(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記監視モニタは、前記第1検出結果および前記第2検出結果のいずれか一方または両方に、汚染箇所を示すデータが含まれていた場合には、前記汚染箇所を画面上に表示させ、除染を促す報知機能を有する
請求項2に記載の車両ゲートモニタ。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の車両用ゲートモニタの好適な実施の形態につき、図面を用いて1実施例を示し、具体的に説明する。
【0012】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における車両ゲートモニタの概要を説明するための全体構成図である。また、
図2は、本発明の実施の形態1における車両ゲートモニタの機能ブロック図である。これら
図1、
図2を用いて、本実施の形態1における車両ゲートモニタの構成および機能について説明する。
【0013】
施設内の測定室100内には、主制御装置10、第1門型ユニット20(1)、第2門型ユニット20(2)、各種I/O30が配置されている。ここで、各種I/O30には、車止め31、スピーカー32、案内表示器33、監視カメラ34が含まれる。また、測定室100には、被検査対象である車両300が出入りする際に開閉されるシャッター101、102が設けられている。
【0014】
一方、測定室100とは別の離れた場所に設けられた総合監視室200内には、被検査対象である車両の寸法データに基づいた移動経路データを生成して検査を実行させ、オペレータが放射性物質の汚染状態をモニタリングするための監視モニタ40が配置されている。また、屋外から測定室100への誘導路の近傍であり、かつ、シャッター101の手前には、これから検査を行う車両のIDを読み取るための車両情報読取装置50が設置されている。
【0015】
主制御装置10は、第1門型ユニット20(1)および第2門型ユニット20(2)と、監視モニタ40との間で通信の中継器の役割を果たす。従って、監視モニタ40は、主制御装置10を中継して第1門型ユニット20(1)および第2門型ユニット20(2)と相互に通信を行うことができるとともに、直接、車両情報読取装置50と相互に通信を行うことができる。
【0016】
また、
図2に示したように、第1門型ユニット20(1)と第2門型ユニット20(2)は、同一構成を有しており、制御部21、放射線検出器22、駆動機構部23、および各種センサ24を含んで構成されている。なお、第1門型ユニット20(1)と第2門型ユニット20(2)の機能の詳細は、後述する。
【0017】
次に、
図1、
図2を用いて、車両300の放射性物質の汚染状態を検査する際の一連の流れについて、概要を説明する。
(ステップ1)車両300の移動
まず、被検査対象である車両300は、車両情報読取装置50でIDが読み取られた後、シャッター101を通過して、車止め31の位置まで移動し、停止する。
【0018】
(ステップ2)車両300について、放射性物質の汚染状態を検査
総合監視室200内の監視モニタ40は、車両情報読取装置50での読取結果に基づいて、放射能を検出すべき対称測定面の位置を特定し、2台の門型ユニット20(1)、20(2)を用いて、車両の前面、後面、右側面、左側面、上面とともに、被検査対象であるトラックの荷台(荷台の内側・側面、底面)および運転席裏面について、放射性物質の汚染状態を検査する。
【0019】
(ステップ3)検査結果に応じたその後の処理
総合監視室200内の監視モニタ40は、2台の門型ユニット20(1)、20(2)を用いた汚染状態の検査が終了後、検査結果を表示するとともに、検査結果に基づいて、すべての表面汚染状態がOKであると判断した場合には、車止め31を外し被検査車両300の区域外への移動を許可する。その結果、車両300は、シャッター102を通過して測定室100から退出する。
【0020】
一方、監視モニタ40は、1箇所でも汚染状態が検出された場合には、表面汚染状態がNGであると判断し、スピーカー32、案内表示器33で汚染の報知と除染を促す報知を行うとともに、車止め31を外し被検査車両300の区域外への移動を許可する。その結果、車両300は、シャッター102を通過して測定室100から退出する。
