めローラのうちの1つは、上記麺玉形成空間の上方の位置に設けられていることを特徴とする。
【0013】
の発明では、第1からいずれか1つの発明において、上記各丸めローラの外周面には、回転軸心方向に延びる多数の突条部が周方向に並設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
第1の発明では、架台の収容空間に麺玉容器入れ手段を入れると、麺玉容器入れ手段の容器セット部が麺玉形成落下手段の麺玉落下位置に対応するようになる。したがって、麺玉形成落下手段から落下する麺玉を容器セット部にセットした容器に入れることができ、しかも、麺玉容器入れ手段が架台に囲まれることによって、装置の稼働中において麺製造工場内を往来する台車等が仮に装置に接触するとしても、麺玉容器入れ手段ではなく架台に接触するようになり、台車等の接触による装置の故障を防止することができる。また、架台には、麺玉容器入れ手段を収容空間に出入りさせるための出入口部があり、さらには、麺玉容器入れ手段にはキャスターが設けられているので、作業者は、麺玉容器入れ手段を簡単に架台の収容空間に出入りさせることができ、麺玉容器入れ手段を交換する際の段取り時間を短くすることができる。さらには、複数の丸めローラによって麺線群を丸める作業が行われるので、麺線群を短時間で麺玉にすることができる。また、麺玉を麺玉形成空間から落下させて直接容器に入れるので、麺玉を形成した後にコンベア等で搬送することによって搬送の振動で麺玉の形状が崩れてしまうといったことを回避することができ、綺麗に整った状態の麺玉を容器に入れることができる。
【0015】
第2の発明では、麺玉容器入れ手段の容器セット部が架台から飛び出すようになるので、例えば、作業者による容器を容器セット部にセットする作業や容器セット部をメンテナンスする作業が容易になる。また、容器セット部周りに架台がないので、麺玉が入った容器を後工程に送るのに使用するコンベア等の設備を容器セット部に接近した位置にその姿勢を気にすることなく設置することができる。
【0016】
第3の発明では、収容空間に麺玉容器入れ手段を入れた状態において、作業者が麺玉容器入れ手段を側部フレームの開口部分から操作できるようになるので、設備稼働中における麺玉容器入れ手段の設定変更等を簡単に行うことができる。
【0017】
第4の発明では、搬送手段が両側部フレームに囲まれるようになるので、設備稼働中に他の設備等が搬送手段に接触して当該搬送手段を故障させてしまうことを回避させることができる。
【0018】
第5の発明では、搬送手段により搬送されてきた麺線群を各丸めローラで丸め始める際、麺玉形成空間の上方に位置する丸めローラが麺線群を上から抑えるようになる。したがって、麺玉形成空間において麺線群が勢い余って麺玉形成空間から上方に飛び出そうとするのを防ぐことができ、搬送手段によって順次搬送されてくる各麺線群を麺玉形成空間において確実に麺玉にすることができる。
【0019】
の発明では、麺玉形成空間において麺玉を形成し始める際、麺線群の先端側が丸めローラの各突条部によって上向きに跳ね上げられるようになる。したがって、麺玉形成開始時における麺線群の巻き上げを失敗してしまい麺線群がうまく丸まらないといったことを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態に係る麺形成袋詰装置の概略正面図である。
図2図1のA矢視図である。
図3図1のB矢視図である。
図4図1のC矢視図である。
図5図2のD−D線における断面図である。
図6】(a)は、麺玉を形成している途中の状態を、(b)は、麺玉を形成し終わった直後の状態を示す図5相当図である。
図7】架台の収容空間に袋詰機を出し入れしている途中の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
【0022】
図1乃至図3は、本発明の実施形態に係る麺玉形成袋詰装置1(麺玉形成容器入れ装置)を示す。該麺玉形成袋詰装置1は、麺線切出機(図示せず)から切り出された麺線群10aを丸めて麺玉10bにするとともに当該麺玉10bを袋11に袋詰めするものであり、上記麺線群10aを搬送する搬送機2(搬送手段)と、該搬送機2の搬送方向下流側に設けられ、上記麺線群10aを丸めて麺玉10bにする丸め機3(麺玉形成落下手段)と、該丸め機3を支持する架台5と、上記丸め機3で形成した麺玉10bを袋詰めする袋詰機6(麺玉容器入れ手段)とを備えている。
