特許第5941192号(P5941192)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5941192厨房容器用折りたたみ式ハンドルタイプ構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5941192
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月29日
(54)【発明の名称】厨房容器用折りたたみ式ハンドルタイプ構造
(51)【国際特許分類】
   A47J 45/06 20060101AFI20160616BHJP
【FI】
   A47J45/06 D
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-96375(P2015-96375)
(22)【出願日】2015年5月11日
(65)【公開番号】特開2015-223515(P2015-223515A)
(43)【公開日】2015年12月14日
【審査請求日】2015年5月11日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0065133
(32)【優先日】2014年5月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515124657
【氏名又は名称】李 東雨
(73)【特許権者】
【識別番号】515126112
【氏名又は名称】朴 敏奎
(74)【代理人】
【識別番号】110000349
【氏名又は名称】特許業務法人 アクア特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 東雨
(72)【発明者】
【氏名】朴 敏奎
【審査官】 宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−155057(JP,A)
【文献】 特開平10−216026(JP,A)
【文献】 米国特許第7762182(US,B2)
【文献】 米国特許第8950621(US,B2)
【文献】 登録実用新案第3104786(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0228581(US,A1)
【文献】 米国特許第2361417(US,A)
【文献】 特開2009−254753(JP,A)
【文献】 韓国公開実用新案第2013−0006887(KR,U)
【文献】 韓国公開実用新案第2013−0001814(KR,U)
【文献】 韓国公開実用新案第2011−0006636(KR,U)
【文献】 韓国公開特許第2009−0001100(KR,A)
【文献】 韓国登録実用新案第0439892(KR,Y1)
【文献】 韓国登録実用新案第0336259(KR,Y1)
【文献】 米国特許第7793389(US,B1)
【文献】 欧州特許出願公開第1817996(EP,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第2601871(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 45/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
厨房容器の一側に固定させ形成された固定部、上記固定部の一端に突出して形成された回転ボール、上記回転ボールにハンドルの回転を制限するためのガイドピンや挿入孔が形成された連結ブラケットと
上記連結ブラケットの回転ボーから脱着可能で先端部に操作部を収納し、上記回転ボールを脱着するための連結部が形成され、上記連結部を延長形成させた把持台、上記連結部の下部から連結させた操作部及び回転ボールを拘束するための締結カップを装備したハンドルと;
上記ハンドル連部と締結カップ間に設置させて前後にスライドし、回転ボールによりハンドルの回転操作を制御できるように回転ボールを固定及び解除する操作片、上記操作片に弾力性を与えるためにスプリングを備えた操作部とで構成されていることを特徴とする厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造。
【請求項2】
請求項1に記載の厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造において、
上記連結部は、下部から締結カップを結合の際に操作部の操作片が前後スライドに駆動して両側面部のボタン部が突出されるように上部流動口を持つ上部ガイド孔が形成され、
上記上部ガイド孔の両側面を開放して、上部ガイド孔の内向きに回転ボールの半分が挿入される半球形状の上部回転ホールが形成され、
上記上部回転ホールの内側には回転ボール上端のガイドピンを挿入させて駆動される円弧状のガイド孔を形成して上記上部回転ホールの後段にはスプリングの一部が水平に挿入され、
上部スプリング挿入口及び上部回転ホールの両端部には締結カップ結合のためのボルト締結孔が形成されていることを特徴とする厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造
【請求項3】
請求項1に記載の厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造において、
上記締結カップは操作片が前後にスライドに駆動して両側面部にボタン部が突出して保持されるように下部流動口を持つ下部ガイド孔が形成されており、上記下部ガイド孔の内側に回転ボールの半分を受容する半球形状の下部回転ホールが形成され、上記下部回転ホールから先端部縁を貫通してハンドルを折りたたむための可変孔が形成され、上記下部回転ホールの両端部には連結部のガイド孔が延長されて延長孔が形成されると共に下部回転ホールの後段にはスプリングの一部が水平挿入される下部スプリング挿入口と連結部に結合するためのボルト締結孔が形成されていることを特徴とする厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造
