特許 5940915 椅子

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】5940915

(24)【登録日】2016年5月27日

(45)【発行日】2016年6月29日

(54)【発明の名称】椅子

(51)【国際特許分類】

   A47C 7/42 20060101AFI20160616BHJP

   A47C 3/026 20060101ALI20160616BHJP

   A47C 7/40 20060101ALI20160616BHJP

【ＦＩ】

   A47C7/42

   A47C3/026

   A47C7/40

【請求項の数】5

【全頁数】17

(21)【出願番号】特願2012-147311(P2012-147311)

(22)【出願日】2012年6月29日

(65)【公開番号】特開2014-8251(P2014-8251A)

(43)【公開日】2014年1月20日

【審査請求日】2015年6月8日

(73)【特許権者】

【識別番号】000000561

【氏名又は名称】株式会社岡村製作所

(73)【特許権者】

【識別番号】000114385

【氏名又は名称】株式会社クオリ

(74)【代理人】

【識別番号】100060759

【弁理士】

【氏名又は名称】竹沢 荘一

(74)【代理人】

【識別番号】100087893

【弁理士】

【氏名又は名称】中馬 典嗣

(74)【代理人】

【識別番号】100086726

【弁理士】

【氏名又は名称】森 浩之

(72)【発明者】

【氏名】長坂 典明

(72)【発明者】

【氏名】荒谷 彩子

【審査官】 大谷 謙仁

(56)【参考文献】

【文献】 特開２００５−１５２０８７（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開平１０−０５７１８８（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００１−０９５６４２（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００３−１３５２０３（ＪＰ，Ａ）

【文献】 米国特許出願公開第２００５／００２３８７９（ＵＳ，Ａ１）

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ａ４７Ｃ ７／４０−７／４６

Ａ４７Ｃ ３／０２６

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

脚体と、
脚体によって支持された背凭れとを備える椅子において、
前記背凭れは、
前記支持体により支持され、かつ上端に被嵌合部が設けられた背凭れフレームと、
前記背凭れフレームの前面に装着され、かつ上部後面に、前記背凭れフレームの被嵌合部に嵌合する嵌合部が設けられた背当部材と、
前記背凭れフレームの後面に装着され、かつ上部前面に、前記背凭れフレームの被嵌合部における前記背当部材の嵌合部の後方に、前記背当部材の嵌合部の後面と当接しうるようにして嵌合する嵌合部が設けられた後面部材とを備えていることを特徴とする椅子。

【請求項2】

背当部材と後面部材とのいずれか一方を軟質材料により形成し、かつ他方を硬質材料により形成した請求項１記載の椅子。

【請求項3】

被嵌合部を、背凭れフレームの上端面に設けた上方に開口する係合孔とし、背当部材の嵌合部を、背当部材の後面側上部に設けた下向きの係合片とし、かつ後面部材の嵌合部を、後面部材の前面側上部に設けた垂下片とした請求項１または２記載の椅子。

【請求項4】

背当部材の背面における嵌合部より下方に、後方を向く第２嵌合部を設け、この第２嵌合部を、背凭れフレームの前面に設けた第２被嵌合部に前方より嵌合することにより、背当部材を背凭れフレームの前面に装着した請求項１〜３のいずれかに記載の椅子。

【請求項5】

後面部材の前面における嵌合部より下方に、前方を向く第３嵌合部を設け、この第３嵌合部を、背凭れフレームの後面に設けた第３被嵌合部に後方より嵌合することにより、後面部材を背凭れフレームの後面に装着した請求項１〜４のいずれかに記載の椅子。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、背凭れが、背凭れフレームと、その前面に装着された背当部材と、背凭れフレームの後面に装着され後面部材とを備えている椅子に関する。

【背景技術】

【0002】

従来のこの種の椅子には、例えば次の(Ａ)〜(Ｃ)のようなものがある。
(Ａ) 背凭れ支持部材(１)における左右1対の柱状部材(12)(12)の上端部に、背インナーシェル部材(２)の嵌合部(2a)を嵌合し、かつ左右の柱状部材(12)(12)同士を連結する結合部材(13)に、アウターシェル部材(４)の係止片(4a)を係合させたもの(例えば特許文献１参照)。

【0003】

(Ｂ) バックフレーム(20)の上端部に、裏カバー(22)の下向き筒部(28)を嵌合し、かつ下向き筒部(28)と一体の水平リブ(27)設けた上受け部(35)に、背凭れ板(21)の後面に設けた下向き円柱状の上取付け部(34)を嵌合したもの(例えば特許文献２参照)。

【0004】

(Ｃ) 背フレーム(１)における左右１対の縦杆部(６)(６)同士を連結する上部横杆(８)に固着したナット(17b)に、背シェル(２)を前面側から貫通させた締付ねじ(17a)を螺合して締め付け、背フレームカバー(３)の係合爪(22)を、上部横杆(８)に設けた上向きの係合孔(8b)に係合させたもの(例えば特許文献３参照)。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【特許文献1】特許第３５４３０７１号公報

