【実施例】
【0051】
以下の実施例は、本実施形態のある側面をさらに示すために提供されるものであるが、それらを限定するものとして解釈すべきではない。特に断りのない限り、全ての部及びパーセンテージは、重量によるものである。
【0052】
(実施例1)
幾分平坦な帯又はフィルムの形態におけるたばこ配合物を、以下の形態で作製する。
加工及び熟成した煙加工たばこ、バーレーたばこ及びオリエンタルたばこの葉の混合物で構成されるたばこ材料が帯又は葉の形態で、約9%の湿度で準備する。このたばこ混合物のポーションを水洗し、集めた溶解物又は抽出物を除去し、不溶性の固体(例えばパルプ部分)を含む、残った水分を乾燥する。乾燥により得られたパルプ部分を、その後、処理せずに保持しておいた元のたばこ混合物と混合する。該たばこ混合物を、その後、150タイラーメッシュスクリーンを通過する粒径になるまで挽く。
得られたたばこ混合物を、さらに、他の成分と混合して、(乾燥重量で)約40部の挽いたたばこの葉と、約25部の炭酸カルシウムと、約15部の結合剤(ペクチン、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム及びでんぷんで構成してもよい)と、約15部のグリセリンと、約4部の香味料と、約1部のスクラロース又はSweetener Solutions LLCのSucraSweet HIS 600として利用される約1部の甘味剤を含む組成物を形成する。結合剤は、好ましい結合材(例えば、食用品種の結合材)を用いてもよく、典型的な結合材は、様々な種類のペクチン、ゼラチン、アルギン酸塩(例えば、アルギン酸ナトリウム)又はでんぷんから選択することができる。得られた乾燥混合物を、25℃で約20000〜25000センチポイズのブルックフィールド粘度を示すスラリーを形成するため、脱イオン水に分散する(例えば、約8〜10部の乾燥混合物を約90〜92部の水に分散する)。
【0053】
スラリーを、ステンレススチールの乾燥トレイ上に厚い均一な層として流し込む。乾燥トレイは、スラリーを流し込む前に焦げ付き防止スプレーでわずかにコートしておいてもよい。トレイを比較的低い温度(例えば約60〜70℃)の乾燥オーブン内に最大約10時間(例えば、約6〜8時間)置く。そのようなものとして、形成されたたばこ配合物の組成物がその組成物の水性スラリーから好ましい形で得られる。
スラリーは、(例えば、約25〜35cmの長さを有し)幅が約1〜2cmの帯状に流し込んでもよい。必要であれば、随意的に帯の長手方向軸にだいたい垂直な方向に延びるミシン目や脆弱な線を、所定の間隔で帯状に形成してもよい。得られた製品は、柔軟性があり好ましい引っ張り強度を有するように形成し且つ乾燥してもよく、前記
図6で記載した種類の容器内に巻かれて収めてもよい。それから、容器を、前述した一般的な種類の調整雰囲気条件下で、外側パッケージにより包装してもよい。使用において、外側パッケージを開封し、容器の開口から延びるたばこ配合物の1片の長い帯を使用のために好ましい量だけ折りとることができる。
【0054】
スラリーは、乾燥体上にシート又はフィルムとして流し込むことができ、個々の部分を刻印し、穴を開け、さらにそのシートやフィルムから切り取る。このようにして、例えば、長方形の帯やシート、又は、円形片がシートやフィルムから得られ、(例えば、前記
図1で記載した概略の形態に構成された外側ラッピング材料を用いて)個々のポーションとして包装される。
流し込んで乾燥させた材料を、粉末状や粒状に磨りつぶし、それから透湿ポーチ内に詰めて封止してもよい。各ポーチは、前記
図1で記載したような形態で、外側パッケージで包装してもよい。
【0055】
(実施例2)
頬と歯茎との間に置かれることを意図した、好ましくは非噛みたばこ製品である無煙たばこ製品は、以下のように得られる。経口使用の際、好ましい無煙たばこ製品は、たばこ組成物をそのまま摂り又は分散させているとき、及び、三叉神経の心地良さを得て感覚器官を刺激しているとき、口内で完全に溶解し、その固体又は粒状の残留物は皆無かそれに近い。