【請求項4】
請求項1に記載の厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造において、上記操作片は回転ボールの挿入孔に挿脱される先端部を中心に両側面に球形のボタン部が形成されることを特徴とする厨房容器用の折りたたみ式ハンドル構造。
【請求項5】
請求項1に記載の厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造において、上記ハンドルの把持台は把持が使いやすく、ハンドルを折りたたむ際に厨房容器の縁にハンドルが密着になるように厚さを最小限化して湾曲形状により審美感をもつ構造として形成されることを特徴とする厨房容器用の折りたたみ式ハンドル構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厨房容器の円周に沿ってハンドルを回転させてコンパクトに折りたたむことにより、保管と出し入れの利便性を向上させる厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に厨房容器のハンドルは、突出した型により収納の際に積み重ねが難しく、食卓上に調理容器自体を載せた場合にもそのハンドルで箸の使い方が不自由な動きとなることが欠点である。このため、折たたみ式ハンドルについて多様な技術が開発されている。
【0003】
大韓民国特許庁の登録実用新案第20−0405455号公報(調理容器用折たたみ式ハンドル)には、上記の把持部、容器の外壁に突出して形成されているブラケット、ブラケットと把持部間に配置されるアーム部、アーム部の一段とブラケットを連結する第1ヒンジ軸、アーム部の多段と把持部を連結する第2ヒンジ軸、把持部が開かれた状態に保持する保持部材を構成する折りたたみ式ハンドルを掲示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】大韓民国 登録実用新案第20−0405455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の折たたみ式ハンドルの場合は、容器の内向き方向に上下に折り畳んだものであって、容器を積み重ね保管する際に不便であるという問題点があった。
【0006】
このような従来の問題点を解消するために、容器の縁側面部にハンドルを折りたたむ技術も開発されているが、複雑な構造と製造単価が経済的でないことが問題点である。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決するために案出したものであり、保管の際に調理器具のハンドルを簡単な回転構造により容器の左右方向に回転させることによって立置きが可能な仕様を取っている。このような折りたたみ式ハンドル構造体を提供することが今回の発案の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために本発明では、厨房容器の一側に固定できるように形成した固定部、固定部の一端に突出して形成された回転ボール、回転ボールにハンドルの回転を制限するためのガイドピンや挿入孔が形成された連結ブラケット、連結ブラケットの回転ボールから脱着可能で先端部に操作部を収納して、回転ボールを脱着するための連結部が形成され、連結部を延長形成させた把持部、上記連結部の下部から連結させた操作部及び回転ボールを拘束するための締結カップを装備したハンドル;ハンドル連結部と締結カップ間に設置させて前後にスライドし、回転ボールによりハンドルの回転操作を制御できるように回転ボールを固定及び解除する操作片、そして上記操作片に弾力性を与えるためにスプリングを備えた操作部で構成されていることを特徴とする。
【0009】
このような発明により、調理容器用折りたたみ式ハンドル構造において、連結部は下部から締結カップを結合の際には操作部の作動片を前後にスライドして両側面部にボタン部が突出するように上部流動口をもつ上部ガイド孔が形成され、上部ガイド孔の両側面を開放して、上部ガイド孔の内向きに回転ボールの半分が挿入される半球形状の上部回転ホールが形成され、上部回転ホールの内側には回転ホール上端のガイドピンを挿入させて駆動し、円弧状のガイド孔を形成して上部回転ホールの後段にはスプリングが水平に挿入され、上部スプリング挿入口及び上部回転ホールの両端部には締結カップ結合のためのボルト締結孔が形成されていることを特徴とする。
【0010】
また本発明により、調理容器用の折りたたみ式ハンドル構造において、締結カップは操作片が前後にスライドに駆動して両側面部にボタン部が突出して保持されるように下部流動口を持つ下部ガイド孔が形成されており、下部ガイド孔の内側に回転ボールの半分を受容する半球形状の下部回転ホールが形成され、下部回転孔から先端部縁を貫通してハンドルを折りたたむための可変孔が形成され、下部回転ホールの両端部には連結部のガイド孔が延長されて延長孔が形成されると共に下部回転ホールの後段にはスプリングの一部が水平挿入される下部スプリング挿入口と連結部に結合へのボルト締結孔が形成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明による調理容器用折りたたみ式ハンドル構造においては、作動片は回転ボールの挿入孔に挿脱される先端部軸を中心に両側面にボタン部が形成されることを特徴とする。
【0012】
また本発明による調理容器折りたたみ式ハンドル構造において、上記ハンドルの把持台は把持部が兼ね備えている湾曲形成により審美感を持つ構造の一部として形成されているのを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明による調理容器用折りたたみ式ハンドル構造によると、厨房容器の左右側に回転させ折りたためる構造のハンドルを講じることにより、厨房容器の積み重ねおよび保管を容易にし、厚さを薄くして運搬の利便性と審美感を持つハンドル構造を通じて高級容器用ハンドルとしての提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造を示す分解斜視図である。
