(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5941552
(24)【登録日】2016年5月27日
(45)【発行日】2016年6月29日
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 6/00 20060101AFI20160616BHJP
F21V 21/06 20060101ALI20160616BHJP
F21V 21/26 20060101ALI20160616BHJP
F21V 21/30 20060101ALI20160616BHJP
F21Y 101/00 20160101ALN20160616BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20160616BHJP
F21Y 103/00 20160101ALN20160616BHJP
【FI】
F21S6/00 402
F21V21/06
F21V21/26 310
F21V21/30 100
F21S6/00 110
F21S6/00 100
F21Y101:00 100
F21Y115:10
F21Y103:00
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-550027(P2014-550027)
(86)(22)【出願日】2012年12月28日
(65)【公表番号】特表2015-506551(P2015-506551A)
(43)【公表日】2015年3月2日
(86)【国際出願番号】KR2012011792
(87)【国際公開番号】WO2013100728
(87)【国際公開日】20130704
【審査請求日】2014年8月8日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0146102
(32)【優先日】2011年12月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514163000
【氏名又は名称】チョン サンミン
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】特許業務法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョン サンミン
(72)【発明者】
【氏名】チョン ヒョンソン
【審査官】
柿崎 拓
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭55−123126(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0236481(US,A1)
【文献】
特開2010−287551(JP,A)
【文献】
実開昭48−041231(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 6/00
F21S 2/00
F21V 21/06
F21V 21/26
F21V 21/30
F16M 11/00
F16M 11/10
F16M 11/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平らな面に置かれたり、あるいは壁面に固定されたりするベース部と、
前記ベース部にその一端部が結合されている第1棒部材と、
その一端部に照明部が具備されている第2棒部材と、
前記第1棒部材の他端部と、前記第2棒部材の他端部とを相互連結する中間連結部と、を含んで構成された照明装置であって、
前記中間連結部は、
前記第1棒部材の他端部に固定された第1フレームと、
前記第2棒部材の他端部に固定され、前記第1フレームと対応する形状であり、前記第1フレームに対して回動が可能になるように、前記第1フレームと結合される第2フレームと、
前記第1フレーム及び第2フレームのうちいずれか一つに具備され、円弧に沿って延長されて貫通形成された少なくとも一つのガイド長孔と、
前記第1フレーム及び第2フレームのうち残りの一つに固定され、前記ガイド長孔に沿って移動自在に固定されたガイドピン部と、
前記第1フレーム及び第2フレームが互いに対面する面のうちいずれか一面に具備され、他の一つのフレームを弾性的に支持する弾性支持部と、
前記第1フレーム及び第2フレームのうち残りの一つに具備され、前記第1フレーム及び第2フレームが相対移動する場合、前記弾性支持部が移動する円弧状の移動軌跡に沿って突設され、その突出高が円弧に沿ってだんだんと高くなるか、あるいはだんだんと低くなるように形成された傾斜面を有するように形成された傾斜部と、を具備し、
前記弾性支持部は、凹状の溝部と、その溝部に具備された弾性部材と、その弾性部材によって弾性支持されるボール部材と、を含んで構成されたことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記第1フレーム及び第2フレームのそれぞれは、その全体的な形状が実質的にリング状であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記ガイド長孔は、前記第1フレーム及び第2フレームのうちいずれか一つに、2個以上が相互離隔されるように形成され、