【特許文献2】特許第４０３６４２８号公報

【特許文献3】特許第３５４３０７１号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

上記(Ａ)のものは、背インナーシェル部材(２)とアウターシェル部材(４)とが、互いに独立して背凭れ支持部材(１)に取付けられているので、背インナーシェル部材(２)とアウターシェル部材(４)との相互間の位置決めがなされておらず、それらが互いに位置ずれしたり、それらの間に間隙が生じたりするおそれがあり、しかも、組付作業が繁雑である。

【0007】

上記(Ｂ)のものは、裏カバー(22)と背凭れ板(21)との間に、下向き筒部(28)や円柱状の上取付け部(34)等の嵩張る部材を配設しなければならないので、背凭れの前後幅が大となり、背凭れを薄型化することができず、しかも、背凭れ板(21)を外さなければ、裏カバー(22)をバックフレーム(20)から外すことができず、裏カバー(22)の交換作業が面倒である。

【0008】

上記(Ｃ)のものは、上記(Ａ)のものと同様に、背シェル(２)と背フレームカバー(３)とが、互いに独立して背フレーム(１)に取付けられているので、背シェル(２)と背フレームカバー(３)との相互間の位置決めがなされておらず、それらが互いに位置ずれしたり、それらの間に間隙が生じたりするおそれがあり、しかも、組付作業が繁雑である。

【0009】

さらに、(Ａ)〜(Ｃ)のいずれのものも、背凭れの前面の部材と後面の部材との間に、太いパイプ材によって組まれたフレームが配設されているので、背凭れの前後幅が大となり、背凭れを薄型化することができず、しかも、組付作業が繁雑である。

【0010】

本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑みてなされたもので、背当部材と後面部材とを、互いに位置決めして背凭れフレームに取付けることができるとともに、組付作業が容易であり、しかも、背当部材または後面部材を、背凭れフレームから単独で簡単に取り外すことができ、さらに、背当部材または後面部材を軟質部材により形成したとしても、その縁部が、背凭れフレームから剥離しにくいようにした椅子を提供することを目的としている。

【課題を解決するための手段】

【0011】

本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
（１）脚体と、脚体によって支持された背凭れとを備える椅子において、前記背凭れは、前記脚体により支持され、かつ上端に被嵌合部が設けられた背凭れフレームと、前記背凭れフレームの前面に装着され、かつ上部後面に、前記背凭れフレームの被嵌合部に嵌合する嵌合部が設けられた背当部材と、前記背凭れフレームの後面に装着され、かつ上部前面に、前記背凭れフレームの被嵌合部における前記背当部材の嵌合部の後方に、前記背当部材の嵌合部の後面と当接しうるようにして嵌合する嵌合部が設けられた後面部材とを備えるものとする。

【0012】

このような構成によると、背凭れフレームの上端に設けた被嵌合部に、背当部材の嵌合部と後面部材の嵌合部とを前後に並べて嵌合することにより、背凭れフレームの前面に背当部材を、また背凭れフレームの後面に後面部材を、簡単に装着することができ、組付作業が容易であり、しかも、背凭れフレームの被嵌合部に嵌合した背当部材の嵌合部の後面と、後面部材の嵌合部の前面とが互いに当接しうるので、背当部材と後面部材とが互いに前後方向に位置決めされ、それらの相互の前後方向の間隔が変動するのを防止したり、いずれか一方の嵌合部が被嵌合部から離脱しようとしたときに、他方の嵌合部に当接して離脱を防止することができる。
また、背当部材と後面部材とを、互いに独立して背凭れフレームに着脱することができるので、それらの交換作業を容易に行うことができる。
さらに、被嵌合部は背凭れフレームの上端部に設けられているため、背当部材は広い面積にわたって背凭れフレームに支持されることになり、背当部材または後面部材を軟質材料により形成したとしても、その縁部が背凭れフレームから剥離するのを防止することができる。

【0013】

（２）上記(１)項において、背当部材と後面部材とのいずれか一方を軟質材料により形成し、かつ他方を硬質材料により形成する。

【0014】

このような構成によると、背凭れフレームの被嵌合部に嵌合している背当部材の嵌合部の後面と、後面部材の嵌合部の前面とが互いに当接しているので、軟質材料により形成した方の嵌合部が、硬質材料により形成した方の嵌合部により前後方向に押さえられて、軟質材料により形成した方の縁部が背凭れフレームから剥離するのが防止される。

【0015】

（３）上記(１)または(２)項において、被嵌合部を、背凭れフレームの上端面に設けた上方に開口する係合孔とし、背当部材の嵌合部を、背当部材の後面側上部に設けた下向きの係合片とし、かつ後面部材の嵌合部を、後面部材の前面側上部に設けた垂下片とする。

【0016】

このような構成によると、背当部材の嵌合部である下向きの係合片、および後面部材の嵌合部である垂下片を、それぞれ背凭れフレームの上方から、被嵌合部である係合孔に落とし込むだけで、背当部材および後面部材を、背凭れフレームの前後面に簡単に装着することができる。

