特許第5940781号(P5940781)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5940781マスターシリンダおよびブレーキブースタ組立体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5940781
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月29日
(54)【発明の名称】マスターシリンダおよびブレーキブースタ組立体
(51)【国際特許分類】
   B60T 13/565 20060101AFI20160616BHJP
   B60T 13/567 20060101ALI20160616BHJP
【FI】
   B60T13/565
   B60T13/567
【請求項の数】13
【外国語出願】
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2011-190540(P2011-190540)
(22)【出願日】2011年9月1日
(65)【公開番号】特開2012-51562(P2012-51562A)
(43)【公開日】2012年3月15日
【審査請求日】2014年7月2日
(31)【優先権主張番号】12/874,262
(32)【優先日】2010年9月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100080137
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 昭男
(74)【代理人】
【識別番号】100096013
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100141025
【弁理士】
【氏名又は名称】阿久津 勝久
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・イー・マッキーウィッツ
【審査官】 中尾 麗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−171510(JP,A)
【文献】 特開2000−079876(JP,A)
【文献】 特開昭57−074258(JP,A)
【文献】 特開昭61−206891(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/154822(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60T 13/00−13/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキシステムにおいて、
ブレーキブースタであって、
内部チャンバへの通路を画定するハウジングと、
前記通路の近くの前記内部チャンバ内に位置された保持用カフと、
前記内部チャンバ内の前記保持用カフに係合されるばねと
を含むブレーキブースタと、
マスターシリンダ装置であって、
第1の端部および第2の端部を有するチューブ部材において、前記チューブ部材が前記通路および前記保持用カフを通って延在し、前記チューブ部材の前記第1の端部が前記ブレーキブースタの前記内部チャンバに露出された、チューブ部材と、
前記チューブ部材に流体連通されたブレーキ液リザーバと
を含むマスターシリンダ装置とを備え、
前記ハウジングは、前記ブレーキ液リザーバに向かって前記チューブ部材の長さに沿って延在するカラーを有し、
前記保持用カフは、前記ばねを受けるディスクと前記ブレーキ液リザーバから離れるように前記チューブ部材の長さに沿って延在するネックとを有する、ブレーキシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のブレーキシステムにおいて、
第1の開口部が前記チューブ部材の前記第1の端部のところに画定され、前記第1の開口部に対向する第2の開口部が前記チューブ部材の前記第2の端部のところに画定された、ブレーキシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のブレーキシステムにおいて、
前記チューブ部材内の前記第2の開口部を覆うプラグをさらに備え、前記プラグが、前記チューブ部材の内部から前記チューブ部材の外部までブレーキ液が流れるのを可能にするように構成された第1のブレーキラインポートを備えた、ブレーキシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のブレーキシステムにおいて、
前記チューブ部材内の前記第2の開口部が内側カラーを含み、前記プラグが前記チューブ部材の前記第2の端部のところで前記チューブ内に配置された、ブレーキシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のブレーキシステムにおいて、
前記プラグは前記チューブ部材の前記第2の端部に溶接された、ブレーキシステム。
【請求項6】
請求項に記載のブレーキシステムにおいて、
前記チューブ部材内の前記第2の開口部は外側カラーを含み、前記プラグは前記チューブ部材の前記第2の端部で前記チューブ部材の外側に配置された、ブレーキシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のブレーキシステムにおいて、
第1の開口部が前記チューブ部材の前記第1の端部で画定され、前記第1の開口部は前記保持用カフに係合される外側カラーを含む、ブレーキシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のブレーキシステムにおいて、
前記外側カラーは、前記チューブ部材の前記第1の端部上の外向きに延在するフランジによって設けられた、ブレーキシステム。
【請求項9】
請求項8に記載のブレーキシステムにおいて、