【0021】
従って、上述したステップ1〜3をまとめると、監視モニタ40は、報知器であるスピーカー32および案内表示器33と、車止め31を制御することで、被検査車両300の誘導、停止、退出を以下のように行わせることができる。
・汚染状態の測定前において、監視モニタ40は、車止めを上昇させ、スピーカー32からの音声出力および案内表示器33からの表示出力により、車両の運転者に対して適切な報知を行うことで、被検査車両300を適切な位置まで誘導し、停止させる。
・汚染状態の測定後において、監視モニタ40は、車止めを下降させ、スピーカー32からの音声出力および案内表示器33からの表示出力により、車両の運転者に対して適切な報知を行うことで、被検査車両300を測定室100から退出させる。
【0022】
なお、本発明における車両ゲートモニタは、複数の検査モード、例えば、任意の検査スピードと車両表面から任意の間隔に検出器位置を選ぶことで表面汚染の測定感度と精度を任意に選べるモードを有する。表示内容、および検査モードの詳細は、後述する。
【0023】
次に、本発明に係る車両ゲートモニタの特徴について説明する。本発明の技術的特徴は、以下の2点に集約される。
(特徴1)門型ユニットの採用による、検査の高速化、高精度化
(特徴2)制御方法の工夫による装置性能の向上
そこで、これら2点の特徴について、以下に詳細に説明する。
【0024】
(特徴1)門型ユニットの採用による、検査の高速化、高精度化について
図3は、本発明の実施の形態1における門型ユニット20に取り付けられる検出器群の構成に関する説明図である。第1門型ユニット20(1)および第2門型ユニット20(2)は、同一の構成を備えており、共通する符号を付して説明する。
【0025】
第1門型ユニット20(1)および第2門型ユニット20(2)は、それぞれ、
図3に示したように、一対の第1検出器25、第2検出器26、および一対の第3検出器27を備えて構成されている。また、
図4は、本発明の実施の形態1における第2検出器26の構成に関する説明図である。なお、
図4においては、第2検出器26が回動する様子を示しているが、第1検出器25および第3検出器27に関しても、図示は省略するが、以下に説明するように、回動可能に構成されている。
【0026】
ここで、一対の第1検出器25は、車両300の車体側面の汚染状態を検出するための検出器である。そして、一対の第1検出器25は、
図3に示すように、門型ユニット20を構成する一対の縦柱の内側に、配置されている。さらに、一対の第1検出器25は、車両300の車両高さに合わせて検査の開始位置を最適にするために移動可能であり、検査中は車両300の車両形状に合わせて表面から一定の間隔を維持しながら移動可能な構成を備えている。また、例えば、車両300の車体側面のコーナー部分について汚染状態を検出したい場合には、第1検出器25の検出面を回動させることで対応可能である。
【0027】
第2検出器26は、例えば、
図4に示すように、検出面を90°方向に向けた第1状態と、検出面を0°方向に向けた第2状態と、検出面を−90°方向に向けた第3状態との間で、自由に変位可能な構成を備えている。そして、第2検出器26は、車両300の車体前面、車体後面、運転席天井面、運転席裏面、荷台底面、荷台後面の汚染状態を検出する。
【0028】
一対の第3検出器27は、車両300の荷台内側の側面の汚染状態を検出するための検出器である。そして、この一対の第3検出器27は、第2検出器26とともに、車両300の形状に合わせて高さ方向に移動可能であり、検査中は車両300の進行方向に対する傾きと車両形状に合わせて表面から一定の間隔を維持しながら移動可能な構成を備えている。さらに、第2検出器26は、車両300の形状に合わせて自由に変位が可能である。また、例えば、車両300の荷台内側のコーナー部分について汚染状態を検出したい場合には、第3検出器27の検出面を回動させることで対応可能である。
【0029】
また、第2検出器26および一対の第3検出器27は、門型ユニット20を構成する一対の縦柱の上端部間に設けられた横柱に配置され、上述したような変位が可能な機構を備えている。