加工及び/又は熟成したたばこの葉又は茎は、帯状や細切れ状で、且つ、約9%以下の含水率で得られる。たばこの種類としては、煙加工、バーレー及びオリエンタルたばこ、及び、それらの様々な組み合わせを含むことができる。また、ペリークやキャベンディッシュ等をはじめとする特殊な又は変わった種類のたばこも、たばこ材料の混合に組み入れることができる。葉又は茎は、極低温条件下又は他の適した乾燥挽き手段で、微細な粉末状となるまで挽くことができる。粉末は、150タイラーメッシュスクリーンを通過するくらいに十分に微細となっている。その後、得られた粉末に、約5〜20キログレイのγ線を照射する。
【0056】
熟成させ、煙加工したたばこの葉は、帯状で、且つ、約9%以下の含水率で得られる。葉は、極低温条件下又は他の適した乾燥挽き手段で、微細な粉末状となるまで挽くことができる。粉末は、150タイラーメッシュスクリーンを通過するくらいに十分に微細となっている。その後、得られた粉末に、約5〜20キログレイのγ線を照射する。
たばこの粉末は、流動床に導入する。流動床において、たばこの粉末を水と乾燥粉末状で提供される様々な他の成分の混合物に導入する。得られた混合物を流動床から取り除き、約4%の含水率となるまで乾燥する。
【0057】
得られたたばこ配合物は、流動床から取り除く。代表的な配合物は、約25〜40部の粒状の煙加工されたたばこの葉と、約0.5〜3.0部のスクラロース(改変された砂糖)、約1部の二酸化チタン(色調整剤)、約10〜25部の炭酸カルシウム(Ruger Chemical社の商品名HD PPT Fineの形で入手可能)、約15〜30部のマンニトールの粉末、約2〜5部の粉末セルロース(CreaFill Fibers社の商品名QC-90の形で入手可能)、約5〜15部のアルファコーンスターチ(Colorcon社の商品名Starch 1500の形で入手可能)、約3〜6部のポビドン(Xian Medicines & Health Products社の商品名PVPK-30の形で入手可能)、及び、約0.75〜2.5部の水酸化カリウムを含む。得られた粒状たばこ配合物の含水率は、約4%である。得られた粒状たばこ配合物は、乾燥した、自由に流れる、微細な挽かれた淡褐色の粉末であり、80タイラーメッシュスクリーンを十分通過できる平均粒径を有する粒子で構成されている。
たばこ配合物の好ましい量(例えば約0.5〜1g)が、封止されたフリースポーチ内に設けることができ、該ポーチは、例えば前記
図1で記載したような概略の形態において、外側パッケージで包装することができる。
【0058】
(実施例3)
前記実施例2で記載した種類の粒状たばこ粉末約200〜225g、香料添加剤(例えばミントフレーバー)、及び、随意的な塩化ナトリウムの乾燥混合物を卓上用のP400 Popiel(商標)自動パスタメーカー(カリフォルニア州チェストワースのRonco Inventions, LLC社から提供される)で約5分間混合する。その後、事前に混合した温かい水溶液を約48g(例えば、約40gの水と約8gのグリセリン)だけ該乾燥混合物へ加える。これらの成分を約3分間、又は、小さなエンドウ豆の大きさの塊になるまで混合する。続いて、エンドウ豆状の混合物を選択された金型を用いて押出成形し、平らなパスタ状シート(幅1.4cm×長さ30cm×深さ0.1〜0.7cm)、又は、麺状円柱ロッド(直径0.1〜0.7cm×長さ12〜24cm)を得る。次に、パスタ状シートをより小さな正方形又は長方形の小片に裁断し、それぞれ約185〜250mgのペレットを得る。それぞれ約185〜250mgの略ウエハー状の小片もまたパスタ状シートから打ち抜いて得ることができる。続いて、麺状ロッドを裁断し、それぞれ約185〜250mgの、より小さな円柱ペレットの小片又は鎖状物を得る。