【0017】

（４）上記(１)〜(３)項のいずれかにおいて、背当部材の背面における嵌合部より下方に、後方を向く第２嵌合部を設け、この第２嵌合部を、背凭れフレームの前面に設けた第２被嵌合部に前方より嵌合することにより、背当部材を背凭れフレームの前面に装着する。

【0018】

このような構成によると、背当部材の嵌合部を、背凭れフレームの上端における被嵌合部に上方から嵌合した後、背当部材の後面に設けた第２嵌合部を、背凭れフレームの前面に設けた第２被嵌合部に前方より嵌合することにより、背当部材を、嵌合部を支点に後方へ回動させるようにして、背凭れフレームの前面に簡単に装着することができ、組付け作業を簡略化することができる。

【0019】

（５）上記(１)〜(４)項のいずれかにおいて、後面部材の前面における嵌合部より下方に、前方を向く第３嵌合部を設け、この第３嵌合部を、背凭れフレームの後面に設けた第３被嵌合部に後方より嵌合することにより、後面部材を背凭れフレームの後面に装着する。

【0020】

このような構成によると、後面部材の嵌合部を、背凭れフレームの上端における被嵌合部に上方から嵌合した後、後面部材の前面に設けた第２嵌合部を、背凭れフレームの後面に設けた第２被嵌合部に後方より嵌合することにより、後面部材を、嵌合部を支点に後方に回動させるようにして、背凭れフレームの後面に簡単に装着することができ、組付け作業を簡略化することができる。

【発明の効果】

【0021】

本発明によると、背当部材と後面部材とを互いに位置決めして背凭れフレームに取付けることができるとともに、組付作業が容易であり、しかも、背当部材または後面部材を、背凭れフレームから単独で簡単に取り外すことができ、さらに、背当部材または後面部材を軟質部材により形成したとしても、その縁部が、背凭れフレームから剥離しにくいようにした椅子を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【0022】

【図1】本発明の椅子の一実施形態の正面図である。

【図2】同じく、斜め前方から見た斜視図である。

【図3】背凭れおよび背凭れ支持杆の一部を斜め前方から見た分解斜視図である。

【図4】背凭れを斜め後方から見た分解斜視図である。

【図5】後面カバーを外したときの背凭れの背面図である

【図6】後面カバーおよび背凭れ支持杆を取り付けた状態での図５のVI−VI線拡大縦断側面図である。

【図7】後面カバーおよび背凭れ支持杆を取り付けた状態での図５のVII−VII線拡大縦断側面図である。

【図8】後面カバーを取り付けた状態での図５のVIII−VIII線拡大縦断側面図である。

【図9】後面カバーを取り付けた状態での図５のIX−IX線拡大断面図である。

【図10】後面カバーを取り付けた状態での図５のX−X線拡大横断平面図である。

【図11】後面カバーを取り付けた状態での図５のXI−XI線拡大横断平面図である。

【図12】後面カバーを取り付けた状態での図５のXII−XII線拡大横断平面図である。

【図13】後面カバーを取り付けた状態での図５のXIII−XIII線拡大横断平面図である。

【図14】図８のXIV−XIV線拡大断面図である。

【発明を実施するための形態】

【0023】

以下、本発明の椅子の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図１および図２に示すように、この椅子においては、先端にキャスタ１を設けた放射状に延びる５本の脚２の中央に支柱３を立設してなる脚体４における上記支柱３の上端に、座５および背凭れ６を支持する支持体７が設けられている。

【0024】

背凭れ６は、支持体７より後方に向かって延出した後、起立する側面視前向Ｌ字状をなす背凭れ支持杆８(図３参照)における起立部の上部によって支持されている。
背凭れ支持杆８の前端部は、前端部が左右方向を向く軸(図示略)をもって、支持体７に枢着され、背凭れ６とともに、支持体７に対して後傾可能となっているが、その後傾のためのリクライニング機構に関しては、本発明に直接関係しないので、図示および詳細な説明は省略する。
なお、背凭れ支持杆８の前端部を、支持体７に固着して実施することもある。

【0025】

背凭れ６は、硬質合成樹脂材料よりなる正面視ほぼ方形枠状の背凭れフレーム９と、その前面に装着されたエラストマーまたは軟質合成樹脂材料等の可撓性を有する軟質材料よりなる背当部材１０と、この背当部材１０の前面と外周部とを被包するようにして背当部材１０に装着された袋状の表皮材１１と、硬質合成樹脂材料よりなり、背凭れフレーム９の後面を覆うようにして、背凭れフレーム９に装着された後面部材である後面カバー１２とを備えている。

【0026】

背凭れフレーム９は、側面視において上下方向の中央部よりやや下方の部分が、前方に向かって突出するように緩やかに屈曲する、上下方向を向く左右１対の縦杆１３、１３と、その上端部同士を連結するとともに、平面視において左右方向の中央部が後方に突出するようにほぼ円弧状に湾曲する上部連結部１４と、左右の縦杆１３、１３の下端部同士を、上部連結部１４の上下幅より大きい上下幅を持って連結するとともに、平面視において左右方向の中央部が後方に突出するようにほぼ円弧状に湾曲する下部連結部１５と、この下部連結部１５の上端における左右方向の中央部から、左右の縦杆１３、１３のやや上部に向かって互いに拡開するように斜めに延出する左右１対の傾斜杆１６、１６とを備えている。なお、背凭れフレーム９と背凭れ支持杆８とを、一体成形されたひとつの部材とすることもある。