前記ガイドピン部は、前記第1フレーム及び第2フレームのうち残りの一つに固定され、前記各ガイド長孔に一つずつ対応するように固定されたことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記各ガイド長孔の長さは、そのガイド長孔に対応する円弧の中心角の大きさが60°以下になるように形成され、前記第1フレーム及び第2フレームの互いに対する回動が60°以下に制限されるように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記ガイドピン部の一端部は、前記第1フレーム及び第2フレームのうち残りの一つに固定され、
前記ガイドピン部の他端部は、前記ガイド長孔の幅より広い大きさを有し、
前記ガイドピン部の一端部と他端部とを連結する本体部は、前記ガイド長孔を貫くように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項6】
前記ガイドピン部には、前記本体部の外側面にベアリング部材がさらに具備され、そのベアリング部材が、前記ガイド長孔の内側面と接触するように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第2棒部材と前記第1棒部材とがなす角度が小さくなるように、前記第2フレームが前記第1フレームに対して回転するにつれ、前記傾斜部の傾斜面は、だんだんと高さが高くなるように形成され、前記弾性支持部をさらに圧迫するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項8】
前記第1フレーム及び第2フレームは、それぞれ垂直方向に具備され、
前記第1フレーム及び第2フレームの外側には、その第1フレーム及び第2フレームを全体的に覆い包むケース部がさらに具備されたことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に係り、さらに詳細には、中間連結部の構造を改善することにより、ユーザが、一層便利であってソフトに、照明部の位置を変更することが可能な照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置は、一般的に、蛍光灯、白熱灯、発光ダイオード(LED)電球など、多様な光源を含み、その具体的な形態は、多様である。
【0003】
かような照明装置のうち、天井灯のような照明装置は、住宅や事務室の天井に設置されて広い範囲を照明する装置であり、スタンドのような照明装置は、必要によって相対的に狭い範囲を照明するために使われる照明装置である。
【0004】
特に、スタンドのような照明装置は、机や床に載せられて使われたり、あるいは壁体にベース部が固定されて使われたりする。かような照明装置は、ユーザが本を読んだり、あるいはある必要によって制限的な空間の照明が必要なとき、必要な部分を必要な照度でもって照明することが可能なように、光源を含んだ照明部の移動が可能であるという長所のため多用されている。
【0005】
かようなスタンドのような照明装置は、一般的に、ベース部と、ベース部に連結された棒部材と、かような棒部材の端部に連結されて光を発光する光源が具備された照明部と、から構成される。
【0006】
また、本発明の対象になる照明装置の場合、照明部を、所望する位置に移動することがさらに容易に行われるように、棒部材が、第1棒部材と第2棒部材とから構成される。第1棒部材及び第2棒部材の相互間を連結する部分には、関節のような動きが可能な中間連結部が具備される。
【0007】
しかし、従来の中間連結部を含んだ照明装置は、中間連結部の構造上の限界により、第2棒部材の第1棒部材に対する相対的な動きが満足すべきものではなく、ユーザが照明部を所望する位置に変更することが便利に行われ難かったり、あるいはそれが不可能であるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述の従来の中間連結部を含んだ照明装置が有する問題点を解決するために提案されたものであり、第2棒部材の第1棒部材に対する動作がさらに容易であって便利であり、かつ小さい力でもソフトに行われることが可能な照明装置を提供するところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述のような目的を達成するために、本発明は、平らな面に置かれたり、あるいは壁面に固定されたりすることが可能なベース部と、前記ベース部に、その一端部が結合されている第1棒部材と、その一端部に照明部が具備されている第2棒部材と、前記第1棒部材の他端部と、前記第2棒部材の他端部とを相互連結する中間連結部と、を含んで構成された照明装置であって、前記中間連結部は、前記第1棒部材の他端部に固定された第1フレームと、前記第2棒部材の他端部に固定され、前記第1フレームと対応する形状であり、前記第1フレームに対して回動が可能になるように、前記第1フレームと結合される第2フレームと、前記第1フレーム及び第2フレームのうちいずれか一つに具備され、円弧に沿って延長されて貫通形成された少なくとも一つのガイド長孔と、前記第1フレーム及び第2フレームのうち残りの一つに固定され、前記ガイド長孔に沿って移動自在に固定されたガイドピン部と、
