(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0017]本明細書で説明されるシステムの原理の理解を促進することを目的として、本開示は、図に示されており、以下に記載される仕様で説明される実施形態を参照する。したがってこのシステムの範囲が限定されないことを意図されることを理解されたい。さらに、このシステムが、図示される実施形態に対する任意の変形形態および修正形態を含み、このシステムに関係する当業者には通常思いつくであろう、このシステムの原理を用途をさらに含むことを理解されたい。
【0015】
[0018]
図1に示されるように、ブレーキシステム100は、ブレーキブースタ108に動作可能に接続されるマスターシリンダ104を含む。後で詳細に説明されるように、マスターシリンダ104はチューブ112を含んでおり、機械加工された鋳物を用いて形成されるマスターシリンダと比較して、ブレーキシステム100の製造および組み立てを単純化する。
【0016】
[0019]継続して
図1を参照すると、マスターシリンダ104が、チューブ112、プラグ116、ポート構造物120およびリザーバ組立体124を含む。
図2に示されるように、チューブ112は、細長い円筒壁によってプラグエンド(plug end)114に接続されるブースタエンド(booster end)140を含む。ほぼ円筒形の内部チャネル148がブースタエンド140からプラグエンド144まで延在する。チューブ112は、フランジとも称されるカラー152、156をさらに含む。ブースタエンド140を終端させてチューブ112の開口部を囲んでいるカラー152は、チャネル148に対して外向きに延在する。したがって、カラー152はチャネル148の直径より大きい直径を有する。
図3に示されるように、プラグエンド144を終端させてチューブ112の開口部を囲んでいるカラー156はチャネル148に対して内向きに延在する。したがって、カラー156はチャネル148の直径より小さい直径を有する。
【0017】
[0020]
図2を継続して参照すると、チューブ112は、チャネル148に流体連通される複数の通路160A、160B、160C、160D、160Eをさらに含む。通路160A、160B、160D、160Eはチューブ112の円筒壁を通って延在しており、リザーバ組立体124とチャネル148との間で油圧流体が流れるのを可能にする。通路160Cはチューブ112の円筒壁を通って延在しており、1つまたは複数の油圧ブレーキシリンダ(図示せず)に連結され得る。
【0018】
[0021]チューブ112を形成するのに適した材料は、限定されないが、鋼、アルミニウムならびに/または別の金属および金属合金を含む。チューブ112は、圧延、押出し、および/または別のチューブ形成処理の工程を経て形成され得る。したがって、すくなくとも一部の実施形態では、チューブ112は、製造コストおよび時間を軽減するために、鋳造および機械加工を用いることなく形成され得る。
【0019】
[0022]
図3を再び参照すると、マスターシリンダ104のプラグ116がチューブ112のプラグエンド144のところにある開口部を覆っている。プラグ116はチャネル148内に接合され、チューブ112内の油圧および機械的圧力に抵抗するためにカラー156に接触して配置される。プラグ116を形成するのに適した材料は、限定されないが、金属、プラスチック、および/またはエラストマ材料を含む。プラグ116は、プラグ116を通って延在しさらにチャネル148をブレーキシステム100を囲む大気に繋げるブレーキラインポート164を含む。しかし、一般に、ポート164は、チャネル148と油圧ブレーキシリンダ(図示せず)との間で油圧ブレーキ液が流れるのを可能にするために、油圧ブレーキライン(図示せず)をプラグ116の外側(
図3では左側)に接続させる。ポート116は、ブレーキラインをポート164に接続するように構成されたカプラー(図示せず)を受け入れるためにねじ切りされた内部を含んでいてよい。さらに、一部の実施形態では、溶接接手がプラグ116をチューブ112に接続させる。詳細には、溶接接手はプラグ116をカラー156に接続させることから、概して円形形状であってよい。
【0020】
[0023]
図1および
図3に示されるように、マスターシリンダ104のポート構造物120はチューブ112に結合される。その形状から「ポートブロック」とも称されるポート構造物120は、通路160C(
図3)を介してチャネル148に流体連通される。ポート構造物120を形成するのに適した材料は、限定しないが、金属、プラスチック、および/または別の剛性材料を含む。