【0023】
尚、図1では、便宜上、麺線群10aの厚みを誇張して記載している。
【0024】
上記搬送機2は、搬送方向下流側に行くにつれて次第に上方に位置するよう緩やかに傾斜しながら延びる第1コンベア2aと、該第1コンベア2aの延出端から搬送方向下流側に向かって水平方向に延びる第2コンベア2bとを備えている。
【0025】
上記第1コンベア2aは、回転軸心が搬送方向と交差する水平方向に向く複数のガイドローラ21を備え、該各ガイドローラ21は、図示しないが搬送方向に所定の間隔をあけて並設されている。
【0026】
上記各ガイドローラ21には、ゴム製の無端状ベルト22が巻き掛けられ、該無端状ベルト22は、図示しない駆動モータによる上記各ガイドローラ21の回転動作により周回移動して外周面に順次載置される上記麺線群10aを搬送するようになっている。
【0027】
上記第2コンベア2bは、搬送方向と搬送長さとが異なる点を除いて上記第1コンベア2aと同一の構造をしているので、上記第1コンベア2aと同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0028】
上記丸め機3は、図5及び図6に示すように、下方に開放する略直方体形状のケース31を備えている。
【0029】
該ケース31の搬送機2側には、開口部31aが形成され、上記第2コンベア2bの下流側は、上記開口部31aから上記ケース31の内部に臨んでいる。
【0030】
そして、上記ケース31の内方で、且つ、上記第2コンベア2bの搬送方向下流端に連続する領域には、上記麺玉10bを形成するための麺玉形成空間S1が設定されている。
【0031】
上記第2コンベア2bの搬送方向下流側上方で、且つ、上記開口部31aの手前には、図2に示すように、回転軸心が垂直方向に向く一対の麺案内ローラ32が上記第2コンベア2bの搬送方向と交差する水平方向に並設されている。
【0032】
上記両麺案内ローラ32は、NCナイロンで形成され、上記第2コンベア2bの幅方向中央を境に所定の間隔をあけて配置されている。
【0033】
上記両麺案内ローラ32は、その各々の反対方向の回転動作(図2のX1方向)により、上記第2コンベア2bで搬送中の麺線群10aを挟み込んで上記第2コンベア2bの中央に寄せて搬送方向下流側に送り出すようになっている。
【0034】
上記両麺案内ローラ32の搬送方向下流側には、搬送方向に沿って延びる一対のNCナイロン製のガイドプレート33が並設されている。
【0035】
該両ガイドプレート33は、上記第2コンベア2bの搬送方向下流端を飛び出して上記麺玉形成空間S1を通過するように延びており、上記両麺案内ローラ32によって送り出された麺線群10aを上記麺玉形成空間S1まで真っ直ぐに案内するようになっている。
【0036】
上記麺玉形成空間S1の周りには、回転軸心が上記各ガイドローラ21の回転軸心と同じ水平方向を向く4つの第1〜第4丸めローラ4a〜4dが麺玉形成空間S1を囲うように設けられている。
【0037】
上記第1〜第4丸めローラ4a〜4dは、同一形状で、且つ、NCナイロンで形成され、回転軸心方向の長さは、上記両ガイドプレート33間の長さに対応している。
【0038】
また、上記各第1〜第4丸めローラ4a〜4dの外周面には、回転軸心方向に延びる多数の突条部40が周方向に等しい間隔で並設され、該各突条部40の断面形状は台形状となっている。
【0039】
上記第1丸めローラ4aは、図4及び図5に示すように、上記麺玉形成空間S1の第2コンベア2b側の斜め下方で、且つ、当該第2コンベア2bの搬送方向下流端に接近する位置に設けられ、上記第1丸めローラ4aの回転軸心方向一方側中央には、第1回転軸41aが回転一体に突設されている。
【0040】
上記第2丸めローラ4bは、上記麺玉形成空間S1の第2コンベア2bから離れる側の斜め下方で、且つ、上記第1丸めローラ4aに並ぶ位置に設けられ、上記第2丸めローラ4bの回転軸心方向他方側中央には、第2回転軸41bが回転一体に突設されている。
【0041】
上記第3丸めローラ4cは、上記第2丸めローラ4bの上方で、且つ、当該第2丸めローラ4bに並ぶ位置に設けられ、上記第3丸めローラ4cの回転軸心方向他方側中央には、第3回転軸41cが回転一体に突設されている。
【0042】