前記第1フレーム及び第2フレームが互いに対面する面のうちいずれか一面に具備され、他の一つのフレームを弾性的に支持する弾性支持部と、前記第1フレーム及び第2フレームのうち残りの一つに具備され、前記第1フレーム及び第2フレームが相対移動する場合、前記弾性支持部が移動する円弧状の移動軌跡に沿って突設され、その突出高が円弧に沿ってだんだんと高くなるか、あるいはだんだんと低くなるように形成された傾斜面を有するように形成された傾斜部と、を具備し、前記弾性支持部は、凹状の溝部と、その溝部に具備された弾性部材と、その弾性部材によって弾性支持されるボール部材と、を含んで構成されたことを特徴とする。
【0010】
前記第1フレーム及び第2フレームのそれぞれは、その全体的な形状が実質的にリング状であることが望ましい。
【0011】
そして、前記ガイド長孔は、前記第1フレーム及び第2フレームのうちいずれか一つに、2個以上が相互離隔されるように形成され、前記ガイドピン部は、前記第1フレーム及び第2フレームのうち残りの一つに固定され、前記各ガイド長孔に一つずつ対応するように固定されたことが望ましい。
【0012】
前記各ガイド長孔の長さは、そのガイド長孔に対応する円弧の中心角の大きさが60°以下になるように形成され、前記第1フレーム及び第2フレームの互いに対する回動が60°以下に制限されるように構成されたことが望ましい。
【0013】
前記ガイドピン部の一端部は、前記第1フレーム及び第2フレームのうち残りの一つに固定され、前記ガイドピン部の他端部は、前記ガイド長孔の幅より広い大きさを有し、前記ガイドピン部の一端部と他端部とを連結する本体部は、前記ガイド長孔を貫くように構成されたことが望ましい。
【0014】
そして、前記ガイドピン部には、前記本体部の外側面にベアリング部材がさらに具備され、そのベアリング部材が、前記ガイド長孔の内側面と接触するように構成されたことが望ましい。
【0017】
前記第2棒部材と前記第1棒部材とがなす角度が小さくなるように、前記第2フレームが前記第1フレームに対して回転するにつれ、前記傾斜部の傾斜面は、だんだんと高さが高くなるように形成され、前記弾性支持部をさらに圧迫するように構成されたことが望ましい。
【0018】
前記第1フレーム及び第2フレームは、それぞれ垂直方向に具備され、前記第1フレーム及び第2フレームの外側には、その第1フレーム及び第2フレームを全体的に覆い包むケース部がさらに具備されたことが望ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の照明装置によれば、ユーザが照明部の姿勢または位置を変更するための中間連結部の動作が、少ない力でもソフトに行われるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態による照明装置の斜視図である。
【
図2】
図1の照明装置の概略的な部分分解斜視図である。
【
図3】
図1の中間連結部の概略的な分解斜視図である。
【
図4】
図3の第1フレームと第2フレームとが結合された状態の概略的斜視図である。
【
図5】
図4の第1フレームと第2フレームとの概略的分解斜視図である。
【
図6】
図4のVI−VI線による概略的断面図である。
【
図7】
図4のVII−VII線による概略的断面図である。
【
図8】
図4のV−VIII線による概念的断面図である。
【
図9】
図5に図示された中間連結部に、ガイド長孔及びガイドピン部が一つずつさらに具備された変形された実施形態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付された図面を参照し、本発明の実施形態についてさらに詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明
による一実施形態の照明装置が、部分分解斜視図として例示された図面であり、
図2は、
図1の照明装置の概略的な部分分解斜視図、
図3は、
図1の中間連結部の分解斜視図、
図4は、第1フレーム及び第2フレームの結合された状態の斜視図である。
【0023】
本発明の照明装置は、主に机に載せて使用する、いわゆるスタンドとして実施されるが、それに限定されるものではなく、中間連結部の構成を採用した状態で、多様な変形が可能である。すなわち、ベース部を壁体に固定させて使用する照明装置として実施することも可能である。
【0024】
図1に例示された本実施形態の照明装置1は、机やテーブルに置かれて主に使用されるスタンド用照明装置であり、ベース部10、第1棒部材20、第2棒部材30、照明部40及び中間連結部50を含んで構成される。