それぞれ約185〜250mgの略ウエハー状の小片(例えば、略円柱状の小片)もまた押出成形された円柱ロッドから打ち抜いて得ることができる(例えば、連続的に成形された円柱状の押出成形体を長手方向軸に略垂直に裁断することができる)。また、薄い円柱状の押出成形体も同様に再分断して、約150〜250mgのいくらか長い棒状の小片を得ることができる。様々な形状の小片をステンレススチールプレート上に置き、室温で最大約24時間(例えば、約12〜20時間)乾燥させる。また、小片は、強制換気オーブンを用いて約50〜100℃で最大15分間、又は、熱湯浴からの過剰スチームにより乾燥させる。乾燥した製品は、典型的には、約5〜10%の含水率を示す。典型的なたばこ配合物は、乾燥重量で、粒状たばこ粉末約85〜99部と、香料添加剤約1〜15部と、随意的な塩化ナトリウム約1〜1.5部とを有する。
これら様々なたばこ配合物は、前記
図1〜5及び7に開示した態様で包装することができる。
【0059】
(実施例4)
前記実施例3に記載した一般的な大きさ及び形状のたばこ配合物を、実施例3で記載した種類の調整技術により得る。しかしながら、実施例3で採用された粒状たばこ粉末を、以下に示す調整により得られた微細に挽かれたたばこ粉末で置き換える。
熟成された煙加工たばこの葉は、帯状で且つ約9%以下の含水率で得られる。該葉を極低温状態で、又は、他の適した乾燥挽き手段で、微細な粉末状となるまで挽くことができる。該粉末は、150タイラーメッシュスクリーンを通過するくらいに十分に微細となっている。得られた粉末に、約5〜20キログレイのγ線を照射する。
該粉末たばこの葉及び他の様々な乾燥成分を事前に自動回転ミキサーで約15分間混合する。そのようなものとして、乾燥混合物を、それぞれ乾燥重量で、約122.5gのたばこ粉末、約80.5gの甘蔗糖、約52.5gの沈降炭酸カルシウム、約17.5gのマンニトール、約48gの米でんぷん(アルファ米)、及び、約1.7gのヴァニラフレーバーで準備する。次に、該乾燥混合物を、溶解した約4.6gの水酸化カリウムを含む約100gの温水(例えば約30〜45℃)に、実施例3で記載したパスタメーカーを用いて合わせる。
実施例3で概略開示された種類のたばこ配合物が得られる。すなわち、該たばこ配合物は、例えば、シート、帯、ペレット、棒等の所望の形状に成形することができる。該成形されたたばこ配合物は、前述の種類の外側パッケージ材料で包装することができる。
【0060】
(実施例5)
たばこ配合物を前記実施例4に記載の方法で得る。しかしながら、該たばこ配合物の成分を以下のように組成する。実施例4に記載の粉末たばこの葉及び他の様々な乾燥成分を約15分間自動回転ミキサーで事前に混合する。そのようなものとして、乾燥混合物を、それぞれ乾燥重量で、約60gのたばこ粉末、約50gの甘蔗糖、約34gの沈降炭酸カルシウム、約20gのマンニトール、約20gの米でんぷん(アルファ米)、約10gのマルトデキストリン、約5.2gの微結晶性セルロース(TIC Gums社の商品名Ticacel HVとして入手可能)、約0.8gのヴァニラフレーバー、約0.5gのメントール、及び、約3.5gのトリステアリン酸グリセリンで準備する。次に、該乾燥混合物を、溶解した約2gの水酸化カリウムを含む約50gの温水(例えば約30〜45℃)に、実施例3で記載したパスタメーカーを用いて合わせる。
【0061】
(実施例6)