前記保持用カフは近くにディスク部分が配置されたネックを含み、前記ディスク部分は前記ハウジングの内側表面に係合され、前記ネックは前記チューブ部材の前記第1の端部上の前記外向きに延在するフランジに係合される、ブレーキシステム。
【請求項10】
請求項1に記載のブレーキシステムにおいて、
前記チューブ部材は、前記チューブ部材の前記第1の端部にある第1の開口部と、前記チューブ部材の前記第2の端部にあって前記第1の開口部に対向する第2の開口部とを備えた細長い円筒壁を含み、前記細長い円筒壁は前記ブレーキ液リザーバに流体連通された複数の通路を含む、ブレーキシステム。
【請求項11】
請求項3に記載のブレーキシステムにおいて、
前記チューブ部材は、
前記チューブ部材の内部から前記チューブ部材の外部までブレーキ液が流れるのを可能にするように構成され、前記チューブ部材の前記第1の端部と前記チューブ部材の前記第2の端部との間に配置された第2のブレーキラインポートをさらに備えた、ブレーキシステム。
【請求項12】
請求項11に記載のブレーキシステムにおいて、
前記第2のブレーキラインポートは前記チューブ部材に溶接された、ブレーキシステム。
【請求項13】
請求項10に記載のブレーキシステムにおいて、
少なくとも1つのピストンが前記チューブ部材内に配置され、前記少なくとも1つのピストンは、前記第1の開口部を通って延在しておりブレーキペダルが押し下げられたときに軸方向に移動するロッドに接続される、ブレーキシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、概して、ブレーキシステムに関し、詳細には、ブレーキシステムのためのマスターシリンダおよびブレーキブースタに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]車両は、しばしば、車両の速度を低下させるためのおよび/または車両を停止位置に維持するための油圧ブレーキシステムを含む。通常、油圧ブレーキシステムは、マスターシリンダによって受けられる出力ロッドを有する空気式/真空ブレーキブースタを含む。油圧ブレーキラインが、マスターシリンダを1つまたは複数の油圧ブレーキホイールシリンダに流体的に結合させる。ブレーキブースタが、車両の車室内に位置されるブレーキペダルに結合されるペダルロッドを受ける。動作中、ブレーキブースタが、車両の操作者によってブレーキペダルに作用する力を増幅させることにより、ブレーキシステムを作動させるのに必要となる力を軽減する。ブレーキブースタが、増幅された力を出力ロッドを通してマスターシリンダ内の1つまたは複数のピストンに伝達させる。マスターシリンダ内のピストンが動くことにより、圧力下の流体が油圧ブレーキラインを通して各ブレーキホイールシリンダに送られる。圧力下の流体を受けるブレーキホイールシリンダの各々が、車両のホイール・タイヤ組立体に付随するロータまたはドラムに接触させて摩擦材を移動させる。ロータまたはドラムに接触させて摩擦材を移動させることにより、車両が減速されるおよび/または車両が停止位置に維持される。ブレーキペダルを解放方向において非作動位置まで移動させるために車両の操作者がブレーキペダル上の力を解放することに応答して、ブレーキブースタの出力ロッドおよびマスターシリンダピストンが解放方向に移動し、油圧ブレーキホイールシリンダの動作が停止され、ドラム、ロータ、ホイール・タイヤ組立体、および/または別の要素が自由に回転することが可能になる。
【0003】
[0003]一般に、ブレーキブースタは、ハウジング、出力ロッド、ダイアフラムおよびバルブを含む。出力ロッドに結合されるダイアフラムは、ハウジングの内部空洞をブースタチャンバと真空チャンバとに分割する。ブレーキブースタが、真空チャンバを大気圧未満の圧力に維持するために、ガソリンエンジンまたは真空ポンプによって発生する真空を真空ポンプに結合させる。バルブが、ブースタチャンバの作動チャンバ部分と大気チャンバ部分(atmosphere chamber portion)との間で流体流れを制御する。付勢用部材がバルブを閉位置に維持し、作動チャンバを大気チャンバから分離する。バルブが閉じられると、ブレーキブースタが、作動チャンバおよび真空チャンバを同じ圧力レベルで維持するために、作動チャンバに真空を供給する。ダイアフラムの両側がほぼ等しい圧力になることにより、ダイアフラムが停止した状態に維持される。車両の操作者がブレーキペダルに力を作用させることに応答してバルブが開くと、それに応答して、作動チャンバ内の負圧が大気チャンバおよびバルブを通して大気から作動チャンバ内へと空気を引き入れる。したがって、バルブが開けられると、作動チャンバ内の圧力が真空チャンバ内の圧力より高くなる。真空チャンバと作動チャンバとの間の圧力が不均衡になることにより、ダイアフラムおよび出力ロッドが、油圧ブレーキホイールシリンダを作動させる方向に動く傾向になる。それに応じて、圧力の不均衡により、ブレーキペダルに作用する力が増幅され、使用者がブレーキシステムを操作しやすくなる。
【0004】
[0004]マスターシリンダおよびブレーキブースタ装置は多数の部品を含むことから、こられの装置は製造および組み立てが比較的高価および複雑になる。したがって、当技術分野では、製造および組み立てがより複雑ではなくしたがってより安価で、よりコンパクトで、より信頼性の高いマスターシリンダおよびブレーキブースタ装置を提供することが継続して必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0005]本開示の一実施形態によると、ブレーキブースタおよびマスターシリンダ装置を含むブレーキシステムが提供される。ブレーキブースタは、ハウジング、保持用カフ(retention cuff)およびばねを含む。ハウジングは内部チャンバへの通路を画定する。保持用カフは通路の近くの内部チャンバ内に位置される。ばねは内部チャンバ内の保持用カフに係合される。このマスターシリンダ装置はチューブ部材およびブレーキ液リザーバを含む。チューブ部材は第1の端部および第2の端部を含む。チューブ部材は通路および保持用カフを通って延在しており、チューブ部材の第1の端部がブレーキブースタの内部チャンバに露出している。ブレーキ液リザーバはチューブ部材に流体連通される。