【0027】

図６および図７に示すように、下部連結部１５における左右方向の中央部には、下端のみが開口する方形の凹部１７が設けられ、この凹部１７に、背凭れ支持杆８の後部の起立部の上端部が下方より嵌合され、その上端部と下部連結部１５における凹部１７の前壁１８とを、４個のボルト・ナット１９をもって締着することにより、背凭れフレーム９は、背凭れ支持杆８の後部の起立部の上端部に安定よく固着されている。
背凭れ支持杆８の起立部は、図３に示すように、左右方向を向く金属板の左右両側部に、前方に向かって突出する上下方向を向く突条８ａ、８ａを折曲形成してなり、図７に示すように、各突条８ａの上部２箇所において、ボルト・ナット１９をもって前壁１８に締着されている。

【0028】

図３、および図８〜図１３に示すように、背凭れフレーム９における左右の各縦杆１３の前面には、上下方向を向く前向凹溝２０が設けられ、この凹溝２０と交差するように、各縦杆１３には、左右方向を向く複数のピン挿入孔２１が、上下方向に適宜の間隔をもって設けられている。

【0029】

図４、図５、および図１０に示すように、各縦杆１３の後面における外側部には、各ピン挿入孔２１にピンを案内するための左右方向を向く円弧状の案内溝２２が設けられている。
また、図４、図５、および図８に示すように、各縦杆１３における凹溝２０の溝底部であって、ピン挿入孔２１に対応する部分には、前後方向に貫通する縦長の貫通孔２３が設けられている。

【0030】

図４、図５、および図１２に示すように、各縦杆１３の下部であって、下部連結部１５の両側部には、凹溝２０の一部を含んで前後方向に貫通する方形の貫通孔２４が設けられている。

【0031】

図４、図５、図１１、および図１３に示すように、各縦杆１３の後面における上記貫通孔２４を挾む上下部には、第３被嵌合部をなす段付き孔２５、２５が設けられている。

【0032】

図３、図５、および図８に示すように、各縦杆１３の上端であって、上部連結部１４の両側部には、平面視ほぼ方形の被嵌合部である係合孔２６が設けられている。

【0033】

図３〜図５、および図９に示すように、上部連結部１４の後面における左右方向の中央部には、左右方向を向く長円形の浅い凹入段部２７が設けられており、その凹入段部２７の中央には、ねじ挿通孔２８が、またその両側部には、オプション部材取付孔２９、２９が設けられている。

【0034】

上部連結部１４の後面における凹入段部２７の両側方には、位置決め孔３０、３０が、さらにその外側の両側方には、段付き孔３１、３１が設けられている。

【0035】

背凭れフレーム９の前面および後面には、補強および材料の軽減を目的とした多数のリブや肉抜き孔が設けられているが、それらについては、本発明に関連するもののみについて説明し、その他については説明を省略する。

【0036】

図３、および図９〜図１３に示すように、背凭れフレーム９には、各縦杆１３の内側の縁を形成するとともに、そこから上下に延長して、上部連結部１４および下部連結部１５の前面におけるリブを形成する縦リブ３２が設けられている。
背当部材１０の両側部を支持する支持手段(後述する)よりも内方において、左右の縦杆１３の内側の前縁、すなわち各縦リブ３２の内側の前縁には、背当部材１０の後面に当接する前端面から内側方に向かって、背当部材１０の後面からの離間寸法が漸次増大するなだらかな円弧状の曲面をなす、背当部材１０のための変形許容部３３が設けられている。

【0037】

この変形許容部３３の曲率半径を、上部から下部に向かって漸次小とすることにより、背当部材１０の後面と変形許容部３３との対向面の離間寸法が、上方に向かって漸次大となるようにしてある(図９〜図１３参照)。
なお、図示は省略するが、この変形許容部３３の曲率半径を上部から下部に向かって漸次大として、背当部材１０の後面と変形許容部３３との対向面の離間寸法を、下方に向かって漸次大となるようにすることもある。また、変形許容部３３は、円弧状の曲面とする以外に、例えば内方に向かうにしたがって曲率半径が漸次小となる放物面、または一部にフラットな傾斜面を有するものとしてもよい。

【0038】

このように、左右の縦杆１３における縦リブ３２の内側の前縁に、背当部材１０の後面に当接する前端面から内側方に向かって、背当部材１０の後面からの離間寸法が漸次増大する変形許容部３３を設けると、着座者の背中により背当部材１０が後方へ押圧された際に、その中央部が後方に弾性変形するのに伴なって、背当部材１０の左右両側部も、縦杆１３の内側の前縁を支点として変形許容部３３に沿って後方に弾性変形し易くなる。従って、背当部材１０の中央部と両側部との変形量に大きな差が生じにくくなり、背当部材１０全体が効果的に後方に弾性変形することにより、着座者の背中が快適に支持されるようになる。