【0025】
前記ベース部10は、机の底面に置かれて使用され、照明装置を構成する残りの構成が結合されて支持される部分である。ベース部10は、他の構成の動作の時、安定感を与えるために重く設けられもする。他の実施形態の場合、ベース部は、壁体に固定されて使用され、底面に置かれても使用されもする。
【0026】
本実施形態の場合、ベース部10は、相互結合された上部ケース102と下部ケース104とを含む。上部ケース102は、下部ケース104に分離可能に結合される。
【0027】
前記第1棒部材20は、ベース部10に、その一端部22である下端部が結合されており、他端部24である上端部は、中間連結部50に結合されている。第1棒部材20は、薄く、長手方向に長い形状の部材であり、中空のパイプ状でもあり、横断面が円形であったり多角形であったりする棒部材でもある。
【0028】
前記第2棒部材30は、その一端部32に照明部40が具備されている。第2棒部材30も、第1棒部材と同様に、薄く、長手方向に長い形状の部材であり、中空のパイプ状でもあり、横断面が円形であったり多角形であったりする棒部材でもある。
【0029】
前記中間連結部50は、第1棒部材20の他端部24と、第2棒部材30の他端部34とを相互連結する。中間連結部50は、第2棒部材30が第1棒部材20に対して相対運動を行いながら、所望の位置に支持されるようにする役割を担う。
【0030】
かような中間連結部50は、第1フレーム52、第2フレーム54、ガイド長孔56及びガイドピン部58を含んで構成される。
【0031】
前記第1フレーム52は、第1棒部材20の他端部24に固定される。第1フレーム52の一側には、第1棒部材20に挿入されて固定される第1フレーム支持軸522が具備されている。第1フレーム支持軸522は、ねじ523により、第1フレーム52の一側に固定される。
【0032】
前記第2フレーム54は、第2棒部材30の他端部34に固定される。第2フレーム54は、第1フレーム52に対応する形状であり、第1フレーム52に対して回動自在に第1フレーム52に結合される。
【0033】
第2フレーム54の一側には、第2棒部材30に挿入されて固定される第2フレーム支持軸542が具備されている。第2フレーム支持軸542は、ねじ543により、第2フレーム54の一側に固定される。
【0034】
本実施形態の場合、第1フレーム52及び第2フレーム54は、その全体的な形状が実質的にリング状である。実質的にリング状という意味は、数学的に、あるいは辞典的にリング状という定義に必ずしも合わなければならないものではなく、ドーナツ状や、中が空いている円板状のような形状を意味する。
【0035】
また、本実施形態の場合、第1フレーム52及び第2フレーム54は、それぞれ垂直方向に具備される。また、第1フレーム52及び第2フレーム54の外側には、その第1フレーム52及び第2フレーム54を全体的に覆い包むケース部70がさらに具備されている。ケース部70は、第1フレーム52及び第2フレーム54にそれぞれ接する第2ケース部74と第1ケース部72とから構成されている。
【0036】
一方、他の実施形態の場合、第1フレーム及び第2フレームは、相互相対円運動さえ行うのであるならば、リングの代わりに円板状でもある。また、第1フレームは、その全体的な形状が円ではなく、四角板状でもある。そのときにも、ガイド長孔は、多数が円周に沿って相互離隔されて形成されている。
【0037】
前記ガイド長孔56は、第2フレーム54に具備される。ガイド長孔56は、第2フレーム54の円周上の円弧に沿って貫通された部分が延長されて形成される。ガイド長孔56は、本実施形態の場合、全3個が具備されている。
【0038】
各ガイド長孔56の長さは、そのガイド長孔に対応する円弧の中心角の大きさが60°以下になるように形成され、第1フレーム52及び第2フレーム54の互いに対する回動が60°以下に制限されるように構成される。
【0039】
一方、本実施形態の場合、第2フレーム54に固定された第2棒部材30は、第1フレーム52に固定された第1棒部材20に対して、第1棒部材20が垂直であり、第2棒部材30は、水平であるということを仮定したとき、第2棒部材30は、上に25°、下に30°の範囲で回転移動自在に設定されている。実施形態により、かような回転移動可能な範囲角度は、必要によってさらに小さかったり、あるいはさらに大きかったりするように変形される。
【0040】
なお、他の実施形態の場合、ガイド長孔それぞれの長さと、具備された個数は、必要によって加減が可能である。また、ガイド長孔が第1フレームに形成され、ガイドピン部が第2フレームに形成されもする。
【0041】
前記ガイドピン部58は、第1フレーム52に固定されるが、ガイド長孔56に沿って移動自在に固定される。ガイドピン部58は、本実施形態の場合、ガイド長孔56の個数に対応するように、全3個が具備される。
【0042】
一方、
