特許第5941546号(P5941546)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5941546ナトリウムチャネル遮断剤としてのピリミジン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5941546
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月29日
(54)【発明の名称】ナトリウムチャネル遮断剤としてのピリミジン
(51)【国際特許分類】
   C07D 239/42 20060101AFI20160616BHJP
   C07D 401/04 20060101ALI20160616BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20160616BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20160616BHJP
   C07D 403/04 20060101ALI20160616BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20160616BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20160616BHJP
   C07D 413/04 20060101ALI20160616BHJP
   A61K 31/505 20060101ALI20160616BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20160616BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20160616BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20160616BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20160616BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20160616BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20160616BHJP
   A61P 25/06 20060101ALI20160616BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20160616BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20160616BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20160616BHJP
   A61P 9/06 20060101ALI20160616BHJP
【FI】
   C07D239/42 ZCSP
   C07D401/04
   C07D401/12
   C07D401/14
   C07D403/04
   C07D405/12
   C07D405/14
   C07D413/04
   A61K31/505
   A61K31/506
   A61K31/5377
   A61P9/00
   A61P25/00
   A61P25/08
   A61P25/04
   A61P25/06
   A61P25/28
   A61P25/24
   A61P25/14
   A61P9/06
【請求項の数】21
【全頁数】200
(21)【出願番号】特願2014-527753(P2014-527753)
(86)(22)【出願日】2012年8月31日
(65)【公表番号】特表2014-525431(P2014-525431A)
(43)【公表日】2014年9月29日
(86)【国際出願番号】IB2012001871
(87)【国際公開番号】WO2013030665
(87)【国際公開日】20130307
【審査請求日】2014年4月24日
(31)【優先権主張番号】61/530,678
(32)【優先日】2011年9月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/651,611
(32)【優先日】2012年5月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508150854
【氏名又は名称】パーデュー、ファーマ、リミテッド、パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100110663
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 共永
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】ニ,チヨウ
(72)【発明者】
【氏名】パーク,ミニー
(72)【発明者】
【氏名】シャオ,ビン
(72)【発明者】
【氏名】タフェッセ,レイキー
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ,ジャンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】ヤングマン,マーク
【審査官】 早乙女 智美
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/080568(WO,A1)
【文献】 特表2007−534649(JP,A)
【文献】 特表2008−539224(JP,A)
【文献】 特表2006−514118(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/030027(WO,A1)
【文献】 特表2003−527376(JP,A)
【文献】 特表2008−519034(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/103196(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式VII:
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物
(式中、
およびWはNであり、WはCRであるか、または
およびWはNであり、WはCRであるか、または
およびWはNであり、WはCRであり、
は、
a)場合によって置換されているアリール;および
b)場合によって置換されているヘテロアリール
からなる群から選択され、
は、
a)水素;
b)アルキル;
c)アラルキル;
d)(ヘテロシクロ)アルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
j)(シアノ)アルキル;
k)アルコキシアルキル;
l)ヒドロキシアルキル;および
m)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
は、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;および
m)アルコキシアルキル;
からなる群から選択され、
Zは、−NR−および−O−からなる群から選択され、
は、
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
c)ヒドロキシアルキル;
d)ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル;および
e)(ヘテロシクロ)アルキル;
からなる群から選択され、
各R10a、R10b、R10c、およびR10dは、独立して、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)場合によって置換されているアルキル;
d)アラルキル;
e)(ヘテロシクロ)アルキル;
f)(ヘテロアリール)アルキル;
g)(アミノ)アルキル;
h)(アルキルアミノ)アルキル;
i)(ジアルキルアミノ)アルキル;
j)(カルボキサミド)アルキル;
k)(シアノ)アルキル;
l)アルコキシアルキル;
m)ヒドロキシアルキル;
n)ヘテロアルキル;
o)場合によって置換されているシクロアルキル;
p)場合によって置換されているアリール;
q)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
r)場合によって置換されているヘテロアリール;
からなる群から選択されるか、または
10aおよびR10bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているシクロアルキルまたは3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
rは、1、2、または3であり、
sは、1、2、または3であり、
11は、
a)ヒドロキシ;
b)アルコキシ;および
c)−NR1a2a
からなる群から選択され、
1aは、
a)水素;
b)アルキル;
c)アラルキル;
d)(ヘテロシクロ)アルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
j)(シアノ)アルキル;
k)アルコキシアルキル;
l)ヒドロキシアルキル;および
m)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
2aは、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
1aおよびR2aは、これらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
12は、
a)水素;
b)場合によって置換されているアルキル;
c)(アミノ)アルキル;
d)(アルキルアミノ)アルキル;
e)(ジアルキルアミノ)アルキル;
f)(カルボキサミド)アルキル;
g)(シアノ)アルキル;
h)アルコキシアルキル;
i)ヒドロキシアルキル;および
j)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
は、
a)水素
b)アルキル;
c)ヒドロキシアルキル;および
d)アルキルスルホニル;
からなる群から選択されるか、または
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
ただし、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する場合、Rは、
a)水素;
b)(ヘテロシクロ)アルキル;
c)(ヘテロアリール)アルキル;
d)(アミノ)アルキル;
e)(アルキルアミノ)アルキル;
f)(ジアルキルアミノ)アルキル;
g)(カルボキサミド)アルキル;
h)(シアノ)アルキル;
i)アルコキシアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;および
k)ヘテロアルキル
からなる群から選択されることを条件とする)。
【請求項2】
Zが−NRである、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項3】
が、
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
b)ヒドロキシアルキル;および
c)ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル;
からなる群から選択され、
10aが、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)場合によって置換されているアルキル;
d)アラルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
k)アルコキシアルキル;および
l)ヒドロキシアルキル;
からなる群から選択され、
10bが、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
10aおよびR10bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜6員のシクロアルキルを形成し、
rが1または2である、
請求項1または2に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項4】
およびRが、これらが結合している窒素と一緒になって、5または6員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する、請求項1または2に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項5】
前記場合によって置換されている5または6員のヘテロシクロが、
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される
(式中、
13a、R13b、R13c、R13d、R13e、およびR13fは、独立して、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)ヒドロキシアルキル;
d)カルボキシ;
e)アルコキシカルボニル;および
f)カルボキサミド;
からなる群から選択され、
Yは、O、S、およびNR14からなる群から選択され、
14は、水素およびアルキルからなる群から選択される)、
請求項4に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項6】
が、
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
11が−NR1a2aである、
又は、
が、
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
10aおよびR10bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜6員のシクロアルキルを形成し、
11が−NR1a2aである、
又は、
が、
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択され、
10aが、水素およびアルキルからなる群から選択され、
10bが、
a)水素;
b)ヒドロキシ;および
c)アルキル、
からなる群から選択される、
又は、
がヒドロキシアルキルまたはヒドロキシ(シクロアルキル)アルキルである、請求項1または2に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項7】
前記ヒドロキシアルキルまたはヒドロキシ(シクロアルキル)アルキルが、
【化211】
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からなる群から選択される請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項8】
が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項9】
が、1つまたは2つの置換基を有する置換フェニルおよび1つの置換基を有する置換ピリジルからなる群から選択され、各置換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、請求項8に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項10】
i)およびWがNであり、WがCHである、又は、
ii)WおよびWがNであり、WがCHである、又は、
iii)WおよびWがNであり、WがCHである、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項11】
式XIV:
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、又は、
式XV:
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項12】
およびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択され、
Zが−NH−である、
請求項11に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項13】
が、1つまたは2つの置換基を有する置換フェニルおよび1つの置換基を有する置換ピリジルからなる群から選択され、各置換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、請求項12に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項14】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−3−ヒドロキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−カルバモイルシクロプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−カルバモイルシクロブチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−アミノ−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(3−シアノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−メチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート;
(S)−エチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボキシレート;
エチル1−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロプロパンカルボキシラート;
メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルプロパノエート;
6−((3−アミノ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)(メチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(R)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((4−アミノ−4−オキソブタン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(3−カルバモイルピペリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)モルホリン−3−カルボキサミド;
4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)モルホリン−2−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸;
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸;
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボン酸;
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−シアノピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(((1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド
6−((1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−3−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸;
6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((4−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((3−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−クロロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−[4−(4−シアノ−フェノキシ)−フェニル]−ピリミジン−4−カルボン酸アミド;
6−(3−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((3R,4R)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−モルホリノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;および
(S)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項16】
脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、全および局所虚血に続くニューロン損失、疼痛、片頭痛、原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈の治療のための、または哺乳動物の局所麻酔を提供するための、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
疼痛を治療するための、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
疼痛の早期療法または姑息療法のための、又は、
慢性疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、および外科的疼痛からなる群から選択される疼痛を治療するための、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項19】
請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物の、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、全および局所虚血に続くニューロン損失、疼痛、片頭痛、原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈を治療するための薬品、または哺乳動物の局所麻酔を提供するための薬品の製造における使用。
【請求項20】
疼痛を治療するための薬品の製造における、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
疼痛の早期療法または姑息療法のための、又は、
慢性疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、および外科的疼痛からなる群から選択される疼痛を治療するための薬品の製造における、請求項20に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品化学の分野である。本発明は、新規の置換ピリミジン化合物、およびこれらの化合物の電位依存性ナトリウム(Na)チャネル遮断剤としての使用を提供する。
【背景技術】
【0002】
電位依存性ナトリウムチャネル(VGSC)は、すべての興奮細胞内に見出される。中枢神経系(CNS)および末梢神経系(PNS)の神経細胞において、ナトリウムチャネルは、活動電位の急速な上昇行程を生じる主な原因である。このようにナトリウムチャネルは、神経系における電気信号の開始および伝播に不可欠である。したがって、ナトリウムチャネルの適切な機能は、ニューロンの正常な機能に必要である。その結果、異常なナトリウムチャネル機能は、以下を含めた様々な医学的障害の根底にあると考えられている:(遺伝性イオンチャネル障害の全般的総説に関しては、Hubner et al, Hum. Mol. Genet. 11:2435-2445 (2002)を参照)てんかん(Yogeeswari et al, Curr. Drug Target 5:589-602 (2004))、不整脈(Noble, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 99:5755-5756 (2002))、ミオトニー(Cannon, Kidney Int. 57:772-779 (2000))、および疼痛(Wood et al., J. Neurobiol, 61:55-71 (2004))。
【0003】
VGSCは、チャネルのコア部を形成し、電圧依存性ゲーティングおよびイオン浸透の原因である1つのα−サブユニットと、いくつかの補助β−サブユニットで構成される(例えば、Chahine et al, CNS & Neurological Disorders-Drug Targets 7:144-158 (2008)およびKyle and Ilyin, J. Med. Chem. 50:2583-2588 (2007)参照)。α−サブユニットは、4つの相同ドメインから構成される大きなタンパク質である。各ドメインは、6つのα−らせん状の膜貫通セグメントを含有する。現在、電位依存性ナトリウムチャネルα−サブユニットファミリーの9つの公知のメンバーが存在する。このファミリーの名称として、SCNx、SCNAx、およびNax.xが挙げられる(以下の表1を参照)。VGSCファミリーは、系統発生学的に2つのサブファミリー、Na1.x(ほとんどがSCN6A)およびNav2.x(SCN6A)に分割されている。Na1.xサブファミリーは、テトロドトキシンによる遮断に対して感受性があるもの(TTX感受性またはTTX−s)とテトロドトキシンによる遮断に耐性があるもの(TTX−耐性またはTTX−r)の2つの群に機能的に細分化することができる。
【0004】
TTX−耐性ナトリウムチャネルサブグループの3つのメンバーが存在する。SCN5A遺伝子生成物(Na1.5、HI)は、ほとんど独占的に心臓組織内で発現し、様々な心不整脈および他の伝導障害の根底にあることが示されている(Liu et al., Am. J. Pharmacogenomics 3:173-179 (2003))。したがって、Na1.5遮断剤は、このような障害の治療において臨床的有用性を見出した(Srivatsa et al., Curr. Cardiol. Rep. 4:401-410 (2002))。残りのTTX耐性ナトリウムチャネル、Na1.8(SCN10A、PN3、SNS)およびNa1.9(SCN11A、NaN、SNS2)は、末梢神経系内に発現し、1次侵害受容ニューロンにおいて優先的な発現を示す。これらチャネルのヒト遺伝的変異体は、いかなる遺伝性の臨床的障害にも関連していなかった。しかし、Na1.8の異常な発現が、ヒト多発性硬化症(MS)患者のCNSにおいて、およびMSのげっ歯類モデルにおいても見出された(Black et al, Proc. Natl. Acad. Sci USA 97:11598-115602 (2000))。侵害受容の介入に対する証拠は、関連性(侵害受容ニューロンの優先的発現)と、直接的(遺伝的ノックアウト)の両方である。Na1.8が無効なマウスは、急性の侵害性刺激に応答した、典型的な侵害受容性挙動を示したが、疼痛および痛覚過敏には有意な欠乏を有していた。(Laird et al, J. Neurosci. 22:8352-8356 (2002))。
【0005】
【表1】
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【0006】
Na1.7(PN1、SCN9A)VGSCは、テトロドトキシンによる遮断に感受性があり、末梢性交感神経および感覚神経において優先的に発現する。SCN9A遺伝子は、ヒト、ラット、およびウサギを含めたいくつかの種属からクローン化されており、ヒト遺伝子とラット遺伝子の間で約90%のアミノ酸同一性を示す(Toledo-Aral et al, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94: 1527-1532 (1997))。
【0007】
Na1.7は、急性、炎症性および/または神経障害性疼痛を含めた種々の疼痛状態において主要な役割を果たすことをより多数の証拠が示唆している。マウスの侵害受容ニューロンにおけるSCN9A遺伝子の欠失は、機械的および熱的疼痛閾値の増加および炎症性疼痛反応の減少または喪失につながった(Nassar et al., Proc Natl. Acad. Sci. USA 101:12706-12711 (2004))。
【0008】
ナトリウムチャネル遮断剤は、様々な疾患状態の治療において効果的であることが報告され、局所麻酔薬、例えば、リドカインおよびブピバカインなどとしての特定の使用、ならびに心不整脈の治療における使用、例えば、プロパフェノンおよびアミオダロンなど、ならびにてんかんの治療における使用、例えば、ラモトリジン、フェニトインおよびカルバマゼピンなどが見出された(Clare et al., Drug Discovery Today 5:506-510 (2000); Lai et al, Annu. Rev. Pharmacol. Toxicol. 44:371-397 (2004); Anger et al, J. Med. Chem. 44:115-137 (2001)およびCatterall, Trends Pharmacol. Sci. 8:57-65 (1987)を参照)。これら物質のそれぞれは、ナトリウムイオンの急速な流入を妨げることによって作用すると考えられている。
【0009】
他のナトリウムチャネル遮断剤、例えば、BW619C89およびリファリジンなどは、全体的および限局性の虚血動物モデルにおいて神経防護作用があることを示した(Graham et al, J. Pharmacol. Exp. Ther. 269:854-859 (1994); Brown et al, British J Pharmacol. 115:1425-1432 (1995))。
【0010】
ナトリウムチャネル遮断剤は急性、慢性、炎症性、神経障害性、および他の種類の疼痛、例えば、発作性激痛症に通常関連する、直腸痛、眼痛、および顎下腺痛などを含めた疼痛の治療に有用となり得る;例えば、Kyle and Ilyin, J. Med. Chem. 50:2583-2588 (2007); Wood et al, J. Neurobiol. 61:55-71 (2004); Baker et al, TRENDS in Pharmacological Sciences 22:27-31 (2001);およびLai et al, Current Opinion in Neurobiology 13:291-297 (2003)を参照;神経学的障害、例えば、てんかん、発作、熱性けいれんを伴うてんかん、良性の家族性の新生児の乳幼児てんかんを伴うてんかん、遺伝性疼痛障害、例えば、原発性肢端紅痛症(erthermalgia)および発作性激痛症、家族性片麻痺性片頭痛、および運動障害などの治療、ならびに他の精神医学的障害、例えば、自閉症、小脳萎縮(cerebeller atrophy)、失調、および精神遅滞などの治療に有用となり得ることも報告されている;例えば、Chahine et al, CNS & Neurological Disorders-Drug Targets 7:144-158 (2008)およびMeisler and Kearney, J. Clin. Invest. 115:2010-2017 (2005)を参照。上述の臨床使用に加えて、カルバマゼピン、リドカインおよびフェニトインは、神経障害性疼痛、例えば、三叉神経痛、糖尿病性ニューロパチーおよび他の形態の神経損傷などを治療するために使用される(Taylor and Meldrum, Trends Pharmacol. Sci. 16:309-316 (1995))。さらに、慢性疼痛と耳鳴りとの間のいくつかの類似点に基づき(Moller, Am. J Otol 18:577-585 (1997); Tonndorf, Hear. Res. 28:271-275 (1987))、耳鳴りは、慢性疼痛感覚の形態としてみなされるべきであるということが提唱されている(Simpson, et al, Tip. 20:12-18 (1999))。実際に、リドカインおよびカルバマゼピンは、耳鳴りを治療するのに効果的であることが示されている(Majumdar, B. et. al, Clin. Otolaryngol. 8:175-180 (1983); Donaldson, Laryngol. Otol. 95:947-951 (1981))。
【0011】
急性または慢性のいずれかの疼痛障害を有する多くの患者の現在の疼痛治療法への反応は乏しく、オピエートに対して耐性または無感覚が生じるのが一般的である。さらに、現在利用可能な治療の多くは、望ましくない副作用を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
現在入手可能な薬剤の限られた効力および/または許容できない副作用を考慮すると、ナトリウムチャネルを遮断することで作用する、より効果的で、より安全な鎮痛剤が緊急に必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
一態様では、本発明の開示は、本明細書中で「本発明の化合物」として総称されている、以下の式I−XVで表される置換ピリミジン化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、および溶媒和物を提供する。
【0014】
別の態様では、本発明の開示は、1種または複数のナトリウム(Na)チャネル遮断剤としての本発明の化合物の使用を提供する。
【0015】
別の態様では、本発明の開示は、哺乳動物において1種または複数のナトリウムチャネルの遮断に応答する障害を治療するための方法であって、本発明の化合物の有効量を哺乳動物に投与することを含む方法を提供する。
【0016】
別の態様では、本発明の開示は、疼痛(例えば、急性疼痛、慢性疼痛(神経障害性疼痛、術後痛および炎症性疼痛が含まれるがこれらに限らない)、または外科的疼痛)を治療するための方法であって、このような治療を必要とする哺乳動物に本発明の化合物の有効量を投与することを含む方法を提供する。具体的に、本発明の開示は、このような治療を必要とする哺乳動物に本発明の化合物の有効量を投与することによって、疼痛の早期療法または姑息療法のための方法を提供する。
【0017】
別の態様では、本発明の開示は、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、熱性けいれんを伴う一般的なてんかん、乳児期の重症ミオクローヌス性てんかん、全体的および限局性虚血に続くニューロン損失、片頭痛、家族性の原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、ジストニー、振戦、精神遅滞、自閉症、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、またはパーキンソン病)、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈を治療する、または局所麻酔を提供するための方法であって、このような治療を必要とする哺乳動物に本発明の化合物の有効量を投与することを含む方法を提供する。
【0018】
別の態様では、本発明の開示は、本発明の化合物と、1種または複数の薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。
【0019】
別の態様では、本発明の開示は、ナトリウムイオンチャネルの遮断に応答する障害を治療するのに有用な医薬組成物であって、1つまたは複数の薬学的に許容される担体と混合した本発明の化合物の有効量を含む前記医薬組成物を提供する。
【0020】
別の態様では、本発明の開示は、哺乳動物におけるナトリウムチャネルをモジュレートする方法であって、本発明の化合物の有効量を哺乳動物に投与することを含む方法を提供する。
【0021】
別の態様では、本発明の開示は、哺乳動物の疼痛、例えば、急性疼痛、慢性疼痛(神経障害性疼痛、術後痛および炎症性疼痛が含まれるがこれらに限らない)、または外科的疼痛などの治療における使用のための、本発明の化合物を提供する。
【0022】
別の態様では、本発明の開示は、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、熱性けいれんを伴う一般的なてんかん、乳児期の重症ミオクローヌス性てんかん、全体的および限局性虚血に続くニューロン損失、片頭痛、家族性の原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、ジストニー、振戦、精神遅滞、自閉症、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、またはパーキンソン病)、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈の治療をすること、または哺乳動物における局所麻酔を提供することにおける使用のための本発明の化合物を提供する。
【0023】
別の態様では、本発明の開示は、放射標識された本発明の化合物ならびに任意の適切に選択された競合的結合アッセイおよびスクリーニング法における放射リガンドとしてのこのような化合物の使用を提供する。したがって、本発明の開示は、ナトリウムチャネルまたはナトリウムチャネルサブユニットに結合するその能力について、放射標識された本発明の化合物を用いて候補化合物をスクリーニングするための方法をさらに提供する。特定の実施形態において、化合物は、H、11C、または14Cで放射標識される。この競合的結合アッセイは、任意の適切に選択された方法を用いて行うことができる。一実施形態において、スクリーニング法は、i)固定された濃度の放射標識された化合物を、溶解性のあるまたは膜結合ナトリウムチャネル、サブユニットまたはフラグメントを含むインビトロ調製物に、放射標識された化合物がそのチャネル、サブユニットまたはフラグメントにそれぞれ結合するのを可能にする条件下で、導入することによって、コンジュゲートを形成するステップと、ii)候補化合物と共にこのコンジュゲートを滴定するステップと、iii)前記チャネル、サブユニットまたはフラグメント由来の放射標識された化合物に置き換わる候補化合物の能力を判定するステップとを含む。
【0024】
別の態様では、本発明の開示は、哺乳動物の疼痛を治療するための薬剤の製造における使用のための本発明の化合物を提供する。一実施形態において、本発明の開示は、疼痛、例えば、急性疼痛、慢性疼痛、または外科的疼痛などの緩和的治療または早期治療のための薬剤の製造における本発明の化合物の使用を提供する。
【0025】
別の態様では、本発明の開示は、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、熱性けいれんを伴う一般的なてんかん、乳児期の重症ミオクローヌス性てんかん、全体的および限局性虚血に続くニューロン損失、片頭痛、家族性の原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、ジストニー、振戦、精神遅滞、自閉症、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、またはパーキンソン病)、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈を治療するための、または哺乳動物における局所麻酔を提供するための薬剤の製造における使用のための本発明の化合物を提供する。
【0026】
本発明の開示のさらなる実施形態および利点は、以下の説明において部分的に示され、説明から導かれるか、または本発明の開示を実施することで学習することができる。本発明の開示の実施形態および利点は、付随する請求項において特に指摘されている要素および組合せを用いて実現化および達成されることになる。
【0027】
前述の総括および以下の詳細な説明は、両方とも例示および説明のためだけのものであり、特許請求された本発明を制限するものではないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の開示の一態様は、本発明の化合物の、Naチャネル遮断剤としての使用に基づく。この特性を考慮して、本発明の化合物は、ナトリウムイオンチャネルの遮断に応答する障害を治療するのに有用である。
【0029】
一実施形態では、本発明の化合物は、式I:
【0030】
【化1】
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で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである
(式中、
およびWはNであり、WはCRであるか、または
およびWはNであり、WはCRであるか、または
およびWはNであり、WはCRであり、
は、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているシクロアルキル;
d)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
e)アラルキル;
からなる群から選択され、
Xは、
a)−O−;
b)−S−;
c)−SO−;
d)−SO
e)−(CR7a7b−;
f)−NR−;
g)−SONR−;および
h)−NRSO−;
からなる群から選択され、
各R7aおよびR7bは、同じであるかもしくは異なることができ、
a)水素;
b)ハロ;
c)アルキル;および
d)アリール;
からなる群から選択されるか、または
各R7aおよびR7bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているシクロアルキルもしくは3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
mは、0、1、2、または3であり、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル;
からなる群から選択されるか、または
は不在であり、
Eは、
a)ヒドロキシ;
b)アルコキシ;および
c)−NR
からなる群から選択され、
は、
a)水素;
b)アルキル;
c)アラルキル;
d)(ヘテロシクロ)アルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
j)(シアノ)アルキル;
k)アルコキシアルキル;
l)ヒドロキシアルキル;および
m)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
は、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;および
m)アルコキシアルキル;
からなる群から選択され、
Zは、−NR−および−O−からなる群から選択され、
は、
【0031】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
c)ヒドロキシアルキル;
d)ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル;および
e)(ヘテロシクロ)アルキル;
からなる群から選択され、
各R10a、R10b、R10c、およびR10dは、独立して、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)場合によって置換されているアルキル;
d)アラルキル;
e)(ヘテロシクロ)アルキル;
f)(ヘテロアリール)アルキル;
g)(アミノ)アルキル;
h)(アルキルアミノ)アルキル;
i)(ジアルキルアミノ)アルキル;
j)(カルボキサミド)アルキル;
k)(シアノ)アルキル;
l)アルコキシアルキル;
m)ヒドロキシアルキル;
n)ヘテロアルキル;
o)場合によって置換されているシクロアルキル;
p)場合によって置換されているアリール;
q)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
r)場合によって置換されているヘテロアリール;
からなる群から選択されるか、または
10aおよびR10bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているシクロアルキルまたは3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
rは、1、2、または3であり、
sは、1、2、または3であり、
11は、
a)ヒドロキシ;
b)アルコキシ;および
c)−NR1a2a
からなる群から選択され、
1aは、
a)水素;
b)アルキル;
c)アラルキル;
d)(ヘテロシクロ)アルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
j)(シアノ)アルキル;
k)アルコキシアルキル;
l)ヒドロキシアルキル;および
m)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
2aは、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
1aおよびR2aは、これらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
12は、
a)水素;
b)場合によって置換されているアルキル;
c)(アミノ)アルキル;
d)(アルキルアミノ)アルキル;
e)(ジアルキルアミノ)アルキル;
f)(カルボキサミド)アルキル;
g)(シアノ)アルキル;
h)アルコキシアルキル;
i)ヒドロキシアルキル;および
j)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
は、
a)水素
b)アルキル;
c)ヒドロキシアルキル;および
d)アルキルスルホニル;
からなる群から選択されるか、または
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する)。
【0032】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR−であり、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する場合、Rは、
a)水素;
b)(ヘテロシクロ)アルキル;
c)(ヘテロアリール)アルキル;
d)(アミノ)アルキル;
e)(アルキルアミノ)アルキル;
f)(ジアルキルアミノ)アルキル;
g)(カルボキサミド)アルキル;
h)(シアノ)アルキル;
i)アルコキシアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;および
k)ヘテロアルキル
からなる群から選択される、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、および溶媒和物である。
【0033】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR−であり、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、Aが不在である場合、Xが、
a)−O−;
b)−S−;
c)−SO−;
d)−SO2−
e)−(CR7a7b−;
f)−SONR−;および
g)−NRSO
からなる群から選択される、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0034】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル
からなる群から選択される、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0035】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Xが、
a)−O−;
b)−S−;
c)−SO−;
d)−SO
e)−(CR7a7b−;
f)−SONR−;および
g)−NRSO
からなる群から選択される、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0036】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
およびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているアリールおよび場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から選択され、
Xが−O−であり、
が、
a)場合によって置換されているアリール、例えば、場合によって置換されているフェニル;
b)場合によって置換されているヘテロアリール、例えば、場合によって置換されているピリジル;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ、例えば、場合によって置換されているピペリジニル、場合によって置換されているピペラジニル、または場合によって置換されているアゼチジニル;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル、例えば、場合によって置換されているシクロヘキセニル、または場合によって置換されているシクロヘキシル
からなる群から選択され、
Eが、−OH、−OMe、−OtBu、および−NHからなる群から選択される、
式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0037】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR−であり、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する場合、Rが、
a)水素;
b)(ヘテロシクロ)アルキル;
c)(ヘテロアリール)アルキル;
d)(アミノ)アルキル;
e)(アルキルアミノ)アルキル;
f)(ジアルキルアミノ)アルキル;
g)(カルボキサミド)アルキル;
h)(シアノ)アルキル;
i)アルコキシアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;および
k)ヘテロアルキル、
からなる群から選択され、
が、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル
からなる群から選択される、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0038】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式II:
【0039】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(式中、A、X、E、R、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りであり、R6aおよびR6bは、それぞれ独立して、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;
m)カルボキシ;および
n)アルコキシカルボニル
からなる群から選択される)。
【0040】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式III:
【0041】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(式中、A、X、E、R、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りであり、R6aおよびR6bは、式IIに関連して上で定義された通りである)。
【0042】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式IV:
【0043】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(式中、A、X、E、R、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りであり、R6aおよびR6bは、式IIに関連して上で定義された通りである)。
【0044】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式V:
【0045】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(式中、A、X、E、R、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りであり、R6aおよびR6bは、式IIに関連して上で定義された通りである)。
【0046】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式VI:
【0047】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である(式中、A、R、R、R、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りである)。
【0048】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式VII:
【0049】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。(式中、A、R、R、R、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りである)。
【0050】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
およびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているアリール、例えば、場合によって置換されているフェニル、および場合によって置換されているヘテロアリール、例えば、場合によって置換されているピリジルからなる群から選択され、
およびRが水素である、式VIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0051】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式VIII:
【0052】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である(式中、A、R、R、R、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りである)。
【0053】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
およびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているアリール、例えば、場合によって置換されているフェニル、およびアラルキル、例えば、ベンジル、または−CH(4−F−Ph)からなる群から選択され、
およびRが水素である、式VIIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0054】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式IX:
【0055】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である(式中、A、R、R、R、W、W、W、X、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りである)。
【0056】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
およびWがNであり、WがCHであり、
Xが−O−であり、
が、場合によって置換されているアリール、例えば、場合によって置換されているフェニルであり、
およびRが水素である、式IXで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0057】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式XII:
【0058】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である(式中、A、R、R、R、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りであり、tは1、2、3、または4であり、uは1、2、3、または4である)。
【0059】
別の実施形態では、本発明の化合物は、tおよびuが1である、式XIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0060】
別の実施形態では、本発明の化合物は、tおよびuが2である、式XIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0061】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
およびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているアリール、例えば、フェニルであり、
およびRが水素であり、
tおよびuが1であるか、または
tおよびuが2である、
式XIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0062】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式XIII:
【0063】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である(式中、A、R、R、R、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りであり、vは1、2、3、または4であり、wは1、2、3、または4であり、
【0064】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
は、一重結合または二重結合を表す)。
【0065】
別の実施形態では、本発明の化合物は、vおよびwが2である、式XIIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0066】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
およびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているアリール、例えば、場合によって置換されているフェニルであり、
およびRが水素であり、
vおよびwが2である、
式XIIIで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0067】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rが水素である、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0068】
別の実施形態では、本発明の化合物は、WおよびWがNであり、WがCHである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0069】
別の実施形態では、本発明の化合物は、WおよびWがNであり、WがCHである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0070】
別の実施形態では、本発明の化合物は、WおよびWがNであり、WがCHである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0071】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−O−である、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0072】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR−である、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0073】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR−であり、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、5または6員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0074】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR−であり、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、
【0075】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、5または6員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する
(式中、R13a、R13b、R13c、R13d、R13e、およびR13fは、それぞれ独立して、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)ヒドロキシアルキル;
d)カルボキシ;
e)アルコキシカルボニル;および
f)カルボキサミド
からなる群から選択され、
Yは、O、S、およびNR14からなる群から選択され、
14は、水素およびアルキルからなる群から選択される)、
式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0076】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NR−であり、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、
【0077】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、6員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0078】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
が、
【0079】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
b)ヒドロキシアルキル;および
c)ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル;
からなる群から選択され、
10aが、
a)水素;
b)場合によって置換されているアルキル;
c)アラルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
k)アルコキシアルキル;および
l)ヒドロキシアルキル;
からなる群から選択され、
10bが、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
10aおよびR10bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜6員のシクロアルキルを形成し、
が、水素およびアルキルスルホニルからなる群から選択されるか;または
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0080】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rが、
【0081】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
である、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0082】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rが、
【0083】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
10aおよびR10bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜6員のシクロアルキルを形成する、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0084】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R11が−NR1a2aであり、R1aおよびR2aが上記に定義された通りである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0085】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R11が−NR1a2aであり、R1aがアルキルおよびヒドロキシアルキルからなる群から選択され、R2aが水素である、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0086】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R11が−NR1a2aであり、R1aおよびR2aが、これらが結合している窒素原子と一緒になって5または6員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0087】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R11が−NR1a2aであり、R1aおよびR2aが水素であり、すなわち、R11がアミノである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0088】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rが、
【0089】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
である、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0090】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rが、
【0091】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択され、R10aが、水素およびアルキルからなる群から選択され、
10bが、
a)水素;
b)ヒドロキシ;および
c)アルキル
からなる群から選択される、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0092】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rが、
【0093】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0094】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rが、
【0095】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0096】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rが、ヒドロキシアルキルまたはヒドロキシ(シクロアルキル)アルキルである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0097】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rがヒドロキシアルキルである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0098】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rが、
【0099】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、ヒドロキシアルキルまたはヒドロキシ(シクロアルキル)アルキルである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0100】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが、場合によって置換されているアリールおよび場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から選択される、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0101】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが場合によって置換されているアリールである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0102】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが、場合によって置換されているアリールおよびアラルキルからなる群から選択される、式VIII、XII、またはXIIIの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0103】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが不在である場合、Xが−O−であり、Aが場合によって置換されているアリールであることを条件とする、式Iの化合物である。
【0104】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが不在である場合、Xが−(CR7a7b−であり、mが0であり、Aが場合によって置換されているヘテロシクロであることを条件とする、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0105】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが部分的に不飽和である、場合によって置換されているC4〜8シクロアルキルであり、すなわち、Aが場合によって置換されているC4〜8シクロアルケニルである、式Iで表される化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。別の実施形態では、AはCシクロアルケニルである。
【0106】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが場合によって置換されているアリールであり、Xが−O−である、式IXの化合物である。
【0107】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが場合によって置換されているアリールであり、この場合による置換基が、ハロ、シアノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシからなる群から選ばれる、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0108】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Eが−NRである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0109】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Eが−NRであり、Rが、
a)水素;
b)(ヘテロシクロ)アルキル;
c)(ヘテロアリール)アルキル;
d)(アミノ)アルキル;
e)(アルキルアミノ)アルキル;
f)(ジアルキルアミノ)アルキル;
g)(カルボキサミド)アルキル;
h)(シアノ)アルキル;
i)アルコキシアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;および
k)ヘテロアルキルからなる群から選択され、
が水素である、
式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0110】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Eが−NHである、式I−IX、XII、またはXIIIのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0111】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Xが、
a)−O−;
b)−S−;
c)−(CR7a7b−;および
d)−NR−;
からなる群から選択され、
7a、R7b、およびRが水素であり、mが0または1である、式I−Vのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0112】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Rが、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)アミノ;
f)アルキルアミノ;
g)ジアルキルアミノ;
h)ハロアルキル;
i)ヒドロキシアルキル;
j)アルコキシ;
k)ハロアルコキシ;および
l)アルコキシアルキル
からなる群から選択される、式I−Vのうちのいずれかの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物である。
【0113】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式X:
【0114】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(式中、A、R1a、R2a、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りである)。
【0115】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式XI:
【0116】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(式中、A、R1a、R2a、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りである)。
【0117】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
およびWがNであり、WがCHであるか、または
およびWがNであり、WがCHであるか、または
およびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択され、
Zが、−O−および−NH−からなる群から選択され、
1aが、
a)水素;
b)アルキル;
c)(アミノ)アルキル;
d)(アルキルアミノ)アルキル;
e)(ジアルキルアミノ)アルキル;
f)(カルボキサミド)アルキル;および
g)ヒドロキシアルキル
からなる群から選択され、
2aが水素であるか、または
1aおよびR2aが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によって置換されている5または6員のヘテロシクロ、例えば、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンを形成する、
式XまたはXIの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである。
【0118】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが場合によって置換されているフェニルである、式XまたはXIの化合物である。
【0119】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NH−である、式XまたはXIの化合物である。
【0120】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−O−である、式XまたはXIの化合物である。
【0121】
別の実施形態では、本発明の化合物は、R1aおよびR2aが水素である、式XまたはXIの化合物である。
【0122】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
およびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択され、
Zが−O−であり、
1aおよびR2aが水素である、
式XまたはXIの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである。
【0123】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式XIV:
【0124】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(式中、A、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りである)。
【0125】
別の実施形態では、本発明の化合物は、式XV:
【0126】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである(式中、A、W、W、W、およびZは、式Iに関連して上で定義された通りである)。
【0127】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
およびWがNであり、WがCHであるか、または
およびWがNであり、WがCHであるか、または
およびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択され、
Zが、−O−および−NH−からなる群から選択される、
式XIVまたはXVの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである。
【0128】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが場合によって置換されているフェニルである、式XIVまたはXVの化合物である。
【0129】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが場合によって置換されているピリジルである、式XIVまたはXVの化合物である。
【0130】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−NH−である、式XIVまたはXVの化合物である。
【0131】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Zが−O−である、式XIVまたはXVの化合物である。
【0132】
別の実施形態では、本発明の化合物は、
およびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択され、
Zが−NH−である、
式XIVまたはXVの化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびプロドラッグである。
【0133】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが、1つもしくは2つの置換基を有する置換ピリジルまたは1つ、2つ、もしくは3つの置換基を有する置換フェニルである、式I−XVのうちのいずれかの化合物である。
【0134】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが、1つもしくは2つの置換基を有する置換ピリジルまたは1つ、2つ、もしくは3つの置換基を有する置換フェニルであり、各置換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、式I−XVのうちのいずれかの化合物である。
【0135】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが、1つの置換基を有する置換ピリジルまたは1つもしくは2つの置換基を有する置換フェニルであり、各置換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、式I−XVのうちのいずれかの化合物である。
【0136】
別の実施形態では、本発明の化合物は、Aが、1つの置換基を有する置換ピリジルまたは1つもしくは2つの置換基を有する置換フェニルであり、各置換基が、独立して、フルオロ、クロロ、シアノ、C1〜4ハロアルキル、(例えば、FC−)、C1〜4ハロアルコキシ、(例えば、FCO−)、C1〜4アルコキシ、およびC〜Cアルキルからなる群から選択される、式I−XVのうちのいずれかの化合物である。
【0137】
別の実施形態では、本発明の化合物は、表2の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、および溶媒和物である。
【0138】
【表2】
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【0139】
化合物例の化学名が表3に提供されている。
【0140】
【表3】
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【0141】
本発明の開示の目的で、「アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、1〜12個の炭素原子(すなわち、C1−12アルキル)または指定された数の炭素原子を含有する、直鎖状または分枝鎖の脂肪族炭化水素を指す(すなわち、Cアルキル、例えばメチル、Cアルキル、例えばエチル、Cアルキル例えばプロピルまたはイソプロピルなど)。一実施形態において、アルキル基は、直鎖C1〜10アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は、分枝鎖C1〜10アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は、直鎖C1〜6アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は、分枝鎖C1〜6アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は、直鎖C1〜4アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は、分岐鎖C1〜4アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は、直鎖または分岐鎖C2〜4アルキル基から選択される。非限定的な例示的C1〜10アルキル基として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、3−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどが挙げられる。非限定的な例示的C1〜4アルキル基として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、およびイソ−ブチルが挙げられる。
【0142】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上で定義された通りであるアルキルが、非置換であるか、またはニトロ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、シクロアルキルなどから独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態において、場合によって置換されているアルキルは、2つの置換基で置換されている。別の実施形態では、場合によって置換されているアルキルは、1つの置換基で置換されている。非限定的な例示的、場合によって置換されているアルキル基として、−CHCHNO、−CHCHCOH、−CHCHSOCH、−CHCHCOPh、−CH11などが挙げられる。
【0143】
本発明の開示の目的で、「シクロアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、3〜12個の炭素原子(すなわち、C3〜12シクロアルキル)または指定された数の炭素を有する1〜3つの環を含有する、飽和したおよび部分的に不飽和の(1または2つの二重結合を含有する)環式脂肪族炭化水素を指す。一実施形態において、シクロアルキル基は、2つの環を有する。一実施形態において、シクロアルキル基は、1つの環を有する。別の実施形態では、シクロアルキル基は、C3〜8シクロアルキル基から選択される。別の実施形態では、シクロアルキル基は、C3〜6シクロアルキル基から選択される。非限定的な例示的シクロアルキル基として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニル、デカリン、アダマンチル、シクロヘキセニルなどが挙げられる。
【0144】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているシクロアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上で定義された通りであるシクロアルキルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、および(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態において場合によって置換されているシクロアルキルは、2つの置換基で置換されている。別の実施形態では、場合によって置換されているシクロアルキルは、1つの置換基で置換されている。非限定的な例示的、場合によって置換されているシクロアルキル基として、以下が挙げられる:
【0145】
【化28】
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【0146】
本発明の開示の目的で、「シクロアルケニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上で定義されたような部分的に不飽和のシクロアルキル基を指す。一実施形態では、シクロアルケニルは、1つの炭素−炭素二重結合を有する。別の実施形態では、シクロアルケニル基は、C4〜8シクロアルケニル基から選ばれる。例示的シクロアルケニル基として、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げられる。
【0147】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているシクロアルケニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上で定義されたようなシクロアルケニルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、モノヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、および(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される1つの、2つ、もしくは3つの置換基で置換されていることを意味する。一実施形態では、場合によって置換されているシクロアルケニルは、2つの置換基で置換されている。別の実施形態では、場合によって置換されているシクロアルケニルは、1つの置換基で置換されている。別の実施形態では、シクロアルケニルは非置換である。
【0148】
本発明の開示の目的で、「アルケニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、1、2または3つの炭素−炭素二重結合を含有する、上で定義された通りのアルキル基を指す。一実施形態においてアルケニル基は、C2〜6アルケニル基から選択される。別の実施形態では、アルケニル基は、C2〜4アルケニル基から選択される。非限定的な例示的アルケニル基として、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、sec−ブテニル、ペンテニル、およびヘキセニルが挙げられる。
【0149】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているアルケニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として本明細書で使用される場合、上で定義された通りであるアルケニルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロから独立して選択される1、2もしくは3つの置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。
【0150】
本発明の開示の目的で、「アルキニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、1〜3つの炭素−炭素三重結合を含有する、上で定義された通りのアルキル基を指す。一実施形態において、アルキニルは、1つの炭素−炭素三重結合を有する。一実施形態においてアルキニル基は、C2〜6アルキニル基から選択される。別の実施形態では、アルキニル基は、C2〜4アルキニル基から選択される。非限定的な例示的アルキニル基として、エチニル、プロピニル、ブチニル、2−ブチニル、ペンチニル、およびヘキシニル基が挙げられる。
【0151】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているアルキニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として本明細書で使用される場合、上で定義された通りであるアルキニルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロから独立して選択される1、2もしくは3つの置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。
【0152】
本発明の開示の目的で、「ハロアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、1つまたは複数のフッ素、塩素、臭素および/またはヨウ素原子で置換されているアルキル基を指す。一実施形態においてアルキル基は、1、2、または3個のフッ素および/または塩素原子で置換されている。別の実施形態では、ハロアルキル基は、C1〜4ハロアルキル基から選択される。非限定的な例示的ハロアルキル基として、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4−トリフルオロブチル、およびトリクロロメチル基が挙げられる。
【0153】
本発明の開示の目的で、「ヒドロキシアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、1つまたは複数、例えば、1、2、または3つのヒドロキシ基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態においてヒドロキシアルキルは、モノヒドロキシアルキル基であり、すなわち1つのヒドロキシ基で置換されている。別の実施形態では、ヒドロキシアルキル基は、ジヒドロキシアルキル基であり、すなわち2つのヒドロキシ基で置換されている。別の実施形態では、ヒドロキシアルキル基は、C1〜4ヒドロキシアルキル基から選択される。非限定的な例示的ヒドロキシアルキル基として、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルおよびヒドロキシブチル基、例えば1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、および1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イルが挙げられる。
【0154】
本発明の開示の目的で、「(シクロアルキル)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、少なくとも1つの場合によって置換されているシクロアルキル基で置換されているアルキル基を指す。非限定的な例示的(シクロアルキル)アルキル基として、
【0155】
【化29】
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が挙げられる。
【0156】
本発明の開示の目的で、「ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されている(シクロアルキル)アルキル基を指す。ヒドロキシ基(複数可)は、任意の利用可能な位置にすることができる。非限定的な例示的ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル基として、
【0157】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0158】
本発明の開示の目的で、「アルコキシ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、末端酸素原子に結合した、場合によって置換されているアルキル、場合によって置換されているシクロアルキル、場合によって置換されているアルケニルまたは場合によって置換されているアルキニルを指す。一実施形態においてアルコキシ基は、C1〜4アルコキシ基から選択される。別の実施形態では、アルコキシ基は、末端酸素原子に結合したC1〜4アルキル、例えば、メトキシ、エトキシ、およびtert−ブトキシから選択される。
【0159】
本発明の開示の目的で、「アルキルチオ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、場合によって置換されているアルキル基で置換された硫黄原子を指す。一実施形態においてアルキルチオ基は、C1〜4アルキルチオ基から選択される。非限定的な例示的アルコキシ基として、−SCH、および−SCHCHが挙げられる。
【0160】
本発明の開示の目的で、「アルコキシアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、アルコキシ基で置換されているアルキル基を指す。非限定的な例示的アルコキシアルキル基として、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、プロポキシメチル、イソ−プロポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキシプロピル、ブトキシメチル、tert−ブトキシメチル、イソブトキシメチル、sec−ブトキシメチル、およびペンチルオキシメチルが挙げられる。
【0161】
本発明の開示の目的で、「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、1〜10個の炭素原子およびO、N、またはSから選択される少なくとも2個のヘテロ原子(同じであってもまたは異なっていてもよい)を含有する安定した直鎖または分枝の鎖炭化水素ラジカルを指し、1)窒素原子(複数可)および硫黄原子(複数可)は、場合によって酸化していてもよい;および/または2)窒素原子(複数可)は、場合によって四級化されていてもよい。ヘテロ原子は、ヘテロアルキル基の内部の任意の位置またはヘテロアルキル基が分子の残りと結合している位置に位置することができる。一実施形態では、ヘテロアルキル基は、2個の酸素原子を含有する。非限定的な例示的ヘテロアルキル基として、−CHOCHCHOCH、−OCHCHOCHCHOCH、−CHNHCHCHOCH、−OCHCHNH、および−NHCHCHN(H)CHが挙げられる。
【0162】
本発明の開示の目的で、「ハロアルコキシ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、末端酸素原子に結合したハロアルキルを指す。非限定的な例示的ハロアルコキシ基として、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、および2,2,2−トリフルオロエトキシが挙げられる。
【0163】
本発明の開示の目的で、「アリール」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、6〜14個の炭素原子(すなわち、C〜C14アリール)を有する単環式または二環式芳香族環系を指す。非限定的な例示的アリール基として、フェニル(「Ph」に短縮)、ナフチル、フェナントリル、アントラシル、インデニル、アズレニル、ビフェニル、ビフェニルエニル、およびフルオレニル基が挙げられる。一実施形態においてアリール基は、フェニルおよびナフチルから選択される。
【0164】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているアリール」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として本明細書で使用される場合、上で定義された通りであるアリールが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、または(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される、1〜5つの置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態において場合によって置換されているアリールは、場合によって置換されているフェニルである。一実施形態において場合によって置換されているフェニルは4つの置換基を有する。別の実施形態では、場合によって置換されているフェニルは3つの置換基を有する。別の実施形態では、場合によって置換されているフェニルは2つの置換基を有する。別の実施形態では、場合によって置換されているフェニルは1つの置換基を有する。非限定的な例示的置換されたアリール基として2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、2,6−ジ−フルオロフェニル、2,6−ジ−クロロフェニル、2−メチル、3−メトキシフェニル、2−エチル、3−メトキシフェニル、3,4−ジ−メトキシフェニル、3,5−ジ−フルオロフェニル3,5−ジ−メチルフェニル、3,5−ジメトキシ、4−メチルフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、および3−クロロ−4−フルオロフェニルが挙げられる。場合によって置換されているアリールという用語は、縮合された、場合によって置換されているシクロアルキルおよび縮合された場合によって置換されているヘテロシクロ環を有する基を含むことを意図する。例として、
【0165】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0166】
本発明の開示の目的で、「アリールオキシ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、末端酸素原子に結合した、場合によって置換されているアリールを指す。非限定的な例示的アリールオキシ基はPhO−である。
【0167】
本発明の開示の目的で、「アラルキルオキシ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、末端酸素原子に結合した、アラルキル基を指す。非限定的な例示的アリールオキシ基はPhCHO−である。
【0168】
本発明の開示の目的で、「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族」という用語は、5〜14個の環原子(すなわち、C〜C14ヘテロアリール)、および酸素、窒素および硫黄から独立して選択される、1、2、3、または4個のヘテロ原子を有する単環式および二環式芳香族環系を指す。一実施形態においてヘテロアリールは3個のヘテロ原子を有する。別の実施形態では、ヘテロアリールは2個のヘテロ原子を有する。別の実施形態では、ヘテロアリールは1個のヘテロ原子を有する。一実施形態において、ヘテロアリールはCヘテロアリールである。別の実施形態では、ヘテロアリールはCヘテロアリールである。制限のない例示的なヘテロアリール基として、チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエニル、チアントレニル、フリル、ベンゾフリル、ピラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾオキサゾニル(benzooxazonyl)、クロメニル、キサンテニル、2H−ピロリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フェノチアゾリル(phenothiazolyl)、イソオキサゾリル、フラザニル、およびフェノキサジニルが挙げられる。一実施形態において、ヘテロアリールは、チエニル(例えば、チエン−2−イルおよびチエン−3−イル)、フリル(例えば、2−フリルおよび3−フリル)、ピロリル(例えば、1H−ピロール−2−イルおよび1H−ピロール−3−イル)、イミダゾリル(例えば、2H−イミダゾール−2−イルおよび2H−イミダゾール−4−イル)、ピラゾリル(例えば、1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−4−イル、および1H−ピラゾール−5−イル)、ピリジル(例えば、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、およびピリジン−4−イル)、ピリミジニル(例えば、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、およびピリミジン−5−イル)、チアゾリル(例えば、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、およびチアゾール−5−イル)、イソチアゾリル(例えば、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、およびイソチアゾール−5−イル)、オキサゾリル(例えば、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、およびオキサゾール−5−イル)およびイソオキサゾリル(例えば、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、およびイソオキサゾール−5−イル)から選択される。「ヘテロアリール」という用語はまた、可能なN−オキシドを含むことも意図する。例示的N−オキシドとしてピリジルN−オキシドなどが挙げられる。
【0169】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているヘテロアリール」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上で定義された通りであるヘテロアリールが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、および(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される、1〜4つの置換基、例えば1または2つの置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態において場合によって置換されているヘテロアリールは1つの置換基を有する。一実施形態において場合によって置換されているは、場合によって置換されているピリジル、すなわち、2−、3−、または4−ピリジルである。任意の使用可能な炭素または窒素原子は置換することができる。別の実施形態では、場合によって置換されているヘテロアリールは場合によって置換されているインドールである。
【0170】
本発明の開示の目的で、「ヘテロ環」または「ヘテロシクロ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、3〜14環員(すなわち、3〜14員のヘテロシクロ)および少なくとも1個のヘテロ原子を有する、1つ、2つ、または3つの環を含有する、飽和したおよび部分的に不飽和の(例えば、1つまたは2つの二重結合を含有する)環式基を指す。各ヘテロ原子は、独立して、酸素、硫黄(スルホキシドおよびスルホンを含む)、および/または窒素原子(四級化されていてもよい)からなる群から選択される。「ヘテロシクロ」という用語は、環式ウレイド基、例えば、2−イミダゾリジノンなど、ならびに環式アミド基、例えば、β−ラクタム、γ−ラクタム、δ−ラクタムおよびε−ラクタムなどを含むことを意図する。「ヘテロシクロ」という用語はまた、縮合した、場合によって置換されているアリール基、例えば、インドリニルなどを有する基を含むことも意図する。一実施形態においてヘテロシクロ基は、1つの環および1または2個の酸素および/または窒素原子を含有する5または6員の環状基から選択される。ヘテロシクロは、炭素または窒素原子を介して残りの分子に場合によって連結することができる。非限定的な例示的ヘテロシクロ基として、2−イミダゾリジノン、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、およびピロリジニルが挙げられる。
【0171】
本発明の開示の目的で、「場合によって置換されているヘテロシクロ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として本明細書で使用される場合、上で定義された通りであるヘテロシクロが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキルなどから独立して選択される1〜4つの置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。置換は、任意の使用可能な炭素または窒素原子上で生じ、スピロ環を形成し得る。非限定的な例示的、場合によって置換されているヘテロシクロ基として、
【0172】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0173】
本発明の開示の目的で、「アミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、−NHを指す。
【0174】
本発明の開示の目的で、「アルキルアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、−NHR15を指し、R15はアルキルである。
【0175】
本発明の開示の目的で、「ジアルキルアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、−NR16a16b(式中、R16aおよびR16bは、それぞれ独立してアルキルであるか、またはR16aおよびR16bは一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する)を指す。
【0176】
本発明の開示の目的で、「ヒドロキシアルキルアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、−NHR17を指し、R17はヒドロキシアルキルである。
【0177】
本発明の開示の目的で、「アリールアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、−NR18a18bを指し、R18aは、場合によって置換されているアリールであり、R18bは水素またはアルキル基である。
【0178】
本発明の開示の目的で、「シクロアルキルアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、−NR19a19bを指し、R19aは、場合によって置換されているシクロアルキルであり、R19bは、水素またはアルキルである。
【0179】
本発明の開示の目的で、「ヘテロアリールアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、−NR20a20bを指し、R20aは、場合によって置換されているヘテロアリールであり、R20bは、水素またはアルキルである。
【0180】
本発明の開示の目的で、「ヘテロシクロアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、−NR21a21bを指し、R21aは、場合によって置換されているヘテロシクロであり、R21bは、水素またはアルキルである。
【0181】
本発明の開示の目的で、「(アミノ)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、アミノ基で置換されているアルキル基を指す。非限定的な例示的アミノアルキル基として、−CHCHNH、−CHCHCHNH、−CHCHCHCHNHなどが挙げられる。
【0182】
本発明の開示の目的で、「ジアミノアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、2つのアミノ基で置換されているアルキル基を指す。非限定的な例示的ジアミノアルキルとして、−CHCH(NH)CHCHNHが挙げられる。
【0183】
本発明の開示の目的で、「(アルキルアミノ)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、アルキルアミノ基で置換されているアルキル基を指す。非限定的な例示的(アルキルアミノ)アルキル基は−CHCHN(H)CHである。
【0184】
本発明の開示の目的で、「(ジアルキルアミノ)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、ジアルキルアミノ基で置換されているアルキル基を指す。非限定的な例示的(ジアルキルアミノ)アルキル基は、−CHCHN(CHである。
【0185】
本発明の開示の目的で、「(シアノ)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、1つまたは複数のシアノ、例えば−CN基で置換されているアルキル基を指す。非限定的な例示的(シアノ)アルキル基として、−CHCHCN、−CHCHCHCN、および−CHCHCHCHCNが挙げられる。
【0186】