【0030】
図5は、本発明の実施の形態1における第1検出器25、第2検出器26、第3検出器27による測定部位をまとめた図である。具体的には、先の
図1に示したレイアウトのように、第1門型ユニット20(1)が車両300の前半分の車体の検査を受け持ち、第2門型ユニット20(2)が車両300の後ろ半分の車体の検査を受け持つと仮定した場合の、それぞれの検出器と、測定部位との関係をまとめたものである。
【0031】
このように、本実施の形態1における車両ゲートモニタは、2台の門型ユニット20(1)、20(2)を同時に使用して、車両の形状に合わせて検出器の高さや方向を一定の間隔に調整しながら連続移動させることで、車両表面の汚染状態を連続し計測することができる。この結果、車両表面の汚染状況の計測時間を大幅に短縮でき、さらに、検出器の短辺方向は一定で細かいピッチの分解能で汚染状況を正確に計測できることで、検査の高速化、高精度化を実現できる。
【0032】
(特徴2)制御方法の工夫による装置性能の向上
本実施の形態1における車両ゲートモニタは、特徴1で説明した高性能化に加え、駆動機構とソフトウェア処理による制御方法により、高速化、高性能化を実現しており、以下に詳細に説明する。
【0033】
[1]連続検査による高速化の実現について
本願では、被測定対象の車両300を限定し、その寸法データを、車両IDと対応付けて、監視モニタ40が有する記憶部にあらかじめ記憶させることを行っている。限定する車両としては、例えば、10tダンプカーおよび10t平ボディ車の2車種が考えられる。
【0034】
従って、総合監視室200の内の監視モニタ40は、車両情報読取装置50で読み取られた車両IDに対応する寸法データを記憶部から読み出すことで、被測定対象の車両の表面形状を特定することができる。
【0035】
さらに、
図1、
図2では、詳細な図示を省略しているが、第1門型ユニット20(1)および第2門型ユニット20(2)は、各種センサ24として、距離センサ、安全センサおよび車両位置センサを備えている。
【0036】
車両位置センサは、車止め31で停車した車両300の、進行方向に対する傾きを計測するためのセンサである。車両位置センサで計測された傾き情報は、通信により主制御装置10を経由して、総合監視室200の内の監視モニタ40へ送信される。なお、傾きを計測する方法は、カメラを使用する方法であってもよい。
【0037】
そして、監視モニタ40は、被測定対象の車両に関して取得した寸法データと傾き情報から、車止め31で停車した車両300の表面から一定距離となるように放射線検出器22を移動させるための移動経路データを生成する。生成された移動経路データは、主制御装置10を介して、それぞれの門型ユニット20(1)、20(2)内の制御部21に送信される。
【0038】
また、距離センサは、放射線検出器22が車両表面から所定距離離れた位置を維持することができるように、車両表面からの距離を定量的に計測するセンサである。そして、制御部21は、監視モニタ40から取得した移動経路データに基づいて、門型ユニット20(1)、20(2)を移動させるとともに、その位置に応じて、第1検出器25の高さ、奥行き、第2検出器26の高さ、左右の位置、角度、第3検出器27の高さ、左右の位置を、駆動機構部23により位置制御している。
【0039】
この結果、制御部21は、一対の第1検出器25、第2検出器26、および一対の第3検出器27を、車両300と門型ユニット20との相対位置に応じて、適切に位置決めすることができ、放射線検出器22を停止させることなく、連続検査を実現することができる。さらに、一対の第3検出器27により、荷台の内側側面における汚染状態も検査することができ、計測方向の死角をなくすことができる。
【0040】
また、連続検査を可能とすることで、特許文献1のように、停止して計測した複数のエリアに跨がる汚染箇所の特定処理が不要であり、汚染箇所の大きさを容易に特定することができる。
【0041】
さらに、制御部21は、安全センサからの信号を読み取ることで、連続検査中に、放射線検出器22が車両300などと接触することを未然に防止することができる。
【0042】