図1に示されるように、ポート構造物120は、チューブ112がそこを通って延在する中央開口部121を有する一部品のクランプユニットとして設けられる。ポート構造物120はフロントアーム172およびリヤアーム176を含む。アーム172、176の上側部分は互いに接続されるが、アーム172、176の底部分は互いから分離される。したがって、アーム172、176の底部分は、開口部121をわずかに拡大するためにさらにチューブ112が開口部121を通って容易に摺動するのを可能にするために、分離され得る。締付け部材168がフロントアーム172を通って延在しており、リヤアーム176によってねじ込み式に受けられる。締付け部材168が、アーム172、176の底部分を互いに向かって引っ張るように締められ得、それにより、開口部121が閉じられてポート構造物120がチューブ112に押し付けられる。
【0021】
[0024]ポート構造物120は、開口部180をポート構造物120の外側まで導く通路181(
図3)を画定している。通路181および開口部180は、通路160Cをブレーキシステム100を囲む大気に流体的に連結させるように構成されている。一般に、開口部180は、油圧ブレーキ液がチャネル148と油圧ブレーキシリンダ(図示せず)との間で流れるのを可能にするために、油圧ブレーキライン(図示せず)に接続される。開口部180は、ブレーキラインをポート構造物120に接続させるように構成されたカプラー(図示せず)を受け入れるためにねじ切りされた内部を含むことができる。
図3に示されるように、Oリング184が、ポート構造物120とチューブ112との間にシールを形成するために通路181内に位置される。
【0022】
[0025]
図3に示されるように、2つのピストン146、150がチューブ112のチャネル148内に位置される。ピストン146、150は、ブースタ108に付随するロッド188からブレーキ力を受けることに応答してチャネル148内を摺動するように構成されている。ピストン146、150はチャネル148を少なくとも2つのサブチャネル154、158に分割する。サブチャネル154はプラグ116からピストン146まで延在し、サブチャネル158はピストン146からピストン150まで延在する。当業者には既知であるように、ピストン146、150がチャネル内を移動することにより、油圧ブレーキ液がブレーキシステム100を通るように押し込まれる。
【0023】
[0026]
図1を継続して参照すると、マスターシリンダ104のリザーバ組立体124が、リザーバ126、クランプ部材130、および別のクランプ部材131を含んでいる。
図3に示されるように、リザーバ126は内部空間133を画定しており、この内部空間133は油圧ブレーキ液が少なくとも部分的に充填されるように構成される。リザーバ126の内部空間133は、ピストン146、150が移動することに応答してリザーバとチューブとの間で油圧ブレーキ液が流れるのを可能にするために、チューブ122のチャネル148に流体的に結合される。
【0024】
[0027]クランプ部材130、131は、リザーバ組立体124をチューブ112に取り外し可能に接続させる。
図1に示されるように、クランプ部材130、131はリザーバ126を備える一体構造物である。しかし、別の実施形態では、クランプ部材130、131はリザーバ126に接続される分離した要素であってもよい。クランプ部材130、131の各々は、リザーバ組立体124をチューブ112に固定するためにリヤアーム143に係合されるフロントアーム141を含む。
図4に示されるように、リヤアーム143は歯147を有する延長部分145を含み、フロントアーム141は歯147に噛み合わせられる歯149を含む。歯147が歯149に係合されている場合、フロントアーム141が方向157においてリヤアーム143に向かって移動することができ、開口部153が閉じられ、チューブ112にクランプ力が加えられる。しかし、歯147、149が係合されていることにより、フロントアーム141が方向151に移動することは防止される。延長部145は歯147を歯149から外すために移動され得、それにより、フロントアーム141が方向151においてリヤアーム143から離れるように移動することが可能となる。アーム141、143によって画定される開口部153はアーム141がアーム143から離れるように移動することに応答して拡大し、それにより、クランプ部材130をチューブ122から取り外すことが可能となる。クランプ部材131は、クランプ部材130と全く同じように構成されており、動作する。
【0025】
[0028]
図3および
図4に示されるように、クランプ部材130およびクランプ部材131は、各々、内部空間133をチャネル148に流体的に結合させるOリング226を含む。Oリングはクランプ部材130とチューブ112との間にシールを形成する。
【0026】
[0029]リザーバ組立体124は、ポート構造物120を用いてチューブ112に対して位置決めされ得る。