【0006】
[0006]本開示の別の実施形態によると、ブレーキブースタと、マスターシリンダ装置と、ブレーキ液リザーバと、プラグとを含むブレーキシステムが提供される。ブレーキブースタは、内部チャンバへの通路を画定するハウジングを含む。マスターシリンダ装置は、第1の端部のところにある第1の開口部および第2の端部のところにある対向する第2の開口部を有するチューブ部材を含む。チューブ部材はブレーキブースタ内の通路を通って延在しており、チューブ部材の第1の端部がブレーキブースタの内部チャンバに露出している。ブレーキ液リザーバはチューブ部材に流体連通される。プラグはチューブ部材内の第2の開口部を覆っており、チューブ部材の内部からチューブ部材の外部までブレーキ液が流れるのを可能にするように構成されたブレーキラインポート(brake line port)を含む。
【0007】
[0007]マスターシリンダ・チューブ部材内にポートを形成するための方法が開発された。この方法は、支持フレームの第1の部分がマスターシリンダ・チューブ部材のチャネル内に位置されさらに支持フレームの第2の部分がマスターシリンダ・チューブ部材の外側表面の一部分に重なるように位置されるように、マスターシリンダ・チューブ部材を支持フレームに係合させることと、マスターシリンダ・チューブ部材内にポートを形成してポート形成部材が支持フレームの第1の部分によって摺動可能に受けられるようにするために、ポート形成部材を用いてチャネル内からチューブ部材を穿孔することとを含む。
【0008】
また、本発明は、内部チャンバへの通路を画定するハウジングを含むブレーキブースタと、第1の端部にある第1の開口部および第2の端部にある対向する第2の開口部を有するチューブ部材を含むマスターシリンダ装置であって、前記チューブ部材が前記ブレーキブースタ内の前記通路を通って延在しており、その結果、前記チューブ部材の前記第1の端部が前記ブレーキブースタの前記内部チャンバに露出される、マスターシリンダ装置と、前記チューブ部材に流体連通されたブレーキ液リザーバと、前記チューブ部材内の前記第2の開口部を覆うプラグであって、前記プラグは、前記チューブ部材の内部から前記チューブ部材の外部までブレーキ液が流れるのを可能にするように構成されたブレーキラインポートを含む、プラグとを有する。
【0009】
この場合において、前記チューブ部材内の前記第2の開口部は内側カラーを含み、前記プラグは前記チューブ部材の第2の端部で前記チューブ部材内に配置されていてもよい。前記チューブ部材内の前記第2の開口部は外側カラーを含み、前記プラグは前記チューブ部材の前記第2の端部で前記チューブ部材の外側に配置されていてもよい。前記チューブ部材の前記第1の端部は、前記ハウジング内の前記内部チャンバへの前記通路より大きい直径を有する外側カラーを含んでいてもよい。前記チューブ部材上の前記外側カラーに係合されるネック部分と前記ハウジングに係合されるディスク部分とを含む保持用カフをさらに備えていてもよい。
【0010】
さらに、本発明は、マスターシリンダ・チューブ部材内にポートを形成する方法において、前記マスターシリンダ・チューブ部材を支持フレームに係合させるステップであって、前記支持フレームの第1の部分が前記マスターシリンダ・チューブ部材のチャネル内に配置され、前記支持フレームの第2の部分は前記マスターシリンダ・チューブ部材の外側表面の一部分に重なるように配置される、ステップと、前記マスターシリンダ・チューブ部材内にポートを形成するためにポート形成部材を用いて前記チャネル内から前記チューブ部材を穿孔するステップであって、前記ポート形成部材が前記支持フレームの前記第1の部分によってスライド可能に受けられる、ステップとを含む。
【0011】
この場合において、ポート形成部材を用いて前記チューブ部材を穿孔する前記ステップは、前記ポート形成部材に前記マスターシリンダ・チューブ部材を穿孔させるようにスライドシャフトを移動させるステップであって、前記スライドシャフトの第1の部分は前記支持フレームの前記第1の部分によって受けられ、前記スライドシャフトの第2の部分は前記チャネルの外側に配置される、ステップと、前記ポート形成部材の皿穴表面を用いて前記ポートに付随する皿穴を形成するステップとをさらに含んでいてもよい。
【0012】
[0008]図を参照した以下の説明より、このデバイスに関係する当業者に本発明の特徴が明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】[0009]ブレーキブースタおよびマスターシリンダ装置を有するブレーキシステムを示す斜視図である。
図2】[0010]図1のブレーキシステムのマスターシリンダ装置のチューブを示す斜視図である。
図3】[0011]図1の線III−IIIに沿ったブレーキシステムを示す断面図である。
図4】[0012]図1の線IVに沿った、ブレーキシステムのマスターシリンダ装置の一部分を示す断面図である。
図5】[0013]図1のブレーキシステムのブレーキブースタの保持プレートを示す斜視図である。
図6】[0014]ブレーキブースタおよびマスターシリンダ装置を有するブレーキシステムの代替の実施形態を示す断面図である。
図7】[0015]図5のブレーキシステムのマスターシリンダ装置のチューブを示す斜視図である。
図8】[0016]図2のチューブおよび図7のチューブの製造において使用されるように構成されたパンチ組立体を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0017]本明細書で説明されるシステムの原理の理解を促進することを目的として、本開示は、図に示されており、以下に記載される仕様で説明される実施形態を参照する。したがってこのシステムの範囲が限定されないことを意図されることを理解されたい。さらに、このシステムが、図示される実施形態に対する任意の変形形態および修正形態を含み、このシステムに関係する当業者には通常思いつくであろう、このシステムの原理を用途をさらに含むことを理解されたい。
【0015】