たばこ配合物を前記実施例4に記載の方法で得る。しかしながら、該たばこ配合物の成分を以下のように組成する。実施例4に記載の方法で、粉末たばこの葉を煙加工及びバーリーたばこの葉から得る。また、実施例4に概略記載された方法で、粉末たばこの葉及び他の様々な乾燥成分を約15分間自動回転ミキサーで事前に混合する。そのようなものとして、乾燥混合物を、それぞれ乾燥重量で、約64gのたばこ粉末、約4.4gのSweetener Solutions LLC社の商品名SucraSweet HIS 600として入手可能な甘味剤、約40gの沈降炭酸カルシウム、約42gのマンニトール、約19gの米でんぷん(アルファ米)、Hercules, Inc社の商品名Klucel EFとして入手可能な約9gのヒドロキシプロピルメチルセルロース、及び、約5gの微結晶性セルロース(TIC Gums社の商品名Ticacel HVとして入手可能)で準備する。次に、該乾燥混合物を、溶解した約2.5gの水酸化カリウム及び約8gのグリセリンを含む約50gの温水(例えば約30〜45℃)に、実施例3で記載したパスタメーカーを用いて合わせる。
【0062】
(実施例7)
たばこ配合物を前記実施例4に記載の方法で得る。しかしながら、該たばこ配合物の成分を以下のように組成する。実施例4に概略記載の方法で、粉末たばこの葉を煙加工及びバーリーたばこの葉から得る。また、実施例4に概略記載された方法で、粉末たばこの葉及び他の様々な乾燥成分を約15分間自動回転ミキサーで事前に混合する。そのようなものとして、乾燥混合物を、それぞれ乾燥重量で、約64gのたばこ粉末、約4.4gのSweetener Solutions LLC社の商品名SucraSweet HIS 600として入手可能な甘味剤、約40gの沈降炭酸カルシウム、約42gのマンニトール、約19gの米でんぷん(アルファ米)、International Specialty Products Corp社の商品名ケルヴィスとして入手可能な約9gのアルギン酸ナトリウム、約2gのミントフレーバー剤、及び、約5gの微結晶性セルロース(TIC Gums社の商品名Ticacel HVとして入手可能)で準備する。次に、該乾燥混合物を、溶解した約2.5gの水酸化カリウム及び約8gのグリセリンを含む約40gの温水(例えば約30〜45℃)に、実施例3で記載したパスタメーカーを用いて合わせる。
【0063】
(実施例8)
多層状、多風味、共押出ペレットの形態を有するたばこ組成物を以下により得る。
粒状たばこ粉末及び他の様々な乾燥成分を、2層ペレット無煙たばこ配合物を形成するために、再び実施例1で記載したようにして用いる。該ペレットは、事実上「枕型」と考えられる形状を有するように特徴づけることができる(すなわち、頂部、底部、側部及び終端部が外側層又は外覆層によって形成され、内側層は外側層内に含まれている)。
該内側層は、約200gの粒状煙加工たばこ粉末と、約6gの塩化ナトリウムと、約1.5gのメントール粉末との混合により得る。その後、該乾燥混合物を、溶解した約8gのグリセリンを含む約42gの温水(例えば約30〜45℃)に、実施例3で記載したパスタメーカーを用いて合わせる。該内側層は、略円柱状であり、麺状ロッドに形成する。
該外側層は、約200gの粒状煙加工たばこ粉末と、約5gの塩化ナトリウムと、約14gの微細に挽かれたバーリーたばこの粉末との混合により得る。外側層は、より微細なたばこ粉末を含むパスタ状の平らなシートであり、該内側層より風味の少ない香料添加剤として形成する。
該無煙たばこ組成物を形成するために、該パスタ状シートは薄い麺状ロッドの周囲を完全に包装される。次に、包装されたロッドをより小さな円柱状ペレットに裁断し、裁断した両端を成形又は封止して、約185〜250mgの小さな枕状ペレットを形成する。該ペレットは、室温で約12時間以上、又は、強制換気オーブンを用いて約50〜80℃で約20分間乾燥させる。
【0064】
該内側及び外側層は様々な方法で形成し得ることが理解されるであろう。例えば、ある層は、風味のレベルを変化させる、又は、異なったたばこ組成物又は配合物の混合物を使用する等により、他の層とたばこの感覚的特性のレベルが異なるように形成されてもよい。さらに、共押出に加えて、事前に形成した外側層を事前に形成した内側層の周囲に物理的に包装することにより、多層形成を行ってもよい。また、内側層の部分は水平方向にわずかに大きい2つの外側層部分の間に形成してもよく、該2つの外側層は、その後、該内側層を包装するために互いの端部どうしを封止してもよい。