上記第4丸めローラ4dは、上記麺玉形成空間S1の上方で、且つ、上記第3丸めローラ4cに並ぶ位置に設けられ、回転軸心方向に延びる駆動軸41dの略中央部分に回転一体に固定されている。
【0043】
上記駆動軸41dの回転軸心方向一方側には、2つの連結部材46aによって回転軸心方向に所定の間隔をあけるよう連結された一対の板状固定アーム42が設けられている。
【0044】
該両固定アーム42の下部は、上記第1回転軸41aを回転可能に支持する一方、上記両固定アーム42の上部は、上記駆動軸41dを回転可能に支持している。
【0045】
また、上記両固定アーム42間の上方には、略円板状をなす第1プーリ43aが上記駆動軸41dに回転一体に取り付けられる一方、上記両固定アーム42間の下方には、略円板状をなす第2プーリ43bが上記第1回転軸41aに回転一体に取り付けられていて、上記第1及び第2プーリ43a、43bには、第1タイミングベルト44aが巻き掛けられている。
【0046】
一方、上記駆動軸41dの回転軸心方向他方側には、1つの連結部材46bによって回転軸心方向に所定の間隔をあけるよう連結された一対の板状スイングアーム45が設けられている。
【0047】
該各スイングアーム45は、上記駆動軸41dの回転軸心方向から見て略三角形状をなし(図5及び図6参照)、上記各スイングアーム45の上部は、上記駆動軸41dの回転軸心周りに回動可能に当該駆動軸41dに支持されている。
【0048】
また、上記両スイングアーム45の下部は、上記第2回転軸41bを回転可能に支持する一方、上記両スイングアーム45の中途部は、上記第3回転軸41cを回転可能に支持している。
【0049】
さらに、上記両スイングアーム45間の上方には、略円板状をなす第3プーリ43cが上記駆動軸41dに回転一体に取り付けられ、上記両スイングアーム45間の下部には、略円板状をなす第4プーリ43dが上記第2回転軸41bに回転一体に取り付けられている。
【0050】
それに加えて、上記両スイングアーム45間の中途部には、略円板状をなす第5プーリ43eが上記第3回転軸41cに回転一体に取り付けられ、上記第3、第4及び第5プーリ43c〜43eには、第2タイミングベルト44bが巻き掛けられている。
【0051】
そして、上記ケース31の側面には、出力軸が上記駆動軸41dの回転軸心方向他端側に連結された第1モータ34が固定され、該第1モータ34の回転駆動により駆動軸41dをX2方向に回転させると、第4丸めローラ4d、第1プーリ43a及び第3プーリ43cが同方向に回転するようになっている。
【0052】
また、第1プーリ43a及び第3プーリ43cが回転すると、第1及び第2タイミングベルト44a、44bによって第2プーリ43b、第4プーリ43d及び第5プーリ43eが第1プーリ43a及び第3プーリ43cと同方向に回転し、それに伴って上記第1丸めローラ4a、第2丸めローラ4b及び第3丸めローラ4cが第1回転軸41a、第2回転軸41b及び第3回転軸41cを介して第4丸めローラ4dと同方向に回転するようになっている。
【0053】
そして、第1〜第4丸めローラ4a〜4dは、第2コンベア2bによって麺玉形成空間S1まで搬送されてきた麺線群10aを第2コンベア2bの搬送方向に沿う方向の回転動作により丸めて麺玉10bにするようになっている。
【0054】
また、上記ケース31側面における上記第1モータ34の隣りには、第2モータ35が固定されている。
【0055】
該第2モータ35は、図示しないカム機構を介して上記両スイングアーム45を上記駆動軸41d周りのY1方向又はY2方向に回動させるようになっている。
【0056】
そして、上記両スイングアーム45と上記第2モータ35とで本発明のローラ移動手段12を構成しており、上記第2モータ35によって上記両スイングアーム45をY1方向に回動させると、第2丸めローラ4b及び第3丸めローラ4cが第2コンベア2bから離れるように移動して上記麺玉形成空間S1の下方を開放することにより当該麺玉形成空間S1で形成した麺玉10bを下方に落下させるようになっている。
【0057】
また、上記第2モータ35によって上記両スイングアーム45をY2方向に回動させると、第2丸めローラ4bが第2コンベア2b側に移動することにより第1丸めローラ4aに接近して上記麺玉形成空間S1の下方を塞ぐようになっている。
【0058】