【0039】

また、変形許容部３３を、なだらかな曲面をなす形状としてあるので、変形許容部３３に沿って、背当部材１０が後方に弾性変形し易くなり、かつ背当部材１０の両側部に大きな曲げ応力が加わらないので、縦杆１３と当接する後面が損耗する恐れが小さくなる。

【0040】

さらに、変形許容部３３の曲率半径を、上部から下部に向かって漸次小とし、背当部材１０の後面と変形許容部３３との対向面の離間寸法を、上方に向かって漸次大となるようにすると、背中の荷重が大きく加わる背当部材１０の上部の両側部ほど、後方に大きく弾性変形するようになるので、背凭れ６をリクライニングさせて凭れ掛けた際の感触がよくなる。

【0041】

なお、これとは反対に、変形許容部３３の曲率半径を上部から下部に向かって漸次大とし、背当部材１０の後面と変形許容部３３との対向面の離間寸法を、下方に向かって漸次大となるようにすると、臀部を座５の奥部に位置させて深く着座し、この状態で背凭れ６をリクライニングさせた際等において、背当部材１０の下部の両側部ほど、後方に大きく弾性変形し易くなるので、腰部付近が快適に支持される。

【0042】

各縦杆１３は、上記縦リブ３２と、縦杆１３の外側面を形成する縦リブ３４との間の前面に、上下方向を向く肉抜き凹溝３５と上記凹溝２０とが互いに並列して設けられた、ほぼ前向き凵状断面をなしている。

【0043】

図３〜図５に示すように、背当部材１０は、正面視ほぼ方形をなし、上下左右の縁部を除く内側の部分には、多数の小孔３６を設けることにより、その部分を撓み易くしたもので、左右両側部の後面には、第２嵌合部である上下方向を向く差込片３７、３７が、後方に向かって突出するようにして一体的に設けられている。

【0044】

各差込片３７には、背凭れフレーム９の各縦杆１３における複数のピン挿入孔２１と対応する部分に、左右方向を向くピン挿入孔３８が、また各縦杆１３における貫通孔２４と対応する部分に、後端部に内向きの係合爪３９ａを有する弾性係合片３９がそれぞれ設けられている。
各差込片３７の後端縁における各ピン挿入孔３８の後方の部分には、各ピン挿入孔３８の中心を曲率中心とする側面視円弧状の突部３７ａが形成されている。

【0045】

背当部材１０の上半部の後面における左右の差込片３７、３７の外側の部分には、各差込片３７と平行の左右1対の縦リブ４０、４０が設けられている。各縦リブ４０における上部の３個のピン挿入孔３８に対応する部分には、ピンの挿入の妨げとならないための円弧状の切欠き４０ａが設けられている。

【0046】

図６〜図８に示すように、背当部材１０の上部には、後上方に向かって緩く屈曲する屈曲部１０ａが形成されており、この屈曲部１０ａの後面における上端より下方の部分には、平面視および後面視において三日月形をなし、かつ左右方向の中央部の縦断面形状が前方に凸の円弧状をなし、かつ屈曲部１０ａの後面に対して鋭角をなして後下方を向く下向片４１と、その下縁から鈍角をなして後方に向かって延出する後向片４２と、下向片４１と後向片４２との結合部から垂下する垂下片４３とが、一体的に設けられている。
この下向片４１と後向片４２とにより、背凭れ支持部材である背凭れフレーム９の上端から上方に離間するようにして、背当部材１０の上部後面から後方に向かって延出し、かつ背当部材１０と背凭れフレーム９との間の空間の上方と、背凭れフレーム９の上方とを覆う後覆い部が形成されている。
後向片４２は、下向片４１の左右方向の外側においても延出し、その外側の部分の後端は、屈曲部１０ａの後面と一体となっている。

【0047】

垂下片４３から両側方に離間する後向片４２の両側部後端には、下端に前向き片４４ａを有し、かつ背当部材１０の各側部を背凭れフレーム９に係止させる係止手段をなす下向きの係合片４４が設けられている(図８参照)。
この係合片４４の横断面形状は、図１４に示すように、内側方に向かって拡開する楔状をなしている。

【0048】

垂下片４３における左右方向の中央部とその両側方とには、背凭れフレーム９の上部連結部１４におけるねじ挿通孔２８とその両側方におけるオプション部材取付孔２９、２９、位置決め孔３０、３０、および段付き孔３１、３１に対応するボス挿通孔４５、４６、４６、４７、４７、４８、４８が設けられている。

【0049】

垂下片４３の前面には、硬質合成樹脂材料よりなる補強材を兼ねる当て板４９が配設されている。この当て板４９の後面には、上記垂下片４３におけるボス挿通孔４５、４６、４６、４７、４７、４８、４８に対応し、それらに前方から嵌合しうる後方を向く複数のボス５０、５１、５１、５２、５２、５３、５３が一体的に設けられている。