本発明の開示の目的で、「カルボキサミド」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、式−C(=O)NR24a24bのラジカルを指し、R24aおよびR24bは、それぞれ独立して水素、場合によって置換されているアルキル、場合によって置換されているアリール、または場合によって置換されているヘテロアリールであるか、またはR24aおよびR24bは、これらが結合している窒素と一緒になって、3〜8員のヘテロシクロ基を形成する。一実施形態においてR24aおよびR24bは、それぞれ独立して、水素または場合によって置換されているアルキルである。非限定的な例示的カルボキサミド基として、−CONH、−CON(H)CH、CON(CH、およびCON(H)Phが挙げられる。
【0187】
本発明の開示の目的で、「(カルボキサミド)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、カルボキサミドで置換されているアルキル基を指す。非限定的な例示的(カルボキサミド)アルキル基として、−CHCONH、−C(H)CHCONH、および−CHCON(H)CHが挙げられる。
【0188】
本発明の開示の目的で、「スルホンアミド」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、式−SONR23a23bのラジカル(式中、R23aおよびR23bは、それぞれ独立して、水素、場合によって置換されているアルキル、または場合によって置換されているアリールであるか、またはR23aおよびR23bは、これらが結合している窒素と一緒になって、3〜8員のヘテロシクロ基を形成する)を指す。非限定的な例示的スルホンアミド基として、−SONH、−SON(H)CH、および−SON(H)Phが挙げられる。
【0189】
本発明の開示の目的で、「アルキルカルボニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、アルキル基で置換されたカルボニル基、すなわち、−C(=O)−を指す。非限定的な例示的アルキルカルボニル基は−COCHである。
【0190】
本発明の開示の目的で、「アリールカルボニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、場合によって置換されているアリール基で置換されたカルボニル基、すなわち−C(=O)−を指す。非限定的な例示的アリールカルボニル基は−COPhである。
【0191】
本発明の開示の目的で、「アルキルスルホニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上述の場合によって置換されているアルキル基のうちのいずれかで置換されたスルホニル基、すなわち−SOを指す。非限定的な例示的アルキルスルホニル基は−SOCHである。
【0192】
本発明の開示の目的で、「アリールスルホニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、上述の場合によって置換されているアリール基のうちのいずれかで置換されたスルホニル基、すなわち、−SOを指す。非限定的な例示的アリールスルホニル基は−SOPhである。
【0193】
本発明の開示の目的で、「メルカプトアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、−SH基で置換された上述のアルキル基のうちのいずれかを指す。
【0194】
本発明の開示の目的で、「カルボキシ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、式−COOHのラジカルを指す。
【0195】
本発明の開示の目的で、「カルボキシアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、−COOHで置換されている上述のアルキル基のうちのいずれかを指す。非限定的な例示的カルボキシアルキル基は−CHCOHである。
【0196】
本発明の開示の目的で、「アルコキシカルボニル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、アルコキシ基で置換されている、カルボニル基(すなわち、−C(=O)−)、を指す。非限定的な例示的アルコキシカルボニル基は−COMeおよび−COEtである。
【0197】
本発明の開示の目的で、「アラルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、1、2、または3つの場合によって置換されているアリール基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態においてアラルキル基は、1つの場合によって置換されているアリール基で置換されているC1〜4アルキルである。非限定的な例示的アラルキル基として、ベンジル、フェネチル、−CHPh、および−CH(4−F−Ph)が挙げられる。
【0198】
本発明の開示の目的で、「ウレイド」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、式−NR22a−C(=O)−NR22b22cのラジカル(式中、R22aは水素、アルキル、または場合によって置換されているアリールであり、R22bおよびR22cは、それぞれ独立して、水素、アルキル、または場合によって置換されているアリールであるか、またはR22bおよびR22cは、これらが結合している窒素と一緒になって、4〜8員のヘテロシクロ基を形成する)を指す。非限定的な例示的ウレイド基として、−NH−C(C=O)−NHおよびNH−C(C=O)−NHCHが挙げられる。
【0199】
本発明の開示の目的で、「グアニジノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、式−NR25a−C(=NR26)−NR25b25cのラジカル(式中、R25a、R25b、およびR25cは、それぞれ独立して、水素、アルキル、または場合によって置換されているアリールであり、R26は、水素、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、カルボキサミド、またはスルホンアミドである)を指す。非限定的な例示的グアニジノ基として、−NH−C(C=NH)−NH、−NH−C(C=NCN)−NH、−NH−C(C=NH)−NHCHなどが挙げられる。
【0200】
本発明の開示の目的で、「アジド」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、式−Nのラジカルを指す。
【0201】
本発明の開示の目的で、「(ヘテロシクロ)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、1、2、または3つの場合によって置換されているヘテロシクロ基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態において(ヘテロシクロ)アルキルは、1つの場合によって置換されているヘテロシクロ基で置換されているC1〜4アルキルである。非限定的な例示的(ヘテロシクロ)アルキル基として、
【0202】
【化33】
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が挙げられる。
【0203】
本発明の開示の目的で、「(ヘテロアリール)アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、1、2、または3つの場合によって置換されているヘテロアリール基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態において(ヘテロアリール)アルキル基は、1つの場合によって置換されているヘテロアリール基で置換されているC1〜4アルキルである。非限定的な例示的(ヘテロアリール)アルキル基として、
【0204】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0205】
本発明の開示の目的で、「アルキルカルボニルアミノ」という用語は、それ自体でまたは別の基の一部として使用される場合、アミノ窒素に結合しているアルキルカルボニル基を指す。非限定的な例示的アルキルカルボニルアミノ基は−NHCOCHである。
【0206】
本発明の開示は、開示されている化合物のいずれかのプロドラッグを包含する。本明細書で用いる場合、プロドラッグとは、活性物質の親薬物をインビボで放出する、任意の共有結合した担体であるとみなされる。一般的に、このようなプロドラッグは、本発明の化合物の官能基誘導体であり、必要とされる本発明の化合物に、例えば代謝によってインビボで容易に変換可能である。適切なプロドラッグ誘導体の選択および調製に対する慣用的な手順は、例えば、Design of Prodrugs, H. Bundgaard ed., Elsevier (1985); “Drug and Enzyme Targeting, Part A,” K. Widder et al. eds., Vol. 112 in Methods in Enzymology, Academic Press (1985); Bundgaard, “Design and Application of Prodrugs,” Chapter 5 (pp. 113-191) in A Textbook of Drug Design and Development, P. Krogsgaard-Larsen and H. Bundgaard eds., Harwood Academic Publishers (1991); Bundgaard et al, Adv. Drug Delivery Revs. 8:1-38 (1992); Bundgaard et al, J. Pharmaceut. Sci. 77:285 (1988);およびKakeya et al, Chem. Pharm. Bull. 32:692 (1984)において記載されている。プロドラッグの非限定的な例として、置換基としてヒドロキシアルキルまたはアミノアルキルを有する、本発明の化合物のエステルまたはアミドが挙げられ、これらは、このような親化合物と、コハク酸無水物などの無水物とを反応させることによって調製することができる。
【0207】
本発明の開示は、1種または複数の原子を、異なる原子量または質量数を有する原子で置き換えることによって、同位体標識されている(すなわち、放射標識されている)本発明の化合物のいずれかを包含する。開示化合物へ組み込むことができる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、亜リン酸、フッ素および塩素の同位体、例えば、それぞれ、H、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Clなど、例えば、H、11C、および14Cが挙げられる。本発明の同位体標識化合物は、当技術分野で公知の方法で調製することができる。
【0208】
本発明の開示は、H、11C、または14C放射標識された本発明の化合物、およびナトリウムチャネルに結合するこれらの能力に対する放射リガンドとしてのこのような任意の化合物の使用を包含する。例えば、本発明の開示の標識化合物の1つの使用は、特定の受容体結合の特徴づけである。本発明の標識化合物の別の使用は、構造−活性関係のための動物試験の代替である。例えば、受容体アッセイでは本発明の標識化合物の濃度を固定して、競合アッセイにおいては試験化合物の濃度を次第に上げて実施することができる。例えば、トリチウム標識した本発明の化合物を、特定の化合物に、例えばトリチウムを用いた触媒による脱ハロゲン化により、トリチウムを導入することにより調製することができる。本方法は、適切な触媒の存在下、例えばPd/Cの存在下で、基剤の存在下または非存在下で、適切にハロゲン置換された化合物の前駆体をトリチウムガスと反応させることを含んでもよい。トリチウム化した化合物を調製するための他の適切な方法は、Filer, Isotopes in the Physical and Biomedical Sciences, Vol. 1, Labeled Compounds (Part A), Chapter 6 (1987)において見出すことができる。14C標識した化合物は、14C炭素を有する出発物質を利用することによって調製することができる。
【0209】
いくつかの本発明の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含有していてもよく、したがって鏡像異性体、ジアステレオマー、および他の立体異性の形態を生じることができる。本発明は、すべてのこのような可能な形態、ならびにこれらのラセミのおよび分解した形態およびこれらの混合物の使用を包含することが意図されている。個々の鏡像異性体は、本発明の開示を考慮して当業者に公知の方法に従い分離することができる。本明細書に記載の化合物が、オレフィン二重結合または他の幾何学的不斉中心を含有する場合、および特に指定のない限り、これらはE幾何異性体とZ幾何異性体の両方を含むことが意図されている。すべての互変異性体が本発明の開示に包含されることも意図されている。
【0210】
本明細書で用いる場合、「立体異性体」という用語は、空間中のこれらの原子の配位のみが異なる、個々の分子のすべての異性体に対する一般的用語である。これは、鏡像異性体および互いにミラーイメージではない、複数のキラル中心を有する化合物の異性体を含む(ジアステレオマー)。
【0211】
「キラル中心」という用語は、4つの異なる基が結合している炭素原子を指す。
【0212】
「鏡像異性体」および「鏡像異性の」という用語は、そのミラーイメージを重ね合わせることができない、したがって光学活性があり、鏡像異性体が一方向に偏光面を回転させ、そのミラーイメージ化合物が反対方向に偏光面を回転させている分子を指す。
【0213】
「ラセミ」という用語は、鏡像異性体の等量の混合物であり、この混合物が光学不活性であるものを指す。
【0214】
「分割」という用語は、分子の2つの鏡像異性体の形態のうちの一方の分離または濃縮または減少を指す。
【0215】
「a」および「an」などの用語は、1つまたは複数を指す。
【0216】
「治療する」または「治療」という用語は、早期療法および姑息療法を含め、回復または治癒の目的のために、対象に本発明の開示の化合物を投与することを包含することを意図する。一実施形態では、「治療する」、「治療している」または「治療」という用語は、回復または治癒の目的で本発明の開示の化合物を対象に投与することを包含することを意図する。
【0217】
「約」という用語は、測定量に関連して本明細書で用いる場合、測定を行い、測定の目的と測定機器の精密さのレベルが釣り合うよう配慮する当業者により予想されるような測定量の正常な変動を指す。
【0218】
本発明の開示は、無毒性の、薬学的に許容される塩を含む、本発明の化合物の塩の調製および使用を包含する。薬学的に許容される付加塩の例として、無機酸および有機酸の付加塩ならびに塩基性の塩が挙げられる。薬学的に許容される塩として、これらに限定されないが、金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩など;アルカリ土類金属、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩など;有機アミン塩、例えばトリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、Ν,Ν’−ジベンジルエチレンジアミン塩など;無機酸塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩など;有機酸塩、例えば、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ギ酸塩など;スルホン酸塩、例えばメタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩など;ならびにアミノ酸塩、例えばアルギニン酸塩、例えば、アスパラギネート(asparginate)、グルタミン酸塩などが挙げられる。
【0219】
酸付加塩は、特定の本発明の化合物の溶液を、薬学的に許容される無毒性の酸、例えば塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、シュウ酸、ジクロロ酢酸などの溶液と混合することによって形成することができる。塩基性塩は、本発明の開示の化合物の溶液を、薬学的に許容される無毒性の塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウムなどの溶液と混合することによって形成することができる。
【0220】
本発明の開示は、本発明の化合物の溶媒和物の調製および使用を包含する。溶媒和物は一般的に、化合物の生理学的活性または毒性を有意に変化させず、よって薬理学的同等物として機能し得る。本明細書で用いる場合「溶媒和物」という用語は、本発明の開示の化合物と、溶媒分子、例えば二溶媒和物、一溶媒和物または半溶媒和物などとの組合せ、物理的結合および/または溶媒和であり、溶媒分子と本発明の開示の化合物の比は、それぞれ約2:1、約1:1または約1:2である。この物理的結合は、異なる程度のイオン結合および水素結合を含めた共有結合を含む。特定の場合、溶媒和物は、例えば1つまたは複数の溶媒分子が、結晶性固体の結晶格子へと組み込まれた場合などに単離することができる。したがって、「溶媒和物」は、溶液相と単離可能な溶媒和物の両方を包含する。本発明の化合物は、薬学的に許容される溶媒、例えば水、メタノール、エタノールなどとの溶媒和形態として存在することができ、本発明は、本発明の化合物の溶媒和した形態と溶媒和していない形態の両方を含むことが意図される。溶媒和物の1つの種類が水和物である。「水和物」は、溶媒分子が水である、ある特定のサブグループの溶媒和物に関する。溶媒和物は、一般的に薬理学的同等物として機能することができる。溶媒和物の調製物は、当技術分野で公知である。例えば、フルコナゾールと、酢酸エチルおよび水との溶媒和物の調製物について記載している、M. Caira et al, J. Pharmaceut. Sci, 93(3):601-611 (2004)を参照されたい。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様の調製物が、E.C. van Tonder et al, AAPS Pharm. Sci. Tech., 5(1):Article 12 (2004)およびA.L. Bingham et al, Chem. Commun.: 603-604 (2001)に記載されている。一般的、非限定的な溶媒和物の調製方法は、本発明の化合物を、所望の溶媒(有機、水、またはその混合物)中で、20℃〜約25℃より上の温度で溶解し、次いでこの溶液を、結晶を形成するのに十分な速度で冷却し、公知の方法、例えば濾過により結晶を単離することを含む。分析技術、例えば赤外分光学などを使用することによって、溶媒和物の結晶中の溶媒の存在を確認することができる。
【0221】
本発明の化合物は、ナトリウム(Na)チャネルの遮断剤であるため、ナトリウムイオン流入で媒介されるいくつかの疾患および状態は、これら化合物を採用することによって治療することができる。したがって本発明の開示は一般的に、前記障害に罹患した動物、または罹患するリスクが高い動物において、ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害を治療するための方法であって、この動物に、本発明の1つまたは複数の化合物の有効量を投与することを含む方法を対象とする。
【0222】
本発明の開示は、それを必要とする動物においてナトリウムチャネルをモジュレートする方法であって、この動物に、少なくとも1個の本発明の化合物のモジュレート有効量を投与することを含む方法をさらに対象とする。
【0223】
より具体的には、本発明は、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、全体的および限局性虚血に続くニューロン損失、疼痛(例えば、急性疼痛、慢性疼痛(神経障害性疼痛、術後痛および炎症性疼痛が含まれるがこれらに限らない)、または外科的疼痛)、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、またはパーキンソン病)、片頭痛、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、もしくは心不整脈を治療する、または局所麻酔を提供する方法を提供する。一実施形態において、本発明は、疼痛を治療する方法を提供する。別の実施形態において、疼痛の種類は慢性疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は神経障害性疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は術後痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は炎症性疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は外科的疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は急性疼痛である。別の実施形態において、疼痛の治療(例えば、慢性疼痛、例えば神経障害性疼痛、術後痛もしくは炎症性疼痛、急性疼痛または外科的疼痛など)の治療は早期である。別の実施形態において、疼痛の治療は緩和的である。いずれの場合も、このような治療の方法は、前記治療を成就するのに治療上効果的な本発明の化合物の量を、このような治療を必要とする動物に投与することを必要とする。一実施形態において、このような化合物の量は、インビトロでナトリウムチャネルを遮断するのに効果的な量である。一実施形態では、このような化合物の量とは、インビボでナトリウムチャネルを遮断するのに効果的な量である。
【0224】
慢性疼痛として、これらに限らないが、炎症性疼痛、術後痛、癌性疼痛、転移性癌に伴う変形性関節炎疼痛、三叉神経痛、急性のヘルペス性神経およびヘルペス後神経痛、糖尿病性ニューロパチー、カウザルギー、腕神経叢裂離、後頭部神経痛、反射性交感神経性ジストロフィー、線維筋痛、痛風、幻肢痛、火傷痛、および他の形態の神経痛、神経障害性、および特発性疼痛症候群が挙げられる。
【0225】
慢性の体性痛は一般的に、組織傷害、例えば神経絞扼、外科手術、がんまたは関節炎などに対する炎症反応から生じる(Brower, Nature Biotechnology 18: 387-391 (2000))。
【0226】
炎症過程は、組織傷害または外来性物質の存在に応答して活性化された複雑な一連の生化学的および細胞の事象である(Levine, Inflammatory Pain, In: Textbook of Pain, Wall and Melzack eds., 3rd ed., 1994)。炎症は、多くの場合傷害された組織の部位、または外来性物質において生じ、組織修復および治癒の過程の起因となる。炎症の基本的徴候として、紅斑(赤み)、熱、水腫(腫れ)、疼痛および機能喪失(同書中に記載)が挙げられる。炎症性疼痛を有する大多数の患者は、絶えず痛みを経験するわけではなく、むしろ炎症性部位が移動または接触した場合に痛みの増強を経験する。炎症性疼痛として、これらに限らないが、変形性関節炎および関節リウマチに伴うものが挙げられる。
【0227】
慢性神経障害性疼痛は、原因が不明確な外来性疾患状態である。慢性の神経障害性疼痛では、疼痛は、複数の機序により媒介される可能性がある。この種類の疼痛は、末梢神経組織または中枢神経組織の傷害から一般的に生じる。症候群として、脊椎損傷、多発性硬化症、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、幻影疼痛、カウザルギー、および反射性交感神経性ジストロフィーに伴う疼痛ならびに腰痛が挙げられる。慢性疼痛は、患者が自発痛、継続的な表面の灼けつく痛みおよび/または深部痛の痛みとして記載することができる異常な痛覚を患うという点において、急性疼痛と異なる。疼痛は、熱痛覚過敏、冷痛覚過敏、および機械的痛覚過敏または熱アロジニア、冷アロジニア、または機械的アロジニアにより誘起し得る。
【0228】
神経障害性疼痛は、末梢感覚神経の傷害または感染に起因し得る。これには、末梢神経外傷、ヘルペスウイルス感染、真性糖尿病、カウザルギー、神経叢剥離、神経腫、四肢切断、および脈管炎などからの疼痛が含まれるが、これらに限らない。神経障害性疼痛はまた、慢性アルコール中毒、ヒト免疫不全ウイルス感染、甲状腺機能低下、尿毒症、またはビタミン欠乏症からの神経損傷にも起因する。脳卒中(脊髄または脳)および脊椎損傷もまた、神経障害性疼痛を誘発する可能性がある。がん関連の神経障害性疼痛は、隣接する神経、脳、または脊髄の腫瘍増殖の圧迫から生じる。さらに、化学療法および放射線治療を含めたがん治療もまた、神経損傷を引き起こす可能性がある。神経障害性疼痛には、これらに限らないが、神経損傷、例えば糖尿病患者が患う疼痛などに起因する。
【0229】
本発明の開示はまた、前記障害に罹患した動物のナトリウムチャネルの遮断に応答した障害(例えば上に列挙した障害のいずれか)を治療するための薬剤の製造における、本発明の化合物の使用を対象とする。
【0230】
化合物の一般的合成
本発明の化合物は、本開示を考慮して、当業者に公知の方法を用いて調製する。例えば、式IIの化合物は、一般的スキーム1に従い調製することができる。
【0231】
【化35】
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【0232】
2,6−ジクロロピリミジン−4−塩化カルボニル(化合物A)を、アミン、HNRと短時間で反応させることによって、2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド、化合物Bを得る。化合物Bを、RZ−H、例えば、(S)−メチル2−アミノプロパノエート、(S)−2−アミノプロパンアミド、(S)−メチル3−アミノ−2−ヒドロキシプロパノエート、(S)−エチル2−ヒドロキシプロパノエートと反応させることによって、化合物Cを得る。化合物Cを、ジオキサボロラン(化合物D)と反応させることによって、式IIを有する化合物(式中、WおよびWはNであり、WはCHである)を得る。式IIの化合物(式中、WおよびWはNであり、WはCHである)を、4,6−ジクロロピリミジン−2−塩化カルボニルから出発して、同様の方法で調製し、式IIの化合物(式中、WおよびWはNであり、WはCHである)を、2,4−ジクロロピリミジン−6−塩化カルボニルから出発して同様の方法で調製する。式IIの化合物(式中、Aは場合によって置換されているシクロアルキルまたは場合によって置換されているシクロアルケニルである)を、適当なジオキサボロラン、例えば、
【0233】
【化36】
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から出発して、同様の方法で調製する。
【0234】
式VIIIの化合物は、一般的スキーム2:
【0235】
【化37】
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に従い調製することができる。
【0236】
化合物C(一般的スキーム1を参照)を、化合物Eと短時間で反応させることによって、式VIIIを有する化合物(式中、WおよびWはNであり、WはCHである)を得る。
【0237】
式IXの化合物は、一般的スキーム3:
【0238】
【化38】
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に従い調製することができる。
【0239】
化合物C(一般的スキーム1を参照)を、AOHと短時間で反応させることによって、式IXを有する化合物(式中、WおよびWはNであり、WはCHであり、XはOである)を得る。
【0240】
化合物の試験
本発明の化合物は、ナトリウムチャネル遮断剤活性について、ナトリウム動員および/または電気生理学的アッセイで評価する。本発明の一態様は、本発明の化合物のナトリウムチャネル遮断剤としての使用に基づく。本特性に基づき、本発明の化合物は、ナトリウムイオンチャネルの遮断に応答する状態または障害、例えば、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、熱性けいれんを伴う一般的てんかん、乳児期における重症ミオクローヌス性てんかん、全体的および限局性虚血に続くニューロン損失、片頭痛、家族性の原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、ジストニー、振戦、精神遅滞、自閉症、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、またはパーキンソン病)、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、心不整脈を治療する、または局所麻酔を提供するのに有用であるとみなされている。本発明の化合物はまた、例えば急性疼痛、慢性疼痛(神経障害性疼痛、術後痛、および炎症性疼痛が含まれるがこれらに限らない)、または外科的疼痛などの疼痛を治療するのに効果的であることが予想される。
【0241】
より具体的に、本発明の開示は、ナトリウムチャネル遮断剤である本発明の化合物を対象とする。本発明の開示によると、これら化合物は、ナトリウム動員および/または電気生理学的アッセイにおいて、Na1.1、Na1.2、Na1.3、Na1.4、Na1.5、Na1.6、Na1.7、Na1.8および/またはNa1.9に対して、IC50が約100μΜ以下、約50μΜ以下、約25μΜ以下、約10μΜ以下、約5μΜ以下、または約1μΜ以下であることを示す、有用なナトリウムチャネル遮断特性を有する。特定の実施形態において、本発明の化合物は、Na1.7に対するIC50が100μΜ以下、約50μΜ以下、約25μΜ以下、約10μΜ以下、約5μΜ以下、約1μΜ以下、約0.5μΜ以下、約0.1μΜ以下、約0.05μΜ以下、または約0.01μΜ以下であることを示している。本発明の化合物は、当技術分野で周知の方法を用いて、ならびに以下の蛍光画像および電気生理学的インビトロアッセイおよび/またはインビボアッセイにより、これらのNaチャネル遮断活性について試験することができる。
【0242】
一実施形態では、本発明の化合物は、哺乳動物におけるCNS血液脳障壁全域にわたり、実質的にゼロの浸透を実証している。このような化合物は、これらのPNSとCNSとを対比した組織選択性を指定する手段として、「末梢に限定された」と呼ばれる。
【0243】
一実施形態では、末梢に限定された本発明の化合物のPNS:CNS濃度比率は、約5:1、約10:1、約20:1、約30:1;約50:1;約100:1、約250:1、約500:1、約1000:1、約5,000:1、約10,000:1以上である。本発明の化合物は、当技術分野で公知のインビトロのおよびインビボの方法を使用して、中枢神経系へ侵入するこれらの能力について試験することができる。
【0244】
インビトロアッセイプロトコル
FLIPR(登録商標)アッセイ
組換え型Na1.7細胞株:ヒトNa1.7(受託番号NM_002977)のアルファサブユニット(Na1.7、SCN9a、PN1、NE)をコード化しているcDNAを発現する組換え型細胞株においてインビトロアッセイを実施した。細胞株は、Yale Universityの研究者(Cummins et al, J. Neurosci. 18(23): 9607-9619 (1998))により提供された。Na1.7発現クローンの優性選択のため、発現プラスミドは、ネオマイシン耐性遺伝子を同時発現していた。細胞株は、CMVの主要な後期プロモーターの影響下で、ヒト胎児の腎臓細胞株、HEK293を作り、限定希釈クローニングおよびネオマイシン類似体、G418を用いた抗生剤の選択を用いて、安定したクローンを選択した。組換え型ベータおよびガンマサブユニットは、この細胞株に導入しなかった。他の種属からクローン化した組換え型のNa1.7を発現するさらなる細胞株もまた、単独で、または様々なベータサブユニット、ガンマサブユニットもしくはシャペロンと組み合わせて使用することができる。
【0245】
天然Na1.7を発現する非組換え型細胞株:代わりに、インビトロアッセイは、天然の、非組換え型のNa1.7、例えば、ND7マウスニューロブラストーマXラット後根神経節(DRG)ハイブリッド細胞株ND7/23、European Cell Culture Collectionから入手可能(Cat.No.92090903、Salisbury、Wiltshire、United Kingdom)などを発現する細胞株において実施することができる。アッセイはまた、様々な種属からの天然の、非組換え型Na1.7を発現する他の細胞株において、または新鮮なまたは保存された感覚神経、例えば様々な種属から単離した後根神経節(DRG)細胞などの培養物においても実施することができる。他の電位依存性ナトリウムチャネルの第一次スクリーニングまたはカウンタースクリーニングもまた実施することができ、細胞株は、当技術分野で公知の方法を用いて作ることができ、協力者または商業的組織から購入することができ、これらは、組換え型または天然のチャネルのいずれかを発現させることができる。第一次カウンタースクリーニングは、HEK293宿主細胞において発現した、中枢神経のナトリウムチャネルの1つ、Na1.2(rBIIa)である(Ilyin et al, Br. J. Pharmacol. 144:801-812 (2005))。これらカウンタースクリーニングに対する薬理学的プロファイリングを、以下に記述されている、第一次または代替のNa1.7アッセイと同様の条件下で行う。
【0246】
細胞メインテナンス:特に明示されていない限り、細胞培養試薬は、Mediatech of Herndon、VAから購入した。10%ウシ胎児血清(FBS、Hyclone、Thermo Fisher Scientific、Logan、UT)、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシン、2〜4mMのL−グルタミン、および500mg/mLのG418を含有するDulbeccoの最小必須培地からなる成長培地の中で、組換え型Na1.7/HEK293細胞を規定通りに培養した。天然の、非組換え型細胞株に対しては、選択的抗生剤を省略した。必要な場合には、さらなる培地配合物を適用することができる。
【0247】
アッセイ緩衝液:1Lボトルの新鮮な、無菌のdHO(Mediatech、Herndon、VA)から120mLを取り出し、Ca++またはMg++を含有しない、100mLの10X HBSS(Gibco、Invitrogen、GrandIsland、NY)を添加し、続いて20mLの1.0M Hepes、pH7.3(Fisher Scientific、BP299−100)を添加することによって、アッセイ緩衝剤を配合した。最終の緩衝液は、20mM Hepes、pH7.3、1.261mM CaCl、0.493mM MgCl、0.407mM Mg(SO)、5.33mM KCl、0.441mM KHP0、137mM NaCl、0.336mM NaHPOおよび0.556mM D−ブドウ糖からなり(Hanksetal, Proc. Soc. Exp. Biol. Med. 71: 196 (1949))、シンプルな配合は通常、アッセイ全体(すなわち、すべての洗浄および添加のステップ)を通して塩基性の緩衝液であった。
【0248】
第一次蛍光アッセイのためのCoroNa(商標)Green AM Na染料:第一次蛍光アッセイに使用する蛍光標識は、細胞透過バージョンのCoroNa(商標)Green(Invitrogen、Molecular Probes、Eugene、OR)であり、これは蛍光範囲の光を放出する染料である(Harootunian et al, J. Biol. Chem. 264 (32):19458-19467 (1989))。この発光の強度は(波長範囲ではない)、染料がNaイオンに曝露された場合増加し、これは部分的選択性をもって結合させることができる。蛍光アッセイ直前に、Na1.7または他のナトリウムチャネルを発現する細胞に、CoroNa(商標)Green染料を充填し、次いで、アゴニストによる刺激作用後、Naイオンが細胞外の体液から活性化されたナトリウムチャネルポアを介して細胞形質へと流動するにつれて、Naイオンの動員が検出された。染料は、凍結乾燥された粉末として暗所で保存し、次いで細胞添加手順の直前に、製造者指示書に従いアリコットを溶解し、DMSO中保存濃度10mMにした。次いでこれをアッセイ緩衝液で、4×濃縮した標準溶液に希釈することで、細胞添加緩衝液内の染料の最終濃度が5μΜとなった。
【0249】
代替の蛍光アッセイのための膜電位染料:代替の蛍光アッセイにおいて使用することができる蛍光標識は、青色バージョンの膜電位染料(MDS、Molecular Devices、Sunnyvale、CA)であり、これは、膜電位の変化に続く分子の変化を検出する染料である。アゴニスト刺激が膜電位の変化を挑発すると、蛍光の増加が予想される。Na1.7または他のナトリウムチャネルに発現する細胞は、蛍光アッセイの30〜60分前に膜電位染料と共にインキュベートする。アッセイのKCl前刺激バージョンの場合には、アッセイ直前に染料およびすべての他の成分を洗浄し、次いで染料を置き換える。KCl前刺激のないバージョンでは、染料は細胞上に残し、洗浄も、置き換えも行わない。染料は、凍結乾燥された粉末として暗所で保存し、次いでアリコットをアッセイ緩衝液内に溶解することによって、数週間使用することができる20×濃縮した保存液を形成する。
【0250】
アゴニスト:蛍光アッセイでは、2つのアゴニストすなわち、1)ベラトリジン;および2)イエロースコーピオン、レイウルスクインクエストリアタスヘブラエウス(Leiurus quinquestriatus hebraeus)の毒を組み合わせて使用した。ベラトリジンは、不活化を阻害することによりチャネル開口の捕獲を促進するアルカロイド小分子であり、サソリ毒は、異なるサブセットの電位依存性ナトリウムチャネルに対して選択的なペプチド毒素を含む天然調製物である。これらサソリ毒は、これらの同族の標的チャネルの速い不活化を阻害する。アゴニストの保存液を、DMSO中40mM(ベラトリジン)およびdHO中1mg/mL(サソリ毒)となるように調製し、次いで希釈して、アッセイ緩衝液中に4×または2×保存液(特定のアッセイに応じて)を作り、最終濃度を100μΜ(ベラトリジン)および10μg/mL(サソリ毒)とした。両方のアゴニストは、Sigma Aldrich、St.Louis、MOから購入した。
【0251】
試験化合物:試験化合物をDMSO中に溶解して、10mM保存液を生成した。保存液は、10点を有する1:3段階希釈ステップで、DMSOを用いてさらに希釈した(10,000μΜ、3,333μΜ、1,111μΜ、370μΜ、123μΜ、41μΜ、14μΜ、4.6μΜ、1.5μΜおよび0.5μΜ)。保存液は、アッセイ緩衝液(1:125)中で、4×保存段階希釈とし、0.8%のDMSO濃度(アッセイにおいて、最終[DMSO]、化合物成分=0.2%から)でさらに希釈することによって、アッセイ中の化合物の最終濃度を、20μΜ、6.7μΜ、2.2μΜ、0.74μΜ、0.25μΜおよび0.08μΜ、0.03μΜ、0.01μΜ、0.003μΜおよび0.001μΜとした。ある特定の試験製品が特に強力に見えた場合、濃度曲線を調整することによって、例えば、10分の1に濃度を下げることによって、より関連する濃度範囲における用量反応を実施した。化合物希釈液は、染料添加ステップおよび前刺激ステップ中に添加し、次いで蛍光アッセイ中に、動力学的読取りの早い時期に再び添加した。化合物希釈液を、96−ウェルプレートの中央の80ウェルにわたり二重の列に添加し、その一方で完全に刺激され、完全に阻害された対照(正および負)は、アッセイプレートの左側および右側の上部4サイドのウェルおよび底部4サイドのウェルにそれぞれ置いた。
【0252】
データ解析:データは、当業者に公知の方法に従い、またはGraphPad(登録商標)Prismプログラム、バージョン4.0以降(GraphPad Software、San Diego、CAから入手可能)を用いて解析することによって、試験製品に対するIC50値を求めた。少なくとも1つの標準対照化合物を各実験中に評価した。
【0253】
KClおよび試験製品をプレインキュベートした、FLIPR(登録商標)またはFLIPRTETRA(登録商標)ナトリウム染料アッセイ:組換え型または非組換え型の、天然の、Na1.7アルファサブユニットを発現する組換え型のHEK293細胞または他の宿主細胞を、単独で、または様々なベータおよびガンマサブユニットと組み合わせて、約40,000細胞/ウェルの密度で、96−ウェルの黒い、底部が透明な、PDL−コーティングされたプレートにプレーティングすることによって、細胞を調製した。アッセイは、所望する場合、より少ない細胞および培地を比例して用いて、384−ウェルまたは1,536−ウェルフォーマットに適応させることができる。次いでこのプレートを、選択的抗生剤と共に、または抗生剤なしで、37℃、5%CO、95%湿度で一晩、アッセイに備えて成長培地内でインキュベートした。他の電位依存性ナトリウムチャネルのカウンタースクリーニングについては、手順は極めて似ていたが、細胞、培地およびその後のアッセイ成分の最適な密度を、特定の細胞株またはアイソフォームに応じて微調整することができる。
【0254】
その翌日、アッセイ開始の際、細胞から培地を払い落とし、50μL/ウェルアッセイ緩衝液(1×Hank平衡塩類溶液(重炭酸ナトリウムまたはフェノールレッドは含まない)、20mM Hepes、pH7.3)でウェルを一度洗浄し、次いで、細胞の全集団におけるチャネルの極性再形成および同期化のため、試験製品、CoroNa(商標)Green AMナトリウム染料(細胞添加用)およびKClと共にプレインキュベートした。この染料添加および前刺激ステップのため、洗浄ステップの直後に以下の通り成分を添加した:1)最初に、化合物の希釈物および対照を、50μL/ウェルで、アッセイ緩衝液中に4×濃縮物として添加した;2)CoroNa(商標)Green AM染料を、保存液からアッセイ緩衝液(4×濃縮物)中20μΜに希釈し、50μL/ウェルでプレートに添加した;3)最後に、2M保存液をアッセイ緩衝液に希釈することによって180mM KCl(2×)の溶液を調製し、溶液を100μL/ウェルで細胞に添加した。細胞はこれらの蛍光を測定する前に、暗所で、25℃で30分間インキュベートした。
【0255】
次いで、染料を充填した細胞を含有するプレートを払い落とすことによって、プレインキュベーション成分を取り出し、100μL/ウェルアッセイ緩衝液で一度洗浄した。100μL/ウェルアリコットのアッセイ緩衝液をプレートに添加し直し、リアルタイムアッセイを開始した。蛍光プレートリーダー(FLIPRTETRA(登録商標)またはFLIPR384(登録商標)、MDS、Molecular Devices、Sunnyvale、CA)を用いて細胞の蛍光を測定した。レーザーまたはPMT光源(励起波長=470〜495nM)のいずれかにより試料を励起させ、発光をフィルターにかけた(発光波長=515〜575nM)。この細胞ベースの、中程度から高いスループットのアッセイへの、化合物およびチャネルアクチベーターの添加を蛍光プレートリーダーで実施し、結果(相対蛍光単位で表示)を、1〜3秒ごとのカメラショットを用いて記録し、次いでリアルタイムで示し、保存した。一般的に、15秒のベースラインが存在し、1.5秒ごとにカメラショットを撮り、次いで試験化合物を添加し、次いで別の120秒ベースラインを実行し、3秒ごとにカメラショットを撮り、最後にアゴニスト溶液(ベラトリジンおよびサソリ毒を含有)を添加した。NaイオンのCoroNa(商標)Green染料の結合から生じる蛍光の振幅の増加を、その後約180秒間記録した。結果は、相対蛍光単位(RFU)で表し、刺激の後半の間の最大シグナル値を用いて、またはアゴニストの全刺激期間の最大値から最小値を引くことにより、または全刺激期間に対する曲線下面積を出すことによって求めることができる。
【0256】
このアッセイは、スクリーニングアッセイとしても実施することができ、試験製品は、第一次スクリーニング中にマルチ−ウェルプレートの1つまたは2つのウェルだけにしか標準量(例えば、10μΜ)で存在しない。このスクリーニングのヒットは、通常より徹底的に(複数回)プロファイルし、用量反応または競合アッセイの対象とし、他の電圧−ゲートナトリウムチャネルまたは他の生物学的に関連する標的分子に対するカウンタースクリーニングで試験した。
【0257】
KClおよび試験製品プレインキュベーションを用いた、FLIPR(登録商標)またはFLIPRTETRA(登録商標)膜電位アッセイ:組換え型または非組換え型の、天然のNa1.7アルファサブユニットを発現する組換え型HEK293細胞または他の宿主細胞を、単独で、または様々なベータおよびガンマサブユニットと組み合わせて、約40,000細胞/ウェルの密度で、96−ウェルの、黒い、底部が透明な、PDL−コーティングされたプレートにプレーティングすることによって、細胞を調製する。アッセイは、所望する場合、より少ない細胞および培地を比例して用いて、384−ウェルまたは1,536−ウェルフォーマットに適応させることができる。次いでプレートは、選択的抗生剤と共に、または抗生剤なしで、37℃、5%CO、95%湿度で一晩、アッセイに備えて成長培地内でインキュベートする(例えば、Benjamin et. al, J. Biomol. Screen 10(4): 365-373 (2005)を参照)。他の電位依存性ナトリウムチャネルのスクリーニングおよびカウンタースクリーニングについては、アッセイプロトコルは似ているが、細胞、培地およびその後のアッセイ成分の最適な密度を、試験対象の特定の細胞株またはナトリウムチャネルアイソフォームに応じて微調整することができる。
【0258】
その翌日、アッセイ開始の際、細胞から培地を払い落とし50μL/ウェルアッセイ緩衝液(1×Hank平衡塩類溶液(重炭酸ナトリウムまたはフェノールレッドは含まない)、20mM Hepes、pH7.3)でウェルを一度洗浄し、次いで細胞の全集団におけるチャネルの極性再形成および同期化のため、試験製品、膜電位染料(細胞添加用)、およびKClと共にプレインキュベートする。この染料添加および前刺激ステップのため、洗浄ステップの直後に以下の通り成分を添加する:1)最初に、化合物の希釈物および対照を、50μL/ウェルで、アッセイ緩衝液中に4×濃縮物として添加する;2)膜電位染料を、保存液から、アッセイ緩衝液(4×濃縮物)中で希釈し、50μL/ウェルでプレートに添加する;3)最後に、2M保存液をアッセイ緩衝液に希釈することによって、180mM KCl(2×)の溶液を調製し、溶液を100μL/ウェルで細胞に添加する。細胞は、これらの蛍光を測定する前に、暗所で、37℃で30〜60分間インキュベートする。
【0259】
次いで、染料を充填した細胞を含有するプレートを払い落とすことによって、プレインキュベーション成分を取り出し、50μL/ウェルアッセイ緩衝液で一度洗浄する。50μL/ウェルアリコットの膜電位染料をプレートに添加し直し、リアルタイムアッセイを開始する。蛍光プレートリーダー(FLIPRTETRA(登録商標)またはFLIPR384(登録商標)、MDS、Molecular Devices、Sunnyvale、CA)を用いて、細胞の蛍光を測定する。レーザーまたはPMT光源(励起波長=510〜545nM)のいずれかにより試料を励起させ、発光をフィルターにかける(発光波長=565〜625nM)。次いで、この中への化合物の添加(最初に)、およびチャネルアクチベーターの添加(後で)を蛍光プレートリーダー上で実施し、相対蛍光単位(RFU)として表した結果を、1〜3秒ごとのカメラショットを用いて記録し、次いでリアルタイムで示し、保存する。一般的に、15秒のベースラインが存在し、1.5秒ごとにカメラショットを撮り、次いで試験化合物を添加し、次いで別の120秒ベースラインを実行し、3秒ごとにカメラショットを撮り、最後に、アゴニスト溶液(ベラトリジンおよびサソリ毒を含有)を添加する。膜電位変化の検出から生じる、蛍光の振幅の増加は、その後約120秒間記録される。結果は、相対蛍光単位(RFU)で表し、刺激の後半の間の最大シグナル値を用いて、または全刺激期間の最大値から最小値を引くことにより、または全刺激期間に対する曲線下面積を出すことによって求めることができる。
【0260】
このアッセイは、スクリーニングアッセイとしても実施することができ、試験製品は、第一次スクリーニング中にマルチ−ウェルプレートの1つまたは2つのウェルだけにしか標準量(例えば、10μΜ)で存在しない。このスクリーニングのヒットは、通常より徹底的に(複数回)プロファイルし、用量反応または競合アッセイの対象とし、他の電圧−ゲートナトリウムチャネルまたは他の生物学的に関連する標的分子に対するカウンタースクリーニングで試験する。
【0261】
KClおよび試験製品プレインキュベーションなしでの、FLIPR(登録商標)またはFLIPRTETRA(登録商標)ナトリウム染料アッセイ:組換え型または非組換え型の、天然の、Na1.7アルファサブユニットを発現する組換え型HEK293細胞または他の宿主細胞を、単独で、または様々なベータおよびガンマサブユニットと組み合わせて、約40,000細胞/ウェルの密度で、96−ウェルの黒い、底部が透明な、PDL−コーティングされたプレートにプレーティングすることによって、細胞を調製する。アッセイは所望する場合、より少ない細胞および培地を比例して用いて、384−ウェルまたは1,536−ウェルフォーマットに適応させることができる。次いでプレートは、選択的抗生剤と共に、または抗生剤なしで、37℃、5%CO、95%湿度で一晩、アッセイに備えて、成長培地でインキュベートする。他の電位依存性ナトリウムチャネルのカウンタースクリーニングについては、手順は極めて似ているが、細胞、培地およびその後のアッセイ成分の最適な密度を、特定の細胞株またはアイソフォームに応じて微調整することができる。
【0262】
その翌日、アッセイ開始の際、細胞を培地から払い落とし、50μL/ウェルのアッセイ緩衝液(1×Hank平衡塩類溶液(重炭酸ナトリウムまたはフェノールレッドは含まない)、20mM Hepes、pH7.3)でウェルを一度洗浄する。次いで、アッセイ緩衝液中の新鮮に希釈された保存試料(この時点で4×濃度)から、96−ウェルプレート(50μL/ウェル)の各ウェルに、膜電位染料を添加する。これらの蛍光を測定する前に、37℃で、暗所で30〜60分間、細胞をインキュベートする。
【0263】
次いで、この標準膜電位アッセイにおいて、染料溶液を吸引せずに、細胞のいかなる追加の洗浄なしに、染料を充填した細胞を含有する96−ウェルプレートをプレートリーダーに直接充填する。蛍光プレートリーダー(FLIPRTETRA(登録商標)またはFLIPR384(登録商標)、MDS、Molecular Devices、Sunnyvale、CA)を用いて、細胞の蛍光を測定する。レーザーまたはPMT光源(励起波長=510〜545nM)のいずれかにより試料を励起させ、発光をフィルターにかける(発光波長=565〜625nM)。この動力学的アッセイにおいて、化合物の添加(最初に、4×保存プレートからの50μL/ウェル)、次いでチャネルアクチベーターの添加(後に、2X保存液からの100μL/ウェル)を蛍光プレートリーダー上で実施し、相対蛍光単位(RFU)として表した結果を1〜3秒ごとのカメラショットを用いて記録し、次いでリアルタイムで示し、保存する。一般的に、15秒のベースラインが存在し、1.5秒ごとにカメラショットを撮り、次いで試験化合物を添加し、次いで別の120秒のベースラインを行い、3秒ごとにカメラショットを撮り、最後に、アゴニスト溶液(ベラトリジンおよびサソリ毒を含有)を添加する。膜電位変化の検出により生じた、蛍光の振幅の増加を、その後約120秒間記録する。結果は相対蛍光単位で(RFU)表し、刺激の後半の間の最大シグナル値を用いて、または全刺激期間の最大値から最小値を引くことにより、または全刺激期間に対する曲線下面積を出すことによって求めることができる。
【0264】
アッセイは、スクリーニングアッセイとしても実施することができ、試験製品は、第一次スクリーニング中にマルチ−ウェルプレートの1つまたは2つのウェルだけにしか標準量(例えば10μΜ)で存在しない。このスクリーニングのヒットは、通常より徹底的に(複数回)プロファイルし、用量反応または競合アッセイの対象とし、他の電圧−ゲートナトリウムチャネルまたは他の生物学的に関連する標的分子に対するカウンタースクリーニングで試験する。
【0265】
電気生理アッセイ
細胞:HEK−293細胞を発現するhNa1.7を標準DMEM培養培地(Mediatech、Inc.、Hemdon、VA)内の、ポリ−D−リジンでプレコートした35mmペトリ皿上にプレーティングし、5%COインキュベーター内で、37℃でインキュベートした。プレーティング後に培養細胞を約12〜48時間使用した。
【0266】
電気生理:実験の当日、新鮮な記録培地をペトリ皿に持続的に潅流させる潅流システムを備えた、反転した顕微鏡のステージ上に35mmシャーレを置いた。重力駆動型表面潅流システムを使用して、評価中の細胞に試験溶液を直接適用した。このシステムは、電動式の水平なトランスレーターに接続されている一連のガラスピペットガラスからなる。シューターの出口は、目的の細胞から約100μmの所に位置した。
【0267】
Axopatch 200B増幅器(Axon Instruments、Foster City CA)、1322A A/D変換器(Axon Instruments)およびpClampソフトウエア(v.8;Axon Instruments)を用いた全細胞パッチクランプ構成を用いて全細胞の流れを記録し、これをパーソナルコンピュータに保存した。Gigasealsを形成し、全細胞の構成を電圧固定モードで確立し、hNa1.7で生じた膜電流をギャップフリーモードで記録した。ピペット溶液を充填した場合、ボロシリケートガラスピペットは、1.5〜2.0ΜΩの間の抵抗値を有し、直列抵抗(<5ΜΩ)は75〜80%補正した。シグナルを50kHzでサンプリングし、3kHzでローパスフィルターにかけた。
【0268】
電圧プロトコル:電圧固定モードにおいて全細胞構成を確立後、2つの電圧プロトコルを作動することによって、各細胞に対する1)保持電位;および2)試験電位を確立する。
【0269】
静止遮断:大多数のチャネルが安静時状態にある膜電位を求めるために、100msプレパルス×10mV脱分極ステップを用いて、標準的定常状態の不活化(SSIN)プロトコルを作動させた。安静時の遮断(Vh1)を試験するための保持電位は、不活化プロトコルを用いて不活化が観察された第1の電位よりさらに20mV過分極させた。
【0270】
この保持電位から、標準的I−Vプロトコルを作動させることによって、最大電流(Imax)が誘発される電位を求めた。この電位を試験電位(Vt)とした。
【0271】
化合物の試験プロトコルは、10〜15秒ごとに反復する、Vh1(SSINから求めた)からVt(I−Vプロトコルから求めた)への一連の10msの分極であった。安定したベースラインが確立した後、高濃度の試験化合物(約50%遮断を可能とする、またはこれを提供する最高濃度溶解性)を加え、電流の遮断を評価した。定常状態の遮断を一度観察すると、対照溶液で表面潅流することによって化合物のウォッシュアウトを試みた。分別応答を以下の通り計算した:
FR=I(投薬後)/I(対照)、
Iは、ピーク電流振幅であり、静止遮断の解離定数Kを予測するのに使用した:
=[薬物]*{FR/(1−FR)}、
[薬物]は、薬物濃度である。
【0272】
不活化チャネルの遮断:不活化チャネルの遮断を評価するため、上記と同じVtにパルス化した際に20〜50%の電流振幅が減少するように保持電位を脱分極した。この分極の規模は、初期の電流振幅およびゆっくりとした不活化による電流損失速度に依存する。これを第2の保持電位とした(Vh2)。電流の減少を記録することによって、この電位での使用可能なチャネルの割合を求めた(h)。
h=I@Vh2/Imax.