[0018]図1に示されるように、ブレーキシステム100は、ブレーキブースタ108に動作可能に接続されるマスターシリンダ104を含む。後で詳細に説明されるように、マスターシリンダ104はチューブ112を含んでおり、機械加工された鋳物を用いて形成されるマスターシリンダと比較して、ブレーキシステム100の製造および組み立てを単純化する。
【0016】
[0019]継続して図1を参照すると、マスターシリンダ104が、チューブ112、プラグ116、ポート構造物120およびリザーバ組立体124を含む。図2に示されるように、チューブ112は、細長い円筒壁によってプラグエンド(plug end)114に接続されるブースタエンド(booster end)140を含む。ほぼ円筒形の内部チャネル148がブースタエンド140からプラグエンド144まで延在する。チューブ112は、フランジとも称されるカラー152、156をさらに含む。ブースタエンド140を終端させてチューブ112の開口部を囲んでいるカラー152は、チャネル148に対して外向きに延在する。したがって、カラー152はチャネル148の直径より大きい直径を有する。図3に示されるように、プラグエンド144を終端させてチューブ112の開口部を囲んでいるカラー156はチャネル148に対して内向きに延在する。したがって、カラー156はチャネル148の直径より小さい直径を有する。
【0017】
[0020]図2を継続して参照すると、チューブ112は、チャネル148に流体連通される複数の通路160A、160B、160C、160D、160Eをさらに含む。通路160A、160B、160D、160Eはチューブ112の円筒壁を通って延在しており、リザーバ組立体124とチャネル148との間で油圧流体が流れるのを可能にする。通路160Cはチューブ112の円筒壁を通って延在しており、1つまたは複数の油圧ブレーキシリンダ(図示せず)に連結され得る。
【0018】
[0021]チューブ112を形成するのに適した材料は、限定されないが、鋼、アルミニウムならびに/または別の金属および金属合金を含む。チューブ112は、圧延、押出し、および/または別のチューブ形成処理の工程を経て形成され得る。したがって、すくなくとも一部の実施形態では、チューブ112は、製造コストおよび時間を軽減するために、鋳造および機械加工を用いることなく形成され得る。
【0019】
[0022]図3を再び参照すると、マスターシリンダ104のプラグ116がチューブ112のプラグエンド144のところにある開口部を覆っている。プラグ116はチャネル148内に接合され、チューブ112内の油圧および機械的圧力に抵抗するためにカラー156に接触して配置される。プラグ116を形成するのに適した材料は、限定されないが、金属、プラスチック、および/またはエラストマ材料を含む。プラグ116は、プラグ116を通って延在しさらにチャネル148をブレーキシステム100を囲む大気に繋げるブレーキラインポート164を含む。しかし、一般に、ポート164は、チャネル148と油圧ブレーキシリンダ(図示せず)との間で油圧ブレーキ液が流れるのを可能にするために、油圧ブレーキライン(図示せず)をプラグ116の外側(図3では左側)に接続させる。ポート116は、ブレーキラインをポート164に接続するように構成されたカプラー(図示せず)を受け入れるためにねじ切りされた内部を含んでいてよい。さらに、一部の実施形態では、溶接接手がプラグ116をチューブ112に接続させる。詳細には、溶接接手はプラグ116をカラー156に接続させることから、概して円形形状であってよい。
【0020】
[0023]図1および図3に示されるように、マスターシリンダ104のポート構造物120はチューブ112に結合される。その形状から「ポートブロック」とも称されるポート構造物120は、通路160C(図3)を介してチャネル148に流体連通される。ポート構造物120を形成するのに適した材料は、限定しないが、金属、プラスチック、および/または別の剛性材料を含む。図1に示されるように、ポート構造物120は、チューブ112がそこを通って延在する中央開口部121を有する一部品のクランプユニットとして設けられる。ポート構造物120はフロントアーム172およびリヤアーム176を含む。アーム172、176の上側部分は互いに接続されるが、アーム172、176の底部分は互いから分離される。したがって、アーム172、176の底部分は、開口部121をわずかに拡大するためにさらにチューブ112が開口部121を通って容易に摺動するのを可能にするために、分離され得る。締付け部材168がフロントアーム172を通って延在しており、リヤアーム176によってねじ込み式に受けられる。締付け部材168が、アーム172、176の底部分を互いに向かって引っ張るように締められ得、それにより、開口部121が閉じられてポート構造物120がチューブ112に押し付けられる。
【0021】
[0024]ポート構造物120は、開口部180をポート構造物120の外側まで導く通路181(図3)を画定している。通路181および開口部180は、通路160Cをブレーキシステム100を囲む大気に流体的に連結させるように構成されている。一般に、開口部180は、油圧ブレーキ液がチャネル148と油圧ブレーキシリンダ(図示せず)との間で流れるのを可能にするために、油圧ブレーキライン(図示せず)に接続される。開口部180は、ブレーキラインをポート構造物120に接続させるように構成されたカプラー(図示せず)を受け入れるためにねじ切りされた内部を含むことができる。図3に示されるように、Oリング184が、ポート構造物120とチューブ112との間にシールを形成するために通路181内に位置される。
【0022】
[0025]図3に示されるように、2つのピストン146、150がチューブ112のチャネル148内に位置される。ピストン146、150は、ブースタ108に付随するロッド188からブレーキ力を受けることに応答してチャネル148内を摺動するように構成されている。ピストン146、150はチャネル148を少なくとも2つのサブチャネル154、158に分割する。サブチャネル154はプラグ116からピストン146まで延在し、サブチャネル158はピストン146からピストン150まで延在する。当業者には既知であるように、ピストン146、150がチャネル内を移動することにより、油圧ブレーキ液がブレーキシステム100を通るように押し込まれる。