図3に示されるように、リザーバ126は、ポート構造物120の上側部分を受ける凹型チャネル183を含む。使用者は、最初にポート構造物120をチューブに接続させることにより、チューブ112に対してリザーバ組立体124を位置決めすることができる。次いで、使用者はリザーバ組立体124をチューブ112に接続させ、それによりチャネル183がポート構造物120の上側部分を確実に受けるようになる。リザーバ組立体124がチャネル183内でポート構造物120を受けることに応答して、リザーバ組立体が
図3の方向185において適切に位置決めされるようになる。加えて、ポート構造部120は、リザーバ組立体124がチューブ構造物112を中心に回転するのを防止する。
【0027】
[0030]
図3を継続して参照すると、ブレーキブースタ108が、本明細書ではハウシング128として称されるフロントシェルと、保持用カフ132と、ばね136と、ロッド188とを含む。概略ボウル形状のハウジング128は空洞とも称される内部チャンバ192を画定する。ハウジング128のカラー196がリザーバ126に向かって延在し、ハウジング128を通って内部チャンバ192まで到達する通路/開口部200を画定する。カラー196は、方向204(
図3)および/または方向201(
図1)において分力を有するチューブ112に加えられる力に応答してチューブ112を安定させるために、チューブ112の長さに沿って延在する。
【0028】
[0031]保持用カフ132は、
図2に示されるように、ハウジング128のチャンバ192内に位置され、ハウジング128の内側表面に接触する。
図5に示されるように、保持用カフ132はネック208およびディスク212を含む。ネック208は一定の長さを有し、開口部200に位置合わせされる、保持用カフ132を通る開口部216を画定する。ネック208は、横方向201(
図1)および/または垂直方向204(
図3)において分力を有するチューブ112に加えられる力に応答してチューブ112を支持するために、チューブ112に平行である。開口部216は、チューブ112が開口部216を通過するのを可能にするがカラー152が開口部216を通過するのを防止するような直径を有する。代わりに、ネック208がカラー152に係合され、チューブ112が方向236に移動するのを防止する。保持用カフ132のディスク部分212がネック208の境界を成しており、その周縁部のまわりにカラー/フランジ220を含む。
図3に示されるように、カラー220はブースタ108のばね136を受ける。
図3の実施形態では、保持用カフ132は、ブースタ108のハウジング128によって画定されるチャンバ192内にその全体が位置される。
【0029】
[0032]
図3に示されるように、エラストマシール167が、ハウジング128と、保持用カフ132と、チューブ112との接合部のところに位置される。エラストマシール167は、チューブ112の周りに接合されてチューブと、ハウジング128と、保持用カフ132とに接触するOリングである。エラストマシール167は、ブレーキシステム100を囲む大気からチャンバ192を密閉する。したがって、シール167は、大気圧と比較した負圧をチャンバ192内に発生させるのを可能にする。
【0030】
[0033]ブースタ108のばね136は、
図3に示されるように、当業者に知られているようにブースタ108のダイアフラム(図示せず)に作用する付勢力を発生させる。加えて、ばね136は保持用カフ132に係合され、ばね136によって発生する付勢力がハウジング128に対して保持用カフ132を付勢する。
【0031】
[0034]
図3を継続して参照すると、ブースタ108のロッド188がブレーキ力に応答してピストン146、150を方向232、236に移動させる。ピストン150内の空洞222はロッド188のマスターシリンダエンド(master cylinder end)224を受ける。ロッド188は、チューブ112のブースタエンド140のところにある開口部と、ハウジング128内の開口部200と、保持プレート132内の開口部216と、ばね136とを通って延在する。ロッド188は、マスターシリンダ104が方向232に移動するのを防止するためにピストン150に接触している。
【0032】
[0035]
図6は、ブレーキシステム100のマスターシリンダ104の代替の実施形態であるマスターシリンダ106を示している。マスターシリンダ106は、チューブ113、リザーバ組立体125、プラグ244、およびポート突出部246を含む。