【0273】
この膜電圧で、ある割合のチャネルは、不活性化状態であり、したがって遮断剤による阻害は、静止と不活化チャネルの両方との相互作用を含む。
【0274】
不活化チャネル上での試験化合物の有効性を求めるため、10〜15秒ごとに、Vh2からVtへの10ms電圧ステップにより、一連の電流を誘発した。安定したベースラインを確立後、低濃度の化合物を加えた。40〜60%の間の電流を遮断する濃度を特定するために、複数の累積濃度を適用することが必要となる。ベースラインを再び確立するためにウォッシュアウトを試みた。予測されたベースラインに対して分別応答を測定することによって、Kappを求めた。
app=[薬物]*{FR/(1−FR)}、
[薬物]は薬物濃度である。
【0275】
このKapp値を、計算したKおよびh値と共に使用することによって、以下の式を用いて不活化チャネル(K)に対する化合物の親和性を計算した:
=(1−h)/((1/Kapp)−(h/K)).
【0276】
溶液および化学物質:電気生理学的記録のための外液は、10mM HEPES(NaOHでpHを7.34に調整、重量オスモル濃度を320に調整)を補充した標準DMEMまたは10mM HEPES(NaOHでpHを7.4に調整;オスモル濃度=320)を補充したTyrodes塩溶液(Sigma、USA)のいずれかであった。ピペットの内液は、(単位mM):NaCl(10)、CsF(140)、CaCl(1)、MgCl(5)、EGTA(11)、HEPES(10:pH7.4、305mOsm)を含有した。化合物は、最初にDMSO中の保存液のシリーズとして調製し、次いで外液に溶解した。最終希釈物中のDMSO含有量は、0.3%を上回らなかった。この濃度では、DMSOは、ナトリウム流に影響を与えなかった。ベースラインを確立するために使用したビヒクル溶液はまた、0.3%DMSOと接触させた。
【0277】
データ解析:Clampfitソフトウエア(pClamp、v.8;Axon Instruments)を用いてデータをオフラインで解析し、GraphPad Prizm(v.4.0以降)ソフトウエアを用いてグラフにした。
【0278】
疼痛についてのインビボアッセイ
本発明の化合物は、Hunskaar et al, J Neurosci. Methods 14: 69-76 (1985)に記載されているホルマリンモデルにおいてこれらの抗侵害受容性の活性について試験することができる。オスのSwiss Webster NIHマウス(20〜30g;Harlan、San Diego、CA)をすべての実験に使用することができる。実験当日は飼料を与えない。マウスをプレキシグラスジャーに少なくとも1時間置いて、環境に順応させる。順応期間に続いて、マウスを秤量し、i.p.もしくはp.o.で投与される目的化合物、または適切な量のビヒクル(例えば、10%Tween−80または0.9%生理食塩水、および他の薬学的に許容されるビヒクル)を対照として与える。i.p.投薬から15分後、およびp.o.投薬から30分後、マウスには、右後足の背側表面に、ホルマリン(20μLの生理食塩水中5%ホルムアルデヒド溶液)を注射する。マウスをプレキシグラスジャーに移し、注射した足をなめるまたはかみつくのに費やす時間の量を観察する。ホルマリン注射後、なめるおよびかみつく時間を5分間隔で1時間の間記録する。すべての実験は、光周期の中、光を遮断した形で行う。ホルマリン反応の初期段階を、0〜5分間の間のなめる/かみつきとして測定し、15〜50分間から後期段階として測定する。ビヒクルで治療した群と薬物で治療した群の差は、一元配置分散分析で解析することができる(ANOVA)。P値<0.05は有意とみなされる。化合物は、これらがホルマリン誘発性の足なめ行動の初期と第2期の両段階を遮断する活性を有する場合、急性および慢性疼痛を治療するのに効果的とみなされる。
【0279】
炎症性または神経障害性疼痛に対するインビボアッセイ
試験動物:各実験は、実験開始時に200〜260gの体重のラットを使用する。ラットは、集団で飼育し、試験化合物の経口投与の前に、投薬前16時間の間飼料を取り去ることを除いて、すべての時点で飼料および水を自由摂取させる。対照群は、本発明の化合物で治療したラットとの比較としての役目を果たす。対照群には、試験化合物に使用した担体を投与する。対照群に投与する担体の量は、試験群に投与する担体および試験化合物の量と同じである。
【0280】
炎症性疼痛:炎症性疼痛の治療に対する本発明の化合物の作用を評価するため、炎症性疼痛のFreund完全アジュバント(「FCA」)モデルを使用する。ラット後足のFCA誘発性の炎症は、持続性の、炎症性の機械的および熱的痛覚過敏の発生に伴うもので、臨床的に有用な鎮痛剤の抗痛覚過敏作用の信頼できる予想を提供する(Bartho et al, Naunyn-Schmiedeberg's Archives of Pharmacol. 342: 666-670 (1990))。各動物の左後足に、50μLの50%FCAの足底内注射を投与する。注射から24時間後、足引っ込め閾値(PWT)を求めることによって、侵害性の機械的刺激に対する反応について、または以下に記述されている足引っ込め潜時(PWL)を求めることによって、侵害性の熱的刺激に対する反応についてこの動物を評価する。次いで、試験化合物または30mg/Kgの陽性対照化合物(例えば、インドメタシン)のいずれかの1回の注入をラットに行う。注入から1、3、5および24時間後(admin)、侵害性の機械的または熱的刺激への反応を求める。各動物に対する痛覚過敏の逆転パーセンテージを以下のように定義する:
【0281】
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
神経障害性疼痛:神経障害性疼痛の治療に対する試験化合物の作用を評価するため、SeltzerモデルまたはChungモデルを使用した。
【0283】
Seltzerモデルでは、神経障害性疼痛の部分的な坐骨神経結紮モデルを使用して、ラットに神経因性痛覚過敏を起こす(Seltzer et al., Pain 43: 205-218 (1990))。左坐骨神経の部分的結紮を、イソフルラン/O吸入麻酔下で実施する。麻酔の誘導に続いて、ラットの左大腿部を剪毛し、小さな切開を介して大腿部の上部に坐骨神経を露呈させ、後部二頭筋半腱様神経が総坐骨神経から分岐する位置のすぐ遠位の転子付近の部位の周辺の結合組織を慎重に除去した。7−0絹縫合糸を、例えば3/8湾曲した、逆カッティングのミニニードルで神経に挿入し、神経の厚さの背側1/3〜1/2が結紮内に保持されるようしっかりと結紮する。創傷を一重の筋肉縫合糸(4−0ナイロン(Vicryl))およびvetbond組織接着剤で閉じる。手術に続いて、創傷部位に抗生剤粉末をまぶす。偽処置ラットには、坐骨神経を操作しないこと以外は、同じ外科手術を施す。手術に続いて、動物を秤量し、麻酔から回復するまで加温パッド上に置いた。次いで挙動試験を開始するまで、動物をこれらのホームケージに戻した。手術前(ベースライン)、次いで手術直前、ならびに薬物投与から1、3、および5時間後、動物の後足に対して、以下に記述されているPWTを求めることにより、侵害性の機械的刺激に対する反応について動物を評価した。神経因性の痛覚過敏の逆転パーセンテージを以下のように定義する:
【0284】
【数2】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
Chungモデルでは、神経障害性疼痛の脊髄神経結紮(SNL)モデルを使用して、ラットに機械的痛覚過敏、熱的痛覚過敏および接触性アロジニアを起こす。手術は、イソフルラン/O吸入麻酔下で実施する。麻酔の誘導に続いて、3cm切開を入れ、左の傍脊柱筋群をL〜Sレベルで棘突起から分離する。L横突起を一対の小さな骨鉗子で慎重に取り除くことによって、L−L脊髄神経を目視により特定する。左のL(またはLおよびL)脊髄神経(複数可)を単離し、絹糸でしっかりと結紮する。完全なうっ血を確認し、非吸収性縫合糸、例えば、ナイロン縫合糸またはステンレススチール止め金を用いて創傷を縫合する。偽処置ラットには脊髄神経(複数可)を操作しなかった以外は、同じ外科手術を施す。手術に続いて、動物を秤量し、生理食塩水またはリンガー液乳酸塩を皮下(s.c.)注射で投与し、創傷部位に抗生剤粉末をまぶし、麻酔から回復するまでこれらを加温パッド上に維持する。次いで、挙動試験を開始するまで動物をこれらのホームケージに戻す。手術(ベースライン)前、次いで手術直前ならびに本発明の化合物の投与から1、3、および5時間後、動物左後足について、以下に記述されているPWTを求めることにより、侵害性の機械的な刺激に対する反応について動物を評価する。動物はまた、以下に記述されているように、侵害性の熱的刺激に対する反応または接触性アロジニアに対する反応についても評価することができる。神経障害性疼痛のためのChungモデルは、Kim et al, Pain 50 (3): 355-363 (1992)に記載されている。
【0286】
触覚アロジニア:非侵害性の機械的な刺激に対する感受性は、触覚アロジニアを評価するための動物において測定することができる。ラットを、金網床付高架テストケージに移し、5〜10分間順応させておいた。一連のvon Freyモノフィラメントを後足の足底表面に当てて、動物の引っ込め閾値を求める。使用する第1のフィラメントは、座屈重量9.1グラム(0.96対数値)を有し、引っ込め反応を誘発するかどうか見るために最高5回まで当てる。動物が引っ込め反応を有する場合、シリーズの次に軽いフィラメントを最高5回まで当てて、反応を誘発することができるかどうか判定する。反応がなくなるまで、その次に軽いフィラメントを用いて、この手順を反復し、反応を誘発する最も軽いフィラメントのアイデンティティを記録する。動物が最初の9.1グラムのフィラメントから引っ込め反応を持たない場合、フィラメントが反応を誘発するまで、その次のより重い重量のフィラメントを当て、このフィラメントのアイデンティティを記録する。各動物に対して、すべての時間点で3回測定を行い、平均引っ込め閾値を決定する。試験は、薬物投与前、ならびに薬物投与から1、2、4および24時間後に実施することができる。
【0287】
機械的痛覚過敏:代表的な本発明の化合物を、ラットのSNL誘発性機械的痛覚過敏モデルにおいて試験した。侵害性の機械的刺激に対する感受性を、機械的痛覚過敏を評価するための足加圧試験を用いて、動物において測定した。ラットにおいて、侵害性の機械的な刺激に応答する後足引っ込め反応潜時(「PWT」)(グラムで測定される)を、Stein(Biochemistry & Behavior 31: 451-455 (1988))で記載されているアナルゲシメーター(モデル7200、Ugo Basile of Italyから市販)を用いて求めた。ラットの足を小さなプラットフォーム上に置き、段階的な形式で、最大250グラムまで重量を加えた。足を完全に引っ込めた重量を、エンドポイントとみなした。各時間点で各ラットに対するPWTを一度求めた。PWTは、傷害のある足のみで、または傷害のある足とない足の両方において測定することができる。ラットは手術前に試験することによって、ベースライン、または通常のPWTを求めた。ラットは、手術から2〜3週後、薬物投与前、薬物投与後の異なる時間(例えば1、3、5および24時間)に再び試験した。薬物投与に続くPWTの増加は、試験化合物が機械的痛覚過敏を減少させることを示している。
【0288】
試験1時間前に100mg/kg(ビヒクル:0.5%メチルセルロース)を経口的に投薬した場合、化合物例番号84、98、および99は、ラットにおいてSNL−誘発性機械的痛覚過敏を減少させた。
【0289】
抗痙攣作用に対するインビボアッセイ
本発明の化合物は、最大電気ショック発作試験(MES)を含めた、マウスでのいくつかの抗痙攣試験のいずれかを用いて、i.v.、p.o.、またはi.p.注射後、インビボの抗痙攣作用について試験することができる。15〜20gの体重のオスのNSAマウスおよび200〜225gの体重のオスのスプラーグドーリーラットに対して、電流(マウスに対して:50mA、60パルス/sec、0.8msecパルス幅、1秒持続時間、D.C.;ラットに対して:99mA、125パルスs/sec、0.8msecパルス幅、2秒持続時間、D.C.)を、Ugo Basile ECT装置(Model7801)を用いて加えることによって、最大電気ショック発作を誘発させる。マウスは、これらの背側の表面上の弛んだ皮膚をつかむことによって拘束し、生理食塩水をコーティングした角膜電極を2つの角膜に対して軽く保持している。ラットは、ベンチ上部で自由に動くことが許され、耳クリップ電極を使用している。電流を加え、緊張性後肢伸筋反応の出現について30秒までの間、動物を観察する。緊張性発作は、体の平面から90度以上後肢を伸ばすことと定義される。結果は、量子力学形式で処理することができる。
【0290】
医薬組成物
本発明の化合物は、任意の他の成分が存在しない、未加工の化学薬品の形態で哺乳動物に投与することができ。本発明の化合物はまた、適切な薬学的に許容される担体と組み合わせて化合物を含有する医薬組成物の一部として哺乳動物に投与することができる。このような担体は、薬学的に許容される賦形剤および助剤から選択することができる。
【0291】
本発明の開示の範囲内の医薬組成物は、本発明の化合物が1つまたは複数の薬学的に許容される担体と組み合わせられているすべての組成物を含む。一実施形態において、本発明の化合物は、その意図する治療上の目的を成就するのに効果的な量で組成物中に存在する。個人の必要性は異なり得るが、各化合物の有効量の最適な範囲の決定は、当技術分野でのスキルの範囲内である。通常、本発明の化合物は、哺乳動物、例えばヒトに、経口的に、一日当たり、哺乳動物の体重1kgにつき約0.0025〜約1500mgの用量で、または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、または溶媒和物の当量を投与することによって、特定の障害を治療することができる。哺乳動物に投与する本発明の化合物の有用な経口の用量は、哺乳動物の体重1kgにつき約0.0025〜約50mgであるか、または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、または溶媒和物の当量である。筋肉内投与に対して、用量は、通常経口用量の約2分の1である。
【0292】
単位経口用量は、本発明の化合物、約0.01mg〜約1g、例えば、約0.01mg〜約500mg、約0.01mg〜約250mg、約0.01mg〜約100mg、0.01mg〜約50mg、例えば、化合物、約0.1mg〜約10mgを含み得る。単位用量は、例えばそれぞれ約0.01mg〜約1gの化合物を含有するか、または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグまたは溶媒和物の当量を含有する、1つまたは複数の錠剤またはカプセル剤を、1日1回または複数回投与することができる。
【0293】
本発明の医薬組成物は、本発明の化合物を有利な作用を経験し得る任意の動物に投与することができる。このような動物の中でも最も重要なのは、哺乳動物、例えば、ヒトおよびコンパニオンアニマルであるが、ただし本発明は、これらに制限されることを意図しない。
【0294】
本発明の開示の医薬組成物は、その意図する目的を成就する任意の手段により投与することができる。例えば、投与は、経口、非経口、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、経皮的、鼻腔内、経粘膜的、直腸、膣内または口腔内の経路、または吸入により行うことができる。投与する投薬および投与経路は、特定の対象の状況に応じて、さらにレシピエントの年齢、性別、健康、および体重、治療を受ける状態または障害、もしある場合には同時に行う治療の種類、治療の頻度、および所望する効果の性質などの要素を考慮して、異なることになる。
【0295】
一実施形態において、本発明の開示の医薬組成物は、経口投与することができ、錠剤、糖衣錠、カプセル剤または経口用液剤調製物へと製剤化される。一実施形態において、経口製剤は、本発明の化合物を含む押出多粒子を含む。
【0296】
代わりに、本発明の開示の医薬組成物は、直腸に投与することができ、坐剤に製剤化する。
【0297】
代わりに、本発明の開示の医薬組成物は、注射で投与することができる。
【0298】
代わりに、本発明の開示の医薬組成物は、経皮的に投与することができる。
【0299】
代わりに、本発明の開示の医薬組成物は、吸入または鼻腔内または経粘膜的投与により投与することができる。
【0300】
代わりに、本発明の開示の医薬組成物は、膣内経路により投与することができる。
【0301】
本発明の開示の医薬組成物は、体重に対して約0.01〜99パーセントの活性化合物(複数可)および好ましくは体重に対して約0.25〜75パーセントの活性化合物(複数可)を含有することができる。
【0302】
本発明の開示の方法、例えば、それを必要とする動物における、ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害を治療するための方法は、本発明の化合物と組み合わせて動物に第2の治療薬を投与することをさらに含むことができる。一実施形態において他の治療薬は、有効量で投与する。
【0303】
他の治療薬の有効量は当業者には公知である。しかし、他の治療薬の最適な効果的な量の範囲を決定するのは、十分に当業者の範囲である。
【0304】
本発明の化合物(すなわち、第1の治療薬)および第2の治療薬は、付加的に、または一実施形態において相乗的に作用することができる。代わりに、第1の治療薬が投与される対象となる障害または状態とは異なる障害または状態、および本明細書中で定義された状態または障害であってもよいし、そうでなくてもよい障害または状態を治療するために、第2の治療薬を使用することができる。一実施形態において、本発明の化合物は、第2の治療薬と同時に投与する;例えば、本発明の化合物の有効量と、第2の治療薬の有効量の両方を含む単一組成物を投与することができる。したがって、本発明の開示は、本発明の化合物、第2の治療薬、および薬学的に許容される担体の組合せを含む医薬組成物をさらに提供する。代わりに、本発明の化合物の有効量を含む第1の医薬組成物と、第2の治療薬の有効量を含む第2の医薬組成物とを同時に投与することもできる。別の実施形態において、本発明の化合物の有効量は、第2の治療薬の有効量の投与の前またはその後に投与する。本実施形態において、本発明の化合物は、第2の治療薬がその治療的効果を発揮している間に投与するか、または第2の治療薬は、本発明の化合物が障害または状態を治療するためのその治療的効果を発揮している間に投与する。
【0305】
第2の治療薬は、オピオイドアゴニスト、非オピオイド鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症剤、抗片頭痛作用物質、Cox−II阻害剤、β−アドレナリン遮断剤、抗痙攣剤、抗うつ剤、抗癌剤、嗜癖障害を治療するための作用物質、パーキンソン病およびパーキンソニズムを治療するための作用物質、不安を治療するための作用物質、てんかんを治療するための作用物質、発作を治療するための作用物質、脳卒中を治療するための作用物質、掻痒状態を治療するための作用物質、精神病を治療するための作用物質、ALSを治療するための作用物質、認知障害を治療するための作用物質、片頭痛を治療するための作用物質、嘔吐を治療するための作用物質、ジスキネジーを治療するための作用物質、またはうつを治療するための作用物質、またはこれらの混合物であってよい。
【0306】
有用なオピオイドアゴニストの例として、これらに限定されないが、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルヒネ、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルフォン(diamorphone)、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアムブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアムブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメサドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メサドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルブフィン、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメサドン、ナロルフィン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドクソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロピラム、プロポキシフェン、スフェンタニル、チリジン、トラマドール、薬学的に許容されるその塩、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0307】
特定の実施形態において、オピオイドアゴニストは、コデイン、ヒドロモルホン、ヒドロコドン、オキシコドン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、モルヒネ、トラマドール、オキシモルホン、薬学的に許容されるその塩およびこれらの混合物から選択される。
【0308】
有用な非オピオイド鎮痛剤の例として、非ステロイド性抗炎症薬剤、例えば、アスピリン、イブプロフェン、ジクロフェナク、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、フルブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、ピロプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラモプロフェン、ムロプロフェン、トリオキサプロフェン、スプロフェン、アミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフェン、ブクロキシン酸、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、ゾメピラック、チオピナク、ジドメタシン、アセメタシン、フェンチアザク、クリダナク、オキシピナク、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルム酸、トルフェナム酸、ジフルリサル、フルフェニサル、ピロキシカム、スドキシカム、イソキシカム、および薬学的に許容されるその塩およびこれらの混合物が挙げられる。他の適切な非オピオイド鎮痛剤の例として、以下の非限定的化学薬品類の鎮痛剤、解熱剤、非ステロイド性抗炎症薬が挙げられる:アスピリン、サリチル酸ナトリウム、コリンマグネシウムトリサリチル酸、サルサレート、ジフルニサル、サリチルサリチル酸、スルファサラジン、およびオルサラジンを含むサリチル酸誘導体;アセトアミノフェンおよびフェナセチンを含むパラアミノフェンノール(aminophennol)誘導体;インドメタシン、スリンダク、およびエトドラクを含むインドールおよびインデン酢酸;トルメチン、ジクロフェナク、およびケトロラックを含むヘテロアリール酢酸;メフェナム酸およびメクロフェナム酸を含むアントラニル酸(フェナム酸);オキシカム(ピロキシカム、テノキシカム)、およびピラゾリジンジオン(フェニルブタゾン、オキシフェナンタータゾン)を含むエノール酸;ならびにナブメトンを含むアルカノン。NSAIDのより詳細な説明については、これら全体が参照により本明細書に組み込まれている以下を参照されたい:Paul A. Insel, Analgesic Antipyretic and Antiinflammatory Agents and Drugs Employed in the Treatment of Gout, in Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics 617-57 (Perry B. Molinhoff and Raymond W. Ruddon eds., 9thed 1996)およびGlen R. Hanson, Analgesic, Antipyretic and Anti Inflammatory Drugs in Remington: The Science and Practice of Pharmacy Vol II 1196-1221 (A. R. Gennaro ed. 19th ed. 1995)。適切なCox−II阻害剤および5−リポキシゲナーゼ阻害剤、ならびにこれらの組合せは、参照により本明細書にその全体が組み込まれる米国特許第6,136,839号に記載されている。有用なCoxII阻害剤の例として、これらに限定されないが、ロフェコキシブおよびセレコキシブが挙げられる。
【0309】
有用な抗片頭痛剤の例として、これらに限定されないが、アルピロプリド、ブロモクリプチン、ジヒドロエルゴタミン、ドラセトロン、エルゴコルニン、エルゴコルニニン、エルゴクリプチン、エルゴノビン、エルゴット、エルゴタミン、酢酸フルメドロキソン、フォナジン、ケタンセリン、リスリド、ロメリジン、メチルエルゴノビン、メチセルジド、メトプロロール、ナラトリプタン、オキセトロン、ピゾチリン、プロプラノロール、リスペリドン、リザトリプタン、スマトリプタン、チモロール、トラゾドン、ゾルミトリプタン、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0310】
有用なβ−アドレナリン遮断剤の例として、これらに限定されないが、アセブトロール、アルプレノロール、アモスラボール、アロチノロール、アテノロール、ベフノロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピンドロール、ブクモロール、ブフェトロール、ブフラロール、ブニトロロール、ブプラノロール、塩酸ブチドリン、ブトフィロロール、カラゾロール、カルテオロール、カルベジロール、セリプロロール、セタモロール、クロラノロール、ジレバロール、エパノロール、エスモロール、インデノロール、ラベタロール、レボブノロール、メピンドロール、メチプラノロール、メトプロロール、モプロロール、ナドロール、ナドキソロール、ネビバロール、ニフェナロール、ニプラジロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ピンドロール、プラクトロール、プロネタロール、プロプラノロール、ソタロール、スルフィナロール、タリノロール、テルタトロール、チリソロール、チモロール、トリプロロール、およびキシベノロールが挙げられる。
【0311】
有用な抗痙攣剤の例として、これらに限定されないが、アセチルフェネトライド、アルブトイン、アロキシドン、アミノグルテチミド、4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸、アトロラクタミド、ベクラミド、ブラマート、臭化カルシウム、カルバマゼピン、シンロミド、クロルメチアゾール、クロナゼパム、デシメミド、ジエタジオン、ジメタジオン、ドキセニトロイン、エテロバルブ、エタジオン、エトサクシミド、エトトイン、フェルバメート、フルオレソン、ギャバペンチン、5−ヒドロキシトリプトファン、ラモトリジン、臭化マグネシウム、硫酸マグネシウム、メフェニトイン、メホバルビタール、メタルビタール、メテトイン、メスクシミド、5−メチル−5−(3−フェナントリル)−ヒダントイン、3−メチル−5−フェニルヒダントイン、ナルコバルビタール、ニメタゼパム、ニトラゼパム、オキシカルバゼピン、パラメタジオン、フェナセミド、フェネタルビタール、フェネツリッド、フェノバルビタール、フェンスクシミド、フェニルメチルバルビツール酸、フェニトイン、フェセニレートナトリウム、臭化カリウム、プレガバリン、プリミドン、プロガビド、臭化ナトリウム、ソラナム、臭化ストロンチウム、スクロフェニド、スルチアム、テトラントイン、チアガビン、トピラメート、トリメタジオン、バルプロ酸、バルプロミド、ビガバトリン、およびゾニサミドが挙げられる。
【0312】
有用な抗うつ剤の例として、これらに限定されないが、ビネダリン、カロキサゾン、シタロプラム、(S)−シタロプラム、ジメタザン、フェンカミン、インダルピン、塩酸インデロキサジン、ネフォパム、ノミフェンシン、オキシトリプタン、オキシペルチン、パロキセチン、セルトラリン、チアゼシム、トラゾドン、ベンモキシン、イプロクロジド、イプロニアジド、イソカルボキサジド、ニアラミド、オクタモキシン、フェネルジン、コチニン、ロリシプリン、ロリプラム、マプロチリン、メトラリンドール、ミアンセリン、ミルタゼピン、アジナゾラム、アミトリプチリン、アミトリプチリノキシド、アモキサピン、ブトリプチリン、クロミプラミン、デメキシプチリン、デシプラミン、ジベンゼピン、ジメタクリン、ドチエピン、ドキセピン、フルアシジン、イミプラミン、イミプラミンN−オキシド、イプリンドール、ロフェプラミン、メリトラセン、メタプラミン、ノルトリプチリン、ノキシプチリン、オピプラモール、ピゾチリン、プロピゼピン、プロトリプチリン、キヌプラミン、チアネプチン、トリミプラミン、アドラフィニル、ベナクチジン、ブプロピオン、ブタセチン、ジオキサドロール、デュロキセチン、エトペリドン、フェバルバメート、フェモキセチン、フェンペンタジオール、フルオキセチン、フルボキサミン、ヘマトポルフィリン、ヒペリシン、レボファセトペラン、メジホキサミン、ミルナシプラン、ミナプリン、モクロベミド、ネファゾドン、オキサフロザン、ピベラリン、プロリンタン、ピリスクシデアノール、リタンセリン、ロキシンドール、塩化ルビジウム、スルピリド、タンドスピロン、トザリノン、トフェナシン、トロキサトン、トラニルシプロミン、L−トリプトファン、ベンラファキシン、ビロキサジン、およびジメルジンが挙げられる。
【0313】
有用な抗癌剤の例として、これらに限定されないが、アシビシン、アクラルビシン、塩酸アコダゾール、アクロニン、アドゼレシン、アルデスロイキン、アルトレタミン、アンボマイシン、酢酸アメタントロン、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナストロゾール、アントラマイシン、アスパラギナーゼ、アスペルリン、アザシチジン、アゼテパ、アゾトマイシン、バチマスタット、ベンゾデパ、ビカルタミド、塩酸ビスアントレン、ビスナフィドジメシラート、ビセレシン、ブレオマイシンスルフェート、ブレキナールナトリウム、ブロピリミン、ブスルファン、カクチノマイシン、カルステロン、カラセミド、カルベチマー、カルボプラチン、カルムスチン、塩酸カルビシン、カルゼレシン、セデフィンゴール、クロランブシル、シロレマイシン、およびシスプラチンが挙げられる。
【0314】
嗜癖障害を治療するのに有用な治療薬として、これらに限定されないが、メサドン、デシプラミン、アマンタジン、フルオキセチン、ブプレノルフィン、オピエートアゴニスト、3−フェノキシピリジン、またはセロトニンアンタゴニストが挙げられる。
【0315】
パーキンソン病およびパーキンソニズムを治療するための有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、カルビドパ/レボドパ、ペルゴリド、ブロモクリプチン、ロピニロール、プラミペキソール、エンタカポン、トルカポン、セレギリン、アマンタジン、および塩酸トリヘキシフェニジルが挙げられる。
【0316】
不安を治療するための有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、ベンゾジアゼピン、例えば、アルプラゾラム、ブロチゾラム、クロルジアゼポキシド、クロバザム、クロナゼパム、クロラゼプ酸、デモキセパム、ジアゼパム、エスタゾラム、フルマゼニル、フルラゼパム、ハラゼパム、ロラゼパム、ミダゾラム、ニトラゼパム、ノルダゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、テマゼパム、およびトリアゾラム;非ベンゾジアゼピン剤、例えば、ブスピロン、ゲピロン、イプサピロン、チオスピロン、ゾルピコン、ゾルピデム、およびザレプロン;トランキライザー、例えばバルビツール酸塩、例えば、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタルビタール、メホバルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタール、およびチオペンタール;およびプロパンジオールカルバメート、例えば、メプロバメートおよびチバメートが挙げられる。
【0317】
てんかんまたは発作を治療するための有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、カルバマゼピン、エトサクシミド、ギャバペンチン、ラモトリジン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、バルプロ酸、トリメタジオン、ベンゾジアゼピン、ガンマ−ビニルGABA、アセタゾラミド、およびフェルバメートが挙げられる。
【0318】
脳卒中を治療するための有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、ヘパリンなどの抗凝血剤、ストレプトキナーゼまたは組織プラスミノゲンアクチベーターなどの凝血塊を壊す薬剤、マンニトールまたはコルチコステロイド、およびアスピリンなどの腫れを減少させる薬剤が挙げられる。
【0319】
掻痒状態を治療するための有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、ナルトレキソン;ナルメフェン;ダナゾール;三環系、例えばアミトリプチリン、イミプラミン、およびドキセピンなど;例えば以下に挙げるものなどの抗うつ剤:メントール;カンファー;フェノール;パラモキシン;カプサイシン;タール;ステロイド;ならびに抗ヒスタミン剤が挙げられる。
【0320】
精神病を治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、フェノチアジン、例えば、塩酸クロルプロマジン、メソリダジンベシレート、および塩酸トリダジンなど;チオキサンテン、例えば、クロロプロチキセンおよび塩酸チオチキセン;クロザピン;リスペリドン;オランザピン;クエチアピン;フマル酸クエチアピン;ハロペリドール;デカン酸ハロペリドール;コハク酸ロキサピン;塩酸モリンドン;ピモジド;ならびにジプラシドンなどが挙げられる。
【0321】
ALSを治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、バクロフェン、神経栄養因子、リルゾール、チザニジン、ベンゾジアゼピン、例えば、クロナゼパンおよびダントロレンなどが挙げられる。
【0322】
認知障害を治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、認知症を治療するための薬剤、例えば、タクリンなど;ドネペジル;イブプロフェン;抗精神病薬物、例えば、シオリダジンおよびハロペリドールなど;ならびに抗うつ剤薬物、例えば以下に挙げられたものなどが挙げられる。
【0323】
片頭痛を治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、スマトリプタン;メチセルジド;エルゴタミン;カフェイン;ならびにβ受容体遮断剤、例えば、プロプラノロール、ベラパミル、ならびにジバルプロエックスなどが挙げられる。
【0324】
嘔吐を治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、5−HT3受容体アンタゴニスト、例えば、オンダンセトロン、ドラセトロン、グラニセトロン、およびトロピセトロンなど;ドーパミン受容体アンタゴニスト、例えば、プロクロルペラジン、チエチルペラジン、クロルプロマジン、メトクロプラミドおよびドンペリドンなど;グルココルチコイド、例えばデキサメタゾンなど;ならびにベンゾジアゼピン、例えばロラゼパムおよびアルプラゾラムなどが挙げられる。
【0325】
ジスキネジーを治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、レセルピンおよびテトラベナジンが挙げられる。
【0326】
うつ病を治療するために有用な治療薬の例として、これらに限定されないが、三環式抗うつ剤、例えば、アミトリプチリン、アモキサピン、ブプロピオン、クロミプラミン、デシプラミン、ドキセピン、イミプラミン、マプロチリン、ネファザドン、ノルトリプチリン、プロトリプチリン、トラゾドン、トリミプラミン、およびベンラファキシンなど;選択的セロトニン再取り込み阻害薬、例えば、シタロプラム、(S)−シタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、およびセトラリンなど;モノアミンオキシダーゼ阻害剤、例えば、イソカルボキサジド、パルギリン、フェネルジン、およびトラニルシプロミンなど;ならびに精神刺激剤、例えば、デキストロアンフェタミンおよびメチルフェニデートなどが挙げられる。
【0327】
本発明の医薬組成物は、本開示を考慮して、それ自体公知の形式、例えば、慣用的な混合、造粒、糖衣錠作製、溶解、押出し、または凍結乾燥工程を用いて製造される。したがって、経口使用のための医薬組成物は、活性化合物と固体賦形剤を合わせることによって得ることができ、所望する場合または必要な場合、適切な助剤を添加後、場合によって生成された混合物を粉砕し、顆粒剤の混合物を加工することによって、錠剤または糖衣錠のコア部を得ることができる。
【0328】
適切な賦形剤として、充填剤、例えばサッカライド(例えば、ラクトース、スクロース、マンニトールまたはソルビトール)、セルロース調製物、リン酸カルシウム(例えば、リン酸三カルシウムまたはカルシウムリン酸水素)、ならびに結合剤、例えば、デンプンペースト(例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、ライスデンプン、またはバレイショデンプンを用いる)、ゼラチン、トラガント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および/またはポリビニルピロリドンなどが挙げられる。所望する場合、1つまたは複数の崩壊剤、例えば、上述のデンプン、さらにカルボキシメチル−デンプン、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸もしくはその塩、例えば、アルギン酸ナトリウムなどを添加することができる。
【0329】
助剤は、通常流動調節剤および滑沢剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸またはその塩(例えば、ステアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸カルシウム)、およびポリエチレングリコールなどである。糖衣錠コア部には、胃液に耐性がある適切なコーティングを施す。この目的で、濃縮したサッカライド溶液を使用することができ、この濃縮したサッカライド溶液は、アラビアガム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールおよび/または二酸化チタン、ラッカー溶液および適切な有機溶媒または溶媒混合物を場合によって含有してもよい。胃液に耐性があるコーティングを生成するため、適切なセルロース調製物、例えば、フタル酸アセチルセルロースまたはフタル酸ヒドロキシプロピルメチル−セルロースなどの溶液を使用することができる。染料または顔料は、例えば、識別のためまたは活性化合物の用量の組合せを特徴づけるために錠剤または糖衣錠コーティングに添加してもよい。
【0330】
経口的に使用することができる他の医薬品の例として、ゼラチンで作ったプッシュフィットカプセル剤、またはゼラチンおよび可塑剤、例えば、グリセロールまたはソルビトールなどで作った軟質の、密閉カプセル剤が挙げられる。このプッシュフィットカプセル剤は、顆粒形態の化合物(これを、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、および/またはタルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、ならびに、場合によって、安定剤と混合してもよい)または押出多粒子形態の化合物を含有することができる。ソフトカプセル剤では、活性化合物は、例えば脂肪油または流動パラフィンなどの適切な液体の中に溶解または懸濁されているのが好ましい。さらに、安定剤を添加することもできる。
【0331】
直腸投与のための可能な医薬品として、例えば、1つまたは複数の活性化合物と坐剤基剤との組合せからなる坐剤が挙げられる。適切な坐剤基剤として、中でも天然および合成トリグリセリド、ならびにパラフィン炭化水素が挙げられる。活性化合物と、基剤物質、例えば、液体トリグリセリド、ポリエチレングリコール、またはパラフィン炭化水素などとの組合せからなるゼラチン直腸カプセル剤を使用することも可能である。
【0332】
非経口投与に適した製剤として、水溶性形態の活性化合物の水溶液、例えば、水溶性の塩、アルカリ性溶液、または酸性溶液などが挙げられる。代わりに、活性化合物の懸濁液を油性懸濁液として調製することもできる。懸濁液などに適した親油性溶媒またはビヒクルとして、脂肪油(例えば、ゴマ油)、合成脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチル)、トリグリセリドまたはポリエチレングリコール、例えば、ポリエチレングリコール−400(PEG−400)などが挙げられる。水性懸濁液は、懸濁液の粘度を増加させる1つまたは複数の物質を含有してもよく、これらの物質は、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、および/またはデキストランなどを含む。懸濁液は、安定剤を場合によって含有してもよい。
【0333】
以下の実施例は例示的であり、本発明の開示の化合物、組成物および方法を限定するものではない。臨床療法で通常遭遇し、本開示を考慮して当業者には明らかな様々な条件およびパラメータの適切な修正および適応は、本発明の開示の趣旨および範囲内にある。
(実施例)
【実施例1】
【0334】
2−フルオロ−6−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ピリジンの調製
【0335】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
2,6−ジフルオロピリジン(2.1g、18mmol、Aldrich)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(dixoaborolan)−2−イル)フェノール(4g、18mmol)、およびCsCO(7g、21mmol、Aldrich)のDMF(25mL)中混合物を含有する密閉した圧力ガラス容器を、80℃で4時間加熱した。室温まで冷却後、混合物をブライン(200mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、回転式エバポレーター上で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜10%EtOAc)を介して精製することによって、粘性の液体として、2−フルオロ−6−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ピリジンを得た(3.6g、63%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.87 (2H, d, J=8.8Hz), 7.76 (1H, q, J=7.6Hz), 7.15 (2H, d, J=8.8Hz), 6.73 (1H, dd, J=1.6, 8 Hz), 6.63 (1H, dd, J=2.8, 8Hz), 1.37 (12H, s).LC/MS:m/z=316[M+H]。他に指摘されていない限り、本明細書中で報告されるすべてのH NMR化学シフトは、デルタ(δ)スケールで表示される。
【0336】
以下のジオキサボロランを同様の方式で調製した:
5−フルオロ−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ピリジン:
【0337】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.02 (1H, m), 7.85 (2H, m), 7.42 (1H, m), 7.1 (2H, m), 6.9 (1H, m), 1.32 (12H, s). LC/MS:m/z=316[M+H]
5−クロロ−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ピリジン:
【0338】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.06 (1H, d, J = 2.8Hz), 7.78 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.56 (1H, dd, J = 2.8, 8.8Hz), 7.04 (2H, d, J = 8.4Hz), 6.81 (1H, d, J = 8.8Hz), 1.27 (12H, s). LC/MS:m/z=322[M+H]
2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン:
【0339】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.87 (2H, d, J = 8.8Hz), 7.85 (1H, q, J = 7.6Hz), 7.41 (1H, d, J = 7.6Hz), 7.19 (2H, m), 7.05 (1H, d, J = 8Hz), 1.38 (12H,s). LC/MS:m/z=366[M+H]
2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン:
【0340】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.35 (1H, d, J = 5.2Hz), 7.90 (2H, m), 7.22 (1H, m), 7.16 (3H, m), 1.37 (12H, s). LC/MS:m/z=366[M+H]
2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン:
【0341】
【化44】
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1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.30 (1H, d, J = 4.8Hz), 8.01 (1H, d, J = 8Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.18 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.11 (1H, dd, J = 4.8, 7.2Hz), 1.37 (12H, s). LC/MS:m/z=366[M+H]
5−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン:
【0342】
【化45】
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1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.51 (1H, d, J = 2.4Hz), 7.88 (2H, d, J = 8.8Hz), 7.65 (1H, d, J = 8.4Hz), 7.37 (1H, dd, J = 2.8, 8.8Hz), 7.08 (2H, d, J = 8.4Hz), 1.38 (12H, s). LC/MS:m/z=388[M+H]
【実施例2】
【0343】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.1)の調製
【0344】
【化46】
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2,6−ジクロロピリミジン−4−塩化カルボニル:
オロチン酸一水和物(34.828g、200.0mmol)、オキシ塩化リン(100mL、1092mmol)および20滴のDMFの混合物を110℃で一晩加熱した。冷却後、暗色の混合物を500mLのヘキサンで希釈し、激しく撹拌した。ヘキサン層をデカントし、急速に水(1×100mL)、次いでブライン(1×100mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させた。有機物を濾過し、慎重に真空中で蒸発させることによって、淡黄色の液体として2,6−ジクロロピリミジン−4−塩化カルボニルを得た(26.13g、123.6mmol、62%収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.93 (1 H, s).
【0345】
【化47】
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2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド:
2,6−ジクロロピリミジン−4−塩化カルボニル(26.13g、123.6mmol)のEtO(500mL)中溶液に、0.5Mアンモニアのジオキサン(250mL、125mmol)およびiPrNEt(22mL、126mmol)中混合物をおよそ50分間にわたり滴加した。一晩撹拌後、反応物を真空中で残渣まで濃縮し、ヘキサン中10〜50%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、生成された固体残渣を、10mLの10%EtOAc/ヘキサンと共に粉砕し、濾過することによって、オレンジ色の結晶固体として、2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミドを得た(9.743g、50.74mmol、41%収率)。LC/MS:m/z=192.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.40 (1 H, br s), 8.16 (1 H, br s), 8.10 (1 H, s).
【0346】
【化48】
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(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート(A)および(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−クロロピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート(B):
2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド(4.800g、25.00mmol)のアセトニトリル(100mL)中混合物に、(S)−メチル2−アミノプロパノエート塩酸塩(3.565g、25.54mmol)およびiPrNEt(9.60mL、55.11mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中20〜60%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。2つの異性体をこのクロマトグラフィーから得た。溶出する第1の異性体は(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート(A)であり、溶出する第2の異性体は(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−クロロピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート(B)であった。別々に、適当な生成物画分を真空中で蒸発させることによって、薄い黄褐色の粉末として(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート(A)(5.133g、19.84mmol、79%収率)、LC/MS:m/z=259.2[M+H]、および黄褐色の粉末として(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−クロロピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート(B)を得た(0.652g、2.52mmol、10%収率)。LC/MS:m/z=259.2[M+H]
【0347】
【化49】
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(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート:
(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート(5.133g、19.84mmol)のジオキサン(100mL)中懸濁液に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(6.858g、21.83mmol)、2Mの水性NaCO(19.9mL、39.8mmol)およびPdCl(dppf)(0.809g、0.99mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を500mLのEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した(3×100mL)。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、ヘキサン中20〜60%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を単離し、真空中で蒸発させることによって、黄色がかったオレンジ色の固体として、生成物(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエートを得た(4.128g、10.05mmol、51%収率)。LC/MS:m/z=411.2[M+H]
【0348】
【化50】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート(4.128g、10.05mmol)のメタノール(100mL、700mmol)中の7Mアンモニア中溶液を、封管内で、50℃で3日間加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させた。残渣を150mLのメタノールと共に粉砕し、濾過することによって、生成物の第1のバッチを得た。濾液を蒸発させ、ヘキサン中50〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を単離し、真空中で蒸発させた。この残渣を40mLのメタノールと共に粉砕し、濾過することによって、第2のバッチの生成物を得た。生成物の第1および第2バッチを合わせ、10mLのメタノールと共にもう一度粉砕し、濾過し、真空下、50℃で乾燥させることによって、薄い黄褐色がかった灰色の粉末として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(例1)を得た(2.620g、6.63mmol、66%収率)。LC/MS:m/z=396.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.54 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.95 (1H, d, J = 6.4 Hz), 7.74 (1 H, s), 7.53 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.08 (1 H, s), 7.04-6.97 (3 H, m), 4.60-4.51 (1 H, m), 1.36 (3 H, d, J = 7.0 Hz).
【実施例3】
【0349】
6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.27)の調製
【0350】
【化51】
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tert−ブチル3−カルバモイル−4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.363g、0.677mmol)のジオキサン(10mL)中乳状懸濁液に関して、ジオキサン(2mL、8mmol)中4M HClを加えた。3日間撹拌後、反応物を真空中で濃縮した。固体の残渣を10mLのEtOAcと、2mLの2Mの水性NaCO溶液との間に分離した。混合物を、25mLのEtOAc、8mLの水および25mLのブラインで希釈した。有機層を分離し、水層を、25mLのEtOAcで4回抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させた。残渣を2mLの1:1EtOAc/ヘキサンと共に粉砕し、濾過し、2mLの1:1EtOAc/ヘキサンで1回すすいだ。固体を真空下40℃で乾燥させることによって、薄い黄褐色の粉末として、生成物6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.212g、0.486mmol、72%収率)。
【0351】
1H NMR (400 MHz, CD3OD): 8.50 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.36 (1 H, s), 7.19-7.08 (4 H, m), 7.03 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 5.32 (1 H, br s), 4.14 (1 H, br s), 3.62-3.47 (2 H, m), 3.19-3.12 (1 H, m), 3.08 (1 H, dd, J = 13.4 Hz, 5.0 Hz), 2.87 (1 H, dt, J = 12.7 Hz, 3.5 Hz).LC/MS:m/z=437.1[M+H]
【実施例4】
【0352】
(S)−2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸(CpdNo.28)の調製
【0353】
【化52】
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(S)−メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパノエート(0.123g、0.300mmol)の5:1THF/水(5mL)中溶液に、LiOH・HO(0.025g、0.60mmol)を加えた。3日間撹拌後、反応物を1Nの水性HCl(0.60mL)中でクエンチした。混合物を真空中で蒸発させ、次いで、水(+0.1%TFA)中40〜100%アセトニトリルの勾配を用いた逆相HPLCを使用してクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を溜め、濃縮することによって、固体の懸濁液を得た。冷却後、固体の沈殿物を濾過し、水ですすぎ、真空下、50℃で乾燥させることによって、白色粉末として、(S)−2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸を得た(0.049g、0.12mmol、41%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.57 (1 H, s), 8.50 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.29 (1 H, s), 8.12 (1 H, d, J = 6.1 Hz), 7.76 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.18-7.12 (2 H, m), 7.07 (1 H, s), 7.03 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.56 (1 H, m), 1.44 (3 H, d, J = 7.5 Hz).LC/MS:m/z=397.1[M+H]
【実施例5】
【0354】
(S)−6−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(A)(CpdNo.29)
および
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸(B)(CpdNo.30)の調製
【0355】
【化53】
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(S)−メチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(0.439g、1.01mmol)の5:1THF/水(10mL)中混合物に、LiOH・HO(0.084g、2.00mmol)を加えた。3日間撹拌後、反応物を1Nの水性HCl(2.00mL)でクエンチした。混合物を真空中で蒸発させ、次いで水(+0.1%TFA)中40〜100%アセトニトリルの勾配を用いた逆相HPCLを使用するクロマトグラフィーにかけた。溶出する第1の生成物は、(S)−6−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(A)、続いて(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸(B)であった。各生成物に対する生成物画分を別々に溜め、濃縮することによって、固体懸濁液を得た。固体の沈殿物を濾過し、水ですすぎ、真空下、50℃で乾燥させることによって、薄い黄褐色の粉末として(S)−6−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(A)(0.170g、0.402mmol、40%収率)、およびオフホワイト色の粉末として(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸(B)を得た(0.125g、0.296g、29%収率)。(S)−6−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(A): 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 回転異性体が約80:20で存在する: 13.71-12.30 (2 H, br m), 8.43 (0.4 H, d, J = 8.8 Hz), 8.37 (1.6 H, d, J = 8.8 Hz), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.09-6.99 (2.8 H, m), 6.79 (0.2 H, s), 4.62-4.55 (1 H, m), 3.87-3.48 (2 H, m), 2.38-2.29 (1 H, m), 2.24-1.98 (3 H, m).LC/MS:m/z=424.1[M+H]。(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸(B): 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 回転異性体が約80:20で存在する: 13.05 (0.2 H, br s), 12.60 (0.8 H, br s), 8.57 (0.4 H, d, J = 8.8 Hz), 8.51 (1.6 H, d, J = 8.8 Hz), 8.35 (1 H, s), 7.81 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.08-6.97 (2.8 H, m), 6.79 (0.2 H, s), 4.62-4.52 (1 H, m), 3.86-3.72 (0.4 H, m), 3.66-3.55 (1.6 H, m), 2.40-2.28 (1 H, m), 2.22-1.95 (3 H, m).LC/MS:m/z=423.1[M+H]
【実施例6】
【0356】
S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩の調製
【0357】
【化54】
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tert−ブチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート:
2,6−ジクロロピリミジン−4−塩化カルボニル(1.026g、4.85mmol)のDCM(25mL)中溶液に、iPrNEt(1.01mL、5.80mmol)およびt−ブタノール(0.51mL、5.3mmol)を加えた。混合物を一晩撹拌し、次いでピリジン(0.39mL、4.8mmol)を加え、撹拌をもう一晩にわたり継続した。反応混合物を真空中で蒸発させ、生成された残渣を、ヘキサン中0〜40%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、黄色がかったオレンジ色のろう状の固体として、tert−ブチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレートを得た(0.310g、1.24mmol、26%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.15 (1 H, s), 1.56 (9 H, s).LC/MS:m/z=271.1[M+Na]
【0358】
【化55】
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(S)−tert−ブチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート:
tert−ブチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(0.310g、1.24mmol)のアセトニトリル(5mL)中混合物に、(S)−メチル2−アミノプロパノエート塩酸塩(0.177g、1.27mmol)およびiPrNEt(0.48mL、2.8mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中10〜50%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、無色のガラスとして、(S)−tert−ブチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレートを生成した(0.347g、1.10mmol、89%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.70 (1 H, d, J = 6.8 Hz), 7.12 (1 H, s), 4.56-4.47 (1 H, m), 3.65 (3 H, s), 1.53 (9 H, s), 1.39 (3 H, d, J = 7.2 Hz).LC/MS:m/z=316.2[M+H]
【0359】
【化56】
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(S)−tert−ブチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(CpdNo.32):
(S)−tert−ブチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.347g、1.10mmol)のジオキサン(10mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.348g、1.11mmol)、2Mの水性NaCO(1.10mL、2.20mmol)およびPdCl(dppf)(0.050g、0.061mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、80℃で2日間加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中10〜40%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、オフホワイト色の発泡体として、(S)−tert−ブチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレートを得た(0.316g、0.676mmol、61%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.31-8.25 (3 H, m), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.19-7.14 (2 H, m), 7.06 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.04 (1 H, s), 4.60-4.51 (1 H, m), 3.63 (3 H, s), 1.56 (9 H, s), 1.44 (3 H, d, J = 7.2 Hz).LC/MS:m/z=468.2[M+H]
【0360】
【化57】
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(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩(CpdNo.33):
(S)−tert−ブチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.312g、0.667mmol)のDCM(10mL)中溶液に、TFA(5mL、67mmol)を加えた。3日間撹拌後、反応物を真空中で蒸発させ、残渣をヘキサンと共に粉砕し、濾過し、窒素流下で乾燥させることによって、トリフルオロ酢酸塩としての(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボン酸をクリーム色の粉末として得た(0.326g、0.620mmol、93%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.36-8.26 (3 H, m), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.10-7.03 (3 H, m), 4.60-4.52 (1 H, m), 3.64 (3 H, s), 1.45 (3 H, d, J = 7.2 Hz).LC/MS:m/z=412.1[M+H]
【実施例7】
【0361】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(CpdNo.35)の調製
【0362】
【化58】
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(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレート:
tert−ブチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(0.626g、2.51mmol)のアセトニトリル(10mL)中溶液に、(S)−2−アミノプロパンアミド塩酸塩(0.319g、2.56mmol)およびiPrNEt(0.96mL、5.5mmol)を加えた。混合物を50℃で6時間加熱し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中50〜100%EtOAcを使用するシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、オフホワイト色の発泡体として、(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレートを得た(0.628g、2.09mmol、83%収率)。LC/MS:m/z=301.2[M+H]
【0363】
【化59】
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(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキシレート(CpdNo.34):
(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレート(0.628g、2.09mmol)のジオキサン(10mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.791g、2.52mmol)、2Mの水性NaCO(2.1mL、4.2mmol)およびPdCl(dppf)(0.087g、0.11mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、80℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中50〜90%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、残渣を得た。これを5mLの1:1EtOAc/ヘキサンと共に粉砕した。固体を濾別し、2mLの1:1EtOAc/ヘキサンで2回すすぎ、真空下で乾燥させることによって、クリーム色の粉末として、(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキシレートを得た(0.537g、1.19mmol、57%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.36 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.97 (1 H, d, J = 6.6 Hz), 7.54 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.09-6.99 (4 H, m), 4.59-4.50 (1 H, m), 1.55 (9 H, s), 1.36 (3 H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=453.3[M+H]
【0364】
【化60】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸:
(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.426g、0.941mmol)のDCM(10mL)中懸濁液に、TFA(5mL、67mmol)を加えた。一晩撹拌後、反応物を真空中で蒸発させ、残渣を、3mLのアセトニトリルと共に粉砕し、濾過し、1mLのアセトニトリルで1回すすぎ、真空下、40℃で乾燥させることによって、オフホワイト色の粉末として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸を得た(0.343g、0.865mmol、92%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.40 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.05 (1 H, d, J = 6.6 Hz), 7.56 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.19-7.14 (2 H, m), 7.11 (1 H, s), 7.07-7.01 (3 H, m), 4.61-4.52 (1 H, m), 1.37 (3 H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=397.1[M+H]
【実施例8】
【0365】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.14)の調製
【0366】
【化61】
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(S)−メチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート:
メチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(5.175g、25.00mmol)のアセトニトリル(100mL)中混合物に、(S)−メチル2−アミノプロパノエート塩酸塩(3.497g、25.05mmol)およびiPrNEt(9.6mL、55.1mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中30〜70%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、高粘度の黄色がかったオレンジ色の油として、(S)−メチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレートを生成した。(4.194g、15.33mmol、61%収率)。LC/MS:m/z=274.2[M+H]
【0367】
【化62】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−メチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(3.719g、13.59mmol)のメタノール(20mL、140mmol)中の7Mアンモニア中溶液を、封管内で、50℃で3日間加熱した。冷却後、沈殿した固体を濾別し、MeOH(2×5mL)ですすぎ、次いで真空下、40℃で乾燥させることによって、薄黄色の粉末として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミドを得た(2.946g、12.09mmol、89%収率)。LC/MS:m/z=244.2[M+H]
【0368】
【化63】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(0.244g、1.00mmol)のジオキサン(5.0mL)中懸濁液に、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.403g、1.11mmol)、2Mの水性NaCO(1.0mL、2.0mmol)およびPdCl(dppf)(0.044g、0.054mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中50〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、生成された固体を2mLのMeOHと共に粉砕し、濾過し、真空下、42℃で乾燥させることによって、クリーム色の粉末として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.283g、0.635mmol、64%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.61 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.31 (1 H, s), 7.98 (1 H, d, J = 6.4 Hz), 7.80-7.73 (3 H, m), 7.55 (1 H, s), 7.25-7.16 (4 H, m), 7.11 (1 H, s), 7.01 (1 H, s), 4.62-4.53 (1 H, m), 1.37 (3 H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=446.1[M+H]
【実施例9】
【0369】
(S)−6−((1−カルボキシエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(CpdNo.40)の調製
【0370】
【化64】
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(S)−メチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(CpdNo.39):
(S)−メチル2−クロロ−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(4.826g、17.63mmol)のジオキサン(100mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(6.651g、21.17mmol)、2Mの水性NaCO(17.6mL、35.2mmol)およびPdCl(dppf)(0.727g、0.89mmol)を加えた。フラスコをアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃の油浴上で30分間加熱した。フラスコが断裂した。できるだけ多量の反応混合物をメタノールとヘキサンとの間に分離させた。ヘキサンを除去し、メタノール層を2回目に洗浄した。メタノール画分を真空中で蒸発させ、ヘキサン中20〜60%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を単離し、真空中で蒸発させ、2回目に、ヘキサン中10〜50%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、生成された固体を2mLのMeOHと共に粉砕し、濾過し、1mLのMeOHで1回すすぎ、真空下、40℃で乾燥させることによって、黄色の粉末として、(S)−メチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレートを得た(0.140g、0.329mmol、2%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.34-8.25 (3 H, m), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.14 (2 H, m), 7.10 (1 H, s), 7.06 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.60-4.52 (1 H, m), 3.89 (3 H, s), 3.64 (3 H, s), 1.45 (3 H, d, J = 7.2 Hz).LC/MS:m/z=426.1[M+H]
【0371】
【化65】
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(S)−6−((1−カルボキシエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸:
(S)−メチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.125g、0.294mmol)の5:1THF/水(5mL)中溶液に、2日間にわたり少しずつLiOH・H2O(0.030g、0.71mmol)を加えた。最終添加後、反応物を2時間撹拌し、次いで5mLの水で希釈し、0.70mLの1NのHCl水溶液で中和した。生成された固体を濾過し、真空下、40℃で乾燥させ、2mLのヘキサン中20%EtOAc、次いでヘキサンと共に粉砕し、濾過し、真空下、40℃で乾燥させることによって、薄い黄褐色粉末として、(S)−6−((1−カルボキシエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸を得た(0.094g、0.24mmol、81%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 13.21 (1 H, br s), 12.63 (1 H, br s), 8.37 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.16 (1 H, d, J = 6.6 Hz), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.08 (1 H, s), 7.05 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 4.57-4.47 (1 H, m), 1.44 (3 H, d, J = 7.2 Hz).LC/MS:m/z=398.0[M+H]
【実施例10】
【0372】
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.41)の調製
【0373】
【化66】
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2−クロロ−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミド:
2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド(0.384g、2.00mmol)のアセトニトリル(10mL)中混合物に、モルホリン−3−イルメタノール塩酸塩(0.310g、2.02mmol)およびiPrNEt(0.77mL、4.4mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中25〜75%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、薄い黄褐色の固体として、2−クロロ−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミドを生成した(0.501g、1.84mmol、92%収率)。LC/MS:m/z=273.2[M+H]
【0374】
【化67】
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2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミド:
2−クロロ−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(0.501g、1.84mmol)のジオキサン(10mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.637g、2.03mmol)、2Mの水性NaCO(1.8mL、3.6mmol)、およびPdCl(dppf)(0.078g、0.096mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中25〜75%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。異性体として97%未満純粋な生成物画分を真空中で蒸発させ、生成された固体を3mLのアセトンと共に粉砕し、濾過し、1mLのアセトンですすいだ。次いでこの固体を、97%超の異性体として純粋な、クロマトグラフィーからの画分と合わせた。この合わせた物質を5mLのアセトンと共に粉砕し、濾過し、5mLのアセトンで1回すすいだ。固体を真空下、40℃で乾燥させることによって、オフホワイト色の粉末として、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミドを生成した(0.384g、0.905mmol、49%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.54 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.35 (1 H, s), 7.80 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.22 (1 H, s), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 4.99 (1 H, t, J = 5.7 Hz), 4.60 (1 H, 非常に広幅なs), 4.14 (1 H, 非常に広幅なs), 4.04 (1 H, d, J = 11.4 Hz), 3.94 (1 H, dd, J = 11.6 Hz, 3.5 Hz), 3.76-3.68 (1 H, m), 3.59-3.43 (3 H, m), 3.25-3.13 (1 H, m).LC/MS:m/z=425.1[M+H]
【実施例11】
【0375】
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.48)の調製
【0376】
【化68】
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tert−ブチル4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.848g、1.62mmol)のジオキサン(25mL)中溶液に、ジオキサン(5mL、20mmol)中4M HClを加えた。一晩撹拌後、反応物を真空中で濃縮した。残渣を10mLのアセトニトリルと共に粉砕し、濾過し、10mLのアセトニトリルですすいだ。次いで固体を逐次的に懸濁させ、温かいアセトニトリルから3回濾過した。次いで固体の残渣を、10mLのEtOAcと2mLの2MのNaCO水溶液との間に分離した。混合物を50mLのEtOAcおよび25mLの水で希釈し、有機層を除去し、水性の乳濁液を50mLのEtOAcでもう一度洗浄した。水性の乳濁液を濾別し、水ですすいだ。生成されたペースト状の固体を2mLのアセトニトリルと共に粉砕し、濾過し、1mLのアセトニトリルで1回すすぎ、真空下で乾燥させることによって、薄い黄褐色の粉末として、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.198g、0.468mmol、29%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.52 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.32 (1 H, s), 7.78 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.22-7.12 (3 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.85 (1 H, s), 4.79-4.60 (1 H, 非常に広幅なs), 3.83-3.74 (1 H, m), 3.56 (1 H, br s), 3.17-3.09 (1 H, m), 3.05-2.94 (2 H, m), 2.73-2.65 (1 H, m), 2.63-2.54 (1 H, m), 2.49-2.32 (2 H, m).LC/MS:m/z=424.2[M+H]
【実施例12】
【0377】
6−(3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.49)の調製
【0378】
【化69】
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6−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
6−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(0.333g、0.885mmol)のDCM(25mL)中懸濁液に、mCPBA(0.201g、0.897mmol、77%固体)を加えた。2時間後、さらにmCPBAを加えた(0.198g、0.883mmol、77%固体)。一晩撹拌後、さらにmCPBAを加え(0.202g、0.901mmol、77%固体)、反応物を加熱還流させた。5時間後、さらにmCPBAを加えた(0.200g、0.892mmol、77%固体)。2時間後、さらにmCPBAを加え(0.202g、0.901mmol、77%固体)、還流を一晩継続した。冷却時に反応混合物を100mLのDCMで希釈し、25mLのNaHCO飽和水溶液で2回洗浄し、25mLのブラインで1回洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、残渣まで蒸発させた。残渣を、ヘキサン中25〜75%アセトンを用いたシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、生成された固体を1mLのアセトンと共に粉砕し、濾過し、0.5mLのアセトンで1回すすぎ、真空下、40℃で乾燥させることによって、オフホワイト色の粉末として、6−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.052g、0.13mmol、15%収率)。LC/MS:m/z=393.2[M+H]
【0379】
【化70】
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6−(3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
6−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(0.050g、0.13mmol)のTHF(5mL)および水(1mL)中懸濁液に、60%HClO溶液(0.1mL)を加えた。一晩撹拌後、反応物を50℃で2日間加熱した。反応物を冷却後、これを固体NaHCOでクエンチし、真空中で蒸発させた。残渣を、ヘキサン中50〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を蒸発させ、生成された残渣を温めながら1mLのアセトニトリル中に溶解した。冷却すると固体が形成された。固体を濾過し、1mLのアセトニトリルで1回すすいだ。残存する固体を1mLの温かいアセトニトリル中に懸濁させ、濾過し、風乾することによって、微細な結晶の粉末として、6−(3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.009g、0.02mmol、17%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.55 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.34 (1 H, d, J = 2.4 Hz), 7.88 (1 H, d, J = 2.4 Hz), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.05 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 6.90 (1 H, s), 5.29 (1 H, d, J = 3.7 Hz), 5.22 (1 H, d, J = 3.3 Hz), 4.14-4.10 (1 H, m), 4.09-4.05 (1 H, m), 3.76-3.63 (3 H, m), 3.35-3.30 (1 H, m).LC/MS:m/z=411.1[M+H]
【実施例13】
【0380】
(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.50)の調製
【0381】
【化71】
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(S)−メチル3−アミノ−2−ヒドロキシプロパノエート塩酸塩:
(S)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロパン酸(0.904g)のMeOH(15mL)中氷冷した懸濁液に、約2.5分間にわたりSOCl(2.0mL、27mmol)を加えた。添加後、反応物を室温まで温めておいた。一晩撹拌後、反応物を真空中で蒸発させた。MeOHを加え、混合物を2回目に真空中で蒸発させることによって、無色の油として、生成物(S)−メチル3−アミノ−2−ヒドロキシプロパノエート塩酸塩を生成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.16 (3 H, s), 6.36 (1 H, s), 4.38 (1 H, br d, J = 8.3 Hz), 3.68 (3 H, s), 3.10 (1 H, dd, J = 12.9 Hz, 3.7 Hz), 2.90 (1 H, dd, J = 12.9 Hz, 8.6 Hz).