[2]2台の門型ユニットの並列運転による高速化、検査結果の信頼性向上について
本実施の形態1における車両ゲートモニタは、[1]として詳述したように、連続検査を可能にした上で、さらに、2台の門型ユニット20(1)、20(2)の並列運転による高速化を実現している。
【0043】
さらに、2台構成とすることで、いずれか一方の門型ユニット20が故障した場合には、検査時間は掛かってしまうものの、1台の門型ユニットで検査を続行できる冗長構造を持たせることができる。また、測定時間に余裕がある場合には、1台の門型ユニットでも、2台の場合と同様の機能を実現できる。
【0044】
[3]所望の検査モードによる検査精度の向上について
本実施の形態1における車両ゲートモニタは、複数の検査モード、例えば、任意の検査スピードと車両表面から任意の間隔に検出器位置を選ぶことで、表面汚染の測定感度と精度を任意に選べるモードを有している。すなわち、表面汚染の測定感度と精度に関して、所望の検査モードを選択可能としている。
【0045】
図6は、本発明の実施の形態1における車両ゲートモニタによる放射線量の検出処理に関する一連処理をまとめたフローチャートである。まず、ステップS701において、監視モニタ40は、車両情報読取装置50から通信を介して取得した、被測定対象の車両300のIDを読み取る。
【0046】
次に、監視モニタ40は、読み取ったIDに基づいて、被測定対象の車両300が、あらかじめ寸法データが登録されている検査可能車両であるか否かを判断する。そして、監視モニタ40は、検査可能車両でないと判断した場合には、ステップS703に進み、手動による放射線量の測定を行う必要があることを報知し、一連処理を終了する。
【0047】
一方、監視モニタ40は、検査可能車両であると判断した場合には、ステップS704に進み、車両300を測定室100に誘導する報知を行い、車両300を測定室100内に入室させ、車止め31の位置で停止させる。そして、車両位置センサにより車両300の車長方向の傾き量を読みとる。
【0048】
さらに、監視モニタ40は、ステップS705において、第1門型ユニット20(1)および第2門型ユニット20(2)に対して、監視モニタ40で生成された移動経路データを送信し、車両300の放射線量の計測を指示する。このステップS705において、所望の検査モードの一例として、以下のような高速検査と高精度検査の2種類の検査モードのどちらかを選択してもよい。
【0049】
第1門型ユニット20(1)および第2門型ユニット20(2)は、ステップS705において高速な検査を実行する際には、一例として、40Bq/cm
2以上の表面汚染を確実に計測できるスピードと車両表面からの位置で、放射線検出器22を移動させながら、連続検査を実行することとなり、高精度な検査を実行する際には、一例として、4Bq/cm
2以上の表面汚染を計測できる感度と精度で、先の高速な検査モードよりも低速に接近した位置で、放射線検出器22を移動させながら、連続検査を実行することとなる。
【0050】
そして、ステップS706において、監視モニタ40は、主制御装置10を中継して、第1門型ユニット20(1)および第2門型ユニット20(2)から、検査結果を受信し、表面汚染状態OKと判断した場合には、ステップS707に進み、車両300を測定室100の外に誘導する報知を行い、一連の処理を終了する。
【0051】
一方、監視モニタ40は、ステップS706において、受信した検査結果から表面汚染状態NGと判断した場合には、ステップS708に進み、汚染箇所を監視モニタ40上に表示させるとともに、スピーカー32、案内表示器33で汚染を知らせる報知と除染を促す報知を行う。その後、ステップS707に進み、車両300を測定室100の外に誘導する報知を行い、一連の処理を終了する。
【0052】
このように、所望の検査モードを適時選択することにより、高速、高精度に、表面全体の検査を実行し、汚染状態の判断を行うことを可能にしている。この結果、基準値以上の放射線物質で汚染された車両が区域外に出て行くことを、確実に防止することができる。
【0053】
図7は、本発明の実施の形態1における監視モニタ40上に表示される放射線測定結果の表示例である。監視モニタ40上には、