図7に示されるように、チューブ113は、細長い円筒壁によってプラグエンド145に接続されるブースタエンド141を含む。内部チャネル149がブースタエンド141からプラグエンド145まで延在する。チューブ113は、フランジとも称されるカラー153、240をさらに含む。ブースタエンド141を終端させてチューブ113の開口部を囲んでいるカラー153は、チャネル149に対して外向きに延在する。したがって、カラー153はチャネル149の直径より大きい直径を有する。プラグエンド145を終端させてチューブ113の開口部を囲んでいるカラー240は、チャネル149に対して外向きに延在する。したがって、カラー240はチャネル149の直径より大きい直径を有する。チューブ113はチューブ112と同じ材料から形成されてよい。したがって、少なくとも一部の実施形態では、チューブ113は、製造コストおよび時間を軽減するために、鋳造および機械加工を用いることなく形成され得る。
【0033】
[0036]
図7を継続して参照すると、チューブ113は、チャネル149に流体連通される複数の通路161A、161B、161C(
図6)、161D、161Eをさらに含む。通路161A、161B、161D、161Eはチューブ113の円筒壁を通って延在しており、マスターシリンダ106のリザーバ組立体125とチャネル149との間で油圧流体が流れるのを可能にする。通路161Cはチューブ113の円筒壁を通って延在しており、1つまたは複数の油圧ブレーキシリンダ(図示せず)に連結され得る。
【0034】
[0037]
図6を参照すると、マスターシリンダ106のプラグ244がチューブ113のプラグエンド145のところにある開口部を覆っている。プラグ244の外側部分248がチューブ133およびカラー240の外側に接触しており、プラグ244の内側部分252がチューブ113の内側に接触している。プラグ244はチューブ113に接続され、チューブ113内の油圧および機械的圧力に抵抗するためにカラー240に接触して配置される。プラグ244は、金属、プラスチックおよび/またはエラストマ材料を含む材料から形成されてよい。プラグ244は、プラグ244を通って延在しさらにチャネル149をブレーキシステム101を囲む大気に繋げるポート256を含む。しかし、一般に、ポート256は、チャネル149と油圧ブレーキシリンダ(図示せず)との間で油圧ブレーキ液が流れるのを可能にするために、油圧ブレーキライン(図示せず)をプラグ244の外側に接続させる。ポート244は、ブレーキラインをポート244に接続するように構成されたカプラー(図示せず)を受け入れるためにねじ切りされた内部を含んでいてよい。
【0035】
[0038]
図6および
図7に示されるように、ポート突出部246がチューブ113に接続される。「ボス」とも称されてよいポート突出部246は、チャネル149とチューブ113の外側の領域との間でブレーキ液が流れるのを可能にするために通路161Cを開口部260(
図7)に流体的に結合させる通路247(
図6)を画定する。ポート突出部246は、通路161Cを通してチャネル149に流体連通させるために、ブレーキラインを受けてそのブレーキラインをチューブ113に結合させることができる。この目的のために、開口部260は、ブレーキラインをポート突出部246に接続するためにカプラー(図示せず)を受けるように構成されたねじ切りされた開口部であってよい。ポート突出部246はポート構造物120の代わりに
図1のチューブ112に接続され得る。同様に、ポート突出部120はポート突出部246の代わりに
図6のチューブ113に接続され得る。加えて、ポート突出部246は、リザーバ組立体125に接触され、リザーバ組立体が回転することおよび他にはチューブ113に対して移動することを防止するように構成され得る。
【0036】
[0039]マスターシリンダのリザーバ組立体125が、リザーバ127、クランプ部材134、および別のクランプ部材135を含む。
図6に示されるように、リザーバ127は内部空間137を画定しており、この内部空間137は油圧ブレーキ液が少なくとも部分的に充填されるように構成される。リザーバ127の内部空間137は、ピストン146、150が移動することに応答してリザーバとチューブとの間で油圧ブレーキ液が流れるのを可能にするために、チューブ113のチャネル149に流体的に結合される。
【0037】
[0040]クランプ部材134、135は、リザーバ組立体125をチューブ113に取り外し可能に接続させる。
図6に示されるように、クランプ部材134、135はリザーバ127を備える一体構造物である。しかし、別の実施形態では、クランプ部材134、135はリザーバ127に接続される分離した要素であってもよい。
図6に示されるように、クランプ部材134およびクランプ部材135は、各々、中にOリング199が配置される環状内部溝197を含む。Oリング199は内部空間137をチャネル149に流体的に結合させる。
【0038】
[0041]ブースタ108、およびそれに付随するすべての構成要素は、ブースタ108が
図1のマスターシリンダ104と共に動作する方式と全く同じ方式で
図6のマスターシリンダ106と共に動作するように構成される。
【0039】
[0042]
図1のブレーキシステム100は以下の工程に従って組み立てられ得る。