【0382】
【化72】
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(S)−メチル3−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパノエート:
(S)−メチル3−アミノ−2−ヒドロキシプロパノエート塩酸塩(0.333g、2.14mmol)のアセトニトリル(10mL)中混合物に、2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド(0.385g、2.01mmol)およびiPrNEt(0.77mL、4.4mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで冷却した。沈殿した固体を濾別し、2mLのアセトニトリルで1回すすぎ、風乾することによって、薄いモモ色の粉末として、(S)−メチル3−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパノエートを得た(0.421g、1.53mmol、76%収率)。LC/MS:m/z=275.1[M+H]
【0383】
【化73】
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(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−メチル3−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパノエート(0.421g、1.53mmol)、およびMeOH(10mL、70mmol)中の7Mアンモニアの混合物を、封管内で、50℃で一晩加熱した。沈殿した固体を温かい反応混合物から濾別し、5mLのMeOHで1回すすぎ、風乾することによって、薄い黄褐色の粉末として、(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.372g、1.43mmol、94%収率)。LC/MS:m/z=260.1[M+H]
【0384】
【化74】
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(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(0.372g、1.43mmol)のジオキサン(10mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.494g、1.57mmol)、2Mの水性NaCO(1.45mL、2.90mmol)、およびPdCl(dppf)(0.063g、0.077mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を25mLのアセトンと共に粉砕した。不溶性の固体を濾別し、水、MeOH、1Nの水性HCl、水、およびMeOHで逐次的に洗浄した。次いで固体を温めながら、3mLのDMSO中に溶解し、15mLのMeOHで希釈した。静止させると、溶液に固体が堆積し、これを濾過し、5mLのMeOHで2回、2:1アセトニトリル/DMSOで1回すすいだ。残存する固体を、水(+0.1%TFA)中40〜70%アセトニトリルの勾配を使用する逆相クロマトグラフィーで精製した。生成物画分を溜め、凍結乾燥することによって、クリーム色の粉末として、(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.115g、0.280mmol、20%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.54 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 8.26 (1 H, s), 7.91-7.84 (1 H, m), 7.73 (1 H, s), 7.33-7.23 (4 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.08-7.01 (3 H, m), 5.78 (1 H, br s), 4.14-4.07 (1 H, m), 3.92-3.83 (1 H, m), 3.53-3.45 (1 H, m).LC/MS:m/z=412.0[M+H]
【実施例14】
【0385】
(S)−3−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸(CpdNo.51)の調製
【0386】
【化75】
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(S)−メチル3−((6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパノエート(0.408g、1.49mmol)のジオキサン(10mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.517g、1.65mmol)、2Mの水性NaCO(1.50mL、3.00mmol)およびPdCl(dppf)(0.066g、0.081mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物をアセトンで希釈し、デカントした。水を不溶性残渣に加えることによって、懸濁液を作った。固体を濾過し、水、アセトン、1Nの水性HCl、次いでMeOHで逐次的に洗浄した。固体を真空下、40℃で乾燥させることによって、薄い黄褐色の粉末として、生成物(S)−3−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸を得た(0.053g、0.13mmol、9%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.61 (1 H, s), 8.53 (2 H, d, J = 8.3 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.99-7.93 (1 H, s), 7.73 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.08-7.01 (3 H, m), 5.60 (1 H, s), 4.26 (1 H, s), 3.90-3.80 (1 H, s), 3.64-3.54 (1 H, m).LC/MS:m/z=413.1[M+H]
【実施例15】
【0387】
6−(N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.53)の調製
【0388】
【化76】
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N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メタンスルホンアミド:
(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタンアミン(4.616g、35.19mmol)のジエチルエーテル(100mL)中溶液に、ピリジン(2.90mL、35.9mmol)を加えた。塩化メタンスルホニル(2.75mL、35.4mmol)のジエチルエーテル(50mL)中溶液を、30分間にわたりアミン溶液に加えた。2時間撹拌後、反応物を25mLの水で1回、次いで25mLのブラインで2回洗浄した。有機層を分離し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、残渣まで蒸発させた。残渣を、ヘキサン中0〜100%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、ほぼ無色の油として、N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メタンスルホンアミドを得た(0.875g、4.18mmol、12%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 7.17 (1 H, t, J = 6.4 Hz), 4.13-4.06 (1 H, m), 3.98 (1 H, dd, J = 8.3 Hz, 6.4 Hz), 3.66 (1 H, dd, J = 8.3 Hz, 5.7 Hz), 3.09-2.98 (2 H, m), 2.91 (3 H, s), 1.33 (3 H, s), 1.26 (3 H, s).
【0389】
【化77】
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メチル2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキシレート:
N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メタンスルホンアミド(0.875g、4.18mmol)のDMF(25mL)中溶液に、鉱油(0.193g、4.83mmol)中60%NaHを加えた。10分後、メチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(0.871g、4.21mmol)を加えた。30分間撹拌後、反応混合物を100mLの水に希釈し、50mLのEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を25mLのブラインで1回洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、残渣まで蒸発させた。残渣をヘキサン中30〜60%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で濃縮した。一晩静置後、結晶の固体が形成された。固体をデカントし、真空下で乾燥させることによって、クリーム色の粉末として、メチル2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキシレートを得た(0.911g、2.40mmol、57%収率)。LC/MS:m/z=380.2[M+H]
【0390】
【化78】
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2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキサミド:
メチル2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.911g、2.40mmol)のMeOH(10mL)中混合物に、MeOH(10mL、70mmol)中の7Mアンモニアを加えた。懸濁液としてこれから開始して、次いで溶解し、次いで沈殿物を得た。3時間後、固体を濾過し、5mLのMeOHで1回すすぎ、風乾することによって、白色の粉末として、生成物2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.715g、1.96mmol、82%収率)。LC/MS:m/z=365.2[M+H]
【0391】
【化79】
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6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.52):
2−クロロ−6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)ピリミジン−4−カルボキサミド(0.365g、1.00mmol)のジオキサン(5mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.379g、1.21mmol)、2Mの水性NaCO(1.0mL、2.0mmol)、およびPdCl(dppf)(0.046g、0.056mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、80℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を残渣まで真空中で蒸発させた。残渣を、ヘキサン中30〜80%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を残渣まで蒸発させ、5mLの1:1EtOAc/ヘキサンと共に粉砕した。固体を濾別し、1mLの1:1EtOAc/ヘキサンで2回すすぎ、真空下、40℃で乾燥させることによって、黄褐色がかったオレンジ色の粉末として、6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.416g、0.805mmol、80%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.61-8.55 (3 H, m), 8.01 (1 H, s), 7.94-7.91 (1 H, m), 7.33-7.26 (2 H, m), 7.23-7.17 (2 H, m), 7.10 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 4.44-4.37 (1 H, m), 4.35-4.28 (1 H, m), 4.22-4.15 (1 H, m), 4.07 (1 H, dd, J = 8.8 Hz, 6.6 Hz), 3.81 (1 H, dd, J = 8.6 Hz, 5.3 Hz), 3.52 (3 H, s), 1.35 (3 H, s), 1.23 (3 H, s).LC/MS:m/z=517.2[M+H]
【0392】
【化80】
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6−(N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(0.308g、0.596g)の85:15DCM/MeOH(5mL)中懸濁液に、ジオキサン(1.0mL)中4M HClを加えた。1時間後、水(0.5mL)を加えると、固体が形成された。1時間後、固体を濾過し、2mLのDCMで2回、1mLのMeOHで2回、3mLのMeOHで1回、1mLのDCMで2回逐次的に洗浄した。固体を真空下、40℃で乾燥させることによって、白色の粉末として、6−(N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.200g、0.420mmol、70%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.63-8.54 (3 H, m), 8.01 (1 H, s), 7.84 (1 H, s), 7.33-7.26 (2 H, m), 7.23-7.17 (2 H, m), 7.09 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 5.08 (1 H, d, J = 5.5 Hz), 4.80 (1 H, t, J = 5.7 Hz), 4.31-4.24 (1 H, m), 4.05-3.96 (1 H, m), 3.86-3.77 (1 H, m), 3.54 (3 H, s), 3.45-3.35 (2 H, m).LC/MS:m/z=477.1[M+H]
【実施例16】
【0393】
(S)−2−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.54)の調製
【0394】
【化81】
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(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート:
(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−クロロピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート(0.642g、2.48mmol)のジオキサン(12.5mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.861g、2.74mmol)、2Mの水性NaCO(2.50mL、5.00mmol)、およびPdCl(dppf)(0.105g、0.129mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、80℃で5時間加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中20〜60%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、黄褐色がかった黄色のガラスとして、(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエートを得た(0.911g、2.22mmol、89%収率)。LC/MS:m/z=411.2[M+H]
【0395】
【化82】
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(S)−2−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−メチル2−((4−カルバモイル−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパノエート(0.911g、2.22mmol)のメタノール(20mL、140mmol)中の7Mアンモニア中溶液を封管内で、50℃で4日間加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中50〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、生成された固体を10mLの1:1アセトン/ヘキサンと共に粉砕した。固体を濾過し、5mLの1:1アセトン/ヘキサンで1回すすぎ、真空下、40℃で乾燥させることによって、白色の粉末として、(S)−2−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.713g、1.80mmol、81%収率)。1H NMR (400 MHz, CD3OD): 8.20 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.76 (1 H, s), 7.21-7.08 (4 H, m), 7.06 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.47 (1 H, br s), 1.54 (3 H, d, J = 7.2 Hz).LC/MS:m/z=396.1[M+H]
【実施例17】
【0396】
(S)−4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキサミド(CpdNo.55)の調製
【0397】
【化83】
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メチル4−クロロ−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキシレート:
4,6−ジクロロピリミジン−2−カルボン酸(1.931g、10.01mmol)のジオキサン(50mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.459g、11.01mmol)、2Mの水性NaCO(10.0mL、20.0mmol)、およびPdCl(dppf)(0.413g、0.506mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で5時間加熱した。冷却後、反応物を、100mLのEtOAcと50mLの水との間に分離した。いくらかの固体が形成され、濾別した。有機層を分離し、25mLのブラインでもう一度洗浄し、これによって、さらなる固体が形成された。有機層および濾過した固体を再び合わせ、真空中で蒸発させた。この残渣に、MeOH(100mL)および濃縮HSO(1mL)を加えた。混合物を2時間加熱還流し、次いで冷却し、固体NaHCOの添加によりクエンチした。混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、5〜30%EtOAc/ヘキサンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を蒸発させ、残渣を、10mLの1:1EtOAc/ヘキサンと共に粉砕した。固体を濾過し、2mLの1:1EtOAc/ヘキサンで2回すすぎ、風乾することによって、白色の粉末として、メチル4−クロロ−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキシレートを得た(1.240g、3.46mmol、35%収率)。LC/MS:m/z=359.2[M+H]
【0398】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−メチル4−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−2−カルボキシレート:
メチル4−クロロ−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキシレート(0.719g、2.00mmol)のアセトニトリル(10mL)中懸濁液に、(S)−メチル2−アミノプロパノエート塩酸塩(0.310g、2.22mmol)およびiPrNEt(0.77mL、4.4mmol)を加えた。混合物を50℃で2時間、次いで80℃で6日間加熱した。混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、20〜60%EtOAc/ヘキサンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、薄い黄褐色の油として、(S)−メチル4−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−2−カルボキシレートを得た(0.479g、1.13mmol、56%収率)。LC/MS:m/z=426.2[M+H]
【0399】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキサミド:
(S)−メチル4−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−2−カルボキシレート(0.479g、1.13mmol)のメタノール(70mmol)中7Mアンモニア中溶液を、封管内で、50℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させた。残渣を5mLの1:1アセトン/ヘキサンと共に粉砕し、濾過し、5mLの1:1アセトン/ヘキサンで1回すすぎ、真空下、40℃で乾燥させることによって、白色の粉末として、(S)−4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキサミドを得た(0.344g、0.870mmol、77%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.08 (2 H, br d, J = 6.6 Hz), 8.01 (1 H, s), 7.77 (1 H, br d, J = 6.8 Hz), 7.66 (1 H, s), 7.55 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.21-7.14 (2 H, m), 7.13-7.04 (4 H, m), 4.69-4.58 (1 H, m), 1.33 (3 H, d, J = 6.8 Hz).LC/MS:m/z=396.1[M+H]
【実施例18】
【0400】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.56)の調製
【0401】
【化86】
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(S)−エチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)オキシ)プロパノエート:
2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド(0.385g、2.01mmol)のTHF(10mL)中溶液に、(S)−エチル2−ヒドロキシプロパノエート(0.26mL、2.3mmol)を加えた。混合物をドライアイスアセトン槽上で冷却し、鉱油(0.094g、2.4mmol)中60%NaHを加えた。反応物をゆっくりと温めておき、2時間後、2mLの10%クエン酸溶液でクエンチした。反応混合物を50mLのEtOAcと25mLのブラインとの間に分離させ、有機画分をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をジオキサン(10mL)中に溶解し、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.691g、2.20mmol)、2Mの水性NaCO(2.0mL、4.0mmol)、およびPdCl(dppf)(0.091g、0.11mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中10〜50%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、薄い黄褐色の油として、(S)−エチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)オキシ)プロパノエートを得た(0.762g、1.79mmol、90%収率)。LC/MS:m/z=426.2[M+H]
【0402】
【化87】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−エチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)オキシ)プロパノエート(0.762g、1.79mmol)のメタノール(10mL、70mmol)中の7Mアンモニア中溶液を、封管内で、50℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中25〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、残渣を5mLのMeOHと共に粉砕した。固体を濾過し、2mLのMeOHで再びすすいだ。MeOHの濾液および洗液を真空中で蒸発させ、2mLのMeOHと共に粉砕し、濾過し、1mLのMeOHで再びすすいだ。固体の第1および第2のバッチを合わせ、真空下、40℃で乾燥させることによって、白色の粉末として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.220g、0.555mmol、31%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.59 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.50 (1 H, s), 7.96 (1 H, s), 7.69 (1 H, s), 7.33-7.25 (2 H, m), 7.24 (1 H, s), 7.23-7.15 (3 H, m), 7.06 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 5.36 (1 H, q, J = 6.8 Hz), 1.52 (3 H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=397.0[M+H]
【実施例19】
【0403】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((4−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.57)の調製
【0404】
【化88】
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2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(182mg、0.5mmol)、6−(1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−クロロ−ピリミジン−4−カルボン酸アミド(122mg、0.5mmol)、PdCl(PPh(28mg、0.04mmol、Aldrich)、CsCO(325mg、1mmol、Aldrich)の、エチレングリコールジメチルエーテル(1mL)、水(1mL)およびエタノール(0.5mL)の混合溶媒中混合物を含有する密封されたガラスバイアルを、100℃で2時間加熱した。室温まで冷却後、混合物をブライン(2mL)で希釈し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、回転式エバポレーター上で濃縮した。残渣を、シリカクロマトグラフィー(0〜10%MeOH/CHCl)を介して精製することによって、白色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((4−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た。これを、さらにメタノールと共に粉砕し、真空下で乾燥した(59mg、26%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.60 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.44 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.32 (1H, br), 7.98 (1H, d, J=6.8Hz), 7.74 (1H, bs), 7.57-7.52 (3H, m), 7.27 (2H, d, J=6.4 Hz), 7.13 (1H, s), 7.02 (1H, bs), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2 Hz).LC/MS:m/z=447[M+H]
【実施例20】
【0405】
6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリミジン−4−カルボン酸アミド(CpdNo.65)の調製
【0406】
【化89】
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100mLの丸底フラスコに、4−ヒドロキシフェニルボロン酸(1g、7.25mmol)、6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−クロロ−ピリミジン−4−カルボン酸アミド(7.25mmol、1.76g)、PdCl(PPh(Aldrich、0.5mmol、0.3562g)、NaCO(7.25mL、2M水溶液)、およびジオキサン(5mL)を充填した。フラスコを窒素でパージし、100℃に16時間加熱し、この時点で反応が完了した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDCM中50%MeOH中に懸濁させ、真空濾過し、フィルターケーキを廃棄した。濾液を減圧下で濃縮し、DCM中に懸濁させ、1時間撹拌し、真空濾過により濾過することによって、淡褐色の粉末として、表題化合物を得た(2g、91%)。1H NMR (CD3OD) 8.25-8.09 (m, 2 H), 7.09-6.92 (m, 1 H), 6.82-6.70 (m, 2 H), 4.62-4.40 (m, 1 H), 1.49-1.31 (m, 3 H).LC/MS:m/z301[M+H]
【実施例21】
【0407】
6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−[4−(4−シアノ−フェノキシ)−フェニル]−ピリミジン−4−カルボン酸アミド(CpdNo.66)の調製
【0408】
【化90】
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スクリュートップセプタムを備えた50mLバイアルに、6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリミジン−4−カルボン酸アミド(100mg、0.3mmol)、4−フルオロベンゾ−ニトリル(40mg、0.3mmol)、炭酸カリウム(92mg、0.7mmol)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を充填した。フラスコを窒素でパージし、100℃に16時間加熱し、この時点で反応が完了した。次いで混合物を20mLの水で希釈し、2×20mLのEtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を20%のメタノール/クロロホルム中に溶解し、シリカゲルの短いプラグに通した。所望の物質を含有する画分を濃縮し、20%EtOAc/ヘキサンの溶液中に懸濁させた。懸濁液を真空濾過し、ケーキ上に空気を1時間通した。次いでケーキをシンチレーションバイアルに移し、粉末化し、真空下で1時間加熱することによって、白色の固体として、表題化合物を得た(44mg、33%)。1H NMR (DMSO-d6): 8.66-8.59 (m, 2 H), 8.35-8.28 (s, 1 H), 8.02-7.95 (m, 1 H), 7.91-7.84 (m, 2 H), 7.79-7.70 (s, 1 H), 7.59-7.51 (s, 1 H), 7.25-7.15 (m, 4 H), 7.14-7.08 (s, 1 H), 7.05-6.97 (s, 1 H), 4.64-4.49 (m, 1 H), 1.43-1.31 (m, 3 H).LC/MS:m/z402[M+H]
【実施例22】
【0409】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.67)の調製
【0410】
【化91】
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2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノール:
4−クロロ−2−アミノピリジン(1.28g、10mmol)、ボロン酸(1.72g、10mmol)、NaCO(3.18g、30mmol)およびPd(PPhClのDME/EtOH/HO(4mL/2mL/4mL)中混合物を、Arで1分間パージし、次いで100℃で14時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、6N HClを使用してそのpHを5に調節し、EtOAcで希釈した。有機層を単離し、MgSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノールを溶出液として使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーの対象とすることによって、黄色がかった固体として、2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノールを得た(1.8g、収率82%)。LC/MS:m/z=221[M+H]、(m/z+H)221。
【0411】
【化92】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサミド:
2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノール(110mg、0.5mmol)、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(122mg、0.5mmol)、CuI(10mg、0.05mmol)およびCsCO(191mg、0.5mmol)のDMF(3mL)中混合物を120℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンでワークアップを行い、フラッシュクロマトグラフィー(DCM/メタノール)の対象とすることによって、白色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(189mg、収率85%)。1H NMR (CD3OD): 7.82-8.05 (1H, br), 7.6 (2H, m), 7.40 (2H, m), 6.80 (1H, m), 6.60 (2H, m), 4.23-4.10 (1H, m), 1.35 (3H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=428[M+H]
【実施例23】
【0412】
2−(ピリダジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノールの調製
【0413】
【化93】
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2−ヨード−4−トリフルオロメチルフェノール(2.6g、9.0mmol)のDMF中溶液に、4−(トリブチルスタンニル)ピラジン(3.5g、9.49mmol)およびCsF(2.73g、18mmol)を加えた。反応混合物を5分間撹拌し、次いでPd(PPh(0.52g、0.45mmol)およびCuI(178mg、0.94mmol)を加えた。Arで1分間パージした後、混合物を、Ar下、45℃で14時間撹拌した。EtOAcを用いて反応物にワークアップを行った。EtOAcの除去、続いて溶出液としてジクロロメタン/メタノールを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、わずかにピンク色の固体として、2−(ピリダジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノールを得た(1.08g、収率50%)。LC/MS:m/z=241[M+H]
【実施例24】
【0414】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.68)の調製
【0415】
【化94】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−フルオロピリジン−4−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(60mg、0.2mmol)、4−フルオロフェノール(40mg、0.2mmol)およびCsCO(76mg、0.2mmol)のDMF(1mL)中混合物を、マイクロ波反応バイアルの中に置き、マイクロ波オーブンを160℃で20分間加熱した。DCMを用いて、反応物にワークアップを行い、次いで乾燥させ、蒸発させた。残渣を、溶出液としてアセトニトリル/HO/0.1TFAを使用するC18フラッシュクロマトグラフィーの対象とし、中和することによって、白色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(40mg、収率50%)。1H NMR (CD3OD): 7.90-8.21 (3H, m), 6.90-7.2 (5H, m), 4.4 (1H, m), 1.35 (3H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=398[M+H]
【実施例25】
【0416】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(6−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.69)の調製
【0417】
【化95】
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2−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−ヨード−ピリジン:
4−フルオロフェノール(1.12g、10mmol)、2−ブロモ−5−ヨードピリジン(2.84g、10mmol)およびCsCO(3.83g、10mmol)のDMF中混合物を120℃で4時間撹拌した。EtOAcを用いて、反応物にワークアップを行うことによって、2−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−ヨード−ピリジンを得た。これを、さらなる精製なしで次の工程に対して使用した(粗収率100%、黄色がかった固体)。LC/MS:m/z=317[M+H]
【0418】
【化96】
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2−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジン:
2−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−ヨード−ピリジン(6.75g、21.3mmol)、ピナコールジボラン(5.42g、21.3mmol)、KOAc(6.26g、64mmol)およびPd(dppf)Cl(0.82g、1mmol)のジオキサン中混合物を、Arで2分間パージした。混合物をAr下で14時間撹拌し、EtOAcを用いてワークアップを行った。EtOAcの除去に続く、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により、無色の固体として、2−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジンを得た(4.5g、収率67%)。LC/MS:m/z=317[M+H]
【0419】
【化97】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(6−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
2−(4−フルオロフェノキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(158mg、0.5mmol)、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(121mg、0.5mmol)、NaCO(2M、1mL、2mmol)およびPd(PPhCl(20mg、0.025mmol)のDME/EtOH/HO(2mL/1mL/2mL)中混合物をArで1分間パージし、次いで100℃で14時間、撹拌した。次いで、DCMを用いて反応混合物にワークアップを行った。DCMを単離し、MgSO上で乾燥させ、真空下で除去した。残渣を、溶出液としてジクロロメタン/メタノールを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーの対象とすることによって、灰色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(6−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(100mg、収率50%)。1H NMR (DMSO-d6): 9.3 (1H, s), 8.9 (1H, m), 8.3 (1H, s), 8.05 (1H, m), 7.75 (1H, s), 7.5 (1H, s), 7.2-7.4 (4H, m), 6.95-7.15 (2H, m), 6.80 (1H, s), 4.5 (1H, m), 1.35 (3H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=398[M+H]
【実施例26】
【0420】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.70)の調製
【0421】
【化98】
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1−(4−フルオロフェニル)ピペラジン(112mg、0.62mmol)、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(150mg、0.62mmol)およびCsCO(235mg、0.62mmol)のDMF(3.0mL)中混合物を100℃で14時間撹拌した。EtOAcを用いて、反応物にワークアップを行い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(DCM/メタノール)で精製することによって、白色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(193mg、80%)。1H NMR (CD3OD): 6.90-7.1 (4H, m), 6.55 (1H, s), 4.3 (1H, m), 3.98 (4H, m), 3.10 (4H, m), 1.40 (3H, d, J = 7.0 Hz).LC/MS:m/z=388[M+H]
【実施例27】
【0422】
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.78)の調製
【0423】
【化99】
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(S)−メチル6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレート:
メチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(2.074g、10.02mmol)のアセトニトリル(50mL)中混合物に、(S)−ピロリジン−2−カルボキサミド(1.150g、10.07mmol)およびiPrNEt(1.92mL、11.02mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩加熱し、次いで、依然として温かい間に濾過した。フィルターケーキをアセトニトリル(1×10mL)で洗浄し、次いで真空下、40℃で乾燥させることによって、黄褐色固体として、(S)−メチル6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレートの第1のバッチを得た(0.671g、2.36mmol、24%収率)。濾液および洗浄物を真空中で蒸発させ、温かいアセトニトリル(10mL)と共に粉砕した。固体を濾過し、アセトニトリル(2×5mL)で洗浄し、真空下、40℃で乾燥させることによって、固体として、(S)−メチル6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレートの第2のバッチを得た(0.849g、2.98mmol、30%収率)。LC/MS:m/z=285.1[M+H]
【0424】
【化100】
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(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド:
(S)−メチル6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキシレート(0.849g、2.98mmol)のMeOH(5.0mL)中の7Mアンモニア中混合物を周辺温度で一晩撹拌し、次いで濾過した。フィルターケーキをメタノール(1×2mL))で洗浄し、真空下、40℃で乾燥させることによって、白色の粉末として、(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.611g、2.27mmol、76%収率)。LC/MS:m/z=270.2[M+H]
【0425】
【化101】
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(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(0.272g、1.01mmol)のジオキサン(5mL)中混合物に、2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.387g、1.11mmol)、2Mの水性NaCO(1.0mL、2.0mmol)およびPdCl(dppf)(0.044g、0.054mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中25〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、残渣を、水(+0.1%TFA)中40〜70%アセトニトリルの勾配を用いた逆相クロマトグラフィーを使用するクロマトグラフィーにさらにかけた。生成物画分を溜め、凍結乾燥した。残渣をアセトニトリル(3mL)と共に粉砕した。固体を濾別し、アセトニトリル(1×1mL)で洗浄し、真空下、40℃で乾燥させることによって、オフホワイト色の粉末として、(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.152g、0.333mmol、33%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 回転異性体が約70:30で存在する: 8.60-8.52 (2 H, m), 8.35 (1 H, s), 7.80 (1 H, s), 7.73-7.67 (1.3 H, m), 7.51 (0.7 H, s), 7.38-7.28 (2 H, m), 7.23 (0.3 H, s), 7.09 (0.6 H, d, J = 8.3 Hz), 7.04 (1.4 H, d, J = 8.8 Hz), 7.00-6.94 (1.4 H, m), 6.77 (0.3 H, s), 4.58-4.52 (0.7 H, m), 4.33-4.27 (0.3 H, m), 3.90-3.81 (0.3 H, m), 3.79-3.70 (0.3 H, m), 3.70-3.62 (0.7 H, m), 3.56-3.47 (0.7 H, m), 2.38-2.17 (1 H, m), 2.11-1.91 (3 H, m).LC/MS:m/z=456.1[M+H]
【実施例28】
【0426】
6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.79)の調製
【0427】
【化102】
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メチル2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキシレート:
(3S,4S)−ピロリジン−3,4−ジオール塩酸塩(0.773g、5.54mmol)、メチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(1.038g、5.01mmol)、およびiPrNEt(2.00mL、11.5mmol)のアセトニトリル(25mL)中混合物を50℃で3時間加熱した。反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中25〜75%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、薄い黄褐色の粉末として、メチル2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキシレートを得た(1.132g、4.14mmol、83%収率)。LC/MS:m/z=274.2[M+H]
【0428】
【化103】
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2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
メチル2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキシレート(1.132g、4.14mmol)のMeOH(12mL)中の7Mアンモニア中溶液を周辺温度で一晩静置させた。反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣をEtOAc(10mL)中に取り上げた。残渣を最初に溶解し、次いで固体が急速に沈殿した。周辺温度まで冷却後、沈殿した固体を濾別し、次いで真空下、40℃で乾燥させることによって、黄褐色の粉末として、2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.969g、3.75mmol、91%収率)。LC/MS:m/z=259.2[M+H]
【0429】
【化104】
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6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
2−クロロ−6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(0.261g、1.01mmol)のジオキサン(5mL)中混合物に、2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.349g、1.11mmol)、2Mの水性NaCO(1.0mL、2.0mmol)およびPdCl(dppf)(0.045g、0.055mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサン中50〜100%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、残渣をアセトニトリル(2mL)と共に粉砕した。固体を濾過し、アセトニトリル(1×1mL)ですすぎ、真空下、40℃で乾燥させることによって、クリーム色の粉末として、6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.307g、0.748mmol、74%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.55 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 8.33 (1 H, s), 7.79 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.05 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.90 (1 H, s), 5.29 (1 H, d, J = 3.3 Hz), 5.21 (1 H, d, J = 3.3 Hz), 4.15-4.09 (1 H, m), 4.09-4.05 (1 H, m), 3.77-3.62 (3 H, m), 3.35-3.30 (1 H, m).LC/MS:m/z=411.1[M+H]
【実施例29】
【0430】
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.81)の調製
【0431】
【化105】
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1−tert−ブチル3−メチル4−(2−クロロ−6−(メトキシカルボニル)ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1,3−ジカーボキシレート:
1−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(5.133g、21.01mmol)、メチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(4.354g、21.03mmol)、およびiPrNEt(4.0mL、23.0mmol)のアセトニトリル(50mL)中混合物を50℃で4時間加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣をヘキサン中20〜70%EtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、極めて薄黄色の粉末として、1−tert−ブチル3−メチル4−(2−クロロ−6−(メトキシカルボニル)ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1,3−ジカルボキシレートを得た(6.626g、15.97mmol、76%収率)。LC/MS:m/z=415.2[M+H]
【0432】
【化106】
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tert−ブチル3−カルバモイル−4−(6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート:
1−tert−ブチル3−メチル4−(2−クロロ−6−(メトキシカルボニル)ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(6.626g、15.97mmol)のMeOH(25mL、175mmol)中の7Mアンモニア中混合物を封管内で、50℃で3日間加熱した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ヘキサン中25〜75%アセトンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させることによって、クリーム色の粉末として、生成物tert−ブチル3−カルバモイル−4−(6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た(4.744g、12.33mmol、77%収率)。LC/MS:m/z=385.0[M+H]
【0433】
【化107】
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6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド:
tert−ブチル3−カルバモイル−4−(6−カルバモイル−2−クロロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4.744g、12.33mmol)のジオキサン(25mL)中溶液に、ジオキサン(5.0mL、20.0mmol)中4M HClを加えた。一晩撹拌後、反応物を、さらなるジオキサン(25mL)およびジオキサン(5.0mL、20.0mmol)中4M HClで希釈した。5時間後、MeOH(10mL)を加えた。一晩撹拌後、さらなるMeOH(10mL)を加えた。さらにもう一晩撹拌後、反応物を真空中で蒸発させることによって、粗製の6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド塩酸塩を得た。粗製の塩酸塩をTHF(50mL)中に懸濁させた。これに、iPrNEt(7.10mL、40.8mmol)およびヨウ化メチル(0.85mL、13.7mmol)を加えた。反応容器を密封し、70℃で5時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(100mL)と水(50mL)との間に分離させた。有機物を単離し、保存した。1Nの水性NaOHを水層に加え、次いでこれをEtOAc(100mL)で抽出した。これらの有機物もまた単離し、保存した。1Nの水性NaOHをもう一度水層に加え、次いでこれをEtOAc(100mL)で抽出した。有機物を単離し、有機抽出物の他のバッチと合わせた。合わせた有機物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させた。固体の残渣をMeOH(5mL)と共に粉砕し、濾過し、MeOH(1×2mL)で洗浄した。固体を真空下、40℃で乾燥させることによって、クリーム色の粉末として、6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.924g、3.09mmol、25%収率)。LC/MS:m/z=299.1[M+H]
【0434】
【化108】
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6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(0.300g、1.00mmol)のジオキサン(5mL)中混合物に、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.404g、1.11mmol)、2Mの水性NaCO(1.0mL、2.0mmol)およびPdCl(dppf)(0.046g、0.056mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、100℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、アセトン中0〜20%MeOHを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけた。生成物画分を真空中で蒸発させ、残渣を1:1アセトニトリル/MeOH(5mL)と共に粉砕した。固体を濾過し、MeOH(1×1mL)およびアセトニトリル(1×1mL)で洗浄した。濾液を蒸発させ、残渣を1:1アセトニトリル/MeOH(2mL)と共に粉砕し、固体をMeOH(1×0.5mL)、次いでアセトニトリル(1×0.5mL)で洗浄することにより、物質のさらなるバッチを得た。合わせた固体を真空下、40℃で乾燥させることによって、極めて薄い黄褐色の粉末として、6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(0.271g、0.541mmol、54%収率)。1H NMR (400 MHz, CD3OD): 8.57 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.71 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 7.39 (1 H, s), 7.21 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 7.16 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 5.68-5.23 (1 H, br), 4.49-3.93 (1 H, br), 3.65-3.54 (1 H, m), 3.51-3.43 (1 H, m), 3.00-2.93 (1 H, m), 2.40 (1 H, dd, J = 12.1 Hz, 4.6 Hz), 2.34 (3 H, s), 2.21 (1 H, dt, J = 11.8 Hz, 3.5 Hz).LC/MS:m/z=501.1[M+H]
【実施例30】
【0435】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.84)の調製
【0436】
【化109】
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4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アニリン:
150mL丸底フラスコの中で、10.26gの4−トリフルオロメトキシフェノール(57.6mmol)および1当量の4−フルオロニトロベンゼン(8.1g、57.6mmol))を50mLのDMF中に溶解した。次いで、2当量の炭酸カリウム(15.9g、115.2mmol)を溶液に加え、混合物を100℃に16時間加熱した。反応が完了したら、沈殿物を真空濾過で収集し、酢酸エチルで洗浄した。減圧下で濾液を残渣まで濃縮し、次いで200mLの酢酸エチルで希釈した。有機層を2×200mLの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、溶出液として100%酢酸エチルを使用するシリカゲルの短いプラグに通した。濾液を真空下で濃縮した。LC/MSは、化合物30−1が存在することを示した。
【0437】
500mL丸底フラスコの中で、化合物30−1を100mLのMeOH中に溶解した。この溶液に、50mgの10%Pd/Cを加え、ブライン/氷浴の中で冷却した。ブライン/氷冷却槽の中で温度を20℃未満に保ちながら、固体のNaBH(4g)を少しずつ加えた。NaBHを加えた後で、LC/MSおよびTLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を、セライトのパッドを介して濾過し、MeOHで濾液を洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、暗褐色の4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アニリンを次の反応にそのまま使用した。
【0438】
【化110】
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1−ヨード−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ベンゼン:
300mL丸底フラスコ内で、6.92g(25.63mmol)の4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アニリンを40mLのDME中に溶解し、ブライン/氷浴内で0℃に冷却した。滴下漏斗を使用して、10当量の水性HSO(10N水性)をDME溶液にゆっくりと加えると、直ちに塩懸濁液ができた。懸濁液を0℃で10分間撹拌した。次いで、温度を5℃未満に保ちながら、1.5当量の亜硝酸ナトリウム(2.65g、38.45mmol)の20mLの水中溶液を懸濁液にゆっくりと滴下した。亜硝酸ナトリウムを加えた後、混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、3当量のヨウ化ナトリウム水溶液を混合物にゆっくりと滴下した。LC/MSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を400mLのEtOAcで希釈し、700mLの水、次いで700mLの1M亜硫酸水素ナトリウムで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。次いで、残渣を、330グラムのシリカカラムおよびヘキサン中EtOAc(最大15%)の勾配を使用するコンビフラッシュによるクロマトグラフィーにかけることによって、6.53gの1−ヨード−4−(4−(トリフルオロメトキシ)−フェノキシ)ベンゼンを得た(67%、白色固体)。m/z380、1H NMR (CHCl3): 7.67-7.61 (m, 2 H), 7.23-7.16 (m, 2 H), 7.04-6.97 (m, 2 H), 6.81-6.75 (m, 2 H).