そのように形成されたたばこ配合物は、前記
図1に記載した種類の外側パッケージ内に包装することができる。
【0065】
(実施例9)
一般的なテープやロールの形状を有するたばこ組成物は以下のようにして得られる。
煙加工及びバーレーたばこの混合物を含む微細なたばこ粉末を、事前に他の成分と共に15分間回転ミキサーで混合する。そのようなものとして、得られた乾燥混合物は、それぞれ乾燥重量で、約60gの粒状たばこ材料、約3.4gの商品名SucraSweet HIS 600として入手可能な甘味剤、約36gの沈降炭酸カルシウム、約40gのマンニトール、約20gの米でんぷん(アルファ米)、International Specialty Products Corp社の商品名ケルヴィスとして入手可能な約10gのアルギン酸ナトリウム、約3gのメントールフレーバー剤、約5gのシナモンフレーバー、及び、約4gの微結晶性セルロース(商品名Ticacel HVとして入手可能)を含む。次に、該乾燥混合物を、溶解した約8gのグリセリン及び約2.6gの水酸化カリウムを含む約42gの温水(例えば約30〜45℃)に、実施例3で記載したパスタメーカーを用いて合わせる。次に、該水溶液をパスタメーカー内の乾燥混合物に丁寧に加え、3分間又はエンドウ豆の大きさになるまで混合する。続いて、該混合物を、幅約1.4cm、長さ約30cm、厚さ約0.1〜0.3cmの平らなパスタ状シートへ押し出す。次に、各シートに縦方向に約0.5〜1.5cmの間隔でミシン目を形成して、正方形又は長方形の小片を容易に切り離すことができるようなロール又はテープ状製品を得る。試料は、好ましくは、完全に乾燥させず、それにより柔軟性、弾力性及び引っ張り強さをより長く維持する。該たばこ組成物の含水率は、約12.5〜25%の範囲である。
該テープ状製品は、ロール状に形成し、また、前記
図6に示した種類の外側容器内に設けることができる。該外側容器を、その後、前述したような種類の包装条件により外側ラッピング材料で包装してもよい。
【0066】
(実施例10)
一般的なテープやロールの形状を有するたばこ組成物は以下のようにして得られる。
煙加工及びバーレーたばこの混合物を含む微細なたばこ粉末を、事前に他の成分と共に15分間回転ミキサーで混合する。そのようなものとして、得られた乾燥混合物は、それぞれ乾燥重量で、約52gの粒状たばこ材料、約2gの商品名SucraSweet HIS 600として入手可能な甘味剤、約30gの沈降炭酸カルシウム、約27.5gの米でんぷん(アルファ米)、ISP CorporationのManucol LDとして利用される約40gのアルギン酸ナトリウム、International Specialty Products Corpのケルヴィスとして利用される約12gのアルギン酸ナトリウム、約3gのメントールフレーバー剤、約5gのシナモンフレーバー、及び、約4gの微結晶性セルロース(Ticacel HVとして利用される)を含む。次に、該乾燥混合物を、溶解した約16gのグリセリン及び約7gの炭酸ナトリウムを含む約40gの温水(例えば約30〜45℃)に、実施例3で記載したパスタメーカーを用いて合わせる。次に、該水溶液をパスタメーカー内の乾燥混合物に丁寧に加え、3分間又はエンドウ豆の大きさになるまで混合する。続いて、該混合物を、幅約1.4cm、長さ約30cm、厚さ約0.1〜0.3cmの平らなパスタ状シートへ押し出す。次に、各シートに縦方向に約0.5〜1.5cmの間隔でミシン目を形成して、正方形又は長方形の小片を容易に切り離すことができるようなロール又はテープ状製品を得る。試料は、好ましくは、完全に乾燥させず、それにより柔軟性、弾力性及び引っ張り強さをより長く維持する。該たばこ組成物の含水率は、約12.5〜25%の範囲である。
該テープ状製品は、ロール状に形成し、また、前記