図3を継続して参照すると、最初に、プラグ116がチューブ112のブースタエンド140の近傍の開口部に挿入される。プラグ116はチャネル148内を方向236に摺動してチューブ112のプラグエンド144に到達し、カラー156に接触される。次いで、ピストン146、150が、別の構成要素と共に、チューブ112のブースタエンド140の近傍の開口部を通してチャネル148内に挿入される。次いで、保持プレート132がハウジング128の内側表面に接触してチャンバ192内に位置され、その結果、ハウジング128内の開口部200が保持プレート132内の開口部216に位置合わせされる。一部の実施形態では、ばね136がハウジング128に対する保持プレート132の位置を維持する。しかし、別の実施形態では、保持プレート132はハウジング128に固着されてもよい。例えば、保持プレート132はハウジング128の内側表面にスポット溶接され得る。スポット溶接により、保持プレートまたはハウジングに孔を開けることなく、保持プレート132がハウジング128に固着される。その後、中に挿入される内部構成要素を有するチューブ112が、カラー152が保持プレート132のネック208に接触して配置されてブースタエンド140が内部空洞192に露出されるまで、保持プレート132内の開口部216およびハウジング128内の開口部200を通して挿入される。その後、ばね136が、ハウジング128に対する保持プレート132の位置を固定するために保持プレート132のカラー220に対して付勢され得る。その次に、ロッド188がピストン150内の空洞222内に挿入される。それに応じて、保持プレート132、ばね136およびハウジング128が、ねじ、ボルト、リベット、または一部の実施形態では溶接を用いることなく、ブースタ108をマスターシリンダ104に接続させる。保持プレート132がハウジング128に対して付勢されてピストン150がロッド118を受けると、ブースタ108に対してのチューブ112の位置が固定されるようになる。次いで、ポート構造物120が、ポート構造物120が通路160Cを通してチャネル148に流体連通されるのを可能にするような位置において、チューブ112に接続される。ポート構造物120の位置により、リザーバ組立体124をチューブ112に接続することが補助される。ポート構造物120を受けることに応答して、リザーバ組立体124が通路160A、160B、160D、160Eに流体連通されるように位置決めされる。
【0040】
[0043]
図6のマスターシリンダ106を有するブレーキシステム101は類似の方式で組み立てられ得る。最初に、保持プレート132がハウジング128の内側表面に接触するようにチャンバ192内に位置され、その結果、ハウジング128内の開口部200が保持プレート132内の開口部216に位置合わせされる。次に、ブースタ108が「予備形成」状態でチューブ113を受ける。予備形成状態のチューブ113は外側カラー240を含まないことから、チューブ113がハウジング128内の開口部200および保持プレート132内の開口部216を通過することが可能である。次に、ポート突出部246がチューブ113に溶接され、開口部260を通路161Cに流体連通させることが可能となる。その後、ピストン146、150および別の内部構成要素がチャネル149内に挿入され得る。次に、リザーバ組立体125がチューブ113に接続され、通路161A、161B、161D、161Eに流体連通される。その次に、カラー240がチューブ113上に形成される。次に、プラグ244がチューブ113のプラグエンド145に接続され、チューブの端部が閉じられる。マスターシリンダ106が組立後にメンテナンスまたは修理を必要とする場合、使用者はプラグ244を取り除いて、ピストン146、150などのチャネル149内に位置される構成要素にアクセスすることができおよび/またはそれらを交換することができる。
【0041】
[0044]動作時、
図1のブレーキシステム100は、ブースタ108がブレーキ力を受けることに応答して油圧シリンダ(図示せず)を動作させることができる。具体的には、ブレーキ力を加えることにより出力ロッド188およびピストン146、150が方向236に移動され、油圧ブレーキ液が加圧され、油圧シリンダが作動される。ブレーキ力が停止されることに応答して、ばね136がロッド188を方向232に付勢し、ピストン146、150が方向232に移動し、油圧シリンダの動作が停止される。
図6のブレーキシステム101は同様の方式で動作する。
【0042】
[0045]