図9に、ガイド長孔及びガイドピン部がそれぞれ4個ずつ具備されるように変形された中間連結部50aが例示されている。前述の実施形態と比較すれば、1つのガイド長孔56aと、それに対応する1つのガイドピン部58aとがさらに具備されている。かような実施形態は、第1フレーム及び第2フレームが相互にさらに堅固に結合可能であるというさらなる効果がある。
【0043】
本実施形態の場合、ガイドピン部58は、ねじ部581、ワッシャ582、ピン部584、及びベアリング部材587を含む。
【0044】
前記ねじ部581の頭部は、ガイドピン部58の一端部を構成し、第1フレーム52に固定されている。ピン部584は、直径拡大部583と、本体部85とから構成される。ピン部の直径拡大部583は、ガイドピン部の他端部を構成し、その直径の大きさは、ガイド長孔56の幅より広い大きさを有する。
【0045】
前記ピン部の本体部585は、ガイドピン部58の一端部と他端部とを連結する本体部を構成する。本体部585は、ガイド長孔56を貫くように構成される。
【0046】
また、本実施例の場合、ガイドピン部58には、本体部585の外側面に、ベアリング部材587がさらに具備されている。ベアリング部材587は、ガイド長孔56の内側面と接触するように構成されており、ガイドピン部58がガイド長孔56内で移動することがさらにソフトに行われる。ワッシャ582は、ねじ部581に挟まれて固定される。
【0047】
一方、本実施形態の場合、弾性支持部60と傾斜部62とをさらに具備する。
【0048】
前記弾性支持部60は、第2フレームが第1フレームと対面する面に具備される。弾性支持部60は、第1フレームを弾性的に支持する。
【0049】
弾性支持部60は、凹状の溝部601と、その溝部601に具備された弾性部材603と、その弾性部材603によって弾性支持されるボール(ball)部材605とを含んで構成されている。ボール部材605は、弾性部材603に接するボールホルダ604に収容される。
【0050】
前記傾斜部62は、
図4に仮想線で表示されている。
図4の円弧VIII−VIIIに沿う概念的な断面図である
図8を参照すれば、傾斜部62は、その突出高が円弧に沿ってだんだんと右側に行きながら大きくなるようになっている。突出高及び傾斜面の傾斜の程度は、弾性を考慮し、照明部の重さなどを考慮して適切に調節することができる。
【0051】
弾性支持部60が具備された第2フレーム54が、第1フレーム52に対して回動を行えば、弾性支持部60が、移動する円弧状の移動軌跡に沿って突設された傾斜部62の傾斜面621によって、ボール部材605が弾性部材603の弾性力に打ち勝ちつつ押される。弾性部材603の弾性力による力は、照明部などの重さによる力と平衡をなし、第2フレーム54の位置は、移動時にも常に安定して維持される。
【0052】
本実施形態の場合、第2棒部材30と第1棒部材20とのなす角度が小さくなるように、第2フレーム54が第1フレーム52に対して回転すれば、傾斜部62の傾斜面621は、だんだんと高さが高くなるように形成され、弾性支持部の弾性部材603をさらに圧迫するように構成されている。
【0053】
すなわち、第2棒部材30が水平から下降すれば、弾性部材603がさらに圧縮されるように構成されている。かような構成により、第2棒部材54は、いかなる位置でも、安定しているのはもとより、ユーザが水平より下にあった第2棒部材54を上に上げれば、弾性部材603の助けを受け、小さい力で移動が可能になる。
【0054】
なお、他の実施形態の場合、弾性支持部と傾斜部との形成位置は、必要により、第1フレーム及び第2フレームの間に変更されることも可能であり、具備された個数の変更も可能である。
【0055】
以下、前述の構成を有する照明装置1の作用及び効果について説明する。
【0056】
本実施形態の照明装置1、第1フレーム52及び第2フレーム54、ガイド長孔56及びガイドピン部58を含んで構成された中間連結部50を具備しているので、正確に相互動作が所望角度内でのみ行われるようにすることが可能であるという長所がある。
【0057】
ガイドピン部58が前述のように、ベアリングなどを具備しているために、第1フレーム及び第2フレーム間の動きがソフトに行われるという長所がある。
【0058】
また、本実施形態の場合、弾性支持部60と傾斜部62とを具備しているために、第2棒部材30の上下方向の動きが、小さい力でもソフトに行われることが可能であり、所望の地点に安定して維持することも可能であるという長所がある。
【0059】
すなわち、第2棒部材30に具備された照明部40が、上に移動すれば、弾性支持部に接する傾斜部の部分が、低い高さの部分に移動し、弾性部材603の圧縮量がだんだんと小さくなり、照明部40が下に移動すれば、弾性支持部に接する傾斜部の部分が高い高さを有する部分に移動し、弾性部材603の圧縮量がだんだんと大きくなる。かような弾性部材を含んだ弾性支持部の弾性力と、照明部を含んだ部分の重さとが、相互に力の平衡をなし、結局、照明部の位置を変更するにあたり、従来の中間連結部を具備した照明装置とは、比較することができないほどの柔らかさと便利さとを感じることができるのである。