上記ケース31内部における第2コンベア2bの反対側には、落下時の麺玉10bを上記袋詰機6に案内する案内板36が取り付けられている。
【0059】
該案内板36は、ケース31内部から下方に真っ直ぐ延びてケース31の下端側開口から飛び出すとともに、その延出端から第2コンベア2b側の斜め下方に真っ直ぐ延びる形状をなしている。
【0060】
上記架台5は、図1乃至図3に示すように、矩形枠状をなす一対の側部フレーム51を備え、該両側部フレーム51は、その開口部分51aが互いに向き合うように上記搬送機2の搬送方向と直交する方向に所定の間隔をあけて並設されている。
【0061】
上記各側部フレーム51下部の角部には、それぞれジャッキパッド51bが取り付けられ、該ジャッキパッド51bによって上記側部フレーム51は支えられている。
【0062】
上記両側部フレーム51における搬送方向上流側の下部は、第1連結フレーム52で連結される一方、上記両側部フレーム51における搬送方向下流側の上部は、第2連結フレーム53で連結され、上記両側部フレーム51、第1連結フレーム52及び第2連結フレーム53で囲まれる内方に上記袋詰機6を収容する収容空間S2が形成されている。
【0063】
上記両側部フレーム51の上記第1連結フレーム52上方には、略直方体形状の制御ボックス55が取り付けられ、該制御ボックス55は、上記搬送機2の搬送動作や第1〜第4丸めローラ4a〜4dの回転動作、さらには、スイングアーム45の回動動作等を制御するようになっている。
【0064】
上記両側部フレーム51における並設方向と交差する水平方向一方側(搬送方向下流側)の間は、上記収容空間S2に連通する出入口部5aを構成している。
【0065】
また、上記両側部フレーム51における並設方向と交差する水平方向他方側(搬送方向上流側)の上部の間には、上記第1コンベア2aの搬送方向下流側が位置している。したがって、第1コンベア2aが両側部フレーム51に囲まれるようになるので、設備稼働中に他の設備等が第1コンベア2aに接触して当該搬送機2を故障させてしまうことを回避させることができる。
【0066】
上記出入口部5aの上部には、上記両側部フレーム51における並設方向と交差する水平方向一方側に突出する支持フレーム54(支持体)が上記両側部フレーム51における並設方向に所定の間隔をあけて一対設けられている。
【0067】
上記一方の支持フレーム54は、一方の側部フレーム51及び第2連結フレーム53と共に平面視で長方形枠状となる一方、他方の支持フレーム54は、他方の側部フレーム51及び第2連結フレーム53と共に長方形枠状となっていて、両支持フレーム54で上記丸め機3を支持している。
【0068】
上記袋詰機6は、略直方体形状の本体部61を備え、該本体部61における4つの側面のうちの1つには、袋セット部62(容器セット部)が設けられている。
【0069】
該袋セット部62は、略直方体形状の保護ケース63と、該保護ケース63の上方に取り付けられ、上下に延びる略漏斗状のガイド筒65とを備え、該ガイド筒65の上部は、上記保護ケース63の外側に臨んでいる。
【0070】
上記保護ケース63における本体部61の反対側には、扉部63aが設けられ、該扉部63aを開けることにより、上記ガイド筒65の下方に袋11(容器)を上方に開口する姿勢でセットできるようになっている。
【0071】
上記本体部61の袋セット部62が設けられた側面の一方の隣りに位置する側面には、操作パネル61aが設けられている。
【0072】
また、上記本体部61下部の四隅には、垂直方向の回転軸心周りに回転自在な4つのキャスター64が取り付けられている。
【0073】
そして、上記袋詰機6は、上記4つのキャスター64の転動により上記出入口部5aを介して上記収容空間S2に出し入れ可能となっており、上記袋セット部62を除く上記本体部61を上記収容空間S2に入れた状態で上記袋セット部62が上記丸め機3の麺玉落下位置に対応するよう構成されている。
【0074】
また、上記丸め機3から落下する麺玉10bは、上記ガイド筒65に案内されて上記袋11に受け止められるとともに当該袋11の開口が閉じられて袋詰めされるようになっている。
【0075】
次に、麺玉形成袋詰装置1による麺玉10bの形成と当該麺玉10bの袋詰めとについて説明する。
【0076】
まず、図示しない麺線切出機で切り出された麺線群10aは、順次搬送機2によって搬送方向下流側に搬送される。
【0077】