【0023】
[0026]図1を継続して参照すると、マスターシリンダ104のリザーバ組立体124が、リザーバ126、クランプ部材130、および別のクランプ部材131を含んでいる。図3に示されるように、リザーバ126は内部空間133を画定しており、この内部空間133は油圧ブレーキ液が少なくとも部分的に充填されるように構成される。リザーバ126の内部空間133は、ピストン146、150が移動することに応答してリザーバとチューブとの間で油圧ブレーキ液が流れるのを可能にするために、チューブ122のチャネル148に流体的に結合される。
【0024】
[0027]クランプ部材130、131は、リザーバ組立体124をチューブ112に取り外し可能に接続させる。図1に示されるように、クランプ部材130、131はリザーバ126を備える一体構造物である。しかし、別の実施形態では、クランプ部材130、131はリザーバ126に接続される分離した要素であってもよい。クランプ部材130、131の各々は、リザーバ組立体124をチューブ112に固定するためにリヤアーム143に係合されるフロントアーム141を含む。図4に示されるように、リヤアーム143は歯147を有する延長部分145を含み、フロントアーム141は歯147に噛み合わせられる歯149を含む。歯147が歯149に係合されている場合、フロントアーム141が方向157においてリヤアーム143に向かって移動することができ、開口部153が閉じられ、チューブ112にクランプ力が加えられる。しかし、歯147、149が係合されていることにより、フロントアーム141が方向151に移動することは防止される。延長部145は歯147を歯149から外すために移動され得、それにより、フロントアーム141が方向151においてリヤアーム143から離れるように移動することが可能となる。アーム141、143によって画定される開口部153はアーム141がアーム143から離れるように移動することに応答して拡大し、それにより、クランプ部材130をチューブ122から取り外すことが可能となる。クランプ部材131は、クランプ部材130と全く同じように構成されており、動作する。
【0025】
[0028]図3および図4に示されるように、クランプ部材130およびクランプ部材131は、各々、内部空間133をチャネル148に流体的に結合させるOリング226を含む。Oリングはクランプ部材130とチューブ112との間にシールを形成する。
【0026】
[0029]リザーバ組立体124は、ポート構造物120を用いてチューブ112に対して位置決めされ得る。図3に示されるように、リザーバ126は、ポート構造物120の上側部分を受ける凹型チャネル183を含む。使用者は、最初にポート構造物120をチューブに接続させることにより、チューブ112に対してリザーバ組立体124を位置決めすることができる。次いで、使用者はリザーバ組立体124をチューブ112に接続させ、それによりチャネル183がポート構造物120の上側部分を確実に受けるようになる。リザーバ組立体124がチャネル183内でポート構造物120を受けることに応答して、リザーバ組立体が図3の方向185において適切に位置決めされるようになる。加えて、ポート構造部120は、リザーバ組立体124がチューブ構造物112を中心に回転するのを防止する。
【0027】
[0030]図3を継続して参照すると、ブレーキブースタ108が、本明細書ではハウシング128として称されるフロントシェルと、保持用カフ132と、ばね136と、ロッド188とを含む。概略ボウル形状のハウジング128は空洞とも称される内部チャンバ192を画定する。ハウジング128のカラー196がリザーバ126に向かって延在し、ハウジング128を通って内部チャンバ192まで到達する通路/開口部200を画定する。カラー196は、方向204(図3)および/または方向201(図1)において分力を有するチューブ112に加えられる力に応答してチューブ112を安定させるために、チューブ112の長さに沿って延在する。
【0028】
[0031]保持用カフ132は、図2に示されるように、ハウジング128のチャンバ192内に位置され、ハウジング128の内側表面に接触する。図5に示されるように、保持用カフ132はネック208およびディスク212を含む。ネック208は一定の長さを有し、開口部200に位置合わせされる、保持用カフ132を通る開口部216を画定する。ネック208は、横方向201(図1)および/または垂直方向204(図3)において分力を有するチューブ112に加えられる力に応答してチューブ112を支持するために、チューブ112に平行である。開口部216は、チューブ112が開口部216を通過するのを可能にするがカラー152が開口部216を通過するのを防止するような直径を有する。代わりに、ネック208がカラー152に係合され、チューブ112が方向236に移動するのを防止する。保持用カフ132のディスク部分212がネック208の境界を成しており、その周縁部のまわりにカラー/フランジ220を含む。図3に示されるように、カラー220はブースタ108のばね136を受ける。図3の実施形態では、保持用カフ132は、ブースタ108のハウジング128によって画定されるチャンバ192内にその全体が位置される。
【0029】
[0032]図3に示されるように、エラストマシール167が、ハウジング128と、保持用カフ132と、チューブ112との接合部のところに位置される。エラストマシール167は、チューブ112の周りに接合されてチューブと、ハウジング128と、保持用カフ132とに接触するOリングである。エラストマシール167は、ブレーキシステム100を囲む大気からチャンバ192を密閉する。したがって、シール167は、大気圧と比較した負圧をチャンバ192内に発生させるのを可能にする。