【0439】
【化111】
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4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン:
100mLの丸底フラスコ内で、1−ヨード−4−(4−(トリフルオロメトキシ)−フェノキシ)ベンゼン(2.53g、6.66mmol)をDMF(10mL)中に溶解し、1.1当量のビス−ボロラン(1.86g、7.3mmol)、3当量の酢酸カリウム(1.96g、19.98mmol)、および0.07当量のPdCldppfCHCl(381mg、0.466mmol)で処理した。フラスコを窒素でパージし、90℃で10時間加熱し、この時点で反応が完了した。反応混合物を300mLのEtOAcで希釈し、真空濾過した。濾液を2×300mLの水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、330グラムのシリカカラムおよびヘキサン中酢酸エチル(最大5%)の勾配を使用するコンビフラッシュによるクロマトグラフィーにかけることによって、淡褐色の油として、905mg(36%収率)の4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロランを得た。m/z380、1H NMR (CHCl3): 7.83-7.77 (m, 2 H), 7.22-7.15 (m, 2 H), 7.05-6.95 (m, 4 H), 1.36-1.32 (s, 12 H).
【0440】
【化112】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
スクリュートップセプタムを備えた50mLバイアルに、200mgの4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン、1当量の(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(129mg、0.53mmol)、1.5mLの2Mの水性NaCO、0.07当量のPdCl(PPh(28mg、0.04mmol)、および8mLのジオキサンを充填した。バイアルを窒素でパージし、100℃に6時間加熱し、この時点で反応が完了した。混合物を100mLのEtOAcで希釈し、100mLの水で2回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中のEtOAc(最大100%)勾配を用いた40グラムのシリカカラムを使用するコンビフラッシュによるクロマトグラフィーにかけることによって、白色の固体として、76mg(31%収率)の(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た。m/z461、1H NMR (CD3OD): 8.56-8.49 (m, 2 H), 7.35-7.27 (m, 2 H), 7.17-7.11 (m, 3 H), 7.09-7.02 (m, 2 H), 4.64-4.49 (m, 1 H), 4.56-1.49 (m, 3 H).
【実施例31】
【0441】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.85)の調製
【0442】
【化113】
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4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)アニリン:
150mL丸底フラスコ内で、7.95gのセサモール(57.6mmol)および1当量の4−フルオロニトロベンゼン(8.1g、57.6mmol))を50mLのDMF中に溶解した。次いで、2当量の炭酸カリウム(15.9g、115.2mmol)を溶液に加え、混合物を100℃に16時間加熱した。反応が完了したら、沈殿物を真空濾過で収集し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を残渣まで減圧下で濃縮し、次いで200mLの酢酸エチルで希釈した。有機層を2×200mLの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、溶出液として100%酢酸エチルを使用するシリカゲルの短いプラグに通した。濾液を減圧下で濃縮した。500mLの丸底フラスコ内で、残渣を100mLのMeOH中に溶解した。溶液に、50mgの10%Pd/Cを加え、ブライン/氷浴中で冷却した。ブライン/氷冷却槽内で温度を20℃未満に保ちながら、固体のNaBH(4g)を少しずつ加えた。NaBHを加えた後、LC/MSおよびTLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物を、セライトのパッドを介して濾過し、濾液をMeOHで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、暗褐色の残渣を、次の反応に精製なしで使用した。
【0443】
【化114】
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5−(4−ヨードフェノキシ)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール:
300mLの丸底フラスコ内で、5.28g(22.96mmol)4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)アニリンを40mLのDME中に溶解し、ブライン/氷浴内で0℃に冷却した。滴下漏斗を使用して、10当量の水性HSO(10N水性)をDME溶液にゆっくりと加えると、直ちに塩懸濁液ができた。懸濁液を0℃で10分間撹拌した。次いで、温度を5℃未満に保ちながら、1.5当量の亜硝酸ナトリウム(2.38g、34.45mmol)の20mLの水中溶液を懸濁液にゆっくりと滴下した。亜硝酸ナトリウムを加えた後、混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、30mLのヨウ化ナトリウム(10.32g、68.88mmol)水溶液を混合物にゆっくりと滴下した。LC/MSは、反応が完了したことを示した。混合物を400mLのEtOAcで希釈し、700mLの水、次いで700mLの1M亜硫酸水素ナトリウムで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。次いで、残渣を、330グラムのシリカカラムおよびヘキサン中EtOAc(最大15%)の勾配を使用するコンビフラッシュによるクロマトグラフィーにかけることによって、6gの5−(4−ヨードフェノキシ)ベンゾ[d][1,3]ジオキソールを得た(77%、淡褐色の油)。m/z340、1H NMR (CHCl3): 7.61-7.54 (m, 2 H), 6.79-6.68 (m, 3 H), 6.58-6.53 (m, 1 H), 6.51-6.45 (m, 1 H), 6.00-5.96 (s, 2 H).
【0444】
【化115】
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2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン:
100mLの丸底フラスコ内で、5−(4−ヨードフェノキシ)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール(3g、8.82mmol)を10mLのDMF中に溶解し、1.1当量のビス−ボロラン(2.46g、9.7mmol)、3当量の酢酸カリウム(2.6g、26.46mmol)、および0.07当量のPdCldppfCHCl(503mg、0.616mmol)で処理した。フラスコを窒素でパージし、90℃で10時間加熱し、この時点で反応が完了した。反応混合物を300mLのEtOAcで希釈し、濾過した。濾液を2×300mLの水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、330グラムのシリカカラムおよびヘキサン中酢酸エチル(最大5%)の勾配を使用するコンビフラッシュによりクロマトグラフィーにかけることによって、淡褐色の油として、905mg(30%収率)の2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを得た。m/z340、1H NMR (CHCl3): 7.78-7.71 (m, 2 H), 6.96-6.89 (m, 2 H), 6.79-6.72 (m, 1 H), 6.60-6.55 (m, 1 H), 6.53-6.47 (m, 1 H), 5.60-5.95 (s, 2 H), 1.36-1.29 (s, 12 H)
【0445】
【化116】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド:
スクリュートップセプタムを備えた50mLバイアルに、200mgの2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、1当量の(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(1.53mg、0.59mmol)、1.5mLの2Mの水性NaCO、0.07当量のPdCl(PPh(28mg、0.04mmol)、および8mLのジオキサンを充填した。バイアルを窒素でパージし、100℃に6時間加熱し、この時点で反応が完了した。混合物を100mLのEtOAcで希釈し、100mLの水で2回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(最大100%)の勾配を用いた40グラムのシリカカラムを使用するコンビフラッシュによるクロマトグラフィーにかけることによって、白色の固体として、108mg(43%収率)のS)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た。m/z421、1H NMR (CD3OD): 8.51-8.41 (m, 2 H), 7.14-7.07 (s, 1 H), 7.01-6.93 (m, 2 H), 6.86-6.78 (m, 1 H), 6.64-6.60 (m, 1 H), 6.57-6.50 (m, 1 H), 6.01-5.95 (s, 2 H), 4.61-4.49 (m, 1 H), 1.56-1.48 (m, 3 H).
【実施例32】
【0446】
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.94)の調製
【0447】
【化117】
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化合物32−1(273mg、1mmol)を、メタノール中5mLの7N NH中に懸濁させ、室温で14時間撹拌した。溶媒を除去し、残留する固体を冷たいメタノールで洗浄した。固体を乾燥させることによって、白色の固体として純粋な化合物32−2を得た(240mg、収率93%)。LC/MS:m/z=259[M+H]
【0448】
【化118】
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2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(314mg、1mmol)、化合物32−2(258mg、1mmol)、Pd(dppf)Cl(42mg、0.05mmol)、NaCO(318mg、3mmol)のDME/EtOH/HO(4mL/2mL/4mL)中混合物に、アルゴンを1分間パージし、次いでアルゴン雰囲気下、100℃で14時間加熱した。混合物を氷浴で冷却し、6N HClを使用して、そのpHを5に調節し、次いでDCMで十分に抽出した。DCM層を合わせ、MgSO上で乾燥させた。DCMを除去し、残渣を精製なしで次の工程のために使用した。粗収率100%。(LC/MS:m/z=397[M+H]
【0449】
【化119】
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化合物32−3(277mg、0.7mmol)およびEDC(192mg、0.84mmol)のDCM(4mL)中混合物に、室温でDIEA(0.24mL、1.4mmol)を加えた。2分後、2−アミノエタノール(0.042mL、8.4mmol)を加え、反応混合物を室温で14時間撹拌した。EtOAcを用いて反応物にワークアップを行った。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)の対象とすることによって、白色の固体として、(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(184mg、60%)。1H NMR (CD3OD): 8.40 (m, 2H), 6.95-7.20 (m, 7H), 4.50 (m, 1H), 3.40-3.55 (m, 2H), 3.20 (m, 2H), 1.50 (d, J=7.20 Hz, 3H).LC/MS:m/z=440[M+H]
【実施例33】
【0450】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.97)の調製
【0451】
【化120】
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バイアル内の(4−フルオロ−3−メトキシカルボニルフェニル)ボロン酸(化合物33−1)(198mg、1mmol)、化合物33−2(243mg、1mmol)、PdCl(PPh(56mg、0.08mmol)およびCsCO(652mg、2mmol)の混合物に、DME(2mL)、HO(2mL)およびエチルアルコール(1mL)を加えた。次いでバイアルをアルゴンできれいにし、密封し、80℃で3時間加熱した。室温まで冷却後、反応混合物をHCl希釈水溶液でpH1.3に酸性化した。形成された沈殿物を収集し、水で洗浄し、真空下、50℃で12時間乾燥させることによって、化合物3を得た。化合物33−3、HOBT(1mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(ethylcarbodiimde)HCl(191mg、1mmol)およびCHCl(5mL)中プロトンスポンジ(214mg、1mmol)の混合物に、室温でMeOH(41μL、1mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。生成された混合物をシリカゲルカラムに注入し、ヘキサン中0〜20%EtOAcの勾配を用いたクロマトグラフィーを介して精製することによって、化合物33−4を得た(120mg、0.33mmol)。化合物33−4(120mg、0.33mmol)、4−フルオロフェノール(37mg、0.33mmol)、およびCsCO(108mg、0.33mmol)の混合物にDMF(1mL)を加えた。混合物を65℃で4日間加熱した。室温まで冷却後、混合物を、CHCl中0〜10%MeOHを用いたシリカゲルクロマトグラフィーを介して精製することによって、(S)−メチル5−(4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−カルバモイルピリミジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンゾエートを得た(60mg、0.13mmol)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.92 (1H, d, J=2.4 Hz), 8.72 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.32 (1H, s), 8.05 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.80 (1H, s), 7.59 (1H, s), 7.28 (2H, m), 7.15 (1H, s), 7.11 (2H, m), 7.03 (2H, m), 4.56 (1H, m), 3.82 (3H, s), 1.42 (3H, d, J=6.8Hz).]LC/MS:m/z=454[M+H]
【0452】
(S)−メチル5−(4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−カルバモイルピリミジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンゾエート(50mg、0.11mmol)のエチルアルコール(1mL)中溶液に、室温で、NaBH(21mg、0.55mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、MeOHの添加によりクエンチした。混合物をシリカゲルに注入し、CHCH中0〜20%MeOHを用いたクロマトグラフィーを介して精製することによって、白色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミドを得た(30mg、0.07mmol)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.57(1H, d, J=2 Hz), 8.27 (1H, dd, J=2.4, 8.8 Hz), 7.05-6.94 (5H, m), 6.70 (1H, d, J=8.4 Hz), 4.68 (2H, s), 4.50 (1H,s), 1.42 (3H,d, J=7.2 Hz).LC/MS:m/z=426[M+H]
【実施例34】
【0453】
実施例1〜33に記載されている方法を使用して、実施例34の化合物を調製した。
6−((2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.2):
【0454】
【化121】
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LC/MS:m/z=382.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.52 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.28 (1 H, s), 8.05 (1 H, d, J = 5.7 Hz), 7.75 (1 H, s), 7.50 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.09 (1 H, s), 7.07 (1 H, s), 7.03 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.01 (2 H, d, J = 5.3 Hz).
(S)−6−((1−アミノ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.3)
【0455】
【化122】
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LC/MS:m/z=438.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.55 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.26 (1 H, s), 7.88 (1 H, d, J = 7.5 Hz), 7.73 (1 H, s), 7.56 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.08 (1 H, s), 7.04-6.98 (3 H, m), 4.65-4.57 (1 H, m), 1.78-1.66 (1 H, m), 1.63-1.54 (2 H, m), 0.94 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.88 (3 H, d, J = 6.6 Hz).
(S)−6−((1−アミノ−3−ヒドロキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.4)
【0456】
【化123】
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LC/MS:m/z=412.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.53 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.89 (1 H, d, J = 7.0 Hz), 7.74 (1 H, s), 7.49 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (3 H, m), 7.10 (1 H, s), 7.02 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 5.00 (1 H, t, J = 5.3 Hz), 4.69-4.62 (1 H, m), 3.73 (2 H, t, J = 5.7 Hz).
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.5)
【0457】
【化124】
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LC/MS:m/z=422.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 約70:30の化学種の比として存在する 8.60-8.51 (2 H, m), 8.35 (1 H, s), 7.80 (1 H, s), 7.72 (0.3 H, s), 7.52 (0.7 H, s), 7.33-7.22 (2.3 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.08-6.95 (3.4 H, m), 6.77 (0.3 H, s), 4.59-4.52 (0.7 H, m), 4.33-4.27 (0.3 H, m), 3.91-3.82 (0.3 H, m), 3.80-3.71 (0.3 H, m), 3.70-3.62 (0.7 H, m), 3.56-3.46 (0.7 H, m), 2.28-2.17 (0.7 H, m), 2.11-1.91 (3.3 H, m).
(S)−6−((1−アミノ−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.6)
【0458】
【化125】
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LC/MS:m/z=476.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.55 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.95 (1 H, d, J = 7.0 Hz), 7.73 (1 H, s), 7.63-7.57 (2 H, m), 7.32-7.25 (2 H, m), 7.19-7.14 (2 H, m), 7.06 (1 H, s), 7.05 (1 H, s), 7.01 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.94 (1 H, s), 4.83-4.76 (1 H, m), 3.57 (3 H, s), 3.03-2.96 (1 H, m), 2.91-2.83 (1 H, m).
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.7)
【0459】
【化126】
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LC/MS:m/z=408.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.52 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.29 (1 H, s), 8.08 (1 H, d, J = 7.0 Hz), 7.96 (1 H, s), 7.76 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.13 (2 H, m), 7.05 (1 H, s), 7.03 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.77-4.67 (1 H, m), 3.33-3.23 (2 H, m), 2.58-2.43 (1 H, m, DMSOピークと重複), 2.06-1.92 (1 H, m).
6−((1−カルバモイルシクロプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.8)
【0460】
【化127】
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LC/MS:m/z=408.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 約1:1の配座異性体の比として存在する: 8.51 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.39-8.23 (2 H, m), 7.84 (0.5 H, s), 7.75 (0.5 H, s), 7.46 (0.5 H, s), 7.34-7.23 (2.5 H, m), 7.21-7.12 (2.5 H, s), 7.04 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (0.5 H, s), 6.98-6.90 (1 H, m), 1.43 (2 H, br s), 1.09-0.90 (2 H, m).
6−((1−カルバモイルシクロブチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.9)
【0461】
【化128】
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LC/MS:m/z=422.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.47 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.35-8.25 (2 H, m), 7.74 (1 H, s), 7.31-7.23 (2 H, m), 7.19-7.11 (2 H, m), 7.06 (2 H, 見かけ上s), 6.99 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.73 (1 H, s), 2.72-2.62 (2 H, m), 2.17-2.07 (2 H, m), 1.96-1.85 (2 H, m).
6−((1−アミノ−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.10)
【0462】
【化129】
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LC/MS:m/z=410.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.49 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.86 (1 H, s), 7.72 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.11 (3 H, m), 7.06 (1 H, s), 6.99 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.78 (1 H, s), 1.48 (6 H, s).
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.11)
【0463】
【化130】
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LC/MS:m/z=471.1[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.66 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.34 (1 H, s), 8.17 (1 H, d, J = 8.8 Hz), 8.01 (1 H, d, J = 6.6 Hz), 7.76 (1 H, s), 7.61 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.56 (1 H, s), 7.41 (1 H, dd, J = 8.6, 2.4 Hz), 7.30 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.31 (1 H, s), 7.02 (1 H, s), 4.63-4.54 (1 H, m), 1.38 (3 H, d, J = 7.0 Hz).
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(3−シアノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.12)
【0464】
【化131】
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LC/MS:m/z=471.1[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.65 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.33 (1 H, s), 8.04-7.97 (2 H, m), 7.92 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.75 (1 H, s), 7.55 (1 H, s), 7.46 (1 H, dd, J = 8.8, 1.8 Hz), 7.27 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.12 (1 H, s), 7.01 (1 H, s), 4.62-4.53 (1 H, m), 1.38 (3 H, d, J = 7.0 Hz).
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.13)
【0465】
【化132】
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LC/MS:m/z=447.1[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.63-8.58 (3 H, m), 8.33 (1 H, s), 8.27 (1 H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz), 7.99 (1 H, J = 6.6 Hz), 7.75 (1 H, s), 7.56 (1 H, s), 7.32-7.26 (3 H, m), 7.12 (1 H, s), 7.02 (1 H, s), 4.63-4.54 (1 H, m), 1.38 (3 H, d, J = 7.0 Hz).
(S)−メチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(CpdNo.15)
【0466】
【化133】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 回転異性体が約90:10で存在する: 8.57 (0.2 H, d, J = 7.9 Hz), 8.45 (1.8 H, d, J = 8.8 Hz), 8.36 (1 H, s), 7.82 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.14 (2 H, m), 7.07-7.01 (2.9 H, m), 6.77 (0.1 H, s), 4.76-4.70 (0.1 H, m), 4.66-4.61 (0.9 H, m), 3.72-3.57 (5 H, m), 2.40-2.30 (1 H, m), 2.12-1.97 (3 H, m). LC/MS:m/z=437.2[M+H]
(S)−エチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボキシレート(CpdNo.16)
【0467】
【化134】
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1H NMR (400 MHz, CD3OD): 8.55-8.50 (2 H, m), 8.03 (1 H, br s), 7.65 (1 H, br s), 7.37-7.30 (2 H, m), 7.22-7.11 (4 H, m), 7.10-7.07 (3 H, m), 5.37 (1 H, dd, J = 11.0 Hz, 3.7 Hz), 4.27-4.18 (2 H, m), 3.72 (1 H, dd, J = 16.2 Hz, 11.4 Hz), 3.31-3.24 (1 H, m), 1.24 (3 H, t, J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=499.1[M+H]
エチル1−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロプロパンカルボキシレート(CpdNo.17)
【0468】
【化135】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.54-8.40 (3 H, m), 8.39-8.29 (1 H, m), 7.87-7.75 (1 H, m), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.21-7.13 (2 H, m), 7.07-6.99 (2.7 H, m), 6.90 (0.3 H, s), 4.13-3.99 (2 H, m), 1.62-1.50 (2 H, m), 1.30-1.05 (3 H, m), 1.04-0.98 (2 H, m). LC/MS:m/z=437.1[M+H]
メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルプロパノエート(CpdNo.18)
【0469】
【化136】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.43 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.29 (1 H, s), 8.19 (1 H, s), 7.75 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.14 (2 H, m), 7.05-7.00 (3 H, m), 3.50 (3 H, s), 1.53 (6 H, s). LC/MS:m/z=425.2[M+H]
6−((3−アミノ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.19)
【0470】
【化137】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.53 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 8.25 (1 H, s), 7.90-7.84 (1 H, m), 7.72 (1 H, s), 7.36 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.98 (1 H, s), 6.87 (1 H, s), 3.70-3.59 (2 H, m), 2.72 (2 H, t, J = 6.6 Hz). LC/MS:m/z=396.1[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)(メチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.20)
【0471】
【化138】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.56 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.35 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.80 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.40 (1 H, br s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.11 (1 H, s), 7.07 (1 H, br s), 7.03 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 5.39 (1 H, br s), 3.05 (3 H, br s), 1.40 (3 H, d, J = 7.2 Hz). LC/MS:m/z=410.1[M+H]
(R)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.21)
【0472】
【化139】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.54 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.94 (1 H, d, J = 6.4 Hz), 7.73 (1 H, s), 7.53 (1 H, s), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.12 (2 H, m), 7.08 (1 H, s), 7.06-6.97 (3 H, m), 4.61-4.50 (1 H, m), 1.36 (3 H, d, J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=396.1[M+H]
6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.22)
【0473】
【化140】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.54 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.27 (1 H, s), 7.95 (1 H, d, J = 5.9 Hz), 7.74 (1 H, s), 7.53 (1 H, s), 7.32-7.23 (2 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m), 7.08 (1 H, s), 7.05-6.97 (3 H, m), 4.60-4.51 (1 H, m), 1.36 (3 H, d, J = 7.2 Hz). LC/MS:m/z=396.1[M+H]
6−((4−アミノ−4−オキソブタン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.23)
【0474】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.52 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.25 (1 H, s), 7.75-7.66 (2 H, m), 7.36 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 6.95 (1 H, s), 6.85 (1 H, s), 4.63-4.51 (1 H, m), 2.48-2.42 (1 H, m), 2.29-2.20 (1 H, m), 1.21 (3 H, d, J = 6.4 Hz). LC/MS:m/z=410.1[M+H]
6−(3−カルバモイルピペリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.24)
【0475】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.52 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 8.33 (1 H, s), 7.79 (1 H, s), 7.45 (1 H, s), 7.32-7.21 (3 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m), 7.05 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 6.93 (1 H, s), 4.45 (2 H, br s), 3.19-3.00 (2 H, m), 2.39-2.29 (1 H, m), 1.97-1.88 (1 H, m), 1.83-1.62 (2 H, m), 1.51-1.37 (1 H, m). LC/MS:m/z=436.2[M+H]
4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)モルホリン−3−カルボキサミド(CpdNo.25)
【0476】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.54 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 8.37 (1 H, s), 7.82 (1 H, s), 7.58 (1 H, s), 7.32-7.20 (3 H, m), 7.20-7.13 (3 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 8.3 Hz), 5.25 (0.5 H, br s), 4.62 (0.5 H, br s), 4.34 (1 H, d, J = 12.0 Hz), 4.00-4.93 (1 H, m), 3.84 (1 H, br s), 3.74 (1 H, dd, J = 11.8 Hz, 3.9 Hz), 3.59-3.45 (2 H, m). LC/MS:m/z=438.1[M+H]
4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)モルホリン−2−カルボキサミド(CpdNo.26)
【0477】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.53 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.37 (1 H, s), 7.83 (1 H, s), 7.44 (1 H, s), 7.40 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.23 (1 H, s), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.07 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 4.60 (1 H, 非常に広幅なs), 4.28 (1 H, br s), 4.05-3.98 (2 H, m), 3.66 (1 H, dt, J = 11.2 Hz, 2.6 Hz), 3.30-3.20 (1 H, m), 3.19-3.05 (1 H, m). LC/MS:m/z=438.1[M+H]
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボン酸(CpdNo.31)
【0478】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 13.29 (1 H, br s), 8.61 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.49 (1 H, s), 7.95 (1 H, s), 7.38-7.26 (5 H, m), 7.25-7.16 (2.5 H, m), 7.16-7.08 (2.5 H, m), 7.08-7.02 (1 H, m), 5.32 (1 H, dd, J = 11.2 Hz, 3.1 Hz), 3.69 (1 H, dd, J = 16.7 Hz, 11.2 Hz), 3.25 (1 H, d, J = 17.1 Hz). LC/MS:m/z=471.3[M+H]
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボキサミド(CpdNo.36)
【0479】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.6 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.47 (1 H, s), 7.93 (1 H, s), 7.88 (1 H, s), 7.42-7.25 (6 H, m), 7.25-7.16 (2.5 H, m), 7.16-7.06 (2.5 H, m), 7.03 (1 H, t, J = 7.2 Hz), 5.12 (1 H, br d, J = 8.6 Hz), 3.72-3.61 (1 H, m), 3.16-6.08 (1 H, m). LC/MS:m/z=470.2[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−シアノピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.37)
【0480】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.68 (1 H, d, J = 2.0 Hz), 8.61 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.35 (1 H, dd, J = 8.8 Hz, 2.4 Hz), 8.32 (1 H, s), 7.99 (1 H, d, J = 6.6 Hz), 7.75 (1 H, s), 7.56 (1 H, s), 7.32-7.26 (3 H, m), 7.12 (1 H, s), 7.01 (1 H, s), 4.63-4.54 (1 H, m), 1.38 (3 H, d, J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=404.1[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.38)
【0481】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.56 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.28 (1 H, s), 7.96 (1 H, d, J = 6.1 Hz), 7.74 (1 H, s), 7.56-7.47 (2 H, m), 7.38-7.33 (2 H, m), 7.12-7.06 (3 H, m), 6.99 (1 H, s), 4.60-4.51 (1 H, m), 1.37 (3 H, d, J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=430.0[M+H]
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.42)
【0482】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.51 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 8.25 (1 H, s), 7.72 (1 H, s), 7.66-7.59 (1 H, m), 7.32-7.23 (2 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 6.98 (1 H, s), 4.84-4.77 (1 H, m), 4.34-4.23 (1 H, m), 3.57-3.47 (1 H, m), 3.44-3.36 (1 H, m), 1.18 (3 H, d, J = 6.6 Hz). LC/MS:m/z=383.2[M+H]
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.43)
【0483】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.58-8.52 (2 H, m), 8.33 (1 H, s), 7.79 (1 H, s), 7.33-7.25 (2 H, m), 7.21-7.13 (2 H, m), 7.11 (0.4 H, br s), 7.07-7.02 (2 H, m), 6.98 (0.6 H, br s), 5.02 (0.4 H, br s), 4.82 (0.6 H, br s), 4.39 (0.6 H, br s), 3.98 (0.4 H, br s), 3.73 (1 H, br s), 3.68-3.39 (2 H, m), 3.41-3.30 (1 H, m), 2.14-1.89 (4 H, m). LC/MS:m/z=409.2[M+H]
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.44)
【0484】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.51 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.24 (1 H, s), 7.76-7.69 (2 H, m), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.18-7.12 (2 H, m), 7.11 (1 H, s), 7.04 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 4.61 (1 H, s), 3.48 (2 H, d, J = 5.7 Hz), 1.14 (6 H, s). LC/MS:m/z=397.2[M+H]
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(((1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.45)
【0485】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.51 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.24 (1 H, s), 7.74-7.67 (2 H, m), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.11 (1 H, s), 7.04 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 4.39 (1 H, s), 3.51 (2 H, d, J = 5.7 Hz), 1.62-1.33 (9 H, m), 1.26-1.14 (1 H, m). LC/MS:m/z=437.3[M+H]
(S)−6−((2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.46)
【0486】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD): 8.50 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.21-7.08 (5 H, m), 7.05 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 3.99-3.90 (1 H, m), 3.86-3.75 (1 H, m), 3.66-3.55 (3 H, m). LC/MS:m/z=399.1[M+H]
6−((1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.47)
【0487】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.52 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.25 (1 H, s), 7.71 (1 H, s), 7.61 (1 H, d, J = 7.7 Hz), 7.32-7.24 (2 H, m), 7.20-7.12 (2 H, m), 7.08-7.01 (3 H, m), 4.84-4.70 (2 H, m), 4.32-4.21 (1 H, m), 3.62-3.51 (4 H, m). LC/MS:m/z=399.1[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((3−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.58)
【0488】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.59 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.42 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.32 (1H, br), 8.30 (1H, bs), 7.98 (1H, d, J=6.8Hz), 7.74 (1H, bs), 7.56 (1H, bs), 7.38 (1H, dd, J=5.6, 6.8 Hz), 7.24 (2H, d, J=8.8Hz), 7.13 (1H,s), 7.02 (1H, bs), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2Hz). LC/MS:m/z=447[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.59)
【0489】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.62 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.34 (1H, br), 8.10 (1H, t, J=8 Hz), 7.98 (1H, d, J=6.8Hz), 7.74 (1H, bs), 7.68 (1H, d, J=7.2 Hz) 7.57 (1H, bs), 7.40 (1H, d, J=8.4Hz), 7.28 (2H, d, J=8.8Hz), 7.13 (1H,s), 7.02 (1H, bs), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2Hz). LC/MS:m/z=447[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.60)
【0490】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.64 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.62 (1H, d, J=2.8Hz), 8.33 (1H, br), 7.99 (1H, d, J=6.8Hz), 7.93 (1H, d, J=8.8Hz), 7.76 (1H, bs), 7.64 (1H, dd, J=8, 2.4 Hz) 7.55 (1H, bs), 7.27 (2H, d, J=8.8Hz), 7.13 (1H,s), 7.02 (1H, bs), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2Hz). LC/MS:m/z=447[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.61)
【0491】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.60 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.32 (1H, br), 8.05 (1H, q, J=8.4Hz), 7.99 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.75 (1H, bs), 7.55 (1H, bs), 7.25 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.13 (1H,s), 7.02 (1H, bs), 7.00 (1H, dd, J=7.6, 1.2 Hz), 6.93 (1H, dd, J=8, 2.4 Hz), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2 Hz). LC/MS:m/z=397[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.62)
【0492】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.57 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.30 (1H, br), 8.20 (1H, d, J=3.2 Hz), 7.97 (1H, d, J=6.4 Hz), 7.87 (1H, dt, J=2.8, 7.6 Hz), 7.75 (1H, bs), 7.55 (1H, bs), 7.19 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.18 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.11 (1H, s), 7.02 (1H, bs), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2 Hz). LC/MS:m/z=397[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−クロロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.63)
【0493】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.57 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.31 (1H, br), 8.25 (1H, d, J=2.8 Hz), 8.00 (1H, dd, J=8.8, 2.8 Hz), 7.97 (1H, d, J=6.4 Hz), 7.74 (1H, bs), 7.55 (1H, bs), 7.21 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.16 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.11 (1H,s), 7.02 (1H, bs), 4.59 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2 Hz). LC/MS:m/z=413[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.64)
【0494】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.55 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.28 (1H, br), 7.96 (1H, d, J=6.0 Hz), 7.74 (1H, bs), 7.69 (1H, dd, J=11, 2.0 Hz), 7.54 (1H, bs), 7.35 (1H, dt, J=8.4, 2.4 Hz), 7.30 (1H, t, J=8.8 Hz), 7.09 (1H,bs), 7.05 (2H, d, J=8.8Hz), 7.00 (1H, bs), 4.57 (1H, m), 1.38 (3H, d, J=7.2Hz). LC/MS:m/z=430[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.71)
【0495】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD3OD): 7.20-7.4 (4H, m), 6.85-6.95 (4H, m), 6.40 (1H, s), 4.2 (2H, m), 3.65-3.79 (4H, m), 2.15-2.35 (4H, m), 1.40 (3H, d, J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=496[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(ピリダジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.72)
【0496】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD3OD): 9.09-9.51 (2H, m), 7.82-8.05 (3H, m), 7.4 (1H, m), 6.80 (1H, s), 4.0 (1H, m), 1.35 (3H, d, J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=448[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,4’−ピペリジン]−1’−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.73)
【0497】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD3OD): 6.95-7.20 (m, 4H), 6.35 (1H, s), 4.6 (2H, m), 4.2 (1H, m), 2.95 (2H, m), 2.88 (m, 2H), 2.10 (2H, m), 1.70 (2H, m), 1.40 (2H, m), 1.28 (3H, d, J = 7.0 Hz). LC/MS:m/z=395[M+H]
6−(3−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.74)
【0498】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.53 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.34 (1 H, d, J = 2.0 Hz), 7.80 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.45 (1 H, s), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.24-7.20 (2 H, m), 7.19-7.12 (2 H, m), 7.05 (2 H, d. J = 9.0 Hz), 5.02-3.71 (2 H, br), 3.27 (3 H, br s), 3.02-2.94 (1 H, br m), 2.78-2.65 (2 H, br m). LC/MS:m/z=437.1[M+H]