図6に示した種類の外側容器内に設けることができる。該外側容器を、その後、前述したような種類の包装条件により外側ラッピング材料で包装してもよい。
【0067】
(実施例11)
一般的なテープやロールの形状を有するたばこ組成物は以下のようにして得られる。
得られた乾燥混合物は、約9gの米でんぷん(アルファ米)、商品名Manucol LDとして入手可能な約20gのアルギン酸ナトリウム、約5gのシナモンフレーバー、及び、約3gのメントールの粉末を含む。次に、該乾燥混合物を、溶解した約16gのグリセリンを含む約40gの温水(例えば約30〜45℃)に、実施例3で記載したパスタメーカーを用いて合わせる。パスタメーカーの操作の間、実施例10に記載された種類の約142gの粒状たばこ材料を前述の水性混合物と共にパスタメーカーに導入する。
続いて、該混合物を、幅約1.4cm、長さ約30cm、厚さ約0.1〜0.3cmの平らなパスタ状シートへ押し出す。次に、各シートに縦方向に約0.5〜1.5cmの間隔でミシン目を形成して、正方形又は長方形の小片を容易に切り離すことができるようなロール又はテープ状製品を得る。試料は、好ましくは、完全に乾燥させず、それにより柔軟性、弾力性及び引っ張り強さをより長く維持する。該たばこ組成物の含水率は、約12.5〜25%の範囲である。
該テープ状製品は、ロール状に形成し、また、前記
図6に示した種類の外側容器内に設けることができる。該外側容器を、その後、前述したような種類の包装条件により外側ラッピング材料で包装してもよい。
【0068】
(実施例12)
一般的なテープやロールの形状を有するたばこ組成物は以下のようにして得られる。
得られた乾燥混合物は、商品名Manucol LDとして入手可能な約20gのアルギン酸ナトリウム及び約5gのミントフレーバーを含む。その後、該乾燥混合物を、溶解した約16gのグリセリンを含む約50gの温水(例えば約30〜45℃)に、実施例3で記載したパスタメーカーを用いて合わせる。パスタメーカーの操作の間、実施例10に記載された種類の約195gの粒状たばこ材料を前述の水性混合物と共にパスタメーカーに導入する。
続いて、該混合物を、幅約1.4cm、長さ約30cm、厚さ約0.1〜0.3cmの平らなパスタ状シートへ押し出す。次に、各シートに縦方向に約0.5〜1.5cmの間隔でミシン目を形成して、正方形又は長方形の小片を容易に切り離すことができるようなロール又はテープ状製品を得る。試料は、好ましくは、完全に乾燥させず、それにより柔軟性、弾力性及び引っ張り強さをより長く維持する。該たばこ組成物の含水率は、約12.5〜25%の範囲である。
該テープ状製品は、ロール状に形成し、また、前記
図6に示した種類の外側容器内に設けることができる。該外側容器を、その後、前述したような種類の包装条件により外側ラッピング材料で包装してもよい。
【0069】
(実施例13)
微細な挽かれた煙加工たばこ及びバーレーたばこの粉末(例えば約25g)の組み合わせを、約100mlの水に約1gの水酸化カリウムを有する約100mlの溶液で混合する。得られたスラリーを継続してかき混ぜながら約60〜80℃になるまで約15分間加熱する。続いて、たばこ/水スラリーを得るために継続的に混ぜながら、該スラリーに約1gの商品名SucraSweet HIS 600として入手可能な甘味剤、及び、約15gのマンニトールを加え、約60〜80℃でさらに15分間保持する。一方で、結合剤系を別にウォーリングブレンダーで調整する。まず、ケルヴィスとして利用される約5gのアルギン酸ナトリウムを、高せん断速度で約200mlの水に5分間混ぜ合わせ、続いて、さらに約10分間、中程度のせん断速度で該ブレンダーを操作している間、約20部の商品名Manucol LDとして入手可能なアルギン酸ナトリウム、約7gの米でんぷん(アルファ米)、商品名Ticacelとして入手可能な約2gの微結晶性セルロース、約10gの炭酸カルシウム、及び、約15gのグリセリンをゆっくりと連続して加える。