【0030】
[0033]ブースタ108のばね136は、図3に示されるように、当業者に知られているようにブースタ108のダイアフラム(図示せず)に作用する付勢力を発生させる。加えて、ばね136は保持用カフ132に係合され、ばね136によって発生する付勢力がハウジング128に対して保持用カフ132を付勢する。
【0031】
[0034]図3を継続して参照すると、ブースタ108のロッド188がブレーキ力に応答してピストン146、150を方向232、236に移動させる。ピストン150内の空洞222はロッド188のマスターシリンダエンド(master cylinder end)224を受ける。ロッド188は、チューブ112のブースタエンド140のところにある開口部と、ハウジング128内の開口部200と、保持プレート132内の開口部216と、ばね136とを通って延在する。ロッド188は、マスターシリンダ104が方向232に移動するのを防止するためにピストン150に接触している。
【0032】
[0035]図6は、ブレーキシステム100のマスターシリンダ104の代替の実施形態であるマスターシリンダ106を示している。マスターシリンダ106は、チューブ113、リザーバ組立体125、プラグ244、およびポート突出部246を含む。図7に示されるように、チューブ113は、細長い円筒壁によってプラグエンド145に接続されるブースタエンド141を含む。内部チャネル149がブースタエンド141からプラグエンド145まで延在する。チューブ113は、フランジとも称されるカラー153、240をさらに含む。ブースタエンド141を終端させてチューブ113の開口部を囲んでいるカラー153は、チャネル149に対して外向きに延在する。したがって、カラー153はチャネル149の直径より大きい直径を有する。プラグエンド145を終端させてチューブ113の開口部を囲んでいるカラー240は、チャネル149に対して外向きに延在する。したがって、カラー240はチャネル149の直径より大きい直径を有する。チューブ113はチューブ112と同じ材料から形成されてよい。したがって、少なくとも一部の実施形態では、チューブ113は、製造コストおよび時間を軽減するために、鋳造および機械加工を用いることなく形成され得る。
【0033】
[0036]図7を継続して参照すると、チューブ113は、チャネル149に流体連通される複数の通路161A、161B、161C(図6)、161D、161Eをさらに含む。通路161A、161B、161D、161Eはチューブ113の円筒壁を通って延在しており、マスターシリンダ106のリザーバ組立体125とチャネル149との間で油圧流体が流れるのを可能にする。通路161Cはチューブ113の円筒壁を通って延在しており、1つまたは複数の油圧ブレーキシリンダ(図示せず)に連結され得る。
【0034】
[0037]図6を参照すると、マスターシリンダ106のプラグ244がチューブ113のプラグエンド145のところにある開口部を覆っている。プラグ244の外側部分248がチューブ133およびカラー240の外側に接触しており、プラグ244の内側部分252がチューブ113の内側に接触している。プラグ244はチューブ113に接続され、チューブ113内の油圧および機械的圧力に抵抗するためにカラー240に接触して配置される。プラグ244は、金属、プラスチックおよび/またはエラストマ材料を含む材料から形成されてよい。プラグ244は、プラグ244を通って延在しさらにチャネル149をブレーキシステム101を囲む大気に繋げるポート256を含む。しかし、一般に、ポート256は、チャネル149と油圧ブレーキシリンダ(図示せず)との間で油圧ブレーキ液が流れるのを可能にするために、油圧ブレーキライン(図示せず)をプラグ244の外側に接続させる。ポート244は、ブレーキラインをポート244に接続するように構成されたカプラー(図示せず)を受け入れるためにねじ切りされた内部を含んでいてよい。
【0035】
[0038]図6および図7に示されるように、ポート突出部246がチューブ113に接続される。「ボス」とも称されてよいポート突出部246は、チャネル149とチューブ113の外側の領域との間でブレーキ液が流れるのを可能にするために通路161Cを開口部260(図7)に流体的に結合させる通路247(図6)を画定する。ポート突出部246は、通路161Cを通してチャネル149に流体連通させるために、ブレーキラインを受けてそのブレーキラインをチューブ113に結合させることができる。この目的のために、開口部260は、ブレーキラインをポート突出部246に接続するためにカプラー(図示せず)を受けるように構成されたねじ切りされた開口部であってよい。ポート突出部246はポート構造物120の代わりに図1のチューブ112に接続され得る。同様に、ポート突出部120はポート突出部246の代わりに図6のチューブ113に接続され得る。加えて、ポート突出部246は、リザーバ組立体125に接触され、リザーバ組立体が回転することおよび他にはチューブ113に対して移動することを防止するように構成され得る。
【0036】
[0039]マスターシリンダのリザーバ組立体125が、リザーバ127、クランプ部材134、および別のクランプ部材135を含む。図6に示されるように、リザーバ127は内部空間137を画定しており、この内部空間137は油圧ブレーキ液が少なくとも部分的に充填されるように構成される。リザーバ127の内部空間137は、ピストン146、150が移動することに応答してリザーバとチューブとの間で油圧ブレーキ液が流れるのを可能にするために、チューブ113のチャネル149に流体的に結合される。
【0037】
[0040]クランプ部材134、135は、リザーバ組立体125をチューブ113に取り外し可能に接続させる。図6に示されるように、クランプ部材134、135はリザーバ127を備える一体構造物である。しかし、別の実施形態では、クランプ部材134、135はリザーバ127に接続される分離した要素であってもよい。図6に示されるように、クランプ部材134およびクランプ部材135は、各々、中にOリング199が配置される環状内部溝197を含む。Oリング199は内部空間137をチャネル149に流体的に結合させる。