【0050】

図８〜図１３に示すように、左右の各差込片３７を、背凭れフレーム９の前面における左右の凹溝２０に前方より挿入し、対応するピン挿入孔２１とピン挿入孔３８とを整合させた状態で、ピン５４を背凭れフレーム９の両側方から、各ピン挿入孔２１とピン挿入孔３８とに挿入して(図１０参照)、差込片３７を凹溝２０から抜け止めし、かつ弾性係合片３９を貫通孔２４に嵌合して、その後端の係合爪３９ａを、貫通孔２４の後端の外側の縁に係止させ(図１２参照)、さらに、垂下片４３の前面に配設した当て板４９のボス５０、５１、５１、５２、５２、５３、５３を、垂下片４３におけるボス挿通孔４５、４６、４６、４７、４７、４８、４８に嵌合し、かつボス５２、５２、５３、５３を、背凭れフレーム９の上部連結部１４における位置決め孔３０、３０および段付き孔３１、３１に嵌合し、かつ各段付き孔３１に後方より挿通させた止めねじ５５を、ボス５３に設けた雌ねじ孔５６に螺合して締め付けることにより(図９参照)、背当部材１０は、背凭れフレーム９に、強固に、かつ安定よく装着されている。
上記差込片３７、ピン５４、弾性係合片３９、および突片２４ａ等により、背凭れフレーム９の左右の縦杆１３に、背当部材１０の両側部を支持する支持手段が形成されている。

【0051】

各差込片３７を、背凭れフレーム９の前面における左右の凹溝２０に前方より挿入したとき、差込片３７の後端における円弧状の各突部３７ａが、背凭れフレーム９における対応する貫通孔２３に嵌合することにより、各差込片３７は、背凭れフレーム９に対して上下方向に位置決めされる。

【0052】

図３および図４に示すように、背凭れフレーム９の両側方よりピン挿入孔２１に挿入する上方の３本のピン５４の頭部同士は、上下方向を向く連結杆５７をもって互いに連結され、各ピン５４をピン挿入孔２１に挿入したとき、図１０に示すように、連結杆５７が背凭れフレーム９の外側面に当接するようにしてある。

【0053】

図示は省略してあるが、背凭れフレーム９の両側の下方のピン挿入孔２１に挿入する２本のピンも、連結杆５７と同様の連結杆をもって連結し、上方の３個のピン５４と同様にして、背凭れフレーム９の下方のピン挿入孔２１に挿入するのがよい。
なお、弾性係合片３９の係合爪３９ａを、貫通孔２４の後端の外側の縁に係止させるだけでも、背当部材１０の下部は背凭れフレーム９に確実に装着されるので、下方の２本のピンのピン挿入孔２１への挿入は省略することもある。

【0054】

図５および図１２に示すように、弾性係合片３９の係合爪３９ａには、上下方向を向く係合孔３９ｂを設けておき、係合爪３９ａを貫通孔２４の後端の外側の縁に係止させたとき、上記係合孔３９ｂに、背凭れフレーム９における貫通孔２４の後端の外側の縁に突設した後方を向く突片２４ａが係合して、係合爪３９ａが、貫通孔２４の後端の外側の縁から内方に外れるのを防止しうるようにしておくのが望ましい。

【0055】

図３〜図５、および図８に示すように、背凭れフレーム９の上端両側部における係合孔２６に、背当部材１０の後面側の上隅部に設けた下向の係合片４４を上方より嵌合して、係合孔２６の前縁に係合させ、かつ係合片４４の下端の前向き片４４ａが、係合孔２６の下端の前縁に係合しうるようにしておくことにより、背当部材１０の上端における左右の角部が、背凭れフレーム９から前方に剥離するのを防止することができる。
なお、組み付け手順としては、背凭れフレーム９の上端両側部における係合孔２６に、背当部材１０の係合片４４を上方より嵌合して、係合孔２６の前縁に係合させ、かつ係合片４４の下端の前向き片４４ａが、係合孔２６の下端の前縁に係合させ、その後、上記のように、差込片３７を、背凭れフレーム９の前面における左右の凹溝２０に前方より挿入して、背当部材１０を背凭れフレーム９に装着することになる。

【0056】

図６および図７に示すように、背当部材１０を背凭れフレーム９の正規の位置に装着したとき、背当部材１０における後向片４２が、背凭れフレーム９の上端を覆うようにすることによって、外観の向上を図っている。

【0057】

表皮材１１は、織布、メッシュ地、その他の張材の外周縁部に形成した筒状の紐通し部１１ａに引き紐５８(図６以降参照)を挿通し、背当部材１０の前面と外周部とを被包させた後、背当部材１０の後面側において、引き紐５８を引き締めて結ぶことにより、背当部材１０に装着されている。引き紐５８は、伸縮性を有するものを使用することもある。

【0058】

背当部材１０に表皮材１１を装着した状態で、背当部材１０を上記のようにして背凭れフレーム９に装着することにより、背当部材１０の両側部の後面側においては、表皮材１１の両側部の端末における紐通し部１１ａが、背当部材１０の後面側の縦リブ４０の内側に係合した状態で、表皮材１１における紐通し部１１ａから背当部材１０の外側縁に沿って前方に折り返されるまでの部分が、背凭れフレーム９における縦リブ４０の前端と、後面カバー１２の前面における両側端より僅かに内方寄りの部分に突設した前向き片５９の前端とによって、背当部材１０の後面に向かって前向きに押圧され、表皮材１１の両側部が背凭れフレーム９から外側方に外れるのが確実に阻止されている。