その後、該結合剤とたばこスラリーとの混合物を、約2.5gのシナモン及び約1.5gのメントールを加え、さらに約5分間中程度のせん断速度で共に混ぜ合わせる。混ぜ合わせの後、最後のスラリーの部分を約0.1〜0.3cm厚となるようにステンレススチールのプレート上に流し込む。その後、該スラリーを乾燥して、1平方メートルあたり約95〜125gのたばこシート又はフィルムを形成する。最終的に、該シートを、約50〜150mgの、より小さな正方形又は長方形の小片に裁断する。得られた小片は、比較的ゆっくりと溶ける帯状となっている。該帯は、それぞれ前記
図1に記載した種類の外側パッケージ材料で包装される。
【0070】
(実施例14)
微細な挽かれた煙加工たばこ及びバーレーたばこの粉末(例えば約25g)の組み合わせを、約100mlの水に約2gの炭酸ナトリウムを有する約100mlの溶液で混合する。得られたスラリーを継続してかき混ぜながら約60〜80℃になるまで約15分間加熱する。続いて、たばこ/水スラリーを得るために継続的に混ぜながら、該スラリーに約1gの商品名SucraSweet HIS 600として入手可能な甘味剤を加え、約60〜80℃でさらに15分間保持する。一方で、結合剤系を別にウォーリングブレンダーで調整する。まず、ケルヴィスとして利用される約6gのアルギン酸ナトリウムを、高せん断速度で約200mlの水に5分間混ぜ合わせ、続いて、さらに約10分間、中程度のせん断速度で該ブレンダーを操作している間、約20gの米でんぷん(アルファ米)、約10gのマルトデキストリン、約15gの炭酸カルシウム、及び、約15gのグリセリンをゆっくりと連続して加える。その後、該結合剤とたばこスラリーとの混合物を、約4.9gのミントフレーバーを加え、さらに約5分間中程度のせん断速度で共に混ぜ合わせる。混ぜ合わせの後、最後のスラリーの部分を約0.1〜0.3cm厚となるようにステンレススチールのプレート上に流し込む。その後、該スラリーを乾燥して、1平方メートルあたり約95〜125gのたばこシート又はフィルムを形成する。最終的に、該シートを、約50〜150mgの、より小さな正方形又は長方形の小片に裁断する。得られた小片は、比較的ゆっくりと溶ける帯状となっている。該帯は、それぞれ前記
図1に記載した種類の外側パッケージ材料で包装される。
【0071】
(実施例15)
微細な挽かれた煙加工たばこ及びバーレーたばこの粉末(例えば約15g)の組み合わせを、約100mlの水に約1.75gの炭酸ナトリウムを有する約100mlの溶液で混合する。得られたスラリーを継続してかき混ぜながら約60〜80℃になるまで約15分間加熱する。続いて、たばこ/水スラリーを得るために継続的に混ぜながら、該スラリーに約0.5gの商品名SucraSweet HIS 600として入手可能な甘味剤、及び、約7.5gのマンニトールを加え、約60〜80℃でさらに15分間保持する。一方で、結合剤系を別にウォーリングブレンダーで調整する。まず、FMC Bioplolymers Corporation社の商品名Nutritol GP 312として入手可能な約7.5gのこんにゃく粉末を、高せん断速度で約200mlの水に5分間混ぜ合わせ、続いて、さらに約10分間、中程度のせん断速度で該ブレンダーを操作している間、約15gの炭酸カルシウム、約0.75gの塩化ナトリウム、及び、約7.5gのグリセリンをゆっくりと連続して加える。その後、該結合剤とたばこスラリーとの混合物を、約1.25gのシナモン及び約0.75gのメントールを加え、さらに約5分間中程度のせん断速度で共に混ぜ合わせる。混ぜ合わせの後、最後のスラリーの部分を約0.1〜0.3cm厚となるようにステンレススチールのプレート上に流し込む。その後、該スラリーを乾燥して、1平方メートルあたり約95〜125gのたばこシート又はフィルムを形成する。最終的に、該シートを、約50〜150mgの、より小さな正方形又は長方形の小片に裁断する。得られた小片は、比較的ゆっくりと溶ける帯状となっている。該帯は、それぞれ前記