図2】本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造を示す組立斜視図である。
図3】本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造の連結部の断面を示す図面である。
図4】本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造の作用状態を示す図面である。
図5】本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造の使用状態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明の理想的な実施例を添付した図面などを参照して詳細に説明することとする。まず各図面の構成要素などに参照符号を付加し、同一の構成部分に関しては他の図面上での表示においても出来る限り同一の符号を持つように留意した。
【0016】
さらに、本発明の説明において、関連する公知構成又は機能に関する具体的な説明が本発明の本来の目的を表現するためには不要であると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。さらに本発明の推奨される実施例を説明しているが、本発明の技術的な要旨はこれに限定かつ制限されるものではなく、関連業者により多様に変更されて実施されることも当然想定される。
【0017】
図1は、本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造を示す分解斜視図、図2は、本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造を示す組立斜視図を示したものであり、図3は、本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造の連結部の断面を示したものである。
【0018】
本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造は、連結ブラケット(10)、ハンドル(20)、操作部(30)で構成される。
【0019】
上記連結ブラケット(10)は、厨房容器(1)の一端に固定させ連結部材が貫通する数多くの連結孔(11a)が形成された固定部(11)と、上記固定部(11)の一端部にハンドル(20)が連結されて回転するように突出した回転ボール(12)と、回転ボール(12)の上段にハンドル(20)の回転を拘束するためのガイドピン(13)と、回転ボール(12)の外周縁に操作片が挿脱される挿入孔(14)により形成されている。
【0020】
上記ハンドル(20)は先端部に操作部(30)を収納し、連結ブラケット(10)の回転ボール(12)に固定させて連結するための連結部(21)が形成され、連結部(21)を延長して把持が容易で湾曲形状に審美感をもつ構造で形成された把持台(22)と連結部(21)の下部から締結された操作部(30)及び回転ボール(12)を固定するための締結カップ(23)が形成される。
【0021】
上記操作部(30)は、ハンドル(20)連結部(21)と締結カップ(23)間に設置し、前後にスライドして回転ボール(12)にてハンドル(20)の回転動作を制御するように回転ボール(12)を固定及び解除するための操作片(31)、および操作片(31)を弾力的に保持するためにスプリング(32)を用いて構成される。
【0022】
上記操作片(31)は、回転ボール(12)の挿入孔(14)に挿脱される先端部(31b)を中心に両面側に球形のボタン部(31a)が形成される。
【0023】
上記連結部(21)は、下部から締結カップ(23)を結合し操作部(30)の操作片(31)が前後スライドして両側面部にボタン部(31a)が突出するように上部流動口(21a)を持つ上部ガイド孔(21b)が形成され、上部ガイド孔(21b)の両側面を開放して上部ガイド孔(21b)の内側には回転ボール(12)の半分が挿入される半球形状の上部回転ホール(21c)が形成され、上部回転ホール(21c)の内側には回転ボール(12)上段のガイドピン(13)が挿入されて誘導される円弧状のガイド孔(21d)が形成され、上部回転ホール(21c)の後段にはスプリング(32)が水平挿入される上部スプリング挿入口(21e)及び上部回転ホール(21c)の両端部には締結カップ(23)の結合のためのボルト締結孔(21f)が形成される。
【0024】
上記締結カップ(23)は、操作片(31)が前後スライドに駆動して両側面部のボタン部(31a)が突出されるように下部流動口(23a)を持つ下部ガイド孔(23b)を形成し、下部ガイド孔(23b)の内側に回転ボール(12)の半分を収納する半球形状の下部回転ホール(23c)が形成され、下部回転ホール(23c)から先端部を貫通してハンドル(20)を折りたたむ際にガイドする可変孔(23d)を形成し、下部回転ホール(23c)の両端部には連結部(21)のガイド孔(21d)が延長される延長孔(23f)が形成され、下部回転ホール(23c)の後段にはスプリング(32)の一部が水平に挿入される下部スプリング挿入口(23e)と連結部(21)の結合へのボルト締結孔(23g)が形成される。
【0025】
図4は、本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造の作用状態を示す図面を現しており、図5は、本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造の使用状態を示す図面を現したものである。
【0026】
以下、本発明による厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造の組立過程及び作用について説明する。