【0038】
[0041]ブースタ108、およびそれに付随するすべての構成要素は、ブースタ108が図1のマスターシリンダ104と共に動作する方式と全く同じ方式で図6のマスターシリンダ106と共に動作するように構成される。
【0039】
[0042]図1のブレーキシステム100は以下の工程に従って組み立てられ得る。図3を継続して参照すると、最初に、プラグ116がチューブ112のブースタエンド140の近傍の開口部に挿入される。プラグ116はチャネル148内を方向236に摺動してチューブ112のプラグエンド144に到達し、カラー156に接触される。次いで、ピストン146、150が、別の構成要素と共に、チューブ112のブースタエンド140の近傍の開口部を通してチャネル148内に挿入される。次いで、保持プレート132がハウジング128の内側表面に接触してチャンバ192内に位置され、その結果、ハウジング128内の開口部200が保持プレート132内の開口部216に位置合わせされる。一部の実施形態では、ばね136がハウジング128に対する保持プレート132の位置を維持する。しかし、別の実施形態では、保持プレート132はハウジング128に固着されてもよい。例えば、保持プレート132はハウジング128の内側表面にスポット溶接され得る。スポット溶接により、保持プレートまたはハウジングに孔を開けることなく、保持プレート132がハウジング128に固着される。その後、中に挿入される内部構成要素を有するチューブ112が、カラー152が保持プレート132のネック208に接触して配置されてブースタエンド140が内部空洞192に露出されるまで、保持プレート132内の開口部216およびハウジング128内の開口部200を通して挿入される。その後、ばね136が、ハウジング128に対する保持プレート132の位置を固定するために保持プレート132のカラー220に対して付勢され得る。その次に、ロッド188がピストン150内の空洞222内に挿入される。それに応じて、保持プレート132、ばね136およびハウジング128が、ねじ、ボルト、リベット、または一部の実施形態では溶接を用いることなく、ブースタ108をマスターシリンダ104に接続させる。保持プレート132がハウジング128に対して付勢されてピストン150がロッド118を受けると、ブースタ108に対してのチューブ112の位置が固定されるようになる。次いで、ポート構造物120が、ポート構造物120が通路160Cを通してチャネル148に流体連通されるのを可能にするような位置において、チューブ112に接続される。ポート構造物120の位置により、リザーバ組立体124をチューブ112に接続することが補助される。ポート構造物120を受けることに応答して、リザーバ組立体124が通路160A、160B、160D、160Eに流体連通されるように位置決めされる。
【0040】
[0043]図6のマスターシリンダ106を有するブレーキシステム101は類似の方式で組み立てられ得る。最初に、保持プレート132がハウジング128の内側表面に接触するようにチャンバ192内に位置され、その結果、ハウジング128内の開口部200が保持プレート132内の開口部216に位置合わせされる。次に、ブースタ108が「予備形成」状態でチューブ113を受ける。予備形成状態のチューブ113は外側カラー240を含まないことから、チューブ113がハウジング128内の開口部200および保持プレート132内の開口部216を通過することが可能である。次に、ポート突出部246がチューブ113に溶接され、開口部260を通路161Cに流体連通させることが可能となる。その後、ピストン146、150および別の内部構成要素がチャネル149内に挿入され得る。次に、リザーバ組立体125がチューブ113に接続され、通路161A、161B、161D、161Eに流体連通される。その次に、カラー240がチューブ113上に形成される。次に、プラグ244がチューブ113のプラグエンド145に接続され、チューブの端部が閉じられる。マスターシリンダ106が組立後にメンテナンスまたは修理を必要とする場合、使用者はプラグ244を取り除いて、ピストン146、150などのチャネル149内に位置される構成要素にアクセスすることができおよび/またはそれらを交換することができる。
【0041】
[0044]動作時、図1のブレーキシステム100は、ブースタ108がブレーキ力を受けることに応答して油圧シリンダ(図示せず)を動作させることができる。具体的には、ブレーキ力を加えることにより出力ロッド188およびピストン146、150が方向236に移動され、油圧ブレーキ液が加圧され、油圧シリンダが作動される。ブレーキ力が停止されることに応答して、ばね136がロッド188を方向232に付勢し、ピストン146、150が方向232に移動し、油圧シリンダの動作が停止される。図6のブレーキシステム101は同様の方式で動作する。
【0042】
[0045]図8に示されるように、パンチ組立体300が、チューブ112内に通路160A、160B、160C、160D、160Eを形成するようにおよび/またはチューブ113内に通路161A、161B、161C、161D、161Eを形成するように構成され得る。組立体300はチューブ112を参照して説明される。パンチ組立体300は本体304、パンチ308およびスライダ312を含む。本体304はパンチ308およびスライダ312を移動可能に支持する。本体304は下側部分316および上側部分320を含む。下側部分316は、垂直方向にほとんど動くことなくチャネル148内にぴったりと接合されるような設計および寸法である。図8の実施形態では、下側部分316はチューブ112の直径328よりわずかに小さい高さ324を有することから、この下側部分はチャネル148に入ることが可能である。加えて、下側部分316の少なくとも一部分はチューブ112の内側表面に接触することができる。下側部分316は、スライダチャネル(slider channel)336に流体連通されるパンチチャネル(punch channel)332を画定する。上側部分320は、チューブ112の壁の厚さ344よりわずかに大きい距離340だけ下側部分から分離されている。上側部分320は出口チャネル348を画定する。上側部分320はチャネル148に入るように構成されていない。上側部分320はチューブ112の外側表面の一部分に接触することができる。