図1に記載した種類の外側パッケージ材料で包装される。
【0072】
(実施例16)
微細な挽かれた煙加工たばこ及びバーレーたばこの粉末(例えば約15g)の組み合わせを、約100mlの水に約1.75gの炭酸ナトリウムを有する約100mlの溶液で混合する。得られたスラリーを継続してかき混ぜながら約60〜80℃になるまで約15分間加熱する。続いて、たばこ/水スラリーを得るために継続的に混ぜながら、該スラリーに約0.75gの商品名SucraSweet HIS 600として入手可能な甘味剤を加え、約60〜80℃でさらに15分間保持する。一方で、結合剤系を別にウォーリングブレンダーで調整する。まず、ケルヴィスとして利用される約3.5gのアルギン酸ナトリウムを、高せん断速度で約200mlの水に5分間混ぜ合わせ、続いて、さらに約10分間、中程度のせん断速度で該ブレンダーを操作している間、約9.5gの米でんぷん(アルファ米)、約5gのマルトデキストリン、約5gの炭酸カルシウム、約0.75gの塩化ナトリウム、及び、約7.5gのグリセリンをゆっくりと連続して加える。その後、該結合剤とたばこスラリーとの混合物を、約1.25gのシナモン及び約0.75gのメントールを加え、さらに約5分間中程度のせん断速度で共に混ぜ合わせる。混ぜ合わせの後、最後のスラリーの部分を約0.1〜0.3cm厚となるようにステンレススチールのプレート上に流し込む。その後、該スラリーを乾燥して、1平方メートルあたり約95〜125gのたばこシート又はフィルムを形成する。最終的に、該シートを、約50〜150mgの、より小さな正方形又は長方形の小片に裁断する。得られた小片は、比較的ゆっくりと溶ける帯状となっている。該帯は、それぞれ前記
図1に記載した種類の外側パッケージ材料で包装される。
【0073】
(実施例17)
約50gの粒状たばこ粉末を、ウォーリングブレンダーで約100mlの水に低せん断速度で約5分間混ぜ、水性たばこスラリーを得る。一方で、結合剤系を、別のブレンダーでケルヴィスとして利用される約5gのアルギン酸ナトリウムを高せん断速度で約200mlの水に5分間混ぜ合わせることにより調整する。該スラリーをさらに約5分間かき混ぜている間、連続して、商品名Manucol LDとして入手可能なアルギン酸ナトリウム約15g及び商品名Klucel EFとして入手可能なヒドロキシプロピルセルロース約5gをゆっくりと加える。続いて、約7.5gのグリセリンを結合剤系に加え、該スラリーをさらに5分間かき混ぜる。その後、水性たばこスラリー及び結合剤系を、約2gのミントフレーバーを加えてさらに5分間中程度のせん断速度で共に混ぜ合わせる。次に、最後のスラリーを流し込み、乾燥させ、薄いフィルム帯状に裁断する。該比較的ゆっくりと溶ける帯は、それぞれ前記
図1に記載した種類の外側パッケージ材料で包装される。
【0074】
(実施例18)
約50gの粒状たばこ粉末を、ウォーリングブレンダーで約100mlの水に低せん断速度で約5分間混ぜ、水性たばこスラリーを得る。一方で、結合剤系を、別のブレンダーでケルヴィスとして利用される約6gのアルギン酸ナトリウムを高せん断速度で約200mlの水に5分間混ぜ合わせることにより調整する。該スラリーをさらに約5分間かき混ぜている間、商品名Manucol LDとして入手可能なアルギン酸ナトリウム約10gをゆっくりと加える。続いて、約14gのグリセリンを結合剤系に加え、該スラリーをさらに5分間かき混ぜる。その後、水性たばこスラリー及び結合剤系を、約5gのミントフレーバーを加えてさらに5分間中程度のせん断速度で共に混ぜ合わせる。次に、最後のスラリーを流し込み、乾燥させ、薄いフィルム帯状に裁断する。該比較的ゆっくりと溶ける帯は、それぞれ前記
図1に記載した種類の外側パッケージ材料で包装される。