【0059】

表皮材１１における背当部材１０の上端部において後面側に折り返された部分の下縁は、背当部材１０の後面における下向片４１と後向片４２との結合部分に当接したり(図６参照)、下向片４１より上方の背当部材１０の後面に密接したり(図７参照)、背当部材１０の後面と後向片４２との連結部に当接したり(図８参照)するようになっている。

【0060】

表皮材１１の下縁は、図６〜図８に示すように、背当部材１０の下端部において、単に上向きに折り返されているだけである。

【0061】

図３および図４に示すように、後面カバー１２は、その前面に、上記の左右の前向き片５９、５９の他に、上端より僅かに下方の部分に突設され、かつ左右の前向き片５９、５９の上端と結合するようにした、前方に向かってほぼ水平に延出する前向き片６０を備えている。
この前向き片６０の左右両側部の前縁には、嵌合部である垂下片６１、６１が設けられている。
この垂下片６１の前面は、図１４に示すように、係合片４４の後面と平行をなすように、平面視において外側部が内側部より前方に位置するように傾斜し、かつ横断面形状が、後方に向かって開口する後向コ字状をなしている。

【0062】

後面カバー１２の前面における下部の両側部には、背凭れフレーム９における貫通孔２４に対応する正面視方形の嵌合突部６２と、同じく上下の係合孔２５、２５に対応する、第３嵌合部をなす円筒状の係合突部６３、６３とが突設されている。
各係合突部６３の先端部には、外向きの係止爪６３ａが設けられている。

【0063】

後面カバー１２の後面における上部の左右方向の中央部には、左右方向を向く長円形の浅い凹入段部６４が設けられており、その凹入段部６４の中央には、ねじ挿通孔６５が、またその両側部には、オプション部材取付孔６６、６６が設けられている。

【0064】

図８および図１４に示すように、背当部材１０の係合片４４が前縁に係合された、背凭れフレーム９の上端両側部の係合孔２６に、左右の垂下片６１を、その前面が係合片４４の後面に当接するか、または近接するようにして嵌合し、図１２に示すように、背当部材１０における弾性係合片３９の係合爪３９ａが後端の外側の縁に係止された、背凭れフレーム９の左右の貫通孔２４に、左右の嵌合突部６２を、その外側面が弾性係合片３９の内側面に当接するようにして嵌合し、図１１および図１３に示すように、各係合突部６３を、背凭れフレーム９における対応する段付き孔２５に嵌合して、その係止爪６３ａを段付き孔２５の前端縁に係止し、さらに、図６および図９に示すように、後面カバー１２の後方から、ねじ挿通孔６５と、背凭れフレーム９のねじ挿通孔２８とを順次挿通させた止めねじ６７を、当て板４９のボス５０に設けた雌ねじ孔６８に螺合して締め付けることにより、後面カバー１２は、背凭れフレーム９の後面に、強固に、かつ安定よく装着されている。

【0065】

図１０に示すように、後面カバー１２を背凭れフレーム９に装着した状態において、ピン５４と一体をなす連結杆５７は、後面カバー１２の左右両側部における前面、および/または左右の前向き片５９と当接することにより押えられ、外側方への脱落が防止されている。これにより、ピン５４のピン挿入孔３８からの脱落を防止する脱落防止手段を別途設けることなく、ピン５４の脱落が防止されるとともに、背当部材１０の背凭れフレーム９からの脱落も防止される。なお、複数のピン５４を連結杆５７により連結しないで、ピン５４を単体で使用することもできるが、この際には、各ピン５４に拡径頭部を設け、この拡径頭部を、後面カバー１２における両側部の前面により押えうるようにすれば、その脱落を防止することができる。

【0066】

また、左右の垂下片６１を、背当部材１０の係合片４４が前縁に係合された、背凭れフレーム９の上端両側部の係合孔２６に、上記のようにして嵌合することにより、係合片４４を係合孔２６から抜け止めすることができ、また、左右の嵌合突部６２を、背当部材１０における弾性係合片３９の係合爪３９ａが後端の外側の縁に係止された、背凭れフレーム９の左右の貫通孔２４に、上記のようにして嵌合することにより、弾性係合片３９を貫通孔２４から抜け止めすることができる。