(S)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.75)
【0499】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.52 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.29 (1 H, s), 8.09 (1 H, d, J = 7.2 Hz), 7.96 (1 H, s), 7.75 (1 H, s), 7.70 (1 H, dd, J = 11.0 Hz, 2.2 Hz), 7.38-7.28 (2 H, m), 7.09-7.03 (3 H, m), 4.75 (1 H, m), 3.32-3.23 (2 H, m), 2.57-2.46 (1 H, m, DMSOピークと重複), 2.06-1.93 (1 H, m). LC/MS:m/z=442.0[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.76)
【0500】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.62 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.51 (1 H, s), 7.97 (1 H, s), 7.70 (1 H, s), 7.47-7.42 (2 H, m), 7.26 (1 H, s), 7.25-7.19 (3 H, m), 7.14 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 5.38 (1 H, q, J = 6.8 Hz), 1.53 (3 H, d, J = 6.8 Hz). LC/MS:m/z=463.0[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.77)
【0501】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.67 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.55 (1 H, s), 7.98 (1 H, s), 7.89 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.71 (1 H, s), 7.28 (1 H, s), 7.25 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.24-7.19 (3 H, m), 5.39 (1 H, q, J = 6.8 Hz), 1.53 (3 H, d, J = 6.8 Hz). LC/MS:m/z=404.1[M+H]
6−((3R,4R)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.80)
【0502】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.55 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 8.33 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.79 (1 H, d, J = 2.2 Hz), 7.31-7.24 (2 H, m), 7.19-7.13 (2 H, m), 7.05 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 6.90 (1 H, s), 5.29 (1 H, d, J = 3.5 Hz), 5.21 (1 H, d, J = 3.5 Hz), 4.14-4.09 (1 H, m), 4.09-4.04 (1 H, m), 3.76-3.62 (3 H, m), 3.35-3.30 (1 H, m). LC/MS:m/z=411.1[M+H]
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.82)
【0503】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD): 8.49 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.37 (1 H, s), 7.19-7.08 (4 H, m), 7.03 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 5.65-5.24 (1 H, br), 4.48-3.95 (1 H, br), 3.64-3.53 (1 H, m), 3.50-3.42 (1 H, m), 2.99-2.92 (1 H, m), 2.40 (1 H, dd, J = 12.1 Hz, 4.8 Hz), 2.33 (3 H, s), 2.20 (1 H, dt, J = 11.6 Hz, 3.5 Hz). LC/MS:m/z=451.2[M+H]
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.83)
【0504】
【化171】
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1H NMR (400 MHz, CD3OD): 8.50 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.42 (1 H, dd, J = 10.5 Hz, 2.4 Hz), 7.37 (1 H, s), 7.29-7.18 (2 H, m), 7.04 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 5.64-5.22 (1 H, br), 4.50-3.92 (1 H, br), 3.65-3.53 (1 H, m), 3.50-3.41 (1 H, m), 2.99-2.92 (1 H, m), 2.40 (1 H, dd, J = 11.8 Hz, 4.8 Hz), 2.33 (3 H, s), 2.20 (1 H, dt, J = 11.6 Hz, 3.5 Hz). LC/MS:m/z=485.1[M+H]
6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.86)
【0505】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD3OD): 8.45 (m, 2H), 7.55 (m, 2H); 7.25 (s, 1H), 6.95-7.15 (m, 4H), 5.20 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 3.30-3.50 (m, 2H), 2.85-3.0 (m, 2H), 2.70 (m, 1H). LC/MS:m/z=487[M+H]
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.87)
【0506】
【化173】
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1H NMR (CD3OD): 8.40 (m, 2H), 6.75-7.20 (m, 6H), 4.55 (m, 1H), 3.30-3.70 (m, 2H), 1.95-2.35 (m, 4H). LC/MS:m/z=456[M+H]
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.88)
【0507】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD3OD): 8.49 (m, 2H), 8.30 (s, 1H), 8.15 (m, 1H), 6.95-7.20 (m, 3H), 4.55 (m, 1H), 3.40-3.60 (m, 2H), 1.90-2.40 (m, 4H). LC/MS:m/z=473[M+H]
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.89)
【0508】
【化175】
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1H NMR (CD3OD): 8.49 (m, 2H), 7.65 (m, 2H), 7.05 (m, 5H), 4.55 (m, 1H), 3.30-3.70 (m, 2H), 1.90-2.40 (m, 4H). LC/MS:m/z=429[M+H]
(S)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.90)
【0509】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (CD3OD): 8.40 (m, 2H), 6.60-7.05 (m, 4H), 6.30-6.60 (m, 2H), 5.90 (s, 2H), 4.50 (m, 1H), 3.30-3.70 (m, 2H), 1.90-2.40 (m, 4H). LC/MS:m/z=448[M+H]
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.91)
【0510】
【化177】
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1H NMR (CD3OD): 8.45 (m, 2H), 7.50 (m, 2H), 6.90-7.05 (m, 4H), 4.60 (m, 1H), 3.40-3.70 (m, 2H), 1.90-2.40 (m, 4H). LC/MS:m/z=472[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.92)
【0511】
【化178】
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1H NMR (CD3OD): 8.45 (m, 2H), 7.25-7.35 (m, 2H), 7.05-7.15 (m, 2H), 6.85-6.95 (m, 2H), 5.40 (m, 1H), 1.50 (d, J=7.20 Hz, 3H). LC/MS:m/z=431[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.93)
【0512】
【化179】
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1H NMR (CD3OD): 8.45 (m, 2H), 7.30 (s, 1H), 7.05-7.20 (m, 3H), 6.85-6.95 (m 2H), 5.40 (m, 1H), 1.50 (d, J=7.20 Hz, 3H). LC/MS:m/z=431[M+H]
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−モルホリノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.95)
【0513】
【化180】
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1H NMR (CD3OD): 8.40 (m, 2H), 6.95-7.20 (m, 7H), 5.15 (m, 1H), 3.45-3.85 (m, 8H), 1.50 (d, J=7.20 Hz, 3H). LC/MS:m/z=466[M+H]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチルメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.98)
【0514】
【化181】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ8.66(2H, d, J=9.2 Hz), 8.54(1H, s), 7.98(1H, s), 7.79(2H, d, J=8.4 Hz), 7.71(1H, s), 7.28(1H, s), 7.27-7.20(5H, m), 5.39(1H, m), 1.54(3H, d, J=6.8Hz). LC/MS:m/z=447[M+H]
(S)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.99)
【0515】
【化182】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ8.62-8.56 (3 H, m), 8.33 (1 H, s), 8.27 (1 H, dd, J = 8.8 Hz, 2.4 Hz), 8.12 (1 H, d, J = 6.8 Hz), 7.98 (1 H, s), 7.76 (1 H, s), 7.33-7.26 (3 H, m), 7.09 (1 H, s), 4.82-4.71 (1 H, m), 3.35-3.25 (2 H, m), 2.61-2.49 (1 H, m, DMSOピークと重複), 2.07-1.94 (1 H, m). LC/MS:m/z=459.1[M+H]
【実施例35】
【0516】
6−(((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(CpdNo.103)の調製
【0517】
【化183】
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1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(化合物35−1)の合成
O(5mL)中NaBH(370mg、10mmol)を、0℃で、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(1.56g、10mmol)のMeOH溶液(10mL)にゆっくりと加えた。添加後、メタノールを除去し、残渣をEtOAc(2×20mL)で抽出した。EtOAc層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(化合物35−1)を得た。これを、さらなる精製なしで次の工程において使用した(1.56g、収率100%)。
【0518】
【化184】
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4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサノン(化合物35−3)の合成
NaH(200mg、5mmol)を、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(化合物35−1)(730mg、5mmol)のトルエン溶液に室温で加えた。生成された混合物を60℃で0.5時間撹拌し、次いで室温に冷却した。1−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(化合物35−2)(820mg、5mmol)のDMF溶液を加え、マイクロ波(バイオタージイニシエーター)内で反応混合物を160℃で1.5時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。室温で2時間、粗生成物をTFA/DCM/HO(2mL/4mL/0.6mL)で処理し、次いでEtOAc(2×20mL)で抽出した。EtOAcを除去し、残渣を、溶出液としてEtOAc/ヘキサンを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーの対象とすることによって、無色の油として、4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサノン(化合物35−3)を得た(0.52g、収率40%)。LC/MS:m/z=259[M+H]
【0519】
【化185】
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4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホネート(化合物35−4)の合成
LHDMS(THF中1M、2.2mmol、2.2mL)溶液を、アルゴン下、−78℃で、4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサノン(化合物35−3)(0.52g、2mmol)のTHF溶液に滴加し、添加完了後、混合物を1時間撹拌した。CF(CFSOF(0.35mL、2mmol)を滴加し、反応混合物を2時間にわたり室温まで温めておいた。THFを除去し、残渣を、溶出液としてEtOAc/ヘキサンを使用するフラッシュカラムの対象とすることによって、黄色の油として、4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホネート(化合物35−4)を得た(0.8g、収率74%)。
【0520】
【化186】
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4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(化合物35−5)の合成
4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホネート(化合物35−4)(0.8g、1.48mmol)、ピナコールジボラン(0.38g、1.48mmol)、KOAc(0.44g、4.5mmol)、およびPd(dppf)Cl(60mg、0.07mmol)の混合物を、ジオキサン(10mL)中に懸濁させ、70℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、MgSO上で乾燥させた。EtOAcの除去により、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(化合物35−5)を得た。これを、次のステップでさらなる精製なしで使用した(0.5g、粗収率94%)。
【0521】
【化187】
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6−(((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.103)の合成
ボレート化合物35−5、(257mg、0.7mmol)、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(化合物35−6)(170mg、0.7mmol)、Pd(PPhCl2(27mg、0.04mmol)、およびNaCO(HO中2M、0.7mL)の混合物を、DME/EtOH(2mL/1mL)中に懸濁させた。混合物をNでパージし、100℃で14時間加熱し、次いで室温に冷却した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、MgSO上で乾燥させた。回転式エバポレーターを介して酢酸エチルを除去後、残渣を、溶出液としてDCM/MeOHを使用するフラッシュクロマトグラフィーの対象とすることによって、白色の固体として、6−(((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.103)を得た(50mg)。1H NMR (CD3OD) δ7.50-7.60 (m, 2H), 7.20 ( s, 1H), 6.95-7.15 (m, 3H), 4.80(m, 1H), 4.40(m, 1H), 2.60-2.90(m, 3H), 2.40-2.50(m, 1H), 1.95-2.15(m, 2H), 1.50 (d, 3H).LC/MS:m/z=450[M+H]
【実施例36】
【0522】
6−(((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドの調製
【0523】
【化188】
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実施例35に記載されている方法を使用して、6−(((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミドを調製した。1H NMR (CD3OD) δ7.35-7.45 (m, 2H), 7.22 ( s, 1H), 7.15 (s, 1H), 6.95-7.10 (m, 2H), 5.65 (m, 1h), 4.70(m, 1H), 3.20-3.35(m, 2H), 2.60-2.80(m, 4H), 2.35-2.40 (m, 1H), 1.85-2.15(m, 3H).LC/MS:m/z=463[M+H]
【実施例37】
【0524】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.100)の調製
【0525】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物37−7)の合成
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(化合物37−6)(243mg、1mmol)、4−ヒドロキシルピペリジン(101mg、1mmol)、およびTEA(0.17mL、1.2mmol)の混合物を、アセトニトリル(5mL)中に溶解し、70℃で1時間撹拌し、EtOAc(2×20ml)で抽出し、MgSO上で乾燥させた。回転式エバポレーターを介して酢酸エチルを除去し、粗製の(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物37−7)を次のステップでさらなる精製なしで使用した。
【0526】
【化190】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.100)の合成
4−フルオロベンゾニトリル(121mg、1mmol)、化合物37−7(308mg、1mmol)、およびCsCO(326mg、1mmol)のDMF(2mL)中混合物を、マイクロ波(バイオタージイニシエーター)内で、160℃で20分間加熱した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、MgSO上で乾燥させた。回転式エバポレーターを介した酢酸エチルの除去後、残渣を、溶出液としてDCM/MeOHを使用するフラッシュクロマトグラフィーの対象とすることによって、白色の固体として、S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.100)を得た(150mg)。1H NMR (CD3OD) δ7.55-7.65 (m, 2H), 7.12 ( m, 2H), 6.40(s, 1H), 4.80(m, 1H), 4.30(m, 1H), 3.95(m, 2H), 3.68(m,2H), 1.98(m, 2H), 1.75 (m, 2H), 1.40 (d, 3H).LC/MS:m/z=410[M+H]
【実施例38】
【0527】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.101)の調製
【0528】
【化191】
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3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン(化合物38−10)の合成
フェノール化合物38−8(356mg、2mmol)、ヨウ化物化合物389(564mg、2mmol)、CsCO(652mg、2mmol)およびCuI(100mg、0.5mmol)のDMF(3mL)中混合物をマイクロ波処理可能なバイアル内の中に入れて蓋をし、マイクロ波(バイオタージイニシエーター)内で、160℃で20分間撹拌した。室温まで冷却後、混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、MgSO上で乾燥させた。EtOAcを回転式の蒸発下で除去し、残渣をTFA/DCM(5mL/5mL)中に溶解し、室温で1時間撹拌した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、MgSO上で乾燥させた。回転式蒸発を介した酢酸エチルの除去後、粗製の3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン(化合物38−10)を次のステップでさらなる精製なしで使用した。LC/MS:m/z=218[M+H]
【0529】
【化192】
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(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.101)の合成
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(化合物37−6)(243mg、1mmol)、3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン(1mmol)、およびKCO(138mg、1mmol)の混合物をDMF(3mL)中に溶解し、80℃で14時間撹拌し、次いで室温に冷却した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、MgSO上で乾燥させた。回転式蒸発を介した酢酸エチルの除去後、残渣を、溶出液としてDCM/MeOHを使用するフラッシュクロマトグラフィーの対象とすることによって、白色の固体として、(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アゼチジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド(Cpd.No.101)を得た(150mg)。1H NMR (CD3OD) δ7.12 (m, 2H), 6.80 ( m, 2H), 6.42(s, 1H), 5.05 (m, 1H), 3.90-4.45(m, 5H), 1.35 (d, 3H).LC/MS:m/z=425[M+H]
【実施例39】
【0530】
本発明の代表的な化合物は、上記に詳細に記載されているFLIPR(登録商標)、FLIPRTETRA(登録商標)および/またはナトリウムチャネル遮断活性についての電気生理(EP)アッセイで試験した。代表的な値を表4に提示する。
【0531】
【表4】
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【0532】
これまでに本発明の開示を完全に記載してきたが、本発明の範囲またはその任意の実施形態に影響することなく、広い範囲および相当する範囲の条件、配合物および他のパラメータ内で同じことを実施できることは、当業者であれば理解されよう。
【0533】
本発明の開示の他の実施形態は、明細書の検討材料から、および本明細書に開示されている本発明の実施から、当業者には明らかとなろう。明細書および実施例は、例示目的のみであるとみなされ、本発明の真の範囲および趣旨は、以下の請求項により示されることが意図されている。
【0534】
本明細書中に引用されたすべての特許および公開は、これら全体が参照により完全に組み込まれている。
本発明は、以下の態様を含むものである。
<1> 式I:
【化193】
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を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ
(式中、
およびWはNであり、WはCRであるか、または
およびWはNであり、WはCRであるか、または
およびWはNであり、WはCRであり、
は、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているシクロアルキル;
d)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
e)アラルキル;
からなる群から選択され、
Xは、
a)−O−;
b)−S−;
c)−SO−;
d)−SO
e)−(CR7a7b−;
f)−NR−;
g)−SONR−;および
h)−NRSO−;
からなる群から選択され、
各R7aおよびR7bは、同じであるかもしくは異なることができ、
a)水素;
b)ハロ;
c)アルキル;および
d)アリール;
からなる群から選択されるか、または
各R7aおよびR7bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているシクロアルキルもしくは3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
mは、0、1、2、または3であり、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル;
からなる群から選択されるか、または
は不在であり、
Eは、
a)ヒドロキシ;
b)アルコキシ;および
c)−NR
からなる群から選択され、
は、
a)水素;
b)アルキル;
c)アラルキル;
d)(ヘテロシクロ)アルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
j)(シアノ)アルキル;
k)アルコキシアルキル;
l)ヒドロキシアルキル;および
m)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
は、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;および
m)アルコキシアルキル;
からなる群から選択され、
Zは、−NR−および−O−からなる群から選択され、
は、
【化194】
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c)ヒドロキシアルキル;
d)ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル;および
e)(ヘテロシクロ)アルキル;
からなる群から選択され、
各R10a、R10b、R10c、およびR10dは、独立して、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)場合によって置換されているアルキル;
d)アラルキル;
e)(ヘテロシクロ)アルキル;
f)(ヘテロアリール)アルキル;
g)(アミノ)アルキル;
h)(アルキルアミノ)アルキル;
i)(ジアルキルアミノ)アルキル;
j)(カルボキサミド)アルキル;
k)(シアノ)アルキル;
l)アルコキシアルキル;
m)ヒドロキシアルキル;
n)ヘテロアルキル;
o)場合によって置換されているシクロアルキル;
p)場合によって置換されているアリール;
q)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
r)場合によって置換されているヘテロアリール;
からなる群から選択されるか、または
10aおよびR10bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているシクロアルキルまたは3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
rは、1、2、または3であり、
sは、1、2、または3であり、
11は、
a)ヒドロキシ;
b)アルコキシ;および
c)−NR1a2a
からなる群から選択され、
1aは、
a)水素;
b)アルキル;
c)アラルキル;
d)(ヘテロシクロ)アルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
j)(シアノ)アルキル;
k)アルコキシアルキル;
l)ヒドロキシアルキル;および
m)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
2aは、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
1aおよびR2aは、これらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
12は、
a)水素;
b)場合によって置換されているアルキル;
c)(アミノ)アルキル;
d)(アルキルアミノ)アルキル;
e)(ジアルキルアミノ)アルキル;
f)(カルボキサミド)アルキル;
g)(シアノ)アルキル;
h)アルコキシアルキル;
i)ヒドロキシアルキル;および
j)ヘテロアルキル;
からなる群から選択され、
は、
a)水素
b)アルキル;
c)ヒドロキシアルキル;および
d)アルキルスルホニル;
からなる群から選択されるか、または
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、
ただし、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する場合、Rは、
a)水素;
b)(ヘテロシクロ)アルキル;
c)(ヘテロアリール)アルキル;
d)(アミノ)アルキル;
e)(アルキルアミノ)アルキル;
f)(ジアルキルアミノ)アルキル;
g)(カルボキサミド)アルキル;
h)(シアノ)アルキル;
i)アルコキシアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;および
k)ヘテロアルキル
からなる群から選択されることを条件とする)。
<2> RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成し、Aが不在である場合、
Xが、
a)−O−;
b)−S−;
c)−SO−;
d)−SO
e)−(CR7a7b−;
f)−SONR−;および
g)−NRSO
からなる群から選択される、<1>に記載の化合物。
<3> Aが、
a)場合によって置換されているアリール;
b)場合によって置換されているヘテロアリール;
c)場合によって置換されているヘテロシクロ;および
d)場合によって置換されているシクロアルキル、
からなる群から選択される、<1>もしくは<2>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<4> 式II:
【化195】
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を有する<1>から<3>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ
(式中、
6aおよびR6bは、独立して、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;
m)カルボキシ;および
n)アルコキシカルボニル
からなる群から選択される)。
<5> 式III:
【化196】
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を有する<1>から<4>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<6> 式IV:
【化197】
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を有する<1>から<4>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<7> 式V:
【化198】
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を有する<1>から<3>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ
(式中、
6aおよびR6bは、独立して、
a)水素;
b)ハロ;
c)ニトロ;
d)シアノ;
e)ヒドロキシ;
f)アミノ;
g)アルキルアミノ;
h)ジアルキルアミノ;
i)ハロアルキル;
j)ヒドロキシアルキル;
k)アルコキシ;
l)ハロアルコキシ;
m)カルボキシ;および
n)アルコキシカルボニル
からなる群から選択される)。
<8> 式VI:
【化199】
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を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<9> 式VII:
【化200】
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を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<10> 式VIII:
【化201】
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を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<11> 式IX:
【化202】
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を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<12> 式XII:
【化203】
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を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ(式中、tは1、2、3、または4であり、uは、1、2、3、または4である)。
<13> 式XIII:
【化204】
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を有する<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ(式中、vは、1、2、3、または4であり、wは、1、2、3、または4であり、
【化205】
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は、一重結合または二重結合を表す)。
<14> Zが−NR−である、<1>から<13>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<15> Zが−O−である、<1>から<13>のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<16> Rが、
【化206】
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b)ヒドロキシアルキル;および
c)ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル;
からなる群から選択され、
10aが、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)場合によって置換されているアルキル;
d)アラルキル;
e)(ヘテロアリール)アルキル;
f)(アミノ)アルキル;
g)(アルキルアミノ)アルキル;
h)(ジアルキルアミノ)アルキル;
i)(カルボキサミド)アルキル;
k)アルコキシアルキル;および
l)ヒドロキシアルキル;
からなる群から選択され、
10bが、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、または
10aおよびR10bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜6員のシクロアルキルを形成し、
rが1または2である、
<1>から<15>のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<17> RおよびRが、これらが結合している窒素と一緒になって、5または6員の場合によって置換されているヘテロシクロを形成する、<1>から<14>のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<18> 前記場合によって置換されている5または6員のヘテロシクロが、
【化207】
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からなる群から選択される
(式中、
13a、R13b、R13c、R13d、R13e、およびR13fは、独立して、
a)水素;
b)ヒドロキシ;
c)ヒドロキシアルキル;
d)カルボキシ;
e)アルコキシカルボニル;および
f)カルボキサミド;
からなる群から選択され、
Yは、O、S、およびNR14からなる群から選択され、
14は、水素およびアルキルからなる群から選択される)、
<17>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<19> Rが、
【化208】
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であり、
11が−NR1a2aである、
<1>から<15>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<20> Rが、
【化209】
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であり、
10aおよびR10bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜6員のシクロアルキルを形成し、
11が−NR1a2aである、
<1>から<15>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<21> Rが、
【化210】
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からなる群から選択され、
10が、水素およびアルキルからなる群から選択され、
10bが、
a)水素;
b)ヒドロキシ;および
c)アルキル、
からなる群から選択される、
<1>から<15>のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<22> Rがヒドロキシアルキルまたはヒドロキシ(シクロアルキル)アルキルである、<1>から<15>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<23> 前記ヒドロキシアルキルまたはヒドロキシ(シクロアルキル)アルキルが、
【化211】
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からなる群から選択される<22>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<24> Aが、場合によって置換されているアリールおよび場合によって置換されているヘテロアリールからなる群から選択される、<1>から<23>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<25> Aが、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択される、<24>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<26> Aが、1つまたは2つの置換基を有する置換フェニルおよび1つの置換基を有する置換ピリジルからなる群から選択され、各置換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、<25>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<27> Eが−NHである、<1>から<26>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<28> WおよびWがNであり、WがCHである、<1>から<27>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<29> WおよびWがNであり、WがCHである、<1>から<27>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<30> WおよびWがNであり、WがCHである、<1>から<27>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<31> 式X:
【化212】
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を有する<9>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<32> 式XI:
【化213】
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を有する<9>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<33> WおよびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択され、
Zが−O−であり、
1aおよびR1bが水素である、
<31>もしくは<32>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<34> Aが、1つまたは2つの置換基を有する置換フェニルおよび1つの置換基を有する置換ピリジルからなる群から選択され、各置換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、<33>に記載の化合物。
<35> 式XIV:
【化214】
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を有する<9>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<36> 式XV:
【化215】
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を有する<9>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<37> WおよびWがNであり、WがCHであり、
が、場合によって置換されているフェニルおよび場合によって置換されているピリジルからなる群から選択され、
Zが−NH−である、
<35>もしくは<36>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<38> Aが、1つまたは2つの置換基を有する置換フェニルおよび1つの置換基を有する置換ピリジルからなる群から選択され、各置換基が、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルからなる群から選択される、<37>に記載の化合物。
<39> (S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−3−ヒドロキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−カルバモイルシクロプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−カルバモイルシクロブチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−アミノ−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(3−シアノ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−メチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート;
(S)−エチル1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボキシレート;
エチル1−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロプロパンカルボキシラート;
メチル2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルプロパノエート;
6−((3−アミノ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)(メチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(R)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((4−アミノ−4−オキソブタン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(3−カルバモイルピペリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)モルホリン−3−カルボキサミド;
4−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)モルホリン−2−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン酸;
(S)−6−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸;
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−カルボン酸;
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボン酸;
(S)−tert−ブチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボン酸;
(S)−tert−ブチル6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキシレート;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸;
(S)−1−(6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)インドリン−2−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−シアノピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−メチル2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキシレート;
(S)−6−((1−カルボキシエチル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(((1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド
6−((1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−(2−(ヒドロキシメチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((3−アミノ−2−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−3−((6−カルバモイル−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸;
6−(N−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)メチルスルホンアミド)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−2−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((4−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((3−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((6−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−((5−クロロピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリミジン−4−カルボン酸アミド;
6−((S)−1−カルバモイル−エチルアミノ)−2−[4−(4−シアノ−フェノキシ)−フェニル]−ピリミジン−4−カルボン酸アミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(2−アミノピリジン−4−イル)−4−クロロフェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−4−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(6−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(2−(ピリダジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,4’−ピペリジン]−1’−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(3−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((3S,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−((3R,4R)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイル−4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(2−カルバモイルピペラジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)フェニル)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−6−((1−モルホリノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−メチル5−(4−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−6−カルバモイルピリミジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンゾエート;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−シアノフェノキシ)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;
6−(((S)−2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;および
6−(((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド
からなる群から選択される<1>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<40> (S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;および
(S)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)−2−(4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド
からなる群から選択される<39>に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<41> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
<42> 障害に罹患した哺乳動物において、ナトリウムチャネルの遮断に応答する前記障害を治療する方法であって、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を、このような治療を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む方法。
<43> TTX耐性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<42>に記載の方法。
<44> TTX感受性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療させる、<42>に記載の方法。
<45> Na1.7ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<42>に記載の方法。
<46> 脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、全および局所虚血に続くニューロン損失、疼痛、片頭痛、原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈を治療する、または哺乳動物の局所麻酔を提供するための方法であって、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を、このような治療を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む方法。
<47> 疼痛を治療するための、<46>に記載の方法。
<48> 疼痛の早期療法または姑息療法のための、<47>に記載の方法。
<49> 前記疼痛が、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、および外科的疼痛からなる群から選択される、<47>に記載の方法。
<50> 哺乳動物においてナトリウムチャネルをモジュレートする方法であって、<1>から<40>のいずれかに記載の少なくとも1つの化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを哺乳動物に投与するステップを含む方法。
<51> Nav1.7ナトリウムチャネルがモジュレートされる、<50>に記載の方法。
<52> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグであって、前記化合物の有効量を、このような治療を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む、障害に罹患した哺乳動物におけるナトリウムチャネルの遮断に応答する前記障害の治療における使用のための化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<53> TTX耐性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<52>に記載の使用のための化合物。
<54> TTX感受性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<52>に記載の使用のための化合物。
<55> Nav1.7ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<52>に記載の使用のための化合物。
<56> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグであって、前記化合物の有効量を、このような治療を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、全および局所虚血に続くニューロン損失、疼痛、片頭痛、原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈の治療における、または哺乳動物の局所麻酔を提供することにおける使用のための化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<57> 前記使用が疼痛を治療するためである、<56>に記載の使用のための化合物。
<58> 前記使用が疼痛の早期療法または姑息療法のためである、<57>に記載の使用のための化合物。
<59> 前記疼痛が、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、および外科的疼痛からなる群から選択される、<57>に記載の使用のための化合物。
<60> <1>から<40>のいずれかに記載の少なくとも1つの化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグであって、少なくとも1つのそのような化合物を哺乳動物に投与するステップを含む、哺乳動物においてナトリウムチャネルをモジュレートすることにおける使用のための化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<61> Nav1.7ナトリウムチャネルがモジュレートされる、<60>に記載の使用のための化合物。
<62> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの、前記化合物の有効量を、このような治療を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む障害に罹患した哺乳動物においてナトリウムチャネルの遮断に応答する前記障害の治療のための薬品の製造における使用。
<63> TTX耐性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<62>に記載の使用。
<64> TTX感受性ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<62>に記載の使用。
<65> Nav1.7ナトリウムチャネルの遮断に応答する障害が治療される、<62>に記載の使用。
<66> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの、前記化合物の有効量を投与するステップを含む、脳卒中、頭部外傷の結果として生じるニューロン損傷、てんかん、発作、全および局所虚血に続くニューロン損失、疼痛、片頭痛、原発性皮膚紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、ミオトニー、運動障害、または心不整脈を治療する、または哺乳動物の局所麻酔を提供するための薬品の製造における使用。
<67> 疼痛を治療するための、<66>に記載の使用。
<68> 疼痛の早期療法または姑息療法のための、<67>に記載の使用。
<69> 前記疼痛が、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、および外科的疼痛からなる群から選択される、<67>に記載の使用。
<70> 薬品の製造における、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグの使用。
<71> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグを含む、ナトリウムイオンチャネルの遮断に応答する障害を治療するための医薬組成物。
<72> ナトリウムイオンチャネルの遮断に応答する障害の治療における使用のための、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
<73> H、11C、または14C放射標識されている、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
<74> タンパク質上の結合部位に結合するその能力について、<1>から<40>のいずれかに記載の放射標識された化合物を用いて候補化合物をスクリーニングする方法であって、a)固定された濃度の放射標識された化合物を、溶解性のあるまたは膜結合タンパク質またはそのフラグメントに導入することによって、混合物を形成するステップと、b)候補化合物と共に混合物を滴定するステップと、c)候補化合物の前記結合部位への結合を判定するステップとを含む方法。
<75> <1>から<40>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグもしくは溶媒和物の治療上有効量と、薬学的に許容される担体とを混和するステップを含む、医薬組成物を調製する方法。