図7に例示したような、第1表示エリア41〜第6表示エリア46の6つの情報を表示することができる。
【0054】
(1)第1表示エリア41
被測定対象である車両300のID情報を表示させるエリアである。この表示内容により、オペレータおよび監視モニタ40は、被測定対象である車両を特定することができる。
【0055】
(2)第2表示エリア42
本発明の実施形態1における第1門型ユニット20(1)、第2門型ユニット20(2)、主制御装置10それぞれの、通信状態が正常であるか異常であるかを表示させるエリアである。この表示内容により、オペレータは、部位毎の通信状態を容易に把握することができる。
【0056】
(3)第3表示エリア43
車両300の汚染状態の結果として、検出器の短辺方向は一定で細かいピッチの分解能で汚染箇所の有無を表示させるエリアである。この表示内容により、オペレータおよび監視モニタ40は、車両全体として汚染箇所が有るか無いかを確実に把握することができる。
【0057】
(4)第4表示エリア44
測定箇所の位置を通し番号で表示させるエリアである。この表示内容により、オペレータは、後述する第5表示エリア45および第6表示エリア46の表示内容との対応関係を容易に把握することができる。
【0058】
(5)第5表示エリア45
車両表面に関する検査結果を図的に表示させるエリアである。この表示内容により、オペレータは、表面検査で汚染箇所と判定された部分を容易に特定でき、除染作業を効率的に行うことができる。
図7の例では、第5表示エリア45中で、黒く塗りつぶされた長方形の部分が、汚染箇所として検出された部分に相当する。
(6)第6表示エリア46
荷台内側に関する検査結果を図的に表示させるエリアである。この表示内容により、オペレータは、荷台検査で汚染箇所と判定された部分を容易に特定でき、除染作業を効率的に行うことができる。
図7の例では、第6表示エリア46中で、黒く塗りつぶされた長方形の部分が、汚染箇所として検出された部分に相当する。
【0059】
なお、
図7で示した具体例では、第4表示エリア44には、被検査対象である車両を前方および後方から見た斜視図を表示させた上で、測定箇所の位置の通し番号が重ねて表示されている。さらに、第5表示エリア45および第6表示エリア46には、被検査対象である車両を、正投影図(または第三角法による図)によって表示させた上で、検査結果に基づく汚染箇所が重ねて表示されている。
【0060】
そして、このような斜視図、正投影図は、車両IDと対応付けて、監視モニタ40が有する記憶部に、寸法データとともに、あらかじめ記憶させることができる。従って、監視モニタ40は、車両情報読取装置によって読み取られた車両のID情報に対応した斜視図、正投影図を記憶部から読み出して、それぞれの表示エリアに表示させ、さらに、検査結果に基づく汚染箇所を重ねて表示させることができる。
【0061】
この結果、オペレータは、第4表示エリア44、第5表示エリア45、第6表示エリア46の表示内容を見ることで、汚染箇所の特定を迅速に行うことが可能となる。
【0062】
なお、第5表示エリア45、第6表示エリア46に表示させる正投影図は、正面図、上面図、側面図などの2次元表現であるが、複数の視点から見た3次元的な表現を採用して、第5表示エリア45、第6表示エリア46に表示させることも可能である。
【0063】
以上のように、実施の形態1によれば、放射線検出器のハード的な高性能化と、駆動機構とソフトウェア処理による制御方法の工夫により、検出器を連続移動させながら、車両の表面および荷台を、高速、高精度に検査し、汚染箇所を特定することが可能となる。
【解決手段】車両との相対位置に応じて上下・左右移動が可能に配置され、車両の両側面の放射線量を測定する第1検出器と、車両との相対位置に応じて上下・回転・左右移動が可能に配置され、車両の前面、後面、上面、荷台面の放射線量を測定する第2検出器と、車両との相対位置に応じて上下・左右移動が可能に配置され、荷台の内側側面の放射線量を測定する第3検出器とで構成される検出器群(22)が取り付けられた門型を、停止した車両に対して移動させながら、前記検出器群から得られた検出結果に基づいて、汚染箇所の有無を特定する制御部(21)を備える。