図8に示されるように、パンチ組立体300が、チューブ112内に通路160A、160B、160C、160D、160Eを形成するようにおよび/またはチューブ113内に通路161A、161B、161C、161D、161Eを形成するように構成され得る。組立体300はチューブ112を参照して説明される。パンチ組立体300は本体304、パンチ308およびスライダ312を含む。本体304はパンチ308およびスライダ312を移動可能に支持する。本体304は下側部分316および上側部分320を含む。下側部分316は、垂直方向にほとんど動くことなくチャネル148内にぴったりと接合されるような設計および寸法である。
図8の実施形態では、下側部分316はチューブ112の直径328よりわずかに小さい高さ324を有することから、この下側部分はチャネル148に入ることが可能である。加えて、下側部分316の少なくとも一部分はチューブ112の内側表面に接触することができる。下側部分316は、スライダチャネル(slider channel)336に流体連通されるパンチチャネル(punch channel)332を画定する。上側部分320は、チューブ112の壁の厚さ344よりわずかに大きい距離340だけ下側部分から分離されている。上側部分320は出口チャネル348を画定する。上側部分320はチャネル148に入るように構成されていない。上側部分320はチューブ112の外側表面の一部分に接触することができる。
【0043】
[0046]パンチ308は、下側部分316のパンチチャネル332によって移動可能に受けられる。パンチ308は、パンチ本体352、コイニング表面(coining surface)356および突起部360を含む。パンチ本体352はパンチチャネル332とほぼ同じ幅であり、したがって、パンチ308は水平方向にほとんど動くことなくパンチチャネル332内で垂直に移動する。コイニング表面356は放射状部分を有するように形成され、したがって、得られる円形通路364を囲む領域はわずかな皿穴を有する。円形である突起部360は通路364の直径とほぼ等しい直径を有する。パンチ本体352は傾斜した底表面370を有する。パンチ308は、チューブ112を形成するのに使用される材料より硬い材料で形成される。
【0044】
[0047]スライド312は下側部分316のスライドチャネル336によって移動可能に受けられる。スライド312は端部分368および傾斜部372を含む。端部分368は、スライドを水平方向に移動させるように構成された原動機(図示せず)に接続される。傾斜部372はパンチ308の底表面370に適合するように形成される。
【0045】
[0048]パンチ組立体300は、以下の工程に従ってチューブ112内に通路160A、160B、160C、160D、160Eを形成するように動作され得る。最初に、下側部分316が、パンチ組立体300またはチューブ112のいずれかを移動させることによってチャネル142内に位置される。詳細には、チューブ112が、ストッパとして機能しチューブ112に対してパンチ308を位置決めする壁376に接触される。次に、原動機が起動されてスライダ312を方向380に移動させる。スライダ312が方向380に移動すると、傾斜部372がパンチ308を所望される通路位置に向かって移動させる。スライダ312が方向380に継続して移動することにより、突起部360がチューブ112の壁を通るように押し込まれ、コイニング表面356がチューブ112の壁に押し付けられる。突起部360が通路364を形成し、コイニング表面356が通路364を囲む領域に埋まる。上側部分320がチューブ112を安定させ、突起部360が、単にチューブ112を変形させるのではなく、チューブ112を確実に打ち抜くようになる。次に、原動機が起動されてスライダを方向384に移動させる。スライダ312が方向384に移動すると、重力がパンチ308を下方向に引っ張る。その後、チューブ112および/またはパンチ組立体300が追加の通路を形成するように再位置決めされ得る。すべての通路が形成されると、チューブ112がパンチ組立体330から取り除かれる。
【0046】
[0049]パンチ組立体300は、チューブ112の内部表面390に突き当たることにより通路160A、160B、160C、160D、160Eを形成する。したがって、パンチ組立体300は、チューブの外側表面394に突き当たってパンチをチャネル148に向かって押し込むことによって通路が形成される場合に起こるような、バリ、鋭い縁部および別の不規則部分がチャネル148内に突出することを防止する。パンチ組立体300によって形成される通路により、ピストンのシールが通路上で止まったり引っかかったりすることなく、ピストン146、150がチャネル148内を摺動することが可能となる。
【0047】
[0050]本明細書に記載されるデバイスは図および上述の記述において詳細に示されて説明されてきたが、これは例示的なものであり、特性を限定するものではないと解釈されるべきである。好適な実施形態のみが示されてきたこと、および、本明細書に記載されるデバイスの精神の範囲内にあるすべての変更、修正、および別の用途が保護されることが所望されることを理解されたい。