麺線群10aは、第2コンベア2bの中途部に差し掛かると、図2に示すように、一対の麺案内ローラ32の回転動作により、第2コンベア2bの中央に幅寄せされつつさらに搬送方向下流側に搬送される。
【0078】
次に、一対の麺案内ローラ32を通過した麺線群10aは、両ガイドプレート33の間に誘い込まれ、第2コンベア2bの中央に幅寄せされた状態を維持しながらさらに搬送方向下流側に搬送されて麺玉形成空間S1に到達する。
【0079】
すると、図6(a)に示すように、麺線群10aの先端側が第1〜第4丸めローラ4a〜4dの回転動作によって上方に巻き上げられる。このように麺玉形成空間S1において麺玉10bを形成し始める際、麺線群10aの先端側が第1〜第4丸めローラ4a〜4dの各突条部40によって上向きに跳ね上げられるようになる。したがって、麺玉10bの形成開始時における麺線群10aの巻き上げを失敗してしまい麺線群10aがうまく丸まらないといったことを回避することができる。
【0080】
しかる後、麺玉形成空間S1の手前に設けられたセンサ(図示せず)が麺線群10aの終端部分の通過を感知すると、図6(b)に示すように、両スイングアーム45がY1方向に回動し始めるとともに、引き続き行われる第1〜第4丸めローラ4a〜4dの回転動作により麺玉10bが完成する。そして、両スイングアーム45がY1方向に回動し終わると、第1丸めローラ4aと第2丸めローラ4bとの間が開放して麺玉10bが落下する。このように、4つの第1〜第4丸めローラ4a〜4dによって麺線群10aを丸める作業が行われるので、麺線群10aを短時間で麺玉10bにすることができる。また、麺玉10bを麺玉形成空間S1から落下させて直接袋11に入れるので、麺玉10bを形成した後にコンベア等で搬送することによって搬送の振動で麺玉10bの形状が崩れてしまうといったことを回避することができ、綺麗に整った状態の麺玉10bを袋11に入れることができる。
【0081】
また、麺玉形成空間S1の上方には、第4丸めローラ4dが位置しているので、第2コンベア2bにより搬送されてきた麺線群10aを第1〜第4丸めローラ4a〜4dで丸め始める際、麺玉形成空間S1の上方に位置する第4丸めローラ4dが麺線群10aを上から抑えるようになる。したがって、麺玉形成空間S1において麺線群10aが勢い余って麺玉形成空間S1から上方に飛び出そうとするのを上から抑えて防ぐことができ、第2コンベア2bによって順次搬送されてくる各麺線群10aを麺玉形成空間S1において確実に麺玉10bにすることができる。
【0082】
麺玉形成空間S1から落下した麺玉10bは、ガイド筒65に案内されて上記袋11に受け止められる。そして、当該袋11の開口が閉じられて袋詰めが完了する。
【0083】
次に、袋詰機6の入れ替えについて説明する。
【0084】
作業者H1は、袋詰機6の種類を変更する際、まず、麺玉形成袋詰装置1の電源が切れていることを確認した後、袋詰機6における装置側との配線等を外す。
【0085】
そして、作業者H1は、図7に示すように、袋詰機6を架台5の収容空間S2から出入口部5aを介して架台5の外側に引き出す。このとき、袋詰機6は、4つのキャスター64の転動により簡単に移動させることができる。このように、架台5には、袋詰機6を収容空間S2に出入りさせるための出入口部5aがあり、さらには、袋詰機6にはキャスター64が設けられているので、作業者H1は、袋詰機6を簡単に架台5の収容空間S2に出入りさせることができ、袋詰機6を交換する際の段取り時間を短くすることができる。
【0086】
作業者H1は、架台5の外側に袋詰機6を出すと、次に使用する袋詰機6を当該袋詰機6における袋セット部62の反対側から架台5の収容空間S2に出入口部5aを介して入れる。すると、袋セット部62が架台5から飛び出た状態で丸め機3の麺玉落下位置に対応する。したがって、丸め機3から落下する麺玉10bを袋セット部62にセットした袋11に入れることができ、しかも、袋詰機6が架台5に囲まれることによって、麺玉形成袋詰装置1の稼働中において麺製造工場内を往来する台車等が仮に麺玉形成袋詰装置1に接触するにしても、袋詰機6ではなく架台5に接触するようになり、台車等の接触による麺玉形成袋詰装置1の故障を防止することができる。
【0087】