【0067】

後面カバー１２の後面における凹入段部６４には、銘板を兼ねるキャップ６９が、着脱可能として嵌着されている。

【0068】

この椅子は、上記のような構成としてあるので、背凭れフレーム９の上端に設けた被嵌合部である係合孔２６に、背当部材１０の嵌合部である係合片４４と後面部材である後面カバー１２の嵌合部である垂下片６１とを前後に並べて嵌合することにより、背凭れフレーム９の前面に背当部材１０を、また背凭れフレーム９の後面に後面カバー１２を、簡単に装着することができ、組付作業が容易であり、しかも、背凭れフレーム９の係合孔２６に嵌合した背当部材１０の係合片４４の後面と、後面カバー１２の垂下片６１の前面とが互いに当接しているので、背当部材１０と後面カバー１２とが互いに前後方向に位置決めされ、それらの相互の前後方向の間隔が変動するのを防止することができる。
また、背当部材１０と後面カバー１２とを、互いに独立して背凭れフレーム９に着脱することができるので、それらの交換作業を容易に行うことができる。
さらに、背当部材１０または後面カバー１２を軟質材料により形成したとしても、その縁部が背凭れフレーム９から剥離するのを防止することができる。

【0069】

本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、例えば、次のような幾多の変形した態様での実施が可能である。
(１) 背凭れフレーム９の上端に設ける被嵌合部を、有底の凹部、または背凭れフレームの上端より上方に突出する角筒状の突部等とする。
(２) 被嵌合部である係合孔２６の前後方向の幅を、嵌合部である係合片４４の前後方向の厚さと垂下片６１の前後方向の厚さとの和に等しいか、またはそれより僅かに大とする。
このようにすると、被嵌合部への前後の嵌合部の嵌合により、背凭れフレーム９とその前後の背当部材１０および後面部材との相互の前後方向の相対移動が防止される。
(３) 後面部材を、後面カバー１２ではなく、背凭れフレーム９の後面に取付けられる、例えば背凭れフレーム９の後面の上部または下部のみを覆う化粧板等の他の部材とする。
(４) 背当部材１０を硬質材料により形成し、後面部材を軟質材料により形成する。この場合は、後面部材の嵌合部である垂下片６１の後面が、被嵌合部である係合孔２６の後縁に当接するようにするのが好ましい。
(５) 背当部材１０、または後面カバー１２の一方を軟質材料により形成するとともに、被嵌合部である係合孔２６の前後方向の幅を、嵌合部である係合片４４の前後方向の厚さと垂下片６１の前後方向の厚さとの和より僅かに小とする。
このようにすると、係合片４４、または垂下片６１の一方が、係合孔２６への嵌合状態において、他方を強く押し付けるようになるので、軟質材料で形成された側の部材の脱落を確実に防止できる。
(６) 背当部材１０、および後面部材１２の両方を硬質材料により形成する。
(７) 係合片４４に設けた前向き片４４ａを省略し、嵌合部である係合片４４を、側面視下向き鉤形とする。
そうすることによって、背当部材１０を、後面カバー１２に妨げられることなく、単独で背凭れフレーム９から取り外すことができる。
(８) 背凭れフレーム９の上端に設ける被嵌合部を、縦杆１３の上端面よりも若干下方に、前後方向に貫通するように設けられた係合孔とする。
(９) 後面カバー１２から前向き片６０を省略し、垂下片６１を後面カバー１２の前面から突設する。
(10) 各垂下片６１の左右方向の幅を、背当部材１０の係合片４４の左右方向の幅とほぼ同一で、かつ被嵌合部である係合孔２６の左右方向の幅とほぼ同一か、または僅かに小とする。

【符号の説明】

【0070】

１ キャスタ
２ 脚
３ 支柱
４ 脚体
５ 座
６ 背凭れ
７ 支持体
８ 背凭れ支持杆
８ａ突条
９ 背凭れフレーム
１０ 背当部材
１０ａ屈曲部
１１ 表皮材
１１ａ紐通し部
１２ 後面カバー(後面部材)
１３ 縦杆
１４ 上部連結部
１５ 下部連結部
１６ 傾斜杆
１７ 凹部
１８ 前壁
１９ ボルト・ナット
２０ 凹溝(第２被嵌合部)
２１ ピン挿入孔
２２ 案内溝
２３ 貫通孔
２４ 貫通孔
２４ａ突片
２５ 段付き孔(第３被嵌合部)
２６ 係合孔(被嵌合部)
２７ 凹入段部
２８ ねじ挿通孔
２９ オプション部材取付孔
３０ 位置決め孔
３１ 段付き孔
３２ 縦リブ
３３ 変形許容部
３４ 縦リブ
３５ 肉抜き凹溝
３６ 小孔
３７ 差込片(第２嵌合部)
３７ａ突部
３８ ピン挿入孔
３９ 弾性係合片
３９ａ係合爪
３９ｂ係合孔
４０ 縦リブ
４０ａ切欠き
４１ 下向片
４２ 後向片
４３ 垂下片
４４ 係合片(嵌合部)
４４ａ前向き片
４５、４６、４６、４７、４８ ボス挿通孔
４９ 当て板
５０、５１、５２、５３ ボス
５４ ピン
５５ 止めねじ
５６ 雌ねじ孔
５７ 連結杆
５８ 引き紐
５９、６０ 前向き片
６１ 垂下片(嵌合部)
６２ 嵌合突部
６３ 係合突部(第３嵌合部)
６３ａ係止爪
６４ 凹入段部
６５ ねじ挿通孔
６６ オプション部材取付孔
６７ 止めねじ
６８ 雌ねじ孔
６９ キャップ

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】