【0027】
連結ブラケット(10)を厨房容器(1)の一部分に固定して設置し、連結ブラケット(10)を構成する固定部(11)の一段部に回転ボール(12)が外向きに向くようにして数個の連結孔(11a)によって連結部材を貫通させ固定設置する。この際に回転ボール(12)の上段に突出されたガイド孔(13)が上部方向を向くように固定部(11)を設置しており、連結部材の場合にボルトまたはリベットが使用可能になる。
【0028】
さらに、厨房容器(1)への連結ブラケット(10)の設置は、連結部材による設置に限定せずに厨房容器(1)自体に連結ブラケット(10)を一体化して構成可能である。
【0029】
連結ブラケット(10)の回転ボール(12)にハンドル(20)を連結設置する。その際にハンドル(20)を形成する把持部(22)先端部の連結部(21)と締結カップ(23)間に操作部(30)を組立てた状態で回転ボール(12)を挿入し設置する。
【0030】
具体的には、連結部(21)の上部スプリング挿入口(21e)にスプリング(32)を水平に挿入した後、スプリング(32)の先端部に操作片(31)を置いて操作片(31)が連結部(21)の上部ガイド孔(21b)に密着して置くようにする。
【0031】
この場合、操作片(31)の両側面ボタン部(31a)が上部ガイド孔(21b)の両側面に開放になるように形成された上部流動口(21a)に位置し、上部流動口(21a)から突出した形で置くようになる。
【0032】
さらに、連結部(21)の上部回転ホール(21c)に回転ボール(12)の上端部を挿入させ回転ボール(12)の上端に形成したガイドピン(13)が上部回転ホール(21c)の内側に形成した円弧状のガイド孔(21d)に位置させて挿入した後、上記連結部(21)の下部側に締結カップ(23)が下部回転ホール(23c)に回転ボール(12)の下端部を挿入し組立てるようにする。
【0033】
この際、締結カップ(23)の組立ての際に下部流動口(23a)及び下部ガイド孔(23b)には操作片(31)及びボタン部(31a)の底面部を取付けるようになり、下部回転ホール(23c)の両端部に形成した延長孔(23f)が連結部(21)のガイド孔(21d)を延長する構造で180°の回転半径を形成することになる。上記連結部(21)と締結カップ(23)のボルト締結孔(21f、23g)によってボルトで簡単に組立て仕上げるものとする。
【0034】
このような厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造は、厨房容器(1)の使用際にはハンドル(20)が開けた状態で操作片(31)がスプリング(32)によって弾力的に前進なった状態がえられると共に、操作片(31)先端部(31b)が回転ボール(12)の挿入孔(14)に挿入されハンドル(20)の連結部(21)が固定されることで把持の際にハンドルが流動的になることを防止することになる。
【0035】
さらに、ハンドル(20)を折りたたみする際に上・下部流動部(21a、23a)から突出したボタン部(31a)を両側面から引くと、操作片(31)が上・下部回転ホール(21c、23c)内のスプリング(32)によってスライドが後進すると共に、回転ボール(12)の挿入孔(14)から操作片(31)の先端部が取りはずされて連結部(21)が解除されることになり、ハンドル(20)を左右方向に廻しながら回転させることが可能である。この際にハンドル(20)の回転は回転ボール(12)のガイドピン(13)が上部回転ホール(21c)の円弧状のガイド孔(21d)に拘束された状態から下部回転ホール(23c)の延長孔まで左右側に各々90°および180°の半径内で回転させることが可能である。したがって上記ハンドル(20)を両側面のどの方向から回しても回転ボール(12)のガイドピン(13)と連結部(21)のガイド孔(21d)によって湾曲形状を持つ把持台(22)の凹面の底面部が側面を向くように回転させることになる。
【0036】
かつ、ハンドル(20)を厨房容器の方向に折りたたむと、締結カップ(23)の可変孔(23d)によってハンドルを把持台(22)の凹面の部位が厨房容器(1)の縁外面のラウンディング曲線に沿って折りたためる構造を取ることになり、湾曲形状を持つ把持台(22)の構造的な特性上、厨房容器(1)の縁にハンドルが密着になるように厚さを最小限化して積み重ねや保管が容易になる。
【0037】
以上の説明は、本発明の技術思考を例示的に説明したものに過ぎないことであり、本発明が属する技術分野において通常の知識をもつ者なら、本発明の本質的な特性から外れない範囲内にて多様な修正、変形及び置換が可能である。したがって本発明に開示した実施例及び添付された図面は本発明の技術思考を限定するものではなく、ただこれを説明したものであり、このような実施例及び添付された図面によって本発明の技術思考の範囲が限定されるものではない。それと同等な範囲内にあるすべての技術思考は本発明の権利の範疇に含まれるものであると解釈すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、厨房容器の円周に沿ってハンドルを回転させてコンパクトに折りたたむことにより、保管と出し入れの利便性を向上させる厨房容器用折りたたみ式ハンドル構造に利用することができる。
【符号の説明】
【0039】
10…連結ブラケット、11…固定部、11a…連結孔、12…回転ボール、13…ガイドピン、14…挿入孔、20…ハンドル、21…連結部、21a…上部流動口、21b…上部ガイド孔、21c…上部回転ホール、21d…ガイド孔、21e…上部スプリング挿入口、21f…ボルト締結孔、22…把持台、23…締結カップ、23a…下部流動口、23b…下部ガイド孔、23c…下部回転ホール、23d…可変孔、23e…下部スプリング挿入口、23f…延長孔、23g…ボルト締結孔、30…操作部、31…操作片、31a…ボタン部、31b…先端部、32…スプリング
図1
図2
図3
図4
図5