また、袋詰機6の袋セット部62が架台5から飛び出すようになるので、例えば、作業者H1による袋11を袋セット部62にセットする作業や袋セット部62をメンテナンスする作業が容易になる。また、袋セット部62周りに架台5がないので、麺玉10bが入った袋11を後工程に送るのに使用するコンベア等の設備を袋セット部62に接近した位置にその姿勢を気にすることなく設置することができる。
【0088】
さらに、収容空間S2に袋詰機6を入れた状態において、作業者H1が袋詰機6を側部フレーム51の開口部分51aから操作できるようになるので、設備稼働中における袋詰機6の設定変更等を簡単に行うことができる。
【0089】
尚、本発明の実施形態では、丸め機3で形成した麺玉10bを袋詰機6によって袋11に袋詰めしているが、これに限らず、例えば、丸め機3から落下する麺玉10bをトレイ等の容器で受け止めるようにしてもよい。尚、本発明では、袋11も容器に含むものとしている。
【0090】
また、本発明の実施形態では、丸め機3において丸めローラが4つ設けられているが、これに限らず、3つ以下でもよいし、5つ以上設けてもよい。
【0091】
また、本発明の実施形態では、袋詰機6の一部である本体部61を架台5の収容空間S2に入れるようにしているが、袋詰機6の全部を架台5の収容空間S2に入れる構成にしてもよい。
【0092】
また、本発明の実施形態では、搬送機2の一部である第1コンベア2aが両側部フレーム51の間に位置しているが、搬送機2の全部が両側部フレーム51の間に位置する構成であってもよい。
【0093】
また、本発明の実施形態では、丸め機3から麺玉10bを落下させる際、スイングアーム45の回動動作により第2及び第3丸めローラ4b、4cを第2コンベア2bから離れるよう移動させているが、これに限らず、例えば、スライド機構により第2及び第3丸めローラ4b、4cを第2コンベア2bから離れるよう移動させる構成にしてもよい。
【0094】
また、本発明の実施形態では、第1〜第4丸めローラ4a〜4dを同じ材質で同じ形状に形成しているが、それぞれ異なる材質で異なる形状に形成してもよい。
【0095】
また、本発明の実施形態では、上記両側部フレーム51における並設方向と交差する水平方向一方側の間に出入口部5aが設けられているが、これに限らず、例えば、両側部フレーム51の少なくとも一方に出入口部を設けることにより、袋詰機6を両側部フレーム51の並設方向に移動させて収容空間S2に出入りさせるようにしてもよい。
【0096】
また、本発明の実施形態では、第1〜第4丸めローラ4a〜4dの外周面に多数の突条部40が周方向に等しい間隔で並設されているが、等しい間隔で並設することが必須要件ではない。
【0097】
また、本発明の実施形態では、第1〜第4丸めローラ4a〜4dの外周面に設けられた突条部40の断面形状が台形状をなしているが、これに限らず、例えば、矩形状や三角形状であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、中華麺や蕎麦等の麺線群を丸めて麺玉にするとともに当該麺玉を袋や箱などの容器に入れる麺玉形成容器入れ装置に適している。
【符号の説明】
【0099】
1 麺玉形成袋詰装置(麺玉形成容器入れ装置)
2 搬送機(搬送手段)
3 丸め機(麺玉形成落下手段)
4a 第1丸めローラ
4b 第2丸めローラ
4c 第3丸めローラ
4d 第4丸めローラ
5 架台
5a 出入口部
6 袋詰機(麺玉容器入れ手段)
10a 麺線群
10b 麺玉
11 袋(容器)
12 ローラ移動手段
40 突条部
51 側部フレーム
54 支持フレーム(支持体)
62 袋セット部(容器セット部)
64 キャスター
S1 麺玉形成空間
S2 収容空間
【要約】
【課題】台車等の接触による故障を確実に防ぐことができ、しかも、段取り替え時間を短くできる麺玉形成容器入れ装置を提供する。
【解決手段】架台5の内方には、収容空間S2が設けられ、架台5の側方には、収容空間S2に連通する出入口部5aが形成される。架台5は丸め機3を支持する。袋詰機6は、麺玉10bを入れる袋11をセットする袋セット部62及び4つのキャスター64を有す。袋詰機6は、各キャスター64の転動により出入口部5aを介して収容空間S2に出し入れ可能となっている。袋詰機6の本体部61を収容空間S2に入れた状態で袋セット部62が丸め機3の麺玉落下位置に対応する。
【選択図】図7
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7