【0043】
[0046]パンチ308は、下側部分316のパンチチャネル332によって移動可能に受けられる。パンチ308は、パンチ本体352、コイニング表面(coining surface)356および突起部360を含む。パンチ本体352はパンチチャネル332とほぼ同じ幅であり、したがって、パンチ308は水平方向にほとんど動くことなくパンチチャネル332内で垂直に移動する。コイニング表面356は放射状部分を有するように形成され、したがって、得られる円形通路364を囲む領域はわずかな皿穴を有する。円形である突起部360は通路364の直径とほぼ等しい直径を有する。パンチ本体352は傾斜した底表面370を有する。パンチ308は、チューブ112を形成するのに使用される材料より硬い材料で形成される。
【0044】
[0047]スライド312は下側部分316のスライドチャネル336によって移動可能に受けられる。スライド312は端部分368および傾斜部372を含む。端部分368は、スライドを水平方向に移動させるように構成された原動機(図示せず)に接続される。傾斜部372はパンチ308の底表面370に適合するように形成される。
【0045】
[0048]パンチ組立体300は、以下の工程に従ってチューブ112内に通路160A、160B、160C、160D、160Eを形成するように動作され得る。最初に、下側部分316が、パンチ組立体300またはチューブ112のいずれかを移動させることによってチャネル142内に位置される。詳細には、チューブ112が、ストッパとして機能しチューブ112に対してパンチ308を位置決めする壁376に接触される。次に、原動機が起動されてスライダ312を方向380に移動させる。スライダ312が方向380に移動すると、傾斜部372がパンチ308を所望される通路位置に向かって移動させる。スライダ312が方向380に継続して移動することにより、突起部360がチューブ112の壁を通るように押し込まれ、コイニング表面356がチューブ112の壁に押し付けられる。突起部360が通路364を形成し、コイニング表面356が通路364を囲む領域に埋まる。上側部分320がチューブ112を安定させ、突起部360が、単にチューブ112を変形させるのではなく、チューブ112を確実に打ち抜くようになる。次に、原動機が起動されてスライダを方向384に移動させる。スライダ312が方向384に移動すると、重力がパンチ308を下方向に引っ張る。その後、チューブ112および/またはパンチ組立体300が追加の通路を形成するように再位置決めされ得る。すべての通路が形成されると、チューブ112がパンチ組立体330から取り除かれる。
【0046】
[0049]パンチ組立体300は、チューブ112の内部表面390に突き当たることにより通路160A、160B、160C、160D、160Eを形成する。したがって、パンチ組立体300は、チューブの外側表面394に突き当たってパンチをチャネル148に向かって押し込むことによって通路が形成される場合に起こるような、バリ、鋭い縁部および別の不規則部分がチャネル148内に突出することを防止する。パンチ組立体300によって形成される通路により、ピストンのシールが通路上で止まったり引っかかったりすることなく、ピストン146、150がチャネル148内を摺動することが可能となる。
【0047】
[0050]本明細書に記載されるデバイスは図および上述の記述において詳細に示されて説明されてきたが、これは例示的なものであり、特性を限定するものではないと解釈されるべきである。好適な実施形態のみが示されてきたこと、および、本明細書に記載されるデバイスの精神の範囲内にあるすべての変更、修正、および別の用途が保護されることが所望されることを理解されたい。
【符号の説明】
【0048】
100、101 ブレーキシステム
104、106 マスターシリンダ
108 ブレーキブースタ
112、113 チューブ
114 プラグエンド
116、244 プラグ
120 ポート構造物
121、153、180 開口部
124、125 リザーバ組立体
126、127 リザーバ
128 ハウジング
130、131、134、135 クランプ部材
132 保持用カフ
133、137 内部空間
134、135 クランプ部材
136 ばね
140 ブースタエンド
141、172 フロントアーム
143、176 リヤアーム
144 プラグエンド
145 延長部分
146、150 ピストン
147、149 歯
148 内部チャネル
149 チャネル
151、185、201、204、232、236、380、384 方向
152、153、156、196、240 カラー
154、158 サブチャネル
160A、160B、160C、160D、160E、161A、161B、161C、161D、161E、181 通路
164 ブレーキラインポート
167 エラストマシール
168 締付け部材
183 凹型チャネル
184、199 Oリング
188 ロッド
192 内部チャンバ
197 環状内部溝
200 通路/開口部
208 ネック
212 ディスク
216 開口部
220 カラー/フランジ
246 ポート突出部
300 パンチ組立体
304 本体
308 パンチ
312 スライダ
316 下側部分
320 上側部分
324 高さ
328 直径
332 パンチチャネル
336 スライダチャネル
348 出口チャネル
352 パンチ本体
356 コイニング表面
360 突起部
364 円形通路
368 端部分
370 底表面
372 傾斜部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8